Cisco Collaboration クライアントおよびアプリケーション
Cisco Collaboration クライアントおよびアプリケーション
発行日;2013/04/24 | ドキュメントご利用ガイド | ダウンロード ; この章pdf , ドキュメント全体pdf (PDF - 38MB) | フィードバック

目次

Cisco Collaboration クライアントおよびアプリケーション

この章の新規情報

Cisco Unified Client Services Framework のアーキテクチャ

Client Services Framework のサービス

Client Services Framework:呼制御

Client Services Framework:音声およびビデオ メディア

Client Services Framework:インスタント メッセージングおよびプレゼンス サービス

Client Services Framework:音声、ビデオ、および Web 会議サービス

Client Services Framework:コンタクト管理

Client Services Framework:ダイヤル プランに関する考慮事項

Client Services Framework の配置

Client Services Framework のキャパシティ プランニング

Client Services Framework のハイ アベイラビリティ

Client Services Framework の設計上の考慮事項

Jabber クライアントの共通配置モデル

オンプレミス配置モデル

クラウドベース配置モデル

クラウドベース/オンプレミス ハイブリッド配置モデル

クライアント固有の設計上の考慮事項

Cisco Jabber for Windows

クライアントの起動シーケンス

ディレクトリ統合

ビデオ レートの適応と解像度

Cisco Jabber for Mac

クライアントの起動シーケンス

ディレクトリ統合

Cisco Jabber のインスタント メッセージングおよびプレゼンスの配置

Cisco IM and Presence

クライアントのスケーラビリティ

Jabber クライアントのハイ アベイラビリティ

Cisco WebEx Messenger

Cisco WebEx Messenger サービスの配置

集中管理

シングル サインオン

セキュリティ

ファイアウォール ドメインのホワイト リスト

インスタント メッセージのロギング

Cisco WebEx Messenger サービスのキャパシティ プランニング

Cisco WebEx Messenger サービスのハイ アベイラビリティ

Cisco WebEx Messenger サービスの設計上の考慮事項

その他のリソースおよびドキュメンテーション

CiscoUC IntegrationTM for Microsoft Lync アーキテクチャ

CiscoUC IntegrationTM for Microsoft Lync の配置

コンフィギュレーション設定

ソフトウェア インストール

Cisco UC IntegrationTM for Microsoft Lync のキャパシティ プランニング

Cisco UC IntegrationTM for Microsoft Lync のハイ アベイラビリティ

Cisco UC IntegrationTM for Microsoft Lync の設計上の考慮事項

Cisco Virtualization Experience Client のアーキテクチャ

Cisco Virtualization Experience Client の配置

Cisco Virtualization Experience Client Manager

Power Over Ethernet

ネットワークの考慮事項(コール アドミッション制御、QoS、および帯域幅)

Cisco Virtualization Experience Client のキャパシティ プランニング

Cisco Virtualization Experience Client のハイ アベイラビリティ

Cisco Virtualization Experience Client の設計上の考慮事項

Cisco Collaboration クライアントおよびアプリケーション


) この章は、このマニュアルの現在のリリースに向けて大幅に改訂されました。コラボレーション クライアントとアプリケーションをお使いの Cisco Unified Communications システムに配置する前に、この章全体に目を通しておくことを推奨します。


Cisco Collaboration クライアントおよびアプリケーションは統合的なユーザ エクスペリエンスを実現し、Cisco Unified Communications システムの機能と操作性を拡張します。これらのクライアントおよびアプリケーションは、オンライン会議、プレゼンス通知、インスタント メッセージング、オーディオ、ビデオ、ボイスメールなど、多数のアプリケーションを使い勝手のよい 1 つのコラボレーション クライアントに統合することにより、企業境界内外のコラボレーションを可能にします。

いくつかのシスコ コラボレーション クライアントやアプリケーションが使用できます。サードパーティ製 XMPP クライアントとアプリケーションもサポートされます。シスコのクライアントは、Cisco Unified Client Services Framework を使用して、インターフェイスの共通セットにより、基礎となる Unified Communication サービスと統合されます。通常、各クライアントは、特定のオペレーティング システムまたはデバイス タイプをサポートします。この章を使用して、どのコラボレーション クライアントおよびアプリケーションが配置に最も適しているかを確認してください。この章のクライアント固有のセクションでは、関連の配置に関する考慮事項、プランニング、および Cisco Unified Communications システムの統合に関係する設計ガイドラインを提供します。

次のコラボレーション クライアントおよびアプリケーションが、Cisco Unified Communications システムでサポートされます。

Windows および Mac 用の Cisco Jabber

Cisco Jabber for Windows と Cisco Jabber for Mac は、標準ベースの IM and Presence、音声とビデオ、ビジュアル ボイス メール、デスクトップ共有、デスクトップフォン制御、Microsoft Office との統合、およびディレクトリ統合など、堅牢で機能豊富なコラボレーション機能を提供する Unified Communications クライアントです。

Cisco Jabber for Windows および Cisco Jabber for Mac を導入することでオンプレミス サービスを利用できます。Cisco IM and Presence(以前の Cisco Unified Presence)および Cisco Unified Communications Manager がクライアント設定、インスタント メッセージングとプレゼンス、ユーザとデバイスの管理を提供します。Cisco Jabber for Windows と Cisco Jabber for Mac は、Cisco WebEx Messenger サービスと統合することで、クラウドベースのサービスを使用するために配置できます。

Cisco Jabber は、シスコのコラボレーション クライアントの次世代の基盤を形成するもので、今後の Cisco Unified Communications システム リリースで Cisco Unified Personal Communicator および Cisco Unified Integration for WebEx Connect を置き換えます。したがって、このリリースの『 Cisco Unified Communications System SRND 』では、Windows 用 Cisco Jabber と Mac 用の Cisco Jabber の機能だけを扱います。Cisco Unified Personal Communicator および Cisco Unified Integration for WebEx Connect クライアントは引き続き使用できサポートされますが、その機能は Cisco Unified Communications システム Release 8. x から変わっていません。Unified Personal Communicator と WebEx Connect クライアントの設計ガイドラインについては、次の Web サイトで入手可能な『 Cisco Unified Communications System 8.x SRND 』のクライアント情報を参照してください。

http://www.cisco.com/go/ucsrnd

Cisco Jabber for Everyone

Cisco Jabber for Everyone は、Cisco Jabber のプレゼンスとインスタント メッセージング(IM)をゼロコストで利用可能にします。Jabber IM クライアント アプリケーションと Cisco IM and Presence のゼロコスト ライセンスは、Cisco Unified Communications Manager のお客様向けに、Windows、Mac、Android、BlackBerry、iPhone、iPad、Cisco Jabber Web SDK の各プラットフォームで利用できます。Jabber for Everyone の詳細については、次の Web サイトで入手可能な『Jabber for Everyone Solution Overview』を参照してください。

http://www.cisco.com/en/US/docs/voice_ip_comm/cups/8_6/english/jabber_for_everyone/CUP0_BK_JE526021_00_jabber-for-everyone-solution-overview.html

モバイル デバイス用 Cisco Jabber

シスコは、Android、BlackBerry、Apple iOS デバイス(iPhone や iPad)向けにコラボレーション クライアントを提供しています。モバイル デバイス用 Cisco Jabber の詳細については、「モバイル ユニファイド コミュニケーション」の章を参照してください。

Cisco Jabber Video for TelePresence(Movi)

Cisco Jabber Video for TelePresence(Jabber Video)は、テレプレゼンスを拡張します。Jabber Video は、互換性のある PC または Mac および Cisco TelePresence PrecisionHD Web カメラまたはカメラとともに動作することで高品位ビデオ通信をモバイル ワーカーに提供し、モバイル ワーカーはテレプレゼンスのシステムに接続できるようになります。Cisco Jabber Video for TelePresence は、Cisco TelePresence Video Communication Server(Cisco VCS)と合わせて使用する、ビデオ専用クライアントです。Cisco Jabber Video for TelePresence(Movi)について詳しくは、マニュアル

(http://www.cisco.com/en/US/products/ps11328/tsd_products_support_series_home.html)を参照してください。

Cisco Virtual Experience Client

Cisco Virtualization Experience Client(VXC)は、Cisco Virtualization Experience Infrastructure(VXI)に不可欠なコラボレーション コンポーネントです。VXC は、さまざまなネットワーク環境にわたるデータ、アプリケーション、およびサービスと、完全に統合された音声、ビデオ、および仮想デスクトップ環境のユーザ プリファレンスおよびデバイス フォーム ファクタへのユーザ アクセスを提供します。

Cisco UC Integration TM for Microsoft Lync

Cisco UC Integration TM for Microsoft Lync は、Cisco Unified Client Services Framework を使用することで、一貫したユーザ エクスペリエンスを保ちつつ、Cisco Unified Communications のサービスと Microsoft Lync および Microsoft Office Communications Server(OCS) R2 との統合を可能にします。このソリューションは、標準ベースの音声とビデオ、ユニファイド メッセージング、Web 会議、デスクトップ制御、テレフォニー プレゼンスなどの幅広い一連の Cisco Unified Communications サービスへのアクセスを提供することにより、Microsoft Lync のプレゼンスとインスタント メッセージングの機能を拡張します。

サードパーティ製 XMPP クライアントとアプリケーション

Cisco IM and Presence では SIP/SIMPLE および Extensible Messaging and Presence Protocol(XMPP)がサポートされているため、サードパーティ製のクライアントおよびアプリケーションで、プレゼンスおよびインスタント メッセージングの更新を複数のクライアント間で通信することがサポートされています。サードパーティ製の XMPP クライアント、MomentIM、Adium、Spark、Pidgin などでは、さまざまなデスクトップ オペレーティング システム間での拡張された相互運用性を利用できます。また、Web ベースのアプリケーションは、SOAP、REST、または BOSH(Cisco AJAX XMPP Library API に基づく)を使用する HTTP インターフェイスを使用して、プレゼンスの更新、インスタント メッセージング、および参加者リストの更新を取得できます。サードパーティ製のオープン インターフェイスの詳細については、「Cisco IM and Presence」を参照してください。

この章の新規情報

表 24-1 に、この章に新しく追加されたトピック、またはこのマニュアルの以前のリリースから大幅に改訂されたトピックの一覧を示します。

表 24-1 新規情報、またはこのマニュアルの以前のリリースからの変更情報

新規トピックまたは改訂されたトピック
説明箇所
改訂日

Cisco WebEx Connect サービスから Cisco WebEx Messenger サービスへの製品名変更

この章の各項で説明

2012 年 8 月 31 日

Cisco Unified Communications システム Release 9.0 向けに大幅更新

この章のすべての項

2012 年 6 月 28 日

Cisco Unified Client Services Framework のアーキテクチャ

Cisco Jabber for Windows、Cisco Jabber for Mac、および Cisco UC Integration TM for Microsoft Lync はすべて、クライアント アプリケーションの基本構築ブロックとして Client Services Framework を使用します。Cisco Unified Client Services Framework は、多数のサービスを統合クライアントと組み合わせるソフトウェア アプリケーションです。音声、ビデオ、Web コラボレーション、ビジュアル ボイスメールなどの Unified Communications サービスをプレゼンスおよびインスタント メッセージング アプリケーションに統合するために、基礎となるフレームワークが提供されます。

