Cisco Unity 設計ガイド Release 4.0
ディレクトリおよびメッセージ ストア としての Exchange 5.5 の使用方法
ディレクトリおよびメッセージ ストアとしての Exchange 5.5 の使用方法
発行日;2012/02/06 | ドキュメントご利用ガイド | ダウンロード ; この章pdf , ドキュメント全体pdf (PDF - 2MB) | フィードバック

目次

ディレクトリおよびメッセージ ストアとしての Exchange 5.5 の使用方法

概要

Cisco Unity と Exchange 5.5

Exchange 2000 と Exchange 5.5 の両方に対する Cisco Unity ユーザのホーム設定

Exchange 5.5 ディレクトリ

Exchange 5.5 メール ストア

Exchange 5.5 の組織とサイト

Cisco Unity と接続する Exchange サーバ(パートナー Exchange サーバ)

1 台の Cisco Unity サーバがサポートする Exchange サーバの数

サーバの置き換え

Exchange 5.5 クラスタ

Exchange 5.5 管理ツール

Outlook Web Access

クライアント アクセス ライセンス

Windows ドメインの構成

Cisco Unity サーバのドメイン

Exchange 5.5 サーバのドメイン

推奨事項

ボイスメール コンフィギュレーション

ユニファイド メッセージ コンフィギュレーション

コンフィギュレーション 1:1 つの Exchange 5.5 サイトに Cisco Unity ユーザが存在

コンフィギュレーション 2:複数の Exchange 5.5 サイトに Cisco Unity ユーザが存在

Cisco Unity(Exchange 5.5 版)の配置

管理アクセスと制御

Cisco Unity サービスを所有する Active Directory アカウントまたは Windows NT アカウント

サポート ポリシーの策定

ネットワーク サービス

配置作業

運用作業

ディレクトリおよびメッセージ ストアとしての Exchange 5.5 の使用方法

概要

この章では、Exchange 5.5 を Cisco Unity 用のメッセージ ストアおよびディレクトリとして使用する方法について詳しく説明します。

この章で「1 台の Cisco Unity サーバ」に言及している場合は、物理的に 1 台のサーバとして動作している Cisco Unity 専用サーバを指します。単一サーバ構成であっても、実際には次のようにいくつかのサーバが必要になることがあります。

Cisco Unity フェールオーバーでは、ドメインでメンバー サーバとして動作する 2 台の Cisco Unity フェールオーバー サーバ(プライマリとセカンダリ)が必要です。

Windows 2000 または Windows NT が動作している専用ドメイン コントローラが必要です。

1 台の Cisco Unity サーバに対して、1 つまたは複数の独立 Exchange 5.5 サーバ(最大で 5 つまでの Exchange 5.5 サーバ)が必要です。環境内に 5 台を超える Exchange 5.5 サーバを配置することもできますが、1 台の Cisco Unity サーバ(フェールオーバー コンフィギュレーションも含む)がサービスを提供できる Exchange 5.5 サーバは、最高で 5 台までです。

この章は、次の項で構成されています。

「Cisco Unity と Exchange 5.5」

「Windows ドメインの構成」

「ボイスメール コンフィギュレーション」

「ユニファイド メッセージ コンフィギュレーション」

「Cisco Unity(Exchange 5.5 版)の配置」

Cisco Unity と Exchange 5.5

Cisco Unity(Exchange 5.5 版)のインストールは、Cisco Unity が動作をサポートしているあらゆるメッセージ ストアおよびディレクトリの中でも、最も容易になります。主な理由は、1 つの Cisco Unity サービス アカウントに対して、必要となるディレクトリ アクセスとインフォメーション ストア アクセスを確立することが容易なためです。また、Exchange 5.5 はディレクトリを独自に保持しているため、Cisco Unity(Exchange 2000 版)で必要となるアカウント許可設定の複雑さは、Cisco Unity(Exchange 5.5 版)では問題になりません。

