Cisco WebDialer ガイド Version 1.0(3) Cisco CallManager Release 3.3(3)
Cisco WebDialer の管理
Cisco WebDialer の管理
発行日;2012/01/15 | ドキュメントご利用ガイド | ダウンロード ; この章pdf | フィードバック

目次

Cisco WebDialer の管理

対象とする読者

前提条件

概要

Cisco WebDialer のインストールと設定

Cisco WebDialer のインストール

WebDialer Servlet の設定

Redirector Servlet の設定(オプション)

directory.asp の有効化

SOAP インターフェイスの有効化(オプション)

アプリケーション ダイヤル ルールの設定(オプション)

プロキシ ユーザの作成(オプション)

冗長性

Cisco WebDialer の管理

この章では、Cisco WebDialer の管理方法について説明します。内容は次のとおりです。

「対象とする読者」

「前提条件」

「概要」

「Cisco WebDialer のインストールと設定」

「プロキシ ユーザの作成(オプション)」

対象とする読者

この章は、Cisco WebDialer Version 1.0(3) を管理する Cisco CallManager の管理者を対象としており、管理者が Cisco CallManager を十分に理解していることを前提としています。 Cisco CallManager の詳細については、「このマニュアルについて」の 「関連資料」にある Cisco CallManager ドキュメントの一覧を参照してください。

前提条件

社内ディレクトリ検索ページを Cisco WebDialer 向けに設定、または Cisco CallManager ディレクトリ検索ページを設定するには、システム管理者が次の作業を行う必要があります。

Cisco CallManager のインストールと設定

Cisco WebDialer のインストールと設定

Cisco CallManager のドキュメントの一覧は、「このマニュアルについて」の 「関連資料」を参照してください。

概要

Cisco WebDialer を Cisco CallManager サーバにインストールして、Cisco CallManager と組み合せて使用すると、Cisco IP Phone ユーザは Web およびデスクトップ アプリケーションからコールを開始できます。 たとえば、Cisco WebDialer は社内電話帳にあるハイパーリンクされた電話番号を使用します。これによってユーザはコールしようとしている相手の電話番号をクリックして、Web ページから電話をかけることができます。

Cisco WebDialer の主な 2 つのコンポーネントは、Webdialer Servlet と Redirector Servlet です。

Webdialer Servlet

WebDialer Servlet は Java Servlet であり、特定クラスタ内の Cisco CallManager ユーザがコールを開始および終了できるようにすると共に、電話機および回線の設定にアクセスできるようにします。 たとえば、Microsoft Outlook は Cisco WebDialer サーバ上で特定の SOAP インターフェイス方式を呼び出して、電話機すべての一覧を要求し、それらの電話機に関連付けられた電話番号を特定ユーザについて要求します。 この Webdialer Servlet は Cisco CallManager のシステム管理者が設定した Cisco CallManager サーバ上にあります。

Redirector Servlet

Redirector Servlet は Java ベースの Tomcat Servlet であり、Cisco WebDialer ユーザによる要求に対して Cisco CallManager クラスタを検出します。 要求をユーザの Cisco CallManager クラスタ内にある特定の Cisco WebDialer サーバにリダイレクトします。 Redirector Servlet はマルチクラスタ アプリケーションだけに使用されます。また、HTML over HTTPインターフェイスを使用して開発されたアプリケーションだけで使用できます。

図 2-1 複数のクラスタ

 

図 2-1 に、Redirector Servlet がマルチクラスタ環境でコールをリダイレクトする仕組みを示します。 たとえば、3 つのクラスタが 1 つの都市に 1 つずつ、サンノゼ(SJ-CM)、ダラス(D-CM)、ニューヨーク(NY-CM)にあるものとします。 各クラスタには 3 台の Cisco CallManager サーバがあり、Webdialer Servlet が Cisco CallManager サーバ SJ-CM1、D-CM2、および NY-CM3 に設定されています。

システム管理者は wdservers サービス パラメータに特定の Cisco CallManager サーバの IP アドレスを入力することにより、任意の Cisco CallManager サーバ上にある Webdialer Servlet を設定します。 Webdialer Servlet および Redirector Servlet の設定の詳細については、「Cisco WebDialer のインストールと設定」を参照してください。

サンノゼにいるユーザが Cisco WebDialer によって有効になっている社内のディレクトリ検索ページで電話番号をクリックすると、次の処理が実行されます。


 

1. Cisco CallManager サーバが最初の makeCall HTTP 要求を Redirector Servlet に送信します。

2. この要求を受信するのが初めての場合、Redirector Servlet は Cisco WebDialer サーバの Cookie を読み取り、Cookie が空であることを検出します。

