システムのバックアップと復元
システムのバックアップと復元

システムのバックアップと復元

次の理由でデータを定期的にバックアップしなければなりません。
  • 自然災害や人為的災害の後にデータをリカバリする必要があるため。 私たちはこれを障害のバックアップとリカバリと呼びます。

  • アップグレードを導入する前などに、以前のデータをリカバリするため。 私たちはこれを短期バックアップとリカバリと呼びます。

障害のバックアップとリカバリ

障害の影響を最小限に抑えるため、ダウンタイムやデータ消失を最小化する災害復旧プランを作成する必要があります。 VMware がサポートする障害のバックアップ/リカバリ ソリューションを使用してこれを達成するか、この項で説明するように OVA ファイルをエクスポートできます。

次は、OVA ファイルをエクスポートすることによりクラスタ内の 1 台、2 台、または 3 台すべてのサーバをバックアップおよびリカバリするのに必要な手順の概要を提供したものです。
  1. クラスタ内の各仮想マシンのメディア アクセス制御(MAC)のアドレスを記録します。 オンサイトおよびオフサイトの場所のアドレスを保存してください。

  2. OVA をエクスポートすることにより、クラスタ内の各仮想マシンをバックアップします。 オフサイトにエクスポートされた OVA を必ず保存してください。

  3. 障害が発生した場合は、エクスポートされた OVA の配置によって失われた 1 台、2 台、3 台すべてのすべての仮想マシンをリストアします。

  4. リストアした個々の仮想マシンを起動する前に、MAC アドレスを更新します。

各仮想マシンの MAC アドレスを保存

障害のバックアップとリカバリの計画の一環として、クラスタ内の各仮想マシンの MAC アドレスを必ず記録しておきます。 バックアップした OVA を復元した場合は、マシンを起動する前に MAC アドレスを更新する必要があります。

手順
    ステップ 1   vSphere Client を開きます。
    ステップ 2   仮想マシンを右クリックして、[設定の編集(Edit Settings)] をクリックします。
    ステップ 3   [ハードウェア(Hardware)] タブで、[ネットワーク アダプタ 1(Network adapter 1)] または同等のものを選択します。
    ステップ 4   [MAC アドレス(MAC Address)] フィールドにある値を記録します。
    ステップ 5   現地およびオフサイト ロケーションのアドレスを保存します。
    ステップ 6   [キャンセル(Cancel)] をクリックします。
    ステップ 7   クラスタ内の各仮想マシンにステップ 2 ~ 6 を繰り返します。

    仮想マシンに OVA をエクスポート

    障害からのリカバリに対する準備が整っていることを確認します。 OVA をエクスポートすることにより、クラスタ内の各仮想マシンを定期的にバックアップします。

    手順
      ステップ 1   vSphere Client を開きます。
      ステップ 2   仮想マシンの電源をオフにします。
      1. 仮想マシンとテンプレートのインベントリ ツリーで、仮想マシンを右クリックします。
      2. [電源(Power)] > [電源オフ(Power Off)] を選択します。
      ステップ 3   仮想マシンが選択されていることを確認し、[ファイル(File)] > [エクスポート(Export)] > [OVF テンプレートをエクスポート(Export OVF Template)] を選択します。
      ステップ 4   ファイルに意味のある名前を入力します。
      ステップ 5   ファイルを保存するディレクトリを選択します。
      ステップ 6   [形式(Format)] ドロップダウン リストから、[単一ファイル(OVA)(Single file (OVA))] を選択します。
      ステップ 7   ファイルに意味のある説明を入力します。

      後で復元するファイルを決定するのに役立つエクスポートの日付、バージョンと原因を追加します。

      ステップ 8   [OK] をクリックします。
      ステップ 9   クラスタ内の各マシンに対してステップ 2 ~ 8 を繰り返します。
      ステップ 10   オフサイトの場所に OVA を保存します。

