Cisco Unified Communications Manager リリース 10.5(1)の IM and Presence サービスのパーティション イントラドメイン フェデレーション
統合の概要
統合の概要

目次

統合の概要

パーティション イントラドメイン フェデレーション

IM およびアベイラビリティ プラットフォームとして Cisco Unified Communication Manager IM and Presence サービスを選択する企業はますます増えています。 これらの企業にすでに Microsoft Lync または配置された Microsoft Office Communications Server(OCS)があり、IM and Presence サービス対応クライアントにユーザを移行するようにします。

この移行中、IM and Presence サービス対応クライアントに移行するユーザは、Microsoft サーバをまだ使用しているユーザとアベイラビリティおよびインスタント メッセージを引き続き共有できることが重要です。 対応している IM and Presence サービス クライアントの詳細については、"「ソフトウェア要件」"の項を参照してください。

パーティション イントラドメイン フェデレーションでは、同一企業内の IM and Presence サービス クライアント ユーザと Microsoft Lync または Microsoft Office Communicator のユーザが、プレゼンス アベイラビリティとインスタント メッセージ(IM)を交換できます。

この統合により、IM and Presence サービスと Microsoft サーバの両方で共通ドメインまたはドメインのセットをホストできます。 それらのドメイン内の各ユーザは IM and Presence サービスまたは Microsoft サーバでイネーブルになります。


(注)  


パーティション イントラドメイン フェデレーションでは、ユーザは 1 つのシステムでのみで有効である必要があります。 この統合は、IM and Presence サービスと Microsoft サーバで、同時にユーザをサポートしません。


IM and Presence サービスは、標準 Session Initiation Protocol(SIP RFC 3261)を使用して、次の Microsoft サーバ プラットフォームにパーティション イントラドメイン フェデレーションのサポートを提供します。

  • Microsoft Lync Server 2010、Standard Edition および Enterprise Edition

  • Microsoft Lync Server 2013、Standard Edition および Enterprise Edition

  • Microsoft Office Communications Server 2007 R2 Standard Edition および Enterprise Edition


(注)  


このマニュアルで使用されている Microsoft サーバという用語は、サポートされているすべての Lync および OCS プラットフォームのタイプを示しています。 特定のプラットフォームに固有の情報が識別されます。


パーティション フェデレーション配置の概要

次の図は、IM and Presence サービスと Microsoft OCS を同じドメイン内に配置したハイレベル サンプルを示します。 次に、OCS 配置を示しますが、これはサポートされている他の Microsoft サーバにも適用されます。

単一のドメインと複数ドメインの両方の配置がサポートされます。 複数のドメイン配置について、両方のシステムで同じドメインを設定する必要があります。

図 1. 統合の概要



単一ドメインの例

この例では、IM and Presence サービス ノードと Microsoft Lync サーバの両方の synergy.com というドメイン内のユーザは、このドメインが両方のシステムに設定されているため、イントラドメイン フェデレーションを使用してアベイラビリティと IM を交換できます。 共通の Active Directory によって連絡先を検索し、両方のシステムのすべてのユーザの名前解決を表示できます。

図 2. 単一ドメインのイントラドメイン フェデレーションの例




(注)  


ドメインは同一である必要があります。 たとえば、user1@abc.synergy.com は synergy.com のドメイン内フェデレーションに設定されたフェデレーション ユーザで IM とアベイラビリティを共有できません。 user1 を synergy.com ドメインに追加し、user1 が、次の例のイントラドメイン フェデレーションに参加できるようにします。


複数のドメインの例

この例では、synergy.com というドメイン内のユーザと IM and Presence サービス ノードと Microsoft Lync サーバの両方の synergy.co.uk というドメイン内のユーザは、これらのドメインが両方のシステムに設定されているため、イントラドメイン フェデレーションを使用して可用性と IM を交換できます。 共通の Active Directory によって連絡先を検索し、両方のシステムのすべてのユーザの名前解決を表示できます。 次の図を参照してください。

図 3. 複数ドメインのイントラドメイン フェデレーションの例



複数ドメインの設定ミスの例

この例では、synergy.com と synergy.co.uk というドメインのユーザは、イントラドメイン フェデレーションに適切に設定され、IM およびアベイラビリティを交換できます。 ただし、Lync サーバ上の synergy.online.com というドメイン内のユーザは synergy.online.com ドメインが IM and Presence サービス ノードで設定されていないため、フェデレーテッド IM and Presence サービス システムのユーザとはアベイラビリティと IM を交換することはできません。 次の図を参照してください。

図 4. 複数ドメインの設定ミスの例



synergy.online.com のユーザがフェデレーテッド IM and Presence サービス システムのユーザとアベイラビリティと IM を交換できるようにするには、synergy.online.com というドメインを IM and Presence サービス ノードに追加します。


(注)  


