Cisco Unified Communications Manager の IM and Presence サービスのパーティション イントラドメイン フェデレーション、リリース 9.0(1)
統合の概要
統合の概要
発行日;2012/12/13   |   ドキュメントご利用ガイド   |   ダウンロード ;   この章 pdf   ,   ドキュメント全体 pdf    |   フィードバック

目次

統合の概要

パーティション イントラドメイン フェデレーション

IM およびアベイラビリティ プラットフォームとして IM and Presence を選択する企業はますます増えています。 これらの企業ではすでに、Microsoft Office Communications Server(OCS)または Microsoft Live Communications Server(LCS)が導入されており、ユーザを Microsoft Office Communicator から IM and Presence 対応クライアントに移行させたいと考えています。 遷移中、IM and Presence 対応クライアントに移行するこれらのユーザが、Microsoft Office Communicator を使用しているユーザとプレゼンス情報およびインスタント メッセージを引き続き共有できることが大切です。 対応している IM and Presence クライアントの詳細については、「"ソフトウェア要件"」の項を参照してください。

パーティション イントラドメイン フェデレーションでは、同一企業ドメイン内の IM and Presence クライアント ユーザと Microsoft Office Communicator ユーザが、プレゼンス アベイラビリティと Instant Messaging(IM; インスタント メッセージ)を交換できます。

この統合では、IM and Presence で設定され、IM and Presence 対応クライアントをデスクトップ クライアントとして使用するか、OCS または LCS で有効化され、Microsoft Office Communicator をデスクトップ クライアントとして使用する、企業ドメイン内のユーザがサポートされます。


(注)  


この統合では、IM and Presence 対応クライアントと Microsoft Office Communicator 両方を持つユーザはサポートされていません。


IM and Presence リリース 9.0 は、スタンドアロン Session Initiation Protocol(SIP RFC 3261)を使用して、次の LCS/OCS プラットフォームのパーティション イントラドメイン フェデレーションを提供します。

  • Microsoft Live Communications Server 2005 Standard Edition および Enterprise Edition
  • Microsoft Office Communications Server 2007 R2 Standard Edition および Enterprise Edition

次の図は、IM and Presence と LCS/OCS を同じドメイン内に導入した例の概要を示します。

図 1. 統合の概要




(注)  


このマニュアルで LCS/OCS と言う用語はサポート対象のすべての LCS および OCS プラットフォームのタイプを示します。 あるプラットフォームに固有の詳細がある場合、その LCS または OCS プラットフォームについて具体的に示します。


アベイラビリティ

アベイラビリティの登録およびポリシー

ここでは、次のコール フローについて説明します。

IM and Presence へのユーザ登録

Microsoft Office Communicator ユーザが IM and Presence クライアント ユーザのプレゼンスを表示する場合、SIP SUBSCRIBE 要求が LCS/OCS から IM and Presence へルーティングされます。 IM and Presence は着信登録を承認し、それを保留中にします。 プライベート ポリシーがこの着信登録要求に適用されます。


(注)  


パーティション イントラドメイン フェデレーション展開で Microsoft Office Communicator ユーザからの登録に適用されたプライバシー ポリシーは、IM and Presence クライアント ユーザからの登録に適用されるプライバシー ポリシーと同じです。


IM and Presence は、自動認証が有効になっているかどうか、または IM and Presence クライアント ユーザが Microsoft Office Communicator ユーザのプレゼンス登録を以前にブロックしたまたは許可したかどうか確認します。 いずれかが true の場合、IM and Presence は、登録要求のポリシー判断を自動で処理します。 それ以外の場合は、IM and Presence クライアント ユーザは、新規登録に関する警告を受信します。

登録が拒否される場合、Polite Blocking が実装されています。 つまり、ユーザのプレゼンス状態が Microsoft Office Communicator ユーザにオフラインとして表示されています。 登録が認証されると、IM and Presence はプレゼンス アップデートを Microsoft Office Communicator ユーザに送信し、IM and Presence クライアント ユーザには Microsoft Office Communicator ユーザをその参加者に追加するオプションがあります。

Microsoft Office Communicator へのユーザ登録

IM and Presence クライアント ユーザが Microsoft Office Communicator ユーザのプレゼンスを表示する場合、SIP SUBSCRIBE 要求が IM and Presence から LCS/OCS へルーティングされます。 LCS/OCS は着信登録を承認します。 ポリシーがこの着信登録要求に適用されます。

