Cisco Unified CallManager 機能およびサービス ガイド Release 5.0(2)
即時転送
即時転送
発行日;2012/02/02 | ドキュメントご利用ガイド | ダウンロード ; この章pdf , ドキュメント全体pdf (PDF - 4MB) | フィードバック

目次

即時転送

即時転送の概要

即時転送のシステム要件

即時転送のコール処理要件

ソフトキー要件

着信コールの要件

発信コールの要件

即時転送の電話機表示メッセージ

即時転送の使用

インタラクションおよび制限事項

インタラクション

Multilevel Precedence and Preemption(MLPP)

コール転送

Call Detail Records(CDR)

会議

ハント リスト

制限事項

即時転送のインストールとアクティブ化

即時転送の設定

即時転送の設定チェックリスト

即時転送用のサービス パラメータの設定

その他の情報

関連項目

即時転送

即時転送機能を使用すると、ボイスメール システムへコールを即時に転送できます。コールが転送されると、その回線で新規コールを送受信できるようになります。

即時転送は CTI アプリケーションでは使用できませんが、CTI 機能の VM 転送は、即時転送と同じ機能を実行します。ただし、実行されるのは、サードパーティの開発者が開発した CTI アプリケーション用の機能です。

即時転送機能にアクセスするには、[即転送]ソフトキーを使用します。 このソフトキーは、Cisco Unified CallManager の管理ページの[ソフトキーテンプレートの設定(Softkey Template Configuration)]ウィンドウを使用して設定します。ソフトキー テンプレートは、Cisco Unified CallManager システム内の電話機に割り当てられます。

この章では、即時転送に関する次の情報を提供します。

「即時転送の概要」

「即時転送のシステム要件」

「インタラクションおよび制限事項」

「即時転送のインストールとアクティブ化」

「即時転送の設定」

「即時転送用のサービス パラメータの設定」

「関連項目」

即時転送の概要

Cisco Unified CallManager の補足サービスである即時転送は、システム内で広く使用できます。即時転送の[即転送]ソフトキーは、ユーザがログインしなくても電話機で使用できます。

転送されるコールは、Call Offering、Call On Hold、または Call Active 状態のコールです。コールは着信または発信です。転送されるコールのユーザに対しては、コールを転送したユーザのボイスメール システムのグリーティングが再生されます。

即時転送は、VM 転送機能と共存できます。

即時転送のシステム要件

即時転送が機能するには、次のソフトウェア コンポーネントが必要です。

Cisco Unified CallManager 5.0

次の SCCP 電話機および SIP 電話機は、Cisco Unified CallManager ソフトキー テンプレートで設定された Immediate Divert (iDivert) ソフトキーによる即時転送をサポートしています。

Cisco Unified IP Phone(モデル 7905、7911、7912、7920、7940、7941、7960、7961、7970、7971)

次のボイスメール システムは即時転送をサポートしています。

Unity などの Skinny プロトコルを使用するボイスメール システム

Octel などの SMDI を使用するボイスメール システム

即時転送のコール処理要件

次の項では、即時転送のコール処理要件について説明します。

「ソフトキー要件」

「着信コールの要件」

「発信コールの要件」

ソフトキー要件

Immediate Divert (iDivert) ソフトキーはソフトキー テンプレートで自動的に設定されないので、Cisco Unified CallManager の管理ページの[ソフトキーテンプレートの設定(Softkey Template Configuration)]ウィンドウを使用して、使用可能な任意のソフトキー テンプレートで Immediate Divert (iDivert) ソフトキーを設定します。Immediate Divert (iDivert) ソフトキーは、次のコール状態で設定できます。

On Hook

Connected

On Hold

Ring In


) ソフトキー テンプレートの Ring In 状態は、電話機のコール状態の Call Offering 状態です。


Cisco Unified CallManager の管理ページの[電話の設定(Phone Configuration)]ウィンドウを使用して、Immediate Divert (iDivert) ソフトキーを含むソフトキー テンプレートを電話機に割り当てます。

ソフトキー テンプレートの設定については、『 Cisco Unified CallManager アドミニストレーション ガイド 』の「ソフトキー テンプレートの設定」を参照してください。電話機へのソフトキー テンプレートの割り当てについては、『 Cisco Unified CallManager アドミニストレーション ガイド 』の「Cisco Unified IP Phone の設定」を参照してください。

