Cisco Unity のネットワーク機能(Microsoft Exchange版)Release 4.0(5)
プライマリ ロケーションの設定
プライマリ ロケーションの設定
発行日;2012/01/10 | ドキュメントご利用ガイド | ダウンロード ; この章pdf , ドキュメント全体pdf (PDF - 3MB) | フィードバック

目次

プライマリ ロケーションの設定

概要:プライマリ ロケーションの設定

プライマリ ロケーション プロファイルの設定

ダイヤル ID の割り当て

ダイヤル ID および内線番号割り当てのガイドライン

ダイヤル ID の最小桁数の変更

プライマリ ロケーションの宛先オプションの設定

ユーザの宛先オプション

一致する名前を検索する Cisco Unity の動作

一致する番号を検索する Cisco Unity の動作

ロケーションの宛先オプションの設定

プライマリ ロケーションの設定

概要:プライマリ ロケーションの設定

各 Cisco Unity サーバにはプライマリ ロケーションがあります。このプライマリ ロケーションは、インストール時に作成され、削除できません。プライマリ ロケーションには、Cisco Unity サーバを識別し、他のロケーション(Cisco Unity サーバまたは他のボイス メッセージ システムなど)との通信に必要なネットワーク情報が含まれています。パブリック同報リストを除き、Cisco Unity サーバ上に作成されるユーザおよびその他の Cisco Unity オブジェクト(たとえば、コール ハンドラ)はすべて、直接にまたは間接に、プライマリ ロケーションに関連付けられます。

Cisco Unity がボイス メッセ-ジの送受信に使用するネットワーキング オプションに関係なく、Cisco Unity サーバのプライマリ ロケーションをカスタマイズする必要があります。

プライマリ ロケーションの設定の詳細については、この章の次の項を参照してください。

「プライマリ ロケーション プロファイルの設定」:この項では、Cisco Unity サーバを他の Cisco Unity サーバまたは他のボイス メッセージ システムに認識させる設定に関する情報、およびロケーションのダイヤル ID を割り当てるためのガイドラインについて説明します。

「プライマリ ロケーションの宛先オプションの設定」:この項では、ユーザが電話を使用して名前または内線番号によってメッセージの宛先を指定するときに実行される検索のスコープを選択できるようにする設定について説明します。

プライマリ ロケーション プロファイルの設定

プライマリ ロケーション プロファイルの設定には、Cisco Unity サーバを他の Cisco Unity サーバまたは他のメッセージング システムに認識させるために必要なネットワーク情報が含まれています。使用するネットワーキング オプションに関係なく、プライマリ ロケーション プロファイル設定はカスタマイズする必要があります。

ダイヤル ID の割り当て

プライマリ ロケーション プロファイル設定には、ダイヤル ID が含まれています。このダイヤル ID は、Cisco Unity がロケーションの識別情報として使用します。プライマリ ロケーションおよびすべての発信ロケーションに対してダイヤル ID として選択する番号は慎重に計画する必要があります。複数の Cisco Unity サーバがネットワークを構成している組織では、特に慎重に行う必要があります。慎重に計画しないと、不適切に割り当てられたダイヤル ID が原因で、Cisco Unity が別のロケーションのメッセージ受信者を検索できなくなることがあります。

複数の Cisco Unity サーバがネットワークを構成しているインストレーションでは、プライマリ ロケーションのダイヤル ID および作成する発信ロケーションに使用できる番号について、他の Cisco Unity サーバの管理者に連絡する必要があります。ローカル Cisco Unity サーバ上のダイヤル ID が他の Cisco Unity サーバ上のダイヤル ID および内線番号と競合しないことを確認する必要があります。

ダイヤル ID および内線番号割り当てのガイドライン

ダイヤル ID と内線番号を割り当てるための番号計画は、ユーザがメッセージの宛先を指定するときに入力した番号を Cisco Unity が照合するときの容易さに影響を与えることがあります。次のガイドラインを推奨します。

ダイヤル ID は固定長で設定し、可能であれば内線番号も固定長で設定する。

独自のダイヤル ID を割り当てる。ダイヤル ID は、他のダイヤル ID、あるいはユーザ、コール ハンドラ、インタビュー ハンドラ、またはパブリック同報リストに割り当てられた内線番号と、同一であってはなりません。複数の Cisco Unity サーバがネットワークを構成するインストレーションでは、ディレクトリ複製の遅延時間が原因で、独自でないダイヤル ID が割り当てられる可能性があることに注意してください。

