Cisco Unified Communications Manager Release 10.5(1) での IM and Presence Service の設定と管理
IP Phone Presence の設定
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IM and Presence Service のスタティック ルート設定

SIP プロキシ サーバ トラフィック用のスタティック ルートを設定する場合は、次の点を考慮してください。

  • ダイナミック ルートは、ルーティング プロトコルとルーティング更新メッセージに従って自動的に計算されるネットワーク経由のパスを表します。

  • スタティック ルートは、明示的に設定するネットワーク経由の固定パスを表します。

  • スタティック ルートは、ダイナミック ルートよりも優先されます。

ルート組み込みテンプレート

組み込みのワイルドカードを含む任意のスタティック ルート パターンのルート組み込みテンプレートを定義する必要があります。 ルート組み込みテンプレートには、組み込みのワイルドカードの先頭の数字、数字の長さ、および場所に関する情報が含まれます。 ルート組み込みテンプレートを定義する前に、次のサンプル テンプレートを考慮してください。

ルート組み込みテンプレートを定義するときは、"." に続く文字が スタティック ルートの実際のテレフォニーの数字と一致する必要があります。 次のルート組み込みテンプレートのサンプルでは、これらの文字を "x" で表しています。

サンプル ルート組み込みテンプレート A

ルート組み込みテンプレート:74..78xxxxx*

このテンプレートでは、IM and Presence Service は、組み込みのワイルドカードでスタティック ルートの次のセットを有効にします。

表 1 組み込みワイルドカードで設定したスタティック ルート - テンプレート A

宛先パターン

ネクスト ホップ宛先

74..7812345*

1.2.3.4:5060

74..7867890*

5.6.7.8.9:5060

74..7811993*

10.10.11.37:5060

このテンプレートでは、IM and Presence Service は次のスタティック ルート エントリを有効にしません。

  • 73..7812345*(最初の文字列がテンプレートで定義されている「74」ではない)

  • 74..781*(宛先パターンの数字の長さがテンプレートと一致しない)

  • 74…7812345*(ワイルドカードの数がテンプレートと一致しない)

サンプル ルート組み込みテンプレート B

ルート組み込みテンプレート:471….xx*

このテンプレートでは、IM and Presence Service は、組み込みのワイルドカードでスタティック ルートの次のセットを有効にします。

表 2 組み込みワイルドカードで設定したスタティック ルート - テンプレート B

宛先パターン

ネクスト ホップ宛先

471….34*

20.20.21.22

471…55*

21.21.55.79

このテンプレートでは、IM and Presence Service は次のスタティック ルート エントリを有効にしません。

  • 47…344*(最初の文字列がテンプレートで定義されている「471」ではない)

  • 471…4*(文字列の長さがテンプレートと一致しない)

  • 471.450*(ワイルドカードの数がテンプレートと一致しない)

IM and Presence サービスのルート組み込みテンプレートの設定

最大 5 つのルート組み込みテンプレートを定義できます。 ただし、ルート組み込みテンプレートに定義できるスタティック ルートの数に制限はありません。

組み込みのワイルドカードを含むスタティック ルートは、ルート組み込みテンプレートの少なくとも 1 つと一致する必要があります。

手順
    ステップ 1   [Cisco Unified CM IM and Presence Administration(Cisco Unified CM IM and Presence の管理)] > [System(システム)] > [Service Parameters(サービス パラメータ)] を選択します。
    ステップ 2   IM and Presence サービス ノードを選択します。
    ステップ 3   Cisco SIP Proxy サービスを選択します。
    ステップ 4   [Routing Parameters(Clusterwide)(ルーティング パラメータ(クラスタ全体))] セクションの [RouteEmbedTemplate(ルート組み込みテンプレート)] フィールドでルート埋め込みテンプレートを定義します。 最大 5 つのルート組み込みテンプレートを定義できます。
    ステップ 5   [Save(保存)] を選択します。

    次の作業

    IM and Presence サービスのスタティック ルートの設定に進みます。

    IM and Presence Service のスタティック ルートの設定

    次の表は、IM and Presence Service で設定できるスタティック ルート パラメータ設定の一覧です。

    表 3 IM and Presence Service のスタティック ルート パラメータ設定

    フィールド

    説明

    Destination Pattern(宛先パターン)

    着信番号のパターンを 255 文字以内で指定します。

    SIP プロキシでは、100 本のスタティック ルートにだけ同じルート パターンを割り当てることができます。 この制限を超えた場合、IM and Presence Service はエラーをログに記録します。

    ワイルドカードの使用方法

    単一文字のワイルドカードとして "." を 複数文字のワイルドカードとして "*" を使用できます。

    IM and Presence Service は、スタティック ルートにおける組み込みのワイルドカード文字である「.」をサポートします。 ただし、組み込みのワイルドカードを含むスタティック ルートのルート組み込みテンプレートを定義する必要があります。 組み込みのワイルドカードを含むスタティック ルートは、ルート組み込みテンプレートの少なくとも 1 つと一致する必要があります。 ルート組み込みテンプレートの定義については、ルート組み込みテンプレートのトピック(次の「関連トピック」内)を参照してください。