Cisco Unity 4.0 では、Microsoft がサポートしているほぼすべての構成で、Exchange 5.5 をサポートします。ただし、Exchange 5.5 クラスタはサポートしません。Exchange 5.5 サーバは、1 つのインフォメーション ストア(プライベート インフォメーション ストアとも呼ばれます)に対してのみ、ホームになることができます。Cisco Unity では、Exchange 5.5 のパブリック インフォメーション ストアは使用しません。

Cisco Unity 4.0 を新しくインストールする場合は、ユニファイド メッセージ コンフィギュレーションの場合に限り Exchange 5.5 を使用できます。ボイスメール コンフィギュレーションに新しくインストールする場合は、メッセージ ストアおよびディレクトリに Exchange 2000 と Active Directory を使用する必要があります。

Cisco Unity 2.4(6) システムまたは 3.x システムがボイスメール用のコンフィギュレーションであり、Exchange 5.5 が Cisco Unity サーバにインストールされている場合は、Exchange 5.5 をサーバから削除しなくても、Cisco Unity をバージョン 4.0 にアップグレードできます。

その他の詳細については、次の項を参照してください。

「Exchange 2000 と Exchange 5.5 の両方に対する Cisco Unity ユーザのホーム設定」

「Exchange 5.5 ディレクトリ」

「Exchange 5.5 メール ストア」

「Exchange 5.5 の組織とサイト」

「Cisco Unity と接続する Exchange サーバ(パートナー Exchange サーバ)」

「1 台の Cisco Unity サーバがサポートする Exchange サーバの数」

「サーバの置き換え」

「Exchange 5.5 クラスタ」

「Exchange 5.5 管理ツール」

「Outlook Web Access」

「クライアント アクセス ライセンス」

Exchange 2000 と Exchange 5.5 の両方に対する Cisco Unity ユーザのホーム設定

Cisco Unity(Exchange 5.5 版)がサービスを提供できるのは、Exchange 5.5 メールボックスだけです。一部の Cisco Unity ユーザが Exchange 5.5 をホームとし、他のユーザが Exchange 2000 をホームとする場合は、Cisco Unity(Exchange 2000 版)を使用する必要があります。Cisco Unity のパートナー Exchange サーバは Exchange 2000 にし、Exchange 混合メッセージ環境は、「Exchange 5.5 から Exchange 2000 へのメッセージ ストアの移行」で説明しているとおりに設定する必要があります。

Exchange 5.5 ディレクトリ

Cisco Unity(Exchange 5.5 版)は、ディレクトリ サービスに Exchange 5.5 ディレクトリを使用します。ただし、Cisco Unity ユーザおよびその他の Cisco Unity オブジェクトに関する情報は、ほとんどが SQL Server(または MSDE)データベースに保持されます。Exchange 5.5 ディレクトリと Cisco Unity データベースの両方に保持される少量の情報(ユーザの内線番号など)については、Cisco Unity が Exchange 5.5 ディレクトリ内の変更を定期的に確認し、変更されていた場合は Cisco Unity データベースに複製します。同様に、Cisco Unity システム管理で加えられた変更の一部も Exchange 5.5 ディレクトリに複製されます。Cisco Unity がインストールされ、動作しているときは、ディレクトリや Cisco Unity システム管理の設定に変更が加えられることは比較的まれです。したがって、この複製によってパフォーマンスが損なわれることはありません。

Cisco Unity は専用のドメイン コントローラを必要としませんが、アベイラビリティの高いドメイン コントローラを必要とします。ドメイン コントローラのアベイラビリティが低いと、Cisco Unity のパフォーマンスが影響を受けます。

White Paper: Cisco Unity 3.x Data and the Directory (With Microsoft Exchange) 』では、Cisco Unity 4.0 に関係する改訂は行われていませんが、Cisco Unity と Exchange 5.5 ディレクトリについての情報は、ほとんどが正確です。このホワイト ペーパーは、Cisco.com
http://www.cisco.com/en/US/products/sw/voicesw/ps2237/prod_technical_reference_list.html )から入手できます。

Exchange 5.5 メール ストア

Cisco Unity は、ボイスメールを Exchange 5.5 プライベート インフォメーション ストアに格納します。ボイスメール以外のデータは、プライベート インフォメーション ストアには一切格納されません。Cisco Unity では、Exchange 5.5 のパブリック メール ストアは使用しません。

