Cisco Unified Communications Manager Release 10.0(1) での IM and Presence Service の設定と管理
IM and Presence Service の機能
IM and Presence Service の機能

目次

IM and Presence Service の機能

IM and Presence Service のコンポーネント

主要なコンポーネント

次の図は、主なコンポーネントや Cisco Unified Communications ManagerIM and Presence Service 間のインターフェイスなど、IM and Presence Service 展開の概要を示します。

図 1. IM and Presence Service の基本的な展開



SIP インターフェイス

SIP 接続は、Cisco Unified Communications ManagerCisco Unified Presence 間のプレゼンス情報交換を処理します。Cisco Unified Communications Manager の SIP 接続を有効にするには、Cisco Unified Presence サーバを指すように SIP トランクを設定する必要があります。

Cisco Unified PresenceCisco Unified Communications Manager をプレゼンス ゲートウェイとして設定すると、Cisco Unified Presence は、SIP トランク経由で、SIP サブスクライブ メッセージを Cisco Unified Communications Manager に送信できます。


(注)  


Cisco Unified Presence は、TLS 経由で SIP/SIMPLE インターフェイスを使用することで Cisco Unified Presence に接続しているクライアント(シスコ クライアントまたはサードパーティ)をサポートしません。TCP 経由の SIP 接続だけがサポートされます。


AXL/SOAP インターフェイス

AXL/SOAP インターフェイスは、Cisco Unified Communications Manager からのデータベースの同期を処理し、IM and Presence Service データベースにデータを入力します。データベース同期をアクティブ化するには、IM and Presence Service で Sync Agent サービスを起動する必要があります。

Sync Agent は、デフォルトでは M and Presence Service クラスタ内のすべてのノードにすべてのユーザを等しくロード バランシングします。また、クラスタ内の特定のノードにユーザを手動で割り当てることもできます。

シングルおよびデュアル ノードの IM and Presence ServiceCisco Unified Communications Manager とのデータベース同期を実行する場合の推奨される同期化間隔については、IM and Presence Service の SRND マニュアルを参照してください。


(注)  


AXL インターフェイスは、アプリケーション開発者の連係動作がサポートされていません。


LDAP インターフェイス

Cisco Unified Communications Manager は、すべてのユーザ情報を手動設定または LDAP を介した直接同期によって取得します。IM and Presence Service は、Cisco Unified Communications Manager からこのユーザ情報をすべて同期します(AXL/SOAP インターフェイスを使用)。

IM and Presence Service は、Cisco Jabber クライアントのユーザの LDAP 認証および IM and Presence Service ユーザ インターフェイスを提供します。Cisco Jabber ユーザが IM and Presence Service にログインし、LDAP 認証が Cisco Unified Communications Manager で有効になっている場合、IM and Presence Service はユーザ認証用の LDAP ディレクトリに直接移動します。ユーザが認証されると、IM and Presence ServiceCisco Jabber にこの情報を転送し、ユーザ ログインを続行します。

XMPP インターフェイス

XMPP 接続は、XMPP ベースのクライアントのプレゼンス情報交換やインスタント メッセージ動作を処理します。IM and Presence サービスは、XMPP ベースのクライアントの一時的(アドホック)および永続的(常設)チャット ルームをサポートします。IM ゲートウェイは、IM and Presence サービス展開における SIP ベースのクライアントと XMPP ベースのクライアント間の IM 相互運用性をサポートします。

CTI インターフェイス

CTI(コンピュータ テレフォニー インテグレーション)インターフェイスは、IM and Presence ノードにおけるユーザのすべての CTI 通信を処理して、Cisco Unified Communications Manager 上の電話機を制御します。CTI 機能を使用すると、Cisco Jabber クライアントのユーザはデスクフォン制御モードでアプリケーションを実行できます。

CTI 機能は、Microsoft Office Communicator クライアントの IM and Presence Service リモート コール制御機能にも使用されます。リモート コール制御機能の設定については、「Microsoft Office Communicator Call Control with Microsoft OCS for IM and Presence Service on Cisco Unified Communications Manager」を参照してください。

Cisco Unified Communications ManagerIM and Presence Service ユーザの CTI 機能を設定するには、ユーザが CTI 対応グループに関連付けられ、そのユーザに割り当てられているプライマリ内線が CTI に対応している必要があります。

Cisco Jabber デスクフォン制御を設定するには、CTI サーバおよびプロファイルを設定し、そのプロファイルにデスクフォン モードでアプリケーションを使用するユーザを割り当てる必要があります。ただし、すべての CTI 通信は Cisco Unified Communications ManagerCisco Jabber の間で直接実行され、IM and Presence Service サーバを介しません。

