Cisco Unified Communications Manager Release 10.0(1) 機能およびサービス ガイド
クラスタ間検索サービス
クラスタ間検索サービス

クラスタ間検索サービス

複数のクラスタでクラスタ間検索サービス(ILS)を設定すると、ILS は、ILS ネットワーク内のリモート クラスタの現在のステータスを反映するよう、Cisco Unified Communications Manager を更新します。

ILS クラスタのディスカバリ サービスにより、Cisco Unified Communications Manager は、管理者が手動で各クラスタの接続を設定しなくても、リモート クラスタについて把握できます。

ILS はグローバル ダイヤル プラン レプリケーション機能をサポートします。 この機能により、ディレクトリ URI、代替番号、番号パターン、PSTN フェールオーバー番号、およびルート文字列を含め、ILS ネットワーク全体にまたがるグローバル ダイヤル プランを簡単に設定できるようになります。

ILS サービスは Unified Communications Manager パブリッシャ ノードで実行します。

ILS ネットワークの設定

ILS ネットワークの設定に必要な手順は、次のとおりです。

手順
    ステップ 1   ネットワークを研究し、ILS トポロジを設計します。
    ステップ 2   ネットワーク内の各クラスタに固有のクラスタ ID を割り当てます。
    ステップ 3   クラスタ間で TLS 認証を使用する場合、ILS トポロジの各クラスタのパブリッシャ ノード間で、Tomcat 証明書を交換する必要があります。 Cisco Unified オペレーティング システムの管理から、証明書の一括管理の機能を使って、次の操作が行えます。
    1. ネットワーク内の各クラスタで、証明書をパブリッシャ ノードから中央ロケーションにエクスポートする。
    2. ILS ネットワーク内のすべてのパブリッシャ ノード サーバから、エクスポートされた証明書を統合する。
    3. ネットワーク内の各クラスタで、そのクラスタのパブリッシャ ノードに証明書をインポートする。
    ステップ 4   リモート クラスタ間でパスワード認証を使用する場合は、ILS ネットワーク内のクラスタ間で行われるすべての通信にパスワードを割り当てます。
    ステップ 5   次の手順に従って、ILS ネットワーク内の最初のハブ クラスタの ILS をアクティブ化します。
    1. Unified Communications Manager のパブリッシャ ノードにログインします。
    2. Cisco Unified CM の管理ページで、[拡張機能(Advanced Features)] > [ILS設定(ILS Configuration)] を選択します。
    3. [権限(Role)] を [ハブクラスタ(Hub Cluster)] に変更して、[保存(Save)] をクリックします。
    4. [ILS設定登録(ILS Configuration Registration)] ポップアップ ウィンドウで、[登録サーバ(Registration Server)] テキストボックスは空のままにして、[OK] をクリックします。
    ステップ 6   ILS ネットワークの残りのハブ クラスタおよびスポーク クラスタで ILS をアクティブ化します。 登録サーバについてプロンプトが表示されたら、IP アドレス、または ILS ネットワーク内の既存のハブ クラスタに対するパブリッシャ ノードの完全修飾ドメイン名を入力します。
    ステップ 7   [ILS設定(ILS Configuration)] ウィンドウの [ILSクラスタとディレクトリURIインポート済みカタログ(ILS Clusters and Directory URI Imported Catalogs)] ビューでネットワークを表示して、ILS ネットワークが設定されていることを確認します。 ネットワークが完全に表示されれば、ILS ネットワークはクラスタ ディスカバリ用に設定されています。
    ステップ 8   この操作はオプションです。 ILS でグローバル ダイヤル プラン レプリケーションをサポートする場合は、ILS ネットワーク内の各クラスタに対して [ILS設定(ILS Configuration)] ウィンドウを開き、次の手順を行います。
    1. [グローバルダイヤルプランレプリケーションデータとリモートクラスタの交換(Exchange Global Dial Plan Replication Data with Remote Clusters)] チェックボックスをオンにします。
    2. [アドバタイズルート文字列(Advertised Route String)] テキスト ボックスに、このクラスタのルート文字列を割り当てます。
    3. [保存(Save)] をクリックします。

