Cisco Unified Communications Manager Release 10.0(1) 機能およびサービス ガイド
WebDialer
WebDialer

目次

WebDialer

この章では、Cisco Unified Communications Manager と組み合わせて使用され、Cisco Unified IP Phone ユーザによる Web からデスクトップ アプリケーションへのコールの発信を可能にする Cisco WebDialer に関する情報を提供します。

Cisco WebDialer の設定

Cisco Unified Communications Manager サーバ上にインストールして Cisco Unified Communications Manager と組み合わせて使用する Cisco WebDialer は、Cisco Unified IP Phone ユーザが Web アプリケーションやデスクトップ アプリケーションからコールを発信できるようにします。 たとえば、Cisco WebDialer は社内電話帳にあるハイパーリンクされた電話番号を使用します。そのため、コールしようとしている相手の電話番号を Web ページでクリックすれば電話をかけることができます。

次の手順を実行して、Cisco WebDialer を設定します。

手順
    ステップ 1   Cisco WebDialer サービスをアクティブにします。
    ステップ 2   Webdialer サーブレットを設定します。
    ステップ 3   Cisco Unified Communications Manager の管理ページの [アプリケーションサーバ(Application Server)] ウィンドウで、Cisco WebDialer をアプリケーション サーバとして設定します。
    ステップ 4   WebDialer を使用するユーザを、それぞれ Cisco Unified Communications Manager の Standard End User Group に追加します。
    ステップ 5   Cisco Unified Communications Self Care Portal のメニューでロケール フィールドを設定することにより、WebDialer に表示する言語を決定します。
    ステップ 6   (任意)Redirector サーブレットを設定します。
    ステップ 7   (任意)複数クラスタ アプリケーションに対してアプリケーション ダイヤル ルールを設定します。
    ステップ 8   (任意)プロキシ ユーザを作成します。
    ステップ 9   (任意)Cisco WebDialer トレース設定値を構成します。
    ステップ 10   Cisco WebDialer アラームを設定します。

    Cisco WebDialer の機能

    Cisco Unified Communications Manager ノード上にインストールして Cisco Unified Communications Manager と組み合わせて使用する Cisco WebDialer は、Cisco Unified IP Phone ユーザが Web アプリケーションやデスクトップ アプリケーションからコールを発信できるようにします。 たとえば、Cisco WebDialer は社内電話帳にあるハイパーリンクされた電話番号を使用します。そのため、コールしようとしている相手の電話番号を Web ページでクリックすれば電話をかけることができます。

    Cisco WebDialer は Webdialer サーブレットと Redirector サーブレットという 2 つの要素で構成されています。

    WebDialer サーブレット

    Java サーブレットである Webdialer サーブレットを使用すると、特定のクラスタ内の Cisco Unified Communications Manager ユーザが、コールを開始および終了することや、電話機と回線の設定にアクセスすることができます。

    アプリケーションは、次の 2 つのインターフェイスを介して Webdialer サーブレットと通信できます。

    • SOAP over HTTPS インターフェイス:Simple Object Access Protocol(SOAP)に基づくこのインターフェイスは、Microsoft Outlook Add-in や SameTime Client Plug-in などのデスクトップ アプリケーションを開発するために使用します。 開発者は、isClusterUserSoap インターフェイスを使用して、Redirector サーブレットに類似した機能を必要とする複数クラスタ アプリケーションを設計できます。

    • HTML over HTTPS インターフェイス:HTTPS に基づくこのインターフェイスは、Web ベースのアプリケーションを開発するために使用されます。 このインターフェイスを使用する開発者は、複数クラスタ アプリケーションの設計に Redirector サーブレットを使用できます。

    Redirector サーブレット

    Java ベースの Tomcat サーブレットである Redirector サーブレットは、Cisco Unified Communications Manager クラスタで Cisco WebDialer ユーザが発行した要求を検索します。 また、その要求をユーザの Cisco Unified Communications Manager クラスタに配置された特定の Cisco WebDialer サーバにリダイレクトします。 Redirector サーブレットは、複数クラスタ アプリケーションおよび HTML over HTTPS インターフェイスを使用して開発されたアプリケーションに対してだけ使用できます。