内線番号が使用しない番号範囲をダイヤル ID に割り当てます。たとえば、001、002 などのようにゼロで始まるダイヤル ID を割り当てることができます。

可変長のダイヤル ID および内線番号を使用する場合、ダイヤル ID の番号範囲は、内線番号の範囲とは異なる範囲にする。たとえば、ローカル内線番号に 750123 がある場合、ロケーションの内線番号に 123 が存在する可能性があるときは、このロケーションのダイヤル ID に 750 を割り当てないでください。

可変長のダイヤル ID を使用する場合は、各 ID の最初の数字は他のダイヤル ID と重複しないようにする。たとえば、ID が 750 のロケーションがある場合は、別のロケーションに ID 7503 を割り当てないでください。この例では、ブラインド アドレス検索中に Cisco Unity はユーザが入力したブラインド アドレスを常にロケーション 750 と一致してしまい、ロケーション 7503 を見つけられなくなります。

これらのガイドラインに従わないと、ユーザがメッセージを送信するときに次のような問題が発生する可能性があります。

Cisco Unity が一致するものを検索するときに遅延が発生する。

一致する番号が複数検索される。

別のロケーションの受信者を見つけることができない。

ダイヤル ID の最小桁数の変更

組織の番号計画に対応する必要がある場合、レジストリ キーの変更により、プライマリ ロケーションのダイヤル ID の最小桁数を 1 桁または 2 桁に減らすことができます。この方法について、次の手順「ロケーションのダイヤル ID の最小桁数を変更する」で説明します。ただし、1 桁または 2 桁のダイヤル ID はアドレス検索中にプライベート同報リスト ID と競合することがあるので注意してください。ユーザが 1 桁または 2 桁の数値を使用してメッセージの宛先を入力すると、Cisco Unity はまず一致するプライベート同報リストを検索します。一致するものが検出されると、検索は中止されます。したがって、ユーザがメッセージの宛先を検索スコープを特定のロケーションに狭めるためにロケーションのダイヤル ID の入力により指定する場合、入力した数値がプライベート同報リストの ID と一致すると、プライベート同報リストのみを宛先として変換を行います。ユーザが他のロケーションへのメッセージの宛先を指定するときに最初にダイヤル ID を入力しなければ、競合は起こらず、ダイヤル ID の最小桁数を小さくすることができ、複雑な番号計画に対応できます。


) Cisco Unity のフェールオーバーでは、一方の Cisco Unity サーバでレジストリを変更したときに、もう一方の Cisco Unity サーバでも手動で変更する必要があります。レジストリの変更は複製されません。


ロケーションのダイヤル ID の最小桁数を変更する


ステップ 1 Cisco Unity サーバのデスクトップで、 [Cisco Unity Tools Depot] アイコンをダブルクリックします。

ステップ 2 左側のウィンドウで、[Administrative Tools] の下の [Advanced Settings Tool] をダブルクリックします。

ステップ 3 [Unity Settings] ウィンドウで、 [Administration - Set the Minimum Extension Length for Locations] をクリックします。

ステップ 4 [New Value] ボックスに番号を入力し、 [Set] をクリックします。

ステップ 5 プロンプトが表示されたら、 [OK] をクリックします。レジストリの変更を有効にするために Cisco Unity サーバを再起動する必要はありません。

ステップ 6 [Exit] をクリックします。


 

次の表で、プライマリ ロケーション プロファイル設定について詳しく説明します。

 

表9-1 [ネットワーク] >[プライマリ ロケーション] >[プロファイル] ページ

フィールド
説明

表示名

プライマリ ロケーションの名前が表示されます。名前を変更するには、ここに新しい名前を入力し、[保存] アイコンをクリックします。

ダイヤル ID

プライマリ ロケーションを識別する ID を入力します。最大 10 桁で数字のみを入力します。デフォルトの最小長は 3 桁です。

ダイヤル ID の最小長は Advanced Settings Tool を使用して小さくできますが、1 桁および 2 桁のダイヤル ID は、アドレス検索中にプライベート同報リスト ID と競合することがあります。ユーザが 1 桁または 2 桁の数値を使用してメッセージの宛先を入力すると、Cisco Unity はまず一致するプライベート同報リストを検索します。一致するものが検出されると、検索は中止されます。したがって、ユーザがメッセージの宛先を(検索スコープを特定のロケーションに狭めるために)ロケーションのダイヤル ID の入力により指定する場合、入力した数値がプライベート同報リストの ID と一致すると、プライベート同報リストのみを宛先として変換を行います。ユーザが他のロケーションへのメッセージの宛先を指定するときに最初にダイヤル ID を入力しなければ、競合は起こらず、ダイヤル ID の最小値を小さくすることができ、複雑なダイヤル プランに対応できます。