Cisco IM and Presence Data Monitor

Cisco IM and Presence Data Monitor は、IM and Presence Service の IDS の複製の状態を監視します。他の IM and Presence サービスは、IM and Presence Data Monitor に依存します。これらの依存サービスは、シスコのサービスを使用して、IDS の複製が安定した状態になるまで起動を遅らせます。

また、Cisco IM and Presence Data Monitor は Cisco Sync Agent の同期のステータスを Cisco Unified Communications Manager から確認します。依存サービスは、IDS の複製が設定され、IM and Presence データベース パブリッシャ ノードの Sync Agent が Cisco Unified Communications Manager からの同期を完了させた後にのみ、起動できます。タイムアウトになると、IDS の複製と Sync Agent が完了していなくても、パブリッシャ ノードの Cisco IM and Presence Data Monitor は依存サービスの起動を許可します。

サブスクライバ ノードで、IDS の複製が正常に確立されるまで、Cisco IM and PresenceData Monitor は機能サービスの起動を遅らせます。Cisco IM and Presence Data Monitor のみがクラスタ内の問題のあるサブスクライバ ノードの機能サービスの起動を遅らせます。問題のある 1 個のノードのためにすべてのサブスクライバ ノードの機能サービスの起動を遅らせることはありません。たとえば、IDS の複製が node1 および node2 で正常に確立されたが、node3 では確立されない場合、Cisco IM and Presence Data Monitor により、機能サービスは node1 および node2 で開始できますが、node3 では機能サービスの開始が遅れます。

Cisco IM and Presence Data Monitor は、IM and Presence データベース パブリッシャ ノードで異なる動作をします。Cisco UP Replication Watcher サービスは、タイムアウトが発生するまで機能サービスの開始を遅らせます。タイムアウトが発生すると、IDS の複製が正常に確立されていなくても、パブリッシャ ノード上ですべての機能サービスの開始を許可します。

ノードの機能サービスの起動を遅らせる場合は、Cisco IM and Presence Data Monitor がアラームを生成します。次に、IDS の複製がそのノードで正常に確立されたときに通知を生成します。

Cisco IM and Presence Data Monitor は、新しいマルチノード インストールと、ソフトウェア更新手順の両方に影響します。パブリッシャ ノードおよびサブスクライバ ノードが同じ IM and Presence リリースを実行し、IDS の複製がサブスクライバ ノードで正常に確立された場合にのみ両方が完了します。

ノードの IDS 複製のステータスを確認するには、次の手順を実行します。

  • 次の CLI コマンドを使用します。

    utils dbreplication runtimestate

  • Cisco Unified IM and Presence Reporting Tool を使用します。「IM and Presence Database Status」 レポートに、クラスタの詳細なステータスが表示されます。

Cisco Sync Agent のステータスを確認するには、Cisco Unified CM IM and Presence の管理インターフェイスに移動し、[診断(Diagnostics)] > [システム ダッシュボード(System Dashboard)] を選択します。CUCM Publisher の IP アドレスと同期ステータスを検索します。

IM and Presence Service の機能展開オプション

IM and Presence Service をインストールし、基本的な展開でユーザを設定した後に使用できる主な機能には、基本 IM、可用性、アドホック グループ チャットの機能があります。

オプション機能を追加することで、基本的な展開を拡張できます。次の図に、IM and Presence Service の機能展開オプションを示します。

図 2. IM and Presence Service の機能展開オプション



次の表に、IM and Presence Service の機能展開オプションのリストを示します。

表 1 IM and Presence Service の機能展開オプション

コア IM と可用性機能

高度な IM 機能(オプション)

豊富な Unified Communications 可用性機能(オプション)

リモート デスク フォン制御(オプション)

ユーザ 可用性の表示

リッチ テキスト IM のセキュアな送受信

ファイル転送

アドホック グループ チャット

連絡先の管理

ユーザの履歴

Cisco Jabber のサポート

複数のクライアント デバイスのサポート:Microsoft windows、MAC、Mobile、タブレット、IOS、Android、BB

Microsoft Office の統合

LDAP directory integration

個人用ディレクトリおよび友人リスト

オープン API

システム トラブルシューティング

永続的なチャット

メッセージ アーカイバ

カレンダー

サードパーティ製 XMPP クライアントのサポート

高可用性

拡張性:WAN 経由のマルチノード サポートおよびクラスタリング

クラスタ間のピアリング

企業の連携(B2B):
  • Cisco Unified Presence との統合

  • Cisco WebEx の統合

  • Mircosoft Lync/OCS サーバの統合(ドメイン間とパーティション化されたドメイン内のフェデレーション)

