Cisco Unity ネットワーキング ガイド
Cisco Unity 8.x を Cisco Unity Express ま たはその他の Cisco Unity システムとネット ワーク接続するために VPIM を使用
Cisco Unity 8.x を Cisco Unity Express またはその他の Cisco Unity システムとネットワーク接続するために VPIM を使用
発行日;2012/01/31 | 英語版ドキュメント(2010/10/15 版) | ドキュメントご利用ガイド | ダウンロード ; この章pdf , ドキュメント全体pdf (PDF - 2MB) | フィードバック

目次

Cisco Unity 8.x を Cisco Unity Express またはその他の Cisco Unity システムとネットワーク接続するために VPIM を使用

異なるディレクトリ内にある 8.x サーバ間のメッセージング

ロケーション間の関連付け

リモート ユーザに対応する VPIM ユーザ

[オーディオ形式の変換(Audio Format Conversion)] 設定

例 1:両方の サーバが録音と保存に G.729a を使用する

例 2:両方の サーバが録音と保存に G.711 を使用する

例 3:ある サーバが G.711 を使用して、他のサーバが G.729a を使用する

8.x と サーバ間のメッセージング

ロケーション間の関連付け

ユーザに対応する VPIM ユーザ

8.x Is がその他の または サーバに接続されている場合の追加の VPIM ネットワーク機能

ネットワーク化システム ブロードキャスト メッセージ

複数のサーバへのシステム ブロードキャスト メッセージの宛先指定

によるネットワーク化システム ブロードキャスト メッセージの処理方法

ネットワーク化システム ブロードキャスト メッセージに関する考慮事項

ネットワーク化システム ブロードキャスト メッセージの送信

ネットワーク化システム ブロードキャスト メッセージを宛先指定するためのパブリック同報リストの設定

Cisco Unity 8.x を Cisco Unity Express またはその他の Cisco Unity システムとネットワーク接続するために VPIM を使用

ほとんどの部分では、Cisco Unity システム間、および Cisco Unity と Cisco Unity Express 間のメッセージングのために VPIM ネットワークを設定することは、Cisco Unity とサードパーティ製のボイスメール システム間の場合と同じです。たとえば、次のケースのメッセージングには VPIM ネットワークを使用できます。

パートナー Exchange サーバが別の Active Directory フォレストにある Cisco Unity システム間。

Exchange 2000 または Exchange 2003 の Cisco Unity と Domino の Cisco Unity 間。

Cisco Unity と Cisco Unity Express 間。

ただし、Cisco Unity システム間のメッセージングのために VPIM ネットワークを設定する場合に注意すべき特殊な考慮事項がいくつかあります。

詳細については、次の各項を参照してください。

「異なるディレクトリ内にある Cisco Unity 8.x サーバ間のメッセージング」

「Cisco Unity 8.x と Cisco Unity Express サーバ間のメッセージング」

「Cisco Unity 8.x Is がその他の Cisco Unity または Cisco Unity Express サーバに接続されている場合の追加の VPIM ネットワーク機能」

異なるディレクトリ内にある Cisco Unity 8.x サーバ間のメッセージング

通常、異なるディレクトリ内にある Cisco Unity サーバの VPIM ネットワークを設定する場合は、その他の任意のボイス メッセージ システムとの VPIM ネットワークの場合と同じように Cisco Unity サーバを設定します。ただし、次に説明するように、Cisco Unity サーバ間ではいくつかの設定を調整する必要があります。

「ロケーション間の関連付け」

「リモート Cisco Unity ユーザに対応する VPIM ユーザ」

「[オーディオ形式の変換(Audio Format Conversion)] 設定」

ロケーション間の関連付け

図 8-1 に示すように、各リモート Cisco Unity ブリッジヘッド サーバに対応する VPIM 配信ロケーションをローカル Cisco Unity サーバに作成します。通常、配信ロケーションで入力するドメイン名は、リモート Cisco Unity サーバの対応するプライマリ ロケーションのドメイン名と一致します(およびその逆とも一致します)。ただし、入力するドメイン名は、電子メール アドレスや受信者ポリシーによって異なります。さらに、ローカル配信ロケーションのダイヤル ID と表示名は通常、リモート プライマリ ロケーションのダイヤル ID と表示名と同じで、その逆も同じです(これは、便宜上のためだけであり、要件ではありません)。番号プランとユーザのダイヤルの習慣に対応するためにプレフィックスが必要な場合は、ローカルやリモートの配信ロケーションで適切なプレフィックスを入力します。

