Cisco Jabber DNS 設定ガイド
サービス(SRV)レコード
サービス(SRV)レコード

サービス(SRV)レコード

企業 DNS 構造のさまざまな場所に複数の DNS SRV レコードを導入します。 どのネーム サーバでどのレコードをプロビジョニングする必要があるかを把握します。 正しく導入するため、SRV レコードの例を確認します。

SRV レコードの導入

クライアントは、サービス ドメインでレコードのネーム サーバをクエリーします。 サービス ドメインは、クライアントによる利用可能なサービスの検出方法で説明されている方法で判定されます。

異なるサービス ドメインを使用するユーザのサブセットが組織に複数存在する場合、サービス ドメインの各 DNS ゾーンに SRV レコードを導入する必要があります。

独立ドメイン構造での SRV レコード導入

独立ネーム設計では、内部ドメインと外部ドメインの 2 つのドメインがあります。 クライアントは、サービス ドメインで SRV レコードをクエリーします。 内部ネーム サーバがサービス ドメインのレコードを扱う必要があります。 しかし、独立ネーム設計では、サービス ドメイン用のゾーンが内部ネーム サーバにない可能性があります。

サービス ドメインが内部ドメイン ネーム サーバで現在扱われていない場合、次のように処理できます。
  • サービス ドメイン用の内部ゾーンにレコードを導入する。
  • 内部ネーム サーバ上のピンポイント サブドメイン ゾーンにレコードを導入する。

サービス ドメインへの内部ゾーンの使用

内部ネーム サーバにサービス ドメイン用のゾーンがまだない場合、作成できます。 この方式では、内部ネーム サーバにサービス ドメインへの権限を持たせます。このため、内部ネーム サーバはこれらのクエリーを別のネーム サーバに転送しません。

この方式は、ドメイン全体のフォワーディング関係を変え、内部 DNS 構造を混乱させることがあります。 サービス ドメインの内部ゾーンを作成できない場合、内部ネーム サーバにピンポイント サブドメイン ゾーンを作成できます。

ピンポイント サブドメイン ゾーンの使用

ピンポイント サブドメインとゾーンを内部ネーム サーバに作成できます。 ピンポイント ゾーンは、ピンポイント サブドメインの特定のレコードを扱う、専用の場所を提供します。 その結果、内部ネーム サーバがそのサブドメインに権限を持つようになります。 内部ネーム サーバは親ドメインには権限を持つようにならないため、親ドメインのレコードのクエリーの動作は変更されません。

次の図で、この手順で作成された設定について説明します。

この設定では、次の SRV レコードが内部 DNS ネーム サーバとともに導入されます:

  • _cisco-uds._tcp.example.com
  • _cuplogin._tcp.example.com
手順
    ステップ 1   内部ネーム サーバに新しいゾーンを作成します。
    重要:

    ピンポイント サブドメイン ゾーンには、cisco-internal.services-domain という名前を使用する必要があります。

    ピンポイント サブドメイン ゾーンは、内部ネットワークのホストからのクエリーに応答します。 ただし、ドメインは外部ドメインのサブ ドメインです。 名前の最初の部分は、クライアントが予期する固定値、cisco-internal です。
    ステップ 2   ピンポイント サブドメイン ゾーンに _cisco-uds および _cuplogin SRV レコードを導入します。
    ピンポイント サブ ドメイン ゾーンの作成前

    外部ネーム サーバは、親外部ドメイン example.com 用のゾーンを含みます。

    内部ネーム サーバは、親内部ドメイン example.local 用のゾーンを含みます。

    Jabber サービス ドメインは example.com です。

    ピンポイント サブ ドメイン ゾーンの作成後

    外部ネーム サーバは、親外部ドメイン example.com 用のゾーンを含みます。

    内部ネーム サーバには次が含まれます。
    • 親内部ドメイン用のゾーン、example.local
    • ピンポイント サブドメイン ゾーン用のゾーン、cisco-internal.example.com