    ILS ネットワーク コンポーネント

    Cisco Unified CM の管理では、クラスタのペアに ILS を設定した後、それらのクラスタを統合して ILS ネットワークを形成できます。 ILS では、追加のクラスタをネットワークに統合する場合に、各クラスタ間の接続を設定する必要がありません。

    ILS ネットワークは次のコンポーネントで構成されます。

    • ハブ クラスタ

    • スポーク クラスタ

    • グローバル ダイヤル プラン インポート済みカタログ

    ILS ネットワークの各クラスタは、ハブ クラスタまたはスポーク クラスタのいずれかに設定する必要があります。 それぞれの ILS ネットワークには少なくとも 1 つのハブ クラスタが必要です。

    ILS ネットワークの現在の構造とステータスは、Cisco Unified CM の管理ページにある [ILS設定(ILS Configuration)] ウィンドウの [ILSクラスタとディレクトリURIインポート済みカタログ(ILS Clusters and Directory URI Imported Catalogs)] ビューで表示できます。

    ハブ クラスタ

    それぞれの ILS ネットワークには少なくとも 1 つのハブ クラスタが必要です。 ハブ クラスタは ILS ネットワークのバックボーンを形成します。 ハブ クラスタは ILS ネットワーク内の他のハブ クラスタとの間で ILS の更新を交換し、次いでスポーク クラスタとの間でその情報のやり取りを中継します。

    ILS は、自動メッシュ機能を使って ILS ネットワーク内のすべてのハブ クラスタとフル メッシュ接続を作成します。 新しいハブ クラスタが既存の ILS ネットワーク内の別のハブ クラスタに登録されると、ILS は ILS ネットワーク内のすべての既存のハブ クラスタと新しいハブ クラスタとの間にフル メッシュ接続を自動的に作成します。

    ハブ クラスタは、他の複数のハブ クラスタと接続できますし、ネットワーク内の単独のハブ クラスタとして設定することもできます。 加えて、ハブ クラスタは複数のスポーク クラスタと接続できますし、スポーク クラスタなしで設定することもできます。

    スポーク クラスタ

    ILS ネットワーク内のスポーク クラスタは ILS 更新を ILS ネットワークの他の部分とやり取りするために、接続されているハブ クラスタに依存して、これを中継してもらいます。 ハブ クラスタは複数のスポークを持つことができますが、スポーク クラスタは 1 つのハブ クラスタしか持つことができません。 スポーク クラスタはローカル ハブ クラスタのみと接続し、他のハブ クラスタまたは他のスポーク クラスタとは直接接続しません。

    グローバル ダイヤル プラン インポート済みカタログ

    サードパーティ コール制御システムを ILS ネットワークに接続することはできません。 ただし、サードパーティ システムに URI ダイヤリングの互換性を提供するために、ILS ネットワークの任意のハブ クラスタに CSV ファイルからサードパーティ ディレクトリ URI カタログまたは +E.164 番号のカタログを手動でインポートできます。 ILS はインポート済みカタログを維持し、そのカタログをネットワーク内の他のクラスタに複製します。そのため、ILS ネットワーク内のどのサーバからも、いずれかのサードパーティ ディレクトリ URI または +E.164 番号にダイヤルできます。 インポート済みカタログは、[ILS設定(ILS Configuration)] ウィンドウの [ILSクラスタとグローバルダイヤルプランインポート済みカタログ(ILS Clusters and Global Dial Plan Imported Catalogs)] ビューで、それ自身のアイテムとして表示されます。

    サードパーティのカタログは、ハブ クラスタにのみインポートできます。 サードパーティのカタログは、スポーク クラスタにはインポートできません。

    同期更新

    ILS はクラスタの同期更新にプル ベース モデルを採用しており、ILS クラスタがリモート クラスタに更新要求を送信すると、リモート クラスタはそれに応答して、要求された情報を返します。 更新要求の間隔は、Cisco Unified CM の管理ページにある [ILS設定(ILS Configuration)] ウィンドウで設定された同期間隔によって決まります。

    ILS ネットワーク トポロジの設定に関する詳細については、『Cisco Unified Communications System SRND』を参照してください。

    ILS クラスタ ディスカバリ

    クラスタ ディスカバリは ILS が提供する基本サービスです。 ILS クラスタ ディスカバリでは、管理者がクラスタ間の接続を手動で設定しなくても、Cisco Unified Communications Manager クラスタがリモート クラスタについて動的に把握できます。

