Cisco Unified Communications Manager 機能およびサービス ガイド リリース 9.1(1)
Mobile VoiP Client
Mobile VoiP Client
発行日;2013/06/21   |   ドキュメントご利用ガイド   |   ダウンロード ;   この章 pdf   ,   ドキュメント全体 pdf    |   フィードバック

Mobile VoiP Client

この章では、Cisco Unified Communications Manager に直接接続された Cisco Mobile VoiP Client の機能に関する情報を提供します。 この章では、その機能とそのために必要になる設定について説明します。

Cisco Unified Communications Manager のリリース 8.5(1) から、Cisco Mobile VoiP Client が直接 Cisco Unified Communications Manager に登録されるため、Cisco Unified Mobility Advantage サーバに登録する必要がなくなりました。


(注)  


「Cisco Mobile」という名前は、Cisco Unified Mobility Advantage サーバが必要な一部のモビリティ クライアントでも使用されていました。 このようなクライアントは、この章で説明するクライアントとは関係ありません。 このようなクライアントの詳細については、Cisco Unified Mobility Advantage と Cisco Unified Mobile Communicator の統合の章を参照してください。


Cisco Mobile は、モバイル デバイスで動作するクライアント ファミリに付与される名前です。 Cisco Mobile クライアントの種類によって提供される機能が異なります。 機能には、次のようなものがあります。

  • プロキシ サーバを使用しない Cisco Unified Communications Manager からモバイル クライアントへの直接接続
  • 通話料金削減に向けた Dial-via-Office(DVO)最適化設定
  • 携帯電話からのモバイル コネクトの有効化/無効化
  • Dial-via-Office リバース コールバック
  • Dial-via-Office 転送
  • モバイル デバイスとデスクトップ電話機の間でアクティブな Dial-via-Office コールを転送するための機能

Cisco Unified Mobility と Cisco Mobile VoiP Client の設定の詳細については、次の資料を参照してください。

  • Cisco Mobile VoiP Client に関するエンド ユーザ ガイド
  • エンド ユーザが [CIsco Unified CMのユーザオプション(Cisco Unified CM User Options)] ウィンドウを使用して電話機の Cisco Unified Mobility 設定を構成する手順が記載された、特定の Cisco Unified IP Phone に関するエンド ユーザ ガイド

Cisco Mobile VoiP Client に関する設定

Cisco Mobile VoiP Client の詳細な設定方法については、Cisco Mobility のインストール ガイドを参照してください。

Cisco Unified Mobility Advantage サーバの設定時に使用可能な Cisco Unified Mobility 機能の詳細については、Cisco Mobile VoiP Client 機能の一覧を参照してください。

Cisco Mobile VoiP Client

この項では、Cisco Mobile VoiP Client に関する情報を提供します。

Cisco Mobile VoiP Client が提供している機能には、Cisco Unified Communications Manager の管理ページでの特殊な設定が必要なことに注意してください。

用語

下の表は、Cisco Unified Mobility と Cisco Mobile VoiP Client に関連した用語の定義を示しています。

表 1 定義

用語

定義

Cisco Mobile 8.x

このような直接接続デュアル モード クライアントは、携帯電話に加え(コスト削減のため)Voice-over-Wi-Fi もサポートします。 これらのクライアントは、プロキシ サーバを使用せずに、Cisco Unified Communications Manager に直接接続されます。

Cisco Mobile VoiP Client 機能の一覧

ここでは、Cisco Mobile VoiP Client の設定が完了している場合に、携帯電話ユーザに提供される Cisco Unified Mobility 機能のリストを示します。 この資料では、Cisco Unified Communications Manager の管理ページ内部の設定について説明します。

以下のエンティティと機能には、Cisco Unified Communications Manager の管理ページでの Cisco Unified Mobility の設定が必要です。

