Cisco Collaboration 9.xソリューション リファレンス ネットワーク デザイン(SRND)
Cisco Collaboration クライアント
Cisco Collaboration クライアント
発行日;2013/10/03 | 英語版ドキュメント(2013/09/09 版) | ドキュメントご利用ガイド | ダウンロード ; この章pdf , ドキュメント全体pdf (PDF - 30MB) | フィードバック

目次

Cisco Collaboration クライアント

この章の新規情報

Cisco Jabber Desktop Client のアーキテクチャ

Jabber Desktop Client 用の Cisco Unified Communications サービス

Jabber Desktop Client:インスタント メッセージングおよびプレゼンス サービス

Jabber Desktop Client:呼制御

Jabber Desktop Client:ダイヤル プランに関する考慮事項

Jabber Desktop Client:音声およびビデオ メディア

Jabber Desktop Client:音声、ビデオ、および Web 会議サービス

Jabber Desktop Client:コンタクト管理

Jabber Desktop Client の導入

Jabber Desktop Client のキャパシティ プランニング

Jabber Desktop Client のハイ アベイラビリティ

Jabber Desktop Client の設計上の考慮事項

Jabber クライアントの導入モデル

オンプレミス モデル

クラウドベース モデル

クラウドベース/オンプレミス ハイブリッド モデル

クライアント固有の設計上の考慮事項

Cisco Jabber for Windows

クライアントの起動シーケンス

コンタクト ソース

ビデオ レートの適応と解像度

Extend and Connect

Cisco Jabber for Mac

クライアントの起動シーケンス

コンタクト ソース

Cisco Jabber のインスタント メッセージングおよびプレゼンスの導入

Cisco IM and Presence

クライアントのスケーラビリティ

Jabber クライアントのハイ アベイラビリティ

サードパーティ製の XMPP クライアントから Cisco IM and Presence への接続

Cisco WebEx Messenger サービス

インスタント メッセージのロギング

Cisco WebEx Messenger サービスのキャパシティ プランニング

Cisco WebEx Messenger サービスのハイ アベイラビリティ

サードパーティ製の XMPP クライアントから Cisco WebEx Messenger サービスへの接続

その他のリソースおよびドキュメンテーション

CiscoUC IntegrationTM for Microsoft Lync アーキテクチャ

CiscoUC IntegrationTM for Microsoft Lync の配置

コンフィギュレーション設定

Cisco UC IntegrationTM for Microsoft Lync のキャパシティ プランニング

Cisco UC IntegrationTM for Microsoft Lync のハイ アベイラビリティ

Cisco UC IntegrationTM for Microsoft Lync の設計上の考慮事項

Cisco UC IntegrationTM for IBM Sametime アーキテクチャ

Cisco UC IntegrationTM for IBM Sametime の導入

コンフィギュレーション設定

Cisco UC IntegrationTM for IBM Sametime のキャパシティ プランニング

Cisco UC IntegrationTM for IBM Sametime のハイ アベイラビリティ

Cisco UC IntegrationTM for IBM Sametime の設計上の考慮事項

Cisco Virtualization Experience Client のアーキテクチャ

Cisco Virtualization Experience Client の配置

Cisco Virtualization Experience Client Manager

Power Over Ethernet

ネットワークの考慮事項(コール アドミッション制御、QoS、および帯域幅)

Cisco Virtualization Experience Client のキャパシティ プランニング

Cisco Virtualization Experience Client のハイ アベイラビリティ

Cisco Virtualization Experience Client の設計上の考慮事項

Cisco IP Communicator

Cisco Collaboration クライアント


) この章は、現在のリリースに向けて大幅に改訂されました。コラボレーション クライアントを導入する前に、この章全体を読むことを推奨します。


Cisco Collaboration クライアントは統合的なユーザ エクスペリエンスを実現し、Cisco Collaboration ソリューションの機能と動作を拡張します。これらのクライアントは、企業の内外にとらわれずオンライン会議、プレゼンス通知、インスタント メッセージング、オーディオ、ビデオ、ボイスメールなど、多数のアプリケーションの統合により、コラボレーションを可能にします。

複数の Cisco Collaboration クライアントを使用できます。サードパーティ製 XMPP を利用したアプリケーションも接続できます。Cisco Jabber クライアントは、統一したインターフェイスを使用し、基礎となる Unified Communication サービスと統合します。各クライアントは、特定のオペレーティング システムまたはデバイス タイプをサポートします。この章より、どのコラボレーション クライアントが導入に最も適しているかを確認してください。クライアントのセクションでは、導入時における考慮事項、プランニング、および Cisco Unified Communications システムの統合に関係する設計ガイドラインを提供します。

次のコラボレーション クライアントが、Cisco Unified Communications システムでサポートされます。

Windows および Mac 用の Cisco Jabber

Cisco Jabber for Windows と Cisco Jabber for Mac は、基本的な IM and Presence、音声とビデオ、ビジュアル ボイス メール、デスクトップ共有、デスクトップフォン制御、Microsoft Office との統合、およびコンタクト管理など、各種コラボレーション機能を提供する Unified Communications クライアントです。

Cisco Jabber for Windows および Cisco Jabber for Mac はオンプレミス環境で利用できます。Cisco IM and Presence(以前の Cisco Unified Presence)および Cisco Unified Communications Manager がクライアント設定、インスタント メッセージングとプレゼンス、ユーザとデバイスの管理を提供します。Cisco Jabber for Windows と Cisco Jabber for Mac は、クラウドベースの Cisco WebEx Messenger サービスと統合することで、クラウドベースの環境でも使用できます。

Cisco Jabber は、現在の Cisco Collaboration クライアントの基盤を構成するもので、今後の Cisco Unified Communications システム リリースで Cisco Unified Personal Communicator と WebEx Connect より置き換わります。したがって、Cisco Jabber for Windows と Cisco Jabber for Mac の機能だけをこの章で説明します。なお、Cisco Unified Personal Communicator と WebEx Connect クライアントは継続して使用可能で、サポートされます。Unified Personal Communicator と WebEx Connect クライアントの設計ガイドラインについては、次の Web サイトで入手可能な『 Cisco Unified Communications System 8.x SRND 』のクライアント情報を参照してください。

http://www.cisco.com/go/ucsrnd

Cisco Jabber for Everyone

Cisco Jabber for Everyone を使用すると、オンプレミス環境で Cisco Jabber のプレゼンスおよびインスタント メッセージング(IM)を追加費用なしで利用できます。Jabber IM クライアント アプリケーションと Cisco IM and Presence のゼロコスト ライセンスは、Cisco Unified Communications Manager のお客様向けに、Windows、Mac、Android、BlackBerry、iPhone、iPad、Cisco Jabber Web SDK の各プラットフォームで利用できます。Jabber for Everyone の詳細については、次の URL で入手可能な最新バージョンの『 Jabber for Everyone Quick Start Guide 』を参照してください。

http://www.cisco.com/en/US/products/sw/voicesw/ps556/products_installation_and_configuration_guides_list.html

モバイル デバイス用 Cisco Jabber

シスコは、Android、BlackBerry、Apple iOS デバイス(iPhone や iPad)向けにコラボレーション クライアントを提供しています。モバイル デバイス用 Cisco Jabber の詳細については、「モバイル コラボレーション」の章を参照してください。

Cisco Jabber Video for TelePresence

Cisco Jabber Video for TelePresence(Jabber Video)は、TelePresence を拡張します。Jabber Video では、互換性のある PC または Mac、および Web カメラ/Cisco TelePresence PrecisionHD カメラと連携して高品位ビデオ通信をモバイル ワーカーに提供し、モバイル ワーカーは TelePresence システムに接続できるようになります。Cisco Jabber Video for TelePresence は、Cisco TelePresence Video Communication Server(Cisco VCS)とともに使用するビデオ専用クライアントで、Jabber for Windows や Jabber for Mac など、他の Jabber クライアントのようにインターフェイスが共通のものではありません。このマニュアルでは、Cisco Jabber Video for TelePresence の導入の詳細については説明しません。Cisco Jabber Video for TelePresence について詳しくは、次の Web サイトで入手可能なマニュアルを参照してください。

http://www.cisco.com/en/US/products/ps11328/tsd_products_support_series_home.html

Cisco UC Integration TM for Microsoft Lync

Cisco UC Integration TM for Microsoft Lync は、一貫したユーザ エクスペリエンスを保ちつつ、Cisco Unified Communications のサービスと Microsoft Lync および Microsoft Office Communications Server(OCS) R2 との統合を可能にします。このソリューションは、標準ベースの音声とビデオ、ユニファイド メッセージング、Web 会議、デスクトップ制御、テレフォニー プレゼンスなどの幅広い一連の Cisco Unified Communications サービスへのアクセスを提供することにより、Microsoft Lync のプレゼンスとインスタント メッセージングの機能を拡張します。

Cisco UC Integration TM for IBM Sametime

Cisco UC Integration TM for IBM Sametime は IBM Sametime から直接 Cisco Unified Communications 機能に即時アクセスできるようにします。統合によって、Sametime IM およびプレゼンス ユーザ向けの Cisco Presence、ソフトフォンの音声、および HD ビデオの機能が追加されます。また、シスコのデスクフォン制御、統合されたボイスメール、および会話履歴が含まれます。

サードパーティ製 XMPP クライアントとアプリケーション

Cisco IM and Presence では SIP/SIMPLE および Extensible Messaging and Presence Protocol(XMPP)がサポートされているため、サードパーティ製のクライアントおよびアプリケーションで、プレゼンスおよびインスタント メッセージングの更新を複数のクライアント間で通信することがサポートされています。サードパーティ製の XMPP クライアントでは、さまざまなデスクトップ オペレーティング システム間での拡張された相互運用性を利用できます。また、Web ベースのアプリケーションは、SOAP、REST、または BOSH(Cisco AJAX XMPP Library API に基づく)を使用する HTTP インターフェイスを使用して、プレゼンスの更新、インスタント メッセージング、および参加者リストの更新を取得できます。サードパーティ製のオープン インターフェイスの詳細については、「Cisco IM and Presence」を参照してください。

Cisco Virtualization Experience Client

Cisco Virtualization Experience Client(VXC)は、Cisco Virtualization Experience Infrastructure(VXI)に不可欠なコラボレーション コンポーネントです。VXC は、さまざまなネットワーク環境にわたるデータ、アプリケーション、およびサービスと、完全に統合された音声、ビデオ、および仮想デスクトップ環境のユーザ プリファレンスおよびデバイス フォーム ファクタへのユーザ アクセスを提供します。

Cisco IP Communicator

Cisco IP Communicator は、パーソナル コンピュータで勤務先の電話を利用できる Microsoft Windows ベースのソフトフォン アプリケーションです。Cisco Jabber Desktop Client とは異なり、Cisco IP Communicator に IM およびプレゼンス機能はありません。

