Cisco Intercompany Media Engine インストレーション/コンフィグレーション ガイド、リリース 9.0(1)
Cisco Intercompany Media Engine のパフォーマンス オブジェクトおよびカウンタ
Cisco Intercompany Media Engine のパフォーマンス オブジェクトおよびカウンタ
発行日;2013/05/10   |   ドキュメントご利用ガイド   |   ダウンロード ;   この章 pdf   ,   ドキュメント全体 pdf    |   フィードバック

Cisco Intercompany Media Engine のパフォーマンス オブジェクトおよびカウンタ

この項では、Cisco Intercompany Media Engine のオブジェクトおよびカウンタについて説明します。 Cisco Unified Communications Manager サーバと Cisco Intercompany Media Engine サーバのどちらにも、それぞれに固有のオブジェクトとカウンタのセットが含まれます。 Cisco Intercompany Media Engine 製品のパフォーマンスを監視するために、両方のサーバのカウンタが必要な場合があります。

パフォーマンス オブジェクトおよびカウンタにアクセスするには、該当するサーバの RTMT にログインし、[システム(System)] > [パフォーマンス(Performance)] > [パフォーマンスモニタリングを開く(Open Performance Monitoring)] の順に選択します。 パフォーマンス カウンタおよびオブジェクトの操作の詳細については、『Cisco Unified Real-Time Monitoring Tool Administration Guide』を参照してください。

Cisco Intercompany Media Engine サーバ オブジェクト

IME Configuration Manager のカウンタ

IME Configuration Manager オブジェクトは、IME 分散キャッシュ証明書に関する情報を提供します。 次の表では、Cisco IME 設定カウンタについて説明します。

表 1 IME Configuration Manager

カウンタ

カウンタの説明

DaysUntilCertExpiry

このカウンタは、IME 分散キャッシュ証明書が期限切れになるまでの残りの日数を示します。 証明書が期限切れになる前に、代わりの証明書を用意する必要があります。

このカウンタの値が 14 未満の場合、値が 14 を上回るまで毎日 1 回アラートが生成されます。

IME サーバのカウンタ

IME Server オブジェクトは、Cisco IME サーバに関する情報を提供します。 次の表では、Cisco IME サーバのカウンタについて説明します。

表 2 IME サーバ

カウンタ

カウンタの説明

BlockedValidationOrigTLSLimit

このカウンタは、TLSValidationThreshold に達したことが原因でブロックされた検証の合計数を示します。

BlockedValidationTermTLSLimit

このカウンタは、TLSValidationThreshold に達したことが原因でブロックされた検証の合計数を示します。

ClientsRegistered

このカウンタは、現在 Cisco IME サーバに接続されている Cisco IME クライアントの数を表します。

IMEDistributedCacheHealth

このカウンタは、IME 分散キャッシュの健全性を示します。 場合により、次の値が表示されます。

  • 0(赤色):IME 分散キャッシュが適切に動作していないことを警告します。たとえば、ネットワークが分割された後に Cisco IME が問題を解決できない場合などです。この場合、検証の試行は失敗する可能性があります。 たとえば、Cisco IME サービスがネットワークに接続されておらず、ブートストラップ サーバに到達できない場合などです。 値が赤のステータス以外に変更されるまで、1 時間おきにアラートが生成されます。
  • 1(黄色):Cisco IME ネットワークで軽微な問題が発生していることを示します。たとえば、ブートストラップ サーバ間の接続の問題や Cisco IME ネットワークのその他の問題などです (Cisco IME アラームを調べて、ネットワークの問題を確認してください)。
  • 2(緑色):Cisco IME が正常に動作していて、健全と見なせることを示します。

IMEDistributedCacheNodeCount

このカウンタは、IME 分散キャッシュ内のノードのおおよその合計数を示す整数です。 各物理 Cisco IME サーバは複数のノードをホストするため、このカウンタは IME 分散キャッシュに参加する物理 Cisco IME サーバの数を直接表すわけではありません。 このカウンタは、IME 分散キャッシュの健全性の指標となります。たとえば、ある日に予想通りの値が表示され(たとえば 300)、次の日に値が大幅に減少した場合(たとえば 10 や 2)、IME 分散キャッシュで問題が発生している可能性があります。