    内部ネーム サーバは、cisco-internal.example.com からの _cisco-uds および _cuplogin SRV レコードを扱います。


    クライアントが SRV レコードのネーム サーバをクエリーした場合、ネーム サーバが _cisco-uds または _cuplogin を返さないときに追加クエリーを発行します。

    追加クエリーは、cisco-internal.domain-name ピンポイント サブドメイン ゾーンをチェックします。

    たとえば、Adam McKenzie のサービス ドメインは、クライアント起動時には example.com です。 クライアントは次のクエリーを発効します。
    • _cisco-uds._tcp.example.com
    • _cuplogin._tcp.example.com
    • _collab-edge._tls.example.com
    ネーム サーバが _cisco-uds または _cuplogin SRV レコードを返さない場合、クライアントは次のクエリーを発行します。
    • _cisco-uds._tcp.cisco-internal.example.com
    • _cuplogin._tcp.cisco-internal.example.com

    SRV レコード

    導入が必要な SRV レコードについて理解し、それぞれの SRV レコードの例をレビューします。

    外部レコード

    次の表に、Cisco Unified Communications Remote and Mobile Collaboration の設定の一部として外部ネーム サーバにプロビジョニングが必要な SRV レコードの一覧を示します。
    サービス レコード 説明
    _collab-edge

    Cisco VCS Expressway または Cisco Expressway-E サーバの場所を示します。

    (注)     

    SRV レコードでは、完全修飾ドメイン名(FQDN)をホスト名として使用します。

    クライアントには、Cisco VCS Expressway または Cisco Expressway-E サーバが提供する Cookie を使用するために FQDN が必要です。

    次に、_collab-edge SRV レコードの例を示します。
    _collab-edge._tls.example.com   SRV service location:
              priority       = 3
              weight         = 7
              port           = 8443
              svr hostname   = vcse1.example.com
    _collab-edge._tls.example.com   SRV service location:
              priority       = 4
              weight         = 8
              port           = 8443
              svr hostname   = vcse2.example.com
    _collab-edge._tls.example.com   SRV service location:
              priority       = 5
              weight         = 0
              port           = 8443
              svr hostname   = vcse3.example.com
    

    内部レコード

    次の表に、クライアントがサービスを検出できるよう内部ネーム サーバにプロビジョニングする必要がある SRV レコードの一覧を示します。
    サービス レコード 説明
    _cisco-uds

    Cisco Unified Communications Manager バージョン 9 以降の場所を示します。

    メモ:

    複数の Cisco Unified Communications Manager クラスタがある環境では、クラスタ間検索サービス(ILS)が必要です。 ILS を使用することで、クライアントはユーザのホーム クラスタの検索やサービスの検出が可能になります。

    _cuplogin

    Cisco Unified Presence の場所を示します。


    (注)  


    SRV レコードでは、完全修飾ドメイン名(FQDN)をホスト名として使用します。


    次に、_cisco-uds SRV レコードの例を示します。
    _cisco-uds._tcp.example.com     SRV service location:
              priority       = 6
              weight         = 30
              port           = 8443
              svr hostname   = cucm3.example.com
    _cisco-uds._tcp.example.com     SRV service location:
              priority       = 2
              weight         = 20
              port           = 8443
              svr hostname   = cucm2.example.com
    _cisco-uds._tcp.example.com     SRV service location:
              priority       = 1
              weight         = 5
              port           = 8443
              svr hostname   = cucm1.example.com
    
    次に、_cuplogin SRV レコードの例を示します。
    _cuplogin._tcp.example.com      SRV service location:
              priority       = 8
              weight         = 50
              port           = 8443
              svr hostname   = cup3.example.com
    _cuplogin._tcp.example.com      SRV service location:
              priority       = 5
              weight         = 100
              port           = 8443
              svr hostname   = cup1.example.com
    _cuplogin._tcp.example.com      SRV service location:
              priority       = 7
              weight         = 4
              port           = 8443
              svr hostname   = cup2.example.com