Cisco Unified Communications Manager システム ガイド リリース 8.6(1)
ビデオ テレフォニーの概要
ビデオ テレフォニーの概要
発行日;2012/05/09 | 英語版ドキュメント(2011/06/02 版) | ドキュメントご利用ガイド | ダウンロード ; この章pdf , ドキュメント全体pdf (PDF - 8MB) | フィードバック

目次

ビデオ テレフォニーの概要

ビデオ テレフォニー設定チェックリスト

ビデオ テレフォニーについて

ビデオ コール

ビデオ コーデック

ビデオ ネットワーク

ビデオに対するオーディオ専用デバイスの有効化

H.323 ビデオ

ダイナミック H.323 アドレッシング

ゲートキーパーへの登録

コール処理

設定に関する注意事項

H.239 による H.323 コールの拡張ビデオ チャネル

サードパーティの H.323 デバイスのサポート

H.323 デバイスによるプレゼンテーション機能の起動

追加ビデオ チャネルのオープン

追加ビデオ チャネルでのコール アドミッション制御(CAC)

許容ビデオ チャネル数

H.239 Command and Indication(C&I)メッセージ

トポロジとプロトコルの相互運用性の制限

コール中の機能の制限

Skinny Client Control Protocol ビデオ

Skinny Client Control Protocol ビデオ ブリッジ

SIP ビデオ

ビデオ コール用の SIP デバイスの設定

ビデオの暗号化

暗号化方式

暗号化方式のネゴシエーション

サポートされるプロトコル

Binary Floor Control Protocol によるプレゼンテーション共有

BFCP 設定のヒント

BFCP の制限事項

BFCP でサポートされる機能

帯域幅の管理

コール アドミッション制御

セッション レベルの帯域幅修飾子

RSVP

代替ルーティング

DSCP マーキング

ビデオ コール用の電話機の設定

ビデオ コールの追加設定

トランクと H.323 クライアントの相互対話

ビデオ コールのコール ルーティング

ゲートウェイ タイマー パラメータ

ビデオ会議に対する会議制御

ビデオと相互運用

プロトコルおよび配置

サポートされるシスコおよびサードパーティのエンドポイント

制限事項

ビデオ テレフォニーおよび

パフォーマンス モニタリング カウンタ

ビデオ ブリッジ カウンタ

コール詳細レコード

参考情報

ビデオ テレフォニーの概要

Cisco Unified Communications Manager によるビデオ テレフォニーのサポートは、音声コールとビデオ コールの世界を一体化しました。ビデオ エンドポイントは、Cisco Unified Communications Manager のコール処理機能を使用し、音声およびビデオによる統合ソリューションにアクセスすることで、ビデオ コールのダイヤリングおよび接続を行います。

Cisco Unified Communications Manager ビデオ テレフォニー ソリューションは、次の機能を提供します。

遠端カメラ制御(FECC)などのビデオおよびビデオ関連機能のサポート

ビデオ ストリームの伝送を許可するために必要な複数の論理チャネルのサポート

ビデオに必要なメディア関連メッセージのコール中の転送(ビデオ コールに必要なコマンドまたは指示を転送します)

H.323、Skinny Client Control Protocol(SCCP)、およびセッション開始プロトコル(SIP)のサポート

リージョンとロケーションの拡張による帯域幅の管理

ビデオ コールに関するコール詳細レコード(CDR)などのサービスアビリティ情報の提供

この章の構成は、次のとおりです。

「ビデオ テレフォニー設定チェックリスト」

「ビデオ テレフォニーについて」

「ビデオ コール」

「ビデオ コーデック」

「ビデオ ネットワーク」

「ビデオに対するオーディオ専用デバイスの有効化」

「H.323 ビデオ」

「H.239 による H.323 コールの拡張ビデオ チャネル」

「Skinny Client Control Protocol ビデオ」

「Skinny Client Control Protocol ビデオ ブリッジ」

「SIP ビデオ」

「ビデオの暗号化」

「Binary Floor Control Protocol によるプレゼンテーション共有」

「帯域幅の管理」

「ビデオ コール用の電話機の設定」

「ビデオ コールの追加設定」

「ビデオ会議に対する会議制御」

「ビデオと相互運用」

「ビデオ テレフォニーおよび Cisco Unified サービスアビリティ」

「参考情報」

ビデオ テレフォニー設定チェックリスト

Cisco Unified Communications Manager によるビデオ テレフォニーのサポートは、音声コールとビデオ コールの世界を一体化しました。ビデオ エンドポイントは、Cisco Unified Communications Manager のコール処理機能を使用し、音声およびビデオによる統合ソリューションにアクセスすることで、ビデオ コールのダイヤリングおよび接続を行います。

Cisco Unified Communications Manager ビデオ テレフォニー ソリューションは、次の機能を提供します。

遠端カメラ制御(FECC)などのビデオおよびビデオ関連機能のサポート

ビデオ ストリームの伝送を許可するために必要な複数の論理チャネルのサポート

ビデオに必要なメディア関連メッセージのコール中の転送(ビデオ コールに必要なコマンドまたは指示を転送します)

H.323、Skinny Client Control Protocol(SCCP)、およびセッション開始プロトコル(SIP)のサポート

リージョンとロケーションの拡張による帯域幅の管理

ビデオ コールに関するコール詳細レコード(CDR)などのサービスアビリティ情報の提供

表 43-1 に、Cisco Unified Communications Manager の管理でビデオ テレフォニーを設定するためのチェックリストを示します。詳細については、「参考情報」を参照してください。

 

表 43-1 ビデオ テレフォニー設定チェックリスト

設定ステップ
関連する手順と項目

ステップ 1

コール アドミッション制御でリージョンを使用する場合は、ビデオ コール帯域幅に対してリージョンを設定します。

(注) すべてのデバイスには、デフォルト リージョンが設定されています。ビデオのデフォルト値は、384 kb/s です。

ヒント リージョン設定で、目的の解像度に十分な高さの帯域幅を設定します(たとえば、高画質のビデオ コールの場合は 2 Mb/s に増やします)。

Cisco Unified Communications Manager アドミニストレーション ガイド 』の 「リージョンの設定」

「コール アドミッション制御」

ステップ 2

コール アドミッション制御でロケーションを使用する場合は、ビデオ コール帯域幅に対してロケーションを設定します。

Cisco Unified Communications Manager アドミニストレーション ガイド 』の

「コール アドミッション制御」

ステップ 3

RSVP を SIP ビデオ コールの帯域幅の管理に使用している場合は、RSVP サービス パラメータを設定するか、[ロケーションの設定(Location Configuration)] ウィンドウで RSVP ポリシーを設定します。

Cisco Unified Communications Manager アドミニストレーション ガイド 』の

Cisco Unified Communications Manager アドミニストレーション ガイド 』の

ステップ 4

Cisco Video Conference Bridge を使用する場合は、ネットワークに対して適切な会議ブリッジを設定します。

Cisco Unified Communications Manager アドミニストレーション ガイド 』の 「会議ブリッジの設定」

ステップ 5

ユーザが他の会議ブリッジではなく、ビデオ会議ブリッジを使用するように設定するには、それに応じてユーザのメディア リソース グループおよびメディア リソース グループ リストを設定します。

Cisco Unified Communications Manager アドミニストレーション ガイド 』の 「メディア リソース グループの設定」

Cisco Unified Communications Manager アドミニストレーション ガイド 』の 「メディア リソース グループ リストの設定」

ステップ 6

システムに H.323 ゲートウェイを設定して、オーディオ コールとしてビデオ コールを再試行(デフォルト動作)するか、AAR グループおよびルート/ハント リストを設定して、接続できないビデオ コールに対する代替ルーティングを使用します。

Cisco Unified Communications Manager アドミニストレーション ガイド 』の 「ゲートウェイの設定」

Cisco Unified Communications Manager アドミニストレーション ガイド 』の 「自動代替ルーティングのグループ設定」

Cisco Unified Communications Manager アドミニストレーション ガイド 』の 「ルート リストの設定」

ステップ 7

システムに H.323 電話機を設定して、オーディオ コールとしてビデオ コールを再試行(デフォルト動作)するか、AAR グループおよびルート/ハント リストを設定して、接続できないビデオ コールに対する代替ルーティングを使用します。

[Enabled for Video Capabilities] を選択します。

Cisco Unified Communications Manager アドミニストレーション ガイド 』の 「Cisco Unified IP Phone の設定」

Cisco Unified Communications Manager アドミニストレーション ガイド 』の 「自動代替ルーティングのグループ設定」

Cisco Unified Communications Manager アドミニストレーション ガイド 』の 「ルート リストの設定」

ステップ 8

システムに H.323 トランクを設定して、オーディオ コールとしてビデオ コールを再試行(デフォルト動作)するか、AAR グループおよびルート/ハント リストを設定して、接続できないビデオ コールに対する代替ルーティングを使用します。