着信コールの要件

次のリストに、即時転送がサポートするコール転送チェーン内の着信側のタイプを示します。

ユーザ A がユーザ B に電話をかける。

ユーザ B がユーザ C に転送する。

ユーザ C がユーザ D に転送する。

ユーザ B は元々の着信側です。ユーザ C は最後の転送側です。ユーザ D は最後の着信側です。

即時転送は、次の着信コール状態をサポートします。

Call Offering

Call On Hold

Call Active

ボイスメール プロファイルは、指定したボイスメール プロファイルまたはデフォルトのボイスメール プロファイルのいずれかです(デフォルトのボイスメール プロファイルを使用する場合は、[電話番号の設定(Directory Number Configuration)]ウィンドウの[ボイスメールプロファイル(Voice Mail Profile)]ドロップダウン リスト ボックスで None を選択します)。

ボイスメール プロファイルのボイスメール パイロットは、コールの転送先となるボイスメール システムを示します。電話番号とボイスメール マスクの組み合せによって、ボイスメール メールボックスが定義されます。

ボイスメールについては、『 Cisco Unified CallManager アドミニストレーション ガイド 』の「Cisco ボイスメール パイロットの設定」および「ボイスメール プロファイルの設定」と、『 Cisco Unified CallManager システム ガイド 』の「ボイスメールの Cisco Unified CallManager への接続性」を参照してください。

発信コールの要件

即時転送は、次の発信コール状態をサポートします。

Call On Hold

Call Active

発信側が[即転送]ソフトキーを押すと、即時転送によって、元の着信側または最後の着信側のボイスメール プロファイルに関係なく、発信側に関連付けられたボイスメール プロファイルで指定されたボイスメール メールボックスに発信コールが転送されます。

ボイスメールについては、『 Cisco Unified CallManager アドミニストレーション ガイド 』の「Cisco ボイスメール パイロットの設定」および「ボイスメール プロファイルの設定」と、『 Cisco Unified CallManager システム ガイド 』の「ボイスメールの Cisco Unified CallManager への接続性」を参照してください。

即時転送の電話機表示メッセージ

即時転送によって IP Phone に次のメッセージが表示され、即時転送アクションのステータスが示されます。

Key is not active:[即転送]を押したユーザのボイスメール プロファイルにボイスメール パイロットがありません。

Temporary failure:ボイスメール システムが機能しないか、ネットワークの問題が存在します。

Busy:ボイスメール システムが通話中です。

即時転送の使用

次のシナリオでは、即時転送機能の使用例を示します。

着信側が[即転送]ソフトキーを押した場合

1. ユーザ A がマネージャ A に電話をかけます。

2. マネージャ A が[即転送]ソフトキーを押します(Call Offering 状態)。

3. 即時転送によって、マネージャ A のボイスメール メールボックスにコールが転送されます。

4. ユーザ A にマネージャ A のボイスメール メールボックス グリーティングが再生されます。

元の着信側のボイスメール プロファイルにボイスメール パイロットがない場合

1. ユーザ A がユーザ B に電話をかけます。

2. コールがアシスタント B の個人回線に転送されます。

3. アシスタント B が[即転送]ソフトキーを押します(Call Offering 状態)。

4. 即時転送によって、アシスタント B のボイスメール メールボックスにコールが転送されます。ユーザ B ではボイスメール パイロット番号が設定されていませんが、アシスタント B では設定されています。

5. ユーザ A にアシスタント B のボイスメール メールボックス グリーティングが再生されます。

マネージャ A がマネージャ B へコールを転送する場合

1. ユーザ A がマネージャ A に電話をかけます。

2. マネージャ A の回線はマネージャ B へ転送されます。

3. マネージャ B が[即転送]ソフトキーを押します(Call Offering 状態)。

4. マネージャ B の回線ではデフォルトのボイスメール プロファイルがボイスメール パイロットと最後の着信側に関連付けられているので、即時転送によってマネージャ B のボイスメール メールボックスへコールが転送されます。

