Cisco Emergency Responder 9.0 アドミニストレーション ガイド
Cisco Unified Communications Manager の設定
Cisco Unified Communications Manager の設定
発行日;2013/01/08   |   ドキュメントご利用ガイド   |   ダウンロード ;   この章 pdf   ,   ドキュメント全体 pdf    |   フィードバック

目次

Cisco Unified Communications Manager の設定

この章では、Cisco Emergency Responder(Emergency Responder)向けの Cisco Unified Communications Manager(Unified CM)の設定手順について説明します。

Cisco Emergency Responder との互換性がある Unified CM バージョンのリリース ノートを参照してください。

次の各トピックでは、電話ネットワークで Emergency Responder が機能するために、Unified CM で設定する必要がある項目について説明します。

次の各トピックでは、Unified CM の設定例について説明します。選択された名前(パーティション名、コーリング サーチ スペース名など)は必須ではありません。

Unified CM の例について

これらの項では、参考用に設定および値の例を示します。 特定の設定は、ご使用のネットワークと命名方法のニーズに応じて異なります。

これらの例では、次のコーリング サーチ スペースおよびパーティションを使用します。

  • PhoneCSS:Phones パーティションが含まれています。
  • E911CSS:E911 および Phones のパーティションが含まれています。

例は、単一の Unified CM クラスタに基づきます。 複数のクラスタを設定する場合、緊急ロケーション識別番号(ELIN)のトランスレーション パターンを除き、クラスタごとに設定を繰り返します。 ELIN トランスレーション パターンは、ゲートウェイが Public Safety Answering Point(PSAP)から着信コールを送信する Unified CM クラスタでのみ定義されます。

電話機のルート プランのセットアップ

Emergency Responder を設定する前に、緊急コールの発信に使用される電話機(通常、すべての電話機)が Unified CM に追加および登録されていることを確認する必要があります。 サポートが必要な場合は、Unified CM に付属のマニュアルまたはオンライン ヘルプを参照してください。

次の各項では、Emergency Responder を追加する前のネットワークのセットアップ例について説明します。

電話機のパーティションの作成

電話機にパーティションをまだ作成していない場合には、ここで作成します。

電話機のパーティションを作成するには、次の手順を実行します。

手順
    ステップ 1   Unified CM で [Route Plan] > [Partition] の順に選択します。

    [Find and List Partitions] ページが表示されます。

    ステップ 2   [Add a New Partition] をクリックします。

    [Partition Configuration] ページが表示されます。

    ステップ 3   [Partition Name and Description] フィールドに Phones などの記述的な名前を入力します。 さらに、説明を入力することもできます。
    ステップ 4   [Insert] をクリックして、新しいパーティションを追加します。

    電話機のコーリング サーチ スペースの作成

    電話機のコーリング サーチ スペースをまだ定義していない場合は、次の手順に従って作成します。

    定義されたコーリング サーチ スペースを作成するには、次の手順を実行します。

    手順
      ステップ 1   Unified CM で [Route Plan] > [Calling Search Space] の順に選択します。

      [Find and List Calling Search Spaces] ページが表示されます。

      ステップ 2   [Add a New Calling Search Space] をクリックします。

      [Calling Search Space Configuration] ページが表示されます。

      ステップ 3   [Calling Search Space Name] フィールドに PhoneCSS などの記述的な名前を入力します。
      ステップ 4   [Available Partitions] リスト ボックスで Phones パーティションを選択し、2 つのリスト ボックスの間にある矢印ボタンをクリックして、そのパーティションを [Selected Partitions] リスト ボックスに追加します。
      ステップ 5   [Insert] をクリックして、新しいコーリング サーチ スペースを追加します。

      電話機へのパーティションおよびコーリング サーチ スペースの割り当て

      Phones パーティション(電話機のパーティションの作成)と PhonesCSS コーリング サーチ スペース(電話機のコーリング サーチ スペースの作成)を作成した後、それらを使用するために電話機を設定します。

      はじめる前に

      一括管理ツールを使用して、複数の電話機のパーティションおよびコーリング サーチ スペースを変更することができます。この場合、所要時間が各電話を個々に変更するよりもかなり短くなります。 次の手順では、電話機を 1 台ずつ変更する手順について説明します。

      一括管理ツールを使用してパーティションおよびコーリング サーチ スペースを変更するには、次の手順を実行します。

      手順
        ステップ 1   [Device] > [Phone] を選択します。

        Unified CM に [Find and List Phones] ページが表示されます。

        ステップ 2   検索フィールドで [Device name is not empty] を選択し、[Find] をクリックします。

        Unified CM の下部のフレームにすべての電話機が表示されます。

        ステップ 3   設定を変更する電話機をクリックします。

        Unified CM に [Phone Configuration] ページが表示されます。

        ステップ 4   コーリング サーチ スペースを PhoneCSS に変更し、[Update] をクリックします。
        ステップ 5   左側の列で設定する回線番号をクリックします。

        Unified CM に [Directory Number Configuration] ページが表示されます。

        ステップ 6   パーティションを Phones に、コーリング サーチ スペースを PhoneCSS に変更します。
        ステップ 7   [Insert] をクリックして変更を保存します。

        Cisco Unified Communications Manager の Emergency Responder 用セットアップ

        緊急コールを扱うには、Cisco Emergency Responder(Emergency Responder)がこれらのコールを代行受信するように緊急コール番号(911 など)を設定する必要があります。 その後、Emergency Responder は、緊急コールを適切な Public Safety Answering Point(PSAP)にルーティングし、初回コールが切断された場合にコールをルーティングして PSAP オペレータが緊急コールの発信元にコールバックできるように、必要に応じて緊急コールを変換します。

        次のトピックでは、Emergency Responder に必要な Cisco Unified Communications Manager(Unified CM)の各要素の設定方法について説明します。

        Emergency Responder のパーティションの作成

        Emergency Responder のパーティション E911 を作成する必要があります。 このパーティションには、ネットワークにコールするために PSAP によって使用される番号とその他特定の CTI ルート ポイントが含まれます。