  • IBM SameTime の統合

  • Cisco Jabber XCP

パブリック フェデレーション(B2C):
  • Google Talk、AOL の統合

  • XMMP サービスまたは BOT

  • サードパーティの Exchange サービスの統合

IM コンプライアンス

シングル サインオン

カスタム ログイン バナー

Cisco テレフォニーの可用性

Microsoft Exchange サーバの統合

リモート Cisco IP Phone 制御

Microsoft Remote Call Control の統合

配置モデル

IM-Only の展開

IM and Presence Service は IM-only 展開をサポートします。このタイプの展開では、ノードごとに最大 25,000 ユーザと IM and Presence Service クラスタに最大 75,000 ユーザがサポートされます。

シングルノード、マルチノード、および IM-Only での高可用性展開

IM and Presence Service は、シングルノード、マルチノード、および IM-only での高可用性展開をサポートしています。

クラスタ内のシングルノード展開では、そのノードに割り当てられているユーザに対して、高可用性のフェールオーバー保護は提供されません。プレゼンス冗長グループを使用しているマルチノード展開では、グループに対して高可用性を有効にできるため、ユーザにはフェールオーバー保護が提供されます。

シスコでは、IM and Presence Service 展開を高可用性展開として設定することを推奨します。シングル展開では、高可用性と非高可用性の両方を、プレゼンス冗長グループに設定しておくことが許可されますが、この設定は推奨されません。プレゼンス冗長グループに対して、Cisco Unified CM Administration インターフェイスを使用して、高可用性を手動で有効にする必要があります。高可用性の設定方法の詳細については、『Cisco Unified Communications Manager Administration Guide』を参照してください。

すべての IM and Presence Service ノードが、プレゼンス冗長グループに属している必要があります。このグループは、単一の IM and Presence Service ノード、またはペアの IM and Presence Service ノードで構成されている場合があります。高可用性には、ペアのノードが必要です。各ノードには、独立型のデータベースと一連のユーザが存在し、これらは、共通のユーザをサポートできる共有可用性 データベースとともに運用されます。

平衡型とアクティブ/スタンバイの 2 種類の異なる設定を使用することで、高可用性を実現できます。平衡型モードでは、連動するようにプレゼンス冗長グループ内のノードを設定できます。コンポーネントの障害や停電により、いずれかのノードが停止すると、ユーザのロード バランシングとユーザのフェールオーバーが自動的に有効になり、冗長高可用性が提供されます。アクティブ/スタンバイの設定では、アクティブ ノードが停止すると、スタンバイ ノードはアクティブ ノードを自動的に引き継ぎます。

プレゼンス冗長グループ、高可用性 モード、およびユーザの割り当ての詳細や設定手順については、次のガイドを参照してください。
  • Cisco Unified Communications Manager Administration Guide』

  • Cisco Unified Communications Manager Bulk Administration Guide』

  • Cisco Unified Communications Manager Features and Services Guide』

  • Cisco Unified Communications Manager Installation Guide』

  • Cisco Unified Communications Manager System Guide』

プレゼンス冗長グループと高可用性

プレゼンス冗長グループは、同じクラスタの 2 つの IM and Presence サービス ノードから構成され、IM and Presence サービスのクライアントとアプリケーションに冗長化とリカバリを提供します。[Cisco Unified CMの管理(Cisco Unified CM Administration)] を使用して、ノードをプレゼンス冗長グループに割り当て、高可用性を可能にします。
  • フェールオーバー:プレゼンス冗長グループ内の IM and Presence サービス ノード上で 1 つ以上の重要なサービスが失敗した場合、またはグループ内のノードが失敗した場合、プレゼンス冗長グループ内で行われます。クライアントは、そのグループ内のもう 1 つの IM and Presence サービス ノードに自動的に接続します。

  • フォールバック:以下のいずれかの状況で、フォールバック コマンドが CLI(コマンド ライン インターフェイス)または Cisco Unified Communications Manager から発行されると行われます。

    • 失敗した IM and Presence サービス ノードがサービスを再開し、すべての重要なサービスが動作している場合。そのグループ内のフェールオーバーしていたクライアントは、回復したノードが使用可能になると、そのノードと再接続します。

    • 重要なサービスの不具合のために、アクティブ化されていたバックアップ IM and Presence サービス ノードが失敗し、ピア ノードがフェールオーバー状態であり、自動回復フォールバックをサポートしている場合。

