Cisco Unity のネットワーク機能(Microsoft Exchange版)Release 4.0(5)
SMTP ネットワーク
SMTP ネットワーク
発行日;2012/01/10 | ドキュメントご利用ガイド | ダウンロード ; この章pdf , ドキュメント全体pdf (PDF - 3MB) | フィードバック

目次

SMTP ネットワーク

Cisco Unity 4.0(x) シリーズより後の SMTP ネットワーク オプションのサポート停止

概要:SMTP ネットワーク

SMTP ネットワークを使用するための Cisco Unity のセットアップ

前提条件

タスク リスト:SMTP ネットワークを使用するための Cisco Unity のセットアップ

手順:SMTP ネットワークを使用するための Cisco Unity のセットアップ

設計の決定と必要な情報の収集

Exchange サーバ間の接続の確認

名前と IP アドレスの解決

SMTP ネットワーク用のボイス コネクタのセットアップ

Voice Connector for Exchange 5.5 のセットアップ

Voice Connector for Exchange 2000 のセットアップ

プライマリ ロケーションのカスタマイズ

SMTP 発信ロケーションの作成

インターネット ユーザ アカウントの作成

インターネット ユーザ アカウントの作成前の考慮事項

Cisco Unity Bulk Import ウィザードを使用した複数のインターネット ユーザ アカウントの作成

インポート エラーの修正

Cisco Unity システム管理を使用したインターネット ユーザ アカウントの作成

インターネット ユーザ アカウントの作成後の注意事項

SMTP ネットワークの概念と定義

ロケーションと SMTP ネットワーク

ボイス コネクタと SMTP ネットワーク

メッセージの宛先オプション

ブラインド アドレスと SMTP ネットワーク

ブラインド アドレスを使用するユーザの状況

インターネット ユーザ

リモート Cisco Unity ユーザに対応するインターネット ユーザ

インターネット ユーザの削除

インターネット ユーザを使用するユーザの状況

Outlook アドレス帳におけるインターネット ユーザの表示方法の決定

Outlook アドレス帳で連絡先を非表示にする

Outlook アドレス帳における連絡先の表示方法の変更

ネットワークを構成している Cisco Unity サーバでの注意事項

SMTP ネットワーク リファレンス

SMTP 発信ロケーション プロファイル設定

動作についての情報

インターネット ユーザが識別されない

着信転送の設定とインターネット ユーザ

英語以外の言語によるボイス コネクタ セットアップ プログラムの実行

SMTP ネットワーク

Cisco Unity 4.0(x) シリーズより後の SMTP ネットワーク オプションのサポート停止

以前から、Cisco Unity 4.0(5) 以降で SMTP ネットワーク オプションがサポートされなくなることが発表されていました。その後、さらに熟考を重ねた結果、4.0(x) シリーズでは SMTP ネットワーク オプションのサポートを継続することが決まりました。これは、このオプションに置き換わる VPIM ネットワーク オプションが純粋な Exchange 5.5 Cisco Unity 構成でサポートされないためです。SMTP ネットワークは引き続きサポートされていますが、4.0(x) がこのオプションをサポートする最後のシリーズになることにご注意ください。別個のディレクトリにアクセスする Cisco Unity サーバでネットワークを構成する必要のあるお客様には、SMTP ネットワークの使用から VPIM ネットワークへの移行をお勧めします。

SMTP ネットワークと VPIM ネットワークは、どちらもメッセージの送受信メカニズムとして SMTP を使用しますが、メッセージの形式が異なります。SMTP ネットワークでは固有のメッセージ形式が使用されますが、VPIM ネットワークのメッセージ形式は VPIM 業界標準に準拠しています。また、VPIM ネットワークには、SMTP ネットワークでは利用できない機能があります。Cisco Unity 4.0(5) 以降のリリースでは、VPIM ネットワークの機能を強化しますが、そのような機能は SMTP ネットワークではサポートされません。

SMTP ネットワークから VPIM ネットワークに移行する場合は、 「SMTP ネットワークから VPIM ネットワークへの移行」 の章を参照してください。

VPIM ネットワークは、システム ライセンスであり、現時点では Microsoft Exchange 2000 および Exchange 2003 でのみサポートされていることに注意してください。

VPIM ネットワークのほかに、お客様は引き続きインターネット ユーザ アカウントをセットアップすることもでき、インターネットに接続したコンピュータを持ち、Cisco Unity を使用しない個人とメッセージを送受信することができます。

概要:SMTP ネットワーク

SMTP ネットワークを使用すると、ローカル Cisco Unity サーバのユーザが、ローカル Exchange ネットワーク上にメールボックスを持たない個人にボイス メッセージを送信できます。メッセージは、インターネットまたは TCP/IP ネットワークを通して送信されます。受信者の種類を次に示します。

別の Cisco Unity サーバ上のユーザ。このサーバは、ローカル Cisco Unity サーバ上にないディレクトリにアクセスします。つまり、複数の Cisco Unity サーバが存在するインストレーションの場合、これらの Cisco Unity サーバは次のいずれかのコンフィギュレーションとなります。

別個の Active Directory フォレスト

別個の Exchange 5.5 組織

同一の組織内の別個の Exchange 5.5 サイト。ただし、Exchange 5.5 メッセージおよびディレクトリ複製コネクタはインストールされていません(ディレクトリ複製コネクタはサイト コネクタとも呼ばれます)。


) サイト コネクタがインストールされている場合は、SMTP ネットワークの代わりにデジタル ネットワークを使用できます。


Cisco Unity または Exchange を使用していない個人。ただし、保有しているコンピュータはインターネットか、いずれかの TCP/IP ネットワークに接続されています。

SMTP ネットワークで使用するために作成されたユーザ アカウントを、インターネット ユーザ アカウントと呼びます。SMTP ネットワークには、デジタル ネットワーク オプションまたは任意の他のネットワーキング オプションを組み合せることができます。たとえば、組織の Cisco Unity サーバが共有ディレクトリへアクセスするようにネットワークに接続されている場合(そのため、デジタル ネットワーク オプションを使用できる場合)でも、自宅で仕事をする契約作業者のためにインターネット ユーザ アカウントを追加することも、Cisco Unity サーバのいずれか 1 つに SMTP 発信ロケーションをセットアップし、別のディレクトリにアクセスする Cisco Unity サーバがある出先の営業所でメッセージの送受信をできるようにすることも可能です。

SMTP ネットワークを利用する際に、Cisco Unity 自体について必要な権限以外の、特別な権限は不要です。Cisco Unity に必要な権限の詳細については、Cisco Unity サーバ上の Tools Depot にある Permissions ウィザードのヘルプを参照してください。

この章では、SMTP ネットワークをセットアップする手順について、および理解しておく必要のある概念や用語について説明します。次の各項を参照してください。

「SMTP ネットワークを使用するための Cisco Unity のセットアップ」:この項では、SMTP ネットワークをセットアップするための前提条件について説明し、セットアップを完了するために必要なタスク全体の概要と、実施する順序について説明します。

「手順:SMTP ネットワークを使用するための Cisco Unity のセットアップ」:この項では、Cisco Unity を SMTP ネットワーク用にセットアップするために必要なすべての手順について説明します。

「SMTP ネットワークの概念と定義」:この項では、SMTP ネットワークの概念について詳細に説明します。この項は、セットアップ手順を実施する前に必ず読んでください。

「SMTP ネットワーク リファレンス」:この項では、SMTP ネットワークのセットアップに関連する Cisco Unity システム管理の各フィールドを定義する表を示します。

「動作についての情報」:この項では、SMTP ネットワークに関連する、知っておくべき動作の情報について説明します。

SMTP ネットワークを使用するための Cisco Unity のセットアップ

前提条件

セットアップを開始する前に、次の前提条件が満たされていることを確認してください。

Cisco Unity がすでにサーバにインストールされており、それらのサーバがインストレーションに合わせてネットワークに接続されている。

Cisco Unity と Exchange が、『 Cisco Unity Networking Options Requirements (With Microsoft Exchange) 』の「 SMTP Networking Requirements」 の項に示されている要件を満たしている。このマニュアルは、 http://www.cisco.com/univercd/cc/td/doc/product/voice/c_unity/sysreq/netrq.htm から入手可能です。

複数の Cisco Unity サーバが同じディレクトリにアクセスするインストレーションの場合、最初に 「デジタル ネットワーク」 の章の説明に従って各サーバをデジタル ネットワーク用にセットアップしてから、SMTP ネットワークのセットアップかインターネット ユーザの作成、またはその両方を行ってください。Cisco Unity サーバをデジタル ネットワーク用にセットアップした後、次の設定を確認します。

宛先検索スコープが、ネットワークで接続されたすべてのサーバ上でダイヤル ドメインまたはグローバル ディレクトリに設定されていることを確認します。この設定により、Cisco Unity ユーザは、どのサーバに関連付けられているかに関係なく、メッセージの宛先に SMTP 発信ロケーションかインターネット ユーザ、またはその両方を指定できます。詳細については、「宛先の検索スコープの設定」を参照してください。

外部の発信者が自動受付(たとえば、開始グリーティング)または宛先検索サービスからインターネット ユーザに到達できるようにする場合は、次のようにします。

インターネット ユーザを作成する Cisco Unity サーバが、外部の発信者が呼び出す Cisco Unity サーバと同じダイヤル ドメインに存在することを確認します。ダイヤル ドメインの作成方法の詳細については、「プライマリ ロケーションのカスタマイズ」を、また、背景情報については、「ダイヤル ドメイン」を参照してください。

自動受付およびディレクトリ ハンドラの検索スコープが、ダイヤル ドメイン スコープに設定されていることを確認します。「ディレクトリ ハンドラの検索スコープの設定」、および「自動受付の検索スコープの設定」を参照してください。

タスク リスト:SMTP ネットワークを使用するための Cisco Unity のセットアップ

このタスク リストを使用して、SMTP ネットワークをセットアップします。リモート メッセージ受信者で Cisco Unity を使用する受信者がいる場合、このタスクをローカル システムおよびリモート システムの両方で行ってください。次の参照先により、セットアップの手順の詳細を示します。

1. 番号計画について意思決定を行い、SMTP ネットワークを設定するために必要な情報を収集します。「設計の決定と必要な情報の収集」を参照してください。

2. Cisco Unity が接続しているネットワークが Exchange 5.5 サーバだけで構成されている場合、Exchange 5.5 Internet Mail Service をインストールします(まだインストールされていない場合)。パフォーマンス上の理由により、Internet Mail Service は Cisco Unity サーバ以外のサーバにインストールします。しかし、必要に応じて、Cisco Unity サーバにインストールしてもかまいません(Exchange 5.5 も Cisco Unity サーバにインストールされている場合)。詳細については、Exchange のマニュアルを参照してください。

3. ローカル サイトおよびリモート サイト上の Exchange サーバ間で、ネットワーク接続および SMTP 接続を確認します。「Exchange サーバ間の接続の確認」を参照してください。

4. リモート メッセージの受信者に Cisco Unity を使用する人がいる場合は、ボイス コネクタをインストールします。「SMTP ネットワーク用のボイス コネクタのセットアップ」を参照してください。

