Cisco Unity システム アドミニストレーション ガイド(Microsoft Exchange 版) Release 4.0(2)
着信サービス
着信サービス
発行日;2012/02/04 | ドキュメントご利用ガイド | ダウンロード ; この章pdf | フィードバック

目次

着信サービス

概要:着信サービス

着信サービスの機能

着信サービスの作成と修正

一般の着信と転送呼の着信サービスの設定

着信サービス

概要:着信サービス

着信サービスは、オペレータ、または特定のユーザ、コール ハンドラ、ディレクトリ ハンドラ、インタビュー ハンドラに着信を転送する場合に使用されます。また、ユーザをユーザ ログオン ガイダンスへ転送する際にも使用されます。

Cisco Unity には 2 種類の着信サービス(一般の着信用と転送呼用)があり、ユーザと身元不明発信者からの着信を処理します(身元不明発信者には、外線の発信者と、会議室などユーザ アカウントに関連付けられていない組織内の内線番号から Cisco Unity に発信する発信者の両方が含まれます)。どちらのテーブルにも着信サービスがあらかじめ設定されていますが、必要に応じて着信を転送するための新しいサービスを作成できます。まず、ディレクトリ ハンドラ、コール ハンドラ、インタビュー ハンドラを設定し、着信を正しく転送するために必要な場合は、各テーブルで着信サービスを修正または作成します。

一般の着信サービス

一般の着信サービスは、ユーザと身元不明発信者から Cisco Unity への直接ダイヤルによる着信が対象となります。

一般の着信サービスには、次の着信サービスがあらかじめ設定されています。

[サインイン試行]:ユーザからの着信はユーザ ログオン ガイダンスへ転送されます。

[ライブ レコード]:連動によりライブ レコードがサポートされている場合は、ユーザがライブ レコードを要求すると、着信は電話システムを通して Cisco Unity へ転送されます。Cisco Unity は要求を検出して通話の録音を開始します。


) Cisco Unity で現在サポートされている電話システムはいずれもライブ レコードを提供していません。


[デフォルト コール ハンドラ]:身元不明発信者からの着信はオープニング グリーティングへ転送されます。

転送呼の着信サービス

転送呼の着信サービスは、ユーザの内線番号またはユーザ アカウントに関連付けられていない内線番号(会議室など)から Cisco Unity へ転送される着信が対象となります。転送呼の着信サービスには、次の着信サービスがあらかじめ設定されています。

[グリーティング転送試行]:ユーザの内線番号から転送された着信はすべてユーザ グリーティングへ転送されます。

[デフォルト コール ハンドラ]:ユーザ アカウントに関連付けられていない内線番号から転送された着信はオープニング グリーティングへ転送されます。

[サインイン試行]と[グリーティング転送試行]の順序はそれぞれの着信サービスで変更できますが、[デフォルト コール ハンドラ]はどちらのテーブルでも必ず最後のエントリになります。あらかじめ設定されているサービスの修正や削除はできません。

詳細については、この章の次の各項を参照してください。

「着信サービスの機能」

「着信サービスの作成と修正」

「一般の着信と転送呼の着信サービスの設定」

着信サービスの機能

着信サービスは、発信電話番号(ANI または発信者 ID)、着信先のトランクまたはポート、ダイヤル番号(DNIS)、転送元内線番号、スケジュールなどの Cisco Unity に提供される通話の情報に基づいて着信を転送させる、一連のサービスで構成されます。

Cisco Unity で電話が受信されると、まず、電話システムによって送信されたシリアル パケットまたは DTMF パケットに含まれている情報に基づいて、一般の着信か転送呼かが判断され、次に該当する着信サービスが適用されます。通話情報のすべての設定が 1 番目のサービスの設定と一致すると、着信はそのサービスの指定に従って転送されます。通話情報の中に 1 番目のサービスで指定されている設定と一致しないものがあると、次に 2 番目のサービスの設定と照合され、同様に通話の特徴がすべて一致するサービスが見つかるまで次の設定との照合が続けられます。

電話システムと Cisco Unity 間の連動により、提供された着信に関する情報(発信元種別、ポート、トランク、発信番号、ダイヤル番号など)が確認されます。スケジュールは受信日時で判断されます。

正しく着信サービスを設定するには、連動によって提供される情報を知る必要があります。この情報については、ご使用の電話システムに対応する『Cisco Unity Integration Guide』の「Call Information」の項を参照してください。また、連動が着信に関して Cisco Unity に提供する通話情報の種類は Cisco Unity Call Viewer で確認できます。Call Viewer にアクセスするには、Cisco Unity サーバのデスクトップ上にある[Cisco Unity Tools Depot]アイコンをダブルクリックします。[Tools Depot]ウィンドウの左側領域で、Switch Integration Tools ディレクトリ内の Call Viewer をダブルクリックします。

