Cisco Unified Communications Manager アドミニストレーション ガイド リリース 9.1(1)
クラスタ間ディレクトリ URI
クラスタ間ディレクトリ URI
発行日;2013/05/13   |   ドキュメントご利用ガイド   |   ダウンロード ;   この章 pdf   ,   ドキュメント全体 pdf    |   フィードバック

クラスタ間ディレクトリ URI

この章では、ディレクトリ URIを使用したクラスタ間のダイヤルをサポートするための ILS URI 複製機能を有効にする方法について説明します。 この機能を設定すると、Cisco Unified Communications Manager はローカル ディレクトリ URI カタログを ILS ネットワークのリモート クラスタに複製して、クラスタ間の URI ダイヤルのサポートを提供します。

クラスタ間ディレクトリ URI の設定値

Cisco Unified CM の管理ページで、[コールルーティング(Call Routing)] > [クラスタ間ディレクトリURI(Intercluster Directory URI)] > [クラスタ間ディレクトリURI設定(Intercluster Directory URI Configuration)] メニュー パスを使用して、ILS でクラスタ間の URI ダイヤルをサポートできるようにします。 ローカル クラスタで URI ダイヤルを設定した後で、このページでクラスタ間に URI ダイヤルのサポートを拡張するよう設定できます。

設定のヒント

このページで設定を行うには、事前に、次の手順を実行しておく必要があります。
  • ローカル クラスタで URI ダイヤルを設定します。 詳細については、『Cisco Unified Communications Manager システム ガイド』の「URI ダイヤル」の章を参照してください。
  • ILS ネットワークを設定します。 詳細については、『Cisco Unified Communications Manager 機能およびサービス ガイド』の「クラスタ間検索サービス」の章を参照してください。
次の表に、[クラスタ間ディレクトリURI設定(Intercluster Directory URI Configuration)] ウィンドウの設定を示します。

表 1 クラスタ間ディレクトリ URI の設定
フィールド 説明
[ディレクトリURIカタログとリモートクラスタの交換(Exchange Directory URI Catalogs with Remote Clusters)]

このチェックボックスをオンにすると、ILS を使用した URI レプリケーション機能が有効になります。 このチェックボックスがオンの場合、ローカル クラスタがディレクトリ URI とルート文字列を ILS ネットワーク内のリモート クラスタに送信し、また、ディレクトリ URI カタログとルート文字列を ILS ネットワーク内のリモート クラスタから受信します。

ILS ネットワーク内のすべてのクラスタについてこのチェックボックスをオンにすると、ネットワーク内の各クラスタが、ネットワーク内の他のすべてのクラスタのディレクトリ URI とルート文字列を学習します。

(注)     

クラスタ間で URI ダイヤルを実装する場合は、このチェックボックスをオンにする必要があります。

[ルート文字列(Route String)]

このクラスタのルート文字列を入力します。 ルート文字列には 250 字までの英数字を使用でき、ドットとダッシュを含めることができます。 ルート文字列には、ドットを 1 文字以上含める必要があります。

[ディレクトリURIカタログとリモートクラスタの交換(Exchange Directory URI Catalogs with Remote Clusters)] チェックボックスをオンにすると、ローカル クラスタでは、ディレクトリ URI カタログを ILS ネットワーク内のリモート クラスタと交換するときに、このルート文字列を含めます。

ILS ネットワーク内のリモート クラスタでは、このクラスタのディレクトリ URI にアドレッシングされているコールを受信すると、このクラスタのルート文字列を取得します。 ルート文字列に一致するルート パターンが設定されている場合、リモート クラスタはルート パターンによって指定されている発信トランクにコールを送信します。

(注)     

Cisco Unified Communications Manager がルート文字列にコールがルーティングできるように、ルート文字列に一致する SIP ルート パターンを設定して、その SIP ルート パターンがそのクラスタにルーティングする発信トランクを指すようにする必要があります。 SIP ルート パターンの詳細については、『Cisco Unified Communications Manager アドミニストレーション ガイド』の「SIP ルート パターンの設定」の章を参照してください。

[ローカルディレクトリURIのエクスポート(Export Local Directory URIs)]

