Cisco Unified Application Environment アドミニストレーション ガイド Release 2.4
使用する前に
使用する前に
発行日;2012/01/23 | ドキュメントご利用ガイド | ダウンロード ; この章pdf , ドキュメント全体pdf (PDF - 2MB) | フィードバック

目次

使用する前に

開始する前に

Cisco Unified Application Environment の設定

作業 1:管理コンソールへのアクセスおよびログイン

管理コンソールへのアクセス

管理コンソールへのログイン

作業 2:ライセンス ファイルのアップロード

作業 3:アプリケーション サーバへのメディア エンジンの割り当て

作業 4:Cisco Unified ApplicationServer と連動させる Cisco Unified Communications Manager クラスタの設定

作業 5:サンプル アプリケーションのインストール

環境例の設定

展開例の設定と設定作業の実行

作業 1:H.323 ゲートウェイ テレフォニー サーバの作成

作業 2:Cisco Unified Communications Manager での H.323 ゲートウェイの指定

作業 3:ルート パターンの設定

作業 4:サンプル アプリケーションのインストール、設定、およびテスト

MakeCall サンプル アプリケーション

AnswerCall サンプル アプリケーション

冗長性に関する計画

使用する前に

この章では、Cisco Unified Application Environment の設定方法について説明します。この設定では、管理コンソールにアクセスし、基本的な設定作業を行い、アプリケーションをインストールします。また、展開例の設定方法や、冗長性およびロード バランシングに関して計画する方法についても説明します。

この章では、次のトピックを扱います。

「開始する前に」

「Cisco Unified Application Environment の設定」

「環境例の設定」

「冗長性に関する計画」

開始する前に


) このマニュアルでは、IP テレフォニーについて基本的に理解しており、Cisco Unified Communications Manager とインストールされている IP テレフォニー環境について十分に理解しているシステム管理者を対象としています。

Cisco Unified Communications Manager については、
http://www.cisco.com/en/US/products/sw/voicesw/ps556/tsd_products_support_series_home.html を参照してください。


Cisco Unified Application Environment を設定する前に、必ず次の作業を行ってください。

1. Cisco MCS サーバをインストールします。サポートされているプラットフォームについては、表1-1 を参照してください。

2. サーバに付属している DVD を使用して、オペレーティング システムと Cisco Unified Application Environment をインストールします。次の URL にある『 Installation Guide for the Cisco Unified Application Environment, Release 2.4 』を参照してください。
http://www.cisco.com/en/US/products/ps7058/prod_installation_guide09186a00807fb85e.html

3. サーバに付属している Claim Certificate 内の Product Authorization Key(PAK)を使用して、必要なライセンス ファイルをすべて取得します。詳細については、「License Management」を参照してください。

Cisco Unified Application Environment の設定

Cisco Unified Application Environment を設定するには、最初に次の作業を行う必要があります。

作業 1:管理コンソールへのアクセスおよびログイン

作業 2:ライセンス ファイルのアップロード

作業 3:アプリケーション サーバへのメディア エンジンの割り当て

作業 4:Cisco Unified Application Server と連動させる Cisco Unified Communications Manager クラスタの設定

作業 5:サンプル アプリケーションのインストール

作業 1:管理コンソールへのアクセスおよびログイン

この作業では、最初に管理コンソールにアクセスし、Main Control Panel(図2-1)にログインする必要があります。Main Control Panel を使用して、環境、システム、コンポーネント、およびログに関連する各種の作業を行います。

この項では、次のトピックを扱います。

「管理コンソールへのアクセス」

「管理コンソールへのログイン」

図2-1 Main Control Panel

 

管理コンソールへのアクセス

最初に管理コンソールにアクセスするには、次の手順に従います。

手順


ステップ 1 次のように入力して、管理コンソールの URL を開きます。 http:// < serverIPaddress > /mceadmin

End User License Agreement ページが表示されます(図2-2)。

図2-2 End User License Agreement ページ

 

ステップ 2 契約をお読みになり、ページ下部の I Agree をクリックします。

Install Wizard: Set Passwords ページが表示されます(図2-3)。

図2-3 Set Passwords ページ

 