Cisco Unity をインストールすると、Cisco Unity システム メールボックス(エイリアス:Unity_<サーバ名>)が Exchange に追加されます。これは、外部の発信者からのボイスメールの発信元となるメールボックスです。

Exchange 5.5 の組織とサイト

Exchange 5.5 のインストール環境は、Exchange 5.5 組織、および 1 つ以上の Exchange 5.5 サイトで構成されます。1 台の Cisco Unity サーバまたは Cisco Unity サーバのグループを 1 つの Exchange 5.5 組織にインストールすると、これらがサービスを提供できるのは、その組織に属するユーザだけになります。

Exchange 5.5 組織間でユーザが通信できるようにする場合は、インターネット ユーザまたはブラインド アドレスの設定が必要になります。

1 台の Cisco Unity サーバは、1 つの Exchange 5.5 サイト内のユーザにだけサービスを提供できます。このため、Cisco Unity ユーザのホームとなる Exchange サイトごとに、少なくとも 1 台の Cisco Unity サーバを配置する必要があります。Exchange 5.5 サイトが複数ある場合は、Cisco Unity デジタル ネットワークを設定すると、組織の各サイトに含まれているユーザが互いに通信できるようになります。

Cisco Unity デジタル ネットワーク、インターネット ユーザ、およびブラインド アドレスの詳細については、Cisco.com
http://www.cisco.com/en/US/products/sw/voicesw/ps2237/products_installation_and_configuration_guide_books_list.html )から入手可能な『 Cisco Unity のネットワーク機能 』を参照してください。

Exchange 5.5 サイトには、1 つ以上の受信者コンテナが含まれています。1 台の Cisco Unity サーバは、デフォルトでは Exchange サイトごとに 1 つのコンテナに対してサービスを提供しますが、単一サイトの複数の受信者コンテナにサービスを提供するように設定することもできます。このためには、メール ユーザのスコープを受信者コンテナからサイト名に変更します。

Cisco Unity と接続する Exchange サーバ(パートナー Exchange サーバ)

Cisco Unity をインストールするときは、Cisco Unity がパートナー Exchange サーバとして接続する 1 台の Exchange サーバをインストール担当者が指定します。パートナー サーバにはいくつかの目的があります。

パートナー サーバは、Cisco Unity システム メールボックス(エイリアスは Unity_<サーバ名>)のホームです。このメールボックスは、外部の発信者からのボイスメールの発信元になります(Cisco Unity ユーザからのボイスメールの発信元は、発信したユーザのメールボックスです)。各 Cisco Unity サーバは、それぞれ独自のシステム メールボックスを持つ必要があります。

パートナー サーバは、インストール中に作成されるデフォルトのメールボックスおよびグループ(Cisco Unity では同報リストと呼ばれます)のホームです。

Cisco Unity ユーザが、パートナー サーバ以外の Exchange サーバをホームにしている場合、外部の発信者からのメッセージはすべて、パートナー サーバを介して Cisco Unity ユーザのホーム サーバに渡されます。ユーザからユーザへのメッセージは、発信者の Exchange サーバが発信元になり、パートナー Exchange サーバには渡されずに、受信者の Exchange サーバに送信されます。

1 台の Cisco Unity サーバがサポートする Exchange サーバの数

1 台の Cisco Unity 4.0 サーバで、同じ Exchange 5.5 サイト内にある 5 台までの Exchange 5.5 サーバをサポートできます。5 台を超える Exchange 5.5 サーバに接続する場合は、2 台目の Cisco Unity サーバが必要です。Cisco Unity と複数の Exchange 5.5 サーバを接続する方法を示す図については、「ユニファイド メッセージ コンフィギュレーション」を参照してください。

サーバの置き換え

Cisco Unity は、Exchange 5.5 と同じドメイン、および接続状態が良好な同じ LAN に配置する必要があります。Cisco Unity からサービス提供先 Exchange 5.5 サーバへの距離が遠くなるほど、Cisco Unity ユーザが電話で録音メッセージを再生および作成するときに、遅延が発生する可能性も高くなります。このような遅延は、複数のネットワーク ホップの存在、ドメイン認証、MAPI アクセス用 RPC セッションの再確立など、2 次的な原因によって発生します。