この章の新規情報

表 21-1 に、この章に新しく追加されたトピック、またはこのマニュアルの以前のリリースから大幅に改訂されたトピックの一覧を示します。

表 21-1 新規情報、またはこのマニュアルの以前のリリースからの変更情報

新規トピックまたは改訂されたトピック
説明箇所
改訂日

Cisco UC Integration TM for IBM Sametime

「Cisco UC IntegrationTM for IBM Sametime アーキテクチャ」

2013 年 4 月 2 日

Cisco IP Communicator

「Cisco IP Communicator」

2013 年 4 月 2 日

Cisco Unified Client Services Framework から「Cisco Jabber Desktop Client」に名前が変更

この章のすべての項

2013 年 4 月 2 日

Cisco WebEx Connect サービスから Cisco WebEx Messenger サービスに名前が変更

この章の各項で説明

2012 年 8 月 31 日

Cisco Unified Communications システム Release 9.0 向けに更新

この章のすべての項

2012 年 6 月 28 日

Cisco Jabber Desktop Client のアーキテクチャ

Cisco Jabber for Windows と Cisco Jabber for Mac は、インスタント メッセージング、プレゼンス、音声、ビデオ、Web コラボレーション、ビジュアル ボイスメールなど、さまざまなシスコ コラボレーション機能を提供するために、共通のインターフェイスを使用します。共通のインターフェイスによって、単純化されたクライアント インターフェイスと、次の基本となるコミュニケーション サービスへのアクセスが提供されます。

Unified CM からの音声およびビデオ ソフトフォン クライアント用 SIP ベースの呼制御

Unified CM の CTI インターフェイスからのデスクフォンの呼制御と「クリック トゥー ダイヤル」サービス

ソフトフォン クライアントの音声およびビデオ メディアの終了

Cisco IM and Presence サービスまたは Cisco WebEx Messenger サービスのいずれかからの、XMPP を使用したインスタント メッセージングおよびプレゼンス サービス。Cisco WebEx Meeting Center は、オンライン会議やイベントなどのホステッド コラボレーション サービスも提供します

スケジュールされた音声、ビデオ、および Web 会議サービスの参照

ビデオ デスクトップ共有(BFCP)または WebEx デスクトップ共有のいずれかを使用したデスクトップ共有

Internet Message Access Protocol(IMAP)または Representational State Transfer(REST)を使用した Cisco Unity Connection からのビジュアル ボイスメール サービス

次の機能を使用したコンタクトの管理

コンタクトのソースとして、Unified CM User Data Service(UDS)(LDAP ディレクトリ同期サポート)

Microsoft Active Directory またはサポートされている LDAP ディレクトリをコンタクトのソースとしたディレクトリ アクセス

WebEx Messenger サービス

Jabber Desktop Client キャッシュおよびコンタクト リスト

ユーザのアベイラビリティ ステータスおよびメッセージング機能を Microsoft Outlook などの Microsoft Office アプリケーションのユーザ インターフェイスで直接提供する Microsoft Office 統合

通信機能、サービスおよび API (図 21-1 を参照)は、Jabber Desktop Client がプロトコルの管理をこれらのサービスおよび API に対して行い、イベント通知を処理し、ローカル システム リソースのための簡易的な接続ロジックを制御することを可能にします。導入のタイプによっては、一部の機能がサポートされない場合があります。

特定のプロトコルおよびソフトウェアのサポートについては、次の Jabber Desktop Client の最新の製品マニュアルを参照してください。

Cisco Jabber for Windows

http://www.cisco.com/en/US/products/ps12511/index.html

Cisco Jabber for Mac

http://www.cisco.com/en/US/products/ps11764/index.html

図 21-1 Cisco Jabber Desktop Client のアーキテクチャ

 

Jabber Desktop Client 用の Cisco Unified Communications サービス

ここでは、Cisco Jabber Desktop Client を統合する基盤となる Cisco Unified Communications サービスを詳しく説明します。

Jabber Desktop Client:インスタント メッセージングおよびプレゼンス サービス

Jabber クライアントのインスタント メッセージングおよびプレゼンス サービスは XMPP インターフェイスを通じて提供されます。シスコでは、次の製品にインスタント メッセージングおよびプレゼンス サービスを提供します。

Cisco IM and Presence

WebEx Messenger サービス

インスタント メッセージングおよびプレゼンス サービスのために Cisco IM and Presence と WebEx Messenger サービスのどちらを選択するかは、多くの要素に依存しています。WebEx Messenger サービスで導入した場合、インターネットからアクセス可能なクラウドベースのサービスを使用します。Cisco IM and Presence をベースとしたオンプレミスで導入した場合、管理者が IM およびプレゼンスのプラットフォームを直接制御でき、SIP/SIMPLE を使用して他のプレゼンス サービスに対するプレゼンス フェデレーションが可能になります。

各 IM およびプレゼンスのプラットフォームでサポートされている機能の詳細については、次のマニュアルを参照してください。

Cisco IM and Presence

http://www.cisco.com/en/US/products/ps6837/products_data_sheets_list.html

WebEx Messenger サービス

http://www.cisco.com/en/US/products/ps10528/index.html

http://www.cisco.com/en/US/products/ps10528/prod_literature.html

Jabber Desktop Client:呼制御

Cisco Jabber Desktop Client は、2 種類の呼制御モードいずれかで動作します。

ソフト フォン モード:コンピュータ上で音声とビデオを使用

Jabber Desktop Client がソフトフォン モードの場合、音声およびビデオ呼制御可能な SIP エンドポイントとして Unified CM に直接登録され、デバイス タイプ Client Services Framework として Unified CM で設定します。

デスクフォン制御モード:音声(サポートされる場合、ビデオも)に Cisco IP Phone を使用

Jabber Desktop Client がデスクフォン制御モードの場合、SIP を使用して Unified CM に登録されることはありませんが、Cisco Unified IP Phone を制御しながら CTI/JTAPI を使用してコールの開始、モニタ、終了を行い、ライン ステートをモニタし、コール履歴を提供します。各ユーザに関連付けられたデバイスのリストの取得には、Unified CM の Cisco CallManager Cisco IP Phone(CCMCIP)または UDS サービスが Jabber Desktop Client によって使用されます。デバイスのリストが、デスクフォン モードのクライアントが制御対象の Cisco IP Phone を選択するために使用されます。

ソフトフォン モード

Jabber Desktop Client は、ソフトフォン モードで動作している場合、Unified CM 上の SIP 回線側登録デバイスで、登録の設定、冗長性、リージョン、ロケーション、ダイヤル プラン管理、認証、暗号化、ユーザの関連付けなど、すべての呼制御機能と Cisco Unified IP Phone の機能を使用します。Jabber Desktop Client は、ユーザに対して単一のライン アピアランスをサポートします。

Unified CM クラスタのサイジングの計算では、Jabber Desktop Client の SIP 登録デバイスは、その他のあらゆる SIP 登録エンドポイントと同じく、正規の SIP エンドポイントとして考慮しなければなりません。ソフト フォン モードの Jabber Desktop Client は、Unified CM への登録のデバイス名を検出するために CCMCIP または UDS サービスを使用します。

デスクフォン制御モード

デスクフォン制御モードで動作している場合、Jabber Desktop Client は CTI/JTAPI を使用して、Cisco Unified IP Phone を使用したコールの発信、モニタ、および受信の機能を提供します。このモードでコールが受信または発信されると、音声パスが Cisco Unified IP Phone を通過します。ビデオ コールでは、ビデオ ストリームは Cisco IP Phone(カメラ付きの場合)と Cisco Unified Video Advantage カメラを使用するコンピュータのいずれかで発信および着信できます。Jabber Desktop Client はユーザの関連付けられているデバイスを検出するために、Unified CM 上の CCMCIP または UDS サービスを使用します。

Jabber Desktop Client のデスクフォン制御モードを使用する場合は、CTI のトラフィックを Unified CM 導入計算に組み入れてください。キャパシティ プランニングの詳細については、「コラボレーション ソリューションの設計および配置サイジングに関する考慮事項」を参照してください。

Jabber Desktop Client:ダイヤル プランに関する考慮事項

Jabber Desktop Client を任意の Unified Communications エンドポイントの一部として導入する際には、ダイヤル プランと番号の表現方法に関する考慮事項を念頭に置いて作業してください。Jabber Desktop Client は、コンタクトの検索、解決、および追加に通常ディレクトリを使用します。これらのコンタクトに関連付けられている番号は、クライアントが認識し、解決し、ダイヤルできる形式になっていなければなりません。

配置は、ディレクトリおよび Unified CM の設定によって変わってくる場合があります。ビジネス、モバイル、および家庭の電話番号用に E.164 の番号指定(たとえば +18005551212)がディレクトリに含まれており、Unified CM にも E.164 ダイヤル プランが含まれている場合は、すべてのルックアップ、解決、およびダイヤルされたイベントが E.164 形式のダイヤル ストリングになるため、追加のダイヤル規則の必要性が最小化されます。

Unified CM の導入でプライベート ダイヤル プラン(5551212 など)を実装している場合は、Unified CM 上で E.164 番号のプライベート ディレクトリ番号への変換の必要が生じます。発信は、Unified CM のトランスレーション パターンによって変換することができます。これにより、ダイヤルされた番号(+18005551212 など)をプライベート番号(この例では 5551212)でエンドポイントに表示させることができます。着信コールは、ディレクトリのルックアップ規則によって変換できます。これにより、着信した番号の 5551212 が、逆番号ルックアップ発信者 ID に +18005551212 で示されます。

企業で使用されるダイヤルプランおよび LDAP ディレクトリに格納された電話番号情報において、番号形式の相違に対応するため Cisco Unified Communications Manager にトランスレーション パターンとディレクトリ ルックアップ規則を設定する必要がある場合、独自のダイヤル プランの導入が発生する可能性があります。ディレクトリ ルックアップ規則は、ディレクトリ ルックアップ キーとして使用される着信コール ID を再フォーマットする方法を定義します。トランスレーション パターンは、発信ダイヤル用に LDAP ディレクトリから取得した電話番号を変換する方法を定義します。

トランスレーション パターン

トランスレーション パターンは、コールがルーティングされる前にダイヤルされた桁を操作するために、Unified CM によって使用されます。これらは、Unified CM によって厳密に処理されます。トランスレーション パターンは、着信番号の処理に推奨される方法です。トランスレーション パターンの使用方法およびダイヤル プラン管理に関するその他のガイドラインについては、「ダイヤル プラン」の章を参照してください。

アプリケーション ダイヤリング規則

トランスレーション パターンの代用として、アプリケーション ダイヤリング規則を使用して、ダイヤルされた番号を処理できます。アプリケーション ダイヤリング規則を適用すると、ユーザがダイヤルする電話番号に対して数字の追加と削除を自動的に実行できます。アプリケーション ダイヤリング規則は、Unified CM 上で設定され、Unified CM からクライアントにダウンロードされます。トランスレーション パターンは、着信番号の処理に推奨される方法です。

ディレクトリ ルックアップ規則

ディレクトリ検索ルールは、発信者の識別情報をディレクトリで検索可能な番号に変換します。定義する各ディレクトリ ルックアップ規則には、先頭の数字および番号の長さに基づいてどの数字を変換するかを指定します。ディレクトリ ルックアップ規則は、Unified CM 上で設定され、Unified CM からクライアントにダウンロードされます。

クライアント変換

コンタクト情報を通じてコールが発信される前に、クライアント アプリケーションがダイヤルされる電話番号から文字と数字以外のすべてのものを取り除きます。アプリケーションは、文字を数字に変換し、ダイヤリング規則を適用します。文字と数字のマッピングは、ロケール固有で、その場所の標準的な電話機のキーパッドにある文字に対応します。たとえば、US English ロケールでは、1-800-4UCSRND は 18004827763 に変換されます。コールがアプリケーションによって発信される前に、ユーザがクライアントの変換された番号を見たり変更したりすることはできません。