これらの Cisco Jabber クライアント アプリケーションは Clients Services Framework の最上位に位置し、簡潔なクライアント インターフェイス、および以下の基礎となる通信サービスへのアクセスを可能にする抽象化レイヤを提供します。

Unified CM からの音声およびビデオ ソフトフォン クライアント用 SIP ベースの呼制御

Unified CM の CTI インターフェイスからのデスクフォンの呼制御と「クリック ツー ダイヤル」サービス

ソフトフォン クライアントの音声およびビデオ メディアの終了

Cisco IM and Presence サービスまたは Cisco WebEx のいずれかからの、XMPP を使用したインスタント メッセージングおよびプレゼンス サービス。Cisco WebEx Meeting Center は、オンライン会議やイベントなどのホステッド コラボレーション サービスも提供します

スケジュールされた音声、ビデオ、および Web 会議サービス

ビデオ デスクトップ共有(BFCP)または WebEx デスクトップ共有のいずれかを使用したデスクトップ共有

IMAP を使用した Cisco Unity Connection からのビジュアル ボイス メール サービス

次の機能を使用したコンタクトの管理

コンタクトのソースとして、Unified CM User Data Service(UDS)(LDAP ディレクトリ同期サポート)

Microsoft Active Directory またはサポートされている LDAP ディレクトリをコンタクトのソースとしたディレクトリ アクセス

WebEx Messenger サービス

Client Services Framework のキャッシュとコンタクト リスト

ユーザのアベイラビリティ ステータスおよびメッセージング機能を Microsoft Outlook などの Microsoft Office アプリケーションのユーザ インターフェイスで直接提供する Microsoft Office 統合

通信機能およびサービスと API を抽象化する機能(図 24-1 を参照)は、プロトコルの管理をこれらのサービスおよび API に対して調整し、イベント通知を処理し、ローカル システム リソースのための低水準の接続ロジックを制御することを可能にします。

図 24-1 Cisco Unified Client Services Framework

 

Client Services Framework のサービス

ここでは、Client Services Framework で提供されるサービスについて詳しく説明します。

Client Services Framework:呼制御

Cisco Unified Client Services Framework は、2 つのモードの呼制御で動作できます。

ソフト フォン モード:コンピュータ上の音声とビデオを使用

ソフト フォン モードの Client Services Framework は、音声およびビデオ コール制御機能の SIP エンドポイントとして Unified CM に直接登録され、デバイス タイプ Client Services Framework として Unified CM で設定されます。

デスクフォン制御モード:音声(サポートされる場合、ビデオも)に Cisco IP Phone を使用

デスクフォン制御モードの Client Services Framework は、SIP を使用して Unified CM に登録されず、代わりに CTI/JTAPI を使用して、Cisco Unified IP Phone を制御しながらコールの開始、モニタ、終了を実行し、回線ステータスをモニタリングし、コール履歴を表示します。各ユーザに関連付けられたデバイスのリストの取得には、Unified CM の Cisco CallManager Cisco IP Phone(CCMCIP)サービスが Client Services Framework によって使用されます。デバイスのリストが、デスクフォン モードのクライアントが制御対象の Cisco IP Phone を選択するために使用されます。

ソフトフォン モード

Client Services Framework は、ソフトフォン モードで動作している場合、Unified CM 上の SIP 回線側登録デバイスで、登録の設定、冗長性、リージョン、ロケーション、ダイヤル プラン管理、認証、暗号化、ユーザの関連付けなど、すべての呼制御機能と Cisco Unified IP Phone の機能を使用します。Client Services Framework は、ユーザに対して単一のライン アピアランスをサポートします。

Unified CM クラスタのサイジングの計算では、Client Services Framework の SIP 登録デバイスは、その他のあらゆる SIP 登録エンドポイントと同じく、正規の SIP エンドポイントとして考慮しなければなりません。ソフト フォン モードの Client Services Framework は、Unified CM への登録のデバイス名を検出するために CCMCIP サービスを使用します。

デスクフォン制御モード

デスクフォン制御モードで動作している場合、Client Services Framework は CTI/JTAPI を使用して、Cisco Unified IP Phone を使用したコールの発信、モニタ、および受信の機能を提供します。このモードでコールが受信または発信されると、音声パスが Cisco Unified IP Phone を通過します。ビデオ コールでは、ビデオ ストリームは Cisco IP Phone(カメラ付きの場合)と Cisco Unified Video Advantage カメラを使用するコンピュータのいずれかで発信および着信できます。Client Services Framework は、Unified CM 上の CCMCIP サービスを使用して、ユーザの関連付けられているデバイスを発見します。

Client Services Framework のデスクフォン制御モードを使用する場合は、CTI 規模の値を Unified CM 配置計算に組み入れてください。キャパシティ プランニングの詳細については、「Unified Communications の設計および配置サイジングに関する考慮事項」を参照してください。

Client Services Framework:音声およびビデオ メディア

Client Services Framework では、低帯域幅の配置や忠実度の高い配置で使用するための標準音声/ビデオ コーデックが多数サポートされています。音声コーデックには、G.729a、G.711、G.722.1 が含まれ、ビデオ コーデックには、H.264 ベースライン プロファイル レベル 1 ~ 3.1 のサポートを備えた H.264 AVC(Advanced Video Coding)が含まれます。サポートされるビデオ形式には、最大 30 フレーム/秒のフレーム速度での QCIF、CIF、VGA、および 720p HD が含まれます。

Client Services Framework は、常に高品位ビデオを送受信しようとしますが、ビデオを配置する際には、考慮する必要のある多数の調整要素があります。この調整上の考慮事項には、通信相手となるデバイスのキャパシティ、PC のローカル処理能力、管理者またはユーザの設定、ローカル カメラの性能、および施行されているあらゆるコール アドミッション制御ポリシーが含まれます。

Client Services Framework がコールに使用するビデオ フレーム レートを決定するうえで参考となる点は多数あります。クライアントが使用する処理能力と CPU は、使用されるビデオ フレーム レートの決定に重要な役割を持ちます。別の決定ポイントは、使用される PC の Windows Experience Index(WEI)に基づきます( http://technet.microsoft.com/en-us/library/cc507870.aspx を参照)。高解像度ビデオのエンコーディングとデコーディングに関する最小値として、5.9 のプロセッサ WEI エンコード値と毎秒 15 フレームで 720p の場合の 1 Mbps または毎秒 30 フレームで 720p の場合の 2 Mbps という帯域幅要件が必要です。

H.264 レベルおよび WEI エンコード/デコード値に基づいたクライアント システム要件とビデオ フレーム レートのリストを見るには、「クライアント アプリケーションのリリース ノート」を参照してください。

Client Services Framework からの音声/ビデオ コールの帯域幅利用率は、Unified CM リージョンおよびロケーション コール アドミッション制御メカニズムを使用して維持できます。管理上の目的で Client Services Framework をリージョンに配置することで、コールあたりの音声およびビデオ帯域幅の使用率、そしてリージョン内およびリージョン間でのコールに使用される優先オーディオ コーデックを制御することができます。Unified CM のロケーションベースのアドミッション制御や RSVP の使用により、ロケーション内およびロケーション間の音声およびビデオ帯域幅制御が行えます。Client Services Framework には、コールの音声部分とビデオ部分の両方をカバーするのに十分な Unified CM リージョンのコールあたり帯域幅設定が必要です。たとえば、フレーム サイズが 720p でフレーム レートが毎秒 30 フレームのビデオ コールを発信するには、ビデオ専用の 2,000 kbps のセッション ビット レートが必要です。したがって、1 回のコール用のリージョン帯域幅には、64 kbps(G.711 または G.722 コーデックを想定した場合)の音声部分だけでなく、2,000 kbps(30 fps で 720p を想定した場合)のビデオ部分を含める必要があります。Unified CM でのリージョンおよびロケーション コール アドミッション制御のサポートの詳細については、「呼処理」の章を参照してください。

ソフトフォンからの音声およびビデオ メディアの Quality of Service

Cisco Unified Communications ネットワーク設計の推奨事項の中で不可欠な部分は、音声およびビデオのトラフィックを分類またはマークすることです。そうすることで、Unified Communications ネットワークを通過するときに優先順位付けを行い、適切にキューイングすることができます。クライアントによって生成されるオーディオおよびビデオ トラフィックの DSCP 値の設定には、数多くのオプションが存在します。次に、例を示します。

Unified CM の信頼されたリレー ポイントを使用して、Unified CM に登録されたソフトフォン クライアントのための QoS への DSCP マーキングを強制する。

音声およびビデオ トラフィックに DSCP 値をマーキングするために、ネットワーク ベースのアクセス コントロール リスト(ACL)を使用する。

音声およびビデオ トラフィックの DSCP 値をマーキングするために、Active Directory グループ ポリシーを使用する。多くのオペレーティング システムでは、QoS 処理の DSCP 値でトラフィックをマーキングする機能が制限されていることに注意してください。

信頼されたリレー ポイント(TRP)を使用した QoS の強制

信頼されたリレー ポイント(TRP)は、デバイス モビリティ機能と合わせて、エンドポイントからのメディア フローの DSCP 値の強制および再マーキングに使用できます。この機能により、QoS がローカルに変更されている可能性がある、ソフトフォンなどのエンドポイントからのメディアに QoS を強制的に適用できます。この場合、メディアの QoS 値はローカルに変更されている可能性があります。

TRP は、既存の Cisco IOS メディア ターミネーション ポイント(MTP)機能に基づくメディア リソースです。

エンドポイントを [Use Trusted Relay Point] に設定し、すべてのコールに対して TRP を呼び出すことができます。

QoS の強制では、TRP は Unified CM のサービス パラメータでメディア用に設定された QoS 値を使用して、エンドポイントからのメディア ストリームで QoS 値を再マーキングし、強制的に適用します。TRP が使用できない場合、コールはエンドポイントによって生成されたトラフィックの DSCP 値を変更せずに送信されます。TRP 機能は、Cisco IOS MTP とトランスコーディング リソースによってサポートされます (Unified CM を使用して、MTP またはトランスコーディング リソースで [Enable TRP] チェックボックスをオンにして、TRP 機能をアクティブにします)。

