Cisco Collaboration システム 10.x ソリューション リファレンス ネットワーク デザイン(SRND)
Cisco Rich Media Conferencing
Cisco Rich Media Conferencing
発行日;2014/04/25 | 英語版ドキュメント(2013/11/23 版) | ドキュメントご利用ガイド | ダウンロード ; この章pdf , ドキュメント全体pdf (PDF - 27MB) | フィードバック

目次

Cisco Rich Media Conferencing

この章の新規情報

会議のタイプ

Cisco Rich Media Conferencing アーキテクチャ

音声会議

アドホック音声会議

ミートミー音声会議

スケジュールされた音声会議

音声会議のセキュリティ

ビデオ会議

会議の環境

アドホック:ビデオ会議

ランデブー ビデオ会議

スケジュールされたビデオ会議

ビデオ会議のセキュリティ

会議リソース

音声会議のリソース

ビデオ会議リソース

Cisco Rich Media Conferencing のハイ アベイラビリティ

メディア リソース グループとメディア リソース グループ リスト

ルート リストとルート グループ

Cisco VCS 会議の冗長性

Cisco TelePresence Conductor による冗長性

Cisco Rich Media Conferencing のキャパシティ プランニング

会議リソースのサイジング

リソース割り当てと割り当てロジック

拡張性

Cisco Rich Media Conferencing の設計上の考慮事項

Cisco Rich Media Conferencing 導入モデル

Cisco Hosted Solution

一元化されたリソースを使用する複数のサイト

分散リソースを使用する複数のサイト

設計に関する推奨事項

遅延

カスケーディング

会議ブリッジで使用される MTP

ビデオ トランスコーディングとビデオ スイッチング

Cisco Business Edition

Cisco Rich Media Conferencing

企業は、コラボレーション システムを導入することで、外部ネットワークへのコールに加え、企業内のポイントツーポイント コールなどの音声およびビデオ サービスを幅広く使用できます。会議機能は、特にリモート ユーザや大規模なユーザ ベースのサービスを提供するコラボレーション システムの基本コンポーネントです。Cisco Rich Media Conferencing は、アドホック音声およびビデオ会議、ランデブー音声およびビデオ会議、スケジュールされた会議、アプリケーション共有などの機能を提供することで、従来の会議機能を拡張します。

会議ブリッジは会議機能を提供します。会議ブリッジとは、複数の参加者を 1 つのコール(音声またはビデオ)に参加させるリソースです。そのデバイス上で 1 つの会議に許可される最大ストリーム数まで、所定の会議用に任意の数の接続を受け入れることができます。所定の通話者の出力ストリームは、接続されている全通話者からのストリームの合成から、当事者の入力ストリームを除いたものです。

十分なエンドユーザ エクスペリエンスを実現するには、Cisco Rich Media Conferencing を導入する際に、ユーザが必要な会議機能を使用できるように、慎重な計画と設計を行う必要があります。

Cisco Rich Media Conferencing の設計を支援するために、この章では、次の主要トピックについて説明します。

「会議のタイプ」

ここでは、Cisco Rich Media Conferencing アーキテクチャ全体でサポートされるさまざまな会議タイプの概要を説明します。

「Cisco Rich Media Conferencing アーキテクチャ」

ここでは、Cisco Rich Media Conferencing の主要コンポーネントについて、メリットと、Cisco Unified Communications Manager や Cisco TelePresence Video Communication Server などのコラボレーション システムのさまざまなコンポーネントで使用可能な会議メカニズムについて説明します。

「Cisco Rich Media Conferencing のハイ アベイラビリティ」

ここでは、復元力のある Cisco Rich Media Conferencing ソリューションの設計に関するベスト プラクティスについて説明しています。また、冗長性とロード バランシングのためのガイダンスが含まれます。

「Cisco Rich Media Conferencing のキャパシティ プランニング」

ここでは、Cisco Rich Media Conferencing のキャパシティ制限と拡張性に関するベスト プラクティスと設計情報を提供します。

「Cisco Rich Media Conferencing の設計上の考慮事項」

ここでは、Cisco Rich Media Conferencing の設計に関する一般的な推奨事項とベスト プラクティスについて説明します。

この章の新規情報

この章は、このリリースの Cisco Collaboration 9.x SRND から新しく追加されました。Cisco Collaboration システムに Rich Media Conferencing を導入する前に、この章全体を読むことを推奨します。

表 11-1 に、この章に新しく追加されたトピック、またはこのマニュアルの以前のリリースから大幅に改訂されたトピックの一覧を示します。

表 11-1 新規情報、またはこのマニュアルの以前のリリースからの変更情報

新規トピックまたは改訂されたトピック
説明箇所
改訂日

ソフトウェア会議ブリッジによってサポートされる音声ストリームの最大数

「ソフトウェア音声会議ブリッジ」

2013 年 8 月 23 日

エンドポイント間の最大遅延

「遅延」

2013 年 8 月 23 日

ビデオ会議リソースのマイナー変更

「ビデオ会議」

2013 年 6 月 28 日

この章は、新しいコンテンツとしてこのマニュアルの追加されました

この章のすべての項

2013 年 4 月 2 日

会議のタイプ

Cisco Rich Media Conferencing ソリューションは次の会議のタイプをサポートします。

アドホック会議

アドホック音声会議とは、即座に行われる会議を表します。アドホック ビデオ会議は、即時の目的で使用するマルチポイント会議のインスタンスです。会議前にスケジュールまたは用意されません。ユーザがアドホック会議を開始できるようにするには、エンドポイントまたはインフラストラクチャで設定が必要ですが、これはユーザに対して透過的です。

マルチポイント会議にエスカレーションされたポイントツーポイント コールは、アドホックと見なされます。

ランデブー会議

ランデブー会議(Meet Me、スタティック、または永続的な会議とも呼ばれます)には、所定のマルチポイント リソースにダイヤル インするためのエンドポイントが必要です。これらのマルチポイント リソースは、多数のエンドポイントによって共有され、多くの会議を同時に行うことができます。ランデブー会議の開催には専用のデバイスが使用されるため、この会議にはマルチサイト会議よりも多くの参加者が参加できます(しかし、専用のマルチポイント デバイスを使用するアドホック会議よりも多いとは限りません)。

個別のランデブー会議に接続できるエンドポイントの最大数を設定できます。これによって、1 人のユーザが 1 つのマルチポイント デバイスのすべてのリソースを占有することを防止できます。特定のマルチポイント デバイスに設定されているすべてのランデブー会議のエンドポイントの最大数の合計が、デバイスの総キャパシティより小さい場合、ユーザがリソースを常に使用できることが保証されます。このアプローチは、リソースを保証しますが、拡張はしません。より一般的なアプローチは、ある時点ではユーザのほんの一部しかこれらの会議リソースを必要としないという前提の下で、接続される可能性があるエンドポイントがマルチポイント デバイスのキャパシティを超えることを認める方法です。

このため、ランデブー会議リソースは先着順で使用されます。マルチポイント リソースを確保するには、スケジュールされた会議を使用する必要があります。(「スケジュールされた会議」を参照)。

スケジュールされた会議

スケジュールされたビデオ会議はスケジュール管理システムを通じてイニシエータによって開始されます。このシナリオで、呼制御要素は会議の作成と論理制御のために、マルチポイント コントロール ユニット(MCU)やミドルウェアで利用可能なサービスに依存します。会議に関する通知と詳細は、スケジューリング プラットフォームから会議の作成者、出席者、およびエンドポイントに渡されます。

Cisco Rich Media Conferencing アーキテクチャ

前述のとおり、Cisco Rich Media Conferencing は追加機能を提供し、従来の会議と比較して豊富なエンドユーザ エクスペリエンスを提供します。Cisco Rich Media Conferencing アーキテクチャは、Cisco Unified Communications Manager(Unified CM)と Cisco TelePresence Video Communication Server(VCS)の豊富な会議コラボレーション機能を実現します。さまざまな会議ブリッジと、ユーザおよび会議タイプのニーズに適した Cisco TelePresence MCU または Cisco TelePresence Server を利用して、豊富なフィーチャ セットを提供します。

ここでは、アーキテクチャで使用されるリソースに関する一般情報と説明、およびこれらのリソースを使用する会議タイプのベスト プラクティスを提供します。

「音声会議」

「ビデオ会議」

「会議リソース」

音声会議

音声会議は、Cisco Unified CM 導入にだけ適用されます。Cisco TelePresence Video Communication Server では、出席者が音声機能のみを使用できる場合でも、会議のためにビデオ マルチポイント リソースが常に呼び出されます。ビデオ マルチポイント リソースは音声のみの会議に使用できますが、音声専用会議リソースはビデオ会議の音声部分に使用できないことに注意する必要があります。また、音声のみの会議にビデオ マルチポイント リソースを使用することは、ビデオ マルチポイント リソースのコスト効率の高い使用方法ではないため推奨されません。

音声会議は、ソフトウェアベースとハードウェアベースの両方の会議リソースで実行できます。ハードウェア会議ブリッジは、ソフトウェア会議ブリッジのすべての機能を備えています。さらに、一部のハードウェア会議ブリッジは、G.729 や G.723 などの複数の低ビット レート(LBR)ストリーム タイプをサポートできます。この機能により、一部のハードウェア会議ブリッジが混合モードの会議を処理できるようになります。混合モードの会議では、ハードウェア会議ブリッジは、G.729 および G.723 のストリームを G.711 ストリームにトランスコードし、混合します。その後、混合したストリームを、ユーザに戻すために適切なストリーム タイプにエンコードします。G.711 会議しかサポートしないハードウェア会議ブリッジもあります。

Unified CM の制御下にあるすべての音声会議ブリッジは、Unified CM との通信に Skinny Client Control Protocol(SCCP)を使用します。

Unified CM は、Unified CM クラスタに登録されている会議リソースから、会議ブリッジを割り当てます。ハードウェアとソフトウェアの両方の会議リソースを同時に Unified CM に登録でき、Unified CM は、どちらのリソースからでも、会議ブリッジを割り当て、使用できます。Unified CM は、会議割り当て要求を処理するときに、これらの会議ブリッジのタイプを区別しません。

リソースがサポートできる会議の数、および 1 つの会議の最大参加者数も、リソースによって異なります。

Cisco Unified CM はさまざまな会議ブリッジをサポートしますが、次に示す Unified CM 音声会議のレガシー会議ブリッジ上の会議ブリッジ リソースのタイプを推奨します:

ソフトウェア音声会議ブリッジ:Cisco IP Voice Media Streaming Application

ハードウェア音声会議ブリッジ:Cisco NM-HDV2、NM-HD-1V/2V/2VE、PVDM2、および PVDM3 DSP

アドホック音声会議

このタイプの会議は、Cisco Collaboration エンドポイントの会議機能を呼び出しているユーザが作成できます。Cisco Unified CM は、このような音声会議にソフトウェア会議ブリッジとハードウェア会議ブリッジの両方の統合をサポートします。ブリッジ選択プロセスで会議ブリッジを利用可能にするために、Unified CM 内でメディア リソースとして定義しておく必要があります。

