Cisco Unified Communications Manager, Release 9.0(1) アップグレード ガイド
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発行日;2012/11/22   |   ドキュメントご利用ガイド   |   ダウンロード ;   この章 pdf   ,   ドキュメント全体 pdf    |   フィードバック

目次

始める前に

ここでは、IM and Presence Service Release 9.0 にアップグレードするための準備方法について説明します。

最初にお読みください

アップグレードを始める前に、次の重要な注意事項をお読みください。


警告


アップグレード中は IM and Presence の設定を変更しないでください。 アップグレード中にデータベースにデータ書き込まれると、アップグレードが失敗する可能性があります。



警告


標準アップグレードを開始し、新しいソフトウェア バージョンに切り替えているときは、ユーザを削除しないでください。 この処理時に Cisco Unified Communications Manager(Unified CM)でユーザを削除すると、Cisco Unified Presence の UC Profile データの移行が失敗します。

また、標準アップグレードを開始し、新しいソフトウェア バージョンに切り替えているときは、LDAP の同期を実行しないでください。この操作によって UC Profile データの移行が失敗するため、ユーザが削除される可能性があります。


  • 更新アップグレード時にはシステムを使用できなくなるため、常にメンテナンス期間にアップグレードを実行してください。
  • いずれかの段階でアップグレードをキャンセルした場合、またはアップグレードが失敗した場合は、IM and Presence サーバをリブートしてから、もう一度アップグレードを実行してください。

アップグレード後のシステムのアベイラビリティ

標準アップグレードの場合、アップグレードされたソフトウェアをアクティブにすると、パブリッシャ ノードのシステムは再起動し、最長 30 分間機能しなくなります。 サブスクライバ ノードの停止時間は、データベース レプリケーションが完了するまでの時間と、データベースのサイズによって変わります。

また、旧バージョンのソフトウェアに戻す必要がある場合、システムの再起動が必要なので、同様の停止時間が生じます。

クラスタ間ピアのサポート

IM and Presence Release 9.0(1) は、Cisco Unified Presence Release 8.6 と IM and Presence Release 9.0(1) を実行するクラスタ間ピアからクラスタへのアップグレードのみをサポートしています。 Release 8.0(x) または Release 8.5(x) を実行するクラスタ間ピアからクラスタへのアップグレードはサポートされていません。

マルチノードのクラスタ

マルチノードで構成される IM and Presence クラスタがある場合、そのクラスタ内のすべてのノードをアップグレードする必要があります。 マルチノードのクラスタがある場合、パブリッシャ ノードをアップグレードしてから、サブスクライバ ノードをアップグレードする必要があります。 また、パブリッシャ ノードに新規インストールして、サブスクライバ ノードでアップグレードを実行することはできません。

アップグレードの種類

IM and Presence Service を使用すると、システムの運用を続行しながら、サーバにアップグレード ソフトウェアをインストールできます。 アップグレードには次の 2 種類があります。

  • 標準アップグレード:オペレーティング システムをアップグレードしない、またはインストール時に複数回のリブートを必要としないアップグレード
  • 更新アップグレード:基礎となるオペレーティング システムをアップグレードするインストール中に、複数回のリブートを必要とするアップグレード

標準アップグレードと更新アップグレードのいずれを実行する必要があるかは、サーバによって自動的に決定されます。


(注)  


  • Cisco Unified Presence Release 8.6(3) 以前から IM and Presence にアップグレードする場合は、常に更新アップグレードです。
  • 更新アップグレード時にはシステムを使用できなくなるため、常にメンテナンス期間にアップグレードを実行してください。

標準アップグレード

標準アップグレードの場合は、アップグレード ソフトウェアをインストールすると、そのソフトウェアは非アクティブなバージョンとしてインストールされます。 ソフトウェアのインストール中もシステムは通常通り動作します。 アップグレードが完了すると、システムをアップグレードしたソフトウェアで自動的にリブートするか、後から新しいソフトウェアに手動で切り替えることができます。 新しいソフトウェアでリブートすると、古いソフトウェア バージョンはシステム内に残されます。 そのため、新しいソフトウェアに予期しない問題が起こっても、古いバージョンに戻せます。 アップグレード中に、設定情報はアップグレードされたバージョンに自動的に移行されます。


(注)  


データベースへの変更は、アクティブ ソフトウェアに対してのみ実行できます。 非アクティブ ソフトウェアのデータベースはアップデートされません。 アップグレード後にデータベースに変更を加えた場合は、新しいソフトウェアに切り替えてから同じ変更を繰り返す必要があります。