    電話機の場合:

    • ドットはパターンの末尾に置くことも、パターンに組み込むこともできます。 パターンにドットを組み込む場合は、パターンに一致するルート組み込みテンプレートを作成する必要があります。
    • アスタリスクは、パターンの最後だけに使用できます。

    IP アドレスおよびホスト名の場合:

    • アスタリスクはホスト名の一部として使用できます。
    • ドットはホスト名のリテラル値の役割を果たします。

    エスケープ文字とアスタリスクの連続(\*)はリテラル * と一致し、任意の場所で使用できます。

    Description(説明)

    特定のスタティック ルートの説明を 255 文字以内で指定します。

    Next Hop(ネクスト ホップ)

    着信先(ネクスト ホップ)のドメイン名または IP アドレスを指定し、完全修飾ドメイン名(FQDN)またはドット付き IP アドレスのいずれかにすることができます。

    IM and Presence Service では、DNS SRV ベースのコール ルーティングをサポートしています。 DNS SRV をスタティック ルート用のネクスト ホップとして指定する場合は、このパラメータを該当する DNS SRV の名前に設定します。

    Next Hop Port(ネクスト ホップ ポート)

    着信先(ネクスト ホップ)のポート番号を指定します。 デフォルトのポートは 5060 です。

    IM and Presence Service では、DNS SRV ベースのコール ルーティングをサポートしています。 DNS SRV をスタティック ルート用のネクスト ホップとして指定する場合は、このパラメータを 0 に設定します。

    Route Type(ルート タイプ)

    ルート タイプを指定します([User(ユーザ)] または [Domain(ドメイン)])。 デフォルト値は [User(ユーザ)] です。

    たとえば、SIP URI "sip:19194762030@myhost.com" 要求で、ユーザ部分は "19194762030" で、ホスト部分は "myhost.com" です。 ルート タイプとして [User(ユーザ)] を選択すると、IM and Presence Service は SIP トラフィックをルーティングするためにユーザ部分の値 "19194762030" を使用します。 ルート タイプとして [Domain(ドメイン)] を選択すると、IM and Presence Service は SIP トラフィックをルーティングするために "myhost.com" を使用します。

    Protocol Type(プロトコル タイプ)

    このルートのプロトコル タイプ(TCP、UDP、または TLS)を指定します。 デフォルト値は TCP です。

    Priority(プライオリティ)

    このルートのプライオリティ レベルを指定します。 値が小さいほど、プライオリティが高くなります。 デフォルト値は 1 です。

    値の範囲:1 ~ 65535

    Weight(重み付け)

    ルートの重み付けを指定します。 このパラメータは、複数のルートのプライオリティが同じ場合に限り使用します。 値が大きいほど、ルートのプライオリティが高くなります。

    値の範囲:1 ~ 65535

    例:次のプライオリティと重み付けが関連付けられた 3 本のルートがあるとします。

    • 1, 20
    • 1, 10
    • 2, 50

    この例では、スタティック ルートが適切な順序で表示されています。 プライオリティ ルートは、最低値のプライオリティ(値 1)が基準となります。 2 つのルートが同じプライオリティを共有している場合、値の高いほうの重量パラメータによってプライオリティ ルートが決定します。 この例では、IM and Presence Service はプライオリティ値として 1 が設定されている両方のルートに SIP トラフィックを送信し、重み付けに従ってトラフィックを分散させます。重み付けが 20 のルートは、重み付けが 10 のルートの 2 倍のトラフィックを受信します。 この例では、IM and Presence Service はプライオリティ 1 の両方のルートを試み、両方が失敗した場合だけプライオリティ 2 のルートを使用しようとします。

    Allow Less-Specific Route(固有性の低いルートを許可)

    固有性の低いルートを許可することを示します。 デフォルト設定はオンです。

    In Service(サービス中)

    ルートをアウト オブ サービスにするかどうかを指定します。

    このパラメータを使用すると、管理者は効率的にルートをアウト オブ サービスにすることができます(完全に削除してから再度追加する必要がありません)。

    [Block Route(ルートのブロック)] チェックボックス

    オンにすると、スタティック ルートがブロックされます。 デフォルト設定は、ブロック解除です。

    手順
      ステップ 1   [Cisco Unified CM IM and Presence Administration(Cisco Unified CM IM and Presence の管理)] > [Routing(ルーティング)] > [Static Routes(スタティック ルート)] を選択します。
      ステップ 2   [Add New(新規追加)] をクリックします。
      ステップ 3   スタティック ルートを設定します。
      ステップ 4   [Save(保存)] をクリックします。

      IM and Presence Service のプレゼンス ゲートウェイの設定

      プレゼンス ゲートウェイの設定オプション

      Cisco Unified Communications ManagerIM and Presence Service との間でアベイラビリティ情報交換を処理する SIP 接続を有効にするには、IM and Presence ServiceCisco Unified Communications Manager をプレゼンス ゲートウェイとして設定する必要があります。