    たとえば、4 つの Cisco Unified Communications Manager クラスタがある既存の ILS ネットワークに別のクラスタを追加する場合は、新しいクラスタで ILS を設定した後、そのクラスタを既存の ILS ネットワークの任意のハブ クラスタに登録できます。 ILS は、既存のネットワークにあるすべてのクラスタについて、新しいクラスタに自動的に通知します。

    ILS ネットワークの各クラスタは更新メッセージをやり取りします。これはピア情報ベクターと呼ばれ、ネットワーク内の各クラスタのステータスをリモート クラスタに知らせることを目的としています。 更新メッセージには、ネットワーク内の既知のクラスタに関する次の情報が含まれます。

    • クラスタ ID

    • クラスタの説明とバージョン

    • ホストの完全修飾ドメイン名

    • ILS がアクティブ化されているクラスタ ノードの IP アドレスとホスト名

    Cisco Unified CM の管理ページで [拡張機能(Advanced Features)] > [クラスタビュー(Cluster View)] を選択すると表示できるリモート クラスタのリストは、ILS クラスタ ディスカバリ機能によって自動的に入力されます。 このウィンドウから、クラスタ間のエクステンション モビリティ、TFTP、RSVP エージェントといったサービスをリモート クラスタ用に設定できます。

    グローバル ダイヤル プラン レプリケーションもネットワークで有効な場合は、ILS はグローバル ダイヤル プラン データを含む別のメッセージを送信します。

    ILS でのグローバル ダイヤル プラン レプリケーション

    Cisco Unified Communications Manager は、クラスタ間検索サービス(ILS)を使用して、グローバル ダイヤル プラン レプリケーション機能をサポートします。 ILS ネットワークでグローバル ダイヤル プラン レプリケーションが有効な場合、ILS ネットワーク内のリモート クラスタは次のデータを含め、グローバル ダイヤル プラン データを共有します。

    • ディレクトリURI

    • 代替番号

    • 代替番号パターン

    • ルート文字列

    • PSTN フェールオーバー番号

    グローバル ダイヤル プラン レプリケーションによって、ディレクトリ URI のクラスタ間ダイヤルと ILS ネットワーク全体にまたがる代替番号を含む、グローバル ダイヤル プランを作成できます。 また、グローバル ダイヤル プラン レプリケーションによって、各クラスタのダイヤル プラン コンポーネントを個別に設定する必要はなくなり、ILS ネットワーク全体のグローバル ダイヤル プランを簡単に設定できるようになります。 ネットワーク全体でグローバル ダイヤル プラン レプリケーションを有効にすると、1 つのクラスタのダイヤル プラン コンポーネントを設定するだけで、ILS によって ILS ネットワーク全体にその情報が複製されます。

    グローバル ダイヤル プラン レプリケーションの設定方法については、「グローバル ダイヤル プラン レプリケーション」の章を参照してください。

    [ILS設定(ILS Configuration)] ウィンドウ

    Cisco Unified Communications Manager の管理ページでは、[拡張機能(Advanced Features)] > [ILS設定(ILS Configuration)] メニュー パスを使用して、Cisco Unified Communications Manager クラスタでクラスタ間検索サービス(ILS)を設定します。

    ILS はパブリッシャ ノードでアクティブ化されて実行されますが、設定はクラスタ全体に適用されます。 パブリッシャ ノードで ILS が設定された後、それらの設定は他のクラスタ ノードにも適用されます。

    次の表に、[ILS設定(ILS Configuration)] フィールドの設定を示します。

    表 1 ILS の設定項目
    フィールド 説明

    [権限(Role)]

    ドロップダウン リストボックスで、該当するクラスタの ILS 権限を次のオプションから選択します。

    • [スタンドアロンクラスタ(Stand Alone Cluster)]:スタンドアロン クラスタは ILS ネットワークに参加できません。 これがデフォルトのオプションです。

    • [ハブクラスタ(Hub Cluster)]:ハブ クラスタは ILS ネットワーク内でハブの役割を果たします。 ハブ クラスタは、複数のハブ クラスタおよびスポーク クラスタに接続できます。 ハブ クラスタは他のハブ クラスタと ILS 更新を交換し、その情報をスポーク クラスタに伝達します。