Cisco Unified Communications Manager アドミニストレーション ガイド 』の 「トランクの設定」

Cisco Unified Communications Manager アドミニストレーション ガイド 』の 「自動代替ルーティングのグループ設定」

Cisco Unified Communications Manager アドミニストレーション ガイド 』の 「ルート リストの設定」

ステップ 9

ビデオをサポートする Cisco Unified IP Phone を設定します。

「ビデオ コール用の SIP デバイスの設定」

「ビデオ コール用の電話機の設定」

Cisco Unified Communications Manager アドミニストレーション ガイド 』の 「Cisco Unified IP Phone の設定」

ステップ 10

ビデオをサポートするサードパーティの SIP エンドポイントを設定します。

「ビデオ コール用の SIP デバイスの設定」

Cisco Unified Communications Manager アドミニストレーション ガイド 』の 「SIP を実行しているシスコ以外の電話機の設定」

ステップ 11

システムに SIP トランクを設定して、オーディオ コールとしてビデオ コールを再試行(デフォルト動作)します。

「ビデオ コール用の SIP デバイスの設定」

Cisco Unified Communications Manager アドミニストレーション ガイド 』の 「トランクの設定」

ビデオ テレフォニーについて

次の各トピックでは、Cisco Unified Communications Manager 環境におけるビデオ テレフォニーの詳細を説明します。

「ビデオ コール」

「ビデオ コーデック」

「ビデオ ネットワーク」

「H.323 ビデオ」

「H.239 による H.323 コールの拡張ビデオ チャネル」

「Skinny Client Control Protocol ビデオ」

「Skinny Client Control Protocol ビデオ ブリッジ」

「SIP ビデオ」

「帯域幅の管理」

「ビデオ コール用の電話機の設定」

「ビデオ コールの追加設定」

「ビデオ会議に対する会議制御」

ビデオ コール

一般的なビデオ コールには、上下用の 2 つまたは 3 つのリアルタイム プロトコル(RTP)のストリーム(つまり、4 または 6 ストリーム)があります。コールには、次のタイプのストリームを含めることができます。

別ポート上のビデオ(H.261、H.263、H.263+、H.264、および Cisco VT Camera wideband video コーデック)

遠端カメラ制御(FECC)(オプション)

ビデオ コールのコール制御は、他のすべてのコールを管理するコール制御と同じように動作します。「コール制御」を参照してください。


) ビデオ会議ブリッジを Cisco Unified Communications Manager で自動的に割り当てる方法の詳細については、「インテリジェント ブリッジ選択」を参照してください。


ビデオ コーデック

通常のビデオ コーデックには、古いビデオ コーデックの H.261、インターネット プロトコル(IP)ビデオの提供時に使用される新しいコーデックの H.263、および高品質コーデックの H.264 が含まれます。システムでは、H.264 は、発信および終端エンドポイントで Skinny Client Control Protocol(SCCP)、H.323、および SIP を使用するコール専用にサポートされています。また、リージョンとロケーションもサポートされています。

H.261 および H.263 コーデックは、次のパラメータおよび標準値を示します。

ビット レートの範囲は、64 kb/s ~数 mb/s です。これらのビット レートは、100 b/s の任意の倍数にすることができます。H.261 および H.263 はビット レートが 64 kb/s 未満でも機能しますが、このような低ビット レートの場合はビデオ品質が低下します。

解像度:

One-quarter Common Interchange Format(QCIF)(解像度は、176x144)

Common Interchange Format(CIF)(解像度は、352x288)

4CIF(解像度は、704x576)

Sub QCIF(SQCIF)(解像度は、128x96)

16CIF(解像度は、1408x1152)

Custom Picture Format

フレーム レート:15 fps、30 fps

Annex:F、D、I、J、K、L、P、T、N

Cisco Unified Video Advantage(CUVA)は、クラスタ内コールに使用可能な H.263 コーデックと、クラスタ間コールに使用可能な H.264 コーデックをサポートしています。関連する機能とリージョンを正しく設定していることが、サポートの前提になります。また、このサポートは通話中にも適用されます。

ビデオ コールの帯域幅は、オーディオとビデオの帯域幅の合計に一致します。合計帯域幅には、オーバーヘッドは含まれません。

384 kb/s のビデオ コールを、64 kb/s(オーディオ)による G.711 と 320 kb/s(ビデオ)で構成することができます。この合計には、オーバーヘッドは含まれません。ビデオ コールのオーディオ コーデックが 24 kb/s による G.729 である場合、ビデオ レートは、合計帯域幅 384 kb/s を維持するために増加します。コールが H.323 エンドポイントを使用する場合、H.323 エンドポイントは、利用可能な合計ビデオ帯域幅より少ない帯域幅を使用することができます。プロトコルに関係なく、エンドポイントは常にコールの最大ビット レート未満で送信することを選択できます。

ビデオ ネットワーク

図 43-1 に、単一の Cisco Unified Communications Manager クラスタを使用するビデオ ネットワークの例を示します。正常なビデオ ネットワークでは、任意のエンドポイントが、他のすべてのエンドポイントにコールできます。両方のエンドポイントでビデオが有効である場合だけ、ビデオのアベイラビリティが存在します。ビデオ機能は、トランク全体に拡張できます。

図 43-1 ビデオ ネットワークの例

 

シスコのビデオ会議のポートフォリオは、次のビデオ ブリッジで構成されます。

Cisco TelePresence MCU シリーズ

ISRG2 アドホック ビデオ会議サービス

MeetingPlace

Cisco Unified Communications Manager の管理でのシスコのビデオ会議オプションの設定については、『 Cisco Unified Communications Manager アドミニストレーション ガイド 』の 「会議ブリッジの設定」 を参照してください。

Cisco UC エンドポイント ポートフォリオは、ビデオをサポートする次のエンドポイントで構成されます。

Cisco Unified IP Phone 9971

Cisco Unified IP Phone 9951

Cisco Unified IP Phone 8941

Cisco Unified IP Phone 8945

Cisco Unified IP Phone 7985

Cisco IP Video Phone E20

Cisco TelePresence EX60

Cisco TelePresence EX90

Cisco TelePresence Quick Set C20

Cisco TelePresence Codec C40

Cisco TelePresence Codec C60

Cisco TelePresence Codec C90

詳細については、適切な IP Phone のユーザ ガイドおよびアドミニストレーション ガイドを参照してください。


) サードパーティの SIP ビデオ エンドポイントは、回線側デバイスまたはトランク側デバイスとして Cisco Unified Communications Manager に接続できます。詳細については、「サードパーティの SIP エンドポイント」を参照してください。


ビデオに対するオーディオ専用デバイスの有効化

オーディオ専用デバイスをビデオに対して有効にするには、Cisco アプリケーションの Cisco Unified Video Advantage を使用します。ご使用の PC またはラップトップにビデオ コンポーネントを表示するために、アプリケーションを Cisco Unified IP Phone に関連付けることができます。この関連付けを実行できるのは、コールの発信前またはコール中(通話中)です。7975、7940、7960、7975、6961、6941、および 6921 などの Cisco Unified IP Phone は、Cisco Unified Video Advantage をサポートしています。

たとえば、Cisco Unified IP Phone 7975 から Video Phone にコールを発信するとします。コールはオーディオ専用として確立されます。Cisco Unified Video Advantage を Cisco Unified IP Phone 7975 に関連付けると、コールはビデオ コールとして再確立されます。

関連付けが存在する間、Cisco Unified Communications Manager は既存の SCCP メッセージを介して IP Phone の最新機能を受信します。最新機能を受信すると、Cisco Unified Communications Manager はビデオに関してネゴシエートします。

最初のコールで IP Phone を使用し、ビデオを使用しない場合は、オーディオ ロケーションの帯域幅だけが予約され、メディア レイヤがオーディオ専用コールを確立します。

音声電話器の他に、9971、9951 などのシスコ テレビ電話でも、Cisco Unified Video Advantage をサポートします。

H.323 ビデオ

H.323 ビデオは、次の特性を示します。

H.323 エンドポイントを H.323 電話機、H.323 ゲートウェイ、または H.323 トランクとして設定可能です。

自動転送、ダイヤル プラン、他のコール ルーティング関連機能が、H.323 エンドポイントで機能します。

H.323 ビデオ エンドポイントは、保留、再開、転送、パーク、およびその他の類似機能を開始することはできません。

H.323 エンドポイントが Empty Capability Set(ECS)をサポートする場合は、エンドポイントの保留、パークなどが可能です。

一部のベンダーでは、コールが転送またはリダイレクトされる際に、コールの帯域幅を増やすことができないようにコール設定を実装しています。このようなケースでは、最初のコールがオーディオであると、ビデオ エンドポイントに転送された場合に、ユーザはビデオを受信できません。