ステップ 3 メディア エンジンと管理者用のパスワードを入力し、再度入力してから、 Set Password ユーザ名は administrator です。

ステップ 4 設定が正常に完了したことを示すページが表示されます。

ステップ 5 ログインするには、 log in to the management console をクリックします。次に、「管理コンソールへのログイン」を参照してください。


 

管理コンソールへのログイン

管理コンソールにログインするには、次の手順に従います。

手順


ステップ 1 次のように入力して、管理コンソールの URL を開きます(まだ開いていない場合)。 http:// < serverIPaddress > /mceadmin

ステップ 2 管理コンソール ログイン画面が開きます(図2-4)。

図2-4 管理コンソール ログイン画面

 


) 管理コンソールにログインしている間に画面上部の Main Control Panel をクリックすれば、いつでも Main Control Panel に戻ることができます。


ステップ 3 ユーザ名の administrator とパスワードを入力し、 Log In をクリックします。


 

作業 2:ライセンス ファイルのアップロード

ライセンス ファイルをアップロードするには、「License Management」を参照してください。

作業 3:アプリケーション サーバへのメディア エンジンの割り当て

この作業では、Cisco Unified Application Server が、メディア機能を使用するアプリケーションをホストすることを前提としています。したがって、メディア エンジン ソフトウェアのアクティブ化とライセンス付与が完了している Cisco Unified Application Environment サーバを指定する必要があります。この作業が完了したら、メディア エンジンの集合(メディア リソース グループ)にメディア エンジンを追加し、アプリケーションを設定し、アプリケーションの各パーティションをメディア リソース グループに関連付けます。この作業により、アプリケーション サーバが、任意のアプリケーション パーティションに適切なメディア エンジンを自動的に使用し、必要に応じて複数のメディア エンジンのメディア リソース グループに対するロード バランシングを実行できるようになります。


) アプリケーション サーバとメディア エンジンが同じハードウェア プラットフォーム上にある場合でも、メディア アプリケーションをサポートするメディア エンジンを割り当てる必要があります。


アプリケーション サーバにメディア エンジンを割り当てるには、次の手順に従います。

手順


ステップ 1 Main Control Panel の Media Engines を選択します。

ステップ 2 Add a Media Engine をクリックします。

ステップ 3 メディア エンジンを識別する任意の名前を入力します。

ステップ 4 メディア エンジンの IP アドレスを入力します。

ステップ 5 メディア エンジンへのアクセスに必要なパスワードを入力し、確認のためにパスワードを再度入力します。

ステップ 6 Add to Group フィールドで、適切なメディア リソース グループを選択します。1 つのメディア エンジンを展開する場合は、 Default を使用します。


) Add to Group フィールドには、使用可能なメディア リソース グループが表示されます。別のメディア リソース グループの追加および割り当てについては、「Applications」を参照してください。


ステップ 7 Add をクリックします。


 

作業 4:Cisco Unified Application Server と連動させる Cisco Unified Communications Manager クラスタの設定

この作業では、テレフォニー操作を実行するアプリケーションを使用することを前提としています。したがって、アプリケーション サーバに対するコールの発信および受信を行うためのエンドポイントとして機能するテレフォニー サーバを 1 つ以上設定する必要があります。

ただし、アプリケーションが使用するテレフォニー プロトコルによっては、設定手順が異なる場合があります。Cisco Unified Application Environment は、次のテレフォニー プロトコルをサポートしています。

SIP

H.323

CTI

SCCP

プロトコルごとに IP テレフォニー サービスを設定する手順については、「Telephony Servers」を参照してください。

作業 5:サンプル アプリケーションのインストール

このオプション作業では、Cisco Unified Application Designer を使用して開発された MakeCall および AnswerCall サンプル アプリケーションをインストールします。


) サンプル アプリケーションは、Cisco Unified Application Environment の基本動作には必要ないため、後でアンインストールしてもかまいません。サンプル アプリケーションの使用目的は、基本的な連動テストを実行して、Cisco Unified Application Environment および Cisco Unified Media Engine が Cisco Unified Communications Manager と通信することを確認するためです。



