Cisco Collaboration 9.xソリューション リファレンス ネットワーク デザイン(SRND)
コラボレーションのエンドポイント
コラボレーションのエンドポイント
発行日;2013/10/03 | 英語版ドキュメント(2013/09/09 版) | ドキュメントご利用ガイド | ダウンロード ; この章pdf , ドキュメント全体pdf (PDF - 30MB) | フィードバック

目次

コラボレーションのエンドポイント

この章の新規情報

コラボレーションのエンドポイント アーキテクチャ

Cisco Unified Communications Manager(Unified CM)呼制御

Cisco TelePresence Video Communication Server(VCS)呼制御

コラボレーション エンドポイントのセクション 508 への準拠

アナログ エンドポイント

スタンドアロン アナログ ゲートウェイ

アナログ インターフェイス モジュール

アナログ エンドポイントの配置に関する考慮事項

アナログ接続タイプ

ページング システム

Quality of Service

デスク フォン

Cisco Unified IP Phone 7900 シリーズ

Cisco Unified IP Phone 6900 シリーズ

Cisco Unified IP Phone 8900 および 9900 シリーズ

Cisco Unified SIP Phone 3900 シリーズ:

シスコのデスク フォンの配置に関する考慮事項

ファームウェアのアップグレード

Power Over Ethernet

Quality of Service

SRST および Unified CME as SRST

ビデオ エンドポイント

パーソナル ビデオ エンドポイント

Cisco Jabber デスクトップ ビデオ

Cisco Jabber Video for TelePresence

Cisco Unified IP Phone 8900 および 9900 シリーズ

Cisco TelePresence System EX シリーズ

Cisco TelePresence System 500 および 1100

多目的ビデオ エンドポイント

Cisco TelePresence System MX シリーズ

Cisco TelePresence SX20 Quick Sets

Cisco Telepresence System Integrator Cシリーズ

イマーシブ ビデオ エンドポイント

Cisco TelePresence TX9000 シリーズ

Cisco TelePresence TX1300 シリーズ

ビデオ エンドポイントの配置に関する一般的な考慮事項

Quality of Service

VLAN 間ルーティング

SRST および Unified CME as SRST

ビデオの相互運用性

ソフトウェアベースのエンドポイント

Cisco IPCommunicator

Cisco Jabber デスクトップ クライアント

ソフトフォン モードの動作

デスクフォン制御モードの動作

ソフトウェア ベースのエンドポイントの配置に関する一般的な考慮事項

Quality of Service

VLAN 間ルーティング

SRST および Unified CME as SRST

ワイヤレスエンドポイント

ワイヤレス エンドポイントの配置に関する一般的な考慮事項

ネットワークの無線周波数の設計とサイト サーベイ

セキュリティ:認証および暗号化

ワイヤレス コールのキャパシティ

Bluetooth のサポート

Quality of Service

SRST および Unified CME as SRST

デバイス モビリティ

モバイル エンドポイント

Cisco Jabber for Android および Apple iOS

Cisco Jabber IM

Cisco WebEx 会議

Cisco AnyConnect Secure Mobility Client

モバイル エンドポイントとクライアントの配置に関する考慮事項

Cisco Jabber クライアント アプリケーションの相互作用

WLAN 設計

リモート エンタープライズ接続の保護

Quality of Service

SRST および Unified CME as SRST

Cisco Virtualization Experience Client

Cisco Virtualization Experience Client 2000 シリーズ

Cisco Virtualization Experience Client 4000 シリーズ

Cisco Virtualization Experience Client 6000 シリーズ

Cisco Virtualization Experience Client の配置上の考慮事項

Cisco Virtualization Experience Client Manager

Power over Ethernet

Quality of Service

SRST および Unified CME as SRST

サードパーティ製 IP Phone

コラボレーションのエンドポイントのハイ アベイラビリティ

Cisco Unified CM 呼制御のハイ アベイラビリティ

Cisco TelePresence VCS 呼制御のハイ アベイラビリティ

コラボレーション エンドポイントのキャパシティ プランニング

コラボレーションのエンドポイントの設計上の考慮事項

コラボレーションのエンドポイント

Cisco Collaboration の配置では、さまざまなエンドポイントを使用できます。これらのエンドポイントは、通常のアナログ電話機をサポートする IP 環境内のゲートウェイから、さまざまな機能を提供する拡張的なネイティブ IP Phone セットに至るまで、多岐にわたります。

エンドポイントを配置する際は、認証、アップグレード、シグナリング プロトコル、Quality of Service(QoS)などのいくつかの要素を考慮する必要があります。コラボレーション システムは、これらの要素に対応するように適切に設計する必要があります。

この章では、さまざまなタイプのコラボレーション エンドポイントを要約し、ハイ アベイラビリティ、キャパシティ プランニングなどの設計および配置について説明します。この章で説明するコレボレーション エンドポイントは、次の主要なタイプに分類できます。

「アナログ エンドポイント」

「デスク フォン」

「ビデオ エンドポイント」

「ソフトウェアベースのエンドポイント」

「ワイヤレスエンドポイント」

「モバイル エンドポイント」

「Cisco Virtualization Experience Client」

「サードパーティ製 IP Phone」

上記に示される各項では、配置に関する考慮事項を含む各エンドポイント タイプに関する情報を提供します。その情報の後に、エンドポイントを効果的に配置するためのハイ アベイラビリティ、キャパシティ プランニング、および設計上の考慮事項に関する説明が続きます。

使用可能なエンドポイント タイプの範囲および配置に伴うハイレベルな設計上の考慮事項を理解するには、この章を使用します。

この章の新規情報

表 8-1 に、この章に新しく追加されたトピック、またはこのマニュアルの以前のリリースから大幅に改訂されたトピックの一覧を示します。

表 8-1 新規情報、またはこのマニュアルの以前のリリースからの変更情報

新規トピックまたは改訂されたトピック
説明箇所
改訂日

登録の冗長性に対応したビデオ エンドポイントのサポートに対するマイナー変更

「Cisco Unified CM 呼制御のハイ アベイラビリティ」

「コラボレーションのエンドポイントの設計上の考慮事項」

2013 年 5 月 25 日

Cisco Virtualization Experience Clients(VXC)の設計および配置に関する考慮事項

「Cisco Virtualization Experience Client の配置上の考慮事項」

2013 年 4 月 2 日

Cisco TelePresence Video Communications Server(VCS)

「コラボレーションのエンドポイント アーキテクチャ」

「コラボレーションのエンドポイントのハイ アベイラビリティ」

「コラボレーション エンドポイントのキャパシティ プランニング」

2013 年 4 月 2 日

Telecommunications Act and U.S.Section 508 に準拠

「コラボレーション エンドポイントのセクション 508 への準拠」

2013 年 4 月 2 日

QoS のための Cisco TelePresence System ビデオ エンドポイントおよび影響

「ビデオ エンドポイント」

2013 年 4 月 2 日

ビデオの相互運用性

「ビデオの相互運用性」

2013 年 4 月 2 日

Cisco WebEx 会議および Cisco AnyConnect モバイル クライアント

「モバイル エンドポイント」

2013 年 4 月 2 日

QoS、WLAN ビデオ コールのキャパシティ、および Cisco EX のシリーズのエンドポイント登録の冗長性の不足に関するマイナー アップデート

この章の各項で説明

2012 年 10 月 31 日

製品サポート リスト、QoS 設定例およびエンドポイントの機能概要の表などの製品固有の内容の削除

この章の各項で説明

2012 年 6 月 28 日

コラボレーションのエンドポイント アーキテクチャ

図 8-1 に示されているようなさまざまなタイプのエンドポイントと同様に、コラボレーション エンドポイントを配置する場合に考慮する必要のあるさまざまな呼制御、コラボレーション サービス、およびメディア リソース オプションがあります。コラボレーション エンドポイントは、音声およびビデオ コーリング サービス用のエンタープライズ呼制御および/またはクラウド ベースのコラボレーションに依存します。コラボレーション エンドポイントは、ボイス メッセージ、インスタント メッセージ、およびプレゼンスなど、社内とクラウドベースの両方のコラボレーション サービスを利用します。さらに、これらのエンドポイントはビデオや音声会議、トランスコーディング、および保留音など、エンタープライズ メディア リソースから主な付加サービスを取得します。

図 8-1 シスコ コラボレーション エンドポイント アーキテクチャ

 

音声およびビデオ サービスにコラボレーション呼制御を配置するときは複数のオプションを使用できますが、各呼制御プラットフォームによってエンドポイント登録、コールのセットアップ、およびルーティング サービスと、プロビジョニングされたメディア リソースへのアクセスが提供されます。エンドポイントと、エンタープライズ Cisco Unified Communications Manager および Cisco TelePresence Video Communication Server 間のハイレベルな呼制御相互作用については、次のサブセクションで説明します。

Cisco Unified Communications Manager(Unified CM)呼制御

Cisco Unified Communications Manager(Unified CM)、Cisco Business Edition および Cisco Unified Communications Manager Express(Unified CME)のコール シグナリングでは、回線側シグナリングとトランク側シグナリングが区別されます。トランク側シグナリングは他のサーバおよびゲートウェイに全体の呼処理クラスタまたはルータを接続するために使用されますが、回線側は呼処理プラットフォームにエンドポイント デバイスを接続するために使用されます。この 2 つのインターフェイスはそれぞれ、提供するサービスが異なります。回線側は、ユーザ指向の豊富な機能セットを提供します。

Session Initiation Protocol(SIP)と Skinny Client Control Protocol(SCCP)は、Cisco 呼処理プラットフォームでサポートされる 2 種類の主要な回線側シグナリング プロトコルです。すべての Cisco エンドポイントは、このうち一方または両方のプロトコルをサポートしています。どちらのプロトコルでも、サポートされる機能セットはおおよそ同じであるため、いずれのプロトコルの使用を選択するかは、基本的には配置における個人的な好みによります。ただし、SIP はすべての新しい機能とシスコのエンドポイントのサポート用に選択できるプロトコルです。

Cisco エンドポイントを使用してコールの発信や受信、またはアプリケーションの実行を行うには、いくつかの操作パラメータを使用して Cisco エンドポイントを設定しておく必要があります。この設定は、呼処理サーバまたはルータで事前に実行する必要があります。設定されると、呼処理プラットフォームは使用されるエンドポイントの設定ファイルを生成し、トリビアル ファイル転送プロトコル(TFTP)サーバにそのファイルを保存します。エンドポイント自体は、電源が投入されると、ブートアップ シーケンスを通過します。エンドポイントは、この設定ファイルを取得した後、適切なサーバに登録されます。これにより、エンドポイントは使用できる状態になります。エンドポイントは、ブートアップ シーケンスの一部として次のステップを実行します。

1. エンドポイントが電源に差し込まれていない場合、アクセス スイッチに接続されていれば、スイッチからの電力の獲得を試行します(Power over Ethernet)。無線および移動式エンドポイントはイーサネットを介して企業ネットワークに接続されていないため、常にバッテリまたはコンセントから電力を取得します。

2. デバイスのセキュリティが有効になっている場合、電力を取得すると、エンドポイントはそのクレデンシャルをセキュリティ サーバまたはネットワーク認証インフラストラクチャに示します。

3. エンドポイントは、ネットワークを使用できる場合、エンドポイント内の静的プロビジョニングによって、または動的ホスト制御プロトコル(DHCP)によって、ネットワーク パラメータ(IP アドレス、ドメイン ネーム サービス(DNS)サーバ、ゲートウェイ アドレスなど)を取得します。

4. また、エンドポイントは、エンドポイント内の静的プロビジョニングによって、または DHCP オプションによって、TFTP サーバ アドレスも取得します。

5. 続いてエンドポイントは、TFTP サーバ アドレスを使用して、その設定ファイルを取得します。これらのファイルには、そのエンドポイントが関連付けられるか登録されることがある呼処理サーバまたはルータ、エンドポイントがサポートする必要があるディレクトリ番号などが、他のパラメータとともに説明されています。

6. エンドポイントが呼処理プラットフォームに登録され、使用できる状態になります。

どのエンドポイントが Cisco Unified CM への登録をサポートしているかを確認するには、この章の各項に表示されているエンドポイント データ シートを参照してください。

Cisco TelePresence Video Communication Server(VCS)呼制御

Cisco TelePresence Video Communication Server(Cisco VCS)は、サードパーティ エンドポイントとのインターワーキングを含む、Session Initiation Protocol(SIP)と H.323 準拠エンドポイントの間のインターワーキングを行えるようにします。企業内で使用するために Cisco TelePresence Video Communication Server Control(Cisco VCS Control)を配置し、外部通信に使用するために Cisco TelePresence Video Communication Server Expressway(Cisco VCS Expressway)を配置できます。

VCS に登録するエンドポイントの場合、呼制御は VCS によって処理されますが、エンドポイント設定は Cisco TelePresence Management Suite(TMS)から取得されます。エンドポイントは、自動検出されるか、TMS に手動で追加されます。エンドポイントの検出および登録プロセスは、次のとおりです。

1. エンドポイントがアクセス スイッチに接続されている場合に、そのエンドポイントがネットワークを使用できるときは、エンドポイント内の静的プロビジョニングによって、または動的ホスト制御プロトコル(DHCP)によって、ネットワーク パラメータ(IP アドレス、ドメイン ネーム サービス(DNS)サーバ、ゲートウェイ アドレスなど)が取得されます。

2. エンドポイントは、自動検出されるか、TMS に手動で追加されます。

3. 次に、TMS はエンドポイントの設定詳細、エンドポイントによって関連付けられる可能性のある呼処理サーバ、エンドポイントがサポートする必要のあるディレクトリ数などを HTTPS を介してプッシュします。また、エンドポイントは電話帳情報を取りに、TMS を定期的に照会します。

4. エンドポイントは VCS 呼制御プラットフォームに登録され、使用できる状態になります。

Cisco TMS が環境にない場合、エンドポイントの Web インターフェイスにログインして VCS へ登録するエンドポイントを設定する必要があります。

どのエンドポイントが VCS への登録と TMS による管理をサポートしているかを確認するには、この章の各項に表示されているエンドポイント データ シートを参照してください。

コラボレーション エンドポイントのセクション 508 への準拠

選択した呼処理プラットフォームに関係なく、エンドポイントを選択して、Cisco Collaboration ネットワークを設計する場合は、Telecommunications Act and U.S のセクション 255 に準拠して、障がいを持つユーザがより利用しやすい電話機能を作成するように努める必要があります。 Section 508 に定める基準に準拠する必要があります。

Cisco Unified Communications ネットワークを構成する際は、次に説明する基本設計ガイドラインに従い、Section 508 を遵守してください。

Quality of Service(QoS)とコール アドミッション制御をネットワーク上で有効にして、企業での通信が可能な限りクリアで正確になるように、音声とビデオの品質を最適化します。

ターミナル テレタイプ(TTY)デバイスまたは Telephone Device for the Deaf(TDD)に接続する電話には、G.711 コーデックのみを設定します。G.729 のような低ビット レートのコーデックを音声通信に適用している場合でも、Total Character Error Rate(TCER)が 1% を超えている場合は、TTY/TDD デバイスが適切に作動しないことがあります。

必要に応じて、TTY/TDD デバイスに G.711 を設定し、WAN に対応します。

Echo Cancellation を使用可能(ON)にし、パフォーマンスを最適化します。

音声アクティビティ検出(VAD)は、TTY/TDD 接続に影響を与えるため、使用されることはありません。したがって、設定は使用可能、使用不可のどちらであっても関係ありません。ただし、シスコは Unified CM 呼制御で VAD(無音圧縮)を無効にしたままにし、 no vad コマンドを H.323 および Cisco IOS SIP ダイヤル ピアで使用することをお勧めします。

Unified CM 内の リージョン および デバイス プール を適切に設定して、TTY/TDD デバイスが常時 G.711 コードを使用するようにします。

TTY/TDD の Cisco Unified Communications ネットワークへの接続は、次のいずれかの方法で行います。

直接接続(推奨方式)

RJ-11 アナログ回線用 TTY/TDD を直接 Cisco FXS ポートに接続します。FXS ポートを備える Cisco 音声ゲートウェイであれば動作します。シスコは、この接続方式を推奨します。

アコースティック カップル

IP Phone のハンドセットを TTY/TDD に接続しているカップリング機器に置きます。アコースティック カップルは、RJ-11 接続に比較すると信頼性が劣ります。カップリング方式は部屋の周囲の雑音やその他の要素で、一般的に通信エラーを起こしやすい方式です。

