Cisco Unity フェールオーバー コンフィギュレーショ ン アドミニストレーション ガイド
Cisco Unity 8.x のフェールオーバーにつ いて
Cisco Unity 8.x のフェールオーバーについて
発行日;2012/01/31 | 英語版ドキュメント(2010/02/02 版) | ドキュメントご利用ガイド | ダウンロード ; この章pdf , ドキュメント全体pdf (PDF - 2MB) | フィードバック

目次

Cisco Unity 8.x のフェールオーバーについて

8.x でフェールオーバーが機能する仕組み

8.x のフェールオーバーの要件

8.x でスタンバイ冗長性が機能する仕組み

8.x のスタンバイ冗長性の要件

8.x でフェールオーバー強制の設定を使用する場合または使用しない場合の影響

8.x での進行中の通話に対するフェールオーバーおよびフェールバックの影響

フェールオーバーまたはフェールバックが発生した場合の Cisco Unity 8.x Web アプリケーションへの影響

8.x でのステータスの監視とファイル複製

8.x で複製されないデータ

8.x でフェールオーバーが発生したときのイベント

8.x でフェールバックが発生したときのイベント

8.x での自動フェールバックと手動フェールバック

8.x でのフェールオーバーとフェールバックの原因

8.x でのフェールオーバーの原因

8.x でのフェールバックの原因

8.x でのフェールオーバーとフェールバックの間隔

8.x でのフェールオーバーの間隔

8.x でのフェールバックの間隔

両方の 8.x サーバが同時にアクティブになる原因

8.x プライマリ サーバおよびセカンダリ サーバのシャットダウンと再起動の影響

プライマリ サーバなしで 8.x セカンダリ サーバを使用する場合のライセンス制限

Cisco Unity 8.x のフェールオーバーについて

この章は、次の項で構成されています。

「Cisco Unity 8.x でフェールオーバーが機能する仕組み」

「Cisco Unity 8.x のフェールオーバーの要件」

「Cisco Unity 8.x でスタンバイ冗長性が機能する仕組み」

「Cisco Unity 8.x のスタンバイ冗長性の要件」

「Cisco Unity 8.x でフェールオーバー強制の設定を使用する場合または使用しない場合の影響」

「Cisco Unity 8.x での進行中の通話に対するフェールオーバーおよびフェールバックの影響」

「フェールオーバーまたはフェールバックが発生した場合の Cisco Unity 8.x Web アプリケーションへの影響」

「Cisco Unity 8.x でのステータスの監視とファイル複製」

「Cisco Unity 8.x でフェールオーバーが発生したときのイベント」

「Cisco Unity 8.x でフェールバックが発生したときのイベント」

「Cisco Unity 8.x での自動フェールバックと手動フェールバック」

「Cisco Unity 8.x でのフェールオーバーとフェールバックの原因」

「Cisco Unity 8.x でのフェールオーバーとフェールバックの間隔」

「両方の Cisco Unity 8.x サーバが同時にアクティブになる原因」

「Cisco Unity 8.x プライマリ サーバおよびセカンダリ サーバのシャットダウンと再起動の影響」

「プライマリ サーバなしで Cisco Unity 8.x セカンダリ サーバを使用する場合のライセンス制限」

Cisco Unity 8.x でフェールオーバーが機能する仕組み

フェールオーバーは、単純な冗長性を実現する機能で、Cisco Unity サーバに障害が発生した場合や、メンテナンスを実行する必要がある場合にもボイス メッセージ機能を引き続き使用できます。フェールオーバーを設定するためには、プライマリ サーバおよびセカンダリ サーバとなる 2 つのサーバに Cisco Unity をインストールして設定します。

この両方の Cisco Unity は同じメッセージ ストアに接続されます。

Exchange メッセージ ストアは、Exchange メッセージ ストア用の別のコンピュータを必要としないサイトのセカンダリ Cisco Unity サーバにインストールすることができます(ボイス メッセージ設定の場合のみ)。この設定では、Exchenge メッセージ ストアのメッセージは、セカンダリ サーバと共有するコンピュータが動作している限り使用可能です。Exchange がセカンダリ サーバにインストールされている場合は、プライマリ サーバとセカンダリ サーバをファイアウォールで分離できません。

このほか、Cisco Unity サーバ以外のコンピュータに Exchange メッセージ ストアをインストールすることもできます(ユニファイド メッセージング設定またはボイス メッセージ設定の場合)。この設定では、プライマリ サーバまたはセカンダリ サーバが動作していなくても、Exchange メッセージ ストアのメッセージを使用できます。

Exchange が別のサーバにインストールされている場合は、プライマリ サーバとセカンダリ サーバは、ファイアウォールで分離できます。ただし、プライマリ Cisco Unity サーバは、次のサーバからファイアウォールで分離することはできません。

パートナー Exchange サーバ

ディレクトリの更新を検出するために Cisco Unity が監視するドメイン コントローラ

ディレクトリの更新を検出するために Cisco Unity が監視するグローバル カタログ サーバ

Cisco Unity MAPI クライアントが通信するグローバル カタログ サーバ

Cisco Unity のフェールオーバーは、通常はプライマリ サーバがアクティブになっていることを想定して設計されています。セカンダリ サーバが、上記のサーバとファイアウォールで分離されている場合、セカンダリ サーバがアクティブ サーバとして使用されるのは短い間だけでなければなりません。プライマリ サーバの問題はすぐに解決される必要があるほか、プライマリ サーバは最も早い時点で再びアクティブ サーバになる必要があります。

システムに Cisco Unity 音声認識サーバが含まれる場合、プライマリとセカンダリの Cisco Unity サーバは、ファイアウォールで Cisco Unity 音声認識サーバと同じ側に配置する必要があります。

Cisco Unity および他のサーバで使用する TCP/UDP ポートの詳細については、 http://www.cisco.com/en/US/docs/voice_ip_comm/unity/8x/security/guide/8xcusecx.html で『 Security Guide for Cisco Unity 』の 「IP Communications Required by Cisco Unity 8.x」 を参照してください。

次の図は、Cisco Unity と特定の連動を行うフェールオーバー コンフィギュレーションを示しています。

図 4-1 Cisco Unified Communications Manager 電話システムのフェールオーバー コンフィギュレーション

 