たとえば、ローカルの IM and Presence サービス ノードのサービスまたはハードウェアで障害が発生した場合、Cisco Jabber クライアントは、プレゼンス冗長グループを使用してバックアップ用 IM and Presence サービス ノードにフェールオーバーします。失敗したノードがオンラインに戻ると、クライアントはローカルの IM and Presence サービス ノードに自動的に再接続します。失敗したノードがオンラインに戻ったときに、自動フォールバック オプションを設定していない場合は、手動のフォールバック操作を行う必要があります。

プレゼンス冗長グループの IM and Presence サービス ノードのノード フェールオーバー、フォールバック、および回復は手動で開始できます。自動フォールバック オプションを設定していない場合は、手動のフォールバック操作を行う必要があります。

プレゼンス冗長グループおよび高可用性を設定する方法については、『Cisco Unified Communications Manager Administration Guide』を参照してください。

WAN 経由のクラスタリング

IM and Presence Service は WAN 経由のクラスタリング展開をサポートします。

ユーザ割り当て

ユーザが IM and Presence サービスの可用性と Instant Messaging(IM)サービスを受けられるようにするには、IM and Presence サービス展開でノードとプレゼンス冗長グループにユーザを割り当てる必要があります。IM and Presence 展開では、手動または自動でユーザを割り当てることができます。User Assignment Mode for Presence Server の [エンタープライズ パラメータ(Enterprise Parameter)] 設定を使用してユーザ割り当てを管理します。このパラメータは、Sync Agent がクラスタ内のノードにユーザを分散させるモードを指定します。

[平衡化(Balanced)] モード(デフォルト)では、ユーザをプレゼンス冗長グループの各ノードに均等に割り当て、各ノードにユーザの合計数が均等に分散するようにします。デフォルト モードは [平衡化(Balanced)] です。

[アクティブ スタンバイ(Active-Standby)] モードでは、プレゼンス冗長グループの最初のノードにすべてのユーザを割り当て、セカンダリ ノードをバックアップのままにします。

[なし(None)] モードでは、Sync Agent でクラスタのノードにユーザが割り当てられません。

手動のユーザ割り当てを選択した場合は、Cisco Unified Communications Manager Administration を使用してノードとプレゼンス冗長グループに手動でユーザを割り当てる必要があります。詳細については、Cisco Unified Communications Manager Administration Guideを参照してください。

エンド ユーザ管理

次のエンド ユーザの管理タスクを実行するには、IM and Presence Service GUI を使用できます。
  • 重複しているか無効なエンド ユーザ インスタンスの有無を展開の全体にわたって確認します。

  • 連絡先リストをエクスポートします。

  • ホーム クラスタで連絡先リストをインポートします。

IM and Presence Service ユーザを移行する手順については、クラスタ間のユーザ移行、ユーザ管理、および管理に関するトピックを参照してください。

IM and Presence Service ノードへユーザを割り当てて、エンド ユーザを IM and Presence Service 用に設定する手順については、次のガイドを参照してください。
  • Cisco Unified Communications Manager Administration Guide』

  • Cisco Unified Communications Manager Bulk Administration Guide』

  • 『Installing Cisco Unified Communications Manager

可用性とインスタント メッセージ

チャット(Chat)

ポイントツーポイント インスタント メッセージ(IM)は、一度に 2 人のユーザ間のリアルタイム会話をサポートします。IM and Presence Service は、送信者から受信者へのユーザ間のメッセージを直接交換します。ユーザは、ポイントツーポイント IM を交換するために IM クライアントでオンラインである必要があります。

IM and Presence Service でチャットと可用性の両方の機能を無効にできます。

IM 分岐

複数の IM クライアントにサイン インしている連絡先に、ユーザが IM を送信すると、IM and Presence Service は各クライアントに IM を配信します。この機能は、IM 分岐と呼ばれます。IM and Presence Service は、連絡先が応答するまで IM を各クライアントに分岐し続けます。連絡先が応答すると、IM and Presence Service は連絡先が応答したクライアントのみに IM を配信します。

オフライン インスタント メッセージは、IM and Presence Service で無効にできます。

オフライン IM

オフライン IM は、オフラインの連絡先に IM を送信する機能です。ユーザがオフラインの連絡先に IM を送信すると、IM and Presence Service は IM を保存し、オフラインの連絡先が IM クライアントにサイン インすると IM を配信します。

ブロードキャスト IM

ブロードキャスト IM は、同時に複数の連絡先に IM を送信する機能です。たとえば、ユーザは、連絡先の大きなグループに通知を送信できます。すべての IM クライアントがこの機能をサポートしているとは限りません。