オーディオ メッセージ待機インジケータ(AMWI)の断続ダイヤル トーンが必要な場合は、アナログ電話を Cisco VG224 または ATA 187 上に備えている FXS ポートに接続します。また、大部分のシスコ製 IP フォンは断続ダイヤル トーンをサポートしています。

イマーシブな Cisco TelePresence ルームを配置する場合は、車いすや他の補助乗り物の動きが妨げられないほど十分に広い部屋を用意してください。

アナログ エンドポイント

アナログ ゲートウェイは通常、アナログ信号が IP ネットワーク上でパケット化されて送信できるように、FAX 機、モデム、通信デバイス、Telephone Device for the Deaf(TDD)/テレタイプライタ(TTY)、アナログ電話機などのアナログ デバイスを VoIP ネットワークに接続するために使用されます。アナログ ゲートウェイは、PSTN および、PBX やキー システムなどの他の従来のテレフォニー機器への物理的な接続も提供します。アナログ ゲートウェイには、Cisco IOS ルータ ベースのアナログ インターフェイスまたはサービス モジュール、および固定ポートのスタンドアロン ゲートウェイが含まれます。一般にアナログ ゲートウェイは、呼制御、付加サービス、そして場合によってはインターフェイスの登録と設定のために Cisco Unified CM、Cisco Business Edition、Unified CM Express、および Survivable Remote Site Telephony(SRST)に依存しています。Cisco アナログ ゲートウェイを介した呼制御プロトコルのサポートには、SIP、H.323、SCCP、および Media Gateway Control Protocol(MGCP)が含まれます。

スタンドアロン アナログ ゲートウェイ

Cisco Analog Telephony Adapter(ATA)、Cisco VG200 シリーズ ゲートウェイなどのシスコのスタンドアロン アナログ ゲートウェイは、FAX 機、モデム、TDD/TTY、ページング システム、アナログ電話機、および IP ネットワークに接続するための 1 つ以上のイーサネット ポートなどのアナログ デバイスに接続を提供します。シスコのスタンドアロン アナログ ゲートウェイは、FXS アナログ テレフォニー インターフェイスのポート タイプだけをサポートします。

Cisco ATA の詳細については、次の Web サイトのデータシートおよびマニュアルを参照してください。

http://www.cisco.com/en/US/products/hw/gatecont/ps514/index.html

Cisco VG200 シリーズ ゲートウェイの詳細については、次の Web サイトのデータ シートおよびマニュアルを参照してください。

http://www.cisco.com/en/US/products/hw/gatecont/ps2250/prod_literature.html

アナログ インターフェイス モジュール

Network Module(NM)および Voice Interface Card(VIC)などの Cisco IOS ルータ ベースのアナログ インターフェイス モジュールは、PBX、アナログ電話機、FAX 機、キー システムなどの PSTN やその他の従来の電話機器を、Cisco Integrated Services Router(ISR)などの Cisco マルチサービス アクセス ルータに接続します。Cisco IOS アナログ インターフェイス モジュールは、FXS、FXO、T1/E1、E&M および BRI などの広範囲のアナログ テレフォニー インターフェイスのポート タイプをサポートします。

Cisco IOS バージョンのサポートは、アナログ インターフェイス モジュールに正常に展開するために重要です。インターフェイス ポート タイプや Cisco IOS バージョンのサポートを含む Cisco IOS ベースのアナログ インターフェイス モジュールに関する詳細については、次の Web サイトにリストされているデータシートおよびマニュアルを参照してください。

http://www.cisco.com/en/US/products/ps10537/products_relevant_interfaces_and_modules.html#analogdigital

アナログ エンドポイントの配置に関する考慮事項

次の項では、アナログ エンドポイントを配置する場合に重要な設計上の考慮事項について説明します。

アナログ接続タイプ

多くの場合、確立されるアナログ接続のタイプによって、どのアナログ接続タイプを選択するかが決まります。たとえば、FXS または E&M インターフェイスによって基本的な受話器の呼出音とダイヤル トーンが決まりますが、PSTN または企業の PBX へのトランクまたはタイ ライン接続には FXO インターフェイスが使用されます。いずれの場合も、これらのインターフェイスによって、電話回線のオン フックまたはオフフック状態が指定されます。

FXO および FXS アナログ接続には、ループ スタートまたはグラウンド スタートという 2 種類のアクセス シグナリング方法があります。使用されるシグナリング タイプは、PSTN からのサービスのタイプによって最終的に決定されます。通常、標準的な電話回線はループ スタートを使用しますが、ビジネス電話回線とトランクは多くの場合グランド スタートに依存します。ループ スタート回線はその回線が使用されるまで回路に電流を維持しませんが、グラウンド スタート回線は回線にある程度の電流を維持します。グラウンド スタート回線で一定の電流を使用するには、通常、PSTN 側に特殊な機器が必要ですが、多くの場合、これによってループ スタート回線よりもグラウンド スタート回線のコストのほうが高くなります。ただし、グラウンド スタート回線を使用すると、回線上の電流損失はアナログ接続の遠端で即時に検出され、ゲートウェイまたは PBX は接続と切断に関して即時に指示を受け取るため、接続をより適切に制御できます。さらに、グラウンド スタート トランクは「グレア」、つまり、回線上の同時着信および発信コールの衝突の可能性を低減します。

E&M インターフェイスは、ウインク スタートや即時スタートなど、さまざまなシグナリング方式をサポートしています。ウインク スタートは E&M シグナリングの最も一般的な形式であり、インターフェイスを介して番号を送信できるようになるまで、応答の遠端から発信元の初期オフフック指示まで「ウインク」順序(オンフック、オフフック、オンフック)を使用します。 一方、即時スタート シグナリングは、初期オフフック指示の後、番号が送信されるまで、終端からの応答ではなく短い一時停止を使用します。

特定の配置で使用されるアナログ インターフェイス タイプは、PSTN プロバイダー、または内部アナログ接続用に配置された機器によってサポートされるインターフェイスによって最終的に指定されます。いずれの場合も、回線の最大の可視性と制御を提供するアナログ接続タイプ用にサポートされているシグナリング方式を使用する必要があります。たとえば、FXS または FXO を使用する場合は、エンドツーエンドの回線電流の障害を即時に検出できるため、グランド スタートのほうがループ スタートよりも適しています。同様に、E&M を使用する場合は、番号を送信できる終端からの明確な指示により、即時スタートよりもウインク スタートのほうが適しています。

シスコのアナログ テレフォニー シグナリングの詳細については、次の Web サイトで入手可能なマニュアルを参照してください。

http://www.cisco.com/en/US/tech/tk652/tk653/tk754/tsd_technology_support_sub-protocol_home.html

ページング システム

一部の IP テレフォニー配置では、エンタープライズ IP PBX はページング システムに統合され、ユーザは音声ブロードキャストをオーバーヘッド スピーカーに転送するシステムで内線を呼び出すことができます。これらのオーバーヘッド ページング システムは、着信側が受話器の近くにいないワークショップ、駐車場、および広い工場エリアなどで便利です。これらのページング システムへの統合は、アナログ インターフェイス モジュール ポートを使用して実行されます。

Cisco アナログ ゲートウェイとインターフェイス モジュールは、FXO、FXS、および E&M など、ページング システムの統合に使用するすべての従来型アナログ ポート タイプをサポートします。オーバーヘッド ページング システムと統合する場合は、必要に応じて、統合されるページング システムによって適切なアナログ インターフェイス モジュール タイプ、シグナリング、および設定が使用されていることを確認します。ポート タイプ、シグナリング、および設定は、ページング システムによって最終的に決定されます。

オーバーヘッド ページング システムへの E&M インターフェイスの統合の例は、次の Web サイトから入手できます。

http://www.cisco.com/en/US/tech/tk652/tk653/technologies_configuration_example09186a008015094e.shtml

Quality of Service

ネットワーク レベルの Quality of Service(QoS)を設定するときは、スタンドアロン Cisco VG200 シリーズおよび Cisco IOS ベースのアナログ インターフェイス モジュールなどの Cisco アナログ ゲートウェイは信頼性が高く、そのパケット マーキングが受け入れられています。アナログ ゲートウェイはデフォルトで、音声メディアおよびシグナリング パケットに対して適切なレイヤ 3 値(音声メディアは DSCP 46 または PHB EF、コール シグナリングは DSCP 24 または PHB CS3)でマーキングを行います。これは、統合されたネットワークでエンドツーエンドの音声品質を確保するためであり、適切な音声メディアおよびシグナリング マーキングについてのシスコの QoS 推奨事項と一致しています。

デスク フォン

Cisco Unified IP Phone ポートフォリオには、次のデスク フォンの製品群があります。

「Cisco Unified IP Phone 7900 シリーズ」

「Cisco Unified IP Phone 6900 シリーズ」

「Cisco Unified IP Phone 8900 および 9900 シリーズ」

「Cisco Unified SIP Phone 3900 シリーズ:」

Cisco Unified IP Phone 7900 シリーズ

エンドポイントの Cisco Unified IP Phone 7900 シリーズは、広範囲のモデルとフィーチャ セットで構成されます。これらのモデルは、Cisco Unified IP Phone 7911G などの小さい単一回線の電話から Cisco Unified IP Phone 7975G などの大きな 8 回線の電話機まであります。さまざまな電話機モデル間の明確でわかりやすいサイズの違い以外に、LCD ディスプレイを備えているか(その場合、どのくらいのサイズか)、内蔵スピーカーフォンがあるか、ネットワーク ポートの対応スピードはどのくらいで PC ネットワーク接続用のポートはあるか、サポートされる電話回線数はどのくらいか、固定機能キーの数はどれくらいでそれらはプログラム可能かなど、他の多くの点で各モデルは異なります。一般に、Unified IP Phone 7900 シリーズのすべての電話機には、コール保留、コール転送などのエンタープライズ IP テレフォニー機能の同じ基本セットがあります。ただし、一部の電話機モデルには、プレゼンス、メッセージング、モビリティ、セキュリティ、およびその他のネットワーク ベースのアプリケーションとサービスなどを可能にする IP ベースの電話サービスのサポートを含む、従来のエンタープライズ IP テレフォニー フィーチャ セットをはるかに上回る機能があります。 Cisco Unified IP 7900 シリーズでは、シスコの呼処理プラットフォームとの間で登録および通信する SCCP と SIP の両方のシグナリング プロトコルをサポートします。

場合によっては、Cisco Unified IP Phone Expansion Module 7916 などのキー拡張モジュールを物理的に接続することにより、追加の回線キーを Unified IP Phone 7900 シリーズ デバイスに追加できます。これによって、管理スタッフおよびその他のユーザは、デスクトップフォンの現在の回線容量を超える回線数の状態に応答または状態を確認できるようになります。一部の Unified IP Phone 7900 シリーズ モデルは 2 つまでの Cisco Unified IP Phone 拡張モジュールをサポートできますが、外部電源アダプタの使用が必要になる場合があります。


) 1 台の電話機で 2 つの拡張モジュールを使用する場合、2 番めのモジュールを 1 番めのモジュールと同じモデルにする必要があります。


Cisco Unified IP Conference Station 7937G は、360 度の室内カバレッジとともに、会議環境で使用する会議室スピーカーフォン テクノロジーを提供します。Unified IP Conference Station は、外部スピーカーおよび内蔵マイクを提供します。オプションの拡張マイクは、大きい部屋でのマイクのカバレッジを拡張するために追加できます。これらのデバイスでは、シスコの呼処理プラットフォームで登録および通信するのための SCCP シグナリング プロトコルをサポートします。

Cisco Unified IP Phone 7900 シリーズの詳細については、次の Web サイトのデータ シートおよびマニュアルを参照してください。

http://www.cisco.com/en/US/products/hw/phones/ps379/index.html

Cisco Unified IP Phone 6900 シリーズ

エンドポイントの Cisco Unified IP Phone 6900 シリーズには、多数のモデルがあります。これらのモデルは、Cisco Unified IP Phone 6901 などの小規模および基本的な単一回線の電話機から、Cisco Unified IP Phone 6961 などの大きめの、より高度な 12 回線の電話機までにわたります。これらのさまざまの電話機モデル間の明確でわかりやすいサイズの差だけでなく、これらのモデルは、LCD ディスプレイ、内蔵スピーカーフォン、PC ポートなどが備えられているかなど、他の多くの点で異なります。一般に、すべての Unified IP Phone 6900 シリーズ電話には、保留、コール転送、コール自動転送などのエンタープライズ IP テレフォニー機能の同じ基本セットがあります。Cisco Unified IP 6900 シリーズでは、シスコの呼処理プラットフォームで登録および通信するための SCCP と SIP の両方のシグナリング プロトコルをサポートします。

Cisco Unified IP Phone 6900 シリーズの詳細については、次の Web サイトのデータ シートおよび製品マニュアルを参照してください。

http://www.cisco.com/en/US/products/ps10326/index.html

Cisco Unified IP Phone 6900 シリーズの配置に関する考慮事項

Cisco Unified IP Phone 6900 シリーズには、直接転送、回線をまたいで直接転送、および参加や複数ライン同時通話機能などのコール機能があります。これらの機能は、複数の回線をまたがるコールに対して動作でき、これらの動作は電話機上のプライマリ回線だけをモニタするコンピュータ テレフォニー インテグレーション(CTI)アプリケーションに対して透過されなくなります。したがって、これらのアプリケーションを適切に動作させ、電話機能を制御できるようにするには、これらのコール機能を無効にする必要があります。これらの機能は、優先順位の高い順に特定の電話機設定、プロファイルを共有する電話機グループに適用できる [Common Device Profile] 設定、企業全体の電話機設定のいずれかで無効にできます。

Cisco Unified IP Phone 8900 および 9900 シリーズ

エンドポイントの Cisco Unified IP Phone 8900 および 9900 シリーズは、LCD ディスプレイやスピーカーフォン付き/なし、およびさまざまな数の回線キー付きのモデルなどの、広範囲のフォーム ファクタと物理特性を提供します。同様に、このシリーズの一部のモデルは Cisco Unified IP Phone 9971 などの Bluetooth または 802.11 のサポートを提供しますが、他のモデルでは提供していません。一般に、Unified IP Phone 8900 および 9900 シリーズのすべての電話機には、コール保留、コール転送、コール自動転送などのエンタープライズ IP テレフォニー機能の同じセットがあります。Cisco Unified IP Phone 8900 シリーズは SIP だけ、またはシスコの呼処理プラットフォームで登録および通信するための SCCP および SIP の両方のシグナリング プロトコル(電話機モデルにより異なる)をサポートします。Cisco Unified IP Phone 9900 シリーズ モデルは、呼制御で登録および通信する SIP シグナリングだけをサポートします。

Cisco Unified IP Phone 8900 シリーズの詳細については、次の Web サイトのデータ シートおよび製品マニュアルを参照してください。

http://www.cisco.com/en/US/products/ps10451/index.html

Cisco Unified IP Phone 9900 シリーズの詳細については、次の Web サイトのデータ シートおよび製品マニュアルを参照してください。

http://www.cisco.com/en/US/products/ps10453/index.html

Cisco Unified IP 8900 および 9900 シリーズ デバイスは、電話機の現在の回線容量を超える多数の回線に応答または状態を確認する必要がある管理スタッフや他のユーザのために、最大 3 台(電話機モデルにより異なる)の Cisco Unified IP カラー キー拡張モジュールを搭載している場合があります。これらのモジュールは、さらに LCD およびボタンを追加することによって Cisco Unified IP Phone 8900 および 9900 シリーズのデスクフォンの機能を拡張します。

一部の Cisco Unified IP Phone 8900 および 9900 シリーズ モデルは、ビデオ機能を提供します。Cisco Unified IP Phone 8900 シリーズは内蔵カメラ、Cisco Unified IP Phone 9900 シリーズは Cisco Unified Video Camera アドオン アクセサリを利用します。

