Cisco Unified Communications Manager 呼詳細レコード アドミニストレーション ガイド リリース 9.0(1)
シスコの呼詳細レコード
シスコの呼詳細レコード
発行日;2013/07/24   |   ドキュメントご利用ガイド   |   ダウンロード ;   この章 pdf   ,   ドキュメント全体 pdf    |   フィードバック

シスコの呼詳細レコード

この章では、Cisco Unified Communications Manager システムが作成した呼詳細レコード(CDR)の形式および理論について説明します。 この情報は、課金記録の生成やネットワーク分析などの後処理作業に使用できます。

システムをインストールすると、CDR はデフォルトで有効になります。 呼管理レコード(CMR)もデフォルトでは無効のままです。 CDR または CMR は、システムの動作中にいつでも有効または無効にできます。 この変更を有効にするために、Cisco Unified Communications Manager を再起動する必要はありません。 システムは、数秒以内にすべての変更に対応します。 CMR または診断データは、CDR データとは別に有効にされます。

CDR 管理

バックグラウンド アプリケーションである CDR 管理(CDRM)機能は、次の機能をサポートしています。

  • Cisco Unified Communications Manager サーバまたはノードから CDR リポジトリ サーバまたはノードに CDR/CMR ファイルを収集します。
  • CAR が設定されているサーバ上で CDR/CMR ファイルを収集および保持します。
  • CDR リポジトリ ノードまたは CDR サーバ上で CDR/CMR ファイルを保持します。
  • サードパーティ アプリケーションが SOAP インターフェイスによって CDR/CMR ファイルをオンデマンドで取得できるようにします。
  • ファイル名を検索するためのオンデマンドでの要求を受け付けます。
  • CDR/CMR ファイルを、クラスタ内の個別のノードから CDR リポジトリ サーバまたはノードにプッシュします。
  • CDR/CMR ファイルを、最大 3 台のカスタマー課金サーバに、FTP/SFTP 経由で送信します。
  • CAR を設定したサーバ上か、CDR リポジトリ サーバまたはノード上の CDR/CMR ファイルのディスク使用率をモニタします。
  • 正常に配信された CDR/CMR ファイルを定期的に削除します。 フラット ファイルを格納するために使用されるストレージの量を設定できます。 ストレージの制限は事前に定義されています。 ストレージの制限を超えた場合、CDR Repository Manager は古いファイルを削除して、事前に設定されている下限までディスク使用率を下げます。 後処理アプリケーションは、バッファに格納された履歴データを取得して、損失、破損、不足しているデータを再度取得できます。 CDRM 機能はフラット ファイルの形式に対応しておらず、ファイルの内容を操作しません。

(注)  


CDRM 機能は、CDR ファイルと CMR ファイルを同じ方法で処理します。


CDRM は、CDR Agent と CDR Repository Manager の 2 つのデフォルトのサービスと、1 つのアクティブ化サービス CDR onDemand Service で構成されます。

CDR Agent

Cisco Unified Communications Manager インストール内のサーバまたはノード上の常駐コンポーネントが、CDRM 機能の一部の CDR Agent として機能します。 Cisco Unified Communications Manager は、Cisco Unified Communications Manager と CDR Agent の両方が動作しているサーバまたはノードで、カンマ区切り値(CSV)形式の CDR フラット ファイルに CDR を書き込みます。 このとき、コール処理モジュールによって特殊な制御文字("_")がファイル名の前に付けられます。これはこのファイルが転送に使用できないことを示します。 この制御文字が付いていない場合、システムはファイルが転送に使用できると見なし、CDR Agent はこれらのファイルを指定された CDR リポジトリ ノードに SFTP 送信します。 正常に転送されると、システムはファイルのローカル コピーを削除します。

CDRM 機能では、信頼性が最優先されます。 CDR は非常に重要な財務データを含むため、この機能の目的は CDR が一切失われないようにすることです。 Cisco Unified Communications Manager では、フラット ファイルへの書き込み、既存のフラット ファイルのクローズ、および新しいフラット ファイルのオープンを継続的に行います。書き込まれるレコードの数は、コールのタイプやコール中に発生する重大な変化(コールの終了、転送、リダイレクト、分割、結合など)によって異なります。


(注)  


Linux プラットフォームでは、CDR Agent は Cisco Unified Communications Manager が生成する CDR/CMR フラット ファイルを収集し、これらのファイルを SFTP でパブリッシャに送信します。 Windows バージョンでは SFTP をサポートしていません。 Windows プラットフォームでは、CDR Agent によって、サブスクライバのディスクから共有パブリッシャのディスクにファイルが直接コピーされます。


CDR Repository Manager

Cisco Unified Communications Manager サーバまたはクラスタ内で、CDR Repository Manager の 1 つのインスタンスが CDR リポジトリ サーバまたはノード上で動作します。 Cisco Unified Communications Manager ノードから受信された CDR ファイルを管理し、指定されたカスタマー/サードパーティの課金サーバに、FTP/SFTP 経由で CDR ファイルを定期的に送信します。