次の例に Cisco Unity で着信を転送する場合の着信サービスの使用方法を示します。

例 1

図 24-1 では、[Operator]で指定した基準を満たす着信(平日(Weekdays)に受信する一般の外線着信)はすべて[Operator]へ転送されます。この基準を満たさない着信は、テーブル内のそれ以外の着信サービスによる指定に従って転送されます。この場合、週末に受信した一般の外線着信はすべて[デフォルト コール ハンドラ]に従ってオープニング グリーティングへ転送されます。

図 24-1 一般の着信サービス

 

 
* Cisco Unity で現在サポートされている電話システムはいずれもライブ レコードを提供していません。

例 2

図 24-2では、指定した内線番号(1234 と 5678)から転送される通話は、それぞれ[Product Info]と[Customer Service]の設定に従って転送されます。内線番号(転送元内線番号)が最初の 2 つのサービスのどちらとも一致しない着信は、残りの 2 つのサービスに従って転送されます。

図 24-2 転送呼の着信サービス

 

着信サービスの作成と修正

[一般の着信]と[転送呼]の着信サービスにあらかじめ設定されている着信サービスは修正できませんが、必要に応じて、各着信サービスに対して新しい着信サービスの追加や修正ができます。

着信サービスを作成する


ステップ 1 Cisco Unity システム管理は、一般の着信の場合は、 [通話管理] >[着信サービス] >[一般の着信] ページに移動します。転送呼の場合は、 [通話管理] >[着信サービス] >[転送呼] ページに移動します。

ステップ 2 [追加] アイコンをクリックします。

ステップ 3 [着信サービスを追加]ダイアログボックスの[名前]フィールドで新しい着信サービス名を入力します。

ステップ 4 [追加] ボタンをクリックします。

ステップ 5 必要に応じて新規の着信サービスに関する設定を指定し、 [保存] アイコンをクリックします。設定の詳細については、「一般の着信と転送呼の着信サービスの設定」を参照してください。

新規のサービスを作成する場合は、着信を転送するための基準を指定するだけです。そのページの他のフィールドは空白のままにできます。空白のフィールドは、すべての状況に対応します。[ポート]フィールドを空白にした場合は、そのサービスはすべてのポートからの着信に適用されます。


 

着信サービスを修正する


ステップ 1 Cisco Unity システム管理は、一般の着信の場合は、 [通話管理] >[着信サービス] >[一般の着信] ページに移動します。転送呼の場合は、 [通話管理] >[着信サービス] >[転送呼] ページに移動します。

ステップ 2 [着信サービス一覧]で修正するサービスをクリックします。

ステップ 3 テーブルの上のフィールドで必要に応じて設定を変更し、 [保存] アイコンをクリックします。


 

一般の着信と転送呼の着信サービスの設定

次の表に、着信サービスの設定についての詳細を示します。

 

表 24-1 [通話管理] > [着信サービス] > [一般の着信]および[転送呼]ページ

フィールド
説明

着信サービス名

着信サービス名を入力します。着信サービス名は、文字または番号で入力できます。名前にサービスの目的を反映させることもできます(「営業メニュー」など)。

ステータス

次の設定のいずれかを選択します。

[使用する]:着信サービスは使用可能で、Cisco Unity ですべての設定が許可されます。

[使用しない]:着信サービスは使用不可で、Cisco Unity でサービスのすべての設定が無視されます。

デフォルトは[使用する]です。

発信元種別

[内線通話]または[外線通話]のうち、適切な発信元種別をクリックします。すべての発信元種別に適用させるには、[両方]をクリックします。内線通話はユーザからの通話で、外線通話は身元不明発信者からの通話です。

着信のすべての設定がサービスと一致すると、[移行先]の指定に従って転送されます。

連動によっては、このオプションを使用できない場合もあります。

デフォルトは[両方]です。

ポート

([一般の着信]ページのみ)

サービスを適用させる着信先のポート番号を入力します。連続するポートの範囲を指定するには、1-4 のようにポート番号の間にハイフンを入力します。ポートを列記して指定するには、1,2,4 のようにポート番号の間にコンマを入力します。サービスを全ポートに適用させるには、* を入力するか、空白のままにします。

着信のすべての設定がサービスと一致すると、[移行先]の指定に従って転送されます。

デフォルトでは、空白になっています。

トランク

([一般の着信]ページのみ)

サービスを適用させる着信先のトランク番号を入力します。連続するトランクの範囲を指定するには、1-4 のようにトランク番号の間にハイフンを入力します。トランクを列記して指定するには、1,2,4 のようにトランク番号の間にコンマを入力します。サービスを全トランクに適用させるには、* を入力するか、空白のままにします。