    Redirector Servlet を使用する Cisco WebDialer の例

    たとえば、3 つのクラスタがそれぞれサンノゼ(SJ-CM)、ダラス(D-CM)、ニューヨーク(NY-CM)などの都市にあるとします。 各クラスタには 3 台の Cisco Unified Communications Manager サーバがあり、Webdialer サーブレットが Cisco Unified Communications Manager サーバ SJ-CM1、D-CM2、および NY-CM3 に設定されています。

    システム管理者は、List of Web Dialers サービス パラメータ(WebDialer サーブレットのサービス パラメータの設定を参照)に任意の Cisco Unified Communications Manager サーバの IP アドレスを入力することにより、その Cisco Unified Communications Manager サーバ上にある Webdialer サーブレットを設定します。 Webdialer サーブレットと Redirector サーブレットの設定については、WebDialer サーブレットの設定Redirector サーブレットの設定を参照してください。

    サンノゼにいるユーザが、Cisco WebDialer によって使用可能にされた社内ディレクトリ検索ウィンドウで電話番号をクリックすると、次のアクションが実行されます。

    1. ユーザ アプリケーション(クライアント)が初期 makeCall HTTPS 要求を Redirector サーブレットに送信します。

    2. この要求を受信するのが初めての場合、Redirector Servlet は Cisco WebDialer サーバの Cookie を読み取り、Cookie が空であることを検出します。

      再度受信した要求の場合は、Redirector Servlet は前にクライアントにサービスを提供した Cisco WebDialer サーバの IP アドレスを読み取り、isClusterUser HTTPS 要求をそのサーバだけに送信します。

    3. Redirector サーブレットは情報を求める応答を送信し、それによって認証ダイアログボックスがユーザに表示されます。

    4. ユーザは Cisco Unified Communications Manager のユーザ ID とパスワードを入力して [送信(Submit)] ボタンをクリックします。

    5. Redirector サーブレットは、この情報からユーザ ID だけを読み取り、システム管理者が設定した各 Cisco WebDialer サーバに isClusterUser HTTPS 要求を送信します。

    6. Redirector サーブレットは、ユーザからの元の要求を SJ-CM1 に転送します。

    冗長性

    複数クラスタ環境で実行されるアプリケーションには冗長性が重要なので、この項では、冗長性を実現する 1 つの方法について説明します。

    複数クラスタ環境内で単一の Redirector サーブレットが複数の Cisco WebDialer をサポートしている場合は、シングル ポイント障害になります。 たとえば、WebDialer の言語の設定 では、Redirector サーブレットがサンノゼのクラスタで動作し、ニューヨークとダラスのクラスタにもサービスを提供しています。 この Redirector サーブレットがサンノゼのクラスタで動作しなくなると、3 つのクラスタすべてのサービスを受けていたユーザが Cisco WebDialer を使用できなくなります。

    このシングル ポイント障害を回避するには、各クラスタに対して Redirector サーブレットを設定します。 ディレクトリ検索ウィンドウが https://sanjoseclustercompany.com:8443/webdialer/Redirector などの URL を指している場合は、その URL を https://webdialer-service.company.com/webdialer/Redirector などの仮想リンクに変更します。 仮想リンクは、Cisco DistributedDirector を使用している仮想マシンを指しています。 すべての Redirector サーブレットがこの仮想リンクの背後で動作します。

    Cisco DistributedDirector のインストールと設定の詳細については、Cisco DistributedDirector の一連の資料を参照してください。

    Cisco WebDialer のシステム要件

    Cisco WebDialer には以下のソフトウェア コンポーネントが必要です。

    • Cisco Unified Communications Manager 5.0(2) 以降

    • CTI がサポートしている Cisco Unified IP Phone

    Cisco WebDialer の企業電話番号検索ウィンドウまたは Cisco Unified Communications Manager の電話番号検索ウィンドウを設定するには、以下を実行する必要があります。

    • Cisco Unified Communications Manager をインストールし、設定します。

    • Cisco WebDialer を設定します。

    Cisco Web Dialer は、Cisco Unified Communications セルフ ケア ポータルの [Directory(ディレクトリ)] ウィンドウから起動することができます。 たとえば、次のような URL にアクセスします。

    https://<IP address of Cisco Unified Communications Manager server>:8443/ccmuser/showhome.do.