ユーザがそれらのドメインに最初に割り当てられていなくても IM and Presence サービス システムの追加ドメインを設定できます。


パーティション イントラドメイン フェデレーションの設定

IM and Presence サービスと Microsoft Lync/OCS サーバ間のパーティション イントラドメイン フェデレーションをイネーブルにするには、次の主なコンポーネントを設定します。
  1. IM and Presence サービスノード

  2. Microsoft サーバ

  3. ユーザの移行


ヒント


パーティション イントラドメイン フェデレーションをイネーブルにするために必要な開始から完了ステップとプロセスの各ステップで実行する手順へのリンクの詳細設定ワークフローを確認します。


IM and Presence サービスと Microsoft のサーバとの間のパーティション イントラドメイン フェデレーションを設定する前に、Microsoft サーバ ユーザの連絡先リストの情報をバック アップすることを推奨します。

表 1 IM and Presence サービス ノードのパーティション イントラドメイン フェデレーションのハイ レベル設定タスク

タスク

O = オプション

M = 必須

必要なすべてのドメインが IM and Presence サービス ノードに設定されていることを確認し、一致するドメインが Microsoft サーバに設定されていることを確認します。

M

パーティション イントラドメイン フェデレーションの有効化

M

Microsoft サーバへのスタティック ルートのセット アップ

M

アクセス コントロール リストの設定

M

Lync サーバへの TLS のセット アップ(Lync サーバを使用する場合は必須)

M

OCS サーバへの TLS のセット アップ

O

専用ルーティング サーバの必須でないサービスの非アクティブ化(該当する場合)

M

表 2 Lync サーバ用パーティション イントラドメイン フェデレーションのハイ レベル設定タスク

タスク

O = オプション

M = 必須

必要なすべての Lync ドメインが設定されていることを確認し、一致するドメインが IM and Presence サービス ノードで設定されていることを確認します。

M

IM and Presence サービス ノードへのスタティック ルートのセット アップ

M

ホスト認証のセット アップ

M

トポロジのパブリッシュ

M

TLS のセット アップ

M

表 3 OCS サーバ用パーティション イントラドメイン フェデレーションのハイ レベル設定タスク

タスク

O = オプション

M = 必須

必要なすべてのドメインが OCS サーバに設定されていることを確認し、一致するドメインが IM and Presence サービス ノードで設定されていることを確認します。

M

SIP ポートの有効化

M

IM and Presence サービス ノードへのスタティック ルートのセット アップ

M

ホスト認証のセット アップ

M

TLS のセット アップ

O

表 4 パーティション イントラドメイン フェデレーション ユーザの移行タスク

タスク

O = オプション

M = 必須

ツールのダウンロード

M

Lync サブスクライバの通知画面の無効化

M

無制限の連絡先リスト サイズとウォッチャ サイズの設定

M

サブスクライバ要求の自動承認の有効化

M

ローカルの IM and Presence サービス ドメインが移行するユーザの Microsoft サーバのドメインに一致することを確認します。

M

該当する場合は、SIP URI フォーマットが変更された Microsoft サーバのIM and Presence サービス連絡先リストのコンタクト ID 名を変更します。

O

Cisco Unified Communications Manager の Microsoft サーバのユーザのプロビジョニング

M

Microsoft サーバの連絡先リスト情報のバックアップ

M

ユーザの連絡先リストのエクスポート

M

Microsoft サーバのユーザの無効化

M

ユーザ アカウントが無効になっていることを確認します。

M

ユーザを移行するためのデータベースからのユーザ データの削除

(注)     

Microsoft サーバの配置によっては、複数のデータベースでこの手順を実行する必要があります。

M

IM and Presence サービスにユーザを移行するための連絡先リストのインポート

M

最大連絡先リストとウォッチャ サイズのリセット

M

Lync サブスクライバの通知画面の再有効化

M

アベイラビリティ

ここでは、アベイラビリティ機能について説明します。

アベイラビリティの登録およびポリシー

ここでは、IM and Presence サービスおよび Microsoft Lync または Microsoft Office Communicator のコール フローについて説明します。

IM and Presence サービス ユーザへの加入

Microsoft Lync または Microsoft Office Communicator のユーザが IM and Presence サービス クライアント ユーザの可用性を表示するには、SIP SUBSCRIBE 要求は Lync/OCS から IM およびプレゼンス サービスにルーティングします。 IM and Presence サービス は着信登録を承認し、それを保留中にします。 プライベート ポリシーがこの着信登録要求に適用されます。


(注)  


パーティション イントラドメイン フェデレーション展開で Microsoft サーバのユーザからの登録に適用されたプライバシー ポリシーは、IM and Presence サービスクライアント ユーザからの登録に適用されるプライバシー ポリシーと同じです。


IM and Presence サービスは自動認証が有効になっているかどうか、または IM and Presence サービス クライアント ユーザが Microsoft サーバ ユーザのプレゼンス登録を以前にブロックまたは許可したかどうかを確認します。 いずれかが true の場合、IM and Presence サービス は、登録要求のポリシー判断を自動で処理します。 それ以外の場合は、IM and Presence クライアント ユーザは、新規登録に関する警告を受信します。