再度受信した要求の場合、Redirector Servlet は前にクライアントにサービスを提供した Cisco WebDialer サーバの IP アドレスを読み取り、 isClusterUser HTTP 要求をそのサーバだけに送信します。

3. Redirector Servlet は情報を要求する応答を返し、ユーザには認証ダイアログボックスが表示されます。

4. ユーザは Cisco CallManager のユーザ ID とパスワードを入力して[ サブミット] ボタンをクリックします。

5. Redirector Servlet はこの情報からユーザ識別情報だけを読み取り、システム管理者が設定した各 Cisco WebDialer サーバに対して isClusterUser HTTP 要求を送信します。

図 2-1 は、SJ-CM1、D-CM2、および NY-CM3 に設定された Webdialer Servlet に対してこの要求が送信される仕組みを示しています。 発信側の地理的な場所に応じて、その場所を表すクラスタからの WebDialer Servlet が Redirector Servlet に肯定応答を返します。 通知を受けた残りの Webdialer Servlet は、否定応答を返します。 発信側の場所がサンノゼ(SJ-CM)であるため、WebDialer Servlet SJ-CM1 は要求に対して肯定応答を返します。

6. Redirector Servlet がユーザからの元の要求を SJ-CM1 にリダイレクトします。


 

Cisco WebDialer のインストールと設定

この項では Cisco WebDialer のインストールおよび設定に必要な作業について説明します。

Cisco WebDialer をインストールおよび設定する前に、Cisco CallManager Release 3.3(3) をインストールおよび設定しておく必要があります。


注意 サービス リリースまたはエンジニアリング リリースの Cisco CallManager 3.3(3) を使用する場合には、次の点に注意してください。
Cisco WebDialer がインストールされているサーバで同じリリースの新バージョンにアップグレードすると、Cisco WebDialer の機能は無効になります。 Cisco WebDialer の機能を復元するには、「Cisco CallManager Release 3.3 (3) アップグレード後の Cisco WebDialer 再インストール」の項にある手順に従います。

Cisco CallManager Release 3.3 (3) アップグレード後の Cisco WebDialer 再インストール


 

1. アップグレードする Cisco CallManager サーバ上で現在実行している Cisco WebDialer をアンインストールします。

2. Cisco CallManager を必要なバージョンの Release 3.3(3) にアップグレードします。

3. 同じ Cisco CallManager サーバに Cisco WebDialer を再インストールします。


 

Cisco CallManager 3.3(3) のインストールおよび設定に関するドキュメントについては、「このマニュアルについて」の 「関連資料」を参照してください。

Cisco WebDialer をインストールおよび設定するには、次の手順を実行します。

1. Cisco CallManager Release 3.3(3) を実行している Cisco CallManager サーバに Cisco WebDialer をインストールします。

2. Webdialer Servlet を設定します。 詳細については、「WebDialer Servlet の設定」を参照してください。

3. Redirector Servlet を設定します。 詳細については、「Redirector Servlet の設定(オプション)」を参照してください。

4. マルチクラスタ アプリケーション用のアプリケーション ダイヤル ルールを設定します。 詳細については、「アプリケーション ダイヤル ルールの設定(オプション)」を参照してください。

5. SOAP インターフェイスを有効にします。 この手順を使用するのは、サブスクライバ サーバとして使用される Cisco CallManager サーバに Cisco WebDialer をインストールする場合だけです。 詳細については、「SOAP インターフェイスの有効化(オプション)」を参照してください。

Cisco WebDialer のインストール

次の手順に従って、Cisco CallManager Release 3.3(3) を実行している Cisco CallManager サーバに Cisco WebDialer Version 1.0(3) をインストールします。


ステップ 1 http://www.cisco.com/cgi-bin/tablebuild.pl/callmgr-33 にある実行可能(.exe)ファイルをダウンロードします。

ステップ 2 実行可能ファイルを起動します。このファイルによって InstallShield Wizard が起動します。 InstallShield Wizard に従ってインストールを進めることができます。

ステップ 3 InstallShield Wizard を使用してインストールを完了した後、次の作業を行います。

WebDialer Servlet と Redirector Servlet の設定

アプリケーション ダイヤル ルールの設定(オプション)

SOAP インターフェイスの有効化(オプション)


 

WebDialer Servlet の設定

WebDialer Servlet は http://ipaddress/webdialer/Webdialer?destination=xxxx にあります。ipaddress は Cisco WebDialer をインストールしている Cisco CallManager サーバの IP アドレスです。

Webdialer Servlet を設定するには、次の手順を実行します。


ステップ 1 CCO からダウンロードした実行可能(.exe)ファイルは、システム ハード ドライブの次の場所に初期設定(.ini)ファイルをインストールします。