図 4-2 デジタル PIMG ユニットを使用して連動する電話システムのフェールオーバー コンフィギュレーション

 

図 4-3 アナログ PIMG ユニットを使用してシリアル連動を行う電話システムのフェールオーバー コンフィギュレーション

 

図 4-4 TIMG ユニットを使用してシリアル連動を行う電話システムのフェールオーバー コンフィギュレーション

 

図 4-5 TIMG ユニットを使用してインバンド連動を行う電話システムのフェールオーバー コンフィギュレーション

 

上記以外のフェールオーバー コンフィギュレーションの図については、 http://www.cisco.com/en/US/products/sw/voicesw/ps2237/products_installation_and_configuration_guides_list.html で適切な Cisco Unity インテグレーション ガイドの「Integrating a Secondary Server for Cisco Unity Failover」を参照してください。

通常の状況では、プライマリ サーバがアクティブです。つまり、Cisco Unity が、通話への応答、メッセージの受信、メッセージ通知の送信、メッセージ ウェイティング インジケータ(MWI)のオンとオフの切り替えを行います。セカンダリ サーバは非アクティブです。つまり、Cisco Unity は動作していますが、ボイス メッセージ機能を実行しません。

表 4-1 は、プライマリ サーバがアクティブになっているときの 2 つのサーバの動作を示しています。

 

表 4-1 Cisco Unity の動作(プライマリ サーバがアクティブになっている場合)

Cisco Unity の動作
プライマリ サーバ
セカンダリ サーバ

動作中

はい

はい1

アクティブ(ボイス メッセージ プロセスの処理)

はい

いいえ

通話への応答

はい

いいえ

メッセージ通知の送信

はい

いいえ

MWI のオンとオフの切り替え

はい

いいえ

1.通常、セカンダリ サーバの Cisco Unity は、シャットダウンされている(メンテナンスの実施中などの)場合を除き、動作しています。

プライマリ サーバに障害が発生した場合やプライマリ サーバの Cisco Unity サービスが停止した場合は、セカンダリ Cisco Unity サーバが自動的にアクティブになり、標準の Cisco Unity の処理を開始します。このプライマリ サーバからセカンダリ サーバに Cisco Unity の処理が移行することを「フェールオーバー」といいます。プライマリ Cisco Unity サーバをメンテナンスのために停止する場合は、フェールオーバーを手動で実行します。


) PIMG/TIMG ユニットを使用した連動の場合、プライマリ サーバが応答しないことを感知して、フェールオーバーを開始するタイミングを PIMG/TIMG ユニットが制御します。プライマリ サーバからの応答がない場合、PIMG/TIMG ユニットは通話をセカンダリ サーバに転送し、セカンダリ サーバがアクティブになります。

スタンバイ冗長性を設定している場合は、フェールオーバーを手動で開始する必要があります。


表 4-2 は、セカンダリ サーバがアクティブになっているときの 2 つのサーバの動作を示しています。

 

表 4-2 Cisco Unity の動作(セカンダリ サーバがアクティブになっている場合)

Cisco Unity の動作
プライマリ サーバ
セカンダリ サーバ

動作中

場合による2

はい

アクティブ(ボイス メッセージ プロセスの処理)

いいえ

はい

通話への応答

いいえ

はい

メッセージ通知の送信

いいえ

はい

MWI のオンとオフの切り替え

いいえ

はい

2.特定の状況では、プライマリ サーバの Cisco Unity はフェールオーバーの発生後も動作を続けます。それ以外の状況では Cisco Unity は動作しません。詳細については、「Cisco Unity 8.x でのフェールオーバーとフェールバックの間隔」を参照してください。

セカンダリ サーバがアクティブである場合、Cisco Unity は通常どおり機能しますが、次の例外があります。

フェールオーバーが発生してからセカンダリ サーバがアクティブになるまでの数秒間は、ユーザが電話で Cisco Unity にログオンするため内線番号をダイヤルすると、次のいずれかの状況になります。

PIMG/TIMG を除くすべての連動の場合、ユーザに小刻みなビジー トーンが聞こえます。

PIMG/TIMG ユニットを使用した連動の場合、呼び戻しトーンが聞こえるか、通話がアテンダントに転送されます。

レポートを生成できるのは、プライマリ サーバがアクティブである間だけです。

フェールバックを毎日開始するようにセカンダリ サーバを設定できます。フェールバックが成功すると、プライマリ サーバが再びアクティブなサーバになります。また、Failover Monitor を使用して手動でフェールバックを開始したときだけセカンダリ サーバがフェールバックするようにフェールオーバーを設定することもできます。


) PIMG/TIMG ユニットを使用する連動では、フェールバックの発生時に [停止状態のセカンダリ サーバに呼び出しが送信されると、フェールオーバーを強制する(Force Failover If Call Arrives on Inactive Secondary)] チェックボックスを一時的にオフにする必要があります。


ネットワーク コンポーネント停止中のフェールオーバーの動作については、 付録 B「ネットワーク コンポーネント停止中の Cisco Unity 8.x フェールオーバーの動作」 を参照してください。

Cisco Unity 8.x のフェールオーバーの要件

Cisco Unity のフェールオーバーの要件については、 http://www.cisco.com/en/US/docs/voice_ip_comm/unity/8x/requirements/8xcusysreq.html で『 System Requirements for Cisco Unity 』を参照してください。

Cisco Unity 8.x でスタンバイ冗長性が機能する仕組み

Cisco Unity のスタンバイ冗長性では、フェールオーバーの機能を使用して、障害復旧のために Cisco Unity サーバを二重化します。プライマリ サーバはプライマリのファシリティに配置し、セカンダリ サーバは障害復旧用のファシリティに配置します。

スタンバイ冗長性は、次のように機能します。

データがセカンダリ サーバに複製される(例外については、「Cisco Unity 8.x で複製されないデータ」を参照してください)。

自動フェールオーバーが無効になっている。

プライマリ サーバで障害が発生した場合、セカンダリ サーバが手動でアクティブにされる。

Cisco Unity 8.x のスタンバイ冗長性の要件

Cisco Unity のスタンバイ冗長性の要件については、 http://www.cisco.com/en/US/docs/voice_ip_comm/unity/8x/requirements/8xcusysreq.html で『 System Requirements for Cisco Unity 』を参照してください。