IMEDistributedCacheQuota

この IME サーバに接続している Cisco Unified CM が IME 分散キャッシュに書き込むことができる個々の DID の数を示します。 この数は、IME 分散キャッシュのすべての設定、および IME サーバにインストールされている IME ライセンスにより決まります。

IMEDistributedCacheQuotaUsed

Intercompany Media Service の登録済みパターンを通じてパブリッシュされる、この IME サーバに現在接続している Cisco Unified CM が設定した、固有 DID 番号の合計数を示します。

IMEDistributedCacheReads

このカウンタは、Cisco IME サーバが IME 分散キャッシュに対して試行した読み取りの総数を表します。 この数は、Cisco IME サーバが機能しているかどうか、つまりサーバが他のノードと対話しているかどうかを示す指標となります。

IMEDistributedCacheStoredData

このカウンタは、この Cisco IME サーバが提供する IME 分散キャッシュ ストレージの量をバイト単位で表します。

IMEDistributedCacheStores

このカウンタは、Cisco IME サーバが IME 分散キャッシュに対して試行した保存の合計数(パブリッシュされた数)を示します。 この数は、Cisco IME サーバが機能しているかどうかの指標となります。

InternetBandwidthRecv

このカウンタは、Cisco IME サーバが使用しているダウンリンク インターネット帯域幅の量をキロビット/秒単位で測定します。

InternetBandwidthSend

このカウンタは、Cisco IME サーバが使用しているアップリンク インターネット帯域幅の量をキロビット/秒単位で測定します。

TerminatingVCRs

このカウンタは、コールの受信後に Cisco IME サーバに保存されている Cisco IME 音声コール レコード(VCR)の総数を表します。 学習ルートを検証するために、これらのレコードを使用できます。

ValidationAttempts

このカウンタは、Cisco IME ネットワークでダイヤル番号が見つかったために、Cisco IME サーバが検証実行時に行った試行の合計数を示します。 このカウンタは、システム使用の全体的な指標となります。

ValidationsAwaitingConfirmation

このカウンタは、検証された一方で、システムのセキュリティを改善するために、以降のコールを待機している接続先電話番号の合計数を示します。 新しいルートの学習に高レベルのセキュリティを使用する場合、Cisco IME サーバでは、ルートの検証が複数回成功してからでないと、そのルートを IP 経由のコールに使用することができません。 このカウンタは、使用可能な IP ルートという結果に至らなかった成功検証の数を追跡します。

ValidationsPending

このカウンタは、学習ルートを取得するためのスケジュール済み検証試行の数(整数)を示します。 この値は、Cisco IME サーバ上の Cisco IME サービスの未処理の作業を表します。

値が上限を上回ると、または下限を下回ると、アラートが生成されます。 上限に達すると、直後にアラートが送信され、その後値が上限を下回るまで 1 時間に 1 回アラートが送信されます。 上限に達した場合、Cisco IME サービスは、データが期限切れになる前に未処理の作業を完了することができなくなります。この状況が生じると、レコードがドロップされ、検証が行われなくなる可能性があります。 負荷を軽減するには、負荷を分担できる Cisco IME サーバを追加します。

ValidationsBlocked

このカウンタは、発信側が信頼できなかった(つまり、発信側がブラックリストに掲載されていたか、ホワイトリストに掲載されていなかった)ために Cisco IME サービスが検証の試行を拒否した回数を表します。 この値は、検証のブロックが原因で今後 VoIP コールが実行されない回数の指標となります。

IME サーバ システム パフォーマンスのカウンタ

Cisco IME System Performance オブジェクトは、Cisco IME サーバのパフォーマンスに関する情報を提供します。 次の表では、Cisco IME サーバ システム パフォーマンスのカウンタについて説明します。