Jabber Desktop Client:音声およびビデオ メディア

Jabber Desktop Client は、低帯域幅かつ信頼性の高い環境で使用するための標準音声/ビデオ コーデックが多数サポートされています。

Jabber Desktop Client は、常に高品位ビデオを送受信しようとしますが、ビデオを導入する際には、考慮する必要のある多数の調整要素があります。この調整上の考慮事項には、通信相手となるデバイスのキャパシティ、PC のローカル処理能力、管理者またはユーザの設定、ローカル カメラの性能、および施行されているあらゆるコール アドミッション制御ポリシーが含まれます。

Jabber Desktop Client がコールに使用するビデオ フレーム レートを決定するうえで参考となる点は多数あります。クライアントが使用する処理能力と CPU は、使用されるビデオ フレーム レートの決定に重要な役割を持ちます。別の決定ポイントは、使用される PC の Windows Experience Index(WEI)に基づきます( http://technet.microsoft.com/en-us/library/cc507870.aspx を参照)。高解像度ビデオのエンコーディングとデコーディングに関する最小値として、5.9 のプロセッサ WEI エンコード値と毎秒 15 フレームで 720p の場合の 1 Mbps または毎秒 30 フレームで 720p の場合の 2 Mbps という帯域幅要件が必要です。

H.264 レベルおよび WEI エンコード/デコード値に基づいたクライアント システム要件とビデオ フレーム レートのリストを見るには、「クライアント アプリケーションのリリース ノート」を参照してください。

Jabber Desktop Client からの音声/ビデオ コールの帯域幅利用率は、Unified CM リージョンおよびロケーション コール アドミッション制御メカニズムを使用して維持できます。管理上の目的で Jabber Desktop Client をリージョンに配置することで、コールあたりの音声およびビデオ帯域幅の使用率、そしてリージョン内およびリージョン間でのコールに使用される優先オーディオ コーデックを制御することができます。Unified CM のロケーションベースのアドミッション制御や RSVP の使用により、ロケーション内およびロケーション間の音声およびビデオ帯域幅制御が行えます。Jabber Desktop Client には、コールの音声部分とビデオ部分の両方をカバーするのに十分な Unified CM リージョンのコールあたり帯域幅設定が必要です。たとえば、フレーム サイズが 720p でフレーム レートが毎秒 30 フレームのビデオ コールを発信するには、ビデオ専用の 2,000 kbps のセッション ビット レートが必要です。したがって、1 回のコール用のリージョン帯域幅には、64 kbps(G.711 または G.722 コーデックを想定した場合)の音声部分だけでなく、2,000 kbps(30 fps で 720p を想定した場合)のビデオ部分を含める必要があります。Unified CM でのリージョンおよびロケーション コール アドミッション制御のサポートの詳細については、「呼処理」の章を参照してください。

ソフトフォンからの音声およびビデオ メディアの Quality of Service

Cisco Unified Communications ネットワーク設計の推奨事項の中で不可欠な部分は、音声およびビデオのトラフィックを分類またはマークすることです。そうすることで、ネットワークを通過するときに優先順位付けを行い、適切にキューイングすることができます。トラフィックの分類および再マーキングには、いくつかの方法があります。

識別可能なメディアおよびシグナリング ストリームのマッピング

この方式では、特定の UDP および TCP ポートを使用して、このポート範囲に基づいてシグナリングおよびメディアを再マーキングするように Jabber クライアントを割り当てます。

Jabber for Cisco Media Services Interface(MSI)とメタデータ

この方式では、Jabber for MSI という PC 製品を使用して、メタデータによってメディアのトラフィック分類をネットワークに対して通知し、メタデータをサポートするルータおよび Cisco スイッチがこれらの分類に基づいてメディアを再マーキングできるようにします。

トラスト リレー ポイント(TRP)

この方式は、メディア ターミネーション ポイント(MTP)プロバイダーを使用し、Cisco Unified CM 呼処理エージェントによってコール フローに動的に挿入されるソフトウェア機能です。Cisco Unified CM は、エンドポイントの前にトラスト リレー ポイント(TRP)を挿入し、エンドポイントからのメディア ストリームが TRP を経由して伝送されるように強制できます。TRP は Cisco Unified CM からの手順に従って DSCP を再マーキングし、スイッチまたはルータは、TRP から送信されるメディア パケットを受け付け、信頼するように設定されます。

Unified CM RSVP Agent など、他の方式もあります。この方式では、アドミッション制御と QoS 適用の両方を実現します。詳細については、「コール アドミッション制御」の章で説明します。ただし、PC でのオーディオおよびビデオの QoS マーキングは、多くのアプリケーションおよび PC で生成されたトラフィックでは信頼されません。そのため、多くの場合、ポートやプロトコルに基づいたパケットの再マーキングが必要になります。QoS の推奨事項の詳細については、「ネットワーク インフラストラクチャ」の章を参照してください。

クライアント アプリケーションのリリース ノート

Cisco Jabber for Windows

http://www.cisco.com/en/US/products/ps12511/prod_release_notes_list.html

Cisco Jabber for Mac

http://www.cisco.com/en/US/products/ps11764/prod_release_notes_list.html

Jabber Desktop Client:音声、ビデオ、および Web 会議サービス

スケジュールされた会議サービスへのクライアントのアクセスは HTTP インターフェイス経由で提供できます。シスコの音声、ビデオ、および Web ベースのスケジュール会議サービスは、クラウドベースの WebEx Meeting Center サービス、またはオンプレミス MeetingPlace オーディオおよびビデオ会議サービスと WebEx クラウドベース Web 会議サービスの組み合わせを使用して提供されます。詳細については、次のマニュアルを参照してください。

Cisco Unified MeetingPlace

http://www.cisco.com/en/US/products/sw/ps5664/ps5669/products_data_sheets_list.html

WebEx Meeting Center

http://www.psimeeting.com/pdf/WebEx_Meeting_Center.pdf

Jabber Desktop Client:コンタクト管理

Jabber Desktop Client は、コンタクトの検索および情報に、次のコンタクト ソースのいずれかを使用できます。

User Data Service(UDS)を介した Cisco Unified CM User データベース

LDAP ディレクトリ統合

WebEx Messenger サービス

コンタクトは、次のいずれかを使用して保存し、ローカルで取得できます。

Jabber Desktop Client キャッシュ

Microsoft Outlook などのローカルのアドレス帳とコンタクト リスト

Jabber Desktop Client は、電話取得に加え、逆番号ルックアップを使用して着信電話番号をマッピングします。Jabber Desktop Client のコンタクト管理では、LDAP クエリーに定義する最大 5 個の検索ベースを使用できます。

Cisco Unified CM ユーザ データ サービス(UDS)

UDS は Cisco Unified Communications Manager でのコンタクト検索サービスをクライアントに提供します。Microsoft Active Directory または他の LDAP ディレクトリ ソースから Cisco Unified CM データベースにコンタクト データを同期させることができます。その後、クライアントはコンタクト データを Unified CM から UDS REST インターフェイスを使用して直接取得できます。

LDAP ディレクトリ

次のようなさまざまに異なる多数の要件を満たすために、企業 LDAP ディレクトリを設定できます。

ユーザ プロビジョニング:ディレクトリ統合を使用して、Cisco Unified Communications Manager データベースに LDAP ディレクトリからユーザを自動的にプロビジョニングできます。Cisco Unified CM は LDAP ディレクトリの内容と同期するため、LDAP ディレクトリに変更が発生するたびに手動でユーザ情報の追加、削除、変更を行う必要はありません。

ユーザ認証:LDAP ディレクトリのクレデンシャルを使用してユーザを認証できます。Cisco IM and Presence は、クライアント ユーザの認証のために Cisco Unified Communications Manager からのユーザ情報をすべて同期します。

ユーザ ルックアップ:LDAP ディレクトリの参照を有効にして、シスコのクライアントまたはサードパーティの XMPP クライアントが LDAP ディレクトリで連絡先を検索できるようにします。

WebEx ディレクトリ統合

WebEx ディレクトリ統合は WebEx 管理ツールによって実現されます。WebEx は WebEx Messenger サービスに企業ディレクトリ情報のカンマ区切り形式(CSV)ファイルをインポートします。詳細については、次のマニュアルを参照してください。

http://www.webex.com/webexconnect/orgadmin/help/index.htm?toc.htm?17444.htm

Jabber Desktop Client キャッシュ

Jabber Desktop Client は、ローカルのアドレス帳やコンタクト リストだけでなく、前のディレクトリ照会から派生したコンタクト情報およびすでにリストされているコンタクトのローカル キャッシュを保持しています。コールのコンタクトがすでにキャッシュに存在する場合、Jabber Desktop Client はディレクトリを検索しません。コンタクトがキャッシュに存在しない場合、Jabber Desktop Client は、ディレクトリ検索を実行します。

ディレクトリ検索

ローカル Jabber Desktop Client キャッシュでコンタクトが見つからない場合、コンタクトの検索を実行できます。WebEx Messenger のユーザは、コンタクト名が入力されるとともに Outlook のキャッシュ、コンタクト リストとローカル コンタクト リストを照会する予測検索を使用できます。一致が見つからない場合、検索は社内ディレクトリ(WebEx Messenger データベース)への照会を続けます。

Jabber Desktop Client の導入

Jabber Desktop Client の導入には、一括管理ツールを使用することを推奨します。管理者は、デバイス プール、デバイス セキュリティ プロファイル、および電話のボタンの電話テンプレートを作成し、デバイス名をディレクトリ番号にマッピングするための CSV データ ファイルを作成できます。管理者は、有効になっていれば、ユーザのグループと CTI を含んだユーザ テンプレート、およびユーザを適切な制御対象デバイスにマッピングする CSV データ ファイルも作成できます。

Jabber Desktop Client のキャパシティ プランニング

Cisco Jabber Desktop Client は、Unified CM に登録された SIP エンドポイント、または Unified CM への CTI 接続を使用する Cisco Unified IP Phone のデスクフォン コントローラとして動作します。Jabber Desktop Client の導入を計画する際には、シスコのパートナーやスタッフが Cisco Unified Communications Sizing Tool( http://tools.cisco.com/cucst から入手可能)を使用して、SIP 登録エンドポイントや CTI 制御デバイスの適切なサイジングのお手伝いをします。Jabber Desktop Client の導入では、さらに次の項目について考慮する必要があります。

デバイス設定

ソフトフォン モードで設定した場合は、Unified CM 呼制御の設定情報のために、Jabber Desktop Client のコンフィギュレーション ファイルが TFTP または HTTP 経由でクライアントにダウンロードされます。さらに、アプリケーション ダイヤル規則やディレクトリ ルックアップ規則があれば、それらも TFTP または HTTP を介して Jabber Desktop Client デバイスにダウンロードされます。

Jabber Desktop Client は Cisco CallManager Cisco IP Phone(CCMCIP)または UDS サービスを使用してユーザに関連付けられたデバイスについての情報を集め、この情報を使用してデスクフォン制御モードにあるクライアントが制御可能な IP Phone のリストを提供します。ソフトフォン モードの Jabber Desktop Client は、Unified CM への登録のデバイス名を検出するために CCMCIP または UDS サービスを使用します。