5. プライマリ ロケーション プロファイル設定をカスタマイズします。「プライマリ ロケーションのカスタマイズ」を参照してください。

6. リモート メッセージ受信者に Cisco Unity を使用する人がいない場合は、ステップ 7.へ進みます。

リモート メッセージ受信者が Cisco Unity を使用する場合、リモート Cisco Unity サーバに対応するローカル サーバ上に発信ロケーションを作成します。「SMTP 発信ロケーションの作成」を参照してください。

7. ローカル Cisco Unity サーバ上に、必要に応じて、各リモート メッセージ受信者に対するインターネット ユーザ アカウントを作成します。「インターネット ユーザ アカウントの作成」を参照してください。

手順:SMTP ネットワークを使用するための Cisco Unity のセットアップ

この項では、Cisco Unity を SMTP ネットワーク用にセットアップするために必要なすべての手順について説明します。

設計の決定と必要な情報の収集

SMTP ネットワークのセットアップを始める前に、必ず次に示す各項目について計画を立て、適切な情報を収集します。

番号計画戦略を立てて、プライマリ ロケーション上および SMTP 発信ロケーション上のダイヤル ID に割り当てる番号を決定します。

ユーザがブラインド アドレスを使用するか、またはインターネット ユーザ アカウントを作成するかを決定します。

ボイス コネクタをどちらの Exchange サーバ(ローカル ロケーション内およびリモート ロケーション内)にインストールするかを決定します。サーバ名、ドメイン名および各 Exchange サーバの IP アドレスを書き留めます。

Exchange サーバ間の接続の確認

ローカルおよびリモート Cisco Unity サーバ間のメッセージの送受信は、ボイス コネクタがインストールされている Exchange サーバで処理されます。次の手順に従って、Exchange サーバのネットワーク接続とおよび SMTP 接続を確認します。

Exchange サーバ間のネットワーク接続を確認する


ステップ 1 ボイス コネクタをインストールする Exchange サーバ(サーバ 1)で、コマンド プロンプト ウィンドウを開きます。

ステップ 2 ping <IP アドレス> と入力します。この <IP アドレス> はボイス コネクタをインストールするリモート Exchange サーバ(サーバ 2)の IP アドレスです。

応答がない場合、ネットワーク接続のトラブルシューティングを行い、問題を解決します。次に、ステップ 3 へ進みます。

ステップ 3 ping <ドメイン名> と入力します。この <ドメイン名> は、サーバ 2 のドメイン名です。次に、 ping <サーバ名> と入力します。この <サーバ名> は、サーバ 2 の名前です。

ステップ 2 で IPアドレスを Ping すると応答があり、ドメイン名とサーバ名を Ping すると応答がない場合は、「名前と IP アドレスの解決」を参照してください。問題が解決したら、ステップ 4 に進みます。

ステップ 4 サーバ 1 の IP アドレス、ドメイン名、およびサーバ名を入力し、ステップ 2 およびステップ 3 をサーバ 2 で繰り返します。

ステップ 5 IP アドレス、ドメイン名およびサーバ名のすべての ping テストで正常に応答が返ると、基本的なネットワーク接続が確認されたことになります。次の手順「Exchange サーバ間の SMTP 接続を確認する」へ進みます。


 

Exchange サーバ間の SMTP 接続を確認する


ステップ 1 ボイス コネクタをインストールする Exchange サーバ(サーバ 1)のコマンド プロンプト ウィンドウで、 telnet <サーバ名> 25 と入力します。ここで <サーバ名> は、ボイス コネクタをインストールするリモート Exchange サーバ(サーバ 2)の名前です。

ステップ 2 リモート Exchange サーバからの応答があれば、 ehlo と入力します。リモート Exchange サーバからの応答で、SMTP コマンドのリストが返されます。

ステップ 3 telnet テストが成功したら、 quit と入力して telnet セッションを終了します。

ステップ 4 ステップ 1ステップ 3 で実行した telnet テストをリモート Exchange サーバ上でも行い、SMTP 接続が双方向で正常に行われることを確認します。

telnet テストが 1 つでも成功しなかった場合、基本的な SMTP 接続に問題があります。次の SMTP ネットワークのセットアップ手順に進む前に、これらの問題を解決してください。

telnet テストが成功したら、SMTP ネットワークのセットアップへ進みます。「SMTP ネットワーク用のボイス コネクタのセットアップ」を参照してください。


 

名前と IP アドレスの解決

名前の解決には、両方の Exchange サーバにいくつかのメカニズムが必要です。名前解決にはいくつかの方法や方法の組み合わせがありますが、一般的なのは Domain Name System(DNS; ドメイン ネーム システム) を使用する方法と HOSTS ファイルを使用する方法の 2 つです。

Exchange サーバがあるネットワークで DNS が使用されている場合、サーバの DNS にホスト アドレス リソース(A)レコードおよび メール交換(MX)レコードが存在する必要があります。サーバの A レコードおよび MX レコードが追加されていない場合、ここで追加してから次の手順に進みます。DNS に A レコードおよび MX レコードを追加する方法については、Microsoft Windows のマニュアルを参照してください。

HOSTS ファイルは、IP アドレスとホスト名およびドメイン名との対応を記述したテキスト ファイルです。HOSTS ファイルは、C:\WINNT\System32\Drivers\Etc フォルダに置きます。ネットワーク内のいずれの Exchange サーバでも DNS が使用されない場合、HOSTS ファイルを編集し、他のExchange サーバで認識されるようにホスト エントリおよびドメイン エントリを追加します。

DNS または HOSTS ファイルのどちらを使用する場合も、ボイス コネクタがインストールされている各 Exchange サーバの完全修飾ドメイン名を知っておく必要があります。この名前は、Windows のコントロール パネルの[ネットワーク ID] タブの[フル コンピュータ名] フィールドに表示される名前です。

DNS または HOSTS ファイルに変更を加えた場合は、残りの SMTP ネットワークのセットアップ手順へ進む前に、もう一度、ネットワーク接続および SMTP 接続の確認を行ってください。接続を確認するには、前の「Exchange サーバ間のネットワーク接続を確認する」、および「Exchange サーバ間の SMTP 接続を確認する」の手順を実行します。

SMTP ネットワーク用のボイス コネクタのセットアップ

Cisco Unity DVD 1 および CD 1 には 2 つのボイス コネクタ インストール プログラムが格納されており、それぞれのセットアップ手順は異なります。

Cisco Unity のパートナー サーバが Exchange 5.5 の場合(ネットワークが Exchange 5.5 サーバだけで構成されている場合)は、Voice Connector for Exchange 5.5 をセットアップします。

Cisco Unity パートナー サーバが Exchange 2000 または Exchange 2003 の場合(ネットワークが Exchange 2000 または Exchange 2003 サーバだけで構成されているか、Exchange 5.5 サーバと Exchange 2000 または Exchange 2003 サーバが混在する場合)は、Voice Connector for Exchange 2000 をセットアップします。Voice Connector for Exchange 2000 バージョン 11.0(1) 以降は、Exchange 2000 サーバまたは Exchange 2003 サーバにインストールすることができます。

必要に応じて、「Voice Connector for Exchange 5.5 のセットアップ」または「Voice Connector for Exchange 2000 のセットアップ」を参照してください。

ボイス コネクタ インストール プログラムでは、インストレーション用の言語を選択するプロンプトは表示されず、常に英語でインストールが行われます。英語でなく、ローカライズされたバージョン(FRA、DEU、または JPN)のいずれかを使用してボイス コネクタ インストール プログラムを実行するには、「英語以外の言語によるボイス コネクタ セットアップ プログラムの実行」を参照してください。

Voice Connector for Exchange 5.5 のセットアップ

このボイス コネクタは、Exchange パートナー サーバと同じ Exchange サイトの Exchange 5.5 サーバにインストールします。次に、追加要件を示します。

SMTP ネットワークでは、ボイス コネクタは Exchange Internet Mail Service と同じ Exchange サーバにインストールする必要があります。

ボイス コネクタを Exchamge サイトにインストールするときは、1 インスタンスだけをインストールします。

ボイス コネクタ サービスは、LocalSystem アカウントとしてログオンするように自動的に設定されます。サービスがログオンするアカウントは変更しないでください。

ボイス コネクタをインストールする Exchange サーバが Windows NT 4.0 で動作している場合は、ボイス コネクタをインストールする前に、Microsoft Active Directory Services Client Extension(DSClient)for Windows NT 4.0 をインストールする必要があります。DSClient の要件は、Windows NT 4.0 Service Pack 6a です。Microsoft Web サイトからの DSClient のダウンロードとインストールの詳細については、次の Microsoft Knowledge Base 記事を参照してください。

288358:「HOW TO: Install the Active Directory Client Extension」

295166:「INFO: Advanced Installation of Directory Services Client for Windows NT 4.0」

295168:「INFO: Files Installed by Directory Services Client Extension for Windows NT 4.0」

289105:「INFO: Support for ADSI on Windows NT 4.0」

216290:「INFO: Determining Which Version of ADSI Is Installed」

Voice Connector for Exchange 5.5 をインストールする

ボイス コネクタをインストールする前に、必ず Exchange サーバをバックアップします。


ステップ 1 ボイス コネクタをインストールする Exchange サーバにログオンします。

ステップ 2 Exchange サーバ上のすべてのウィルス スキャン サービスを無効にします。

ステップ 3 以前のバージョンのボイス コネクタをアンインストールします。「Cisco Unity ボイス コネクタのアンインストール」を参照してください。

ステップ 4 ボイス コネクタを Cisco Unity DVD 1 または CD 1 からインストールする場合は、コンピュータにディスクを挿入し、 VoiceConnector-Ex55 ディレクトリを参照します。

ステップ 5 ボイス コネクタのファイルを Software Center の Web サイトから ダウンロードした場合は、ファイルを抽出したディレクトリを参照してください。

ステップ 6 Install.exe をダブルクリックし、 [Next] をクリックします。

ステップ 7 [Address Types] ダイアログボックスの [Voice ] チェックボックスをオンにします(ネットワークで使用している他の機能もすべて選択します)。

ステップ 8 [Next] を 2 回クリックします。

ステップ 9 セットアップが完了したら、 [Finish] をクリックし、セットアップを終了してサーバを再起動します。

ステップ 10 サーバ上のウィルス スキャン サービスを有効にします。


 

Voice Connector for Exchange 2000 のセットアップ

ボイス コネクタは、Exchange クラスタの要素でない Exchange 2000 または Exchange 2003 サーバにインストールしてください(Microsoft は、Exchange クラスタ サーバ上のサード パーティ コネクタをサポートしていません)。

ボイス コネクタをインストールする Exchange サーバが、Cisco Unity ユーザのホームである Exchange サーバと異なるルーティング グループに属している場合は、それらのルーティング グループ間にルーティング グループ コネクタを設定する必要があります。

ボイス コネクタ サービスは、LocalSystem アカウントとしてログオンするように自動的に設定されます。サービスがログオンするアカウントは変更しないでください。