) 標準またはカスタム アプリケーションを設定するための手順は、アプリケーションに固有のものであるため、このマニュアルでは扱いません。サンプル アプリケーションをインストールおよび設定する手順については、「作業 4:サンプル アプリケーションのインストール、設定、およびテスト」を参照してください。


開始する前に

Cisco Unified Application Environment サーバで、C:\Program Files\Cisco Systems\Unified Application Environment\Tools\Apps ディレクトリに移動し、MakeCall.mca および AnswerCall.mca サンプル ファイルを見つけます。管理コンソールにリモートからログインした場合は、これらのファイルをローカル マシンに保存する必要があります。または、それらのファイルをデスクトップにコピーしてもかまいません。

MakeCall または AnswerCall サンプル アプリケーションをインストールするには、次の手順に従います。

手順


ステップ 1 Main Control Panel の Applications をクリックします。

ステップ 2 Browse... をクリックし、アプリケーション ファイルを強調表示します。

ステップ 3 Open をクリックして、ファイルをアップロードできる状態にします。

ステップ 4 Upload File をクリックします。

ファイルがアップロードされ、Applications ページのリストに追加されます。


 

この作業が完了すると、Cisco Unified Application Environment を使用して、音声およびデータ統合型アプリケーションを作成、展開、および実行できるようになります。その作業の手順は、ネットワーク インフラストラクチャやアプリケーション タイプによって異なります。次の「環境例の設定」の項では、2 つのサンプル アプリケーションをサポート、ロード、および実行するように Cisco Unified Application Environment を設定する方法について説明します。

環境例の設定

この項では、Cisco Unified Application Environment の設定に関する展開シナリオの例を示します。Cisco Unified Application Environment を設定するための作業は、各アプリケーションの連動要件によって異なります。

Cisco Unified Application Environment を設定するための作業は、次に示すような特定のプロトコルやアプリケーションによって異なります。

アプリケーション サーバとメディア エンジンの数

Cisco Unified Communications Manager クラスタの数

テレフォニー プロトコルのタイプ

使用されるアプリケーションのタイプ

この項では、通常の設定プロセスの実行方法を示すために、次のプロパティを持つ環境例の設定方法について説明します。

同じ物理サーバ(Universal Application Environment Server と呼ばれる)に配置されている 1 つの Cisco Unified Application Server と 1 つの Cisco Unified Media Engine(図1-1

テレフォニー連動に使用される H.323

UAE サーバの IP アドレス:10.1.1.50 および 10.1.1.51

パブリッシャおよびサブスクライバで構成される 1 つの Cisco Unified Communications Manager クラスタ

パブリッシャ IP アドレス:10.1.1.100

サブスクライバ IP アドレス:10.1.1.101

連動に使用されるサンプル アプリケーション

MakeCall

AnswerCall

アプリケーション サーバにルーティングするための 5000X 形式のルート パターン

展開例の設定と設定作業の実行

展開例を設定するには、次の設定作業を実行する必要があります。


) 必要な作業は、使用されるプロトコルやアプリケーションによって異なります。


作業 1:H.323 ゲートウェイ テレフォニー サーバの作成

作業 2:Cisco Unified Communications Manager での H.323 ゲートウェイの指定

作業 3:ルート パターンの設定

作業 4:サンプル アプリケーションのインストール、設定、およびテスト

作業 1:H.323 ゲートウェイ テレフォニー サーバの作成

この作業では、IP テレフォニー プロトコルとして H.323 を使用します。そのため、最初に、Cisco Unified Communications Manager クラスタのサブスクライバ IP アドレスに対応する 1 つの H.323 ゲートウェイ テレフォニー サーバを作成します。そのゲートウェイを H.323 コール ルート グループ(H.323 ゲートウェイの集合)に配置します。後でアプリケーションを設定する場合、コール ルート グループを各アプリケーション パーティションに関連付けることができます。この関連付けにより、アプリケーションがコールを発信するときに、どの Cisco Unified Communications Manager に送信されるかが指定されます。

Cisco Unified Application Server は、リモート システムに関係なく、すべての H.323 エンドポイントを H.323 ゲートウェイと見なします。ただし、実際は、H.323 ゲートウェイは常に Cisco Unified Communications Manager に対応します。