Exchange 5.5 クラスタ

Cisco Unity(Exchange 5.5 版)は、Exchange 5.5 クラスタ上のメールボックスはサポートしません。

Exchange 5.5 管理ツール

Cisco Unity で Exchange 5.5 メールボックスにサービスを提供する場合は、Cisco Unity サーバに Exchange 5.5 管理ツールをインストールしておく必要があります。Exchange 5.5 管理ツールには、Cisco Unity がメッセージの処理に使用する MAPI サービス プロバイダーが含まれているためです。

Outlook Web Access

Cisco Unity は Outlook Web Access(OWA)と連携できますが、ユーザが ViewMail の代わりに OWA を使用する場合、クライアント コンピュータにインストールされる ViewMail for Microsoft Outlook の機能は利用できません。OWA のユーザは、ボイスメールを WAV ファイル添付の電子メールとして受信します。これらのボイスメールは、Windows Media Player を使用して再生できます(Cisco Unity でメッセージの録音に使用されたコーデックによっては、これが難しい場合もあります)。OWA のユーザは、ボイスメールに対して電子メールで返信できますが、ボイスメールでは返信できません。ViewMail for Microsoft Outlook では、OWA のような制約はありません。ViewMail の場合、ボイスメールは、カスタム電子メール フォームにある VCR 型コントロールを使用して再生できます。ユーザは、ボイスメールやボイスメール付きの電子メールに対して返信できます。

クライアント アクセス ライセンス

Cisco Unity のコンフィギュレーションによっては、クライアント アクセス ライセンス(CAL)の購入が必要になります。

Cisco Unity は、Exchange Server バージョン 5.5 のボイスメール ランタイム版とともに出荷されています。これらはフルバージョンの Exchange であり、どのような Cisco Unity コンフィギュレーションに対しても使用できます。出荷されているバージョンの Exchange を使用して Exchange にボイスメールだけを保管し、ユーザが電話または Cisco Unity Inbox だけを使用してメッセージにアクセスするときは、CAL を購入する必要はありません。

ユニファイド メッセージ コンフィギュレーションの場合は、Cisco Unity ユーザ全員分の CAL を購入する必要があります。ただし、Cisco Unity を既存の Exchange 環境に追加する場合は、必要な数の CAL をすでに保有していると考えられます。

Windows ドメインの構成

Cisco Unity サーバ上のオペレーティング システムは、Windows 2000 Server または Windows 2000 Advanced Server にする必要があります。これ以外のオペレーティング システムは、他のバージョンの Windows も含めてサポートされません。

Windows ドメイン構成の詳細については、次の項を参照してください。

「Cisco Unity サーバのドメイン」

「Exchange 5.5 サーバのドメイン」

「推奨事項」

Cisco Unity サーバのドメイン

Cisco Unity サーバは、Windows 2000 ドメインと Windows NT ドメインのどちらにも配置できます。

Windows 2000 :Cisco Unity(Exchange 5.5 版)は、Windows 2000 ドメインに配置できます。このドメインは、ディレクトリではなくアカウント ドメインと考えることができます。Cisco Unity と Exchange 5.5 は、サービス提供先ユーザに関する情報のプライマリ ソースとして、Exchange 5.5 ディレクトリを参照するためです。

Windows NT :Cisco Unity(Exchange 5.5 版)は、Windows NT ドメインに配置できます。これが可能なのは、Exchange 5.5 を Windows NT ドメインに配置できるためです。

Cisco Unity サーバは、次のいずれかとして設定できます。

Windows 2000 ドメインのメンバー サーバ

Windows NT ドメインのメンバー サーバ

Windows 2000 ドメインのドメイン コントローラ

ただし、ドメイン コントローラは多くのリソースを必要とするため、Cisco Unity サーバをドメイン コントローラとして使用することは推奨しません。

Exchange 5.5 サーバのドメイン

Cisco Unity は Exchange 5.5 ディレクトリを使用するため、ドメインをディレクトリとしてではなく、アカウント ドメインとして使用します。したがって、Exchange 5.5 が Windows 2000 ドメインと Windows NT ドメインのどちらで動作していても、Cisco Unity は正しく機能します。