現在、ビデオのメディア ターミネーション ポイント(MTP)またはビデオ トランスコーダは存在しません。オーディオ トランスコーダまたは MTP がコールに挿入されている場合、そのコールはオーディオだけになります。これに該当するのは、IPVC オーディオ変換機能を使用していない場合です。IPVC トランスコーダを使用する場合は、オーディオを変換して、ビデオを送信/受信することができます。

H.323 ビデオ コールでは、ユーザがビデオ コールの帯域幅を指定する必要があります。

ダイナミック H.323 アドレッシング

H.323 クライアントには、ゲートキーパーに登録されている E.164 アドレスを設定できます。E.164 アドレッシングを使用すると、Cisco Unified Communications Manager がゲートキーパーに代わってすべてのコールをルーティングできるため、H.323 設定とコール ルーティングが容易になります。設定対象のゲートキーパーには、次の特性が必要です。

ルーティング用の Cisco Unified Communications Manager にすべてのコールを自動転送します。

Cisco Unified Communications Manager からルーティングされたコールを Cisco Unified Communications Manager に戻してはなりません。

ゲートキーパーへの登録

Cisco Unified Communications Manager はブート時に、E.164 アドレスや、H.323 クライアントごとに設定されたゲートキーパーなどの、スタティック設定情報をロードします。同一のゲートキーパー ゾーンにある H.323 クライアントは、同一グループのままになります。そのグループに対して、ゲートキーパーへの登録が起動されます。プロセスでは、グループの各メンバーを個別に登録する必要はありません。

同じゲートキーパーとゾーンに所属する H.323 クライアントは、同じグループに所属し、このグループに対して登録が 1 回だけ起動されます。同じゲートキーパーに最初のグループとして所属するものの、所属するゲートキーパー ゾーンが異なる H.323 デバイスは、別々のグループであり、このグループに対して登録が 1 回だけ起動されます。同一グループのメンバーはすべて、同一のテクノロジー プレフィックスを使用します。

コール処理

H.323 クライアントを着信側とする発信コールでは、Cisco Unified Communications Manager が H.323 デバイスにコールを DN 単位でルーティングします。Cisco Unified Communications Manager は H.323 デバイス設定を使用して、ゲートキーパーが設定されているかどうかを判別し、設定済みの E.164 アドレスを使用して Admission Request Message(ARQ; 許可要求)を送信します。デバイスがゲートキーパーに登録されると、ゲートキーパーはデバイスの現在の IP アドレスを使用して、Admission Confirm Message(ACF; アドミッション確認)を送信します。Cisco Unified Communications Manager はコールをこのアドレスに直接ルーティングします。

H.323 デバイスを発信側とする着信コールでは、ゲートキーパーが Cisco Unified Communications Manager にコールをルーティングします。Cisco Unified Communications Manager は発信元の E.164 アドレスを使用して、発信側デバイスが設定されているかどうかを判別します。次に、その設定を使用して、その電話機の設定を特定します。電話機の設定には、リージョン、ロケーション、MRGL などが含まれています。

次の事項に注意してください。

システムでは、H.323 トランク、クラスタ間トランク、および H.323 ゲートウェイに対する E.164 アドレッシングはサポートされていません。

ゲートキーパーによって制御される H.323 クライアントが設定されている場合、Cisco Unified Communications Manager はデバイス名を解決しません。Cisco Unified Communications Manager は H.323 クライアントのゲートキーパー フィールドにアクセスして、デバイスを検出することができます。このため、Cisco Unified Communications Manager はデバイス名の名前解決を避けることができます。

Cisco Unified Communications Manager は、ゲートキーパーによって制御される H.323 クライアントごとに、E.164 番号を最大で 1 つサポートします。ゲートキーパー フィールドにデータを入力した場合、2 番目の DN を設定することはできません。複数の DN が設定されている H.323 クライアントがある場合、追加のゲートキーパー情報をデータベースに追加することはできません。

ゾーン プレフィックスがない場合、ゲートキーパーはゾーン情報を使用してコールをルーティングします。

設定に関する注意事項

設定時は次の事項に注意してください。

H.323 クライアントの設定でゲートキーパーを指定するには、そのゲートキーパーが Cisco Unified Communications Manager で設定されていることを確認する必要があります。デフォルトでは、ゲートキーパー フィールドは空になっています。

H.323 クライアント設定に、[ゲートキーパー名(Gatekeeper Name)]、[テクノロジープレフィックス(Technology Prefix)]、[ゾーン(Zone)]、および [E.164] フィールドを必ず追加してください。[ターミナルタイプ(Terminal Type)] を追加する必要はありません。デフォルトは、ゲートウェイ タイプを指定します。これらの各フィールドを設定するときにゲートキーパーがゲートキーパー フィールドで選択されていない場合、これらのフィールドにデータを入力することはできません。

ゲートキーパー フィールド、ゾーン フィールド、テクノロジー プリフィックス フィールド、および E.164 情報は、H.323 クライアント設定の [ゲートキーパー情報(Gatekeeper Information)] グループの下に表示されます。

H.323 クライアントが別のクライアントと同じゲートキーパー、ゾーン、およびテクノロジー プレフィックスを使用する場合は、両方のクライアントを同一グループに含めることを考慮します。このグループは、ゲートキーパーに対する単一エンドポイントを表します。

H.323 クライアントおよびトランクに、同一のゾーン名を使用することはできません。H.323 クライアントが使用するゾーンは、H.323 トランクや、ゲートキーパーによって制御されるクラスタ間トランクが使用するゾーンとは異なる必要があります。

Send Product Id and Version ID サービス パラメータが [True] に設定されていることを確認します。

H.323 クライアントに E.164 アドレスとゲートキーパーを設定する場合、設定が更新されると、データベースがこの情報を格納します。この情報は、ブート時またはデバイスのリセット時にロードされます。

H.239 による H.323 コールの拡張ビデオ チャネル

拡張ビデオ チャネル機能は、H.239 プロトコルを介して機能し、複数のビデオ チャネルのサポートを実現します。Cisco Unified Communications Manager は、ダイレクト ポイントツーポイント H.323 コールで H.239 プロトコルを使用して拡張ビデオ チャネルをネゴシエートする処理をサポートしています。これには、H.323 クラスタ間トランク上のコールも含まれます。

Cisco Unified Communications Manager は、H.239 の勧告で指定されている H.239 サポート関連の信号とコマンドをすべてサポートしています。

拡張ビデオ チャネル機能の特徴を次の項で説明します。

「サードパーティの H.323 デバイスのサポート」

「H.323 デバイスによるプレゼンテーション機能の起動」

「追加ビデオ チャネルのオープン」

「追加ビデオ チャネルでのコール アドミッション制御(CAC)」

「許容ビデオ チャネル数」

「H.239 Command and Indication(C&I)メッセージ」

「トポロジとプロトコルの相互運用性の制限」

「コール中の機能の制限」

サードパーティの H.323 デバイスのサポート

拡張ビデオ チャネル機能は、サードパーティのビデオ エンドポイント間での H.239 の相互運用性と、Cisco Unified Voice Conferencing をサポートしています。Cisco Unified Communications Manager では、プレゼンテーションや、会議のライブ転送に拡張ビデオ チャネルを使用できます。この機能は、H.245 シグナリングによるマルチ ビデオ チャネルのサポートに重点を置いています。このマルチチャネルのサポートの基盤となるのが次のプレゼンテーション アプリケーションです。

Natural Presenter Package(サードパーティ ベンダーの Tandberg 製)

People+Content(サードパーティ ベンダーの Polycom 製)

Natural Presenter Package と People+Content のいずれも、H.239 プロトコルを使用して機能のネゴシエートを実行し、追加ビデオ チャネルのロールを定義します。


) Tandberg 製の Natural Presenter Package と Polycom 製の People+Content のみがプレゼンテーション モード用に H.239 をサポートしています。



) Tandberg と Polycom から提供されているプレゼンテーション アプリケーションはオプションの機能です。追加ビデオ チャネルのネゴシエートを実行するには、このオプション機能のいずれかが使用可能になっている必要があるほか、発信者と被発信者の両方のエンドポイントで H.239 が有効になっている必要があります。そうでない場合、コールのビデオ チャネルが 1 つに制限されます。


H.323 デバイスによるプレゼンテーション機能の起動

Tandberg と Polycom のビデオ エンドポイントを使用すると、さまざまなコンポーネント(VCR、プロジェクタ、PC など)のプレゼンテーション資料を共有できます。このコンポーネントをエンドポイントに物理的に接続できます。また、ベンダーから提供されるプレゼンテーション アプリケーションを PC で実行して、プレゼンテーション イメージを転送することも可能です。プレゼンテーション ソースと、ビデオ エンドポイントへのコンポーネントの接続は、H.239 を使用してビデオ チャネルを確立するメカニズムとは無関係です。