) 展開でサポートされるモデルは、H.323 ゲートウェイとしての Cisco Unified Communications Manager サーバだけです。


H.323 ゲートウェイ テレフォニー サーバを作成するには、次の手順に従います。

手順


ステップ 1 Main Control Panel の Telephony Servers をクリックします。

ステップ 2 Add a Telephony Server プルダウン リストから、 H.323 Gateway を選択します。

ステップ 3 Add Server をクリックします。

ステップ 4 ゲートウェイの任意の固有名と説明を入力します。

ステップ 5 ゲートウェイの IP アドレスを入力します。このアドレスは、Cisco Unified Communications Manager サブスクライバとなります。

ステップ 6 Add to Group フィールド内のデフォルトのコール ルート グループ設定が Default H.323 になっていることを確認します。

ステップ 7 Add H.323 Gateway をクリックして、ゲートウェイを作成します。


 

作業 2:Cisco Unified Communications Manager での H.323 ゲートウェイの指定

この作業では、Cisco Unified Communications Manager の管理インターフェイスを使用して、H.323 ゲートウェイを定義する必要があります。また、H.323 ゲートウェイのデバイス名が Cisco Unified Application Server のプライマリ IP アドレスまたは Domain Name System(DNS; ドメイン ネーム システム)名に対応していることを確認する必要もあります。

Cisco Unified Communications Manager には、Cisco Unified Application Server に対応するデバイスはありません。代わりに、Cisco Unified Application Server は、Cisco Unified Communications Manager と Cisco Unified Application Server 間の通信に使用されるプロトコルに基づいて、特定のデバイスとして表示されます。H.323 の場合、Cisco Unified Application Server は H.323 ゲートウェイとして Cisco Unified Communications Manager に表示されます。

H.323 ゲートウェイを関連付けて、適切なパラメータを指定するには、次の手順に従います。

手順


ステップ 1 Cisco Unified Communications Manager の管理 Web インターフェイスを開きます。

ステップ 2 Device を選択します。

ステップ 3 Gateway を選択します。

ステップ 4 次のいずれかを選択します。

Add a New Gateway (3.x、4.x)

Add New (5.x、6.x)

ステップ 5 ゲートウェイ タイプとして H.323 を選択し、 Next をクリックします。

ステップ 6 ゲートウェイの設定情報を入力します。 表2-1 に、主要なフィールドと推奨設定を示します。

ステップ 7 Wait for Far End H.245 Terminal Capability Set をオフにします。

ステップ 8 Insert をクリックします。


 

 

表2-1 ゲートウェイの設定情報

フィールド
説明/推奨設定

Device Pool

デバイス プールを選択します。選択するにあたり、この H.323 ゲートウェイの RTP ストリームは、この H.323 ゲートウェイをメディア リソース グループ内に含むパーティションが使用するメディア リソース グループ内のメディア エンジンで終端するということを理解しておいてください。

Location

展開用のロケーションを選択します。選択するにあたり、この H.323 ゲートウェイの RTP ストリームは、この H.323 ゲートウェイをメディア リソース グループ内に含むパーティションが使用するメディア リソース グループ内のメディア エンジンで終端するということを理解しておいてください。

Calling Search Space

展開用のコーリング サーチ スペースを選択します。選択するにあたり、この H.323 ゲートウェイの RTP ストリームは、この H.323 ゲートウェイをコール ルート グループ内に含むパーティションが使用するメディア リソース グループ内のメディア エンジンで終端するということを理解しておいてください。

Media Resource Group List

展開用のメディア リソース グループを選択します。選択するにあたり、この H.323 ゲートウェイの RTP ストリームは、この H.323 ゲートウェイをメディア リソース グループ内に含むパーティションが使用するメディア リソース グループ内のメディア エンジンで終端するということを理解しておいてください。

展開用のコーリング サーチ スペースを選択します。選択するにあたり、この H.323 ゲートウェイをコール ルート グループ内に含むアプリケーションは、選択されたコーリング サーチ スペースに従ってコールを発信するということを理解しておいてください。