純粋な Windows 2000 ドメインおよび純粋な Windows NT ドメインでは、Cisco Unity は次の環境で Exchange 5.5 をサポートできます。

単一ドメイン

マスター ドメインとリソース ドメイン

複数マスター ドメイン

どの構成でも、Cisco Unity サーバと Exchange 5.5 サーバは同じドメインに配置することを推奨します。サーバを他のドメインに配置する必要がある場合は、そのドメインとの接続が失われないようにします(接続が失われる原因には、信頼関係の解消、許可の変更、アクセス不能な Windows 2000 DC や Windows NT プライマリ/バックアップ ドメイン コントローラの存在などがあります)。接続が失われると、Cisco Unity は、Exchange 5.5 メールボックスにメッセージを送信することや、再生するメッセージを取得することができなくなります。どのようなドメイン構成であっても、Cisco Unity Exchange 5.5 へのアクセスが失われる危険性を最小限に抑え、排除する設計が最も良い Cisco Unity 設計となります。

Cisco Unity では、最大で 3 つまでの Windows 2000 ドメインまたは Windows NT ドメインに存在する、Exchange 5.5 サーバをホームとするユーザにサービスを提供できます。Exchange サーバをホームとするユーザが 4 ドメイン以上に存在する場合は、追加の Cisco Unity サーバが必要です。Windows 2000 ドメインは、相互の接続状態が良好で、すべてがフォレスト内の同じツリーに属している必要があります。Windows NT ドメインについても、相互の接続状態が良好であり、ドメイン間の信頼関係を通じて各ドメインが相互にアクセスできることが必要です。

推奨事項

Windows 2000 ドメイン、Windows NT ドメイン、マスター ドメインとリソース ドメイン、親ドメインと子ドメインを任意に組み合せることができます。Exchange 5.5 サイトにサービスを提供する Cisco Unity については、次を参考にすることを推奨します。

Cisco Unity サーバは、ユーザのホームとなる Exchange 5.5 サーバと同じドメインにインストールする。Cisco Unity サーバと Exchange 5.5 サーバを同じドメインに配置できない場合は、Cisco Unity サーバを Exchange 5.5 サーバから 3 ドメイン以上離れさせないようにします。

1 台の Cisco Unity サーバは、3 つまでのドメインに存在する、Exchange 5.5 サーバをホームとするユーザにサービスを提供できる。

Cisco Unity サーバを、Exchange 5.5 サーバと同じ種類のアカウントを使用して Cisco Unity のサービスを実行するよう設定できる。ほとんどの場合は、このように設定することを推奨します。場合によっては、これが必須条件になります。

Cisco Unity では、サービス提供先となる Exchange 5.5 サーバと同じネーム解決を使用する必要がある。

Cisco Unity ユーザのホームとなる各 Exchange 5.5 サイトには、それぞれ Cisco Unity サーバを配置する必要がある。1 つの Exchange サイトに複数の Cisco Unity サーバを配置できますが、1 台の Cisco Unity サーバが複数の Exchange サイトにサービスを提供することはできません。

ボイスメール コンフィギュレーション

Cisco Unity 4.0(Exchange 5.5 版)システムを新しくインストールして、ボイスメール用のコンフィギュレーションにすることはできません。

Cisco Unity の以前のバージョンのボイスメール システムを Cisco Unity 4.0 システムにアップグレードすることは可能です。ただし、Cisco Unity 4.0 にアップグレードする場合は、Exchange 2000 にもアップグレードすることを推奨します。

ユニファイド メッセージ コンフィギュレーション

Cisco Unity は、Exchange 5.5 のディレクトリ モニタを使用します。Cisco Unity は、Active Directory をプライマリ ディレクトリとしては使用しません。このため、Cisco Unity は Active Directory ドメイン コントローラを Windows NT ドメイン コントローラと同様に扱います。

