Cisco Collaboration システム 10.x ソリューション リファレンス ネットワーク デザイン(SRND)
コール録音とモニタリング
コール録音とモニタリング
発行日;2014/04/25 | 英語版ドキュメント(2013/11/23 版) | ドキュメントご利用ガイド | ダウンロード ; この章pdf , ドキュメント全体pdf (PDF - 27MB) | フィードバック

目次

コール録音とモニタリング

この章の新規情報

モニタリング ソリューションと録音ソリューションの種類

SPAN ベース ソリューション

UnifiedCM コールのモニタリングおよび録音

Cisco Unified IP Phone を使用したコールのモニタリングおよび録音

UnifiedCM 制御の音声ゲートウェイによるコール録音

Cisco MediaSense

Cisco MediaSense の配置

エージェント デスクトップ

Cisco TelePresence コンテンツ サーバ

Cisco TelePresence Content Server の配置

モニタリングおよび録音のキャパシティ プランニング

コール録音とモニタリング

コール モニタリングおよび録音ソリューションは、Cisco IP Phone、Cisco Unified Border Element デバイス、Cisco スイッチなどの Unified Communications および Collaboration ソリューションのさまざまなコンポーネントにわたって適用される音声コールおよびビデオ コールを自動的にモニタし、録音する方法を提供します。こうした録音は、コンプライアンスや音声テキスト変換と音声分析などのさまざまな目的、またはポッドキャスティングやブログのために、コール センターと他の業界で使用できます。この章では、音声コールとビデオ コールの両方に Cisco Unified Communications および Collaboration ソリューションで利用できるさまざまなコール録音ソリューションの概要を示します。また、Cisco Unified Communications および Collaboration ソリューションに組み込まれたコール録音ソリューションに関する基本的な設計の考慮事項の概要についてもを示します。

この章の新規情報

表 25-1 に、この章に新しく追加されたトピック、またはこのマニュアルの以前のリリースから大幅に改訂されたトピックの一覧を示します。

表 25-1 新規情報、またはこのマニュアルの以前のリリースからの変更情報

新規トピックまたは改訂されたトピック
説明箇所
改訂日

Cisco Unified CM で制御される音声ゲートウェイを使用したコール録音

「Unified CM 制御の音声ゲートウェイによるコール録音」

2013 年 11 月 19 日

Cisco Collaboration システム リリース 10.0 のアップデート

この章の各項で説明

2013 年 11 月 19 日

モニタリング ソリューションと録音ソリューションの種類

ここでは、次の種類のコール録音ソリューションおよびモニタリング ソリューションについて説明します。

「SPAN ベース ソリューション」

「Unified CM コールのモニタリングおよび録音」

「Cisco MediaSense」

「エージェント デスクトップ」

「Cisco TelePresence コンテンツ サーバ」

SPAN ベース ソリューション

スイッチド ポート アナライザ(SPAN)に基づく録音ソリューションは、コールの録音にパケット スニッフィング テクノロジーを使用します。SPAN は、ネットワーク トラフィックのモニタリングの方法です。SPAN がスイッチ ポートまたは VLAN で有効になっている場合、スイッチは、そのポートまたは VLAN を通過するすべてのネットワーク パケットのコピーを、録音サーバまたはモニタリング サーバ(Cisco Unified Contact Center Express、Cisco Unified Workforce Optimization Quality Management、またはサードパーティ製録音サーバなど)がそれらのパケットを分析する別のポートに送信します。ネットワーク トラフィックに組み込まれている VoIP パケットを検出して解読し、オーディオとしてストレージに格納します。SPAN は、必要に応じて Cisco 音声ゲートウェイまたは Cisco IP Phone に接続されたポートで有効にできます。たとえば、IP Phone 間の内部コールを録音する場合、SPAN は、IP Phone に接続するスイッチ ポートで有効になっている必要があります。

図 25-1 に、内部コールの録音用の SPAN ベースの録音ソリューション配置を示しています。送信元ポートとしてマークされた IP Phone に接続するポートは、録音サーバに接続した宛先ポートにミラーリングされます。

図 25-1 内部コール用の SPAN ベースのコール録音フロー

 