Cisco Unity 8.x でフェールオーバー強制の設定を使用する場合または使用しない場合の影響

PIMG/TIMG ユニットを使用した連動の場合、フェールオーバーを正しく機能させるために [停止状態のセカンダリ サーバに呼び出しが送信されると、フェールオーバーを強制する(Force Failover If Call Arrives on Inactive Secondary)] チェックボックスをオンにする必要があります。オフになっていると、フェールオーバーが正しく機能しません。この項で説明する内容は、PIMG/TIMG ユニットを使用した連動には該当しません。

他のすべての連動では、Failover Monitor の [停止状態のセカンダリ サーバに呼び出しが送信されると、フェールオーバーを強制する(Force Failover If Call Arrives on Inactive Secondary)] 設定を使用するかどうかを選択できます(この設定はデフォルトでオンになっています)。これらの連動では、プライマリ サーバで応答がない通話に対する Cisco Unity のフェールオーバーの動作がこの設定によって決まります。

スタンバイ冗長性を構成している場合は、[停止状態のセカンダリ サーバに呼び出しが送信されると、フェールオーバーを強制する(Force Failover If Call Arrives on Inactive Secondary)] チェックボックスはセカンダリ サーバでオフにする必要があります。オンになっていると、スタンバイ冗長性が正しく機能しません。

プライマリ サーバが通話に応答しない原因は、次のとおりです。

プライマリ サーバ上の 1 つまたは複数のボイス メッセージ ポートがロックアップしていて、通話に応答できない。

通話トラフィックの処理に利用できるボイス メッセージ ポートの数が十分ではない。

プライマリ サーバで CPU の使用率が高くなっている。

Cisco Unified Communications Manager 連動のみ :プライマリ サーバ上のボイス メッセージ ポートが、Cisco Unified CM サーバから登録解除されている。

[停止状態のセカンダリ サーバに呼び出しが送信されると、フェールオーバーを強制する(Force Failover If Call Arrives on Inactive Secondary)] チェックボックスをオンまたはオフにすることによって、プライマリ サーバが通話に応答しないときにフェールオーバーを発生させるかどうかを制御できます。

[停止状態のセカンダリ サーバに呼び出しが送信されると、フェールオーバーを強制する(Force Failover If Call Arrives on Inactive Secondary)] チェックボックスがオンの場合のイベント

プライマリ サーバで通話に応答がないとき、このチェックボックスが Failover Monitor でオンになっている場合は、次のイベントが発生します。

1. 通話がセカンダリ サーバに転送されます。

2. この通話により、セカンダリ サーバのイベント ログにエントリが書き込まれるため、プライマリ サーバに問題が発生している可能性があることをシステム管理者に通知できます(イベント通知の設定の詳細については、「Cisco Unity 8.x でのフェールオーバー発生時の通知の設定」を参照してください)。

3. セカンダリ サーバが通話に応答して、フェールオーバーが発生します。

プライマリ サーバのボイス メッセージ ポートがロックアップされたときにセカンダリ サーバをアクティブしたい場合もあります。ただし、多数のポートを持つ Cisco Unity サーバを設置している場合は、1 つのポートがロックされただけでフェールオーバーが発生すると不便だと感じることがあります。

[停止状態のセカンダリ サーバに呼び出しが送信されると、フェールオーバーを強制する(Force Failover If Call Arrives on Inactive Secondary)] チェックボックスがオフの場合のイベント

プライマリ サーバで通話に応答がないとき、このチェックボックスが Failover Monitor でオフになっている場合は、次のイベントが発生します。

1. PIMG/TIMG ユニットを使用した連動の場合を除き、通話がプライマリ サーバで次に利用可能なボイス メッセージ ポートに転送されます(フェールオーバーは発生せず、プライマリ サーバはアクティブなままです)。

2. PIMG/TIMP ユニットを使用した連動の場合を除き、この通話により、セカンダリ サーバのイベント ログにエントリ(CiscoUnity_Miu 585)が書き込まれるため、プライマリ サーバに問題が発生している可能性があることをシステム管理者に通知できます(イベント通知の設定の詳細については、「Cisco Unity 8.x でのフェールオーバー発生時の通知の設定」を参照してください)。

フェールオーバーが発生するのは、プライマリ サーバに障害が発生したか、システム管理者が手動でフェールオーバーを開始した場合だけです。

多数のボイスメール ポートを持つ Cisco Unity サーバを設置している場合でも、1 つのポートがロックされただけでフェールオーバーが発生することはありません。ただし、すべてのポートがロックされている場合や、CPU の使用率が高い場合は、システム管理者が手動でフェールオーバーを開始するまで Cisco Unity は通話への応答を停止します。

Cisco Unity 8.x での進行中の通話に対するフェールオーバーおよびフェールバックの影響

フェールオーバーやフェールバックが開始されると、進行中の通話は Cisco Unity サービス(AvCsMgr.exe)やネットワークのステータスに応じて維持または切断されます。

 

表 4-3 進行中の通話に対するフェールオーバーおよびフェールバックの影響

Cisco Unity サービス
またはネットワーク ステータス
操作

Cisco Unity サービスが停止
またはクラッシュする

すべての連動で、進行中の通話が切断されます。プライマリ サーバの Cisco Unity サービス(AvCsMgr.exe)が非アクティブになると、セカンダリ サーバがアクティブになりますが、切断された通話は復旧できません。

Cisco Unity サービスが、フェールオーバー
またはフェールバックの発生時にアクティブである

すべての連動で、進行中の通話は発信者が電話を切るまで維持されます。

ネットワーク接続が失われる

IP 電話システム(Cisco Unified Communications Manager など)との連動では、ネットワークの問題の性質により、進行中の通話が切断される場合があります。

PIMG/TIMG ユニットを使用した連動では、ネットワークの問題の性質により、進行中の通話が切断される場合があります。

(ネットワーク コンポーネント停止中のフェールオーバーの動作については、 付録 B「ネットワーク コンポーネント停止中の Cisco Unity 8.x フェールオーバーの動作」 を参照してください)