        Emergency Responder のパーティション E911 を作成するには、次の手順を実行します。

        手順
          ステップ 1   Unified CM で [Route Plan] > [Partition] の順に選択します。

          [Find and List Partitions] ページが表示されます。

          ステップ 2   [Add a New Partition] をクリックします。

          [Partition Configuration] ページが表示されます。

          ステップ 3   [Partition Name] フィールドに E911 などの記述的な名前を入力します。
          ステップ 4   [Insert] をクリックして、新しいパーティションを追加します。

          Emergency Responder のコーリング サーチ スペースの作成

          Emergency Responder のコーリング サーチ スペースを作成するには、次の手順を実行します。

          手順
            ステップ 1   Unified CM で [Route Plan] > [Calling Search Space] の順に選択します。

            [Find and List Calling Search Spaces] ページが表示されます。

            ステップ 2   [Add a New Calling Search Space] をクリックします。

            [Calling Search Space Configuration] ページが表示されます。

            ステップ 3   [Calling Search Space Name] フィールドに E911CSS などの記述的な名前を入力します。
            ステップ 4   [Available Partitions] リスト ボックスで [E911] パーティション、[Phones] パーティションの順に選択します。2 つのリスト ボックスの間にある矢印ボタンをクリックして、そのパーティションを [Selected Partitions] リスト ボックスに追加します。 E911 がリストの最上位に表示されるようにパーティションを配置します。

            他のパーティションを使用している場合には、E911 パーティションの後にそれらのパーティションをこのリストに追加します。

            (注)     

            ユーザがトランスレーション パターン 911 または 9.911 を設定した場合(9.911 のトランスレーション パターンの作成を参照)、911 ルート ポイントが E911 パーティションに追加され、電話機が E911 パーティションを認識できなくなるため、Phones パーティションの前に E911 パーティションを配置する必要があります。 911 トランスレーション パターンは Phones パーティションにあり、E911CSS を取得します。 E911 パーティションを最初に配置すると、911 ルート ポイントと一致し、目的どおりにコールが Emergency Responder に発信されます。 誤って Phones パーティションを最初に配置すると、トランスレーション パターンが検索し続けるため、速いビジー信号が発生してしまいます。

            ステップ 5   [Insert] をクリックして、新しいコーリング サーチ スペースを追加します。

            緊急コールのルート ポイントの作成

            Unified CM で次の CTI ルート ポイントを設定する必要があります。

            • 911 などのロケールの緊急コール番号。

              (注)  


              アクセス コードとして 9 を使用する場合の Emergency Responder の設定については、9.911 のトランスレーション パターンの作成を参照してください。


            • Emergency Responder スタンバイ サーバでリッスンする必要がある 912 などの番号。
            • Public Safety Answering Point(PSAP)からの着信コールで使用される番号。 PSAP が切断され、発信側にコールする必要がある場合、Emergency Responder ではこれらのコールを ELIN 設定に基づいて変更し、緊急コールを開始した担当者にコールをルーティングします。 その他の ELIN 設定については、ELIN 番号の緊急コールおよび PSAP コールバックを参照してください。
            はじめる前に

            次の手順では、メインの緊急コール番号として 911 を使用していることを前提とします。 ロケールで別の番号を使用する場合は、「911」をその番号に置き換え、同様に「911」に基づいて「912」などの他の番号に置き換えます。 たとえば、ロケールの緊急コール番号が 112 である場合、112、および場合によっては 113、114 を使用します。

            Emergency Responder をインストールする際には、緊急コール番号を入力する必要があります。 次の手順では、インストール時に指定する同一の番号を設定します。

            表 1 では、緊急コールのルート ポイントについて説明します。

            表 1 緊急コールのルート ポイント

            ルート ポイントの設定

            ルート ポイント

            プライマリ番号(911)

            バックアップ番号(912)

            ELIN(913)

            Device Name

            RP911

            RP912

            RPELIN913

            Description

            エリアの緊急コール番号。 Emergency Responder では、この番号へのすべてのコールを処理します。

            Emergency Responder スタンバイ サーバのルート ポイント。 プライマリ サーバでコールを処理できない場合には、このルート ポイントを経由してスタンバイ サーバでコールを処理します。

            PSAP からのすべての着信コールの接続先。 Emergency Responder によって、それらのコールが緊急の発信者に転送されます。 ルート パターンはプレフィックス(913)と 10 個の X です。 X の数は、番号計画に基づいてロケールで使用されている標準電話番号と同じにする必要があります。

            この番号は、数字と X のみで構成する必要があります。

            (注)     

            E.164 ダイヤル プランの場合、X の数に先頭の「+」は含まれません。

            Directory Number

            911

            912

            913XXXXXXXXXX

            Partition

            電話機

            E911

            E911

            Calling Search Space

            E911CSS

            E911CSS

            E911CSS

            Forward Busy

            [Destination]:912

            [CSS]:E911CSS

            [Destination]:次のいずれかです。

            • デフォルト ERL のルート パターン。
            • オンサイトのセキュリティ番号。

            [CSS]:E911CSS

            [Destination]:オンサイトのセキュリティ番号。

            [CSS]:E911CSS

            Forward No Answer

            [Destination]:912

            [CSS]:E911CSS

            [Destination]:次のいずれかです。

            • デフォルト ERL のルート パターン。
            • オンサイトのセキュリティ番号。

            [CSS]:E911CSS

            [Destination]:オンサイトのセキュリティ番号。

            [CSS]:E911CSS

            Forward On Failure

            [Destination]:912

            [CSS]:E911CSS

            [Destination]:次のいずれかです。

            • デフォルト ERL のルート パターン。
            • オンサイトのセキュリティ番号。

            [CSS]:E911CSS

            [Destination]:オンサイトのセキュリティ番号。

            [CSS]:E911CSS


            (注)  


            スタンバイ サーバにコール転送番号を設定すると、スタンバイ サーバでコールを処理できない場合にコールがデフォルト ERL を担当する PSAP、またはオンサイトのセキュリティにルーティングされるようになります。 スタンバイ サーバを設置しない場合には、プライマリ サーバにそれらの設定を使用します。 ELIN ルート ポイントにコール転送番号を設定すると、Emergency Responder でコールを処理できない場合に PSAP のコールバックがオンサイトのセキュリティに転送されるようになります。


