Cisco Unified Communications システム リリース 8.x SRND
Cisco Unified Presence
Cisco Unified Presence
発行日;2012/12/18 | 英語版ドキュメント(2012/07/30 版) | ドキュメントご利用ガイド | ダウンロード ; この章pdf , ドキュメント全体pdf (PDF - 39MB) | フィードバック

目次

Cisco Unified Presence

この章の新規情報

プレゼンス

Cisco Unified Presence のコンポーネント

Cisco Unified Presence ユーザ

UnifiedCM Presence

SIP を使用した UnifiedCM Presence の配置

SCCP を使用した UnifiedCM Presence

UnifiedCM のスピード ダイヤルのプレゼンス

UnifiedCM の履歴のプレゼンス

UnifiedCM のプレゼンス ポリシー

UnifiedCM の SUBSCRIBE コーリング サーチ スペース

UnifiedCM のプレゼンス グループ

UnifiedCM のプレゼンス ガイドライン

Cisco Unified Presence のアーキテクチャ

Cisco Unified Presence クラスタ

Cisco Unified Presence サーバのハイ アベイラビリティ

Cisco Unified Presence の配置モデル

Cisco Unified Presence の配置例

インスタント メッセージング専用の Cisco Unified Presence 配置

Cisco Unified Presence サーバのパフォーマンス

Cisco Unified Presence のライセンス

Cisco Unified Presence の配置

シングルクラスタ配置

マルチクラスタ配置

WAN を介したクラスタリング

フェデレーション配置

インスタント メッセージング専用配置

Cisco Unified Presence の移行

Cisco Unified Presence サーバのポリシー

Cisco Unified Presence の企業インスタント メッセージング

Cisco Unified Presence のメッセージ アーカイブとコンプライアンス準拠

インスタント メッセージング ストレージの要件

Cisco Unified Presence のカレンダー統合

Outlook Web Access カレンダー統合

Exchange Web Services カレンダー統合

Cisco Unified Presence のモビリティ統合

Cisco Unified Presence のサードパーティ製 Open API

Cisco Unified Presence の設計上の考慮事項

サードパーティ製プレゼンス サーバ統合

Microsoft Communications Server

IBM Lotus Sametime

Cisco Unified Presence

Cisco Unified Presence は、Cisco Unified Communications システムの価値を高める多くのコンポーネントから構成されています。このソリューションの主要なプレゼンス コンポーネントは Cisco Unified Presence サーバです。このサーバは Jabber Extensible Communications Platform を備えており、ユーザの連絡可能ステータスとコミュニケーション手段に関する情報を収集する SIP/SIMPLE および Extensible Messaging and Presence Protocol(XMPP)をサポートしています。ユーザの可用性ステータスは、ユーザが電話機などの通信デバイスをアクティブに使用しているかどうかを示します。ユーザの通信能力は、ビデオ会議、Web コラボレーション、インスタント メッセージング、基本オーディオなど、ユーザが使用できる通信の種類を示します。

Cisco Unified Presence サーバによって取り込まれた集約されたユーザ情報は、Cisco Unified Personal Communicator、Cisco Unified Communications Manager アプリケーション、およびサードパーティ製のアプリケーションがユーザの生産性を高めるのに役立ちます。これらのアプリケーションは、最も効果的な通信形態を判断することにより、ユーザ間のコミュニケーションの効率性を高めます。

この章では、Cisco Unified Communications システムにおけるプレゼンスとインスタント メッセージングの基本概念を説明し、プレゼンスおよびインスタント メッセージング ソリューションのさまざまなコンポーネントを最適に配置するためのガイドラインを示します。Cisco Unified Presence は、Cisco Unified Communications Manager(Unified CM)5. x 以降のリリースと一緒に配置する必要があります。Cisco Unified CM 4. x 以前のリリースは Cisco Unified Presence をサポートしていません。

この章では、次のトピックについて取り上げます。

「プレゼンス」

「Unified CM Presence」

「Cisco Unified Presence のアーキテクチャ」

「Cisco Unified Presence の企業インスタント メッセージング」

「サードパーティ製プレゼンス サーバ統合」

この章の新規情報

表 23-1 に、この章に新しく追加されたトピック、またはこのマニュアルの以前のリリースから大幅に改訂されたトピックの一覧を示します。

表 23-1 新規情報、またはこのマニュアルの以前のリリースからの変更情報

新規トピックまたは改訂されたトピック
説明箇所
改訂日

Cisco Unified Presence の容量情報

「Cisco Unified Presence の配置例」

表 23-4

2012 年 7 月 31 日

いくつかの図に対して細部の訂正を行いました。

図 23-7図 23-8図 23-10

2012 年 1 月 12 日

Cisco Unified Presence サーバの容量

「Cisco Unified Presence サーバのパフォーマンス」

2011 年 10 月 31 日

パーティション化されたドメイン内フェデレーション配置

「フェデレーション配置」

2011 年 8 月 31 日

カレンダーの統合

「Cisco Unified Presence のカレンダー統合」

「Outlook Web Access カレンダー統合」

「Exchange Web Services カレンダー統合」

2011 年 1 月 31 日

WAN を介したクラスタリング

「WAN を介したクラスタリング」

2011 年 1 月 31 日

ハイ アベイラビリティ配置

「Cisco Unified Presence クラスタ」

「Cisco Unified Presence サーバのハイ アベイラビリティ」

「Cisco Unified Presence の配置モデル」

2011 年 1 月 31 日

インスタント メッセージング ストレージの要件

「インスタント メッセージング ストレージの要件」

2011 年 1 月 31 日

AOL を使用したドメイン間フェデレーション

「フェデレーション配置」

2011 年 1 月 31 日

インスタント メッセージング専用配置

「インスタント メッセージング専用の Cisco Unified Presence 配置」

「インスタント メッセージング専用配置」

2010 年 7 月 23 日

Bidirectional-streams Over Synchronous HTTP(BOSH)インターフェイス

「Extensible Messaging and Presence Protocol インターフェイス」

2010 年 4 月 2 日

Extensible Messaging and Presence Protocol(XMPP)

この章の各項で説明

2010 年 4 月 2 日

インスタント メッセージ

「Cisco Unified Presence の企業インスタント メッセージング」

2010 年 4 月 2 日

Jabber Extensible Communications Platform(XCP)

「Cisco Unified Presence のアーキテクチャ」

2010 年 4 月 2 日

Cisco Unified Presence 7. x から 8. x への移行

「Cisco Unified Presence の移行」

2010 年 4 月 2 日

プレゼンス

プレゼンス とは、ユーザが特定のデバイス セットで通信する能力とその意志を意味します。プレゼンスでは、次の段階またはアクティビティが実行されます。

ユーザ ステータスのパブリッシュ

ユーザ ステータスの変化は、ユーザによるキーボード操作、電話機の使用、またはデバイスのネットワーク接続が認識されてへのデバイス接続などが認識されることで自動的にパブリッシュされます。

ステータスの収集

パブリッシュされた情報は、すべての利用可能なソースから収集され、プライバシー ポリシーが適用され、現在のステータスが集約および同期されてから、保存されたうえで消費されます。

情報の消費

デスクトップ アプリケーション、カレンダー アプリケーション、およびデバイスが、ユーザ ステータス情報を使用して、エンド ユーザにリアルタイムの更新情報を提供します。これにより、エンド ユーザは、適切な通信方法を判断できるようになります。

ステータス情報は、デバイスやユーザが実行可能な機能(音声、ビデオ、インスタント メッセージング、Web コラボレーションなど)と、デバイスやユーザの状態(連絡可能、ビジー、通信中など)の両方を示します。プレゼンス ステータスは、クライアントへのログインや電話機のオフフックなどの自動イベントによって決定されるか、またはユーザがステータス変更ピックリストから [Do Not Disturb] を選択したなどのユーザによるステータス変更の明示的な通知イベントによって決定されます。

プレゼンスに関する用語として、ウォッチャ、プレゼンス エンティティ( presentity )、およびプレゼンス サーバがあります。プレゼンス エンティティは、SIP/SIMPLE クライアントの場合は PUBLISH または REGISTER メッセージを、XMPP クライアントの場合は XML プレゼンス スタンザを使用して、自身の現在のステータスをプレゼンス サーバにパブリッシュします。プレゼンス エンティティは、通信クラスタ内外の Directory Number(DN; ディレクトリ番号)または SIP の Uniform Resource Identifier(URI; ユニフォーム リソース識別子)です。 ウォッチャ (デバイスまたはユーザ)は、プレゼンス サーバにメッセージを送信することにより、プレゼンス エンティティに関するプレゼンス ステータスを要求します。これに対しプレゼンス サーバは、要求されたプレゼンス エンティティの現在のステータスが含まれたメッセージをウォッチャに返します。

Cisco Unified Presence のコンポーネント

Cisco Unified Presence には、次のコンポーネントが含まれています(図 23-1 を参照)。

Cisco Unified Presence サーバ

Cisco Unified Communications Manager(Unified CM)

Cisco Unified Personal Communicator

Cisco Unified MeetingPlace または MeetingPlace Express

Cisco Unity または Unity Connection

Cisco Unified Videoconferencing または Cisco Unified MeetingPlace Express VT

Lightweight Directory Access Protocol(LDAP)Server v3.0

Cisco Unified IP Phone

サードパーティ製のプレゼンス サーバ

サードパーティ製の XMPP クライアント

サードパーティ製アプリケーション

図 23-1 Cisco Unified Presence のコンポーネント

 

Cisco Unified Presence ユーザ

ユーザのプレゼンスは通常、ユーザのプレゼンス ステータス、システム上のユーザ数、またはユーザのプレゼンス機能で示されます。

Cisco Unified Presence での定義のとおり、ユーザは Cisco Unified CM でデフォルトで エンド ユーザ として指定されており、プライマリ内線が設定されている必要があります。ユーザは実質的にディレクトリ番号に結合されているので、プレゼンス ステータスは、ユーザのプライマリ内線の状態を反映し、ユーザが関連付けられているデバイスの状態は反映されません (図 23-2 を参照)。

Cisco Unified CM で エンド ユーザ として指定されたユーザには、プライマリ内線の設定や、ライン アピアランスの関連付けが可能です。Unified CM で CUP PUBLISH Trunk サービス パラメータを使用する場合は、ユーザにプライマリ内線を設定するだけでなく、ライン アピアランスと関連付ける必要があります。ライン アピアランスに関連付けることによって、ユーザは実質的にライン アピアランス(特定のデバイスのディレクトリ番号)に結合されるので、より詳細できめ細かいプレゼンス情報を集約できます。ユーザを複数のライン アピアランスにマップすることも、各ライン アピアランスに複数のユーザ(最大 5 人)を割り当てることも可能です。エンド ユーザをライン アピアランスに関連付けることを推奨します (図 23-2 を参照)。

図 23-2 プライマリ内線またはライン アピアランスに関連付けられたエンド ユーザ

 

この章では、 プレゼンス ユーザ という概念が随所で使用されます。Cisco Unified Presence で定義されるユーザの意味を常に念頭に置いてください。

Unified CM Presence

ユーザのテレフォニー プレゼンス要求は、クラスタ内かクラスタ外かに関係なく、すべて Cisco Unified CM で処理されます。

ウォッチャが、プレゼンス エンティティと同じ Unified CM クラスタ内にある場合、要求を送信した Unified CM ウォッチャは、プレゼンス ステータスなどの応答を直接受信します。

プレゼンス エンティティがクラスタ外にある場合、Unified CM は、SIP トランク経由で外部のプレゼンス エンティティに照会します。ウォッチャが、SUBSCRIBE コーリング サーチ スペースとプレゼンス グループ(いずれも「Unified CM のプレゼンス ポリシー」 の章を参照)に基づいて外部プレゼンスをモニタする権限を持つ場合、SIP トランクはプレゼンス要求を外部プレゼンス エンティティに転送し、外部プレゼンス エンティティからの応答を待って、現在のプレゼンス ステータスをウォッチャに返します。

Unified CM クラスタ外のウォッチャは、プレゼンス要求を SIP トランクに送信します。Unified CM がそのプレゼンス エンティティをサポートしている場合、現在のプレゼンス ステータスを応答として返します。Unified CM がそのプレゼンス エンティティをサポートしていない場合、SIP エラー応答によってプレゼンス要求を拒否します。

SIP を使用した Unified CM Presence の配置

Unified CM で、 SIP 回線 という用語は、Unified CM に直接接続され、登録されている SIP 対応のエンドポイントを表し、 SIP トランク という用語は、SIP をサポートするトランクを表します。プレゼンス ウォッチャとして動作する SIP 回線側エンドポイントは、指定されたプレゼンス エンティティのプレゼンス ステータスを要求する SIP SUBSCRIBE メッセージを Unified CM に送信します。

そのプレゼンス エンティティが Unified CM クラスタ内にある場合、Unified CM は、SIP 回線側プレゼンス要求に対し、プレゼンス エンティティの現在のステータスを示す SIP NOTIFY メッセージをプレゼンス ウォッチャに応答として送信します (図 23-3 を参照)。

図 23-3 SIP 回線の SUBSCRIBE/NOTIFY の交換

 

そのプレゼンス エンティティが Unified CM クラスタ外にある場合、Unified CM は、SUBSCRIBE コーリング サーチ スペース、プレゼンス グループ、および SIP ルート パターンに基づいて、SUBSCRIBE 要求を外部の適切な SIP トランクにルーティングします。 Unified CM は、プレゼンス エンティティのステータスを示す SIP NOTIFY 応答をトランクで受信すると、SIP 回線側プレゼンス要求に対し、プレゼンス エンティティの現在のステータスを示す SIP NOTIFY メッセージをプレゼンス ウォッチャに送信して応答します (図 23-4 を参照)。

図 23-4 SIP トランクの SUBSCRIBE/NOTIFY の交換

 

Unified CM クラスタの外側にあるディレクトリ番号または SIP URI に対する SUBSCRIBE メッセージは、Unified CM 内の SIP トランク上で送受信されます。SIP トランクは、別の Unified CM とのインターフェイスとして動作するか、Cisco Unified Presence サーバとのインターフェイスとして動作できます。

