Cisco Unified Communications Manager アドミニストレーション ガイド リリース 9.1(1)
シスコ以外の SIP 電話機の設定
シスコ以外の SIP 電話機の設定
発行日;2013/05/13   |   ドキュメントご利用ガイド   |   ダウンロード ;   この章 pdf   ,   ドキュメント全体 pdf    |   フィードバック

シスコ以外の SIP 電話機の設定

この付録では、SIP を実行しているシスコ以外の電話機の設定方法について説明します。

シスコ以外の SIP 電話機の設定の概要

Cisco Unified Communications Manager は、SIP を使用した Cisco Unified IP Phone だけでなく、SIP を実行している RFC3261 準拠のサードパーティ製電話機もサポートしています。 この付録では、Cisco Unified Communications Manager の管理ページを使用して、SIP を実行しているサードパーティ製電話機を設定する方法について説明します。

サードパーティ製 SIP 電話機の設定プロセス

Cisco Unified Communications Manager は、SIP を備えた Cisco Unified IP Phone だけでなく、SIP を実行している RFC3261 準拠のサードパーティ製電話機もサポートしています。 Cisco Unified Communications Manager の管理ページを使用すると、SIP を実行しているサードパーティ製電話機を手動で設定できます。

手順
    ステップ 1   電話機に関する情報を収集します。
    • MAC アドレス
    • 電話機の物理的なロケーション
    • 電話機に関連付ける Cisco Unified Communications Manager ユーザ
    • パーティション、コーリング サーチ スペース、およびロケーションの情報(使用する場合)
    • 電話機に割り当てる回線および関連 DN の数
    ステップ 2   十分なデバイス ライセンス ユニットが使用可能かどうかを調べます。 不足している場合は、追加のデバイス ライセンス ユニットを購入してインストールします。 [サードパーティのSIPデバイス(ベーシック)(Third-Party SIP Devices (Basic))] は 3 つのデバイス ライセンス ユニットを消費し、[サードパーティのSIPデバイス(アドバンスト)(Third-party SIP Device (Advanced))] は 6 つのデバイス ライセンス ユニットを消費します。

    Cisco Unified Communications Manager 機能およびサービス ガイド』で、必要なライセンスの数の計算とライセンスの取得に関するトピックを参照してください。

    ステップ 3   ダイジェスト ユーザにするエンド ユーザを設定します。
    (注)     

    SIP を実行しているサードパーティ製の電話機が認可 ID(ダイジェスト ユーザ)をサポートしない場合は、サードパーティ製電話機の DN と一致するユーザ ID を持つユーザを作成してください。 たとえば、1000 という名前のエンド ユーザを作成し、電話機に 1000 という DN を作成します。 このユーザを電話機に割り当てます(ステップ 9 を参照)。

    ステップ 4   SIP プロファイルを設定します。または、デフォルト プロファイルを使用します。 SIP プロファイルは、[電話の設定(Phone Configuration)] ウィンドウを使用して、SIP を実行している電話機に追加されます。
    (注)     

    SIP を実行しているサードパーティ製の電話機は、[SIPプロファイルの設定(SIP Profile Configuration)] ウィンドウの [SIPプロファイル情報(SIP Profile Information)] セクションだけを使用します。

    ステップ 5   電話機のセキュリティ プロファイルを設定します。 ダイジェスト認証を使用するには、新しい電話セキュリティ プロファイルを設定する必要があります。 自動登録用に提供されている標準の非セキュア SIP プロファイルの 1 つを使用する場合は、ダイジェスト認証を使用可能にできません。
    ステップ 6   [新規電話を追加(Add a New Phone)] ウィンドウから [サードパーティのSIPデバイス(アドバンスト)(Third-party SIP Device (Advanced))] または [サードパーティのSIPデバイス(ベーシック)(Third-party SIP Device (Basic))] を選択して、SIP を実行しているサードパーティ製の電話機を追加し、設定します。
    (注)     