クライアント アプリケーションのリリース ノート

Cisco Jabber for Windows

http://www.cisco.com/en/US/products/ps12511/prod_release_notes_list.html

Cisco Jabber for Mac

http://www.cisco.com/en/US/products/ps11764/prod_release_notes_list.html

Cisco UC Integration TM for Microsoft Lync

http://www.cisco.com/en/US/products/ps10317/prod_release_notes_list.html

Client Services Framework:インスタント メッセージングおよびプレゼンス サービス

Jabber クライアントのインスタント メッセージングおよびプレゼンス サービスは、シスコの Client Services Framework XMPP インターフェイスを介して提供できます。シスコでは、次の製品にインスタント メッセージングおよびプレゼンス サービスを提供します。

Cisco IM and Presence

WebEx Messenger サービス


) Cisco UC IntegrationTM for Microsoft Lync の場合、インスタント メッセージングおよびプレゼンス サービスは Microsoft によって提供されます。


インスタント メッセージングおよびプレゼンス サービスのために Cisco IM and Presence と WebEx Messenger サービスのどちらを選択するかは、多くの要素に依存しています。WebEx Messenger サービス配置では、インターネットからアクセス可能なクラウドベースのサービスとして WebEx を使用します。Cisco IM and Presence をベースとしたオンプレミス展開では、管理者が IM およびプレゼンスのプラットフォームを直接制御でき、SIP/SIMPLE を使用して Microsoft IM およびプレゼンス サービスに対するプレゼンス フェデレーションが可能になります。

各 IM およびプレゼンスのプラットフォームでサポートされている機能の詳細については、次のマニュアルを参照してください。

Cisco IM and Presence

http://www.cisco.com/en/US/products/ps6837/products_data_sheets_list.html

WebEx Messenger サービス

http://www.cisco.com/en/US/products/ps10528/index.html

http://www.cisco.com/en/US/products/ps10528/prod_literature.html

Client Services Framework:音声、ビデオ、および Web 会議サービス

クライアントのスケジュールされた会議サービスへのアクセスは、Cisco Client Services Framework の HTTP インターフェイス経由で提供できます。シスコの音声、ビデオ、および Web ベースのスケジュール会議サービスは、クラウドベースの WebEx Meeting Center サービス、またはオンプレミス MeetingPlace オーディオおよびビデオ会議サービスと WebEx クラウドベース Web 会議サービスの組み合わせを使用して提供されます。詳細については、次のマニュアルを参照してください。

Cisco Unified MeetingPlace

http://www.cisco.com/en/US/products/sw/ps5664/ps5669/products_data_sheets_list.html

WebEx Meeting Center

http://www.psimeeting.com/pdf/WebEx_Meeting_Center.pdf

Client Services Framework:コンタクト管理

Client Services Framework は、次のような多数のソースによってコンタクト管理を扱うことが可能です。

User Data Service(UDS)を介した Cisco Unified CM User データベース

LDAP ディレクトリ統合

WebEx Messenger サービス

コンタクトは、次のいずれかを使用して保存し、ローカルで取得できます。

Client Services Framework のキャッシュ

ローカルのアドレス帳とコンタクト リスト

Client Services Framework は、電話取得に加え、逆番号ルックアップを使用して着信電話番号をマッピングします。Client Services Framework のコンタクト管理では、LDAP クエリーに定義する最大 5 個の検索ベースを使用できます。

Cisco Unified CM ユーザ データ サービス(UDS)

UDS は Cisco Unified Communications Manager でのコンタクト検索サービスをクライアントに提供します。Microsoft Active Directory または他の LDAP ディレクトリ ソースから Cisco Unified CM データベースにコンタクト データを同期させることができます。その後、クライアントはコンタクト データを Unified CM から UDS REST インターフェイスを使用して直接取得できます。

LDAP ディレクトリ

次のようなさまざまに異なる多数の要件を満たすために、企業 LDAP ディレクトリを設定できます。

ユーザ プロビジョニング:ディレクトリ統合を使用して、Cisco Unified Communications Manager データベースに LDAP ディレクトリからユーザを自動的にプロビジョニングできます。Cisco Unified CM は LDAP ディレクトリの内容と同期するため、LDAP ディレクトリに変更が発生するたびに手動でユーザ情報の追加、削除、変更を行う必要はありません。

ユーザ認証:LDAP ディレクトリのクレデンシャルを使用してユーザを認証できます。Cisco IM and Presence は、クライアント ユーザの認証のために Cisco Unified Communications Manager からのユーザ情報をすべて同期します。

ユーザ ルックアップ:LDAP ディレクトリの参照を有効にして、シスコのクライアントまたはサードパーティの XMPP クライアントが LDAP ディレクトリで連絡先を検索できるようにします。

WebEx ディレクトリ統合

WebEx ディレクトリ統合は WebEx 管理ツールによって実現されます。WebEx は WebEx Messenger サービスに企業ディレクトリ情報のカンマ区切り形式(CSV)ファイルをインポートします。詳細については、次のマニュアルを参照してください。

http://www.webex.com/webexconnect/orgadmin/help/index.htm?toc.htm?17444.htm

Client Services Framework のキャッシュ

Client Services Framework は、ローカルのアドレス帳やコンタクト リストだけでなく、前のディレクトリ照会から派生したコンタクト情報およびすでにリストされているコンタクトのローカル キャッシュを保持しています。コールのコンタクトがすでにキャッシュに存在する場合、Client Services Framework はディレクトリを検索しません。コンタクトがキャッシュに存在しない場合、Client Services Framework は、ディレクトリ検索を実行します。

ディレクトリ検索

ローカル Client Services Framework キャッシュでコンタクトが見つからない場合、コンタクトの検索を実行できます。WebEx Messenger のユーザは、コンタクト名が入力されるとともに Outlook のキャッシュ、コンタクト リストとローカル コンタクト リストを照会する予測検索を使用できます。一致が見つからない場合、検索は社内ディレクトリ(WebEx Messenger データベース)への照会を続けます。

Client Services Framework:ダイヤル プランに関する考慮事項

Client Services Framework を任意の Unified Communications エンドポイント戦略の一部として配置する際には、ダイヤル プランと番号の正規化に関する考慮事項を念頭に置いて作業してください。Unified Communications コラボレーション クライアントの一部としての Client Services Framework は、一般に、コンタクトの検索、解決、および追加にディレクトリを使用します。これらのコンタクトに関連付けられている番号は、クライアントが認識し、解決し、ダイヤルできる形式になっていなければなりません。

配置は、ディレクトリおよび Unified CM の設定によって変わってくる場合があります。ビジネス、モバイル、および家庭の電話番号用に E.164 の番号指定(たとえば +18005551212)がディレクトリに含まれており、Unified CM にも E.164 ダイヤル プランが含まれている場合は、すべてのルックアップ、解決、およびダイヤルされたイベントが E.164 形式のダイヤル ストリングになるため、追加のダイヤル規則の必要性が最小化されます。

Unified CM の配置でプライベート ダイヤル プラン(5551212 など)を実装している場合は、Unified CM 上で E.164 番号のプライベート ディレクトリ番号への変換の必要が生じます。発信は、Unified CM のトランスレーション パターンによって変換することができます。これにより、ダイヤルされた番号(+18005551212 など)をプライベート番号(この例では 5551212)でエンドポイントに表示させることができます。着信コールは、ディレクトリのルックアップ規則によって変換できます。これにより、着信した番号の 5551212 が、逆番号ルックアップ発信者 ID に +18005551212 で示されます。

企業で使用されるダイヤルプランおよび LDAP ディレクトリに格納された電話番号情報において、番号形式の相違に対応するため Cisco Unified Communications Manager にトランスレーション パターンとディレクトリ ルックアップ規則を設定する必要がある場合、独自の番号計画の展開が発生する可能性があります。ディレクトリ ルックアップ規則は、ディレクトリ ルックアップ キーとして使用される着信コール ID を再フォーマットする方法を定義します。トランスレーション パターンは、発信ダイヤル用に LDAP ディレクトリから取得した電話番号を変換する方法を定義します。

トランスレーション パターン

トランスレーション パターンは、コールがルーティングされる前にダイヤルされた桁を操作するために、Unified CM によって使用されます。これらは、Unified CM によって厳密に処理されます。トランスレーション パターンは、着信番号の処理に推奨される方法です。トランスレーション パターンの使用方法およびダイヤル プラン管理に関するその他のガイドラインについては、「ダイヤル プラン」の章を参照してください。

アプリケーション ダイヤリング規則

トランスレーション パターンの代用として、アプリケーション ダイヤリング規則を使用して、ダイヤルされた番号を処理できます。アプリケーション ダイヤリング規則を適用すると、ユーザがダイヤルする電話番号に対して数字の追加と削除を自動的に実行できます。アプリケーション ダイヤリング規則は、Unified CM 上で設定され、TFTP を介して Unified CM からクライアントにダウンロードされます。トランスレーション パターンは、着信番号の処理に推奨される方法です。

ディレクトリ ルックアップ規則

ディレクトリ検索ルールは、発信者の識別情報をディレクトリで検索可能な番号に変換します。定義する各ディレクトリ ルックアップ規則には、先頭の数字および番号の長さに基づいてどの数字を変換するかを指定します。ディレクトリ ルックアップ規則は、Unified CM 上で設定され、TFTP を介して Unified CM からクライアントにダウンロードされます。

クライアント変換

コンタクト情報を通じてコールが発信される前に、クライアント アプリケーションがダイヤルされる電話番号から文字と数字以外のすべてのものを取り除きます。アプリケーションは、文字を数字に変換し、ダイヤリング規則を適用します。文字と数字のマッピングは、ロケール固有で、その場所の標準的な電話機のキーパッドにある文字に対応します。たとえば、US English ロケールでは、1-800-4UCSRND は 18004827763 に変換されます。コールがアプリケーションによって発信される前に、ユーザがクライアントの変換された番号を見たり変更したりすることはできません。

Client Services Framework の配置

Client Services Framework は、Unified Communications クライアントの統合と通信の基本構築ブロックであるため、これらのデバイスは多数のユーザに配置する必要があります。Client Services Framework の配置のための Bulk Administration Tool を使用することを推奨します。管理者は、デバイス プール、デバイス セキュリティ プロファイル、および電話のボタンの電話テンプレートを作成し、デバイス名をディレクトリ番号にマッピングするための CSV データ ファイルを作成できます。管理者は、有効になっていれば、ユーザのグループと CTI を含んだユーザ テンプレート、およびユーザを適切な制御対象デバイスにマッピングする CSV データ ファイルも作成できます。

Client Services Framework のキャパシティ プランニング

Cisco Unified Client Services Framework は、Unified CM に登録された SIP エンドポイント、または Unified CM への CTI 接続を使用する Cisco Unified IP Phone のデスクフォン コントローラのいずれかとして動作します。Client Services Framework を使用した配置を計画する際には、シスコのパートナーやスタッフが Cisco Unified Communications Sizing Tool( http://tools.cisco.com/cucst から入手可能)を使用して、SIP 登録エンドポイントや CTI 制御デバイスの適切なサイジングのお手伝いをします。Client Services Framework の配置では、さらに次の項目について考慮する必要があります。