Voice Connector for Exchange 2000 をインストールする

以前のバージョンのボイス コネクタをアンインストールします。「Cisco Unity ボイス コネクタのアンインストール」を参照してください。

ボイス コネクタをインストールする前に、必ず Exchange サーバをバックアップします。


ステップ 1 ボイス コネクタをインストールする Exchange サーバにログオンします。

ステップ 2 Exchange サーバ上のすべてのウィルス スキャン サービスを無効にします。

ステップ 3 ボイス コネクタを Cisco Unity DVD 1 または CD 1 からインストールする場合は、コンピュータにディスクを挿入し、 VoiceConnector-Ex2000 ディレクトリを参照します。

ボイス コネクタのファイルを Software Center の Web サイトから ダウンロードした場合は、ファイルを抽出したディレクトリを参照してください。

ステップ 4 Install.exe をダブルクリックし、 [Next] をクリックします。

ステップ 5 [Address Types] ダイアログボックスの [Voice] チェックボックスをオンにします(ネットワークで使用している他の機能もすべて選択します)。

ステップ 6 [Next] を 2 回クリックします。

ステップ 7 セットアップが完了したら、 [Finish] をクリックし、セットアップを終了してサーバを再起動します。

ステップ 8 サーバ上のウィルス スキャン サービスを有効にします。


 


) ボイス コネクタのプロパティを Exchange システム マネージャで表示するには、Microsoft Windows Script Host バージョン 5.6 以上を Exchange サーバにインストールする必要があります。「Microsoft Windows 2000 Script Host を更新するかどうかを判別する」の手順に進みます(また、Exchange サーバで以前のバージョンの Windows Script Host を使用している場合、ボイス コネクタは正常に動作しますが、Exchange システム マネージャでボイス コネクタのプロパティを表示できないことに注意してください)。


Microsoft Windows 2000 Script Host を更新するかどうかを判別する


ステップ 1 ボイス コネクタがインストールされている Exchange サーバ上で、 Winnt\system32 フォルダを参照します。

ステップ 2 Wshom.ocx ファイルを右クリックし、 [プロパティ] をクリックします。

ステップ 3 [バージョン] タブをクリックします。

ステップ 4 アイテム名リストから [製品バージョン] をクリックすると、[値] ボックスにバージョンが表示されます。

ステップ 5 5.6 より前のバージョンの場合、Windows Script Host をアップデートするとボイス コネクタのプロパティが Exchange システム マネージャで表示されるようになります(Microsoft Web サイトのダウンロード ページで、Windows Script Host をキーワードとして検索します。インストール手順に従います)。


 

プライマリ ロケーションのカスタマイズ

Cisco Unity を別のディレクトリにある別の Cisco Unity サーバとのネットワーク用に設定する場合は、プライマリ ロケーションをカスタマイズする必要があります。組織内の複数の Cisco Unity サーバが デジタル ネットワークを介してネットワークを構成している場合、ネットワークを構成するすべてのサーバ上でもプライマリ ロケーションを設定する必要があります。特に、ネットワークを構成しているその他の Cisco Unity サーバ上のプライマリ ロケーションで、SMTP ドメイン名を必ず入力してください。そのようにしなかった場合、SMTP ネットワークはネットワークを構成しているその他の Cisco Unity サーバ上のユーザに対して正しく動作しません。

Cisco Unity サーバが 1 つだけで、単にインターネット ユーザを作成しようとしており、Cisco Unity サーバ間に SMTP ネットワークをセットアップしようとしていない場合は、プライマリ ロケーションのカスタマイズを省略できます(ただし、そのような状況でもカスタマイズすることをお勧めします)。

設定方法の詳細については、「プライマリ ロケーション プロファイルの設定」を参照してください。

プライマリ ロケーションをカスタマイズする


ステップ 1 Cisco Unity システム管理で、 [ネットワーク] >[プライマリ ロケーション] >[プロファイル] ページに移動します。

ステップ 2 ロケーションの有意な名前を入力します。

ステップ 3 ダイヤル ID を入力します。ダイヤル ID は、このロケーションを Cisco Unity に対して識別するものです。

ステップ 4 ロケーションの名前を音声で録音します。

ステップ 5 SMTP ドメイン名を入力します。入力するのは、電子メール アドレスの右半分、@ 記号の後の部分です(たとえば、london.cisco.com)。@ 記号は入力しないでください。Cisco Unity が自動的に挿入します。リモート メッセージ 受信者が Cisco Unity を使用する場合、ここで入力するドメイン名は、対応するリモート Cisco Unity サーバの SMTP 発信ロケーションのドメイン名と一致している必要があります。

ステップ 6 [保存] アイコンをクリックします。


 

SMTP 発信ロケーションの作成

リモート メッセージ受信者の一部または全部が Cisco Unity を使用する場合は、この手順を実行します。SMTP 発信ロケーションは、ローカル Cisco Unity サーバ上に、ユーザのメッセージの送信先となるリモート Cisco Unity サーバそれぞれに対して作成します。

複数の Cisco Unity サーバでネットワークを構成していて、共通のディレクトリにアクセスできる場合、ネットワーク内の 1 つの Cisco Unity サーバ上でだけ SMTP 発信ロケーションを作成します。ロケーション データはディレクトリに格納され、他の Cisco Unity サーバへ複製されます。

SMTP 発信ロケーションを作成する


ステップ 1 Cisco Unity システム管理で、 [ネットワーク] >[発信ロケーション] >[プロファイル] ページに移動します。

ステップ 2 [追加] アイコンをクリックします。

ステップ 3 ロケーションの有意な名前を入力します。

ステップ 4 ダイヤル ID を入力します。これは、Cisco Unity に対してロケーションを識別し、ユーザがブラインド アドレスでこの発信ロケーションの受信者をメッセージの宛先に指定するために使用するものです。

ダイヤル ID の選択方法の詳細については、「ダイヤル ID および内線番号割り当てのガイドライン」を参照してください。ここで入力するダイヤル ID は、リモート Cisco Unity サーバ上の対応するプライマリ ロケーションのダイヤル ID と一致する必要があります。

ステップ 5 ロケーションの[宛先] として [SMTP] を選択します。

ステップ 6 [追加] をクリックします。

ステップ 7 ロケーションの名前を音声で録音します。

ステップ 8 [ドメイン名] を入力します。入力するのは、電子メール アドレスの右半分、@ 記号の後の部分です(たとえば、london.cisco.com)。@ 記号は入力しないでください。Cisco Unity が自動的に挿入します。ここで入力するドメイン名は、リモート Cisco Unity サーバの対応するプライマリ ロケーションのドメイン名と一致する必要があります。

ステップ 9 [保存] アイコンをクリックします。


 

インターネット ユーザ アカウントの作成

インターネット ユーザ アカウントは、Cisco Unity Bulk Import ウィザードまたは Cisco Unity システム管理を使用して作成できます。次の各項を参照してください。

「インターネット ユーザ アカウントの作成前の考慮事項」

「Cisco Unity Bulk Import ウィザードを使用した複数のインターネット ユーザ アカウントの作成」

「Cisco Unity システム管理を使用したインターネット ユーザ アカウントの作成」

「インターネット ユーザ アカウントの作成後の注意事項」

インターネット ユーザ アカウントの作成前の考慮事項

この項では、インターネット ユーザ アカウントを作成する前に考慮する必要がある事項について順に示します。

1. Cisco Unity のコンフィギュレーションおよび権限

使用しているアカウントに、インターネット ユーザを作成するための十分な権限と許可があるかどうかがよくわからない場合、または Cisco Unity が、メッセージ ストアを処理するよう正しく設定されているかどうかがよくわからない場合は、次の手順に従って SysCheck 診断ツールを実行します。

Cisco Unity SysCheck ツールを使用して、Cisco Unity の設定と権限を確認する


ステップ 1 Cisco Unity サーバのデスクトップで、 [Cisco Unity Tools Depot] アイコンをダブルクリックします。

ステップ 2 [Tools Depot] ウィンドウの左側領域にある[Diagnostic Tools] ディレクトリで、 [SysCheck] をダブルクリックします。

ステップ 3 [Check Unity Configuration Wizard へようこそ] ページで、 [コンフィギュレーション テストの選択] をクリックし、 [次へ] をクリックします。

ステップ 4 Cisco Unity に接続されていないメッセージ ストアのチェックボックスをオフにします。

ステップ 5 [テスト] をクリックします。

ステップ 6 [テスト結果] ボックスで、リンクをクリックしテスト結果を表示します。

ステップ 7 エラーが報告されなければ、ステップ 8 へ進みます。エラーがあった場合、次のサブステップを実行します。

a. [解決法] カラムに表示されるアドバイスに従い、各コンフィギュレーション エラーまたは権限エラーを訂正します。

b. [Check Unity Configuration Wizard を完了しています。] ページに戻り、 [終了] をクリックします。

c. エラーが報告されなくなるまで、ステップ 2ステップ 7 を繰り返します。

ステップ 8 [終了] をクリックします。


 

2. サービス クラス

サービス クラス(COS)は、Cisco Unity を使用するユーザの制限や権限を定義します。たとえば、COS はユーザのメッセージやグリーティングの最大長を指定します。ほとんどの COS 設定は適用されませんが、インターネット ユーザも COS のメンバーであることが必要です。Cisco Unity システム管理では、COS は各ユーザ テンプレートで指定されます。したがって、ユーザには、インターネット ユーザ アカウントの基となるテンプレートで指定された COS が割り当てられます。Cisco Unity には、定義済みサービス クラスがあり、これらは修正できます。また、サービス クラスを新規に作成できます。詳細については、『 Cisco Unity システム アドミニストレーション ガイド 』の「サービス クラスの設定」の章を参照してください。

3. 規制テーブル

各 COS では、着信転送用、メッセージ通知用、およびファックス配信用に、それぞれ 1 つずつ規制テーブルが指定されます。Cisco Unity は、ユーザの COS に関連付けられている規制テーブルを適用し、電話番号が許可されなかった場合はエラー メッセージを表示します。Cisco Unity には、修正可能な定義済み規制テーブルが用意されています。

ほとんどの規制テーブルの設定は、インターネット ユーザには適用されません。それらのユーザは Cisco Unity にログオンしたり、Cisco Personal Communications Assistant(PCA)を使用したりできないからです。しかし、管理者はインターネット ユーザの着信転送番号を入力できます。セキュリティ上の理由から、インターネット ユーザが所属する COS で転送に使用する規制テーブルは、必要に応じて変更してください。詳細については、『 Cisco Unity システム アドミニストレーション ガイド 』の「規制テーブル」の章を参照してください。

4. パブリック同報リスト

パブリック同報リストは、ボイス メッセージを複数のユーザへ一度に送信するときに使用します。Cisco Unity は、インターネット ユーザ アカウントの基となるテンプレートで指定したパブリック同報リストに、新しいユーザを割り当てます。詳細については、『 Cisco Unity システム アドミニストレーション ガイド 』の「パブリック同報リストの設定」の章を参照してください。