このボタンをクリックすると、LDAP ディレクトリからインポートされたディレクトリ URI を含む、ローカル クラスタで設定されたすべてのディレクトリ URI が CSV エクスポート ファイルにエクスポートされます。 エクスポート ファイルは、Cisco TelePresence Video Communication Server など、ILS が稼働していない別のコール制御システムにインポートできます。

(注)     

エクスポート ファイルには、ILS によって学習されたディレクトリ URI、または別のシステムから手動でインポートされたディレクトリ URI は含まれません。

インポート済みディレクトリ URI カタログの設定値

Cisco TelePresence Video Communication Server などの ILS を実行していないコール制御システムやサードパーティ製のコール制御システムで、CSV ファイルからディレクトリ URI を手動でインポートするには、Cisco Unified CM の管理ページの [コールルーティング(Call Routing)] > [クラスタ間ディレクトリURI(Intercluster Directory URI)] > [インポート済みディレクトリURIカタログ(Imported Directory URI Catalog)] を使用します。

リモート コール制御システムに対して、ルート文字列を持つ空のディレクトリ URI カタログを作成するには、このページで設定を行います。 このページで設定を行った後で、一括管理を使用して、ディレクトリ URI を CSV ファイルから新しく作成したディレクトリ URI カタログに挿入する必要があります。 サードパーティ製のコール制御システムからディレクトリ URI カタログをインポートする方法の詳細な手順については、非 ILS システムからのディレクトリ URI のインポートの手順に従ってください。


(注)  


ローカル クラスタは、既存の ILS ネットワークのハブ クラスタでなければなりません。 ILS ネットワークの詳細については、『Cisco Unified Communications Manager 機能およびサービス ガイド』の「クラスタ間検索サービス」の章を参照してください。


次の表に、[インポート済みディレクトリURIカタログ(Imported Directory URI Catalog)] ウィンドウのフィールドの説明を示します。

フィールド 説明
[名前(Name)] インポートするインポート済みディレクトリ URI カタログを識別する一意の名前を入力します。
[説明(Description)] インポートするディレクトリ URI カタログの説明を入力します。
[ルート文字列(Route String)]

リモート コール制御システムのルート文字列を入力します。 ルート文字列には最大 250 字の英数字を使用でき、カンマとダッシュを含めることができます。

Cisco Unified Communications Manager は、ルート文字列と SIP ルート パターンを組み合わせて、リモート クラスタで設定されているディレクトリ URI にコールをルーティングします。 ローカル クラスタからのコールがこのリモート カタログのディレクトリ URI に配置されると、Cisco Unified Communications Manager は、ディレクトリ URI とルート文字列を照合してから、SIP ルート パターンを使用して、そのルート文字列をそのディレクトリ URI にルーティングする発信トランクと照合します。

(注)      ルート文字列を作成した後で、このルート文字列を発信トランクにルーティングする SIP ルート パターンを作成します。 SIP ルート パターンの詳細については、『Cisco Unified Communications Manager アドミニストレーション ガイド』の「SIP ルート パターンの設定」の章を参照してください。

インポート済みディレクトリ URI の検索

手順
Cisco Unified CM の管理ページで、[コールルーティング(Call Routing)] > [クラスタ間ディレクトリURI(Intercluster Directory URI)] > [インポート済みディレクトリURI(Imported Directory URIs)] を選択して、インポート済みディレクトリ URI カタログのリストを表示します。

[インポート済みディレクトリURIの検索/一覧表示(Find and List Imported Directory URIs)] ウィンドウに、別のコール制御システムから手動でインポートされたディレクトリ URI の完全なリスト、および対応するディレクトリ URI カタログが表示されます。


(注)  


[インポート済みディレクトリURIの検索/一覧表示(Find and List Imported Directory URIs)] ウィンドウには、別のコール制御システムからローカルの Cisco Unified Communications Manager クラスタに手動でインポートされたディレクトリ URI およびディレクトリ URI カタログのみが表示されます。 このウィンドウには、Cisco Unified CM の管理ページでローカルに設定されたディレクトリ URI、社内 LDAP ディレクトリからインポートされたディレクトリ URI、またはクラスタ間検索サービスによって学習されたディレクトリ URI は表示されません。