更新アップグレード


(注)  


更新アップグレード時にはシステムを使用できなくなるため、常にメンテナンス期間にアップグレードを実行してください。


更新アップグレードでは、アップグレードが完了したときに新しいアップグレード ソフトウェアを自動的に実行するかどうかを選択できます。 新しいソフトウェアを実行しないよう選択した場合は、アップグレード完了時に古いソフトウェア バージョンでシステムがリブートされ、後から新しいソフトウェアに手動で切り替えることができます。 更新アップグレードと標準アップグレードの違いは、更新アップグレードの場合は古いソフトウェア バージョンを継続して使用したい場合にシステムがリブートされ、新しいバージョンに切り替える場合はリブートする必要がない点です。

何らかの理由によって以前のソフトウェア バージョンに戻すには、ソフトウェアの旧バージョンに切り替えます。 バージョンを切り替えるには、リブートが必要です。 ソフトウェアのアップグレード後に行った設定変更は失われるので注意してください。

Cisco Unified Presence Release 8.6(3) 以前のバージョンにダウングレードした場合は、古いソフトウェア バージョンに切り替えた後に COP ファイルをインストールする必要があります。


(注)  


MCS-7825-H3 または MCS-7828-H3 サーバが導入されている場合は、前のバージョンに戻すことはできません。新規インストールを実行する必要があります。


更新アップグレードの概要

標準アップグレードと更新アップグレードのいずれを実行する必要があるかは、サーバによって自動的に決定されます。 更新アップグレードが必要なのは、Cisco Unified Presence Release 8.6(4) よりも古いリリースから IM and Presence にアップグレードする場合です。 標準アップグレードと更新アップグレードは、コマンドライン インターフェイス、または Cisco Unified IM and Presence オペレーティング システムの管理 GUI を使用して同じように開始できます。

更新アップグレードは、次の点で標準アップグレードと異なります。
  • アップグレードの一環としてリブートが複数回あります
  • 開始後は、新規インストールの場合と同様に、コンソールにステータス情報が表示されます
  • MCS-7825-H3 と MCS-7828-H3 DRS でバックアップを行うには、16 GB の USB フラッシュ ドライブが必要です。 アップグレード(データ移行)が完了するまで、USB キーを抜かないでください
  • Release 8.0(1) ~ 8.6(1) をアップグレードするには、COP ファイルをインストールする必要があります
  • アップグレードの完了後にバージョンを切り替えるためのさまざまなオプションがあります
  • アップグレードが正常に完了すると、メール通知が送信されます

ヒント


更新アップグレード時には、複数回のリブートが発生します。そのため、メンテナンス期間中に更新アップグレードを実行する必要があります。


標準アップグレードの場合、[アップグレード後にリブートしない(Reboot to upgraded partition)] または [アップグレードされたパーティションをリブート(Do not reboot after upgrade)] というプロンプトが表示されます。 [アップグレードされたパーティションをリブート(Reboot to upgraded partition)] オプションを選択すると、強制的にリブートされます。 このオプションは、ノードを新しいソフトウェア リリースに切り替える場合に選択する必要があります。

更新アップグレードの場合、次のオプションのいずれかを選択するように求められます。
  • [アップグレード後に新バージョンに切り替える(Switch to new version after upgrade)]:リブートは不要です
  • [アップグレード後に新バージョンに切り替えない(Do not switch to new version after upgrade)]:リブートが必要です

アップグレードされたソフトウェア バージョンのままにするには、[アップグレード後に新バージョンに切り替える(Switch to new version after upgrade)] オプションを選択します。

システムを自動的にリブートし、古いソフトウェア バージョンに切り替えるには、[アップグレード後に新バージョンに切り替えない(Do not switch to new version after upgrade)] オプションを選択します。

段階的なアップグレードを実行するには、[アップグレード後に新バージョンに切り替えない(Do not switch to new version after upgrade)] を選択します。 段階的なアップグレードでは、たとえば、ある日の夜間にパブリッシャ ノードをアップグレードし、非アクティブなソフトウェアに戻して、次の日の夜間に新しいアクティブなソフトウェアに切り替えてから、サブスクライバ ノードをアップグレードすることができます。 この例では、同じアップグレード期間にすべてのサブスクライバ ノードをアップグレードする必要があります。また、パブリッシャ ノードを元に戻さないでください。 パブリッシャ ノードを元に戻す場合、Cisco Unified Presence Release 8.6(3) 以前に切り替える手順に従う必要があります。