Microsoft Office Communicator ユーザが以前にこのユーザからの登録を承認している場合、その登録は自動的に承認され、Microsoft Office Communicator ユーザにより適用されたポリシー レベルにしたがってプレゼンスが IM and Presence クライアント ユーザに返されます。 そうでない場合、Microsoft Office Communicator ユーザは新規登録についての警告を受信します。 Microsoft Office Communicator ユーザは IM and Presence クライアント ユーザを承認またはブロックできます。


(注)  


Microsoft Office Communicator は 1 時間 45 分ごとに更新サブスクライブを行います。 したがって、IM and Presence サーバが再起動する場合、Microsoft Office Communicator ユーザに IM and Presence 連絡先のプレゼンス状態がない時間は最長で約 2 時間になります。



(注)  


LCS/OCS が再起動する場合、IM and Presence クライアントに Microsoft Office Communicator 連絡先のプレゼンス状態がない時間は最長で約 2 時間になります。


アベイラビリティ マッピング状態

次の表は Microsoft Office Communicator から次の IM and Presence 対応クライアントへのアベイラビリティ マッピング状態を示します。

  • Cisco Jabber リリース 8.x
  • Cisco Jabber for Mac
  • サードパーティ製の XMPP クライアント
表 1 Microsoft Office Communicator からのアベイラビリティ マッピング状態

Microsoft Office Communicator

設定

Cisco Jabber 8.x 設定

Cisco Jabber for Mac 設定

サードパーティ製の XMPP クライアント設定

利用可能

利用可能

利用可能

利用可能

退席中

退席中

退席中

退席中

すぐに戻ります

退席中

退席中

退席中

ビジー(Busy)

ビジー(Busy)

ビジー(Busy)

ビジー(Busy)

サイレント

ビジー(Busy)

ビジー(Busy)

ビジー(Busy)

オフライン表示

オフライン

オフライン

オフライン

オフライン

オフライン

オフライン

オフライン

次の表は Cisco Jabber リリース 8.x から Microsoft Office Communicator へのアベイラビリティ マッピング状態を示します。

表 2 Cisco Jabber リリース 8.x から Microsoft Office Communicator へのアベイラビリティ マッピング状態

Cisco Unified Jabber

リリース 8.x 設定

Microsoft Office Communicator

設定

利用可能

利用可能

ビジー(Busy)

ビジー(Busy)

電話中(On the Phone)

ビジー(Busy)

会議(Meeting)

ビジー(Busy)

退席中

退席中

サイレント

ビジー(Busy)

オフライン

オフライン

オフライン:電話中

オフライン

オフライン:会議

オフライン

オフライン:外出中

オフライン

次の表は Cisco Jabber for Mac から Microsoft Office Communicator へのアベイラビリティ マッピング状態を示します。

表 3 Cisco Jabber for Mac から Microsoft Office Communicator へのアベイラビリティ マッピング状態

Cisco Jabber for Mac 設定

Microsoft Office Communicator

設定

利用可能

利用可能

退席中

退席中

サイレント

ビジー(Busy)

不在

オフライン

オフライン

オフライン

次の表はサードパーティ製の XMPP クライアントから Microsoft Office Communicator へのアベイラビリティ マッピング状態を示します。

表 4 サードパーティ製の XMPP クライアントから Microsoft Office Communicator へのアベイラビリティ マッピング状態

サードパーティ製の XMPP 設定

Microsoft Office Communicator

設定

利用可能

利用可能

退席中

退席中

退席中(延長)

退席中

サイレント

ビジー(Busy)

オフライン

オフライン

インスタント メッセージ

パーティション イントラドメイン フェデレーションでは、IM and Presence クライアント ユーザと Microsoft Office Communicator ユーザ間のポイントツーポイント IM をサポートしています。 次のような IM 機能がサポートされています。

  • プレーン テキスト IM フォーマット
  • 入力指示
  • 基本顔文字

SIP Session Mode IM を使用して、IM and Presence と LCS/OCS 間でメッセージおよび入力指示を転送します。

IM and Presence クライアント ユーザが IM を Microsoft Office Communicator ユーザに送信すると、これらの 2 人のユーザ間で既存の IM セッションが確立されていない場合、IM and Presence は SIP INVITE メッセージを LCS/OCS に送信して、新しいセッションを確立します。 このセッションは、これら 2 人のユーザいずれかからの以降の SIP MESSAGE または SIP INFO(入力指示)トラフィックに使用します。


(注)  


IM and Presence クライアント ユーザおよびサードパーティ製 XMPP クライアント ユーザは、アベイラビリティがなくても、Microsoft Office Communicator ユーザと IM 会話を開始できます。