表 3 IME サーバ システム パフォーマンス

カウンタ

カウンタの説明

QueueSignalsPresent 1-High

このカウンタは、Cisco IME サーバ上のキュー内の高優先順位信号の数を示します。 高優先順位信号には、タイムアウト イベント、内部キープアライブ メッセージ、内部プロセス作成などがあります。 高優先順位イベントの数が多いと Cisco IME サービスのパフォーマンスが低下し、検証の遅延や失敗の原因となります。 このカウンタを QueueSignalsProcessed 1-High カウンタと併用して、Cisco IME サーバ上の処理の遅延を判別します。

QueueSignalsPresent 2-Normal

このカウンタは、Cisco IME サーバ上のキュー内の通常優先順位信号の数を示します。 通常優先順位信号には、コールの検証、IME 分散キャッシュ操作(保存、読み取りなど)などがあります。 通常優先順位イベントの数が多いと Cisco IME サービスのパフォーマンスが低下し、検証の遅延や失敗、または IME 分散キャッシュ接続の中断の原因となる可能性があります。 このカウンタを QueueSignalsProcessed 2-Normal カウンタと併用して、Cisco IME サーバ上の処理の遅延を判別します。

高優先順位信号の処理は、通常優先順位信号の処理が開始される前に完了するため、遅延が発生した原因を正確に理解するには、高優先順位カウンタを確認します。

QueueSignalsPresent 3-Low

このカウンタは、Cisco IME サーバ上のキュー内の低優先順位信号の数を示します。 低優先順位信号には、IME 分散キャッシュ信号、その他のイベントなどがあります。 このキュー内の信号の数が多いと、IME 分散キャッシュに接続できない、または他のイベントが実行できない可能性があります。

QueueSignalsPresent 4-Lowest

このカウンタは、Cisco IME サーバ上のキュー内の最低優先順位信号の数を示します。 このキュー内の信号の数が多いと、IME 分散キャッシュに接続できない、および他のイベントが実行できない可能性があります。

QueueSignalsProcessed 1-High

このカウンタは、Cisco IME サービスが 1 秒間に処理する高優先順位信号の数を示します。 このカウンタと QueueSignalsPresent 1-High カウンタを併用して、このキューの処理の遅延を確認します。

QueueSignalsProcessed 2-Normal

このカウンタは、Cisco IME サービスが 1 秒間に処理する通常優先順位信号の数を示します。 このカウンタと QueueSignalsPresent 1-High カウンタを併用して、このキューの処理の遅延を確認します。 通常優先順位信号の前に高優先順位信号が処理されます。

QueueSignalsProcessed 3-Low

このカウンタは、Cisco IME サービスが 1 秒間に処理する低優先順位信号の数を示します。 このカウンタと QueueSignalsPresent 3-Low カウンタを併用して、このキューの処理の遅延を確認します。

QueueSignalsProcessed 4-Lowest

このカウンタは、Cisco IME サービスが 1 秒間に処理する最低優先順位信号の数を示します。 このカウンタと QueueSignalsPresent 4-Lowest カウンタを併用して、このキューの処理の遅延を確認します。

QueueSignalsProcessed Total

このカウンタは、Cisco IME サービスが 1 秒間に処理する、すべてのキュー レベル(高、通常、低、および最低)のすべてのキュー信号の合計数を示します。

Cisco Unified Communications Manager サーバ オブジェクト

IME クライアントのカウンタ

IME Client オブジェクトは、Cisco Unified Communications Manager サーバ上の Cisco IME クライアントに関する情報を提供します。 次の表では、Cisco IME クライアントのカウンタについて説明します。

表 4 Cisco IME クライアント

カウンタ

カウンタの説明

CallsAccepted

このカウンタは、Cisco Unified Communications Manager が正常に受信し、着信側が応答した結果 IP コールが確立した Cisco IME コールの数を表します。