更新アップグレードに関する考慮事項


(注)  


更新アップグレードを開始する前に、DRS のバックアップを実行することを強くお勧めします。


MCS-7825-H3 または MCS-7828-H3 サーバのアップグレード

MCS-7825-H3 または MCS-7828-H3 サーバ以外のサーバでアップグレードに失敗した場合、旧ソフトウェア バージョンに戻すことができます。 ただし、MCS-7825-H3 または MCS-7828-H3 サーバのアップグレード時には、ディスクが完全に再フォーマットされるので、旧バージョンに戻すことができません。 そのため、16 GB の USB キーを用意して、DRS をバックアップできるようにすることを強くお勧めします。

USB キーはフォーマットする必要があります。 詳細については、『Installation Guide for IM and Presence Service on Cisco Unified Communications Manager』の「Answer File Generator」を参照してください。

COP ファイルのインストール

Cisco Unified Presence Release 8.0.x ~ Release 8.6(1) から Release 9.0 にアップグレードする場合、いずれも COP ファイルをインストールする必要があります。 COP ファイルの名前は ciscocm.cup.refresh_upgrade_v<latest_version>.cop という形式であり、Cisco.com からダウンロードできます。


(注)  


アップグレードを開始する前に、すべてのノードに COP ファイルをインストールする必要があります。

必要な COP ファイルをインストールできないと、「エラーが発生しました:選択したアップグレードは現在のバージョンでは許可されていません(Error encountered: The selected upgrade is disallowed from the current version)」というエラーが発生します。 この場合、アップグレードは中止され、旧バージョンのソフトウェアへ自動的に戻されます。 この「COP ファイル チェック」は、最初のリブートとドライブの再フォーマット前のアップグレード プロセスのごく初期(準備フェーズ)に発生します。 COP ファイルの詳細については、アップグレードのパス、要件、および制限を参照してください。


更新アップグレードの段階

準備フェーズ

更新アップグレードの準備フェーズは、アップグレードの開始直後に発生します。 このフェーズ中、アップグレード プロセスは GUI または CLI を介してモニタできます。 準備フェーズが完了すると、サーバが自動的にリブートされ、アップグレード プロセスが続行されます。 このフェーズの時間は、データベース構成のサイズと複雑さに応じて変わります。

インストール フェーズ

更新アップグレードのインストール フェーズは、いくつかの例外はありますが、新規インストールのインストール フェーズとよく似ています。 この段階のステータスはコンソールを介してモニタできます。 その他の GUI の更新は発生しません。 このフェーズ中にサポートされているサービスはありません。


(注)  


MCS-7825-H3 または MCS-7828-H3 以外のサーバでは、アップグレードが失敗した場合、サーバをリブートすると元のソフトウェア バージョンに戻るので、コマンドライン インターフェイスを使用してインストール ログを確認できます。 MCS-7825-H3 または MCS-7828-H3 サーバの場合、ディスクは完全に再フォーマットされます。元のソフトウェア バージョンに戻すことができるオプションはありません。 これらのサーバの場合、診断ログを USB フラッシュ ドライブに出力することをお勧めします。


システム スタートアップ フェーズ

これは、更新アップグレードの最終フェーズです。 更新アップグレードが完了すると、すべての IM and Presence アプリケーションで新しいアクティブなソフトウェアが実行されます。

アップグレードの時間の要件

IM and Presence ソフトウェアのアップグレードにかかる時間は定まっておらず、ユーザ数や、各ユーザの連絡先リストの平均サイズ、アップグレードがパブリッシャ ノードで行われるかサブスクライバ ノードで行われるか、どのハードウェアが設置されているかなどのさまざまな条件によって異なります。 大規模の導入の場合は、アップグレード ソフトウェアのインストールに数時間かかることもあります。

アップグレードの所要時間を短縮するためのスロットリング

アップグレード中のシステムの安定性を維持するために、システムはアップグレード プロセスを抑制します。このため、Cisco Unified Presence 7.0(1) 以降では旧リリースよりアップグレード プロセスに時間がかかることがあります。

ただし、アップグレード プロセスに思ったより時間がかかる場合は、スロットリングを無効にすることができます。 スロットルを無効にすると、アップグレードの実行時間が短縮されますが、システムのパフォーマンスが低下することがあります。

ライセンス要件

IM and Presence Service には、サーバのライセンスまたはソフトウェア バージョンのライセンスは必要ありません。 IM and Presence 機能は、Cisco Unified Communications Manager ライセンスと統合され、User Connect Licensing(UCL)および Cisco Unified Workspace Licensing(CUWL)の両方に含まれます。 詳細については、『Cisco Unified Communications Manager Enterprise License Manager User Guide』を参照してください。