  • プロキシ サーバを使用しない Cisco Unified Communications Manager からモバイル クライアントへの直接接続:この機能は Cisco Mobile VoiP Client が Cisco Unified Communications Manager に直接接続することで、配置から Cisco Unified Mobility Advantage を排除するためのサーバ側サポートを提供します。 Cisco Unified Communications Manager が Cisco Mobile VoiP Client との直接接続をサポートするように調整します。
  • 通話料金削減に向けた DVO 最適化設定:この機能は、どのモバイル発信コール(DVO-R または DVO-F)が企業にとってコストが最小になるかを決定する事前設定済みのポリシーをサポートします。この決定は、一般にロケーションに基づいて行われます。 管理者は、ユーザ ロケーションおよびそれ以外の使用可能な情報に基づいて、プロファイルを割り当てます。 最小限コストのルーティングは、Cisco Unified Communications Manager とネゴシエーションして、DVO-R と DVO-F のいずれが最小限コストを生成するかを判断し、コールの発信にコストのかからない方法を選択します。
  • 携帯電話からのモバイル コネクトの有効化/無効化:この機能により、Cisco Mobile VoiP Client はモバイル コネクト ステータスを動的に変更して、Cisco Unified Communications Manager とクライアントとの間でモバイル コネクト ステータスを同期させることができます。 この機能は、エンド ユーザに柔軟性をもたらします。エンド ユーザは、ユーザのモバイル コネクト ステータスを GUI Web サイトからだけでなく自身の携帯電話からも変更できます。

以下の機能は、元々は Cisco Unified MobilityManager の一部でしたが、現在は Cisco Unified Communications Manager に移動されています。

  • モバイル コネクト
  • デスクトップ コール ピックアップ
  • アクセス リスト

Cisco Unified Communications Manager は、以下の Cisco Unified Mobility 機能もサポートしています。

  • DTMF でのコール中のエンタープライズ機能のサポート
  • デュアルモード フォンのサポート
  • デュアルモード フォンでのコールの手動ハンドオフ
  • Time-of-Day アクセス
  • DTMF を介したダイレクト コール パーク
  • SIP URI ダイヤル

デスクトップ同時呼び出し、企業のボイスメールボックスの統合、システム リモート アクセス、発信者 ID、リモートのオン/オフ制御、コール トレース、モバイル コネクト コールのセキュリティとプライバシー、スマートフォンのサポートなど、Cisco Unified Mobility 機能の利点に関連したトピックを参照してください。

CUCM からモバイル クライアントへの直接接続

Cisco Mobile VoiP Client と Cisco Unified Communications Manager 間の登録は、独立した TCP ポート経由で行われます (Cisco Unified Mobility Advantage サーバで使用されていた共有またはプールされた接続は使用されません)。Cisco Mobile VoiP Client と Cisco Unified Communications Manager 間のキープアライブ メッセージは Cisco Unified Communications ManagerCisco Unified Mobility Advantage 間で渡されていたものと同じです。 Cisco Unified Communications Manager への Cisco Mobile VoiP Client の登録に新たなアラームは導入されず、登録は SIP チャネル経由で行われます。

図 1. Cisco Unified Communications Manager への Cisco Mobile VoiP Client の登録

クライアントが iPhone 上で動作しており、Cisco Mobile VoiP Client が SIP ダイアログを完了できない場合は、Cisco Unified Communications Manager が PSTN コールを保持します (SIP ステータスがタイムアウトした場合でも、PSTN コールは終了しません)。たとえば、Cisco Unified Communications Manager が 200 OK メッセージを送信した後で ACK メッセージを受信しない場合、PSTN コールは保持されます。

Cisco Unified Communications Manager からモバイル クライアントへの直接接続に関する制限事項

この機能には、次の制限があります。

  • Cisco Unified Communications Manager と Cisco Mobile VoiP Client 間の SIP ダイアログが完了していない場合は、新しいコール中の機能の呼び出しにダイアログが使用できません。 ただし、DTMF インターフェイス経由でコール中の機能を呼び出すことができます。

DVO 最適化設定

この機能は、どのモバイル発信コール(DVO-R または DVO-F)が企業にとってコストが最小になるかを決定する事前設定済みのポリシーをサポートします。この決定は、一般にロケーションに基づいて行われます。 モバイル ユーザにとっては、モバイル コールを発信するときに最小限コストを見つけることができるため便利です。 DNIS プールではダイヤルイン(DID)番号のリストを参照できるようになっているため、ローミング時にはモバイル コール用に国際番号以外の番号を選択できます。 最小限コストのルーティングは、Cisco Unified Communications Manager とネゴシエーションして、DVO-R と DVO-F のいずれが最小限コストを生成するかを判断し、コールの発信にコストのかからない方法を選択します。