次の原則を推奨します。

ダイヤル ID は固定長で設定し、可能であれば内線番号も固定長で設定する。

独自のダイヤル ID を割り当てる。

可変長のダイヤル ID および内線番号を使用する場合は、ダイヤル ID には内線番号とは異なる番号範囲を使用する。

可変長のダイヤル ID を使用する場合は、各 ID の最初の数字は他のダイヤル ID と重複しないようにする。たとえば、432 と 4325 のようなダイヤル ID は作成しないでください。

ユーザがメッセージの宛先指定にダイヤル ID を使用しない場合でも、001 または 002 などの内線番号と競合しない数値を入力する。

名前の録音

プライマリ ロケーションの名前を録音します。次の場合には、さまざまな場所でロケーションの名前の録音がユーザのガイダンスで再生されます。

異なるダイヤル ドメインの Cisco Unity サーバに関連付けられているユーザが、このロケーションに関連付けられているユーザをメッセージの宛先に指定した場合(たとえば、このロケーションの名前の録音が New York の場合、「2 つが一致しました。New York の John Smith は 1、Mary Smith は 2 を押してください」)。

異なるダイヤル ドメインの Cisco Unity サーバに関連付けられているユーザが、このロケーションに関連付けられているユーザからのメッセージを聞く場合(たとえば、「メッセージ 1、ボイス メッセージ、New York の John Smith からです...」)。

[ネットワーク] >[プライマリ ロケーション] >[宛先オプション] ページの[検索にはロケーションを含みます。] の設定が別のプライマリ ロケーションで有効になっている場合。他のロケーションのユーザがメッセージの宛先を指定するときに、このプライマリ ロケーションの名前の録音が、ユーザ名と共にメッセージのアドレス検索結果で再生されます。たとえば、「2 つが一致しました。Chris Newton は 1、New York は 2 を押してください」。

ここで名前を録音するには、Media Master コントロール バーを使用します(Media Master は、DCOM 通信をブロックするファイアウォールを越えて使用できない点に注意してください)。Media Master コントロール バーの[オプション] メニューを使用して、録音デバイスと再生デバイスを設定(適用可能な場合)し、他のサウンド ファイルを使用します。

ダイヤル ドメイン

このロケーションがメンバーであるダイヤル ドメインの名前をリストから選択するか入力します。リストで表示されるダイヤル ドメイン名は、ローカル サーバに複製されたネットワーク内の、少なくとも 1 つの他の Cisco Unity サーバで設定済みの名前です。同じディレクトリをアクセスする Cisco Unity サーバと同じ電話システムまたは電話システム ネットワークに Cisco Unity サーバを統合する場合は、そのサーバをダイヤル ドメインに追加します。

ダイヤル ドメイン名は、大文字と小文字が区別され、すべてのサーバで完全に同一の名前を入力する必要があります。すべてのサーバに同じダイヤル ドメインを確実に正しく追加するには、ダイヤル ドメイン名を 1 つの Cisco Unity サーバで入力し、そのドメイン名が他の Cisco Unity サーバへ複製されるのを待ちます。この作業により、サーバ間での複製が正しく動作することも確認できます。他の Cisco Unity サーバからのプライマリ ロケーション データがローカル サーバへ反映されまでに要する時間は、ネットワークのコンフィギュレーションおよび複製スケジュールにより異なります。

ダイヤル ドメインは、メッセージ アドレスの検索のスコープと、自動受付とディレクトリ ハンドラからの着信転送の検索のスコープを決める手段を提供します。次の機能を有効にする前に、Cisco Unity サーバをダイヤル ドメインに追加する必要があります。

クロスサーバ ログオン

自動受付とディレクトリ ハンドラからのクロスサーバ転送

ネットワーク内の別の Cisco Unity サーバ上の別の Cisco Unity ユーザに対する Live Reply(「送信者の呼び出し」)

対応する AMIS、Bridge、VPIM のいずれかのユーザ アカウントをネットワーク内の別の Cisco Unity サーバ上に持っている別のユーザに対する Live Reply

ネットワーク内の別の Cisco Unity サーバ上の Cisco Unity ユーザに対する認識されたユーザ メッセージ

インストレーションが Cisco Unity サーバ 1 台だけで構成されている場合の、AMIS、Bridge、および VPIM の各ユーザに対する認識されたユーザ メッセージ