登録が拒否される場合、Polite Blocking が実装されています。 つまり、ユーザのプレゼンス状態が Microsoft サーバ ユーザにオフラインとして表示されています。 登録が認証されると、IM and Presence サービスは可用性のアップデートを Microsoft サーバ ユーザに送信し、IM and Presence サービス クライアント ユーザには Microsoft サーバ ユーザをその参加者に追加するオプションがあります。

Microsoft Lync または Microsoft Office Communicator ユーザへの加入

IM and Presence サービス クライアント ユーザが Microsoft Lync または Microsoft Office Communicator のユーザの可用性を確認する場合は、SIP SUBSCRIBE 要求を IM and Presence サービスから Lync/OCS にルーティングします。 Microsoft サーバは着信登録を承認します。 ポリシーがこの着信登録要求に適用されます。

Microsoft サーバ ユーザがこの IM and Presence サーバ ユーザからのサブスクリプションをすでに承認している場合、登録は自動的に承認され、可用性は Microsoft サーバ ユーザによって適用されるポリシー レベルに合わせて IM and Presence サービス クライアント ユーザに返されます。 そうでない場合は、Microsoft サーバ ユーザは新しい登録に関する警告を受信します。 Microsoft サーバ ユーザは、IM and Presence サービス クライアント ユーザを承認またはブロックできます。


(注)  


Microsoft サーバは約 1 時間 45 分ごとに登録の更新を実行します。 したがって、IM and Presence サービス ノードが再起動すると、Microsoft Lync または Microsoft Office Communicator ユーザが IM and Presence サービス コンタクトの可用性ステータスなしでいられる最大時間はおよそ 2 時間です。

Microsoft サーバが再起動すると、IM and Presence サービス クライアントが Microsoft Lync または Microsoft Office Communicator コンタクトの可用性ステータスなしでいられる最大時間はおよそ 2 時間です。


アベイラビリティ マッピング状態

次の表は、Microsoft Lync または Microsoft Office Communicator から次の IM and Presence サービス対応クライアントへのアベイラビリティ マッピング状態を示します。

  • Cisco Jabber for Windows

  • Cisco Jabber for Mac

  • Cisco Jabber for iPad

  • モバイル向け Cisco Jabber IM(Cisco Jabber IM for iPhone、Android、Blackberry)

  • Cisco Unified Personal Communicator リリース 8.x

  • サードパーティ製の XMPP クライアント

表 5 Microsoft Lync または Microsoft Office Communicator からのアベイラビリティ マッピング状態

Microsoft Lync または Microsoft Office Communicator

設定

Cisco Jabber1

設定

Cisco Unified Personal Communicator

8.x の設定

サードパーティ製の XMPP クライアント

設定

連絡可能(Available)

応答可能(Available)

連絡可能(Available)

連絡可能(Available)

退席中(Away)

退席中(Away)

退席中(Away)

退席中(Away)

一時退席中(Be Right Back)

退席中(Away)

退席中(Away)

退席中(Away)

ビジー(Busy)

取り込み中(Busy)

ビジー(Busy)

ビジー(Busy)

応答不可(Do Not Disturb)

取り込み中(Busy)

ビジー(Busy)

ビジー(Busy)

オフライン(Appear Offline)

オフライン(Offline)

オフライン(Offline)

オフライン(Offline)

オフライン(Offline)

オフライン(Offline)

オフライン(Offline)

オフライン(Offline)

1 サポートされているすべての Cisco Jabber クライアントに適用されます。

次の表に、サポートされているすべての Cisco Jabber クライアントから Microsoft Lync または Microsoft Office Communicator へのアベイラビリティ マッピング状態を示します。

表 6 Cisco Unified Personal Communicator Release 8.x から Microsoft Lync または Microsoft Office Communicator へのアベイラビリティ マッピング状態

Cisco Unified Personal Communicator

リリース 8.x 設定

Microsoft Lync または Microsoft Office Communicator

設定

連絡可能(Available)

連絡可能(Available)

ビジー(Busy)

ビジー(Busy)

電話中(On the Phone)

ビジー(Busy)

会議(Meeting)

ビジー(Busy)

退席中(Away)

退席中(Away)

応答不可(Do Not Disturb)

ビジー(Busy)

オフライン(Offline)

オフライン(Offline)

オフライン(Offline):電話中(On the Phone)

オフライン(Offline)

オフライン(Offline):会議(Meeting)

オフライン(Offline)

オフライン(Offline):外出中(Out of Office)

オフライン(Offline)

次の表に、Cisco Jabber から Microsoft Lync または Microsoft Office Communicator へのアベイラビリティ マッピング状態を示します。

表 7 Cisco Jabber から Microsoft Lync または Microsoft Office Communicator へのアベイラビリティ マッピング状態

Cisco Jabber2

設定

Microsoft Lync または Microsoft Office Communicator

設定

応答可能(Available)

連絡可能(Available)

退席中(Away)

退席中(Away)

応答不可(Do Not Disturb)

