Cisco Unity システム管理ガイド
Cisco Unity 8.x における音声認識機能の管理
Cisco Unity 8.x における音声認識機能の管理
発行日;2012/02/03 | 英語版ドキュメント(2010/02/02 版) | ドキュメントご利用ガイド | ダウンロード ; この章pdf , ドキュメント全体pdf (PDF - 2MB) | フィードバック

目次

Cisco Unity 8.x における音声認識機能の管理

8.x における音声認識機能へのアクセス

8.x における音声信頼度スコアに基づくボイス コマンドの確認

8.x における音声の宛先指定

代行名リストの管理

名前の文法ファイルの更新

8.x における音声認識に関する考慮事項

ユーザに関する一般的な考慮事項

カスタム キー マップ カンバセーション

音声認識のパフォーマンスの向上

8.x におけるすべてのユーザの音声認識の無効化

Cisco Unity 8.x における音声認識機能の管理

音声認識機能を使用すると、ユーザは電話機のキーバッドを使用しなくても、音声によって Cisco Unity と対話できます。この機能は多くの同時セッションにライセンスされており、音声認識ソフトウェアを独立した専用サーバにインストールして設定する必要があります。外部の発信者は音声認識を使用できません。

音声認識の設定は、Cisco Unity Administratorの [システム(System)] > [音声認識(Voice Recognition)] ページで設定します。

独立した音声認識サーバへのインストールおよび設定の詳細については、該当する『 Installation Guide for Cisco Unity 』を参照してください。このドキュメントは http://www.cisco.com/en/US/products/sw/voicesw/ps2237/prod_installation_guides_list.html から入手できます。

音声認識機能の管理の詳細については、この章の次の項を参照してください。

「Cisco Unity 8.x における音声認識機能へのアクセス」

「Cisco Unity 8.x における音声信頼度スコアに基づくボイス コマンドの確認」

「Cisco Unity 8.x における音声の宛先指定」

「Cisco Unity 8.x における音声認識に関する考慮事項」

「Cisco Unity 8.x におけるすべてのユーザの音声認識の無効化」

Cisco Unity 8.x における音声認識機能へのアクセス

音声認識機能へのアクセスは、Cisco Unity Administratorで、ユーザ テンプレートまたは個々のユーザの適切な [メッセージの聞き取り(Conversation)] ページで有効にするか、一括編集ユーティリティを使用して有効にします。

音声認識機能にアクセスできるユーザは、電話機または Cisco Unity Assistant を使用して、音声認識を自分でオンまたはオフにすることができます。音声認識機能(電話入力スタイルとも呼ばれます)をオンにしているユーザは、次のことを実行できます。

Cisco Unity 電話ユーザ インターフェイスにログオンするときに、自分のボイスメール パスワードを音声で入力する。

電話機のキー、つまり番号を押すか、メニュー オプションの名前を音声で入力する。たとえば、3 が削除操作に対応するメニューの場合、ユーザは 3 を押すか、「3(Three)」と音声入力するか、または「削除(Delete)」と音声入力します。

オプション グリーティングの終了日時の入力など、日時が必要な操作を行う場合に日時を音声で入力する。

メッセージの宛先指定、プライベート リストの名前の追加、およびメッセージ ロケータ機能の使用を実行するときに、受信者の名前を電話機のキーパッドを使用して入力する代わりに、音声で入力できる。


ヒント 名前認識の精度を上げるために、個々のユーザの名前の別のスペルを入力できます。別のスペルは、Cisco Unity Administratorにある、個々のユーザの [代行名(Alternate Name)] ページで入力します。詳細については、「Cisco Unity 8.x における音声の宛先指定」を参照してください。


通話を接続解除するには、任意のメニューで「切断(Hang up)」と音声入力する。

ユーザが音声認識機能にアクセスできるようにするには、次の「音声認識機能へのアクセスを有効にするには」の手順を実行し、必要に応じて音声認識をオンにします (ユーザ グループに対する変更を行う場合は、Tools Depot にある一括編集ツールを使用できます)。


) 音声認識機能を使用するには、音声認識ソフトウェアを実行する追加のサーバが必要です。独立した音声認識サーバへのインストールおよび設定の詳細については、該当する『Installation Guide for Cisco Unity』を参照してください。このドキュメントは http://www.cisco.com/en/US/products/sw/voicesw/ps2237/prod_installation_guides_list.html から入手できます。


音声認識機能へのアクセスを有効にするには


ステップ 1 Cisco Unity Administratorで、該当するページに移動します。

ユーザ アカウントの作成に使用するテンプレートを変更するには、いずれかの [ユーザ(Subscribers)] > [ユーザ テンプレート(Subscriber Template)] ページに移動し、変更するテンプレートを検索します。次に、[メッセージの聞き取り(Conversation)] ページを参照します。