デフォルト設定は[なし] です。次の場合にデフォルトを使用します。

インストレーションが 1 台の Cisco Unity サーバだけで構成されていて、そのサーバが AMIS、Bridge、VPIM のどのネットワーク用にも構成されていない。

インストレーションは複数の Cisco Unity サーバで構成されているが、各サーバが別々の電話システムに統合されている。

1 つのダイヤル ドメインに割り当てることができる Cisco Unity サーバの数に制限はありません。また、ダイヤル ドメインの数にも制限はありません。しかし、1 台の Cisco Unity サーバは、ただ 1 つのダイヤル ドメインのメンバーである必要があります。

SMTP ドメイン名

(SMTP および VPIM ネットワークのみ)

Cisco Unity サーバのインターネットで宛先指定が可能な SMTP ドメイン名を入力します。入力するのは、電子メール アドレスの右半分、@ 記号の後の部分です(たとえば、london.cisco.com)。@ 記号は入力しないでください。Cisco Unity が自動的に挿入します。

ドメイン名は、SMTP および VPIM ネットワーク オプションに必要です。これらのネットワーキング オプションはいずれも、ローカル Cisco Unity サーバとリモート ボイス メッセージ システムとの間のメッセージ処理にシンプル メール転送プロトコル(SMTP)を使用します。ローカル Cisco Unity サーバ上のユーザが、リモート ユーザをメッセージの宛先に指定すると、ボイス コネクタは SMTP ドメイン名を使用して From アドレスを構成します。From アドレスは SMTP で必要になります。From アドレスにドメイン名のないメッセージは、送信されません。さらに、有効な From アドレスにより、リモート受信者はそのメッセージに応答することができます。

AMIS ノード ID:

国コード、市外局番、電話番号

(AMIS 用にライセンスされている場合にのみ表示)

発信 AMIS 呼び出し中に Cisco Unity が、自分自身を他のボイス メッセ-ジ システムに対して識別するために転送する番号を入力します。

発信 AMIS 呼び出し中に(つまり、Cisco Unity が発信システムの場合)、ノード ID がシステム番号フレームのシステム番号になります。このシステム番号は、宛先ボイス メッセ-ジ システムが、応答メッセージを送信するためにダイヤルするため、またはオプションで着信 AMIS 呼び出しをスクリーニングまたは拒否するために、使用します。

ノード ID には、宛先システムが応答メッセージを送信するために必要な情報すべてを含める必要があります。入力する番号は、Cisco Unity が通信するボイス メッセ-ジ システムの物理的な場所によって決まります。他のボイス メッセ-ジ システムが応答メッセージを送信するときに国番号および市外局番を必要としない場合は、入力の必要はありません。

各フィールドの最大桁数は、次のとおりです。

[国コード]:4 桁

[市外局番]:3 桁

[電話番号]:8 桁

 

プライマリ ロケーションの宛先オプションの設定

プライマリ ロケーションの宛先オプションによって、次の場合に一致する内線番号を検索するときに Cisco Unity が実行する検索のスコープを制御できます。

ユーザがメッセージの宛先を指定するのに電話を使用するとき。

ユーザがメンバーをプライベート リストに追加するのに、電話または Cisco Unity Assistant を使用するとき。

管理者がメンバーをパブリック同報リストまたはプライベート同報リストに追加するのに Cisco Unity システム管理を使用するとき。

Cisco Unity が着信 AMIS メッセージの受信者を検索するとき。着信 Bridge メッセージおよび着信 VPIM メッセージの検索スコープは常にグローバルであり、宛先の設定で制御できないことに注意してください。

スコープは、ローカル Cisco Unity サーバ、ローカル Cisco Unity サーバがメンバーになっているダイヤル ドメイン、またはグローバル ディレクトリ全体に設定できます。

宛先オプションによって、ブラインド アドレスで一致する発信ロケーションのダイヤル ID を検索することもできます。ブラインド アドレス スコープは、ローカル Cisco Unity サーバに作成された発信ロケーション、ダイヤル ドメイン内の発信ロケーション、またはディレクトリ全体に設定できます。

ユーザの宛先オプション

Cisco Unity のセットアップ方法によっては、ユーザは、受信者名のスペルを使用するか、または番号を入力して他のユーザをメッセージの宛先に指定できます。必要に応じて、Cisco Unity システム管理の[システム] >[コンフィギュレーション] >[設定] ページで[入力した名前検索の使用] チェックボックスをオフにすることで、各 Cisco Unity サーバ上のすべてのユーザの名前のスペルによる宛先指定を無効にすることができます。