) プレゼンテーション ソースの設定方法の詳細については、ビデオ エンドポイントのユーザ ガイドを参照してください。


H.239 対応の 2 台のエンドポイントがビデオ コールを確立するとき、これらの端末は、会議の参加者用のメイン ビデオ チャネルと、追加ビデオ チャネル用の拡張ビデオ機能(H.239 機能)を確保するために、自身のビデオ機能を宣言します。H.239 機能のシグナルは次のように構成されます。

1. H.239 をサポートしていることを示す信号をエンドポイントが送信します。また、これらの端末は、関連コマンドや追加ビデオ チャネルを管理する指示信号も送信します。これにより、両方のエンドポイントがコールで複数のビデオ チャネルを開くことができると認識できます。

2. エンドポイントは、1 つまたは複数の拡張ビデオ コーデックの機能を送信して、追加チャネルのビデオ コーデックの機能を提示します。このエンドポイントでは、追加ビデオ チャネルのロールを指定する必要があります。定義されるロールのラベルを次に示します。

ライブ ビデオ:このチャネルは標準的に処理されます。ユーザのライブ ビデオに適しています。

プレゼンテーション:このチャネルは、デバイスに配信されるトークン管理のプレゼンテーションを中継します。

機能に関するやり取りが行われた直後、従来のビデオ コールと同じように、両方のエンドポイントは双方向のオーディオ チャネルとメイン ビデオ チャネルを開きます。

追加ビデオ チャネルのオープン

実装されているサードパーティ製のエンドポイントに応じて、ベンダー間で追加ビデオ チャネルの処理は異なります。

Natural Presenter Package(Tandberg)

Tandberg の場合、要求に応じて追加ビデオ チャネルが開始されます。Tandberg のデバイスは、メイン ビデオ チャネルが確立されても、追加ビデオ チャネルをすぐに開きません。追加チャネルが開かれるのは、発信者のいずれか(プレゼンター)がプレゼンテーションのソースを指定し、プレゼンテーションを開始するコマンドを実行したときです。

Tandberg ユーザがプレゼンテーションの共有を開始することを決定すると、Tandberg は、プレゼンテーションのイメージを受信するための拡張ビデオ チャネルを開くことをコール相手に要求します。このため、Tandberg ユーザ間のコールでは、一方向のみの追加ビデオ チャネルが使用されます。

People+Content(Polycom)

Tandberg とは異なり、Polycom のビデオ エンドポイントは、そのメカニズムのデフォルトの動作として、両方のビデオ エンドポイントが追加ビデオ チャネルをサポートしていることを確認した後、すぐに追加ビデオ エンドポイントを開きます。


) 両方の端末が H.239 をサポートし、拡張ビデオ チャネル機能が有効になっている場合、チャネルは自動的に確立されますが、どちらかの端末がプレゼンテーションの共有を開始するまで、追加チャネルからは何も表示されません。


Polycom は、追加ビデオ チャネルを使用するかどうかに関係なく、追加ビデオ チャネルをコール相手に要求します。このため、Polycom ユーザ間のコールでは、1 つのデバイスのみがプレゼンテーションのイメージやビデオを送信する場合でも、双方向のビデオ チャネルがデバイス間で開かれます。

このような実装により、何かを提示するトークンを取得することを決定したときには、コールの両端で追加ビデオ チャネルでの転送準備ができていることになります。2 つのビデオ チャネルのどちらかはアイドル(なにも送信しない)状態ですが、Polycom デバイスは帯域幅を制御して負荷を効率化します。


) この追加ビデオ チャネルの扱い方の違いは、H.239 の実装には影響しません。Cisco Unified Communications Manager は、H.323 対 H.323 のコールでは受信チャネル要求を行いません。端末間ですべてのチャネル要求を中継するだけです。



) Cisco Unified Communications Manager は、追加のビデオ チャネルのセットに対して双方向の転送を強制しません。これは、H.239 プロトコルの要件ではないためです。


追加ビデオ チャネルでのコール アドミッション制御(CAC)

Cisco Unified Communications Manager の次のコール アドミッション制御ポリシーが追加ビデオ チャネルに適用されます。

Cisco Unified Communications Manager は、ロケーション設定に基づいて、追加ビデオ チャネルによる帯域幅の使用を制限します。追加ビデオ チャネルが確立されているとき、Cisco Unified Communications Manager はロケーション プールで充分な帯域幅が使用できる状態が維持されることを確認し、適切な帯域幅を予約します。必要な帯域幅が使用できない場合、Cisco Unified Communications Manager は使用可能な帯域幅をゼロにするようにチャネルに指示します。

リージョンの設定やポリシーが、追加ビデオ チャネルをサポートするために変更されることはありません。

従来の Cisco Unified Communications Manager のリージョン ポリシーは、ビデオ チャネルが 1 つのコールのみをサポートしており、このコールの帯域幅の合計使用量がリージョンの設定で指定されている値を超えることはありません。

管理者が H.239 コールを対象としてリージョンのビデオ帯域幅に一定の制限を設定した場合、そのリージョンの値が、ビデオ チャネルごとに独立して要求される帯域幅に対して使用されるため、Cisco Unified Communications Manager でリージョン ポリシーの違反が発生します。

例:

リージョンのビデオ帯域幅が 384Kbps に設定されていて、オーディオ チャネルで 64Kb/s を使用する場合、各ビデオ チャネルの最大許容帯域幅は、(384Kb/s - 64Kb/s)= 320Kb/s です。たとえば、H.239 コールで使用する最大帯域幅は、(オーディオ帯域幅 + 2*(384 - オーディオ帯域幅)) = 704Kb/s になり、リージョンで指定する 384Kb/s の帯域幅を上回ります。
 

) H.239 コールのリージョンとロケーションの両方の帯域幅制限を緩和して、Cisco Unified Communications Manager が関与しなくても H.239 デバイスが両方のビデオ チャネルの負荷を再調整およびバランシングできるようにすることを検討する必要があります。


許容ビデオ チャネル数

Cisco Unified Communications Manager 8.5(1) は、次の理由により、最大で 2 つのビデオ チャネルだけをサポートしています。

Tandberg と Polycom のいずれも、サポートするビデオ チャネルは 2 つだけです。このうち、1 つはメイン ビデオ用で、もう 1 つはプレゼンテーション用です。

H.239 では、プレゼンテーションのために H.320 ベースのシステムが従来の H.320 ビデオ チャネルを分割できるようにする Additional Media Channel(AMC)のみが定義されています。

H.239 Command and Indication(C&I)メッセージ

Command and Indication(C&I)メッセージは、H.239 がプレゼンテーション ロールや Live ロールのトークンを管理したり、ビデオ フロー制御の解放要求をデバイスに許可して、追加のメディア チャネルを操作できるようにしたりするために使用されます。Cisco Unified Communications Manager はすべての C&I メッセージをサポートしています。Cisco Unified Communications Manager は、C&I メッセージを受け取ると、コール相手に適切に中継します。

フロー制御解放の要求メッセージと応答メッセージは、相手側のフロー制御解放の要求に使用できるため、エンドポイントは指定されたチャネルを指定されたビット レートで送信できます。


) コール相手は、フロー制御解放の応答に示されているとおりに要求を受け付けることもあれば、受け付けないこともあります。


プレゼンテーション ロールのトークンのメッセージにより、H.239 デバイスはプレゼンテーションのトークンを取得できます。コール相手は、要求を受諾または拒否できます。プレゼンターのデバイスは、不要になった時点で、トークンの解放メッセージを送信します。

トポロジとプロトコルの相互運用性の制限

Cisco Unified Communications Manager 8.5(1) は、H.323 対 H.323 のコールで H.239 だけをサポートしています。Cisco Unified Communications Manager により、H.239 コールを H.323 クラスタ間トランクまたは複数のノード経由で確立できます。H.239 対応のデバイスが、非 H.323 デバイスにコールを実行した場合、H.239 の機能は無視され、コールは Cisco Unified Communications Manager でサポートされる従来のビデオ コールと同じように実行されます。

メディア ターミネーション ポイントまたはトランスコーダがコールに挿入されていると、追加ビデオ チャネルは Cisco Unified Communications Manager でサポートされません。この場合、コールは通常のビデオ コールにフォールバックされます。

コール中の機能の制限

Cisco Unified Communications Manager では、H.323 対 H.323 のダイレクト コールでのみ、追加ビデオ チャネルを開くことができます。