Microsoft Office Communicator ユーザが IM を IM and Presence クライアント ユーザに送信すると、これらの 2 人のユーザ間で既存の IM セッションが確立されていない場合、Microsoft Office Communicator は SIP INVITE メッセージを IM and Presence に送信します。 このセッションは、これら 2 人のユーザいずれかからの以降の SIP MESSAGE または SIP INFO(入力指示)トラフィックに使用します。


(注)  


LCS/OCS グループ チャット機能独自の特性により、パーティション イントラドメイン フェデレーションでは、IM and Presence クライアント ユーザと Microsoft Office Communicator ユーザ間のグループ チャットはサポートされていません。


要求のルーティング

ここでは、IM and Presence から LCS/OCS、また LCS/OCS から IM and Presence への要求のルーティングについて説明します。

IM and Presence から LCS/OCS への要求のルーティング

IM and Presence から LCS/OCS への基本的な接続を有効にするには、IM and Presence ドメインに対して IM and Presence で SIP スタティック ルートを設定する必要があります。 これらのスタティック ルートは LCS/OCS サーバまたはフロントエンド ロード バランサ(Enterprise Edition では LCS/OC のみ)の IP アドレスをポイントし、受信者が IM and Presence ユーザでない場合に、IM and Presence が same-domain 要求を LCS/OCS にルーティングできるようにします。 トランスポート層セキュリティ(TLS)暗号化をこれらのスタティック ルートで有効にできます。 また IM and Presence から LCS/OCS への基本的な接続をサポートするには、着信アクセス コントロール リスト(ACL)のエントリを設定し、認証がなくても LCS/OCS サーバが IM and Presence サーバにアクセスできるようにする必要があります。

この基本的な接続に重なるように、パーティション イントラドメイン フェデレーションでは、IM and Presence から LCS/OCS への要求のルーティングに対して、基本ルーティングおよび高度なルーティングという 2 種類のモードを提供しています。

基本的なルーティングは、パーティション イントラドメイン フェデレーションのデフォルト ルーティング モードです。 基本的なルーティングが有効な場合、要求の受信者が IM and Presence ドメイン内に存在しているものの、ライセンスされた IM and Presence ユーザでない場合に、IM and Presence は要求を LCS/OCS にルーティングします。

次の図は、基本的なルーティングが設定されている場合の IM and Presence から LCS/OCS へのルーティング要求のシーケンスを示しています。

図 2. IM and Presence から LCS/OCS への要求のルーティング




(注)  


  • IM and Presence または LCS/OCS のいずれかでプロビジョニングされていない受信者について、LCS/OCS に転送される該当するあらゆる要求は、今度は LCS/OCS により IM and Presence へ返されます。
  • IM and Presence は、この方法で LCS/OCS からループバックする要求を拒否する組み込みループ検出を備えています。

1

Cisco Jabber 8.x ユーザの Ann は、Microsoft Office Communicator ユーザである Bob に要求を送信します。

2

Bob はローカル ドメイン内にいるものの、ライセンスされた IM and Presence クライアント ユーザではないため、IM and Presence は要求を変換し、それを LCS/OCS にルーティングします。

3

LCS/OCS サーバは要求を Bob の Microsoft Office Communicator クライアントに転送します。

Cisco Unified Communications Manager がそのユーザを、LCS/OCS で使用される同じ Active Directory から同期している場合のみ、高度なルーティングを設定します。 Active Directory から同期されたユーザのリストには、すべての Microsoft Office Communicator ユーザが記載されている必要があります。 高度なルーティングが有効な場合、次に示す条件を両方とも満たしている場合に IM and Presence は要求を LCS/OCS にルーティングします。

  • 要求の受信者は IM and Presence ドメイン内に存在するが、ライセンスされた IM and Presence ユーザではない。 かつ
  • 要求の受信者の有効な Microsoft Office Communicator SIP アドレスが IM and Presence データベースに保存されている。

(注)  


  • 拡張ルーティングは、シングル クラスタの IM and Presence 配置でのみサポートされています。
  • 高度なルーティングにより IM and Presence データベースに多数のプロビジョニングされていない、または不明な連絡先がある展開で、IM and Presence および LCS/OCS 間のトラフィック量が少なくなります。
  • ただし、高度なルーティングは IM and Presence クラスタそれぞれにストレージ オーバーヘッドを追加します。高度なルーティングのロジックを適用できるためには、すべての Microsoft Office Communicator ユーザをクラスタごとに保存する必要があるためです。

