Cisco CallManager Serviceability アドミニストレーション ガイド Release 4.1(2)
Cisco Secure Telnet の設定
Cisco Secure Telnet の設定
発行日;2012/02/05 | ドキュメントご利用ガイド | ダウンロード ; この章pdf , ドキュメント全体pdf (PDF - 5MB) | フィードバック

目次

Cisco Secure Telnet の設定

Cisco Secure Telnet のコンポーネント

リレー サーバ

Telnet クライアント

Telnet サーバ

Cisco Secure Telnet のアプリケーション

Cisco Secure Telnet の実行可能プログラム

Telnet プロキシ

tndconnect のコマンドライン構文

すべてのオプションの表示

Telnet コネクタ プログラムの構造

Cisco Secure Telnet セッションの終了

Telnet デーモンとの接続

Windows NT Telnet デーモンの計画

Cisco Secure Telnet の使用方法のシナリオ

Cisco Secure Telnet の設定

この章の内容のサービスは、日本では提供されていません。米国などこのサービスの提供国でご利用のお客様だけ参照してください。ここでは、Cisco Secure Telnet の概要について説明します。この章の構成は、次のとおりです。

「Cisco Secure Telnet のコンポーネント」

「Cisco Secure Telnet のアプリケーション」

「Cisco Secure Telnet の使用方法のシナリオ」

Cisco Secure Telnet の機能は、シスコ サービス エンジニア(CSE)が使用し、ファイアウォール経由でお客様のサイトに配置してある Cisco CallManager サーバに透過的にアクセスします。

この Cisco Secure Telnet 機能により、シスコシステムズのファイアウォール内のシスコ Telnet クライアントは、お客様のファイアウォールの内側にある Telnet デーモンにトンネルを構築して接続します。このトンネルでセキュアに保護された接続により、ファイアウォールを変更せずにお客様の Cisco CallManager サーバに対してリモート モニタリングとメンテナンスを行うことができます。


) シスコでは、お客様の承諾を得たうえでお客様のネットワークにアクセスしています。また、作業を始めるときは、お客様のネットワーク管理者のご協力をお願いしています。


Cisco Secure Telnet のコンポーネント

次の項では、Cisco Secure Telnet で使用されているコンポーネントについて説明します。

「リレー サーバ」

「Telnet クライアント」

「Telnet サーバ」

リレー サーバ

Cisco リレー サーバは、Windows NT プラットフォーム上で動作します。このリレー サーバは公衆インターネット上のノードで、マルチユーザ システムとして設定されています。このため、Cisco Secure Telnet サービスを使用するシスコのお客様はリレー サーバに自由にアクセスできます。

お客様はリレー サーバを専用デバイスとして使用することができます。またパイロット期間中であれば、必要なときだけ接続することもできます。

リレー サーバは、シスコシステムズのファイアウォールの外部に配置されていますが、その安全が確保されている被制御システムです。また、このサーバは、シスコが所有し、その運用と操作もシスコが行っています。


) インターネットからリレー サーバに簡単にアクセスできない場合は、デバイスへのダイレクトなインターネット アクセスを許可している ISP に対するダイヤルイン接続を使用してください。


Telnet クライアント

Telnet クライアントは、UNIX ホストまたは Windows NT システム上のシスコのサイトで動作します。このクライアントは TCP/IP 上で端末エミュレーションを実行して、ユーザ サイトのサーバへの入力を可能にするリモート シェルを提供します。

Telnet クライアントは、Cisco リレー サーバを経由して、Cisco CallManager ホストにコマンドラインを使用してアクセスします。

Telnet サーバ

Telnet サーバはお客様のネットワーク上に常駐して、Cisco CallManager サーバ上で動作します。Windows 2000 オペレーティング システムは Cisco CallManager サーバ上で動作し、ローカル システムで使用されるテキスト ベースのコマンド実行をサポートします。

Telnet プロキシ tndconnect は、Cisco CallManager サーバ上で動作し、ユーザの Telnet サーバを Cisco リレー サーバにリンクします。


) Windows 2000 システム上で実行されるtndconnect ウィンドウは、シスコ TAC とユーザの Cisco CallManager システムの間で使用されるコマンドと応答を表示します。ただし、サポートされる端末タイプによっては、Windows 2000 Telnet デーモンが要素間のスペースを削除する場合があります。


