Cisco Unified Personal Communicator インストレーション ガイド Release 1.1
Cisco Unified Personal Communicator について
Cisco Unified Personal Communicator について
発行日;2012/01/12 | ドキュメントご利用ガイド | ダウンロード ; この章pdf , ドキュメント全体pdf (PDF - 689KB) | フィードバック

目次

Cisco Unified Personal Communicator について

機能と利点

Cisco Unified Personal Communicator とネットワークの通信

起動プロセスの理解

ネットワーク設定

ユーザ設定

ポータブル ユーザ プリファレンス

Cisco Unified Personal Communicator について

Cisco Unified Personal Communicator は、頻繁に使用する通信ツールにすばやくアクセスできるデスクトップ アプリケーションです。 音声、ビデオ、Web 会議、コール管理、ディレクトリ アクセス、プレゼンス(目的のユーザが現在オンラインで、他の Cisco Unified Personal Communicator ユーザと会話できる状態にあるかどうかを表示する機能)などの通信ツールが用意されています。 Cisco Unified Personal Communicator を使用すれば、通信の効率化やコミュニケーションの円滑化が図れ、生産性の向上やコラボレーションの強化が実現できます。

次の各トピックで、Cisco Unified Personal Communicator の概要について説明します。

「機能と利点」

「Cisco Unified Personal Communicator とネットワークの通信」

「起動プロセスの理解」

機能と利点

Cisco Unified Personal Communicator は、さまざまなコミュニケーション機能を統合し、次のことを実現します。

通信の効率化

相手に連絡する前にその人のプレゼンスがわかるので、不在時に電話をかけ合ってお互いに相手がつかまらない事態を避けることができ、生産性が向上します。 アプリケーションに表示されるプレゼンス情報は、Cisco Unified Presence Server から提供される動的なプレゼンス情報によって自動的にアップデートされます。

自分のプレゼンス情報(応対可能、ビジー、不在など)や優先する連絡手段(音声、ビデオ、電子メール)を設定できます。

社内ディレクトリを検索して重要な連絡先を探し、コミュニケーションを開始できます。

テレビ会議や Web 会議を使用して、相手の顔を見ながら意見交換を行ったり、コンテンツやプレゼンテーションを共有したり、他のユーザと効率よくコラボレーションを行ったりできます。 会議の Web の部分は、Cisco Unified MeetingPlace Express との統合によってサポートされます。 音声およびビデオの部分は、Cisco Unified CallManager および Cisco Unified Videoconferencing によってサポートされます。

Cisco Unity Connection と統合することで、Cisco Unified Personal Communicator インターフェイスを使用してボイスメール メッセージを再生、表示、ソート、および削除できます。

調節された音声およびビデオ コールにより、相手の顔を見ながら意見交換を行えます(ビデオは PC の画面に表示され、音声はソフトフォンを使用してやり取りします)。

通信の円滑化

企業が使用している既存の Lightweight Directory Access Protocol(LDAP)ディレクトリを Cisco Unified Personal Communicator で検索して、連絡先情報をすばやく見つけることができます。

電話番号をダイヤルする代わりに、Cisco Unified Personal Communicator の連絡先一覧を使用してクリック操作でコールを発信できます。

Cisco Unified CallManager で登録された統合ソフトフォンを使用してコールを発信できます。

Cisco Unified Personal Communicator (電話連携モード)やクリック ダイヤル機能を使用して Cisco Unified IP Phone を制御できます。 Cisco Unified CallManager との統合によって Computer Telephony Interface(CTI)が提供されます。

コールを発信したり、コールを保留したり、コールをマージ(2 者間コールに別のコールを結合)したりできます。

音声セッションや、音声にビデオを加えたアドホックの会議セッションを簡単に作成できます(独立した会議ブリッジにコールすることなく会話をマージできます)。 音声およびビデオは Cisco Unified Videoconferencing によってサポートされます。

最近の通信活動を表示して迅速に対応できます。 Cisco Unity Connection を統合することで、音声メッセージの一覧を画面に表示し、クリックして再生できます。

コールにビデオまたは Web のみの会議を追加して、リッチメディアの会議に移行できます。

コールのすべての参加者が一覧表示されるので、出欠をとる必要がありません。

着信コールはポップアップで通知されます。 応答する前に、発信者の ID やコール タイプ(音声のみまたはビデオ コール)を確認できます。 コールを受けたり、ボイスメールに転送したりできます。