名前のスペルによる宛先指定が有効な場合、ユーザは電話のキーパッドの文字を使用して、受信者の名前または名前の一部を入力します。Cisco Unity システム管理の[ユーザ] >[ユーザ テンプレート] >[メッセージの聞き取り] ページ、および[ユーザ] >[ユーザ] >[メッセージの聞き取り] ページの[メッセージの宛先指定方法] フィールドでは、デフォルトの宛先指定方法を設定できます。Cisco Unity Assistant でもこのオプションを設定できます。バージョン 3.1 以前では、Cisco Unity Assistant は ActiveAssistant または AA と呼ばれていたことに注意してください。メッセージの宛先を指定するときに、# を 2 回(##)押して、名前のスペルと番号の入力とを切り替えることができます。

一致する名前を検索する Cisco Unity の動作

ユーザが受信者名のスペルを使用してメッセージの宛先を指定すると、Cisco Unity は、完全一致または部分一致する名前をユーザおよびパブリック同報リスト内で検索します。検索は、指定された最大スコープ レベルで、1 回だけ実行されます。検索のスコープは、[ユーザ検索: 検索先] の設定で指示されます。たとえば、検索がダイヤル ドメインに制限されている場合は、ローカル サーバとダイヤル ドメインの両方を含む検索が 1 回だけ実行され、一致した名前のリストがユーザに報告されます。

パブリック同報リストは、ローカル Cisco Unity サーバ上に作成されたかどうかに関係なく、宛先指定の目的に対するスコープでは、常にローカルと見なされます。そのため、スコープをローカル サーバに設定した場合でも、ユーザは別の Cisco Unity サーバ上に作成されたパブリック同報リストを宛先に指定できます。

[検索にはロケーションを含みます。] の設定を有効にすると、ネットワーク接続された Cisco Unity サーバのプライマリ ロケーションと発信ロケーションが検索対象に含まれます。ユーザが、検索結果のリストからロケーションを選択すると、ガイダンスは、そのロケーションにおける受信者名のスペルの入力を求めるプロンプトをユーザに示します。この方法によって、ユーザは受信者の検索を特定のロケーションに制限できます。

一致する番号を検索する Cisco Unity の動作

ユーザが番号を入力してメッセージの宛先を指定する場合、次のような番号が考えられます。

プライベート同報リストの ID。

Cisco Unity ユーザ、インターネット ユーザ、または外部ユーザの内線番号(外部ユーザとして、AMIS ユーザ、Bridge ユーザ、または VPIM ユーザがあります)。

Cisco Unity ユーザ、インターネット ユーザ、または外部ユーザの代行内線番号。

パブリック同報リストの内線番号。

ネットワークで接続された Cisco Unity サーバのプライマリ ロケーションのダイヤル ID、または発信ロケーションのダイヤル ID。

ネットワークで接続された Cisco Unity サーバのプライマリ ロケーションのダイヤル IDと、そのロケーションの Cisco Unity ユーザの内線番号。

発信ロケーションのダイヤル ID と、その発信ロケーションに関連付けられた外部ユーザの内線番号。

また、Bridge 発信ロケーションが定義されている場合、Cisco Unity は、一致する Bridge 発信ロケーション プレフィックスおよび受信者のリモート メールボックス番号を検索します。詳細については、『 Cisco Unity Bridge Networking Guide 』の「 Primary Location Settings 」の章の「 How Cisco Unity Searches for a Matching Number 」の項を参照してください。このマニュアルは、
http://www.cisco.com/univercd/cc/td/doc/product/voice/c_unity/bridge30/bnet/ex/index.htm から入手可能です。

たとえば、ユーザが電話で 3335678 を押してメッセージの宛先を指定します。この場合に考えられる番号の一致を 表9-2 に示します。

 

表9-2 番号 3335678 について、考えられる番号の一致

番号
考えられる番号の一致

3335678

内線番号 3335678

333 5678

ロケーション ダイヤル ID 333、内線番号 5678

3335 678

ロケーション ダイヤル ID 3335、内線番号 678

さまざまな番号計画に対応するために、Cisco Unity は、次の各項で説明するように、段階的に検索を行います。

1. 「ローカル サーバ上の同報リストまたはユーザ内線番号の検索」

2. 「ダイヤル ドメインおよびグローバル ディレクトリにおけるユーザ内線番号の検索」

3. 「ロケーション ダイヤル ID の検索および一致したロケーションにおけるユーザ内線番号の検索」

4. 「発信ロケーション ダイヤル ID のブラインド アドレス検索」

ローカル サーバ上の同報リストまたはユーザ内線番号の検索

Cisco Unity はローカル サーバから、ダイヤル ドメイン、最後にはグローバル ディレクトリへと徐々に検索スコープを広げながら一致する番号を検索します。検索のスコープは、[ユーザ検索: 検索先] の設定で指示されます。一致する番号が見つかると、どのスコープ レベルであっても検索を停止し、次のスコープ レベルには継続しません。