図 8-1 ロケーション間の関連付け

 

リモート Cisco Unity ユーザに対応する VPIM ユーザ

ブラインド アドレッシングを使用しない場合は、リモート Cisco Unity サーバのユーザに対応する VPIM ユーザ アカウントをローカル サーバに作成できます。リモート Cisco Unity サーバでは、ローカル サーバの Cisco Unity ユーザに対応する VPIM ユーザ アカウントを作成できます。図 8-2 に、リモート Cisco Unity ユーザに対する VPIM ユーザの関係を示します。

VPIM ユーザを作成することで、リモート Cisco Unity サーバのユーザ ディレクトリをローカル サーバに手動で複製します(およびその逆を行います)。そのような設定によって、「VPIM ユーザを使用したユーザ操作」にリストされている利点が生じます。

VPIM ユーザを手動で作成するだけでなく、リモート Cisco Unity サーバから受信した VPIM メッセージに含まれている情報に基づいて、VPIM ユーザ ディレクトリを自動的に更新するよう Cisco Unity を設定できます。リモート Cisco Unity サーバに対応する配信ロケーションでディレクトリの自動アップデートの設定を行うことができます。リモート Cisco Unity サーバが、送信者の vCard を発信メッセージに含めるよう設定されている場合は、vCard をディレクトリ アップデートの情報源として使用することを指定できます。そうではない場合は、代わりにメッセージのヘッダーを使用できます。デフォルトでは、ディレクトリの自動アップデートは行われません。自動アップデートの有効化とこれらの設定を行う方法の詳細については、「VPIM ユーザ ディレクトリ更新設定のカスタマイズ」を参照してください。

図 8-2 リモート Cisco Unity ユーザに対応する VPIM ユーザ

 

[オーディオ形式の変換(Audio Format Conversion)] 設定

異なるディレクトリ内にある Cisco Unity サーバ間のメッセージングに VPIM ネットワークを使用する場合は、不要な変換を回避するために、発信メッセージと着信メッセージの [オーディオ形式の変換(Audio Format Conversion)] 設定を Cisco Unity サーバで調整する必要があります。変換設定に関する決定を行う場合は、次のようにしてください。

ローカルおよびリモート Cisco Unity サーバ間のネットワーク帯域幅、およびメッセージ トラフィックのボリュームを考慮します。

ユーザのワークステーションと、ローカル サイトとリモート サイトの Cisco Unity サーバにインストールされているコーデック、またはインストールする必要があるコーデックを判別します。

次の例は、オプションを理解するのに役立つ [オーディオ形式の変換(Audio Format Conversion)] 設定のいくつかの組み合わせです。

例 1:両方の Cisco Unity サーバが録音と保存に G.729a を使用する

図 8-3 に示すように、ローカルとリモートの両方の Cisco Unity サーバが、G.729a コーデックを使用してメッセージを録音します。8 Kbps では、ネットワーク帯域幅が問題の場合は、G.729a コーデックを使用することを推奨します。これらの考慮事項のために、サーバ間でメッセージを送信する場合に、オーディオ形式の変換は不要です。

図 8-3 オーディオ形式の変換なし

 

例 2:両方の Cisco Unity サーバが録音と保存に G.711 を使用する

ローカルとリモートの両方の Cisco Unity サーバが、G.711 コーデックを使用してメッセージを録音することもできます。64 Kbps では、G.711 コーデックを使用して符号化されたメッセージは非常に高品質ですが、そのサイズが原因で、ネットワーク帯域幅が問題である場合はメッセージで問題が発生する可能性があります。この場合は、次のオプションがあります。

発信と着信 VPIM メッセージを変換しないが、ネットワークで問題を監視します。特にサイト間のメッセージ トラフィックが軽い場合は、VPIM メッセージを G.711 形式で送信すると問題が発生してもわからないことがあります。