デスクフォン モード

デスクフォンで設定した場合は、IP Phone の制御を可能にするために、ログインと登録の際に Jabber Desktop Client が Unified CM への CTI 接続を確立します。Unified CM は、最大 40,000 個の CTI 接続をサポートします。デスク フォン モードで動作する多数のクライアントがある場合は、CTI 接続を CTIManager サービスを実行中の Unified CM サブスクライバ全体に均等に分散させるようにします。このことは、それぞれ異なる CTIManager アドレスのペアを持つ複数の CTI ゲートウェイ プロファイルを作成し、CTI ゲートウェイ プロファイルの割り当てをデスクフォン モードを使用するすべてのクライアントに配分することで実現できます。

ボイスメール

ボイスメール用に設定されている場合、Jabber Desktop Client は、メールストアとの IMAP または REST 接続を通じてボイスメールを更新および取得します。

認証

クライアントのログインと認証、コンタクト プロファイル情報、および着信したコールの発信者 ID のすべてが、ローカル Jabber Desktop Client キャッシュに保存されていない限り、LDAP ディレクトリへの照会を通じて処理されます。

連絡先の検索

Jabber Desktop Client で使用できる複数のコンタクト ソースがあります。たとえば、UDS サービスは、クライアントが Unified CM ユーザ データベース内のコンタクトを検索するために使用できます。また、LDAP 統合を使用できます。要求されたコンタクトがローカル Jabber Desktop Client キャッシュで見つからない場合は、UDS または LDAP のコンタクト検索が実行されます。

Jabber Desktop Client のハイ アベイラビリティ

Cisco Jabber Desktop Client は、TFTP サーバ、HTTP サーバ、CTI Manager、CCMCIP サーバ、ボイスメール サーバ、UDS サーバ、LDAP サーバといった設定コンポーネントのそれぞれにプライマリ サーバとセカンダリ サーバを提供します。ソフトフォンモードで動作している場合、Jabber Desktop Client は、Cisco Unified CM に SIP エンドポイントとして登録され、Unified CM の登録エンドポイントのすべての登録機能および冗長性機能をサポートします。デスクフォン モードで動作している場合、Jabber Desktop Client は、CTI を使用して Cisco Unified IP Phone を制御し、CTIManager プロファイルのプライマリおよびセカンダリ CTIManager の設定をサポートします。CTI 配置の詳細については、「呼処理」の章を参照してください。

Jabber Desktop Client の設計上の考慮事項

Cisco Jabber Desktop Client を導入する際は、次の設計上の考慮事項に従ってください。

管理者は、組織における Cisco Jabber Desktop Client のインストール、導入、および設定方法を決定する必要があります。Altiris などのよく知られたインストール パッケージを使用してアプリケーションをインストールすることを推奨します。

Unified Communications とバックエンドのディレクトリ コンポーネントの適切な統合を可能にするため、Jabber Desktop Client ユーザのユーザ ID とパスワードの設定は、LDAP サーバまたはローカル データベースに保存されているユーザのユーザ ID とパスワードに一致する必要があります。

Cisco Unified CM のディレクトリ番号設定と LDAP の電話番号属性は、完全な E.164 番号で設定する必要があります。プライベート企業ダイヤル プランを使用できますが、それに伴ってトランスレーション パターンまたはアプリケーション ダイヤリング規則およびディレクトリ ルックアップ規則の使用が必要になる場合があります。

Cisco Unified IP Phone の制御にデスクフォン モードを使用する場合は、CTI が使用されます。したがって、Unified CM 配置のサイジングを行うときは、CTI の使用を必要とする他のアプリケーションも考慮に入れる必要があります。

ファイアウォールとセキュリティのために、Jabber Desktop Client と、統合する対応アプリケーションのポート使用要件を検討する必要があります。

バックエンド LDAP サーバへのトラフィック量(照会およびルックアップ)への影響を低減するために、導入全体のためのトップレベルの検索ベースではなく、Jabber Desktop Client のための簡潔な LDAP 検索ベースを設定してください。

Jabber クライアントの導入モデル

Cisco Jabber for Windows および Jabber for Mac クライアントは、次の導入モデルをサポートします。

「オンプレミス モデル」

「クラウドベース モデル」

「クラウドベース/オンプレミス ハイブリッド モデル」

導入モデルの選択は、主に IM およびプレゼンスの製品選択、および音声やビデオ、ボイスメール、デスクフォン制御といった追加サービスの要件に依存します。

オンプレミス モデル

オンプレミス モデルとは、ユーザが管理およびメンテナンスを行う企業ネットワークにすべてのサービスがセットアップおよび設定される配置モデルです。(図 21-2 を参照)。

図 21-2 Jabber オンプレミス モデル

 

Cisco Jabber for Windows のオンプレミス モデルは、次のコンポーネントに依存します。

Cisco Unified Communications Manager は、ユーザとデバイスの設定機能を提供します。

Cisco Unified Communications Manager およびシスコの会議デバイスは、音声およびビデオ会議機能を提供します。

Cisco Unity Connection は、ボイスメール機能を提供します。

Cisco IM and Presence は、インスタント メッセージングおよびプレゼンス サービスを提供します。

Microsoft Active Directory またはサポートされているその他の LDAP ディレクトリは、コンタクト ソースを提供します。

これらのコンポーネントは、Cisco Jabber クライアントの導入を実現する重要な要件です。基本設定後、次のような追加オプションを設定できます。

音声:音声コール機能を提供します。

ビデオ:ビデオ通話の送受信を可能にする機能を提供します。

ボイスメール:ユーザが Cisco Jabber クライアント ユーザ インターフェイスで、またはボイスメール番号ダイヤル時に取得できるボイスメール機能を提供します。

デスクトップ共有:デスクトップを共有できるようにします。

Microsoft Office 統合:ユーザのアベイラビリティ ステータスおよびメッセージング機能を Microsoft Outlook などの Microsoft Office アプリケーションのユーザ インターフェイスで直接提供します。

クラウドベース モデル

クラウドベース モデルでは、すべてのサービスが Cisco WebEx 使用してクラウドでホストされます。Cisco WebEx を使用してクラウド ベース モデルを実装する場合、Cisco WebEx 管理ツールでクラウド ベースの導入を管理および監視します。(図 21-3 を参照)。

図 21-3 Jabber のクラウドベースの導入モデル(WebEx)

 

Cisco Jabber for Windows のクラウドベース モデルは、次のサービスについて Cisco WebEx Messenger サービスに依存します。

インスタント メッセージングおよびチャット機能

ユーザのプレゼンス機能

ネイティブ デスクトップ共有

ユーザ設定およびコンタクト ソース

これらのサービスが Windows 用 Cisco Jabber の導入を実現するために必要な基本コンポーネントです。基本設定後、次のような追加オプションを設定できます。

Cisco WebEx Meeting Center:オンライン会議やイベントなどのホステッド コラボレーション機能を提供します。

Microsoft Office 統合:ユーザのアベイラビリティ ステータスおよびメッセージング機能を Microsoft Outlook などの Microsoft Office アプリケーションのユーザ インターフェイスで直接提供します。この統合はデフォルトで設定されます。

カレンダー統合:WebEx Meeting Center、Outlook、および IBM Lotus Notes とのカレンダー統合もサポートされます。

WebEx Messenger サービスの Jabber クライアント向け設定については、次の URL で入手可能な『Cisco WebEx Connect Administrator's Guide』を参照してください。

http://www.webex.com/webexconnect/orgadmin/help/index.htm

クラウドベース/オンプレミス ハイブリッド モデル

ハイブリッド モデルは、Cisco WebEx Messenger サービスでホストされるクラウドベースのサービスが、次のようなオンプレミス モデルのコンポーネントと組み合わされる導入です(図 21-4 を参照)。

Cisco Unified Communications Manager は、ユーザとデバイスのサービスを提供します。

Cisco Unity Connection は、ボイス メール サービスを提供します。

図 21-4 Jabber のクラウドベース/オンプレミス ハイブリッド モデル

 

Cisco WebEx Messenger サービス、Cisco Unified Communications Manager、Cisco Unity Connection との統合によって、クラウドベースの導入を拡張し、次の追加オプションを使用することができます。

音声:Cisco Unified Communications Manager で管理される音声コールを提供します。

ビデオ:ビデオ通話の送受信を可能にする機能を提供します。

ボイスメール:ユーザが Cisco Jabber for Windows ユーザ インターフェイスで、またはボイス メールボックス番号ダイヤル時に取得できるボイスメール機能を提供します。

デスクトップ共有:デスクトップを共有できるようにします。

クライアント固有の設計上の考慮事項

続くセクションでは、Cisco Jabber for Windows と Jabber for Mac 固有の設計上の考慮事項について説明します。これらのクライアント タイプの一般的な設計上の考慮事項については、「Cisco Jabber Desktop Client のアーキテクチャ」の項にある設計ガイドラインを参照してください。

Cisco Jabber for Windows

Cisco Jabber for Windows は、次の機能を含む充実した強力なコラボレーション機能を提供する Unified Communications クライアントです。

以下の内容を含む、XMPP を介したチャット

リッチ テキスト フォーマット

ファイル転送

画面キャプチャ

グループ チャット

顔文字

デスクフォン制御

ソフトウェア電話コール

高解像度ビデオ

デスクトップ共有

デスクフォン ビデオ

ビジュアル ボイスメール

Microsoft Office との統合

Lotus Notes とのカレンダー統合

連絡先の検索

Extend and Connect

HTML コンテンツをレンダリングするためのカスタム埋め込みタブのサポート

Jabber for Windows クライアントは、オンプレミス、クラウドベース、ハイブリッドの各配置モデルをサポートします。

クライアントの起動シーケンス

次の手順で、オンプレミス モデルでの初期 Cisco Jabber for Windows 起動シーケンスの概要を説明します。

1. プレゼンス サーバ タイプ(WebEx または Unified IM and Presence)を、インストール ディレクトリの jabber-bootstrap.properties から取得します。

2. プレゼンス サーバに認証します。

3. プロファイルの詳細を取得し、次のような使用可能なサービスに接続します。

HTTP サーバ

CTI ゲートウェイ サーバ

ユーザ データ サービス(UDS)サーバ

ボイスメール サーバ

ディレクトリ サーバ

4. Cisco Jabber for Windows のコンフィギュレーション ファイルを取得します。これらの XML ファイルは、HTTP サーバからロードされ、次のような追加設定情報を含められます。

自動更新、パスワード リセット URL などのクライアント パラメータ

画面キャプチャの許可/禁止やファイル転送など、クライアントのポリシー パラメータ

ディレクトリ タイプやディレクトリ属性マッピングなどのディレクトリ サービス情報

アプリケーション ダイヤル規則とディレクトリ ルックアップ規則

WebEx クラウド導入の起動シーケンスの概要は次のとおりです。

1. クライアントが WebEx Messenger サービスに対して安全な認証を行います。

2. クライアントはプロファイルの詳細、ユーザのコンタクト リスト、WebEx Meeting Center の URL、サーバ情報(Unified CM サーバ、ボイスメール サーバなど)、およびパイロット番号を取得します。

コンタクト ソース

Cisco Jabber for Windows は、デフォルトで Enhanced Directory Integration(EDI)を使用します。この場合、Microsoft Active Directory との統合に事前設定されたディレクトリ属性マッピングを使用します。カスタム属性のマッピングを必要とする LDAP ディレクトリとの連動では、これらの属性マッピングは Unified CM HTTP サーバからクライアントにダウンロードできるコンフィギュレーション ファイルで作成できます。Cisco Jabber for Windows は、Cisco IM and Presence サービスのコンフィギュレーションで指定されたディレクトリ設定を使用 しません