関連トピック

「Cisco Unified Personal Communicator とネットワークの通信」

Cisco Unified Personal Communicator とネットワークの通信

Cisco Unified Personal Communicator は、図1-1 に示されているサーバやアプリケーションと通信を行います。

Cisco Unified CallManager のコール処理システムによって、テレフォニー機能、ビデオ、および Voice-Over-IP 機能が Cisco Unified Personal Communicator に提供されます。 Cisco Unified Personal Communicator は Cisco Unified CallManager と通信を行うことで、統合されたソフトフォン機能(音声とビデオ)や、Computer Telephony Interface(CTI)によるユーザの物理的な Cisco Unified IP Phone の制御を実現します。 Cisco Unified CallManager 管理ページの [電話の設定] ウィンドウを使用することで、Cisco Unified Personal Communicator を電話デバイスとして管理できます。

Cisco Unified Presence Server は、Session Initiation Protocol(SIP)プレゼンス エンジンおよび SIP プロキシ サーバ機能を Cisco Unified Personal Communicator に提供します。 プレゼンス エンジンは、ユーザやデバイスのステータス情報(ビジー、アイドル、不在など)を、SIP Instant Messaging and Presence Leveraging Extensions(SIMPLE)を通じて Cisco Unified Personal Communicator に提供します。

ユーザの優先する通信のタイプ(電子メール、音声、ビデオ)や連絡先一覧に関する情報を格納します。 また、Simple Object Access Protocol(SOAP)over HTTPS を使用して、Cisco Unified Personal Communicator に対するログイン認証を管理し、Cisco Unified Personal Communicator に設定情報を提供します。

プロキシ サーバは、非音声および非ビデオのクライアントに対して登録サポートを提供し、SIP クライアントとアプリケーションに対してルーティング サポートを提供します。 Cisco Unified Personal Communicator はこのプロキシ サーバとの間で SIP メッセージを送受信し、プロキシ サーバは Cisco Unified CallManager や他のサーバと通信します。 この SIP メッセージは、ソフトフォン サポート、プレゼンス情報、およびデータベース変更通知に使用されます。

Cisco Unity Connection は、Cisco Unified Personal Communicator アプリケーションでの通信メッセージの効率的な管理(表示、再生、ソート、および削除)を実現します。

Cisco Unified Personal Communicator で会話をしているユーザは、Cisco Unified MeetingPlace Express を使用することで、予約不要のプライベートな Web のみの会議にアクセスできます。 ユーザはいつでも Web 会議セッションを開始し、プレゼンテーションなどのコンテンツを共有したり、他のユーザとコラボレーションを行ったりできます。 Cisco Unified MeetingPlace Express は、Cisco Unified Personal Communicator を通して開始された Web のみの会議に対しては、音声ポートの予約は行いません。

企業の LDAP バージョン 3 ディレクトリは、Cisco Unified Personal Communicator と通信を行って、ユーザの連絡先一覧に登録されている各連絡先のディレクトリ検索を行い、追加の連絡先情報(姓、名、電話番号など)を提供します。

Cisco Unified Videoconferencing は、Cisco Unified Personal Communicator で開始されたマージ後の電話会議(3 者以上)に対して、音声とビデオのサポートを提供します。

Cisco Unified Personal Communicator と通信を行うアプリケーションおよびサーバのサポートされているリリースについては、次の URL のリリース ノートを参照してください。

http://www.cisco.com/en/US/products/ps6844/prod_release_notes_list.html

図1-1 Cisco Unified Personal Communicator とネットワークの通信

 

関連トピック

「機能と利点」

「起動プロセスの理解」

第2章「Cisco Unified Personal Communicator を展開するための準備」

起動プロセスの理解

Cisco Unified Personal Communicator は、起動時に次の処理を実行します。

1. Cisco Unified Presence Server への安全な(暗号化された)接続を確立し、ユーザの連絡先一覧、ネットワーク設定、ユーザ設定、およびポータブル ユーザ プリファレンスをダウンロードします。 詳細は、「ネットワーク設定」「ユーザ設定」、および 「ポータブル ユーザ プリファレンス」を参照してください。

2. サーバからプレゼンス情報を受け取るために登録を行います。 登録が完了したらサブスクライブを行って、連絡先一覧に登録されている各ユーザの現在のプレゼンス情報を受け取ります。

3. ユーザの設定でソフトフォン モードが有効になっている場合は、ソフトフォン モジュールを起動し、コール処理のために Cisco Unified CallManager に登録します。

ユーザの電話が電話連携モードに設定されている場合は、Cisco Unified CallManager への CTI 接続を確立し、デスクの電話を制御します。このデスクの電話は、Cisco Unified Presence Server Administration([アプリケーション] > [Unified Personal Communicator] > [ユーザ設定])でユーザの優先する CTI デバイスとして指定されているものです。

4. Cisco Unity Connection ボイスメール サーバに接続し、ユーザの資格情報を提供して、現在格納されているすべてのボイスメール メッセージのヘッダーを取得します。 Cisco Unified Personal Communicator は、稼働している場合のみ、コール履歴をローカルに格納し、失われたコールを記録します。