発信メッセージを G.726 に変換して、着信メッセージを G.711 に変換し直すように各サーバを設定します。32 Kbps では、G.726 コーデックを使用して符号化されたメッセージのサイズは、G.711 を使用して符号化されたメッセージの半分です。この方法のマイナス面は、VPIM メッセージごとにオーディオ形式の変換が 2 回行われることです。これは、Voice Connector(または Interoperability Gateway を使用している場合は Cisco Unity Web サービス サーバ)にとって追加の作業となります。さらに、着信メッセージが G.711 に変換し直されると、音質が失われる可能性があります。

発信メッセージを G.726 に変換しても、着信メッセージは変換しないように各サーバを設定します。この方法によって、ネットワーク帯域幅の問題が解決し、オーディオ形式の変換は、VPIM メッセージごとに 1 回だけ行われます。ただし、G.726 は、Cisco Unified Communications Manager(CM)(旧称 Cisco Unified CallManager) 統合では、地域(行)の形式としてはサポートされません。また、VPIM メッセージが G.726 で保存される場合は、すべての Cisco Unity サーバとユーザのワークステーションで G.726 コーデックがインストールされている必要があります (G.726 コーデックは、設定中に Cisco Unity サーバにインストールされます)。

Cisco Unity サーバがメッセージを録音するために使用するコーデックを G.711 から G.729a に変更して、VPIM メッセージのオーディオ形式は変換しないでください。

例 3:ある Cisco Unity サーバが G.711 を使用して、他のサーバが G.729a を使用する

ある Cisco Unity サーバが録音と保存に G.711 を使用して、他のサーバが G.729a を使用するケースについて考えます。ネットワーク帯域幅が問題ではない場合:

 

G.711 を使用する Cisco Unity サーバ

発信メッセージを変換しません。

着信メッセージを変換しません。

G.729a を使用する Cisco Unity サーバ

発信メッセージを変換しません。

着信メッセージを変換しません。

Cisco Unity は、複数の形式で録音および保存されているメッセージを変換できるため、最適なオプションは、発信または着信 VPIM メッセージを変換しないことです。この方法によって、オーディオ形式の変換のオーバーヘッドが回避されます。

ネットワーク帯域幅が問題であり、メッセージを引き続き G.711 で録音する必要がある場合:

 

G.711 を使用する Cisco Unity サーバ

発信メッセージを G.726 に変換します。これによって、ネットワーク帯域幅の問題が解決します。これは、発信メッセージは、G.711 メッセージのサイズの半分である G.726 32Kbps 形式で送信されるためです。

着信メッセージを変換しません。通常、メッセージが低品質のコーデックで録音および保存されてから、後で高品質のコーデックに変換される場合は、音質は改善されないため、着信 G.729a メッセージを G.711 に変換する利点はありません。

G.729a を使用する Cisco Unity サーバ

発信メッセージを変換しません。8Kbps では、ネットワーク帯域幅の問題が存在する場合に使用する最適なコーデックは G.729a です。

着信メッセージの場合は、次のオプションがあります。

着信メッセージを G.729a に変換します。これによって、オーディオ形式の追加の変換が行われますが、これは Cisco Unity サーバによって使用されるコーデックであるため、おそらくすべてのユーザのワークステーションがすでに G.729a 用に設定されています。

着信メッセージを変換せずに、G.726 のままにします。これによって別の変換は回避されますが、G.726 は、Cisco Unified Communications Manager 統合では、地域(行)の形式としてはサポートされません。また、VPIM メッセージが G.726 で保存される場合は、すべての Cisco Unity サーバとユーザのワークステーションで G.726 コーデックがインストールされている必要があります。

Cisco Unity 8.x と Cisco Unity Express サーバ間のメッセージング

通常、Cisco Unity と Cisco Unity Express 間の VPIM ネットワークを設定する場合は、その他の任意のボイス メッセージ システムとの VPIM ネットワークの場合と同様に Cisco Unity サーバを設定します。ただし、次に説明するように、Cisco Unity と Cisco Unity Express サーバ間ではいくつかの設定を調整する必要があります。

「ロケーション間の関連付け」

「Cisco Unity Express ユーザに対応する VPIM ユーザ」


) Cisco Unity との VPIM ネットワークでサポートされる Cisco Unity Express のバージョンについては、『Supported Hardware and Software, and Support Policies for Cisco Unity』でサポートされる VPIM ボイス メッセージ システムのリストを参照してください。このドキュメントは、http://www.cisco.com/en/US/products/sw/voicesw/ps2237/prod_installation_guides_list.html から入手できます。