既存のユーザ アカウントを変更するには、いずれかの [ユーザ(Subscribers)] > [ユーザ(Subscribers)] ページに移動し、該当するユーザを検索します。次に、[メッセージの聞き取り(Conversation)] ページを参照します。

ステップ 2 [電話メニュー(Phone Menu)] オプションで、[音声認証機能へのアクセス(Allow Access to Voice-Recognition Features)] チェックボックスをオンにします。

ステップ 3 任意で、音声認識をオンにするために、[使用する電話入力スタイル(音声の宛先指定を含む)(Use Press-or-Say Phone Input Style (Includes Voice Addressing))] チェックボックスをオンにします。

ステップ 4 [保存(Save)] アイコンをクリックします。


 

Cisco Unity 8.x における音声信頼度スコアに基づくボイス コマンドの確認

ユーザによる音声入力の信頼度スコアが一定のレベルより低くなった場合、状況によっては、重要な操作の確認が必要となることがあります。たとえば、音声認識サーバが音声入力を「削除」と認識できる信頼度レベルが 60% の場合、Cisco Unity では、削除を実行する前に、ユーザに削除の確認を求めることができます。

[スピーチの検証をトリガーするしきい値(The Threshold to Trigger Speech Verification)] の値を使用して、確認をトリガーする信頼度レベルを指定できます。この設定は、メッセージの削除、すべての受信者への返信の宛先指定、メッセージの送信、返信、転送、またはメッセージの送信者の呼び出し(Live Reply)に関するボイス コマンド操作に適用されます。デフォルトの信頼度レベルは 85 です。

スピーチの検証をトリガーするしきい値を設定するには


ステップ 1 Cisco Unity Administratorで、[システム設定(System Settings)] > [音声認識(Voice Recognition)] > [設定(Settings)] ページに移動します。

ステップ 2 音声認識サーバで、[スピーチの検証をトリガーするしきい値(Threshold to Trigger Speech Verification)] 設定の値を入力します。指定できる値の範囲は、0(確認を行わない)~ 100(常に確認を求める)です。

ステップ 3 [保存(Save)] アイコンをクリックします。

ステップ 4 Cisco Unity システムにフェールオーバーが設定されている場合は、この手順を繰り返して、セカンダリ サーバのしきい値を設定します。音声認識の設定は、プライマリ サーバとセカンダリ サーバ間で複製されません。


 

Cisco Unity 8.x における音声の宛先指定

Cisco Unity では、音声入力されたユーザ名が認識されるため、ユーザはユーザ名のスペルを 1 文字ずつ音声入力する必要はありません。メッセージの宛先指定、プライベート同報リストへのユーザの追加、メッセージ ロケータの使用、またはパブリック同報リストの宛先指定を実行するときに、ユーザ名を音声入力できます。

次の項を参照してください。

「代行名リストの管理」

「名前の文法ファイルの更新」

音声認識の精度を上げる方法の詳細については、「Cisco Unity 8.x における音声認識に関する考慮事項」を参照してください。

代行名リストの管理

代行名とは、企業ディレクトリにリストされているユーザ名とは異なる別名のことです。Cisco Unity では、ユーザが音声認識を使用してメッセージの宛先指定、プライベート同報リストへのユーザの追加、メッセージ ロケータの使用、またはパブリック同報リストの宛先指定を実行するときに、これらの名前を考慮します。

代行名は個々のユーザに対して作成しますが、ユーザ テンプレートから代行名を追加したり編集したりすることはできません。また、作成するすべての代行名は、ローカルに保存され、他の Cisco Unity サーバに伝播されないことに注意してください。追加または編集した代行名は、文法が再作成されるまで有効にはなりません。名前の文法ファイルの再作成の詳細については、「名前の文法ファイルの更新」を参照してください。

代行名を作成するときは、ユーザが使用する可能性のある一般的な名前のバリエーションを追加する必要があります。たとえば、William という名前に対して Bill、Billy、および Will を追加する必要があります。あるいは、この機能を使用して、珍しい名前、変わったニックネーム、または旧姓の別名を追加できます。たとえば、ユーザが Cisco Unity に対して「Mary Jameson」を宛先指定し、これが Mary Brown の旧姓だった場合、Cisco Unity はこの情報を参照し、正しいユーザをメッセージに追加します。また、代行名を使用して、発音の難しい名前の発音から類推されるスペルも追加できます。たとえば、「Goolay」を姓「Goulet」の代行名として追加できます。

名前認識の精度は、名前や名前のバリエーションが増加するにつれて低下することに注意してください。また、英語以外の名前では名前認識の精度が低下する傾向があります。このため、最も一般的なユーザ代行名だけを含めることを推奨します。