      バックアップした OVA を障害後に復元

      手順
        ステップ 1   vSphere Client で、障害に関係する仮想マシンが仮想マシンとテンプレートのインベントリ ツリーに表示されないことを確認します。
        ステップ 2   仮想マシンが仮想マシンとテンプレートのインベントリ ツリーに表示されている場合は、この仮想マシンの電源を切り、削除します。
        1. 仮想マシンを右クリックします。
        2. [電源(Power)] > [電源オフ(Power Off)] を選択します。
        3. 仮想マシンを右クリックし、[ディスクから削除(Delete from Disk)] をクリックします。
        ステップ 3   仮想マシンとテンプレートのインベントリ ツリーで、バックアップした OVA を展開する場所を選択します。
        ステップ 4   [ファイル(File)] > [OVF テンプレートの導入(Deploy OVF Template)] を選択します。
        ステップ 5   [発信元(Source)] 画面で、OVA パッケージの場所を参照して、[次へ(Next)] をクリックします。
        ステップ 6   [OVF テンプレートの詳細(OVF Template Details)] 画面の詳細を確認し、[次へ(Next)] をクリックします。
        ステップ 7   [名前と場所(Name and Location)] 画面でテンプレートの名前を入力し、ロケーションを選択して、[次へ(Next)] をクリックします。
        ステップ 8   [ホスト/クラスタ(Host/Cluster)] 画面で、テンプレートを実行する場所を選択し、[次へ(Next)] をクリックします。
        ステップ 9   [ストレージ(Storage)] 画面で、仮想マシン ファイルを保管する場所を選択し、[次へ(Next)] をクリックします。
        ステップ 10   [ディスク形式(Disk Format)] 画面で、仮想ディスクを保存する形式を選択し、[次へ(Next)] をクリックします。
        ステップ 11   [ネットワーキング マッピング(Networking Mapping)] 画面で、OVA 導入の適切な宛先ネットワークを選択して、[次へ(Next)] をクリックします。
        ステップ 12   [プロパティ(Properties)] 画面で、ネットワークに適切なプロパティを入力し、[次へ(Next)] をクリックします。
        ステップ 13   [完了の準備完了(Ready to Complete)] 画面で、[展開後に電源をオン(Power on after deployment)] チェックボックスがオンになっていないことを確認します
        重要:

        仮想マシンを起動する前に、MAC アドレスを更新しなければなりません。

        ステップ 14   [終了(Finish)] をクリックします。
        ステップ 15   復元する必要があるクラスタ内の各仮想マシンに対してステップ 1 から 14 を繰り返してください。

        各仮想マシンの MAC アドレスを更新

        バックアップした OVA を復元した後は、仮想マシンを起動する前に MAC アドレスを更新しなければなりません。

        手順
          ステップ 1   vSphere Client を開きます。
          ステップ 2   復元された仮想マシンを右クリックして、[設定の編集(Edit Settings)] をクリックします。
          ステップ 3   [ハードウェア(Hardware)] タブで、[ネットワーク アダプタ 1(Network adapter 1)] または同等のものを選択します。
          ステップ 4   [MAC アドレス(MAC Address)] フィールドで、[手動(Manual)] を選択します。
          ステップ 5   [MAC アドレス(MAC Address)] フィールドに、自分が障害のバックアップとリカバリの計画の一部として記録した仮想マシンの MAC アドレスを入力します。
          ステップ 6   [OK] をクリックします。
          ステップ 7   仮想マシンを再起動します。
          1. 仮想マシンとテンプレートのインベントリ ツリーで、仮想マシンを右クリックします。
          2. [電源(Power)] > [ゲストをリスタート(Restart Guest)] を選択します。
          ステップ 8   復元する必要があるクラスタ内の各仮想マシンに対してステップ 2 から 7 を繰り返してください。
          ステップ 9   クラスタ内の 1 台か 2 台だけのサーバを復元した場合は、常に稼働状態だったサーバで Tomcat を再起動しなければなりません。
          service tomcat-as-standalone.sh restart
          ステップ 10   クラスタ内の 3 台のサーバをすべて復元した場合は、復元された各仮想マシンの再起動が完了した後に、クラスタ内の 3 台の仮想マシンをすべて再起動します。

          短期のバックアップおよびリカバリ

          データを短期にバックアップ

          スナップショットの取得によってデータを定期的にバックアップすることを推奨します。 これらの短期的なバックアップにより、以前の時間からデータをリカバリすることができます。

          バックアップの作成により、仮想マシンの全ステータスをキャプチャします。 マシンの電源がオン、オフ、または一時停止のときに、仮想マシンをバックアップできます。

          重要:

          アップグレードする前に、サーバ クラスタを必ずバックアップしてください。

          手順
            ステップ 1   vSphere Client を開きます。
            ステップ 2   仮想マシンとテンプレートのインベントリ ツリーで、仮想マシンを右クリックしてから、[スナップショット(Snapshot)] > [スナップショットを作成(Take Snapshot)] を選択してください。
            ステップ 3   スナップショットのわかりやすい名前を入力します。
            ステップ 4   スナップショットのわかりやすい説明を入力します。
            重要:

            日時または説明を追加すると、復元するスナップショットを特定するのに役立ちます。

            ステップ 5   スナップショットに仮想マシンのメモリを含めるかどうかを選択します。 スナップショットがメモリ ステータスを含む場合、仮想マシンはスナップショットを作成したときと同じ電源ステータスになります。
            表 1 仮想マシンのステータス

            親スナップショットを作成するときの仮想マシンのステータス

            復元後の仮想マシンのステータス

            電源がオンになっています(メモリが含まれます)。

            親スナップショットに復帰し、仮想マシンの電源がオンになっており、稼動しています。

            電源がオンになっています(メモリを含みません)。

            親スナップショットに復帰し、仮想マシンの電源がオフになっています。

            電源がオフになっています(メモリを含みません)。

            親スナップショットに復帰し、仮想マシンの電源がオフになっています。

            ステップ 6   [OK] をクリックします。 スナップショットを作成するのに数分かかります。 スナップショットが作成されたとき、[最新のタスク(Recent Tasks)] リストで、[仮想マシンのスナップショットを作成(Create virtual machine snapshot)] タスク ステータスに [完了(Completed)] と表示されます。
            ステップ 7   クラスタ内の仮想マシンをバックアップするには、ステップ 2 から 6 を繰り返します。

            以前の時間からデータを復元

            スナップショットを次の方法で復元できます。
            • 現在のスナップショットに復帰 - 最新のスナップショットである親スナップショットを復元します。

            • 移動 - スナップショット ツリーの任意のスナップショットを復元し、そのスナップショットを仮想マシンの現在のステータスの親スナップショットにすることができます。

            スナップショットを復元することには、次のような効果があります。
            • 現在のディスクおよびメモリのステータスは破棄され、仮想マシンは復元するスナップショットのディスクとメモリ ステータスに復帰します。 スナップショットでキャプチャされていないあらゆるユーザとリンクは廃棄されます。

            • 既存のスナップショットは削除されません。 これらのスナップショットはいつでも復元できます。

            • スナップショットがメモリ ステータスを含む場合、仮想マシンはスナップショットを作成したときと同じ電源ステータスになります。

            重要:

            バージョンが混在するクラスタは、アップグレードまたは復帰メンテナンスの時間帯以外ではサポートされていません。

            手順
              ステップ 1   vSphere Client を開きます。
              ステップ 2   クラスタ内の各仮想サーバをバックアップしていることを確認します。
              ステップ 3   クラスタ内の各仮想マシンをシャットダウンします。
              1. 仮想マシンとテンプレートのインベントリ ツリーで、仮想マシンを選択します。
              2. [はじめに(Getting Started)] タブで、[仮想マシンをシャットダウン(Shut down the virtual machine)] をクリックします。
              ステップ 4   仮想マシンとテンプレートのインベントリ ツリーで、仮想マシンを右クリックしてから、[スナップショット(Snapshot)] を指し示してください。
              ステップ 5   スナップショットを復元します。
              • 最新のスナップショットに復帰するには、[現在のスナップショットに復帰(Revert to Current Snapshot)] をクリックします。
              • スナップショット ツリーの別のスナップショットへ復元するには、以下の操作を実行します。
                1. [スナップショットを管理(Manage Snapshot)] をクリックします。

                2. スナップショットのリストから、復元するスナップショットをクリックします。

                3. スナップショットに仮想マシンを復元するには、[移動(Go to)] をクリックします。

                4. 確認ダイアログボックスで [はい(Yes)] をクリックします。

              スナップショットが復元されると、[最新のタスク(Recent Tasks)] リストで、[復帰(Revert)] タスクのステータスに [完了(Completed)] と表示されます。
              ステップ 6   クラスタ内の他の仮想マシンを復元する場合、ステップ 4 と 5 を繰り返します。
              ステップ 7   Cisco Jabber Guest Administration に管理者としてサインインすることにより、クラスタが正しく復元されたことを確認します。 復元する Cisco Jabber Guest バージョン番号は、画面の下部に表示されます。
              ステップ 8   必要なすべてのユーザとリンクが表示されていることを確認します。