SCCP を使用した Unified CM Presence

Unified CM では、Skinny Client Control Protocol(SCCP)回線側エンドポイントがプレゼンス ウォッチャとして動作できます。SCCP トランクは存在しません。 SCCP エンドポイントは、Unified CM に SCCP メッセージを送信して、指定したプレゼンス エンティティのプレゼンス ステータスを要求できます。

そのプレゼンス エンティティが Unified CM クラスタ内にある場合、Unified CM は、SCCP 回線側プレゼンス要求に対し、プレゼンス エンティティの現在のステータスを示す SCCP メッセージをプレゼンス ウォッチャに送信して応答します

そのプレゼンス エンティティが Unified CM クラスタ外にある場合、Unified CM は、SUBSCRIBE コーリング サーチ スペース、プレゼンス グループ、および SIP ルート パターンに基づいて、SUBSCRIBE 要求を外部の適切な SIP トランクにルーティングします。 Unified CM は、プレゼンス エンティティのステータスを示す SIP NOTIFY 応答をトランクで受信すると、SCCP 回線側プレゼンス要求に対し、プレゼンス エンティティの現在のステータスを示す SCCP メッセージをプレゼンス ウォッチャに送信して応答します。

Unified CM のスピード ダイヤルのプレゼンス

Unified CM は、Busy Lamp Field(BLF; ビジー ランプ フィールド)スピード ダイヤルを使用しスピード ダイヤルのプレゼンス機能をサポートしています。BLF スピード ダイヤルは、スピード ダイヤルとプレゼンス インジケータの両方の機能を備えています。ただし、BLF スピード ダイヤルを設定できるのは管理者のみで、システム ユーザは BLF スピード ダイヤルを設定できません。

管理者は、対象のディレクトリ番号に対し、宛先の Unified CM クラスタまたは SIP トランク内のディレクトリ番号に解決可能な BLF スピード ダイヤルを設定する必要があります。SIP URI に対して、BLF スピード ダイヤル用に、BLF SIP 回線側エンドポイントを設定することもできますが、SCCP 回線側エンドポイントの設定はできません。BLF スピード ダイヤルのインジケータは、回線レベルのインジケータであり、デバイス レベルのインジケータではありません。

BLF スピード ダイヤルをサポートしている電話機モデルのリストについては、 http://www.cisco.com/ で入手可能な Cisco Unified IP Phone のアドミニストレーション ガイドを参照してください。

図 23-5 では、電話機のさまざまなタイプの BLF スピード ダイヤルのインジケータを示しています。

図 23-5 スピード ダイヤルのプレゼンスのインジケータ

 

Unified CM の履歴のプレゼンス

Unified CM は、コール履歴リストに関するプレゼンス機能をサポートしています(電話機の Directories ボタン)。コール履歴リストのプレゼンス機能は、Unified CM Administration 内の BLF for Call Lists エンタープライズ パラメータによって制御されます。 BLF for Call Lists エンタープライズ パラメータは、電話機の Directories ボタンを使用するすべてのページ(不在着信、着信履歴、発信履歴、個人ディレクトリ、社内ディレクトリ)に影響を及ぼし、グローバルに設定されます。

コール履歴リストのプレゼンス機能をサポートしている電話機モデルのリストについては、 http://www.cisco.com/ で入手可能な Cisco Unified IP Phone のアドミニストレーション ガイドを参照してください。

コール履歴リストのプレゼンス インジケータには、図 23-5 のアイコン列と同じインジケータが使用されます。LED インジケータはありません。

Unified CM のプレゼンス ポリシー

Unified CM には、プレゼンス ステータスを要求するユーザに対して、ポリシーを設定する機能があります。このポリシーを設定するには、まずプレゼンス ステータスに関する SIP SUBSCRIBE メッセージを特にルーティングするコーリング サーチ スペースを設定します。次に、ユーザを関連付けることのできるプレゼンス グループを設定し、そのグループに対し、他のグループのユーザのプレゼンス ステータスを表示するためのルールを指定します。

Unified CM の SUBSCRIBE コーリング サーチ スペース

Unified CM のプレゼンス ポリシーの第 1 の側面は、SUBSCRIBE コーリング サーチ スペースです。Unified CM は、SUBSCRIBE コーリング サーチ スペースを使用して、ウォッチャ(電話機またはトランク)から送信されるプレゼンス要求(Event フィールドが Presence に設定された SUBSCRIBE メッセージ)のルーティング方法を決定します。SUBSCRIBE コーリング サーチ スペースは、ウォッチャに関連付けられ、ウォッチャが「確認」できるパーティションをリストします。このメカニズムによって、プレゼンス SUBSCRIBE 要求を通常の呼処理コーリング サーチ スペースから独立してルーティングするという詳細な制御が可能になります。

SUBSCRIBE コーリング サーチ スペースは、デバイス別またはユーザ別に割り当てることができます。ユーザがエクステンション モビリティを使用してデバイスにログインするか、管理によってデバイスに割り当てられると、開始されるサブスクリプションにユーザ設定が適用されます。

SUBSCRIBE コーリング サーチ スペースを <None> に設定すると、BLF スピード ダイヤルとコール履歴リストのプレゼンス ステータスが機能しなくなり、サブスクリプション メッセージが「user unknown」として拒否されます。有効な SUBSCRIBE コーリング サーチ スペースを指定すると、インジケータが動作し、SUBSCRIBE メッセージが受け入れられて、適切にルーティングされます。


) <None> と定義されたままのコーリング サーチ スペースを残さないでください。コーリング サーチ スペースを<None> に設定したままにすると、プレゼンス ステータスやダイヤル プランの動作が予測困難になる可能性があります。


Unified CM のプレゼンス グループ

Unified CM のプレゼンス ポリシーの第 2 の側面は、プレゼンス グループです。プレゼンス グループには、デバイス、ディレクトリ番号、およびユーザを割り当てることができます。すべてのユーザは、デフォルトで Standard Presence Group に割り当てられています。プレゼンス グループは、定義済みのプレゼンス グループとのユーザのアソシエーションに基づいて、ウォッチャがモニタできる対象を制御します(たとえば、Contractors(派遣社員)から Executives(エグゼクティブ)のモニタは禁止するが、逆は許可するなど)。ユーザがエクステンション モビリティ経由でデバイスにログインするか、管理によってデバイスに割り当てられると、開始されるサブスクリプションにプレゼンス グループのユーザ設定が適用されます。

複数のプレゼンス グループが定義されている場合は、Inter-Presence Group Subscribe Policy サービス パラメータが使用されます。1 つのグループと別のグループとの関係が、許可や禁止ではなく Use System Default 設定による場合、このサービス パラメータの値が有効になります。Inter-Presence Group Subscribe Policy サービス パラメータが Disallowed に設定されている場合、SUBSCRIBE コーリング サーチ スペースが許可していても、Unified CM は要求をブロックします。Inter-Presence Group Subscribe Policy サービス パラメータは、コール履歴リストがあるプレゼンス ステータスにのみ適用され、BLF スピード ダイヤルには使用されません。

依存関係レコードを有効にすると、プレゼンス グループは、関連付けられたすべてのディレクトリ番号、ユーザ、およびデバイスをリストできます。依存関係レコードを使用することで、管理者はグループレベルの設定に関する特定の情報を検索できます。ただし、Dependency Record Enterprise パラメータを有効にすると、CPU の使用量が大きくなるので注意してください。

Unified CM のプレゼンス ガイドライン

システム管理者は、Unified CM で Unified CM Administration の中から、ユーザの電話機の状態のプレゼンス機能の設定と制御が可能です。Unified CM 内でプレゼンスを設定する場合は、次のガイドラインに従ってください。

ユーザの電話機の状態のプレゼンス ステータスを表示できる適切なモデルの Cisco Unified IP Phone を選択します。

プレゼンス ユーザのプレゼンス ポリシーを定義します。

SUBSCRIBE コーリング サーチ スペースを使用して、ウォッチャ プレゼンスベースの SIP SUBSCRIBE メッセージが正しい宛先にルーティングされるように制御します。

プレゼンス グループを使用して同類のユーザのセットを定義し、他のユーザ グループのプレゼンス ステータスの更新を許可するか禁止するかを定義します。

コール履歴リストのプレゼンス機能はグローバルに有効になりますが、プレゼンス ポリシーを使用してユーザ ステータスをセキュリティ保護できます。

BLF スピード ダイヤルは管理制御され、プレゼンス ポリシー設定の影響を受けません。


) Cisco Business Edition は、Unified CM によってユーザ プレゼンス機能を設定および制御する場合とほぼ同じ方法で使用できます。詳細については、「呼処理」の章を参照してください。


Cisco Unified Presence のアーキテクチャ

Cisco Unified Presence サーバは、標準ベースの SIP、SIP for Instant Messaging and Presence Leveraging Extensions(SIMPLE)、および Extensible Messaging and Presence Protocol(XMPP)を使用して、クライアントおよびアプリケーションを Cisco Unified Communications システムに統合するための共通の境界ポイントを提供します。また、Cisco Unified Presence は、Simple Object Access Protocol(SOAP)経由の設定インターフェイス、Representational State Transfer(REST)経由のプレゼンス インターフェイス、および JabberWerx AJAX 経由のプレゼンス、インスタント メッセージング、および参加者管理インターフェイスを備えた HTTP インターフェイスを提供します。JabberWerx AJAX インターフェイスは、Cisco Unified Presence 内の Extensible Communications Platform 上の Bidirectional-streams Over Synchronous HTTP(BOSH)インターフェイスと通信します。Cisco Unified Presence サーバは、これらの標準ベースの SIP、SIMPLE、XMPP、および HTTP インターフェイスを使用して、ユーザの能力と属性を収集、集約、および配布します。

シスコ製またはサードパーティ製のアプリケーションにプレゼンスを統合することによって、エンド ユーザ エクスペリエンスと効率性を向上させるサービスを提供できます。Cisco Unified Presence サーバの中心となるコンポーネントは、プレゼンス、インスタント メッセージング、参加者、ルーティング、ポリシー、およびフェデレーション管理を処理する Jabber Extensible Communications Platform(XCP)、プレゼンス ステータス収集、ネットワーク ベースの高度なプレゼンス構成、プレゼンス対応ルーティング機能を処理する高度なプレゼンス サービス、アドホック グループ チャットの保管のサポート、外部データベースへの永続的なチャットとメッセージのアーカイブのサポートです。永続的なチャットが有効になっていると、アドホック チャットが開かれている間、アドホック ルームのログが外部の PostgreSQL データベースに保存されます。これにより、ルームのオーナーは、アドホック チャットを永続的なチャットにエスカレーションできます。エスカレーションしないと、アドホック チャットは、チャット終了時に PostgreSQL からパージされます。永続的なチャットが無効の場合、アドホック チャットは、チャットの期間中揮発性メモリに保管されます。

アプリケーション(シスコ製またはサードパーティ製)にプレゼンスを統合することによって、エンド ユーザ エクスペリエンスと効率性を向上させるサービスを提供できます。Cisco Unified Presence サーバには、Cisco Unified IP Phone でインスタント メッセージングとプレゼンス ステータスを利用するための IP Phone Messenger アプリケーションがデフォルトで含まれています。Cisco Unified Presence サーバによってサポートされるクライアント、Cisco Unified Personal Communicator というクライアント、インスタント メッセージングとプレゼンス ステータスを統合します。

また、Cisco Unified Presence サーバは、Microsoft Live Communications Server 2005、Microsoft Office Communications Server 2007、および Unified CM に接続された Cisco Unified IP Phone 用の Microsoft Office Communicator クライアントとの相互運用性もサポートしています。Microsoft Office Communicator クライアントの相互運用性には、クリックツーダイヤル機能、電話制御機能、および Cisco Unified IP Phone のプレゼンス ステータスが含まれます。

Cisco Unified Presence クラスタ

Cisco Unified Presence サーバで使用される基礎となるアプリケーション モデルおよびハードウェアは、Unified CM や Cisco Unified Computing System(UCS)プラットフォーム上の Unified CM で使用されるものと同じです(同様の管理インターフェイスなど)。サポートされるプラットフォームの詳細については、次の Web サイトで入手可能な『 Cisco Unified Presence Server Administration Guide 』を参照してください。

http://www.cisco.com/en/US/products/ps6837/prod_maintenance_guides_list.html

Cisco Unified Presence クラスタは、6 台のサーバで構成され、そのうち 1 つはパブリッシャに指定されています。これは、Unified CM のパブリッシャおよびサブスクライバと同じアーキテクチャ概念を採用しています。Cisco Unified Presence クラスタ内の各サーバをグループ化して、サブクラスタを構成できます。サブクラスタには、最大で 2 台のサーバを関連付けることができます。図 23-6 は Cisco Unified Presence クラスタの基本的なトポロジを示し、図 23-7 は可用性の高いトポロジを示しています。また、Cisco Unified Presence クラスタには、2 台のサーバが設定されたサブクラスタと、1 台のサーバが設定されたサブクラスタを混合して配置することもできます(図 23-8 を参照)。Cisco Unified Presence サーバは独自のクラスタを形成し、Unified CM クラスタの一部として正式に統合されているわけではありません。

図 23-6 Cisco Unified Presence の基本的配置

 

図 23-7 Cisco Unified Presence のハイ アベイラビリティ配置

 

図 23-8 Cisco Unified Presence の混合配置

 

Cisco Unified Presence パブリッシャは、ユーザ情報とデバイス情報を共有することによって、Unified CM パブリッシャが使用するデータベースを利用し、それを拡張します。Cisco Unified Presence クラスタは、1 つの Unified CM クラスタのみをサポートするので、Cisco Unified Presence のすべてのユーザは、同じ Unified CM クラスタ内で定義する必要があります。

クラスタ内トラフィックは、Cisco Unified Presence と Unified CM の間、および Cisco Unified Presence パブリッシャとサブスクライバ サーバの間に非常に低いレベルで加わります。両方のクラスタは、共通のホスト ファイルを共有し、IPTables を使用した強力な信頼関係を備えています。これらは、データベースとサービスのレベルでは別個の異なるクラスタであり、それぞれの Cisco Unified Presence サーバと Unified CM クラスタは別々に管理する必要があります。現在、クラスタ内トラフィックには、Transport Layer Security(TLS; トランスポート層セキュリティ)や IPSec は使用されていません。