一部のシスコ パートナーは、Cisco Unified Communications および Collaboration ソリューションに SPAN ベースの録音サーバとアプリケーションを提供します。技術的な詳細については、次の URL で入手可能な『 Cisco Developer Network Marketplace Solutions Catalog 』の特定のパートナー製品の情報を参照してください。

https://marketplace.cisco.com/catalog/search?utf8=%E2%9C%93&x=48&y=6&search%5Btechnology_category_ids%5D=1900

さらに、ポートのミラーリングが有効な場合、ネットワーク トラフィック フローは、適切な帯域幅のプロビジョニングについて考慮する必要があります。特に Cisco Unidied CM や Cisco TelePresence Recording Server のような仮想化環境でセットアップされたアプリケーションをホストする際は、配置されるサーバ タイプについても考慮する必要があります。

SPAN ベースの録音および仮想化

ここでは、仮想化が有効になっている一般的な SPAN ベースの配置の一部と、制限の一部について確認します。VMware は、vSphere 5.0 からサポートされている VMware vSphere 分散スイッチで SPAN 機能をサポートします。

仮想化環境におけるセットアップ時には、Unified Communications、コンタクト センター アプリケーション、ポート アナライザ アプリケーションの一部が同じホストまたは異なるホストの仮想マシン上に配置される場合があります。仮想化されたセットアップでは、SPAN ベースの録音ソリューションにいくつかの制限があります。たとえば、次の機能は仮想化による Cisco Unified Contact Center Enterprise(Unified CCE)の配置ではサポートされていません:

リモート サイレント モニタリング

Cisco Unified Computing System(UCS)B シリーズ シャーシでの SPAN ベースのサイレント モニタリングおよび録音


) SPAN ベースのサイレント モニタリングおよび録音は UCS B シリーズ シャーシではサポートされません。


Unified CM コールのモニタリングおよび録音

Cisco Unified CM サイレント モニタリングおよびコール録音ソリューションは、コンプライアンスの目的のため、顧客の会話を監視して録音する機能を備えています。サイレント コール モニタリング機能では、エージェントと顧客の両者がスーパーバイザのコールへの参加を認識せずに、スーパーバイザは両者の会話を聞くことができます。コール録音機能を使用すると、システム管理者や許可を受けた担当者は、エージェントと顧客の会話をアーカイブできます。

Cisco Unified CM は自動および選択録音をサポートしています。自動録音では、Unified CM はエンドポイントに接続されるすべてのコールを自動的に録音します。選択録音では、エンドポイントのコールの録音を開始するようにユーザが明示的に Unified CM に要求する必要があります。ユーザは、エンドポイントの [Start Recording] ボタンを押すか、JTAPI または TAPI アプリケーションから録音要求を送信することによって、録音を要求できます。録音を開始するには、Unified CM は要求をフォーキング デバイスに送信します。フォーキング デバイスは、メディアがキャプチャおよびアーカイブされる録音サーバに会話のメディアを分岐します。Unified CM は、コールのモニタリングおよび録音を実行するために、次のデバイスからのメディア フォーキング機能を使用します。

Cisco Unified IP Phone

Cisco Unified CM 制御音声ゲートウェイ

Cisco Unified IP Phone を使用したコールのモニタリングおよび録音

Cisco Unified CM は音声コールにコール モニタリングおよび録音を提供するために IP Phone に基づくアーキテクチャを使用します。コールのモニタリングおよび録音を有効にするには、IP Phone の組み込みブリッジ(BIB)を使用します。

コール モニタリングの場合、エージェントの電話機は、電話機の 2 つの音声 RTP ストリームを組み合わせ(エージェント用と顧客用)、スーパーバイザの電話機へ生成されるストリームを送信します。さらに、ウィスパー コーチングでは、コール モニタリング セッショ中でもスーパーバイザはエージェントと話ができます。コール モニタリングおよびウィスパー コーチングは Unified CM の JTAPI インターフェイスまたは TAPI インターフェイスを介したコール センター アプリケーションによって呼び出すことができます。

録音の場合、エージェントの電話機は 2 つのストリームを録音サーバに分岐します。2 つのストリームのうち 1 つはエージェントの音声用、もう一方は顧客の音声用で、別々に録音されます。1 つのストリームが必要な場合、顧客は録音されたストリームを混合して、サードパーティ製のアプリケーションから会話を生成することができます。

