Cisco Unity 設計ガイド Release 4.0
Cisco Unity と電話システムとの連動
Cisco Unity と電話システムとの連動
発行日;2012/02/06 | ドキュメントご利用ガイド | ダウンロード ; この章pdf , ドキュメント全体pdf (PDF - 2MB) | フィードバック

目次

Cisco Unity と電話システムとの連動

概要

連動のしくみ

物理的接続を構成する回線とケーブル

電話システムと Cisco Unity の設定

電話システムと Cisco Unity が交換する通話情報

コール制御

電話システムからユーザへのコールのパス

連動に関する一般的な問題

Cisco Unity と電話システムとの連動

概要

連動によって、Cisco Unity と電話システムとの通信が可能になり、ユーザに次のような機能を提供できます。

ユーザの内線番号に電話したときに応答がない場合や通話中の場合は、ユーザのパーソナル グリーティングに転送されます。

ユーザ宛のメッセージが録音されると、その内線番号のメッセージ ウェイティング インジケータ(MWI)がアクティブになります。

ユーザは、電話機のボタンを押してパスワードを入力することで、メッセージに簡単にアクセスできます。

電話システムと連動によっては、発信者 ID、ユーザ通話中グリーティングへの着信転送、認識されたユーザ メッセージなど、他の連動機能も利用できます。

Cisco Unity と連動できる電話システムは、Cisco CallManager、Cisco Unity がサポートしている SIP プロキシ サーバ、および Cisco Unity がサポートしている回線交換電話システムです。Cisco Unity は、次の 1 つの電話システムと連動することも、異なる 2 つの電話システムと連動することもできます。

Cisco CallManager とサポートされる回線交換電話システム

Cisco CallManager と SIP プロキシ サーバ

SIP プロキシ サーバとサポートされる回線交換電話システム

サポートされる電話システムのリストについては、Cisco.com
http://www.cisco.com/en/US/products/sw/voicesw/ps2237/products_administration_guide_books_list.html )から入手可能な『 Cisco Unity システム要件およびサポートされるハードウェアとソフトウェア 』を参照してください。

回線交換電話システムの場合は、次のいずれかの連動方法を使用します。

 

DTMF(アナログ)

電話システムは、アナログ回線を通じて送信される DTMF パケットを使用して Cisco Unity と通信します。この方法では、RS-232 シリアル ケーブルは使用しません。

シリアル

電話システムは、RS-232 シリアル ケーブルを通じて送信されるシリアル パケットを使用して Cisco Unity と通信します(一部の電話システムでは、デジタル電話回線をシリアル ケーブルに変換するための PBXLink ボックスが必要になります)。この方法でもアナログ回線または T1 デジタル回線を使用しますが、それらはボイス接続にだけ使用されます。

Cisco Unity と特定の電話システムとの連動の詳細については、Cisco.com ( http://www.cisco.com/en/US/products/sw/voicesw/ps2237/prod_configuration_guides_list.html http://www.cisco.com/en/US/products/sw/voicesw/ps2237/products_configuration_guides_books_list.html )から入手できる適切な Cisco Unity Integration Guide を参照してください。

その他の詳細については、次の項を参照してください。

「連動のしくみ」

「電話システムからユーザへのコールのパス」

「連動に関する一般的な問題」

連動のしくみ

正常に連動できるどうかは、次の要素によって決まります。

物理的接続(回線交換電話システムの場合)またはネットワーク接続(Cisco CallManager および SIP プロキシ サーバの場合)の構成に必要な回線とケーブル:「物理的接続を構成する回線とケーブル」を参照してください。

電話システムと Cisco Unity の設定:「電話システムと Cisco Unity の設定」を参照してください。

電話システムと Cisco Unity が交換する通話情報:「電話システムと Cisco Unity が交換する通話情報」を参照してください。

通話のステータスを特定し、制御するコール制御(通話のセットアップ、監視、および切断に使用される信号):「コール制御」を参照してください。

物理的接続を構成する回線とケーブル

電話システムと Cisco Unity との接続では、連動の種類に応じて、さまざまな回線とケーブルの組み合せを使用します。

Cisco CallManager または SIP プロキシ サーバとの連動

Cisco CallManager と SIP プロキシ サーバは、Cisco Unity とのすべての情報伝送にネットワーク接続を使用します。次の図は、Cisco CallManager との連動で使用されるネットワーク接続を示しています。

 

次の図は、SIP プロキシ サーバとの連動で使用されるネットワーク接続を示しています。

 

DTMF(アナログ)連動

DTMF 連動(アナログ連動またはインバンド連動とも呼ばれます)の場合、回線交換電話システムは、ボイス接続、通話情報、および MWI アクティブ化要求の伝送にアナログ回線を使用します。アナログ回線を使用して、電話システムのポートを Cisco Unity サーバに装着されているボイス カードのボイスメール ポートに接続します。

次の図は、DTMF 連動で使用される接続を示しています。

 