Cisco Secure Telnet のアプリケーション

Cisco Secure Telnet システムは、4 つのソフトウェア コンポーネントから構成されています。

1. Telnet デーモン接続( tndconnect )プログラムは、ユーザ側のサイトにある Cisco CallManager サーバ上で実行されます。

2. リレー アプリケーション( relayapp )プログラムは、シスコのリレーまたは「接続」サーバ上で実行されます。

3. Windows 2000 Telnet デーモンは、ユーザ サイトにある Cisco CallManager サーバ上で実行される Microsoft のソフトウェアです。

4. 標準 Telnet クライアントは、シスコ TAC 側のファイアウォールの内側で実行されます。

Cisco Secure Telnet の実行可能プログラム

tndconnect コマンドライン実行可能プログラムは、Windows 2000 のコマンド プロンプト ウィンドウから呼び出します。

リモートの保守ユーザは、Cisco CallManager サーバ上のコマンド ウィンドウから tndconnect プログラムを呼び出します。このプログラムは、インターネット リレー サーバ上の relayapp アプリケーションとコンタクトを取ります。

ユーザ サイトで tndconnect が呼び出された後、CSE は Telnet を使用して relayapp に接続し、ユーザのシステムにアクセスします。そのシステムにログインすると Telnet セッションが一緒にマップされ、シスコ技術サポートはお客様のサイトにアクセスできるようになります。

それぞれの実行可能プログラムには、各プログラムの動作特性を制御するコマンドライン パラメータ(パスワードや TCP ポートなど)があります。

Telnet プロキシ

tndconnect プログラムは、お客様のサイトからリレー サーバ上にある外部アプリケーションへの接続を可能にするプロキシとして機能します。

このコネクタ プログラムを使用する場合は、特定のコマンドライン パラメータを指定する必要があります。オプションのパラメータが一部含まれています。

tndconnect のコマンドライン構文

tndconnect プログラムは、Cisco CallManager サーバ上の C:\Program Files\Ciscoに保存されています。たとえば、コマンドラインから次のように呼び出します。

tndconnect -host relayservername -password cisco -file connect.log -port 80 -verbose -noecho

tndconnect を終了するには、ウィンドウ内で Ctrl+C キーを押します。


次に、各パラメータの定義を示します。

-host <relay hostname>

host 引数はターゲット リレー サーバの DNS 名を定義します。このため、この引数は必須です。CSE は初期コール時にユーザにホスト名を提供します。

-password <any 4+ character string>

password 引数は、リレー サーバへのアクセスを可能にします。このため、この引数は必須です。CSE は初期コール時にパスワードを提供します。

-file <logfile name>

Telnet による情報交換は、後で確認するためにすべてログに記録されます。 -file パラメータを使用して、ログ ファイル名を指定できます。ログ ファイルには、始動とコンソールのアクティビティの監査証跡が記録されます。システムは、コマンド ウィンドウに対するすべてのアクティビティをログに記録します。

-file 引数を使用しない場合、ファイル名はデフォルトの tndconnect.log になります。

-port <optional port number>

port 引数を指定すると、リレー サーバ上で Telnet ポート 23(デフォルト)以外のポートを選択できます。このオプションは、お客様のサイトのファイアウォールが Telnet ポートをブロックした場合に使用する必要があります。たとえば、サーバによってはファイアウォールを通過する HTTP 伝送だけを許可していることがあります。この場合は、-port 80 を使用します。

-verbose

verbose オプションは、接続の問題が起こることが予想される場合に使用します。このパラメータを指定すると、デバッグ メッセージとプログラム トレースの詳細がログ ファイルとコンソール ウィンドウに記録されます。

-target <optional host name of Cisco CallManager system>

このパラメータは、 tndconnect が Cisco CallManager サーバ以外のシステム(たとえば、ユーザ サイトの Telnet サーバ)にある場合に限り使用します。

この場合は、Cisco CallManager システムのホスト名を指定する必要があります。この引数を使用しない場合は、値はデフォルトの localhost になります。

-noecho

リレーされたデータをコンソールに表示しないようにします。

すべてのオプションの表示

システム全体に関する情報を入手するには、コマンドラインに /? 引数を指定して tndconnect プログラムを呼び出します。

tndconnect /?

この コマンドは、すべてのコマンドライン オプションに関する情報を返します。

Telnet コネクタ プログラムの構造

tndconnect プログラムは、CSE がお客様の Cisco CallManager システムにログインできるように、必要な作業を実行します。


) プログラムを実行するときに Telnet デーモンが実行されていない場合、
tndconnect
はコンソールにエラー メッセージを表示し、コマンドは終了します。


tndconnect プログラムを開始する時に、コマンド パーサはコマンドラインに指定された値を設定します。コマンドラインに明示的なパラメータが設定されていない場合、プログラムはデフォルト値を使用します( -host パラメータと -password パラメータを除く)。これらの値は、 tndconnect を開始するたびに入力する必要があります。

CSE がリレー アプリケーションに接続すると、TCP/IP 構造を作成してローカル Telnet デーモンに接続するように tndconnect プログラムに指示するシグナルが出されます。