ビジー(Busy)

不在(Out of Office)

オフライン(Offline)

オフライン(Offline)

オフライン(Offline)

2 サポートされているすべての Cisco Jabber クライアントに適用されます。

次の表はサードパーティ製の XMPP クライアントから Microsoft Lync または Microsoft Office Communicator へのアベイラビリティ マッピング状態を示します。

表 8 サードパーティ製の XMPP クライアントから Microsoft Lync または Microsoft Office Communicator へのアベイラビリティ マッピング状態

サードパーティ製の XMPP

設定

Microsoft Lync または Microsoft Office Communicator

設定

連絡可能(Available)

連絡可能(Available)

退席中(Away)

退席中(Away)

退席中(延長)(Extended Away)

退席中(Away)

応答不可(Do Not Disturb)

ビジー(Busy)

オフライン(Offline)

オフライン(Offline)

インスタント メッセージ

パーティション イントラドメイン フェデレーションでは、IM and Presence サービス クライアント ユーザと Microsoft Lync または Microsoft Office Communicator ユーザ間のポイントツーポイント IM をサポートしています。 次のような IM 機能がサポートされています。

  • プレーン テキスト IM フォーマット

  • 入力指示

  • 基本顔文字

SIP Session Mode IM を使用して、IM and Presence サービス と Microsoft サーバ間でメッセージおよび入力指示を転送します。

IM and Presence サービス クライアント ユーザが IM を Microsoft サーバ ユーザに送信すると、これらの 2 人のユーザ間で既存の IM セッションが確立されていない場合、IM and Presence サービスは SIP INVITE メッセージを Microsoft サーバに送信して、新しいセッションを確立します。 このセッションは、これら 2 人のユーザいずれかからの以降の SIP MESSAGE または SIP INFO(入力指示)トラフィックに使用します。


(注)  


IM and Presence クライアント ユーザおよびサードパーティ製 XMPP クライアント ユーザは、アベイラビリティがなくても、Microsoft サーバ ユーザと IM カンバセーションを開始できます。


Microsoft ユーザが IM を IM and Presence サービス クライアント ユーザに送信すると、これらの 2 人のユーザ間で既存の IM セッションが確立されていない場合、Microsoft サーバは SIP INVITE メッセージを IM and Presence サービスに送信します。 このセッションは、これら 2 人のユーザいずれかからの以降の SIP MESSAGE または SIP INFO(入力指示)トラフィックに使用します。


(注)  


Microsoft サーバ グループ チャット機能独自の特性により、パーティション イントラドメイン フェデレーションでは、IM and Presence サービス クライアント ユーザと Microsoft Lync または Microsoft Office Communicator ユーザ間のグループ チャットはサポートされていません。


要求のルーティング

この項では、IM and Presence サービスから Lync/OCSLync/OCS から IM and Presence サービスへの要求のルーティングについて説明します。

IM and Presence から Microsoft サーバへの要求のルーティング

IM and Presence サービスから Lync/OCS への基本的な接続を有効にするには、IM and Presence サービス ドメインに対して IM and Presence サービス で SIP スタティック ルートを設定する必要があります。 これらのスタティック ルートは Microsoft サーバまたはフロントエンド ロード バランサ(Enterprise Edition Microsoft サーバのみ)の IP アドレスをポイントし、受信者が IM and Presence サービス ユーザでない場合に、IM and Presence サービスが要求を Microsoft サーバにルーティングできるようにします。 トランスポート層セキュリティ(TLS)暗号化をこれらのスタティック ルートで有効にできます。 IM and Presence サービスから Microsoft サーバへの基本的な接続をサポートするには、着信アクセス コントロール リスト(ACL)のエントリを設定し、認証がなくても Microsoft サーバが IM and Presence サービス ノードにアクセスできるようにする必要があります。

この基本的な接続に重なるように、パーティション イントラドメイン フェデレーションでは、IM and Presence サービスから Microsoft サーバへの要求のルーティングに対して、基本ルーティングおよび高度なルーティングという 2 種類のモードを提供しています。

パーティション イントラドメイン フェデレーションの基本的なルーティング モード

基本的なルーティングは、パーティション イントラドメイン フェデレーションのデフォルト ルーティング モードです。 基本的なルーティングが有効の場合、要求の受信者が IM and Presence サービスクラスタ内の任意のドメイン内にいるものの、ライセンスされた IM and Presence サービス ユーザでない場合に、IM and Presence サービスは要求を Lync/OCS にルーティングします。

次の図は、基本的なルーティングが設定されている場合の IM and Presence サービスから Microsoft サーバへのルーティング要求のシーケンスを示しています。 この図は、OCS の配置例を示しますが、他のサポートされている Microsoft サーバにも適用されます。

図 5. Microsoft サーバの要求ルーティングへの IM and Presence サービス



1

Cisco Jabber 8.x ユーザの Ann は、Microsoft Office Communicator ユーザである Bob に要求を送信します。

2

Bob はローカル ドメイン内にいるものの、ライセンスされた IM and Presence サービス クライアント ユーザではないため、IM and Presence サービスは要求を変換し、それを OCS にルーティングします。