フェールオーバーまたはフェールバックが発生した場合の Cisco Unity 8.x Web アプリケーションへの影響

アクティブなサーバの Cisco Unity Administrator、ステータス モニタ、および Cisco Personal Communications Assistant(Cisco PCA)にアクセスするためには、正しい URL を使用する必要があります。フェールオーバーまたはフェールバックの発生時に、ユーザが非アクティブなサーバの URL を使用して Cisco Unity Web アプリケーションにアクセスしても、Cisco Unity はこのアクセスをアクティブなサーバに自動的にリダイレクトしません。

ユーザは、この非アクティブ サーバの Cisco Unity Web アプリケーションに引き続きアクセスできますが、次のように、アプリケーションが正しく動作しない場合があります。

ユーザは、非アクティブなサーバの Cisco Unity Administrator にアクセスしても、変更を保存できません。

ユーザは、非アクティブなサーバの Cisco PCA にアクセスしたとき、Cisco Unity Assistant で行った変更を保存できますが、その変更はアクティブなサーバに複製されず、フェールオーバーまたはフェールバックの発生時に上書きされます。

それに対して、Media Master コントロール バーの録音/再生デバイスとして電話機を使用するユーザは、適切なサーバ名を使用して手動で更新しなくても、引き続き電話機を使用できます。これは、ユーザが Cisco Unity Web アプリケーションにアクセスするために使用した URL に関係なく、Media Master が通話要求をアクティブなサーバに自動的にリダイレクトするためです。

アプリケーションと Cisco Unity サーバの設定方法によっては、Media Master に表示されるサーバ名が更新されない場合がありますが、正しいサーバが通話を発信できなくなることはありません。たとえば、Cisco Unity Administratorの Media Master と Cisco Unity ViewMail for Microsoft Outlook に表示されるサーバ名は変更されません。フェールオーバーまたはフェールバックが発生したときに表示される名前は、録音/再生デバイスとして電話機を使用するようにユーザが Media Master を設定した際に入力した名前です。Media Master が自動的に設定されないようにした場合、これと同じことが Cisco PCA にも当てはまります(Advanced Settings Tool を使用して Unity Inbox および Assistant のデフォルト値である [Media Master のトラップを自動的に設定(Automatically Set Up TRAP in Media Master)] という設定を変更できます。そうしない場合、Cisco PCA の Media Master に表示されるサーバ名は、ユーザが Cisco PCA の URL を入力したときのアクセス先のサーバを反映したものになります。

Cisco Unity 8.x でのステータスの監視とファイル複製

フェールオーバーが設定され、メッセージ ストア(Exchange サーバ)が別のサーバにインストールされた構成で Cisco Unity が正常に機能している場合は、図 4-6 に示すように監視と複製が行われます。

フェールオーバーが設定され、メッセージ ストアがセカンダリ サーバにインストールされた構成で Cisco Unity が正常に機能している場合は、図 4-7 に示すように監視と複製が行われます。この場合はメッセージ ストアが複製されないことに注意してください。

図 4-6 監視と複製の動作(メッセージ ストアは別のサーバに配置)

 

図 4-7 監視と複製の動作(メッセージ ストアはセカンダリ サーバに配置)

 

ネットワーク コンポーネント停止中のフェールオーバーの動作については、 付録 B「ネットワーク コンポーネント停止中の Cisco Unity 8.x フェールオーバーの動作」 を参照してください。

次に、監視アクションと複製アクションの詳細について説明します。

ノード マネージャ サービス

アクティブなサーバのノード マネージャ サービス([サービス(Services)] ウィンドウの [AvCsNodeMgr])は、インストーラが設定した頻度でステータスを非アクティブなサーバに送信します(Ping イベントを非アクティブなサーバに送信します)。デフォルト値は 1 秒です。TCP パケットはサイズが 785 バイトで、ポート 3653 を使用します。インストーラはこの設定を非表示のレジストリ設定として変更できます。

非アクティブなサーバのノード マネージャ サービスは、インストーラが設定した頻度でステータスをアクティブなサーバに送信します(Ping イベントをアクティブなサーバに送信します)。デフォルト値は 1 秒です。TCP パケットはサイズが 785 バイトで、ポート 3653 を使用します。インストーラはこの設定を非表示のレジストリ設定として変更できます。

ノード マネージャ サービスは、サーバで Cisco Unity サービス(AvCsMgr)を監視します。

Cisco Unity ファイル

アクティブなサーバと非アクティブなサーバとの間で行われる複製の頻度は、Failover Monitor の [ファイル複製間隔(File Replication Interval)] フィールドの値と Cisco Unity ファイルの変更の頻度によって異なります。

ノード マネージャ サービスは Cisco Unity サーバのディレクトリ Localize\DefaultConfiguration、Localize\Prompts、Snapshot、Stream Files、Support のファイルのほか、Unity Message Repository(UMR)が含まれているディレクトリ UnityMTA のファイルを監視および複製します。

ノード マネージャ サービスは、各複製サイクル中に複製対象ディレクトリ内のファイルのスナップショットを Snapshot ディレクトリに作成します。その後の複製サイクルで、ノード マネージャ サービスは、現在のスナップショットを前回のスナップショットと比較して、複製する必要のあるファイルを判別します。

AvCsMgr サービスが停止するか、Cisco Unity サーバがクラッシュしたときに、変更されたファイルがセカンダリ サーバに複製されていない場合、その変更は失われる場合があります。このような状況では、新しい情報はセカンダリ サーバには存在しないため、プライマリ サーバでもこの情報が失われたり、破損したりすることがあります。

ノード マネージャ サービスが手動モードに設定されている場合、変更されたファイルの複製は無効になります。

SQL Server データベース(UnityDb)