TFTP:ソフトフォン モードで設定した場合は、Unified CM の呼制御の設定情報のために、Client Services Framework のデバイス設定ファイルがクライアントにダウンロードされます。さらに、アプリケーション ダイヤル規則やディレクトリ ルックアップ規則があれば、それらも TFTP を介して Client Services Framework デバイスにダウンロードされます。

CTI:デスクフォンで設定した場合は、IP 電話の制御を可能にするために、ログインと登録の際に Client Services Framework が Unified CM への CTI 接続を確立します。Unified CM は、最大 40,000 個の CTI 接続をサポートします。デスク フォン モードで動作する多数のクライアントがある場合は、CTI 接続を CTIManager サービスを実行中の Unified CM サブスクライバ全体に均等に分散させるようにします。このことは、それぞれ異なる CTIManager アドレスのペアを持つ複数の CTI ゲートウェイ プロファイルを作成し、CTI ゲートウェイ プロファイルの割り当てをデスクフォン モードを使用するすべてのクライアントに配分することで実現できます。

CCMCIP:Client Services Framework は Cisco CallManager Cisco IP Phone(CCMCIP)サービスを使用してユーザに関連付けられたデバイスについての情報を集め、この情報を使用してデスクフォン制御モードにあるクライアントが制御可能な IP 電話のリストを提供します。ソフト フォン モードの Client Services Framework は、Unified CM への登録のデバイス名を検出するために CCMCIP サービスを使用します。

IMAP:ボイスメール用に設定されている場合、Client Services Framework は、メールストアとの IMAP 接続を通じてボイスメールを更新および取得します。

LDAP:クライアントのログインと認証、コンタクト プロファイル情報、および着信したコールの発信者 ID のすべてが、ローカル Client Services Framework キャッシュに保存されていない限り、LDAP ディレクトリへの照会を通じて処理されます。

UDS:UDS サービスは、クライアントが Unified CM ユーザ データベース内のコンタクトを検索するために使用できます。LDAP ディレクトリの検索と同様に、UDS のコンタクト検索は要求されたコンタクトがローカルの Client Services Framework キャッシュで検出できない場合に発生します。

Client Services Framework のハイ アベイラビリティ

Cisco Unified Client Services Framework は、TFTP Server、CTI Manager、CCMCIP Server、Voicemail Server、UDS Server、LDAP Server といった設定コンポーネントのそれぞれにプライマリ サーバとセカンダリ サーバを提供します。ソフトフォンモードで動作している場合、Client Services Framework は、Cisco Unified CM に SIP エンドポイントとして登録され、Unified CM の登録エンドポイントのすべての登録機能および冗長性機能をサポートします。デスクフォン モードで動作している場合、Client Services Framework は、CTI を使用して Cisco Unified IP Phone を制御し、CTIManager プロファイルのプライマリおよびセカンダリ CTIManager の設定をサポートします。CTI 配置の詳細については、「呼処理」の章を参照してください。

Client Services Framework の設計上の考慮事項

Cisco Unified Client Services Framework を配置する際には、設計上の次の考慮事項を知っておいてください。

管理者は、組織における Unified Client Services Framework のインストール、配置、および設定方法を決定する必要がある。Altiris などのよく知られたインストール パッケージを使用してアプリケーションをインストールすることを推奨します。

Unified Communications とバックエンドのディレクトリ コンポーネントの適正な統合を可能にするため、Cisco Unified Client Services Framework ユーザのユーザ ID とパスワードの設定は、LDAP サーバに保存されているユーザのユーザ ID とパスワードに一致する必要がある。

Cisco Unified CM のディレクトリ番号設定と LDAP の電話番号属性は、完全な E.164 番号で設定する必要がある。プライベート企業ダイヤル プランを使用できますが、それに伴ってトランスレーション パターンまたはアプリケーション ダイヤリング規則およびディレクトリ ルックアップ規則の使用が必要になる場合があります。

Cisco Unified IP Phone の制御にデスクフォン モードを使用する場合は、CTI を使用する。したがって、Unified CM 配置のサイジングを行うときは、CTI の使用を必要とする他のアプリケーションも考慮に入れる必要があります。

ファイアウォールとセキュリティの面での考慮事項については、Client Services Framework に必要なポート使用および統合される対応アプリケーションが、各アプリケーションの製品リリース ノートに記載されています。

バックエンド LDAP サーバへのトラフィック量(照会およびルックアップ)への影響を低減するために、配置全体のためのトップレベルの検索ベースではなく、Client Services Framework のための簡潔な LDAP 検索ベースを設定してください。

Jabber クライアントの共通配置モデル

Cisco Jabber for Windows および Jabber for Mac クライアントは、次の配置モデルをサポートします。

「オンプレミス配置モデル」

「クラウドベース配置モデル」

「クラウドベース/オンプレミス ハイブリッド配置モデル」

配置の選択は、主に IM およびプレゼンスの製品選択、および音声やビデオ、ボイスメール、デスクフォン制御といった追加サービスの要件に依存します。

オンプレミス配置モデル

オンプレミス配置モデルとは、ユーザが管理およびメンテナンスを行う企業ネットワークにすべてのサービスがセットアップおよび設定される配置モデルです。(図 24-2 を参照)。

図 24-2 Jabber オンプレミス配置モデル

 

Cisco Jabber for Windows のオンプレミス配置は、次のコンポーネントに依存します。

Cisco Unified Communications Manager は、ユーザとデバイスの設定機能を提供します。

Cisco IM and Presence は、インスタント メッセージングおよびプレゼンス サービスを提供します。

Microsoft Active Directory またはサポートされているその他の LDAP ディレクトリは、コンタクト ソースを提供します。

これらのコンポーネントは、Cisco Jabber クライアントの基本配置を実現する重要な要件です。基本配置を立ち上げて設定した後、次のような追加配置オプションを設定できます。

音声:音声コール機能を提供します。

ビデオ:ビデオ通話の送受信を可能にする機能を提供します。

ボイスメール:ユーザが Cisco Jabber クライアント ユーザ インターフェイスで、またはボイスメール番号ダイヤル時に取得できるボイスメール機能を提供します。

デスクトップ共有:デスクトップを共有できるようにします。

Microsoft Office 統合:ユーザのアベイラビリティ ステータスおよびメッセージング機能を Microsoft Outlook などの Microsoft Office アプリケーションのユーザ インターフェイスで直接提供します。

クラウドベース配置モデル

クラウドベースの配置モデルでは、すべての、またはほとんどのサービスが Cisco WebEx Messenger サービスによってホストされます。Cisco WebEx 管理ツールでクラウドベースの配置を管理し、監視します。(図 24-3 を参照)。

図 24-3 Jabber のクラウドベースの配置モデル

 

Cisco Jabber for Windows のクラウドベース配置モデルは、次のサービスについて Cisco WebEx Messenger サービスに依存します。

インスタント メッセージングおよびチャット機能

ユーザのプレゼンス機能

ユーザ設定およびコンタクト ソース

これらのサービスが Windows 用 Cisco Jabber の基本配置を実現するために必要な基本コンポーネントです。基本配置を立ち上げて設定した後、次のような追加配置オプションを設定できます。

Cisco WebEx Meeting Center:オンライン会議やイベントなどのホステッド コラボレーション機能を提供します。

Microsoft Office 統合:ユーザのアベイラビリティ ステータスおよびメッセージング機能を Microsoft Outlook などの Microsoft Office アプリケーションのユーザ インターフェイスで直接提供します。

WebEx Messenger サービスの Jabber クライアント向け設定については、次の URL で入手可能な『Cisco WebEx Connect Administrator's Guide』を参照してください。

http://www.webex.com/webexconnect/orgadmin/help/index.htm

クラウドベース/オンプレミス ハイブリッド配置モデル

ハイブリッド配置は、Cisco WebEx Messenger サービスでホストされるクラウドベースのサービスが、次のようなオンプレミス配置のコンポーネントと組み合わされる配置です(図 24-4 を参照)。

Cisco Unified Communications Manager は、ユーザとデバイスのサービスを提供します。

Cisco Unity Connection は、ボイス メール サービスを提供します。

図 24-4 Jabber のクラウドベース/オンプレミス ハイブリッド配置モデル

 

Cisco WebEx Messenger サービス、Cisco Unified Communications Manager、Cisco Unity Connection との統合によって、クラウドベースの配置を拡張し、次の配置オプションを使用することができます。

音声:Cisco Unified Communications Manager で管理される音声コールを提供します。

ビデオ:ビデオ通話の送受信を可能にする機能を提供します。

ボイスメール:ユーザが Cisco Jabber for Windows ユーザ インターフェイスで、またはボイス メールボックス番号ダイヤル時に取得できるボイスメール機能を提供します。

デスクトップ共有:デスクトップを共有できるようにします。

クライアント固有の設計上の考慮事項

続くセクションでは、Cisco Jabber for Windows と Jabber for Mac 固有の設計上の考慮事項について説明します。これらのクライアント タイプの一般的な設計上の考慮事項については、「Cisco Unified Client Services Framework のアーキテクチャ」の項にある設計ガイドラインを参照してください。

Cisco Jabber for Windows

Cisco Jabber for Windows は、次の機能を含む充実した強力なコラボレーション機能を提供する Unified Communications クライアントです。

以下の内容を含む、XMPP を介したチャット。

リッチ テキスト フォーマット

ファイル転送

画面キャプチャ

グループ チャット

顔文字

デスクフォン制御

ソフトウェア電話コール

高解像度ビデオ

ビデオ デスクトップ共有

ビジュアル ボイスメール

Microsoft Office との統合

ディレクトリ統合

HTML コンテンツをレンダリングするためのカスタム埋め込みタブのサポート

Jabber for Windows クライアントは、オンプレミス、クラウドベース、ハイブリッドの各配置モデルをサポートします。

クライアントの起動シーケンス

次の各段階では、Cisco Jabber for Windows の起動シーケンスについて上位レベルから説明します。

1. プレゼンス サーバ タイプ(WebEx または Unified IM and Presence)を、インストール ディレクトリの jabber-bootstrap.properties から取得します。

2. プレゼンス サーバに認証します。

3. プロファイルの詳細を取得し、次のような使用可能なサービスに接続します。

TFTP サーバ

CTI ゲートウェイ サーバ

Cisco CallManager Cisco IP Phone(CCMCIP)サーバ

ボイスメール サーバ

ディレクトリ サーバ

4. Cisco Jabber for Windows のコンフィギュレーション ファイルを取得します。これらの XML ファイルは、TFTP サーバからロードされ、次のような追加設定情報を含められます。

自動更新、パスワード リセット URL などのクライアント パラメータ

画面キャプチャの許可/禁止やファイル転送など、クライアントのポリシー パラメータ

ディレクトリ タイプやディレクトリ属性マッピングなどのディレクトリ サービス情報

アプリケーション ダイヤル規則とディレクトリ ルックアップ規則

ディレクトリ統合

Cisco Jabber for Windows は、デフォルトで Enhanced Directory Integration(EDI)を使用します。この場合、Microsoft Active Directory との統合に事前設定されたディレクトリ属性マッピングを使用します。カスタム属性のマッピングを必要とする LDAP ディレクトリとの連動では、これらの属性マッピングは Unified CM TFTP サーバからクライアントにダウンロードできるコンフィギュレーション ファイルで作成できます。Cisco Jabber for Windows は、Cisco IM and Presence サービスのコンフィギュレーションで指定されたディレクトリ設定を使用 しません