図 25-2 は、IP Phone による Unified CM のコール モニタリングおよびコール録音の基本的なセットアップ フローを示しています。エージェントとスーパーバイザの電話機は CTI で制御されます。このタイプのコール モニタリングおよび録音を使用すると、エージェントの電話をメディア フォーキング デバイスから切り離せないため、ソリューションを配置できるのは 1 つのクラスタ内のみになります。

図 25-2 IP Phone による Unified CM コール モニタリングおよび録音

 

Unified CM でのコール モニタリングおよびコール録音をサポートする Cisco Unified IP Phone の一覧は、次の URL から入手可能な『 Unified CM Silent Monitoring and Recording Supported Device Matrix 』を参照してください。

http://developer.cisco.com/web/sip/wikidocs/-/wiki/Main/Unified+CM+Silent+Monitoring+Recording+Supported+Device+Matrix

Unified CM 制御の音声ゲートウェイによるコール録音

Cisco Unified CM は、通話録音のために音声ゲートウェイのメディア フォーキング機能を利用しています。外部コールがエンドユーザの電話機と接続すると、Unified CM は UC ゲートウェイ サービス API を介して録音サーバに会話のメディアを分岐するようにゲートウェイに要求します。分岐されたメディアは、2 つの RTP ストリーム(エンドユーザの音声用と発信者の音声用)で構成され、録音サーバはストリームを別々にキャプチャします。ゲートウェイがコールのメディアおよびシグナリング パス上にあるため、ソリューションを使用して、ゲートウェイ経由で接続されたすべてのコールの録音を行うことができます。これには、外部コールとエンドユーザが使用する Cisco Unified IP Phone、PC 上で実行される Cisco SoftPhone、またはリモート接続で設定された携帯電話(モバイルコネクト経由で転送される)との通話が含まれます。基本的に、Unified CM が登録された音声ゲートウェイで外線コールが終了すると、発信者側からのコールの会話はすべて、コールが企業内のどこに着信する場合でも録音できます。

外線コールが Unified CM 制御の音声ゲートウェイを使用したコールの録音は、上記で説明したコール以外の追加のコール タイプをサポートします。設定の詳細については、次の Web サイトで入手可能な『 Cisco Unified Communications Manager Features and Services Guide 』の最新版を参照してください。

http://www.cisco.com/en/US/products/sw/voicesw/ps556/prod_maintenance_guides_list.html


) 音声ゲートウェイからメディア フォーキングを呼び出すと 2 つの RTP ストリームが生成されて、サイレント モニタリングが必要な場合は、アプリケーションはストリームの混合を管理します。


図 25-3 は、Unified CM によって制御される音声ゲートウェイを使用したコール録音の基本セットアップフローを図示したものです。Cisco Unified CM および音声ゲートウェイはレコーディング対応 SIP トランク経由で接続されます。Unified CM は HTTP インターフェイスを介してゲートウェイで UC ゲートウェイ サービス API に登録されます。これによって、Unified CM はゲートウェイを通過するすべてのコールのコール イベントの通知を受信し、録音の開始または停止を決定できるようにします。ゲートウェイ コールが電話機のエンド ユーザに接続されると、設定された録音オプションにしたがって、Unified CM はメディアを分岐するようゲートウェイにすぐに通知するか、ゲートウェイに通知する前に録音開始のユーザ指示を待機する場合があります。Unified CM はゲートウェイに、録音停止のユーザ指示により分岐を停止するよう通知するか、ゲートウェイはコール終了時に自動的に録音を停止します。録音を開始または停止する要求は、Extended Media Forking(XMF)API を使用して HTTP インターフェイスを介して送信されます。

図 25-3 Unified CM で制御される音声ゲートウェイを使用したコール録音

 

コール録音用の Unified CM 制御の音声ゲートウェイで、エンド ユーザの電話機とメディア フォーキング デバイス(音声ゲートウェイ)は分離されます。これらは同じ Unified CM クラスタ(図 25-3 を参照)または別の Unified CM クラスタに登録できます。したがって、このソリューションは、Cisco Unified CM Session Management Edition(SME)などの複数のクラスタ環境に展開できます。図 25-4 は、SME に配置された Unified CM 制御の音声ゲートウェイを使用するコール録音の例を示します。ここでは、音声ゲートウェイは SME クラスタに登録され、エンド ユーザの電話機はリーフ クラスタに登録されます。SME クラスタとリーフ クラスタは、ゲートウェイの録音オプションが両側でイネーブルにされた状態で、SIP クラスタ間トランク(ICT)で接続されます。したがって、録音呼び出し要求および応答は SME とリーフ クラスタの間で送信できます。また、顧客は、録音サーバを音声ゲートウェイのある SME クラスタの中央に配置するか、またはすべてのリーフ クラスタに録音サーバを分布するオプションがあります。