3

OCS サーバは要求を Bob の Microsoft Office Communicator クライアントに転送します。


(注)  


  • IM and Presence サービスまたは Microsoft サーバのいずれかでプロビジョニングされていない受信者について、Microsoft サーバに転送される要求は、今度は Microsoft サーバにより IM and Presence サービスへ返されます。
  • IM and Presence サービス は、この方法で Microsoft サーバからループバックする要求を拒否する組み込みループ検出を備えています。


パーティション イントラドメイン フェデレーションの高度なルーティング モード

高度なルーティングにより IM and Presence サービス データベースに多数のプロビジョニングされていない、または不明な連絡先がある展開で、IM and Presence サービスおよび Lync/OCS 間のトラフィック量が少なくなります。 ただし、高度なルーティングは IM and Presence サービス クラスタそれぞれにストレージ オーバーヘッドを追加します。高度なルーティングのロジックを適用できるためには、すべての Microsoft Lync または Microsoft Office Communicator ユーザをクラスタごとに保存する必要があるためです。

単一クラスタの IM and Presence サービス配置と Cisco Unified Communications Manager が Microsoft サーバで使用される同じ Active Directory からユーザを同期する場合にだけパーティション イントラドメイン フェデレーションに高度なルーティングを設定します。 複数 IM and Presence サービス クラスタが配置されている場合、デフォルトの基本ルーティング方式を使用する必要があります。

高度なルーティングに、Active Directory から同期されているユーザのリストには、すべての Microsoft Lync または Microsoft Office Communicator ユーザを含める必要があります。

高度なルーティングがイネーブルの場合、IM and Presence サービスは、次の両方の条件が満たされると Microsoft サーバに要求をルーティングします。

  • 要求の受信者は IM and Presence サービス ドメイン内に存在するが、ライセンスされた IM and Presence サービス ユーザではない

  • 要求の受信者は有効な Microsoft Lync または Microsoft Office Communicator SIP アドレスが IM and Presence サービス データベースに保存されている。

Microsoft サーバから IM and Presence サービスへの要求のルーティング

Lync/OCS から IM and Presence サービスへの基本的な接続を有効にするには、IM and Presence サービス クラスタに対して Microsoft サーバで SIP スタティック ルートを設定する必要があります。 これらのスタティック ルートは、ルーティング IM and Presence サービス ノードとして指定されている IM and Presence サービス ノードの IP アドレスおよびポートをポイントします。 これらによって Microsoft サーバは、受信者が Microsoft サーバ ユーザでない場合に要求を IM and Presence サービスにルーティングできます。 TLS 暗号化をこれらのスタティック ルートで有効にできます。

IM and Presence サービスから SIP 要求を承認するための認証要求が Microsoft サーバに出されないようにするため、Microsoft サーバの IM and Presence サービス ノードごとにホスト認証エントリも設定する必要があります。

すでに説明したように、スタティック ルート設定に重なるように、パーティション イントラドメイン フェデレーション展開では、Microsoft サーバにはルーティング モードは 1 つしかありません。 Microsoft サーバは、要求の受信者が Microsoft サーバで管理されるいずれかの IM とアベイラビリティ ドメイン内にあり、Microsoft Lync または Microsoft Office Communicator のユーザではない場合、IM and Presence サービスに要求をルーティングします。

次の図は、Microsoft のサーバからの IM and Presence サービスへのルーティング要求のシーケンスを示しています。 この図は、OCS の配置例を示しますが、他の Microsoft サーバ配置にも適用されます。

図 6. IM and Presence サービスの要求ルーティングへの Microsoft サーバ



1

Microsoft Office Communicator ユーザの Bob は、Cisco Jabber ユーザである Ann に要求を送信します。

3

IM and Presence サービスは要求を承認し、Ann の自宅の IM and Presence サービス ノードに転送します。

2

Ann はローカル ドメイン内でも Microsoft Office Communicator のユーザではないため、Microsoft サーバは IM and Presence サービスに要求をルーティングします。

4

IM and Presence サービスは要求を変換し、Ann の Cisco Jabber クライアントに転送します。


(注)  


IM and Presence サービスまたは Microsoft サーバのいずれかでプロビジョニングされていない受信者について、Microsoft サーバで IM and Presence サービスに転送される要求は、IM and Presence サービスにより拒否されます。


クラスタ間展開とマルチノード展開

クラスタ間およびマルチノード クラスタ IM and Presence サービス 展開では、アベイラビリティの登録または IM 会話を行う場合、Lync/OCS サーバはすべての SIP メッセージを、ルーティング目的で指定された IM and Presence サービス ノードにルーティングします。 IM and Presence サービス ルーティング ノードで受信ユーザがホストされていない場合、メッセージは展開内の適切な IM and Presence サービス ノードにルーティングされます。 システムは、ルーティング IM and Presence サービス ノードを介して、この要求に関連付けられたすべての応答をルーティングします。