5. ユーザ テンプレート

Cisco Unity システム管理では、ユーザ テンプレートを使用することで、インターネット ユーザ グループの設定を指定できます。ユーザ テンプレートには、部門など特定の種類のユーザに適切な設定が含まれています。選択したテンプレートの設定は、インターネット ユーザ アカウント作成時に、そのアカウントに適用されます。Cisco Unity には、修正可能なデフォルト ユーザ テンプレートが用意されており、追加テンプレートを数に制限なく作成できます。詳細については、『 Cisco Unity システム アドミニストレーション ガイド 』の「ユーザ テンプレートの設定」の章を参照してください。

インターネット ユーザは、Active Directory 内の連絡先および Exchange 5.5 内のカスタム受信者に対応します。連絡先やカスタム受信者は、明示的に非表示にしない限り、Microsoft Outlook (または他の電子メール クライアント)のアドレス帳に表示されます。関連する連絡先やカスタム受信者を Outlook アドレス帳で非表示にしたり、Outlook アドレス帳における連絡先の表示方法を変更したりすることができます。詳細については、「Outlook アドレス帳におけるインターネット ユーザの表示方法の決定」を参照してください。


Cisco Unity システム アドミニストレーション ガイド』は、
http://www.cisco.com/univercd/cc/td/doc/product/voice/c_unity/unity40/sag/sag405/ex/index.htm から入手可能です。


Cisco Unity Bulk Import ウィザードを使用した複数のインターネット ユーザ アカウントの作成

Cisco Unity Bulk Import ウィザードを使用すると一度に複数のインターネット ユーザ アカウントを作成できます。その方法としては、Exchange 5.5 ディレクトリまたは Active Directory から直接ユーザ データをインポートする方法と、CSV ファイルからユーザ データをインポートする方法があります。CSV は、1 つのデータ ストアから別のデータ ストアへデータを移動するための一般的なテキスト ファイルです。

CSV ファイルに格納されたユーザ データが正しい形式であれば、このデータを使用して、新しい連絡先またはカスタム受信者を、インターネット ユーザ アカウントと同時に作成できます。Cisco Unity が Exchange 2000 サーバをパートナー サーバとして使用する場合は、連絡先は Active Directory に作成されます。Cisco Unity が Exchange 5.5 サーバをパートナー サーバとして使用する場合は、カスタム受信者は Exchange 5.5 ディレクトリに作成されます。また、Cisco Unity Bulk Import ウィザードでは CSV ファイルの使用により、既存の連絡先またはカスタム受信者データを利用したインターネット ユーザ アカウントの作成も可能です。

Exchange から直接ユーザ データをインポートすることでインターネット ユーザ アカウントを作成するには、「Cisco Unity Bulk Import ウィザードを使用してインターネット ユーザ アカウントを作成する」の手順を参照してください。または、次の手順に従って CSV ファイルを作成します。Cisco Unity Bulk Import ウィザードを使用してインターネット ユーザ アカウントを作成する方法や、CSV ファイルの必須カラム ヘッダーおよびオプション カラム ヘッダーの詳細については、このウィザードのヘルプを参照してください。

インターネット ユーザ アカウント作成用の CSV ファイルを作成する


ステップ 1 Cisco Unity アカウントを作成するために使用するデータを、CSV ファイルとして保存します。

1 つの CSV ファイルに格納するレコード数は、必ず 7,500 件以下としてください。それ以上の数のレコードが存在すると、Cisco Unity Bulk Import ウィザードがデータをインポートするときに予期しない結果になることがあります。

ステップ 2 CSV ファイルを Cisco Unity サーバ、またはそのサーバから参照できるディレクトリにコピーします。

ステップ 3 表計算アプリケーションなどの、データの編集および再構成が可能なアプリケーションで CSV ファイルを開きます。次の手順を実行します。

ファイルのデータが、タブ、スペースまたはセミコロンではなく、コンマで区切られていることを確認します。

データにスペース、引用符、またはコンマが含まれている場合は、そのデータを引用符で囲みます。

ステップ 4 カラムがステップ 5 で追加するカラム ヘッダーと同じ順序になるように、データを並べ替えます。カラム ヘッダーの順序は重要ではありませんが、ここに示すように CSV ファイルを構成することをお勧めします。

たとえば、このサンプル データのカラムは、ユーザの姓、名、リモート アドレスの順になるように並べ替えられています。下のサンプル データは、VOICE 形式を使用するか SMTP 形式を使用するかで異なります。

Abade,Alex,VOICE:123_5678
Bader,Kelly,VOICE:123_4789
Campbell,Terry,VOICE:123_8521
Cho,Li,VOICE:123_3214

または

Abade,Alex,SMTP:aabade@cisco.com
Bader,Kelly,SMTP:kbader@cisco.com
Campbell,Terry,SMTP:tcampbell@cisco.com
Cho,Li,SMTP:lcho@cisco.com


) この手順のサンプルは、Cisco Unity Bulk Import ウィザードで、インターネット ユーザ アカウントと同時に新しい連絡先またはカスタム受信者を作成する場合の、CSV ファイルのセットアップ方法を示しています。既存の連絡先またはカスタム受信者のデータを使用して新しいインターネット ユーザ アカウントを作成する場合は、ALIAS カラム ヘッダーおよびデータを、CSV ファイルに組み込む必要があります。


ステップ 5 データの先頭行の上に必須カラム ヘッダーを入力します。カラム ヘッダーは、大文字を使用し、カンマで区切り、次に示すとおりのスペルで入力します。

LAST_NAME,FIRST_NAME,REMOTE_ADDRESS

ステップ 6 必要な場合は、先頭行にカラムを追加し、その下に続く行にインポートするデータを追加します。このとき、次のことを確認してください。

カラム ヘッダーとデータはカンマで区切られている。オプションのカラム ヘッダーの各行にデータが必要なのではないことに注意してください。

スペース、引用符またはカンマを含むデータは、引用符で囲まれている。

ステップ 7 CSV ファイルにインポートする必要のないデータがある場合は、そのカラムを削除してください。または、1 つのカラムに NOTES というタイトルを付けることができます。Cisco Unity Bulk Import ウィザードは、NOTES カラム ヘッダー以下のデータを無視します。ただし、CSV ファイル内でサポートされる NOTES カラムは 1 つだけです。

ステップ 8 すべての行に、各カラム ヘッダーに対応する適切なデータが含まれていることを確認します。

ステップ 9 ファイルを CSV ファイルとして保存します。

ステップ 10 次の手順 Cisco Unity Bulk Import ウィザードを使用してインターネット ユーザ アカウントを作成する に進みます。


 


) Cisco Unity Bulk Import ウィザードを実行する前に、Cisco Unity サーバ上のウィルス スキャン サービスおよび侵入検知ソフトウェアを無効にします。これを行わないと、Cisco Unity Bulk Import ウィザードの動作が遅くなる可能性があります。手順については、Cisco Unity Bulk Import ウィザードのヘルプを参照してください。


Cisco Unity Bulk Import ウィザードを使用してインターネット ユーザ アカウントを作成する


ステップ 1 Cisco Unity サーバ上で、Windows の[スタート] メニューから [プログラム] >[Unity] >[Cisco Unity Bulk Import] をクリックします。

ステップ 2 画面上の指示に従います。

ウィザードの進行に伴ってダイアログボックスに表示されるオプションの詳細については、 [ヘルプ] をクリックしてください。

ステップ 3 作成するユーザの種類を選択するプロンプトが表示されたら、 [インターネット] をクリックします。

ステップ 4 [次へ] をクリックし、ウィザードを続行します。ウィザードでエラーが報告されたら、次のいずれかを実行します。

[OK] をクリックしてインポートを続行し、後でエラーを修正する。

エラーを修正する。詳細については、「インポート エラーの修正」を参照してください。

ステップ 5 インターネット ユーザ アカウントを作成したら、 [完了] をクリックします。

ステップ 6 インポート エラーがあり、ステップ 4でエラーを後で修正することを選択した場合は、「インポート エラーの修正」を参照してください。

インポート エラーがなかった場合、またはすべてのエラーが修正された場合は、「インターネット ユーザ アカウントの作成後の注意事項」を参照してください。


 

インポート エラーの修正

エラー ログ ファイルには、Cisco Unity Bulk Import ウィザードでインポートされなかったデータが記録されます。Cisco Unity Bulk Import ウィザードは、ユーザ メールボックスまたは CSV ファイルの行から検出した最初のエラーをレポートします。そのエラーを修正後、データ インポートが再開すると、ウィザードはさらに同じメールボックスまたは同じ行からのエラーを検出します。このように、修正プロセス、つまり、Cisco Unity Bulk Import ウィザードを実行しエラーを修正することを何回か繰り返し、すべてのエラーを修正します。

出力ログ ファイルには、インポートされなかったすべてのレコードが記録されます。これを CSV ファイルに保存し、再び Cisco Unity Bulk Import ウィザードを実行するときに使用できます。Cisco Unity Bulk Import ウィザードを実行するたびに、エラー ログ ファイルおよび出力ログ ファイルが上書きされることに注意してください(ファイルに新しい名前を指定した場合を除きます)。

インポート エラーを修正するには、「CSV ファイルからデータをインポートしているときに発生したエラーを修正する」または「メッセージ ストアからデータをインポートしているときに発生したエラーを修正する」のいずれかの手順を実行します。

CSV ファイルからデータをインポートしているときに発生したエラーを修正する


ステップ 1 インポート中に指定した、エラー ログ ファイルが置かれるディレクトリへ移動します。デフォルトの場所およびファイル名は C:\Error.log です。

ステップ 2 テキスト エディタを使用し、エラー ログ ファイルを開きます。エラーを修正するために、エラー コードを使用します。

ステップ 3 インポート中に指定した、出力ログ ファイルが置かれるディレクトリへ移動します。デフォルトの場所およびファイル名は C:\Output.log です。

ステップ 4 テキスト エディタを使用し、出力ログ ファイルを開きます。

ステップ 5 エラー ログ ファイルにエラーとして記載された出力ファイルのレコードを修正します。

ステップ 6 出力ログ ファイルの編集が完了したら、新しい名前で CSV ファイルとして保存します。

ステップ 7 ステップ 6 で保存した CSV ファイルを使用して、Cisco Unity Bulk Import ウィザードを再度実行します。

ステップ 8 すべてのインターネット ユーザ アカウントがエラーがなく作成されるまでこの手順を繰り返し、次に、「インターネット ユーザ アカウントの作成後の注意事項」へ進みます。


 

メッセージ ストアからデータをインポートしているときに発生したエラーを修正する


ステップ 1 インポート中に指定した、エラー ログ ファイルが置かれるディレクトリへ移動します。デフォルトの場所およびファイル名は C:\Error.log です。

ステップ 2 テキスト エディタを使用し、エラー ログ ファイルを開きます。エラーを修正するために、エラー コードを使用します。

ステップ 3 Exchange 5.5 からデータをインポートした場合は、 Microsoft Exchange Administrator を開きます。Exchange 2000 からデータをインポートした場合は、 Active Directory ユーザーとコンピュータ を開きます。