            緊急コールのルート ポイントを作成するには、次の手順を実行します。

            手順
              ステップ 1   Unified CM で [Device] > [CTI Route Point] の順に選択します。

              [Find and List CTI Route Points] ページが表示されます。

              ステップ 2   [Add a new CTI Route Point] をクリックします。

              [CTI Route Point Configuration] ページが表示されます。

              ステップ 3   次のように CTI ルート ポイントのプロパティを入力します。
              • [Device Name] フィールドに RP911 などの一意な名前を入力し、この名前が緊急コール番号であることを認定します。 表 1 に推奨される名前を示していますが、任意の名前を使用できます。
              • [Device Pool] メニューから適切なデバイス プールを選択します。
              • 表 1 に示すように、ルート ポイントのコーリング サーチ スペースを選択します。
              ステップ 4   [Insert] をクリックして新しい CTI ルート ポイントを追加します。

              Unified CM によって、ルート ポイントが追加され、回線 1 を設定するかどうかが尋ねられます。 [OK] をクリックして回線 1 を設定します。

              Unified CM に [Directory Number Configuration] ページが表示されます。

              ステップ 5   表 1 の情報を利用して作成している回線に設定を入力します。
              ステップ 6   [Insert] をクリックします。

              Unified CM によって、回線がデバイスに追加されます。 表 1で説明されているすべてのデバイスが設定されるまで、この手順を繰り返します。

              さらに支援が必要な場合には、Unified CM に付属しているマニュアルとオンライン ヘルプを参照してください。


              必要な CTI ポートの作成

              Emergency Responder では、誰かが緊急コールを発信すると、CTI ポートを使用してオンサイトのアラート(セキュリティ)担当者にコールします。 ERL に割り当てられている各担当者がコールを受信できるように、十分な CTI ポートを設定する必要があります。 設定するポート数は、Emergency Responder がそれらの担当者に発信できる同時コール数です。 このコール数は、Emergency Responder が処理できる、または PSAP に転送できる緊急コール数とは関連していません。Emergency Responder が処理できる同時緊急コール数に設定可能な制限はありません。

              はじめる前に

              Emergency Responder では、CTI ポートの内線番号は連続していなければならないため、未使用の内線のブロックを探す必要があります。 たとえば、3001 から始まる 4 つの CTI ポートを作成する場合、3001、3002、3003、および 3004 を使用できるようにする必要があります。

              必要な CTI ポートを作成するには、次の手順を実行します。

              手順
                ステップ 1   [Device] > [Phone] を選択します。

                Unified CM に [Find and List Phones] ページが表示されます。

                ステップ 2   [Add a New Phone] をクリックします。

                Unified CM に [Add a New Phone] ページが表示されます。

                ステップ 3   [Phone Type] で [CTI Port] を選択し、[Next] をクリックします。

                Unified CM に [Phone Configuration] ページが表示されます。

                ステップ 4   次の情報を入力し、CTI ポートを設定します。
                • [Device Name]:CTI3001 などの意味のある名前を入力します。
                • [Device Pool]:適切なデバイス プールを選択します。 このデバイス プールでは、G.711 リージョンを使用する必要があります。
                • [Calling Search Space]:[PhoneCSS] を選択します。
                ステップ 5   [Insert] をクリックします。

                Unified CM によって、CTI ポートが作成され、回線 1 を設定するかどうかが尋ねられます。 [OK] をクリックします。 Unified CM に [Directory Number Configuration] ページが表示されます。

                ステップ 6   次の情報を入力し、CTI ポートに回線 1 を設定します。
                • [Partition]:[Phones] を選択します。
                • [Calling Search Space]:[PhoneCSS] を選択します。
                (注)     

                各 CTI ポートには回線を 1 つだけ設定します。 オンライン アラート通知がそれらのポートを介して開始されると、1 つ以上の回線からオンサイトのセキュリティのアラート プロンプトが表示されない場合があります。

                ステップ 7   [Insert] をクリックします。

                Unified CM によって、回線がデバイスに追加されます。 この手順を繰り返して、必要な各 CTI ルート ポイントを作成します。

                (注)     

                その後作成するすべての CTI ポートは、最初の CTI ポートの DN から連続している必要があります。


                関連情報

                Cisco Emergency Responder の Cisco Unified Communications Manager グループの作成

                Cisco Unified Communications Manager(Unified CM)グループは、コール処理を支援するためにデバイス プールに割り当てられた最大 3 つの Unified CM のリストです。 リスト内の最初の Unified CM は、グループのプライマリ Unified CM として動作し、他のメンバーはセカンダリおよびターシャリまたはバックアップ Unified CM として動作します。 Unified CM グループを作成すると、コール処理の負荷を複数の Unified CM に分散し、ネットワークの冗長性のレベルを確保できます。

                各デバイス プールには 1 つの Unified CM グループが割り当てられるため、Unified CM グループによって、デバイス プールへの負荷分散を向上できます。 デバイスは登録されると、Unified CM グループ内のプライマリ Unified CM に接続しようとします。 プライマリ Unified CM が使用できない場合、デバイスはセカンダリ Unified CM に接続しようとします。 セカンダリ Unified CM が使用できない場合、デバイスはターシャリ Unified CM に接続しようとします。

                Emergency Responder の Unified CM グループを作成する必要があります。


                (注)  


                Cisco ER のデバイス プールに割り当てられたグループ内のプライマリ Cisco Unified CM は、Cisco Emergency Responder のプライマリ CTI Manager でもあることが必要です。 グループには、Cisco ER のセカンダリ CTI Manager も含める必要があります。

                Unified CM Group を作成する場合は、次の手順を実行します。

                手順
                  ステップ 1   [System] > [Unified CM Group] を選択します。

                  [Find and List Unified CM Groups] ページが表示されます。

                  ステップ 2   [Add New] をクリックします。

                  [Unified CM Group Configuration] ページが表示されます。

                  ステップ 3   適切なフィールドに、次の情報を入力します。
                  • [Name]:Cisco Emergency Responder CM Group などの意味のある CM グループ名を入力します。
                  • [Auto-registration Cisco Unified Communications Manager Group]:Emergency Responder の Unified CM グループについては、このボックスをオンにしないでください。
                  • [Cisco Unified Communications Managers]:使用可能な Cisco Unified Communications Manager から Emergency Responder のプライマリおよびセカンダリ CTI Manager をそれぞれ選択し、下矢印をクリックして、選択済み Cisco Unified Communications Manager のリストに追加します。
                  ステップ 4   [Save] をクリックします。