IM and Presence Service のチャット ルーム

IM and Presence Service は、アドホック チャット ルームと永続的なチャット ルームの両方の IM 交換をサポートします。デフォルトで、IM and Presence Service の Text Conference(TC)コンポーネントは、アドホック チャット ルームの IM 交換を処理するように設定されています。このモジュールで説明するように、永続的なチャット ルームをサポートするには、追加要件の設定が必要になります。

アドホック チャット ルームは、1 人のユーザがチャット ルームに接続されている限り存続する IM セッションで、最後のユーザがルームを離れるとシステムから削除されます。IM 会話のレコードは永続的に維持されません。アドホック チャット ルームは、デフォルトではパブリック ルームです。ユーザは、招待されることによって参加できます。招待されない場合でも、サードパーティ製 XMPP クライアントでサービス検出またはルーム検索によってルームを見つけることにより参加できます。

永続的なチャット ルームは、すべてのユーザがルームを離れても存続するグループ チャット セッションで、アドホック グループ チャット セッションのように終了することはありません。その目的は、ユーザが後で永続的なチャット ルームに戻って、協力し特定のトピックに関する知識を共有したり、そのトピックに関する発言のアーカイブを検索したり(この機能が IM and Presence Service で有効になっている場合)、そのトピックのディスカッションに参加したりできるようにすることです。管理者は、そのルームのメンバーだけがアクセスできるように永続的なチャット ルームへのアクセスを制限することもできます。メンバーの設定と、Cisco Unified Communications Manager および IM and Presence Service Release 11.0(1) のリリース ノートにある「Important Notes」セクションの「IM and Presence Service Ad Hoc Group Chat Rooms Privacy Policy」を参照してください。

IM and Presence Service の TC コンポーネントにより、ユーザは次の操作を実行できます。

  • 新しいルームを作成したり、作成したルームのメンバーおよび設定を管理します。

  • ルームに他のユーザを招待します。

  • ルームに表示されるメンバーのプレゼンス ステータスを確認します。ルームに表示されるプレゼンス ステータスは、ルームへのメンバーの参加を示しますが、全体のプレゼンス ステータスが反映されないことがあります。

また、IM and Presence Service の永続的なチャット機能により、ユーザは次の操作を実行できます。

  • 既存のチャット ルームを検索し、そのルームに入室します。

  • チャットの音声テキスト変換を保存し、メッセージ履歴を検索できるようにします。

チャット ルームの制限

次の表に、IM and Presence Service のチャット ルームの制限値を示します。

表 2 IM and Presence Service のチャット ルームの制限

項目

最大数

ノードごとの永続的なチャット ルーム

1500 ルーム

ノードあたりのルームの合計(アドホックおよび永続的)

16500 ルーム

ルームごとの利用者

1000 利用者

アーカイブから取得されたメッセージ

これは、ユーザがルーム履歴を問い合わせたときに返されるメッセージの最大数です。

100 メッセージ

デフォルトで表示されるチャット履歴のメッセージ

これは、ユーザがチャット ルームに入室したときに表示されるメッセージの数です。

15 メッセージ

ファイル転送

IM and Presence Service は、XEP-0096(http:/​/​xmpp.org/​extensions/​xep-0096.html)に準拠した XMPP クライアント間のポイント ツー ポイント ファイル転送をサポートします。

IM and Presence Service およびチャットに関する重要事項

SIP 間の IM では、次のサービスが IM and Presence Service で実行されている必要があります。

  • Cisco SIP Proxy

  • Cisco Presence Engine

  • Cisco XCP Router

SIP から XMPP への IM では、次のサービスが IM and Presence Service で実行されている必要があります。

  • Cisco SIP Proxy

  • Cisco Presence Engine

  • Cisco XCP Router

  • Cisco XCP Text Conference Manager

IM コンプライアンス

IM and Presence Service におけるインスタント メッセージ(IM)のコンプライアンスの設定については、次のマニュアルを参照してください。

LDAP 統合

いくつかの異なる要件を満たすために、この統合に社内 LDAP ディレクトリを設定できます。

  • ユーザ プロビジョニングCisco Unified Communications Manager データベースに LDAP ディレクトリからユーザを自動的にプロビジョニングできます。Cisco Unified Communications Manager は、LDAP ディレクトリの内容と同期するため、変更が LDAP ディレクトリで発生するたびにユーザ情報を手動で追加、削除、または修正する必要はありません。

  • ユーザ認証:LDAP ディレクトリの資格情報を使用してユーザを認証できます。IM and Presence ServiceCisco Unified Communications Manager からすべてのユーザ情報を同期し、Cisco Jabber クライアントおよび IM and Presence Service ユーザ インターフェイスのユーザ認証を提供します。