SQL Server データに変更がある場合、複製は 1 分ごとに行われます。

プライマリ サーバ上のデータベースは、パブリッシャおよびディストリビュータとして設定されます。

データベース パブリケーションは UnityDbPublication です。

セカンダリ サーバ上のデータベースは、ユーザとして設定されます。

2 つのサーバ間の双方向複製が有効になり、プライマリ サーバは、プライマリ サーバがオンラインで非アクティブな期間に行われた変更をすべて受信できます。

AvCsMgr サービスが停止するか、Cisco Unity サーバがクラッシュしたときに、変更されたデータがセカンダリ サーバに複製されていない場合、新しいデータが失われる場合があります。このような状況では、新しいデータはセカンダリ サーバには存在しないため、プライマリ サーバでもこのデータが失われたり、破損したりすることがあります。

ボイス メッセージ

メッセージ ストアのボイス メッセージは複製されません。どの Cisco Unity サーバがアクティブであっても、ユーザはボイス メッセージを利用できます。ただし、メッセージ ストアをセカンダリ Cisco Unity サーバに置く構成では、セカンダリ サーバがオフラインのときはメッセージ ストアはオフラインになり、これによってプライマリ サーバ上の Unity Messaging Repository(UMR)がアクティブになります。

メッセージ ストアがオフラインのときに Unity Message Repository(UMR)に保存されたボイス メッセージは、他の Cisco Unity ファイルとともに非アクティブなサーバに複製されます(UMR は UnityMTA ディレクトリにあります)。

Cisco Unity 8.x で複製されないデータ

次の Cisco Unity の設定に対する変更は、プライマリ サーバとセカンダリ サーバの間で複製されません。両方のサーバで手動で値を変更する必要があります。

レジストリ設定

録音の設定

電話機の言語の設定

GUI 言語の設定

ポートの設定

連動の設定

通話のスクリプト

キー マッピング スクリプト(カスタム キー マップ ツールで修正可能)

Media Master のサーバ名の設定

Exchange メッセージ ストア(セカンダリ サーバにインストールされている場合)

Cisco Unity 8.x でフェールオーバーが発生したときのイベント

1. プライマリ サーバがアクティブになっているときは、次のようにステータスの監視とファイルの複製が行われます。

a. ノード マネージャ サービスが Cisco Unity サービスおよびサーバの他のサービスを監視し、フェールオーバーを開始すべきかどうかを判断します。

b. プライマリ サーバとセカンダリ サーバの両方のノード マネージャ サービスが、定期的に相互にステータスを送信します。

c. 特定の Cisco Unity ファイルは、変更されていればプライマリ サーバからセカンダリ サーバに複製されます。

d. SQL Server データベース(UnityDb)のデータは、変更されていればプライマリ サーバからセカンダリ サーバに複製されます。

e. プライマリ サーバは、通話への応答、メッセージ通知の送信、MWI のオンとオフの切り替えを行います。セカンダリ サーバは非アクティブであり、これらの機能を実行しません。

f. ボイス メッセージは、プライマリ サーバとは別のコンピュータまたはセカンダリ サーバに置かれているメッセージ ストア(Exchange サーバ)に保管されます。

2. フェールオーバーは、次のいずれかのイベントが発生した場合に行われます。

セカンダリ サーバのノード マネージャ サービスが、プライマリ サーバからのステータスの更新を指定期間内に受信しなかった場合(プライマリ サーバがクラッシュした場合、ノード マネージャ サービスが停止した場合、ネットワーク接続に問題が生じた場合など)。

プライマリ サーバの Cisco Unity サービスが停止した場合。プライマリ サーバのノード マネージャ サービスは、停止したことをセカンダリ サーバのノード マネージャ サービスに報告します。

Failover Monitor の [停止状態のセカンダリ サーバに呼び出しが送信されると、フェールオーバーを強制する(Force Failover If Call Arrives on Inactive Secondary)] チェックボックスがオンであるときに、セカンダリ サーバ上のポートが通話を受信した場合。

3. セカンダリ サーバのノード マネージャ サービスは、プライマリ サーバで Cisco Unity サービスが停止していることを想定し、セカンダリ サーバで Cisco Unity サービスをアクティブにします(セカンダリ サーバが通話を受信する場合、セカンダリ サーバのノード マネージャ サービスは、プライマリ サーバのノード マネージャ サービスにフェールオーバーの開始を指示します)。セカンダリ サーバは、通話への応答、メッセージ通知の送信、MWI のオンとオフの切り替えを開始します。

4. セカンダリ サーバのノード マネージャ サービスは、イベント ログに警告を書き込みます。

ネットワーク コンポーネント停止中のフェールオーバーの動作については、 付録 B「ネットワーク コンポーネント停止中の Cisco Unity 8.x フェールオーバーの動作」 を参照してください。

Cisco Unity 8.x でフェールバックが発生したときのイベント

1. セカンダリ サーバがアクティブで、プライマリ サーバが動作している(が非アクティブである)場合は、次のようにステータスの監視とファイル複製が行われます。

a. ノード マネージャ サービスが Cisco Unity サービスおよびサーバの他のサービスを監視し、フェールバックを開始すべきかどうかを判断します。

b. セカンダリ サーバとプライマリ サーバの両方のノード マネージャ サービスが、定期的に相互にステータスを送信します。

c. 特定の Cisco Unity ファイルは、変更されていればセカンダリ サーバからプライマリ サーバに複製されます。

d. SQL Server データベース(UnityDb)のデータは、変更されていればセカンダリ サーバからプライマリ サーバに複製されます。

e. セカンダリ サーバは、通話への応答、メッセージ通知の送信、MWI のオンとオフの切り替えを行います。プライマリ サーバは非アクティブであり、これらの機能を実行しません。

f. ボイス メッセージは、プライマリ サーバとは別のコンピュータまたはセカンダリ サーバに置かれているメッセージ ストア(Exchange サーバ)に保管されます。

2. フェールバックは、次のいずれかのイベントが発生した場合に行われます。

自動フェールバックが有効になっているときに、フェールバックの指定時間になり、セカンダリ サーバのノード マネージャ サービスがプライマリ サーバのノード マネージャ サービスに、セカンダリ サーバの Cisco Unity サービスが非アクティブであることを知らせた場合。