      設定しているクラスタがハブ クラスタで、そのハブ クラスタをリモート ハブ クラスタに接続する場合、[保存(Save)] をクリックした後に表示される [ILSクラスタ登録(ILS Cluster Registration)] ポップアップ ウィンドウで、リモート ハブ クラスタの登録サーバを入力します。

      このハブ クラスタを別のハブ クラスタに接続する場合は、[別のハブに登録(Register to another hub)] ボタンをクリックして、接続先のハブ クラスタのパブリッシャ ノードの IP アドレスまたは完全修飾ドメイン名を入力します。 このボタンは、ローカル クラスタがスタンドアロン クラスタまたはスポーク クラスタとして有効な場合は表示されません。

    • [スポーククラスタ(Spoke Cluster)]:スポーク クラスタは単一のハブ クラスタに登録されます。 スポーク クラスタは、リモート クラスタとの通信でハブに依存します。 スポーク クラスタを選択した場合、[保存(Save)] ボタンをクリックした後に表示されるテキストボックスで、登録サーバを入力する必要があります。

    [グローバルダイヤルプランレプリケーションデータとリモートクラスタの交換(Check the Exchange Global Dial Plan Replication Data with Remote Clusters)]

    このチェックボックスをオンにすると、このクラスタのグローバル ダイヤル プラン レプリケーションが有効になります。 グローバル ダイヤル プラン レプリケーションが有効な場合、ローカル クラスタは、ローカル ディレクトリ URI と学習ディレクトリ URI、代替番号、代替番号パターン、PSTN フェールオーバー番号、ルート文字列を ILS ネットワークのリモート クラスタにアドバタイズします。 また、ローカル クラスタも、同じタイプのレプリケーション データを ILS ネットワークのリモート クラスタから受信します。

    グローバル ダイヤル プラン レプリケーションの詳細については、『Cisco Unified Communications Manager 機能およびサービス ガイド』の「グローバル ダイヤル プラン レプリケーション」の章を参照してください。

    (注)     

    クラスタ間 URI ダイヤルを実装する場合は、このチェックボックスをオンにする必要があります。

    (注)     

    グローバル ダイヤル プラン レプリケーションが有効になっていても、個々のディレクトリ URI または代替番号をレプリケーションに含めるか除外するのかを指定できます。 [電話番号の設定(Directory Number Configuration)] ウィンドウで、ディレクトリ URI または代替番号の [ILSでグローバルにアドバタイズする(Advertise Globally via ILS)] チェックボックスがオフの場合、Cisco Unified Communications Manager は、そのディレクトリ URI または代替番号をグローバル ダイヤル プラン レプリケーション データに含めません。

    [アドバタイズルート文字列(Advertised Route String)]

    テキスト ボックスにルート文字列を入力します。 ルート文字列には 250 字までの英数字を使用でき、ドット(.)とダッシュ(-)を含めることができます。

    グローバル ダイヤル プラン レプリケーションが有効になっている場合、ILS はこのルート文字列をこのクラスタに設定されたすべてのグローバル ダイヤル プラン レプリケーション データに関連付けて、ルート文字列およびグローバル ダイヤル プラン データを ILS ネットワークにアドバタイズします。 グローバル ダイヤル プラン データには、このクラスタに設定されたすべてのディレクトリ URI、代替番号、代替番号パターンが含まれます。

    リモート クラスタのユーザがこのクラスタのディレクトリ URI、代替番号、または代替番号パターンと一致する番号をダイヤルすると、Cisco Unified Communications Manager はコール番号とこのルート文字列を照合し、ルート文字列に一致する SIP ルート パターンを検索して、SIP ルート パターンで指定された発信トランクにコールをルーティングします。

    [クラスタ同期間隔(Synchronize Clusters Every)]

    ILS 更新がないか、ローカル クラスタがリモート クラスタを確認する間隔を分単位で入力します。 デフォルト値は 10 分です。

    [ILS認証(ILS Authentication)]

    [TLS証明書の使用(Use TLS Certificates)]