Cisco Unified IP Phone 9900 および 8900 シリーズ アクセサリの詳細については、次の Web サイトのデータ シートおよび製品マニュアルを参照してください。

http://www.cisco.com/en/US/products/ps10655/index.html

Cisco Unified IP Phone 8900 および 9900 シリーズの配置に関する考慮事項

Cisco Unified IP Phone 8900 および 9900 シリーズには、CTI を通じて電話機をモニタするアプリケーションによる処理が必要な JTAPI イベントを生成するコール機能があります。これらのコール機能により、ユーザは処理中の転送や会議を中止したり、同じ回線または異なる回線でコールの参加や直接転送を実行したりできます。モニタリング アプリケーションがこれらのイベントを適切に処理するバージョンにアップグレードされていない場合は、アプリケーションが電話のビューやコール状態を電話機自体と同期しなくなるなどの、予期しないアプリケーション動作が発生することがあります。したがって、デフォルトではすべてのアプリケーションはこれらの電話機のモニタまたは制御が制限されています。

これらの新しいイベントを適切に処理するようアップグレードされたアプリケーションの場合、またはこれらのイベントの影響を受けないことが確認されたアプリケーションの場合、管理者がアプリケーションまたはアプリケーションに関連付けられたエンド ユーザ設定で Standard CTI Allow Control of Phones supporting Connected Xfer and conf というロールを有効にできます。このロールが有効にならないと、アプリケーションはこれらの電話機をモニタまたは制御できません。

Cisco Unified SIP Phone 3900 シリーズ:

Cisco Unified SIP Phone 3900 シリーズは、単一回線をサポートするコスト効率の高い、エントリ レベルのエンド ポイントを提供し、エンタープライズ IP テレフォニー機能の基本的なセットおよび、ミュート、コール保留、コール転送などの基本的な付加機能を提供します。Cisco Unified SIP Phone 3900 シリーズには、2 行の液晶ディスプレイ(LCD)画面および半二重または全二重スピーカーフォン(モデルによって異なる)があります。Cisco Unified SIP Phone 3900 シリーズでは、シスコの呼処理プラットフォームで登録および通信するのための SIP シグナリング プロトコルをサポートします。Cisco Unified SIP Phone 3900 シリーズの詳細については、次の Web サイトのデータ シートおよびマニュアルを参照してください。

http://www.cisco.com/en/US/products/ps7193/index.html

シスコのデスク フォンの配置に関する考慮事項

次の項では、シスコのデスク フォンを配置するときに重要な設計上の考慮事項について説明します。

ファームウェアのアップグレード

最も一般的に、またデフォルトでは、IP Phone は、TFTP を使用してイメージをアップグレードします。TFTP は、1 つ以上の呼処理プラットフォームに統合された TFTP サーバからの UDP ベースのプロトコルです。このようにして、すべての電話機はこれらの TFTP サーバからそのイメージを直接取得します。この方法は、電話機の数が比較的少ない場合や、すべての電話機が実質的に帯域幅の制限がない LAN 環境を持つ単一のキャンパス領域に存在する場合に効果的です。

集中型呼処理を使用する大規模な配置の場合は、低速 WAN リンクで中央データセンターに接続された支社の電話機をアップグレードするのに WAN を介した大量のデータ トラフィックが必要になることがあります。それぞれの電話機に対して同じファイル セットが WAN を複数回通過することになります。このような大量のデータを転送することは WAN 帯域幅を浪費するだけでなく、各データ転送がお互いに帯域幅を求めて競合するため長時間かかることがあります。また、TFTP プロトコルの特性により、一部の電話機でアップグレードが強制的に中止され、既存のバージョンのコードに戻る場合があります。


) 7900 シリーズの電話機と異なり、Cisco Unified IP Phone 9900 および 8900 シリーズはアップグレード中にも使用できます。9900 および 8900 シリーズの電話機は、アクティブな状態を保持しつつ、メモリに新しいファームウェアをダウンロードおよび格納します。これらの電話機はダウンロードが正常に行われた後に新しいファームウェアでリブートされます。


WAN を介して電話機をアップグレードすることが必要なため生じた問題を緩和するのに 2 つの方法が存在します。1 つの方法はアップグレードのためだけにローカル TFTP サーバを使用することです。管理者は TFTP サーバを支社(特に大量の電話機が存在する支社あるいは WAN リンクが高速または堅牢でない支社)に設置し、支社の電話機がその特定の TFTP サーバを新しいファームウェアのためだけに使用するように設定できます。この変更により、電話機が新しいファームウェアをローカルに取得します。このアップグレード方法では、管理者が支社の TFTP サーバに電話機のファームウェアを事前にロードし、影響を受ける電話機の設定の load server パラメータの TFTP サーバ アドレスを手動で設定する必要があります。支社のルータを TFTP サーバとして使用できることに注意してください。

WAN リソースを大量に使用せずに電話機をアップグレードする 2 つめの方法は、ピア ファイル共有(PFS)機能を使用することです。この機能では通常、支社の各モデルの 1 つの電話機だけが中央 TFTP サーバからそれぞれの新しいファームウェア ファイルをダウンロードします。電話機がファームウェア ファイルをダウンロードしたら、この電話機はそのファイルを支社の他の電話に配布します。この方法では、load server の方法で必要な手動によるロードと設定を回避できます。

PFS 機能は、同じ支社のサブネット内の同じ電話機モデルが自身の階層形式(チェーン形式)で配置するときにアップグレードが要求されると動作します。これは、電話機間でメッセージを交換し、実際にダウンロードを実行する「ルート」電話機を選択することによって行われます。ルート電話機は TCP 接続を使用してチェーンの 2 つめの電話機にファームウェア ファイルを送信し、2 つめの電話機はチェーンの 3 つめの電話機にファームウェア ファイルを送信し、というようにチェーンのすべての電話機がアップグレードされるまでこの作業が繰り返されます。ルート電話機は完全な電話ファームウェアを構成するファイルに応じて異なる場合があることに注意してください。

Power Over Ethernet

インライン パワー対応スイッチを備えたデスクフォンを配置すると、これらのエンドポイントは、イーサネット ネットワーク接続を介して電力を取得できます。これによって、外部電源および壁面コンセントが不要になります。インライン パワー対応のスイッチに無停電電源装置(UPS)を付けると、Power over Ethernet(PoE)対応の IP デスクフォンが電源障害の発生中も電力を継続して受けることが保証されます。この電源障害の発生中にテレフォニー ネットワークの残りの部分が使用可能であれば、IP Phone はコールの発信および受信を継続して行うことができます。

デスクフォンのタイプおよび、デスクフォンとインライン パワー対応スイッチの両方でサポートされる PoE 規格により、場合によっては、インライン パワースイッチ ポートの電力バジェットが超過することがあります。これは通常、接続しているキー拡張モジュール、または USB カメラなどの他のどちらか一方を接続する USB カメラなどの電力消費アタッチメントを接続する場合に発生します。この場合、電話機に壁面コンセントまたは外部電源を使用して電力を供給する必要があり、あるいは電源を供給するスイッチをアップグレードする必要があります。


) Cisco Unified IP Phone は、アクセス スイッチからのインライン パワー、またはローカルの壁面コンセントからの電源供給を使用することに加えて、Cisco Unified IP Phone パワー インジェクタによる電源供給も可能です。Cisco Unified IP Phone パワー インジェクタを使用すると、インライン パワーをサポートしない Cisco スイッチまたは Cisco 以外のスイッチに、Cisco Unified IP Phone を接続できます。Cisco Unified IP Phone パワー インジェクタは、ほとんどの Cisco Unified IP Phone と互換性があります。Cisco Unified IP Phone パワー インジェクタは、2 つの 10/100/1000 Base-T イーサネット ポートを備えています。一方のイーサネット ポートをスイッチのアクセス ポートに接続し、もう一方を Cisco Unified IP Phone に接続します。


Quality of Service

ネットワーク レベルの Quality of Service(QoS)を設定すると、Cisco Unified IP Phone 7900、8900、および 9900 シリーズなどの Cisco デスクトップフォンは信頼されて、それらのパケット マーキングは受け入れできます。これらのエンドポイントではデフォルトで、音声メディアおよびシグナリング パケットに対して適切なレイヤ 3 値(音声メディアは DSCP 46 または PHB EF、コール シグナリングは DSCP 24 または PHB CS3)でマーキングを行います。これは、統合されたネットワークでエンドツーエンドの音声品質を確保するためであり、適切な音声メディアおよびシグナリング マーキングについてのシスコの QoS 推奨事項と一致しています。 多くのシスコのデスクフォンがデスクトップ コンピュータの接続をサポートしますが、シスコのデスクフォンは、音声およびデータ トラフィックを分離し、音声トラフィックを音声 VLAN に配置し、デスクトップからのデータ トラフィックをデータ VLAN に配置することができます。これは、シスコの推奨事項によって、ネットワークが信頼性を電話機まで拡張できますが、電話機の PC ポートまでではありません。


) 多くの Cisco デスクフォンで Link Layer Discovery Protocol for Media Endpoint Devices(LLDP-MED)がサポートされますが、これは VLAN および Power over Ethernet ネゴシエーションのためにのみ行われます。Cisco Unified IP Phone では、LLDP-MED によって提供される DSCP および CoS マーキングは受け入れられません。


SRST および Unified CME as SRST

低速と信頼性の低い WAN リンクで集中型呼処理プラットフォームから分離された支社ロケーションにシスコのデスク フォンを配置する場合は、ローカル呼処理の冗長性を考慮することが重要です。各支社のロケーションの Cisco IOS ルータは、Survivable Remote Site Telephony(SRST)または Cisco Unified Communications Manager Express(Unified CME)as SRST を利用することにより、集中型呼処理プラットフォームへの接続が失われたときにデスクフォンに対する基本的な IP テレフォニー サービスが維持できます。ただし、使用可能なユーザ機能セットは、電話機が Unified CM に登録されている場合に比べ、デバイスが SRST に登録されている場合は少なくなります。

ビデオ エンドポイント

Cisco ビデオ エンドポイントは、IP 音声テレフォニーと同じような機能を IP 音声テレフォニーに提供し、ユーザがポイント ツー ポイントおよびポイントツーマルチポイントのビデオ コールができるようになります。シスコでは、次のビデオ対応エンドポイントを提供します。

Cisco Jabber for Windows などの Cisco Jabber ソフトウェア ベース デスクトップ クライアント

オプションの USB カメラを接続した Cisco Unified IP Phone 9900 シリーズ

内臓カメラ付き Cisco Unified IP Phones 8900 シリーズ

Cisco TelePresence System 500、1100、C、EX、MX、SX、および TX シリーズ

シスコのビデオ エンドポイントは、組織内のどこにおいても、すべてのユーザおよび環境に高品質ビデオを提供します。シスコのビデオ エンドポイントは、サポートする機能、ハードウェアの画面サイズ、およびエンドポイントが配置される環境に基づいて複数のファミリに分類されます。ここでは、シスコ ビデオ エンドポイントのファミリをパーソナル、多目的、およびイマーシブ エンドポイントのグループに分類します。

パーソナル ビデオ エンドポイント

パーソナル ビデオ エンドポイントは、パーソナル ワークスペースに高品質で対面型のビデオ コーリング エクスペリエンスを提供します。

Cisco Jabber デスクトップ ビデオ

Cisco Jabber for Windows などの Cisco Jabber ソフトウェア ベース デスクトップ クライアントは、組み込みカメラまたは USB で接続されたカメラを持つデスクトップ コンピュータで実行すると、ビデオの送受信が行えます。これらのビデオ対応ソフトウェア ベースのエンドポイントは、Unified CM 呼制御で登録および通信を行い、SIP の単一回線の音声とビデオ対応の電話機として動作します。これらのエンドポイントは、Unified CM によってプライマリおよびバックアップの登録の冗長性メカニズムをサポートします。Cisco Jabber ソフトウェア ベースのエンドポイントは、インストールされているコンピュータ上のビデオを処理します。デコーディングとエンコーディングの品質は、コンピュータの CPU とメモリ リソースの可用性によって決まります。

Cisco Jabber デスクトップ デスクトップの詳細については、「ソフトウェアベースのエンドポイント」を参照してください。

Windows 用の Cisco Jabber のビデオ機能の詳細については、次の Web サイトで入手可能なデータ シートおよび製品マニュアルを参照してください。

http://www.cisco.com/en/US/products/ps12511/index.html

Cisco Jabber Video for TelePresence

Cisco Jabber Video for TelePresence は TelePresence を拡張します。Jabber Video では、互換性のある PC または Mac、および Web カメラ/Cisco TelePresence PrecisionHD カメラと連携して高品位ビデオ通信をモバイル ワーカーに提供し、モバイル ワーカーは TelePresence システムに接続できるようになります。Cisco Jabber Video for TelePresence は SIP または H.323 ベースのビデオのみのクライアントであり、Cisco TelePresence Video Communication Server(Cisco VCS)とともに使用されますが、Windows および Mac 用の Cisco Jabber など、他の Jabber デスクトップ クライアントと同じ共通のインターフェイス セットは使用されません。

Cisco Jabber Video for TelePresence の詳細については、次の Web サイトのデータ シートおよび製品マニュアルを参照してください。

http://www.cisco.com/en/US/products/ps11328/index.html

Cisco Unified IP Phone 8900 および 9900 シリーズ

Cisco Unified IP Phone 8900 および 9900 シリーズは、ビデオを送信し、画面上でビデオをネイティブに受信および表示することができます。組み込みカメラ(8941 および 8945)または特別に設計されたオプションの USB カメラ接続(9900 シリーズ)を使用すれば、ビデオを伝送することもできます。これらの電話機の画面には、さまざまなビデオ解像度とフレーム レートを表示できます。これらの電話機のビデオ機能は、シスコの呼制御プラットフォーム設定ページから、必要に応じて有効化、無効化、または調整できます。

これらのデバイスは、8900 シリーズ ビデオ対応の電話機の場合は SCCP または SIP シグナリング プロトコルを使用して、あるいは 9900 シリーズ電話機の場合は SIP のみによって Unified CM に登録および通信します。シスコは 8900 および 9900 シリーズの電話機に SIP シグナリングを使用することを推奨します。Cisco Unified IP Phone 8900 および 9900 シリーズ ビデオ機能の詳細については、次の Web サイトで入手可能なデータ シートおよび製品マニュアルを参照してください。

http://www.cisco.com/en/US/products/ps10453/index.html

Cisco TelePresence System EX シリーズ

Cisco TelePresence System EX シリーズのビデオ エンドポイントは、パーソナル デスクトップ ソリューションを次のレベルのエクスペリエンスに導き、フルハイデフィニション(HD)ビデオ コールとコンテンツ共有のような追加機能のサポートを提供します。EX シリーズのモデルには、Cisco TelePresence System EX60 および EX90 が含まれます。EX でシリーズ ビデオ エンドポイント モデルは、スクリーン サイズ、表示角度、およびビデオ解像度がそれぞれ異なりますが、両方とも、ほぼ同等の通話機能を提供します。EX90 には、参加者を Cisco TelePresence コールに追加する機能を提供するマルチサイト機能をサポートするより大きい画面と、コンテンツ共有用のデュアルディスプレイが備わっています。

Cisco TelePresence System EX シリーズのビデオ エンドポイントは、SIP シグナリング プロトコルを使用して Unified CM に登録し、通信します。Cisco VCS に登録するときは、これらのエンドポイントで H.323 または SIP シグナリング プロトコルを使用できます。ただし、他の H.323 エンドポイントまたはシステムとの統合が必要である場合を除き、SIP シグナリングを使用することをお勧めします。

Cisco TelePresence System EX シリーズ ビデオ エンドポイントの詳細については、次の Web サイトで入手可能なデータ シートおよび製品マニュアルを参照してください。

http://www.cisco.com/en/US/products/ps11327/index.html

Cisco TelePresence System 500 および 1100

Cisco TelePresence System 500 および 1100 のビデオ エンドポイントは、大画面を持つ次のレベルのエクスペリエンスにパーソナル デスクトップ ソリューションを導き、フルハイデフィニション(HD)ビデオ コールとコンテンツ共有のような追加機能のサポートを提供します。これらのビデオ エンドポイント モデルの画面サイズは異なりますが、両方ともほぼ同等の通話機能を提供します。Cisco TelePresence System 1100 のビデオ エンドポイントには大画面が備わっており、個人オフィスと小規模な多目的会議室の両方に適しています。

Cisco TelePresence System 500 および 1100 のビデオ エンドポイントは、SIP シグナリング プロトコルを介して Unified CM に登録し、通信します。