ロケーション間の関連付け

各リモート Cisco Unity Express サーバに対応する VPIM 配信ロケーションをローカル Cisco Unity サーバに作成します。通常、Cisco Unity の設定時に配信ロケーションで入力するドメイン名は、Cisco Unity Express サーバのネットワーク ローカル ロケーションに対して設定されたドメイン名と一致します。同様に、Cisco Unity Express の設定時に、Cisco Unity サーバに対応するネットワーク ロケーションについて入力するドメイン名は通常、Cisco Unity でプライマリ ロケーションに対して設定されたドメイン名と一致します。便宜上、同じ方法で各配信ロケーションのダイヤル ID と表示名も一致させることができます。番号プランとユーザのダイヤルの習慣に対応するためにプレフィックスが必要な場合は、ローカルやリモートの配信ロケーションで適切なプレフィックスを入力します。

Cisco Unity Express ユーザに対応する VPIM ユーザ

ブラインド アドレッシングを使用しない場合は、リモート Cisco Unity Express サーバのユーザに対応する VPIM ユーザ アカウントをローカル サーバに作成できます。VPIM ユーザを手動で作成するだけでなく、Cisco Unity サーバから受信した VPIM メッセージに含まれている情報に基づいて、VPIM ユーザ ディレクトリを自動的に更新するよう Cisco Unity Express を設定できます。Cisco Unity サーバでは、各 Cisco Unity Express サーバに対応する配信ロケーションでディレクトリの自動アップデートの設定を行うことができます。Cisco Unity Express システムが、送信者の vCard を発信メッセージに含めるよう設定されている場合は、vCard をディレクトリ アップデートの情報源として使用することを指定できます。そうではない場合は、代わりにメッセージのヘッダーを使用できます。デフォルトでは、ディレクトリの自動アップデートは行われません。自動アップデートの有効化と、Cisco Unity についてこれらの設定を行う方法の詳細については、「VPIM ユーザ ディレクトリ更新設定のカスタマイズ」を参照してください。

リモート Cisco Unity Express サーバで、管理者または特権を持つその他のユーザは、Administration via Telephone(AvT)機能を使用してローカル ディレクトリにリモート ユーザを追加できます。Cisco Unity Express システムで vCard 情報が有効になっている場合は、着信 vCard 情報によって、リモート ユーザ ディレクトリと、リモート ユーザの動的キャッシュが更新されます。ディレクトリとキャッシュ サイズの制限、および Cisco Unity Express でのリモート ユーザの処理に関するその他の詳細については、Cisco Unity Express のドキュメントを参照してください。このドキュメントは、 http://www.cisco.com/en/US/products/sw/voicesw/ps5520/tsd_products_support_series_home.html から入手できます。

Cisco Unity 8.x Is がその他の Cisco Unity または Cisco Unity Express サーバに接続されている場合の追加の VPIM ネットワーク機能

VPIM プロトコルを使用してリモート ボイス メッセージ システムとボイス メッセージを交換する場合に使用可能な標準の機能に加えて、Cisco Unity が VPIM を介してその他の Cisco Unity または Cisco Unity Express サーバに接続されている場合は、特定の拡張機能を使用できます。次に、詳細について説明します。

ネットワーク化システム ブロードキャスト メッセージ

システム ブロードキャスト メッセージは、組織内のすべてのユーザ(または組織内の特定のロケーション)に送信される録音済みの通知です。システム ブロードキャスト メッセージは、ユーザが新しいメッセージと開封済みメッセージのメッセージ数を聞く前でも、電話で Cisco Unity にログインした直後に再生されます。ユーザは、Cisco Unity で新しいメッセージと開封済みメッセージを聞いたり、設定オプションを変更したりする前に、各システム ブロードキャスト メッセージを完全に聞く必要があります。システム ブロードキャスト メッセージは早送りまたはスキップできません。


) システム ブロードキャスト メッセージによって、ユーザの電話機の Message Waiting Indicator(MWI; メッセージ受信インジケータ)が点灯したり、ユーザがデスクの受話器を取ったときに特殊なダイヤル トーンでユーザに新規メッセージを通知したりすることはありません。また、システム ブロードキャスト メッセージは、ポケットベルや別の電話機などの代行用デバイスのメッセージ通知をトリガーしません。