5. 取得されたボイスメール メッセージに対してディレクトリ情報のルックアップを試み、ディレクトリの結果を履歴ペインに表示します。

6. すべてのディレクトリ検索が完了したら、プレゼンスとボイスメールに対する連絡先情報をメモリに格納します。

7. ユーザの連絡先一覧に登録されている各連絡先に対して LDAP ディレクトリ検索を行い、追加の連絡先情報(姓、名、電話番号など)を取得します。

関連トピック

「ネットワーク設定」

「ユーザ設定」

「ポータブル ユーザ プリファレンス」

ネットワーク設定

どのユーザも、ネットワーク リソースにアクセスするためにネットワーク設定が必要になります。 アプリケーションはこのネットワーク設定を取得します。これは Cisco Unified Presence Server Administration で設定されています(特に記述がない限り)。

サーバのリスト(Cisco Unified CallManager、Cisco Unity Connection、Cisco Unified MeetingPlace Express、および LDAP)とそのアドレス、ポート、およびトランスポート タイプ

LDAP スキーマ マッピング(ディレクトリのデータ定義)

LDAP ユーザの通常名(cn)属性(LDAP 検索を名前に限定するため)

LDAP 検索ベース(すべての LDAP ユーザが存在している場所)および再帰検索フラグ(検索ベースから始めてディレクトリの再帰的な検索を行うかどうかの指定)

LDAP に対する匿名バインド(ユーザの資格情報を使用して LDAP サーバにログインするか、または匿名ログインを使用して読み取り専用アクセスを行うかの指定)

プレゼンス ドメイン名(SIP 登録に使用。 user @ domainname の形式)

アプリケーション ダイヤル規則とディレクトリ ルックアップ ダイヤル規則(Cisco Unified CallManager の管理ページで設定)

ボイスメール パイロット番号(着信コールのボイスメールへのリダイレクト)

これらの設定は読み取り専用です。Cisco Unified Personal Communicator は、これらの情報を変更してサーバに書き込むことはできません。

関連トピック

「起動プロセスの理解」

「ユーザ設定」

「ポータブル ユーザ プリファレンス」

ユーザ設定

Cisco Unified Presence Server および Cisco Unified CallManager で、各ユーザに固有の設定を行います。 ネットワーク設定と同様に、アプリケーションはサーバからユーザ設定を取得しますが、設定を変更したり、サーバに書き込んだりすることはできません。

アプリケーションは、次のユーザ設定を取得します。

CTI モードのときにアプリケーションが制御する電話回線(番号)

有効にする機能が含まれたライセンス情報

関連トピック

「起動プロセスの理解」

「ネットワーク設定」

「ポータブル ユーザ プリファレンス」

ポータブル ユーザ プリファレンス

アプリケーションは、ポータブル ユーザ プリファレンス情報を Cisco Unified Presence Server に格納することで、ユーザがどのコンピュータからでもログインでき、さまざまなアプリケーション設定を維持できるようにします。 アプリケーションは、プリファレンス情報をサーバに書き込み、サーバから取得します。 このプリファレンス情報には、次のものが含まれます。

LDAP ディレクトリ ユーザ名とパスワード(Cisco Unified Presence Server で非匿名バインドが設定されている場合にのみ必要)

Cisco Unified Presence Server ダイジェスト パスワード(Web 管理では表示されないが、Cisco Unified CallManager のユーザ設定から同期される)

Cisco Unity Connection のユーザ名とパスワード

Cisco Unified MeetingPlace Express のユーザ名とパスワード

Cisco Unified Personal Communicator のプリファレンス ウィンドウで設定されているユーザ プリファレンス情報

一部のユーザ プリファレンス情報(連絡先一覧と通信履歴)はクライアント PC のファイル システムに格納され、Cisco Unified Presence Server には複製されません。

Windows OS に対するプリファレンス情報は、次の場所に格納されます。

userdrive :\Documents and Settings\ username \Application Data\Cisco\Unified Personal Communicator

userdrive はローカル ハード ドライブで、 username はログインしたユーザのログイン名です。

ユーザに対して Windows ローミング プロファイル オプションが設定されている場合、Documents and Settings\ username \Application Data ディレクトリのすべてのデータはユーザとともに移動します。 Windows のユーザ プロファイル タイプがローミングの場合、ユーザが他のコンピュータで同じ Windows アカウントにログインすると常にこれらの設定が適用されます。 ローミング プロファイルの詳細については、Microsoft の Web サイトを参照してください。

関連トピック

「起動プロセスの理解」

「ネットワーク設定」

「ユーザ設定」