                  エラー メッセージおよびシステム メッセージ

                  Unified CM はさまざまなアラームを生成して、Emergency Responder の問題のトラブルシューティングを支援します。 Emergency Responder イベントの通知をセットアップして、電子メールにより重要なイベントのアラートが通知されるようにする必要があります。

                  関連する Unified CM アラームに、関連アラームを示します。

                  表 2  関連する Unified CM アラーム

                  関連アラーム

                  アラーム レベル

                  説明

                  推奨処置

                  CtiProviderOpened

                  情報

                  アプリケーションが正常にプロバイダーをオープンしました。

                  このアラームは情報提供だけを目的としているため、処置は必要ありません。

                  CtiProviderClosed

                  情報

                  アプリケーションによってプロバイダーが閉じられました。

                  Cisco Emergency Responder が稼働していることを確認し、アプリケーション サーバと Unified CM の間のネットワーク接続を確認し、アプリケーション サーバと Unified CM の CPU 使用率が安全な範囲にあることを確認します。

                  ApplicationConnectionDropped

                  警告

                  CTIManager とアプリケーションの間の TCP 接続または TLS 接続が切断されています。

                  Cisco Emergency Responder が稼働していることを確認し、アプリケーション サーバと Unified CM の間のネットワーク接続を確認し、アプリケーション サーバと Unified CM の CPU 使用率が安全な範囲にあることを確認します。

                  CtiIncompatibleProtocolVersion

                  警告

                  Cisco Emergency Responder のバージョンまたはその Unified Communications Manager の設定に、このバージョンの CTIManager との互換性がありません。

                  正しいバージョンの Cisco Emergency Responder が使用されていて、その Unified CM のバージョン設定が正しいことを確認します。 Unified CM のバージョンの確認および更新を行うには、第 9 章「Cisco Unified Communications Manager のバージョンの変更」を参照してください。

                  デフォルトでは、エラー イベントのみがイベント ログに書き込まれます。 警告が書き込まれるようにイベント レベルを変更するか、または Emergency Responder ユーザがアプリケーション/ポートを閉じた場合のカスタマー アラートを設定する必要があります。

                  これを行うには、[Alarm] > [Configuration] > [Server] > [Service Group (CM Services)] > [Service (Cisco CTI Manager)] を選択して、Serviceability Web ページに移動します。 上の表の最後の 3 つのアラームすべてが SysLog に書き込まれるように、[Alarm Event Level] を [Error] に変更します。

                  これらのアラームはシステム全体のアラームであり、Emergency Responder 固有のアラームではないことに注意してください。 つまり、Emergency Responder だけではなく、警告メッセージをトリガーするすべての CTI アプリケーションがイベント ログへの書き込みを行います。 プロバイダーがアウト オブ サービスになった場合に、電子メールまたは他の通知イベントによるアラートを使用できるように、Emergency Responder に関連する Unified CM イベントの通知をセットアップする必要があります。

                  ELIN 番号の緊急コールおよび PSAP コールバック

                  緊急コールは、着信者番号ではなく、発信者番号に基づいてルーティングされます。 何らかの理由により緊急コールが切断された場合(発信者がコールを切るなど)、PSAP は発信者番号を使用して緊急の発信者にコールバックできるようにする必要があります。 緊急コールを通常どおり終了した後に、更新された情報を入手するために PSAP がコールバックすることもあります。

                  Emergency Responder によって、発信者の内線が緊急ロケーション識別番号(ELIN)に変更されます。この番号を使用して緊急コールのルーティングと PSAP コールバックの有効化を実現します。 Emergency Responder では、同じ番号セットが再利用され、コール発信元電話の内線番号の履歴が最大 3 時間保持されます。 ELIN と内線電話番号との間に有効な関連付けがない場合、Emergency Responder は、その ELIN へのコールをオンサイト セキュリティにルーティングします。

                  ELIN 番号を設定するには、まずサービス プロバイダーからダイヤルイン(DID)番号を入手する必要があります。 各番号の料金を支払う必要があるため、取得する DID の数は ERL ごとに 2 つまたは 3 つに制限することを推奨します。 DID は ERL ごとに一意にする必要があります。

                  Emergency Responder は、必要に応じて ERL に割り当てられた ELIN 番号を再利用します。 たとえば、1 つの ERL に 2 つの番号を設定し、3 時間の間に 3 回の緊急コールが発信された場合、最初の緊急の発信者の ELIN マッピングが第 3 の発信者の内線に置き換えられます。 したがって、PSAP は、最初の発信者にコールすると、第 3 の発信者に到達します。 各 ERL に必要な DID の数を決定する際には、この点に留意してください。

                  それらの番号を使用して ERL を設定する方法については、ERL の作成を参照してください。

                  ERL のルート パターンの作成

                  Emergency Responder は、ルート パターンを使用して緊急コールを適切な Public Safety Answering Point(PSAP)にルーティングします。 ルート パターンでは、パターンを PSAP に接続するゲートウェイと関連付けています。 選択するゲートウェイは、ルート パターンの割り当て先である緊急応答ロケーション(ERL)に応じて異なります。

                  ネットワークで ERL ごとに 1 つのルート パターンを作成する必要があります。 それらの番号は、PSAP がネットワークにコールできるようにサービス プロバイダーから取得するダイヤルイン(DID)番号です。

                  はじめる前に

                  各 ERL には、ELIN に一意なルート パターンが必要です。 ERL 管理者と協力して必要なルート パターンの数と ERL のロケールを把握し、適切なゲートウェイを選択できるようにします。 ERL 管理者は、作成するルート パターンを ERL 定義に入力する必要があります。 ERL については、ERL の作成を参照してください。