ステップ 4 エラーのあるメールボックスをダブルクリックし、プロパティを表示します。

ステップ 5 メールボックス内の該当するボックスに、エラーの修正を入力します。

ステップ 6 [OK] をクリックします。

ステップ 7 エラー ログ ファイルに記載されているすべてのメールボックスについて、ステップ 4ステップ 6 を繰り返します。

ステップ 8 Cisco Unity Bulk Import ウィザードを再度実行します。

ステップ 9 すべてのインターネット ユーザ アカウントがエラーがなく作成されるまでこの手順を繰り返し、次に、「インターネット ユーザ アカウントの作成後の注意事項」へ進みます。


 

Cisco Unity システム管理を使用したインターネット ユーザ アカウントの作成

Cisco Unity システム管理を使用すると、新規アカウントの追加、または既存のユーザ用アカウント データの Exchange からのインポートにより、インターネット ユーザ アカウントを作成できます。新規のインターネット ユーザ アカウントを追加する場合は、Cisco Unity は連絡先またはカスタム受信者を作成します。Cisco Unity が Exchange 2000 サーバをパートナー サーバとして使用する場合は、連絡先は Active Directory に作成されます。Cisco Unity が Exchange 5.5 サーバをパートナー サーバとして使用する場合は、カスタム受信者は Exchange 5.5 ディレクトリに作成されます。

インターネット ユーザ アカウントを作成するには、「新規連絡先またはカスタム受信者を追加してインターネット ユーザ アカウントを作成する」または「インターネット ユーザ アカウントを既存のユーザ データのインポートにより作成する」のいずれかの手順を実行します。

新規連絡先またはカスタム受信者を追加してインターネット ユーザ アカウントを作成する


ステップ 1 Cisco Unity システム管理で、 [ユーザ] >[ユーザ] >[プロファイル] ページに移動します。

ステップ 2 [追加] アイコンをクリックします。

ステップ 3 [新規ユーザ] をクリックし、リストから [インターネット] を選択します。

ステップ 4 [姓] と[名] を入力します。

ステップ 5 Cisco Unity のインターネット ユーザの内線番号を入力します。この番号は、他の Cisco Unity ユーザが、これから作成するインターネット ユーザをメッセージの宛先に指定するときに使用する番号です。

ステップ 6 使用する[テンプレート] を選択します。

ステップ 7 [SMTP アドレス] を適切な形式で入力します。

ステップ 8 [追加] をクリックします。

ステップ 9 ユーザ レコードの設定を必要に応じてカスタマイズし、 [保存] アイコンをクリックします。


 

インターネット ユーザ アカウントを既存のユーザ データのインポートにより作成する


ステップ 1 Cisco Unity システム管理で、 [ユーザ] >[ユーザ] >[プロファイル] ページに移動します。

ステップ 2 [追加] アイコンをクリックします。

ステップ 3 [既存の Exchange ユーザをインポート] を選択します。

ステップ 4 [選択] をクリックします。

ステップ 5 [インターネット] を選択します。

ステップ 6 [検索基準] リストで、名、姓、または Exchange エイリアスのうちどれを使用して検索するかを指定します。Cisco Unity が Exchange 2000 サーバに接続されている場合、ドメインを指定して検索することもできます。

ステップ 7 該当する名前またはエイリアスを入力します。* を入力して、すべてのユーザのリストを表示することもできます。また、1 つ以上の文字の後ろに * を入力して、検索範囲を狭くすることもできます。

ステップ 8 [検索] をクリックします。

ステップ 9 一致リストで、インポートするユーザの名前をクリックします。

ステップ 10 情報を、[ユーザの追加] ページに適切に入力します。

ステップ 11 [追加] をクリックします。

ステップ 12 ユーザ レコードの設定を必要に応じてカスタマイズし、 [保存] アイコンをクリックします。


 

インターネット ユーザ アカウントの作成後の注意事項

インターネット ユーザ アカウントを作成したら、次のことに注意します。

新しく作成したインターネット ユーザがメッセージを受信できるまで、数分間かかります。

個別のインターネット ユーザ アカウントの設定は、Cisco Unity システム管理で変更できます。詳細については、『 Cisco Unity システム アドミニストレーション ガイド 』の「ユーザ設定」の章を参照してください。このマニュアルは、
http://www.cisco.com/univercd/cc/td/doc/product/voice/c_unity/unity40/sag/sag405/ex/index.htm から入手可能です。

複数のユーザについて一度に設定を修正する場合は、Cisco Unity Bulk Import ウィザードを(再度)実行できます。詳細については、Cisco Unity Bulk Import ウィザードのヘルプを参照してください。

ユーザが組織を離れるなどの理由で Cisco Unity アカウントが不要になった場合、そのインターネット ユーザ アカウントは削除できます。詳細については、「インターネット ユーザの削除」を参照してください。

SMTP ネットワークの概念と定義

次の各項では、SMTP ネットワークの概念について詳しく説明します。

「ロケーションと SMTP ネットワーク」

「ボイス コネクタと SMTP ネットワーク」

「メッセージの宛先オプション」

「ブラインド アドレスと SMTP ネットワーク」

「インターネット ユーザ」

「Outlook アドレス帳におけるインターネット ユーザの表示方法の決定」

「ネットワークを構成している Cisco Unity サーバでの注意事項」

ロケーションと SMTP ネットワーク

ロケーションと呼ばれる Cisco Unity オブジェクトは、別個のディレクトリにアクセスする Cisco Unity サーバ間でメッセージを送受信する際に、重要な役割を果たします。各 Cisco Unity サーバは、デフォルト ロケーションまたはプライマリ ロケーションと呼ばれる 1 つのロケーションに関連付けられています。プライマリ ロケーションは、インストール時に作成され、削除できません。SMTP ネットワークをセットアップする場合、プライマリ ロケーションに新しい名前とダイヤル ID を設定し、ドメイン名を入力し、必要に応じてその他のプロパティをカスタマイズします。

図4-1 で示すとおり、SMTP 発信ロケーションを、各リモート Cisco Unity サーバに対応するローカル Cisco Unity サーバに作成します。発信ロケーションで入力したダイヤル ID およびドメイン名と、リモート Cisco Unity サーバ上のプライマリ ロケーションのダイヤル ID およびドメイン名は、互いに一致している必要があります。ダイヤル ID およびドメイン名には、Cisco Unity がリモート Cisco Unity サーバとメッセージを交換するために必要とする情報があります。

図4-1 プライマリ ロケーションと SMTP 発信ロケーションの関係

 

ボイス コネクタと SMTP ネットワーク

Cisco Unity では、標準 Exchange SMTP コネクタを使用でき、別個のディレクトリへアクセスする Cisco Unity サーバ間や Cisco Unity を使用しないユーザとのメッセージの送受信ができるようになります。Exchange 5.5 では、SMTP コネクタは Internet Mail Service と呼ばれます。SMTP コネクタを使用することで、インターネットを通じて SMTP をサポートするコンピュータへメッセージの送信および受信を行うことができ、Exchange メール サーバと非 Exchange メール サーバの両方にメッセージを送信できます。

Cisco Unity ボイス コネクタを使用すると、ボイス メッセージに含まれている Cisco Unity 固有の属性を保存したまま、複数の Cisco Unity システムの間で SMTP メールを送受信できます。これらの属性によって、メッセージはボイス メッセージとして Cisco Unity で処理されます。ボイス コネクタは、Exchange と共に登録され、VOICE アドレス タイプのメッセージを処理します。したがって、すべてのリモート受信者へのメッセージは、アドレスに VOICE がある必要があります。

ユーザがボイス メッセージを他のロケーションにいるユーザに送信する場合、ボイス コネクタはボイス メッセージを MIME に変換します。その結果、Exchange SMTP コネクタはメッセージと共にすべての関連情報を送信できます。

受信側の Cisco Unity サーバは、メッセージのアドレス タイプが VOICE です。このため、Exchange はメッセージをボイス コネクタに渡し、ボイス コネクタが処理をします。ボイス コネクタは MIME メッセージをボイス メッセージに変換し直します。メッセージが受信者の Exchange メールボックスに配信されると、ボイス メッセージとして認識されます。このとき、Cisco Unity は、受信者の電話の MWI ランプを点灯します。受信者は、他の任意のボイス メッセージと同じように、電話、Cisco Unity ViewMail for Microsoft Outlook、または Cisco Unity Inbox を使用してメッセージにアクセスできます。

ボイス コネクタには 2 つのバージョンがあります。使用するバージョンは、Exchange ネットワークによって決まります。

ネットワークが Exchange 5.5 サーバだけで構成されている場合は、Voice Connector for Exchange 5.5 をインストールします。

ネットワークが Exchange 2000 サーバまたは Exchange 2003 サーバだけで構成されている場合、または Exchange 2000 サーバまたは Exchange 2003 サーバと Exchange 5.5 サーバが混在している場合は、Voice Connector for Exchange 2000 をインストールします。


) Voice Connector for Exchange 2000 は、Exchange 2000 または Exchange 2003 サーバにインストールできます。



注意 ネットワークが Exchange 5.5 サーバと Exchange 2000 または Exchange 2003 サーバから構成されている場合は、Exchange 5.5 管理ツールを使用して Voice Connector for Exchange 2000 を管理しないでください。ボイス コネクタの管理には、Exchange 2000 または Exchange 2003 システム マネージャを使用してください。システム エラーを防ぐために、Exchange 5.5 管理ツールを使用して Exchange 5.5 オブジェクトを構成し、適切な MMC スナップインを使用して Exchange 2000 または Exchange 2003 オブジェクトを構成します。

SMTP コネクタの詳細については、Exchange のマニュアルを参照してください。

ボイス コネクタのセットアップの詳細については、「SMTP ネットワーク用のボイス コネクタのセットアップ」を参照してください。

メッセージの宛先オプション

Cisco Unity では、ユーザおよびローカル Exchange ネットワークにメールボックスを持たない人をメッセージの宛先に指定する方法が 2 種類用意されています。

ブラインド アドレス:ローカル Cisco Unity サーバ上のユーザが、リモート Cisco Unity サーバ上のユーザにメッセージを送信できます。受信者の内線番号、名前、および名前の録音が、ディレクトリになくてもかまいません。Cisco Unity ではボイス名での確認はできません(そのため「ブラインド アドレス」と呼ばれます)が、メッセージは宛先に送信されます。リモート Cisco Unity サーバ上のユーザがボイス メッセージを受信します。詳細については、「ブラインド アドレスと SMTP ネットワーク」を参照してください。

インターネット ユーザ:コンピュータ上の受信者に、Cisco Unity を使用しているかどうかに関係なく、メッセージを転送できます。ローカル Cisco Unity 上のユーザは、通常のユーザのときと同様に、インターネット ユーザを、内線番号または名前のスペルで、メッセージの宛先に指定します。詳細については、「インターネット ユーザ」を参照してください。