シスコは、ユーザの同期化と認証のために、Cisco Unified Communications Manager と Directory サーバの統合を推奨しています。


(注)  


Cisco Unified Communications Manager を LDAP と統合しない場合は、IM and Presence Service を展開する前に、ユーザ名が Active Directory と Cisco Unified Communications Manager でまったく同じであることを確認する必要があります。


サードパーティ統合

サードパーティ統合については、次の表の参照資料を参照してください。

マニュアルのタイトル

このマニュアルの構成

『Microsoft Exchange for IM and Presence Service on Cisco Unified Communications Manager

  • Microsoft Exchange 2003、2007、および 2010 との統合
  • この統合のための Microsoft Active Directory の設定

『Microsoft Office Communicator Call Control with Microsoft OCS for IM and Presence Service on Cisco Unified Communications Manager

  • Microsoft Office Communicator クライアントからのリモート コール制御用 CSTA ゲートウェイとしての IM and Presence Service の設定
  • この統合のための Microsoft Active Directory の設定
  • TCP 経由のデュアル ノード IM and Presence Service 展開での MOC 要求のロード バランシング
  • TLS 経由のデュアル ノード IM and Presence Service 展開での MOC 要求のロード バランシング

『Interdomain Federation for IM and Presence Service on Cisco Unified Communications Manager

  • Microsoft OCS と AOL による SIP プロトコルを介したドメイン間フェデレーションと、IBM Sametime、Googletalk、Webex Connect、および別の IM and Presence Service Release 9.x エンタープライズによる XMPP プロトコルを介したドメイン間フェデレーション用の IM and Presence Service の設定。

『Partitioned Intradomain Federation for IM and Presence Service on Cisco Unified Communications Manager

  • パーティション化されたドメイン内フェデレーション用の IM and Presence Service の設定

  • パーティション化されたドメイン内フェデレーション用の Microsoft OCS の設定

  • パーティション化されたドメイン内フェデレーション用の Microsoft LCS の設定

  • ユーザの移行

『Remote Call Control with Microsoft Lync Server for IM and Presence Service on Cisco Unified Communications Manager

  • Microsoft Lync と統合するための Cisco Unified Communications Manager および IM and Presence Service の設定

  • Microsoft Active Directory の設定

  • 正規化ルールの設定

  • IM and Presence Service と Microsoft Lync 間のセキュリティの設定

サードパーティ製クライアントの統合

サポートされているサードパーティ製 XMPP クライアント

IM and Presence Service は、可用性およびインスタント メッセージ(IM)サービスのためにサードパーティ製 XMPP クライアント アプリケーションを IM and Presence Service と統合できるように、標準ベースの XMPP をサポートしています。サードパーティ製 XMPP クライアントが、Cisco ソフトウェア開発キット(SDK)にある標準ベースの XMPP に準拠している必要があります。

このモジュールでは、XMPP クライアントを IM and Presence Service と統合するための設定要件について説明します。XMPP ベースの API(Web)クライアント アプリケーションを IM and Presence Service と統合する場合は、Cisco Developer ポータルにある IM and Presence Service の開発者マニュアルを参照してください。

http:/​/​developer.cisco.com/​


(注)  


サポートされるクライアントは、IM and Presence Service ノードに設定された IM アドレス スキームによって異なる場合があります。


サードパーティ製クライアントのライセンス要件

XMPP クライアント アプリケーションのユーザごとに IM and Presence Service 機能を割り当てる必要があります。

IM and Presence 機能は、User Connect Licensing(UCL)と Cisco Unified Workspace Licensing(CUWL)の両方に含まれています。詳細については、『Cisco Unified Communications Manager Enterprise License Manager User Guide』を参照してください。

Cisco Unified Communications Manager での XMPP クライアント統合

XMPP クライアントを統合する前に、Cisco Unified Communications Manager で次のタスクを実行します。

  • ライセンス要件を設定します。

  • ユーザとデバイスを設定します。デバイスを各ユーザに関連付け、ユーザをライン アピアランスに関連付けます。

XMPP 連絡先検索のための LDAP 統合

XMPP クライアント アプリケーションのユーザが LDAP ディレクトリから連絡先を検索および追加できるようにするには、IM and Presence Service で XMPP クライアントの LDAP 設定を実行します。

XMPP クライアントの DNS 設定

XMPP クライアントを IM and Presence Service と統合する場合は、展開内の DNS SRV を有効にする必要があります。XMPP クライアントは、DNS SRV クエリーを実行して、通信する XMPP ノード(IM and Presence Service)を検索し、XMPP ノードのレコード ルックアップを実行して IP アドレスを取得します。


(注)  