                  ERL のルート パターンを作成するには、次の手順を実行します。

                  手順
                    ステップ 1   [Route Plan] > [Route Pattern] の順に選択します。

                    Unified CM に [Find and List Route Patterns] ページが表示されます。

                    ステップ 2   [Add a New Route Pattern] をクリックします。

                    Unified CM に [Route Pattern Configuration] ページが表示されます。

                    ステップ 3   次のようにルート パターンの情報を入力します。
                    • [Route Pattern]:緊急コール番号に変換できるパターン。通常、これは数字、ドット、および緊急コールです。 たとえば、10.911、11.911 などです。 パターンに含めることができるのは、数字とドットのみです。
                    • [Partition]:[E911] を選択します。
                    • [Numbering Plan]:エリアの番号計画を選択します。
                    • [Gateway/Route List]:ローカル PSAP への接続に使用するゲートウェイを選択します。
                    • [Route Option]:[Route this pattern] を選択します。
                    • [Use Calling Party's External Phone Number Mask]:これを選択します。
                    • [Discard Digits]:10.911 などのように提案されたパターンを使用する場合には、[PreDot] を選択します。 別の方法を使用する場合、適切な設定を選択し、必要に応じて(緊急コール番号にダイヤルするために)[Called Party Transform Mask] に入力します。
                    (注)     

                    + が先頭に付く E.164 番号として ELIN が受信される場合は、トランスレーション パターンでも先頭の + および国番号(任意)を削除する必要があります。これにより、トランスレーション パターンが Emergency Responder で設定した北米番号計画または他の国内形式の番号と一致します。

                    ステップ 4   [Insert] をクリックします。

                    Unified CM によって、ルート パターンが保存されます。 ルート パターンを追加するには、「ステップ Unified CM に [Route Pattern Configuration] ページが表示されます。」に戻ります。

                    ヒント   

                    多数のルート パターンを作成することになる可能性があるため、ルート パターンについて詳細な命名方法の開発を検討してください。 たとえば、xyzzaaab.911 などのパターンを使用するとします。この場合、x は Emergency Responder クラスタ ID、y は Emergency Responder グループ ID、zz は PSAP ID、aaa は ERL ID、b は ELIN ID(ERL 内)です。


                    ELIN のトランスレーション パターンの作成

                    ELIN 番号に使用しているダイヤルイン(DID)番号をカバーするトランスレーション パターンを作成します。 PSAP では、それらの ELIN を使用してネットワークにコールします。 Emergency Responder では、それらのコールを傍受し、コールを正しい緊急の発信者にルーティングできるようにする必要があります。 緊急コールのルート ポイントの作成で説明されているように、ELIN にプレフィックスとして付加された番号が PSAP コールバックに対して設定したルート ポイントになるようなトランスレーション パターンが必要です。


                    (注)  


                    ELIN を先頭に+ が付いた E.164 番号にすることはできません。 10 桁の北米番号計画または他の国内形式の番号を使用します。


                    ELIN に使用しているすべての DID のリストがあることを確認します。

                    ELIN のトランスレーション パターンを作成するには、次の手順を実行します。

                    手順
                      ステップ 1   [Route Plan] > [Translation Pattern] の順に選択します。

                      Unified CM に [Find and List Translation Patterns] ページが表示されます。

                      ステップ 2   [Add a New Translation Pattern] をクリックします。

                      Unified CM に [Translation Pattern Configuration] ページが表示されます。

                      ステップ 3   次のようにトランスレーション パターンを作成します。
                      • [Translation Pattern]:ELIN として使用している DID。 可能な場合は、X 変数を使用して複数の DID をカバーするパターンを作成します(たとえば、5555551XXX)。 パターンを作成できない場合は、DID ごとのトランスレーション パターンを個別に定義します。
                      • [Partition]:[E911] を選択します。
                      • [Numbering Plan]:エリアの番号計画を選択します。
                      • [Calling Search Space]:[E911CSS] を選択します。
                      • [Route Option]:[Route this pattern] を選択します。
                      • [Called Party Transformations, Prefix Digits (Outgoing Calls)]:番号に付けるプレフィックスの桁数を入力します。 PSAP コールバックのルート ポイントを作成する際に使用した桁数を入力します。
                      ステップ 4   [Insert] をクリックします。

                      Unified CM によって、トランスレーション パターンが保存されます。 トランスレーション パターンを追加するには、「ステップ Unified CM に [Translation Pattern Configuration] ページが表示されます。」に戻ります。


                      9.911 のトランスレーション パターンの作成

                      外部アクセス コードが 9 であるシステムでは、ユーザが外部の接続先にダイヤルすると、911 または 9.911 の CTI ルート ポイントがユーザのセカンダリ ダイヤルトーンのタイミングに干渉する可能性があります。 911 および 9.911 にトランスレーション パターンを作成すると、セカンダリ ダイヤルトーンのタイミングが無視されます。

                      ユーザが外部アクセス コード 9 と 911 をダイヤルしたときに、前に緊急コールのルート ポイントの作成で作成した単一の 911 パターンにコールが転送されるようにトランスレーション パターンを作成します。

                      はじめる前に

                      次の手順は、外部アクセス コードが 9 であるシステムに適用されます。 外部アクセス コードが 9 以外である場合には、次の手順は適用されません。

                      次の手順を完了するために、Cisco Emergency Responder のインストール用にパーティションおよびコーリング サーチ スペースを追加しておく必要があります。

                      表 1 に、外部アクセス コード 9 のトランスレーション パターンを示します。

                      表 3 外部アクセス コード 9 のトランスレーション パターン

                      トランスレーション パターン

                      911

                      9.911

                      Partition

                      電話機

                      電話機

                      Calling Search Space

                      E911CSS

                      E911CSS

                      Route Option

                      Route this pattern

                      Route this pattern

                      Provide outside dial tone

                      このボックスをオンにする。

                      このボックスをオンにする。

                      Called Party Transformations, Discard Digits (Outgoing Calls)

                      なし

                      PreDo

                      表 1 に説明されているトランスレーション パターンを作成するには、次の手順を実行します。

                      手順
                        ステップ 1   [Route Plan] > [Translation Pattern] の順に選択します。