非 ILS システムからのディレクトリ URI のインポート

クラスタ間検索サービス(ILS)をローカル クラスタで実行しており、Cisco TelePresence Video Communication Server(VCS)などの ILS が動作していないコール制御システムや、サードパーティ製のコール制御システム用にディレクトリ URI を CSV ファイルからインポートする場合は、次の手順に従います。

この手順を実行するには、Cisco Bulk Provisioning Service がローカル クラスタで動作している必要があり、ローカル クラスタは ILS ネットワークのハブ クラスタとして設定されている必要があります。 カタログを Cisco Unified Communications Manager にインポートすると、インポートしたカタログが ILS によって、ILS ネットワークの他のクラスタに複製されます。


(注)  


Cisco Unified CM の管理ページでは、二重引用符またはカンマを埋め込んでディレクトリ URI を入力できます。 ただし、一括管理を使用して、二重引用符およびカンマが埋め込まれたディレクトリ URI を含む CSV ファイルをインポートするときは、二重引用符でディレクトリ URI 全体を囲み、埋め込まれた二重引用符を二重引用符でエスケープする必要があります。 たとえば、Jared,"Jerry",Smith@test.com というディレクトリ URI は、CSV ファイルでは "Jared,""Jerry"",Smith@test.com" と入力されている必要があります。


手順
    ステップ 1   Cisco Unified Communications Manager の管理ページで、[コールルーティング(Call Routing)] > [クラスタ間ディレクトリURI(Intercluster Directory URI)] > [インポート済みディレクトリURIカタログ(Imported Directory URI Catalogs)] の順に選択します。
    ステップ 2   [名前(Name)] フィールドに、ディレクトリ URI カタログの名前を入力します。
    ステップ 3   [説明(Description)] フィールドに、ディレクトリ URI カタログの説明を入力します。
    ステップ 4   [ルート文字列(Route String)] フィールドに、URI カタログのインポート元のシステムのルート文字列を作成します。
    ステップ 5   [保存(Save)] をクリックします。
    ステップ 6   Cisco Unified Communications Manager の管理ページで、[一括管理(Bulk Administration)] > [ファイルのアップロード/ダウンロード(Upload/Download Files)] の順に選択します。
    ステップ 7   [新規追加(Add New)] をクリックします。
    ステップ 8   [参照(Browse)] をクリックして、インポートするディレクトリ URI カタログの CSV ファイルを選択します。
    ステップ 9   [ターゲットの選択(Select The Target)] ドロップダウン リスト ボックスで、[インポート済みディレクトリURI(Imported Directory URIs)] を選択します。
    ステップ 10   [トランザクションタイプの選択(Select Transaction Type)] ドロップダウン リスト ボックスで、[インポート済みディレクトリURIの挿入(Insert Imported Directory URIs)] を選択します。
    ステップ 11   [保存(Save)] をクリックします。
    ステップ 12   Cisco Unified CM の管理ページで、[一括管理(Bulk Administration)] > [インポート済みディレクトリURI(Imported Directory URIs)] > [インポート済みディレクトリURIの挿入(Insert Imported Directory URIs)] を選択します。
    ステップ 13   [ファイル名(File Name)] ドロップダウン リスト ボックスで、インポート済みディレクトリ URI カタログが含まれる CSV ファイルを選択します。
    ステップ 14   [インポート済みディレクトリURIカタログ(Imported Directory URI Catalog)] ドロップダウン リスト ボックスで、[インポート済みディレクトリURIカタログ(Imported Directory URI Catalog)] ウィンドウで指定したディレクトリ URI カタログを選択します。
    ステップ 15   [ジョブ説明(Job Description)] テキスト ボックスに、実行するジョブの名前を入力します。
    ステップ 16   ジョブをいつ実行するか選択します。
    • ジョブを今すぐ実行する場合は、[今すぐ実行(Run Immediately)] オプション ボタンをクリックして、[送信(Submit)] をクリックします。
    • 指定した時刻にジョブを実行するようスケジュールする場合は、[後で実行(Run Later)] オプション ボタンをオンにして、[送信(Submit)] をクリックします。 このオプションを選択する場合は、一括管理ジョブ スケジューラを使用して、いつジョブを実行するかスケジュールする必要があります。