ブラインド アドレスと SMTP ネットワーク

ブラインド アドレスにより、ローカル Cisco Unity 上のユーザは、リモート Cisco Unity サーバ上のユーザにボイス メッセージを送信できます。受信者の内線番号、名前、および名前の録音が、ディレクトリになくてもかまいません。ブラインド アドレスをセットアップするステップの 1 つとして、[プライマリ ロケーション] >[宛先オプション] ページで[ブラインド アドレス] 設定を調整します。また、ローカル Cisco Unity サーバが通信するリモート Cisco Unity サーバそれぞれに対応する SMTP 発信ロケーションを作成します。

メッセージの宛先をブラインド アドレスで指定するときに、ユーザは SMTP 発信ロケーションのダイヤル ID とリモート Cisco Unity サーバ上の受信者の内線番号で構成される 1 つの番号をダイヤルします。内線番号は、受信者の主要内線番号である必要があります。このことに注意してください。代行内線番号ではブラインド アドレスは正しく動作しません。メッセージの宛先を指定する前に、Cisco Unity はユーザが入力した番号を解析し、一致する発信ロケーションを検索します。Cisco Unity に一致するロケーションが見つからない場合は、送信者にエラーを報告し、メッセージの宛先は指定されません。一致する発信ロケーションが見つかると、Cisco Unity はリモート内線番号が存在するかどうかを確認せずにメッセージを宛先指定します。ただし、Cisco Unity は、メッセージの宛先を指定する前に、発信ロケーションが存在するというボイス名の確認結果を伝えます(発信ロケーションに対してボイス名が録音されているものとします)。

たとえば、プライマリ ロケーションと SMTP 発信ロケーションが、図4-1 で示すようにセットアップされているとします。ニューヨークの Cisco Unity サーバのユーザが電話番号 3335067 を押し、パリの Chris Durand(内線番号 5067)に電話をかけます。Cisco Unity はディレクトリを検索し、ダイヤル ID 333 の発信ロケーションを見つけます。

333 の発信ロケーションには、ドメイン名 paris.cisco.com が含まれているので、ボイス コネクタは SMTP:IMCEAVOICE-333_5067@paris.cisco.com という To アドレスを構成します。Chris Durand がメッセージを受信するためには、パリにある Cisco Unity サーバ上のプライマリ ロケーションのダイヤル ID が 333 で、ドメイン名が paris.cisco.com であることが必要です。さらに、Chris の主要内線番号は 5067 である必要があります(代行内線番号はブラインド アドレスではサポートされません)。


Internet Mail Connector Encapsulated Addressing(IMCEA)は、メッセージをボイス コネクタへルーティングするために使用されます。IMCEA は Exchange の機能の 1 つで、SMTP を使用して、さまざまなアドレス タイプにメッセージを分類します。各アドレス タイプは Exchange 組織内で、そのタイプをサポートできるコネクタへルーティングされます。ボイス コネクタは、VOICE アドレス タイプのメッセージを処理するように、Exchange に登録されます。


ブラインド アドレスを使用するユーザの状況

ブラインド アドレスで指定されたメッセージはボイス メッセージとして送受信されるので、次のような状況となります。

ユーザは、電話、ViewMail for Microsoft Outlook、または Cisco Unity Inbox を使用してメッセージの宛先を指定できます。メッセージの宛先を ViewMail および Cisco Unity Inbox を使用して指定するには、ブラインド アドレスを次の形式で入力します(下線と角カッコが必要です)。
[VOICE:<ロケーションのダイヤル ID>_<内線番号>]

Cisco Unity は、受信者の電話の MWI ランプを点灯します。

受信者は、電話、ViewMail、または Cisco Unity Inbox を使用してメッセージを聞くことができます。

受信者はメッセージに返信できます。

緊急メッセージは、緊急メッセージとして受信します。

プライベート メッセージは、プライベートとして受信します。

受信確認要求に応じることができます。

Cisco Unity サーバは、他のロケーションのユーザの名前、内線番号、録音済みボイス名および電子メール アドレスにアクセスできないため、次のようなブラインド アドレス機能の制限が生じます。

メッセージの宛先を指定するとき、送信者に対するボイス名の確認は行われません。Cisco Unity は、入力された番号が正しいかどうかを確認できないので、ユーザが不注意に間違った人または存在しない内線番号をメッセージの宛先として指定する場合もあります。ただし、ユーザは、無効な内線番号を入力すると、不達確認(NDR)を受信します。

メッセージの宛先を指定するとき、送信者は名前のスペル モードを使用できません。受信者の発信ロケーション ダイヤル ID と内線番号を入力する必要があります。

ブラインド アドレスは、同報リストに追加できません。

受信者がメッセージをチェックするときは、メッセージが別のユーザから発信されたことは認識されず、身元不明発信者からのメッセージであると認識します。ただし、受信側 Cisco Unity サーバに、送信側ユーザに対応するインターネット ユーザが存在する場合、メッセージはインターネット ユーザからのものと認識されます。「リモート Cisco Unity ユーザに対応するインターネット ユーザ」を参照してください。

インターネット ユーザ

インターネット ユーザは、ローカル Exchange ネットワークにメールボックスを持たないユーザの、Cisco Unity における一つの形態です。その代わり、インターネット ユーザへのメッセージは、インターネット ユーザのアカウントを作成したときに指定した電子メール アドレスに送信されます。インターネット ユーザが Cisco Unity で作成されると、Cisco Unity ユーザは、他のユーザに対する場合と同様に、インターネット ユーザをディレクトリ内で検索してメッセージを送信できます。リモート メッセージ受信者は、Cisco Unity を使用していない場合、WAV ファイルが添付された電子メールとしてボイス メッセージを受信します。リモート メッセージ受信者が Cisco Unity を使用していて、ボイス コネクタがインストールされている場合、ボイス メッセージを受信します。

インターネット ユーザは、Exchange 5.5 ではカスタム受信者、Active Directory ではメールを使用できる連絡先として表されます。インターネット ユーザ アカウントは、通常のユーザ アカウントとほとんど同じ方法で作成および管理します。たとえば、インターネット ユーザに着信転送を設定できます。

インターネット ユーザは、追加の Exchange クライアント アクセス ライセンス(CAL)を必要とせず、Cisco Unity ユーザ ライセンスも不要です。インターネット ユーザを作成しても、Cisco Unity のユーザ ライセンス数は変わりません。

インターネット ユーザは、メッセージ(および通話)を受信する以外に、Cisco Unity の他の機能にアクセスすることはできません。また、Cisco Unity システム管理のいくつかのセクションが使用不能になります。インターネット ユーザは、次の操作はできません。

電話で Cisco Unity にログオンして、メッセージをチェックまたは送信すること。

電話で Cisco Unity にログオンして、または Cisco Unity Assistant を使用して、個人設定を調整すること。名前の録音とグリーティングは、Cisco Unity システム管理を使用して録音または変更のみが可能です(バージョン 3.1 以前では、Cisco Unity Assistant は ActiveAssistant または AA と呼ばれていたことに注意してください)。

ViewMail for Microsoft Outlook または Cisco Unity Inbox を使用すること(バージョン 3.1 以前では、Cisco Unity Inbox は Visual Messaging Interface または VMI と呼ばれていたことに注意してください)。

プライベート同報リストを所有すること。

メッセージ通知をセットアップまたは受信すること。

メッセージ ウェイティング インジケータを受信すること。

リモート Cisco Unity ユーザに対応するインターネット ユーザ

組織が別個のディレクトリにアクセスする複数の Cisco Unity サーバを使用する場合は、ローカル サーバにリモート Cisco Unity サーバのユーザに対応するインターネット ユーザ アカウントを作成できます。同様に、ローカル サーバのユーザに対応するインターネット ユーザ アカウントをリモート Cisco Unity サーバに作成できます。

実際には、リモート Cisco Unity サーバとローカル サーバとの間で、ユーザ ディレクトリを手動で複製できます。このようなセットアップをすることで、「インターネット ユーザを使用するユーザの状況」に挙げる利点が得られます。さらに、メッセージはボイス メッセージとして送受信されるので、次のような状況となります。

Cisco Unity は、受信者の電話の MWI ランプを点灯します。

受信者は、電話、ViewMail、または Cisco Unity Inbox を使用してメッセージを聞くことができます。

緊急メッセージは、緊急メッセージとして受信します。

プライベート メッセージは、プライベートとして受信します。

受信確認要求に応じることができます。

インターネット ユーザ アカウントをローカル サーバおよびリモート サーバの両方で作成すると、ブラインド アドレスの制限を避けることができます。次の状況では、これを実行することを決定する方がよい場合があります。

ユーザがリモート Cisco Unity サーバ上のユーザにメッセージ送信をするときに、ボイス名による確認をする。

リモート ロケーションの受信者をローカル Cisco Unity サーバ上に作成したパブリック同報リストまたはプライベート同報リストに含める必要がある。

身元不明発信者がローカル Cisco Unity サーバを呼び出し、別の Cisco Unity サーバに関連付けられたユーザにメッセージを残せるようにする必要がある。たとえば、リモート Cisco Unity サーバに関連付けられた営業担当にメッセージを残すときに、顧客が長距離電話料金を払わなくて済むようにできます。

多数のインターネット ユーザ アカウントのセットアップおよびメンテナンスを行うと管理上のオーバーヘッドが発生するため、ほとんどの従業員用のブラインド アドレスと、選択した少数のユーザ専用のインターネット ユーザ アカウントを組み合わせた方がよい場合があります。たとえば、各ロケーションの上級営業スタッフ用にインターネット ユーザ アカウントをセットアップし、その他の従業員はブラインド アドレスを使用するように設定できます。

リモート Cisco Unity ユーザに対応するインターネット ユーザ アカウントをセットアップするには、適切な SMTP 発信ロケーションを作成する必要があります(図4-2を参照)。インターネット ユーザ アカウントを作成するときは、それらのアカウントの SMTP アドレスを次の形式で指定します。
VOICE:<発信ロケーションのダイヤル ID>_<主要内線番号>

たとえば、SMTP アドレスが VOICE:123_5678 の場合で説明します。

VOICE はリモート受信者が Cisco Unity を使用していることを示します。VOICE アドレス タイプを使用したメッセージは、送信側のシステムと受信側のシステムの両方のボイス コネクタによって処理されます。

123 は、ローカル Cisco Unity サーバの SMTP 発信ロケーションのダイヤル ID です。ダイヤル ID の後に、必ず、下線(_)を入力します。

5678 は、リモート Cisco Unity サーバ上のユーザの主要内線番号です(代行内線番号もサポートされます)。


) ボイス コネクタは、指定した発信ロケーションのドメイン名を使用して、インターネット ユーザのアドレスを生成します。ここで入力したアドレスにドメイン名が含まれる場合、メッセージ宛先指定の際には無視されます。


プライマリ ロケーションおよび発信ロケーションには、慎重にダイヤル ID を割り当ててください。インターネット ユーザ アカウントを作成した後ではいつでも、プライマリ ロケーションのダイヤル ID が変更されると次のようになります。

リモート Cisco Unity サーバ上のリモート SMTP 発信ロケーションのダイヤル ID は、新しいプライマリ ロケーションのダイヤル ID と一致するように更新する必要があります。