                        Unified CM に [Find and List Translation Patterns] ページが表示されます。

                        ステップ 2   [Add a New Translation Pattern] をクリックします。

                        Unified CM に [Translation Pattern Configuration] ページが表示されます。

                        ステップ 3   次のようにトランスレーション パターンを作成します。
                        • [Translation Pattern]:911
                        • [Partition]:Phones
                        • [Numbering Plan]:エリアの番号計画を選択します。
                        • [Calling Search Space]:[E911CSS] を選択します。
                        • [Route Option]:[Route this pattern] を選択します。
                        • [Provide Outside Dial Tone]:このボックスがオンになっていることを確認します。
                        • [Called Party Transformations, Discard Digits]:<none> を選択します。
                        ステップ 4   [Insert] をクリックします。

                        Unified CM によって、トランスレーション パターンが保存されます。

                        ステップ 5   次のように変更してステップ 2 からステップ 4 を繰り返します。
                        • [Translation Pattern]:9.911
                        • [Called Party Transformations, Discard Digits (Outgoing Calls)]:Predot

                        9.911 トランスレーション パターンの設定後に、ルート ポイントを作成する必要があります。 表 1 は、9.911 の緊急コールのルート ポイントを示します。

                        (注)     

                        次のルート ポイントは、緊急コールのルート ポイントの作成で作成したルート ポイントとほぼ同じです。 この場合、パーティションに Phones ではなく、E911 を入力します。

                        表 4 9.911 の緊急コールのルート ポイント

                        ルート ポイントの設定

                        ルート ポイント

                        プライマリ番号(911)

                        バックアップ番号(912)

                        ELIN(913)

                        Device Name

                        RP911

                        RP912

                        RPELIN913

                        Description

                        エリアの緊急コール番号。 Emergency Responder では、この番号へのすべてのコールを処理します。

                        Emergency Responder スタンバイ サーバのルート ポイント。 プライマリ サーバでコールを処理できない場合には、このルート ポイントを経由してスタンバイ サーバでコールを処理します。

                        PSAP からのすべての着信コールの接続先。 Emergency Responder によって、それらのコールが緊急の発信者に転送されます。 ルート パターンはプレフィックス(913)と 10 個の X です。 X の数は、番号計画に基づいてロケールで使用されている標準電話番号と同じにする必要があります。

                        この番号は、数字と X のみで構成する必要があります。

                        Directory Number

                        911

                        912

                        913XXXXXXXXXX

                        Partition

                        E911

                        E911

                        E911

                        Calling Search Space

                        E911CSS

                        E911CSS

                        E911CSS

                        Forward Busy

                        [Destination]:912

                        [CSS]:E911CSS

                        [Destination]:次のいずれかです。

                        • デフォルト ERL のルート パターン。
                        • オンサイトのセキュリティ番号。

                        [CSS]:E911CSS

                        [Destination]:オンサイトのセキュリティ番号。

                        [CSS]:E911CSS

                        Forward No Answer

                        [Destination]:912

                        [CSS]:E911CSS

                        [Destination]:次のいずれかです。

                        • デフォルト ERL のルート パターン。
                        • オンサイトのセキュリティ番号。

                        [CSS]:E911CSS

                        [Destination]:オンサイトのセキュリティ番号。

                        [CSS]:E911CSS

                        Forward On Failure

                        [Destination]:912

                        [CSS]:E911CSS

                        [Destination]:次のいずれかです。

                        • デフォルト ERL のルート パターン。
                        • オンサイトのセキュリティ番号。

                        [CSS]:E911CSS

                        [Destination]:オンサイトのセキュリティ番号。

                        [CSS]:E911CSS

                        (注)     

                        スタンバイ サーバにコール転送番号を設定すると、スタンバイ サーバでコールを処理できない場合にコールがデフォルト ERL を担当する PSAP、またはオンサイトのセキュリティにルーティングされるようになります。 スタンバイ サーバを設置しない場合には、プライマリ サーバにそれらの設定を使用します。 ELIN ルート ポイントにコール転送番号を設定すると、Emergency Responder でコールを処理できない場合に PSAP のコールバックがオンサイトのセキュリティに転送されるようになります。


                        9.911 のルート ポイントの作成

                        9.911 のルート ポイントを作成するには、次の手順を実行します。

                        手順
                          ステップ 1   Unified CM で [Device] > [CTI Route Point] の順に選択します。

                          [Find and List CTI Route Points] ページが表示されます。

                          ステップ 2   [Add a new CTI Route Point] をクリックします。

                          [CTI Route Point Configuration] ページが表示されます。

                          ステップ 3   次のように CTI ルート ポイントのプロパティを入力します。
                          • [Device Name] フィールドに RP911 などの一意な名前を入力し、この名前が緊急コール番号であることを認定します。 表 1 に推奨される名前を示していますが、任意の名前を使用できます。
                          • [Device Pool] メニューから適切なデバイス プールを選択します。
                          • 表 1 に示すように、ルート ポイントのコーリング サーチ スペースを選択します。
                          ステップ 4   [Insert] をクリックして新しい CTI ルート ポイントを追加します。

                          Unified CM によって、ルート ポイントが追加され、回線 1 を設定するかどうかが尋ねられます。 [OK] をクリックして回線 1 を設定します。

                          Unified CM に [Directory Number Configuration] ページが表示されます。

                          ステップ 5   表 1 の情報を利用して作成している回線に設定を入力します。
                          ステップ 6   [Insert] をクリックします。

                          Unified CM によって、回線がデバイスに追加されます。 表 1で説明されているすべてのデバイスが設定されるまで、この手順を繰り返します。

                          さらに支援が必要な場合には、Unified CM に付属しているマニュアルとオンライン ヘルプを参照してください。


                          代替緊急コール番号の作成

                          以前、9(または別の番号)をダイヤルして外線に接続していた場合、ユーザは、最初に外線のアクセス番号をダイヤルしてから緊急コール番号をダイヤルしてしまう可能性があります。 たとえば、緊急コール番号が 911 である場合、ユーザは 9911 をダイヤルする可能性があります。 このような可能性に対応する場合に、ユーザがダイヤルする可能性が高い番号のトランスレーション パターンを設定します。 次の手順は、代替緊急コール番号として 9911 を設定する方法を示しています。