Jabber for Windows はまた、Unified CM User Data Service(UDS)をサポートしています。クライアントが Unified CM ユーザ データベース(LDAP ディレクトリと同期している場合もある)を使用して連絡先情報を検索できるます。また、Jabber for Windows は Microsoft Outlook のローカル連絡先をサポートしており、ユーザは自分の Microsoft Outlook クライアントにある連絡先を検索できます。

ビデオ レートの適応と解像度

Cisco Jabber for Windows は、Cisco Precision Video Engine および ClearPath テクノロジーを使用してビデオ メディアを最適化します。Cisco Precision Video Engine は、ネットワークの状態に基づいた最適なビデオ品質をネゴシエートするために、高速なビデオ レートの適応を使用します。ビデオ転送が開始すると、ビデオ レートの適応によりビデオ品質が動的に向上します。Cisco Jabber for Windows は後続のビデオ コールを最適な解像度で開始できるよう、履歴を保存します。ClearPath テクノロジーは、パケット損失の影響を減らすことで、最適ではないネットワークの解像度を向上します。

Jabber for Windows は、WebEx デスクトップ共有またはビデオ デスクトップ共有(BFCP 使用)のいずれかを使用したデスクトップ共有をサポートします。Jabber for Windows は、デスクフォン ビデオもサポートします。デスクフォン ビデオを有効にする場合は、十分な帯域幅をプロビジョニングする必要があります。

Jabber for Windows クライアントの設定オプションと管理の詳細については、次の URL にある『 Cisco Jabber for Windows Installation and Configuration Guide 』の最新バージョンを参照してください。

http://www.cisco.com/en/US/products/ps12511/prod_installation_guides_list.html

また、次の URL で入手可能な『Jabber for Windows Release Notes』も参照してください。

http://www.cisco.com/en/US/products/ps12511/prod_release_notes_list.html

Jabber for Windows クライアント機能の特定の詳細については、次の URL で入手できる、Jabber for Windows のデータ シートを参照してください。

http://www.cisco.com/en/US/products/ps12511/products_data_sheets_list.html

Extend and Connect

Jabber for Windows は Extend and Connect をサポートしており、サードパーティの電話機を使用して Jabber からコールを発信および受信することができます。これによって、Cisco Collaboration 機能を活用しながら、既存のサードパーティの PBX 電話機を使用することができます。Extend and Connect には複数のモードがあり、モードごとに別のトランクを使用する必要があります。Extend and Connect を使用する場合、ダイヤル プランを慎重に設計する必要があります。ダイヤル プランの設計の詳細については、「ダイヤル プラン」の章を参照してください。

Cisco Jabber for Mac

Cisco Jabber for Mac は、次の機能を含む充実した強力なコラボレーション機能を提供する Unified Communications クライアントです。

以下の内容を含む、XMPP を介したチャット

リッチ テキスト フォーマット

ファイル転送

画面キャプチャ

グループ チャット

顔文字

デスクフォン制御

ソフトウェア電話コール

ビジュアル ボイスメール

連絡先の検索

Cisco Jabber for Mac クライアントは、オンプレミス、クラウドベース、ハイブリッドの各配置モデルをサポートします。

クライアントの起動シーケンス

次の手順で、オンプレミス モデルでの初期 Cisco Jabber for Mac 起動シーケンスの概要を説明します。

1. プレゼンス サーバ タイプ(WebEx または Cisco IM and Presence)を、インストール ディレクトリの jabber-bootstrap.properties から取得します。

2. プレゼンス サーバに認証します。

3. プロファイルの詳細を取得し、次のような使用可能なサービスに接続します。

TFTP サーバ

CTI ゲートウェイ サーバ

Cisco CallManager Cisco IP Phone(CCMCIP)サーバ

ボイスメール サーバ

ディレクトリ サーバ

4. Cisco Jabber for Mac のコンフィギュレーション ファイルを取得します。これらの XML ファイルは、TFTP サーバからロードされ、アプリケーション ダイヤル規則やディレクトリ ルックアップ規則といった追加設定情報を含められます。

WebEx クラウド導入の起動シーケンスの概要は次のとおりです。

1. クライアントが WebEx Messenger サービスに対して安全な認証を行います。

2. クライアントはプロファイルの詳細、ユーザのコンタクト リスト、WebEx Meeting Center の URL、サーバ情報(Unified CM サーバ、ボイスメール サーバなど)、およびパイロット番号を取得します。

コンタクト ソース

Cisco Jabber for Mac は、Microsoft Active Directory および LDAP ディレクトリとの統合をサポートします。Cisco IM and Presence の場合、Jabber for Mac は Microsoft Active Directory、iPlanet、Sun ONE、OpenLDAP の各ディレクトリ サーバ タイプをサポートします。これらのディレクトリ サーバ タイプのいずれかが選択されると、プレゼンス サーバが Cisco Jabber のユーザ フィールドと LDAP ユーザ フィールドを使用して LDAP 属性マップに値を読み込みます。これらのデフォルト マッピングは、他の LDAP ディレクトリ サーバの属性マッピングをサポートするように変更することができます。Cisco Jabber for Mac クライアントが Cisco IM and Presence サービスを使用する場合、ご利用の環境用の LDAP サーバと属性マッピングを設定する必要があります。

Jabber for Mac は、Unified CM UDS コンタクト検索をサポートして いません

Jabber for Mac は、WebEx デスクトップ共有を使用したデスクトップ共有をサポートします。

Jabber for Mac クライアントの設定オプションと管理の詳細については、次の URL で入手可能な『 Cisco Jabber for Mac Installation and Configuration Guide 』を参照してください。

http://www.cisco.com/en/US/products/ps11764/prod_maintenance_guides_list.html

また、次の URL で入手可能な『Jabber for Mac Release Notes』も参照してください。

http://www.cisco.com/en/US/products/ps11764/prod_release_notes_list.html

Jabber for Mac クライアント機能の特定の詳細については、次の URL で入手できる、Jabber for Mac のデータ シートを参照してください。

http://www.cisco.com/en/US/products/ps11764/products_data_sheets_list.html

Cisco Jabber のインスタント メッセージングおよびプレゼンスの導入

Jabber クライアントのインスタント メッセージングおよびプレゼンス サービスは、Cisco Jabber XMPP インターフェイスを介して提供できます。シスコでは、次の製品にインスタント メッセージング(IM)およびプレゼンス サービスを提供します。

「Cisco IM and Presence」

「Cisco WebEx Messenger サービス」

次の項では、Cisco IM and Presence と WebEx Messenger サービスのアーキテクチャおよび設計上の考慮事項について説明します。

Cisco IM and Presence

Cisco IM and Presence ソリューションの主要なコンポーネントは Cisco IM and Presence サービスです。このサービスは、ユーザの連絡可能ステータスとコミュニケーション手段に関する情報を収集するために、SIP/SIMPLE および Extensible Messaging and Presence Protocol(XMPP)をサポートしています。ユーザの可用性ステータスは、ユーザがデバイスをアクティブに使用しているかどうかを示します。ユーザのコミュニケーション手段は、ビデオ会議、Web コラボレーション、インスタント メッセージング、基本オーディオなど、ユーザが使用できる通信の種類を示します。Cisco IM and Presence の設計ガイドラインについては、「Cisco IM and Presence」の章で詳しく説明されています。

次の項では、Cisco IM and Presence クラスタを使用した Jabber クライアントに関係する、Cisco IM and Presence の設計面について説明します。

クライアントのスケーラビリティ

Cisco IM and Presence サービス ハードウェアの仕様が決まれば、クラスタがサポートできるユーザの数が決定されます。Cisco Jabber クライアントは、クラスタ内の全サーバで、全ユーザに均等にする必要があります。これは、User Assignment Mode Sync Agent サービス パラメータを [balanced] に設定すれば、自動的に処理されます。

Jabber クライアントのハイ アベイラビリティ

Cisco IM and Presence クラスタ内のすべてのユーザは、情報交換の前に、サーバに割り当てる必要があります。デフォルトでは、Cisco IM and Presence はクラスタ内のすべてのサーバに均等に割り当てる自動ユーザ割り当てを許可しています。必要な場合、管理者は、User Assignment Mode Sync Agent サービス パラメータをデフォルトの balanced から None に変更してユーザの割り当て先を制御できます。このパラメータが None に設定されている場合、ユーザの割り当ては [System] > [Topology] メニューから行われます。

Cisco Jabber クライアントは、基本構成、自動冗長化としてハイ アベイラビリティ構成、IM およびプレゼンス専用構成でプロビジョニングできます。Cisco IM and Presence の 2 サーバ構成のサブクラスタでは、サブクラスタの片方のサーバに関連付けられたユーザが、自動的に他方のサーバにも認識されるので、設定されたサーバとの通信が中断した場合の自動フェールオーバーが可能です。Cisco Jabber クライアントのハイ アベイラビリティは、Cisco IM and Presence サブ クラスタ内でだけサポートされます。

図 21-5 に示されているように、サーバ リカバリ マネージャは Cisco IM and Presence 上のさまざまなサービスをモニタして、サービスがフェールしたかを判定して XMPP フェールオーバー イベントを開始します。XMPP フェールオーバー中は次の一連のイベントが発生します。

1. サービスが通信しなくなったことをサーバ リカバリ マネージャが検出すると、サーバ 1A からサーバ 1B へのフェールオーバー ユーザ移動操作が開始されます。ユーザ 123 がホーム サーバ 1A からサーバ 1B に移動されます。

2. Cisco Jabber クライアントは、サーバ 1A との接続がタイムアウト、接続損失、または XMPP プロトコル更新によって失われたと判定し、サーバ 1B との新しい接続を開始します。

図 21-5 Cisco Jabber クライアントの XMPP フェールオーバー

 

サードパーティ製の XMPP クライアントから Cisco IM and Presence への接続

Cisco IM and Presence は、アベイラビリティおよびインスタント メッセージ(IM)サービスのためにサードパーティ製 XMPP クライアント アプリケーションを IM and Presence と統合できるように、標準ベースの XMPP をサポートしています。サードパーティ製 XMPP クライアントが、Cisco ソフトウェア開発キット(SDK)にある標準ベースの XMPP に準拠している必要があります。XMPP ソフトウェア クライアントのリストは、次の Web サイトで入手できます。

http://xmpp.org/software/clients.shtml

XMPP クライアント アプリケーションのユーザが LDAP ディレクトリから連絡先を検索および追加できるようにするには、IM and Presence で XMPP クライアントの LDAP 設定を実行します。XMPP クライアントのドメイン名、特に XMPP 接続試行のドメイン名は、IM and Presence のドメインと一致する必要があります。XMPP クライアントを IM and Presence と統合する場合は、展開内の DNS SRV を有効にする必要があります。XMPP クライアントは、DNS SRV クエリーを実行して、通信する XMPP サーバ(IM and Presence)を検索し、XMPP サーバのレコード ルックアップを実行して IP アドレスを取得します。

サードパーティ製 XMPP クライアントが Cisco IM and Presence に接続できるようにするための詳細については、次の URL にある『 Deployment Guide for IM and Presence Service on Cisco Unified Communications Manager 』の最新バージョンを参照してください。

http://www.cisco.com/en/US/products/sw/voicesw/ps556/products_installation_and_configuration_guides_list.html