ユーザが 1 桁または 2 桁の番号を入力すると、検索は Cisco Unity から始まり、ユーザが所有するプライベート同報リストの中で一致する番号を探します。一致する番号が見つかると、検索は停止され、一致リストが確認用に返されます。

一致する番号が見つからない場合、またはユーザが 3 桁以上の番号を入力した場合、Cisco Unity はローカル サーバで一致するユーザの内線番号を検索します。検索対象には、通常の Cisco Unity ユーザおよび外部ユーザの、双方の内線番号が含まれます。主要内線番号と代行内線番号の両方が、検索されます。一致するものが検出されると、検索は中止されます。

ユーザの内線番号で一致が検出された際に、一致したユーザの録音済みボイス名と内線番号を、ガイダンスが確認のために再生するかどうかは、ガイダンスの設定と、録音済みボイス名の有無により決まります。宛先が一致したユーザのメッセージをガイダンスで確認する方法は、カスタマイズが可能です。Tools Depot の Advanced Settings Tool を使用して、[Subscriber Addressing Confirm Match Mode] の設定を変更します。

一致する番号が見つからない場合、Cisco Unity は一致するパブリック同報リストの内線番号を検索します。パブリック同報リストは、ローカル Cisco Unity サーバ上に作成されたかどうかに関係なく、宛先指定の目的に対するスコープでは、常にローカルと見なされます。そのため、スコープをローカル サーバに設定した場合でも、ユーザは別の Cisco Unity サーバ上に作成された同報リストを宛先に指定できます。一致する番号が見つかると、検索は停止され、一致リストが確認用に返されます。

ダイヤル ドメインおよびグローバル ディレクトリにおけるユーザ内線番号の検索

一致する番号が見つからない場合で、検索スコープの設定で許可されている場合には、検索範囲はダイヤル ドメインのユーザの内線番号に広がります(存在する場合)。一致する番号が見つかると、検索は停止され、名前が確認用に返されます。一致する番号がなお見つからない場合で、検索スコープの設定で許可されている場合には、検索範囲はグローバル ディレクトリのユーザの内線番号に広がります。各スコープ レベルにおける検索対象には、通常の Cisco Unity ユーザおよび外部ユーザの、内線番号および代行内線番号が含まれます。

グローバル ディレクトリ内では、内線番号が重複して存在する可能性があります。入力された番号が複数の内線番号と一致した場合、一致した名前のリストが返されます。このリストで、ユーザが選択を行います。ただし、ダイヤル ドメイン内に一致する内線番号が存在した場合、検索は停止されます。たとえば、Kelly の内線番号が 3047 で、ダイヤル ドメイン内の Cisco Unity サーバに関連付けられているとします。Joe の内線番号も 3047 ですが、彼はダイヤル ドメイン外の、ネットワークで接続された別の Cisco Unity サーバに関連付けられています。ローカル サーバのユーザが 3047 を入力してメッセージの宛先を指定した場合、ダイヤル ドメイン内の Kelly が一致します。ダイヤル ドメインのスコープで一致が検出されると、検索は停止され、グローバル ディレクトリに対する検索は行われません。このため、Joe の内線番号は、検出されません。

[検索にはロケーションを含みます。] の設定を有効にすると、ネットワーク接続された Cisco Unity サーバのプライマリ ロケーションと、他の Cisco Unity サーバで作成された発信ロケーションが、各スコープ レベルにおける検索対象に含まれます。入力された番号がロケーションのダイヤル ID と一致した場合、ユーザが一致したロケーションを確認すると、ガイダンスはユーザに対して、そのロケーションにおける受信者の、内線番号の入力を求めるプロンプトを示します。