Cisco TelePresence System 500 ビデオ エンドポイントの詳細については、次の Web サイトで入手可能なデータ シートおよび製品マニュアルを参照してください。

http://www.cisco.com/en/US/products/ps9599/index.html

Cisco TelePresence System 1100 ビデオ エンドポイントの詳細については、次の Web サイトで入手可能なデータ シートおよび製品マニュアルを参照してください。

http://www.cisco.com/en/US/products/ps10521/index.html

多目的ビデオ エンドポイント

多目的ビデオ エンドポイントを使用すると、どのような規模の会議室でも、高品質なポイントツーポイントまたはマルチポイントのビデオ コラボレーションとコンテンツ共有を提供することで、テレプレゼンス ルームとして使用することができます。

Cisco TelePresence System MX シリーズ

MX シリーズの Cisco TelePresence エンドポイントは、多目的会議室システムとして分類される、高度に統合されたルーム システムを提供します。これらのビデオ エンドポイントは使用しやすく、容易にインストールでき、プレゼンテーション中にビデオ コールとコンテンツ共有を提供します。これらはコスト効率の良いエンドポイントであり、どのような部屋や既存の会議スペースでも、フルハイデフィニション(HD)ビデオ コールを提供することで、多目的会議室に転換できます。MX シリーズには、次の 2 種類があります。

MX300 には、55 インチ ディスプレイと、統合された TelePresence システムがあります。

MX200 には、42 インチ ディスプレイがあります。

これらのエンドポイントは SIP シグナリング プロトコルを使用して Unified CM に登録されます。VCS に登録するときは、これらのエンドポイントで H.323 または SIP シグナリング プロトコルを使用できます。ただし、他の H.323 エンドポイントまたはシステムとの統合が必要である場合を除き、SIP シグナリングを使用することをお勧めします。

Cisco TelePresence System MX シリーズ ビデオ エンドポイントの詳細については、次の Web サイトで入手可能なデータ シートおよび製品マニュアルを参照してください。

http://www.cisco.com/en/US/products/ps11776/index.html

Cisco TelePresence SX20 Quick Sets

Cisco TelePresence SX20 Quick Sets はフレキシブルなインテグレータであり、あらゆるフラット パネル ディスプレイを Cisco TelePresence システムに変えることができます。SX20 Quick Sets は HD ビデオおよびマルチパーティ会議用に設計されており、さまざまな部屋のサイズに柔軟に対応します。これは、小規模から中規模の企業や、コスト効率の良い TelePresence 対応の会議室のソリューションを探している企業にとって理想的なソリューションです。また、SX20 Quick Sets ではプレゼンテーションおよびコンテンツ共有用にデュアル ディスプレイを選択することができ、マルチサイト機能を使用して、最大 3 人の参加者を Cisco TelePresence コールに追加することができます。

これらのエンドポイントは SIP シグナリング プロトコルを使用して Unified CM に登録されます。VCS に登録するときは、これらのエンドポイントで H.323 または SIP シグナリング プロトコルを使用できます。ただし、他の H.323 エンドポイントまたはシステムとの統合が必要である場合を除き、SIP シグナリングを使用することをお勧めします。

Cisco TelePresence SX Quick Set ビデオ エンドポイントの詳細については、次の Web サイトで入手可能なデータ シートおよび製品マニュアルを参照してください。

http://www.cisco.com/en/US/products/ps11424/index.html

Cisco Telepresence System Integrator C シリーズ

これらのコーデックは強力で柔軟性のある Cisco TelePresence およびコラボレーション エンジンであり、フルハイデフィニション(HD)コンテンツを提供します。また、配置要件に合わせてカスタマイズできます。Integrator C シリーズには次の 4 つのモデルがあります。

C90 は 5 つの同時ビデオ ストリームをサポートし、TelePresence およびコラボレーション スタジオと重役用会議室に最適です。

C60 は 3 つの同時ビデオ ストリームをサポートし、TelePresence およびコラボレーション スタジオおよび重役用会議室に最適です。

C40 は、すべてのフラット パネル ディスプレイに接続できるインテグレータ パッケージです。

C20 は、すべてのフラット パネル ディスプレイに接続できるインテグレータ パッケージです。

C20 を除き、それらの 3 つのモデルはすべてマルチサイト機能をサポートし、最大 3 人の参加者を Cisco TelePresence コールに追加することができます。

Cisco TelePresence System Integrator C シリーズ ビデオ エンドポイントの詳細については、次の Web サイトで入手可能なデータ シートおよび製品マニュアルを参照してください。

http://www.cisco.com/en/US/products/ps11422/index.html

イマーシブ ビデオ エンドポイント

イマーシブ ビデオ エンドポイントを使用して、可能な限り最適な対面テレプレゼンス ビデオ コラボレーションを行うことができます。ここでは、さまざまな場所に居る出席者がまるで同じ部屋にいるかのように感じます。

Cisco TelePresence TX9000 シリーズ

Cisco TelePresence TX9000 シリーズは、「対面」コラボレーションの標準を引き上げます。3 つの画面を持つ Cisco TelePresence システムには、参加者間で可能な限り自然に対話できる最新式の工業デザインが採用されています。これには、最大 6 人が参加できる 1 列の TX9000 システムと、最大 18 人が参加できる 2 列の TX9200 システムという 2 つの種類があります。これらのシステムは、他に類を見ない可視性を提供する 3 つの同時ハイデフィニション ビデオ ストリームと 1 つのハイデフィニション、およびフルモーション コンテンツ共有ストリームを提供できます。これらのエンドポイントは SIP シグナリング プロトコルを使用して Unified CM に登録されます。

Cisco TelePresence TX9000 シリーズのイマーシブ ビデオ システムの詳細については、次の Web サイトから入手可能なデータ シートおよび製品マニュアルを参照してください。

http://www.cisco.com/en/US/products/ps12453/index.html

Cisco TelePresence TX1300 シリーズ

TX1300 シリーズは、Cisco TelePresence のイマーシブ パワーを多目的会議室に導入します。Cisco TX1300 シリーズ エンドポイントは 3 台のカメラでクラスタ化されているシステムを持つ単一の画面で構成されています。これらのシステムは、汎用目的会議室で最大 6 人が参加できる会議をサポートできます。これらのエンドポイントは SIP シグナリング プロトコルを使用して Unified CM に登録されます。

Cisco TelePresence TX1300 シリーズのイマーシブ ビデオ システムの詳細については、次の Web サイトで入手可能なデータ シートおよび製品マニュアルを参照してください。

http://www.cisco.com/en/US/products/ps10340/index.html

ビデオ エンドポイントの配置に関する一般的な考慮事項

次の項では、ビデオ エンドポイントを配置するための重要な設計上の考慮事項について説明します。

Quality of Service

ネットワーク レベルの Quality of Service(QoS)を設定する場合、通常、Cisco ビデオ エンドポイント(Cisco Unified IP Phone 8900 および 9900 シリーズおよび Cisco TelePresence System デバイスなど)は音声およびビデオ パケット マーキングに関連するシスコの一般的な QoS ガイドラインに従ってレイヤ 3 でトラフィックをマークするため(音声メディアは DSCP 46 または PHB EF、デスクトップ ビデオ メディアは DSCP 34 または PHB AF41、テレプレゼンス ビデオ メディアは DSCP 32 または PHB CS4、コール シグナリングは DSCP 24 または PHB CS3 として)、これらのデバイスを信頼することができます。適切なネットワーク QoS 設定は不可欠ですが、エンドポイントのマーキングが信頼される場合でも、ネットワーク上に十分な帯域幅が用意されていることを確認し、ネットワーク ベースのポリシングとレート制限を使用して、すべてのエンドポイントが必要以上のネットワーク帯域幅を消費しないようにすることをお勧めします。ソフトウェア ベースのビデオ対応エンドポイントは、トラフィックを適切にマークしない、またはマークできない場合の課題になります。この場合、一般的なガイダンスは、プロトコルまたはポート番号に基づいて、ネットワーク内のメディアおよびシグナリング トラフィックを、ベスト エフォートから適切な推奨値(音声メディアは DSCP 46 または PHB EF、デスクトップ ビデオ メディアは DSCP 34 または PHB AF41、テレプレゼンス ビデオ メディアは DSCP 32 または PHB CS4、コール シグナリングは DSCP 24 または PHB CS3 として)に再マークすることです。ただし、場合によっては、ソフトウェア ベースのアプリケーションが音声およびビデオ メディアを同じポートで送信する場合があります。これは、ビデオ コールの音声ストリームからの音声のみのコールのボイス ストリームに区別されたパケット マーキングを行うことはできないことを意味します。

ソフトウェア ベースの Cisco Jabber for Windows の場合、Microsoft Windows グループ ポリシーを使用して、音声およびビデオ メディア ソース ポート番号に基づき、該当するレイヤ 3 DSCP QoS マーキングを音声およびビデオ ストリームに適用できます。

または、Cisco Jabber for Windows のトラフィック フローでメディア フロー ベースの優先処理を Cisco Medianet 対応ネットワークで受信できます。Cisco Prime Collaboration Manager と Cisco Media Services Interface サービスを Windows デスクトップで組み合わせることで、Medianet が有効な Cisco IOS ルータによってメディア フローを優先順位付けできます。

Microsoft Windows グループ ポリシーと Cisco Medianet が有効なネットワークを持つ Cisco Jabber for Windows QoS の詳細については、次の Web サイトから入手可能な『 Cisco Jabber for Windows Installation and Configuration Guide 』の最新バージョンで Quality of Service 設定に関する情報を参照してください。

http://www.cisco.com/en/US/products/ps12511/prod_installation_guides_list.html


) 一部のシスコのビデオ対応エンドポイントで Link Layer Discovery Protocol for Media Endpoint Devices(LLDP-MED)がサポートされていますが、これは VLAN および Power over Ethernet ネゴシエーションのためにのみ行われます。Cisco ビデオ エンドポイントでは、LLDP-MED によって提供される DSCP および CoS マーキングは受け入れられません。


ビデオ エンドポイント ネットワーク帯域幅の消費と、QoS のマーキングおよび分類の詳細については、「WAN の Quality of Service(QoS)」の当該項を参照してください。

VLAN 間ルーティング

音声 VLAN とデータ VLAN を分離したネットワークでビデオ エンドポイントを配置する場合は、ソフトウェア ベースのビデオ対応エンドポイント、およびリソースにアクセスする必要があるハードウェア ベースのビデオ エンドポイントを考慮することが重要です。デスクトップ コンピュータで実行されるソフトウェア ベースのエンドポイントがデータ VLAN に主に接続されるため、VLAN 間ルーティングでは、データ VLAN 上のこれらのエンドポイントから音声トラフィックを音声 VLAN 上のエンドポイントに到達できるように設定および許可される必要があります。同様に、Cisco TelePresence System エンドポイントなどのハードウェア ベースのビデオ エンドポイントが、データ VLAN 上に配置されるディレクトリや管理サービスなどのネットワーク リソースにアクセスする必要がある場合、VLAN 間ルーティングを許可する必要があります。

SRST および Unified CME as SRST

低速と信頼性の低い WAN リンクで集中型呼処理プラットフォームから分離された支社ロケーションにビデオ エンドポイントを配置する場合は、ローカル呼処理の冗長性を考慮することが重要です。各支社ロケーションの Cisco IOS ルータ上で SRST または Unified CME as SRST を配置することで、集中型呼処理プラットフォームへの接続が失われた場合でもほとんどのビデオ エンドポイントの基本的な IP テレフォニー サービスは維持できます。ただし、使用可能なユーザ機能セットは、アプリケーションが Unified CM に登録されている場合に比べ、ビデオ エンドポイントが SRST に登録されている場合は少なくなります。具体的には、SRST に登録されたビデオ エンドポイント デバイスは音声コールのみ(音声のみ)を送受信できます。SRST は、Cisco TelePresence System ビデオ エンドポイントではサポートされません。

ビデオの相互運用性

ビデオの相互運用性とは、Cisco TelePresence System ビデオ エンドポイント、他の Cisco Collaboration ビデオ エンドポイント、およびサードパーティ製ビデオ エンドポイント間でポイントツーポイント コールの音声とビデオをサポートすることです。以前は、異なるファミリのビデオ エンドポイント間におけるビデオの相互運用性は、ビデオ トランスコーダやマルチポイント コントロール ユニット(MCU)などのビデオ コンポーネントをエンドポイントの間に挿入した場合にのみ実現できました。

Cisco Unified CM は、異なるエンドポイント ファミリ タイプ間のネイティブ ビデオの相互運用性が提供されるだけでなく、SIP および H.323 プロトコルでの H.264 コーデック ネゴシエーションによってビデオの相互運用性が全体的に向上し、利用可能な場合は高品位(HD)解像度をエンドポイントでネゴシエートできるようになりました。ただし、ビデオの相互運用性は相互運用をサポートするエンドポイントによって異なります。

Unified CM のビデオの相互運用性により、Cisco TelePresence System ビデオ エンドポイントはビデオ以外のエンドポイントと通信できます。ただし、インストールされているファームウェアでそのような相互運用性がサポートされている場合に限ります。詳細については、次の Web サイトで入手可能な『 Interoperability Between CTS Endpoints and Other Cisco Endpoints or Devices 』を参照してください。

http://www.cisco.com/en/US/docs/telepresence/interop/endpoint_interop.html

また、Cisco Unified CM には、Unified CM 以外のコール エージェントとの相互運用性を強化するためのサポートが提供されています。スクリプトを使用して、Unified CM は次の機能をサポートします。

SIP 透過性:既知および未知のメッセージ コンポーネントをパススルーすることが可能

SIP の正規化:着信および発信 SIP メッセージおよびコンテンツ本文の変換

このビデオ相互運用性サポートの主な目的は、他の方法で必要になる高価なハードウェア ベースの DSP インフラストラクチャを配置することなく、さまざまなエンドポイントの相互作用を促進することです。高度な会議およびトランスコーディング リソースを使用することによって、さらに利益を得ることができます(たとえば、マルチ ポイント会議の参加者がアクティブなスピーカーを観ることができるアクティブ プレゼンスなど)。ただし、目的の機能セットとビデオ コールのニーズによって、それらの高度なリソースが必要になる条件と場所が決定されます。

次の項では、ビデオの相互運用性の使用に関する一般的な考慮事項と推奨事項を示します。

「ビデオの相互運用性アーキテクチャ」

「ビデオの相互運用性に関する設計上の考慮事項」

ビデオの相互運用性アーキテクチャ

ビデオの相互運用性アーキテクチャには、次の要素が含まれます。

Cisco Unified CM で使用可能なビデオ相互運用性サポート

ビデオ コールに関与する 2 つの別個のビデオ エンドポイント ファミリ タイプ(Cisco TelePresence System ビデオ エンドポイント、Cisco Unified IP Phone 9971 などのその他の Cisco Collaboration ビデオ エンドポイント、サードパーティ製エンドポイント)

次の項では、ビデオの相互運用性サポートの範囲について詳しく説明します。

「ビデオの相互運用性のテスト ケース」

「ビデオの相互運用性の制限」

ビデオの相互運用性のテスト ケース

ほとんどの場合、独自のシグナリングを使用せずに SIP または H.323 をサポートするビデオ エンドポイントは、ビデオの相互運用性をサポートする Cisco Collaboration ビデオ エンドポイントと相互運用できます。一般的な配置済みデバイス間の相互運用性の範囲に関する具体的な情報、およびこれらの一般的な相互運用性の例を検証するために実施されたテストの一般情報については、次の Web サイトで入手可能な『 Cisco Unified Communications System Test Results for IP Telephony 』を参照してください。

http://www.cisco.com/en/US/docs/voice_ip_comm/uc_system/unified/communications/system/ucstart.htm

ビデオの相互運用性の制限

ビデオの相互運用性のサポートでは、任意間のポイントツーポイント ビデオ コールの相互運用性を実現しようとしますが、別のエンドポイントと相互運用するときに、個々のビデオ エンドポイントのすべての機能がサポートされるとは限りません。これにはさまざまな理由があります。たとえば、異なる呼制御プロトコル間の非互換性により、機能が利用できなくなったり、その機能の表現が異なる場合があります。別の例として、H.264 ビデオ メディア パラメータは、H.323 では SIP と異なる表現になることがあります。また、H.323 ではプレゼンスがサポートされませんが、SIP ではプレゼンスは一般的にサポートされています。Skinny Client Control Protocol(SCCP)には、SIP および H.323 のエンドポイント実装で一般的に利用可能なアプリケーション共有の概念がありません。たとえば、PC 画面を共有しようとする SCCP ユーザは、SCCP で Binary Flow Control Protocol(BFCP)および H.239 を使用できないため妨げとなります。