次の手順を参照してください。

「代行名を追加するには」

「代行名を編集するには」

ユーザ テンプレートで代行名を追加したり編集したりできないことに注意してください。

代行名を追加するには


ステップ 1 Cisco Unity Administratorで、いずれかの [ユーザ(Subscribers)] > [ユーザ(Subscribers)] ページに移動し、該当するユーザを検索します。次に、[代行名(Alternate Names)] ページを参照します。

ステップ 2 [追加(Add)] の [代行名(Alternate Names)] フィールドに、代行名を入力します。

ステップ 3 [追加(Add)] をクリックします。

ステップ 4 すべての代行名を追加するまで、ステップ 2ステップ 3 を繰り返します。


 

代行名を編集するには


ステップ 1 Cisco Unity Administratorで、任意の [ユーザ(Subscribers)] > [ユーザ(Subscribers)] ページに移動し、変更するアカウントを検索します。次に、[代行名(Alternate Names)] ページを参照します。

ステップ 2 次のいずれかを実行します。

[代行名(Alternate Names)] フィールドに、既存の代行名に対する変更を入力します。

代行名を削除する場合は、名前の横のチェックボックスをオンにします。

ステップ 3 [保存(Save)] アイコンをクリックします。


 

名前の文法ファイルの更新

名前の文法ファイルは、Cisco Unity のインストールおよび設定の直後に更新し、Cisco Unity ユーザが Cisco Unity ディレクトリに作成、追加、またはインポートされるたびに更新する必要があります。名前の文法ファイルを更新しないと、新しい Cisco Unity ユーザ名とその代行名を音声認識システムでただちに使用できません。

デフォルトでは、名前の文法ファイルは毎日午前 1:00 に自動更新されるようにスケジュール設定されています。変更内容をすぐに有効にしたり、スケジュール設定されている時刻を変更したりするには、次の手順のいずれかを実行します。

「Cisco Unity の名前の文法ファイル自動再作成のスケジュールを設定するには」

「名前の文法ファイルを手動で再作成するには」


) ディレクトリのサイズによっては、名前の文法の作成に時間がかかる場合があり、システム パフォーマンスに影響を及ぼす可能性があります。自動再作成は、オフピーク時に実行されるようにスケジュールを設定することを推奨します。デフォルトでは、自動再作成は午前 1:00 に開始されます。手動での更新が推奨されるのは、トラブルシューティングや Cisco Unity の初期設定のときだけです。


Cisco Unity の名前の文法ファイル自動再作成のスケジュールを設定するには


ステップ 1 Cisco Unity Administratorで、[システム(System)] > [音声認識(Voice Recognition)] > [設定(Settings)] ページに移動します。

ステップ 2 [文法エンジン(Grammar Engine)] の [自動での再作成時間(Automatic Rebuild Time)] フィールドに、新しい時間を入力します。

デフォルトでは、自動再作成は午前 1:00 に開始されます。自動再作成は、オフピーク時に実行されるようにスケジュールを設定することを推奨します。

ステップ 3 [保存(Save)] アイコンをクリックします。

ステップ 4 Cisco Unity システムにフェールオーバーが設定されている場合は、この手順を繰り返して、セカンダリ サーバのしきい値を設定します。音声認識の設定は、プライマリ サーバとセカンダリ サーバ間で複製されません。


 

名前の文法ファイルを手動で再作成するには

ディレクトリのサイズによっては、名前の文法の作成に時間がかかる場合があり、システム パフォーマンスに影響を及ぼす可能性があります。手動での更新が推奨されるのは、トラブルシューティングや Cisco Unity の初期設定のときだけです。


ステップ 1 Cisco Unity Administratorで、[システム(System)] > [音声認識(Voice Recognition)] > [設定(Settings)] ページに移動します。

ステップ 2 [文法エンジン(Grammar Engine)] で、[手動アップデートの開始(Start Manual Update)] をクリックします。

ステップ 3 Cisco Unity システムにフェールオーバーが設定されている場合は、この手順を繰り返して、セカンダリ サーバ上の名前の文法ファイルを更新します。


 

Cisco Unity 8.x における音声認識に関する考慮事項

次の項を参照してください。

「ユーザに関する一般的な考慮事項」

「カスタム キー マップ カンバセーション」

「音声認識のパフォーマンスの向上」

ユーザに関する一般的な考慮事項

ユーザが音声認識機能を使用する場合、次の一般的な考慮事項をユーザに通知する必要があります。音声認識の使用に関するその他の考慮事項については、『 User Guide for the Cisco Unity Phone Interface 』を参照してください。このガイドは、 http://www.cisco.com/en/US/products/sw/voicesw/ps2237/products_user_guide_list.html から入手できます。