シリアル/SMDI 連動

シリアル連動(SMDI 連動または MCI 連動とも呼ばれます)の場合、回線交換電話システムは、通話情報、および MWI アクティブ化要求の伝送に RS-232 シリアル ケーブルを使用します。シリアル ケーブルを使用して、電話システムのシリアル ポートを Cisco Unity サーバのシリアル ポートに接続します。電話システムによっては、シリアル ケーブルへの接続にモデムや PBXLink ボックスなどのハードウェアが必要になることがあります。

この連動では、ボイス接続の伝送にアナログ回線または T1 デジタル回線(電話システムによる)も使用します。これらの回線を使用して、電話システムのポートを Cisco Unity サーバに装着されているボイス カードのボイスメール ポートに接続します。

次の図は、シリアル連動で使用される接続を示しています。

 

デュアル電話システム連動

デュアル電話システム連動では、2 つの電話システムが、それぞれ適切な接続を使用して Cisco Unity サーバと接続します。

次の図は、Cisco CallManager および SIP プロキシ サーバと連動するデュアル電話システム連動での接続を示しています。電話システム間の通話は、LAN を通じて接続されます。

 

次の図は、Cisco CallManager および回線交換電話システムと連動するデュアル電話システム連動での接続を示しています。電話システム間の通話は、ゲートウェイを通じて接続されます。

 

電話システムと Cisco Unity の設定

連動が正常に動作するには、Cisco Unity と電話システムが、使用する接続(ケーブル、IP アドレス、チャネルなど)とそれに対応する通信方式(IP パケット、シリアル パケット、DTMF トーンなど)を認識している必要があります。連動形態によっては、MWI のオンまたはオフに特殊なコードまたは内線番号が必要になります。

連動を機能させるには、特定の Cisco Unity 設定と電話システムのプログラミングが必要です。これらの設定については、Cisco.com ( http://www.cisco.com/en/US/products/sw/voicesw/ps2237/prod_configuration_guides_list.html http://www.cisco.com/en/US/products/sw/voicesw/ps2237/products_configuration_guides_books_list.html )から入手できる適切な Integration Guide を参照してください。

電話システムと Cisco Unity が交換する通話情報

電話システムと Cisco Unity は、通話情報を交換することによって、通話を管理し、連動機能を利用できるようにします。電話システムが Cisco Unity に転送する通話に関する通話情報は、Cisco CallManager との連動および SIP との連動の場合はネットワーク経由で送信され、DTMF 連動の場合はアナログ回線または T1 回線経由で送信され、シリアル連動の場合は RS-232 シリアル ケーブル経由で送信されます。

電話システムと Cisco Unity の間では、通話ごとに、通常は次のような通話情報がやり取りされます。

着信側の内線番号

発信側の内線番号(内線通話の場合)または電話番号(外線通話で、かつ電話システムが発信者 ID をサポートしている場合)

転送の理由(内線番号が通話中、応答なし、または全通話を転送するように設定されている)

必要な情報を電話システムが送信し、Cisco Unity のコンフィギュレーションが正しく行われている場合は、連動によって、次の機能を利用できるようになります。

 

パーソナル グリーティングへのコール転送

着信通話を内線番号に転送したとき、応答がない場合は、通話がユーザのボイスメールに転送されます。発信者は、ユーザのパーソナル グリーティングを聞いた後で、メッセージを録音できます。

通話中グリーティングへのコール転送

着信通話を内線番号に転送したとき、通話中の場合は、通話がユーザのボイスメールに転送されます。発信者は、通話中グリーティングを聞いた後で(ユーザが通話中グリーティングを有効にした場合)、メッセージを録音できます。

発信者 ID

Cisco Unity が、電話システムから発信者 ID 情報を受け取ります(利用可能な場合)。この情報は、デスクトップ メッセージ アプリケーションのメッセージ件名欄に表示されます。

容易なメッセージ アクセス

ユーザは、ID を入力しなくてもメッセージを取得できます。Cisco Unity は、発信元の内線番号に基づいてユーザを識別します。パスワードは必要になることがあります。

ユーザ メッセージの識別

Cisco Unity は、転送された内線通話中にメッセージを録音するユーザを、発信元の内線番号に基づいて自動的に識別します。

メッセージ ウェイティング インジケータ

ユーザ宛のメッセージが応答待ちになっている場合、Cisco Unity は、そのユーザ内線番号の MWI をアクティブにするよう電話システムに通知します。

コール制御

電話システムは、通話に対し、一連の信号を使用して接続をセットアップ、監視、および解放します。Cisco Unity は、このコール制御信号を監視して通話のステータスを特定し、コール制御信号を使用して電話システムのアクションに適切に応答し、電話システムと通信します。たとえば、メッセージを録音している発信者が受話器を置くと、Cisco Unity は通話の終了を検出して、録音を停止します。

電話システムに応じて、次の種類のコール制御信号が使用されます。

 