Jabber for Windows はまた、Unified CM User Data Service(UDS)をサポートしています。クライアントが Unified CM ユーザ データベース(LDAP ディレクトリと同期している場合もある)を使用して連絡先情報を検索できるます。

ビデオ レートの適応と解像度

Cisco Jabber for Windows は、Cisco Precision Video Engine および ClearPath テクノロジーを使用してビデオ メディアを最適化します。Cisco Precision Video Engine は、ネットワークの状態に基づいた最適なビデオ品質をネゴシエートするために、高速なビデオ レートの適応を使用します。ビデオ転送が開始すると、ビデオ レートの適応によりビデオ品質が動的に向上します。Cisco Jabber for Windows はまた、後続のビデオ コールを最適な解像度で開始できるよう、履歴を保存します。ClearPath テクノロジーは、パケット損失の影響を減らすことで、最適ではないネットワークの解像度を向上します。

Jabber for Windows は、WebEx デスクトップ共有またはビデオ デスクトップ共有(BFCP 使用)のいずれかを使用したデスクトップ共有をサポートします。

Jabber for Windows クライアントの設定オプションと管理の詳細については、次の URL で入手可能な『 Cisco Jabber for Windows Administration Guide 』を参照してください。

http://www.cisco.com/en/US/products/ps12511/prod_installation_guides_list.html

また、次の URL で入手可能な『Jabber for Windows Release Notes』も参照してください。

http://www.cisco.com/en/US/products/ps12511/prod_release_notes_list.html

Jabber for Windows クライアント機能の特定の詳細については、次の URL で入手できる、Jabber for Windows のデータ シートを参照してください。

http://www.cisco.com/en/US/products/ps12511/products_data_sheets_list.html

Cisco Jabber for Mac

Cisco Jabber for Mac は、次の機能を含む充実した強力なコラボレーション機能を提供する Unified Communications クライアントです。

以下の内容を含む、XMPP を介したチャット。

リッチ テキスト フォーマット

ファイル転送

画面キャプチャ

グループ チャット

顔文字

デスクフォン制御

ソフトウェア電話コール

ビジュアル ボイスメール

ディレクトリ統合

Cisco Jabber for Mac クライアントは、オンプレミス、クラウドベース、ハイブリッドの各配置モデルをサポートします。

クライアントの起動シーケンス

次の各段階では、Cisco Jabber for Mac の起動シーケンスについて上位レベルから説明します。

1. プレゼンス サーバ タイプ(WebEx または Cisco IM and Presence)を、インストール ディレクトリの jabber-bootstrap.properties から取得します。

2. プレゼンス サーバに認証します。

3. プロファイルの詳細を取得し、次のような使用可能なサービスに接続します。

TFTP サーバ

CTI ゲートウェイ サーバ

Cisco CallManager Cisco IP Phone(CCMCIP)サーバ

ボイスメール サーバ

ディレクトリ サーバ

4. Cisco Jabber for Mac のコンフィギュレーション ファイルを取得します。これらの XML ファイルは、TFTP サーバからロードされ、アプリケーション ダイヤル規則やディレクトリ ルックアップ規則といった追加設定情報を含められます。

ディレクトリ統合

Cisco Jabber for Mac は、Microsoft Active Directory および LDAP ディレクトリとの統合をサポートします。Cisco IM and Presence の場合、Jabber for Mac は Microsoft Active Directory、iPlanet、Sun ONE、OpenLDAP の各ディレクトリ サーバ タイプをサポートします。これらのディレクトリ サーバ タイプのいずれかが選択されると、プレゼンス サーバが Cisco Jabber のユーザ フィールドと LDAP ユーザ フィールドを使用して LDAP 属性マップに値を読み込みます。これらのデフォルト マッピングは、他の LDAP ディレクトリ サーバの属性マッピングをサポートするように変更することができます。Cisco Jabber for Mac クライアントが Cisco IM and Presence サービスを使用する場合、ご利用の環境用の LDAP サーバと属性マッピングを設定する必要があります。

Jabber for Mac は、Unified CM UDS コンタクト検索をサポートして いません

Jabber for Mac は、WebEx デスクトップ共有を使用したデスクトップ共有をサポートします。

Jabber for Mac クライアントの設定オプションと管理の詳細については、次の URL で入手可能な『Cisco Jabber for Mac Installation and Configuration Guide』を参照してください。

http://www.cisco.com/en/US/products/ps11764/prod_maintenance_guides_list.html

また、次の URL で入手可能な『Jabber for Mac Release Notes』も参照してください。

http://www.cisco.com/en/US/products/ps11764/prod_release_notes_list.html

Jabber for Mac クライアント機能の特定の詳細については、次の URL で入手できる、Jabber for Mac のデータ シートを参照してください。

http://www.cisco.com/en/US/products/ps11764/products_data_sheets_list.html

Cisco Jabber のインスタント メッセージングおよびプレゼンスの配置

Jabber クライアントのインスタント メッセージングおよびプレゼンス サービスは、シスコの Client Services Framework XMPP インターフェイスを介して提供できます。シスコでは、次の製品にインスタント メッセージング(IM)およびプレゼンス サービスを提供します。

「Cisco IM and Presence」

「Cisco WebEx Messenger」

次の項では、Cisco IM and Presence と WebEx Messenger サービスのアーキテクチャおよび設計上の考慮事項について説明します。

Cisco IM and Presence

Cisco IM and Presence ソリューションの主要なコンポーネントは Cisco IM and Presence サービスです。このサービスは Jabber Extensible Communications Platform を備えており、ユーザの連絡可能ステータスとコミュニケーション手段に関する情報を収集するために、SIP/SIMPLE および Extensible Messaging and Presence Protocol(XMPP)をサポートしています。ユーザの可用性ステータスは、ユーザがデバイスをアクティブに使用しているかどうかを示します。ユーザの通信能力は、ビデオ会議、Web コラボレーション、インスタント メッセージング、基本オーディオなど、ユーザが使用できる通信の種類を示します。Cisco IM and Presence および配置のための設計ガイドラインについては、「Cisco IM and Presence」の章で詳しく説明されています。

次の項では、Cisco IM and Presence クラスタを使用した Jabber クライアントに関係する、Cisco IM and Presence の設計面について説明します。

クライアントのスケーラビリティ

Cisco IM and Presence サービス ハードウェアの配置が決まれば、クラスタがサポートできるユーザの数が決定されます。Cisco Jabber クライアントの配置は、クラスタ内の全サーバで、全ユーザに均等にする必要があります。これは、User Assignment Mode Sync Agent サービス パラメータを [balanced] に設定すれば、自動的に処理されます。

Jabber クライアントのハイ アベイラビリティ

Cisco IM and Presence クラスタ内のすべてのユーザは、情報交換の前に、サーバに割り当てる必要があります。デフォルトでは、Cisco IM and Presence はクラスタ内のすべてのサーバに均等に割り当てる自動ユーザ割り当てを許可しています。必要な場合、管理者は、User Assignment Mode Sync Agent サービス パラメータをデフォルトの balanced から None に変更してユーザの割り当て先を制御できます。このパラメータが None に設定されている場合、ユーザの割り当ては [System] > [Topology] メニューから行われます。

Cisco Jabber クライアントは、基本配置、自動冗長化用ハイ アベイラビリティ配置、IM およびプレゼンス専用配置でプロビジョニングできます。Cisco IM and Presence の 2 サーバ構成のサブクラスタでは、サブクラスタの片方のサーバに関連付けられたユーザが、自動的に他方のサーバにも認識されるので、設定されたサーバとの通信が中断した場合の自動フェールオーバーが可能です。Cisco Jabber クライアントのハイ アベイラビリティは、Cisco IM and Presence サブ クラスタ内でだけサポートされます。

図 24-5 に示されているように、サーバ リカバリ マネージャは Cisco IM and Presence 上のさまざまなサービスをモニタして、サービスが失敗したかを判定して XMPP フェールオーバー イベントを開始します。XMPP フェールオーバー中は次の一連のイベントが発生します。

1. サービスが通信しなくなったことをサーバ リカバリ マネージャが検出すると、サーバ 1A からサーバ 1B へのフェールオーバー ユーザ移動操作が開始されます。ユーザ 123 がホーム サーバ 1A からサーバ 1B に移動されます。

2. Cisco Jabber クライアントは、サーバ 1A との接続がタイムアウト、接続損失、または XMPP プロトコル更新によって失われたと判定し、サーバ 1B との新しい接続を開始します。

図 24-5 Cisco Jabber クライアントの XMPP フェールオーバー

 

Cisco WebEx Messenger

Cisco WebEx Messenger は、同期および非同期コラボレーションに対応したマルチテナント型 Software-as-a-Service(SaaS)プラットフォームです。WebEx Messenger プラットフォームは、Cisco WebEx Collaboration Cloud 内でホストされ、コラボレーション アプリケーションと統合を可能にします。これにより、会社およびエンド ユーザが自分の作業環境をカスタマイズすることが可能になります。Cisco WebEx Messenger プラットフォームの詳細については、次のサイトで入手可能なマニュアルを参照してください。

http://developer.cisco.com/web/webex-developer

Cisco Collaboration Cloud の詳細については、次のサイトで入手可能なマニュアルを参照してください。

http://www.cisco.com/en/US/solutions/ns1007/collaboration_cloud.html

Cisco WebEx Messenger サービスの配置

Cisco WebEx Messenger ソリューションの配置は、図 24-6 で説明しているように、次のコンポーネントで構成されています。

プレゼンス、インスタント メッセージング、VoIP、PC 間ビデオ、メディア転送(スクリーン キャプチャとファイル転送)、およびデスクトップ共有のための、Cisco WebEx Messenger XMPP クラウド プラットフォームへのセキュアな接続(SSL と AES)

Cisco WebEx 会議

他の WebEx Messenger 組織との XMPP フェデレーション、サードパーティ製 XMPP クライアント、および XMPP インスタント メッセージング(IM)ネットワーク

呼制御、ボイス メッセージング、およびコール履歴のための、Cisco Unified Communications 統合

Microsoft Outlook および IBM Lotus Notes カレンダー統合

プレゼンス、Click-to-Communicate 機能のための、Microsoft Outlook への統合

図 24-6 Cisco WebEx Messenger サービスの配置

 