システム ブロードキャスト メッセージは、目的のサーバの配信ロケーション ダイヤル ID にメッセージを宛先指定することで、同じユーザ ディレクトリにアクセスする 1 つ以上の Cisco Unity サーバのユーザすべてに送信できます。詳細については、「ディレクトリ内のすべてのユーザに送信するためにシステム ブロードキャスト メッセージを設定(オプション)」を参照してください。

異なるディレクトリにアクセスする Cisco Unity サーバが複数存在する組織では、システム ブロードキャスト メッセージは、ユーザがメッセージを受信する必要がある各ロケーションを表す VPIM ユーザが含まれるパブリック同報リストを設定することで、組織内のすべてのユーザ(またはデジタル ネットワークで接続された特定のサーバ セットに関連付けられたすべてのユーザ)に送信できます。Cisco Unity Express サーバのすべてのユーザをシステム ブロードキャスト メッセージの同報に含める場合にも、同じような方法を使用できます。


) 1 つ以上の VPIM ロケーションに送信されるシステム ブロードキャスト メッセージには、メッセージにシステム ブロードキャストのマークを付ける特殊な属性、およびメッセージをユーザに対して使用可能にする必要があるタイミングを示す開始日と終了日が含まれています。この機能は、これらの属性をサポートするリモート Cisco Unity ロケーションと Cisco Unity Express ロケーションで使用することを目的としています。VPIM ユーザをその他のタイプのリモート ロケーションからパブリック同報リストに追加することによって、メッセージをそのようなロケーションに宛先指定する場合、またはパブリック同報リストに Cisco Unity、インターネット、AMIS、または Bridge の各ユーザが含まれている場合は、同報リスト メンバーはこれらの属性を無視し、メッセージは通常のボイス メッセージとして受信されます。


複数のサーバへのシステム ブロードキャスト メッセージの宛先指定

複数の Cisco Unity サーバと Cisco Unity Express サーバが接続されている方法に応じて、システム ブロードキャスト メッセージは、すべてのサーバのユーザすべてに宛先指定するか、組織内のサーバのサブセットのユーザすべてに宛先指定できます。図 8-4 に、複数のサーバ ネットワークが VPIM を介して接続されている組織での宛先指定を示します。

図 8-4 システム ブロードキャスト メッセージは、組織内の複数のサーバのユーザに宛先指定できます

 

例 1:デジタル ネットワーク設定を使用した、ディレクトリ内のシステム ブロードキャスト メッセージの宛先指定

システム ブロードキャスト メッセージを複数のサーバのユーザに送信する権限を与えられている ChicagoUnity のユーザは、 表 8-1 に示すオプションを使用して、Cisco Unity ブロードキャスト メッセージ管理者からメッセージを宛先指定できます。これによって、システム ブロードキャスト メッセージは、ローカル サーバのユーザすべて、またはディレクトリ(ADForest1)内の複数のサーバのユーザすべてに送信されます。これらのオプションは、既存のデジタル ネットワーク設定を使用します。追加の設定は不要です。

 

表 8-1 Cisco Unity ブロードキャスト管理者を使用した、ディレクトリ内のサーバへのメッセージの宛先指定

選択されている Cisco Unity ブロードキャスト管理者オプション
入力する内線番号
システム ブロードキャスト メッセージの受信者

[このサーバのユーザに送信(Send to Subscribers on this Server)]

該当なし

ChicagoUnity のすべてのユーザ

[すべてのロケーションのユーザに送信(Send to Subscribers at all Locations)]

該当なし

ADForest1 内のすべての Cisco Unity サーバ(ChicagoUnity、NewYorkUnity、および AtlantaUnity)のユーザすべて

[1 つ以上のロケーションまたはパブリック同報リストに送信(Send to One or More Locations, or to a Public Distribution List)]

444

NewYorkUnity(ダイヤル ID 444)のユーザすべて

[1 つ以上のロケーションまたはパブリック同報リストに送信(Send to One or More Locations, or to a Public Distribution List)]

444、次に 544

NewYorkUnity(ダイヤル ID 444)と AtlantaUnity(ダイヤル ID 544)のユーザすべて

例 2:パブリック同報リストを使用して VPIM ロケーションに到達することで、システム ブロードキャスト メッセージを宛先指定

次の例では、管理者は、ADForest1 内の VPIM ブリッジヘッド サーバで次のオブジェクトを設定します。

 