    インタラクションおよび制限事項

    ここでは、Cisco WebDialer のインタラクションおよび制限事項について説明します。

    インタラクション

    以下のインタラクションが Cisco WebDialer に適用されます。

    • クライアント識別コード(CMC)を使用する場合、ユーザはトーンが聞こえたら正しいコードを入力する必要があります。入力しないと IP Phone が切断され、リオーダー音が聞こえます。

    • 強制承認コード(FAC)を使用する場合、ユーザはトーンが聞こえたら正しいコードを入力する必要があります。入力しないと IP Phone が切断され、リオーダー音が聞こえます。

    • Cisco WebDialer は、ApplicationDialRule データベース テーブルの変更通知を使用して、更新されたダイヤル ルールを追跡および使用します。

    制限事項

    Cisco WebDialer は、Cisco Computer Telephony Integration(CTI)がサポートする Skinny Client Control Protocol(SCCP)および Session Initiation Protocol(SIP)を実行する電話機だけをサポートしています。


    (注)  


    Cisco WebDialer は、SIP を実行する IP Phone モデル 7970/71 と 7961/41 だけをサポートしています。


    Cisco WebDialer のインストールとアクティブ化

    Cisco WebDialerCisco Unified Communications Manager をインストールしたサーバに自動的にインストールされます。

    Cisco WebDialerCisco Unified Communications Manager サーバ上でアクティブにするには、以下の手順を実行します。

    手順
      ステップ 1   Cisco Unified Communications Manager アプリケーションのナビゲーション領域で、Cisco Unified サービスアビリティを選択して [移動(Go)] をクリックします。
      ステップ 2   [Tools] > [Service Activation] を選択します。
      ステップ 3   [サーバ(Servers)] ドロップダウン リスト ボックスに表示された Cisco Unified Communications Manager サーバを選択します。
      ステップ 4   [CTIサービス(CTI Services)] で、Cisco WebDialer Web Service の横にあるチェックボックスをオンにします。
      ステップ 5   [保存(Save)] をクリックします。
      (注)     

      Cisco WebDialer が正しく動作するためには、CTI Manager サービスもアクティブにし、起動する必要があります。 CTI Manager サービスが起動したことを確認するには、Cisco Unified サービスアビリティで、[Tools] > [Control Center - Feature Services] を選択します。


      Cisco WebDialer の設定

      ここでは、Cisco WebDialer の設定に関する情報を提供します。


      ヒント


      Cisco WebDialer を設定する前に、Cisco WebDialer の設定タスクの概要を確認してください。


      関連タスク

      WebDialer サーブレットの設定

      Webdialer サーブレットを設定するには、次の手順を実行します。

      WebDialer サーブレットのサービス パラメータの設定

      Cisco Unified Communications Manager は以下の Webdialer サーブレットのサービス パラメータを提供しています。

      • CAPF Profile Instance ID for Secure Connection to CTIManager:このパラメータは、Cisco WebDialer サーバが CTI Manager へのセキュアな接続を確立するために使用する Application User WDSecureSysUser の Application CAPF プロファイルのインスタンス ID を指定します。
      • Primary Cisco CTIManager:プライマリ Cisco CTIManager の IP アドレスを入力します。

        Cisco CTI Manager のデフォルトの IP アドレスは 127.0.0.1 です。これは、Cisco WebDialer をセットアップするために使用されるローカル ホスト サーバです。