アベイラビリティの登録または IM 会話を行う場合、どの IM and Presence サービス ノードも SIP メッセージを直接 Microsoft サーバに送信できます。 Microsoft サーバがこれらのメッセージに返信すると、返信は、メッセージを開始した IM and Presence サービス ノードに直接送信されます。

ドメイン間フェデレーション

IM and Presence サービスでは、ドメイン間フェデレーションがサポートされています。 この機能は、IM and Presence サービス がパーティション イントラドメイン フェデレーションに設定されている場合も使用できます。 ただし、IM and Presence サービスで設定されているどのドメイン間フェデレーションも IM and Presence サービス クライアント ユーザにのみ使用できます。

Lync/OCS 展開がすでに Access Edge/Access Proxy サーバを介して SIP ドメイン間フェデレーションに設定されている場合、Microsoft Office Communicator ユーザはこのフェデレーション機能を継続して使用できます。 IM and Presence サービス クライアント ユーザがそうした既存のフェデレーション機能を活用できるように、IM and Presence サービス および Microsoft サーバを設定することもできます。


(注)  


  • IM and Presence サービスと Microsoft サーバ両方を設定して、同じリモート ドメインで直接フェデレーションすることはサポートされていません。

  • IM and Presence サービス ドメイン間フェデレーションの詳細については、マニュアル『IM and Presence Service on Cisco Unified Communications Managerを参照してください。


ドメイン内フェデレーションのハイ アベイラビリティ

パーティション イントラドメイン フェデレーションは、IM and Presence サービスLync/OCS 間の要求のルーティングについて、高可用性をサポートします。

Microsoft サーバ要求ルーティングへの IM and Presence サービスの高可用性

前述したように、SIP スタティック ルートを IM and Presence サービスで設定して、IM and Presence サービスおよび Lync/OCS 間のイントラドメイン フェデレーションの基本的な接続を有効にする必要があります。

Microsoft サーバとの統合において高可用性を実現するため、IM and Presence サービスでアドレス パターンごとに複数の SIP スタティック ルートを設定できます。

必要に応じて、これらのスタティック ルートにプライオリティ値を割り当て、プライマリとバックアップのスタティック ルートを定義できます。 プライオリティが最も高いルートが最初に試行されます。 これらのルートが使用できない場合、次の図に示すように、要求はバックアップ ルートを使用して再送信されます。 この図は、OCS の配置例を示しますが、他のサポートされている Microsoft サーバにも適用されます。

図 7. Microsoft サーバ要求ルーティングへの IM and Presence サービスのハイアベイラビリティ



1

Microsoft サーバにルーティングする場合、IM and Presence サービスは、プライオリティが最も高いスタティック ルートを見つけ、要求をそのルートに設定されたネクスト ホップ アドレスに送信しようとします。

2

そのネクスト ホップが使用できない場合、IM and Presence サービスはプライオリティが次に高いスタティック ルートにフォールバックし、要求を関連するネクスト ホップ アドレスに送信しようとします。

Enterprise Edition Microsoft サーバの場合、フロントエンド ロード バランサを展開できます。 その場合、SIP スタティック ルートを IM and Presence に設定して、Microsoft サーバのフロントエンド ロード バランサの IP アドレスをポイントできます。 フロントエンド ロード バランサは、次の図に示すようにその関連付けられた Microsoft サーバ プール内でハイ アベイラビリティを実現します。 この図は、OCS の配置例を示しますが、他の Microsoft サーバにも適用されます。

図 8. ロード バランサによる IM and Presence から Microsoft サーバへの要求のルーティングのハイ アベイラビリティ



1

Microsoft サーバにルーティングする場合、IM and Presence サービスは OCS のフロント エンド ロード バランサをポイントするスタティック ルートを見つけます。

2

Microsoft サーバのフロントエンド ロード バランサは、プール内のアクティブなフロントエンド サーバのいずれかにルーティングします。

IM and Presence サービスは、Microsoft サーバのフロントエンド ロード バランサとして Cisco Application Control Engine(ACE)を使用してテストされています。 ACE の代わりに他のロード バランサを使用できます。認定されたロード バランサのリストについては次の URL を参照してください。http:/​/​technet.microsoft.com/​en-us/​office/​ocs/​cc843611 ただし、それらのロード バランサを導入し、正しく管理するのはお客様の責任です。


(注)  


シスコでは、ACE 以外のロード バランサをポイントするスタティック ルートの設定はサポートしていません。


ACE が設定されたフロントエンドのロード バランサでないような導入環境では、フロントエンド ロードバランサをバイパスするためのスタティック ルートを設定することをお勧めします。

Microsoft サーバから IM and Presence サービスへの要求のルーティングの高可用性

SIP スタティック ルートを Lync/OCS で設定して、Microsoft サーバおよび IM and Presence サービス 間のドメイン内フェデレーションの基本的な接続を有効にする必要があります。