ビデオの相互運用性に関する設計上の考慮事項

Unified CM のビデオの相互運用性機能を実装するときに、次の領域を考慮する必要があります。

「ビデオの相互運用性に関するガイドラインと制約事項」

「ビデオの相互運用性のための Quality of Service(QoS)とコール アドミッション制御に関する考慮事項」

ビデオの相互運用性に関するガイドラインと制約事項

Unified CM 配置におけるビデオの相互運用性に関しては、次のガイドラインと制約事項が適用されます。

H.323 または SCCP プロトコルをビデオの相互運用性と併用する場合は、Unified CM によって単一の H.264 ペイロードのみがサポートされ、パケット化モードは 0 として処理されます。この状況の副次的な影響(1 つだけではありません)の例として、1080p 解像度にはパケット化モード 1 が必要になるため、これらのプロトコルでは 1080p を利用できないということがあります。

ビデオの相互運用性コールに参加している H.323 または SCCP エンドポイントによって複数のペイロードが提示される場合、Unified CM ではコーデック プロファイルが最も低いペイロードのみが使用されます。これにより、サポートされている最高の解像度より低い解像度がコールに選択される可能性があります。

SIP エンドポイントでセッション記述プロトコル(SDP)の level-asymmetry-allowed パラメータが省略されると、シスコ製品はエンドポイントが非対称の解像度送信をサポートできると想定します。したがって、受信側と送信側で異なるビデオ解像度もコール中にネゴシエートできます。

Unified CM で SIP と H.323 によるプロトコル インターワーキングが実行されている間にコールをビデオの相互運用性で処理する場合、H.323 ビデオ エンドポイントは SIP 側で指定されたダイナミック ペイロード番号を受け入れます。つまり、別のペイロードへの再ネゴシエーションはサポートされません。

ビデオ コールによってメディア ターミネーション ポイント(MTP)またはトランスコーダが呼び出された場合、Unified CM は Real-Time Transport Control Protocol(RTCP)のフィードバックをネゴシエートしません。

ビデオの相互運用性のための Quality of Service(QoS)とコール アドミッション制御に関する考慮事項

ビデオの相互運用性がサポートされても、Unified CM のリージョンとロケーションの設定に変更はありません。ただし、リージョンはエンドポイントのグループ間の解像度を決定するときに重要な役割を果たし、これらのデバイスで相互運用時に使用される解像度の最大化または最小化に使用できます。リージョン設定の [Max Video Call Bit Rate] フィールドは、帯域幅およびエンドポイントがネゴシエートできる解像度を決定するために使用されます。

ネイティブ ビデオの相互運用性による QoS とコール アドミッション制御の詳細については、「TelePresence ビデオの相互運用性アーキテクチャに関するコール アドミッション制御の設計上の推奨事項」の項を参照してください。

ソフトウェアベースのエンドポイント

ソフトウェア ベースのエンドポイントは、音声およびビデオ サービスのシスコの呼処理プラットフォームで登録および通信するクライアント デスクトップ コンピュータにインストールされたアプリケーションです。また、これらのエンドポイントのソフトウェア クライアント アプリケーションは、メッセージング、プレゼンス、ディレクトリ アクセスや会議などのコラボレーション機能およびサービスを提供することがあります。ソフトウェア ベースのエンドポイント デスクトップ クライアント アプリケーションには、Cisco IP Communicator、Cisco WebEx Connect、および Cisco Jabber などがあります。

Cisco IP Communicator

Cisco IP Communicator は、デスクトップ コンピュータにエンタープライズ IP Phone の機能を提供する Microsoft Windows ベースのアプリケーションです。このアプリケーションは、リモート ユーザ、在宅勤務者、および他のモバイル ユーザにエンタープライズ クラスの IP ボイスコールを提供します。Cisco IP Communicator は、Cisco 呼処理プラットフォームで登録および通信するための SCCP と SIP の両方のシグナリング プロトコルをサポートします。Cisco IP Communicator の詳細については、次の Web サイトのデータ シートおよび製品マニュアルを参照してください。

http://www.cisco.com/en/US/products/sw/voicesw/ps5475/index.html

Cisco Jabber デスクトップ クライアント

Cisco Jabber デスクトップ クライアントを使用して、音声、ビデオ、Web コラボレーション、ビジュアル ボイス メールなどのコラボレーション サービスをソフトウェア ベースのデスクトップ アプリケーションに統合できます。Cisco Jabber では、デスクトップ アプリケーションのユーザは、Cisco Unified Communications Manager(Unified CM)、Cisco Unity Connection、Cisco WebEx と Lightweight Directory Access Protocol(LDAP)対応ディレクトリなどのバック エンドのコラボレーション アプリケーション サーバによって提供されるさまざまな通信およびコラボレーション サービスにアクセスできます。Cisco WebEx Connect デスクトップ クライアントは Cisco Unified CM を音声コールに使用し、Cisco Unity Connection をビジュアル ボイスメールに活用することもでき、さらに、Cisco WebEx Messenger クラウド サービスによって提供される IM およびプレゼンス機能を活用することができます。Cisco Unified CM の Cisco Unified Client Services Framework デバイス タイプによって、電話機の登録と、Cisco WebEx Connect および Cisco Jabber デスクトップ アプリケーションの通信を行うことができます。これは、ソフト フォン モードまたはデスク フォン モードのいずれかで動作して、Cisco Unified IP Phone を制御します。

ソフトフォン モードの動作

ソフト フォン モードで動作する Cisco WebEx Connect と Cisco Jabber デスクトップ アプリケーションの場合、Cisco Unified Client Services Framework デバイスは、Cisco Unified CM で設定する必要があります。このデバイス タイプにより、Cisco Jabber および Cisco WebEx Connect アプリケーションは SIP ベースの単一回線 Cisco Unified IP Phone として機能でき、Cisco Unified IP Phone の完全な登録と冗長性メカニズムをサポートします。

デスクフォン制御モードの動作

Cisco Jabber または Cisco WebEx Connect デスクトップ アプリケーションがデスク フォン制御モードで動作する場合、アプリケーションは CTI/JTAPI を使用して、関連付けられた Cisco Unified IP Phone を制御します。これらのクライアントは Cisco CallManager Cisco IP Phone Services(CCMCIP)または User Data Service(UDS)を Unified CM から使用して、制御対象の有効な Cisco Unified IP Phones のリストを提供します。

Cisco Jabber および他のデスクトップ アプリケーションを配置するときは、次の設計に関する考慮事項を検討する必要があります。

管理者は、デスクトップ アプリケーションを組織にインストール、配置、および設定する方法を決定する必要があります。シスコでは、Altris などよく知られたインストール パッケージを使用してデスクトップ アプリケーションをインストールし、グループ ポリシーを使用して TFTP、CTI Manager、CCMCIP、UDS、および LDAP サーバの IP アドレスと他の関連情報などの必須コンポーネントのユーザ レジストリ設定を設定することを推奨します。

Unified Communications とバックエンドのディレクトリ コンポーネントのシームレスな統合を可能にするため、クライアント デスクトップ アプリケーション ユーザのユーザ ID とパスワードの設定は、LDAP サーバに保存されているユーザのユーザ ID とパスワードに一致する必要があります。

Cisco Unified CM のディレクトリ番号設定と LDAP の電話番号属性は、完全な E.164 番号で設定する必要があります。プライベート企業ダイヤル プランを使用できますが、それに伴ってアプリケーション ダイヤル ルールとディレクトリ ルックアップ ルールを使用する必要が生じる場合があります。

Cisco Unified IP Phone を制御するデスクフォン モードでは CTI を使用します。したがって、Unified CM 配置のサイジングを行うときは、CTI の使用を必要とする他のアプリケーションも考慮に入れる必要があります。CTI システムのサイジングの詳細については、「アプリケーションと CTI」を参照してください。

Cisco WebEx Messenger サービス(以前の Cisco WebEx Connect サービス)、Cisco WebEx Connect、および Cisco Jabber の追加情報については、「Cisco Collaboration クライアント」の章を参照してください。

Windows 用 Cisco Jabber の詳細については、次の Web サイトのデータ シートおよび製品マニュアルを参照してください。

http://www.cisco.com/en/US/products/ps12511/index.html

Mac 用の Cisco Jabber の詳細については、次の URL のデータ シートおよび製品マニュアルを参照してください。

http://www.cisco.com/en/US/products/ps11764/index.html

Cisco WebEx Messenger サービス、Cisco WebEx Connect、および Cisco Unified Communications Integration の詳細については、次の Web サイトの製品情報を参照してください。

http://www.cisco.com/en/US/products/ps10528/index.html

ソフトウェア ベースのエンドポイントの配置に関する一般的な考慮事項

次の項では、ソフトウェア ベースのエンドポイントを配置するための重要な設計上の考慮事項について説明します。

Quality of Service

一部のソフトウェア ベースのクライアント アプリケーションは QoS ベスト プラクティスマーキングに基づいてトラフィックをマークしますが、多くのアプリケーションはマークしません。さらに、アプリケーションがトラフィックを正しくマークする場合でも、基礎となるオペレーティング システムまたはハードウェアはマーキングを受け入れない可能性があります。デスクトップ コンピュータから着信するトラフィック マーキングの一般的な予測不可能性および不信頼性を考慮すると、一般的に、これらのトラフィック マーキングは、信頼する必要があります。これは、すべてのトラフィック フローがプロトコルまたはポート番号に基づくネットワークによってマークされる必要があり、リアルタイム トラフィック フローがベスト プラクティスに基づいてマークされることを意味します。これには、DSC 46 または PHB EF の音声のみのコールのメディア マーキング、DSCP 34 または PHB AF41 のビデオ コールのメディア(音声を含む)、および DSCP 24 または PHB CS3 のコール シグナリングが含まれます。正しく設定されたネットワーク インフラストラクチャとともにこれらのマーキングは、音声のみのコールのメディアの優先処理およびビデオ コールのメディアとコール シグナリングの専用帯域幅を保証します。ソフトウェア ベースのエンドポイント トラフィックの再マーキングに加えて、ネットワーク ベースのポリシングとレート制限を使用してソフトウェア ベースのエンドポイントが大量のネットワーク帯域幅を消費しないようにすることを推奨します。これは、デスクトップ コンピュータが大量のデータ トラフィックを生成する場合、またはエンドポイント アプリケーションが不正な動作をして一般的なコールに対して予測を超える音声、またはビデオ メディアとシグナリングのトラフィックを生成する場合に発生する可能性があります。完全にデスクトップ コンピュータのネットワーク トラフィック マーキングを制御するためにサードパーティ製ソフトウェアが使用されている場合、管理者はデスクトップ コンピュータのマーキングを信頼することを決定でき、その場合はパケットの再マーキングが不要であることがあります。ネットワーク ベースのポリシングおよびレート制限は、動作の不正なエンドポイントの場合はネットワーク全体を保護するために依然として推奨されます。

ソフトウェア ベースの Cisco Jabber for Windows の場合、Microsoft Windows グループ ポリシーを使用して、音声およびビデオ メディア ソース ポート番号に基づき、該当するレイヤ 3 DSCP QoS マーキングを音声およびビデオ ストリームに適用できます。

または、Cisco Jabber for Windows のトラフィック フローでメディア フロー ベースの優先処理を Cisco Medianet 対応ネットワークで受信できます。Cisco Prime Collaboration Manager と Cisco Media Services Interface サービスを Windows デスクトップで組み合わせることで、Medianet が有効な Cisco IOS ルータによってメディア フローを優先順位付けできます。

Microsoft Windows グループ ポリシーと Cisco Medianet が有効なネットワークを持つ Cisco Jabber for Windows QoS の詳細については、次の Web サイトから入手可能な『 Cisco Jabber for Windows Installation and Configuration Guide 』の最新バージョンで Quality of Service 設定に関する情報を参照してください。

http://www.cisco.com/en/US/products/ps12511/prod_installation_guides_list.html

VLAN 間ルーティング

ソフトウェア ベースのエンドポイントは、通常はデータ VLAN に配置されるデスクトップ コンピュータで実行されるため、音声 VLAN とデータ VLAN が分離されたネットワークにソフトウェア ベースのエンドポイントが配置されると、VLAN 間ルーティングを設定および許可して、データ VLAN のこれらのエンドポイントからの音声トラフィックが音声 VLAN のエンドポイントに到達できるようにする必要があります。

SRST および Unified CME as SRST

低速と信頼性の低い WAN リンクで集中型呼処理プラットフォームから分離された支社ロケーションにシスコのソフトウェア ベースのエンドポイントのデスクトップ アプリケーションを配置する場合は、ローカル呼処理の冗長性を考慮することが重要です。各支社ロケーションの Cisco IOS ルータ上で SRST または Unified CME as SRST を使用することで、集中型呼処理プラットフォームへの接続が失われた場合でもソフトウェア ベースのエンドポイントの基本的な IP テレフォニー サービスは維持できます。ただし、使用可能なユーザ機能セットは、アプリケーションが Unified CM に登録されている場合に比べ、デスクトップ ソフトウェア ベースのエンドポイントが SRST に登録されている場合は少なくなります。

ワイヤレスエンドポイント

Cisco ワイヤレス エンドポイントは、ネットワーク接続のため、また IP テレフォニー機能を提供するために 802.11 Wireless LAN(WLAN)インフラストラクチャに依存しています。このタイプのエンドポイントは、単一の企業ロケーション内や複数の企業ロケーション間、または従来の有線電話機では望ましくない、または問題のある環境間で移動するモバイル ユーザに理想的です。シスコでは、Voice and Video over WLAN(VVoWLAN)IP Phone を介した次の音声およびビデオを提供します。

Cisco Unified Wireless IP Phone 7925G および 7926G などの Cisco Unified Wireless IP Phone

Cisco Unified IP Phone 9971

すべてが、組み込み型の無線アンテナを備えた、ハードウェアベースの電話機です。Cisco Unified Wireless IP Phone、ならびに無線で接続された Cisco Unified IP Phone 9971 では、ネットワークへの 802.11b 接続、802.11g 接続、または 802.11a 接続が有効になります。Cisco Unified Wireless IP Phone が SCCP シグナリング プロトコルを使用してシスコの呼処理プラットフォームで登録および通信するのに対し、Cisco Unified IP Phone 9971 は SIP シグナリング プロトコルを使用してシスコの呼処理プラットフォームで登録および通信します。

Cisco Unified Wireless IP Phone の詳細については、次の Web サイトで入手可能なデータ シートおよび製品マニュアルを参照してください。

http://www.cisco.com/en/US/products/hw/phones/ps379/index.html

Cisco Unified IP Phone 9971 の詳細については、次の Web サイトで入手可能なデータ シートおよび製品マニュアルを参照してください。

http://www.cisco.com/en/US/products/ps10453/index.html

ワイヤレス エンドポイントの配置に関する一般的な考慮事項

次の項では、ワイヤレス エンドポイントを配置する場合に重要な設計上の考慮事項について説明します。

ネットワークの無線周波数の設計とサイト サーベイ

ワイヤレス エンドポイントを配置する前に、WLAN 無線周波数(RF)の設計によって同じチャネルの干渉を最小限に抑えるようにすると同時に、十分な無線信号レベルを維持しながら、デバイスをあるロケーションから別のロケーションに移動しても許容可能な音声およびビデオ画質が維持されるように、十分な無線信号レベルおよび非隣接チャネルのオーバーラップを提供する必要があります。また、WLAN サイト全体のサーベイを実行することで、ネットワーク RF 設計を検証して、適切なデータ レートとセキュリティ メカニズムが整っているようにする必要があります。サイト サーベイでは、最適なカバレッジを提供するアンテナ タイプや RF 干渉の送信元がありそうな場所を考慮する必要があります。サードパーティのサイト サーベイ ツールを使用している場合でも、各エンドポイントまたはクライアント無線の動作がアンテナの感度およびサーベイ アプリケーションの制限によって動作が異なるため、無線エンドポイント デバイス自体を使用してサイト サーベイの実施を強く推奨します。Cisco Unified Wireless IP Phone および Cisco Unified IP Phone 9971 は、周囲の WLAN ネットワークのチャネルおよび信号強度の簡単な検証を可能にする内蔵のサイト サーベイ ツールを提供します。シスコでは、音声およびビデオ トラフィックを生成することができるワイヤレス エンドポイント接続するために、可能であれば、5 GHz WLAN 帯域(802.11a/n)の利用を推奨します。5 GHz WLAN は、音声コールとビデオ コールに対し、スループットを改善して干渉を低減します。無線ネットワークの設計の詳細については、「ワイヤレス LAN インフラストラクチャ」を参照してください。