ファイルが CDR リポジトリ サーバまたはノードに到達すると、CDR Repository Manager がそれを検出します。 システムによって、日付ごとの専用のディレクトリにファイルがアーカイブされます。この日付は、ファイルが作成されたときにファイル名に付けられる UTC タイムスタンプで示されます。

CDRM 設定で外部の課金サーバが指定されている場合は、CAR や対応する課金サーバがアクティブになると、CAR や請求サーバに対応する各フォルダにシステムによって空のファイルが作成されます。 CDR Agent は、コール処理コンポーネントによって CallManager サーバまたはノード上に生成される新しい CDR/CMR ファイルをモニタします。 次にファイルを CDR リポジトリ ノードに送信し、ファイルが押し出された後にローカル コピーを削除します。 CDR Repository Manager のファイル送信側コンポーネントは、これらの空のファイルを検出し、指定された方法でファイルを宛先に送信します。 送信が成功すると、システムは宛先ディレクトリの空のファイルを削除します。

Cisco Unified Communications Manager は、最大 1 時間にわたって 1 分ごとに CDR ファイルを 1 つと CMR ファイルを 1 つ生成できます。 プロビジョニングによって、CDR リポジトリ内の CDR ファイルの保存に使用する最大ディスク領域を設定できます。

CDR Repository Manager のファイル マネージャ コンポーネントは、1 時間ごとに動作します。 ファイル マネージャが動作すると、設定した保存期間を超える日付が付いたファイルが削除されます。 また、ディスク使用率が上限を超えていないかどうかもチェックされます。 上限を超えている場合、システムは下限に達するまで、処理済みの CDR ファイルを古いものから順に削除します。 ただし、削除対象の CDR ファイルが指定された課金サーバに正常に送信されなかった場合、システムはそのファイルを CDR リポジトリに残し、通知またはアラームを生成します。 システムは設定されたメンテナンス時間帯に、CDR onDemand Service のための CDR ファイルへのアクセスを拒否するフラグ ファイルを作成します。 メンテナンス時間帯の終了後、システムはフラグ ファイルを削除します。

CDR Repository Manager およびカスタマー課金サーバの詳細な設定手順については、『Cisco Unified Serviceability Administration Guide』の「CDR Repository Manager Configuration」の項を参照してください。

CDR onDemand Service

CDR onDemand Service は、SOAP/HTTPS ベースのサービスで、CDR リポジトリ サーバまたはノード上で動作します。 ユーザが指定した時間間隔(最大 1 時間)に基づいて CDR ファイル ネーム リストに対する SOAP 要求を受信し、その要求で指定されているた期間に適合するすべてのリストを返します。

CDR onDemand Service では、SFTP API を使用して、特定の CDR ファイルを指定された宛先に渡すための要求も処理できます。 すべての SFTP 接続には、各セッションの設定のためのユーザ ID とパスワードの情報が必要です。 送信されるファイルごとに個別の SFTP セッションがセットアップされ、ファイルの送信後にセッションはクローズされます。 システムは、リポジトリの CDR ファイルにアクセスする必要があるため、CDR リポジトリ ノード上で CDR onDemand Service をアクティブにすることができます。 メンテナンス時間帯には、システムはサービスを禁止します。 CDR onDemand Service の詳細については、『Cisco Unified Communications Manager Developers Guide』を参照してください。

Cisco Unified Communications Manager のアップグレードと CDR データ

古いバージョンの Cisco Unified Communications Manager を新しいバージョンの Cisco Unified Communications Manager にアップグレードする際には、すべての CDR データをアップグレードできない場合があります。 アップグレード後に使用可能な CDR データの量に影響する制限事項の詳細については、『CDR Analysis and Reporting Administration Guide』の「Upgrading the CAR Database」の項を参照してください。 また、最新の『Data Migration Assistant User Guide』および最新のアップグレード マニュアルも参照してください。 これらの資料は、次の URL で入手できます。http:/​/​www.cisco.com/​en/​US/​products/​sw/​voicesw/​ps556/​prod_​installation_​guides_​list.html

CDR データベースのバックアップと復元

CAR および CDR のディザスタ リカバリ サービス(DRS)は、Cisco Unified Communications Manager の DRS に組み込まれています。 http:/​/​www.cisco.com/​en/​US/​products/​sw/​voicesw/​ps556/​prod_​maintenance_​guides_​list.html にある『Disaster Recovery System Administration Guide』の最新リリースを参照してください。

CDR に関連するマニュアル

次のマニュアルには、CDR に関する詳細情報が記載されています。

  • 『Cisco Unified Serviceability Administration Guide』
  • Cisco Unified Serviceability Administration Guide』の「Configuring the CDR Repository Manager」の章を参照してください。
  • 『CDR Analysis and Reporting Administration Guide』
  • CDR Analysis and Reporting Administration Guide』の「Configuring CDR Analysis and Reporting Tool」の章にある「Activating CAR」の項を参照してください。
  • Cisco Unified Communications Manager Developers Guide』
  • 『Disaster Recovery System Administration Guide』