CallsAttempted

このカウンタは、Cisco Unified Communications ManagerCisco IME を介して受信したコールの数を表します。 この数には、承認されたコール、失敗したコール、および通話中で応答なしのコールが含まれます。 このカウンタは、Cisco Unified Communications ManagerCisco IME を通じてコールを受信するたびに増加します。

CallsReceived

このカウンタは、Cisco Unified Communications ManagerCisco IME を介して受信したコールの数を表します。 この数には、承認されたコール、失敗したコール、および通話中で応答なしのコールが含まれます。 このカウンタは、コール開始時に 1 増えます。

CallsSetup

このカウンタは、Cisco Unified Communications Manager が正常に発信し、リモート側が応答した結果 IP コールが確立した Cisco IME コールの数を表します。

DomainsUnique

このカウンタは、Cisco IME クライアントによって検出されたピア エンタープライズの固有ドメイン名の数を表します。 このカウンタは、システムの全体的な使用状況の指標となります。

FallbackCallsFailed

このカウンタは、失敗したフォールバック試行の合計数を示します。

FallbackCallsSuccessful

このカウンタは、品質の問題が原因で通話中に PSTN にフォールバックされた Cisco IME コールの合計数を示します。 このカウンタには、この Cisco Unified Communications Manager が開始したコールおよび受信したコールが含まれます。

IMESetupsFailed

このカウンタは、Cisco IME ルートを使用できたにもかかわらず、ターゲットに IP ネットワーク経由で接続できなかったために、PSTN を介して確立されたコールの試行の合計数を表します。

RoutesLearned

このカウンタは、Cisco IME が学習し、Cisco Unified Communications Manager ルーティング テーブル内にルートとして存在する個別の電話番号の合計数を示します。 この数が大きくなりすぎると、サーバがクラスタあたりの制限を超過する場合があり、場合により追加のサーバをクラスタに加える必要があります。

RoutesPublished

このカウンタは、すべての Cisco IME クライアント インスタンスの IME 分散キャッシュに正常にパブリッシュされた DID の合計数を表します。 このカウンタが示す動的測定値は、各自のプロビジョニングの使用の指標となります。また、この動的測定値により、ネットワークでシステムによる DID の保存がどの程度成功したかを判断できます。

RoutesRejected

このカウンタは、管理者が番号またはドメインをブラックリストに追加したために拒否された学習ルートの数を示します。 このカウンタは、検証のブロックが原因で、今後 VoIP コールが実行されない回数の指標となります。

VCRUploadRequests

このカウンタは、Cisco Unified Communications ManagerCisco IME サーバに送信した、IME 分散キャッシュに保存する音声コール レコード(VCR)のアップロード要求の数を示します。

IME クライアント インスタンスのカウンタ

IME Client Instance オブジェクトは、Cisco Unified Communications Manager サーバ上の Cisco IME クライアント インスタンスに関する情報を提供します。 次の表では、Cisco IME クライアント インスタンスのカウンタについて説明します。

表 5 IME クライアント

カウンタ

カウンタの説明

IMEServiceStatus

このカウンタは、特定の Cisco IME クライアント インスタンス(Cisco Unified Communications Manager)の Cisco IME サービスに対する接続の全体的な健全性を表します。 このカウンタは、場合により次の値を示します。

  • 0:不明な状態であることを示します(Cisco IME サービスが非アクティブであることを意味している場合があります)。 値が 0 の場合、接続が不明の状態が続く限り、1 時間に 1 回アラートが生成されます。
  • 1:健全な状態であることを示します。つまり、Cisco IME サービスがアクティブで、Cisco Unified Communications ManagerCisco IME クライアント インスタンスのプライマリおよびバックアップ サーバ(設定されている場合)への接続を正常に確立しています。
  • 2:健全な状態でないことを示します。つまり、Cisco IME サービスはアクティブですが、Cisco Unified Communications ManagerCisco IME クライアント インスタンスのプライマリおよびバックアップ サーバ(設定されている場合)への接続を正常に確立できていません。

関連項目