LCS/OCS から IM and Presence への要求のルーティング

LCS/OCS から IM and Presence への基本的な接続を有効にするには、IM and Presence ドメインに対して LCS/OCS で SIP スタティック ルートを設定する必要があります。 これらのスタティック ルートは IM and Presence サーバの IP アドレスおよびポートをポイントします。このサーバはルーティング IM and Presence サーバとして指定されています。 これらのルートにより、受信者が LCS/OCS ユーザでない場合に、LCS/OCS は same-domain 要求を IM and Presence にルーティングできるようになります。 TLS 暗号化をこれらのスタティック ルートで有効にできます。

IM and Presence から SIP 要求を承認するための認証要求が LCS/OCS に出されないようにするため、LCS/OCS の IM and Presence サーバごとにホスト認証エントリも設定する必要があります。

すでに説明したように、スタティック ルート設定に重なるように、パーティション イントラドメイン フェデレーション展開では、LCS/OCS にはルーティング モードは 1 つしかありません。 要求の受信者が LCS/OCS 管理プレゼンス ドメインのいずれかに存在しているものの、Microsoft Office Communicator ユーザでない場合に、LCS/OCS は要求を IM and Presence にルーティングします。

次の図は、LCS/OCS から IM and Presence へのルーティング要求のシーケンスを示しています。

図 3. LCS/OCS から IM and Presence への要求のルーティング




(注)  


IM and Presence または LCS/OCS のいずれかでプロビジョニングされていない受信者について、LCS/OCS から IM and Presence に転送される該当するあらゆる要求は、IM and Presence により拒否されます。


1

Microsoft Office Communicator ユーザの Bob は、Cisco Jabber 8.x ユーザである Ann に要求を送信します。

3

IM and Presence は要求を承認し、Ann の自宅の IM and Presence サーバに転送します。

2

Ann はローカル ドメイン内にいるものの、Microsoft Office Communicator ユーザではないため、LCS/OCS は要求を IM and Presence にルーティングします。

4

IM and Presence は要求を変換し、Ann の Cisco Jabber クライアントに転送します。

クラスタ間展開とマルチノード展開

クラスタ間およびマルチノード クラスタ IM and Presence 展開では、アベイラビリティの登録または IM 会話を行う場合、LCS/OCS サーバはすべての SIP メッセージを、ルーティング目的で指定された IM and Presence サーバにルーティングします。 IM and Presence ルーティング サーバで受信ユーザがホストされていない場合、メッセージは展開内の適切な IM and Presence サーバにルーティングされます。 システムは、ルーティング IM and Presence サーバを介して、この要求に関連付けられたすべての応答をルーティングします。

アベイラビリティの登録または IM 会話を行う場合、どの IM and Presence サーバも SIP メッセージを直接 LCS/OCS サーバに送信できます。 LCS/OCS がこれらのメッセージに返信すると、返信は、メッセージを開始した IM and Presence サーバに直接送信されます。

ドメイン間フェデレーション

IM and Presence では、ドメイン間フェデレーションがサポートされています。 この機能は、IM and Presence がパーティション イントラドメイン フェデレーションに設定されている場合も使用できます。 ただし、IM and Presence で設定されているどのドメイン間フェデレーションも IM and Presence クライアント ユーザにのみ使用できます。

LCS/OCS 展開がすでに Access Edge/Access Proxy サーバを介して SIP ドメイン間フェデレーションに設定されている場合、Microsoft Office Communicator ユーザはこのフェデレーション機能を継続して使用できます。 IM and Presence クライアント ユーザがそうした既存のフェデレーション機能を活用できるように、IM and Presence および LCS/OCS を設定することもできます。


(注)  


  • IM and Presence と LCS/OCS 両方を設定して、同じリモート ドメインで直接フェデレーションすることはサポートされていません。
  • IM and Presence ドメイン間フェデレーションの詳細については、マニュアル『Interdomain Federation for IM and Presence Service on Cisco Unified Communications Manager』を参照してください。


(注)  



ドメイン内フェデレーションのハイ アベイラビリティ

パーティション イントラドメイン フェデレーションは、IM and Presence と LCS/OCS 間の要求のルーティングについて、ハイ アベイラビリティをサポートします。

IM and Presence から LCS/OCS への要求のルーティングのハイ アベイラビリティ

前述したように、SIP スタティック ルートを IM and Presence で設定して、IM and Presence および LCS/OCS 間のドメイン内フェデレーションの基本的な接続を有効にする必要があります。