IM and Presence Service の展開で複数の IM ドメインを設定した場合は、各ドメインに DNS SRV レコードが必要です。すべての SRV レコードは、同じ結果セットに解決できます。


IM アドレス スキームとデフォルトのドメイン

IM and Presence Service は、次の 2 種類の IM アドレス指定スキームをサポートしています。
  • UserID@Default_Domain は、IM and Presence Service をインストールした場合の、デフォルトの IM アドレス スキームです。

  • Directory URI IM アドレス スキームは、複数のドメイン、ユーザのメール アドレスの調整、および Microsoft SIP URI の調整をサポートしています。


(注)  


選択した IM アドレス スキームは、すべての IM and Presence Service クラスタ全体で一致している必要があります。


UserID@Default_Domain の IM アドレス スキームを使用している場合、IM アドレスの一部として使用されているデフォルトのドメインは、クラスタ全体の設定になります。

UserID@Default_Domain を使用した IM アドレス

UserID@Default_Domain の IM アドレス スキームは、IM and Presence Service を新規インストールまたは以前のバージョンからアップグレードする場合の、デフォルトのオプションです。デフォルトのドメインを設定するには、[Cisco Unified CM IM and Presence の管理(Cisco Unified CM IM and Presence Administration)] > [プレゼンス(Presence)] > [設定(Settings)] > [詳細設定(Advanced Configuration)] を選択します。

ディレクトリ URI を使用した IM アドレス

ディレクトリ URI のアドレス スキームを使用して、ユーザの IM アドレスを Cisco Unified Communications Manager のディレクトリ URI に合わせます。

ディレクトリ URI の IM アドレス スキームには、次の IM アドレス指定機能があります。
  • 複数ドメインのサポート。IM アドレスは、1 つの IM and Presence Service ドメインだけを使用する必要はありません。

  • ユーザのメール アドレスの調整。ユーザのメール アドレスと合わせるように Cisco Unified Communications Manager のディレクトリ URI を設定することで、メール、IM、音声、および動画の通信にユーザの ID を一貫して指定できるようになります。

  • Microsoft SIP URI の調整。Microsoft SIP URI と合わせるように Cisco Unified Communications Manager のディレクトリ URI を設定することで、Microsoft OCS/Lync から IM and Presence Service への移行時に、ユーザの ID を確実に維持できるようになります。

Cisco Unified CM の IM and Presence の管理 GUI を使用してディレクトリ URI を設定するには、次の 2 つの方法があります。
  • LDAP ディレクトリ ソースからディレクトリ URI を同期します。

    Cisco Unified Communications Manager で LDAP ディレクトリ ソースを追加する場合、ディレクトリ URI の値を設定できます。その後で、ディレクトリ ソースからユーザ データを同期するときに、Cisco Unified Communications Manager はディレクトリ URI を追加します。


    (注)  


    Cisco Unified Communications Manager で LDAP ディレクトリとの同期が有効な場合は、電子メール アドレス(mailid)または Microsoft OCS/Lync SIP URI(msRTCSIP-PrimaryUserAddress)にディレクトリ URI をマップできます。


  • Cisco Unified Communications Manager でディレクトリ URI の値を手動で指定します。

    Cisco Unified Communications Manager で LDAP ディレクトリ ソースを追加しない場合、ディレクトリ URI を自由形式の URI として手動で入力できます。


注意    


ディレクトリ URI を IM アドレス スキームとして使用するようにノードを設定する場合、シスコはディレクトリ URI をサポートするクライアントのみを展開することを推奨します。ディレクトリ URI の IM アドレス スキームが有効な場合、ディレクトリ URI をサポートしていないクライアントは動作しません。ディレクトリ URI をサポートしていないクライアントを展開している場合、シスコは、ディレクトリ URI の IM アドレス スキームではなく、UserID@Default_Domain の IM アドレス スキームを使用することを推奨します。


LDAP ディレクトリでディレクトリ URI を設定する場合の詳細については、『Cisco Unified Communications Manager Administration Guide』を参照してください。

IM アドレスの例

次の表は、IM and Presence サービスで使用可能な IM アドレス オプションの例を示しています。

IM and Presence Service Default Domain: cisco.com

User: John Smith

Userid: js12345

Mailid: jsmith@cisco-sales.com

SIPURI: john.smith@webex.com

IM アドレス形式

ディレクトリ URI マッピング

IM アドレス(IM Address)