Cisco Unified Presence サーバの外部システムとのインターフェイスでは、UDP、TCP、TLS 経由で SIP および XMPP トラフィックが送信されます。TLS 相互認証には、Cisco Unified Presence サーバと外部システムの間の証明書のインポートとエクスポートが必要です。TLS サーバ認証(Cisco Unified Presence サーバが、検証用の TLS 証明書をクライアント デバイスに提示)では、ダイジェスト認証によってエンド ユーザを検証します。

Cisco Unified Presence パブリッシャは、ユーザ情報とデバイス情報を共有することによって、Simple Object Access Protocol(SOAP)インターフェイスを使用して、AVVID XML Layer Application Program Interface(AXL API)経由で Unified CM パブリッシャと直接通信します。最初の設定時に、Cisco Unified Presence パブリッシャは、Unified CM ユーザおよびデバイス データベース全体の初期同期を実行します。すべての Cisco Unified Presence ユーザは、Unified CM End User 設定で設定されます。同期の際、Cisco Unified Presence は、Unified CM データベースからこれらのユーザをそれ自体のデータベースに入力しますが、その管理インターフェイスからエンド ユーザ設定を提供することはありません。

Unified CM から最初に Cisco Unified Presence データベースを同期する場合、少し時間がかかることがあります。所要時間は、データベース内の情報量と現在システムにかかっている負荷によって異なります。それ以降は、新しいユーザ情報やデバイス情報が Unified CM に追加されたときに、Unified CM から Cisco Unified Presence へのデータベースの同期がリアルタイムで実行されます。プランニング用には、1 つの Cisco Unified Presence パブリッシャを使用して、Unified CM との初期データベース同期を実行する場合のガイドラインとして、 表 23-2 の値を使用してください。


) Cisco Unified Presence は、最大 160,000 ユーザの同期をサポートします(Unified CM と同等)。ただし、Cisco Unified Presence クラスタに対してライセンスされたプレゼンス ユーザの最大数は、完全 Unified Communications モードでは 45,000、IM 専用モードでは 75,000 になります。


表 23-2 Cisco Unified Presence パブリッシャの同期の所要時間

サーバ プラットフォーム
ユーザ数
同期の所要時間

Cisco MCS 7816

500

5 分

Cisco MCS 7825

1,000

5 分

Cisco MCS 7835

1,000

5 分

10,000

25 分

Cisco MCS 7845

1,000

5 分

10,000

20 分

30,000

70 分


) Cisco Unified Computing System(UCS)プラットフォームの数は、MCS 7835(2 vCPU、4 GB RAM、80 GB ドライブ、1 vNIC)および MCS 7845(4 vCPU、4 GB RAM、2 つの 80 GB ドライブ、1 vNIC)と同等です。


プランニング用には、1 つの Cisco Unified Presence パブリッシャとサブスクライバ サーバを使用して、Unified CM との初期データベース同期を実行する場合のガイドラインとして、 表 23-3 の値を使用してください。

表 23-3 Cisco Unified Presence パブリッシャとサブスクライバ サーバの同期の所要時間

サーバ プラットフォーム
ユーザ数
同期の所要時間

Cisco MCS 7816

500

5 分

Cisco MCS 7825

1,000

10 分

Cisco MCS 7835

1,000

10 分

10,000

50 分

Cisco MCS 7845

1,000

10 分

10,000

40 分

30,000

140 分


) Cisco Unified Presence サーバによる Unified CM からの初期データベース同期の際、同期エージェントがアクティブな間は、管理作業を一切行わないでください。


データベース エントリが更新中でないか、または Sync Agent サービスが停止している場合は、Real-Time Monitoring Tool(RTMT)を使用してクリティカル アラーム Cisco Unified Presence ServerSyncAgentAXLConnectionFailed をモニタすることによって、同期エージェントとの接続が切断されていないかを確認できます。

Cisco Unified Presence サーバのハイ アベイラビリティ

Unified CM は、オプションとして、次の冗長性設定から選択できます。

2:1 冗長性方式:プライマリ サブスクライバ 2 台ごとに、1 つの共用バックアップ サブスクライバを設置します。

1:1 冗長性方式:プライマリ サブスクライバごとに、1 つのバックアップ サブスクライバを設置します。

Unified CM の冗長性の詳細については、「呼処理」 の章を参照してください。

Cisco Unified Presence クラスタは、最大 6 台のサーバで構成されていますが、これを複数のサブクラスタ(最大 3 つのサブクラスタ)に構成してハイ アベイラビリティを実現ができます。サブクラスタには最大 2 台のサーバが含まれ、フェールオーバー イベントの発生時には、サブクラスタの片方のサーバに関連付けられたユーザが、自動的にサブクラスタの他方のサーバを使用できるようになります。Cisco Unified Presence はサブクラスタ間のフェールオーバー機能を提供しません。

Cisco Unified Presence クラスタをハイ アベイラビリティを確保して配置する場合、フェールオーバーの発生時にサブクラスタ内の 1 台のサーバに対してオーバーサブスクリプションにならないよう、1 台のサーバあたりの最大ユーザ数を考慮する必要があります。Cisco Unified Presence クラスタを配置する場合は、クラスタ内のすべてのサーバに同等のハードウェアを使用してください。

Cisco Unified Presence の配置モデル

Unified CM では、次の配置モデルを選択できます。

単一サイト

集中型呼処理を使用するマルチサイト WAN

分散型呼処理を使用するマルチサイト WAN

WAN を介したクラスタリング

Cisco Unified Presence は、すべての Unified CM 配置モデルでサポートされます。ただし、初期ユーザ データベース同期のために、Cisco Unified Presence パブリッシャを Unified CM パブリッシャと共存させることを推奨します。すべての Cisco Unified Presence サーバは、次の場合を除き、Cisco Unified Presence クラスタ内に共存する必要があります。

データセンターの地理的冗長性と WAN を介したクラスタリング

詳細については、「WAN を介したクラスタリング」を参照してください。

Cisco Unified Customer Voice Portal(Unified CVP)

Cisco Unified Presence クラスタは、Cisco Unified Customer Voice Portal 配置の要件に従い、2 つのサイト間に最大 2 台のサーバ(各サイトに 1 台ずつのサーバ)を置いて単一のクラスタを構成し、SIP プロキシ機能のみ(プレゼンス機能なし)を提供できます。この配置では、5 Mbps 以上の帯域幅を確保し(主としてインストールおよび設定用)、遅延を 80 ms Round-trip Tme(RTT; ラウンド トリップ時間)以下に抑える必要があります。Unified CVP の詳細については、 http://www.cisco.com/go/ucsrnd で入手可能な『 Cisco Unified Customer Voice Portal SRND 』を参照してください。

Unified CM の配置モデルの詳細については、「Unified Communications の配置モデル」 の章を参照してください。

Cisco Unified Presence の配置は、ハイ アベイラビリティの要件、合計ユーザ数、および使用するサーバ ハードウェアに依存します。Cisco Unified Presence クラスタの各サーバには、類似したハードウェアを使用することを推奨します。詳細な設定および配置の手順については、次の Web サイトで入手可能な『 Deployment Guide for Cisco Unified Presence 』を参照してください。

http://www.cisco.com/en/US/products/ps6837/products_installation_and_configuration_guides_list.html

可用性が高い Cisco Unified Presence クラスタには、1 つのサブクラスタごとに 2 台のサーバが必要です。これにより、ユーザはサブクラスタ内のサーバ間でフェールオーバーを実行できますが、サポートされる合計ユーザ数とフェールオーバー時間は、有効にする機能、連絡先リストの平均サイズ、およびサーバ上のトラフィック レートによって異なります。Cisco Unified Presence サブクラスタは、2 台のサーバ構成にすると、常にハイ アベイラビリティ構成として動作します。ハイ アベイラビリティは、アクティブ/スタンバイ モデルまたはアクティブ/アクティブ モデルを使用して配置できます。これらのモードは、Sync Agent サービス パラメータの User Assignment Mode によって制御されます。デフォルトで、すべてのユーザはクラスタ内のすべてのサーバに均等に割り当てられます。このパラメータはデフォルト値のままにすることを推奨します。

Cisco Unified Presence でアクティブ/スタンバイ モード(User Assignment Mode を None に設定)を実現するには、手動でユーザをサブクラスタの最初のサーバに割り当て、2 番めのサーバにユーザを 1 人も割り当てずにすべての処理を同期させ、サブクラスタの最初のサーバに障害が発生した場合のフェールオーバーに備えます。たとえば、図 23-7 では、最初のユーザをサーバ 1A、2 番めのユーザをサーバ 2A、3 番めのユーザをサーバ 3A、4 番めのユーザをサーバ 1A、5 番めのユーザをサーバ 2A、6 番めのユーザをサーバ 3A、というように割り当てています。これにより、ユーザは、クラスタのすべての「A」サーバに均等に割り当てられます。

Cisco Unified Presence のアクティブ/アクティブ モード(User Assignment Mode を balanced に設定)では、自動的にユーザがサブクラスタ内のすべてのサーバに均等に割り当てられます。各サーバは同期され、サブクラスタ内の他のサーバの障害時には、フェールオーバーが可能です。たとえば、図 23-7 では、最初のユーザをサーバ 1A、2 番めのユーザをサーバ 2A、3 番めのユーザをサーバ 3A、4 番めのユーザをサーバ 1B、5 番めのユーザをサーバ 2B、6 番めのユーザをサーバ 3B、というように割り当てます。ユーザは、クラスタ内のすべてのサーバに均等に割り当てられます。

User Assignment Mode を balanced に設定した Cisco Unified Presence のアクティブ/アクティブ配置では、使用される機能、ユーザの連絡先リストのサイズ、および生成されるトラフィック(ユーザ データ プロファイル)に応じた柔軟な冗長構成が可能です。Cisco Unified Presence の完全な冗長性モードのアクティブ/アクティブ配置では、機能に関係なく、サポートされる合計ユーザ数を半分にする必要があります(たとえば、Cisco MCS 7845 サーバをバランス型のハイ アベイラビリティ冗長構成で配置する場合、1 つのサブクラスタでサポートされるユーザ数は、最大 5,000 人になります)。Cisco Unified Presence の非冗長モードのアクティブ/アクティブ配置では、使用される機能、ユーザの連絡先リストの平均サイズ、および生成されるトラフィックをさらに詳細に検討する必要があります。たとえば、プレゼンスとインスタント メッセージングを有効にし、カレンダーとモビリティ統合を無効にした配置で、連絡先リストが平均 30 ユーザ、ユーザ データ プロファイルが少数のプレゼンスとインスタント メッセージングの更新の場合、1 つのサブクラスタあたり 5,000 以上のユーザをサポートできます(Cisco MCS 7845 サーバを使用している場合)。

ハイ アベイラビリティ構成でない Cisco Unified Presence クラスタ配置の場合、サブクラスタの各サーバは、ユーザの最大数までをサポートできます。サブクラスタに別のサーバを追加した後でも、サブクラスタはハイ アベイラビリティ配置と同様に動作しますが、オンライン サーバが容量の上限(有効な Cisco Unified Presence 機能、ユーザの連絡先リストの平均サイズ、およびユーザによって生成されるトラフィック量に基づく)に達すると、サーバに障害が発生した場合にフェールオーバーが成功しないことがあります。

Cisco Unified Presence の配置例

例 23-1 単一の Unified CM クラスタで Cisco Unified Presence を使用

配置要件

4,000 ユーザから 13,000 ユーザまで拡張可能

単一の Cisco Unified Communications Manager クラスタ

インスタント メッセージのロギングおよびコンプライアンスへの準拠が不要

ハイ アベイラビリティが不要

ハードウェア:

Cisco MCS 7845 サーバ

配置:

1 つのシングル サーバのサブクラスタ、User Assignment Mode = balanced に設定

例 23-2 2 つの Unified CM クラスタ、Cisco Unified Presence を使用

配置要件

11,000 ユーザから 24,000 ユーザまで拡張可能

2 つの Cisco Unified Communications Manager クラスタ

インスタント メッセージのロギングおよびコンプライアンスへの準拠が不要

ハイ アベイラビリティが不要

ハードウェア:

Cisco MCS 7845 サーバ

配置:

2 つの Cisco Unified Presence クラスタ(各 Cisco Unified Communications Manager クラスタに 1 つずつ)、各クラスタに 1 つのサーバがあり、すべて User Assignment Mode = balanced に設定

例 23-3 単一の Unified CM クラスタで Cisco Unified Presence を使用

配置要件

500 ユーザから 2,500 ユーザまで拡張可能

単一の Cisco Unified Communications Manager クラスタ

インスタント メッセージのアーカイブが必要

ハイ アベイラビリティが必要

ハードウェア:

Cisco MCS 7835 サーバ

配置:

balanced に設定された User Assignment Mode を使用している 2 台のサーバから構成される 1 つのサブクラスタとクラスタ用の 1 つの PostgreSQL データベース インスタンス

例 23-4 単一の Cisco Business Edition クラスタ、Cisco Unified Presence を使用

配置要件

100 ユーザから 500 ユーザまで拡張可能

単一の Cisco Business Edition

インスタント メッセージのアーカイブと永続的なチャットが必要

ハイ アベイラビリティが必要

ハードウェア:

Cisco MCS 7825 サーバ

配置:

balanced に設定された User Assignment Mode を使用している 2 台のサーバから構成される 1 つのサブクラスタと、永続的なチャット機能を実現するためのクラスタ内の各サーバに対する一意の PostgreSQL データベース インスタンス

例 23-5 複数の Unified CM Clusters で Cisco Unified Presence を使用

配置要件

5,000 ユーザから 40,000 ユーザまで拡張可能

複数の Cisco Unified Communications Manager クラスタ

インスタント メッセージのコンプライアンス準拠が必要

ハイ アベイラビリティが必要

ハードウェア:

Cisco MCS 7845 サーバ

配置:

各クラスタ間にクラスタ間ピアが設定された複数の Cisco Unified Presence クラスタを設定する必要があります。各 Cisco Unified Presence クラスタに最大 15,000 ユーザに対応する、2 台のサーバから構成される単一サブクラスタを最初に設定し、次に既存の Cisco Unified Presence クラスタにサブクラスタを追加します。単一の Cisco Unified Presence クラスタ内に多数のユーザを割り当てる場合は、User Assignment Mode サービス パラメータを balanced に設定します。各 Cisco Unified Presence クラスタの各サーバでインスタント メッセージングのコンプライアンスに準拠するために、サードパーティ製のコンプライアンス サーバを設定します。

インスタント メッセージング専用の Cisco Unified Presence 配置

Cisco Unified Presence クラスタは、Unified CM が特定のユーザの呼制御のために配置されてはいない環境でのエンタープライズ クラスのプレゼンスとインスタント メッセージングを提供するようには配置できません。Unified CM は、やはり手動または LDAP 同期を通じて入力されるユーザ アカウントを確立する必要があります。Cisco Unified Presence のインスタント メッセージング専用配置は、Unified CM から得たユーザ情報を、完全な Unified Communications 配置で行われるのと同じように同期化します。Unified CM は配置されていない場合、および既存の配置済み Unified CM がインスタントメッセージングだけに使用されるわけではない場合のために、プリロードされた Unified CM ソフトウェアを持つ Cisco MCS 7816 Media Convergence Server がオプションとして与えられます。

Unified CM クラスタがすでに配置されている既存の Cisco Unified Presence 配置では、インスタント メッセージング専用モードで使用するためのユーザを追加することもできます。これにより、エンド ユーザ ライセンス契約書に従ったうえで、インスタント メッセージング専用のユーザに加えて、完全な Unified Communications ユーザも混在させることができます。

Cisco Unified Presence サーバのパフォーマンス

Cisco Unified Presence サーバ クラスタは、シングル サーバとマルチ サーバの両方の構成をサポートします。ただし、複数のサーバを使用する場合、各サーバは、パブリッシャ サーバと同じタイプのサーバ プラットフォームを使用する必要があります。

表 23-4 は、Cisco Unified Presence サーバのハードウェア プラットフォーム要件と、プラットフォームごとにサポートされる最大ユーザ数を示します Cisco Unified Presence クラスタによってサポートされる最大ユーザ数は、配置で使用されるハードウェアによって異なります。たとえば、3 台の Cisco MCS 7825 サーバを含む Cisco Unified Presence クラスタを配置し、それぞれのサーバが独自のサブクラスタを構成する場合、合計 3,000 ユーザがサポートされます。1 つの Cisco Unified Presence クラスタでサポートされる最大ユーザ数は 15,000 です。

表 23-4 Cisco Unified Presence サーバ プラットフォームとサポートされるユーザ数

サーバ プラットフォーム
完全 Unified Communications モードでプラットフォームごとにサポートされるユーザ数
インスタント メッセージング専用モードでプラットフォームごとにサポートされるユーザ数

Cisco MCS 7816

3,000

7,500

Cisco MCS 7825

6,000

15,000

Cisco MCS 7835 または同等 OVA

15,000

37,500

Cisco MCS 7845 または同等 OVA

45,000

75,000

ハードウェア仕様の詳細については、次の Web サイトで入手可能な Media Convergence Server の資料を参照してください。

http://www.cisco.com/en/US/products/hw/voiceapp/ps378/prod_models_home.html

Cisco Unified Presence のライセンス

ユーザ プレゼンス機能は、Unified CM Administration で、Licensing Capabilities Assignment を使用して割り当てます。ユーザは Unified CM からプレゼンス機能をライセンスされるので、Cisco Unified Presence を Cisco Unified CM と統合する必要があります。

チェックボックスは、Unified Presence 用と Unified Personal Communicator 用に 1 つずつ用意されています。ユーザがプレゼンス メッセージの更新を送受信できるようにするには、そのユーザに対して Unified Presence のチェックボックスをオンにする必要があります。そうでない場合は、そのユーザに関するプレゼンス メッセージやステータスの更新が許可されません。Cisco Unified Personal Communicator を使用できるようにするには、そのユーザに対して Unified Personal Communicator のチェックボックスをオンにする必要があります。

Unified CM のライセンスの詳細については、次の Web サイトで入手可能な『 Cisco Unified Communications Manager Administration Guide 』の最新バージョンを参照してください。

http://www.cisco.com/en/US/products/sw/voicesw/ps556/prod_maintenance_guides_list.html

Unified CM は、複数のデバイスを使用するプレゼンス ユーザに対して、付加ライセンスを使用できる機能を提供します。この機能により、すでに Cisco Unified IP Phone を使用しているプレゼンス ユーザは、Cisco Unified Personal Communicator または Cisco IP Communicator を共有できます。付加ライセンスを有効にするには、Unified CM で Cisco Unified Personal Communicator の Primary Phone オプションを使用します。プライマリ Phone が Cisco Unified Personal Communicator に関連付けられている場合、付加ライセンスが有効になり、ライセンス ユニット計算に反映されます。

Cisco Unified Presence の配置

Cisco Unified Presence は、次のいずれかの構成で配置できます。

「シングルクラスタ配置」

「マルチクラスタ配置」

「WAN を介したクラスタリング」

「フェデレーション配置」

「インスタント メッセージング専用配置」

シングルクラスタ配置

図 23-9 に、Cisco Unified Presence、LDAP サーバ、および Cisco Unified Communications Manager 間で基本的な機能に使用される通信プロトコルを示します。Cisco Unified Presence の管理と設定の詳細については、次の Web サイトで入手可能な Cisco Unified Presence のインストール、管理、および設定に関するマニュアルを参照してください。

http://www.cisco.com/en/US/products/ps6837/tsd_products_support_series_home.html

図 23-9 Cisco Unified Presence コンポーネント間の対話

 

図 23-9 は、Cisco Unified Presence コンポーネント間の次の対話を示します。

1. Cisco Unified Presence サーバと Unified CM 間の SIP 接続は、すべての電話機の状態のプレゼンス情報の交換を処理します。

a. Unified CM の設定では、Cisco Unified Presence サーバをアプリケーション サーバとして Unified CM に追加する必要があります。また SIP トランクが Cisco Unified Presence サーバを指す必要があります。SIP トランクに設定するアドレスは、Cisco Unified Presence サーバに対して解決されるドメイン ネーム システム(DNS)サーバ(SRV)の Fully Qualified Domain Name(FQDN; 完全修飾ドメイン名)、または個別の Cisco Unified Presence サーバの IP アドレスです。Cisco Unified Presence 7.0(3) 以降のリリースは、管理者が Cisco Unified Presence の管理ページからシステム トポロジ ページにノードを追加すると、Cisco Unified Communications Manager アプリケーション サーバ エントリの設定を AXL/SOAP で自動的に処理します。

b. Cisco Unified Presence の設定は、Unified CM Presence Gateway で行われ、Unified CM とプレゼンス情報が交換されます。設定されるのは次の情報です。

Presence Gateway: server_fqdn :5070


server_fqdn は、Unified CM パブリッシャの FQDN、Unified CM サブスクライバ サーバに解決される DNS SRV FQDN、または IP アドレスです。


ネットワーク内の DNS の可用性が非常に高く、DNS SRV の利用が可能な場合、Cisco Unified Presence パブリッシャとサブスクライバの DNS SRV FQDN を使用して、Unified CM 上に SIP トランクを設定します。また、Unified CM サブスクライバの DNS SRV FQDN を同等の重み付けで使用し、Cisco Unified Presence サーバ上に Presence Gateway を設定します。この設定により、プレゼンス情報の交換に使用するすべてのサーバ間でプレゼンス メッセージングが均等に振り分けられます。

DNS がハイ アベイラビリティでない場合、またはネットワーク内で信頼できるオプションでない場合は、IP アドレスを使用する。IP アドレスを使用すると、単一のサブスクライバが指されるので、プレゼンス メッセージング トラフィックを複数の Unified CM サブスクライバ間で均等に振り分けることはできません。

Unified CM では、PUBLISH メソッド(SUBSCRIBE/NOTIFY ではなく)を設定し、Cisco Unified Presence への SIP トランク インターフェイス上で使用できるようにする CUP PUBLISH Trunk というサービス パラメータによって、通信をさらに簡素化し、使用帯域幅を削減します。CUP PUBLISH Trunk サービス パラメータを有効にした場合、ユーザをプライマリ内線だけでなく、ライン アピアランスと関連付ける必要があります。

2. Cisco Unified Presence と Unified CM との間のコンピュータ テレフォニー インテグレーション Quick Buffer Encoding(CTI-QBE)接続は、Cisco Unified Presence のプレゼンス対応ユーザが、Unified CM に登録済みの各自に関連付けられた電話機を制御するために使用するプロトコルです。この CTI 通信は、Cisco Unified Personal Communicator が Desk Phone モードで Click to Call を行う場合、または Microsoft Office Communicator が Microsoft Live Communications Server 2005 または Office Communications Server 2007 によって Click to Call を行う場合に実行されます。

a. Unified CM の設定では、ユーザを CTI Enabled グループに関連付け、そのユーザに割り当てられたプライマリ内線で CTI 制御を有効にする必要があります([Directory Number] ページのチェックボックス)。CTI Manager Service もまた、Cisco Unified Presence パブリッシャおよびサブスクライバとの通信に使用される各 Unified CM サブスクライバ上でアクティブにする必要があります。Microsoft Live Communications Server 2005 または Office Communications Server 2007 との統合には、Unified CM で、CTI Enabled グループと役割を使用して、アプリケーション ユーザを設定する必要があります。

b. Cisco Unified Personal Communicator と連携して使用するための Cisco Unified Presence の CTI 設定(CTI サーバおよびプロファイル)は、Unified CM とのデータベースの同期時に自動的に作成されます。すべての Cisco Unified Personal Communicator CTI 通信は、Cisco Unified Presence サーバ経由ではなく、直接 Unified CM で実行されます。

Microsoft Live Communications Server 2005 または Office Communications Server 2007 と連携して使用するための Cisco Unified Presence の CTI 設定(Desktop Control Gateway)では、Desktop Control Gateway のアドレス(Cisco Unified Communications Manager のアドレス)とプロバイダー(Unified CM で以前に設定されたアプリケーション ユーザ)を設定する必要があります。スケーラビリティを拡大させるため、最大 8 個の Cisco Unified Communications Manager アドレスをプロビジョンできます。Cisco Unified Presence サーバの Desktop Control Gateway の設定で使用できるのは、IP アドレスのみです。

3. AXL/SOAP インターフェイスは、Unified CM からのデータベースの同期を処理して、Cisco Unified Presence データベースにデータを入力します。

a. Unified CM では、その他の設定は必要ありません。

b. Cisco Unified Presence セキュリティ設定では、AXL 設定内の Unified CM AXL アカウントのユーザとパスワードを設定する必要があります。

Sync Agent サービス パラメータである User Assignment をデフォルトの [balanced] に設定すると、Cisco Unified Presence クラスタ内のすべてのサーバに対して、すべてのユーザが均等にロードバランスされます。管理者は、User Assignment サービス パラメータを [None] に変更して、Cisco Unified Presence クラスタ内の特定のサーバに手動でユーザを割り当てられます。

4. LDAP インターフェイスは、ログイン時に、Cisco Unified Personal Communicator ユーザの LDAP 認証に使用します。LDAP 同期と認証の詳細については、「LDAP ディレクトリ統合」の章を参照してください。

Unified CM は、手動設定によるすべてのユーザ エントリまたは LDAP からの直接の同期を処理し、Cisco Unified Presence がすべてのユーザ情報を Unified CM から同期させます。Cisco Unified Personal Communicator ユーザが Cisco Unified Presence サーバにログインし、Unified CM で LDAP 認証が有効な場合、Cisco Unified Presence は直接 LDAP に移動し、Bind 操作によって Cisco Unified Personal Communicator ユーザを認証します。Cisco Unified Personal Communicator の認証が完了すると、Cisco Unified Presence は情報を Cisco Unified Personal Communicator に転送してログインを続行します。

Microsoft Active Directory を使用する場合は、パラメータの選択を慎重に考慮してください。大規模な Active Directory 実装が存在し、設定で Domain Controller が使用されている場合、Cisco Unified Presence で十分なパフォーマンスが得られないことがあります。Active Directory の応答時間を改善するために、場合によっては、ドメイン コントローラをグローバル カタログに追加し、LDAP ポートを 3268 に設定する必要があります。

マルチクラスタ配置

前の項まででは、単一の Cisco Unified Presence クラスタが、単一の Unified CM クラスタと通信する配置トポロジについて説明しました。しかし単一のクラスタ内だけの通信では、プレゼンスやインスタント メッセージングの機能には限りがあります。そこで、プレゼンスとインスタント メッセージングの能力と機能を拡張できるよう、これらのスタンドアロンのクラスタにピア関係を設定することで、同じドメイン内の複数のクラスタ間で通信できるようになります。図 23-10 は、複数のクラスタやサイトを相互接続した場合の Cisco Unified Presence クラスタ間のピア関係を示します。この機能により、1 つのクラスタ内のユーザが、同じドメイン内の異なるクラスタにいるユーザと通信したり、プレゼンスをサブスクライブしたりできます。

図 23-10 Cisco Unified Presence のマルチクラスタ配置

 


) Cisco Unified Presence 8.6 クラスタ間ピア機能は、他の Cisco Unified Presence 8.6 クラスタおよび Cisco Unified Presence 7.x クラスタでのみサポートされています。Cisco Unified Presence 8.6 クラスタは、Cisco Unified Presence 8.5 または 8.0 クラスタとのクラスタ間ピアをサポートしていません。


フルメッシュのプレゼンス トポロジを作成するには、それぞれの Cisco Unified Presence クラスタと、同じドメイン内の個々の Cisco Unified Presence クラスタとの間に、個別のピア関係が設定されている必要があります。このクラスタ間ピアに設定されているアドレスは、リモートの Cisco Unified Presence クラスタ サーバに対して解決される DNS SRV FQDN、または単純に Cisco Unified Presence クラスタ サーバの IP アドレスです。