      プレゼンス ゲートウェイを設定するときは、関連する Cisco Unified Communications Manager ノードの FQDN(完全修飾ドメイン名)または IP アドレスを指定します。 この値は、使用中のネットワークに応じて次のいずれかになります。

      • Cisco Unified Communications Manager データベース パブリッシャ ノードの FQDN アドレス

      • Cisco Unified Communications Manager サブスクライバ ノードに解決される DNS SRV FQDN

      • Cisco Unified Communications Manager データベース パブリッシャ ノードの IP アドレス

      DNS SRV がネットワークのオプション場合は、次の設定を行います。

      1. Cisco Unified Communications Manager サブスクライバ ノード(重み付けは均等)の DNS SRV FQDN で IM and Presence Service ノードのプレゼンス ゲートウェイを設定します。 これにより、IM and Presence Service では、アベイラビリティ情報交換に使用するすべてのノード間でアベイラビリティ メッセージを均等に共有できます。

      2. Cisco Unified Communications Manager で、IM and Presence Service ノードの SIP トランクを IM and Presence Service データベース パブリッシャ ノードとサブスクライバ ノードの DNS SRV FQDN で設定します。

      DNS SRV がネットワークのオプションではなく、関連付けられた Cisco Unified Communications Manager ノードの IP アドレスを使用している場合、IP アドレスが単一のサブスクライバ ノードを指すため、複数のサブスクライバ ノードでプレゼンス メッセージング トラフィックを均等に共有できません。

      プレゼンス ゲートウェイの設定

      はじめる前に
      • プレゼンス ゲートウェイの設定オプションのトピックを参照してください。
      • 設定要件に応じて、関連する Cisco Unified Communications Manager ノードの FQDN、DNS SRV FQDN、または IP アドレスを取得します。
      手順
        ステップ 1   [Cisco Unified CM IM and Presence Administration(Cisco Unified CM IM and Presence の管理)] > [Presence(プレセンス)] > [Gateways(ゲートウェイ)] を選択します。
        ステップ 2   [Add New(新規追加)] をクリックします。
        ステップ 3   [Presence Gateway Type(プレゼンス ゲートウェイ タイプ)] で [CUCM(CUCM)] を選択します。
        ステップ 4   [Description(説明)] フィールドにプレゼンス ゲートウェイの説明を入力します。
        ステップ 5   [Presence Gateway(プレゼンス ゲートウェイ)] フィールドに、関連付けるCisco Unified Communications Manager ノードの FQDN、DNS SRV FQDN、または IP アドレスを指定します。
        ステップ 6   [Save(保存)] をクリックします。

        次の作業

        IM and Presence サービスの許可ポリシーを設定します。

        IM and Presence サービスの SIP パブリッシュ トランクの設定

        この設定をオンにすると、Cisco Unified Communications Manager は、Cisco Unified Communications ManagerIM and Presence サービスのライセンスが供与されたユーザに関連付けられたすべてのライン アピアランスの電話の利用状況をパブリッシュします。

        この手順は、Cisco Unified Communications Manager のサービス パラメータで SIP トランクを CUP PUBLISH トランクとして割り当てる操作と同じです。

        手順
          ステップ 1   [Cisco Unified CM IM and Presence Administration(Cisco Unified CM IM and Presence の管理)] > [Presence(プレゼンス)] > [Settings(設定)] を選択します。
          ステップ 2   [CUCM SIP Publish Trunk(CUCM SIP パブリッシュ トランク)] ドロップダウン リストから [SIP Trunk(SIP トランク)] を選択します。
          ステップ 3   [Save(保存)] をクリックします。

          SIP パブリッシュ トランクのクラスタ全体の DNS SRV 名の設定

          IM and Presence データベース パブリッシャ ノードのクラスタ全体の IM and Presence サービス アドレスを設定すると、IM and Presence サービスはクラスタのすべてのノードのアドレスを複製します。

          クラスタ全体の IM and Presence サービスのアドレスを設定すると、SRV ポート値を 5060 に設定します。


          (注)  


          IM and Presence サービスのデフォルト ドメインがクラスタ全体の DNS SRV レコードで使用される場合、この手順で SRV クラスタ名の値を変更しないでください。 これ以上の操作は必要ありません。


          はじめる前に

          クラスタ全体の DNS SRV トピックを参照してください。

          手順
            ステップ 1   [Cisco Unified CM IM and Presence Administration(Cisco Unified CM IM and Presence の管理)] > [System(システム)] > [Service Parameters(サービス パラメータ)] を選択します。
            ステップ 2   [Server(サーバ)] メニューから [IM and Presence Service(IM and Presence サービス)] ノードを選択します。
            ステップ 3   [Service(サービス)] メニューから [Cisco SIP Proxy(Cisco SIP プロキシ)] を選択します。
            ステップ 4   [General Proxy Parameters(Clusterwide)(一般的なプロキシ パラメータ(クラスタ全体))] セクションの [SRV Cluster Name(SRV クラスタ名)] フィールドを編集します。

            このパラメータはデフォルトでは空です。

            ステップ 5   [Save(保存)] をクリックします。