すべての関連付けられたインターネット ユーザの SMTP アドレスを、1 つずつ手動で更新する必要があります。この変更をするためのユーティリティはありません。

図4-2 を参照してください。この例では、ニューヨークの Cisco Unity サーバで、Kelly Bader が 1234 をダイヤルし Avery Hughes にメッセージを送信します。Cisco Unity はディレクトリを検索してアドレスを取得し、これがインターネット ユーザであると判断します。メッセージの宛先は VOICE:333_1234 とされ、Exchange へ転送されます。VOICE アドレス タイプであるため、Exchange はメッセージをボイス コネクタに配信します。ボイス コネクタは、メッセージを MIME に変換し、次に発信ロケーション 333 を検索します。そして、SMTP 発信ロケーションを検出し、To アドレスを SMTP:IMCEAVOICE-333_1234@paris.cisco.com に変更します。また、From アドレスを SMTP:IMCEAVOICE-444_5678@ny.cisco.com に変更します。その後、ボイス コネクタはメッセージを Exchange に戻し、Exchange が SMTP ゲートウェイを通じてメッセージを送信します。

受信側では、Exchange はメッセージを処理するためにボイス コネクタへ転送します。ボイス コネクタは MIME メッセージをボイス メッセージに変換し直し、プライマリ ロケーション 333 に関連付けられた主要内線番号 1234 のユーザを検索します。そして、Avery Hughes を検出し、Exchange が適切にメッセージを配信できるように To アドレスを変更します。ボイス コネクタは、From アドレスを使用して、一致するインターネット ユーザを検索します。インターネット ユーザ Kelly Bader を検出し、From アドレスを適切に変更すると、Avery がメッセージを聞いたときに Cisco Unity で録音済みボイス名が再生できます。ボイス コネクタはメッセージを Exchange に戻し、ボイス メッセージが Avery に配信されます。

図4-2 リモート Cisco Unity ユーザに対応するインターネット ユーザ

 

インターネット ユーザの削除

各インターネット ユーザは、ディレクトリ オブジェクトに関連付けられています。ディレクトリ オブジェクトは、Active Directory 連絡先、または Exchange 5.5 カスタム受信者のいずれかです。インターネット ユーザを Cisco Unity システム管理で削除する際に、関連付けられたディレクトリ オブジェクトを削除するオプションがあります。

インターネット ユーザを使用するユーザの状況

インターネット ユーザには、内線番号があり、電話帳に掲載されていて、ボイス名とグリーティングが録音されているとします。この場合、次のようになります。

ユーザは、電話、ViewMail、または Cisco Unity Inbox を使用してインターネット ユーザへのメッセージの宛先を指定できる。

インターネット ユーザに対応する連絡先は、Exchange アドレス リストに含まれ、Outlook のアドレス帳(明示的に連絡先が表示されないようにした場合を除く)、および Cisco Unity Inbox のアドレス帳に登録される。したがって、Outlook または Cisco Unity Inbox を使用してインターネット ユーザへのメッセージの宛先を指定した場合、通常のユーザと同様になります。

電話を使用する場合、ユーザはインターネット ユーザへのメッセージの宛先の指定を、名前のスペル モード(システムで有効になっている場合)または内線番号でできる。

ユーザは、インターネット ユーザにメッセージの宛先指定をする際、ボイス名の録音による確認ができる。

インターネット ユーザは、同報リストに追加できる。

リモート メッセージ受信者が Cisco Unity を使用していない場合、メッセージを送信したユーザはメッセージの返信を WAV ファイルが添付された電子メールとして受信する。リモート メッセージ受信者が Cisco Unity を使用している場合、返信はボイス メッセージとなります。

内線番号は、通常のユーザの場合は必須ですが、インターネット ユーザの場合はオプションです。インターネット ユーザに内線番号が割り当てられていない場合、次のようになります。

インターネット ユーザは、電話帳に掲載されない。

身元不明発信者は、インターネット ユーザにメッセージを残すことができない。

インターネット ユーザにメッセージを宛先指定するとき、インターネット ユーザが名前の録音をしていれば、ユーザは名前のスペル モードのみ使用できる。内線番号とボイス名いずれも設定されていない場合、インターネット ユーザに宛ててメッセージを送信できません。

Outlook アドレス帳におけるインターネット ユーザの表示方法の決定


) インターネット ユーザの内線アドレスが「SMTP」で始まる場合、インターネット ユーザはリモート Cisco Unity ユーザを表さず、電子メールは関連付けられた連絡先へ送信できます。しかし、インターネット ユーザの内線アドレスが「VOICE」で始まる場合、そのインターネット ユーザはリモート Cisco Unity ユーザに対応し、インターネット ユーザに送信された電子メールは、ボイス コネクタへ再ルーティングされ、メッセージは送信不能として返されれます。


ユーザがインターネット ユーザに誤って電子メールを送信しないように、関連付けられた連絡先(またはカスタム受信者)を Outlook アドレス帳に表示しないようにできます。また別の方法として、Outlook アドレス帳における連絡先について、名前の表示方法を変更して、ユーザが連絡先をユーザ アカウントと区別できるようにすることも可能です。この方法では、連絡先に対して不注意に送信される電子メール メッセージの数を減らすことができ、また同時に、インターネット ユーザに送信するボイス メッセージについて、宛先の指定が容易になります。

ユーザに関連付けられた連絡先を Outlook アドレス帳にまったく表示しない方法をとる場合は、「Outlook アドレス帳で連絡先を非表示にする」を参照してください。

また、Outlook アドレス帳における連絡先の表示方法を変更する場合は、「Outlook アドレス帳における連絡先の表示方法の変更」を参照してください。

Outlook アドレス帳で連絡先を非表示にする

インターネット ユーザ アカウントを作成する前、または作成した後に、関連付けられた連絡先(またはカスタム受信者)を Exchange アドレス リストで非表示にして Outlook のアドレス帳に表示しないようにすることができます。この設定を行っても Exchange は、既存のユーザ アカウント(存在する場合)および連絡先に対して、電子メール メッセージを配信します。ただし、電子メール メッセージの宛先を指定する際に、ユーザは不注意に連絡先を Outlook アドレス帳で選択できないため、連絡先に対して送信される電子メール メッセージの数は減ります。

ユーザを Outlook のアドレス帳に表示しないようにする方法は、Exchange のバージョンによって異なります。

Cisco Unity と Exchange 5.5 を使用する場合

ユーザを Outlook のアドレス帳に表示しないようにするには、Cisco Unity システム管理 、Bulk Edit、または Microsoft Exchange 5.5 管理ツールを使用できます。

Cisco Unity システム管理で設定を行うには、インターネット ユーザの作成時であれば、使用を予定するユーザ テンプレートの[プロファイル] ページで、あるいはユーザ アカウントの作成後であれば、個々のユーザの[プロファイル] ページで、[電子メール サーバのアドレス帳でのユーザ表示] チェックボックスをオフにします。

Bulk Edit ユーティリティを使用する場合は、Bulk Edit ユーティリティーのヘルプを参照してください。

Microsoft Exchange 5.5 管理ツールを使用する場合は、受信者をダブルクリックしてから、[詳細設定] タブで[アドレス帳に表示しない] チェックボックスをオンにします。

Cisco Unity と Exchange 2000 または Exchange 2003 を使用する場合

Outlook アドレス帳でユーザを非表示にするには、Cisco Unity システム管理、Cisco Unity Bulk Import ウィザード、Bulk Edit、または Windows の Active Directory ユーザーとコンピュータを使用します。

Cisco Unity システム管理で設定を行うには、インターネット ユーザの作成時であれば、使用を予定するユーザ テンプレートの[プロファイル] ページで、あるいはユーザ アカウントの作成後であれば、個々のユーザの[プロファイル] ページで、[電子メール サーバのアドレス帳でのユーザ表示] チェックボックスをオフにします。

Cisco Unity Bulk Import ウィザードまたは Bulk Edit ユーティリティを使用する場合は、各ツールのヘルプを参照してください。

Windows の Active Directory ユーザーとコンピュータを使用する場合、[表示] >[拡張機能] をクリックして[Exchange の詳細設定] プロパティ ページを表示し、[Exchange の詳細設定] タブで[Exchange アドレス一覧に表示しない] チェックボックスをオンにします。

Outlook アドレス帳における連絡先の表示方法の変更

Outlook アドレス帳に連絡先(またはカスタム受信者)をまったく表示しない方法に代わる手段として、連絡先の表示名を変更することで、連絡先とユーザ アカウントとの区別を可能とする方法があります。たとえば、「 - Voice mail」を各インターネット ユーザの表示名に付加できます。すると、Outlook アドレス帳では次のように表示されます。

Abade, Alex
Abade, Alex - Voice mail
Bader, Kelly
Bader, Kelly - Voice mail
Campbell, Terry
Campbell, Terry - Voice mail
Cho, Li
Cho, Li - Voice mail

この方法では、インターネット ユーザにボイス メッセージを送信する際に、ユーザは適切なアドレスを容易に判別できます。さらに、ユーザが Outlook アドレス帳を使用して、メッセージの宛先を連絡先に指定する際に、そのアドレスが正しい形式であることを確認できます。

ネットワークを構成している Cisco Unity サーバでの注意事項

ユーザおよび同報リストのデータの小さなサブセットは、すべてのロケーション データと同様、ディレクトリに格納されます。複数のサーバが共通のディレクトリへアクセスする場合など、組織が複数の Cisco Unity サーバでネットワークを構成している場合、Cisco Unity 固有のデータはネットワーク内のすべての Cisco Unity サーバに複製されます。したがって、ネットワーク上のすべての Cisco Unity サーバには、ユーザが、ネットワーク上に存在しないリモート Cisco Unity サーバにメッセージの宛先を指定する必要があることについての情報があります。

ディレクトリは複製されるため、SMTP 発信ロケーションおよびインターネット ユーザ アカウントはネットワーク内の 1 つの Cisco Unity サーバ上でだけ作成する必要があります。各サーバのプライマリ ロケーションの宛先オプションで許可されていれば、関連付けられている Cisco Unity サーバに関係なく、すべてのユーザが他のサーバで作成された SMTP 発信ロケーションまたはインターネット ユーザにメッセージを送信できます。SMTP ネットワーク用に設定されている Cisco Unity サーバは、ネットワーク上の他の Cisco Unity サーバへの「ブリッジヘッド」サーバとして機能します。

SMTP ネットワーク リファレンス

この項では、SMTP ネットワーク セットアップに関連する Cisco Unity システム管理のフィールドの定義を表形式で紹介し、フィールドに情報を正しく入力するためのオプションについて説明します。

SMTP 発信ロケーション プロファイル設定

SMTP 発信ロケーションは、Cisco Unity が別のネットワーク上にあるリモート Cisco Unity サーバにメッセージを送信するために必要とするアドレス情報を含む Cisco Unity オブジェクトです。ローカル Cisco Unity サーバが通信するリモート Cisco Unity サーバそれぞれに対応する SMTP 発信ロケーションを作成します。