表 8-2 VPIM の Cisco Unity VPIM ユーザ設定の例

名前
リモート メールボックス番号
説明

SysBroadcast-HalifaxCUE

661

ロケーション HalifaxCUE の VPIM ユーザ

SysBroadcast-ADForest2

未使用の任意のリモート メールボックス番号

ADForest2 内の任意のロケーションの VPIM ユーザ

 

表 8-3 VPIM の Cisco Unity パブリック同報リスト設定の例

名前
内線番号
説明

SBM_DL1

111

パブリック同報リスト

メンバー:

SysBroadcast-HalifaxCUE

SBM_DL2

222

パブリック同報リスト

メンバー:

SysBroadcast-ADForest2

SBM_DL3

333

パブリック同報リスト

メンバー:

SysBroadcast-HalifaxCUE

SysBroadcast-ADForest2

USbms_ChicagoUnity

USbms_NewYorkUnity

USbms_AtlantaUnity

(ADForest1 内の各 Cisco Unity サーバの USbms_<Servername> メールボックスは、Exchange ツールを使用してパブリック同報リストに手動で追加されました)

表 8-2 表 8-3 の追加の設定を使用して、システム ブロードキャスト メッセージを複数のサーバのユーザに送信する権限を与えられている ChicagoUnity のユーザは、 表 8-4 に示すオプションを使用して、Cisco Unity ブロードキャスト メッセージ管理者からメッセージを宛先指定できます。これによって、システム ブロードキャスト メッセージは、VPIM ネットワークを使用して、複数のサーバのユーザすべてに送信されます。

 

表 8-4 Cisco Unity ブロードキャスト管理者を使用した、同報リストへのメッセージの宛先指定

選択されている Cisco Unity ブロードキャスト管理者オプション
入力する内線番号
システム ブロードキャスト メッセージの受信者

[1 つ以上のロケーションまたはパブリック同報リストに送信(Send to One or More Locations, or to a Public Distribution List)]

111

HalifaxCUE のすべてのユーザ

[1 つ以上のロケーションまたはパブリック同報リストに送信(Send to One or More Locations, or to a Public Distribution List)]

222

ADForest2 のすべてのユーザ

[1 つ以上のロケーションまたはパブリック同報リストに送信(Send to One or More Locations, or to a Public Distribution List)]

333

HalifaxCUE、ADForest2、および ADForest1 のすべてのユーザ

Cisco Unity によるネットワーク化システム ブロードキャスト メッセージの処理方法

Cisco Unity がインストールされている場合は、CsBMsgConnector と呼ばれる新しい Windows サービスが、表示名 USbms_<Servername> の特殊なメールボックスとともに作成されます。USbms メールボックスは、Cisco Unity のデフォルトのディレクトリ コンテナに作成され、アドレス帳では非表示です。CsBMsgConnector サービスは、USBms メールボックスに入れられたメッセージを処理します。フェールオーバーを使用するシステムの場合は、CsBMsgConnector サービスは、プライマリ サーバとセカンダリ サーバの両方で稼動し、両方のサービスが同じ USbms メールボックスにアクセスしますが、現在アクティブなサーバのサービスだけがメッセージを処理します。

システム ブロードキャスト メッセージであることを示す属性が指定された VPIM メッセージを受信すると、Messaging Gateway コンポーネント(Interoperability Gateway または Voice Connector)は最初に、メッセージが VPIM 配信ロケーションで指定されたドメインからのメッセージであることを検証します。一致するドメイン名を持つ VPIM 配信ロケーションが見つからない場合は、Messaging Gateway コンポーネントはメッセージを拒否し、NonDelivery Receipt(NDR; 不達確認)を送信者に送信します。

一致するドメインを持つ VPIM 配信ロケーションが見つかった場合は、Messaging Gateway コンポーネントは次の手順を実行します。

対応する VPIM 配信ロケーション ページでプレフィックスが指定されている場合は、送信元アドレスからリモート電話プレフィックスを削除します (リモート電話プレフィックスが指定されている場合は、送信者 ID の先頭の数字がプレフィックスと一致する必要があります。一致しない場合は、メッセージは拒否され NDR が送信されます)。