    [サードパーティのSIPデバイス(ベーシック)(Third-party SIP Device (Basic))] は 1 つの回線をサポートし、3 つのライセンス ユニットを消費します。[サードパーティのSIPデバイス(アドバンスト)(Third-party SIP Device (Advanced))] は、8 つの回線とビデオをサポートし、6 つのライセンス ユニットを消費します。

    ステップ 7   電話機に対して回線(DN)を追加し、設定します。
    ステップ 8   [エンドユーザの設定(End User Configuration)] ウィンドウで、[デバイスの割り当て(Device Associations)] を使用して、SIP を実行している電話機を選択し、SIP を実行しているサードパーティ製の電話機をユーザに関連付けます。
    ステップ 9   [電話の設定(Phone Configuration)] ウィンドウの [ダイジェストユーザ(Digest User)] フィールドで、ステップ 3 で作成したエンド ユーザを選択します。
    ステップ 10   SIP を実行しているサードパーティ製の電話機を設置して電源をオンにし、ネットワーク接続を確認して、ネットワーク設定を行います。

    SIP を実行している電話機に付属のアドミニストレーション ガイドを参照してください。

    ステップ 11   SIP を実行しているサードパーティ製の電話機でコールを発信します。

    SIP を実行しているサードパーティ製の電話機に付属のユーザ ガイドを参照してください。


    SIP 電話機の設定の違い

    下の表は、Cisco Unified IP Phone と SIP を実行しているサードパーティ製電話機の設定上の違いを比較したものです。

    表 1 SIP を実行している電話機のモデル設定の比較

    SIP を実行している電話機

    中央集中型 TFTP との統合

    MAC アドレスの送信

    ソフトキー ファイルのダウンロード

    ダイヤル プラン ファイルのダウンロード

    Cisco Unified Communications Manager のフェールオーバーとフォールバックのサポート

    リセットと再起動のサポート

    Cisco Unified IP Phone 7911、7941、7961、7970、7971

    する

    する

    する

    する

    する

    する

    Cisco Unified IP Phone 7940、7960

    する

    する

    しない

    する

    する

    する

    Cisco Unified IP Phone 7905、7912

    する

    する

    しない

    しない

    する

    する

    SIP を実行しているサードパーティ製電話機

    しない

    しない

    しない

    しない

    しない

    しない

    Cisco Unified Communications Manager の管理ページを使用して、SIP を実行しているサードパーティ製電話機を設定します。 また、管理者は、SIP を実行しているサードパーティ製の電話機上で設定手順を実行する必要もあります。次の例を参照してください。

    • 電話機のプロキシ アドレスを Cisco Unified Communications Manager の IP アドレスまたは完全修飾ドメイン名(FQDN)にする。
    • 電話機の電話番号を、Cisco Unified Communications Manager の管理ページでデバイスに設定した電話番号と一致させる。
    • 電話機のダイジェスト ユーザ ID(認可 ID とも呼ばれる)を、Cisco Unified Communications Manager の管理ページで設定したダイジェスト ユーザ ID と一致させる。

    詳細については、SIP を実行しているサードパーティ製の電話機に付属のマニュアルを参照してください。

    Cisco Unified Communications Manager がサードパーティ製電話機を識別する方法

    SIP を実行しているサードパーティ製の電話機は MAC アドレスを送信しないため、ユーザ名を使用して自分自身の身元を証明する必要があります。

    REGISTER メッセージには次のヘッダーが含まれています。

    Authorization: Digest username=”swhite”, realm=”ccmsipline”, nonce=”GBauADss2qoWr6k9y3hGGVDAqnLfoLk5”, uri=”sip:172.18.197.224”, algorithm=MD5, response=”126c0643a4923359ab59d4f53494552e”

    ユーザ名 swhite は、Cisco Unified Communications Manager の管理ページの [エンドユーザの設定(End User Configuration)] ウィンドウで設定されたエンド ユーザと一致する必要があります。 管理者は、[電話の設定(Phone Configuration)] ウィンドウの [ダイジェストユーザ(Digest User)] フィールド内のユーザ(swhite など)を使用してサードパーティ製 SIP 電話機を設定します。