次のイベントだけがアドホック会議ブリッジ リソースを呼び出します。

SCCP または SIP エンドポイントのユーザは [Conf]、[Join]、または [cBarge] ソフトキーを押してアドホック会議を呼び出します。

このタイプの会議の参加者には、任意のタイプのエンドポイント(サポートされる任意のゲートウェイ タイプを介して Unified CM がサポートする任意のシグナリング プロトコルを使用するビデオ デバイスおよび非ビデオ デバイス)が含まれます。ただし、アドホック会議を開始できるのは、Cisco Collaboration エンドポイントまたは Cisco Unified CM Conf キー機能を利用できるクライアントだけです。つまり、H.323 ビデオ エンドポイントはアドホック音声会議リソースを開始できませんが、ビデオ対応の Cisco Unified IP Phone 9971 が会議リソースを呼び出し、H.323 ビデオ参加者をコールに参加させることはできます。たとえば、Unified IP Phone 9971 のユーザは、[Conf] キーを押し、H.323 クライアントのディレクトリ番号をダイヤルして、もう一度 [Conf] キーを押すと、トランザクションを完了できます。この場合、H.323 クライアントはアドホック音声会議の参加者として参加します。

ミートミー音声会議

ミートミー音声会議はランデブー会議の一種です。ミートミー音声会議では、会議の開催者が Cisco Collaboration エンドポイントの MeetMe 機能を呼び出して、会議を事前に作成します。会議の開催者は参加者に MeetMe 番号を配布し、ダイヤル インできるようにします。ミートミー音声会議を使用可能にするには、会議ブリッジを Cisco Unified CM でメディア リソースとして定義して、会議の主催者が使用できるようにする必要があります。


) Cisco Collaboration アーキテクチャの音声自動応答装置(IVR)機能を使用したランデブー音声会議が廃止されたため、ミートミーが推奨される唯一の音声ランデブー会議方式です。


スケジュールされた音声会議

慣習的に、音声会議はアドホックまたはランデブー方式で作成されています。ただし、音声会議のスケジューリングは Cisco Collaborative Conferencing またはサードパーティの会議サービスを統合することによっても使用可能です。詳細については、「Cisco Collaboration サービス」を参照してください。

音声会議のセキュリティ

セキュア会議は、通常の会議機能を使用して会議用メディアのセキュリティを確保し、メディアが危険にさらされないようにする手法です。会議のセキュリティ レベルはさまざまです(承認レベルや暗号化レベルなど)。セキュア会議では、デバイスおよび会議リソースを認証して、信頼できるデバイスにすることができます。また、すべての認証された参加者がその会議の暗号化されたメディアを送受信するように、会議メディアを暗号化できます。ほとんどの場合、会議のセキュリティ レベルは、会議の参加者の最低のセキュリティ レベルによって決まります。たとえば、ある 1 人の参加者がセキュアなエンドポイントを使用していない場合は、その会議全体が非セキュアになります。また、いずれかのエンドポイントが、認証はされているものの暗号化に対応していない場合には、その会議は認証モードになります。

セキュア会議は、拡張されたセキュリティ レベルの会議機能を提供し、不正な盗聴や電話会議の復号化を防ぎます。

セキュア会議を設計する際は、次の要素について検討してください。

デバイス(電話機や会議リソース)のセキュリティ レベル

コール シグナリングやセキュアな(SRTP)メディアの帯域幅オーバーヘッド

帯域利用率に対する影響(セキュアな参加者が WAN 経由で参加する場合)

セキュア コールをサポートしない NAT やファイアウォールなどの中間デバイス

セキュア会議は、次の制約や制限を受ける場合があります。

セキュア会議は非セキュア会議よりも多くの DSP リソースを使用することがあるため、DSP Calculator に従って DSP をプロビジョニングする必要があります。詳細については、「会議リソースのサイジング」の項を参照してください。

コール シグナリングのセキュリティ保護について、一部のプロトコルが IPSec に依存する場合があります。

セキュア会議は、Unified CM と Unified CM Express の間でカスケードできません。

メディア ターミネーション ポイント(MTP)とトランスコーダはセキュア コールをサポートしません。したがって、会議へ参加しているいずれかのコールで MTP またはトランスコーダが呼び出された場合、その会議はセキュアでなくなる可能性があります。

機器の使用に関して IT スタッフが設定する細かいセキュリティ ポリシーの設定が必要となる場合があります。

セキュア会議は、すべてのコーデックで使用できるとは限りません。

リソースがサポートできる会議の数、および 1 つの会議の最大参加者数も、リソースによって異なります。

ビデオ会議

Cisco Rich Media Conferencing アーキテクチャと統合した場合、ビデオ対応エンドポイントは、音声会議と同じように使用できるビデオ会議の機能を提供します。ビデオ会議には、アドホック会議、ランデブー会議、スケジュールされた会議があります。ここでは、次の主要トピックについて説明します。

「会議の環境」

「アドホック:ビデオ会議」

「ランデブー ビデオ会議」

「スケジュールされたビデオ会議」

ビデオ会議リソースには、ハードウェア タイプとソフトウェアのタイプがありますが、現在ソフトウェアとハードウェア ビデオ リソース間の主な違いは、容量です。

ソフトウェア ビデオ会議ブリッジ

ソフトウェア ビデオ会議ブリッジは、ソフトウェアだけを使用して会議のビデオと音声を処理します。

ハードウェア ビデオ会議ブリッジ

ハードウェア ビデオ会議ブリッジには、ビデオ会議に使用されるハードウェア DSP が搭載されています。Cisco TelePresence MSE 8000 シリーズ、Cisco TelePresence MCU 5300 シリーズ、Cisco TelePresence Server、および、Cisco Unified CM の場合は PVDM3 DSP(Cisco IOS Release 15.1.4M 以降のリリース)は、このタイプのビデオ会議ブリッジを提供します。ほとんどのハードウェア ビデオ会議ブリッジは、音声専用の会議ブリッジとしても使用できます。ハードウェア ビデオ会議ブリッジは、ソフトウェア ビデオ会議ブリッジよりも多くの容量を備えています。

会議の環境

会議のビデオ部分は、会議デバイスに応じて 3 種類の会議環境モードのいずれかで動作します。

「全画面音声起動」(TelePresence Server または MCU)

「Continuous-Presence(連続表示)」(TelePresence Server または MCU)

「Cisco ActivePresence」(TelePresence Server)

また、ビデオ会議では、次のいずれかの方法で、主要な発言者を選択できます。

「音声起動モード」

「主要な発言者の手動選択」

「参加者リストの自動循環」(Cisco TelePresence Server では使用不可)

全画面音声起動

音声起動会議は、すべての参加者の音声ストリームとビデオ ストリームを取得し、主要な発言者を決定し、主要な発言者のビデオ ストリームだけをすべての他の参加者に送信します。参加者には、主要な発言者の全画面イメージが表示されます(現在の発言者には、前の主要な発言者が表示されます)。参加者(Cisco TelePresence MCU および Cisco TelePresence Server の場合は 4 人)からのオーディオ ストリームが混合されるため、全員が他の全員の発言を聞くことができますが、ビデオ表示されるのは主要な発言者だけです。このモードは、1 人の参加者がほとんどの時間発言し続けるような場合(講師による講習やグループ トレーニングなど)に最適です。スピーカー(セグメント)のスイッチングと会議室のスイッチングはこのカテゴリに分類されます。

Continuous-Presence(連続表示)

Continuous-Presence 会議では、一部の参加者またはすべての参加者が合成ビューで同時に表示されます。ビューには、さまざまなレイアウトで参加者を表示できます。各レイアウトには、長方形の 1 つを音声起動にする機能があり、合成ビューに表示できる長方形の数よりも参加者の方が多い会議で役立ちます。たとえば、4 画面のビューを使用していて、コールの参加者が 5 人のとき、同時に表示される参加者は 4 人だけです。この場合、長方形の 1 つを音声起動にすると、主要な発言者に応じて参加者 5 と参加者 6 をその長方形で切り替えることができます。残り 3 つの長方形に表示される参加者は固定で、すべての長方形は、Web ベースの会議制御ユーザ インタフェース、DTMF(Cisco TelePresence MCU および Cisco TelePresence Server の場合)、および遠端カメラ制御(FECC。Cisco TelePresence Server の場合)を介して操作できます。一方、「等しいパネル レイアウト ファミリ」を使用すると、6 人目の参加者が参加したときに、レイアウトが 3x3 に変更されます。会議の音声部分は主要発言者に追随(または主要発言者を追跡)します。Continuous-Presence は音声スイッチングよりも一般的なモードで、さまざまなサイトの発言者間で会議や討論を行う場合に最適です。

Cisco ActivePresence

Cisco TelePresence Server の Cisco ActivePresence 機能は、最先端の特許出願中機能で、主な発言者を強調しながら会議のすべての参加者の映像を提供することにより、次世代型のマルチポイント会議の配信を可能にします。発言中の参加者が画面の大部分を占める一方、コールの他の参加者のオーバーレイが画面の下 1/3 に表示されます。これによって参加者は、実物大の主な発言者がいる感覚を維持しながら、仮想的なテーブルの周りに他の参加者がいるという自然な光景を得ることができます。

音声起動モード

このモードを使用すると、ビデオ会議ブリッジが、最も声が大きく、発言が長い会議参加者を判断して、主要な発言者を自動的に選択します。声の大きさを判断するために、MCU は各参加者の音声信号の強さを計算します。会話中に条件が変わると、MCU は自動的に新しい主要な発言者を選択し、その参加者が表示されるようにビデオを切り替えます。ホールド タイマーによって、ビデオの頻繁な切り替えが防止されます。主要な発言者になるには、指定された秒数以上発言し、他のすべての参加者よりも際立つ必要があります。

主要な発言者の手動選択

主要な発言者を MCU の Web ベースの会議制御ユーザ インターフェイスから選択できます。MCU の Web ページにログインする権限を持つユーザが、参加者を強調表示して、重要な(主要な)発言者としてその参加者を選択します。この処理によって音声アクティビティ検出は無効になり、議長が新しい主要な発言者を選択するか、音声起動モードを再度有効にするまで、主要な発言者は固定されます。

参加者リストの自動循環

この方法を使用すると、MCU は参加者リストを自動的に 1 人ずつ循環します。MCU は設定された時間だけ各参加者で止まり、リスト上の次の参加者に切り替えます。会議コントローラ(議長)は、Web インターフェイスでこの機能をオンまたはオフにできます(オフにすると、音声起動モードが再度有効になります)。

アドホック:ビデオ会議

アドホック ビデオ会議は、組み込みのビデオ リソース(MultiSite)または専用ビデオ リソースを使用して実現できます。アドホック会議を開始する方式は、開始に使用する呼制御によって異なります。Cisco Unified CM によって管理される Cisco Collaboration エンドポイントは、[Conf]、[Join]、または [cBarge] キー、または追加機能(MultiSite 機能対応のエンドポイントの場合)を使用して会議を開始できます。Cisco VCS によって管理されるエンドポイントは、Multiway または MultiSite 機能を使用して会議を開始できます。