                          代替緊急コール番号を作成するには、次の手順を実行します。

                          手順
                            ステップ 1   [Route Plan] > [Translation Pattern] の順に選択します。

                            Unified CM に [Find and List Translation Patterns] ページが表示されます。

                            ステップ 2   [Add a New Translation Pattern] をクリックします。

                            Unified CM に [Translation Pattern Configuration] ページが表示されます。

                            ステップ 3   次のようにトランスレーション パターンを作成します。
                            • [Translation Pattern]:緊急番号として対応する番号。 この例では、9.911 です。
                            • [Partition]:[Phones] を選択します。
                            • [Numbering Plan]:エリアの番号計画を選択します。
                            • [Calling Search Space]:[E911CSS] を選択します。
                            • [Route Option]:[Route this pattern] を選択します。
                            • [Provide Outside Dial Tone]:これを選択します。
                            • [Called Party Transformations, Discard Digits (Outgoing Calls)]:[Predot] を選択します。
                            ステップ 4   [Insert] をクリックします。

                            Unified CM によって、トランスレーション パターンが保存されます。 トランスレーション パターンをさらに追加するには、ステップ 2 に戻ります。


                            ゲートウェイおよび PSAP 接続のコーリング サーチ スペースのセットアップ

                            緊急ネットワークまたは PSTN への CAMA 接続または PRI 接続を使用するためにゲートウェイを設定し、緊急コールをローカル PSAP にルーティングできるようにする必要があります。 ゲートウェイの設定については、ご使用のゲートウェイのマニュアルと Unified CM のマニュアルを参照してください。 ゲートウェイの設定後、次の手順を実行してゲートウェイにコーリング サーチ スペースを設定できます。

                            PSAP への接続に使用されるゲートウェイにコーリング サーチ スペースを設定するには、次の手順を実行します。

                            手順
                              ステップ 1   [Device] > [Gateway] を選択します。

                              Unified CM に [Find and List Gateways] ページが表示されます。

                              ステップ 2   選択基準を入力せずに [Find] をクリックしてすべてのゲートウェイを表示するか、または設定するゲートウェイを表示するために必要な検索条件を入力して [Find] をクリックします。

                              基準に一致するゲートウェイが Unified CM に表示されます。

                              ステップ 3   設定するゲートウェイをクリックします。

                              Unified CM に [Gateway Configuration] ページが表示されます。

                              ステップ 4   [Calling Search Space] の [E911CSS] を選択します。
                              ステップ 5   [Update] をクリックします。

                              Unified CM によって、変更が保存されます。


                              Cisco Emergency Responder グループ間の通信に対するルート パターンの作成

                              Emergency Responder クラスタに複数の Emergency Responder グループが存在するときに、発信者の電話機が電話機の現在のロケーション外にある Unified CM クラスタにコールを発信する場合、各 Emergency Responder グループで緊急コールを別の Emergency Responder グループにルーティングできるようにルート パターンを設定する必要があります。 Emergency Responder クラスタ内で Emergency Responder グループ間の通信を行う方法の詳細については、Emergency Responder のクラスタおよびグループを参照してください。

                              次の手順では、1 つの Emergency Responder グループのルート パターンを作成する方法について説明します。 Emergency Responder グループによってサポートされていない Unified CM クラスタにこのパターンを作成する必要があります。 次の図のネットワークのセットアップについて考えます。

                              グループ間の通信を可能にするには、次のように定義する必要があります。

                              • Unified CM クラスタ間の通信を可能にするために、各 Unified CM クラスタにクラスタ間トランクを定義する必要があります。 このようなタイプのゲートウェイの作成については、Unified CM のマニュアルを参照してください。
                              • Unified CM クラスタ CCM-C および CCM-D にルート パターン 1000.911 を定義する必要があります。
                              • Unified CM クラスタ CCM-A および CCM-B にルート パターン 2000.911 を定義する必要があります。
                              • Emergency Responder グループ 1 に、Emergency Responder グループのルート パターンとして 1000.911 を定義します。
                              • Emergency Responder グループ 2 に、Emergency Responder グループ間のルート パターンとして 2000.911 を定義します。

                              これらの定義によって、Emergency Responder グループ 1 で運用されている Unified CM クラスタ CCM-B に電話機がコールを発信する場合でも、Emergency Responder グループ 2 で管理されている ERL のコールを Emergency Responder グループ 2 にルーティングすることができます。

                              図 1. Cisco Emergency Responder グループ間のルート パターンについて



                              はじめる前に

                              ダイヤル プランは、Emergency Responder クラスタによってサポートされているすべての Unified CM クラスタ間で一意でなければなりません。 たとえば、図 1に示すネットワークでは、Unified CM クラスタ CCM-B に内線 3003 のみを定義することができます。

                              1 つの Emergency Responder グループにルート パターンを作成するには、次の手順を実行します。

                              手順
                                ステップ 1   [Call Routing] > [Route/Hunt] > [Route Pattern] の順に選択します。

                                Unified CM に [Find and List Route Patterns] ページが表示されます。

                                ステップ 2   [Add a New] をクリックします。

                                Unified CM に [Route Pattern Configuration] ページが表示されます。

                                ステップ 3   次のようにルート パターンの情報を入力します。
                                • [Route Pattern]:緊急コール番号に変換できるパターン。通常、これは数字、ドット、および緊急コールです。 1000.911、2000.911 などです。 このパターンは、数字とドットのみで構成する必要があります。
                                • [Partition]:[E911] を選択します。
                                • [Numbering Plan]:エリアの番号計画を選択します。
                                • [Gateway/Route List]:Emergency Responder グループ間のルート パターンを定義している Emergency Responder グループによってサポートされている Unified CM クラスタに接続するために使用するクラスタ間トランク ゲートウェイを選択します。
                                • [Route Option]:[Route this pattern] を選択します。
                                • [Called Party Transformations, Discard Digits]:1000.911 などのように提案されたパターンを使用する場合には、[PreDot] を選択します。 別の方法を使用する場合、適切な設定を選択し、必要に応じて(緊急コール番号にダイヤルするために)[Called Party Transform Mask] に入力します。
                                ステップ 4   [Save] をクリックします。