LCS/OCS との統合においてハイ アベイラビリティを実現するため、IM and Presence でアドレス パターンごとに複数の SIP スタティック ルートを設定できます。

必要に応じて、これらのスタティック ルートにプライオリティ値を割り当て、プライマリとバックアップのスタティック ルートを定義できます。 プライオリティが最も高いルートが最初に試行されます。 これらのルートが使用できない場合、次の図に示すように、要求はバックアップ ルートを使用して再送信されます。

図 4. IM and Presence から LCS/OCS への要求のルーティングのハイ アベイラビリティ



1

LCS/OCS にルーティングする場合、IM and Presence はプライオリティが最も高いスタティック ルートを見つけ、要求をそのルートに設定されたネクスト ホップ アドレスに送信しようとします。

2

そのネクスト ホップが使用できない場合、IM and Presence はプライオリティが次に高いスタティック ルートにフォールバックし、要求を関連するネクスト ホップ アドレスに送信しようとします。

Enterprise Edition LCS/OCS の場合、フロントエンド ロード バランサを展開できます。 その場合、SIP スタティック ルートを IM and Presence に設定して、LCS/OCS フロントエンド ロード バランサの IP アドレスをポイントできます。 フロントエンド ロード バランサは、次の図に示すようにその関連付けられた LCS/OCS プール内でハイ アベイラビリティを実現します。

図 5. ロード バランサによる IM and Presence から LCS/OCS への要求のルーティングのハイ アベイラビリティ



1

LCS/OCS にルーティングする場合、IM and Presence は OCS フロントエンド ロード バランサをポイントするスタティック ルートを見つけます。

2

LCS/OCS フロントエンド ロード バランサは、プール内のアクティブなフロントエンド サーバのいずれかにルーティングします。

IM and Presence は、LCS/OCS フロントエンド ロード バランサとして Cisco Application Control Engine(ACE)を使用してテストされています。 ACE の代わりに他のロード バランサを使用できます。認定されたロード バランサのリストについては次の URL を参照してください。http:/​/​technet.microsoft.com/​en-us/​office/​ocs/​cc843611 ただし、それらのロード バランサを導入し、正しく管理するのはお客様の責任です。


(注)  


シスコでは、ACE 以外のロード バランサをポイントするスタティック ルートの設定はサポートしていません。


ACE が設定されたフロントエンドのロード バランサでないような導入環境では、フロントエンド ロードバランサをバイパスするためのスタティック ルートを設定することをお勧めします。

LCS/OCS から IM and Presence への要求のルーティングのハイ アベイラビリティ

SIP スタティック ルートを LCS/OCS で設定して、LCS/OCS および IM and Presence 間のドメイン内フェデレーションの基本的な接続を有効にする必要があります。

ただし、LCS/OCS はドメインごとに 1 つの SIP スタティック ルートのみ設定できます。つまり、スタティック ルートは単一の IM and Presence サーバのみポイントできます。

したがって、IM and Presence が LCS/OCS と統合されている場合にハイ アベイラビリティを達成するには、次の図に示すように、IM and Presence サーバと LCS/OCS サーバ間にロード バランサを組み込む必要があります。 Cisco CSS11506 Content Services Switch は、IM and Presence が対応している唯一のロード バランサです。

図 6. LCS/OCS から IM and Presence への要求のルーティングのハイ アベイラビリティ



1

ロード バランサは、アクティブ/バックアップ モードで動作します。 プライマリ IM and Presence サーバの実行中に、要求がそのサーバにルーティングされ、ハートビート信号を使用して IM and Presence サービスがアライブか確認します。

2

IM and Presence サーバが失敗すると、ロード バランサにより、以降のすべての要求がバックアップ IM and Presence サーバにルーティングされます。

連絡先の検索

パーティション イントラドメイン フェデレーションでは、IM and Presence 対応クライアントと Microsoft Office Communicator の両方で全検索機能を実現しています。

IM and Presence 対応クライアントによる Active Directory(AD)検索は、ユーザがプロビジョニングされた場所に関係なく、ユーザを返します。 Microsoft Office Communicator アドレス帳検索は引き続き、すべての Microsoft Office Communicator ユーザ、および IM and Presence に移行したあらゆる IM and Presence クライアント ユーザを返します。

連絡先カード情報は、すべての連絡先について両方のクライアントで使用できます。


(注)  