ロケーション ダイヤル ID の検索および一致したロケーションにおけるユーザ内線番号の検索

一致する同報リスト、ロケーションのダイヤル ID、またはユーザの内線番号が見つからなかった場合は、検索が継続されます。

Cisco Unity は番号を解析して、一致するロケーションのダイヤル ID と、そのロケーションにおけるユーザの内線番号を検索します。Cisco Unity は、検索のスコープを徐々に広げます。最初はローカル サーバ、次にダイヤル ドメイン、そして最後にグローバル ディレクトリです。検索のスコープは、[ユーザ検索: 検索先] の設定で指示されます。一致する番号が見つかると、どのスコープ レベルであっても検索を停止し、次のスコープ レベルには継続しません。一致する番号が見つかった場合、設定が行われていれば、ガイダンスで一致を確認できます。たとえば、ガイダンスが次のような案内を再生します。「シカゴの内線番号 3037、Kelly Bader は、ポンド記号(#)を押してください。」

ダイヤル ID の最小桁数がデフォルト(3 桁)に設定されている場合は、各スコープ レベルで Cisco Unity はまず、ユーザが入力した最初の 3 桁の数字と一致するロケーションのダイヤル ID を検索します。一致が検出されると、Cisco Unity はそのロケーションに関連付けられたユーザを、入力された番号の残りの数字と一致する内線番号で検索します。Cisco Unity は、ユーザが入力した数字の最初の 4 つでダイヤル ID が一致するロケーションを探し、検索を続行します。一致する ID が見つかった場合、Cisco Unity は、そのロケーションに関連付けられたユーザについて、入力された番号の残りの数字と一致する内線番号を検索します。一致するロケーションおよび内線番号の検索は、このような形で続行されます。検索は、ユーザの主要内線番号に対して行われることに注意してください。代行内線番号は、検索対象に含まれません。

たとえば、あるユーザがメッセージの宛先を 3335678 に指定します。Cisco Unity はダイヤル ID 333 のロケーションを検索します。一致するものが見つかると、Cisco Unity は内線番号 5678 のユーザを、そのロケーションで検索します。次に(一致の有無にかかわらず)、Cisco Unity はダイヤル ID 3335 のロケーションを検索します。一致するものが見つかると、Cisco Unity は内線番号 678 のユーザを、そのロケーションで検索します。

ローカル スコープ レベルでは、ローカル サーバで作成された発信ロケーションだけが検索の対象となります。ダイヤル ドメイン レベルでは、ネットワークで接続された他の Cisco Unity サーバのプライマリ ロケーションおよび発信ロケーションがダイヤル ドメイン内にある場合に、検索の対象に含まれます。グローバル ディレクトリ レベルでは、すべてのロケーションが検索の対象となります。

発信ロケーションが一致した場合、Cisco Unity は、その発信ロケーションに関連付けられている、番号の残りの部分と一致する内線番号を持つ外部ユーザを検索します。内線番号は検索されますが、リモート メールボックス番号は検索されないことに注意してください。

ロケーション ダイヤル ID の最小桁数を変更した場合、Cisco Unity はまず、設定された最小桁数に従って一致するダイヤル ID を検索します。たとえば、ダイヤル ID の最小桁数を 1 に減らした場合、Cisco Unity はユーザが入力した最初の数字と一致するダイヤル ID をさがして、各スコープ レベルで検索を始めます(ダイヤル ID の最小桁数を 1 または 2 に減らすことは推奨しません。プライベート同報リストの ID と競合するおそれがあるためです)。

発信ロケーション ダイヤル ID のブラインド アドレス検索

一致するものが見つからない場合、Cisco Unity は続けてブラインド アドレス検索を行います。番号が解析され、一致する発信ロケーションのダイヤル ID が検索されます。ブラインド アドレス検索のスコープは、[ブラインド アドレス検索: 許可ロケーション] の設定により決まります。検索はローカル Cisco Unity サーバから開始され、次にダイヤル ドメイン、そしてグローバル ディレクトリへと、必要に応じて範囲が広がります。

ダイヤル ID の最小桁数がデフォルト(3 桁)に設定されている場合は、各スコープ レベルで Cisco Unity はまず、ユーザが入力した最初の 3 桁の数字と一致する発信ロケーションのダイヤル ID を検索します。Cisco Unity は続けて、ユーザが入力した数字の最初の 4 桁に一致するダイヤル ID を持つ発信ロケーションを探します。このような形で、一致するロケーションの検索は続行されます。AMIS、SMTP、または VPIM 発信ロケーションと一致した場合、一致したロケーションが確認のために返されます。

ユーザ検索およびブラインド アドレス検索(有効の場合)がグローバル ディレクトリに設定され、[検索にはロケーションを含みます。] 設定が無効の場合に、Cisco Unity が実行する検索を図9-1 に示します。