Failover Monitor を使用して手動フェールバックを開始した場合。

3. プライマリ サーバのノード マネージャ サービスは、セカンダリ サーバで Cisco Unity サービスが停止していることを想定し、プライマリ サーバで Cisco Unity サービスをアクティブにします(プライマリ サーバが通話を受信する場合、プライマリ サーバのノード マネージャ サービスは、セカンダリ サーバのノード マネージャ サービスにフェールバックの開始を指示します)。この時点でプライマリ サーバは、通話への応答、メッセージ通知の送信、MWI のオンとオフの切り替えを開始します。

4. プライマリ サーバのノード マネージャ サービスは、イベント ログに警告を書き込みます。

ネットワーク コンポーネント停止中のフェールオーバーの動作については、 付録 B「ネットワーク コンポーネント停止中の Cisco Unity 8.x フェールオーバーの動作」 を参照してください。

Cisco Unity 8.x での自動フェールバックと手動フェールバック

フェールバックは、指定した時間に自動的に実行したり、手動で開始したりすることができます。[フェールバック タイプ(Failback Type)] 設定は、Failover Monitor にあります。また、この設定には次のオプションがあります。

 

スケジュール(Scheduled)

このオプションは、セカンダリ サーバでフェールバックを自動的に実行する場合に使用します。Failover Monitor で、[スケジュール フェールバック開始(Scheduled Failback Start )] フィールドと [スケジュール フェールバック終了(Scheduled Failback End)] フィールドに値を入力して、自動フェールバックの時間を設定します。このオプションが役に立つのは、夜間などにフェールバックを行う場合です。Failover Monitor を使用して、予定されている時間よりも前にフェールバックを手動で開始することもできます。

手動(Manual)

このオプションは、プライマリ サーバが使用可能になったときに、セカンダリ サーバがプライマリ サーバへのフェールバックを自動的に行わないようにする場合に使用します。この場合、セカンダリ サーバがプライマリ サーバにフェールバックするのは、Failover Monitor を使用して手動でフェールバックを開始したときだけです。

Failover Monitor でのフェールバック タイプのカスタマイズの詳細については、「Cisco Unity 8.x システムのフェールオーバー設定とフェールバック設定のカスタマイズ(オプション)」を参照してください。

Cisco Unity 8.x でのフェールオーバーとフェールバックの原因

Cisco Unity 8.x でのフェールオーバーの原因

プライマリ サーバからセカンダリ サーバへのフェールオーバーは、次の原因で発生します。

手動フェールオーバーが Failover Monitor から開始された。

プライマリ サーバへのネットワーク接続が失われた。ただし、プライマリ サーバとセカンダリ サーバの両方がアクティブのままである。

プライマリ サーバとセカンダリ サーバの間のネットワーク接続で遅延が発生したため、セカンダリ サーバのノード マネージャ サービスがプライマリ サーバからの Ping イベントを 30 回受け取れなかった(Failover Monitor のデフォルト設定)。

Failover Monitor の [停止状態のセカンダリ サーバに呼び出しが送信されると、フェールオーバーを強制する(Force Failover If Call Arrives on Inactive Secondary)] チェックボックスがオンである場合に、セカンダリ サーバが通話に応答した。

プライマリ サーバの電力が失われたが、セカンダリ サーバには電力が供給されている。

プライマリ サーバの電源がオフになったが、セカンダリ サーバの電源はオンになっている。

プライマリ サーバで、Cisco Unity サービスが停止またはクラッシュした。

プライマリ サーバで、ノード マネージャ サービスが停止した。

プライマリ サーバのノード マネージャ サービスが、Failover Monitor の [フェールオーバー コンフィギュレーション(Failover Configuration)] ダイアログボックスの設定どおりにセカンダリ サーバのノード マネージャ サービスに Ping イベントを送信できなかった。

プライマリ サーバまたはセカンダリ サーバで CPU 使用率が高すぎた。この問題がフェールオーバー前のプライマリ サーバとフェールオーバー後のセカンダリ サーバで発生した場合、プライマリ サーバとセカンダリ サーバは、CPU 使用率の問題が解決されるまで、フェールオーバーとフェールバックを繰り返します。

ユーザ指定のイベントが発生したときに、Event Monitoring Service(EMS; イベント監視サービス)が手動フェールオーバーを開始した。

Cisco Unity 8.x でのフェールバックの原因

セカンダリ サーバからプライマリ サーバへのフェールバックは、次の原因で発生します。

プライマリ サーバの問題が解決され、Failover Monitor から手動フェールバックが開始された。

プライマリ サーバの問題が解決され、Failover Monitor の [フェールオーバー コンフィギュレーション(Failover Configuration)] ダイアログボックスで設定されているフェールバック予定時間になった。

セカンダリ サーバの電力が失われたが、プライマリ サーバは電力が供給されていて、非アクティブになっている。

セカンダリ サーバの電源がオフになったが、プライマリ サーバは電源がオンで非アクティブになっている。

セカンダリ サーバの Cisco Unity サービスが停止またはクラッシュしたが、プライマリ サーバは電源がオンで非アクティブになっている。

セカンダリ サーバのノード マネージャ サービスが停止したが、プライマリ サーバは電源がオンで非アクティブになっている。

セカンダリ サーバのノード マネージャ サービスが、Failover Monitor の [フェールオーバー コンフィギュレーション(Failover Configuration)] ダイアログボックスの設定どおりに、プライマリ サーバのノード マネージャ サービスに Ping イベントを送信できなかったが、プライマリ サーバは電源がオンで非アクティブになっている。

Cisco Unity 8.x でのフェールオーバーとフェールバックの間隔

Cisco Unity 8.x でのフェールオーバーの間隔

フェールオーバーが発生した場合、セカンダリ サーバが通話の応答を開始するまでにかかる時間は、一般的にはフェールオーバーの原因によって異なります。 表 4-4 を参照してください。

 

表 4-4 フェールオーバーの間隔

フェールオーバーの原因
時間

手動フェールオーバー

PIMG/TIMG ユニットを使用した連動の場合を除き、セカンダリ サーバは最初の着信通話に応答しますが、それ以降の通話に応答するのは、フェールオーバーが完了し、セカンダリ サーバがアクティブなサーバになった後です。セカンダリ サーバがすべての通話への応答を開始するのに必要な時間は一定ではなく、1 分を超えることがあります。セカンダリ サーバがアクティブになるまで、発信者には呼び出し音が聞こえるだけで応答はありません。