セキュリティ:認証および暗号化

ワイヤレス エンドポイントを配置する場合、ネットワークへのアクセスの制御およびネットワーク トラフィックの保護のために使用されるセキュリティ メカニズム考慮することが重要です。Cisco ワイヤレス エンドポイントは、WPA、WPA2、EAP-FAST、PEAP などを含む広範囲の認証および暗号化プロトコルをサポートします。WLAN インフラストラクチャ、配置されるエンドポイント デバイス、および IT セキュリティ ポリシーと一致しているものによって、サポートされる認証および暗号化方式を選択します。さらに、デバイスがネットワーク内のあるロケーションから別のロケーションに移動しているときにアクティブな音声およびビデオ コールが保持できるように、選択した認証および暗号化方式が Cisco Centralized Key Management(CCKM)などの高速キー再生成方式をサポートする必要があります。


) 二重帯域 WLAN(2.4 GHz と 5 GHz の両方の帯域を持つ WLAN)では、同じ SSID の 802.11b/g と 802.11a との間でのローミングは、クライアントが両方のボードをサポートできれば可能です。ただし、一部のデバイスでは、これにより、音声またはビデオ経路にギャップが発生する可能性があります。これらのギャップを回避するために、音声およびビデオ通信用に帯域を 1 つだけ使用します。


ワイヤレス コールのキャパシティ

企業 WLAN 内にワイヤレス デバイスを配置し、ワイヤレス デバイス ローミングを有効にする場合、WLAN インフラストラクチャのデバイスの接続性とコール キャパシティを考慮することも重要です。デバイス数またはアクティブ コール数の面での WLAN インフラストラクチャのオーバーサブスクリプションは、無線接続のドロップ、音声とビデオの品質の低下、またはコール セットアップの遅延や失敗の原因となります。Voice and Video over WLAN の配置をオーバーサブスクライブする可能性は、必要なコール キャパシティを処理するように WLAN アクセス ポイント(AP)の十分な数の配置によって著しく最小限に抑えられます。AP のコール キャパシティは、単一チャネル セル領域内でサポートできる同時双方向ストリーム数に基づきます。VVoWLAN のコール キャパシティの一般的なルールは次のとおりです。

Bluetooth が無効で 802.11g/n(2.4 GHz)チャネル セルあたり、または 24 Mbps 以上のデータ レートが有効で 802.11a/n(5 GHz)チャネルあたり最大 27 の同時 VoWLAN 双方向ストリーム。

Bluetooth が無効で 802.11 g/n(2.4 GHz)チャネル セルあたり、または 720p のビデオ解像度(高解像度)および最大 1 Mbps のビデオ ビット レートとした場合の 802.11 a/n(5 GHz)チャネル セルあたり最大 8 の同時 VVoWLAN 双方向ストリーム。

これらのコール キャパシティ値は、RF 環境、無線ハンドセット機能、および基礎となる WLAN システム機能に大きく依存します。一部の配置では、実際のキャパシティはこれよりも小さくなることもあります。


) 同じ AP に関連付けられている 2 台のワイヤレス エンドポイント間の単一のコールは、2 つの同時双方向ストリームであると見なされます。


上記のキャパシティは、音声アクティビティ検出(VAD)が無効で、パケット化のサンプル サイズが 20 ミリ秒(ms)であることに基づいています。VAD とは、コール中に音声が発生しないときに RTP パケットを送信しないことにより、帯域幅を節約するメカニズムです。ただし、無音圧縮とも呼ばれる VAD を有効または無効にすることは、シスコの呼制御プラットフォームに応じてグローバル設定になることがあります。そのため、VAD が無線で接続された Cisco Unified IP Phone で有効にされると、VAD は配置内のすべてのデバイスで有効にされていることがあります。全体の音声品質を良好に保つため、VAD(無音圧縮)を disabled のままにすることを推奨します。

サンプリング レートを 20 ms に設定すると、片方向の音声コールで 50 パケット/秒(pps)が生成されます。ほどんどすべての場合、サンプル レートを 20 ms に設定するように推奨します。それより大きいサンプル サイズ(30 または 40 ms)を使用すると、AP あたりの同時コールの数を増分できますが、エンドツーエンドの遅延も大きくなります。また、サンプル サイズを大きくすると、1 つのパケットが失われたときに欠落する会話の量が大きくなるため、ワイヤレス環境で許容される音声パケットの損失率は大幅に減少します。音声サンプリング サイズの詳細については、「帯域幅のプロビジョニング」を参照してください。

Bluetooth のサポート

Cisco Unified Wireless IP Phones 7925G、7925G-EX、および 7926G、ならびに Cisco Unified IP Phone 9971 は Bluetooth 対応デバイスです。これらの Cisco Unified IP Phone 内の Bluetooth 無線またはモジュールにより、電話機で Bluetooth ヘッドセットがサポートされるようになります。Bluetooth デバイスは 802.11b/g デバイスとして同じ 2.4 GHz 無線帯域を使用するため、Bluetooth および 802.11 b/g デバイスが互いに干渉して、接続上の問題が発生する場合があります。

Bluetooth と 802.11 WLAN 無線が Cisco Unified Wireless IP Phone および Cisco Unified IP Phone 9971 で共存し、Bluetooth と 802.11b/g 無線との間の無線干渉が大幅に減少して回避される一方で、これらの無線で接続された電話機の Bluetooth 無線は近くに配置されている他の 802.11 b/g デバイスと干渉を起こすことがあります。802.11b/g 音声 WLAN およびビデオ デバイスの干渉と中断の可能性(低い音声が発生したり、ビデオ画質、登録解除またはコール セットアップの遅延したりすることがある)のため、すべての WLAN 音声およびビデオ デバイスを 5 GHz 無線帯域を使用する 802.11a に配置することを推奨します。ワイヤレス電話機を 802.11a 無線帯域に配置することで、Bluetooth デバイスによって引き起こされる干渉を回避できます。


) バッテリ駆動式 Cisco Unified Wireless IP Phone で Bluetooth ワイヤレス ヘッドセットを使用すると、電話機のバッテリ電力消費が増加し、バッテリ寿命が短くなります。


Quality of Service

ネットワーク レベルの Quality of Service(QoS)を設定する場合、シスコのワイヤレス エンドポイント(Cisco Unified Wireless IP Phone および Cisco Unified IP Phone 9971 を含む)は信頼でき、それらのパケット マーキングは受け入れられます。これらのエンドポイントはデフォルトで、音声メディアとシグナリングに対して推奨されている適切なレイヤ 3 値(音声メディアは DSCP 46 または PHB EF、音声シグナリングは DSCP 24 または PHB CS3)でマーキングを行います。同様に、これらのデバイスは、レイヤ 2 で適切にマークします(6 の音声メディア WMM User Priority(UP)、4 のコール シグナリング WMM UP)。これらのパケット マーキングによって、統合されたネットワークでエンドツーエンドの音声品質が許容可能です。

SRST および Unified CME as SRST

低速と信頼性の低い WAN リンクで集中型呼処理プラットフォームから分離された支社ロケーションにワイヤレス エンドポイントを配置する場合は、ローカル呼処理の冗長性を考慮することが重要です。各支社ロケーションの Cisco IOS ルータ上で SRST または Unified CME as SRST を配置することで、集中型呼処理プラットフォームへの接続が失われた場合でもワイヤレス エンドポイントの基本的な IP テレフォニー サービスは維持できます。ただし、使用可能なユーザ方向セットは、ワイヤレス エンドポイントが Unified CM に登録されている場合に比べ、SRST に登録されている場合は少なくなります。

デバイス モビリティ

ワイヤレス エンドポイントがマルチ サイト集中型呼処理配置のロケーション間で移動する場合、デバイスが Unified CM に登録するために使用する IP アドレスに基づいてデバイスのロケーションを更新するために Cisco Unified CM デバイス モビリティ機能を使用できます。これにより、デバイスがロケーション間で移動するときのコール ルーティング、PSTN の出力、および通常遭遇するコーデックおよびメディア リソースの選択に関する問題を回避できます。デバイス モビリティに関する詳細については、「デバイス モビリティ」の項を参照してください。

Cisco Unified Wireless IP Phone 7925G などの無線 IP エンドポイントの展開の詳細については、次の Web サイトの展開ガイドを参照してください。

http://www.cisco.com/en/US/products/hw/phones/ps379/products_implementation_design_guides_list.html

Cisco Unified IP Phone 9971 を無線で展開する方法の詳細については、次の Web サイトの展開ガイドを参照してください。

http://www.cisco.com/en/US/products/ps10453/products_implementation_design_guides_list.html

モバイル エンドポイント

シスコのモバイル エンドポイント デバイスとモバイル エンドポイント クライアントのアプリケーションは、音声およびビデオ コーリング サービス用の Unified CM で登録および通信します。これらのデバイスおよびクライアントは、Cisco Unity Connection、Cisco IM and Presence、および LDAP ディレクトリなどの他のバック エンド システムと通信することによって、エンタープライズ メッセージング、プレゼンス、社内ディレクトリ統合などの追加機能およびサービスを有効にします。シスコは、次のモバイル エンドポイント デバイスおよびクライアントを提供します。

「Cisco Jabber for Android および Apple iOS」

「Cisco Jabber IM」(Android、BlackBerry および Apple iOS デバイス用)

「Cisco WebEx 会議」(Android、BlackBerry および Apple iOS デバイス用)

「Cisco AnyConnect Secure Mobility Client」(Android、および Apple iOS デバイス用)

Cisco Jabber for Android および Apple iOS

iPhone と iPad を含む Android および Apple iOS デバイスの Cisco Jabber モバイル クライアントによって、スマート フォンとタブレットは IP 経由で音声または音声とビデオを使用してエンタープライズ コールを発信または受信できます。Android または Apple iOS デバイスで実行される Cisco Jabber モバイル クライアントアプリケーションは、SIP シグナリング プロトコルを使用して Unified CM に登録および通信します。場合によっては、デバイスは、代わりに Cisco Video Communications System(VCS)に登録および通信することもあります。Cisco Jabber モバイル クライアントは、社内ディレクトリ アクセス、エンタープライズ ビジュアル ボイス メール、場合によっては企業インスタント メッセージングとプレゼンスなどの追加機能を有効にします。

Cisco Jabber for Android の詳細については、次の Web サイトのデータ シートおよび製品マニュアルを参照してください。

http://www.cisco.com/en/US/products/ps11678/index.html

Cisco Jabber for iPhone の詳細については、次の Web サイトのデータ シートおよび製品マニュアルを参照してください。

http://www.cisco.com/en/US/products/ps11596/index.html

Cisco Jabber for iPad の詳細については、次の Web サイトのデータ シートおよび製品マニュアルを参照してください。

http://www.cisco.com/en/US/products/ps12430/index.html

Cisco Jabber IM

Cisco Jabber IM クライアントは特定の BlackBerry や Android スマートフォン、および iPhone を含むさまざまな Apple iOS デバイス上で実行され、オンプレミスの Cisco IM and Presence サービスまたはオフプレミスのクラウドベースの Cisco WebEx Messenger サービスに XMPP を介して通信します。


) Cisco Jabber for iPad は、ネイティブで XMPP ベースの IM and Presence 機能を提供します。


Cisco Jabber IM for Android の詳細については、次の Web サイトのデータ シートおよび製品マニュアルを参照してください。

http://www.cisco.com/en/US/products/ps11678/index.html

Cisco Jabber IM for BlackBerry の詳細については、次の Web サイトのデータ シートおよび製品マニュアルを参照してください。

http://www.cisco.com/en/US/products/ps11763/index.html

Cisco Jabber IM for iPhone の詳細については、次の Web サイトのデータ シートおよび製品マニュアルを参照してください。

http://www.cisco.com/en/US/products/ps11596/index.html

Cisco WebEx 会議

Cisco WebEx 会議モバイル クライアントは、特定の BlackBerry、Android、Apple iOS のモバイル スマート フォンやタブレットで実行されます。このクライアントによって、モバイル エンドポイントはデスクトップ ブラウザ ベースの Cisco WebEx 会議と同様に、同様の機能を持つ Cisco WebEx 会議に参加できます。このクライアントによって、Cisco WebEx 音声およびビデオ会議へのアクティブな参加(参加者リストや共有コンテンツを表示する機能など)が可能になります。

Cisco WebEx モバイル クライアントに関する詳細情報については、次の URL にある製品情報を参照してください。

http://www.cisco.com/en/US/products/ps12584/index.html

Cisco AnyConnect Secure Mobility Client

Cisco AnyConnect Secure Mobility Client によって、Cisco Jabber モバイル デバイス クライアントに対する安全なリモート接続が有効になり、モバイル データ ネットワークと非企業 WLAN 経由の永続的企業アクセスを行えるようになります。このクライアント アプリケーションは、Cisco Adaptive Security Appliance(ASA)ヘッドエンドで利用可能な Cisco AnyConnect VPN ソリューションを使用して、Apple iOS および Android モバイル デバイスに SSL VPN 接続を提供します。

Cisco AnyConnect を使用したセキュアなリモート VPN 接続の詳細については、次の Web サイトで入手可能な Cisco AnyConnect Secure Mobility Client マニュアルを参照してください。

http://www.cisco.com/en/US/products/ps10884/tsd_products_support_series_home.html

モバイル エンドポイントとクライアントの配置に関する考慮事項

次の項では、モバイル エンドポイントとクライアントを配置するための重要な設計上の考慮事項について説明します。

Cisco Jabber クライアント アプリケーションの相互作用

Cisco Jabber for Android と iPhone スマート フォンには、エンタープライズ音声およびエンタープライズ XMPP ベースの IM and Presence サービスの個別のアプリケーションが必要ですが、両方のモバイル クライアント アプリケーションは同じデバイスでインストール(共存)できます。これらが個別のクライアント アプリケーションである間、相互に識別し、必要に応じて互いを相互起動します。たとえば、Cisco Jabber IM アプリケーションの IM カンバセーションは音声コールにエスカレートできますが、これによって、コールを処理するために Cisco Jabber クライアント アプリケーションがアクティブになります。

WLAN 設計

Cisco Jabber モバイル クライアントは WLAN に接続される場合が多いため、前述のすべての WLAN 配置に関する考慮次回は、サイト調査による WLAN RF 設計および検証など、モバイル クライアントとデバイスに適用されます。特に、音声およびビデオ トラフィックを生成することができるワイヤレス エンドポイント接続するために、可能であれば、5 GHz WLAN 帯域(802.11a/n)を利用することを推奨します。5 GHz WLAN は、音声コールとビデオ コールに対し、スループットを改善して干渉を低減します。2.4 GHz 帯域がモバイル クライアントとデバイスに使用される場合、Bluetooth は避ける必要があります。 同様に、これらのクライアントおよびデバイスを配置する場合、「ワイヤレス コールのキャパシティ」の項で説明する音声だけの WLAN チャネル セルおよびビデオ コール容量数を考慮する必要があります。

リモート エンタープライズ接続の保護

正常に展開された場合は、パブリックまたはプライベート 802.11 Wi-Fi ホット スポットを使用することによって、シスコのモバイル エンドポイントとクライアントをリモート ロケーションからモバイル データ ネットワーク経由で企業にも接続できます。このようなシナリオでは、Cisco AnyConnect Mobile VPN クライアントを使用すると、セキュア SSL デバイスまたはクライアントをトンネル経由で企業に接続できます。