Cisco WebEx Messenger サービス

Cisco WebEx Messenger サービスは、同期および非同期コラボレーションに対応したマルチテナント型 Software-as-a-Service(SaaS)プラットフォームです。WebEx Messenger プラットフォームは、Cisco WebEx Collaboration Cloud 内でホストされ、コラボレーション アプリケーションと統合を可能にします。これにより、会社およびエンド ユーザが自分の作業環境をカスタマイズすることが可能になります。Cisco WebEx Messenger サービスの詳細については、次のサイトで入手可能なマニュアルを参照してください。

http://www.cisco.com/en/US/products/ps10528/index.html

Cisco WebEx Cloud の詳細については、次のサイトで入手可能なマニュアルを参照してください。

http://www.cisco.com/en/US/solutions/ns1007/collaboration_cloud.html

インスタント メッセージのロギング

Cisco WebEx Messenger サービスのインスタント メッセージング通信は、ユーザがログインしているパーソナル コンピュータのローカル ハード ドライブに記録されます。インスタント メッセージのロギングは、Org Admin ツールでポリシーを使用して有効にすることができる、Cisco WebEx Messenger サービスの機能です。エンド ユーザは、ロギングの詳細、ロギングの有効化または無効化、およびログの保存期間を設定できます。

詳細な監査機能や e-Discovery(電子情報の開示)機能を必要とする場合は、サードパーティ製のソリューションを利用することも検討してください。現在シスコでは、インスタント メッセージング通信の詳細な監査をサポートしていません。ただし、Cisco WebEx Messenger サービスでは、ユーザ間で交換されるインスタント メッセージのロギングとアーカイブを実行できます。ログのアーカイブは、サードパーティの SaaS アーカイブ サービスを使用して実行できます。または、ログをオンプレミス SMTP サーバにセキュアに配信できます。

Cisco WebEx Messenger サービスのキャパシティ プランニング

エンド ユーザが WebEx Messenger サービスにログインして、プレゼンス、インスタント メッセージング、および Voice over IP(VoIP)コーリングなどの基本機能を利用するために必要なものは、56 kbps ダイヤルアップ インターネット接続だけです。ただし、小規模のオフィスやブランチ オフィスでファイル転送やスクリーン キャプチャなどの高度な機能を利用するには、512 kbps 以上のブロードバンド接続が必要です。

Cisco Webex Messenger サービスの導入でのネットワーク要件については、次の URL で入手可能です。

http://www.webex.com/webexconnect/orgadmin/help/17161.htm

Cisco WebEx Messenger サービスのハイ アベイラビリティ

WebEx Messenger は、Software as a Service(SaaS)アプリケーションです。エンド ユーザが IM クライアントにログインするには、エンド ユーザのデバイスをインターネットに接続する必要があります。標準のインターネット接続があれば、利用できます。エンド ユーザがリモートの場合は、WebEx Messenger サービスにログインするために、そのユーザが会社の VPN を介して接続する必要はありません。Cisco WebEx Messenger サービスの IM クライアントは、可用性の高い冗長トポロジに配置できます。

マルチテナント型 Software-as-a-Service アーキテクチャを使用していて、グループ内のいずれかの個別サーバが何らかの理由で停止した場合、要求を Cisco WebEx Messenger サービス内の利用可能な他のサーバにルーティングできます。Cisco WebEx Messenger の Software-as-a-Service アーキテクチャの導入には、さまざまなネットワークおよびデスクトップ要件が関係します。詳細については、「Cisco IM and Presence」の章を参照してください。

Cisco WebEx Network Operations Team は、Cisco WebEx Network Operations Center(NOC)から Cisco WebEx Collaboration Cloud を毎日 24 時間アクティブにモニタします。Cisco WebEx テクノロジーの概要については、次の Web サイトを参照してください。

http://www.cisco.com/en/US/solutions/ns1007/collaboration_cloud.html

サードパーティ製の XMPP クライアントから Cisco WebEx Messenger サービスへの接続

シスコでは、他の XMPP クライアントによる Cisco WebEx Messenger サービスへの接続を公式にサポートしていませんが、XMPP プロトコルの性質上、エンド ユーザはさまざまな XMPP クライアントを使用してプレゼンス クラウドに接続できます。ユーザは、WebEx Messenger サービスのクレデンシャルを使用してサード パーティ製ソフトウェアに接続できます。XMPP ソフトウェア クライアントのリストは、次の Web サイトで入手できます。

http://xmpp.org/software/clients.shtml

組織のポリシーは、サードパーティ製の XMPP クライアントに適用できません。また、エンドツーエンド暗号化、デスクトップ共有、ビデオ コール、PC 間コール、および電話会議などの機能は、サードパーティ製のクライアントではサポートされていません。WebEx Messenger Service 以外の XMPP IM クライアントを WebEx Messenger サービス ドメインで認証できるようにするには、DNS SRV レコードが更新されなければなりません。[Configuration and IM Federation] の Cisco WebEx 管理で、特定の DNS SRV エントリを見つけることができます。

Messenger サービス以外の XMPP クライアントの使用は、[Configuration] および [XMPP IM Clients] の下で、明示的に許可する必要があります。

その他のリソースおよびドキュメンテーション

WebEx の詳細については、次の Web サイトで入手可能な Cisco WebEx 管理者ガイドを参照してください。

http://www.webex.com/webexconnect/orgadmin/help/index.htm

Cisco UC Integration TM for Microsoft Lync アーキテクチャ

Cisco UC Integration TM for Microsoft Lync クライアントは、さまざまなオンプレミス モデルをサポートし、IM およびプレゼンス サービスは Cisco IM and Presence ではなく Microsoft Applications によって提供されます。

Cisco UC Integration TM for Microsoft Lync によって、基盤となる Unified Communications サービスとの統合による Cisco Unified Communications サービスと Microsoft Lync の緊密な統合が可能になります。このソリューションは、一貫したユーザ エクスペリエンスを保ちつつ、標準ベースの音声とビデオ、ユニファイド メッセージング、Web 会議、デスクトップ制御、テレフォニー プレゼンスなどの幅広い一連の Cisco Unified Communications サービスへのアクセスを提供することにより、Microsoft Lync のプレゼンスとインスタント メッセージングの機能を拡張します。

Cisco UC Integration TM for Microsoft Lync の導入のソリューション アーキテクチャ(図 21-6 を参照)には、音声およびビデオ サービス、プレゼンスおよびインスタント メッセージング サービスのための Microsoft Office Communications Server 2007、ユーザ アカウント情報のための Microsoft Active Directory、PC 音声またはデスクフォン制御のための Cisco Unified Communications サービス、および Microsoft Lync が含まれます。

図 21-6 Cisco UC Integration TM for Microsoft Lync アーキテクチャ

 

Cisco UC Integration TM for Microsoft Lync の導入により、クライアントは、クライアントにダウンロードされた Office Communications Server Address Book からのユーザ情報を使用できます。いったんユーザがプレゼンスとインスタント メッセージングについて有効になると、アドレス帳が Office Communications Server から生成され、クライアントに配布されます。ユーザ アカウントの一貫性のために、管理者がユーザのディレクトリ番号情報を E.164 値(例:+18005551212)で入力し、Unified CM での LDAP の同期化と認証を有効にすることを推奨します。Cisco UC Integration TM for Microsoft Lync が Cisco Unified CM と Microsoft Active Directory の両方に接続され、アカウント クレデンシャルの同期規則を提供します。


) Cisco UC IntegrationTM for Microsoft Lync では、Cisco Unified Communications サービスではなく、Microsoft のインスタント メッセージングおよびプレゼンス サービスが提供されます。


Cisco UC Integration TM for Microsoft Lync の配置

Cisco UC Integration TM for Microsoft Lync を配置する際には、ここで示すガイドラインに従ってください。

コンフィギュレーション設定

Cisco UC Integration TM for Microsoft Lync は、そのコンフィギュレーション設定を、管理者が設定する必要がある一連のレジストリ エントリから読み取ります。これらのレジストリ コンフィギュレーション設定は、Microsoft Active Directory からグループ ポリシーを使用してプッシュして、コンフィギュレーション設定をクライアント コンピュータに自動的に配布することを推奨します。グループ ポリシーが推奨されるインストール メカニズムですが、サードパーティ製のソフトウェア配置ツール、バッチ ファイル、Vbscrip、手動での設定など、その他の方法も利用可能です。

Microsoft Active Directory グループ ポリシーは管理テンプレートを使用して拡張でき、Cisco UC Integration TM for Microsoft Lync は管理者がグループ ポリシーをサポートするために追加できる管理テンプレートを提供します。管理者は、管理テンプレートをロードした後、レジストリ コンフィギュレーション設定(TFTP サーバ、CTI サーバ、CCMCIP サーバ、ボイスメール、LDAP サーバ)のための Cisco UC Integration TM for Microsoft Lync 設定ポリシーを作成できます。

これらのグループ ポリシーがどこでどのように個々の組織単位に適用されるかを制御するために、グループ ポリシー管理コンソールを使用できます。クライアント ポリシーの観点から、Cisco UC Integration TM for Microsoft Lync を配置する際には、Microsoft Telephony Mode Policy を [IM and Presence Only] および [DisableAVConferencing] に設定することを推奨します。このクライアント ポリシー変更により、Microsoft Lync のユーザ エクスペリエンスで単一セットのコール オプションだけを表示できるようになります。

Cisco UC Integration TM for Microsoft Lync 配置では、インストールされた cisco-presence-states-config.xml ファイル内でカスタム プレゼンス状態の定義と展開を行うことも可能です。ただし、次のレジストリの場所に基づいて Microsoft Lync がこのカスタム プレゼンス状態ファイルを使用できるように、管理者がこのファイルを Microsoft Office Communications Server などの HTTP ロケーションに置き直すことを推奨します。

HKLM\Software\Policies\Microsoft\Communicator\CustomStateURL

Cisco UC Integration TM for Microsoft Lync のキャパシティ プランニング

Cisco UC Integration TM for Microsoft Lync は、基盤となる Cisco Unified Communications サービスと統合することで、クリックトゥダイヤル アプリケーションとデスクフォン制御モードに Unified CM CTIManager を使用します。したがって、「呼処理」の章に明記された CTI の制限を遵守してください。Cisco UC Integration TM for Microsoft Lync がソフトフォン(コンピュータ上の音声)モードで動作している場合、クライアントは、Cisco Unified CM での SIP 登録エンドポイントです。Cisco Unified Communications を含むソリューションのサイジングを行う際には、Unified CM クラスタ上のリソースを使用する CTI デバイスと SIP エンドポイント デバイスを含める必要があります。

Cisco UC Integration TM for Microsoft Lync のハイ アベイラビリティ

Cisco UC Integration TM for Microsoft Lync クライアントは、TFTP サーバ、CTIManager、CCMCIP サーバ、ボイスメール サーバ、LDAP サーバといった設定コンポーネントのそれぞれにプライマリ サーバとセカンダリ サーバを提供します。ソフトフォン(コンピュータ上の音声)モードで動作しているときには、クライアントは、Cisco Unified CM での SIP 登録エンドポイントであり、Unified CM の登録エンドポイントのすべての登録機能および冗長機能をサポートします。デスクフォン モードで動作しているときには、クライアントは、CTI を使用して Cisco Unified IP Phone を制御し、プライマリおよびセカンダリ CTIManager の設定をサポートします。CTI 配置の詳細については、「呼処理」の章を参照してください。クライアントは、ハイ アベイラビリティをサポートするために、オンライン状態の Microsoft Lync に依存しません。