IM and Presence と Cisco Jabber のユーザ ライセンス要件の詳細については、『Installing Cisco Unified Communications Manager』の「Cisco Unified IM and Presence Service installation」の項を参照してください。

ブリッジ アップグレード

IM and Presence Service は、製造中止になったハードウェアからサポートされるハードウェアへの移行を検討されているお客様向けに、ブリッジ アップグレードをサポートしています。

ブリッジ アップグレードを使用すると、製造中止になったハードウェアに Disaster Recovery System(DRS)バックアップを作成できます。 IM and Presence をサポート対象ハードウェアに新規インストールした後で、この DRS バックアップをサポート対象ハードウェアに復元できます。

製造中止になったハードウェアでアップグレードしようとすると、IM and Presence のインターフェイスと CLI に警告が表示されます。また、IM and Presence では、このサーバでは DRS バックアップの作成機能だけがサポートされていることが通知されます。

IM and Presence は、複数の製造中止になったサーバからのブリッジ アップグレードをサポートしています。 製造中止になったサーバの一覧については、『Hardware and Software Compatibility Information for IM and Presence Service on Cisco Unified Communications Manager』を参照してください。

DRS バックアップの詳細については、『Disaster Recovery System Administration Guide』を参照してください。

アップグレードのパス、要件、および制限

IM and Presence Service Release 9.0(1) は、次のアップグレード パスをサポートしています。

元の Cisco Unified Presence Release アップグレード先の IM and Presence Release アップグレード タイプ
8.0(1) ~ 8.6(1) 9.0(1) 更新アップグレード、COP ファイルが必要
8.6(2) および 8.6(3) 9.0(1) 更新アップグレード
8.6(4) 9.0(1) 標準アップグレード

Cisco Unified Presence 8.0(1) ~ 8.6(1) のアップグレードの場合、すべてのノードに COP ファイルをインストールしてから、アップグレード プロセスを開始する必要があります。 COP は、Cisco.com からダウンロードできます。 COP ファイルの名前は次の形式です。

cisco.com.cup.refresh_upgrade_v<latest_version>.cop

COP ファイルによって、アップグレード パスをサポートする機能を使用できるようになり、さまざまなユーザ エクスペリエンスを強化できます。


注意    


必要なリリースのすべてのノードに COP ファイルをインストールしないと、アップグレードは失敗します。

ソフトウェア バージョンの制限

Release 9.0(1) 以降の Cisco Unified Communications Manager(Unified CM)および IM and Presence サービスでは、ソフトウェア バージョンが一致する必要があります。 2 つのソフトウェア バージョンを一致させるには、メジャー リリース番号とマイナー リリース番号が同じでなくてはなりません。 メジャー リリース番号とマイナー リリース番号は、次のように定義されます。

9.x.y

ここで、9 はメジャー リリース番号で x はマイナー リリース番号、そして y はメンテナンス リリース番号です。

たとえば、IM and Presence Release 9.0.2.10000-4 は Unified CM Release 9.0.12.30000-2 には互換していますが Unified CM Release 9.1.1.10000-3 には互換していません。 同様に、Unified CM Release 8.6.2.10000-6 は IM and Presence Release 9.0.1.10000-9 に対応していません。


(注)  


IM and Presence を Release 9.0(1) にアップグレードするには、アクティブ パーティションまたは非アクティブ パーティションで Unified CM が Release 9.0(1) を実行している必要があります。 IM and Presence を Unified CM と同じバージョンにアップグレードするには、先に Unified CM をアップグレードする必要があります。



注意    


プラットフォーム管理 Web サービス(PAWS)管理を使用して IM and Presence をアップグレードする際、Unified CM のアクティブ バーティションで実行されているソフトウェア バージョンに互換性がない場合は、IM and Presence Release 9.0(1) へのアップグレードとリブートは行わないでください。 アップグレードとリブートを行ってしまうと、当然アップグレードは失敗し、アップグレード処理の最後に失敗がレポートされます。 また、システムのリブート中はシステムがダウンします。

アップグレード失敗が最後に通知されるのは、PAWS 管理によるアップグレードでのみ見られる現象です。 Cisco Unified IM and Presence オペレーティング システムの管理または CLI を介してアップグレードを行った場合にアップグレードが失敗すると、失敗の通知は最初に表示されます。