図9-1 一致する番号を検索するユーザ アドレス検索

 

ロケーションの宛先オプションの設定

次の表で、ロケーションの宛先オプションの設定について詳しく説明します。

 

表9-3 [ネットワーク] >[ロケーション] >[宛先オプション] ページ

フィールド
説明

ユーザ検索: 検索先

ユーザが電話を使用してメッセージの宛先を指定するとき、パブリック同報リストまたはプライベート同報リストにメンバーを追加するとき、および着信 AMIS メッセージに対して、Cisco Unity が実行する検索のスコープを選択します。

[ローカル サーバ]:ローカル Cisco Unity サーバに作成されたユーザに検索を制限します。

[ダイヤル ドメイン]:ローカル Cisco Unity サーバの検索で一致が見つからなかった場合、ローカル Cisco Unity サーバと同じダイヤル ドメインに属する他の Cisco Unity サーバに作成されたユーザを含めるように、検索範囲を広げます。

[グローバル ディレクトリ]:ローカル Cisco Unity サーバとダイヤル ドメイン(存在する場合)を検索した後、ディレクトリに属する他の Cisco Unity サーバに作成されたユーザを含めるように、検索範囲を広げます。

検索にはロケーションを含みます。

検索にロケーションを含めるには、このチェックボックスをオンにします。このオプションは、グローバル ディレクトリが大きく、名前の入力によるメッセージ宛先指定の結果として一致するものが多数見つかる場合に有効です。この設定がユーザに役立つようにするには、ロケーションに録音済みボイス名がある必要があります。

オンにすると、ユーザは 2 ステップでメッセージの宛先を指定できます。まず、ユーザは特定のロケーションを選択します(名前のスペルまたはダイヤル ID を入力)。Cisco Unity が一致するロケーションを見つけた場合、そのロケーションの録音済みボイス名が再生されます(録音されているものと想定)。この時点で、ユーザは受信者の名前を入力して、指定されたロケーションの検索範囲を制限できます。ユーザがダイヤル ID を入力してロケーションを選択した場合、ユーザを検索するにはスペリング モード(# を 2 回押す)に切り替える必要があります。

たとえば、デジタル ネットワーク用に設定された 2 台の Cisco Unity サーバがあるとします。パリにある Cisco Unity サーバのプライマリ ロケーションのダイヤル ID が 100 で、そのロケーションのボイス名前(「パリ営業所」)が音声で録音されているとします。ローカル Cisco Unity サーバのユーザである John は、パリのロケーションの Kelly Bader にメッセージを送信しようとしますが、正しい内線番号を知りません。

John は、Cisco Unity にログオンして 2 を押し、メッセージを送信します。

John は 100# を入力して、パリの Cisco Unity サーバを選択します。

プライマリ ロケーション 100 が見つかると、ガイダンスで「Paris sales office ロケーションには、シャープを押してください」と再生されます。

John が # を押して確認すると、ガイダンスで「内線番号を入力した後に、シャープを押してください」と再生されます。

John が ## を押すと、ガイダンスで「宛先の名前または同報リストを文字で入力してください。」と再生されます。

John が 22337# と入力すると、Cisco Unity がロケーション 100 に一致するユーザ名 Kelly Bader を見つけます。「内線番号 3047 の Kelly Bader は、シャープを押してください」というガイダンスが再生されます。

John が # を押して確認すると、ガイダンスで「追加されました。別の宛先を追加するには 1、メッセージを録音するにはシャープを押してください」と再生されます。

ブラインド アドレス: 許可ロケーション

ユーザが電話を使用してメッセージの宛先を指定するときに Cisco Unity が一致する発信ロケーションを検索ために実行するブラインド アドレス検索のスコープを選択します。次のいずれかを選択します。

[なし]:ブラインド アドレス検索を行いません。

[ローカル サーバ]:ローカル Cisco Unity サーバに作成された発信ロケーションに検索を制限します。

[ダイヤル ドメイン]:ローカル Cisco Unity サーバの検索で一致するものが見つからなかった場合、ローカル Cisco Unity サーバと同じダイヤル ドメインに属する他の Cisco Unity サーバに作成された発信ロケーションを含めるように、ブラインド アドレス検索範囲を広げます。

[グローバル ディレクトリ]:ローカル Cisco Unity サーバとダイヤル ドメイン(存在する場合)を検索した後、グローバル ディレクトリに属する他の Cisco Unity サーバに作成された発信ロケーションを含めるように、検索範囲を広げます。