5. ユーザ A にマネージャ B のボイスメール メールボックス グリーティングが再生されます。

ボイスメール プロファイルで定義されたボイスメール ポートが通話中の場合

1. ユーザ A がユーザ B に電話をかけます。

2. ユーザ B が[即転送]ソフトキーを押します(Call Offering 状態)。

3. ボイスメール ポートが通話中なので、即時転送によってボイスメール メールボックスへコールを転送することができません。

4. ユーザ B の IP Phone に「Busy」というメッセージが表示されます。

5. 元のコールは Call Offering 状態のままです。

発信側がハント パイロット番号を使用するコール センターに電話をかける場合

1. ユーザ A がハント リスト A に電話をかけます。

2. ハント リスト A のメンバーが[即転送]ソフトキーを押します(Call Offering 状態)。

3. ハント リスト A にはボイスメール プロファイルがないので、即時転送でボイスメール メールボックスへコールを転送することはできません。

4. ハント リスト A のメンバーの IP Phone に「Key Is Not Active」というメッセージが表示されます。

発信側 B が別の Cisco Unified CallManager クラスタ上のユーザ C へコールを転送する場合

1. ユーザ A がユーザ B に電話をかけます。

2. ユーザ B が別の Cisco Unified CallManager クラスタ上のユーザ C へコールを転送します。

3. ユーザ C が着信コールに応答します。

4. ユーザ C が[即転送]ソフトキーを押します。

5. ユーザ A にユーザ C のボイスメール メールボックス グリーティングが再生されます。

インタラクションおよび制限事項

次の項では、即時転送におけるインタラクションおよび制限事項について説明します。

「インタラクション」

「制限事項」

インタラクション

次の各項では、即時転送が Cisco Unified CallManager アプリケーションおよびコール処理とどのように通信するかを説明します。

「Multilevel Precedence and Preemption(MLPP)」

「コールパークのサービス パラメータの設定」

「コール転送」

「Call Detail Records(CDR)」

「会議」

「ハント リスト」

Multilevel Precedence and Preemption(MLPP)

即時転送と MLPP の間では、次の通信が行われます。

即時転送は、コールのタイプ(たとえば、優先コール)に関係なく、ボイスメール メールボックスへコールを転送します。

Alternate Party Diversion(コールの優先順位)がアクティブになっている場合は、Call Forward No Answer(CFNA)も非アクティブになります。

コール転送

[電話番号の設定(Directory Number Configuration)]ウィンドウで無応答時転送を設定しない場合、コール転送はクラスタ全体の CFNA タイマー サービス パラメータ Forward No Answer Timer を使用します。ユーザがコールの転送と同時に[即転送]ソフトキーを押すと、コールはボイスメール メールボックスではなく、割り当てられたコール転送電話番号に転送されます(タイマーが短すぎたため)。この問題を解決するには、CFNA タイマー サービス パラメータを十分な時間に設定します(たとえば、60 秒)。

Call Detail Records(CDR)

即転送を呼び出すたびに CDR が 1 つ作成されます。即時転送は、CDR の「Onbehalf of」フィールドにテキスト「Immediate Divert」を使用します。

会議

会議参加者が[即転送]ソフトキーを押すと、残りの会議参加者が即時転送の発信者のボイスメール メールボックス グリーティングを受信します。会議のタイプには、Ad-Hoc、ミートミー、割り込み、C 割り込み、および参加があります。

ハント リスト

ハント リスト内の回線グループの一部である電話機を使用する場合に、その電話機に[即転送]ソフトキーが割り当てられていると、その電話機がハント リスト内からのコールを受信しても[即転送]ソフトキーはグレー表示され、使用できなくなります。

ハント リストに関連付けられていないコールを受信した場合は、電話機に[即転送]ソフトキーが表示されます。

制限事項

即時転送には、次の制限事項があります。

即時転送は QSIG デバイスをサポートしません(MGCP PRI QSIG T1 ゲートウェイと MGCP PRI QSIG E1 ゲートウェイ)。

Call Forward All(CFA)と Call Forward Busy(CFB)がアクティブになっている場合、システムは即時転送をサポートしません(CFA と CFB は即時転送よりも優先されます)。

即時転送は通話中のボイスメール ポートへコールを転送できませんが、ボイスメール ポートをルートまたはハント リストのメンバーにすることによって、通話中のポートのシナリオを減らすことができます。

ハント リストにはボイスメール プロファイルがないので、ハント リストのメンバーが一般の着信に対して[即転送]ソフトキーを使用することはできません。IP Phone にメッセージ「Key Is Not Active」が表示されます。

Cisco Unified CallManager がダウンした場合は、Cisco Unified CallManager がダウンする前に転送先とボイスメール システムの間にメディア パスが確立されていない限り、ユーザはボースメールを受信できません。

システムは、Malicious Caller ID と即時転送を同時にサポートしません。

CTI アプリケーションでは即時転送を使用できません(アプリケーションは VM 転送を使用します)。

IP Phone で即時転送テキスト表示のタイマーを制御するには、Call Park Display Timer サービス パラメータを使用します。このサービス パラメータが変更されると、即時転送のテキスト表示タイマーも変更されます。

MLPP の使用の制限事項については、「Multilevel Precedence and Preemption(MLPP)」を参照してください。

[即転送]ソフトキーが押された場合、無応答時転送のタイムアウトとの関係で競合条件が発生します。たとえば、マネージャが無応答時転送のタイムアウトの直後に[即転送]ソフトキーを押すと、コール転送によって、事前設定された電話番号へコールが転送されます。ただし、マネージャが無応答時転送のタイムアウトの前に[即転送]ソフトキーを押した場合は、即時転送によってマネージャのボイスメール ボックスへコールが転送されます。