ここでは、組み込まれた専用リソースを使用してアドホック会議を行う方法について説明します。


) MCU が内蔵された H.323 および SIP クライアントの場合、クライアントが SIP である場合に限り、Unified CM でエンドポイントの内蔵 MCU の機能を使用できます。


MultiSite TM

一部のエンドポイントは、外部の専用デバイスがなくても 2 つのエンドポイントのポイントツーポイント コールを 3 つ以上のエンドポイントの会議にエスカレーションできます。Cisco Rich Media Conferencing でこの機能は MultiSite TM と呼ばれます。MultiSite を使用して作成された会議は、通常、前の計画およびスケジューリングなしで行われるため、アドホックと見なされます(図 11-1 を参照してください)。MultiSite 機能のロックを解除するには、オプション キーが必要です。MultiSite 会議は会議を作成するために、エンドポイントに組み込まれたリソースを使用します。キーがインストールされている MultiSite 機能対応のエンドポイントは、Cisco Unified CM で管理されていても Cisco VCS で管理されていても、この会議タイプを呼び出すことができます。

図 11-1 組み込みリソースを使用してアドホック会議にエスカレーションされたポイントツーポイント コール(MultiSite)

 

専用デバイスを使用するアドホック会議

現在、市場の多くのビデオ エンドポイントは、それ自体では会議をホスティングできず、複数のビデオおよびオーディオ ストリームを混合する追加のデバイスが必要ですが、組み込みリソース上で専用のビデオ リソースを選ぶための主な要因は、帯域幅使用量の集中化、拡張性、コスト パフォーマンスです。これらのマルチポイント リソースは、多数のエンドポイントによって共有され、多くの会議を同時に行うことができます。専用リソースが呼び出される方式は、エンドポイントと呼制御デバイスによって異なります。

Cisco Unified CM にネイティブに登録できるデバイスを使用しているユーザは、[Conf]、[Join]、または [cBarge] キーを使用して、専用リソースを持つアドホック ビデオ会議を開始できます。

呼制御要素として Cisco VCS を使用し、Multiway をサポートするデバイスのユーザは、[Add] または [Join] ソフト キーを使用して、専用リソースを持つアドホック ビデオ会議を開始できます。

図 11-2 に、外部リソースを使用するアドホック会議の例を示します。

図 11-2 専用会議デバイスを使用するアドホック会議

 

現在、MCU および Cisco TelePresence Server(Cisco TelePresence Conductor と併用する場合)が、Cisco VCS によって制御される TelePresence エンドポイントでアドホック コールをイネーブルにする唯一の専用リソースです。Cisco Unified CM によって制御されるエンドポイントの場合、このリストに Cisco PVDM3 モジュールが加わります。

Multiway TM

Cisco Multiway 機能は、特定のビデオ エンドポイントがシスコのマルチポイント デバイスで会議を開始して、専用のマルチポイント リソースを使用するアドホック会議をイネーブルにできるようにします。呼制御のために Cisco VCS と、適切に設定された MCU または TelePresence Server を必要とします(Cisco TelePresence Conductor も必要)。Multiway は、特定の宛先にダイヤルする発信側エンドポイントと、認識されない番号へのコールを受信したときに動的に新しい会議を作成する MCU または Conductor の機能に依存します。Multiway ソリューションの導入を行うには、次の URL にある『 Cisco TelePresence Multiway Deployment Guide 』を参照してください。

http://www.cisco.com/en/US/products/ps11337/products_installation_and_configuration_guides_list.html

ランデブー ビデオ会議

ランデブー会議は、会議主催者が使用する呼制御によって 3 つの異なる方法で開始できます。Cisco Unified CM は、ビデオ ミートミー、MCU-IVR ダイヤルイン、および事前設定されたランデブー エイリアス ビデオ会議の開始方法をサポートします。一方、Cisco VCS は事前設定されたランデブー エイリアスと MCU-IVR ダイヤルイン ビデオ会議の開始方法をサポートします。図 11-3 に、発生するランデブー会議の例を示します。

ビデオ ミートミー会議と事前設定されたランデブー エイリアス ビデオ会議の主な違いは、起動方法です。ユーザはソフトキーによってミートミー会議を開始しますが、ビデオ会議のランデブー エイリアスは、管理者によって事前に設定された後は常に使用可能で、ユーザは会議に参加するためにエイリアスに電話をかける必要があります。

図 11-3 ランデブー会議の例

 

 

Cisco TelePresence マルチポイント デバイスは、ランデブー会議に別の名前を使用することがあり、 永続的会議 または スタティック会議 として示されることがあります。

ダイヤルイン会議の IVR

ダイヤルイン会議は、通常、音声自動応答装置(IVR)システムを使用して、参加する会議の会議 ID とパスワード(設定されている場合)の入力をユーザに求めます。次のタイプの IVR のいずれかを Cisco MCU と使用できます。

MCU に内蔵された IVR

Cisco Unified IP IVR

MCU の内蔵 IVR には、次の特性があります。

会議の作成または会議 ID での参加のプロンプトを再生できる。

会議のパスワードのプロンプトを再生できる。

インバンドとアウトオブバンド(H.245 英数字)の両方の DTMF をサポートする。

より柔軟性の高いメニューまたは機能を提供するようにカスタマイズできない。

ユーザがカスタマイズできる唯一の項目は、画面上部のロゴおよびユーザに対して再生される録音済み音声ファイルだけです。

ダイヤルイン番号を 1 つにして、会議 ID を入力するようにユーザに求めるには、Cisco Unified IP IVR と MCU を組み合わせて使用します。Cisco Unified IP IVR には、次の特性があります。

Cisco Unified CM 統合のみに適用可能

(特に)会議 ID とパスワードのプロンプトを再生できる。

アウトオブバンド DTMF だけをサポートする。

つまり、発信側デバイスは H.323 デバイスでアウトオブバンド DTMF 方式(H.245 英数字など)をサポートしている必要があります。これらのアウトオブバンド DTMF メッセージは、次に、Unified CM によって Cisco IP IVR サーバにリレーされます。発信側デバイスがインバンド DTMF トーンだけをサポートしている場合、Cisco IP IVR サーバが発信側デバイスを認識しないため、そのデバイスは会議に参加できません。

高いカスタマイズ性があり、より柔軟性の高いメニューおよび他の高度な機能を提供できる。

カスタマイズには、ユーザの会議への参加を許可する前にユーザのアカウントをバックエンド データベースで検証すること、議長が参加するまで参加者をキューに入れることなどが含まれます。


) Cisco Unified IP IVR はアウトオブバンド シグナリングのみをサポートするため、インバンド DTMF トーンを使用するエンドポイントでは機能しません。


Cisco Unified IP IVR を使用する場合、ユーザは、MCU に直接ルーティングするルート パターンをダイヤルする代わりに、コールを Cisco Unified IP IVR サーバにルーティングする CTI ルート ポイントをダイヤルします。会議 ID の DTMF ディジットを収集した後、Cisco Unified IP IVR は、MCU にコールをルーティングするルート パターンにコールをルーティングします。この転送操作では、発信側デバイスがメディア チャネルの終了と新しい宛先への再開をサポートしている必要があります。たとえば、Cisco Unified IP IVR を呼び出す H.323 ビデオ デバイスは、最初に Cisco Unified IP IVR サーバへの音声チャネルをネゴシエートします。次に、適切な DTMF ディジットが入力された後、MCU に転送します。この時点で Unified CM が、エンドポイントと Cisco Unified IP IVR サーバとの間の音声チャネルを終了し、エンドポイントと MCU の間で新しい論理チャネルを開く Empty Capabilities Set(ECS)プロシージャを呼び出します。H.323 ビデオ エンドポイントが Unified CM からの ECS の受信をサポートしていない場合、誤動作するか、コールが切断されます。

スケジュールされたビデオ会議

Cisco Unified CM と Cisco VCS は、スケジュールされたビデオ会議のために H.323 および SIP MCU をサポートします。SIP は Unified CM の優先プロトコルであるため、インフラストラクチャで H.323 MCU だけが利用可能な場合は Cisco TelePresence Video Communication Server(VCS)にゲートキーパーとして H.323 モードの MCU を登録し、スケジュールされたビデオ会議をサポートするように VCS から Unified CM への H.323-SIP インターワーキングを設定することを強く推奨します。

スケジュールされたビデオ会議は、マルチポイント リソースが会議の開始時刻に使用可能になるという保証をユーザに提供します。スケジュールされた会議にはさまざまな方法で参加できます。 表 11-2 を参照してください。

 

表 11-2 スケジュールされたビデオ会議のコール起動オプション

起動方式
説明

One Button to Push(OBTP)

会議のダイヤルイン情報は OBTP をサポートするエンドポイントに自動的に表示されます。OBTP をサポートしないシステムのために、参加者に転送するための会議情報の電子メールが会議のオーナーに送信されます。

自動接続

すべてのエンドポイントは、指定された日時に自動的に接続されます。

手動接続またはホステッド

会議は、特定のエンドポイント(通常は会議の開催者のエンドポイント)が接続するまで開始できません。このエンドポイントが接続されると、残りのエンドポイントは、自動的に接続されるか、手動でのダイヤル インが許可されます。

接続なし

Cisco TelePresence Management Suite(TMS)で管理される会議の場合、このオプションはエンドポイントと MCU ポートだけを予約します。TMS 会議コントロール センターで参加者が [Connect] をクリックすると、会議を開始できます。

予約

エンドポイントは予約されますが、接続は開始しません。

スケジューリングによって、エンドポイントおよびポート リソースの可用性が保証され、TelePresence 会議に接続する場合に便利な方法が提供されます。ほとんどの企業では、すでに、会議のスケジュール作成にカレンダー アプリケーションを使用しています。この場合、カレンダー統合によって、ユーザが既存のカレンダー クライアントを使用して会議をスケジュールすることが可能となります。TelePresence の導入には、多くの場合、大量のエンドポイントとさまざまなインフラストラクチャ コンポーネントが含まれています。中央集中型の管理コンポーネントなしで、プロビジョニング、モニタリング、およびリソース割り当てを行うことは、不可能ではないにしても困難です。管理プラットフォームは、これらのプロセスを大幅に効率化します。

選択する Cisco TelePresence のスケジューリングおよび管理オプションは、組織で使用するカレンダーのタイプ、組織で選択する、またはすでに実装されている TelePresence 導入のタイプ、および組織の要件または好みによって異なります。