Cisco Jabber および Cisco AnyConnect の配置で重要な考慮事項は、保護対象のトラフィックです。Cisco AnyConnect モバイル VPN クライアントを Cisco Jabber とともにモバイル デバイスで使用する場合、デフォルトでデバイスへのすべてのトラフィックは暗号化された VPN トンネルを介して企業に送信されます。この動作は、一部の配置では望ましくない場合があります。Cisco Jabber の場合、VPN トンネルを介して企業に Jabber 固有のトラフィックのみが送信され、他のトラフィックはそのトンネル以外を介して送信される動作が適しています。これは、Split-Tunnel 機能を使用して実行できます。この機能を使用して、管理者は(宛先サブネットに基づき)VPN トンネルを通過するトラフィックと、平文で送信されるトラフィックを指定できます。Jabber トラフィックのみを保護するには、管理者は Cisco Unified Communications Manager クラスタ、IM および Presence クラスタ、ボイスメール サーバ、ディレクトリ サーバ、および Trivial File Transfer Protocol(TFTP)サーバの IP サブネットに加え、接続する可能性のあるすべてのエンドポイントの IP サブネットをトンネルに含めるように設定する必要があります。したがって、Split-Include ポリシーには、企業ネットワークの IP アドレス範囲を含める必要があります。大企業の IP スペースは、取得やその他のイベントのため連続的ではないため、この設定はすべての導入には適用されないことがあります。

Split-Tunnel に含める Cisco Jabber および Cisco AnyConnect の詳細については、次の Web サイトで入手可能な『 Cisco AnyConnect Deployment Guide for Cisco Jabber 』を参照してください。

http://www.cisco.com/en/US/prod/collateral/vpndevc/ps5708/ps5709/ps6120/guide_c07-717020.pdf

Quality of Service

シスコのモバイル クライアントのアプリケーションおよびデバイスは、シスコのコラボレーション QoS マーキング推奨事項に従って、一般にレイヤ 3 QoS パケット値をマークします。これには、DSCP 46 または PHB EF のマーキング音声のみのコールのメディア トラフィック、DSCP 34 または PHB AF41 のビデオ コールのメディア(音声を含む)トラフィック、および DSCP 24 または PHB CS3 のコール シグナリング トラフィックが含まれます。適切なモバイル クライアントおよびデバイス アプリケーションのレイヤ 3 パケット マーキングにかかわらず、レイヤ 2 802.11 WLAN パケット マーキング(ユーザ優先度、または UP)はさらに課題を示します。一部のデバイスは、適切に無線レイヤ 2 802.11 ユーザ プライオリティ(UP)値(音声のみのコールのメディア UP 6、ビデオ コールのメディア UP 5、およびコール シグナリング UP 3)をマークします。しかし、シスコのモバイル クライアントがさまざまなモバイル デバイスで実行されている場合、レイヤ 2 ワイヤレス QoS マーキングには一貫性がありません。レイヤ 2 ワイヤレス QoS マーキングに依存した状態では、WLAN のトラフィックを適切に処理できません。Cisco Unified Wireless LAN Controller での配置では、ワイヤレス SIP コール アドミッション制御(CAC)を有効にすると、適切でないか、または存在しないレイヤ 2 WLAN マーキングに対する何らかの対策になる場合があります。SIP CAC はメディア セッションのスヌーピングを使用し、ダウンストリームの音声およびビデオ フレームが適切に優先順位を付けられて処理できるようになります。モバイル クライアントのアプリケーション レイヤ 3 やレイヤ 2 のパケット マーキングが適切であるとしても、データとリアルタイム トラフィックの両方を含むさまざまなタイプのトラフィック生成の面で、モバイル デバイスはデスクトップ コンピュータと同じ多数の課題を示します。これを考えると、一般にモバイル デバイスはコラボレーション エンドポイントの信頼できないカテゴリに分類されます。モバイル クライアント デバイスが信頼されているエンドポイントとして見なされない配置の場合、ネットワークのプライオリティ キューイングと専用帯域幅が適切なトラフィックに適用されるように、トラフィック タイプおよびポート番号に基づいたパケット再マーキングが必要です。モバイル デバイスのトラフィックを再マーキングするだけでなく、ネットワーク ベースのポリシングとレート制限を使用してモバイル クライアント デバイスが大量のネットワーク帯域幅を消費しないようにすることを推奨します。


) モバイル クライアントとデバイスは、モバイル データ ネットワークまたはパブリックやプライベートの Wi-Fi ホット スポット経由で Cisco AnyConnect クライアントを使用できるサーバがある企業にリモート接続できる場合があります。これらの接続は、インターネットを通過するため、IP パスにエンドツーエンドの QoS が存在しないことから、すべてのトラフィックはすべて、ベスト エフォートとして処理されます。音声およびビデオの品質には、これらのタイプの接続では保証できません。


SRST および Unified CME as SRST

低速と信頼性の低い WAN リンクで集中型呼処理プラットフォームから分離された支社ロケーションの Cisco Jabber for iPhone などのモバイル エンドポイントおよびクライアントを配置する場合は、ローカルの呼処理の冗長性を考慮することが重要です。各支社ロケーションの Cisco IOS ルータ上で SRST または Unified CME as SRST を配置することで、集中型呼処理プラットフォームへの接続が失われた場合でもモバイル エンドポイントの基本的な IP テレフォニー サービスは維持できます。ただし、使用可能なユーザ機能セットは、モバイル デバイスが Unified CM に登録されている場合に比べ、SRST に登録されている場合は少なくなります。すべての Cisco Jabber モバイル クライアントが SRST をサポートするわけではありませんが、ほとんどの Cisco Jabber モバイル クライアントは携帯電話の音声を使用するスマート フォンで動作するため、ユーザはモバイル プロバイダー ネットワークを使用して電話をかけられる場合があります。

Cisco Jabber モバイル クライアントに関する追加設計および配置については、「シスコの Cisco Mobile クライアントおよびデバイス」を参照してください。

Cisco Virtualization Experience Client

Cisco Virtualization Experience Client(VXC)は、Cisco Virtualization Experience Infrastructure(VXI)に不可欠なコラボレーション コンポーネントです。VXC は、さまざまなネットワーク環境にわたるデータ アプリケーションとサービスおよび、完全に統合された音声、ビデオ、仮想デスクトップ環境のユーザ プリファレンスとデバイス フォーム ファクタへのユーザ アクセスを提供します。

シスコでは次の VXC エンドポイントを提供します。

Cisco Virtualization Experience Client 2000 シリーズ

Cisco Virtualization Experience Client 4000 シリーズ

Cisco Virtualization Experience Client 6000 シリーズ

Cisco Virtualization Experience Client に関する追加情報については、「Cisco Virtualization Experience Client のアーキテクチャ」の項を参照してください。

Cisco Virtualization Experience Client 2000 シリーズ

Cisco Virtualization Experience Client 2000 シリーズは、Citrix または VMware 環境へのバーチャル デスクトップのアクセス用に、小規模なファームウェア フットプリント(「ゼロ クライアント」とも呼ばれます)を単純なデバイスに提供します。具体的には、VXC 2112 および 2212 は Citrix 環境で、VXC 2111 および 2211 は VMware 環境で動作するように設計されています。VXC 2111 および 2112 統合フォーム ファクタ デバイスは、Cisco Unified IP Phone 8961、9951、または 9971 のフットスタンドを置き換えて、完全に統合された音声、ビデオ、および仮想デスクトップ環境を提供するように設計されています。VXC 2211 および 2212 スタンドアロン フォーム ファクタ デバイスは、単純な仮想デスクトップ環境として動作するように設計されています。または、これらを第 3 世代の Cisco Unified IP Phone とペアにして、完全な音声、ビデオ、および仮想デスクトップ環境を提供することもできます。

シスコの Virtualization Experience Client 2000 シリーズの詳細については、次の Web サイトで入手可能なデータ シートおよび製品マニュアルを参照してください。

http://www.cisco.com/en/US/products/ps11499/index.html

Cisco Virtualization Experience Client 4000 シリーズ

Cisco Virtualization Experience Client(VXC)4000 は、用途を変更された PC と併用すると、リッチ メディアをローカルでサポートしながら、リモート ホストされた仮想デスクトップへ安全にアクセスできます。用途を変更された PC に対してサポートされるオペレーティング システムは、Windows 7 と Windows XP のみです。ホストされたバーチャル デスクトップは、Citrix XenDesktop または VMware View を使用して、ローカルでインストールされたシック クライアント Citrix Receiver および VMware View Client によってそれぞれサポートされます。

Cisco Virtualization Experience Client 4000 シリーズの詳細については、次の Web サイトで入手可能なデータ シートおよび製品マニュアルを参照してください。

http://www.cisco.com/en/US/products/ps11498/index.html

Cisco Virtualization Experience Client 6000 シリーズ

Cisco Virtualization Experience Client(VXC)6000 シリーズ シン クライアントは、単一デバイスの完全に統合された音声、ビデオ、およびバーチャル デスクトップ ソリューションを提供します。VXC 6215 は、Citrix XenDesktop または VMware View をサポートするために Virtual Desktop Infrastructure(VDI)モードで使用できる Linux プラットフォームです。または、Citrix XenDesktop の完全な音声、ビデオ、および仮想デスクトップ サポートを可能にするソフトウェア アプライアンス アドオンを使用して、Unified Communications に対して有効にすることができます。

Cisco Virtualization Experience Client 6000 シリーズの詳細については、次の Web サイトで入手可能なデータ シートおよび製品マニュアルを参照してください。

http://www.cisco.com/en/US/products/ps11976/index.html

Cisco Virtualization Experience Client の配置上の考慮事項

次の項では、Cisco Virtualization Experience Clients(VXC)を配置するときに重要な設計上の考慮事項について説明します。

Virtualization Experience Clients および Virtualization Experience Infrastructure(VXI)ソリューションの配置および設計に関する追加情報は、次の Web サイトから入手できます。

http://www.cisco.com/en/US/solutions/ns340/ns414/ns742/ns1100/landing_vxi.html

Cisco Virtualization Experience Client Manager

Cisco Virtualization Experience Client Manager は、VXC 配置について重要で必須のコンポーネントです。Cisco VXC Manager は、業界標準のプロトコルを使用して、ネットワーク インテリジェント デバイスをコンポーネント ベースのアーキテクチャによって簡便に、効率的に、リモートで、かつ安全に管理します。VXC Manager は、VXC の配置での必須コンポーネントとして、Independent Computing Architecture(ICA)または PC over IP(PCoIP)プロトコルを実行するさまざまな Cisco VXC デバイスを簡単に管理、編成、アップグレード、制御、およびサポートするために使用されます。


) Cisco VX 4000 は Microsoft Windows のみにインストールされるため、VXC Manager によって管理されません。


Power over Ethernet

インライン パワー対応スイッチを備えたインライン パワーを使用して Cisco VXC クライアントを配置すると、これらのエンドポイントはイーサネット ネットワーク接続を介して電力を取得できるようになります。これにより、外部電源や壁面コンセントが不要になります。インライン パワー対応のスイッチに無停電電源装置(UPS)を付けると、Power over Ethernet(PoE)を使用するエンドポイントは電源障害中も電力を継続して得ることができます。

Cisco VCX 2111 および 2112 の統合フォーム ファクタは、Cisco Unified IP Phone 8961、9951、および 9971 の主要な拡張ポートに接続されている装置上のスパイン コネクタから給電されます。802.3at(PoE+)インライン パワーを持つこれらのデスクトップ フォンを配置すると、外部電源および追加のコンセントが不要になります。

Cisco VXC 2211 および 2212 スタンドアロン フォーム ファクタ エンドポイントは 802.3at または 802.3af インライン パワーを使用できます。

ソフトウェア ベースの Cisco VXC 4000 は Microsoft Windows デスクトップで実行されるため、インライン パワーは関係ありません。

Cisco VXC 6215 はインラインの Power Over Ethernet をサポートしないため、外部電源から電力を得る必要があります。

Quality of Service

Cisco VXC ゼロ クライアント(VXC 2111、2112、2211、および 2212)は、ゼロ クライアントと接続ブローカ データセンター バック エンドとの間の表示プロトコル インタラクションを介して仮想デスクトップ環境を提供します。本質的にディスプレイ プロトコルはリンクによって提供される帯域幅を可能な限り多く使用するため、Quality of Service (QoS) パケット マーキングは実行されません。したがって、VXC トラフィックは、ベスト エフォートとしてネットワークを通過します。ディスプレイ プロトコルのやり取りによって使用可能な限り多くの帯域幅が消費されるため、Cisco VXC ゼロ クライアントはデータ VLAN に配置し、帯域幅制御(ポリシングおよびレート制限)はネットワーク ポート レベルで適切に配置する必要があります。あるいは、バックエンドの Citrix または VMware 接続ブローカー設定を介して設定することができます。Cisco Unified IP Phone を VXC ゼロ クライアントと組み合わせて使用している場合は、既存のコール アドミッション制御、QoS、および帯域幅のガイドラインに従ってください。

Cisco VXC 4000 は、ソフトウェアだけのソリューションであり、PC 上でローカルに実行されているアプリケーションを使用して、シック PC Virtual Desktop Infrastructure(VDI)クライアント(Citrix Receiver 3.0 または VMware View Client 5.0)および VXC 4000 ソフトウェア アプリケーションを含む完全に統合されたソリューションを実現します。VXC ゼロ クライアントと同様に、VXC 4000 はデータ VLAN に配置する必要があります。QoS トラフィック マーキングは実行されず、ネットワーク 通過のスループットは、ディスプレイ プロトコル インタラクションによる帯域幅使用量が他のトラフィック フローに悪影響を与えないことをベスト エフォートで保証します。

Cisco VXC 6215 シン クライアントは、デバイス上でローカルに実行される完全に統合されたソフトウェア アプライアンスを提供し、完全に統合された Unified Communications 配置で使用される場合は、ホストされた仮想デスクトップ環境で標準 API を介して表示プロトコル インタラクションを提供します。VXC 6215 は、Cisco VXC ゼロ クライアント配置と同様に、VDI だけのエンドポイントとして動作するか、または完全に統合された音声、ビデオ、仮想デスクトップ配置で動作します。他の VXC クライアントと同様に、(ディスプレイ プロトコルの相互作用で使用可能な最大帯域が消費されると仮定すると)どちらの配置モードでも Cisco VXC 6215 はデータ VLAN に配置する必要があります。同様に、シン クライアントの QoS トラフィック マーキングは実行されず、トラフィックは、ベスト エフォートとしてネットワークを通過します。音声およびビデオのコール アドミッション制御は、既存の Cisco Unified IP Phone ガイドラインに従っており、仮想デスクトップの帯域幅制御は、接続ブローカ設定を介して提供されます。

Virtualization Experience Clients および Virtualization Experience Infrastructure(VXI)ソリューションの配置および設計の詳細については、次の Web サイトで入手可能な情報を参照してください。

http://www.cisco.com/en/US/solutions/ns340/ns414/ns742/ns1100/landing_vxi.html

SRST および Unified CME as SRST

低速と信頼性の低い WAN リンクで集中型呼処理プラットフォームから分離された支社ロケーションに Cisco VXC ゼロ クライアント(VXC 2111、2112、2211、および 2212)を配置する場合は、ローカル呼処理の冗長性を考慮することが重要です。WAN の障害時は、Cisco Jabber クライアントが実行される、ホストされた仮想デスクトップ(HVD)はデータセンターと共に配置されている Cisco Unified CM と通信し続けます。ただし、VXC ゼロ クライアントとペアになっているデスクトップ フォンへの Cisco Unified CM 接続は失われます。Survivable Remote Site Telephony(SRST)または Cisco Unified Communications Manager Express(Unified CME)を各ブランチ ロケーションで Cisco IOS ルータ上の SRST として使用することで、集中化された呼処理プラットフォームへの接続が失われたときに、VXC ゼロ クライアントとペアになっているデスクトップ フォンに対して基本 IP テレフォニー サービスを維持できます。

中央サイトへの接続が失われたときに、ローカル SRST 呼制御に登録するための別個の電話機ハードウェアはないため、Cisco VXC 4000 および VXC 6215 シン クライアントは SRST、または Unified CME as SRST をサポートしません。

サードパーティ製 IP Phone

この項で説明されているように、一部のサードパーティ製 IP Phone およびデバイスは、基本的な IP テレフォニー機能を提供するためにシスコの呼制御と統合されている場合があります。

サードパーティ製 SIP IP Phone

サードパーティ製電話機には、機能アクセス ボタン(固定または可変)など、呼制御シグナリング プロトコルとは関係しない、固有のローカル機能が備わっています。基本的な SIP RFC サポートでは、特定のデスクトップ機能が Cisco Unified IP Phone と同じになるように対応し、特定機能の相互運用性にも対応します。ただし、これらのサードパーティ製 SIP 電話機は、Cisco Unified IP Phone の機能をフル装備しているわけではありません。