        最大長は 15 桁です。

      • Backup Cisco CTIManager:バックアップ Cisco CTIManager の IP アドレスを入力します。 最大長は 15 桁です。 IP アドレスを入力しない場合は、バックアップ Cisco CTIManager が存在しないことになります。
      • User Session Expiry(時間):ユーザのログイン セッションが有効である期間を時間単位で入力します。

        デフォルト値の 0 は、Cisco WebDialer Web Service が次に再起動されるまで、ログイン セッションの有効期間が無限であることを示します。

        最短期間は 0 時間、最長期間は 168 時間です。

      • Maximum Concurrent Call Requests:このパラメータには、WebDialer サービスが受け入れることができる同時 WebDialer コール要求の最大数を指定します。

        次の例を参考にしてください。

        • MCS 7825H2 は、1 秒あたり最大 2 コールをサポートします。 発信者が必要に応じてコールを開始または切断できるように、MaxConcurrentCallRequests(MCCR)の値を 3 に設定することを推奨します。

        • MCS 7845H2 は、1 秒あたり最大 4 コールをサポートします。 発信者が必要に応じてコールを開始または切断できるように、MaxConcurrentCallRequests(MCCR)の値を 8 に設定することを推奨します。

          RTMT アラート、アラーム、またはパフォーマンス カウンタから、WebDialer に関連付けられたハードウェアの使用率が高くなっていることがわかった場合(CPU のスパイクや Code Yellow 状態など)は値を低くします。 同時 WebDialer コール要求の数を増やすには、値を高くします。 値を高くすると、CPU にかかる負荷が大きくなることに注意してください。

          最大値は 8 です。

          デフォルト値は 3 です。

      • Duration of End Call Dialog(秒):コールを終了するダイアログを表示する時間を秒単位で入力します。 このダイアログは、ユーザがエラーでダイヤルアウトした場合にコールを終了する必要があることをユーザに示します。

        デフォルト値は 15 秒、最大値は 60 秒、最小値は 10 秒です。

        Duration of End Call Dialog サービス パラメータを無効にするには、[セルフケアポータル(Self Care Portal)] ウィンドウで [自動終了の無効化(Disable Auto Close)] チェックボックスをオンにします。 [自動終了の無効化(Disable Auto Close)] チェックボックスをオンにした場合、[終了(End Call)] ダイアログは自動的には閉じません。[終了(Hangup)] ボタンを押すと、[コールの開始(Make Call)] ウィンドウに戻ります。

      • Apply Application Dial Rules on Dial:デフォルトは [True] になっています。 Cisco WebDialer でアプリケーション ダイヤル ルールを使用する必要がない場合は、この設定を [False] に変更します。
      • CTI Manager Connection Security Flag:このクラスタ全体のパラメータは、Cisco WebDialer サービスの CTI Manager 接続のセキュリティを無効にするか、クラスタのセキュリティ モードに準拠するかを指定します。 セキュリティが有効になっていると、Cisco WebDialer は、Application CAPF Profile InstanceID for Secure Connection to CTI Manager パラメータで設定される Application CAPF プロファイルを使用して、CTI Manager へのセキュアな接続を確立します。

      (注)  


      変更を行った場合は、Cisco WebDialer サービスを再起動し、変更を有効にする必要があります。


      Webdialer サーブレットの初期設定または既存のサービス パラメータの変更を行うには、次の手順を実行します。

      手順
        ステップ 1   [システム(System)] > [サービスパラメータ(Service Parameters)] を選択します。
        ステップ 2   [サーバ(Server)] ドロップダウン リスト ボックスから、Cisco WebDialer サービス パラメータを設定する Cisco Unified Communications Manager サーバを選択します。
        ステップ 3   [サービス(Service)] ドロップダウン リスト ボックスから、Cisco WebDialer Web Service を選択します。

        Primary Cisco CTIManager、Duration of End Call Dialog、User Session Expiry(時間)、および Apply Application Dial Rules (True)の各パラメータには、すでにデフォルト値が存在しています。 アプリケーションでの必要に応じて新しい値を入力します。

        Backup Cisco CTIManager パラメータにはデフォルト値は割り当てられていません。 アプリケーションにバックアップ Cisco CTIManager が必要な場合は、このパラメータに値を入力します。