    このオプション ボタンをクリックすると、リモート クラスタ間の通信を暗号化するために TLS を使用するよう ILS を設定できます。 このオプション ボタンをオンにして、信頼された認証局による署名のない証明書を使用している場合は、ネットワークのクラスタ間で Tomcat 証明書を交換する必要があります。

    [パスワードの使用(Use Password)]

    このオプション ボタンをクリックすると、リモート クラスタ間の通信でパスワード認証を使用するよう ILS を設定できます。 このオプション ボタンをオンにした場合、パスワードを入力する必要があります。 ネットワーク内のすべてのクラスタに同じパスワードを設定する必要があります。

    [パスワードの確認(Confirm Password)]

    [パスワードの使用(Use Password)] をオンにした場合は、ここでパスワードを確認します。

    [登録サーバ(Registration Server)]

    [登録サーバ(Registration Server)] テキスト ボックスは、[権限(Role)] をスポーク クラスタまたはハブ クラスタに変更して [保存(Save)] をクリックした後に表示される [ILSクラスタ登録(ILS Cluster Registration)] ポップアップ ウィンドウに表示されます。

    登録サーバを入力するには、接続先のハブ クラスタ内にあるパブリッシャ ノードの IP アドレスまたは完全修飾ドメイン名を入力します。 次の場合に登録サーバを入力する必要があります。

    • スポーク クラスタを設定する場合、接続先のハブ クラスタの登録サーバを入力する必要があります。

    • ハブ クラスタを設定する場合、このハブ クラスタを ILS ネットワークの別のハブ クラスタに接続する場合にのみ登録サーバを入力する必要があります。 それ以外の場合はこのフィールドを空のままにします。

    ILS がローカルおよびリモート クラスタの両方で実行されている場合、ILS は登録サーバを使ってリモート クラスタとの関係を確立します。 ILS が接続を確立すると、登録サーバは使用されなくなります。

    [このクラスタのパブリッシャでクラスタ間検索サービスをアクティブ化(Activate the Intercluster Lookup Service on the publisher in this cluster)]

    このチェックボックスは、[権限(Role)] をスポーク クラスタまたはハブ クラスタに変更して [保存(Save)] をクリックした後に表示される [ILSクラスタ登録(ILS Cluster Registration)] ポップアップ ウィンドウに表示されます。 クラスタ内のパブリッシャ ノードで ILS をアクティブ化するには、このチェックボックスをオンにします。

    [ILSクラスタおよびインポート済みディレクトリURIカタログ(ILS Clusters and Imported Directory URI Catalogs)]

    [ILSクラスタおよびインポート済みディレクトリURIカタログ(ILS Clusters and Imported Directory URI Catalogs)]

    このセクションでは、現在の ILS ネットワークのスナップショットが表示されます。これには、すべてのハブ クラスタ、スポーク クラスタ、およびインポート済みディレクトリ URI カタログが含まれます。 スポーク クラスタは、関連するハブ クラスタの下に表示されます。 現在ログインしているクラスタは、ローカル クラスタとして示されます。

    大規模ネットワークの場合、[検索(Find)] ボタンを使って、特定の検索条件を満たすクラスタのみを表示するよう絞り込めます。

    テーブルには、次のカラムがあります。

    • [クラスタID/名前(Cluster ID/Name)]:このカラムには、リモート クラスタのクラスタ ID が表示されます。 もう一方のクラスタが、手動で Cisco Unified CM にインポートされた非 ILS システムからのものである場合、フィールドにはインポートされたカタログ名が表示され、[権限(Role)] カラムにはディレクトリ URI インポート済みカタログとしてカタログがリストされます。

    • [最終接続時刻(Last Contact Time)]:このカラムには、ローカル クラスタがこのクラスタと直接接続した最終時刻が表示されます。 別のクラスタからの更新なしに 2 つ以上のレプリケーション間隔が経過すると、接続に問題があることを示す警告アイコンが表示されます。

      (注)     

      スポーク クラスタは、自分のローカル ハブ クラスタとのみ直接接続します。 スポーク クラスタは、リモート ハブ クラスタや他のスポークとは接続しません。

    • [権限(Role)]:このカラムには、リモート クラスタがハブ クラスタか、スポーク クラスタか、またはインポート済みディレクトリ URI カタログかが表示されます。 自分が現在ログインしているクラスタは、ローカル クラスタとして示されます。