ただし、Microsoft サーバはドメインごとに 1 つの SIP スタティック ルートの設定だけをサポートしているため、スタティック ルートは単一の IM and Presence サービス ノードのみポイントできることを意味します。

したがって、IM and Presence サービスを Microsoft サーバと統合する場合に高可用性を実現するには、次の図に示すように、IM and Presence サービス ノードと Microsoft のサーバの間にロード バランサを組み込む必要があります。 Cisco CSS11506 Content Services Switch は、IM and Presence サービスが対応している唯一のロード バランサです。 この図は、OCS の配置例を示しますが、他の Microsoft サーバにも適用されます。

図 9. Microsoft サーバから IM and Presence サービスへの要求のルーティングの高可用性



1

ロード バランサは、アクティブ/バックアップ モードで動作します。 プライマリ IM and Presence サービス ノードに対してそのサーバの実行中に要求がルーティングされ、ハートビート信号を使用して IM and Presence サービス ノードがアライブかどうか確認します。

2

IM and Presence サービスが失敗すると、ロード バランサにより、以降のすべての要求がバックアップ IM and Presence サービス ノードにルーティングされます。

連絡先の検索

パーティション イントラドメイン フェデレーションでは、IM and Presence サービス 対応クライアントと Microsoft Lync または Microsoft Office Communicator の両方で全検索機能を実現しています。

IM and Presence サービス対応クライアントによる Active Directory(AD)検索は、ユーザがプロビジョニングされた場所に関係なく、ユーザを返します。 Microsoft サーバ アドレス帳検索は引き続き、すべての Microsoft サーバ ユーザ、および IM and Presence サービスに移行したあらゆる IM and Presence サービス クライアント ユーザを返します。

連絡先カード情報は、すべての連絡先について両方のクライアントで使用できます。


(注)  


IM and Presence サービス クライアント ユーザが Microsoft のサーバでプロビジョニングされていなかった場合は、該当ユーザの [msRTCSIP-PrimaryUserAddress] フィールドに対して Active Directory のアップデートを実行し、ユーザが Microsoft のサーバ検索を使用できるようにする必要があります。


ユーザの移行

ユーザ移行の管理フローは大まかに次のようになります。

  1. 移行するユーザの Lync/OCS SIP URI 形式を確認します。

  2. 必要に応じて、IM and Presence サービスの連絡先のコンタクト ID の名前を変更します。

  3. Microsoft サーバ ユーザを IM and Presence サービスに移行するライセンスを取得して割り当てます。

  4. 移行する Microsoft サーバ ユーザ用の Microsoft サーバ データをバック アップします。

  5. 移行する Microsoft サーバ ユーザごとに Microsoft サーバの連絡先リストをエクスポートします。

  6. 移行する Microsoft サーバ ユーザの Microsoft サーバのユーザ アカウントをディセーブルにします。

  7. 移行する Microsoft サーバ ユーザの Microsoft サーバのユーザ データを削除します。

  8. Microsoft サーバの連絡先リストを移行したユーザの IM and Presence サービス データベースにインポートします。

  9. 移行したユーザのデスクトップで IM and Presence サービス対応クライアントを展開します。

管理者向けの移行プロセスをさらに支援するため、この機能では数多くのツールが使用できます。

パーティション イントラドメイン フェデレーション展開の主な利点の 1 つに、企業内で Microsoft サーバから IM and Presence サービスへシームレスに遷移できる点があります。 パーティション イントラドメイン フェデレーションには、次のような利点があります。
  • IM and Presence サービス クライアント ユーザ、Microsoft Lync または Microsoft Office Communicator のユーザは、同じプレセンス ドメインを共有します。

  • ユーザは、その共有ドメイン内でアベイラビリティおよびインスタント メッセージを交換できます。

  • ユーザまたは連絡先がプロビジョニングされている場所に関係なく、ユーザは連絡先を検索し、追加できます。

  • IM and Presence サービス IM アドレスはユーザの ID が移行中も維持されるように Lync SIP URI(msRTCSIP-PrimaryUserAddress)と一致するように設定できます。

IM アドレスおよびユーザの移行の設定に関する詳細情報については、『Configuration and Administration of IM and Presence Service on Cisco Unified Communication Manager』を参照してください。

IM アドレスの例

次の表は、IM and Presence サービスで使用可能な IM アドレス オプションの例を示しています。

IM and Presence サービス デフォルト ドメイン:cisco.com

User: John Smith

Userid: js12345

Mailid: jsmith@cisco-sales.com

SIPURI: john.smith@webex.com

IM アドレス形式

ディレクトリ URI マッピング

IM アドレス(IM Address)

<userid>@<domain>

適用対象外

js12345@cisco.com

ディレクトリ URI(Directory URI)

mailid

jsmith@cisco-sales.com

ディレクトリ URI(Directory URI)

msRTCSIP-PrimaryUserAddress

john.smith@webex.com

IM アドレスの設定の詳細については、『Configuration and Administration of IM and Presence Service on Cisco Unified Communications Manager(Cisco Unified Communications Manager での IM and Presence サービスの設定および管理)』を参照してください。