    (注)  


    各エンド ユーザ ID は、([電話の設定(Phone Configuration)] ウィンドウの [ダイジェストユーザ(Digest User)] フィールドで)1 つのサードパーティ製電話機だけに割り当てることができます。 同じエンド ユーザ ID がダイジェスト ユーザとして複数の電話機に割り当てられている場合、そのエンド ユーザ ID が割り当てられているサードパーティ製電話機は正しく登録されません。


    SIP を実行しているサードパーティ製電話機と TFTP

    SIP を実行しているサードパーティ製電話機は、Cisco Unified Communications Manager TFTP サーバを使用して設定されません。 お客様が、ネイティブ電話機設定メカニズム(通常は、Web ページまたは tftp ファイル)を使用して、電話機を設定します。 お客様は、Cisco Unified Communications Manager データベース内のデバイスおよび回線の設定と、ネイティブ電話機設定の同期を保つ必要があります(たとえば、電話機の内線番号 1002 と Cisco Unified Communications Manager の 1002)。 さらに、回線の電話番号が変更された場合、Cisco Unified Communications Manager の管理ページとネイティブ電話機設定メカニズムの両方で電話番号が変更されていることを確認してください。

    サードパーティ製 SIP 電話機に対するダイジェスト認証の有効化

    SIP を実行しているサードパーティ製の電話機のダイジェスト認証を使用可能にするには、管理者が電話セキュリティ プロファイルを作成する必要があります 詳細については、『Cisco Unified Communications Manager セキュリティ ガイド』を参照してください。 [電話セキュリティプロファイルの設定(Phone Security Profile Configuration)] ウィンドウで、[ダイジェスト認証を有効化(Enable Digest Authentication)] チェックボックスをオンにします。 セキュリティ プロファイルの設定後、管理者は、[電話の設定(Phone Configuration)] ウィンドウを使用して、そのセキュリティ プロファイルを SIP を実行している電話機に割り当てる必要があります。 このチェックボックスがオフになっている場合、Cisco Unified Communications Manager では、エンド ユーザ ID で電話機を識別するためにダイジェスト認証を使用し、ダイジェスト パスワードを確認しません。 このチェックボックスがオンになっている場合、Cisco Unified Communications Manager ではパスワードを確認します。


    (注)  


    Cisco Unified Communications Manager は、SIP を実行しているサードパーティ製電話機からの Transport Layer Security(TLS)をサポートしていません。


    DTMF 受信

    デュアル トーン多重周波数(DTMF)受信を要求するには、Cisco Unified Communications Manager の管理ページの [電話の設定(Phone Configuration)] ウィンドウに表示される [DTMF受信が必要(Require DTMF Reception)] チェックボックスをオンにします。

    サードパーティ製 SIP 電話機のライセンス

    SIP を実行しているサードパーティ製の電話機のライセンスには、次の制限が適用されます。

    • [サードパーティのSIPデバイス(ベーシック)(Third-party SIP Device (Basic))]:ビデオ コールはサポートされません。 ビデオの実行は、オファー/アンサー プロセスの中で発生します。 ビデオのネゴシエーションが許可されない SIP デバイスからのオファーまたはアンサーの中で、ビデオ関連メディアが提供された場合、コールのビデオに関連しない部分だけが発信先に展開されます。 同様に、メディアのネゴシエーションが許可されない SIP エンドポイントは、Cisco Unified Communications Manager から送信された Secure Device Provisioning(SDP)内のビデオ関連メディアを受信しません。
    • [サードパーティのSIPデバイス(アドバンスト)(Third-party SIP Device (Advanced))] および [サードパーティのSIPデバイス(ベーシック)(Third-party SIP Device (Basic))]:シスコ固有の SIP 拡張はサポートされません。 サポートされないシスコ固有の SIP 拡張には、サービス URI、ヘッダー拡張、ダイアログ サブスクリプション、リモート コール制御の専用 mime タイプなどがあります。 Cisco Unified Communications Manager は、サービス要求 URI(コール ピックアップ URI、ミートミー サービス URI など)を使用する拡張機能の使用が許可されていない、SIP を実行している電話機から送信された要求を拒否します。 サービス URI は、SIP プロファイルで指定します。 プロファイルは、SIP デバイスに割り当てられます。 Cisco Unified Communications Manager は、シスコ固有の SIP 拡張を使用する必要がある機能をブロックします。