Cisco Unity のユニファイド メッセージ コンフィギュレーションは、Cisco Unity のボイスメール コンフィギュレーションに比べて、次のような大きな利点があります。

ボイスメール サーバと電子メール サーバが分かれている場合よりも、管理オーバーヘッドが大幅に小さくなります。

ユニファイド メッセージ コンフィギュレーションは、専用のインフラストラクチャを必要としません。Cisco Unity は、電子メール環境をボイス対応にし、既存のメッセージ インフラストラクチャをそのまま使用します。

中規模や大規模の企業では、ユニファイド メッセージの方が、ボイスメール専用システムよりもインストールと保守が容易です。

ユニファイドメッセージに将来移行する可能性がある場合は、当初からユニファイド メッセージ コンフィギュレーションを採用することで、ボイスメール コンフィギュレーションからの移行に必要な作業が不要になります。

インストールと運用に関する推奨事項については、次の項を参照してください。

「コンフィギュレーション 1:1 つの Exchange 5.5 サイトに Cisco Unity ユーザが存在」

「コンフィギュレーション 2:複数の Exchange 5.5 サイトに Cisco Unity ユーザが存在」

コンフィギュレーション 1:1 つの Exchange 5.5 サイトに Cisco Unity ユーザが存在

この コンフィギュレーションでは、1 台以上の Cisco Unity サーバがドメインのメンバー サーバとして動作し、1 つの Exchange 5.5 サイトの Exchange 5.5 メールボックスにサービスを提供します。この コンフィギュレーションの場合、1 台の Cisco Unity サーバで複数の Exchange 5.5 サイトにサービスを提供することはできません。Cisco Unity は、サイト内の Exchange 5.5 メールボックスにサービスを提供する Windows 2000 ドメインまたは Windows NT ドメインのドメイン メンバー サーバとして、フェールオーバー コンフィギュレーションで実行できます。

ドメインおよびドメイン コントローラは、Windows 2000 ではなく Windows NT にすることもできます。Cisco Unity は 5 つまでのオフボックス メッセージ ストアをサポートできます。

 

コンフィギュレーション 2:複数の Exchange 5.5 サイトに Cisco Unity ユーザが存在

Exchange 5.5 サイトが複数ある場合は、次のような構成になります。

サイトごとに、少なくとも 1 台の Cisco Unity サーバが必要です。

Cisco Unity デジタル ネットワークを使用すると、Exchange 5.5 サイトの Cisco Unity サーバが、組織内の他の Exchange 5.5 サイトの Cisco Unity サーバと通信できます。

Cisco Unity は、サイト内の Exchange 5.5 メールボックスにサービスを提供する Windows 2000 ドメインのドメイン メンバー サーバとして、フェールオーバー コンフィギュレーションで実行できます。

Cisco Unity は 5 つまでのオフボックス メール ストアをサポートできます。

この コンフィギュレーションでは、各 Cisco Unity サーバの図は、「コンフィギュレーション 1:1 つの Exchange 5.5 サイトに Cisco Unity ユーザが存在」の図と似たものになります。電話システムに利用可能ポートがある場合は、複数の Cisco Unity サーバを各電話システムに接続できます。

Cisco Unity(Exchange 5.5 版)の配置

Cisco Unity(Exchange 5.5 版)は、次に示す方法で配置できます。このリストは、配置が容易な方法から順に並んでいます。

1 台以上の Cisco Unity サーバが、同じ Exchange 5.5 サイトにある複数の Exchange 5.5 サーバにサービスを提供する。Cisco Unity サーバと Exchange 5.5 サーバは、接続状態が良好な同一ネットワーク内にインストールされている。

Cisco Unity サーバが複数ある場合は、Cisco Unity デジタル ネットワークを設定すると、ある Cisco Unity サーバ上のユーザから、別の Cisco Unity サーバ上のユーザ宛にボイスメールを送信できるようになります。デジタル ネットワークの設定については、Cisco.com
http://www.cisco.com/en/US/products/sw/voicesw/ps2237/products_installation_and_configuration_guide_books_list.html )から入手可能な『 Cisco Unity のネットワーク機能 』を参照してください。