スケジュールされた会議は、企業のカレンダー アプリケーションと TelePresence のリソースおよびエンドポイントとの統合により動作します(図 11-4 を参照してください)。Cisco TelePresence Management Suite(TMS)は、エンドポイントとカレンダー アプリケーションの間に存在し、各スケジュールされた会議に適したマルチポイント リソースを特定し、リソース予約を提供します。TelePresence Server と MCU の両方が、TelePresence Management Suite または TelePresence Manager を使用しなくても、スケジュールされた会議を作成できます。ただし、この場合、マルチポイント デバイスだけがスケジュールされ、エンドポイント自体が使用可能であることは保証されません。そのため、スケジュールされた会議を TelePresence Management Suite で導入し、3 つ以上のエンドポイントをスケジューリングして会議を作成することを推奨します。

図 11-4 カレンダー アプリケーション統合を使用したスケジュールされた会議

 

Cisco TelePresence Management Suite

Cisco TelePresence Management Suite(TMS)は、シスコおよびサードパーティ製のビデオ会議エンドポイント、TelePresence Server、Cisco MCU、VCS、ビデオ録画ソリューション、他のゲートキーパー、およびゲートウェイに徹底した管理を提供します。単一のインターフェイス経由でシステムを管理し、ステータスを確認し、TelePresence Management Suite によって管理されるシステムにログインせずに、ほとんどの設定を直接編集できます。

TelePresence Management Suite は、大規模ネットワークでメディアをサポートするお客様提供のサーバにインストールするソフトウェア アプリケーションです。少なくとも 2,000 システムをサポートします。これには、エンドポイント、Cisco Unified CM、Cisco VCS、MCU、および他のインフラストラクチャ コンポーネントが含まれます。

TelePresence Management Suite は、次のツールを使用してエンドポイントをスケジュールするために、管理者と会議の主催者の両方がビデオ サービスを使用できるようにします。

TelePresence Management Suite のユーザ インターフェイス:完全な制御と詳細設定を提供し、主として管理者が使用します。

TelePresence Management Suite Scheduler Web アプリケーション:ウィザードを使用して会議をスケジュールし、システムを追加し、アベイラビリティを表示します。主に会議の主催者が使用します。

Microsoft Exchange 用の Cisco TelePresence Management Suite 拡張(Cisco TMSXE):この拡張は、会議の主催者が Microsoft Outlook クライアントを使用して会議をセット アップできるようにします。

IBM Lotus Notes 用の Cisco TelePresence Management Suite 拡張(Cisco TMSXN):この拡張は、会議の主催者が Lotus Notes クライアントを使用して会議をセット アップできるようにします。

Cisco TelePresence Management Suite Extension Booking API(Cisco TMSBA):開発者が、サードパーティのカレンダー アプリケーションとのカスタム統合のために TMS の予約機能を利用できます。これによって、会議の主催者が既存のカレンダー インターフェイスを使用して会議をセット アップできるようになります。

TMSXE、TMSXN および TMSBA は、カレンダー統合のためにカレンダー サーバにインストールされるオプションのプラグインです。クライアント マシンを変更する必要はありません。

ビデオ会議のセキュリティ

Unified CM は、SIP MCU 統合タイプによるセキュア会議をサポートしています。セキュア会議の場合、Unified CM は会議スケジュールについて HTTPS を使用して MCU と通信し、コール シグナリングに TLS を使用し、メディア ペイロードの暗号化に SRTP を使用します。ただし、会議は、すべての参加者のビデオ エンドポイントが暗号化をサポートしている場合に限りセキュアになります。

また、Cisco VCS は H.323 および SIP MCU を使用する環境でセキュア会議をサポートします。Cisco VCS は H.235 と SRTP 間のセキュリティ インターワーキングも提供するため、SIP および H.323 プロトコルでセキュリティを使用する導入に適しています。

セキュア会議の詳細については、「Cisco Collaboration のセキュリティ」を参照してください。

会議リソース

会議リソースは Cisco Rich Media Conferencing アーキテクチャのメディア会議、多重化、メディアのスイッチング機能を実行するソフトウェア ベースまたはハードウェア ベースのエンティティです。ここでは、次の会議リソースの最適な使用について、全体的なガイダンスを提供します。

「音声会議のリソース」

「専用の音声会議リソース」

「ソフトウェア音声会議ブリッジ」

「ハードウェア音声会議ブリッジ」

「組み込みの音声リソース(組み込みブリッジ)」

「ビデオ会議リソース」

「専用ビデオ リソース」

「Cisco TelePresence Server」

「Cisco TelePresence マルチポイント コントロール ユニット(MCU)」

「Cisco パケット音声デジタル シグナル プロセッサ モジュール(PVDM3)」

「組み込みビデオ リソース(MultiSiteTM)」

「Cisco TelePresence Conductor」

音声会議のリソース

前述のとおり、Cisco VCS では、参加者が音声のみの会議しかできなくても、あらゆるタイプの会議で常にビデオ会議ブリッジ MCU を呼び出します。したがって、ここで説明する音声会議リソースの情報は、Cisco Unified CM 音声会議だけに適用されます。

音声会議リソースは、専用であるか組み込みかによって、目的が異なります。一部は、状況によっては入れ替えて使用できますが、すべてができるわけではありません。

専用の音声会議リソース

専用の音声リソースは、会議を作成するだけが目的のエンティティで、エンドポイントから独立しています。専用リソースは、ソフトウェア ベースのものも、ハードウェア ベースのものもあります。

ソフトウェア音声会議ブリッジ

ソフトウェア ベースの音声会議ブリッジは Unified CM の IP Voice Media Streaming Application によって提供されます。このアプリケーションは、クラスタ内の各ノード上でイネーブルにする必要があります。ソフトウェア ユニキャスト会議ブリッジは、G.711 音声ストリームと Cisco Wideband オーディオ ストリームを混合できる標準の会議ミキサーです。Wideband または G.711 a-law および mu-law ストリームの任意の組み合わせが、同じ会議に接続される場合があります。所定の設定でサポートできる会議数は、会議ブリッジ ソフトウェアが実行されるサーバと、アプリケーションで有効になっている他の機能によって決まります。ただし、256 はこのタイプのオーディオ ストリームの最大数です。ストリームが 256 個あると、ソフトウェア会議メディア リソースでは、単一の会議で 256 人のユーザに対応できます。ソフトウェア会議メディア リソースでは、会議あたりのユーザが 4 人であれば、最大 64 個まで会議リソースを処理することもできます。Cisco IP Voice Media Streaming Application サービスおよび Cisco CallManager サービスが同一サーバ上で実行されている場合、ソフトウェア会議の最大参加者数は、48 人に限定されます。

Cisco IP Voice Media Streaming Application は、複数の機能に使用することもできるリソースで、設計ではすべての機能を同時に考慮する必要があります(「Cisco IP Voice Media Streaming Application」を参照)。ソフトウェア音声会議ブリッジの機能は限定されているため、集中型導入、または G.711 コーデックの使用がアドホックをおよびミートミー音声会議で許容される導入でのみ、ソフトウェア音声会議ブリッジを使用することを推奨します。Unified CM でソフトウェア音声会議ブリッジを使用すると、システムに高い負荷が発生することにも注意が必要です。

ハードウェア音声会議ブリッジ

Cisco IOS で会議リソースとして設定されているデジタル シグナル プロセッサ(DSP)は、会議機能のみに特化した DSP にファームウェアをロードします。このような DSP は、他のメディア機能には使用できません。Cisco NM-HDV2 ネットワーク モジュールなど、シスコの PVDM2 または PVDM3 ハードウェアは、単一のシャーシで同時に音声インターフェイスに使用できますが、同時に他のメディア リソース機能には使用できません。PVDM-256K および PVDM2 に基づく DSP は、異なる DSP ファーム設定を持つため、ルータで同時に設定できるのは 1 つだけです。PVDM2 ハードウェアの DSP は、音声インターフェイス、会議、メディアの終端、またはトランスコーディングとして個別に設定されます。そのため、1 つの PVDM の複数の DSP を異なるリソース タイプとして使用できます。DSP は、まず音声インターフェイスに割り当ててから、必要に応じて他の機能に割り当ててください。

会議用の DSP リソースは、プロファイル属性に基づいて、実際の参加者数に関係なく、設定の間予約されています。モジュールのキャパシティおよび機能の正確な情報については、次のモジュール データ シートを参照してください。

PVDM2 モジュールのキャパシティ情報については、次の Web サイトで入手可能な『 High-Density Packet Voice Digital Signal Processor Module for Cisco Unified Communications Solutions 』データ シートを参照してください。

http://www.cisco.com/en/US/prod/collateral/routers/ps5854/product_data_sheet0900aecd8016e845_ps3115_Products_Data_Sheet.html

PVDM3 モジュールのキャパシティ情報については、次の Web サイトで入手可能な『 High-Density Packet Voice Video Digital Signal Processor Module for Cisco Unified Communications Solutions 』データ シートを参照してください。

http://www.cisco.com/en/US/prod/collateral/modules/ps3115/data_sheet_c78-553971.html

ハードウェア音声会議ブリッジは、ソフトウェア会議ブリッジより多くの機能およびコーデック形式をサポートします。より多目的な音声会議ブリッジ、および帯域幅を削減するために G.729 のようにより複雑なコーデックのサポートが必要な企業では、ハードウェア音声会議ブリッジを使用することを推奨します。

組み込みの音声リソース(組み込みブリッジ)

組み込みリソースはコール内のエンドポイントのいずれかによってホストされる DSP リソースを示します。一部の Cisco IP Phone には、組み込みブリッジ機能用のオンボード DSP が搭載されています。IP Phone の組み込みブリッジは Cisco Rich Media Conferencing アーキテクチャの唯一の組み込み音声リソースです。ただし、組み込みブリッジの会議機能は限定的で、完全な会議の起動には使用できません。Cisco IP Phone の組み込みブリッジで、ユーザは次のことができます。

回線が異なる IP フォンのコールを参加させ、これらのコールを組み込みブリッジで開催されている会議に変換します。

回線を共有する別のエンドポイントのコールに割り込み(コールがプライベートにセットされていない場合)、組み込みブリッジで開催されている会議にコールを変換します。

コールに関与するエンドポイントからサイレント録音またはモニタリング セッションを開始し、電話によって生成および受信されたメディアを分岐して機能を呼び出します。

Cisco IP Phone の組み込みブリッジは、G.711 および G.729 コーデック形式のエンコードとデコードができます。ただし、一度コールのコーデックが選択されると、組み込みブリッジのコーデック選択はロックされ、電話機で使用するコーデックを変更することはできません。したがって、ベスト プラクティスとして、コールのドロップを避けるために組み込みブリッジが呼び出される可能性があるコール フローを慎重に分析します。

組み込みブリッジは最大 2 コールを混合し、1 コール(2 ストリーム)のみを分岐できます。

ビデオ会議リソース

マルチポイント会議をホストする実際のエンティティは、ビデオ エンドポイント内に配置することも、エンドポイントから独立し、リソースが多くのエンドポイントで共有される専用デバイスに配置することもできます。多くのカスタマー環境では、両方のオプションを導入できます。ビデオ会議機能がメディア トランスコーディングとメディア スイッチングで実現されることを理解しておくことも重要です。ビデオ会議のトランスコーディングおよびスイッチングの違いの詳細については、この章の Cisco Rich Media Conferencing の項の設計と考慮事項を参照してください。