Tunneled Protocol

推奨設定:None

Signaling Port

推奨設定:1720

Media Termination Point

推奨設定:オフ

Retry Video Call

推奨設定:Audio

Wait for Far End H.245 Terminal Capability Set

推奨設定:オフ

Outbound Calls section

推奨設定:Use defaults

作業 3:ルート パターンの設定

この作業では、「作業 2:Cisco Unified Communications Manager での H.323 ゲートウェイの指定」で定義した H.323 ゲートウェイにルーティングするためのルート パターンを Cisco Unified Communications Manager で設定する必要があります。

Cisco Unified Communications Manager でルート パターンを設定するには、次の手順に従います。

手順


ステップ 1 Cisco Unified Communications Manager の管理 Web インターフェイスを開きます。

ステップ 2 次のいずれかを選択します。

Route Plan > Route Pattern (3.3)

Route Plan > Route/Hunt> Route Pattern (4.x)

Call Routing > Route/Hunt > Route Pattern (5.x、6.x)

ステップ 3 Add a New Route Pattern をクリックします。

ステップ 4 Name フィールドに、ルート パターン名の 5000X を入力します。

ステップ 5 Gateway or Route List で、作業 2 で作成したゲートウェイを選択します。

ステップ 6 残りのフィールドではデフォルト値が使用されていることを確認します。

ステップ 7 Insert をクリックします。


 

これで、サンプル アプリケーションをインストール、設定、およびテストする準備ができました。

作業 4:サンプル アプリケーションのインストール、設定、およびテスト

作業 1 ~ 3 が完了したら、次のサンプル アプリケーションをインストール、設定、およびテストします。

「MakeCall サンプル アプリケーション」

この作業では、次のことを行います。

a. MakeCall アプリケーションをインストールする。

b. アプリケーション サーバから Cisco Unified Communications Manager への発信ダイヤルをテストする。

c. HandleMakeCall スクリプトのトリガー パラメータを確認する。

d. Cisco Unified Application Server から Cisco Unified Communications Manager にコールを発信することにより、H.323 および Cisco Unified Application Environment を使用して発信コールを正常に連動できたことを確認する。

「AnswerCall サンプル アプリケーション」

この作業では、次のことを行います。

a. AnswerCall アプリケーションをインストールする。

b. HandleInboundCall のトリガー パラメータを定義する。

c. Cisco Unified Application Server にルーティングされたコールに応答することにより、H.323 および Cisco Unified Application Environment を使用して発信コールを正常に連動できたことを確認する。

MakeCall サンプル アプリケーション

この項では、次のトピックを扱います。

「概要」

「MakeCall アプリケーションのインストール」

「トリガー パラメータの確認」

「MakeCall アプリケーションのテスト」

概要

MakeCall サンプル アプリケーションは、次の手順で、Cisco Unified Application Server から Cisco Unified Communications Manager への発信ダイヤルをテストします。

1. 設定済みの番号を使用して、規定の Directory Number(DN; 電話番号)にコールを発信する。

2. 「goodbye」を 3 回再生する。

3. 着信側との通話を切断する。

発信コールが正常に処理された場合は、Cisco Unified Communications Manager クラスタがそのコールを、Cisco Unified Application Server に対応する H.323 ゲートウェイから発信されたものと解釈したことを意味します。

内部の IP Phone へのコールの発信

図2-5 は、MakeCall アプリケーションが内部の IP Phone にコールを発信する場合のコール フローを示しています。

1. Cisco Unified Application Server が Cisco Unified Communications Manager に H.323 コールを発信します。

2. Cisco Unified Communications Manager は、Cisco Unified Application Server からコールを受信すると、SIP または SCCP を使用して IP Phone にコールを発信します。

3. Cisco Unified Application Server がコールに応答すると、IP Phone と Cisco Unified Media Engine 間に RTP ストリームが確立されます。

図2-5 MakeCall アプリケーションによる IP Phone のコール フロー

 

PSTN 電話機へのコールの発信

図2-6 は、MakeCall アプリケーションが Public Switched Telephone Network(PSTN; 公衆電話交換網)上の電話機にコールを発信する場合のコール フローを示しています。