着信のすべての設定がサービスと一致すると、[移行先]の指定に従って転送されます。

連動によっては、このオプションを使用できない場合もあります。

デフォルトでは、空白になっています。

転送元内線番号

([転送呼]ページのみ)

サービスを適用させる転送元の内線番号(転送元内線番号)を入力します。サービスをすべての内線番号に適用させるには、* を入力するか、空白のままにします。* はワイルドカードで、単独で使用するか、他の番号と組み合せることができます(2* と入力すると、2 で始まる内線番号からの着信がすべて転送されます)。

着信のすべての設定がサービスと一致すると、[移行先]の指定に従って転送されます。

連動によっては、このオプションを使用できない場合もあります。

デフォルトでは、空白になっています。

ダイヤル番号

組織に接続するために発信者がダイヤルする番号で、サービスを適用させる電話番号を入力します。サービスをすべてのダイヤル番号に適用させるには、* を入力するか、空白のままにします。* はワイルドカードで、単独で使用するか、他の番号と組み合せることができます(800* と入力すると、800 番への全着信の転送が制御されます)。

着信のすべての設定がサービスと一致すると、[移行先]の指定に従って転送されます。

連動によっては、このオプションを使用できない場合もあります。

デフォルトでは、空白になっています。

発信者番号

サービスを適用させる発信元の電話番号を入力します。サービスをすべての発信元の電話番号に適用させるには、* を入力するか、空白のままにします。* はワイルドカードで、単独で使用するか、他の番号と組み合せることができます(212* と入力すると、そのエリア コードからの全着信の転送が制御されます)。

着信のすべての設定がサービスと一致すると、[移行先]の指定に従って転送されます。

連動によっては、このオプションを使用できない場合もあります。

デフォルトでは、空白になっています。

スケジュール

この着信サービスに適用するスケジュールを選択します。選択したスケジュールの標準(営業)時間中に着信し、その他すべての設定がサービスと一致すると、[移行先]の指定に従って転送されます。

1 日 24 時間、週 7 日間サービスを適用させるには、[常に緊急にする]をクリックします。

標準時間と時間外に別々のサービスを適用させるには、[常に緊急にする]に設定するサービスの前に、選択したスケジュールのサービスを作成します。

デフォルトは[常に緊急にする]です。

使用言語

着信に関連付ける言語を選択します。[デフォルト]を選択すると、着信を処理するハンドラや着信サービスに応じて、1 回の通話ごとに Cisco Unity で使用言語が確認されます。通話を処理する各規則およびハンドラに対して、言語が[デフォルト]に設定されている場合、システム案内は、デフォルトの電話言語で再生されます。

別途、言語ライセンスをお買い求めいいただくと、Cisco Unity から発信者に対して再生されるシステム プロンプトの言語も着信サービスで変更できます。ダイヤル番号に基づいて着信の転送とシステム プロンプトの言語を設定すると、別の発信者が同じ情報を異なる言語で聞き取ることができます。

ここに表示される言語リストは、[システム] >[コンフィギュレーション] >[電話言語]ページで設定します。

デフォルトは[デフォルト]です。

移行先

すべての設定がサービスと一致する着信の転送先を次の中から 1 つ選択します。

[転送試行]:転送元内線番号がユーザに属する場合は、着信が転送されます。発信者番号が ID として使用された場合と、内線番号が検出された場合は、その着信はユーザ グリーティングへ転送されます。内線番号が検出されなかった場合は、着信サービス上の次のサービスが通話情報に適用されます。

[サインイン試行]:発信者番号がユーザに属する場合は、着信はユーザ ログオン ガイダンスへ転送されます。発信者番号が ID として使用されます。ユーザからの着信でない場合は、着信サービス上の次のサービスが通話情報に適用されます。

[コール ハンドラ]:着信は選択したコール ハンドラへ送信されます。

[ディレクトリ ハンドラ]:着信は選択したディレクトリ ハンドラに送信されます。

[グリーティング管理者]:着信は、電話でコール ハンドラ グリーティングを変更するためのカンバセーションへ送信されます。

[インタビュー ハンドラ]:着信は選択したインタビュー ハンドラへ送信されます。

[サインイン]:着信はユーザ ログオン ガイダンスへ転送され、そこで ID を入力するように要求されます。

[ユーザ]:着信は選択したユーザへ送信されます。

デフォルトは、転送呼の場合は[転送試行]、一般の着信の場合は[ディレクトリ ハンドラ]です。

着信サービス一覧

表示だけ です。この設定により[一般]または[転送]の着信サービスが表示されます。

着信サービスの順序が重要です。Cisco Unity は、一致するものが見つかるまで、テーブルで指定されている順序で先頭から順次、各着信サービスを着信と比較します。最初に着信と一致したサービスによって転送先が決まります。