次の表で、SMTP ロケーションの発信ロケーション プロファイル設定について詳しく説明します。

 

表4-1 すべての種類の発信ロケーションに適用できるプロファイル設定

フィールド
説明

名前

発信ロケーションの名前が表示されます。名前を変更するには、ここに新しい名前を入力し、[保存] アイコンをクリックします。

ダイヤル ID

Cisco Unity に対してロケーションを識別する ID を入力します。数字だけ、最大 10 桁で入力します。デフォルトの最小長は 3 桁です。

ダイヤル ID の最小長は Advanced Settings Tool を使用して小さくできますが、1 桁および 2 桁のダイヤル ID は、アドレス検索中にプライベート同報リスト ID と競合することがあります。ユーザが 1 桁または 2 桁の数値を使用してメッセージの宛先を入力すると、Cisco Unity はまず一致するプライベート同報リストを検索します。一致するものが検出されると、検索は中止されます。したがって、ユーザがメッセージの宛先を(検索スコープを特定のロケーションに狭めるために)ロケーションのダイヤル ID の入力により指定する場合、入力した数値がプライベート同報リストの ID と一致すると、プライベート同報リストのみを宛先として変換を行います。ユーザが他のロケーションへのメッセージの宛先を指定するときに最初にダイヤル ID を入力しなければ、競合は起こらず、ダイヤル ID の最小値を小さくでき、複雑なダイヤル プランに対応できます。

リモート ロケーションにメッセージを送信する場合、ユーザは、ダイヤル ID と受信者のリモート メールボックス番号で構成される番号をダイヤルできます。

SMTP ネットワークを異なるディレクトリの Cisco Unity サーバにセットアップする場合、ここで入力する ID は対応するリモート Cisco Unity サーバのプライマリ ロケーションのダイヤル ID と一致する必要があります。

次の原則を推奨します。

ダイヤル ID は固定長で設定し、可能であれば内線番号も固定長で設定する。

独自のダイヤル ID を割り当てる。ダイヤル ID は、他のダイヤル ID または内線番号と同じにはできません。

最低 3 桁の数字のダイヤル ID を割り当てる。

ダイヤル ID には内線番号とは異なる番号範囲を使用する。

可変長のダイヤル ID を使用する場合は、各 ID の最初の数字は他のダイヤル ID と重複しないようにする。

ユーザがメッセージの宛先を指定するときにそのダイヤル ID を使用することがない場合も、001 や 002 など、内線番号と競合しない番号を入力する。

名前の録音

発信ロケーションの名前を録音します。ユーザのガイダンスでは、この名前の録音が多くの場所で再生されます。たとえば、[ネットワーク] >[プライマリ ロケーション] >[宛先オプション] ページの[検索にはロケーションを含みます。] の設定が有効になっているとします。ユーザが名前を入力してメッセージの宛先を指定するときには、この発信ロケーションの名前の録音が、ユーザ名とともにメッセージのアドレス検索結果で再生されます。たとえば、「2 つが一致しました。Chris Newton は 1、New York は 2 を押してください」。

ここで名前を録音するには、Media Master コントロール バーを使用します(Media Master は、DCOM 通信をブロックするファイアウォールを越えて使用できない点に注意してください)。Media Master コントロール バーの[オプション] メニューを使用して、録音デバイスと再生デバイスを設定(適用可能な場合)し、他のサウンド ファイルを使用します。

宛先

表示だけです。発信ロケーションのタイプを示します。[宛先] は発信ロケーションを作成するときに指定され、変更はできません。[宛先] は、次のいずれかです。

SMTP:発信ロケーションが、ローカル Cisco Unity サーバとは異なるディレクトリへアクセスするリモート Cisco Unity サーバに対応することを示します。ローカルおよびリモート Cisco Unity サーバ間で送受信されるメッセージは、固有の形式でエンコードされ、標準のシンプル メール転送プロトコル(SMTP)を使用してインターネットまたはプライベート TCP/IP ネットワークを経由して発信されます。

AMIS:発信ロケーションが AMIS 準拠のボイス メッセージ システムに対応することを示します。メッセージは、業界標準である Audio Messaging Interchange Specification アナログ(AMIS-a)プロトコルを使用して送信されます。

Bridge:発信ロケーションが Octel アナログ ネットワークの Octel ノードに対応することを示します。Cisco Unity Bridge を使用して Cisco Unity と Octel システムとの間でメッセージが交換されます。Cisco Unity は、独自の拡張機能を持つ Voice Profile for Internet Mail(VPIM)形式で Bridge にメッセージを送信します。Bridge は、メッセージ形式を変換し、適切な Octel サーバへ Octel アナログ ネットワーキング プロトコルを使用して送信します。

VPIM:発信ロケーションが VPIM 準拠のボイス メッセージ システムに対応することを示します。メッセージは業界標準の VPIM プロトコルを使用し、インターネットまたはプライベート TCP/IP ネットワークを経由して送信されます。

 

 

表4-2 SMTP 発信ロケーションに固有のプロファイル設定

フィールド
説明
ドメイン名

この発信ロケーションに対応する Cisco Unity サーバの、インターネットで宛先指定が可能な SMTP ドメイン名を入力します。入力するのは、電子メール アドレスの右半分、@ 記号の後の部分です(たとえば、london.cisco.com)。@ 記号は入力しないでください。Cisco Unity が自動的に挿入します。

このフィールドは、対応するリモート プライマリ ロケーションの SMTP ドメイン名と一致する必要があります。ローカル Cisco Unity サーバのユーザがリモート Cisco Unity サーバのユーザにメッセージを送信する場合、ボイス コネクタはドメイン名を取得し、To アドレスを次の形式で生成します。

SMTP:IMCEAVOICE:<発信ロケーションのダイヤルID>_<内線番号>@<ドメイン名>

動作についての情報

この項では、SMTP ネットワークとインターネット ユーザの動作について説明します。

「インターネット ユーザが識別されない」

「着信転送の設定とインターネット ユーザ」

「英語以外の言語によるボイス コネクタ セットアップ プログラムの実行」

インターネット ユーザが識別されない

対応するインターネット ユーザ アカウントを持つユーザが、Cisco Unity ユーザを呼び出してメッセージを残した場合、Cisco Unity は、そのメッセージをインターネット ユーザからのものと認識しません。このような場合、電話システムが着信を Cisco Unity に転送すると、このメッセージは身元不明発信者から送られたものとして処理されます。これは、次のようなことを意味します。

発信者がメッセージを残した場合、Cisco Unity はユーザの内線グリーティングを再生しません。

呼び出されたユーザがそのメッセージを聞く場合、Cisco Unity は、インターネット ユーザの録音済みボイス名を再生しません。

Cisco Unity は、呼び出されたユーザがメッセージに応答するのを許可しません。

着信転送の設定とインターネット ユーザ

複数の Cisco Unity サーバがデジタル ネットワークを介してネットワークを構成しているインストレーションでは、Cisco Unity がユーザへの着信転送に使用する番号は、Cisco Unity サーバ間で複製された番号だけです。Cisco Unity システム管理の[ユーザ] >[着信転送] ページにあるその他の設定は、どれも複製されません。たとえば、図4-3 では、着信転送は番号が 9,5551212 のユーザの呼び出し音を鳴らすように設定されています。他の Cisco Unity サーバへ複製される着信転送の設定は、着信転送番号 9,5551212 だけです。この設定が[内線番号に転送する] だった場合は、番号 3047 が複製されます。

図4-3 着信転送番号だけが複製される

 

着信転送の設定が[転送せずグリーティングを再生する] に設定されている場合、着信転送番号は自動的にユーザの内線番号(上の例では 3047)に設定されます。この内線番号が、ネットワークを構成するその他の Cisco Unity サーバへ複製されます。

他の Cisco Unity サーバ上で作成されたインターネット ユーザへの着信転送は、常に電話システム(リリース)によって処理され、Cisco Unity(相手先応答の検出)では処理されません。これは、それらのユーザが(上記の例のように)相手先応答の検出用にセットアップされている場合でも変わりません。リリースによる着信転送は、次の場合に行われます。

発信者が自動受付から(たとえば開始グリーティングから)インターネット ユーザの内線番号を入力し、そのインターネット ユーザのアカウントが別の Cisco Unity サーバ上にある。

発信者がディレクトリ ハンドラからインターネット ユーザの名前を入力し、そのインターネット ユーザのアカウントが別の Cisco Unity サーバ上にある。

リリースによる転送では、Cisco Unity はそのインターネット ユーザ用に設定された着信転送番号をダイヤルして電話を切り、電話システムがその通話の処理を引き継ぎます。リリース転送では、次の制限事項に注意してください。

インターネット ユーザの通話スクリーニング、通話保留、および接続案内の機能は無視されます。

着信転送設定の[転送せずグリーティングを再生する] は無視されます。Cisco Unity は、インターネット ユーザの内線番号をダイヤルして電話を切ります。ユーザの内線番号が、Cisco Unity の統合されている電話システムで有効な内線番号である場合は、そのユーザの電話のベルが鳴ります。ユーザの内線番号が有効な電話内線番号でない場合、その後の通話に何が起きるかは、電話システムとその設定によって異なります。電話システムがユーザの内線番号への呼び出しを処理するように設定されていないと、発信者は接続を切断される場合があります。

英語以外の言語によるボイス コネクタ セットアップ プログラムの実行

ボイス コネクタ インストール プログラムでは、インストレーション用の言語を選択するプロンプトは表示されず、常に英語でインストールが行われます。英語でなく、ローカライズされたバージョン(FRA、DEU、または JPN)のいずれかを使用してボイス コネクタ インストール プログラムを実行するには、次の手順に従います。

英語以外の言語でボイス コネクタ セットアップ プログラムを実行する


ステップ 1 Cisco Unity のインストール DVD または CD 1 から、使用するインストレーションにどのボイス コネクタが必要かに応じて、VoiceConnector-Ex2000 ディレクトリまたは VoiceConnector-Ex55 ディレクトリ全体をハード ディスクにコピーします。

ステップ 2 このローカル ディレクトリの中で、 LocalizedFiles\ENU ディレクトリを参照します。

ステップ 3 CiscoUnity_VoiceConnector.dll ファイルと SetupRes.dll ファイルの名前を変更します(たとえば、CiscoUnity_VoiceConnector_ENU.dll ファイルと SetupRes_ENU.dll ファイルの名前を変更します)。

ステップ 4 CiscoUnity_VoiceConnector.dll ファイルと SetupRes.dll ファイルを LocalizedFiles\<XXX> ディレクトリから Localized\ENU ディレクトリへコピーします。ここで、<XXX> は選択した言語です。

ステップ 5 Install.exe を、ハード ディスク上の VoiceConnector-Ex2000 ディレクトリまたは VoiceConnector-Ex55 ディレクトリから実行します。選択した言語でインストール プログラムが表示されます。


) その言語で表示されるのは、インストール プログラムだけです。現時点では、イベント ログのメッセージ、ログ、プロパティ、およびコンフィギュレーション設定はローカライズされていません。