PIMG/TIMG ユニットを使用した連動の場合、約 10 秒間、通話はアテンダントの内線番号にリダイレクトされて手動で応答されます。その後、セカンダリ サーバが通話の応答を開始します。

プライマリ サーバ上で進行中の通話は切断されず、発信者が電話を切るまで維持されます。

ネットワークの停止

Failover Monitor の [フェールオーバ前に失ったPing(Missed Events Before Failover)] フィールドで設定された Ping イベント回数に達するまで待機してから、セカンダリ サーバは通話の応答を開始します。必要な時間は、このフィールドの値と [時間間隔(ミリ秒)(Interval (ms))] フィールドの値によって異なります。これらのフィールドがデフォルト設定だとセカンダリ サーバがアクティブになるまでに 30 秒の遅延があります。

ネットワークの停止によって、プライマリ サーバとセカンダリ サーバの両方が同時にアクティブになる場合があります。ネットワークの停止が解決されると、プライマリ サーバはアクティブのままで、セカンダリ サーバが非アクティブになります。

IP 電話システム(Cisco Unified Communications Manager など)との連動では、ネットワークの停止の性質により、進行中の通話が切断される場合があります。PIMG/TIMG ユニットを使用した連動では、ネットワークの停止の性質により、進行中の通話が切断される場合があります。

プライマリ サーバの AvCsMgr サービスの障害

セカンダリ サーバは最初の着信通話に応答しますが、それ以降の通話に応答するのは、フェールオーバーが完了し、セカンダリ サーバがアクティブなサーバになった後です。セカンダリ サーバがすべての通話への応答を開始するのに必要な時間は一定ではなく、1 分を超えることがあります。セカンダリ サーバがアクティブになるまで、発信者には呼び出し音が聞こえるだけで応答はありません。

プライマリ サーバ上で進行中の通話は切断されます。

プライマリ サーバの
オペレーティング システムの障害

Failover Monitor の [フェールオーバ前に失ったPing(Missed Events Before Failover)] フィールドで設定された Ping イベント回数に達するまで待機してから、セカンダリ サーバは通話の応答を開始します。必要な時間は、このフィールドの値と [時間間隔(ミリ秒)(Interval (ms))] フィールドの値によって異なります。これらのフィールドがデフォルト設定だとセカンダリ サーバがアクティブになるまでに 30 秒の遅延があります。

プライマリ サーバ上で進行中の通話は切断されます。

非アクティブなセカンダリ サーバが通話に応答

セカンダリ サーバは最初の着信通話に応答しますが、それ以降の通話に応答するのは、フェールオーバーが完了し、セカンダリ サーバがアクティブなサーバになった後です。セカンダリ サーバがすべての通話への応答を開始するのに必要な時間は一定ではなく、1 分を超えることがあります。セカンダリ サーバがアクティブになるまで、発信者には呼び出し音が聞こえるだけで応答はありません。

プライマリ サーバ上で進行中の通話は切断されず、発信者が電話を切るまで維持されます。

Cisco Unity 8.x でのフェールバックの間隔

フェールバックが発生した場合、プライマリ サーバが通話の応答を開始するまでにかかる時間は、一般的にはフェールバックの原因によって異なります。 表 4-5 を参照してください。ファイル複製はバックグラウンドで行われ、フェールバックの間隔に影響を及ぼしません。

 

表 4-5 フェールバックの間隔

フェールバックの原因
時間

自動フェールバック
(プライマリ サーバは電源がオンであるが、
非アクティブである)

Failover Monitor に設定されている予定時間になったときにのみ、フェールバックが開始されます。

Cisco Unified Communications Manager との SCCP 連動の場合は、Cisco Unified CM に接続されているプライマリ サーバ上の最初のボイス メッセージ ポートがフェールバック開始後に登録されるとすぐに、プライマリ サーバが通話の応答を開始します。Cisco Unified CM に接続されているすべてのボイス メッセージ ポートが、約 15 秒で登録されます。

SIP 電話システムと連動している場合(フェールオーバーをサポートしない、Cisco Unified CM との SIP トランク連動を除く)、その電話システムに登録されている、プライマリ サーバのボイス メッセージ ポートが、フェールバックの開始直後に通話の応答を開始します。

PIMG/TIMG ユニットを使用した連動の場合、PIMG/TIMG ユニットがプライマリ サーバとの接続を再確立するとすぐに(約 10 秒で)、プライマリ サーバが通話の応答を開始します。

セカンダリ サーバ上で進行中の通話は切断されず、発信者が電話を切るまで維持されます。

手動フェールバック
(プライマリ サーバは電源がオンであるが、
非アクティブである)

フェールバックはすぐに開始されます。

Cisco Unified Communications Manager との SCCP 連動の場合は、Cisco Unified CM に接続されているプライマリ サーバ上の最初のボイス メッセージ ポートがフェールバック開始後に登録されるとすぐに、プライマリ サーバが通話の応答を開始します。Cisco Unified CM に接続されているすべてのボイス メッセージ ポートが、約 15 秒で登録されます。

SIP 電話システムと連動している場合(フェールオーバーをサポートしない、Cisco Unified CM との SIP トランク連動を除く)、その電話システムに登録されている、プライマリ サーバのボイス メッセージ ポートが、フェールバックの開始直後に通話の応答を開始します。

PIMG/TIMG ユニットを使用した連動の場合、PIMG/TIMG ユニットがプライマリ サーバとの接続を再確立するとすぐに(約 10 秒で)、プライマリ サーバが通話の応答を開始します。

セカンダリ サーバ上で進行中の通話は切断されず、発信者が電話を切るまで維持されます。

セカンダリ サーバの AvCsMgr サービスの障害(プライマリ サーバは電源がオンであるが、非アクティブである)

フェールバックはすぐに開始されます。

Cisco Unified Communications Manager との SCCP 連動の場合は、Cisco Unified CM に接続されているプライマリ サーバ上の最初のボイス メッセージ ポートがフェールバック開始後に登録されるとすぐに、プライマリ サーバが通話の応答を開始します。Cisco Unified CM に接続されているすべてのボイス メッセージ ポートが、約 15 秒で登録されます。