1. Cisco Unified Application Server が Cisco Unified Communications Manager に H.323 コールを発信します。

2. Cisco Unified Communications Manager は、アプリケーション サーバからコールを受信すると、H.323、MGCP、または SCCP を使用してゲートウェイにコールを発信します。

3. Cisco 音声ゲートウェイは、Cisco Unified Communications Manager からコールを受信すると、PSTN にコールを発信します。

4. PSTN 上の電話機がコールに応答すると、Cisco 音声ゲートウェイと Cisco Unified Media Engine 間に RTP ストリームが確立されます。

図2-6 MakeCall アプリケーションによる PSTN 電話機のコール フロー

 

MakeCall アプリケーションのインストール


) MakeCall アプリケーションがすでにインストールされている場合は、「トリガー パラメータの確認」に進んでください。


MakeCall アプリケーションをインストールするには、次の手順に従います。

開始する前に

Cisco Unified Application Environment サーバで、C:\Program Files\Cisco Systems\Unified Application Environment\Tools\Apps ディレクトリに移動し、MakeCall.mca サンプル ファイルを見つけます。管理コンソールにリモートからログインした場合は、このファイルをローカル マシンに保存するか、デスクトップにコピーする必要があります。

手順


ステップ 1 Main Control Panel の Applications をクリックします。

ステップ 2 Browse... をクリックし、アプリケーション ファイルを強調表示します。

ステップ 3 Open をクリックして、ファイルをアップロードできる状態にします。

ステップ 4 Upload File をクリックします。

ファイルがアップロードされ、Applications ページのリストに追加されます。

ステップ 5 MakeCall をクリックして、アプリケーションを設定します。

ステップ 6 Apply をクリックします。


 


) 各アプリケーションは、パーティションのコンテキストで実行する必要があります。MakeCall サンプルの場合、アプリケーションはデフォルト パーティションで動作します。MakeCall ページでデフォルト パーティションの Edit ボタンをクリックすると、デフォルトのコール ルート グループおよびメディア リソース グループが自動的に選択されていること、および設定したダイヤル番号が含まれていることが示されます。パーティションの設定については、「パーティションの作成」を参照してください。


MakeCall アプリケーションには、HandleMakeCall スクリプトが組み込まれています。このスクリプトは、アプリケーション サーバ上のポート 8000 上で HTTP 要求が受信された場合にトリガー(開始)されます。アプリケーション サーバには HTTP によってトリガーされるスクリプトが複数インストールされる場合があるため、HandleMakeCall スクリプトが固有のトリガー パラメータを使用していることを確認する必要があります。

トリガー パラメータの確認

HandleMakeCall スクリプトのトリガー パラメータを確認するには、次の手順に従います。

手順


ステップ 1 Main Control Panel の Applications をクリックします。

ステップ 2 MakeCall をクリックして MakeCall ページを開きます。

ステップ 3 Partition セクションまでスクロール ダウンし、デフォルト パーティションの Edit をクリックします。

ステップ 4 Scripts セクションまでスクロール ダウンし、 Edit Trigger Parameters をクリックします。

ステップ 5 URL トリガー パラメータの値に、/MakeCall という値が入力されていることを確認します。入力されている場合は、http://< Application Server IP >:8000/MakeCall という URL を持つ HTTP 要求が受信されたときに HandleMakeCall スクリプトが開始することを意味します。

ステップ 6 Apply Parameter Values をクリックします。


 

MakeCall アプリケーションのテスト

MakeCall アプリケーションのインストールとトリガー設定の確認が終了したら、アプリケーションをテストします。テストするには、Web ブラウザを開き、
http://<Application Server IP>:8000/MakeCall と入力します。

発信コールが正常に処理されると、図2-7 に示すメッセージが表示され、「goodbye」が 3 回再生されます。この動作が確認された場合は、H.323 および Cisco Unified Application Environment を使用して発信コールを正常に連動できたことを意味します。

図2-7 MakeCall アプリケーションのテスト

 