        ステップ 4   新しいパラメータ値を有効にするには、Cisco WebDialer Web Service を再起動してください。

        [アプリケーションサーバ(Application Server)] ウィンドウでの Cisco WebDialer の設定

        入力できる文字数を制限する List of WebDialers サービス パラメータを設定する代わりに、Cisco Unified Communications Manager の管理ページの [アプリケーションサーバの設定(Application Server Configuration)] ウィンドウで WebDialer サーバを設定できます。 [アプリケーションサーバの設定(Application Server Configuration)] ウィンドウにアクセスするには、Cisco Unified Communications Manager の管理ページ[システム(System)] > [アプリケーションサーバ(Application Server)] を選択します。 [アプリケーションサーバタイプ(Application Server Type)] ドロップダウン リスト ボックスに、Cisco WebDialer が、オプションの 1 つとして表示されます。

        [アプリケーションサーバの設定(Application Server Configuration)] ウィンドウで Cisco WebDialer アプリケーション サーバを追加すると、そのサーバが Cisco WebDialer Web Service の [サービスパラメータ設定(Service Parameter Configuration)] ウィンドウの [List of WebDialers] フィールドに表示されます。


        ヒント


        [アプリケーションサーバの設定(Application Server Configuration)] ウィンドウでは、List of WebDialers サービス パラメータまたは Cisco WebDialer アプリケーション サーバを設定できます。 [アプリケーションサーバの設定(Application Server Configuration)] ウィンドウで Cisco WebDialer アプリケーション サーバを追加すると、そのサーバが Cisco WebDialer Web Service の [サービスパラメータ設定(Service Parameter Configuration)] ウィンドウの [List of WebDialers] フィールドに表示されます。 Cisco Unified Communications Manager の管理ページ[システム(System)] > [サービスパラメータ(Service Parameters)] を選択することにより、[サービスパラメータ設定(Service Parameter Configuration)] ウィンドウにアクセスできます。


        Cisco Unified Communications Manager 8.0(2) 以降にアップグレードする前に、Cisco WebDialer Web Service の [サービスパラメータ設定(Service Parameter Configuration)] ウィンドウで [List of WebDialers] フィールドを設定した場合は、アップグレードすると WebDialer の設定済みリストが自動的に移行されます。

        Cisco Unified Communications Manager をインストールして Cisco WebDialer を使用する場合は、[サービスパラメータ設定(Service Parameter Configuration)] ウィンドウで Cisco WebDialer アプリケーション サーバを設定します。 [アプリケーションサーバの設定(Application Server Configuration)] ウィンドウでアプリケーション サーバを設定した場合は、[サービスパラメータ設定(Service Parameter Configuration)] ウィンドウで [List of WebDialers] フィールドを設定する必要はありません。

        アプリケーション ユーザの設定

        WebDialer では、コールの発信と着信のために CTI 接続が必要です。 WebDialer は、CTI プロバイダーの作成に必要なアプリケーション ユーザとパスワードを使用します (この値は、アプリケーション ユーザとしてデータベースに保存され、システムによってこのデータベースから取得されます)。CTI への TLS 接続をセキュアにするには、CTI へのセキュアな TLS 接続を参照してください。

        CTI へのセキュアな TLS 接続

        Cisco WebDialer は CTI へのセキュアな TLS 接続をサポートしています。 セキュアな接続を確立するには、「WDSecureSysUser」アプリケーション ユーザを使用します。


        (注)  


        Cisco Unified Communications Manager の管理ページの [アプリケーションユーザCAPFプロファイルの設定(Application User CAPF Profile Configuration)] ウィンドウで、CAPF プロファイルを設定する必要があります。これは、セキュアな接続を確立するための、アプリケーション ユーザ WDSecureSysUser のインスタンス ID 用として設定します。 [サービス パラメータ設定(Service Parameter Configuration)] ウィンドウからセキュリティを有効にした場合、Cisco WebDialer は、Application CAPF プロファイルを使用して CTI Manager へのセキュアな接続を確立します。 セキュアな接続を行うには、「CTI Manager Connection Security Flag」と「CAPF Profile Instance Id for Secure Connection to CTI Manager」の両方のサービス パラメータを設定する必要があります。 『Cisco Unified Communications Manager アドミニストレーション ガイド』を参照してください。