各 Cisco Unified Presence クラスタ間のインターフェイスには、AXL/SOAP インターフェイスとシグナリング プロトコル インターフェイス(SIP または XMPP)の 2 つが使用されます。AXL/SOAP インターフェイスは、ホーム クラスタ アソシエーションのためにユーザ情報の同期を処理しますが、これは完全なユーザ同期ではありません。シグナリング プロトコル インターフェイス(SIP または XMPP)は、サブスクリプション トラフィックと通知トラフィックを処理し、ユーザが同じドメイン内のリモート Cisco Unified Presence クラスタで検出された場合は、転送前に URI のホスト部分を書き換えます。

Cisco Unified Presence をマルチクラスタ環境に配置する場合、プレゼンス ユーザ プロファイルを決定する必要があります。プレゼンス ユーザ プロファイルは、マルチクラスタ プレゼンス配置の規模とパフォーマンスおよびサポート可能なユーザ数の決定に役立ちます。プレゼンス ユーザ プロファイルによって、一般的なユーザの連絡先(バディ)の数、およびそれらの連絡先の多くがローカル クラスタのユーザか、リモート クラスタのユーザかが確定します。

Cisco Unified Presence クラスタ間で生成されるトラフィックは、プレゼンス ユーザ プロファイルの特徴に直接比例します。たとえば、プレゼンス ユーザ プロファイル A は、30 個の連絡先を持ち、その 20% がローカルの Cisco Unified Presence クラスタのユーザで、80% がリモートの Cisco Unified Presence クラスタのユーザだとします。またプレゼンス ユーザ プロファイル B は、30 個の連絡先を持ち、その 50% がローカルの Cisco Unified Presence クラスタのユーザで、50% がリモートの Cisco Unified Presence クラスタのユーザだとします。この場合、プレゼンス ユーザ プロファイル B は、リモート クラスタ トラフィック量が小さいので、ネットワーク パフォーマンスが若干高く、帯域幅利用率が小さくなります。

WAN を介したクラスタリング

Cisco Unified Presence クラスタは、Wide Area Network(WAN; ワイド エリア ネットワーク)を介して配置されたサブクラスタのノードの 1 つを使用して配置できます。これにより、サイトをまたがるノード間でサブクラスタの地理的冗長性とユーザのハイ アベイラビリティが実現します。次のガイドラインは、Cisco Unified Presence の配置と WAN を介したクラスタリングの計画時に使用する必要があります。

データセンターの地理的冗長性とリモート フェールオーバー

Cisco Unified Presence クラスタは、単一サブクラスタ トポロジで 2 つのサイト間に配置できます。このトポロジでは、サブクラスタの一方のサーバが 1 つの地理的サイトに置かれ、サブクラスタの他方のサーバが別のサイトに置かれます。この配置では、5 Mbps 以上の帯域幅を確保し、遅延を 80 ms Round-Trip Time(RTT; ラウンド トリップ時間)以下に抑え、TCP によるメソッド イベント ルーティングを行う必要があります。

ハイ アベイラビリティと規模

Cisco Unified Presence のハイ アベイラビリティにより、サブクラスタ内の 1 つのノードのユーザは、サブクラスタ内の別のノードに自動的にフェールオーバーされます。最大 2 つのノードで構成される Cisco Unified Presence サブクラスタでは、リモート フェールオーバーは基本的に 2 つのサイト間(各ノードに 1 つのサイト)で行われます。スケーラブルなハイ アベイラビリティの Cisco Unified Presence クラスタでは、最大 3 つのサブクラスタを構成できます。したがって、スケーラブルなハイ アベイラビリティのリモート フェールオーバー トポロジは、次のような 2 つのサイトで構成されます。

サイト A:サブクラスタ 1 ノード A、サブクラスタ 2 ノード A、およびサブクラスタ 3 ノード A

サイト B:サブクラスタ 1 ノード B、サブクラスタ 2 ノード B、およびサブクラスタ 3 ノード B

この配置では、1 つのサブクラスタごとに 5 Mbps 以上の帯域幅を確保し、遅延を 80 ms Round-Trip Time(RTT; ラウンド トリップ時間)以下に抑え、TCP によるメソッド イベント ルーティングを行う必要があります。この配置に追加される新しい各サブクラスタには、データベースと状態の複製を処理するために、さらに 5 Mbps の専用帯域幅が必要です。

ローカル フェールオーバー

2 つのサイト間の Cisco Unified Presence クラスタ配置では、1 つのサイトごとに 1 つのサブクラスタ トポロジ(単一ノードまたはハイ アベイラビリティ構成のデュアル ノード)を構成することもできます。この場合、一方のサブクラスタを 1 つの地理的サイトに置き、他方のサブクラスタを別の地理的サイトに置きます。このトポロジにより、ユーザは、異なるサイトまたは場所にフェールオーバーせずに、(ハイ アベイラビリティまたはハイ アベイラビリティでない)ローカル サイトに残ることができます。この配置では、それぞれのサイトの各サブクラスタ間に 5 Mbps 以上の専用帯域幅を確保し、遅延を 80 ms Round-Trip Time(RTT; ラウンドトリップ時間)以下に抑え、TCP によるメソッド イベント ルーティングを行う必要があります。

帯域幅と遅延に関する考慮事項

WAN を介してノードが分割されたトポロジを持つ Cisco Unified Presence クラスタでは、ユーザのクライアント内の連絡先数が、帯域幅の要件や配置の基準に影響を及ぼす可能性があります。Cisco Unified Presence のクラスタ内およびクラスタ間で生成されるトラフィックは、プレゼンス ユーザ プロファイルの特性や配置に必要な帯域幅に直接関係します。帯域幅が小さい(10 Mbps 以下)環境のクライアントでは、リモート連絡先を 25% 以下にすることを推奨します。最大ラウンドトリップ遅延は、常に 80 ms 以下にする必要があります。

永続的なチャットとコンプライアンス ロギングに関する考慮事項

Cisco Unified Presence で永続的なチャット、メッセージ アーカイブ、またはコンプライアンス ロギングが有効であり、サブクラスタが WAN を介して分割されている場合、外部データベース サーバは外部データベース サーバを使用する Cisco Unified Presence サーバと同じ WAN 側に存在する必要があります。単一サーバで複数のデータベース インスタンスをサポートする機能と外部データベース サーバを同じ WAN 側に存在させる要件により、Cisco Unified Presence クラスが WAN を介して分割された場合は、2 つの外部データベース サーバが必要です。

フェデレーション配置

Cisco Unified Presence は企業間通信に対応するため、異なるドメイン間でプレゼンス情報やインスタント メッセージング通信を共有するドメイン間フェデレーションを搭載しています。ドメイン間フェデレーションの構築には、2 つの明示的な DNS ドメインを設定し、さらに DMZ にセキュリティ アプライアンス(Cisco Adaptive Security Appliance)を置いて、フェデレーション接続を企業で終端させる必要があります。フェデレーション ドメインが同じ信頼性境界内に存在する場合(配置では単一データセンター内にすべてのコンポーネントが含まれます)は、Adaptive Security Appliance を使用する必要がありません。ドメイン間フェデレーションについては、次の Web サイトで入手可能な『 Integration Guide for Configuring Cisco Unified Presence Interdomain Federation 』を参照してください。

http://www.cisco.com/en/US/products/ps6837/products_installation_and_configuration_guides_list.html

図 23-11 は、ドメイン A とドメイン B という 2 つの異なるドメインの間の、基本的なドメイン間フェデレーション配置を示します。DMZ の Adaptive Security Appliance(ASA)は、社内への境界として使用されます。XMPP トラフィックはそのまま通過しますが、SIP トラフィックは検査されます。フェデレーションのすべての着信および発信トラフィックは、フェデレーション ノードとして有効化された Cisco Unified Presence サーバ経由でルーティングされ、内部ではユーザがいるクラスタの適切なサーバにルーティングされます。マルチクラスタ配置では、クラスタ間ピアはトラフィックをドメイン内の適切なホーム クラスタに伝達します。大企業での配置においては、複数のノードをフェデレーション ノードとして有効化できます。その場合、各要求は、DNS SRV ルックアップから返されるデータのラウンドロビン実装に基づいてルーティングされます。

図 23-11 Cisco Unified Presence XMPP フェデレーション(ドメイン間)

 

また、Cisco Unified Presence では、Microsoft と AOL とのドメイン間フェデレーションを行えるように SIP からの設定も提供されます(図 23-12 を参照)。Cisco Unified Presence は、Microsoft Lync Server、Office Communications Server(OCS)、および Live Communications Server(LCS)とのドメイン間フェデレーションによって、基本プレゼンス(応対可能、不在、ビジー、オフライン)とポイントツーポイントのインスタント メッセージングを提供します。高度なプレゼンス機能(通話中、会議中、休暇中など)や高度なインスタント メッセージング機能はサポートされていません。Cisco Unified Presence による AOL とのドメイン間フェデレーションにより、AOL パブリック コミュニティ(aim.com、aol.com)のユーザ、AOL によりホストされたドメインのユーザ、および AOL とのフェデレーションを行う遠端企業のユーザ(つまり、AOL はクリアリング ハウスとして使用されます)とのフェデレーションが可能になります。


) Cisco Unified Presence では、AOL ネットワーク(ホストされたネットワークとパブリック コミュニティの両方から構成されます)の各ドメインに対して SIP フェデレーション(ドメイン間と AOL)を設定する必要があります。ホストされた一意のドメインをそれぞれ設定する必要がありますが、AOL ネットワークではユーザを user@aol.com または user@aim.com と指定できるため、単一の aol.com パブリック コミュニティだけを指定する必要があります。


ドメイン間フェデレーション設定では、図 23-12 に示すように、Cisco Unified Presence と Microsoft Office Communications Server(OCS)の間の特定のフェデレーションも可能です。Cisco Unified Presence は、Microsoft Office Communications Server(OCS)または Live Communications Server(LCS)とのドメイン間フェデレーションによって、基本プレゼンス(応対可能、不在、ビジー、オフライン)とポイントツーポイントのインスタント メッセージングを提供します。高度なプレゼンス機能(通話中、会議中、休暇中など)や高度なインスタント メッセージング機能はサポートされていません。

図 23-12 Cisco Unified Presence SIP フェデレーション(ドメイン間)

 

表 23-5 は、Cisco Unified Presence と Microsoft Office Communications Server の間の状態のマッピングを示します。

表 23-5 プレゼンス ステータスのマッピング

シスコでのステータス
シスコのランプの色
Microsoft Office Communications Server でのステータス
AOL に対するステータス

不在

退席中

退席中

割込不可

ビジー

退席中

ビジー

ビジー

退席中

電話中

黄色

ビジー

退席中

会議中

黄色

ビジー

退席中

退席中

黄色

退席中

退席中

応対可

応対可

応対可

応対不可/オフライン

グレー

オフライン

オフライン


) Cisco Unified Presence は、他のドメインが、DNS SRV によって Cisco Unified Presence サーバを検出できるように、ドメインに関する DNS SRV レコードをパブリッシュする必要があります(SIP、XMPP、および各テキスト会議ノード)。Microsoft Office Communications Server または Live Communications Server 配置では、Cisco Unified Presence が Access Edge サーバ上の Public IM Provider として設定されているので、このようなパブリッシュが必要です。Cisco Unified Presence サーバが DNS SRV を使用している Microsoft ドメインを検出できない場合、Cisco Unified Presence で外部ドメインのスタティック ルートを設定する必要があります。


Cisco Unified Presence のフェデレーション配置は、Adaptive Security Appliance と Cisco Unified Presence サーバ間にロード バランサを使用することで、冗長性のある構成にできます。または、冗長構成の Adaptive Security Appliance によって冗長性を実現することもできます。

フェデレーション配置に関するその他の設定と配置上の考慮事項については、次の Web サイトで入手可能な『 Integration Guide for Configuring Cisco Unified Presence for Interdomain Federation 』の最新バージョンを参照してください。

http://www.cisco.com/en/US/products/ps6837/products_installation_and_configuration_guides_list.html

図 23-13 に示すパーティション化されたドメイン内フェデレーション配置はセカンダリ オプションであり、これにより、Cisco Unified Presence と Microsoft Live Communications Server 2005 または Office Communications Server 2007 R2 は、同じプレゼンス ドメイン内でプレゼンスおよびインスタント メッセージングをフェデレーションできます。ユーザは、単一プレゼンス ドメイン内の両方の配置にわたってパーティション化され、Cisco Unified Presence または Microsoft Live Communications Server か Office Communications Server のいずれかでライセンス供与されます。シスコ プラットフォームと Microsoft プラットフォームの両方で同時に特定のユーザへのライセンス供与を行うことはできません。

図 23-13 Cisco Unified Presence ドメイン内フェデレーション

 


) Microsoft Office Communications Server 2007 R1 は、パーティション化されたドメイン内フェデレーション配置でサポートされていません。


シスコ プラットフォームと Microsoft プラットフォーム間のパーティション化されたドメイン内フェデレーションは、SIP/SIMPLE プロトコルに基づいており、Microsoft Office Communications Server の Cisco Unified Presence ドメイン間フェデレーション サポートでサポートされているため、基本プレゼンスおよびインスタント メッセージング交換が可能になります。高度なプレゼンスおよびグループ チャット機能は、パーティション化されたドメイン内フェデレーションではサポートされていません。

ドメイン間フェデレーションおよびパーティション化されたドメイン内フェデレーションは、次の条件で同時にサポートされます。

XMPP フェデレーションが Cisco Unified Presence 配置で有効になっているが、Cisco Unified Presence のライセンスされたユーザのみが使用できる。

SIP フェデレーションが Cisco Unified Presence または Microsoft Live Communications Server 2005 か Office Communications Server 2007 R2 のいずれかで有効になっている。ただし、SIP フェデレーションがシスコ ユーザと Microsoft ユーザの両方で使用可能になるには、SIP フェデレーションが Microsoft Live Communications Server 2005 または Office Communications Server 2007 R2 で有効になっている必要がある。