警告 コール転送や保留/再開操作など、コール中の機能を実行しないでください。実行すると、問題が発生し、追加ビデオ チャネルが切断されることがあります。


Skinny Client Control Protocol ビデオ

Skinny Client Control Protocol ビデオは、次の特性を示します。

Skinny Client Control Protocol 電話機がビデオ機能を通知すると、相手方がビデオをサポートする場合は、Cisco Unified Communications Manager が自動的にビデオ チャネルを開きます。

Skinny Client Control Protocol ビデオ コールでは、システム管理者がリージョンを使用してビデオ コール帯域幅を決定します。システムは、ユーザに対してビット レートを問い合わせません。

Skinny Client Control Protocol ビデオ ブリッジ

ビデオ会議では、Skinny Client Control Protocol ビデオ ブリッジが必要になります。Skinny Client Control Protocol ビデオ ブリッジは、次の特性を示します。

Skinny Client Control Protocol ビデオ ブリッジでは、オーディオ ブリッジと同一のセットアップが必要です。

Skinny Client Control Protocol ビデオ ブリッジは、会議においてオーディオとビデオの混在をサポートします。

メディア リソース グループ リストは、エンドポイントがオーディオまたはビデオ ブリッジを受信するかどうかを決定します。つまり、会議を設定するユーザが行うメディア リソース グループ リストの設定によって、ビデオ会議になるか、またはオーディオだけの会議になるかが決定されます。メディア リソース グループ リストの設定の詳細については、『 Cisco Unified Communications Manager アドミニストレーション ガイド 』の 「メディア リソース グループ リストの設定」 の章を参照してください。

SIP ビデオ

SIP ビデオは、SIP シグナリング インターフェイス(SSI)を使用して、次のビデオ コールをサポートします。

SIP から SIP

SIP から H.323

SIP から SCCP

SIP クラスタ間トランク

H.323 トランク

SIP および H.323 トランクの組み合わせ

SIP ビデオ コールには、ビデオ会議のメディア制御機能もあります。

Cisco Unified Communications Manager ビデオは、SIP をサポートし、SIP のトランクと回線はどちらもビデオ シグナリングをサポートします。SIP は、H.261、H.263、H.263+、H.264 の各ビデオ コーデックをサポートします(VTA で使用される wideband video コーデックはサポートしません)。

RFC 2833 に使用される Media Termination Point(MTP; メディア ターミネーション ポイント)は、1 つのセッション内で複数の論理チャネルをサポートします。論理チャネルは、オーディオ用でもビデオ用でもかまいません。ビデオ チャネルをサポートするため、MTP はパススルー モードを使用します。ビデオ パススルーは、MTP がパススルーと複数の論理チャネルの両方をサポートしている場合に使用可能です。MTP デバイスの中には、複数の論理チャネルとパススルー モードをサポートしていないものもあります。

ビデオ コール用の SIP デバイスの設定

SIP デバイス上でビデオ コールを使用可能にするには、次の手順を実行します。

SIP トランク

コールでビデオ接続を使用できないときにオーディオを使用する場合は、Cisco Unified Communications Manager の管理ページの [トランクの設定(Trunk Configuration)] ウィンドウで [ビデオコールを音声として再試行(Retry Video Call as Audio)] チェックボックスをオンにします。

トランクをリセットします。

詳細については、「ビデオ コールの追加設定」および「トランクと H.323 クライアントの相互対話」を参照してください。

Cisco Unified IP Phone 9951 および 9971

Cisco Unified Communications Manager の管理の [電話の設定(Phone Configuration)] ウィンドウで、シスコのカメラおよびビデオ機能製品固有の設定を [有効(Enabled)] に設定します。

電話機をリセットします。

詳細については、『 Cisco Unified IP Phone 8961, 9951, 9971 User Guide for Cisco Unified Communications Manager (SIP) 』を参照してください。

サードパーティの SIP エンドポイント

コールでビデオ接続を使用できないときにオーディオを使用する場合は、Cisco Unified Communications Manager の管理ページの [電話の設定(Phone Configuration)] ウィンドウで [ビデオコールを音声として再試行(Retry Video Call as Audio)] チェックボックスをオンにします。

エンドポイントをリセットします。

詳細については、『Cisco Unified Communications Manager アドミニストレーション ガイド』の 「SIP を実行しているシスコ以外の電話機の設定」 を参照してください。

ビデオの暗号化

Cisco Unified Communications Manager は、通信にかかわる個々のエンドポイントでも暗号化がサポートされている場合、オーディオ、ビデオなどのメディア ストリームの暗号化をサポートします。Cisco Unified Communications Manager は、Secure Real-Time Transport Protocol(SRTP)を使用して、メディア ストリームを暗号化します。機能の一部として、次のサポートを含みます。

SIP および H.323 のエンドポイントのサポート

Media Termination Point(MTP; メディア ターミネーション ポイント)passthru モードで動作時のメインのオーディオおよびビデオ回線の暗号化のサポート

複数の暗号化方式のサポート

RFC 4568 に従った Session Description Protocol(SDP)crypto-suite セッション パラメータのサポート

暗号化された通信を提供するには、SIP コール設定時にエンドポイントと Cisco Unified Communications Manager の間で暗号キーが交換されます。このような理由から、SIP シグナリングは TLS を使用して暗号化する必要があります。初期コール設定時に、ビデオ エンドポイントは、サポートする暗号化方式のリストを交換し、両方のエンドポイントでサポートされる暗号スイートを選択して、暗号キーを交換します。エンドポイント間で共通の暗号スイートが得られない場合、メディア ストリームは暗号化されず、Real-Time Transport Protocol(RTP)を使用して転送されます。


) 個々のエンドポイントが暗号化をサポートしていない場合、RTP を使用して通信が行われます。


暗号化方式

Cisco Unified Communications Manager は、さまざまな暗号スイートをサポートします。暗号化方式は、SIP メッセージの SDP 部分の Crypto-suite オプションを使用して特定します。次の表に、Cisco Unified Communications Manager でサポートされる方式を示します。

表 43-2 サポートされる SDP 暗号スイート

暗号化規格
説明

AES_CM_128_HMAC_SHA1_80

128 ビット暗号キーおよび 80 ビット メッセージ認証タグ

AES_CM_128_HMAC_SHA1_32

128 ビット暗号キーおよび 32 ビット メッセージ認証タグ

F8_128_HMAC_SHA1_80

128 ビット暗号キーおよび 80 ビット メッセージ認証タグ

暗号化方式のネゴシエーション

個々のコールに使用する暗号化方式の選択は、個々のエンドポイント自体で使用できる暗号スイートに従って行われます。エンドポイント間で暗号化方式が一致しない場合、メディアは暗号化されず、RTP を使用して転送されます。

Cisco Unified Communications Manager は、SIP オファー/アンサー モデルを使用して、RFC 3264 に定義されているように、SIP セッションを確立します。このコンテキストでは、発信側デバイスが SIP メッセージの本文にある SDP フィールド内に含まれるオファーを作成します。オファーは通常、デバイスでサポートされる暗号化方式を含め、デバイスでサポートされるメディア特性を定義します。その他に、使用するメディア ストリーム、コーデック、IP アドレス、およびポートも定義します。

受信側デバイスは、SIP 応答の SDP フィールドのアンサーで、対応する自身の暗号スイート、一致するメディア ストリーム、コーデック、およびメディア ストリームを受信する IP アドレスとポートを指定して応答します。Cisco Unified Communications Manager は、このオファー/アンサー モデルを使用して、重要な SIP 規格である RFC 3261 で定義される SIP セッションを確立します。

SIP オファー/アンサー モデルの動作は、機能によって異なります。早期オファーと遅延オファーのプロセスは、わずかに異なります。

早期オファー セッションでは、着信側デバイスは、適切な暗号スイートを選択します。この場合、発信側デバイスは、元の SIP invite メッセージで優先する暗号スイートを送信します。着信側デバイスは、発信者が提供する暗号化方式のリストを、自身が使用可能な暗号化方式のリストと比較し、最適なオプションを選択します。Re-Invite は、早期オファーと同じように処理されます。

遅延オファー セッションでは、発信側デバイスは、サポートする暗号化方式のリストを含めます。最初の invite を受信すると、Cisco Unified Communications Manager は、暗号化方式を含む SDP 部分を含めずに、INVITE を着信側デバイスに転送します。着信側デバイスは、暗号化方式の自身のリストを含めて応答します。Cisco Unified Communications Manager は、2 つのリストを比較し、両方のエンドポイントでサポートされる適切な暗号化方式を選択します。

制限事項

Cisco Unified Communications Manager には、ビデオの暗号化に関する次の制限事項があります。

Cisco Unified Communications Manager は、UNENCRYPTED_RTP SDP crypto-line パラメータのサポートを提供しません。コールは、他に SDP crypto-line パラメータが存在しない場合、RTP にダウングレードされます。