        アプリケーション ユーザを設定するには、次の手順を実行します。

        手順
          ステップ 1   [ユーザ管理(User Management)] > [アプリケーションユーザ(Application User)] を選択します。

          [アプリケーションユーザの検索/一覧表示(Find and List Application Users)] ウィンドウが表示されます。

          ステップ 2   [検索(Find)] をクリックします。
          ステップ 3   [アプリケーションユーザの検索/一覧表示(Find and List Application Users)] ウィンドウで、[WDSysUser] または [WDSecureSysUser] をクリックします。
          (注)     

          CAPF プロファイルを設定する場合、概要については『Cisco Unified Communications Manager アドミニストレーション ガイド』のCTI へのセキュアな TLS 接続、詳細な情報については『Cisco Unified Communications Manager セキュリティ ガイド』を参照してください。

          (注)     

          WDSysUser に関連付けられたパスワードを変更できます。 アプリケーションはデータベースから新しいパスワードを取得します。


          WebDialer の言語の設定

          Cisco Unified Communications Manager は、Microsoft Internet Explorer(下図参照)などのクライアント ブラウザで設定された言語をオーバーライドします。 クライアントに表示される言語を変更するには、(Cisco Unified CM のユーザ オプション メニューの [ユーザロケール(User Locale)] フィールドではなく)ブラウザの設定を使用します。

          逆に言えば、Cisco WebDialer は Cisco Unified Communications セルフケア ポータルで設定されたロケールをオーバーライドします。

          Cisco WebDialer のロケールへのアクセス方法を以下に示します。

          • Cisco WebDialer ユーザ用の言語(日本語など)は、Cisco Unified Communications セルフケア ポータルで設定できます。

            そのユーザが WebDialer にログインしたときに、WebDialer の設定ウィンドウは日本語で表示されます。 ユーザは、たとえば Microsoft Internet Explorer を使用して、言語をブラウザの言語に変更できます。 Cisco WebDialer はブラウザ言語を ll_CC の形式でしか認識しません。 たとえば、日本語のロケールは ja_JP と定義されます。


          (注)  


          Microsoft Windows を使用しているときに日本語が正しく表示されない場合は、Unicode フォントがマシンにインストールされていることを確認してください。


          • Cisco WebDialer を設定できます(isco Unified Communications セルフケアポータルの [ロケール(Locale)] フィールドは [なし(None)] に設定されます)。

            そのユーザが WebDialer にログインすると、WebDialer の設定ウィンドウは英語で表示されます。 ブラウザの言語を変更するには、ブラウザにユーザ定義のロケール(ll_CC の形式を使用)を追加する必要があります。 たとえば、日本語のロケールは ja_JP と定義されます。

          図 1. Microsoft Internet Explorer のロケール設定

          ユーザ定義のロケールを変更する方法については、ブラウザのマニュアルを参照してください。

          Cisco Unified CM のユーザ オプション メニューでロケールを設定する方法については、Web 上で『Cisco Unified IP Phone のカスタマイズ』を参照してください。

          パーティションのサポート

          Cisco WebDialer には、回線情報に加えて、JTAPI から提供されるパーティション情報が含まれます。 次のリストに、利用可能なさまざまな設定を示します。

          • DN が同じ複数の回線:Cisco WebDialer は、異なるパーティションを異なる回線として処理します。

          • DN が同じ複数の回線:Cisco WebDialer は、同じパーティションと異なるデバイスを共有回線として処理します。

          • DN が同じ複数の回線:Cisco WebDialer は、同じデバイスの同じパーティションをサポートしません。

          Redirector サーブレットの設定

          Redirector サーブレットを設定するのは、アプリケーションに複数のクラスタが必要な場合だけです。 Redirector サーブレットを設定するには、次の手順を実行します。