複数の Cisco Unity サーバが、複数の Exchange 5.5 サイトにサービスを提供する(Exchange サイトごとに、少なくとも 1 台の Cisco Unity サーバが必要)。ある Cisco Unity サーバ上のユーザから、別の Cisco Unity サーバ上のユーザ宛にボイスメールを送信できるようにするには、Cisco Unity デジタル ネットワークを設定します。

Cisco Unity Assistant および ViewMail for Outlook(VMO)にアクセスする Cisco Unity システム。

ユーザが電話を使用して VMO のメッセージを録音および再生できるようにする場合は、ユーザのコンピュータが、Cisco Unity サーバと同じ Windows 2000 ドメインまたは Windows NT ドメインに属している必要があります。

他のボイスメール システムとの相互運用を必要とする Cisco Unity システム。

配置に関するその他の詳細については、次の項を参照してください。

「管理アクセスと制御」

「Cisco Unity サービスを所有する Active Directory アカウントまたは Windows NT アカウント」

「サポート ポリシーの策定」

「ネットワーク サービス」

「配置作業」

「運用作業」

管理アクセスと制御

Cisco Unity サーバおよびそのリソースへの管理アクセスを管理するには、各種の操作、たとえばサーバのバックアップや傾向分析用パフォーマンス データの収集などに対して、それぞれ異なるアクセス レベルを設定します。

Cisco Unity をユニファイド メッセージ コンフィギュレーションにインストールする場合は、サーバ管理ポリシーを定め、それに基づいてサーバへの管理アクセスを許可するのが最適です。ただし、このポリシーでは、Cisco Unity の正常な運用に必要となる、次のような管理アクセスは規制しないようにします。

サーバ リソース(ハードウェア、オペレーティング システム、ファイル システム、およびその他のサポート ソフトウェア)の管理

Cisco Unity アプリケーションの管理(次の対象の管理、および次の作業を含む)

Web アクセス

SQL Server/MSDE、IIS、Internet Explorer などのコンポーネントのサポート

Cisco Unity アプリケーションのログ ファイル

イベント ビューアやパフォーマンス モニタなどの Window ユーティリティ

Cisco Unity のユーザ、同報リスト、コール ハンドラなどの管理

Cisco CallManager や回線交換電話システムへの Cisco Unity スイッチ接続の管理

Cisco Unity サービスを所有する Active Directory アカウントまたは Windows NT アカウント

Cisco Unity の主要サービスは、Active Directory アカウントまたは Windows NT アカウントが所有します。これらのサービスは、次の 2 つのカテゴリに分かれています。

メッセージ ストア サービスは、ユーザのメッセージの送受信を担当します。

ディレクトリ サービスは、ユーザ オブジェクト、グループ オブジェクト、およびコンタクト(連絡先)オブジェクトが Cisco Unity にインポートされると、これらのオブジェクトに書き込みます。さらに、ユーザまたは管理者がユーザの個人用設定を変更すると、個々のユーザのプロパティに書き込みます。

サービス アカウントは、同じドメイン内の複数の Cisco Unity サーバで使用できます。


) テキスト/スピーチ変換(TTS)サービスや Cisco Unity ライセンス発行を制御するサービスなど、その他の一部のサービスは、ローカル システム アカウントが所有します。


これらのサービスは、必要なタスクを実行するために、Exchange 5.5 の許可、Windows ユーザ権限、およびグループ メンバーシップを必要とします。必要な権限と許可の詳細については、『 Cisco Unity インストレーション ガイド 』の「インストール用アカウントの作成および権限と許可の設定」および「Cisco Unity Permissions ウィザードによる許可の設定」の章を参照してください。『 Cisco Unity インストレーション ガイド 』は、Cisco.com
http://www.cisco.com/en/US/products/sw/voicesw/ps2237/products_installation_guides_books_list.html )から入手できます。

サポート ポリシーの策定

Cisco Unity を管理しやすくするには、サポート ポリシーを策定して、Cisco Unity 固有の管理作業をサーバのその他の管理作業と区別します。これによって、限定的なサービス クラス(COS)設定を持つ Cisco Unity 管理者が、COS 設定で指定された操作を行う場合だけ Cisco Unity アプリケーションにアクセスできるようになります。