) テストが正常に動作しない場合は、サーバ ログにエラーが記録されていないか確認してください。「ログ情報の表示」を参照してください。


AnswerCall サンプル アプリケーション

この項では、次のトピックを扱います。

「概要」

「AnswerCall アプリケーションのインストール」

「トリガー パラメータの定義」

「AnswerCall アプリケーションのテスト」

概要

AnswerCall サンプル アプリケーションは、次の手順で、Cisco Unified Application Server への着信コールをテストします。

1. アプリケーション サーバにルーティングされたコールに応答する。

2. 「goodbye」を 3 回再生する。

3. 発信者との通話を切断する。

コールが正常に処理された場合は、Cisco Unified Application Server が着信コールを受信できたことを意味します。

内部の IP Phone からのコールへの応答

図2-8 は、AnswerCall アプリケーションが内部の IP Phone からのコールに応答する場合のコール フローを示しています。

1. IP Phone が Cisco Unified Communications Manager にコールを発信します。

2. Cisco Unified Communications Manager は、IP Phone からのコールを受信すると、H.323 コールを発信します。

3. Cisco Unified Application Server がコールに応答すると、IP Phone と Cisco Unified Media Engine 間に RTP ストリームが確立されます。

図2-8 AnswerCall アプリケーションによる IP Phone のコール フロー

 

PSTN からのコールへの応答

図2-9 は、AnswerCall アプリケーションが PSTN からのコールに応答する場合のコール フローを示しています。

1. PSTN 上の電話機が H.323 または MGCP ゲートウェイにコールを発信します。

2. Cisco 音声ゲートウェイは、PSTN 電話機からコールを受信すると、Cisco Unified Communications Manager にコールを発信します。

3. Cisco Unified Communications Manager は、Cisco 音声ゲートウェイからのコールを受信すると、H.323 コールを発信します。

4. アプリケーション サーバがコールに応答すると、Cisco 音声ゲートウェイと Cisco Unified Media Engine 間に RTP ストリームが確立されます。

図2-9 AnswerCall アプリケーションによる PSTN のコール フロー

 

AnswerCall アプリケーションのインストール

AnswerCall アプリケーションがすでにインストールされている場合は、「トリガー パラメータの定義」に進んでください。

AnswerCall アプリケーションをインストールするには、次の手順に従います。

開始する前に

Cisco Unified Application Environment サーバで、C:\Program Files\Cisco Systems\Unified Application Environment\Tools\Apps ディレクトリに移動し、AnswerCall.mca サンプル ファイルを見つけます。管理コンソールにリモートからログインした場合は、このファイルをローカル マシンに保存するか、デスクトップにコピーする必要があります。

手順


ステップ 1 Main Control Panel の Applications をクリックします。

ステップ 2 Browse... をクリックし、アプリケーション ファイルを強調表示します。

ステップ 3 Open をクリックして、ファイルをアップロードできる状態にします。

ステップ 4 Upload File をクリックします。

ファイルがアップロードされ、Applications ページのリストに追加されます。

ステップ 5 下線付きの AnswerCall リンクをクリックして、アプリケーションを設定します。

ステップ 6 Apply をクリックします。


 


) 各アプリケーションは、パーティションとして実行する必要があります。AnswerCall サンプルの場合、アプリケーションはデフォルト パーティションで動作します。AnswerCall ページでデフォルト パーティションの Edit ボタンをクリックすると、デフォルトのコール ルート グループおよびメディア リソース グループが自動的に選択されていることが示されます。パーティションの設定については、「パーティションの作成」を参照してください。


アプリケーション サーバにルーティングされたコールを処理する HandleInboundCall スクリプトには、定義済みのトリガー パラメータは含まれていません。ただし、このアプリケーションは(テスト時に番号をダイヤルする)ダイヤルイン アプリケーションであるため、スクリプトのトリガー パラメータを定義する必要があります。

「作業 3:ルート パターンの設定」で定義したルート パターン 5000X との一貫性を保つため、名前が「to」で、値が「50000」のトリガー パラメータを定義します。

トリガー パラメータの定義

HandleInboundCall スクリプトのトリガー パラメータを定義するには、次の手順に従います。

手順


ステップ 1 Main Control Panel の Applications をクリックします。

ステップ 2 AnswerCall をクリックして AnswerCall ページを開きます。

ステップ 3 Partition セクションまでスクロール ダウンし、デフォルト パーティションの Edit をクリックします。

ステップ 4 Scripts セクションまでスクロール ダウンし、 Edit Trigger Parameters をクリックします。

ステップ 5 パラメータ名として To を入力します。

ステップ 6 初期値として 50000 を入力します。

ステップ 7 Apply Parameter Values をクリックします。


 