Cisco CallManager

Cisco CallManager は、SCCP(Skinny)メッセージを生成します。このメッセージは、Cisco Unity-CM TSP によって、Cisco Unity が使用する TAPI に変換されます。Cisco Unity のアクション(着信転送のためのフックフラッシュなど)は、Cisco Unity-CM TSP によって、Cisco CallManager が使用する SCCP メッセージに変換されます。

SIP プロキシ サーバ

SIP プロキシ サーバはメッセージを送信し、Cisco Unity は通話がセットアップされるか終了すると応答を送信します。

回線交換電話システム

この電話システムは、インバンド信号(通話中、切断、DTMF、フックラッシュなど)を生成するとともに、これらの信号に応答します。信号トーンは、ダイアロジック TSP によって、Cisco Unity が使用できる TAPI アクションに変換されます。Cisco Unity のアクション(着信転送のためのフックラッシュなど)は、ダイアロジック TSP によって、電話システムが使用できる信号に変換されます。

電話システムからユーザへのコールのパス

次の手順は、外線通話が電話システムからユーザに到達するまでのパスの一例です。

1. Cisco CallManager または SIP プロキシ サーバの場合は、外線通話が到着すると、ゲートウェイがその通話を LAN 経由で Cisco CallManager または SIP プロキシ サーバに送信します。

回線交換電話システムの場合は、これに対応する手順はありません。

2. 電話システムが、利用可能な Cisco Unity 内線番号(ボイスメール ポート)に通話を転送します。

3. Cisco Unity が通話に応答し、オープニング グリーティングを再生します。

4. オープニング グリーティング中に、発信者はユーザの名前または内線番号を入力します。たとえば、1234 を入力します。

5. Cisco Unity が、内線番号 1234 への通話があることを電話システムに通知します。

6. 監視付き転送とリリース転送のどちらを実行するように Cisco Unity を設定したかに応じて、次のいずれかの処理が行われます。

 

監視付き転送

Cisco Unity が通話を維持している間に、電話システムは内線番号 1234 との接続を確立しようとします。

回線が利用可能な場合、電話システムは Cisco Unity からの通話を内線番号 1234 に接続します。電話システムと Cisco Unity はループから脱出し、通話は元の発信者から内線番号 1234 に直接接続されます。

回線が通話中または無応答の場合、電話システムはその情報を Cisco Unity に送信し、Cisco Unity はユーザが指定した処理を実行します。たとえば、Cisco Unity がメッセージを受け取ります。

リリース転送
(ブラインド転送)

Cisco Unity は通話を電話システムに渡し、電話システムは、回線が利用できるかどうかの確認を待たずに、通話を内線番号 1234 に送信します。その後、電話システムと Cisco Unity はループを脱出します。このコンフィギュレーションで、回線が通話中または無応答のときに Cisco Unity にメッセージを受け取るには、回線が通話中または無応答の場合に通話を Cisco Unity に転送するように、各電話機に対するコンフィギュレーションを行う必要があります。

連動に関する一般的な問題

個々の連動の要件に関する詳細なリストについては、Cisco.com ( http://www.cisco.com/en/US/products/sw/voicesw/ps2237/prod_configuration_guides_list.html http://www.cisco.com/en/US/products/sw/voicesw/ps2237/products_configuration_guides_books_list.html )から入手できる適切な Cisco Unity Integration Guide を参照してください。

Cisco Unity のフェールオーバー コンフィギュレーションにする場合、電話システムと Cisco Unity サーバ間の回線接続については、Cisco.com ( http://www.cisco.com/en/US/products/sw/voicesw/ps2237/products_installation_and_configuration_guide_books_list.html )から入手可能な『 Cisco Unity Failover Configuration and Administration Guide 』を参照してください。

さらに、連動に関する次の事項も考慮してください。

Cisco CallManager と SIP プロキシ サーバは、ネットワーク接続を経由する場合のみ Cisco Unity と連動できます。

連動に RS-232 シリアル ケーブルを使用する回線交換電話システムは、Cisco Unity サーバから 50 フィート(約 15m)以内に設置されている必要があります。シリアル ケーブルの仕様については、適切な Cisco Unity Integration Guide を参照してください。

回線交換電話システムは、Cisco Unity サーバに装着されている、サポートされるボイス カードを経由する場合のみ Cisco Unity と連動できます。サポートされるボイス カードのリストについては、Cisco.com ( http://www.cisco.com/en/US/products/sw/voicesw/ps2237/prod_pre_installation_guides_list.html )から入手可能な『 Cisco Unity システム要件およびサポートされるハードウェアとソフトウェア 』を参照してください。

Cisco Unity のライセンス ファイルによって、必要な数以上のボイスメール ポートが使用可能になることがあります。ポートは必要な数だけインストールし、未使用のポートにシステム リソースが割り当てられないようにしてください。ボイスメール ポートのインストールに関する考慮事項については、適切な Cisco Unity Integration Guide の「Planning How the Voice Messaging Ports Will Be Used in Cisco Unity」の項を参照してください。