Cisco Unified Presence 7. x での SIP クラスタ間トランキングが、パーティション化されたドメイン内フェデレーションで使用できない。

Microsoft Office Communications Server との SIP/SIMPLE ドメイン間フェデレーションが、パーティション化されたドメイン内フェデレーションとともに必要な場合は、Microsoft Live Communications Server または Office Communications Server がその外部フェデレーションを管理する。Cisco Unified Presence 管理は、外部ドメインの Microsoft 環境へのスタティック ルートを使用して設定する必要がある。

インスタント メッセージング専用配置

Cisco Unified Presence では、エンタープライズ クラスのインスタント メッセージング専用のソリューションが可能です。このソリューションでは、まだ完全な Unified Communications 配置が提供されていないケースで配置するために、「Cisco Unified Presence の企業インスタント メッセージング」に定義されているとおりのプレゼンスとインスタント メッセージングの完全なサポートが提供されます。インスタント メッセージング専用の環境に配置された Cisco Unified Presence クラスタは、1 つのクラスタ内で最大 3 台のサーバをサポートします(図 23-14 を参照)。Cisco Unified Presence 上のインスタント メッセージング専用ユーザも、LDAP 同期を利用するか、または手動のプロビジョニングによって、AXL/SOAP インターフェイスを通じて Unified CM からプロビジョニングできます。Cisco Unified Personal Communicator 8.0 とサードパーティ製 XMPP クライアントが、Cisco Unified Presence のインスタント メッセージング専用配置でサポートされるクライアントです。これ以外は、Cisco Unified Presence のその他の設計ガイドラインがすべて当てはまります。

図 23-14 インスタント メッセージング専用ユーザ モードの配置

 

Cisco Unified Presence の移行

Cisco Unified Presence の配置のリリース 8. x への移行は、Cisco Unified Presence 7. x からだけサポートされています。バージョン 7. x から 8. x に移行した場合、Cisco Unified Presence クラスタ上のユーザ割り当てはサーバ単位で維持されます。

Cisco Unified Presence の移行には、次のガイドラインが適用されます。

複数のクラスタを使用した Cisco Unified Presence 7. x の配置では、Cisco Unified Presence 8. x にアップグレードする前に、クラスタ内の各サーバでプレゼンス エンジンを非アクティブにする必要があります。 非アクティブにしたプレゼンス エンジンは、すべてのサーバを Cisco Unified Presence 8. x にアップグレードしてから再アクティブ化してください。

複数のクラスタを使用した Cisco Unified Presence 7.x の配置では、すべてのクラスタを同時に Cisco Unified Presence 8. x にアップグレードすることを推奨します。

Cisco Unified Presence の配置をバージョン 8. x に移行すると、別の標準プロトコル XMPP が導入され、Jabber XCP アーキテクチャが追加されます。Cisco Unified Personal Communicator 7. x 、Microsoft Office Communications Server とのドメイン間フェデレーション、およびサードパーティ製のアプリケーションのすべてで、SIP/SIMPLE サブスクリプションが作成されます。アクティブな SIP/SIMPLE サブスクリプションの数は、Real-Time Monitoring Tool(RTMT)の Active Subscription カウンタを使用して参照できます。Cisco Unified Presence 8. x では、これらのサブスクリプションは SIP Federation Connection Manager を使用して管理されます。アクティブな SIP/SIMPLE サブスクリプションの数が非常に多い場合(20,000 を超える場合)や、アップグレード後にサブスクリプションが失敗するようになった場合は、SIP Federation Connection Manager のサービス パラメータ Pre-allocated SIP stack memory (bytes) を現在のデフォルト値の 2 倍の値に設定することを推奨します。

Cisco Unified Presence サーバのポリシー

Cisco Unified Presence サーバのポリシーは、管理者ではなく、ユーザが設定します。ユーザがポリシー ルールに変更を加えなければ、すべてがオープンで利用可能なデフォルトのルールが適用されます。すべてのポリシー設定は、https:// <cup_server_address> /cupuser/ の Cisco Unified Presence ユーザ ページにある [User Options] 領域で制御できます。

ユーザは、これらのルールが適用されるウォッチャのアクセス コントロール リスト(ACL)が入ったルール セットを設定できます。各ルール セットには、次の 3 種類のルールがあります。

表示ルール

ブロック:ウォッチャに対して応対不可のプレゼンス ステータスが表示され、ユーザのデバイス ステータスは表示されません。

到達可能性のみ:ウォッチャに対して全体のプレゼンスだけが表示され、デバイスの詳細情報は表示されません。

すべての状態(デフォルト):ウォッチャに対して全体のプレゼンスに加え、フィルタリングされていないデバイス ステータス情報がすべて表示されます。

プレゼンス ルール

優先順位ベースのルール(最初に一致した項目)に従ってプレゼンス(away、available、busy、unavailable、do not disturb、unknown)が表示されます。

デバイス タイプ、メディア タイプ、カレンダー ベースのルール(たとえば、携帯電話が busy またはカレンダーが busy の場合は、全体のプレゼンスを busy とする。インスタント メッセージング デバイスのいずれかが do-not-disturb の場合、全体のプレゼンスを do-not-disturb とする)。電話から設定された do-not-disturb はクライアント デバイスに伝達されません。

フィルタリング ルール

特定のデバイス タイプ、メディア タイプ、またはカレンダーのプレゼンス ステータスを除外します。

フィルタリング ルールはプレゼンスの判定に先立って適用されるので、フィルタリングされたデバイスのステータスが、ユーザのプレゼンス ステータスに影響を与えることはありません。ユーザはまた、プレゼンス ルールとフィルタリング ルールに使用するデバイス タイプ(たとえば、携帯電話、オフィスの電話など)を定義できます。

プライバシー リストはサブスクリプションに基づくため、連絡先リストのユーザは常にユーザのプレゼンスを確認することを許可されます。ユーザの連絡先リストに存在するユーザをブロックするには、ブロックするユーザをブロック リストに明示的に追加する必要があります。

Cisco Unified Presence の企業インスタント メッセージング

Cisco Unified Presence には、Jabber Extensible Communications Platform(XCP)でサポートされている企業インスタント メッセージング機能が組み込まれています。また、マルチデバイス ユーザ エクスペリエンスのサポートを向上するためにいくつかの変更を行うことができます。Cisco Unified Presence では、Jabber XCP インスタント メッセージング ルーティング アーキテクチャが変更され、最初のインスタント メッセージが、既存の Jabber XCP インストールで行われるように最も優先順位の高いデバイスにルーティングされるのではなく、ユーザの負ではない優先順位のすべてのログイン済みデバイスにルーティングされます。Cisco Unified Presence SIP クライアントおよび XMPP クライアント間のポイントツーポイントのインスタント メッセージングの下位互換性サポートは、IM ゲートウェイによって提供されます。

マルチユーザ チャットとも呼ばれるテキスト会議は、アドホック グループ チャットおよび永続的なグループ チャットとして定義され、Jabber XCP フィーチャ セットの一部としてサポートされます。また、オフライン インスタント メッセージング(現在オフラインであるユーザのためにインスタント メッセージを保存する機能)も Jabber XCP フィーチャ セットの一部としてサポートされます。 Cisco Unified Presence では、これらの各インスタント メッセージング機能における保存は、異なる場所で処理されます。オフライン インスタント メッセージングは、Cisco Unified Presence IDS データベースにローカルに保存されます。アドホック グループ チャットは、Cisco Unified Presence でメモリ内にローカルに保存されます。永続的なグループ チャットには、チャット ルームおよび会話を保存するための外部データベースが必要です。外部データベースとしては、PostgreSQL だけがサポートされています( http://www.postgresql.org/ を参照)。

Cisco Unified Presence では、外部データベースの基本的なインターフェイスが使用され、データベースの管理、インターフェイス フック、または設定は提供されません。Cisco Unified Presence を永続的なグループ チャットとともに配置する場合は、クラスタ内の各サーバに個別のデータベース インスタンスが必要です。(図 23-15 を参照)。データベース インスタンス間で同じハードウェアを共有することはできますが、必ずしも共有する必要はありません。

図 23-15 Cisco Unified Presence の永続的なチャット

 

Cisco Unified Presence のメッセージ アーカイブとコンプライアンス準拠

Jabber XCP アーキテクチャの一部として、Cisco Unified Presence にはメッセージ アーカイバ コンポーネントが含まれています。このコンポーネントによって、ブロックしないネイティブなコンプライアンス準拠の一部として、テキスト会議メッセージ、フェデレーション メッセージ、およびクラスタ間メッセージを外部データベースにロギングできます。 Cisco Unified Presence におけるネイティブなコンプライアンス準拠およびメッセージ アーカイブには、図 23-16 に示すように、クラスタごとに PostgreSQL データベース インスタンスが必要です。同じデータベースを複数のクラスタで共有できますが、マルチクラスタ配置において多数のユーザがいる場合には、複数のデータベース サーバが必要になる可能性があります。

図 23-16 Cisco Unified Presence のネイティブなコンプライアンス準拠とメッセージ アーカイブ

 

メッセージのロギング、およびメッセージ配信とメッセージ内容へのポリシーの適用が可能な、サードパーティ製のブロックするコンプライアンス ソリューションは、サードパーティ製のコンプライアンス サーバ ソリューションによって提供されます。Cisco Unified Presence におけるサードパーティ製品によるコンプライアンス準拠には、図 23-17 に示すように、クラスタ内の各サーバにコンプライアンス サーバが必要となります。

図 23-17 Cisco Unified Presence におけるサードパーティ製品によるコンプライアンス準拠

 

インスタント メッセージング ストレージの要件

メッセージ アーカイブと永続的なチャット機能は、外部データベースを使用してメッセージをオフラインで保存します。配置のストレージ要件には、カスタマー トポロジ、データベースの調整方法、組織内でのメッセージングの使用方法などの複数の考慮事項が存在します。次の計算は、外部データベース ストレージ配置のロー データベース ストレージ要件を見積もるために使用する入力値のガイドラインを提供します。これらの計算では、シングルバイト文字データ エンコーディングを前提としています。したがって、国際化された文字セットが使用される場合は追加のストレージが必要になることがあります。

Cisco Unified Presence は SIP クライアントと XMPP クライアントの両方をサポートし、プロトコルに応じて 1 つのメッセージあたりのオーバーヘッドのサイズが若干異なります。メッセージ アーカイブの 1 つのメッセージあたりのオーバーヘッドは、実際には配置、Jabber ID/UserID サイズ、クライアント タイプ、およびスレッド ID に応じて大きくなったり、小さくなったりすることがあります。したがって、平均のオーバー サイズが使用されます。SIP ベースのメッセージの場合、平均オーバーヘッドは 800 バイトになり、XMPP メッセージの場合、平均オーバーヘッドは 600 バイトになります。

Cisco Unified Personal Communicator 7. x ユーザに対する 1 か月あたりのメッセージ アーカイブの最低ストレージ要件(バイト単位)は、次のように計算できます。

(ユーザ数)∗(1 時間あたりのメッセージ数)∗(1 か月あたりのビジー時間数)∗(800 +(3 ∗ 1 つのメッセージあたりの文字数))

Cisco Unified Personal Communicator 8. x ユーザに対する 1 か月あたりのメッセージ アーカイブの最低ストレージ要件(バイト単位)は、次のように計算できます。

(ユーザ数)∗(1 時間あたりのメッセージ数)∗(1 か月あたりのビジー時間数)∗(600 +(3 ∗ 1 つのメッセージあたりの文字数))

Cisco Unified Presence のコンプライアンス設定で Enable Outbound Message Logging が有効な場合は、上記のメッセージ アーカイブ要件を 2 倍にする必要があります。

Cisco Unified Personal Communicator 8. x ユーザに対する 1 か月あたりの永続的なチャットの最低ストレージ要件(バイト単位)は、次のように計算できます。

(ユーザ数)∗(1 時間あたりの永続的なチャット メッセージ数)∗(1 か月あたりのビジー時間数)∗(700 +(3 ∗ 1 つのメッセージあたりの文字数))


) 永続的なチャットは XMPP クライアントでのみサポートされ、700 バイトの平均オーバーヘッドを使用します。


これらのメッセージ アーカイブ数と永続的なチャット数は、長期の平均値に基づいた最小ストレージ要件です。したがって、非常に大きい UserID、予想よりも大きいインスタント メッセージ長、およびストレージ要件を増加させる可能性がある他の要因に対応するために、1.5(150%)のバッファ係数を使用する必要があります。 表 23-6 表 23-7 は、それぞれ Cisco Unified Personal Communicator 8. x と 7. x のストレージ要件のいくつかの例を示しています。

 

表 23-6 Unified Personal Communicator 8.x メッセージ ロギング ストレージ要件の例

プロファイル
ユーザ数
1 時間あたりのメッセージ数
1 か月あたりのビジー時間数
メッセージの平均サイズ
メッセージ アーカイブ ストレージの要件
永続的なチャット ストレージの要件

1500

10

200

100

2.7 GB

3.0 GB

2500

15

200

250

10.2 GB

10.9 GB

2500

25

200

500

26.3 GB

27.5 GB

 

表 23-7 Unified Personal Communicator 7.x メッセージ ロギング ストレージ要件の例

プロファイル
ユーザ数
1 時間あたりのメッセージ数
1 か月あたりのビジー時間数
メッセージの平均サイズ
メッセージ アーカイブ ストレージの要件

1500

10

200

100

3.3 GB

2500

15

200

250

11.7 GB

2500

25

200

500

28.8 GB

Cisco Unified Presence のカレンダー統合

Cisco Unified Presence は、Microsoft Exchange 2003、2007、または 2010 とのカレンダー モジュール インターフェイスを使用してカレンダー ステータスを取得し、それをプレゼンス ステータスに集約できます。Microsoft Exchange の統合は、Microsoft Active Directory 2003 および Active Directory 2008 と Windows Server 2003 および Windows Server 2008 でサポートされます。Microsoft Exchange 2003 または 2007 では、WebDAV プロトコル(RFC 2518)の拡張に基づいて構築された Outlook Web Access(OWA)経由で、サーバからカレンダー データを取得できます。Microsoft Exchange 2007 または 2010 では、Microsoft Exchange からの要求の送信や通知の受信を可能にする Exchange Web Services(EWS)経由で、サーバからカレンダー データを取得できます。Microsoft Exchange との統合は、カレンダー アプリケーション用の別のプレゼンス ゲートウェイによって実現されます。管理者が Outlook 対応のプレゼンス ゲートウェイを設定すると、ユーザは自分のプレゼンス ステータスをカレンダー情報に集約するかどうかを切り替えられるようになります( 表 23-8 を参照)。