専用ビデオ リソース

シスコでは、さまざまな音声およびビデオ会議用の専用デバイスを提供しています。次のデバイスが Cisco ビデオ コラボレーション エンドポイントに関連しています。

「Cisco TelePresence Server」

「Cisco TelePresence マルチポイント コントロール ユニット(MCU)」

「Cisco パケット音声デジタル シグナル プロセッサ モジュール(PVDM3)」

専用の会議デバイスは、すべてのビデオ エンドポイントからのオーディオ ストリームとビデオ ストリームを混合し、各エンドポイントに 1 つのオーディオ ストリームとビデオ ストリームを送信します。複数画面のエンドポイントの場合、複数のオーディオ ストリームとビデオ ストリームが会議デバイスで送受信されることがあります。

専用デバイスの使用には、次の利点があります。

拡張性が高い

拡張機能セット(自動転送、スケジューリング、プレゼンター モードなど)

高品質なユーザ エクスペリエンス

多数のエンドポイントで組み込み会議をイネーブル化する場合と比べてコストが削減される

Cisco TelePresence Server

Cisco TelePresence Server は Cisco TelePresence Server 7010 アプライアンスまたは Cisco MSE 8000 シリーズ シャーシ用の Cisco TelePresence Server MSE 8710 ブレードとして使用可能なトランスコーディング マルチポイント デバイスです。TelePresence Server は、SIP、H.323、および TIP を含むさまざまなプロトコルを使用して多くのビデオおよび音声デバイスを接続できます。現在、TIP および非 TIP の複数画面システムをサポートする唯一のシスコ マルチポイント デバイスです。TelePresence Server は、ランデブー会議とスケジュールされた会議ができ、Cisco TelePresence Conductor とともに使用すると、アドホック会議もサポートできます。Cisco Rich Media Conferencing を導入している組織で、優れた相互運用性または ActivePresence が必要な場合、Cisco TelePresence Server を使用することを推奨します。

Cisco TelePresence Server は、 表 11-3 で示すローカル管理モードをサポートします。これらのモードは、サポートされる解像度とキャパシティに影響を与えます。 表 11-3 では、これらのオプションの違いについても説明します。

 

表 11-3 TelePresence Server ポート モード オプション

モード
説明

フル HD

利用可能な 1080p30 または 720p60(対称)ビデオ ポートの数。このモードでは、TelePresence Server がこれらの解像度で送受信できます。

HD

利用可能な 720p30 または w448p60(対称)ビデオ ポートの数。このモードでは、TelePresence Server がこれらの解像度で送受信できます。

TelePresence Server MSE 8000 シリーズのクラスタリングの詳細情報については、次の URL にある『 Cisco TelePresence Server Product User Guide 』の最新バージョンを参照してください。

http://www.cisco.com/en/US/partner/products/ps11339/products_user_guide_list.html

Cisco TelePresence マルチポイント コントロール ユニット(MCU)

Cisco TelePresence マルチポイント コントロール ユニット(MCU)ポートフォリオは、さまざまなビデオ導入に対応できる柔軟性を備えています。MCU は標準ベースの H.323 および SIP コール シグナリングを使用する 1 画面のシスコおよび他社のビデオ エンドポイント用に設計されています。ユーザ エクスペリエンスは、特定の会議で多くの中から選択されているカスタム画面レイアウトによって異なることがあります。MCU は、アドホック、ランデブー、スケジュールされた会議をサポートします。モデルに応じて、Cisco MCU は QCIF から最大 1080p の 4:3 および 16:9 の縦横比の解像度をサポートでき、 表 11-4 に示すビデオ モードをサポートできます。

MCU のグローバル設定によって、これらのモードのいずれかがイネーブルになり、それによってサポートされる解像度とキャパシティが影響を受けます。ポート数は、HD、HD+ およびフル HD 設定では低解像度の SD 設定より多くのハードウェア リソースを必要とするため、イネーブルになったモードに依存します。 表 11-4 で、これらのオプションの違いについて説明します。

 

表 11-4 MCU ポート モード オプション

モード
説明

フル HD

利用可能な 1080p30 または 720p60(対称)ビデオ ポートの数。MCU がこれらの解像度で送受信できます。

HD+

利用可能な 1080p30 または 720p60(非対称)ビデオ ポートの数。このモードでは、MCU がこれらの解像度で送信だけできます。このモードは Cisco TelePresence MCU 5300 シリーズでは利用できません。

HD

利用可能な 720p30 または w448p60(対称)ビデオ ポートの数。このモードでは、MCU がこれらの解像度で送受信できます。

SD

使用可能な標準画質(最大 448p)対称ビデオ ポートの数。

nHD

Cisco TelePresence MCU MSE 8510 および Cisco TelePresence MCU 5300 シリーズだけで利用可能な w360p30 ビデオ ポートの数。

組織で多数のエンドポイントを導入する場合、および会議の拡張性を高めるために、専用ビデオ リソースを使用することを推奨します。柔軟性を高めるために、Cisco TelePresence MCU はプール化して、Cisco TelePresence Conductor で管理できます。

機能の比較

導入するマルチポイント デバイスを決定する際、音声およびビデオ機能について理解するだけでなく、各デバイスでサポートされる機能を知っておくことも重要です。 表 11-5 で、マルチポイント デバイスの機能サポートを要約します。

 

表 11-5 マルチポイント デバイスの機能の比較

機能
TelePresence Server
MCU
コメント

SIP および H.323 対応

Yes

Yes

TelePresence Multipoint Switch は、初期コール セットアップ時に SIP を使用しますが、メディアをネゴシエートするときは TIP に依存します

TIP サポート

Yes

No

複数画面のテレプレゼンス イマーシブ エンドポイントは、画面をインテリジェントに切り替えることができます

WebEx OneTouch 1. x

Yes

Yes

WebEx との統合によって、ビデオ エンドポイントから WebEx クラウドへの一方向のビデオ、双方向の音声、および双方向プレゼンテーションが可能になります

個別トランスコーディング

Yes

Yes

SD および HD 解像度をすべてサポートする機能

TelePresence Management Suite のスケジューリング

Yes

Yes

マルチポイント デバイスは TelePresence Management Suite によって会議を作成し、スケジュールできます

ActivePresence

Yes

No

MCU は ActivePresence をサポートしていませんが、同様のレイアウトがあります(発言中の参加者を大きなウィンドウに表示し、他のエンドポイントは小さな PiP で表示)

カスタム レイアウト

Yes

Yes

実行中の会議中でのみ、ユーザが自分のエンドポイントの環境を変更できます

VIP または重要モード

Yes

Yes

特定のエンドポイントを VIP または重要人物として指定し、発言中の参加者に関係なくその参加者を常に表示できます

Director Controls

No

No

特定の送信元エンドポイントを特定の宛先エンドポイントにマッピングして、ロックできます

クラスタリング

Yes

Yes

TelePresence Server または MCU のクラスタリングには、TelePresence Server MSE 8710 または MSE 8000 シリーズ シャーシの TelePresence MCU MSE 8510 ブレードが必要です

カスケーディング

No

Yes

2 台の異なるデバイスの 2 つの会議を結合して、全体的な規模を拡大できます

講義モード

No

Yes

発言中の参加者に基づいて「講師」を識別します。MCU は、講師に他の参加者が見るものとは異なるレイアウトを示します。TelePresence Multipoint Switch は講師に、個別の対象者のエンドポイントを全画面で示します。この画面は数秒ごとに次のエンドポイントに進みます。

コンテンツ共有

Yes

Yes

TelePresence Multipoint Switch は、TIP 自動コラボレートだけをサポートします。MCU は、H.323、H.239、SIP BFCP をサポートします。TelePresence Server は 3 つすべてをサポートします。

自動受付

Yes

Yes

TelePresence Server および TelePresence Multipoint Switch では、スケジュールまたは管理デバイス上を通じて会議ごとにイネーブルにする必要があります。

Cisco パケット音声デジタル シグナル プロセッサ モジュール(PVDM3)

Cisco パケット音声デジタル シグナル プロセッサ モジュール PVDM3 は、デジタル シグナル プロセッサ(DSP)リソースを提供するハードウェア モジュールです。PVDM3 は、Cisco Integrated Service Routers Generation 2(ISR G2)に使用できる DSP 会議テクノロジーの最新の iteration です。PVDM3 がメディア リソースとして使用される場合、ISR G2 ルータおよび Cisco Unified Communications Manager(Cisco Unified CM)を使用してアドホックおよびランデブー(MeetMe)ビデオ会議のマルチポイント ビデオ会議を行う機能が導入されました。この機能は、Cisco Unified CM が PVDM3 モジュールとともに呼制御として使用され、エンドポイントが Unified CM のネイティブ アドホック会議機能をサポートする場合にだけ使用できます。

PVDM3 をビデオ会議のマルチポイント ユニットとして使用する場合は、次の一般的な考慮事項を念頭に置いてください。

ネットワーク内のビデオ コラボレーション エンドポイントのビデオ機能を十分に理解することが不可欠です。異種間会議(ビデオ混合)プロファイルは、同種間会議(ビデオ スイッチング)プロファイルや音声保証プロファイルに比べて、明らかに多くの DSP リソースを使用することに注意してください。すべての電話機が同じビデオ形式をサポートする場合は、同種間会議の DSP ファーム プロファイルを設定する必要があります。

ネットワークにシスコ ビデオ コラボレーション エンドポイントをプロビジョニングするときは、さまざまなビデオ機能をサポートするようにエンドポイントを設定します。

異種間ビデオ会議のビデオ機能クラスを制限することにより、DSP リソースの使用率を下げることができます。高い機能を持つ多くのエンドポイントは、低いビデオ形式をサポートできます。たとえば、H.264 4CIF エンドポイントは H.264 CIF ビデオもサポートできます。より低いエンコーダ機能をサポートするように DSP プロファイルを設定し、DSP の使用率を最適化することを検討してください。

異種間の DSP ファーム プロファイルのコーデック解像度を設定する場合は、同じコーデックのすべての解像度を明示的に設定することが必要な場合もあります。たとえば、CIF をサポートする電話機と VGA のみをサポートする電話機があり、いずれかの電話機の解像度によって会議に参加できるようにする場合は、DSP ファーム プロファイルで CIF と VGA の両方を明示的に設定する必要があります。これは、ポイントツーポイント ビデオ トランスコーディング DSP ファーム プロファイルにも適用されます。

ビデオ会議用の PVDM3 の導入に関する詳細については、次のマニュアルを参照してください。

次世代高密度 PVDM3 モジュールの設定

http://www.cisco.com/en/US/docs/routers/access/1900/software/configuration/guide/pvdm3_config.html

ビデオ トランスコーディングおよび会議機能 のコンフィギュレーション ガイド

http://www.cisco.com/en/US/products/sw/voicesw/ps4952/products_installation_and_configuration_guides_list.html