    ディレクトリ URI の形式

    ディレクトリ URI は、@ 記号で区切ったユーザとホスト アドレスから構成される英数字の文字列です。 Cisco Unified Communications Manager は、ディレクトリ URI として次の形式をサポートしています。

    • user@domain(joe@cisco.com など)
    • user@ip_address(joe@10.10.10.1 など)

    Cisco Unified Communications Manager は、ディレクトリ URI のユーザ部分(@ 記号の前の部分)として次の形式をサポートしています。

    • 使用できる文字は、a ~ z、A ~ Z、0 ~ 9、!、$、%、&、*、_、+、~、-、=、\、?、\、‘、,、.、/ です。
    • ユーザ部分の最大長は 47 文字です。
    • ユーザ部分には、%2[0-9A-F] から %7[0-9A-F] までのパーセント エンコーディングを使用できます。 使用できる文字によっては、Unified CM により自動的にパーセント エンコーディングが適用されます。 パーセント エンコーディングの詳細については、以下を参照してください。
    • ユーザ部分は、URI Lookup Policy エンタープライズ パラメータの値に応じて、大文字と小文字が区別されるかどうかが変わります。 デフォルト値では、大文字と小文字が区別されます。

    Cisco Unified Communications Manager は、ディレクトリ URI のホスト部分(@ 記号の後の部分)として次の形式をサポートしています。

    • IPv4 アドレスまたは完全修飾ドメイン名をサポートします。
    • 使用できる文字は、a ~ z、A ~ Z、0 ~ 9、ハイフン、およびピリオドです。
    • ホスト部分はハイフンで開始または終了できません。
    • ホスト部分でピリオドを 2 つ連続して使用することはできません。
    • 2 文字以上である必要があります。
    • ホスト部分では、大文字と小文字が区別されません。

    データベースの制約により、[ディレクトリURI(Directory URI)] フィールドに指定できる最大長は 254 文字です。


    (注)  


    また、ディレクトリ URI のユーザ部分に電話番号を入力することもできます。 ただし、Cisco Unified Communications Manager は、SIPプロファイルの [ダイヤル文字列の解釈(Dial String Interpretation)] オプションの選択内容に応じて、ディレクトリ URI を電話番号として処理する場合があります。



    (注)  


    サードパーティのコール制御システムとの互換性を確保するため、大文字と小文字を区別しないように、URI Lookup Policy エンタープライズ パラメータの値を設定することをお勧めします。


    ディレクトリ URI のパーセント エンコーディング

    ディレクトリ URI のユーザ部分で、Unified CM はディレクトリ URI がデータベースに保存されるときに、次の文字に対してパーセント エンコーディングを自動的に適用します。

    # % ^ ` { } | \ : ” < > [ ] \ ‘ および空白

    パーセント エンコーディングが適用されると、ディレクトリ URI の桁数が増えます。 たとえば、ディレクトリ URI として joe smith#@cisco.com(20 文字)を入力すると、Cisco Unified Communications Manager では、ディレクトリ URI を joe%20smith%23@cisco.com(24 文字)としてデータベースに保存します。 データベースの制約により、Cisco Unified Communications Manager では、254 文字を超えるディレクトリ URI を保存しようとしても拒否されます。

    一括管理でのディレクトリ URI の形式の例外

    Cisco Unified CM の管理ページでは、二重引用符またはカンマを埋め込んでディレクトリ URI を入力できます。 ただし、一括管理を使用して、二重引用符およびカンマが埋め込まれたディレクトリ URI を含む CSV ファイルをインポートするときは、二重引用符でディレクトリ URI 全体を囲み、埋め込まれた二重引用符を二重引用符でエスケープする必要があります。 たとえば、Jared, "Jerry",Smith@test.com というディレクトリ URI は、CSV ファイルでは "Jared,""Jerry"",Smith@test.com" と入力されている必要があります。