          手順
            ステップ 1   [システム(System)] > [サービスパラメータ(Service Parameters)] を選択します。
            ステップ 2   [サーバ(Server)] ドロップダウン リスト ボックスから、Redirector サーブレットを設定する Cisco Unified Communications Manager サーバを選択します。
            ステップ 3   [サービス(Service)] ドロップダウン リスト ボックスから、Cisco WebDialer Web Service を選択します。
            ステップ 4   List of Web Dialers パラメータに対しては、アプリケーションでの必要に応じて新しい値を入力します。 このサービス パラメータについては、WebDialer サーブレットのサービス パラメータの設定を参照してください。

            アプリケーション ダイヤル ルールの設定

            アプリケーション ダイヤル ルールが Cisco WebDialer の複数のクラスタ アプリケーションに対して設定されていることを確認してください。

            このようなアプリケーション ダイヤル ルールを設定する場合は、『Cisco Unified Communications Manager アドミニストレーション ガイド』でダイヤル ルール設計とエラー チェックを参照してください。


            (注)  


            Cisco WebDialer は再起動せずにダイヤル ルールの変更を検出する必要があります。


            標準 CUCM ユーザ グループへのユーザの追加

            ユーザが Cisco Unified Communications Manager のユーザ ディレクトリ ウィンドウで Cisco WebDialer リンクを使用するには、そのユーザを標準 Cisco Unified Communications Manager エンド ユーザ グループに追加する必要があります。 次の手順では、このグループにユーザを追加する方法を説明します。

            手順
              ステップ 1   [ユーザ管理(User Management)] > [ユーザグループ(User Group)] を選択します。

              [ユーザグループの検索/一覧表示(Find and List User Groups)] ウィンドウが表示されます。

              [検索(Find)] をクリックします。

              ステップ 2   [Standard CCM End Users] リンクをクリックします。
              ステップ 3   [ユーザグループの設定(User Group Configuration)] ウィンドウが表示されます。
              ステップ 4   [グループにエンドユーザを追加(Add End Users to Group)] をクリックします。

              [ユーザの検索/一覧表示(Find and List Users)] ウィンドウが表示されます。

              ステップ 5   [検索(Find)] をクリックします。 ユーザごとに条件を入力できます。
              ステップ 6   ユーザ グループに追加するユーザの横にあるチェックボックスをオンにして、[選択項目の追加(Add Selected)] をクリックします。
              (注)     

              ユーザのリストにあるすべてのユーザを追加する場合は、[すべて選択(Select All)] をクリックし、[選択項目の追加(Add Selected)] をクリックします。

              [ユーザグループの設定(User Group Configuration)] ウィンドウの [グループ内のユーザ(Users in Group)] 表に、そのユーザが表示されます。


              プロキシ ユーザの作成

              makeCallProxy HTML over HTTP インターフェイスを使用して Cisco WebDialer 用のアプリケーションを開発している場合は、プロキシ ユーザを作成します。 makeCallProxy インターフェイスについては、『Cisco WebDialer API Reference Guide』の「makeCallProxy」の項を参照してください。

              既存のユーザまたは新規ユーザ用に認証プロキシの権限を有効にすることができます。

              既存ユーザの認証プロキシの権限

              既存のユーザ用に認証プロキシの権限を有効にするには、次の手順を実行します。

              手順
                ステップ 1   [ユーザ管理(User Management)] > [ユーザグループ(User Group)] を選択します。

                [ユーザグループの検索/一覧表示(Find and List User Groups)] ウィンドウが表示されます。

                [検索(Find)] をクリックします。

                ステップ 2   [Standard EM Authentication Proxy Rights] リンクをクリックします。

                [ユーザグループの設定(User Group Configuration)] ウィンドウが表示されます。

                ステップ 3   [グループにエンドユーザを追加(Add End Users to Group)] をクリックします。

                [ユーザの検索/一覧表示(Find and List Users)] ウィンドウが表示されます。

                [検索(Find)] をクリックします。 ユーザごとに条件を追加することもできます。

                ステップ 4   プロキシの権限を追加するユーザを選択し、[選択項目の追加(Add Selected)] をクリックします。
                (注)     