SDP オファーに複数のキーが含まれている場合は、最初のキーだけを使用します。他のキーはドロップされ、最初のキーだけを使用してコールが続行されます。

サポートされるプロトコル

次の表に、特定のシグナリング方式を使用する場合にサポートされる暗号化方式を示します。

表 43-3 サポートされるプロトコルの暗号化のサポート

シナリオ
サポート

SIP-SCCP

SCCP を介したビデオの暗号化はサポートされません。

MTP/RSVP/TRP を使用した SIP-SIP

ビデオの暗号化がサポートされます。ただし、MTP passthru モードでは、メインのオーディオおよびビデオ回線だけが暗号化されます。

H.323 ICT を介した SIP-SIP

H.323 トランクを介したビデオの暗号化はサポートされません。オーディオの暗号化だけがサポートされます。

SIP-H.323

SIP エンドポイントから H.323 エンドポイントへのコールではビデオの暗号化はサポートされません。

H.323-H.323

H.235 を使用してビデオの暗号化がサポートされます。

Binary Floor Control Protocol によるプレゼンテーション共有

Cisco Unified Communications Manager は、Binary Floor Control Protocol(BFCP)を使用した通話中のビデオによる会話内でプレゼンテーション共有をサポートします。

Cisco Unified Communications Manager は、BFCP セッションが確立するまで、2 つのエンドポイント間で SIP メッセージをリレーすることで、BFCP ストリームのネゴシエーションを支援します。このネゴシエーションには、共有リソースへのアクセスの一時的な権限である、フロアの確立を伴います。BFCP ストリームは、エンドポイント間のポイントツーポイント ストリームです。Cisco Unified Communications Manager が BFCP ストリームのターゲットになることはありません。

BFCP によるプレゼンテーション共有の仕組みについての例として、2 つの SIP テレビ電話間で通話中のビデオによる会話を行っていたとします。ユーザ A は、ラップトップに保存されているスライドのプレゼンテーションをユーザ B に見せることにします。ユーザ A は、ラップトップを Cisco EX90 テレビ電話に接続し、電話機の [表示(Present)] ボタンを押します。これにより、BFCP ストリームの作成のために、SDP パラメータを含む SIP INVITE メッセージが相手の電話機に送信されます。BFCP セッションがネゴシエートされた後に、さらにストリームがオーディオおよびビデオのストリームに追加されます。BFCP ストリームにより、ユーザ B は、ユーザ A のラップトップのデスクトップを表示できます。

BFCP は、SIP ネットワークだけでサポートされます。すべてのエンドポイント、中間デバイス、およびトランクを含むネットワーク全体が SIP である必要があります。BFCP は、すべての SIP トランクおよび SIP 回線で有効になっている必要があります。


) BFCP は IME トランクではサポートされないため、IME トランクに使用される SIP プロファイルでは、BFCP が無効になっている必要があります。


次のネットワーク図に、BFCP に使用されるネットワーク トポロジを示します。Cisco Unified Communications Manager クラスタは、デバイス間での SIP メッセージの転送時だけ関与します。エンドポイントが BFCP をネゴシエートした後は、BFCP ストリーム自体がデバイス間のポイントツーポイント ストリームです。

図 43-2 に BFCP 対応ネットワークの例を示します。このネットワークは完全に SIP に対応しています。Cisco Unified Communications Manager クラスタは中央に配置され、エンドポイント間の SIP シグナリングをリレーします。オーディオおよびビデオのストリームだけでなく、BFCP ストリームもエンドポイント間のポイントツーポイントです。

図 43-2 BFCP を使用する単純なビデオ ネットワーク

BFCP 設定のヒント

Cisco Unified Communications Manager で BFCP を有効にするには、[SIPプロファイルの設定(SIP Profile Configuration)] ウィンドウの [BFCPを使用するプレゼンテーション共有を許可(Allow Presentation Sharing using BFCP)] チェックボックスをオンにします。チェックボックスをオンにしない場合、すべての BFCP オファーは拒否されます。デフォルトでは、このチェックボックスはオフです。

BFCP は、完全な SIP ネットワークだけでサポートされます。プレゼンテーション共有を機能させるには、BFCP は、エンドポイント間のすべての SIP 回線および SIP トランクだけでなく、すべての SIP エンドポイントで有効になっている必要があります。

図 43-3 に、複数の Cisco Unified Communications Manager クラスタを使用する複雑なビデオ ネットワークの例を示します。BFCP は、デバイスに接続されているすべてのトランクおよび回線で有効になっている必要があります。このネットワークの場合、BFCP は、エンドポイントに接続する 4 つの SIP トランクと 2 つの SIP 回線で有効になっている必要があります。

図 43-3 複数の Cisco Unified Communications Manager クラスタを使用するビデオ ネットワーク

BFCP の制限事項

次のシナリオにおいて、Cisco Unified Communications Manager は BFCP ストリームを拒否します。

ネットワーク内の SIP 回線または SIP トランクのうちいずれかの [SIPプロファイル(SIP Profile)] ページの [BFCPを使用するプレゼンテーション共有を許可(Allow Presentation Sharing using BFCP)] チェックボックスがオフにされている。

一方のエンドポイントが BFCP をオファーするが、相手側のエンドポイントはオファーしない。

SIP 回線または SIP トランクが、MTP、RSVP、Trusted Relay Point(TRP; 信頼できるリレー ポイント)、またはトランスコーダを使用する。これらの場合、BFCP はサポートされません。

SIP と非 SIP エンドポイントの間のストリームである。BFCP は、SIP エンドポイントだけでサポートされます。


) BFCP は、Cisco Unified Communications Manager と Cisco TelePresence MCU 間で使用されている場合、サポートされません。


BFCP でサポートされる機能

次の表に、BFCP プレゼンテーションを進行しながら一般的な機能を扱う方法を紹介します。

表 43-4 BFCP でサポートされる機能

通話中の機能
サポート

保留と再開

保留と再開の機能は、BFCP 対応エンドポイントを使用している場合、エンドポイントが現在 BFCP プレゼンテーションの最中かどうかにかかわらず完全にサポートされます。ただし、再開の操作の後に続けてプレゼンテーションの再有効化が必要になる場合があります。

転送

転送機能は、BFCP 対応エンドポイントを使用している場合、エンドポイントが現在 BFCP プレゼンテーションの最中かどうかにかかわらず完全にサポートされます。ただし、転送の操作の後に続けてプレゼンテーションの再有効化が必要になる場合があります。

会議(非 BFCP 会議コントローラ)

BFCP 対応会議コントローラを使用する場合、BFCP メディア回線およびプレゼンテーション ビデオはサポートされません。ただし、メイン ビデオ ストリームはサポートされます。

2 つの BFCP 対応エンドポイントが、非 BFCP 会議コントローラを使用する会議に入る場合、メイン ビデオは会議全体で有効ですが、BFCP メディアおよびプレゼンテーション ビデオは無効です。

帯域幅の管理

オーディオおよびビデオ コールの帯域幅の割り当ては、Cisco Unified Communications Manager の管理でリージョンおよびロケーションが提供するコール アドミッション制御によって管理されます。

特定のコールに使用可能な帯域幅の量は、音声、ビデオ、シグナリング、および BFCP プレゼンテーションなどのその他のメディアを含め、セッションに関連付けられたすべてのメディア ストリームの組み合わせを管理できる必要があります。Cisco Unified Communications Manager には、帯域幅を管理できる機能が含まれています。

現在のリリースの『 Cisco Unified Communications Solution Reference Network Design (SRND) 』の「IP Video Telephony」の章を参照してください。このトピックでは、ビデオ コールが拒否されないように、またオーディオ専用コールとして設定されないように、リージョンおよびロケーションに対してビデオ帯域幅を設定する方法に関する推奨事項について説明します。

コール アドミッション制御

コール アドミッション制御は、広域(IP WAN)リンク上で同時に許可されるコール数を制限することにより、このリンクを経由するコールの音声品質およびビデオ品質を制御できます。たとえば、メイン キャンパスとリモート サイトを接続する 56 kb/s フレーム リレー回線の音声品質は、コール アドミッション制御で調整できます。

コール アドミッション制御は、コールを確立するために使用できる十分な帯域幅があるかを確認する他に、要求された番号をコールする権限を発信者が持っているかどうかを判別します。コール アドミッション制御は、帯域幅が十分でないことを理由に、コールを拒否できます。

Cisco Unified Communications Manager では、ロケーションに基づいたコール アドミッション制御をリージョンと併用して、ネットワーク リンクの特性を定義します。リージョンとロケーションは次のように機能します。