図 25-4 SME で配置される Unified CM 制御の音声ゲートウェイによるコールの録音

 

コール録音を Unified CM によって制御される音声ゲートウェイで配置する場合は、次のガイドラインに従ってください。

このソリューションは、Cisco Integrated Services Router(ISR)G2 上で動作する Cisco Unified Border Element など、さまざまなプラットフォームでサポートされます。要件の詳細については、次の Web サイトで入手可能な『 Cisco Unified Communications Manager Features and Services Guide 』の最新版を参照してください。

http://www.cisco.com/en/US/products/sw/voicesw/ps556/prod_maintenance_guides_list.html

SIP のみが音声ゲートウェイと Cisco Unified CM の間でサポートされますが、SIP プロキシ サーバはサポートされません。

クラスタ間録音では、クラスタを相互接続するために SIP トランクがサポートされます。

セキュアな録音はサポートされていません。

IPv6 はサポートされていません。

Cisco Unified CM では、システム管理者はデバイスのライン アピアランスの録音を有効にする場合に、[Recording Media Source] プリファレンス([Phone Preferred] または [Gateway Preferred] のいずれか)を設定できます。設定されたプリファレンスとシステムの録音リソースの可用性に基づいて、Unified CM はゲートウェイまたは電話のいずれかをレコーディング メディア ソースとして使用することを決定します。たとえば、IP Phone に [Phone Preferred] で有効にされた録音があっても利用可能な録音リソース(電話機に組み込みブリッジがない)がない場合、ゲートウェイがコールの録音に使用されます。

コール録音用に Unified CM で使用されるメディア フォーキング デバイスに関係なく、Unified CM は録音サーバに対して、録音されたコールの近端および遠端側に関するメタデータを常に提供します。メタデータは、SIP Invite の FROM ヘッダーと Unified CM と録音サーバの間で送信される他の SIP メッセージにあります。

Unified CM サイレント コール モニタリングおよびコール録音機能の詳細については、次の Web サイトで入手可能な『 Cisco Unified Communications Manager Features and Services Guide 』の最新バージョンを参照してください。

http://www.cisco.com/en/US/products/sw/voicesw/ps556/prod_maintenance_guides_list.html

Cisco MediaSense

Cisco MediaSense は、ネットワーク デバイスに音声メディアとビデオ メディアの録音機能を提供する SIP ベースのネットワーク レベル サービスです。これは Unified CM アーキテクチャに完全に統合され、Unified CM IP Phone と Cisco Unified Border Element デバイスでメディア フォーキング機能を呼び出すことにより、適切に設定された IP Phone または Cisco Unified Border Element デバイスを通過する VoIP 会話をキャプチャし、保存できます。また、IP Phone ユーザまたは SIP エンドポイント デバイスは、そのユーザが生成するメディアのみで構成される録音を残すため、Cisco MediaSense システムを直接呼び出すことがあります。この録音には音声に加え、ビデオを含めることができ、ビデオ ブログや Podcast の作成に、簡単で使いやすい手段を提供します。録音の進行中に、組み込み式メディア プレーヤーまたは VLC や Apple QuickTime などのサードパーティ製メディア プレーヤーを使用して、ライブでストリーミングすることもできます。Cisco MediaSense は録音へのアクセスと再生、またはライブ ストリーミングに HTTP インターフェイスを使用します。


) 大部分の Cisco Unified IP Phone がメディア フォーキングをサポートしていますが、サポートしない IP Phone もあります。メディア フォーキングをサポートしていない IP Phone は、電話機ベースの録音に使用できません。Cisco MediaSense を使用した電話機ベースの録音をサポートする IP Phone の一覧については、http://www.cisco.com/en/US/products/ps11389/products_implementation_design_guides_list.html で入手可能な『Solution Reference Network Design for Cisco MediaSense』の最新バージョンを参照してください。