基本的なビデオ会議のサポートが必要で、会議のすべてのエンドポイントが Cisco Unified CM によって制御される場合にだけ、ビデオ会議に PVDM3 モジュールを使用することを推奨します。PVDM3 モジュールは、Binary Flow Control Protocol(BFCP)または遠端カメラ制御(FECC)をサポートしません。

組み込みビデオ リソース(MultiSite TM

一部のエンドポイントは組み込みビデオ会議をサポートします。これは、ビデオ会議の最も単純な形式で、1 つのビデオ エンドポイントが複数のコールを同時にホストします。この機能は、Cisco Rich Media アーキテクチャでは MultiSite TM と呼ばれます。追加のエンドポイントは、すべてのエンドポイントからのビデオおよびオーディオ ストリームを 1 つに集約するホスト エンドポイントに接続します。組み込み会議のメリットは、初期コストが低く、管理者による設定がほとんど、またはまったく必要ない点にあります。ただし、いくつかの制限があります。

規模が限られます。ホスト エンドポイントが他のすべてのエンドポイントからの音声およびビデオを混合しなければなりません。したがって、会議のサイズは、そのホスト エンドポイントのキャパシティによって制限されます。

この機能のエンドポイントには、他のエンドポイントよりも多くの帯域幅が必要です。

エンドポイント モデルによってはビデオ解像度が制限され、専用のマルチポイント デバイスでホストされたコールと比較して、全体的なユーザ エクスペリエンスが低下することがあります。

上記の理由のため、サイズが限られたアドホック会議が組織で必要な場合にのみ、MultiSite 機能を使用することを推奨します。MultiSite キーを必要とするエンドポイント数のコスト効果と、完全な MCU のメリットを比較して、慎重な分析を行う必要もあります。

表 11-6 に、どのデバイスが MultiSite 対応、すなわち、マルチポイント会議をホストできるかを示します。

 

表 11-6 MultiSite 対応デバイスとコーデック

エンドポイントまたはコーデック
MultiSite の最大解像度
MultiSite 最大参加者数(ホストを含む)

SX20 コーデック

576p

ビデオ x 4 + 音声 x 1

C40 コーデック

576p

ビデオ x 4 + 音声 x 1

C60 コーデック

720p

ビデオ x 4 + 音声 x 1

C90 コーデック

1080p

ビデオ x 4 + 音声 x 1

EX90

720p

ビデオ x 4 + 音声 x 1

Profile 42

576p(C40 を使用する場合)1

ビデオ x 4 + 音声 x 1

Profile 52

720p(C60 を使用する場合)2

ビデオ x 4 + 音声 x 1

Profile 65

720p

ビデオ x 4 + 音声 x 1

Profile 65 Dual

1080p

ビデオ x 4 + 音声 x 1

1.Profile 42 は C20 または C40 コーデックと組み合わせて出荷できます。

2.Profile 52 は C40 または C60 コーデックと組み合わせて出荷できます。

Cisco TelePresence Conductor

Cisco TelePresence Conductor は Cisco Unified CM または Cisco VCS とともに動作して、会議やマルチポイント デバイスの管理を簡素化します。TelePresence Conductor は、アドホック会議、ランデブー会議、スケジュールされた会議のために、複数の Cisco MCU および TelePresence Server を管理できます。

TelePresence Conductor はマルチポイント リソースをプールとしてグループ化するため、管理者は、サービス アベイラビリティに影響を与えずに、個別の MCU を非稼働にすることができます。さらに、参加者レイアウトおよび PIN など、各ユーザの個人的な好みに合わせて一義的な会議テンプレートをカスタマイズできます。図 11-5 および図 11-6 で、TelePresence Conductor を Unified CM の会議リソースとして使用する場合に実行するステップを説明します。

図 11-5 Unified CM によるアドホック コールのフロー

 

図 11-6 Unified CM によるランデブー コールのフロー

 

図 11-5 または図 11-6 のステップを完了すると、コールおよびエンドポイントと会議ブリッジ間のメディア フローがセット アップされます。

MCU 管理では、TelePresence Conductor は容量を拡張するために別の MCU に自動的に実行中の会議をカスケードできます。この事は、ユーザは意識する必要はありません。

固有のハイ アベイラビリティにより、Cisco TelePresence Conductor は、ビデオ会議の復元力が重視される場合、および多数のマルチポイント コントロール ユニットがある組織に最適です。

Cisco Rich Media Conferencing のハイ アベイラビリティ

適切な Cisco Rich Media Conferencing インフラストラクチャの設計では、堅固で冗長なソリューションをボトムアップに構築する必要があります。冗長性(冗長メディア リソース グループ、冗長ルート グループ、Cisco TelePresence Conductor、冗長メディア リソース)を備えたソリューションを構成することで、可用性の高い、耐障害性のある冗長なソリューションを構築できます。ここでは、ハイ アベイラビリティのための設計ガイドラインを提供します。

「メディア リソース グループとメディア リソース グループ リスト」

「ルート リストとルート グループ」

「Cisco VCS 会議の冗長性」

「Cisco TelePresence Conductor による冗長性」

メディア リソース グループとメディア リソース グループ リスト

呼制御として Cisco Unified CM を使用している Cisco Collaboration エンドポイントのユーザが、[Conf]、[Join]、または [MeetMe] ソフトキーをアクティブにすると、Unified CM はメディア リソース マネージャを使用して会議ブリッジを選択します。会議ブリッジまたは MCU リソースは、メディア リソース グループ(MRG)で設定されます。メディア リソース グループ リスト(MRGL)は、優先順位順に並べられた MRG のリストを指定するものであり、エンドポイントと関連付けることができます。メディア リソース マネージャでは、エンドポイントの MRGL を使用して、会議ブリッジが選択されます。リソースをグループ化する方法は完全に自由ですが、所定のサイトのすべてのエンドポイントが最も近い会議ブリッジを使用するように、可能な限り地理的な配置の論理モデリングを使用して、リソースをグループ化することを推奨します。

Cisco Unified CM には、インテリジェント ブリッジ選択機能があります。この機能を使用すると、会議のエンドポイントの能力に基づいて、会議リソースを選択できます。ビデオ会議の開始時に複数のビデオ エンドポイントが存在し、ビデオ会議リソースが使用可能な場合、インテリジェント ブリッジ選択機能は、会議に使用するリソースを選択します。ビデオ会議リソースが 1 つも使用できない場合、またはビデオ会議にビデオ対応エンドポイントが 1 つも存在しない場合、インテリジェント ブリッジ選択機能は、会議で使用可能なオーディオ リソースを選択します。インテリジェント ブリッジ選択機能は、セキュア会議に対しセキュアな会議ブリッジを選択する付加機能を提供します。ただし、セキュアな会議ブリッジ接続は、デバイス機能に依存します。Unified CM は、ビデオまたは音声会議ブリッジの代わりに、セキュアな会議ブリッジを割り当てることがあります。インテリジェント ブリッジ選択機能の動作は、Unified CM におけるサービス パラメータの設定によって、柔軟に変更できます。

インテリジェント ブリッジ選択機能は、会議ブリッジの他の選択方式と比べて、次のような利点があります。

会議タイプによる会議ブリッジ選択:セキュア、ビデオ、または音声会議

メディア リソース設定の簡素化

他のブリッジ選択方式では音声のみの会議に占有されかねない、MCU ビデオ ポートの適正な使用

すべての会議ブリッジ リソースおよび MCU を 1 つの MRGL に含めることができます。インテリジェント ブリッジ選択機能では、音声会議だけでよいのか、あるいはビデオ会議を行う必要があるのかに基づいて、会議ブリッジが選択されます。

Unified CM では、サービス パラメータ設定によって指定可能な、もう 1 つの会議ブリッジ選択方法がサポートされています。このモードでは、Unified CM において次の基準がここに示した順序で適用されて、使用する会議ブリッジ リソースが選択されます。

1. メディア リソース グループ リスト(MRGL)にリストされているメディア リソース グループ(MRG)の優先順位

2. 選択された MRG の中で、最も使用されていないリソース

電話機の MRGL の最上位に MCU を配置すると、ビデオ対応の参加者がいない音声だけの会議にも、この MCU が常に選択されます。このシナリオでは、音声のみの会議で MCU リソースが浪費され、ビデオ会議の要求が発生したときに使用できなくなることがあります。ただし、このモードでは、作成する各会議に適したリソースを選択するインテリジェンスが Unified CM から除去されるため、推奨されません。このサービス パラメータ設定がシステム全体に与える影響を認識している管理者だけが使用する必要があります。

メディア リソースの設計の詳細については、「メディア リソース」の章を参照してください。


) MeetMe 会議は、インテリジェント ブリッジ選択機能を使用しません。


ルート リストとルート グループ

ルート リストおよびルート グループは、Cisco Unified CM ドメインから出て行くコールの信頼性を確保する共通のコール ルーティング メカニズムです。トランクとして Cisco Unified CM と統合されたメディア リソースでは、バックアップ マルチポイント コントロール ユニット(MCU)がある場合、ルート リストおよびルート グループを使用してハイ アベイラビリティを実現する必要があります。コール アドミッション制御は、コールに使用されるトランクに基づいてメディア リソースの場所を設定することで維持できます。

ルート リストおよびルート グループの復元力メカニズムについては、「ダイヤル プラン」の章を参照してください。

Cisco VCS 会議の冗長性

Cisco VCS の環境においてマルチポイント会議に冗長性を提供するために、Cisco TelePresence Conductor を使用して使用可能な範囲で最高の冗長性を提供することを推奨します(「Cisco TelePresence Conductor による冗長性」を参照してください)。代替構成による冗長性は、オーバーラップする検索ルールを使用しても可能です。最初の選択を目標とする検索ルールには高いプライオリティを指定し、バックアップ マルチポイント リソースまたはセカンダリ ターゲットをターゲットとする規則には低いプライオリティを指定して、プライマリ リソースを使用できない場合にバックアップ リソースを提供します。Cisco VCS の検索ルールの詳細については、「ダイヤル プラン」の章を参照してください。

Cisco TelePresence Conductor による冗長性

Cisco TelePresence Conductor は、複数の方法で復元力を維持しています。

プール構成内による

サービス設定による

Conductors のクラスタリングによる

呼制御デバイスとの統合ポイントで

TelePresence Conductor は、TelePresence Server や TelePresence MCU などの会議リソースを管理できます。設定で、プールにリソースをグループ化できます。会議リソースのプールには、似たタイプのデバイスが含まれます。TelePresence MCU は、他の TelePresence MCU だけのプールに置く必要があり、TelePresence Server は他の TelePresence Server のプールに置く必要があります。また、ビデオ サービスを細分化できるように、HD か SD かで MCU を区別することがベスト プラクティスです。この細分化によって、管理スタッフは HD リソースを Cisco TelePresence System MX、EX、C シリーズ デバイスなどの高解像度エンドポイントで使用できるようにしながら、SD リソースに Cisco Unified IP Phone 9971、Cisco TelePresence System E20 などのエンドポイントを割り当てることができます。また、すべての Cisco TelePresence System(CTS)と TX シリーズ エンドポイントは、Conductor によって、すべての参加者に対しイマーシブ環境を維持するために ActivePresence と TIP をサポートする TelePresence Server を使用するように指示できます。