集中管理

Cisco WebEx Messenger サービスは、組織全体にわたるソリューションを管理するための Web ベースの管理ツールを提供しています。Cisco WebEx Messenger サービス ユーザは、この Cisco WebEx 管理ツールを介して設定および管理されます。これにより、管理者は機能およびサービスに対してセキュリティとポリシーの基本制御を設定できます。これらのポリシーは、企業全体、グループごと、または個別に適用できます。ユーザ データベースをプロビジョニングにするためのさまざまな方法があります。これらの方法については、次の URL で入手可能な『Cisco WebEx Administrator's Guide』を参照してください。

http://www.webex.com/webexconnect/orgadmin/help/index.htm

シングル サインオン

シングル サインオン(SSO)を使用すると、会社は Security Assertion Markup Language(SAML)サポートなどのオンプレミス SSO システムを使用でき、ユーザに会社のログイン クレデンシャルを使用した Cisco WebEx Messenger サービスへの安全なログインを許可することで Cisco WebEx Messenger の管理を簡素化できます。ユーザのログイン クレデンシャルはシスコに送信されないため、ユーザの会社のログイン情報は保護されます。図 24-7 に、Cisco WebEx Connect へのユーザ ログイン時に発生するクレデンシャル ハンドシェイクを示します。

図 24-7 Cisco WebEx Messenger サービスのユーザ ログイン認証プロセス

 

ユーザ アカウントは、ユーザが初めて Cisco IM クライアントにログインしたときに自動的に作成されるように設定できます。ユーザの会社のログイン アカウントが非アクティブになると、そのユーザは Cisco WebEx Messenger サービスにアクセスできなくなります。

WebEx Messenger サービスを使用したシングル サイン オンの詳細については、次の Web サイトで入手可能なマニュアルを参照してください。

http://developer.cisco.com/web/webex-developer/sso-reference

セキュリティ

Cisco WebEx セキュリティ モデルは、セキュリティの機能レイヤで構成されています。図 24-8 に、各レイヤを構成する、独立しているが相互に関連する要素を示します。

図 24-8 WebEx セキュリティ モデル

 

最下位層は、Cisco WebEx データセンターの物理セキュリティを示しています。すべての従業員は、広範なバックグラウンド チェックを通過し、データセンターに入るためのデュアルファクタ認証を実行する必要があります。

次のレベルのポリシー管理では、WebEx Messenger 組織管理者が、個々のユーザ、グループ、または Cisco WebEx Messenger 組織全体に異なるポリシーを設定することによってアクセス コントロール レベルを設定し、管理できます。外部ユーザまたはドメインに固有のホワイト リスト ポリシーを作成して、インスタント メッセージング交換を許可できます。Cisco WebEx Messenger 組織モデルでは、ユーザ ベース全体に固有の役割やグループを作成することもでき、管理者は特定の権限を役割やグループに割り当てたり、組織全体に対してアクセス コントロールなどのポリシーを設定したりできます。

Cisco WebEx Messenger サービスへのアクセスは、認証レイヤで制御されます。いずれのユーザも一意のログインとパスワードを所有します。パスワードが保存されたり、クリア テキストの E メールで送信されたりすることはありません。パスワードを変更できるのは、エンド ユーザ自身だけです。管理者は、次のログイン時にエンド ユーザがパスワードを変更するように、パスワードのリセットを選択できます。また、管理者は、Cisco WebEx Messenger サービスと企業の Active Directory との間のシングル サイン オン(SSO)統合を使用して、エンド ユーザのアクセス管理を簡略化することもできます。シングル サイン オン統合は、Identity Management System(IDMS)を使用して実現されます。

暗号化層では、Cisco WebEx Messenger ユーザ間のすべてのインスタント メッセージング通信が暗号化されます。Cisco WebEx Messenger ユーザと、Messenger Collaboration クラウドのサーバとの間のすべてのインスタント メッセージング通信は、SSL 暗号化を使用してデフォルトで暗号化されます。256 ビットの AES レベル暗号化を使用して IM 通信をエンドツーエンドで暗号化できるあらゆる場所で、追加のセキュリティ レベルを使用できます。

Cisco Messenger プラットフォームでは、SAS70 Type II 監査などのサードパーティによる監査を使用して、カスタマーに半年ごとに別個のセキュリティ レポートを提供します。カスタマーは、シスコのセキュリティ組織に要求すればいつでもこのレポートを確認できます。その他の Cisco WebEx Messenger サービスのセキュリティについては、次の URL から入手可能な『 Cisco WebEx Connect Security White Paper 』を参照してください。

http://www.cisco.com/en/US/products/ps10528/prod_white_papers_list.html

ファイアウォール ドメインのホワイト リスト

アクセス コントロール リストは、webex.com ドメインおよび webexconnect.com ドメインと、この両ドメインのすべてのサブドメインからのすべての通信を許可するように明確に設定する必要があります。WebEx Messenger プラットフォームからエンド ユーザにユーザ名とパスワードを通知する電子メールが送信されます。これらの電子メール メッセージは mda.webex.com ドメインから発信されます。

インスタント メッセージのロギング

Cisco WebEx Messenger サービスのインスタント メッセージング通信は、ユーザがログインしているパーソナル コンピュータのローカル ハード ドライブに記録されます。インスタント メッセージのロギングは、Org Admin ツールでポリシーを使用して有効にすることができる、Cisco WebEx Messenger サービスの機能です。

エンド ユーザは、ロギングの詳細、ロギングの有効化または無効化、およびログの保存期間を設定できます。これらのメッセージ履歴設定は、IM クライアント プリファレンスの [General] にあります。

詳細な監査機能や e-Discovery(電子情報の開示)機能を必要とする場合は、サードパーティ製のソリューションを利用することも検討してください。現在シスコでは、インスタント メッセージング通信の詳細な監査をサポートしていません。ただし、Cisco WebEx Messenger サービスでは、ユーザ間で交換されるインスタント メッセージのロギングとアーカイブを実行できます。ログのアーカイブは、サードパーティの SaaS アーカイブ サービスを使用して実行できます。または、ログをオンプレミス SMTP サーバにセキュアに配信できます。

インスタント メッセージのアーカイブの詳細については、次の URL で入手可能な『Cisco WebEx Administrator's Guide』を参照してください。

http://www.webex.com/webexconnect/orgadmin/help/index.htm

Cisco WebEx Messenger サービスのキャパシティ プランニング

エンド ユーザが WebEx Messenger サービスにログインして、プレゼンス、インスタント メッセージング、および Voice over IP(VoIP)コーリングなどの基本機能を利用するために必要なものは、56 kbps ダイヤルアップ インターネット接続だけです。ただし、小規模のオフィスや拠点オフィスでファイル転送、スクリーン キャプチャ、PC 間のビデオ コール、チーム スペースなどの高度な機能を使用するには、512 kbps 以上のブロードバンド接続が必要です。高品位 720p などの高い品質のビデオの場合、推奨される最小の帯域幅接続は 2 Mbps です。

ネットワークおよびデスクトップの要件の詳細については、次の URL で入手可能な『Cisco WebEx Administrator's Guide』を参照してください。

http://www.webex.com/webexconnect/orgadmin/help/index.htm

Cisco Webex Messenger の配置のネットワーク要件については、次の URL で入手可能です。

http://www.webex.com/webexconnect/orgadmin/help/17161.htm

Cisco WebEx Messenger サービスのハイ アベイラビリティ

WebEx Messenger は、Software as a Service(SaaS)アプリケーションです。エンド ユーザが IM クライアントにログインするには、エンド ユーザのデバイスをインターネットに接続する必要があります。標準のインターネット接続があれば、利用できます。エンド ユーザがリモートの場合は、WebEx Messenger サービスにログインするために、そのユーザが会社の VPN を介して接続する必要はありません。Cisco WebEx Messenger サービスの IM クライアントは、可用性の高い冗長トポロジに配置できます。Cisco WebEx Messenger の Software-as-a-Service アーキテクチャの配置は、この項で説明する各種のネットワークおよびデスクトップ要件で構成されます。

ハイ アベイラビリティ

マルチテナント型 Software-as-a-Service アーキテクチャを使用していて、グループ内のいずれかの個別サーバが何らかの理由で停止した場合、要求を Cisco WebEx Messenger プラットフォーム内の利用可能な他のサーバにルーティングできます。

Cisco WebEx Network Operations Team は、Cisco WebEx Network Operations Center(NOC)から Cisco WebEx Collaboration Cloud を毎日 24 時間アクティブにモニタします。Cisco WebEx テクノロジーの概要については、次の Web サイトを参照してください。

http://www.cisco.com/en/US/solutions/ns1007/collaboration_cloud.html

冗長性、フェールオーバー、およびディザスタ リカバリ

Cisco WebEx のグローバル サイト バックアップ アーキテクチャは、電源異常、自然災害による停電、放電過多、ネットワーク容量過多、その他のタイプのサービス中断を処理します。グローバル サイト バックアップでは、手動と自動の両方のフェールオーバーをサポートします。手動フェールオーバー モードは通常、メンテナンス時間枠で使用されます。自動フェールオーバー モードは、サービス中断によるリアルタイム フェールオーバーの場合に使用されます。

グローバル サイト バックアップは、エンド ユーザに対して自動的かつトランスペアレントであり、すべてのユーザが利用でき、フェールオーバー可能なユーザ数の制限もありません。

グローバル サイト バックアップは、次の主要コンポーネントで構成されます。

グローバル サイト サービス:ネットワーク レベルでトラフィックのモニタリングとスイッチングを行います。

データベース複製:プライマリ サイトでのデータ トランザクションをバックアップ サイトに確実に転送します。

ファイル複製:ファイル変更が、プライマリ サイトとバックアップ サイト間で同期されるようにします。

Cisco WebEx Messenger サービスの設計上の考慮事項

Cisco WebEx Messenger は、Software-as-a-Service モデルとして配置されるため、設計と配置の考慮事項は最小限で済みます。Cisco WebEx Messenger ソリューションには、Windows と Mac デスクトップ、および Blackberry などの一般的なモバイル デバイスで使用可能なクライアント オプションがあります。

サードパーティ製の XMPP クライアントから Cisco WebEx Messenger プラットフォームへの接続

シスコでは、他の XMPP クライアントによる Cisco WebEx Messenger プラットフォームへの接続を公式にサポートしていませんが、XMPP プロトコルの性質上、エンド ユーザはさまざまな XMPP クライアントで WebEx Messenger サービスのクレデンシャルを使用してプレゼンス クラウドに接続できます。XMPP ソフトウェア クライアントのリストは、次の Web サイトで入手できます。

http://xmpp.org/software/clients.shtml

組織のポリシーは、サードパーティ製の XMPP クライアントに適用できません。また、エンドツーエンド暗号化、デスクトップ共有、ビデオ コール、PC 間コール、および電話会議などの機能は、サードパーティ製のクライアントではサポートされていません。WebEx Messenger Service 以外の XMPP IM クライアントを WebEx Messenger サービス ドメインで認証できるようにするには、DNS SRV レコードが更新されなければなりません。[Configuration and IM Federation] の Cisco WebEx 管理で、特定の DNS SRV エントリを見つけることができます。