    • [アドバタイズルート文字列(Advertised Route String)]:このカラムには、リモート クラスタまたはインポート済みディレクトリ URI カタログのルート文字列が表示されます。

    • [最後に受信したUSNデータ(Last USN Data Received)]:このカラムには、ローカル クラスタがこのクラスタまたはインポート済みカタログから更新済み USN データを受け取った最終時刻が表示されます。

    • [USNデータの同期ステータス(USN Data Synchronization Status)]:このカラムには、クラスタまたはインポート済みディレクトリ URI カタログの URI レプリケーション ステータスが表示されます。

    • [操作(Action)]:このクラスタを ILS ネットワークから削除するには、[切断(Disconnect)] をクリックします。

    (注)     

    ハブ クラスタをネットワークから切断すると、Cisco Unified Communications Manager はそのハブ クラスタのスポーク クラスタも切断します。

    ILS のトラブルシューティングのヒント

    ローカル クラスタが ILS ネットワークに接続できない

    ローカル クラスタ内の接続問題をトラブルシューティングするには、RTMT を開き、パブリッシャ ノードでアラームと診断トレースを実行します。

    また、クラスタ間の認証の設定が不適切な場合にも接続問題が生じる可能性があります。 次の方法で認証を確認します。

    • TLS を使用している場合、ネットワーク内のすべてのクラスタが TLS を使っていること、また通信する必要のあるすべてのサーバで Tomcat 認証が交換されていることを確認します。


      (注)  


      証明書の一括エクスポート、マージ、およびインポートを使用して証明書を交換すると、TLS エラーにより、ILS ハブが信頼されなくなることがあります。
    • TCP パスワード認証を使用している場合、すべての ILS クラスタが TCP パスワード認証を使っていること、またネットワーク全体で同じ TCP パスワードが割り当てられていることを確認します。

    ディレクトリ URI が ILS ネットワーク全体で複製されない

    このエラーはさまざまな理由で発生します。 次を確認してください。

    • ネットワークのすべてのクラスタがグローバル ダイヤル プラン データを交換するように設定されていることを確認します。 ハブ クラスタがグローバル ダイヤル プラン データを交換するよう設定されていない場合、そのハブのいずれのスポーク クラスタもディレクトリ URI カタログを交換することができません。

    • パスに関連するすべてのクラスタで設定した同期間隔(「ILS設定(ILS Configuration)」ページで設定)に基づいて、エンドツーエンドの複製に十分な時間を与えます。 ILS ネットワーク内のすべてのクラスタは、ネットワークの他のクラスタから 3 ホップ以内に位置します。

    • utils ils showpeerinfo CLI コマンドを使用して、リモート クラスタの USN 値を見ながらリプリケーションの進捗状況を監視します。

    • リプリケーションの速度を上げるには、ILS Sync Throttle サービス パラメータを変更します。 設定が低いとシステムのパフォーマンスに影響する可能性があります。

    • ILS ネットワークのすべてのクラスタに固有のクラスタ ID があること、またクラスタ ID としてスタンドアロン クラスタが設定されていないことを確認します。 クラスタ ID は、Cisco Unified CM の管理ページの [システム(System)] > [エンタープライズパラメータ(Enterprise Parameters)] で確認できます。

    グローバル ダイヤル プラン レプリケーションが設定されているが、Unified CM はリモート ILS クラスタの学習ディレクトリ URI または学習番号にコールできない

    この状態が生じる理由として、ネットワーク内のすべてのクラスタで ILS およびグローバル ダイアル プラン レプリケーションが有効にされているものの、リモート クラスタ用のルート文字列へルーティングする SIP ルート パターンを設定していないことが挙げられます。 次の手順を実行します。

    • [ILS設定(ILS Configuration)] ウィンドウの [ILSクラスタとグローバルダイヤルプランインポート済みカタログ(ILS Clusters and Global Dial Plan Imported Catalogs)] ビューで、リモート クラスタのルート文字列を確認します。

    • [SIPルートパターンの設定(SIP Route Pattern Configuration)] ウィンドウで、リモート クラスタ用のルート文字列にマップするルート パターンがあることを確認します。