シスコは、Cisco Developer Network に参加している、Cisco Unified CM と Unified CME SIP の機能を利用するソリューションを開発している主要なサードパーティ ベンダーと協力しています。たとえば、BlackBerry のスマート フォンで Cisco Unified Communications および企業コールを有効にするために、シスコは Research In Motion と協力して BlackBerry モバイル ボイス システム(MVS)ソリューションをシスコの呼制御プラットフォームと統合しました。もう 1 つのサードパーティ ベンダーは Tenacity Operating であり、このベンダーは、IP テレフォニー用のターミナル テレタイプ(TTY)またはテキスト ベースの通信を有効にするのに accessaphone ipTTY と呼ばれるソフトウェア ベースのエンドポイントを提供しています。このソフトウェア ベースのエンドポイントは、サードパーティ製の SIP 電話機として Cisco Unified CM に登録および通信できます。

シスコの回線側 SIP の相互運用性の詳細については、次の Web サイトの『Cisco Unified Communications Manager programming guide』を参照してください。

http://www.cisco.com/en/US/products/sw/voicesw/ps556/products_programming_reference_guides_list.html

Cisco Developer Network およびサードパーティの開発パートナーの詳細については、次の Web サイトの Cisco Developer Community で入手可能な情報を参照してください。

http://developer.cisco.com/

コラボレーションのエンドポイントのハイ アベイラビリティ

呼制御プラットフォームの障害発生時にもサービスを維持するため、シスコのエンドポイントは登録および呼制御サービスの冗長性に応じて、複数のノードまたは複数のサーバを使用して設定できます。

Cisco Unified CM 呼制御のハイ アベイラビリティ

Cisco Unified CM 呼制御を使用する場合、直接設定によって、またはブートアップ フェーズ中の DHCP によって、コラボレーション エンドポイントは複数の TFTP サーバ アドレスを受け入れて処理できます。エンドポイントのブートアップ中にプライマリ TFTP サーバが停止した場合、エンドポイントはセカンダリ TFTP サーバから設定ファイルを取得できます。

各エンドポイントは、デバイス プールとも関連付けられています。デバイス プールには、1 つ以上の Unified CM サブスクライバを持つ Unified CM Group が含まれます。これらのサブスクライバのリストが、各エンドポイントの設定ファイル内に送信されます。エンドポイントは、リスト内の最初の(プライマリ)サブスクライバへの登録を試行します。その Unified CM サブスクライバが使用できない場合、エンドポイントは、リスト内の 2 番めのサブスクライバ(セカンダリ)への登録を試行します。3 番め以降も同様に続きます。サブスクライバへの登録後は、現在のサブスクライバに障害が発生すると、エンドポイントは、Unified CM Group 内の優先順位リスト内の別のサブスクライバにフェールオーバーできます。優先順位の高いサブスクライバが復旧されると、エンドポイントはそのサブスクライバに再登録します。


) 前述のとおり、Cisco TelePresence System C、EX、MX、および SX シリーズのビデオ エンドポイントは Unified CM 登録の冗長性をサポートしません。プライマリ Unified CM ノードが到達不能な場合、これらのエンドポイントはセカンダリ Unified CM ノードに登録をフェールオーバーしません。


Unified CM クラスタから WAN を介して配置されているエンドポイントのネットワーク障害に備えるために、エンドポイントの登録に使用するサーバ リスト内に、SRST として機能する Unified CME または SRST を備えた、ローカルで使用可能な Cisco Integrated Services Router(ISR)または他の Cisco IOS ルータを構成することもできます。WAN の障害発生時には、エンドポイントは SRST ルータに登録し、継続して音声テレフォニー サービスを提供します(SRST モードでは、サポートされる機能セットがこれより小さい場合もあります)。Cisco TelePresence System ビデオ エンドポイントなど、一部のエンドポイントでは SRST がサポートされないことに注意してください。

Cisco TelePresence VCS 呼制御のハイ アベイラビリティ

Cisco VCS 呼制御の場合、登録プロトコルに応じてさまざまな方法で、登録の冗長性に応じてエンドポイントを設定できます。初期 VCS エンドポイント登録の冗長性を検討するための次の 3 つの方法があります。

SIP アウトバウンド:SIP アウトバウンド(RFC 5626)をサポートする SIP 対応エンドポイントは複数のピアへの接続を登録し、維持できます。エンドポイントが SIP ベースで RFC 5626 準拠である場合、VCS 登録の冗長性を提供する方法としてこれが推奨されます。

Domain Name Server(DNS)レコード:SIP または H.323 エンドポイントは DNS サーバを使用して、以前のノードで初期登録が失敗した場合に登録を試行する別の Cisco VCS ノードの IP アドレスを検索します。登録冗長性に対処するために DNS を使用すると、ある程度の遅延が生じます。これは、初期登録要求を送信した後、新しい登録要求を別の VCS ノードに送信する前に、エンドポイントは一定の期間待機する必要があるからです。エンドポイントに応じて、DNS レコード タイプを有効にする方法は 2 種類あります。

DNS SRV(サービス レコード):DNS SRV レコードをサポートするエンドポイントの場合、Cisco VCS クラスタの DNS 名に DNS SRV レコードをセットアップして、各クラスタ ピアに同等の重みと優先順位を設定します。エンドポイントは、クラスタの DNS 名で設定する必要があります。起動時に、エンドポイントは DNS SRV 要求を発行し、各 VCS クラスタ ピアのアドレスを受信します。次に、各ピアを順番に登録しようとします。登録の冗長性を実現するために DNS を使用する場合、エンドポイントによってサポートされているときは DNS SRV レコードが推奨されます。これは、この方法を使用したほうが、DNS A レコード間でラウンド ロビンを使用する場合よりもフェールオーバーの時間が短縮されるからです。

DNS ラウンドロビン: DNS SRV レコードをサポートしないエンドポイントの場合、Cisco VCS クラスタの DNS 名に DNS A レコードをセットアップして、各 VCS クラスタ ペアの IP アドレスのラウンド ロビン リストを提供するように設定します。エンドポイントは、クラスタの DNS 名で設定する必要があります。起動時に、エンドポイントは DNS A レコードの検出を実行し、ラウンド ロビン リストから取得したピアのアドレスを受け取ります。エンドポイントはそのピアへの登録を試行します。そのピアを使用できない場合、エンドポイントは別の DNS 検出を実行し、サーバはリスト内の次のピアで応答します。このプロセスは、エンドポイントが Cisco VCS に登録するまで繰り返されます。

固定 IP:DNS が配置されていない場合、および/またはクラスタに DNS 名がない場合は、(SIP または H.323 のどちらを使用するかについて)Cisco VCS クラスタ ピアの 1 つの IP アドレスを使用するようにエンドポイントを設定します。起動時に、このエンドポイントはそのアドレスで Cisco VCS に登録しようとします。Cisco VCS が応答しない場合、エンドポイントは一定の間隔で同じアドレスに試行し続けます。このメソッドでは登録の冗長性は得られないため、最後の手段としてのみ使用する必要があります。

初期登録後、VCS クラスタ ピアの失敗時に再登録を行うかどうかは、エンドポイントによって使用されるシグナリング プロトコルによって決まります。

H.323 エンドポイントの場合、DNS または固定 IP のいずれかを使用して初期登録後に再登録が自動的に行われます。初期登録時に、Cisco VCS は H.323 エンドポイントに、Cisco VCS クラスタ ピア メンバーのアドレスを含む H.323「Alternate Gatekeepers」リストで応答します。エンドポイントが、登録した最初の Cisco VCS ピアとの接続を失うと、「Alternate Gatekeepers」リストから別のピアを選択し、その Cisco VCS への再登録を試みます。

SIP エンドポイントの場合は、再登録は最初の登録と同じ方式に従います。エンドポイントで SIP アウトバウンドがサポートされる場合に、エンドポイントが登録を失う VCS ピア障害が発生すると、エンドポイントは他の VCS ピアの 1 つを使用して、再登録します。それ以外の場合、DNS SRV または DNS ラウンド ロビンを使用して登録フェールオーバーを提供する必要があります。登録フェールオーバーが必要な場合は、エンドポイントに固定 IP アドレスを設定することをお勧めします。

VCS 登録済みエンドポイントの VCS クラスタリングとハイアベイラビリティの詳細については、次の Web サイトから入手可能な『 Cisco TelePresence Video Communication Server Cluster Creation and Maintenance Deployment Guide 』の最新バージョンを参照してください。

http://www.cisco.com/en/US/products/ps11337/products_installation_and_configuration_guides_list.html

呼制御プラットフォームに関係なく、呼制御クラスタ内のサーバまたはノード全体にわたってエンドポイントを均等に分散し、いずれかの単一ノードでオーバーロードが生じないようにする必要があります。呼制御配置の冗長性方法の詳細については、「呼処理」の章を参照してください。

コラボレーション エンドポイントのキャパシティ プランニング

Cisco 呼制御プラットフォームは、次のハイレベル エンドポイント機能をサポートします。

Cisco Unified CM クラスタは、最大 40,000 の SCCP または SIP エンドポイントをサポートします。

Cisco Business Edition は、バージョンに応じて最大 400 ~ 1,200 の SCCP または SIP エンドポイントをサポートします。

Cisco Unified CM Express は、最大 450 の SCCP または SIP エンドポイントをサポートします。

1 つの Cisco VCS クラスタは、最大で 10,000 個のビデオ エンドポイントをサポートします。

上記の数字は、通常の最大キャパシティです。呼制御プラットフォームで実際にサポートされる最大エンドポイント数は、プラットフォームが実行しているその他すべての機能や、ユーザの最繁時呼数(BHCA)などによって決まります。このため、実際のキャパシティは公称の最大キャパシティよりも小さくなることがあります。

呼制御プラットフォームのキャパシティに加えて、802.11 無線に接続された Cisco Unified Wireless IP Phone 7925G や Cisco Jabber for Android を実行している Android スマートフォンなどのデバイスや Cisco EX90 などのビデオ エンドポイントと帯域幅に関して、ネットワークのキャパシティを検討する必要があります。802.11 チャネル セルあたりの音声およびビデオ コールのキャパシティについては、「ワイヤレス コールのキャパシティ」を参照してください。

Cisco 呼制御でのエンドポイント キャパシティ(プラットフォーム固有のノードごとのエンドポイント キャパシティなど)の詳細については、「コラボレーション ソリューションの設計および配置サイジングに関する考慮事項」の章を参照してください。

コラボレーションのエンドポイントの設計上の考慮事項

次に、シスコ エンドポイントを配置するための大まかな設計上の推奨事項を要約したリストを示します。

アナログ ゲートウェイは、スタンドアロン デバイスと Cisco IOS マルチサービス ルータの統合インターフェイス モジュールの両方として使用でき、両方のタイプともに、同じ配置内で使用できます。会社のロケーション間のアナログ ポート密度の要件を満たすゲートウェイまたはアナログ ゲートウェイを 1 つまたは複数選択します。 必要なアナログ デバイスに対応するために適切なポート容量がすべてのロケーションに提供されていることを確認します。

Cisco Unified IP Phone 8900 および 9900 シリーズのエンドポイントの CTI モニタリングおよび制御をできるようにするために、デバイスに関連付けられたエンドユーザ設定の Standard CTI Allow Control of Phones supporting Connected Xfer and conf のロールをイネーブルにします。CTI アプリケーションがこれらの電話機をモニタリングまたは制御できるのは、このロールが有効にされた後です。

リモート ブランチに対して WAN 経由のエンドポイントのファームウェアのアップグレードにかかる時間を最小にするために、リモート ロケーションでローカル TFTP サーバを配置することを考慮し、 load server パラメータを使用して、このローカル TFTP サーバに対してその支社のエンドポイントを指定します。または、特定のリモート ロケーションにあるすべて、またはほとんどのデバイスがと同じ電話モデルである場合に、ピアのファイル共有(PFS)機能の使用を検討します。

Cisco Unified IP デスクトップフォンは、インライン パワー対応のスイッチに接続された場合、またはインライン パワー インジェクタで配置された場合、Power over Ethernet(PoE)によって電力を受けることができます。ダウン タイムを短縮し、外部電源および壁面コンセントを不要にするために、インライン パワーの使用を検討します。

低速と信頼性の低い WAN リンクで集中型呼処理プラットフォームから分離された支社ロケーションにシスコのエンドポイントを配置する場合は、ローカル呼処理の冗長性を考慮することが重要です。各支社ロケーションの Cisco IOS ルータ上で SRST または Unified CME as SRST を使用することで、集中型呼処理プラットフォームへの接続が失われた場合でもデスクフォンのエンドポイントの基本的な IP テレフォニー サービスは維持できます。ただし、使用可能なユーザ機能セットは、電話機が Unified CM に登録されている場合に比べ、デバイスが SRST に登録されている場合は少なくなります。

ネットワークの音声とデータ VLAN を分離した配置の場合、通常、データ VLAN に接続されたデスクトップ コンピュータ上で実行されているシスコのソフトウェア ベースのエンドポイントが音声 VLAN 上のエンドポイントと通信できるように VLAN 間ルーティングが設定および許可されていることを確認します。これは、ディレクトリや管理などのサービスを VLANベースで提供するデータ リソースに依存する可能性がある音声 VLAN 上のエンドポイントの場合でも重要です。

ワイヤレス ネットワークのリアルタイム トラフィックを生成できるワイヤレス エンドポイントおよびモバイル エンドポイントを配置する前に、WLAN サイト サーベイを実行して、適切な RF 設計の確認、および干渉源の特定と除去を行う必要があります。これは、WLAN を通過するコールに対する許容可能な音声およびビデオの品質を保証するために必要です。

ワイヤレス エンドポイントがあるロケーションから別のロケーションに移動するときに音声コールとビデオ コールが中断されないように、会社のセキュリティ ポリシーに準拠するだけでなく、高速キー再生成または認証を有効にする WLAN の認証および暗号化方式を選択します。

シスコでは、音声およびビデオ トラフィックを生成できるワイヤレス エンドポイントとモバイル クライアントに接続するために、可能であれば、5 GHz WLAN 帯域(802.11a/n)を利用することを推奨します。5 GHz WLAN は、音声コールとビデオ コールに対し、スループットを改善して干渉を低減します。2.4 GHz 帯域が無線クライアント デバイスとエンドポイントを接続するために使用されている場合は、Bluetooth は避ける必要があります。

適切なネットワークおよび呼制御機能を提供し、配置されたエンドポイントの数をサポートします。まず、呼制御プラットフォームあたりのエンドポイント登録と設定のキャパシティを検討します(最大で Unified CM クラスタあたり 40,000 のエンドポイントと Cisco Business Edition あたり 400 のエンドポイントの間、または VCS クラスタあたり 10,000 のビデオ エンドポイント)。次に、無線で接続されたエンドポイントのワイヤレス チャネル セルあたりのコール キャパシティを考慮し、WLAN チャネルあたり最大 27 の双方向音声専用ストリーム、または最大 8 の同時音声ビデオ ストリームまたはコールであることを確認します。

現在、Cisco TelePresence System 500、1100、C、EX、MX、および SX シリーズのビデオ エンドポイントは Unified CM との登録冗長性をサポートしていません。TelePresence システム ビデオのエンドポイントが登録されているプライマリ Unified CM ノードが到達不能になった場合、エンドポイントはセカンダリ Unified CM ノードに登録をフェールオーバーしません。

Cisco TelePresence VCS のエンドポイント登録冗長性を検討する場合、登録のハイアベイラビリティとフェールオーバーに対して推奨される方法は、SIP アウトバウンド(RFC 5626)です(エンドポイントでサポートされる場合)。これを行わなければ、H.323 と SIP の両方のエンドポイントに DNS SRV またはラウンド ロビンが使用される可能性があります。フェールオーバーに要する時間を短縮できるため、DNS SRV レコードをサポートするエンドポイントには DNS SRV をお勧めします。VCS に登録するためにエンドポイントを設定するときに固定 IP を使用する方法では登録の冗長性を行えないため、この方法は最後の手段としてのみ使用してください。

エンドツーエンドのネットワーク インフラストラクチャが、該当するマーキングと再マーキング、信頼境界、優先および専用の両方の帯域幅クエリを使用したクエリ、レート制限、およびポリシングなど、適切な QoS ポリシーを使用して設定されていることを確認し、コレボレーション エンドポイントで高品質の音声およびビデオがエンド ユーザに提供されるようにします。