Microsoft Lync は、プライマリ サーバとセカンダリ サーバに、Office Communications Server 配置のためのエンタープライズ プールの設定を提供します。その他の詳細については、次の URL から入手できる Microsoft Office Communications Server の導入マニュアルを参照してください。

http://technet.microsoft.com/en-us/library/dd425168%28office.13%29.aspx

Cisco UC Integration TM for Microsoft Lync の設計上の考慮事項

Cisco UC Integration TM for Microsoft Lync を配置する際には、次の設計上の考慮事項に注意してください。

管理者は、組織での Cisco UC Integration TM for Microsoft Lync のインストール方法、配置方法、および設定方法を決定する必要があります。アプリケーションのインストールには Altiris などの有名なインストール パッケージを使用し、TFTP サーバ、CTIManager、CCMCIP サーバ、ボイスメール パイロット、LDAP サーバ、LDAP ドメイン名、および LDAP 検索コンテキストといった必要なコンポーネントのユーザ レジストリ設定にグループ ポリシーを使用することを推奨します。

Cisco UC Integration TM for Microsoft Lync は、Cisco Unified CM と Microsoft Active Directory の両方に接続します。したがって、Unified Communications とバックエンド ディレクトリ コンポーネントの統合を可能にするために、Unified CM での LDAP 同期と LDAP 認証を有効にすることを推奨します。

Cisco UC Integration TM for Microsoft Lync は、音声およびビデオ コールを開始するために、Microsoft Office Communications Server によって生成され、クライアントに配布されたアドレス帳を使用します。Microsoft Office Communications Server のインスタント メッセージングおよびプレゼンスについてユーザを有効にする前に、ユーザを Microsoft Active Directory 内で E.164 の電話番号で設定しておくことを推奨します。

Cisco UC Integration TM for IBM Sametime アーキテクチャ

Cisco UC Integration TM for IBM Sametime クライアントは、さまざまなオンプレミス導入モデルをサポートし、IM およびプレゼンス サービスは Cisco IM and Presence ではなく IBM Sametime によって提供されます。

統合は、独自のネイティブ機能セットを超えて Sametime クライアントの機能を強化する標準の方法を(IBM の IM およびプレゼンス アーキテクチャ内で)提供する Eclipse プラグインの形式を取ります。

Cisco UC Integration TM for IBM Sametime は IBM Sametime から直接 Cisco Unified Communications 機能に即時アクセスできるようにします。統合は、Sametime IM およびプレゼンス ユーザ向けの Cisco Presence、ソフトフォンの音声、および HD ビデオの機能を追加することにより、生産性を向上させます。また、シスコのデスクフォン制御、統合されたボイスメール、および会話履歴が含まれます。統合は、スタンドアロン型と Notes 組み込み型の両方の Sametime クライアントに対して同じ Cisco Unified Communications サービスへのアクセスを提供します。

Cisco UC Integration TM for IBM Sametime 導入のソリューション アーキテクチャを図 21-7 に示します。

音声およびビデオ サービスのための Cisco Unified Communications Manager

Sametime への電話ステータスの挿入のための Cisco Unified Communications Manager IM and Presence

ビジュアル ボイスメール機能のための Cisco Unity Connection

デスクトップ プレゼンスおよびインスタント メッセージング サービスのための IBM Lotus Sametime

ユーザ アカウント情報のための LDAP またはネイティブ Domino ディレクトリ

PC の音声/ビデオおよびデスクフォン制御のための Cisco Unified Communications サービス

図 21-7 Cisco UC Integration TM for IBM Sametime アーキテクチャ

 

Cisco UC Integration TM for IBM Sametime 導入では、クライアントは Sametime サーバ ディレクトリからのユーザ情報を使用できます。プラグインの LDAP ルックアップ機能を使用して、次のタスクを実行します。

ネイティブの Sametime ビジネス カード(名刺)サービスによって提供される 1 つの番号の他に、追加のクリックツーコール電話番号に送信する

ボイス メッセージおよびコール履歴のため、ソフトフォン コール中に Sametime 連絡先解決サービスに入力 CTI 通知用の番号を提供する

特定の人物の Unified Communications Manager IM and Presence ユーザ名に一致する Sametime ディレクトリから事前定義済みの属性を検索する


) Cisco UC IntegrationTM for IBM Sametime では、Cisco Unified Communications サービスではなく、IBM のインスタント メッセージングおよびプレゼンス サービスが提供されます。


Cisco UC Integration TM for IBM Sametime の導入

Cisco UC Integration TM for IBM Sametime を導入する際には、ここで示すガイドラインに従ってください。

コンフィギュレーション設定

Cisco UC Integration TM for IBM Sametime は、シスコが提供する設定ツールを使用してプロビジョニングされます。ツールは、システム管理者が正しいプラグイン動作をイネーブルにできるように、Cisco Unified Communications Manager、Cisco Unified Communications Manager IM and Presence、Cisco Unity Connection および Sametime(LDAP/Domino)ディレクトリに必要なシステム パラメータを設定できるように用意されています。Cisco UC Integration TM プラグインは、最初に設定を生成しないと導入できません。ツールを使用して、システムの Sametime クレデンシャルがシスコ プラットフォーム上のクレデンシャルと一致した場合、Sametime クレデンシャルを使用して自動的に Cisco サーバにログインするように、プラグインをプログラムできます。ただし Sametime と Cisco UC アプリケーション間でログイン クレデンシャルが異なる場合、Cisco UC Integration TM プラグインがプロビジョニングされた後、ユーザがクライアント内で自分のシスコ ユーザ名とパスワードをローカルに管理する必要があります。ツールの設定が保存されると、プラグインのアップデート サイト フォルダに自動的にアップロードされます。Cisco UC Integration TM プラグインは、Sametime クライアントに自動的にプッシュまたは手動でプルできます。自動導入に使用される IBM プロビジョニング機能は、Sametime クライアントがスタンドアロン モードで実装されているか、統合された Lotus Notes サイド バーとして実装されているかによって異なります。

Cisco UC Integration TM for IBM Sametime のキャパシティ プランニング

Cisco UC Integration TM for IBM は、その基盤となる Cisco Unified Communications サービスでのクリックトゥダイヤル アプリケーションとデスクフォン制御モードに Unified CM CTI Manager を使用します。したがって、「呼処理」の章に明記された CTI の制限を遵守してください。Cisco UC Integration TM for IBM がソフトフォン(コンピュータ上の音声/ビデオ)モードで動作している場合、クライアントは Cisco Unified CM での SIP 登録エンドポイントです。Cisco Unified Communications を含むソリューションのサイジングを行う際には、Unified CM クラスタ上のリソースを使用する CTI デバイスと SIP エンドポイント デバイスを含める必要があります。

Cisco UC Integration TM for IBM Sametime のハイ アベイラビリティ

Cisco UC Integration TM for IBM Sametime は、TFTP サーバ、CTI Manager、CCMCIP サーバ、Cisco IM and Presence といった設定コンポーネントにプライマリ サーバとセカンダリ サーバを提供します。Cisco Unity Connection とディレクトリ設定は単一サーバ エントリだけをサポートします。ソフトフォン(コンピュータ上の音声/ビデオ)モードで動作しているときには、Cisco UC Integration TM for IBM は、Cisco Unified CM での SIP 登録エンドポイントであり、Unified CM の登録エンドポイントのすべての登録機能および冗長機能をサポートします。デスクフォン モードで動作しているときには、Cisco UC Integration TM for IBM は、CTI を使用して Cisco Unified IP Phone を制御し、プライマリおよびセカンダリ CTIManager の設定をサポートします。CTI 配置の詳細については、「呼処理」の章を参照してください。

Cisco UC Integration TM for IBM Sametime の設計上の考慮事項

Cisco UC Integration TM for IBM Sametime を導入する際には、次の設計上の考慮事項に注意してください。

Cisco Unified CM 同期に使用するディレクトリと異なる可能性があるため、Sametime サーバが使用するディレクトリ タイプを確認します。シスコ ユーザ名および Sametime ユーザ名に使用されるディレクトリ属性値を確認します。シスコ パスワードと IBM パスワードが 2 つのプラットフォーム間で同期されているかを確認します。同期されていない場合、エンド ユーザは、Cisco UC Integration TM for IBM Sametime クライアント内で自分のシスコ クレデンシャルを手動で管理しなければなりません。パスワードが同期されている場合、Sametime クレデンシャルを使用して Cisco Unified Communications プラットフォームに自動的にログインできます。

上記のユーザ名の比較に基づいて、Sametime 名刺属性または Sametime ディレクトリ ルックアップを正しく使用して Sametime 連絡先の電話ステータスにマッピングできるように、プレゼンス統合の設計アプローチを慎重に計画します。

Cisco UC Integration TM for IBM Sametime コンフィギュレーション ツールに必要な他のすべてのシステム パラメータを収集し、シスコ製品のマニュアルを使用してこれをプログラムします。

Cisco Unified Communications Manager、Cisco IM and Presence、Cisco Unity Connection が、Cisco UC Integration TM for IBM 用に正しく設定されていることを確認します。

Sametime がスタンドアロン クライアントとして導入されているか、Lotus Notes に統合されたサイド バーとして導入されているかを確認します。

Sametime がスタンドアロン クライアントとして導入されている場合は、Sametime サーバの HTTP ベースのプラグイン プロビジョニング ツールを使用して Cisco UC Integration TM for IBM Sametime プラグインを自動的に Sametime クライアントに配布するように IBM 管理者に要求します。

Sametime が統合された Notes サイド バーとして導入されている場合は、IBM 管理者と協力して Cisco UC Integration TM for IBM Sametime プラグイン用の「Notes ウィジェット」を作成し、Domino デスクトップの設定およびポリシー ツールを使用して Cisco UC Integration TM for IBM Sametime が Notes クライアントに自動的にプロビジョニングされるように、IBM 管理者に要求します。

Cisco Virtualization Experience Client のアーキテクチャ

Cisco Virtualization Experience Client(VXC)エンドポイントを使用すると、エンド ユーザはコンテンツおよびビジネス アプリケーションに安全かつリアルタイムにアクセスでき、リッチでコラボレーティブなユーザ エクスペリエンスを実現できます。これらのエンドポイントでは、より大きな Cisco Virtualization Experience Infrastructure(VXI)ソリューションの一部であるコラボレーション サービスにアクセスできます。エンドツーエンド VXI ソリューション設計の詳細については、次の URL で入手可能なマニュアルを参照してください。

http://www.cisco.com/en/US/solutions/ns340/ns414/ns742/ns1100/landing_vxi.html

Cisco Virtualization Experience Client の配置

Cisco Virtualization Experience Client(VXC)は、Cisco Collaboration ポートフォリオのエンドポイントですが、単なるエンドポイントではありません。音声、ビデオ、および仮想デスクトップの機能を提供することにより、ユーザの作業環境と相互作用します。ユーザの作業環境にはさまざまなプロファイル(タスク ワーカー、ナレッジ ワーカー、モバイル ワーカーなど)が存在することが考えられますが、これらの異なるニーズを満たすためにシスコでは各種 Virtualization Experience Client を用意しています。