表 23-8 カレンダー ステータスと集約されたプレゼンス ステータス

Cisco Unified Presence のステータス
カレンダー ステータス

応対可

空き時間/仮承諾

アイドル/ビジー

ビジー

退席中

不在

カレンダー情報の取得に使用される交換 ID は、そのユーザの LDAP 構造の電子メール ID から取得されます。電子メール ID が存在しない場合、または LDAP が使用されていない場合は、Cisco Unified Presence のユーザ ID が交換 ID としてマッピングされます。

Cisco Unified Presence サーバから Microsoft Exchange Server へのカレンダー ステータスに関するサブスクリプションによって、情報が収集されます。図 23-18 は、このやり取りを示します。

Outlook Web Access カレンダー統合

この機能には、UDP HTTP(Microsoft Exchange Notification Port)リッスン ポートのポート アドレスであるサービス パラメータが必要です。このポートは、Microsoft Exchange が、カレンダー イベントの特定のサブスクリプション識別情報に対する変更を示す通知(NOTIFY によって示される)を送信するポートです。(図 23-18 を参照)。

図 23-18 Cisco Unified Presence と Microsoft Exchange 間の Outlook Web Access 通信

 

SEARCH トランザクションは、一定の期間についてユーザのカレンダーを検索します。このトランザクションは、ユーザが、カレンダー情報をプレゼンス ステータスに含めるようにプレゼンスを設定した場合に呼び出されます。検索結果は、空き時間/ビジー トランザクションのリストに変換されます。SUBSCRIBE メッセージは、フォルダ /exchange/user X /Calendar で、ユーザの空き時間/ビジー状態に関する変更が生じた場合に通知を求めるサブスクリプションを示します。POLL メソッドは、クライアントが特定のイベントを受信したこと、またはそれに対して応答したことを確認します。UNSUBSCRIBE メッセージは、それまでの 1 つ以上のサブスクリプションを終了します。

Cisco Unified Presence Outlook Web Access 統合では、ヘッダーの一部として符号化された Exchange Server の実際の URL を含む追加の HTTP POST トランザクション要求を実行する、フォーム ベースの認証を有効にできます(図 23-19 を参照)。

図 23-19 Cisco Unified Presence カレンダーを使用したフォーム ベース認証

 


) Cisco Unified Presence は、単一または複数の Microsoft Exchange Server とともに単一のフォレスト内にのみ配置できます。Microsoft Exchange 配置では、複数の Exchange Server で構成されるクラスタが使用できるので、Cisco Unified Presence は、Cisco Unified Presence がステータスを要求するユーザをホストしている Exchange Server への REDIRECT メッセージを受け入れます。


多言語カレンダーのサポート

カレンダー統合配置の要件で複数の言語を指定する場合は、次の設計ガイドラインに従ってください。

Cisco Unified Presence には、Cisco Unified Communications Manager と同様に、ユーザが必要なロケールを選択できるように適切なロケールがインストールされている必要があります。

Cisco Unified Presence は、カレンダー統合用に Unified Communications の標準ロケールをすべてサポートしています。

エンド ユーザ用ページ、または管理用の Bulk Administration Tool によって、ユーザに目的のロケールが設定される必要があります。

Cisco Unified Presence は、最初の照会とともに適切なロケール フォルダを送信します。照会は必要に応じて、フロントエンドまたはクライアント アクセス用 Microsoft Exchange Server の最初の応答によってリダイレクトされます。

IP Phone Messenger および会議通知機能を使用する場合は、ユーザのロケールを、電話機の IP Phone Messenger サービスが使用されているロケールと同じに設定する必要があります。

Exchange Web Services カレンダー統合

Cisco Unified Presence では、ユーザの全体のプレゼンス ビューに集約されるカレンダー ステータス情報を Microsoft Exchange Web Services が収集することを許可するよう設定できます。ユーザ メールボックスが設定された Exchange サーバに存在する場合、Cisco Unified Presence は Exchange サーバと直接通信します。その一方で、ユーザ メールボックスが設定されたものと異なる Exchange サーバに存在する場合、Cisco Unified Presence は Exchange サーバのリダイレクションに従ってユーザ メールボックスが存在するサーバを見つけます。サーバ ファームの Exchange サーバだけが、設定された Exchange サーバとして機能できます。これらのサーバの 1 つだけをサーバ ファームから指定する必要があります。

Microsoft Exchange Web Services は、エンドユーザが使用する言語に関係なく、Exchange クライアント アクセス サーバと連携するために使用されるプロトコルを指定します。したがって、エンドユーザの言語を決定するためにロケールを使用する必要はありません。Cisco Unified Presence カレンダー統合は、単一の Microsoft Exchange フォレストでのみサポートされます。

Cisco Unified Presence Exchange Web Services カレンダー統合は、カレンダー情報のポーリング(図 23-20 を参照)とカレンダー情報のサブスクリプション/通知(図 23-21 を参照)の両方をサポートします。さまざま設定パラメータを使用して、ポーリング間隔のレート、サブスクリプション頻度、およびタイマーの耐障害性を制御します。設定の詳細については、次の Web サイトで入手可能な『 Integration Note for Configuring Cisco Unified Presence with Microsoft Exchange 』を参照してください。

http://www.cisco.com/en/US/products/ps6837/products_installation_and_configuration_guides_list.html

図 23-20 Cisco Unified Presence カレンダーを使用した Exchange Web Services のポーリング

 

図 23-21 Cisco Unified Presence カレンダーを使用した Exchange Web Services のサブスクリプション/通知

 

Client Access Server(CAS; クライアント アクセス サーバ)ロールがインストールされた各サーバに対して Service Connection Point(SCP)Active Directory オブジェクトが作成された場合は、Cisco Unified Presence で Exchange Web Services Auto Discover もサポートされます。Auto Discover では、ドメインと、ホストおよびポートの代わりにサイト(任意)を使用してカレンダー ゲートウェイが設定されます。Cisco Unified Presence は、自動検出アルゴリズムを使用して適切なクライアント アクセス サーバである Exchange Server と接続するのに使用する Exchange Web Services URL を調べます。

Cisco Unified Presence のモビリティ統合

Cisco Unified Presence は、連絡先リストとプレゼンス ステータスを Cisco Unified Mobility Advantage と Cisco Unified Mobile Communicator と統合できます。Cisco Unified Mobile Communicator は、引き続き Cisco Unified Mobility Advantage と直接通信を行いますが、Cisco Unified Mobility Advantage は、AXL/SOAP および SIP 経由で Cisco Unified Presence とやり取りします。

Cisco Unified Mobility Advantage が、Cisco Unified Presence との間で管理セッションを確立するには、その前に Cisco Unified Presence と Cisco Unified Mobility Advantage 上でアプリケーション ユーザを設定する必要があります。Cisco Unified Mobile Communicator のエンド ユーザ ログインにより、Cisco Unified Presence に対してシステム設定、ユーザ設定、連絡先リスト、プレゼンス ルール、およびアプリケーション ダイヤル ルールを求める Cisco Unified Mobility Advantage SOAP 要求が生成されます。その後、Unified Communicator Change Notifier(UCCN)設定と Presence SIP サブスクリプションが実行されます。図 23-22 は、Cisco Unified Mobility Advantage と Cisco Unified Presence の間の対話を示します。

図 23-22 Cisco Unified Mobile Communicator のコール フロー

 

図 23-22 のコールフローは、次の一連のイベントを示しています。

1. Cisco Unified Mobility Advantage が、スーパーユーザ アプリケーション ユーザ(CCMAdministrator)経由で Cisco Unified Presence に対して SOAP ログイン要求を開始し、Cisco Unified Presence がセッション キーを返します。このアプリケーション ユーザは、Cisco Unified Presence と Cisco Unified Mobility Advantage の両方で作成しておく必要があります。

2. Cisco Unified Mobile Communicator エンド ユーザがログインし、Cisco Unified Presence がセッション キーを返します。

3. Cisco Unified Mobility Advantage が、ユーザの代わりに(セッション キーを使用して) get-all-config SOAP 要求を開始し、システム設定、ユーザ設定、連絡先リスト、プレゼンス ルール、およびアプリケーション ダイヤル ルールを取得します。

4. Cisco Unified Mobility Advantage が、Unified Communicator Change Notifier(UCCN)サブスクリプションをユーザの profileconfig イベント パッケージとともに送信します。

5. Cisco Unified Mobility Advantage が、Presence サブスクリプションをユーザの presence イベント パッケージとともに送信します。

Cisco Unified Mobility Advantage を Cisco Unified Presence と統合する場合は、次の要件に従ってください。

Cisco Unified Mobility Advantage は、単一の Cisco Unified Communications Manager クラスタと単一の Cisco Unified Presence クラスタに配置する必要があります。

1 つの Cisco Unified Mobility Advantage 配置で、1000 人を超える Cisco Unified Mobile Communicator ユーザの統合はできません。

Cisco Unified Presence クラスタには、3 つ以上のノードを置くことはできません。

Cisco Unified Presence のサードパーティ製 Open API

Cisco Unified Presence は、SIP/SIMPLE と XMPP に加え、HTTP を介してサードパーティ製アプリケーションを統合できます。HTTP インターフェイスは、設定インターフェイスのほか、Representational State Transfer(REST)経由のプレゼンス インターフェイスを備えています。サードパーティ製の Open API は、プレゼンスへのアクセス メカニズムとして、リアルタイム イベンティング モデルとポーリング モデルの 2 つのメカニズムを持っています。

リアルタイム イベンティング モデル

リアルタイム イベンティング モデルでは、Cisco Unified Presence 上でアプリケーション ユーザを使用することにより、ユーザがそのセッション キーを使用してログインできるようになります。ユーザはログインすると、Representational State Transfer(REST)を使用してプレゼンスの更新について登録とサブスクリプションを行います。図 23-23 は、サードパーティ製の Open API のリアルタイム イベンティング モデルにおける Cisco Unified Presence との対話を示します。

図 23-23 サードパーティ製 Open API リアルタイム イベンティング モデル

 

図 23-23 のコールフローは、次の一連のイベントを示しています。

1. アプリケーションが、スーパーユーザ アプリケーション ユーザ(APIUser)経由で Cisco Unified Presence に対して SOAP ログイン要求を開始し、Cisco Unified Presence がセッション キーを返します。これにより、アプリケーションはセッションキーを使用してエンド ユーザをログインさせられるようになります(実質的には、エンド ユーザがアプリケーション経由でログインします)。

2. エンド ユーザが、アプリケーションユーザ セッション キーを使用してエンドポイントを登録します。

3. アプリケーションが、ユーザの代わりに(セッション キーを使用して)サブスクライブ要求を開始し、ユーザ情報、連絡先リスト、およびプレゼンス ルールを取得します。

4. Cisco Unified Presence が、非保護の通知を送信します。

5. アプリケーションが、ユーザのプレゼンス ステータスを要求します。

ポーリング モデル

ポーリング モデルでは、Cisco Unified Presence 上でアプリケーション ユーザを使用することにより、ユーザがそのセッション キーを使用してログインできるようになります。ユーザがログインすると、アプリケーションは、ここでも Representational State Transfer(REST)を使用して、定期的にプレゼンスの更新を要求します。図 23-24 は、サードパーティ製の Open API のポーリング モデルにおける Cisco Unified Presence との対話を示します。

図 23-24 サードパーティ製オープン API ポーリング モデル

 

図 23-24 のコールフローは、次の一連のイベントを示しています。

1. アプリケーションが、スーパーユーザ アプリケーション ユーザ(APIUser)経由で Cisco Unified Presence に対して SOAP ログイン要求を開始し、Cisco Unified Presence がセッション キーを返します。これにより、アプリケーションはセッションキーを使用してエンド ユーザをログインさせられるようになります(実質的には、エンド ユーザがアプリケーション経由でログインします)。

2. アプリケーションがプレゼンス ステータスを要求します。イベンティング モデルは省略されます。

3. アプリケーションがプレゼンス ステータスを要求します。イベンティング モデルは省略されます。


) ポーリング モデルでは、基本プレゼンスと高度なプレゼンスの両方が取得できますが、Presence サーバの負荷が大きくなります。


Extensible Messaging and Presence Protocol インターフェイス

Jabber XCP アーキテクチャでは、プレゼンス、インスタント メッセージング、および参加者管理のためのクライアント XMPP インターフェイスおよび JabberWerx AJAX インターフェイスという 2 つのオープンなインターフェイスを追加で使用できます。クライアント XMPP の機能によって、サードパーティ製の XMPP クライアントにプレゼンス、インスタント メッセージング、および参加者管理を統合できます。これは、Cisco Unified Presence における SIP/SIMPLE インターフェイスを補完するインターフェイスです。クライアント XMPP インターフェイスは、Cisco Unified Presence 内では通常の XMPP クライアントとして処理されます。そのため、インターフェイスのサイジングは、通常の XMPP クライアントとして処理する必要があります。

JabberWerx AJAX API は、Jabber XCP 機能を Web アプリケーションおよびウィジェットに統合するための Web 2.0 スタイルのインターフェイスを提供し、Cisco Unified Presence から直接利用できます。JabberWerx AJAX API は Bidirectional-streams Over Synchronous HTTP(BOSH)インターフェイスと通信するクライアント側専用の JavaScript ライブラリです。BOSH は、基本的にロングポーリング手法を使用してサーバから Web ブラウザにデータをプッシュできる XMPP over HTTP インターフェイスです。

いずれかのモデルのサードパーティ製の Open API を Cisco Unified Presence と統合する場合は、次の要件に従ってください。

プレゼンス インターフェイスに対する証明書(sipproxy.der)と設定インターフェイスに対する証明書(tomcat_cert.der)が必要です。

1 つの Cisco Unified Presence 配置で、1000 人を超えるサードパーティ製の Open API ユーザの統合はできません。

パフォーマンスの向上を図るには、サードパーティ製 Open API ユーザを Cisco Unified Presence クラスタにあるすべてのサーバに均等に振り分けてください。