採用する管理モデルによっては、GrantUnityAccess ユーティリティを使用し、管理 COS を持つ単一の Cisco Unity ユーザに複数の Active Directory アカウントを関連付けてもかまいません(GrantUnityAccess を使用すると、複数の Cisco Unity ユーザを 1 つの Active Directory アカウントに関連付けることもできます)。GrantUnityAccess ユーティリティを使用すると、関連付けられたすべての Active Directory アカウントに対して、Cisco Unity システム管理を使用して Cisco Unity を管理する権限が付与されます。

GrantUnityAccess への望ましくないアクセスを防ぐには、Cisco Unity サーバの Cisco Unity CommServer フォルダにあるファイルおよびディレクトリに対して、サーバ全体の管理を担当する管理者だけがアクセスできるようにします。

ネットワーク サービス

Cisco Unity(Exchange 5.5 版)は、DDNS や WINS などのネットワーク サービスには深く依存していません。ただし、Cisco Unity(Exchange 5.5 版)を Windows NT ドメインで実行する場合は、サービス提供先となる Exchange 5.5 サーバと同じネーム解決を使用する必要があります。これは、Cisco Unity(Exchange 5.5 版)を Windows 2000 ドメインで実行する場合にも当てはまります。この場合は、Windows 2000 で要件となっている DDNS を使用します。

配置作業

配置に関する次の推奨事項を考慮してください。

Cisco Unity サービスの実行にどのようなアカウントを使用するかを明確化し、アカウントを作成します。

Cisco Unity の管理にどのようなアカウントを使用するかを明確化し、アカウントを作成します。

ローカル Cisco Unity サーバに対して、管理者がどの程度のアクセス レベルを必要とするかを明確化します。管理者以外のユーザは、Cisco Unity サーバのオペレーティング システムやファイル システムに直接アクセスする必要はありません。

各 Cisco Unity サーバの Cisco Unity サービス クラスに関するポリシーを策定します。

ユーザが使用する Cisco Unity テンプレートを定義します。

各インストール環境で必要となる Cisco Unity 同報グループを定義します。

Cisco Unity サーバ上で必要となる音声/テキスト変換アプリケーションを把握しておきます。

ダイヤル規制を定義して、ユーザが必要のない外部の電話番号に発信できないようにします。

各 Cisco Unity サーバがサービスを提供しているユーザの数を把握し、文書化したことを確認します。

各 Cisco Unity サーバが、サービスを提供するユーザの数に応じた適切な規模になっていることを確認します。

各 Cisco Unity サーバの合計キャパシティを把握し、文書化したことを確認します。

適切な障害復旧計画を作成し、文書化します。

スイッチ連動について、不明な点が残っていないか確認します。

メッセージの到着通知、および電話でのメッセージの録音と再生に必要なポートの数を把握しておきます。

ハードウェアとサポート コンポーネントがすべて正しく設定されていることを確認します。

サーバのインストール後および運用前に実施する、受け入れテスト項目をリストアップします。

問題が発生した場合のフォールバック プロセスがあることを確認します。

サーバの初期パフォーマンスの測定に必要となる基準を定義します。

運用作業

次の項目は、運用中の Cisco Unity システムに対する推奨事項です。

ログの収集や、ディスク領域、メモリ、CPU などのサーバ リソース利用状況の監視を行う定期保守スケジュールを作成し、これに従います。

定期バックアップが実行されていることを確認します。

オフラインでの保守作業に必要となる、定期的なダウンタイムについて計画を立てます。

音声/テキスト変換アプリケーションの保守と作成や、Directory Walker などのクリーンアップ アプリケーションの実行など、特殊な管理作業について計画を立てます。

ボイスメール コンフィギュレーションからユニファイド メッセージ コンフィギュレーションに移行する場合や、ハードウェアをアップグレードする場合など、システムのコンフィギュレーションを変更するときは、既存の Cisco Unity システムをラボ環境に再現して、動作を事前にテストおよび検証します。