Cisco MediaSense は、クラスタを設定し、録音を管理するための管理インターフェイスとレポーティング インターフェイスも提供します。また、暗号化されたストレージ エリア ネットワーキング(SAN)上にセキュアなメディア ストレージを提供します。現時点では、SRTP またはその他の方法を使用するセキュアなメディア リレーはサポートしていません。

Cisco MediaSense の配置

Cisco MediaSense は、Cisco Unified Computing System(UCS)の B シリーズまたは C シリーズなどのシスコによってサポートされている仮想化プラットフォーム上の VMware で動作します。これはシステムで必要なキャパシティによって、単一サーバとして、または最大 5 ノードのクラスタとして配置されます。また、Cisco UCS E シリーズ プラットフォームは 2 つまでのブランチ ルータに設置された UCS-E モジュールにも配置できます。複数のノード セットアップでは、次の 3 種類のサーバがあります。

プライマリ:データベースとメディアの両方を処理します。

セカンダリ:データベースとメディアの両方を処理すると同時にデータベースにハイ アベイラビリティを提供します。

拡張:メディア処理に追加容量を提供しますがデータ処理は行いません。また、Cisco UCS-E の配置ではサポートされません。

複数の Cisco MediaSense クラスタを配置する場合は、各 IP Phone が 1 クラスタだけによって録音されるように、さまざまなクラスタ間で IP Phone を慎重にパーティションで区切ることを推奨します。


) SIP プロキシ サーバは、Cisco MediaSense と Unified CM または Cisco Unified Border Element 間ではサポートされません。


Cisco MediaSense は、次の Cisco Collaboration テクノロジーと統合し、メディアをキャプチャします。

Cisco Unified CM および Cisco Unified IP Phone によるコール録音

Cisco Unified Border Element メディア フォー キング

Cisco Unified IP Phone からコール録音するための MediaSense の Unified CM との統合

図 25-5 は、Unified CM および Cisco Unified IP Phone でのコール録音の基本的な Cisco MediaSense の配置を示しています。コールがシグナリングの観点から確立されると、外部電話と内部 IP Phone 間にメディアが直接流れます。IP Phone は、コール録音用に Cisco MediaSense にメディアを分岐するように設定されます。コールが別の IP Phone に転送されると、現在のコール録音セッションが終了します。転送されたコールを受け付ける電話を録音用に設定する場合、新しいコール録音セッションが開始されます。

図 25-5 IP Phone 用の Cisco MediaSense と Unified CM コール録音の統合

 

Cisco Unified Border Element メディア フォーキングと Cisco MediaSense の統合

Cisco Unified Border Element メディア フォーキングは、コールがどのように企業を通過しても、発信者側からエンドツーエンドの会話をキャプチャできます。図 25-6 に、コール録音のための Cisco Unified Border Element メディア フォーキングを使用した基本的な Cisco MediaSense の配置を示します。この設定では、Cisco MediaSense はメディア フォーキングに対する Cisco Unified Border Element と直接統合され、メディア フォーキングの制御メッセージは 2 つのコンポーネント間で Unified CM の関与なしに送信されます。Cisco Unified Border Element デバイスは、1 つまたは複数のダイヤル ピアに接続されている録音プロファイル設定でメディア フォーキングを実行します。アウトバウンド ダイヤル ピアに録音プロファイルを割り当てるように設定することを推奨します。

図 25-6 コール録音のための Cisco Unified Border Element Media Forking との Cisco MediaSense の統合

 


) ネットワーク ベースのレコーディングは SIP-to-SIP コール フローでのみサポートされます。メディア フォーキング付き Cisco Unified Border Element ソフトウェアは、Cisco Integrated Services Routers Generation 2(ISR G2)でのみ機能します。Cisco Aggregation Services Router(ASR)ではメディア フォーキングはサポートされません。


Cisco Unified Border Element デバイスは、追加の DSP リソースとメモリ リソースを必要とするため、このデバイスのキャパシティ プランニングを実行する際にはコール録音に関するすべての要件を考慮する必要があります。メモリ要件については、コール録音を有効にする際に、最大メモリ量で Cisco Unified Border Element デバイスをプロビジョニングすることを推奨します。また、メディア フォーキングを使用すると、Cisco Unified Border Element と Cisco MediaSense サーバ間のリンクで帯域幅使用量が増大します。帯域幅の計算時に録音するコールの割合を考慮する必要があります。