音声添付を、対応する VPIM 配信ロケーション ページで指定されたオーディオ形式に変換します。

メッセージをディレクトリ内のすべての USbms_<Servername> メールボックスに宛先指定して、配信のためにメッセージを Exchange に返します。

その後、各 Cisco Unity サーバの CsBMsgConnector サービスがメッセージを処理し、メッセージに対して設定されている開始日と終了日に基づいて、サーバのすべてのCisco Unity ユーザが使用できるようにします。


) システム ブロードキャスト メッセージを複数のロケーションに送信した後で、メッセージのプロパティを更新するには、各サーバのメッセージのローカル コピーをそのサーバで直接更新する必要があります。各 Cisco Unity サーバで、Cisco Unity ブロードキャスト メッセージ管理者にアクセスでき、ローカル サーバでシステム ブロードキャスト メッセージを更新する権限を持つユーザが、プロパティを変更するか、そのサーバのメッセージを削除できます。各 Cisco Unity Express サーバでは、システム管理者が、コマンドライン インターフェイスを使用して、プロパティを変更するかそのサーバのメッセージを削除できます。


ネットワーク化システム ブロードキャスト メッセージに関する考慮事項

システム ブロードキャスト メッセージの同報に 1 つ以上の VPIM ロケーションを含めるには、最初に各ロケーションの VPIM ユーザを作成して、次にその VPIM ユーザをパブリック同報リストに追加します。Cisco Unity ブロードキャスト メッセージ管理者で、パブリック同報リスト番号を指定することでメッセージを宛先指定します (ロケーションまたはパブリック同報リストの内線番号を入力するよう求められたら、Cisco Unity ブロードキャスト管理者では、デジタル ネットワークで接続された Cisco Unity サーバのダイヤル ID、またはパブリック同報リストの内線番号だけを入力できます。管理者は、VPIM ユーザまたはその他のタイプのオブジェクトの内線番号を認識しません)。

ネットワーク化システム ブロードキャスト メッセージを送信するために使用する同報リストの設定時には、次の考慮事項に注意してください。

現時点で、Domino の Cisco Unity では、録音され、ローカル サーバのユーザに宛先指定されたシステム ブロードキャスト メッセージの送受信だけがサポートされます。Exchange の Cisco Unity と Domino の Cisco Unity の間のメッセージングには VPIM ネットワークを使用できますが、ネットワーク化システム ブロードキャスト メッセージの同報リストには Domino の Cisco Unity サーバを含めることはできません。

VPIM ユーザではないパブリック同報リストのメンバーは、メッセージを、システム ブロードキャスト メッセージではなく通常のボイス メッセージとして受信します。開始日や終了日などのメッセージ プロパティは認識されません。Cisco Unity ユーザにとって、これは、メッセージがユーザ メールボックスに配信され、ユーザのメールボックス使用領域合計に含められることも意味します。これらの理由から、同報リストには VPIM 以外のユーザを追加することは推奨しません。

パブリック同報リストでネットワーク化システム ブロードキャスト メッセージをサポートするリモートの Cisco Unity 配信ロケーションで VPIM ユーザを含めると、システム ブロードキャスト メッセージは、リモート VPIM ブリッジヘッド サーバとデジタル ネットワークで接続されたすべての Cisco Unity サーバのユーザすべてに送信されます。システム ブロードキャスト メッセージを、リモート ネットワークの特定のサーバまたはサーバ セットに制限することはできません。

Cisco Unity Express 配信ロケーションでは、各 Cisco Unity Express サーバ専用の VPIM ユーザを作成する必要があります。Cisco Unity の VPIM ユーザ アカウントで設定されたリモート メールボックス番号は、Cisco Unity Express サーバのシステム ブロードキャスト メールボックス用に設定された番号と一致する必要があります。

1 つのシステム ブロードキャスト メッセージだけが、VPIM ネットワーク化メッセージとして各リモート ロケーションに送信される必要があります。つまり、リモート Cisco Unity Express システムまたは Cisco Unity ドメインごとに 1 つの VPIM ユーザだけを、使用するパブリック同報リストに含める必要があります。受信システムは、メッセージをすべてのローカル ユーザに配信します。ただし、何らかの理由でリモート ロケーションが同じシステム ブロードキャスト メッセージの複数のコピーを受信する場合は、最初のメッセージだけが処理され、同じメッセージ ID で受信した後続のメッセージは破棄されます。