    (注)  


    Cisco Unified Communications Manager のライセンス ポリシーに従い、すべてのサードパーティ製ワイヤレス SIP クライアントまたはデバイスを [サードパーティのSIPデバイス(アドバンスト)(Third-party SIP Device (Advanced))] に設定してください。


    Cisco SIP 拡張の詳細については、シスコの営業担当者にお問い合わせください。

    Cisco Unified Communications Manager リリース 5.1(1) 以降で、SIP を実行している基本および拡張サードパーティ製電話機の一部の特性が変更されています。 これらの特性には、Cisco Unified Communications Manager の管理ページの [電話番号の設定(Directory Number Configuration)] ウィンドウに表示される [デバイスあたりの最大コール数(Maximum Number of Calls per Device)]、[DNあたりのデフォルト最大コール数(Default Maximum number of calls per DN)]、および [DNあたりのデフォルト ビジー トリガー(Default Busy Trigger per DN)] フィールドに対する変更が含まれます。 以降の各表に詳細情報を示します。

    表 2 SIP を実行している基本サードパーティ製電話機に対する電話番号移行変更

    フィールド名

    古い値

    新しい値

    [デバイスあたりの最大コール数(Maximum Number of Calls Per Device)]

    8

    2

    [DNあたりのデフォルト最大コール数(Default Maximum Number of Calls per DN)]

    4

    2

    [DNあたりのデフォルトビジートリガー(Default Busy Trigger per DN)]

    2

    2

    表 3 SIP を実行している拡張サードパーティ製電話機に対する電話番号移行変更

    フィールド名

    古い値

    新しい値

    [デバイスあたりの最大コール数(Maximum Number of Calls Per Device)]

    64

    16

    [DNあたりのデフォルト最大コール数(Default Maximum Number of Calls per DN)]

    4

    2

    [DNあたりのデフォルトビジートリガー(Default Busy Trigger per DN)]

    2

    2

    リリース 6.0(1) 以降に移行/アップグレードしているリリース 5.0 の任意のバージョンで設定された SIP を実行しているサードパーティ製電話機を使用している場合は、アップグレード後も、デバイス上にリリース 5.0 の設定値が残っていることに注意してください。 ただし、DN 設定値を変更する必要がある場合は、各 DN 上の最大コール数とデフォルト ビジー トリガーの値を変更する必要があります。

    SIP を実行している基本サードパーティ製電話機の場合は、1 つの回線の値を変更するだけで済みます。 しかし、SIP を実行している拡張サードパーティ製電話機の場合は、デバイス上の回線の関連付けを解除しなければ、DN 関連設定を変更できない可能性があります。 この状況は、5 回線以上で構成されている場合に発生する可能性があります。 サンプル シナリオを以下に示します。

    • 拡張電話機が 6 回線で構成されており、各回線の最大コール数は 4 で、ビジー トリガーは 2 です。
    • リリース 6.1 へのアップグレード後に、デバイス上の最大コール数が DN 変更前の 16 以下になるようにします。 この電話機の現在値は 24(6 回線 * 4)です。 デバイスは基本的にネガティブ ゾーン(16 ~ 24)に存在します。
    • デバイスから 2 回線の関連付けを解除します。
    • この関連付けの解除後に最大コール数とビジー トリガーを適切な値に設定することによって、残りの 4 回線の DN 特性を変更できます。
    • 関連付けを解除した回線を再度関連付けます。

    情報の入手先