プールによって会議リソースをグループ化する機能によって、Conductor はプール レベルで冗長性を提供できます。プール レベルの冗長性はプールに特定のタイプの複数のデバイスを配置することによって実現されます。Conductor は、会議セットアップ時に使用された会議ポートの数を評価して、ラウンドロビン方式で複数のデバイス間の選択を行います。使用しているポート数が最小の会議デバイスが選択されます。

さらに、Conductor は サービス設定 と呼ばれるプールの順序付きリストを作成できます。これは、Unified CM のルート リストまたはメディア リソース グループ リストに似ています。このレベルでの設定で、Conductor は会議リソースの冗長モデルを作成するために、プライマリおよびセカンダリ プールを使用できます。たとえば、サービス設定に米国用プール 1、EMEA 用プール 2 という次の順序の MCU プールのリストがある場合(図 11-7 を参照)、Conductor は、まずデバイスの米国用プールのリソースをすべて使用し、必要な場合、プール 1 の MCU とプール 2 の MCU 間のカスケード リンクを作成できます。Conductor はインテリジェントな会議選択プロセスの一部としてこれを自動的に実行します。

図 11-7 サービス設定のデバイス プールの例

 


) カスケーディングは Cisco TelePresence MCU でだけサポートされます。Conductor は同じプールで、またはプール間で TelePresence Server をカスケードできません。


また、TelePresence Conductor は、システム レベルでの冗長性のために複数の Conductor を使用するように設定できます。 これは、複数の Conductor をクラスタリングすることによって実現されます。最大 3 台の TelePresence Conductor をクラスタ化設計で使用できます。すべての会議リソースのハイ アベイラビリティを保証するために、すべての設計で少なくとも 2 台の Conductor を使用することを推奨します。

Conductor のクラスタリングには、Conductor ノード間でラウンドトリップが 30 ミリ秒未満の低遅延接続が必要です。クラスタリング プロセス中に、Conductor は、エイリアス、テンプレート、サービス設定、プール、会議リソース ポートの現在の状態テーブルなど、すべてのテーブル エントリのデータベース同期を実行します。最初のクラスタリング プロセスには、クラスタの初期データベースとして使用されるプライマリ Conductor がなければなりません。最初のプロセスが終了した後は、クラスタ内の任意の Conductor がすべての Conductor ノードで同期化されるデータベースを更新できます。

クラスタリングの詳細については、次の Web サイトで入手可能な『Cisco TelePresence Conductor deployment guides』を参照してください。

http://www.cisco.com/en/US/products/ps11775/products_installation_and_configuration_guides_list.html

Conductor は、スタンドアロンまたはクラスタ化のシナリオで Video Communications Server(VCS)および Unified CM と統合できます。クラスタ化シナリオでは、この統合は 2 種類の呼制御デバイスのそれぞれで異なり、単一の Conductor またはクラスタ化 Conductor を両方の呼制御デバイスに同時に統合することはできません。VCS と Unified CM 間の SIP トランクは、図 11-8 で示すように Unified CM と統合された Conductor または Conductor クラスタを使用して設定することを推奨します。

図 11-8 Unified CM および VCS と統合された TelePresence Conductor

 

VCS が Conductor クラスタのプライマリ呼制御統合ポイントの場合、冗長性は、各 Conductor クラスタ ノードの個別の IP アドレスを追加するか、各 Conductor クラスタ ノードの完全修飾ドメイン名(FQDN)、またはラウンドロビン DNS を使用する Conductor クラスタの FQDN によって実現されます。これらの設定は、VCS のポリシー サービス ページで設定します。 クラスタリングの詳細については、次の Web サイトで入手可能な『Cisco TelePresence Conductor deployment guides』を参照してください。

http://www.cisco.com/en/US/products/ps11775/products_installation_and_configuration_guides_list.html

Unified CM が Conductor クラスタのプライマリ呼制御統合ポイントの場合、冗長性は、アドホックおよびランデブー コール用の Unified CM への複数の接続によって実現されます。この設計で Conductor をクラスタ化する場合、Unified CM 会議ブリッジおよび SIP トランクの終端点となる一義的な仮想 IP アドレスが必要です。仮想 IP アドレスは Conductor クラスタ ノードごとに一義的なため、この情報はデータベース同期プロセスでレプリケートできず、管理者が設定する必要があります。 この設定が完了したら、Unified CM へのプライマリ、セカンダリ、またはターシャリ(第 3 の)リンクに異なる Conductor クラスタ ノードを使用することを推奨します。

たとえば、図 11-9 で示すように、プライマリ接続として Conductor_1 のアドホック設定の仮想 IP アドレスを使用するように Unified CM を設定する必要があり、セカンダリ接続に Conductor_2 のアドホック設定の仮想 IP アドレスを設定します。 ランデブー コールの場合、プライマリ SIP トランクの宛先アドレスはランデブー設定の Conductor_2 の仮想 IP アドレスにする必要があり、セカンダリ接続に Conductor_1 のランデブー設定の仮想 IP アドレスを設定します。

図 11-9 Unified CM 呼制御による会議の冗長性

 


) アドホックおよびランデブー コールの追加の冗長性は、Unified CM で実現できます。詳細については、「メディア リソース グループとメディア リソース グループ リスト」および「ルート リストとルート グループ」を参照してください。


Cisco Rich Media Conferencing のキャパシティ プランニング

正常に Rich Media Conferencing を導入するには、キャパシティ プランニングが重要です。Cisco Rich Media Conferencing サービスによって多くの機能が提供され、アーキテクチャの一部としてメディア リソースのさまざまなタイプが使用されるため、特定の導入のキャパシティ要件を満たすようにリッチ メディア会議のインフラストラクチャとその個別のコンポーネントをサイジングすることが重要です。

ここでは、Cisco Rich Media Conferencing アーキテクチャで使用されるメディア リソースをサイジングするための情報とベスト プラクティスを提供します。

会議リソースのサイジング

会議ブリッジがサポートできる会議のタイプと数の決定には、複数の要因が関与します。サイジングに関連するこれらの要因は、会議ブリッジのモデルによって異なります。また、MCU は、標準画質(SD)モードを使用した場合、高品位(HD)モードと比較して多くのポートを使用可能にでき、複雑でないコーデックを使用した場合、音声会議ブリッジは少ない DSP 処理を使用します。

会議リソースのサイズ計算は、次の要因によって決まります。

ビデオ会議のコーデックおよび解像度のタイプ

MCU がサポートできる合計ポート数、または会議ブリッジがサポートできる DSP 数

MCU が各プロトコル専用に割り当てることができるポート数

カスケード化された会議が MCU 間で必要かどうか

サポートされるポート数または DSP 数(音声会議ブリッジの場合)の詳細については、 http://www.cisco.com で入手可能な会議ブリッジ ハードウェアの製品マニュアルを参照してください。可能なバリエーションの数は無限に近いため、各シナリオのキャパシティ数をこのマニュアルで示すことはほとんど不可能です。多くの Cisco Rich Media Conferencing の導入では、SCCP アドホック会議、H.323 および SIP の予約なしの会議、および H.323 および SIP のスケジュールされた会議が混在することになります。会議リソースは、正しい速度とビデオ レイアウトでこれらのすべてのタイプの会議に対応できるサイズにする必要があります。言うまでもなく、この決定はかなり複雑になる場合があるため、会議リソースのサイジングに役立つ計算ツールを開発しました。PVDM ハードウェアをサイジングするには、次の URL で入手可能な DSP 計算機を使用してください。

http://www.cisco.com/web/applicat/dsprecal/dsp_calc.html


) 特定の環境での会議リソースのサイジングにあたっては、代理店にご相談ください。


リソース割り当てと割り当てロジック

Cisco Rich Media Conferencing 設計の重要な要素は、適切な場所に適切なリソースを割り当てることです。ただし、これを行うには、まず対応するロケーションのリソースに適切な量を割り当てる割り当てロジックの動作方法を理解する必要があります。また、リソース割り当ては、呼制御アプリケーションごとに異なる方法で動作します。

次の情報は、Cisco Unified CM によって制御されているエンドポイントで開始または処理される会議に適用されます。

MultiSite または組み込みブリッジ機能を使用しないアドホック会議が Unified CM に登録されたエンドポイントで開始されると、リソースは会議の主催者に割り当てられているメディア リソース グループおよびリストに基づいて割り当てられます。会議に参加する他のエンドポイントはすべて、会議の開催者が選択したリソースに自分のストリームを組み合わせるだけです。(図 11-10 を参照)。

MeetMe のビデオまたは音声会議が Unified CM に登録されたエンドポイントで開始されると、リソースは会議の主催者に割り当てられているメディア リソース グループおよびリストに基づいて割り当てられます。会議に参加する他のエンドポイントはすべて、会議の開催者が選択したリソースに自分のストリームを組み合わせるだけです。(図 11-10 を参照)。

ビデオ ランデブー会議を作成すると、電話会議(すべての参加者の個々のコール)はコール(ランデブー エイリアスまたはダイヤルした番号)に適用されるダイヤル プランに基づいて処理され、該当するトランク マルチポイント デバイスにオフロードされます。

スケジュールされた会議を作成すると、電話会議(すべての参加者の個々のコール)はコールに適用されるダイヤル プランに基づいて処理され、該当するトランク マルチポイント デバイスにオフロードされます。

スケジュールされた会議のリソース割り当てロジックは、スケジューリング プラットフォーム リソース選択アルゴリズムにあります。

図 11-10 で、会議がエンドポイント A により開始され、メディア リソース グループ リストで最初のオプションとしてローカル リソースがあると仮定します。この会議の例では、ローカルに会議に参加しているユーザよりも多くのリモート ユーザが存在し、リモート ユーザのストリームが WAN を通過するため、ローカル リソースを使用することで帯域幅に負荷がかかっています。

図 11-10 エンドポイント A で開始された会議

 

次の情報は、Cisco VCS によって制御されているエンドポイントで開始または処理される会議に適用されます。

アドホック Multiway TM 会議を作成すると、リソースは、選択された該当する検索ルールに基づいて選択されます(MCU は不明な会議番号を検出すると、会議を自動的に作成します)。他のすべての参加者のメディア ストリームは、会議の開催者が選択したリソースに結合されます。

ランデブースケジュールされた会議が作成されると、コールは適切な検索ルールに従って処理されます。

スケジュールされた会議のリソース割り当てロジックは、スケジューリング プラットフォーム リソース選択アルゴリズムにあります。

メディア リソース グループおよびリストの処理の詳細については、「メディア リソース グループとメディア リソース グループ リスト」および「メディア リソース」の章を参照してください。