<userid>@<domain>

適用対象外

js12345@cisco.com

Directory URI

mailid

jsmith@cisco-sales.com

Directory URI

msRTCSIP-PrimaryUserAddress

john.smith@webex.com

Cisco Unified Communications Manager との IM アドレスの統合

Cisco Unified Communications Manager を使用した UserID@Default_Domain の統合

デフォルト IM アドレス スキームは UserID @ Default_Domain です。次の条件を満たすすべてのクラスタに対してこの IM アドレス スキームを使用します。
  • すべての IM and Presence サービス クラスタが Release 10.0 よりも前のソフトウェア リリースと一緒に展開されます。

  • 展開されたクライアントはすべてディレクトリ URI IM アドレス スキームをサポートしません。

名前が示すように、すべての IM アドレスが単一デフォルト IM ドメインの一部です。すべての IM and Presence サービス クラスタ全体で一貫したドメインを設定するために Cisco Unified CM IM and Presence 管理 GUI を使用します。

IM and Presence サービスのIM アドレス(JID)は常に UserID @ Default_Domain です。UserID は、フリー フォームまたは LDAP から同期することができます。次のフィールドがサポートされます。
  • sAMAccountName

  • ユーザ プリンシパル名 (UPN)

  • 電子メール アドレス(Email address)

  • 従業員番号

  • 電話番号(Telephone number)

ユーザ ID は電子メール アドレスにマッピングできますが、それが IM URI が電子メール アドレスに等しいという意味ではありません。代わりに、<email-address> @ Default_Domain となります。たとえば、amckenzie@example.com @sales-example.com です。選択した設定をマッピングする Active Directory(AD)は、IM and Presence サービス クラスタ内のすべてのユーザに対してグローバルに適用されます。個々のユーザに対して異なるマッピングを設定することはできません。

Cisco Unified Communications Manager を使用したディレクトリ URI の統合

単一 IM ドメインに限定される UserID@Default_Domain IM アドレス スキームとは異なり、Directory URI IM アドレス スキームは複数の IM ドメインをサポートします。ディレクトリ URI に指定されたドメインは IM and Presence Service によってホストされているものとして処理されます。ユーザの IM アドレスを使用して、Cisco Unified Communications Manager で設定されているとおりにそれらのユーザのディレクトリ URI に合わせます。

ディレクトリ URI の形式は自由であり、LDAP から同期することもできます。LDAP 同期が無効になっている場合は、ディレクトリ URI を自由形式の URI として 設定することができます。LDAP ディレクトリ同期が有効になっている場合は、次のフィールドにディレクトリ URI をマッピングできます。
  • email address(電子メール アドレス)(mailid)

  • Microsoft OCS/Lync SIP URI (msRTCSIP-PrimaryUserAddress)

LDAP の有効化については、『Cisco Unified Communications Manager Administration Guide』を参照してください。

複数の IM ドメインの管理

IM and Presence Service は、複数の IM アドレス ドメイン全体で IM アドレッシングをサポートし、システム内のすべてのドメインを自動的にリストします。Cisco Unified CM IM and Presence の管理 GUI を使用して、管理者がローカルに管理するドメインを手動で追加、更新、削除し、システムがローカルに管理するすべてのドメインを表示します。

Cisco Expressway と連携させる場合は、ドメインに関する制限の詳細について、『Cisco Expressway Administrator Guide (X8.2)』を参照してください。

セキュリティ

証明書を交換することにより、IM and Presence ServiceCisco Unified Communications Manager 、XMPP クライアント、および SIP クライアントの間にセキュアな接続を設定できます。証明書は自己署名するか、認証局(CA)によって生成されます。

詳細については、セキュリティ設定に関するトピックを参照してください。

シングル サインオン

OpenAM SSO 機能では、システム管理者はWindows ドメインの Windows クライアント マシンにログインでき、再度サインインするよう求められることなく、次のIM and Presence サービス アプリケーションを使用できます。

  • Cisco Unified CM IM and Presence の管理

  • Cisco Unified IM and Presence サービスアビリティ

  • Cisco Unified IM and Presence のレポート

  • IM and Presence のディザスタ リカバリ システム

  • IM and Presence サービス用のCisco Unified Real-Time Monitoring Tool(RTMT)

  • Cisco Unified IM and Presence サービス オペレーティング システムの管理

  • Cisco Client Profile Agent:このオプションはCommon Access Card(CAC)サインオンを使用する顧客にのみ適用されます。

Release 10.0 以降では、使用できる 2 種類のシングル サインオン(SSO)があります。
  • Security Assertion Markup Language(SAML)SSO

  • OpenAM SSO

特に SAML SSO として識別されている場合を除き、SSO への参照は OpenAM SSO を表します。SAML SSO の詳細については、『Cisco Unified Communications Manager Features and Services Guide』を参照してください。