Messenger サービス以外の XMPP クライアントの使用は、[Configuration] および [XMPP IM Clients] の下で、明示的に許可する必要があります。

サードパーティ製 XMPP クライアントが WebEx Messenger プラットフォームに接続できるようにする方法の詳細については、次の URL で入手可能な『Cisco WebEx Administrator's Guide』を参照してください。

http://www.webex.com/webexconnect/orgadmin/help/index.htm

サードパーティ製 XMPP クライアントを使用したインスタント メッセージングおよびプレゼンス フェデレーション

Cisco WebEx Messenger サービス ネットワークは、GoogleTalk および Jabber.org などの XMPP ベースのインスタント メッセージング ネットワークとフェデレーションできます。(図 24-9 を参照)。XMPP に基づいた公衆インスタント メッセージング ネットワークのリストは、次の Web サイトで入手できます。

http://xmpp.org/

図 24-9 ドメイン間フェデレーション

 

現在、WebEx Messenger サービスには Yahoo! Messenger および Windows Live Messenger との相互運用性はありませんが、フェデレーション ゲートウェイ経由で AIM とフェデレーションすることはできます。

その他のリソースおよびドキュメンテーション

『Cisco WebEx Administrator's Guide』は、次の Web サイトで入手できます。

http://www.webex.com/webexconnect/orgadmin/help/index.htm

Cisco UC Integration TM for Microsoft Lync アーキテクチャ

Cisco UC Integration TM for Microsoft Lync クライアントは、さまざまなオンプレミス配置モデルをサポートし、IM およびプレゼンス サービスは Cisco IM and Presence ではなく Microsoft Applications によって提供されます。

Cisco UC Integration TM for Microsoft Lync は、一貫したユーザ エクスペリエンスを保ちつつ、Cisco Unified Client Services Framework を使用して Cisco Unified Communications の Microsoft Lync との緊密な統合を可能にします。このソリューションは、標準ベースの音声とビデオ、ユニファイド メッセージング、Web 会議、デスクトップ制御、テレフォニー プレゼンスなどの幅広い一連の Cisco Unified Communications サービスへのアクセスを提供することにより、Microsoft Lync のプレゼンスとインスタント メッセージングの機能を拡張します。

Cisco UC Integration TM for Microsoft Lync の配置のソリューション アーキテクチャ(図 24-10 を参照)には、音声およびビデオ サービス、プレゼンスおよびインスタント メッセージング サービスのための Microsoft Office Communications Server 2007、ユーザ アカウント情報のための Microsoft Active Directory、PC 音声またはデスクフォン制御のための Cisco Unified Client Services Framework、および Microsoft Lync が含まれます。

図 24-10 Cisco UC Integration TM for Microsoft Lync

 

Cisco UC Integration TM for Microsoft Lync の配置により、クライアントは、クライアントにダウンロードされた Office Communications Server Address Book からのユーザ情報を使用できます。いったんユーザがプレゼンスとインスタント メッセージングについて有効になると、アドレス帳が Office Communications Server から生成され、クライアントに配布されます。ユーザ アカウントの一貫性のために、管理者がユーザのディレクトリ番号情報を E.164 値(例:+18005551212)で入力し、Unified CM での LDAP の同期化と認証を有効にすることを推奨します。Cisco UC Integration TM for Microsoft Lync が Cisco Unified CM と Microsoft Active Directory の両方に接続され、アカウント クレデンシャルの同期規則を提供します。

Cisco UC Integration TM for Microsoft Lync の配置

Cisco UC Integration TM for Microsoft Lync を配置する際には、ここで示すガイドラインに従ってください。

コンフィギュレーション設定

Cisco UC Integration TM for Microsoft Lync は、そのコンフィギュレーション設定を、管理者が設定する必要がある一連のレジストリ エントリから読み取ります。これらのレジストリ コンフィギュレーション設定は、Microsoft Active Directory からグループ ポリシーを使用してプッシュして、コンフィギュレーション設定をクライアント コンピュータに自動的に配布することを推奨します。グループ ポリシーが推奨されるインストール メカニズムですが、サードパーティ製のソフトウェア配置ツール、バッチ ファイル、Vbscrip、手動での設定など、その他の方法も利用可能です。

Microsoft Active Directory グループ ポリシーは管理テンプレートを使用して拡張でき、Cisco UC Integration TM for Microsoft Lync は管理者がグループ ポリシーをサポートするために追加できる管理テンプレートを提供します。管理者は、管理テンプレートをロードした後、レジストリ コンフィギュレーション設定(TFTP サーバ、CTI サーバ、CCMCIP サーバ、ボイスメール、LDAP サーバ)のための Cisco UC Integration TM for Microsoft Lync 設定ポリシーを作成できます。これらの設定が格納されているレジストリの場所は、次のとおりです。

HKCU\Software\Policies\Cisco Systems, inc.\Client Services Framework\AdminData

これらのグループ ポリシーがどこでどのように個々の組織単位に適用されるかを制御するために、グループ ポリシー管理コンソールを使用できます。クライアント ポリシーの観点から、Cisco UC Integration TM for Microsoft Lync を配置する際には、Microsoft Telephony Mode Policy を [IM and Presence Only] および [DisableAVConferencing] に設定することを推奨します。このクライアント ポリシー変更により、Microsoft Lync のユーザ エクスペリエンスで単一セットのコール オプションだけを表示できるようになります。

Cisco UC Integration TM for Microsoft Lync 配置では、インストールされた cisco-presence-states-config.xml ファイル内でカスタム プレゼンス状態の定義と展開を行うことも可能です。ただし、次のレジストリの場所に基づいて Microsoft Lync がこのカスタム プレゼンス状態ファイルを使用できるように、管理者がこのファイルを Microsoft Office Communications Server などの HTTP ロケーションに置き直すことを推奨します。

HKLM\Software\Policies\Microsoft\Communicator\CustomStateURL

ソフトウェア インストール

ソフトウェア インストールは、多数の異なる方法で処理することができ、Microsoft Active Directory Group Policy、Systems Management Server(SMS)、Altiris、あるいはスクリプト/バッチ ファイルを持つ自己解凍式の実行可能ファイルなどのデスクトップ管理ツールを使用して配置されるように設計されています。お客様のトポロジはそれぞれ異なるため、どの方法を使用するかについての推奨はありません。ソフトウェア配置方法の詳細については、次の Web サイトで入手可能な Cisco UC Integration TM for Microsoft Lync のマニュアルを参照してください。

http://www.cisco.com/en/US/products/ps10317/index.html

Cisco UC Integration TM for Microsoft Lync のキャパシティ プランニング

Cisco UC Integration TM for Microsoft Lync は、Cisco Unified Client Services Framework でのクリックツーダイヤル アプリケーションとデスクフォン制御モードに Unified CM CTIManager を使用します。したがって、「呼処理」の章に明記された CTI の制限を遵守してください。Cisco UC Integration TM for Microsoft Lync がソフトフォン(コンピュータ上の音声)モードで動作している場合、Cisco Unified Client Services Framework は、Cisco Unified CM での SIP 登録エンドポイントです。Cisco Unified Communications を含むソリューションのサイジングを行う際には、Unified CM クラスタ上のリソースを使用する CTI デバイスと SIP エンドポイント デバイスを含める必要があります。

Cisco UC Integration TM for Microsoft Lync のハイ アベイラビリティ

Cisco Unified Client Services Framework は、TFTP Server、CTIManager、CCMCIP Server、Voicemail Server、LDAP Server といった設定コンポーネントのそれぞれにプライマリ サーバとセカンダリ サーバを提供します。ソフトフォン(コンピュータ上の音声)モードで動作しているときには、Client Services Framework は、Cisco Unified CM での SIP 登録エンドポイントであり、Unified CM の登録エンドポイントのすべての登録機能および冗長機能をサポートします。デスクフォン モードで動作しているときには、Client Services Framework は、CTI を使用して Cisco Unified IP Phone を制御し、プライマリおよびセカンダリ CTIManager の設定をサポートします。CTI 配置の詳細については、「呼処理」の章を参照してください。Client Services Framework は、ハイ アベイラビリティをサポートするために、オンライン状態の Microsoft Lync に依存しません。

Microsoft Lync は、プライマリ サーバとセカンダリ サーバに、Office Communications Server 配置のためのエンタープライズ プールの設定を提供します。その他の詳細については、次の URL から入手できる Microsoft Office Communications Server 2007 の展開マニュアルを参照してください。

http://technet.microsoft.com/en-us/library/dd425168%28office.13%29.aspx

Cisco UC Integration TM for Microsoft Lync の設計上の考慮事項

Cisco UC Integration TM for Microsoft Lync を配置する際には、次の設計上の考慮事項に注意してください。

管理者は、組織での Cisco UC Integration TM for Microsoft Lync のインストール方法、配置方法、および設定方法を決定する必要があります。アプリケーションのインストールには Altiris などの有名なインストール パッケージを使用し、TFTP サーバ、CTIManager、CCMCIP サーバ、ボイスメール パイロット、LDAP サーバ、LDAP ドメイン名、および LDAP 検索コンテキストといった必要なコンポーネントのユーザ レジストリ設定にグループ ポリシーを使用することを推奨します。

Cisco UC Integration TM for Microsoft Lync は、Cisco Unified CM と Microsoft Active Directory の両方に接続します。したがって、Unified Communications とバックエンド ディレクトリ コンポーネントの統合を可能にするために、Unified CM での LDAP 同期と LDAP 認証を有効にすることを推奨します。

Cisco UC Integration TM for Microsoft Lync は、音声およびビデオ コールを開始するために、Microsoft Office Communications Server によって生成され、クライアントに配布されたアドレス帳を使用します。Microsoft Office Communications Server のインスタント メッセージングおよびプレゼンスについてユーザを有効にする前に、ユーザを Microsoft Active Directory 内で E.164 の電話番号で設定しておくことを推奨します。

Cisco Virtualization Experience Client のアーキテクチャ

Cisco Virtualization Experience Client(VXC)エンドポイントを使用すると、エンド ユーザはコンテンツおよびビジネス アプリケーションに安全かつリアルタイムにアクセスでき、リッチでコラボレーティブなユーザ エクスペリエンスを実現できます。これらのエンドポイントでは、より大きな Cisco Virtualization Experience Infrastructure(VXI)ソリューションの一部であるコラボレーション サービスにアクセスできます。エンドツーエンド VXI ソリューション設計の詳細については、次の URL で入手可能なマニュアルを参照してください。

http://www.cisco.com/en/US/solutions/ns340/ns414/ns742/ns1100/landing_vxi.html

Cisco Virtualization Experience Client の配置

Cisco Virtualization Experience Client(VXC)は、Cisco Unified Communications ポートフォリオのエンドポイントですが、単なるエンドポイントではありません。音声、ビデオ、および仮想デスクトップの機能を提供することにより、ユーザの作業環境と相互作用します。ユーザの作業環境にはさまざまなプロファイル(タスク ワーカー、ナレッジ ワーカー、モバイル ワーカーなど)が存在することが考えられますが、これらの異なるニーズを満たすためにシスコでは各種 Virtualization Experience Client を用意しています。