デジタル ネットワークで接続された特定の Cisco Unity サーバを VPIM ロケーションとともに同報リストに含めるには、目的の各サーバのシステム ブロードキャスト メールボックスをパブリック同報リストに手動で追加できます。Cisco Unity Administrator では、これらのメールボックスのユーザを選択できないため、同報リストにメールボックスを追加するには Exchange ツールを使用する必要があります。システム ブロードキャスト メールボックスの名前は USBms_<Servername> で、インストール中に Cisco Unity のデフォルトのディレクトリ コンテナに自動的に作成されます。

ネットワーク化システム ブロードキャスト メッセージの送信

1 人以上の Cisco Unity ユーザがネットワーク化ブロードキャスト メッセージを送信できるようにするには、最初に Cisco Unity ブロードキャスト メッセージ管理者へのユーザ アクセスを設定して付与し、システム ブロードキャスト メッセージのネットワーク化に使用できるパブリック同報リストを 1 つ以上作成します。作成する同報リストにメッセージを宛先指定して送信するように Cisco Unity ブロードキャスト メッセージ管理者を設定する方法については、『 System Administration Guide for Cisco Unity Release 8.x 』の 「Setting Up Broadcast Messaging in Cisco Unity 8.x」 の章を参照してください。このドキュメントは、 http://www.cisco.com/en/US/docs/voice_ip_comm/unity/8x/administration/guide/8xcusagx.html から入手できます。

ネットワーク化システム ブロードキャスト メッセージを送信するユーザはすべて、複数のサーバのユーザにブロードキャスト メッセージを送信できるように設定する必要があることに注意してください。

ネットワーク化システム ブロードキャスト メッセージを宛先指定するためのパブリック同報リストの設定

システム ブロードキャスト メッセージの送信時に使用するパブリック同報リストを設定するには、次のタスクを実行します。

1. 各 Cisco Unity Express サーバまたは各リモート Cisco Unity ドメインを表す 1 つの VPIM ユーザを作成します。リモート ロケーションのタイプに応じて、次のいずれかを実行します。

Cisco Unity Express サーバを同報リストに含める場合は、各 Cisco Unity Express ロケーションのブロードキャスト メッセージ VPIM ID を見つけます。Cisco Unity Express ブロードキャスト メールボックスごとに、ブロードキャスト メッセージ VPIM ID と一致するリモート メールボックス番号が指定され、ユーザ ロケーションが Cisco Unity Express サーバ用に設定された配信ロケーションに設定された VPIM ユーザを作成します。

リモート Cisco Unity ロケーションでは、長さが 3 ~ 10 桁の未使用のリモート メールボックス番号を使用して VPIM ユーザを作成します(この場合、配信ロケーションの既存の VPIM ユーザを使用できますが、管理を容易にしてユーザが誤って削除される可能性を避けるために、この目的専用のユーザ アカウントを設定することを推奨します)。

Cisco Unity Bulk Import ウィザードまたは Cisco Unity Administrator を使用して、VPIM ユーザ アカウントを作成できます。ブロードキャスト メールボックス専用に作成される VPIM ユーザは、Outlook ユーザがメッセージを送信しないように、Exchange アドレス帳で非表示にすることを推奨します。また、ユーザが VPIM ユーザに誤ってメッセージを宛先指定しないように、VPIM ユーザ プロファイルの [ディレクトリのリスト(List in Directory)] 設定をオフにすることを推奨します。「VPIM ユーザの作成」を参照してください。

2. パブリック同報リストを作成して、ブロードキャストに含める必要がある各リモート Cisco Unity ネットワークまたは Cisco Unity Express ブロードキャスト メールボックスの VPIM ユーザを追加します。『 System Administration Guide for Cisco Unity Release 8.x 』の 「Managing Distribution Lists in Cisco Unity 8.x」 の章の 「Creating and Modifying Public Distribution Lists in Cisco Unity 8.x」 の項を参照してください。このドキュメントは、 http://www.cisco.com/en/US/docs/voice_ip_comm/unity/8x/administration/guide/8xcusagx.html から入手できます。

3. オプションで、システム ブロードキャスト メッセージの同報に含める、デジタル ネットワークで接続された Cisco Unity サーバの USbms メールボックスを追加します(同報リストにメールボックスを追加するには Exchange ツールを使用する必要があります)。