C:\Program Files\Cisco\WebDialer\configwd.ini

ステップ 2 configwd.ini ファイルを開きます。このファイルは C:\Program Files\Cisco\WebDialer\configwd.ini にあります。このファイルには、 TraceOn PrimaryCTIManager BackupCTIManager EndCallDialogDuration、および UserSessionExpiryInHours という 5 つのパラメータがあります。

これらのパラメータのうち、 TraceOn PrimaryCTIManager EndCallDialogDuration、および
UserSessionExpiryInHours
の 4 つにはすでにデフォルト値が割り当てられています。 アプリケーションで必要な場合は、新しい値を入力します。

パラメータ BackupCTIManager にはデフォルト値が割り当てられていません。 アプリケーションでバックアップ CTI Manager が必要な場合、このパラメータに値を入力します。

 

TraceOn

True または False を入力して、Webdialer Servlet に対するデバッグ トレースを On または Off にします。

PrimaryCTIManager

プライマリ Cisco CTIManager の IP アドレスを入力します。 CTI Manager のデフォルト IP アドレスは 127.0.0.1 で、これは Cisco WebDialer のセットアップに使用されたローカル ホスト サーバです。 最大の長さは 15 桁です。

BackupCTIManager

バックアップ Cisco CTIManager の IP アドレスを入力します。 最大の長さは 15 桁です。 IP アドレスがない場合、バックアップ CTI Manager が存在しないことを意味します。

EndCallDialogDuration

コールを終了するためのダイアログを表示するまでの時間を秒単位で入力します。 このダイアログは、エラーでダイヤル アウトした場合にコールの終了が必要なことを示します。 デフォルト値は 15 秒で、最大値は 60 秒、最小値は 10 秒です。

UserSessionExpiryInHours

ユーザのログイン セッションが有効な期間を時間単位で入力します。 デフォルト値 0 は、ログイン セッションが無期限に有効なことを示します。

ステップ 3 パラメータ値を有効にするため、Cisco Tomcat Service を再起動します。


 

Redirector Servlet の設定(オプション)

Redirector Servlet は、アプリケーションで複数のクラスタが必要な場合にだけ設定します。 単一クラスタ アプリケーションの場合は、Cisco CallManager に組み込まれている Cisco CallManager ディレクトリ検索ページ(directory.asp)を使用します。

Redirector Servlet は http://ipaddress/webdialer/Redirector?destination=xxxx にあります。ipaddress は Cisco WebDialer をインストールしている Cisco CallManager サーバの IP アドレスです。


) 実行可能ファイルは再度ダウンロードしないでください。 実行可能ファイルをダウンロードして Cisco WebDialer をインストールすると、実行可能ファイルによって、Redirector Servlet ファイル(configrd.ini ファイル)および WebDialer Servlet ファイル(configwd.ini)がインストールされます。


Redirector Servlet を設定するには、次の手順を実行します。


ステップ 1 configrd.ini ファイルを開きます。このファイルは C:\Program Files\Cisco\WebDialer\configrd.ini にあります。このファイルには、 wdservers TraceOn という 2 つのパラメータがあります。

パラメータ TraceOn には、すでにデフォルト値が割り当てられています。 アプリケーションで必要な場合は、新しい値を入力します。 wdservers には、アプリケーションで必要な場合に新しい値を入力します。

wdservers

Cisco WebDialer が有効になっている Cisco CallManager サーバの IP アドレスを入力します。 各 IP アドレスはスペースで区切ります。 WebDialer Servlet は クラスタごとに 1 つだけ有効にする必要があります。 1 クラスタにつき複数の WebDialer Servlet が有効になっている場合、エンド ユーザがコール先の電話番号をクリックすると、コンピュータ画面にドロップダウン メニューが表示されます。 このドロップダウン メニューには、発信側(電話をかけているエンド ユーザ)のさまざまな場所が含まれています。 エンド ユーザは適切な場所を選択して電話をかけます。

TraceOn

True または False を入力して、Redirector Servlet に対するデバッグ トレースを On または Off にします。

ステップ 2 パラメータ値を有効にするため、Cisco Tomcat Service を再起動します。


 

directory.asp の有効化

単一クラスタ アプリケーションの場合、Cisco CallManager ディレクトリ検索ページ(directory.asp)から Cisco WebDialer にアクセスします。このページは Cisco CallManager に組み込まれていて、次の場所にあります。

http://<Cisco WebDialer がインストールされている CallManager サーバ>/CCMuser/directory.asp

Cisco CallManager のドキュメントについては、「このマニュアルについて」の 「関連資料」を参照してください。 また、Simple Access Object Protocol(SOAP)または HTML インターフェイスを使用して開発可能な、カスタマイズされた電話帳検索アプリケーション経由でも Cisco WebDialer にアクセスできます。 これらのインターフェイスの説明については、 第3章「Cisco WebDialer API リファレンス」 を参照してください。