ネットワーク ベースのレコーディングを有効にする Cisco Unified Border Element デバイスの詳細については、次の URL から入手可能な『 Cisco Unified Border Element Protocol-Independent Features and Setup Configuration Guide 』の「 Network-Based Recording Using Cisco UBE 」の項を参照してください。

http://www.cisco.com/en/US/docs/ios-xml/ios/voice/cube_proto/configuration/15-mt/cube-proto-15-mt-book.html

Cisco SME の配置

Cisco Unified CM Session Management Edition(SME)の配置では、Cisco MediaSense はリーフ クラスタでのみサポートされます。録音が必要な電話機と Cisco MediaSense クラスタは同じ SME のリーフ クラスタの部分である必要があります。SME のリーフ クラスタが異なる場合、別々の MediaSence クラスタを配置する必要があります。SME のリーフ クラスタに配置された Cisco MediaSense はそのリーフ クラスタに対するコールのみを録音できます。

Cisco MediaSense で使用可能な他のサポート対象の配置の詳細については、次の Web サイトで入手可能な『 Solution Reference Network Design for Cisco MediaSense 』の最新バージョンの「 ソリューション レベルの配置モデル 」の項を参照してください。

http://www.cisco.com/en/US/products/ps11389/products_implementation_design_guides_list.html

エージェント デスクトップ

エージェント デスクトップのモニタリング ソリューションと録音ソリューションは、スーパーバイザがサイレント モニタリングを実行し、必要に応じてコール録音を開始できるコンタクト センター配置固有の機能です。次のエージェント デスクトップのモニタリング ソリューションと録音ソリューションが使用できます。

Cisco Agent Desktop(CAD)サイレント モニタリングおよび録音

Cisco リモート サイレント モニタリング(RSM)

Cisco MediaSense との Cisco Finesse Agent Desktop 統合

これらのソリューションの詳細については、次のマニュアルを参照してください。

次の URL で入手可能な『 Cisco Unified Contact Center Enterprise Solution Reference Network Design

http://www.cisco.com/en/US/products/sw/custcosw/ps1844/products_implementation_design_guides_list.html

次の URL で入手可能な『 Cisco Unified Contact Center Express Solution Reference Network Design

http://www.cisco.com/en/US/products/sw/custcosw/ps1846/products_implementation_design_guides_list.html

Cisco TelePresence コンテンツ サーバ

Cisco TelePresence コンテンツ サーバは、メディア デバイスに配布または Cisco Show and Share などのアプリケーションで共有できる Cisco TelePresence とサードパーティのビデオ会議およびマルチメディア プレゼンテーションをレコーディングしストリーミングする機能を備えたネットワーク アプライアンスです。

Cisco TelePresence コンテンツ サーバを使用して、任意の H.323 または SIP のビデオ会議エンドポイントからコンテンツをレコーディングし、メディアを作成します。Cisco TelePresence Content Server Release 5.3 は最大 10 個のレコーディング ポートをサポートします。TelePresence コンテンツ サーバ ソリューションは Cisco TelePresence Video Communication Server(VCS)のクラスタに 1 個のコンテンツ サーバまたは最大 10 個のサーバを搭載した 1 個のクラスタとして配置できます。複数のサーバを同時にクラスタリングすると、レコーディング/再生の総容量が増加します。1 つのクラスタに、5 個のポートと 10 個のポートのサーバを混在させることができます。クラスタは、着信ユーザ HTTP 要求をクラスタ全体に分散させるネットワーク ロード バランシング(NLB)ソリューションを使用します。Cisco TelePresence コンテンツ サーバ クラスタは、それぞれ、着信コールのロード バランシングを行う Cisco VCS クラスタに登録されます。クラスタ内のすべてのサーバが、ネットワーク接続型ストレージ(NAS)と構造化照会言語(SQL)へのネットワーク ラウンド トリップ時間(RTT)が 10 ミリ秒以内の同じ物理サイトに設置される必要があることに注意してください。図 25-7 に TelePresence コンテンツ サーバのクラスタリングについて示します。


) Cisco TelePresence Content Server クラスタリング オプションは H.323 プロトコルのみをサポートします。SIP 登録と SIP コーリングはサポートされません。追加のクラスタリング要件の詳細については、次の URL から入手可能な『Cisco TelePresence Content Server Administration and User Guide』の最新バージョンを参照してください。
http://www.cisco.com/en/US/products/ps11347/prod_maintenance_guides_list.html.