                                Unified CM によって、ルート パターンが保存されます。 ルート パターンをさらに追加するには、ステップ [Add a New Route Pattern] に戻ります。 Unified CM に [Route Pattern Configuration] ページが表示されます。

                                ステップ 5   Emergency Responder グループ間のルート パターンを定義している Emergency Responder グループ以外の Emergency Responder グループで運用されているその他すべての Unified CM クラスタに、ルート パターンを定義していることを確認します。
                                (注)     

                                Unified CM 8.5 以降を使用する Emergency Responder クラスタの Emergency Responder ServerGroups 間で緊急コールをやり取りするには、Unified CM Administration Web サイトの [Device] > [Trunk Configuration] ページで [Calling Party Selection] オプションを [Originator] に設定します。



                                (注)  


                                Unified CM 8.5 以降を使用する Emergency Responder クラスタの Emergency Responder ServerGroups 間で緊急コールをやり取りするには、Unified CM Administration Web サイトの [Device] > [Trunk Configuration] ページで [Calling Party Selection] オプションを [Originator] に設定します。


                                Emergency Responder Cisco Unified Communications Manager ユーザの作成

                                Emergency Responder を Unified CM ユーザとして追加する必要があります。 ここで入力する設定は、Emergency Responder 向けに Unified CM を設定する際に使用されます。

                                Emergency Responder を Unified CM ユーザとして追加するには、次の手順を実行します。

                                手順
                                  ステップ 1   Unified CM で、[User Management] > [Application User] の順に選択します。 [Add New] ボタンをクリックします。

                                  Unified CM に [Application User Configuration] ページが表示されます。

                                  ステップ 2   次の必須フィールドに入力します。
                                  • [UserID]:「Emergency_Responder_User」などの記述的な名前を入力します。
                                  • [Password]:このユーザのパスワードを入力します。
                                  • [Confirm Password]:このユーザのパスワードを再入力します。
                                  ステップ 3   [Device Information] セクションで、必要なルート ポイントおよび CTI ポートを選択してから、下矢印をクリックして選択したデバイスをユーザのコントロール リストに追加します。 デバイスのリストが [Controlled Devices] 領域に表示されます。
                                  ステップ 4   次のデバイスを選択します。
                                  (注)     

                                  必要なデバイスの選択に、[Find Phones] または [Find Route Points] を使用しなければならない場合があります。

                                  1. Cisco Emergency Responder で使用するために作成されているすべての CTI ポート。 詳細については、「必要な CTI ポートの作成」の項を参照してください。
                                  2. 911 などのプライマリ緊急コール番号。
                                  3. 912 などのバックアップ緊急コール番号。
                                  4. 913XXXXXXXXXX などの ELIN に使用されるルート ポイント。
                                  ステップ 5   [Save] をクリックします。
                                  ステップ 6   上部にある [Unified CM] メニューで、[User Management] > [User Group] の順にクリックします。

                                  ユーザ グループの検索ページが表示されます。

                                  ステップ 7   検索条件に standard を入力し、[Find] をクリックします。

                                  名前が standard で始まるユーザ グループの一覧が表示されます。

                                  ステップ 8   [Standard CTI Allow Calling Number Modification user group link] をクリックして、[User Group Configuration] ページを表示します。
                                  ステップ 9   [Add Application Users to Group] をクリックします。

                                  [Find and List Application Users] ポップアップ ウィンドウが表示されます。

                                  ステップ 10   作成したユーザ ID を検索条件として入力し、[Find] をクリックします。

                                  アプリケーション ユーザの一覧が表示されます。

                                  ステップ 11   ユーザ ID の隣にあるチェックボックスをオンにして [Add Selected] をクリックします。

                                  Unified CM によって、選択したユーザが [Standard CTI Allow Calling Number Modification user group] に追加されます。

                                  ステップ 12   [User Management] > [User Group] の順に選択します。

                                  ユーザ グループの検索ページが表示されます。

                                  ステップ 13   検索条件として standard を入力し、[Find] をクリックします。

                                  名前が Standard で始まるユーザ グループの一覧が表示されます。

                                  ステップ 14   [Standard CTI Enabled] グループをクリックします。

                                  ユーザを Standard CTI Enabled グループに追加するには、ステップ 9 ~ 11 を繰り返します。


                                  E.164 ダイヤル プランでのセキュリティ担当者の割り当て

                                  Emergency Responder では、先頭に + が付いた E.164 番号はオンサイトのセキュリティ電話番号としてサポートされません。

                                  Unified CM に設定されているオンサイトのセキュリティ電話番号が先頭に + が付いた E.164 の場合、先頭に + を付けずに Emergency Responder でオンサイトのセキュリティ電話番号を設定し、Emergency Responder から受信するときに Unified CM で先頭の + をオンサイトのセキュリティ電話番号に追加するようにトランスレーション パターンを設定する必要があります。

                                  次の手順に従ってください。

                                  手順
                                    ステップ 1   電話機を Phones パーティションに配置します。
                                    ステップ 2   912、913XXXXXXX を E911 パーティションに配置し、E911CSS を割り当てます。
                                    ステップ 3   Phones パーティションを含む PhoneCSS を作成し、電話回線に割り当てます。
                                    ステップ 4   911 を Phones パーティションに配置し、E911CSS を割り当てます。
                                    ステップ 5   パーティション E911 と Phones を含む E911CSS を作成します。
                                    ステップ 6   トランスレーション パターンを作成します。
                                    ステップ 7   Emergency Responder に設定されているオンサイトのセキュリティ担当者 DN と一致する E911 パーティションにトランスレーション パターンを配置します。
                                    ステップ 8   トランスレーション パターンのコーリング サーチ スペースを PhoneCSS に設定します。
                                    ステップ 9   着信側トランスフォーメーションで、[Prefix Digits] を [+] に設定します。

                                    これで、トランスレーション パターンによって、電話機に割り当てられたパーティションを含む CSS にコールがルーティングされます。