ユーザ移行ツール

IM and Presence サービスは、次の Lync/OCS ユーザ移行手順に対するツールを提供しています。

  • 移行する Microsoft サーバ ユーザごとに Microsoft サーバの連絡先リストをエクスポートします。

  • 移行する Microsoft サーバ ユーザの Microsoft サーバのユーザ アカウントをディセーブルにします。

  • 移行する Microsoft サーバ ユーザの Microsoft サーバのユーザ データを削除します。

  • Microsoft サーバの連絡先リストを移行したユーザの IM and Presence サービス データベースにインポートします。

  • IM and Presence サービス データベースの移行されたユーザのコンタクト ID の名前を変更します。


(注)  


  • ユーザ移行ツールのいずれかを実行しようとする際に、次のエラーが表示されることがあります:「アプリケーションは正しく初期化できませんでした。」 このエラーの原因は、.NET 2.0 フレームワークをインストールしていないユーザ移行ツールを実行していることです。 シスコが提供する各ユーザ移行ツールを使用するには、.NET Framework の少なくともバージョン 2.0 が、そのツールを実行しているサーバにインストールされている必要があります。

    .NET フレームワークでは、Windows Server 2003 R2 またはそれより新しいものが標準としてインストールされています。

  • エクスポート、ディセーブル化および削除ツールは、cisco.com で zip ファイルで提供されます。 インポート ツールは Cisco Unified CM IM and Presence Adminitration のユーザ インターフェースを使用してアクセスできます。


移行する Microsoft サーバ ユーザごとに Microsoft サーバの連絡先リストをエクスポートします。

この IM and Presence サービス ツールは、Microsoft サーバからの連絡先リストの一括エクスポートを可能にします。 エクスポートされた連絡先リストは、IM and Presence サービス Contact List Import Bulk Administration Tool(BAT)で承認できるカンマ区切り値(CSV)ファイルに書き込まれます。 これらのツールを組み合わせて、連絡先リストを一括管理して、エンドツーエンドで移行できます。

Microsoft サーバ ユーザを移行するための Microsoft サーバのユーザ アカウントをディセーブルにします。

IM and Presence サービスには、Microsoft サーバのユーザ アカウントを一括して無効にするツールが入っています。 このツールは、Active Directory に接続し、必要に応じてユーザの Microsoft サーバに固有な属性を変更することで、Microsoft サーバ アカウントを無効にします。

OCS ユーザを移行するための Microsoft サーバのユーザ データを削除します。

Microsoft サーバ ユーザは、Microsoft サーバから削除し、Microsoft サーバからのIM and Presence サービスへのパーティション イントラドメイン フェデレーション ルーティングを可能にする必要があります。 ただし、ユーザが Microsoft サーバから削除されると、Microsoft Lync または Microsoft Office Communicator 内のユーザの連絡先リストからも削除されます。 この IM and Presence サービス ツールは Microsoft サーバ ユーザのデータを一括して削除すると同時に、ユーザが Microsoft Office Communicator ユーザの連絡先リストから削除されないようにします。

Microsoft サーバの連絡先リストを移行したユーザの IM and Presence サービス データベースにインポートします。

IM and Presence サービス BAT 一括サポート連絡先リストのインポート。 この一括インポートの入力として CSV ファイルを取得します。 Microsoft サーバのエクスポートの連絡先リストのツールとともに使用すると、Microsoft サーバから IM and Presence サービスに連絡先リストを移動できます。

IM and Presence サービス データベースで移行されたユーザのコンタクト ID の名前を変更します。


(注)  


この移行ツールは、IM and Presence サービスの IM アドレス形式が Microsoft サーバと異なる場合にのみ必要です。 IM and Presence サービス リリース 10.0 から、IM and Presence サービスを設定し、2 つのシステム間の IM アドレス形式に不一致がないことを確実にすることが可能になります。

IM and Presence サービス BAT は、SIP URI 形式が IM and Presence サービスと Microsoft のサーバとで異なる場合の移行をサポートしています。 IM and Presence サービスの以前のリリースでは、ユーザの最初のバッチを移行する前に、IM and Presence サービス SIP URI 形式に一致させるために、移行するすべての Microsoft サーバ ユーザの SIP URI を変更する必要があります。 このリリースでは、Microsoft サーバから IM and Presence サービスにユーザの各バッチを移行する直前に、移行するユーザの SIP URI を変更できます。 Bulk Administration Tool は入力として移行されたユーザのリストがある CSV ファイルを取得し、移行されたユーザを連絡先として持つすべてのユーザの連絡先リストを更新します。


(注)  


ユーザの移行ツールを実行しても、Microsoft Lync または Microsoft Office Communicator に署名された他の Microsoft サーバ ユーザ機能への影響はありません。 ただし、あらかじめスケジュールされたメンテナンスの時間帯にユーザ移行ツールを実行して Microsoft サーバおよび Active Directory システムの負荷を減らすことをお勧めします。