最小限コストのルーティングおよび DNIS プールが望ましい理由

次に挙げる理由から、この機能をお勧めします。

  • 管理者が、最小限コストのコール ルーティングに適した DVO コール タイプ(DVO-F または DVO-R)を決めることができます。 リージョンやサービス プロバイダーによっては、DVO-F の方がモバイル ユーザにとって経済的である場合もあれば、DVO-R の方が経済的である場合もあります。 たとえば、携帯電話ユーザの着信コールが無料であるリージョンでは、携帯電話ユーザに DVO-R コールを設定すると、最小限コストのコール ルーティングを実現できます。
  • スケーラビリティ:特定のリージョンにいる複数のユーザが、リージョン、サービス プロバイダー、ロケーションなどで構成されている 1 つのモビリティ プロファイルを使用できます。 ここでいう「ユーザ」とは、実際のエンド ユーザのクライアントのことです。 管理者は、各エンド ユーザのモビリティ プロファイルを作成する必要がありません。
  • すべての DVO-F に対応するクラスタ内部の単一 DID:このような DVO-F コールの場合は、クライアントが特定の DID を使用して Cisco Unified Communications Manager にコールを発信します。
  • 複数サイト クラスタ:複数サイト クラスタの場合、クラスタ A(英国など)のクライアントは、DVO-F コールにクラスタ B(サンノゼなど)の DID を使用します。これにはコストがかかります。
  • DVO-R:トランクでローカル DID から発信されたコールが許可されます。 クライアントが DVO-R コールを発信したとき、発信者 ID が特定の範囲内にない場合には、クライアントのトランクが発信コールを許可しないことがあります。 たとえば、英国のクライアントが DVO-R を呼び出した場合、サンノゼのクラスタにあるトランクからのコールバック コールは 408 を表示します。 このコールが英国に到達したとき、サービス プロバイダーのトランクが 408 を認識しないことがあり、そうなるとコールは許可されません。 このため、発信者 ID には、ローカルに識別可能な値を指定する必要があります。

通話料金削減に向けた DVO 最適化設定の特性

この機能では、管理者が Cisco Unified Communications Manager の管理ページで [コールルーティング(Call Routing)] > [モビリティ(Mobility)] > [モビリティプロファイル(Mobility Profile)] メニュー パスを使用して設定するモビリティ プロファイルを使用します。 モビリティ プロファイルの詳細については、モビリティ プロファイルの設定を参照してください。

通話料金削減に向けた DVO 最適化設定機能は、DVO-R コールが使用する代替コールバック メカニズムを変更しません。クライアントが引き続き代替コールバックを制御します。

通話料金削減に向けた DVO 最適化設定に関する制限

通話料金削減に向けた DVO 最適化設定機能には、次の制限があります。

  • アプリケーション ダイヤル ルールの後に、最小限コストのルーティング(LCR)ルールが適用されます。 LCR については、着信側トランスフォーメーションおよび自動転送シナリオが考慮されません。

携帯電話からのモバイル コネクトの有効化/無効化

Cisco Unified Communications Manager のリリース 8.5(1) より前は、Cisco Unified Communications ManagerCisco Unified Mobility Advantage を経由して AXL メッセージで Cisco Unified Mobile Communicator クライアントにモバイル コネクト ステータスの更新を送信していました。 現在は、Cisco Mobile VoiP Client と Cisco Unified Communications Manager 間の直接 SIP メッセージにより、クライアントが自身のモバイル コネクト ステータスを変更できます。

Cisco Unified Communications Manager のリリース 8.5(1) 以降では、Cisco Mobile VoiP Client がそのモバイル コネクト ステータスを直接更新できます。

インタラクションおよび制限事項

Cisco Unified Communications Manager の標準機能のほとんどに Cisco Unified Mobility 機能との完全な互換性があることに注意してください。 例外の詳細については、Cisco Unified Mobility に関する章を参照してください。

システム要件

システム要件の詳細については、Cisco Mobile のリリース ノートを参照してください。

Cisco Mobile VoiP Client の設定

Cisco Mobile VoiP Client の設定の詳細については、Cisco Mobile VoiP Client の設定ガイドを参照してください。