図 25-7 Cisco TelePresence コンテンツ サーバのクラスタリング

 

Cisco TelePresence Content Server の配置

Cisco TelePresence コンテンツ サーバは Unified CM 専用の配置ではサポートされません。次の配置は Cisco TelePresence コンテンツ サーバの録音ソリューションでサポートされます:

Cisco Video Communication Server(VCS)に直接登録された Cisco TelePresence コンテンツ サーバ

シスコは、すべての機能を有効にするため、Cisco VCS を使用する TelePresence コンテンツ サーバ ソリューションを配置することを推奨します。

Cisco IOS ゲートキーパーに登録されている Cisco TelePresence コンテンツ サーバ

この配置は、Cisco VCS を使用する TelePresence コンテンツ サーバ配置で使用できるすべての機能(SIP 機能など)をサポートするわけではありません。

スタンドアロン Cisco TelePresence コンテンツ サーバ

これは最も単純な配置ですが、推奨されません。この配置では呼制御が提供されず、単一の録音エイリアスのみのサポートなどの制限があります。

図 25-8 に、Cisco TelePresence コンテンツ サーバが Cisco VCS に登録された配置例を示します。Cisco TelePresence システム エンドポイントと Cisco EX90 も、Cisco VCS に登録されます。また、Cisco Media Experience Engine(MXE)3500 は、ビデオ レコーディングのトランスコードと Cisco Show and Share へのパブリッシュに使用されます。TelePresence コンテンツ サーバは TelePresence ブリッジを組み合わせることにより、2 台のエンドポイント間でコールを録音します。また、ファイル転送プロトコル(FTP)経由で MXE 3500 に記録されたビデオを送信します。MXE 3500 はビデオのトランスコードを行い、これを Cisco Show and Share アプリケーションにパブリッシュします。

図 25-8 Cisco VCS を使用する Cisco TelePresence コンテンツ サーバの配置

 

Cisco TelePresence Content Server の詳細については、次の URL にある『 Cisco TelePresence Content Server Administration and User Guide 』の最新バージョンを参照してください。

http://www.cisco.com/en/US/products/ps11347/prod_maintenance_guides_list.html

モニタリングおよび録音のキャパシティ プランニング

すべてのタイプのモニタリングおよびコール録音、またはこのいずれかを有効にすると、Unified Communications システム全体のキャパシティに影響を及ぼします。Unified CM からのリソースを消費するサイレント モニタリングと録音ソリューションもあれば(Unified CM をベースにしたサイレント モニタリングや録音機能など)、消費しないソリューションもあります(SPAN またはデスクトップ サイレント モニタリングと録音など)。コール録音を有効にした Unified Communications システムのキャパシティ プランニングを実行する場合は、次の事項を考慮してください。

Unified CM コール録音では、録音された各コールはコール処理コンポーネント BHCA キャパシティに 2 件のコールを追加します。IP Phone または音声ゲートウェイからのメディアのフォーキングは Unified CM または音声ゲートウェイそれぞれからリソースを消費します。

帯域幅の要件は、録音サーバに分岐されたメディアを送信するため、メディア フォーキングが IP Phone または Cisco Unified Border Element デバイスで有効になると増加します。エージェント デスクトップのモニタリングおよび録音の場合、所定の時間にモニタまたは録音されるコールの数によって、帯域幅の使用率が不安定になる場合があります。

Cisco MediaSense にメディア フォーキングを実行すると、Cisco Unified Border Element の DSP リソース使用率に影響を及ぼします。

Cisco Unified Border Element のメモリ使用率は、録音される各コールに対して増加します。

録音とモニタリングを呼び出すため、CTI アプリケーションが Cisco Unified CM と相互作用している場合は、Unified CM クラスタの配置モデルを考慮し、クラスタ全体に CTI アプリケーションのロードバランスを実行する必要があります。

サイジングは複雑であるため、次の Web サイトからシスコの従業員とパートナーだけが(適切なログイン認証を使用して)入手できる Cisco Unified Communications Sizing Tool を使用してサイジングする必要があります。

http://tools.cisco.com/cucst