AnswerCall アプリケーションのテスト

AnswerCall アプリケーションをテストするには、定義済みのルート パターンにダイヤルするように設定された IP Phone から 50000 にコールします(図2-10)。コールがただちに応答され、goodbye が 3 回再生された後、通話が切断されます。


) テストが正常に動作しない場合は、サーバ ログにエラーが記録されていないか確認してください。「ログ情報の表示」を参照してください。


図2-10 AnswerCall アプリケーションのテスト

 

これで、2 つのサンプル アプリケーションのインストール、設定、およびテストが完了しました。設定とメンテナンスの詳細については、次の章を参照してください。

第3章「Cisco Unified Application Server の設定」

第4章「Cisco Unified Media Engine の設定」

第5章「Cisco Unified Application Environment の保守」

冗長性に関する計画

Cisco Unified Application Environment には、冗長性とクラスタ化に関する限定的なサポートが用意されています。冗長性を実装する手順は、Cisco Unified Application Server に対するコールのシグナリングに使用されるプロトコルのタイプによって異なります。

Cisco Unified Communications Manager から Cisco Unified Application Server にルーティングされる着信コールの場合、冗長性は Cisco Unified Communications Manager における Cisco Unified Application Server のデバイス アピアランスに基づいて設定されます。

ゲートウェイまたはトランク:Cisco Unified Application Environment が SIP トランクまたは H.323 ゲートウェイとして表示される場合は、Cisco Unified Communications Manager のルート リストとルート グループを使用して、Cisco Unified Application Server のグループを定義することができます。

Cisco Unified Communication Manager で定義されたルート グループは、実質的にフェールオーバーやロード バランシングをサポートします。たとえば、ルート グループ内のゲートウェイまたはトランクにコールが発信され、受信側のゲートウェイまたはトランクが応答しない場合、Cisco Unified Communications Manager は、グループ内の次のデバイスを試行します。したがって、実質的に冗長性が実現されます。

ステーション(電話機):Cisco Unified Application Environment が CTI ルート ポイント、CTI ポート、SCCP 電話機、または SIP 電話機として表示される場合は、Cisco Unified Application Server のマスター/スタンバイ機能を使用して、サーバのペアを定義することができます。サーバのペアは連携して動作するため、特定のデバイスやデバイス セットの登録が保持されることが保証されます(少なくとも一方のサーバが稼働していることが前提となります)マスター/スタンバイは、次のように動作します。

a. マスター/スタンバイ関係が設定された場合、スタンバイ マシンは、それぞれのマスター サーバとのアクティブな複製リンクを作成します。

b. マスター サーバが到達不能になった場合、スタンバイは、複製された設定情報を使用して、マスター サーバ自体およびそこに保持されているデバイスをリアルタイムで登録します。

c. マスター サーバが回復した場合、スタンバイは、マスターが最初に保持していたデバイスを放棄した後、登録を開始するようマスターに通知します。次に、マスターが元のデバイスを登録します。

冗長性(およびクラスタ化)のサポートは、次の制限に従います。

障害のあるサーバを利用するアクティブ コールは、使用されているシグナリング プロトコルと、障害のあるアプライアンスに配置されているメディア リソースをコールが使用していたかどうかによっては、終了する場合があります。

フェールオーバー時には、すべてのアクティブなアプリケーション インスタンスおよび関連する状態情報が失われます。アプリケーション開発者は、アプリケーションを作成するときにこの制限を考慮する必要があります。

サーバのペアでは、両方がお互いにマスターおよびスタンバイ サーバになるように設定できます。このように設定すると、管理者は、登録するデバイスの半分を一方のサーバに配置し、残りの半分をもう一方のサーバに配置することができます。両方のサーバが稼働している場合、どちらのサーバも完全にはロードされません。一方のサーバがダウンした場合に限り、もう一方のサーバが完全にロードされます。これにより、稼働中のシステム リソースの使用量が最小限に抑えられるため、最適なパフォーマンスが得られます。