-target オプションを使用しない場合、 tndconnect にはデフォルトでお客様のローカル Telnet サーバが指定されます。


) DNS が Cisco リレー アプリケーション サーバを検出できない場合、ローカル システムの hosts ファイルにそのサーバの名前を追加する必要があります。この場合は、「IP アドレス」と「ホスト名」を含む行をファイル C:\WINNT\system32\drivers\etc\hosts に追加して、そのホスト名を指定します。


tndconnect プログラムによって、CSE のログイン先の Cisco リレー サーバに情報が送信されます。CSE は、Cisco CallManager の IP アドレスとパスワードを指定し、リターンを入力して、ログイン画面が表示されるようにします。次に CSE は、お客様から提供されたパスワードを使用して Cisco CallManager システムにログインします。

Cisco Secure Telnet セッションの終了

接続が確立されるとタイマーがスタートし、トラフィックが検出されなくなると、最終的に接続を終了します。 tndconnect によって確立されたお客様のサイトへのトンネルは、アイドル状態が 30 分間続くと自動的に終了します。ユーザが意図的に接続解除を行った場合は、Telnet コネクタ プログラムを使用するたびに手動で再起動する必要があります。

ソケットに障害が発生した場合もセッションは終了し、シスコまたはお客様のサイトからの接続もクローズされます。CSE が接続解除を行うか、リレー プログラムが終了するか、または Telnet デーモンが終了すると、クローズが発生します。TCP に接続障害が検出された場合、どちらかの Telnet セッションがクローズされた場合、または Ctrl キーを押した状態で C キーを押して tndconnect プログラムを終了した場合にも、接続は終了します。

接続が終了するとプログラムは終了し、Cisco CallManager の Telnet サーバとリレー サーバの間に作成されたトンネルは切断されます。

Telnet デーモンとの接続

Cisco Secure Telnet システムのもとでは、Telnet クライアントとデーモンは更新されることのない標準のコンポーネントであり、直接接続されている場合と同じようにデータを交換します。

Cisco CallManager を実行するシステムは、標準の Windows 2000 Telnet デーモン サービスを実行する必要があります。CSE 側のクライアントがこのプログラムに接続する必要があるため、Telnet デーモンに接続する目的、および企業ネットワークから Telnet リレー プログラムへの接続を確立する目的で、 tndconnect の追加ソフトウェア コンポーネントが必要になります。Telnet デーモンと tndconnect は協調して動作し、Telnet セッションのトラフィックの通路になるエンドツーエンドの接続を提供します。

Telnet サーバ コンポーネントは、Cisco CallManager Windows 2000 システム上でバックグラウンドのサービスとして動作します。デーモンの主な機能は、接続要求に応答することです。Telnet セッションが確立された後では、コマンドライン プログラムを実行できます。

Telnet デーモン ソフトウェアを選択する際には、ここで説明した項目を考慮してください。

Windows NT Telnet デーモンの計画

Telnet デーモンおよび FTP サーバは、Windows 2000 の標準機能です。したがって、リモートから保守を行う場合は、この接続方式を使用します。

Cisco Secure Telnet の使用方法のシナリオ

お客様のシステム管理者は、Cisco CallManager サーバの問題でリモート診断が必要と判断したときは、Cisco Secure Telnet をアクティブにして、CSE に問題の診断を求めることができます。通常の要請手順を次に示します。


ステップ 1 Windows 2000 Telnet デーモンの設定では、UNIX ホストからの Telnet アクセスを許可しておきます。Windows 2000 のコマンド tndadmn を使用すると、Telnet デーモンの操作特性を設定できます。


) ローカル Telnet セッションが正常に機能することを確認しておきます。また、シスコ TAC のログイン用ユーザ ID とパスワードが適切であるかどうかも確認しておきます。


ステップ 2 お客様のシステム管理者には、コミュニケーションを開始するときに使用するワンタイム パスワードと Cisco リレー サーバの DNS 名がシスコの CSE から提供されます。

ステップ 3 Telnet デーモンがまだ実行されていない場合は、Windows 2000 システムのコントロール パネルの Services オプションを使用して、デーモンを開始します。

ステップ 4 次に tndconnect を実行して、Telnet デーモンと Cisco リレー サーバとの間でトンネル セッションを開始します。コマンドライン構文を使用して、ワンタイム パスワードを送信します。このパスワードは、リレー サーバへの接続時に CSE から提供されたパスワードと相互に関連しています。


) トンネルにより、ネットワーク間のデータ ストリームはセキュアに伝送され、ルーティングは透過的に行われます。トンネルを作成するには、宛先ネットワークを保護するファイアウォールを介して通信を行うソフトウェアを使用します。


ステップ 5 ビットを操作して伝送用のワンタイム パスワードを暗号化した後、 tndconnect はパスワードの識別のために relayapp に送信します。

伝送が完了すると、お客様のシステムは Cisco TAC 診断用にセットアップされます( tndconnect ウィンドウでサポート エンジニアのコマンドと応答を確認することができます)。

シスコ TAC エンジニアが接続を解除すると、 tndconnect プログラムは終了します。