Cisco Unified Presence のサードパーティ製 Open API の詳細については、次の Web サイトの Cisco Developer Services を参照してください。

http://developer.cisco.com/web/cupapi

開発者向けの情報は、Cisco Developer Community にも用意されています。次の Web サイトからログインしてアクセスしてください。

http://developer.cisco.com/

Cisco Unified Presence の設計上の考慮事項

LDAP 統合が可能な場合、すべてのユーザ情報(番号、ID など)は、単一のソースから Unified CM との LDAP 同期を使用してプルする必要があります。ただし、LDAP server および LDAP 同期が有効でない Unified CM の両方を含む配置の場合、管理者は、ユーザのディレクトリ番号のアソシエーションの設定にあたって、Unified CM と LDAP の両方に一貫した設定を行う必要があります。

Cisco Unified Presence は、Diffserv コード ポイント(DSCP)により、レイヤ 3 IP パケットをマーキングします。Cisco Unified Presence は、SIP プロキシの下の Differential Service Value サービス パラメータ(デフォルトは DSCP 24(PHB CS3))に基づいて、すべての IM およびプレゼンス トラフィックにマーキングします。Cisco Unified Presence 8.5 以降のリリースでは、この設定は XMPP トラフィックにも適用可能です。(Cisco Unified Presence 8.0 の場合、この値は XMPP トラフィックの DSCP 24(PHB CS3)にハードコード化されており、設定できません)。

Cisco Unified Presence のプレゼンス ポリシーは、ユーザが作成した定義されたルール セットによって、厳格に制御されます。

Cisco Unified Presence パブリッシャとサブスクライバは、Unified CM パブリッシャと共存する必要があります。

サービス パラメータ CUP PUBLISH Trunk を使用して、Cisco Unified Presence サーバとの SIP 通信トラフィックを簡素化します。

Unified CM のプレゼンス ユーザは、プライマリ内線だけでなく、ライン アピアランスと関連付けます。これにより、デバイスとユーザのプレゼンス ステータスの詳細度が向上します。サービス パラメータ CUP PUBLISH Trunk を使用している場合、Unified CM 内のプレゼンス ユーザをライン アピアランスと関連付けます。

サーバ ハードウェアとクラスタ トポロジの特性を決定する際は、プレゼンス ユーザ プロファイル(ユーザ アクティビティおよび連絡先リストの連絡先とサイズ)を考慮する必要があります。

クラスタ全体として最高のパフォーマンスを得るには、Assignment Mode Sync Agent パラメータに、デフォルトの [balanced] を使用します。

Cisco Unified Presence では、永続的なチャットを行う場合、クラスタ内の各サーバに外部データベース インスタンスが必要です。また、メッセージ アーカイブおよびネイティブなコンプライアンス準拠用には、クラスタごとに 1 つのデータベース インスタンスが必要です。データベース インスタンス間で同じハードウェアを共有できます。サポートされている外部データベースは、PostgreSQL だけです。

Cisco Unified Presence では、クラスタあたり合計で 15,000 ユーザがサポートされています。ユーザのサイジングにおいては、SIP/SIMPLE ユーザの数および XMPP ユーザの数を考慮する必要があります。SIP/SIMPLE ユーザは Jabber XCP アーキテクチャへの IM ゲートウェイ機能を利用するため、XMPP ユーザの方が若干パフォーマンスがよくなります。

バージョン 7. x から 8. x に Cisco Unified Presence の配置を移行する場合は、アップグレード前にプレゼンス エンジン サービスを非アクティブにし、すべてのサーバが 8. x にアップグレードされた後に再度有効化する必要があります。

すべての eXtensible Communications Platform(XCP)通信およびロギングは GMT で実行および保管され、インストールされたロケーションに合せてローカライズされません。

Cisco Unified Presence 8. x は、Unified CM 6 .x 、7. x 、および 8. x と互換性があります。

Cisco Business Edition 7. x 以降のリリースでは、LDAP 同期がサポートされます。この同期は、Cisco Business Edition と Cisco Unified Presence を統合する場合に有効にする必要があります。

ユーザの移行および連絡先リストの移行を簡単にするために、Cisco Unified Presence Bulk Administration Tool では、一括インポートの入力としてカンマ区切り値(csv)ファイルを使用した一括連絡先リスト インポートをサポートしています。

Cisco Unified Presence によって使用されるポートの完全なリストについては、次の Web サイトで入手可能な『 Port Usage Information for Cisco Unified Presence 』を参照してください。

http://www.cisco.com/en/US/products/ps6837/products_device_support_tables_list.html

サードパーティ製プレゼンス サーバ統合

Cisco Unified Presence は、SIP アプリケーションと SIMPLE アプリケーションを Cisco Unified Communications ソリューションに統合するための、SIP と SIP for Instant Messaging and Presence Leveraging Extensions(SIMPLE)に基づくインターフェイスを提供します。これにより、サードパーティ製のプレゼンス サーバやアプリケーションをこの SIP/SIMPLE と連携して設定し、統合して、プレゼンス集約やフェデレーションを提供できます。

Microsoft Communications Server

Microsoft Live Communications Server 2005 または Office Communications Server 2007、および Microsoft Office Communicator のすべてのセットアップ、設定、および配置については、次の Web サイトの資料を参照してください。

http://www.microsoft.com/

シスコは、Microsoft Communications 製品の設定、配置、またはベスト プラクティス手順は提供していませんが、Cisco Unified Presence と Microsoft Live Communications Server 2005 または Office Communications Server 2007 との統合に関する次のガイドラインを提供しています。

シスコは、機能の相互運用性と、Cisco Unified Presence を Microsoft Live Communications Server 2005 に統合するための設定手順を示すアプリケーション ノートを作成しました。アプリケーション ノートは、次の Web サイトで入手できます。

http://www.cisco.com/en/US/docs/voice_ip_comm/cucme/pbx/interop/notes/602270nt.pdf

シスコはまた、機能の相互運用性と、Cisco Unified Presence を Microsoft Office Communications Server 2007 に統合するための設定手順を示すアプリケーション ノートを作成しました。アプリケーション ノートは、次の Web サイトで入手できます。

http://www.cisco.com/en/US/docs/voice_ip_comm/cucme/pbx/interop/notes/617030nt.pdf

http://www.cisco.com/en/US/solutions/collateral/ns340/ns414/ns728/ns784/712410.pdf

シスコはまた、Cisco Unified Presence を Microsoft Office Communications Server 2007 に統合するためのガイドを作成しました。この『 Integration Note for Configuring Cisco Unified Presence with Microsoft LCS/OCS for MOC Call Control 』は、次の Web サイトで入手可能です。

http://www.cisco.com/en/US/products/ps6837/products_installation_and_configuration_guides_list.html

Cisco Unified Presence と Microsoft Live Communications Server 2005 または Office Communications Server 2007 との統合のためのガイドライン

次のガイドラインは、Cisco Unified Presence サーバを Microsoft Live Communications Server 2005 または Office Communications Server 2007 に統合する場合に適用されます。

Cisco Unified Presence と Microsoft Live Communications Server 2005 または Office Communications Server 2007 の間の通信には、SIP/SIMPLE インターフェイスが使用されます。ただし、Microsoft Live Communications Server 2005 または Office Communications Server 2007 は、SIP 経由の Computer-Supported Telecommunications Applications(CSTA)トラフィックをトンネルします。したがって、Cisco Unified Presence サーバ上の CTI ゲートウェイは、Click to Call の電話制御のために CSTA-CTI 変換を処理するように設定する必要があります。

リモート通話コントロール対応の Microsoft Office Communications Server 2007 または Live Communications Server 2005 と共に配置する Cisco Unified Presence は、1 対のサーバを持つ単一のサブクラスタから成る Cisco Unified Presence クラスタで構成する必要があります。

次の表では、プラットフォームごとのサポートされるユーザ数を示します。

Cisco Unified Presence のプラットフォーム
Cisco Unified Communications Manager のプラットフォーム
サーバごとのサポートされるユーザ数1
Microsoft Office Communicator のクラスタごとのサポートされるユーザ数1

MCS 7825、7835、または 7845

MCS 7825-H4/I4 以前

900

3,600

MCS 7825、7835、または 7845

MCS 7825-H5/I5 または同等 OVA サーバ

1,000

4,000

MCS 7825、7835、または 7845

MCS 7835-H2/I2

2,000

8,000

MCS 7825、7835、または 7845

MCS 7835-H3/I3 または同等 OVA サーバ

2,500

10,000

MCS 7825、7835、または 7845

MCS 7845-H2/I2 または同等 OVA サーバ

5,000

20,000

MCS 7825、7835、または 7845

MCS 7845-I3 または同等 OVA サーバ

10,000

40,000

1.これらの数は、Cisco Unified CM 7.1(3) 以降のリリースに基づいています。

エンド ユーザ ID は、LDAP、Unified CM、および Microsoft Live Communications Server 2005 または Office Communications Server 2007 で同一に設定する必要があります。これにより、Microsoft Live Communications Server 2005 または Office Communications Server 2007 の Active Directory(AD)での認証や Unified CM のエンド ユーザ設定との競合、さらには Unified CM 上でのユーザの電話機の制御との競合を防止できます。

Active Directory については、General、Account、および Live Communications のユーザのプロパティですべて同一の ID を使用することを推奨します。Cisco Unified Presence の全ユーザの一貫性を維持するために、Unified CM で LDAP 同期と LDAP 認証を有効にする必要があります。

Microsoft Live Communications Server 2005 または Office Communications Server 2007 のホスト認証に Cisco Unified Presence のパブリッシャとサブスクライバを含める必要があります。

Live Communications Server 2005 または Office Communications Server 2007 のプロパティの設定で、SIP メッセージが静的 IP アドレスによって Cisco Unified Presence にルーティングされるように設定する必要があります。

Cisco Unified Presence サーバの発着信のアクセス コントロール リスト(ACL)で、Microsoft Live Communications Server 2005 または Office Communications Server 2007 との通信を許可する必要があります。

Unified CM で各ユーザのプレゼンスを有効にするだけでなく、Cisco Unified Presence サーバ設定で、各ユーザに Microsoft Office Communicator の使用を許可する必要があります。

Microsoft Office Communicator のログイン時に、Microsoft Office Communicator と Microsoft Communications Server 間での設定情報の交換や、Cisco Unified Presence サーバ CTI ゲートウェイとの初期通信のために必要となる帯域幅を考慮に入れる必要があります。

Microsoft Office Communications Server 2007 では、必要なパラメータの名前が Live Communications Server 2005 から変更されています。Live Communications Server 2005 で定義されている TEL URI パラメータは、Office Communications Server 2007 の Line URI と同じです。また Live Communications Server 2005 の Remote Call Control SIP URI パラメータは、Office Communications Server 2007 の Server URI と同じです。

ディレクトリ番号からそれに対応するユーザを検索するリバース ルックアップの問題に対処するには、次の Web サイトで入手可能な『 Release Notes for Cisco Unified Presence 』のガイドラインの資料を使用してください。

http://www.cisco.com/en/US/products/ps6837/prod_release_notes_list.html

IBM Lotus Sametime

シスコ システムズでは、IBM Lotus Sametime Server と Cisco Unified Communications の最適な統合のための次のガイドラインを提供していますが、IBM Communications 製品の設定、配置、またはベスト プラクティス手順を強く推奨しているわけではありません。

IBM Lotus Sametime Server のセットアップ、設定、および配置についてのすべての情報は、次の Web サイトを参照してください。

http://www.ibm.com/

シスコは、IBM Communications 製品に関する設定、配置、またはベスト プラクティス手順は提供していませんが、IBM Lotus Sametime Server と Cisco Unified Communications システムの統合に関して次のガイドラインを提供しています。

Cisco Unified Presence と IBM Lotus Sametime Server(バージョン 7.5.1 以降)の統合のためのガイドライン

IBM Lotus Sametime クライアント内に統合されたクリックツーコールおよびクリックツー会議機能は、IBM Lotus Sametime Server 上に存在する Cisco Call Control プラグイン経由で処理されます。クリックツーコールおよびクリックツー会議機能のための Cisco Unified Communications との統合は、Unified CM との SIP トランク インターフェイス経由で処理されます。 プレゼンス機能のための Cisco Unified Communications との統合は、Cisco Unified Presence との SIP/SIMPLE インターフェイス経由で処理されます。

クリックツーコールおよびクリックツー会議機能のための Unified CM SIP トランクの Out-Of-Dialog Refer(OOD-Refer)処理ができるように設定する必要があります。IBM Lotus Sametime Server と通信する SIP トランクの [SIP Trunk Security Profile] で、[Accept Out-of-dialog REFER] チェックボックスをオンにします。

IBM Lotus Sametime Server に存在する Cisco Call Control プラグインは、ラウンドロビン方式で使用される Unified CM の設定済みリストを保持します。このリストには、アウトオブダイアログ REFER SIP トランクで設定した Unified CM サブスクライバの IP アドレスが含まれています。

Unified CM のリストは、DNS SRV でも設定できますが、この SRV ロジックは、冗長性のみに使用されロード バランシングには使用されないので、この設定は推奨できません。

IBM Lotus Sametime Server を使用した配置トポロジは、これら 2 つのシステムの容量の違いから、通常、複数の Unified CM クラスタと統合されます。Unified CM のリストをラウンドロビン方式で使用するシスコのクリックツーコール プラグインを利用すると、ユーザのホーム クラスタとは異なるクラスタに、REFER が送信されることがあります。Unified CM は、このコール設定を受信すると、REFER を処理し、適切な宛先に対して、このコール設定を完了させる INVITE を生成します。

Cisco Call Control プラグインでは、トラフィック マーキングが完全に実装されていません。次の Web サイトで入手可能な『 Enterprise QoS Solution Reference Network Design (SRND) 』を参照してください。

http://www.cisco.com/go/designzone

サーバ間の観点から見ると、Cisco Unified Presence 8.0 は IBM Lotus Sametime 8 と XMPP インターフェイスで統合され、IBM Lotus Sametime クライアントと Cisco Unified Presence クライアントとの間のドメイン間フェデレーションが可能となります。