IM and Presence クライアント ユーザが LCS/OCS でプロビジョニングされていなかった場合、該当ユーザの [msRTCSIP-PrimaryUserAddress] フィールドに対して Active Directory アップデートを実行し、ユーザが Microsoft Office Communicator 検索を使用できるようにします。


ユーザの移行

パーティション イントラドメイン フェデレーション展開の主な利点の 1 つに、企業内で LCS/OCS から IM and Presence へシームレスに遷移できる点があります。 パーティション イントラドメイン フェデレーションには、次のような利点があります。

  • IM and Presence クライアント ユーザと Microsoft Office Communicator ユーザが同じプレゼンス情報を共有します。
  • ユーザは、その共有ドメイン内でアベイラビリティおよびインスタント メッセージを交換できます。
  • ユーザまたは連絡先がプロビジョニングされている場所に関係なく、ユーザは連絡先を検索し、追加できます。

管理者向けの移行プロセスをさらに支援するため、この機能では数多くのツールが使用できます。

ユーザ移行の管理フローは大まかに次のようになります。

  1. LCS/OCS ユーザを IM and Presence に移行するライセンスを取得し、割り当てます。
  2. LCS/OCS 移行ユーザの LCS/OCS データをバックアップします。
  3. 移行する LCS/OCS 各ユーザの LCS/OCS 連絡先リストをエクスポートします。
  4. LCS/OCS 移行ユーザの LCS/OCS ユーザ アカウントを無効にします。
  5. LCS/OCS 移行ユーザの LCS/OCS ユーザ データを削除します。
  6. LCS/OCS 連絡先リストを移行したユーザの IM and Presence データベースにインポートします。
  7. 移行したユーザのデスクトップで IM and Presence 対応クライアントを展開します。

ユーザ移行ツール

IM and Presence は、次のユーザ移行手順に対するツールを提供しています。

  • 移行する LCS/OCS 各ユーザの LCS/OCS 連絡先リストをエクスポートします。
  • LCS/OCS 移行ユーザの LCS/OCS ユーザ アカウントを無効にします。
  • LCS/OCS 移行ユーザの LCS/OCS ユーザ データを削除します。
  • LCS/OCS 連絡先リストを移行したユーザの IM and Presence データベースにインポートします。

(注)  


これらのユーザ移行ツールでは、バージョン 1.1 以降の .NET Framework をユーザ移行ツールを実行するサーバにインストールする必要があります。


移行する LCS/OCS 各ユーザの LCS/OCS 連絡先リストをエクスポートする

この IM and Presence ツールを使用して、連絡先リストを LCS/OCS から一括してエクスポートできます。 エクスポートされた連絡先リストは、IM and Presence Contact List Import Bulk Administration Tool(BAT)で承認できるカンマ区切り値(CSV)に書き込まれます。 これらのツールを組み合わせて、連絡先リストを一括管理して、エンドツーエンドで移行できます。

LCS/OCS 移行ユーザの LCS/OCS ユーザ アカウントを無効にする

IM and Presence には、LCS/OCS ユーザ アカウントを一括して無効にするツールが入っています。 このツールは、Active Directory に接続し、必要に応じてユーザの LCS/OCS 固有属性を変更することで、LCS/OCS アカウントを無効にします。

LCS/OCS 移行ユーザの LCS/OCS ユーザ データを削除する

LCS/OCS から IM and Presence へパーティション イントラドメイン フェデレーションをルーティングできるようにするため、LCS/OCS ユーザを LCS/OCS から削除する必要があります。 ただし、ユーザが LCS/OCS から削除されると、Microsoft Office Communicator ユーザの連絡先リストからも削除されます。 この IM and Presence ツールは LCS/OCS ユーザ データを一括して削除すると同時に、ユーザが Microsoft Office Communicator ユーザの連絡先リストから削除されないようにします。

LCS/OCS 連絡先リストを移行したユーザの IM and Presence データベースにインポートする

IM and Presence BAT は、連絡先リストの一括インポートに対応するために機能拡張されています。 IM and Presence BAT では、この一括インポートの入力に CSV ファイルが必要です。 LCS/OCS 連絡先リスト エクスポート ツールと共に使用すると、LCS/OCS から IM and Presence へ連絡先リストを移行できます。


(注)  


ユーザ移行ツールを実行しても、Microsoft Office Communicator にサインインしている他の LCS/OCS ユーザの機能に影響はありません。 ただし、あらかじめスケジュールされたメンテナンスの時間帯にユーザ移行ツールを実行して LCS/OCS および Active Directory システムの負荷を減らすことをお勧めします。