発信側と着信側は、両方が順番に[即転送]ソフトキーを押すことによって、それぞれのボイスメール メールボックスへコールを転送できます。発信側のボイスメール メールボックスには、着信側の発信グリーティングの一部が含まれます。同様に、着信側のボイスメール メールボックスには、発信側の発信グリーティングの一部が含まれます。

会議の参加者が[即転送]ソフトキーを押すと、残りのすべての参加者が、[即転送]を押した参加者の発信グリーティングを受信します。会議のタイプには、ミートミー、Ad-Hoc、C 割り込み、および参加があります。

即時転送のインストールとアクティブ化

システム機能の即時転送は、Cisco Unified CallManager ソフトウェアに標準で備わっています。即時転送は、特にインストールする必要はありません。

即時転送の設定

この項の内容は次のとおりです。

「即時転送の設定チェックリスト」

「即時転送用のサービス パラメータの設定」

即時転送の設定チェックリスト

表11-1 に、即時転送を設定するためのチェックリストを示します。

 

表11-1 即時転送の設定チェックリスト

設定手順
関連手順と関連項目

ステップ 1

Call Park Display Timer のデフォルト値が適切でない場合は、それを変更します。

「即時転送用のサービス パラメータの設定」

ステップ 2

[電話番号の設定(Directory Number Configuration)]ウィンドウを使用して、即時転送にアクセスする各ユーザにボイスメール プロファイルを関連付けます。


) この手順は、ボイスメール プロファイルとパイロットが設定されていることを想定しています。『Cisco Unified CallManager アドミニストレーション ガイド』の「ボイスメール プロファイルの設定」および「ボイスメール パイロット番号の設定」を参照してください。


Cisco Unified CallManager アドミニストレーション ガイド』の 「電話番号の設定」

ステップ 3

Standard User または Standard Feature ソフトキー テンプレートに Immediate Divert (iDivert) ソフトキーを割り当てます。On Hook、Connected、On Hold、および Ring In 状態でソフトキーを割り当てます。

『Cisco Unified CallManager アドミニストレーション ガイド』の 「ソフトキー テンプレートの設定」

ステップ 4

[電話の設定(Phone Configuration)]ウィンドウを使用して、即時転送を利用する各デバイスに、Immediate Divert (iDivert) ソフトキーを追加した Standard User または Standard Feature ソフトキー テンプレートを割り当てます。


ヒント 多数のユーザが[即転送]ソフトキーを使用できるようにするには、ソフトキー テンプレートに
Immediate Divert (iDivert) ソフトキーを設定し、デバイス プールにそのソフトキー テンプレートを割り当て、即転送を必要とするすべてのユーザにそのデバイス プールを割り当てます。

Cisco Unified CallManager アドミニストレーション ガイド 』の 「Cisco Unified IP Phone の設定」

ステップ 5

即時転送機能が使用可能であることをユーザに通知します。

ユーザが Cisco Unified IP Phone で即時転送にアクセスする方法については、電話機のマニュアルを参照してください。

即時転送用のサービス パラメータの設定

即時転送は、Cisco Unified CallManager のクラスタ全体のサービス パラメータ Call Park Display Timer を使用します。このサービス パラメータのデフォルトは 10 秒です。IP Phone で即時転送テキスト表示のタイマーを制御するには、Call Park Display Timer サービス パラメータを使用します。このサービス パラメータが変更されると、即時転送のテキスト表示タイマーも変更されます。このタイマーは、Cisco CallManager サービスと即時転送が設定されたクラスタ内の各サーバに対して設定します。

テキスト表示については、「即時転送の電話機表示メッセージ」を参照してください。

その他の情報

その他のシスコ マニュアル

Cisco Unified IP Phone の管理資料(Cisco Unified CallManager 用)

Cisco Unified IP Phone のユーザ資料

追加情報

「関連項目」を参照してください。

関連項目

Cisco Unified CallManager アドミニストレーション ガイド』の 「Cisco Unified IP Phone の設定」

Cisco Unified CallManager アドミニストレーション ガイド』の 「ソフトキー テンプレートの設定」

Cisco Unified CallManager アドミニストレーション ガイド』の 「Cisco ボイスメール パイロットの設定」

Cisco Unified CallManager アドミニストレーション ガイド』の 「ボイスメール プロファイルの設定」

『Cisco Unified CallManager システム ガイド』の 「ボイスメールの Cisco Unified CallManager への接続性」