システムで音声認識が使用可能になっている場合は、Cisco Unity にログオン後、「音声認識が可能です(Voice ready)」と再生されます。音声認識が使用できない場合、このプロンプトは再生されず、通話中にボイス コマンドは使用できません。電話を切り、しばらくしてから再試行すると、音声認識を使用できるようになる場合があります。

キーまたはオプション名を音声入力したあと、音声入力を一時停止して、Cisco Unity に音声入力が終了したことを認識させる必要があります。一時停止する必要があるため、オプションのキーを押したときよりも、オプションを音声入力したときの方が時間がかかるように感じる場合があります。

2 桁以上の数字を入力する場合は、各桁の数字を個別に音声入力する必要があります。たとえば、内線番号 3200 を入力する場合は、「3、2、0、0(Three-two-zero-zero)」と音声入力します。Cisco Unity では、「3200(Thirty-two hundred)」または「3000、200(Three thousand、two hundred)」は認識されません。内線番号や電話番号が長い場合は、番号全体を音声入力してから一時停止できますが、数字の各桁を音声入力する必要があります。

2 桁以上のショートカットを音声入力しても、メニューの先に進むことはできません。たとえば、「4、1、2(Four-one-two)」と音声入力しても、オプション グリーティングをオンにすることはできません。そのような方法ではなく、最初のメニューオプションの単一キー番号を音声入力し、その後一時停止してシステムに入力を認識させてから、次のメニューのオプションのキー番号を音声入力します (メニュー ショートカットはキーを押して入力できます)。

オプション名を音声入力する場合は、一度に 1 つのオプション名だけを音声入力できます。また、現在のメニューのオプション名だけを音声入力できます。たとえば、最初に [セットアップ(Setup)] メニューにアクセスし、次に [グリーティング(Greetings)] メニューを表示するまでは、「オプション(alternate)」と音声入力してオプション グリーティングを有効にすることはできません。

すべてのメニューオプションに対して、キーを押すこと、およびキー番号やボイス コマンドを音声入力することが可能です。たとえば、1 つのキーを押してメニューからオプションを 1 つ選択し、次のメニューから番号を音声入力して 1 つのオプションを選択した後、その次のメニューからオプション名を音声入力してオプションを選択できます。ただし、ある単一のオプションに対して、キーを押し、かつ番号を音声入力した場合は、キー入力が音声入力よりも優先されます。たとえば、月を入力するときに、「1 パウンド(One-pound)」と音声入力したあとに「4-#」を押すと、Cisco Unity は、選択された月は 1 月ではなく 4 月であると認識します。

カスタム キー マップ カンバセーション

カスタム キー マップ カンバセーションに割り当てられているユーザは、音声認識の使用時に、オプション名を音声入力して、未定義または制限されたカンバセーション メニューにアクセスできます。たとえば、カンバセーションがセットアップ オプションを削除するようにカスタマイズされている場合、ユーザはこのオプションに対応する 4 のキーを押したり 4 と音声入力したりすることはできませんが、「セットアップ オプション(Setup Options)」と音声入力して、このメニューにアクセスすることは可能です。

音声認識のパフォーマンスの向上

バックグラウンド ノイズが存在する状況(ユーザがスピーカフォンや携帯電話を使用している場合など)で音声認識を使用すると、精度が低下したように感じられることがあります。このような状況では、キー操作でコマンドを入力するか、その通話中は音声認識を一時的に無効にできます。『 User Guide for the Cisco Unity Phone Interface 』の「Using Voice Recognition」の章を参照するようにユーザに伝えます。このガイドは、 http://www.cisco.com/en/US/products/sw/voicesw/ps2237/products_user_guide_list.html から入手できます。

ユーザのボイス名が認識されないことが多い場合は、代行名を使用して、発音が難しい名前の音声スペルを追加することを検討してください。たとえば、「Goolay」を姓「Goulet」の代行名として追加できます。代行名の管理方法については、「代行名リストの管理」を参照してください。

Cisco Unity 8.x におけるすべてのユーザの音声認識の無効化

すべてのユーザの音声認識を無効にする場合は、次の手順を実行します (または、Tools Depot で使用可能な一括編集ツールを使用して、すべてのユーザの音声認識を無効にすることもできます)。

すべてのユーザの音声認識を無効にするには


ステップ 1 Cisco Unity Administratorで、[システム(System)] > [音声認識(Voice Recognition)] > [ASR サーバ(ASR Server)] ページに移動します。

ステップ 2 [音声認識サーバ(Voice Recognition Server)] ページで、サーバに対応する [削除(Delete)] チェックボックスをオンにします。

ステップ 3 [保存(Save)] アイコンをクリックします。

ステップ 4 Cisco Unity システムにフェールオーバーが設定されている場合は、この手順を繰り返して、セカンダリ サーバ上のすべてのユーザの音声認識を無効にします。