Cisco VXC 2111 および VXC 2112 では、Cisco Unified IP Phone 8961、9951、または 9971 と組み合わせた統合フォーム ファクタを提供して、十分に統合された音声、ビデオ、および仮想デスクトップ環境を実現しています。Cisco VXC 2211 および VXC 2212 では、(タスク ワーカー用の)単なる仮想デスクトップとして使用できるスタンドアロン フォーム ファクタを提供しています。また、IP Phone と組み合わせて、十分に統合されたユーザ環境を実現することもできます。Cisco VXC 4000 では、用途を変更された PC を使用してソフトウェアだけのソリューションを提供し、ユーザが音声と仮想デスクトップの機能を使用できるようにします。一方、Cisco VXC 6215 では、Linux ベースのシン クライアントを提供し、十分に統合された音声、ビデオ、および仮想デスクトップを単一デバイスで実現しています。

Cisco Virtualization Experience Client Manager

Cisco Virtualization Experience Client(VXC)Manager は、あらゆる Virtualization Experience Client 配置における重要で必須のコンポーネントです。Cisco VXC Manager は、業界標準のプロトコルを使用して、ネットワーク インテリジェント デバイスをコンポーネント ベースのアーキテクチャによって簡便に、効率的に、リモートで、かつ安全に管理します。VXC Manager は、VXC の配置での必須コンポーネントとして、Independent Computing Architecture(ICA)または PC over IP(PCoIP)プロトコルを実行するさまざまな Cisco VXC デバイスを簡単に管理、編成、アップグレード、制御、およびサポートするために使用されます。


) Cisco VXC 4000 は Microsoft Windows のみにインストールされるため、VXC Manager によって管理されません。VXC 4000 の Windows インストーラは、一般的なソフトウェア配置ユーティリティを使用して配置できます。


Power Over Ethernet

Cisco Virtualization Experience Client 2111 および 2112 の統合フォーム ファクタは、Cisco Unified IP Phone 8961、9951、および 9971 の主要な拡張ポートに接続されている装置上のスパイン コネクタから給電されます。Cisco Unified IP Phone 8961、9951、および 9971 への電力は、PWR-CUBE-4 または 802.3at インライン パワー経由で供給されます。

Cisco Virtualization Experience Client 2211 および 2212 のスタンドアロン フォーム ファクタは、3 つの電源(PWR-CUBE-4、802.3at インライン パワー、または 802.3af インライン パワー)のいずれかから給電されます。

Cisco Virtualization Experience Client 4000 および 6215 は、イーサネット経由のインライン パワーをサポートしていません。

ネットワークの考慮事項(コール アドミッション制御、QoS、および帯域幅)

Cisco VXC ゼロ クライアント(VXC 2111、2112、2211、および 2212)は、ゼロ クライアントと接続ブローカ データセンター バック エンドとの間の表示プロトコル インタラクションを介して仮想デスクトップ環境を提供します。QoS(Quality of Service)はベストエフォート型であり、Cisco VXC ゼロ クライアントはデータ VLAN に配置される必要があります。表示プロトコルは本質的に、リンクが提供する帯域幅を上限まで使用するため、帯域幅制御は、ネットワーク ポート レベルで配置するか、またはバック エンドの Citrix か VMware の接続ブローカ設定を使用して設定できます。Cisco Unified IP Phone を VXC ゼロ クライアントと組み合わせて使用している場合は、既存のコール アドミッション制御、QoS、および帯域幅のガイドラインに従ってください。

Cisco VXC 4000 は、ソフトウェアだけのソリューションであり、PC 上でローカルに実行されているアプリケーションを使用して、シック PC Virtual Desktop Infrastructure(VDI)クライアント(Citrix Receiver 3.0 または VMware View Client 5.0)および VXC 4000 ソフトウェア アプリケーションを含む、十分に統合されたソリューションを実現します。VXC 4000 では、QoS はベストエフォート型であり、すべてのトラフィック(音声および仮想デスクトップ)はローカル PC リソースから発生するため、VXC 4000 はデータ VLAN に配置する必要があります。

Cisco VXC 6215 シン クライアントは、デバイス上でローカルに実行される十分に統合されたソフトウェア アプライアンスを提供し、十分に統合された Unified Communications 配置で使用される場合は、ホストされた仮想デスクトップ環境で標準 API を介して表示プロトコル インタラクションを提供します。VXC 6215 は、Cisco VXC ゼロ クライアント導入と同様に、VDI だけのエンドポイントとして動作するか、または完全に統合された音声、ビデオ、仮想デスクトップ導入で動作します。両方の配置で、QoS はベストエフォート型であり、Cisco VXC 6215 ゼロ クライアントはデータ VLAN に配置される必要があります。音声およびビデオのコール アドミッション制御は、既存の Cisco Unified IP Phone ガイドラインに従っており、仮想デスクトップの帯域幅制御は、接続ブローカ設定を介して提供されます。

Cisco Virtualization Experience Client のキャパシティ プランニング

すべての Cisco Virtualization Experience Client は、Virtual Desktop Infrastructure(VDI)コンポーネントとともに配置され、一部の配置には Unified Communications コンポーネントも含まれている場合があります。Cisco Virtualization Experience Client を使用する場合の VDI のキャパシティ プランニングとデータセンター リソース使用率は、Virtualization Experience Infrastructure(VXI)のサイジングの一部として説明されます。

キャパシティ プランニングは、導入されている Virtualization Experience Client によって異なります。

Cisco VXC 2111 および 2112 の統合フォーム ファクタ ゼロ クライアントは、Cisco Unified IP Phone 8961、9951、または 9971 とペアになっています。ユーザの仮想デスクトップで実行される Cisco クライアントは、Cisco Unified IP Phone のデスクフォン制御モードを使用するため、配置されるクライアントごとにコンピュータ テレフォニー インテグレーション(CTI)プランニング ガイドラインに従う必要があります。

Cisco VXC 2211 および 2212 スタンドアロン フォーム ファクタ ゼロ クライアントは、VDI だけとして配置するか、または複数の各種 Cisco Unified IP Phone と十分に統合された音声、ビデオ、および仮想デスクトップとして配置できます。Unified Communications 環境で配置した場合、ユーザの仮想デスクトップで実行される Cisco クライアントは Cisco Unified IP Phone のデスクフォン制御モードを使用するため、配置されるクライアントごとに CTI プランニング ガイドラインに従う必要があります。

Cisco VXC 4000 ソフトウェア アプライアンスは、ソフトウェアだけの VXC 配置オプションです。ユーザの仮想デスクトップで実行される Cisco クライアントは、VXC 4000 のデスクフォン制御モードを使用するため、配置される VXC 4000 ごとに CTI プランニング ガイドラインに従う必要があります。

VDI だけのモードで実行される Cisco VXC 6215 シン クライアントは、VDI キャパシティ プランニングに従いますが、VXC 6215 が十分に統合された音声、ビデオ、および仮想デスクトップとして導入されている場合は、追加のキャパシティを考慮する必要があります。ユーザの仮想デスクトップで実行される Cisco クライアントは、Linux シン クライアント上でローカルに実行される VXC ソフトウェア アプライアンスのデスクフォン制御モードを使用するため、配置されるクライアントごとに CTI プランニング ガイドラインに従う必要があります。VXC ソフトウェア アプライアンスは、Cisco Unified CM 上の SIP 回線側登録済みデバイスであるため、十分に統合された音声、ビデオ、および仮想デスクトップとして実行される各 VXC 6215 シン クライアントの場合、SIP 回線デバイスおよび CTI 接続が使用されます。

Cisco Virtualization Experience Client のハイ アベイラビリティ

Cisco Virtualization Experience Client 導入には、ハイ アベイラビリティに関連する側面がいくつか含まれています。それは、Virtual Desktop Infrastructure(VDI)、ホストされた仮想デスクトップ(HVD)内で実行される Cisco クライアント、および Unified CM に登録されているエンドポイントです。ユーザのデスクトップ仮想化環境は、Citrix または VMware のハイ アベイラビリティ ガイドラインに従って配置できます。ユーザの仮想デスクトップ内で実行される Cisco クライアントは、Cisco UC Integration TM for Microsoft Lync(「Cisco UC IntegrationTM for Microsoft Lync のハイ アベイラビリティ」を参照)で示されているガイドラインに応じてハイ アベイラビリティをサポートします。Unified CM に登録されたエンドポイントは、Cisco VXC 2111、2112、2211、および 2212 ゼロ クライアントを使用する場合は Cisco Unified IP Phone、Cisco VXC 4000 または 6215 を使用する場合は VXC ソフトウェア アプライアンスになります。これらの登録済み Unified CM エンドポイントは、その呼制御グループの割り当ての一部としてデバイスのフェールオーバーをサポートします。


) CTI フェールオーバーは、Cisco Virtualization Experience Client ではサポートされていません。Survivable Remote Site Telephony(SRST)は、Cisco Unified IP Phone でサポートされていますが、SRST は VXC ソフトウェア アプライアンスでサポートされていません。


Cisco Virtualization Experience Client の設計上の考慮事項

Cisco Virtualization Experience Client には、次の設計上の考慮事項が適用されます。

Cisco VXC Manager は、Cisco Virtualization Experience Client を管理、設定、およびアップグレードするための必須コンポーネントです。

Cisco Virtualization Experience Client は、より大きな Cisco Virtualization Experience Infrastructure 配置の一部としてエンドユーザ アクセスを提供します。Cisco VXI エンドツーエンド ソリューション配置の設計ガイドラインは、Cisco Validated Design としてテストおよび文書化されています。

CTI ガイドラインは、Cisco Virtualization Experience Client を完全に統合された音声、ビデオ、および仮想デスクトップ環境で配置する場合に遵守する必要があります。

Cisco VXC ソフトウェア アプライアンスでは、QoS はベストエフォート型であり、VXC 6215 はデータ VLAN に配置される必要があります。トラフィック マーキングの詳細については、次の Web サイトで入手可能な『 Enterprise QoS Solution Reference Network Design Guide 』を参照してください。

http://www.cisco.com/go/designzone

Cisco IP Communicator

Cisco IP Communicator は、コンピュータに IP Phone 機能を与える Microsoft Windows ベースのアプリケーションです。このアプリケーションを使用すると、出張中やオフィス内など、企業ネットワークにユーザがどの場所からアクセスする場合でも高品質の音声コールが可能になります。これは、IM and Presence 機能を必要としないリモート ユーザおよび在宅勤務者用のソリューションです。

Cisco IP Communicator は SCCP および SIP をサポートするスタンドアロン デバイスであるため、さまざまな Collaboration 導入モデルに含まれる IP Phone の設計に関するガイドラインは、Cisco IP Communicator にも当てはまります。詳細については、「コラボレーションの配置モデル」の章を参照してください。

Cisco IP Communicator を導入する場合、QoS を導入することが重要です。QoS が配置されていないと、パケット ドロップや大幅な遅延およびジッタが発生して、テレフォニー サービスの障害を引き起こすことがあります。メディア パケットにドロップ、遅延、ジッターが発生し、オーディオの品質に問題が生じます。シグナリング パケットが同様の状況になった場合、クライアントでユーザ入力に応答しない、応答しても呼び出し音が続く、コールが終了するなど、望ましくない動作が発生します。QoS 実装の詳細については、「ネットワーク インフラストラクチャ」の章を参照してください。

Cisco IP Communicator の詳細については、次の Web サイトのデータ シートおよび製品マニュアルを参照してください。

http://www.cisco.com/en/US/products/sw/voicesw/ps5475/index.html