SIP 電話システムと連動している場合(フェールオーバーをサポートしない、Cisco Unified CM との SIP トランク連動を除く)、その電話システムに登録されている、プライマリ サーバのボイス メッセージ ポートが、フェールバックの開始直後に通話の応答を開始します。

PIMG/TIMG ユニットを使用した連動の場合、PIMG/TIMG ユニットがプライマリ サーバとの接続を再確立するとすぐに(約 10 秒で)、プライマリ サーバが通話の応答を開始します。

セカンダリ サーバ上で進行中の通話は切断されます。

セカンダリ サーバの
オペレーティング システムの障害
(プライマリ サーバは
電源がオンであるが、非アクティブである)

Failover Monitor の [フェールオーバ前に失ったPing(Missed Events Before Failover)] フィールドで設定された Ping イベント回数に達するまで待機してから、プライマリ サーバはフェールバックを開始します。必要な時間は、このフィールドの値と [時間間隔(ミリ秒)(Interval (ms))] フィールドの値によって異なります。これらのフィールドがデフォルト設定だとプライマリ サーバがアクティブになるまでに 30 秒の遅延があります。

Cisco Unified Communications Manager との SCCP 連動の場合は、Cisco Unified CM に接続されているプライマリ サーバ上の最初のボイス メッセージ ポートがフェールバック開始後に登録されるとすぐに、プライマリ サーバが通話の応答を開始します。Cisco Unified CM に接続されているすべてのボイス メッセージ ポートが、約 15 秒で登録されます。

SIP 電話システムと連動している場合(フェールオーバーをサポートしない、Cisco Unified CM との SIP トランク連動を除く)、その電話システムに登録されている、プライマリ サーバのボイス メッセージ ポートが、フェールバックの開始直後に通話の応答を開始します。

PIMG/TIMG ユニットを使用した連動の場合、PIMG/TIMG ユニットがプライマリ サーバとの接続を再確立するとすぐに(約 10 秒で)、プライマリ サーバが通話の応答を開始します。

セカンダリ サーバ上で進行中の通話は切断されます。

両方の Cisco Unity 8.x サーバが同時にアクティブになる原因

状況によっては、プライマリ サーバとセカンダリ サーバの両方が同時にアクティブになることがあります(Failover Monitor で確認できます)。この状態は次の原因で発生します。

プライマリ サーバへのネットワーク接続が失われたために、両方のサーバがアクティブになった。

Cisco Unified Communications Manager(SCCP のみ)、SIP 電話システム、および PIMG/TIMG ユニットを使用して連動する電話システムでは、Cisco Unity は通話を受信しません。ただし、プライマリ サーバが Cisco Unified CM サーバ、SIP プロキシ サーバ、または PIMG/TIMP ユニットへの接続を失ったが、セカンダリ サーバが接続を維持している場合、通話はセカンダリ サーバに到達し、フェールオーバーが開始されます。

プライマリ サーバのノード マネージャ サービスが停止した。セカンダリ サーバがアクティブになりますが、プライマリ サーバ上のコンポーネントはアクティブなままで、通話への応答を続行します。

Cisco Unity 8.x プライマリ サーバおよびセカンダリ サーバのシャットダウンと再起動の影響

プライマリ サーバまたはセカンダリ サーバをシャットダウンまたは再起動した場合、サーバは次のように動作します。

両方のサーバが動作しているときにアクティブなサーバをシャットダウンした場合は、非アクティブなサーバがアクティブになる。

どちらのサーバも動作していない場合は、起動した最初のサーバがアクティブなサーバになる。

セカンダリ サーバがアクティブで自動フェールバック用に構成されているときにプライマリ サーバも動作している場合は、セカンダリ サーバがフェールバック スケジュールでフェールバックを試行する。

Exchange メッセージ ストアがセカンダリ サーバにインストールされている場合にセカンダリ サーバをシャットダウンしたときは、Exchange が停止する。プライマリ サーバがアクティブな場合、プライマリ サーバの Unity Messaging Repository(UMR)がメッセージの保存を開始します。

セカンダリ サーバが再起動すると、Exchange がメッセージの保存を開始し、UMR に保存されているメッセージが Exchange に転送される。

ドメイン コントローラおよびグローバル カタログがセカンダリ サーバにインストールされている場合にセカンダリ サーバをシャットダウンすると、次のイベントが発生する。

ディレクトリ同期が停止する。

管理者が Cisco Unity Administrator にログオンできなくなる。

ユーザが Cisco Personal Communications Assistant(Cisco PCA)にログオンできなくなる。

ユーザがメッセージを残そうとすると、無音状態になる。

ユーザは外部の発信者が残した新しいメッセージを聞くことができない。

プライマリ サーバなしで Cisco Unity 8.x セカンダリ サーバを使用する場合のライセンス制限

セカンダリ サーバが別の場所でプライマリ サーバとして使用されるのを避けるため、セカンダリ サーバは次の場合に通話への応答を停止します。

Cisco Unity フェールオーバー コンフィギュレーション ウィザードを実行していない場合は、セカンダリ Cisco Unity サーバを再起動してから 4 時間後。

Cisco Unity フェールオーバー コンフィギュレーション ウィザードを実行しているが、セカンダリ サーバがプライマリ サーバに通信できていない場合は、セカンダリ Cisco Unity サーバを再起動してから 4 時間後。

セカンダリ サーバがプライマリ サーバに通信した最後の時点から 121 日目になると、Cisco Unity は 48 時間待機してから、通話の受信を停止します。AvCsGateway サービスが再起動されると、セカンダリ サーバは 48 時間にわたって通話を受信してから、通話の受信を再停止します。48 時間の制限なしでセカンダリ サーバが通話に応答するようにするには、プライマリ サーバをネットワークに再接続する必要があります。

プライマリ サーバにはライセンス制限はないため、プライマリ サーバはセカンダリ サーバなしでも動作します。ただし、セカンダリ サーバなしではフェールオーバーが機能しないため、Cisco Unity サーバを再起動するたびにエラーがイベント ログに書き込まれます。エラーが書き込まれないようにするには、[サービス(Services)] ウィンドウでノード マネージャ サービス(AvCsNodeMgr)を無効にします。