拡張性

Cisco Rich Media Conferencing 導入の設計を拡張できるように、この項のガイドラインに従うことを推奨します。

メディア リソース グループとメディア リソース グループ リスト

Cisco Unified CM 導入でアドホックおよび MeetMe 会議の望ましい拡張性を実現するために、メディア リソース グループおよびリストをできるだけ使用します。たとえば、プールで使用されるメディア リソース グループ リストに 2 つのメディア リソース グループを追加することで、2 つの MCU を使用してデバイス プール 2 のアドホック ビデオ会議のキャパシティを倍増させている図 11-11 を参照してください。メディア リソース グループおよびリストの詳細については、「メディア リソース」の章を参照してください。

図 11-11 メディア リソース グループおよびリストの例

 

Cisco TelePresence Conductor

ビデオ会議サービスを拡張するために Cisco TelePresence Conductor を使用します。TelePresence Conductor は、必要に応じてリソースを割り当てる複数リソースの調整機能を提供し、キャパシティを超過した場合は複数のマルチポイント リソースを使用して会議を利用できるようにします。図 11-12 で、単一の Conductor サーバがアドホック ビデオ会議用に導入のスケーラビリティを改善する方法の例を示します。この例では、ユーザ(1)が Cisco Unified CM で会議を開始した時点で、リソースの割り当てが開始します。これによって、要求(2)が Conductor(3)に送信されます。Conductor は、最も可用性が高いリソースを判断し、MCU(4)で会議を作成します。次に、Unified CM に会議の詳細(5)を返し、Unified CM が MCU(6)との会議のシグナリング ネゴシエーションを開始します。メディア(RTP)はエンドポイントと MCU の間で、ポイントツーポイントで(直接)送信されます。TelePresence Conductor がリソースをプールしているため、これらの集合的なリソースはすべて、単一のリソースであるかのように Unified CM で使用できます。

図 11-12 会議リソースを割り当てる Cisco TelePresence Conductor の例

 

Cisco TelePresence Conductor の詳細については、「Cisco TelePresence Conductor による冗長性」の項を参照してください。このセクションに記載されている情報とロジックは、導入の拡張性の向上にも適用されます。

クラスタリングとカスケーディング

マルチポイント デバイスでサポートされている場合、クラスタリングやカスケーディングを使用します。(カスケーディングの定義とその機能については、「カスケーディング」を参照してください)。Cisco TelePresence MSE 8000 シリーズ シャーシのマルチポイント ブレードをクラスタリングすると、シャーシに必要な帯域幅が 3 ~ 4 倍になる可能性があるので、リソースに影響を与えます。一方、カスケーディングは分散型のマルチポイント導入を維持しながら会議のキャパシティを増やすために使用できますが、カスケードすると会議環境の一貫性が失われる可能性があることに注意してください。カスケーディングは Cisco TelePresence Conductor によって、より適切に自動化されます。

表 11-7 に、クラスタリングまたはカスケーディングに対応しているマルチポイント デバイスを示します。

 

表 11-7 クラスタリングおよびカスケーディングに関するマルチポイント デバイスのサポート

デバイス
クラスタリング3
カスケーディング

Cisco TelePresence Server

Yes

No

Cisco MCU

Yes4

Yes

3.Cisco TelePresence Server MSE 8710、MCU 5300 シリーズ、または MSE 8000 シリーズ シャーシの MCU MSE 8510 ブレードが必要です。

4.MCU 5300 は、スタックで設定すると、クラスタリング用に設定できます。

Cisco Rich Media Conferencing の設計上の考慮事項

ここでは、Cisco Rich Media Conferencing の設計に関する一般的なアドバイスと推奨事項を提供します。

Cisco Rich Media Conferencing 導入モデル

この項では、さまざまな Cisco Rich Media Conferencing の導入モデルに関する一般情報を提供します。また、各 Cisco Rich Media Conferencing 導入モデルが最も効果的に使用される条件を検証します。

Cisco Hosted Solution

Cisco WebEx TelePresence は、クラウドから提供される Cisco Rich Media Conferencing 導入モデルです。WebEx TelePresence によって、クラス最高水準の Cisco TelePresence エンドポイントをインターネット経由で使用できます。また、ビデオ通話機能を PC や Mac に追加できます。クラウド サービスは、ユーザが自分のビジネス コミュニティ全体に接続できるように設計されています。すべての呼制御およびマルチポイント ユニットはクラウドに存在します。

会議を実行するには、各参加者のエンドポイントのストリームがインターネットを通過する必要があります。したがって、正しいインターネット リンクのサイジングが、最適な環境のために重要です。Cisco WebEx TelePresence は、中規模の導入を対象としています。Cisco WebEx TelePresence に関する詳細情報については、次の Web サイトで入手可能なマニュアルを参照してください。

http://www.cisco.com/web/products/webextelepresence/index.html

一元化されたリソースを使用する複数のサイト

集中型の設計は、少数のコラボレーション エンドポイントを使用する音声およびビデオ導入と、限られた地理的領域での大規模な導入に推奨されます。

集中型の導入では、各リモート サイトで利用できる必要な WAN 帯域幅と、構内に必要な LAN 帯域幅を備えた地域または本社の構内にマルチポイント デバイスを配置することを推奨します。さらに、ネットワークの遠端のサイトにコールをバックホールすることで発生する不要な遅延を防ぐために、エンドポイントの地理的な場所に基づいてマルチポイント デバイスを中央に配置する必要がありますが、既存のネットワーク レイアウトで、これが完全にはできない場合があります。

図 11-13 で、Dallas、London および San Jose にビデオ エンドポイントがある、一元化されたリソースの導入の例を示します。この例では、マルチポイント デバイスの地理的に中央の場所としてニューヨークが選択され、ビデオ ユーザへの遅延を最短にしています。

図 11-13 一元化されたリソースを使用する複数のサイト

 

分散リソースを使用する複数のサイト

異なる地理的地域にわたる大規模な音声およびビデオ導入には、分散型の構成を推奨します。コラボレーション ネットワークが大きくなるほど、遅延を最小限に抑え、高価な WAN リンクを通過する帯域幅を節約できるマルチポイント デバイス間での分散は有利になります。

Cisco TelePresence Server および MCU アプライアンス(Cisco TelePresence Server 7010 および Cisco TelePresence MCU 4200、4500、および 5300 シリーズ)は、集中型の導入から分散型の導入に移行する組織に適しています。コラボレーション ネットワークの使用がさらに拡大するのに合わせて、拡張性および冗長性の向上のために、これらの導入のスタンドアロン マルチポイント デバイスをシャーシ ベースのブレード(Cisco TelePresence Server MSE 8710 および Cisco TelePresence MCU MSE 8420 および MSE 8510)に移行させることができます。

図 11-14 で、北米にマルチポイント サービスを提供するニューヨークのマルチポイント デバイスと、ヨーロッパにマルチポイント サービスを提供するパリのマルチポイント デバイスによる分散型導入を示します。

図 11-14 分散リソースを使用する複数のサイト

 

設計に関する推奨事項

ここでは、Cisco Rich Media Conferencing の導入に対する一般的な推奨事項を提供します。

遅延

導入モデルに関係なく、最適で自然なエクスペリエンスのためには、マルチポイント デバイスはエンドツーエンドのネットワーク遅延が片道 150 ms 未満のサイトにあり、十分なポート キャパシティでプロビジョニングされ、プロビジョニングされる会議ポート数に対して十分な帯域幅が提供される必要があります。帯域幅要件は、必要なエンドポイントの最大コール レートとマルチポイント デバイスに接続するエンドポイントの数によって異なります。必要なコール レートおよび解像度に対して実際のエンドポイントで必要となる最大帯域幅に基づいて、プロビジョニングを行ってください。詳細については、 http://www.cisco.com で入手可能な特定のエンドポイントのデータ シートを参照してください。

カスケーディング

カスケーディングは、2 台のマルチポイント デバイスの会議を 1 つの会議としてブリッジングする機能を示します。これによって、マルチポイント デバイスの導入方法によっては、会議でサポートされるエンドポイントの最大数を増やし、リンク上の帯域幅を減らすことができます(図 11-15 を参照してください)。特に連続表示などの機能がエンドポイントで使用されている場合は、会議をカスケードすることで一貫したユーザ エクスペリエンスが損なわれる可能性があることに注意してください。これは、リモート会議がローカル会議の別のエンドポイントのように表示されるためです。

図 11-15 2 台のマルチポイント デバイス間での会議のカスケーディング

 

大規模な報告会議タイプにカスケーディングを使用するときは、ベスト プラクティスとして、すべてのスレーブ MCU を全画面音声スイッチングに設定し、マスター MCU を目的の分割レイアウトに設定します。すべての主要発言者は、最高の環境で表示されるように、マスター MCU にいる必要があります。

会議ブリッジで使用される MTP

メディア ターミネーション ポイント(MTP)は、会議の参加者のデバイスの中に RFC 2833 シグナリング フォーマットを使用するデバイスがある場合に使用されます。会議機能が呼び出されると、Unified CM が、RFC 2833 だけをサポートするすべての会議参加者のデバイスに MTP リソースを割り当てます。これは、会議ブリッジの DTMF 機能が使用されているかどうかにかかわらず行われます。

ビデオ トランスコーディングとビデオ スイッチング

ビデオ会議ブリッジがメディア トランスコーディングまたはメディアスイッチングを実行することで、会議の機能が実現されることを理解することが重要です。このトランスコーディングまたはスイッチングは、メディア ストリームの混合としてビデオ会議のユーザによって認識されます。マルチポイント会議ソリューションを導入しようとしている組織は、トランスコーディングとスイッチングのアーキテクチャでそれぞれ考慮すべきメリットが提供されるため、両方のアーキテクチャの違いを理解する必要があります( 表 11-8 を参照してください)。

トランスコーディングは、特殊なビデオ ハードウェアを使用し、着信ビデオをデコードして、送信する前に再エンコードします。

スイッチングでは、高度なビデオ ハードウェアは不要ですが、代わりにソフトウェアを使用します。着信ビデオおよびオーディオ ストリームは正しいエンドポイントにコピーされ、リダイレクトされます。

 

表 11-8 トランスコーディングとスイッチングの利点と欠点

方法
利点
欠点

トランスコーディング

ActivePresence(イマーシブ環境に最適化された特別なレイアウト)

エンドポイントがさまざまな帯域幅速度と解像度で接続できる

エンドポイントがレイアウトをカスタマイズできる

低解像度のビデオをアップスケールできる

デコーディングと再エンコーディングのために遅延が発生する

ポート単位のコストが高い

拡張が困難

スイッチング

遅延がきわめて低い(10 ミリ秒未満)

ポートあたりのコストが低い

通常、ポート キャパシティが大きい

基本的な全画面ビデオ スイッチングに制限される(ActivePresence なし。各画面に 1 サイトだけが表示される)

すべてのエンドポイントが単一の解像度とフレーム レートに合意して、それをサポートする必要がある

現在は、TIP エンドポイントに限定される

Cisco Business Edition

Cisco Business Edition 6000 はビデオ会議ブリッジをサポートし、エンドポイントにマルチポイント コール機能を提供します。