バージョンの切り替えルール

アップグレード中にバージョンを手動で切り替える場合は、いくつかのルールに従う必要があります。

手動切り替えルール

次の表に、Cisco Unified オペレーティング システムの管理から手動でバージョンを切り替える場合に適用されるルールを示します。

切り替え元(アクティブ) 切り替え先(非アクティブ) ルール
8.x 9.x アクティブな Unified CM パーティションが 9.x を実行しているときにのみ切り替えることができます。
9.x 9.y アクティブな Unified CM パーティションがバージョン 9.y を実行しているときにのみ切り替えることができます。
9.x 8.x 常に可能です。 Unified CM のバージョンにかかわらず、常に 8.x に戻すことができます。
9.y 9.x アクティブな Unified CM パーティションが 9.x を実行しているときにのみ切り替えることができます。 たとえば、9.1(1) から 9.0(1) に切り替える場合、まず Unified CM を 9.0(1) に切り替える必要があります。

アップグレード中のバージョン切り替えルール

アップグレード中にバージョンを切り替える場合のルールを、次の表に示します。

切り替えられるバージョン 切り替えのオプション ルール
標準アップグレード

8.6(4) から 9.y

または

9.x から 9.y(今後のリリースの標準アップグレード)

アップグレードされたパーティションをリブート(Reboot to Upgraded Partition) アクティブな Unified CM パーティションが 9.y を実行している場合にのみ可能。
アップグレード後にリブートしない(Do not reboot after upgrade) 常に可能です。
更新アップグレード
8.0(1) ~ 8.6(3) から 9.y アップグレード後に新バージョンに切り替えない(Do not switch to new version after upgrade) 常に可能です。 Unified CM のバージョンに関係なく、8.x に常に戻すことができます。
アップグレード後に新バージョンに切り替える(Switch to new version after upgrade) アクティブな Unified CM パーティションが 9.y を実行している場合にのみ可能。
9.x ~ 9.y(今後のリリースの更新アップグレード) アップグレード後に新バージョンに切り替えない(Do not switch to new version after upgrade) アクティブな Unified CM パーティションが 9.x を実行しているときにのみ切り替えることができます。
アップグレード後に新バージョンに切り替える(Switch to new version after upgrade) アクティブな Unified CM パーティションが 9.y を実行している場合にのみ可能。

Cisco Unified Presence Release 8.0(x) または Release 8.5 から Release 9.0(1) へのアップグレード

Cisco Unified Presence Release 8.0(x) または Release 8.5 から Release 9.0(1) にアップグレードする場合は、次の点に注意してください。

  • Cisco Unified Presence Release 8.0(x) または Release 8.5 のクラスタへのクラスタ間ピアがある場合は、これらのクラスタがすべて Release 8.6 または 9.0(1) にアップグレードされなければクラスタ間プレゼンスを使用できません。 アップグレードが完了後、以前に設定されたピアの動作が開始し、クラスタ間プレゼンスが回復します。
  • ハイ アベイラビリティ(HA)がイネーブルになった Cisco Unified Presence Release 8.5 クラスタを Release 9.0 (1) にアップグレードする場合は、アップグレードを開始する前に各サブクラスタの HA をディセーブルにすることをお勧めします。 バージョンの切り替えが完了し、データベース レプリケーションが行われ、すべてのサービスが再起動して動作を始めると、各クラスタの HA を再度イネーブルにできます。
  • ソフトウェアのアップグレード中は、Cisco Replication Watcher サービスによりパブリッシャ ノードでの機能サービスの起動が最大で 20 分遅らされます。サブスクライバ ノードでの機能サービスの起動は、レプリケーションが確立するまで無制限に遅延します。

ユーザ プロファイル データの移行

LDAP、ボイスメール、会議、メールストア、CTI ゲートウェイ、およびオーディオの UC Service Profile 情報はこれまで Cisco Unified Presence の管理の [アプリケーション(Application)] > [CUPC/Cisco Jabber] メニューで設定されていましたが、Release 9.0(1) 以降は Cisco Unified Communications Manager(Unified CM)の [ユーザ管理(User Management)] > [ユーザ設定(User Settings)] > [UC サービスおよびサービス プロファイル(UC Service and Service Profile)] メニューで設定されます。 そのため、Cisco Unified Presence Release 8.x を IM and Presence Release 9.x にアップグレードすると、すべてのユーザ プロファイル情報が Unified CM に移行されます。 ユーザ プロファイル情報は Unified CM に新しいサービス プロファイルとして保存されます。このとき、次の名前と説明の形式が使用されます。