Cisco VXC 2111 および VXC 2112 では、Cisco Unified IP Phone 8961、9951、または 9971 と組み合わせた統合フォーム ファクタを提供して、十分に統合された音声、ビデオ、および仮想デスクトップ環境を実現しています。Cisco VXC 2211 および VXC 2212 では、(タスク ワーカー用の)単なる仮想デスクトップとして使用できるスタンドアロン フォーム ファクタを提供しています。また、IP Phone と組み合わせて、十分に統合されたユーザ環境を実現することもできます。Cisco VXC 4000 では、用途を変更された PC を使用してソフトウェアだけのソリューションを提供し、ユーザが音声と仮想デスクトップの機能を使用できるようにします。一方、Cisco VXC 6215 では、Linux ベースのシン クライアントを提供し、十分に統合された音声、ビデオ、および仮想デスクトップを単一デバイスで実現しています。

Cisco Virtualization Experience Client Manager

Cisco Virtualization Experience Client(VXC)Manager は、あらゆる Virtualization Experience Client 配置における重要で必須のコンポーネントです。Cisco VXC Manager は、業界標準のプロトコルを使用して、ネットワーク インテリジェント デバイスをコンポーネント ベースのアーキテクチャによって簡便に、効率的に、リモートで、かつ安全に管理します。VXC Manager は、VXC の配置での必須コンポーネントとして、Independent Computing Architecture(ICA)または PC over IP(PCoIP)プロトコルを実行するさまざまな Cisco VXC デバイスを簡単に管理、編成、アップグレード、制御、およびサポートするために使用されます。


) Cisco VXC 4000 は Microsoft Windows のみにインストールされるため、VXC Manager によって管理されません。VXC 4000 の Windows インストーラは、一般的なソフトウェア配置ユーティリティを使用して配置できます。


Power Over Ethernet

Cisco Virtualization Experience Client 2111 および 2112 の統合フォーム ファクタは、Cisco Unified IP Phone 8961、9951、および 9971 の主要な拡張ポートに接続されている装置上のスパイン コネクタから給電されます。Cisco Unified IP Phone 8961、9951、および 9971 への電力は、PWR-CUBE-4 または 802.3at インライン パワー経由で供給されます。

Cisco Virtualization Experience Client 2211 および 2212 のスタンドアロン フォーム ファクタは、3 つの電源(PWR-CUBE-4、802.3at インライン パワー、または 802.3af インライン パワー)のいずれかから給電されます。

Cisco Virtualization Experience Client 4000 および 6215 は、イーサネット経由のインライン パワーをサポートしていません。

ネットワークの考慮事項(コール アドミッション制御、QoS、および帯域幅)

Cisco VXC ゼロ クライアント(VXC 2111、2112、2211、および 2212)は、ゼロ クライアントと接続ブローカ データセンター バック エンドとの間の表示プロトコル インタラクションを介して仮想デスクトップ環境を提供します。QoS(Quality of Service)はベストエフォート型であり、Cisco VXC ゼロ クライアントはデータ VLAN に配置される必要があります。表示プロトコルは本質的に、リンクが提供する帯域幅を上限まで使用するため、帯域幅制御は、ネットワーク ポート レベルで配置するか、またはバック エンドの Citrix か VMware の接続ブローカ設定を使用して設定できます。Cisco Unified IP Phone を VXC ゼロ クライアントと組み合わせて使用している場合は、既存の Unified Communications コール アドミッション制御、QoS、および帯域幅のガイドラインに従ってください。

Cisco VXC 4000 は、ソフトウェアだけのソリューションであり、PC 上でローカルに実行されているアプリケーションを使用して、シック PC Virtual Desktop Infrastructure(VDI)クライアント(Citrix Receiver 3.0 または VMware View Client 5.0)および VXC 4000 ソフトウェア アプリケーションを含む、十分に統合されたソリューションを実現します。VXC 4000 では、QoS はベストエフォート型であり、すべてのトラフィック(音声および仮想デスクトップ)はローカル PC リソースから発生するため、VXC 4000 はデータ VLAN に配置する必要があります。

Cisco VXC 6215 シン クライアントは、デバイス上でローカルに実行される十分に統合されたソフトウェア アプライアンスを提供し、十分に統合された Unified Communications 配置で使用される場合は、ホストされた仮想デスクトップ環境で標準 API を介して表示プロトコル インタラクションを提供します。VXC 6215 は、Cisco VXC ゼロ クライアント配置と同様に、VDI だけのエンドポイントとして動作するか、または完全に統合された音声、ビデオ、仮想デスクトップ配置で動作します。両方の配置で、QoS はベストエフォート型であり、Cisco VXC 6215 ゼロ クライアントはデータ VLAN に配置される必要があります。音声およびビデオのコール アドミッション制御は、既存の Cisco Unified IP Phone ガイドラインに従っており、仮想デスクトップの帯域幅制御は、接続ブローカ設定を介して提供されます。

Cisco Virtualization Experience Client のキャパシティ プランニング

すべての Cisco Virtualization Experience Client は、Virtual Desktop Infrastructure(VDI)コンポーネントとともに配置され、一部の配置には Unified Communications コンポーネントも含まれている場合があります。Cisco Virtualization Experience Client を使用する場合の VDI のキャパシティ プランニングとデータセンター リソース使用率は、Virtualization Experience Infrastructure(VXI)のサイジングの一部として説明されます。詳細については、次の URL で入手可能な VXI のマニュアルを参照してください。

http://www.cisco.com/en/US/solutions/ns340/ns414/ns742/ns1100/landing_vxi.html

Unified Communications コンポーネントのキャパシティ プランニングは、配置されている Virtualization Experience Client によって異なります。

Cisco VXC 2111 および 2112 の統合フォーム ファクタ ゼロ クライアントは、Cisco Unified IP Phone 8961、9951、または 9971 とペアになっています。ユーザの仮想デスクトップで実行される Cisco クライアントは、Cisco Unified IP Phone のデスクフォン制御モードを使用するため、配置されるクライアントごとにコンピュータ テレフォニー インテグレーション(CTI)プランニング ガイドラインに従う必要があります。

Cisco VXC 2211 および 2212 スタンドアロン フォーム ファクタ ゼロ クライアントは、VDI だけとして配置するか、または複数の各種 Cisco Unified IP Phone と十分に統合された音声、ビデオ、および仮想デスクトップとして配置できます。Unified Communications 環境で配置した場合、ユーザの仮想デスクトップで実行される Cisco クライアントは Cisco Unified IP Phone のデスクフォン制御モードを使用するため、配置されるクライアントごとに CTI プランニング ガイドラインに従う必要があります。

Cisco VXC 4000 ソフトウェア アプライアンスは、ソフトウェアだけの VXC 配置オプションです。ユーザの仮想デスクトップで実行される Cisco クライアントは、VXC 4000 のデスクフォン制御モードを使用するため、配置される VXC 4000 ごとに CTI プランニング ガイドラインに従う必要があります。

VDI だけのモードで実行される Cisco VXC 6215 シン クライアントは、VDI キャパシティ プランニングに従いますが、VXC 6215 が十分に統合された音声、ビデオ、および仮想デスクトップとして配置されている場合は、追加の Unified Communications キャパシティを考慮する必要があります。ユーザの仮想デスクトップで実行される Cisco クライアントは、Linux シン クライアント上でローカルに実行される VXC ソフトウェア アプライアンスのデスクフォン制御モードを使用するため、配置されるクライアントごとに CTI プランニング ガイドラインに従う必要があります。VXC ソフトウェア アプライアンスは、Cisco Unified CM 上の SIP 回線側登録済みデバイスであるため、十分に統合された音声、ビデオ、および仮想デスクトップとして実行される各 VXC 6215 シン クライアントの場合、SIP 回線デバイスおよび CTI 接続が使用されます。

Cisco Virtualization Experience Client のハイ アベイラビリティ

Cisco Virtualization Experience Client 配置には、ハイ アベイラビリティに関連する側面がいくつか含まれています。Virtual Desktop Infrastructure(VDI)、ホストされた仮想デスクトップ(HVD)内で実行される Cisco クライアント、および Unified CM に登録されている Unified Communications エンドポイントです。ユーザのデスクトップ仮想化環境は、Citrix または VMware のハイ アベイラビリティ ガイドラインに従って配置できます。ユーザの仮想デスクトップ内で実行される Cisco クライアントは、Cisco UC Integration TM for Microsoft Lync(「Cisco UC IntegrationTM for Microsoft Lync のハイ アベイラビリティ」を参照)で示されているガイドラインに応じてハイ アベイラビリティをサポートします。Unified CM に登録された Unified Communications エンドポイントは、Cisco VXC 2111、2112、2211、および 2212 ゼロ クライアントを使用する場合は Cisco Unified IP Phone、Cisco VXC 4000 または 6215 を使用する場合は VXC ソフトウェア アプライアンスになります。これらの登録済み Unified CM エンドポイントは、その呼制御グループの割り当ての一部としてデバイスのフェールオーバーをサポートします。


) CTI フェールオーバーは、Cisco Virtualization Experience Client ではサポートされていません。Survivable Remote Site Telephony(SRST)は、Cisco Unified IP Phone でサポートされていますが、SRST は VXC ソフトウェア アプライアンスでサポートされていません。


Cisco Virtualization Experience Client の設計上の考慮事項

Cisco Virtualization Experience Client には、次の設計上の考慮事項が適用されます。

Cisco VXC Manager は、Cisco Virtualization Experience Client を管理、設定、およびアップグレードするための必須コンポーネントです。

Cisco Virtualization Experience Client は、より大きな Cisco Virtualization Experience Infrastructure 配置の一部としてエンドユーザ アクセスを提供します。Cisco VXI エンドツーエンド ソリューション配置の設計ガイドラインは、Cisco Validated Design としてテストおよび文書化されています。

CTI ガイドラインは、Cisco Virtualization Experience Client を完全に統合された音声、ビデオ、および仮想デスクトップ環境で配置する場合に遵守する必要があります。

Cisco VXC ソフトウェア アプライアンスでは、QoS はベストエフォート型であり、VXC 6215 はデータ VLAN に配置される必要があります。トラフィック マーキングの詳細については、次の Web サイトで入手可能な『 Enterprise QoS Solution Reference Network Design Guide 』を参照してください。

http://www.cisco.com/go/designzone