リージョンを使用して、ビデオ コールの帯域幅を設定できます。リージョンは、リンク上で使用される各コールの最大ビット レート、つまりコーデック タイプ(およびその結果として各コールで消費される帯域幅の量)を指定します。リージョンの詳細については、「リージョン」を参照してください。リージョンの設定方法については、『 Cisco Unified Communications Manager アドミニストレーション ガイド 』の 「リージョンの設定」 を参照してください。

ロケーションは、そのリンク上のすべてのコールに使用できる帯域幅の合計量を定義します。リンク上にコールが確立すると、そのコールのリージョンの値は、そのリンクに使用できる合計帯域幅から差し引く必要があります。ロケーションの詳細については、「ロケーション」を参照してください。ロケーションの設定方法については、『 Cisco Unified Communications Manager アドミニストレーション ガイド 』の 「ロケーションの設定」 を参照してください。

コール アドミッション制御の詳細については、「コール アドミッション制御」を参照してください。

セッション レベルの帯域幅修飾子

Cisco Unified Communications Manager では、セッション レベルの帯域幅修飾子を処理するためのロケーションのコール アドミッション制御のサポートを提供します。セッション レベルの帯域幅修飾子は、初期 SIP シグナリングの SDP 部分のパラメータの一部として伝達されます。これらのパラメータは、各エンドポイントがコールのそのタイプに対してサポートする帯域幅の最大量を示します。これらのパラメータは、リージョンおよびロケーションの設定とともに使用して、各コールの帯域幅を設定します。

初期コールの設定中、コールの両側では、Cisco Unified Communications Manager にそのコールの最大許容帯域幅を伝達します。Cisco Unified Communications Manager は、この伝達内容を相手側のエンドポイントに渡しますが、エンドポイントで指定されている帯域幅がリージョンの設定よりも大きい場合、Cisco Unified Communications Manager はこの値をリージョンの帯域幅の値に置き換えます。

Cisco Unified Communications Manager は、次のルールを使用して、特定のコールに割り当てる帯域幅の量を決定します。

Cisco Unified Communications Manager は、エンドポイントからオファーまたはアンサーを受信した場合、SDP にセッション レベルの帯域幅修飾子があるかどうかをチェックします。

セッション レベルの帯域幅修飾子がある場合、Cisco Unified Communications Manager は、修飾子から帯域幅の値を取得します。修飾子のタイプが 2 つ以上ある場合は、Transport Independent Application Specific(TIAS)、Application Specific(AS)、Conference Total(CT)の優先順位で修飾子を取得します。

セッション レベルの帯域幅修飾子がない場合、Cisco Unified Communications Manager は、メディア レベルの帯域幅修飾子の合計から帯域幅の値を取得します。ただし、コールに BFCP または FECC が存在する場合は、メイン メディア回線からの TIAS 値を使用します。

割り当てる帯域幅は、リージョン設定の最大値を上限として、2 つのエンドポイントがサポートするタイプの最大値です。割り当てる帯域幅は、リージョン設定を超えることはできません。

Cisco Unified Communications Manager は、エンドポイントとの通信時に次のロジックを使用します。

2 つ以上のセッション レベルの帯域幅修飾子タイプ(TIAS、AS、CT)を含むエンドポイントへのアンサー、早期オファー、または Re-Invite オファーを生成する場合、Cisco Unified Communications Manager は、それぞれに同じ帯域幅の値を使用します。

アンサーを生成する場合、Cisco Unified Communications Manager は初期オファーで受信したものと同じセッション レベルの帯域幅修飾子タイプ(TIAS、CT、AS)を使用します。

旧バージョンの Tandberg エンドポイント(MXP 1700 など)との下位互換の場合、Cisco Unified Communications Manager は、ビデオ コールが保留され Music On Hold(MOH; 保留音)が挿入されたときに、セッション レベルの帯域幅修飾子を抑制します。

RSVP

RSVP は、SCCP と SIP のビデオ コールをサポートします。コール アドミッション制御の RSVP ポリシーは、Cisco Unified Communications Manager の管理ページの [ロケーションの設定(Location Configuration)] ウィンドウを使用して設定します。RSVP 機能の詳細については、「Resource Reservation Protocol」を参照してください。

代替ルーティング

エンドポイントが、ビデオ コールに必要な帯域幅を取得できない場合、デフォルトの動作でビデオ コールはオーディオ コールとして再試行します。このようなビデオ コールでルート/ハント リストまたは自動代替ルーティング(AAR)グループを使用して別のルートを試行するには、該当するゲートウェイ、トランクおよび電話機の [ビデオコールをオーディオとして再試行(Retry Video Call as Audio)] 設定をオフにします。詳細については、『 Cisco Unified Communications Manager アドミニストレーション ガイド 』の 「ルート リストの設定」 および 「自動代替ルーティングのグループ設定」 を参照してください。

DSCP マーキング

DiffServ コード ポイント(DSCP)パケット マーキングは、各パケットのサービス クラスを指定するために使用され、次の特性が含まれます。

オーディオだけのコールのオーディオ ストリームのデフォルト値は EF です。

ビデオ コールのビデオ ストリームおよび関連オーディオ ストリームのデフォルト値は AF41 です。

これらのデフォルト値は、サービス パラメータを使用して変更可能です。次のサービス パラメータ設定値は、DSCP パケット マーキングに影響を与えます。

DSCP For Audio Calls(メディア [RTP] ストリーム用)

DSCP For Video Calls(メディア [RTP] ストリーム用)

DSCP for Audio Calls when RSVP Fails

DSCP for Video Calls when RSVP Fails

DSCP for ICCP Protocol Links

ビデオ コール用の電話機の設定

ビデオ対応デバイスの次の設定は、ビデオ コールに影響を与えます。

[ビデオコールをオーディオとして再試行(Retry Video Call as Audio)]:デフォルトでは、このチェックボックスはオンになっています。したがって、エンドポイント(電話機、ゲートウェイ、トランク)が、ビデオ コールに必要な帯域幅を取得できない場合は、コール制御によってオーディオ コールとしてコールが再試行されます。この設定は、ビデオ コールの宛先デバイスに適用されます。

[Video Capabilities Enabled/disabled]:このドロップダウン リスト ボックスは、ビデオ機能のオン/オフを切り替えます。

ビデオ コールの追加設定

次の設定考慮事項も、Cisco Unified Communications Manager でビデオ コールを実行可能であるかどうかに影響します。

トランクと H.323 クライアントの相互対話

コール ルーティングの考慮事項

ゲートウェイ タイマー パラメータのリセット

トランクと H.323 クライアントの相互対話

ビデオ コールでのトランクと H.323 クライアントの相互対話は、オーディオ コールの相互対話と同じように機能します。「Cisco Unified Communications Manager 内のトランクとゲートキーパー」を参照してください。

ビデオ コールのコール ルーティング

ビデオ コールのコール ルーティングは、オーディオ コールのコール ルーティングと同じように機能します。

ゲートウェイ タイマー パラメータ

H.323/H.320 ゲートウェイを経由する一部のボンディング コールでは、ゲートウェイで H.323 TCS メッセージの交換にかかる時間が長くなります。必要な時間が複数の Cisco CallManager サービス パラメータのタイマー設定値を超えていると、Cisco Unified Communications Manager によってコールがドロップされます。

デフォルトの Cisco Unified Communications Manager ゲートウェイ タイマー値が小さすぎると、Cisco Unified Communications Manager がコール接続の完了前にコールをドロップします。このようなコール失敗を防ぐために、次のサービス パラメータのタイマー値を増やすことをお勧めします。

H245TCSTimeout=25

Media Exchange Interface CapabilityTimer=25

Media Exchange Timer=25

ビデオ会議に対する会議制御

Cisco Unified Communications Manager は、次の会議制御機能をサポートしています。

Roster/Attendee List

Drop Participant

Terminate Conference

Show Conference Chairperson/Controller

Continuous Presence

また、Cisco Unified Communications Manager は、Skinny Client Control Protocol 電話機に対する次のビデオ会議機能をサポートしています。

ビデオ会議の制御を表示します。Skinny Client Control Protocol 電話機では、continuous presence モードまたは voice-activated モードを使用すると、ビデオ会議を表示できます。モードを選択すると、ビデオ チャネルで使用するモードを示すメッセージがブリッジに送信されます。モードを切り替えても、メディアの再ネゴシエーションは必要ありません。

ユーザ名などの参加者情報をビデオ ストリームに表示します。システムでは、参加者情報を、roster などの会議機能に使用することができます。

ビデオと相互運用

Cisco Unified Communications Manager 8.5 では、シスコのビデオ エンドポイントと、Polycom などのサードパーティのビデオ エンドポイント間の、ネイティブまたは直接的な相互運用がサポートされています。つまり、Cisco Unified Communications Manager ではサポートされているエンドポイント間の簡単なポイントツーポイント コールに、メディア ゲートウェイや Cisco Unified Video Conferencing(CUVC)などの会議ブリッジは不要です。