                リストにあるすべてのユーザを追加する場合は、[すべて選択(Select All)] をクリックし、[選択項目の追加(Add Selected)] をクリックします。

                [ユーザグループの設定(User Group Configuration)] ウィンドウの [グループ内のユーザ(Users in Group)] 表に、そのユーザが表示されます。


                新規ユーザの認証プロキシの権限

                新規ユーザ用に認証プロキシの権限を有効にするには、次の手順を実行します。

                手順
                  ステップ 1   [ユーザ管理(User Management)] > [エンド ユーザ(End user)] を選択します。
                  ステップ 2   [新規追加(Add New)] をクリックします。
                  ステップ 3   次の必須フィールドに入力します。

                  [姓(Last Name)]、[ユーザID(User ID)]、[パスワード(Password、半角英数字のみ)]、[パスワードの確認(Confirm Password、半角英数字のみ)]、[暗証番号(半角数字のみ)]、および [暗証番号の確認(Confirm PIN、半角数字のみ)]

                  ステップ 4   [保存(Save)] をクリックします。
                  ステップ 5   [ユーザ管理(User Management)] > [ユーザグループ(User Group)] を選択します。

                  [ユーザグループの検索/一覧表示(Find and List User Groups)] ウィンドウが表示されます。

                  ステップ 6   [Standard EM Authentication Proxy Rights] リンクをクリックします。

                  [ユーザグループの設定(User Group Configuration)] ウィンドウが表示されます。

                  ステップ 7   [グループにエンドユーザを追加(Add End Users to Group)] をクリックします。

                  [ユーザの検索/一覧表示(Find and List Users)] ウィンドウが表示されます。

                  ステップ 8   [検索(Find)] をクリックします。 ユーザごとに条件を入力することもできます。
                  ステップ 9   プロキシの権限を追加するユーザを選択し、[選択項目の追加(Add Selected)] をクリックします。
                  (注)     

                  リストにあるすべてのユーザを追加する場合は、[すべて選択(Select All)] をクリックし、[選択項目の追加(Add Selected)] をクリックします。

                  [ユーザグループの設定(User Group Configuration)] ウィンドウの [グループ内のユーザ(Users in Group)] 表に、そのユーザが表示されます。


                  トレースの設定

                  トレースの設定値は Cisco Unified Serviceability の管理ページで構成できます。 トレース ファイルにアクセスするには、次の CLI コマンドを使用します。

                  file get activelog tomcat/logs/webdialer/log4j

                  file get activelog tomcat/logs/redirector/log4j

                  リアルタイム監視ツール(RTMT)を使用してトレースを収集できます。


                  (注)  


                  同じトレース設定が Cisco WebDialer と Redirector の両方に適用されます。


                  Cisco WebDialer のデバッグ トレースを有効にするには、以下の手順を実行します。

                  手順
                    ステップ 1   Cisco Unified Communications Manager アプリケーションのナビゲーション ドロップダウン リスト ボックスで、[Cisco Unifiedサービスアビリティ(Cisco Unified Serviceability)] を選択してから [移動(Go)] をクリックします。
                    ステップ 2   [トレース(Trace)] > [設定(Configuration)] を選択します。
                    ステップ 3   [Server] ドロップダウン リスト ボックスから、Cisco WebDialer のトレースを有効にするサーバを選択します。
                    ステップ 4   [サービス(Service)] ドロップダウン リスト ボックスから、Cisco WebDialer Web Service を選択します。
                    ステップ 5   [トレースの設定(Trace Configuration)] ウィンドウで、トラブルシューティングの必要に応じてトレース設定を変更します。 トレースの詳細については、『Cisco Unified CallManager Serviceability Administration Guide』を参照してください。
                    ステップ 6   [保存(Save)] をクリックします。