SOAP インターフェイスの有効化(オプション)

Cisco CallManager サーバに Cisco WebDialer をインストールした後で SOAP インターフェイスが有効になっていない場合は、Cisco Tomcat Service を再起動します。

アプリケーション ダイヤル ルールの設定(オプション)

アプリケーション ダイヤル ルールは、Cisco WebDialer のマルチクラスタ アプリケーションだけを対象に設定する必要があります。 単一クラスタ アプリケーションに Cisco CallManager ディレクトリ検索ページ(directory.asp)を使用している場合、これらのダイヤル ルールを設定する必要はありません。

このようなアプリケーションのダイヤル ルールを設定するには、次の場所にある Cisco IP Manager Assistant のドキュメントを参照してください。www.cisco.com/univercd/cc/td/doc/product/voice/c_callmg/3_3/sys_ad/3_3_2/ccmfeat/fsipma.htm

プロキシ ユーザの作成(オプション)

makeCallProxy HTML over HTTP インターフェイスを使用して Cisco WebDialer アプリケーションを開発する場合は、プロキシ ユーザを作成します。 makeCallProxy インターフェイスの説明については、 第 3 章「Cisco WebDialer API リファレンス」 「makeCallProxy」を参照してください。

Cisco CallManager およびその関連機能を管理する方法については、「このマニュアルについて」の 「関連資料」にあるドキュメントの一覧を参照してください。

既存ユーザまたは新規ユーザのいずれかに対して認証プロキシ権限を有効にできます。

既存ユーザの認証プロキシ権限を有効にするには、次の手順を実行します。


ステップ 1 Start > Programs > Cisco CallManager 3.3 の順に選択して、Cisco CallManager Administration ページをローカルで起動します。

ステップ 2 User > Global Directory の順にクリックします。

ステップ 3 Cisco CallManager ユーザの名前を入力して Search をクリックします。 ユーザ情報のページが表示されます。ここには、そのユーザの Last Name First Name User ID 、および Department が表示されます。

ステップ 4 ステップ 3 で示されたフィールドのいずれかをクリックします。そのユーザのユーザ設定ページが表示されます。

ステップ 5 そのページの左パネルで Extension Mobility リンクをクリックします。 そのユーザの Extension Mobility ページが表示されます。

ステップ 6 ページをスクロール ダウンし、オプション「Enable Authentication Proxy Rights」のボックスをクリックして選択します。

ステップ 7 Update Selected をクリックします。


 

新規ユーザの認証プロキシ権限を有効にするには、次の手順を実行します。


ステップ 1 Start > Programs > Cisco CallManager 3.3 の順に選択して、Cisco CallManager Administration ページをローカルで起動します。

ステップ 2 User > Add New User の順にクリックします。

ステップ 3 次の必須フィールドに入力します。

First Name Last Name User ID User Password Confirm Password PIN 、および Confirm PIN の各フィールドです。 Insert をクリックします。

ステップ 4 そのページの左パネルで Extension Mobility リンクをクリックします。 そのユーザの Extension Mobility ページが表示されます。

ステップ 5 ページをスクロール ダウンし、チェックボックス Enable Authentication Proxy Rights をオンにします。

ステップ 6 Update Selected をクリックします。


 

冗長性

マルチクラスタ環境で実行するアプリケーションにとって、冗長性は重要です。 ここでは、そのような冗長性の実現に使用される方式の 1 つについて説明します。

マルチクラスタ環境において 1 つの Redirector Servlet が複数クラスタ上で実行に使用されると、Single Point of Failure(SPOF; 単一障害点)になります。 たとえば 図 2-1では、1 つの Redirector Servlet がサンノゼ クラスタで実行され、ニューヨークおよびダラスのクラスタにもサービスを提供しています。 この Redirector Servlet がサンノゼ クラスタ上での実行に失敗すると、3 つすべてのクラスタからサービスを受けるユーザは Cisco WebDialer を使用できません。

この SPOF を避けるには、クラスタごとに Redirector Servlet を設定します。 ディレクトリ検索ページが http://SanJoseCluster.company.com/webdialer/Redirector などの URL を示す場合は、その URL を http://webdialer-service.company.com/webdialer/Redirector のような仮想リンクに変更します。 この仮想リンクは Cisco DistributedDirector を使用している仮想マシンを示します。 すべての Redirector Servlet はこの仮想リンクの背後で動作します。

Cisco DistributedDirector のインストールおよび設定の詳細については、Cisco DistributedDirector のドキュメント一式を参照してください。