プロトコルおよび配置

ビデオと相互運用では、次のプロトコルがサポートされています。

SIP から SIP

H323 から H323

SIP から SIP Intercluster Trunk(ICT; クラスタ間トランク)、SIP ICT から SIP

H323 から H323 ICT、H323 ICT から H323

SIP から H323(ICT あり、またはなし)

この機能の制限事項および特別な考慮事項の詳細は、「制限事項」および『 Cisco Unified Communications Solution Reference Network Design (SRND) 』を参照してください。

ビデオと相互運用では、次の配置がサポートされています。

ポイントツーポイント コールの高画質の相互運用

ロケーションベースの Call Admission Control(CAC; コール アドミッション制御)のみ

TelePresence と、Telepresence Interop Protocol(TIP)をサポートするサードパーティのエンドポイント間の、プレゼンテーション共有およびセキュアな相互運用

Cisco TelePresence System(CTS)、Cisco Unified Communications Manager、およびサードパーティのエンドポイントを含むマルチポイント コールでの Media Transcoding Engine(MXE)および Cisco Unified Video Conferencing(CUVA)の使用

サポートされる配置の詳細については、『 Cisco Unified Communications Solution Reference Network Design (SRND) 』を参照してください。

サポートされるシスコおよびサードパーティのエンドポイント

ビデオと相互運用では、次のエンドポイントがサポートされています。

シスコ認定のサードパーティのビデオ エンドポイント

Cisco E20(Tandberg E20)

Cisco Unified Communication Interface for Microsoft Office Communicator(CUCiMOC)または CUCiConnect(Cisco WebEx など)などの Cisco Unified Clients Services Framework(CSF)ベースのクライアント

Cisco Unified Video Advantage(CUVA)

Cisco Unified Personal Communicator(CUPC)

Cisco Unified IP Phone 7985

Cisco Unified IP Phone 9951 および 9971

Cisco Unified IP Phone 8961(CUVA が必要)

MP Hardware Media Switch(HMS)または Software Media Switch(SMS)などの MeetingPlace 会議ブリッジ

シスコ認定のサードパーティ製デバイスを検索するには、次の URL に移動します。

http://developer.cisco.com/web/partner/search

次の手順を実行します。

1. Cisco Developer Network(CDN)にログインします(該当する場合)。

2. CDN のメイン ウィンドウから、[Technology Partners] タブをクリックします。

3. [Partner Search] タブをクリックします。

4. 検索ボックスで、(すべての技術を対象として)サードパーティ会社の名前を入力します(Polycom など)。

5. サードパーティ会社の情報が表示された場合は、該当するリンクをクリックして詳細を表示します。

サードパーティ デバイスはCisco Unified Communications Manager の管理ページの [電話の設定(Phone Configuration)] で設定します。サポートされているデバイス タイプの一覧については、「サードパーティの SIP エンドポイント」を参照してください。

ライセンス要件については、「サードパーティの SIP エンドポイント」を参照してください。

制限事項

次の制限事項が適用されます。

高度なプレゼンテーション共有とセキュリティの相互運用は、2 つの TelePresence Interop Protocol(TIP)対応のエンドポイント間でのみサポートされます。

H239 プレゼンテーション共有および H235 セキュリティは、2 つの H323 エンドポイント間でのみサポートされます。

2 つのエンドポイント間で最適な解像度を保証するには、エンドポイントのプロトコルとトランクのプロトコルが同一である必要があります。たとえば、SIP トランクで接続された SIP ポイントツーポイント エンドポイントなどです。

TelePresence との相互運用についてはロケーションベースの CAC のみです。

アドホック会議およびミートミー会議では、CUVC と MeetingPlace ソフトウェアのメディア サーバがサポートされます。会議ブリッジでは SCCP がサポートされ、エンドポイントでは SIP または H323 がサポートされているため、解像度は標準画質に制限されることがあります。

Cisco Intercompany Media Engine(IME)は、Cisco Unified Communications Manager のエンドポイントと Telepresence 間ではサポートされていません。

ビデオ テレフォニーおよび Cisco Unified サービスアビリティ

Cisco Unified サービスアビリティは、パフォーマンス モニタリング カウンタ、ビデオ ブリッジ カウンタ、およびコール詳細レコード(CDR)を更新することによって、ビデオ コールおよび会議をトラッキングします。

パフォーマンス モニタリング カウンタ

ビデオ テレフォニー イベントによって、次の Cisco Unified サービスアビリティ パフォーマンス モニタリング カウンタが更新されます。

Cisco Unified Communications Manager

VideoCallsActive

VideoCallsCompleted

VideoOutOfResources

Cisco H.323

VideoCallsActive

VideoCallsCompleted

Cisco Locations

VideoBandwidthAvailable

VideoBandwidthMaximum

VideoOutOfResources

VideoCurrentAvailableBandwidth

Cisco Gatekeeper

VideoOutOfResources

Cisco SIP

VideoCallsCompleted

VideoCallsActive

詳細については、『 Cisco Unified Serviceability Administration Guide 』を参照してください。

ビデオ ブリッジ カウンタ

ビデオ会議イベントによって、次の Cisco Video Conference Bridge のパフォーマンス モニタリング カウンタが更新されます。

ConferencesActive

ConferencesAvailable

ConferencesCompleted

ConferencesTotal

OutOfConferences

OutOfResources

ResourceActive

ResourceAvailable

ResourceTotal

これらのカウンタは、Cisco Unified Communications Manager オブジェクト内に VCB プレフィックスとともに表示されます。

詳細については、『 Cisco Unified Serviceability Administration Guide 』を参照してください。

コール詳細レコード

ビデオ テレフォニー イベントによって、Cisco Unified サービスアビリティ内の CDR が更新されます。これらの CDR には、次の情報が含まれます。

ビデオ チャネルの IP アドレスおよびポート

コーデック:H.261、H.263、H.264、Cisco VT Camera wideband video

コール帯域幅

解像度:QCIF、CIF、SQCIF、4CIF、16CIF、または Custom Picture Format

また、Cisco Unified Communications Manager は通話中のビデオの CDR を保管し、次のコール シナリオをサポートします。

Skinny Client Control Protocol 対 Skinny Client Control Protocol のコール

クラスタ間トランク(ICT)を経由する Skinny Client Control Protocol 対 Skinny Client Control Protocol のコール


) 通話中にビデオが追加されると CDR が追加されますが、CDR エントリは通話中のビデオ削除(たとえば、Cisco Video Telephony Advantage がオフにされた場合など)の一部としては削除されません。


詳細については、『 Cisco Unified Communications Manager CDR Analysis and Reporting Administration Guide 』を参照してください。

参考情報

関連項目

「ビデオ テレフォニー設定チェックリスト」

「ビデオ テレフォニーについて」

「ビデオ コール」

「ビデオ コーデック」

「ビデオ ネットワーク」

「H.323 ビデオ」

「H.239 による H.323 コールの拡張ビデオ チャネル」

「Skinny Client Control Protocol ビデオ」

「Skinny Client Control Protocol ビデオ ブリッジ」

「SIP ビデオ」

「帯域幅の管理」

「ビデオ コール用の電話機の設定」

「ビデオ コールの追加設定」

「ビデオ会議に対する会議制御」

「ビデオ テレフォニーおよび Cisco Unified サービスアビリティ」

「コール アドミッション制御」

Cisco Unified Communications Manager アドミニストレーション ガイド 』の 「リージョンの設定」

Cisco Unified Communications Manager アドミニストレーション ガイド 』の 「ロケーションの設定」

Cisco Unified Communications Manager アドミニストレーション ガイド 』の 「会議ブリッジの設定」

Cisco Unified Communications Manager アドミニストレーション ガイド 』の 「メディア リソース グループの設定」

Cisco Unified Communications Manager アドミニストレーション ガイド 』の 「メディア リソース グループ リストの設定」

Cisco Unified Communications Manager アドミニストレーション ガイド 』の 「自動代替ルーティングのグループ設定」

Cisco Unified Communications Manager アドミニストレーション ガイド 』の 「ルート リストの設定」

Cisco Unified Communications Manager アドミニストレーション ガイド 』の 「ゲートウェイの設定」

Cisco Unified Communications Manager アドミニストレーション ガイド 』の 「Cisco Unified IP Phone の設定」

Cisco Unified Communications Manager アドミニストレーション ガイド 』の 「トランクの設定」

参考資料

Cisco Unified IP Phone の管理マニュアルとリリース ノート(全モデル)

Cisco Unified IP Phone のユーザ マニュアルとリリース ノート(全モデル)

『Cisco Unified Serviceability Administration Guide

『Cisco Unified Videoconferencing 3511 MCU and Cisco Unified Videoconferencing 3540 MCU Module Administrator Guide』