名前:UCServiceProfile_Migration_x(x は、1 以降の番号)

説明:移行済みサービス プロファイル番号 x

サービス プロファイルを編集し、意味のある名前に変更できます。 サービス プロファイルの設定については、『Cisco Unified Communications Manager Administration Guide』を参照してください。


(注)  


Cisco Unified Presence Release 8.x で作成されたが、どのエンド ユーザにも割り当てられていないプロファイルは、Unified CM に移行されません


ユーザ プロファイル データの移行時に Unified CM に作成されるサービス プロファイルには、Presence and IM UC サービスなどがあります。 Presence and IM UC サービスは、IM and Presence サービスに接続するために必要な設定を Cisco Jabber 9.0 クライアントに提供します。 Presence and IM UC サービスは、エンド ユーザに割り当てられた UC サービス プロファイルにのみ含まれます。


(注)  


Unified CM の導入で DNS がサポートされていない場合は、Presence and IM UC サービスの [ホスト名/IP アドレス(Host Name/IP Address)] フィールドを変更する必要があります。 Unified CM に Presence and IM UC サービスが作成されると、[ホスト名/IP アドレス(Host Name/IP Address)] フィールドが IM and Presence のドメイン名に設定されます。 DNS がサポートされない場合は、[ホスト名/IP アドレス(Host Name/IP Address)] フィールドを IM and Presence パブリッシャ ノードの IP アドレスに変更する必要があります。 UC サービスの詳細については、『Cisco Unified Communications Administration Guide』を参照してください。


次に、IM and Presence のエンド ユーザに割り当てられたプロファイルの一意の組み合わせが、1 つの新しい UC サービス プロファイルとして Unified CM に移行される様子を示します。

図 1. 例 1



図 2. 例 2



図 3. 例 3



Cisco Jabber のビデオ設定の移行

Cisco Unified Presence Release 8.x の [ビデオは常にミュート状態で起動(Always begin with video muted)] 設定は、Cisco Unified Presence の管理の [アプリケーション(Application)] > [Cisco Jabber] > [設定(Settings)] で設定します。 この設定は、Release 9.0(1) へのアップグレード時には移行されません。 Release 9.0(1) では、この設定は [ビデオで通話を開始しない(Never start call with video)] と呼ばれる Cisco Jabber Enterprise パラメータとして Unified CM に設定されます。 [ビデオで通話を開始しない(Never start call with video)] 設定のデフォルトは False です。 通話をビデオで開始しないように設定するには、Unified CM Enterprise パラメータの設定ウィンドウで [ビデオで通話を開始しない(Never start call with video)] を True に設定する必要があります。

クラスタ間のアップグレード

IM and Presence Service Release 9.0(1) は、Cisco Unified Presence Release 8.6 と IM and Presence Release 9.0(1) を実行するクラスタ間ピアからクラスタへのアップグレードのみをサポートしています。

アップグレード前タスクの実行

IM and Presence ソフトウェアのアップグレードを開始する前に、次のタスクを実行する必要があります。

手順
    ステップ 1   新しいリリースに関するリリース ノートとドキュメントを読み、サポートされるアップグレード、新機能、システムに関連する他の製品とアップグレードとの相互作用について理解しておく必要があります。
    ステップ 2   アップグレード先の IM and Presence ソフトウェアで、お使いのハードウェアがサポートされていることを確認してください。 詳細については、『Hardware and Software Compatibility Information for IM and Presence Service on Cisco Unified Communications Manager』を参照してください。
    ステップ 3   IM and Presence サブクラスタで、ハイ アベイラビリティをディセーブルにしておきます。 [Cisco Unified CM IM and Presence の管理(Cisco Unified CM IM and Presence Administration)] > [システム(System)] > [クラスタ トポロジ(Cluster Topology)] を選択します。

    詳細については、『Deployment Guide for IM and Presence Service on Cisco Unified Communications Manager』を参照してください。

    ステップ 4   システムをバックアップします。

    詳細については、『Disaster Recovery System Administration Guide』を参照してください。

    ステップ 5   IM and Presence のアップグレードの一環として Cisco Unified Communications Manager をアップグレードする必要がある場合は、IM and Presence Sync Agent サービスを停止し、再起動する必要があります。 Sync Agent サービスを再起動するには、Cisco Unified IM and Presence のサービスアビリティを表示し、[ツール(Tools)] > [コントロール センタのネットワーク サービス(Control Center - Network Services)] を選択します。