Cisco CallManager システム ガイド リリース 3.3(2)
音声ゲートウェイの概要
音声ゲートウェイの概要
発行日;2012/01/09 | 英語版ドキュメント(2009/02/14 版) | ドキュメントご利用ガイド | ダウンロード ; この章pdf | フィードバック

目次

音声ゲートウェイの概要

ゲートウェイ コントロール プロトコルとトランク インターフェイス

ゲートウェイ コントロール プロトコル

トランク インターフェイス

Cisco 音声ゲートウェイ

スタンドアロン音声ゲートウェイ

Cisco 音声ゲートウェイ 200 Gateway

Cisco Access Digital Trunk Gateways DT-24+/DT30+

Cisco Analog Access Station Gateway

Cisco Access Analog Trunk Gateway

Cisco VG248 Analog Phone Gateway

Cisco Catalyst 4000、および Catalyst 6000 音声ゲートウェイ モジュール

Cisco Catalyst 6000 8 Port Voice T1/E1 and Services モジュール

Cisco Catalyst 6000 24 Port FXS Analog Interface Module

Communication Media Module

Cisco Catalyst 4000 Access Gateway Module

Cisco Catalyst 4224 Access Gateway Module

ICS77XX ゲートウェイ

H.323 ゲートウェイ

Cisco IOS H.323 ゲートウェイ

音声ゲートウェイ モデルの要約

ゲートウェイ、ダイヤル プラン、およびルート グループ

ゲートウェイのフェールオーバーとフェールバック

MGCP ゲートウェイ

IOS H.323 ゲートウェイ

SGCP ゲートウェイ

Cisco VG248 Analog Phone Gateway

ゲートウェイの設定チェックリスト

参考情報

音声ゲートウェイの概要

Cisco IP Telephony ゲートウェイにより、Cisco CallManager は、IP 非対応の通信デバイスとの情報交換ができるようになります。Cisco CallManager は、複数のタイプの音声ゲートウェイをサポートします。

この章の構成は、次のとおりです。

「ゲートウェイ コントロール プロトコルとトランク インターフェイス」

「Cisco 音声ゲートウェイ」

「ゲートウェイのフェールオーバーとフェールバック」

「ゲートウェイの設定チェックリスト」

「参考情報」

ゲートウェイ コントロール プロトコルとトランク インターフェイス

ここでは、Cisco CallManager でゲートウェイを設定するためにサポートされている、ゲートウェイ コントロール プロトコル、およびトランク インターフェイス プロトコルについて説明します。

ゲートウェイ コントロール プロトコルは、音声ゲートウェイと Cisco CallManager との間の内部インターフェイスを提供します。

トランク インターフェイスは、ゲートウェイが PSTN またはその他の外部デバイスとインターフェイスする方法を指定します。

ゲートウェイ コントロール プロトコル

ゲートウェイ コントロール プロトコルは、Cisco CallManager と音声ゲートウェイとの間の通信と制御を行います。

管理者が Cisco CallManager Administration に設定する情報の量と種類は、ゲートウェイ上で設定される情報とは違って、ゲートウェイ コントロール プロトコルによって異なります。このプロトコルには、MGCP、H.323、Skinny があります。

メディア ゲートウェイ コントロール プロトコル(MGCP)
Cisco CallManager Release 3.1 のリリース時点で、MGCP をサポートするゲートウェイには、Cisco VG200、Cisco 3600 と 2600、Cisco Catalyst 6000 8-Port Voice E1/T1 and Services モジュール、Cisco Catalyst 6000 24 Port FXS Analog Interface Module、Cisco Catalyst 4000 Access Gateway Module、Cisco DE-30+、および Cisco DT-24+ があります。

MGCP が使用される場合、Cisco CallManager は、ルーティングと音調(tone)を制御し、ゲートウェイに補助サービスを提供します。MGCP は、コール プリザベーション(フェールオーバーとフェールバック時にコールが保持される)、冗長性、ダイヤル プランの単純化(ゲートウェイ上でダイヤルピア設定が必要ない)、フックフラッシュ転送、および保留音を提供します。MGCP によって制御されるゲートウェイでは、MTP が、保留、転送、コール ピックアップ、コール パークなどの補助サービスを使用可能にする必要がありません。

H.323 :Cisco IOS 統合ルータ ゲートウェイは、Cisco CallManager との通信に H.323 プロトコルを使用します。

MGCP と比較すると、H.323 の方が、ゲートウェイでの設定が増えます。H.323 ゲートウェイが、ダイヤル プランとルート パターンの保持が必要なためです。

Skinny Gateway Protocol :AT-2、AT-4、AT-8、AS-2、AS-4、AS-8 などの旧型の Cisco 音声ゲートウェイが Skinny Gateway protocol を使用します。

Skinny Client Control Protocol :Cisco VG248 は、Skinny Client Control Protocol を使用して、Cisco CallManager に登録され、Cisco CallManager と通信します。このプロトコルは、メッセージの受信インディケータ などの拡張機能のサポートも可能にします。Cisco VG248 Gateway は、クラスタリングとフェールオーバーをサポートしています。

トランク インターフェイス

デバイス プロトコルは、音声ゲートウェイと、PSTN または IP 非対応の外部テレフォニー デバイスとの間の TDM シグナリング インターフェイスを指定します。サポートされる TDM インターフェイスは、ゲートウェイのモデルによって異なります。使用可能なインターフェイスは、次のとおりです。

Foreign Exchange Office(FXO):セントラル オフィスまたは PBX との接続に FXO ポートを使用します。選択されたモデルに応じて、ループ スタート、グラウンド スタート、および E&M シグナリング インターフェイスを設定できます。

Cisco CallManager は、すべてのループ スタート トランクには、Positive Disconnect Supervision(確実な接続解除監視)がないものと想定します。Positive Disconnect Supervision を備えたトランクを、グラウンド スタートとして設定するようにお勧めします。

Foreign Exchange Station(FXS):アナログ電話機、FAX マシン、および従来のボイスメール システムなどの 一般電話サービス(POTS)デバイスとの接続に、FXS ポートを使用します。

T1-PRI:23 個のベアラ チャネル、および 1 つの Common Channel Signaling(CCS; 共通チャネル信号)チャネルを持つ North American ISDN Public Rate Interface を指定するのに、このインターフェイスを使用します。

E1-PRI:30 個のベアラ チャネル、1 つの CCS チャネル、および 1 つのフレーミング チャネルを持つ European ISDN 一次群速度インターフェイスを指定するのに、このインターフェイスを使用します。

T1-CAS:各チャネルに独自のシグナリング要素が含まれている
T1 Channel-Associated Signaling(CAS; チャネル連携信号)を指定するのに、このインターフェイスを使用します。サポートされているシグナリング インターフェイス タイプには、E&M、グランド スタート、およびループ スタートがあります。

Cisco 音声ゲートウェイ

Cisco CallManager は、複数のタイプの Cisco IP テレフォニー ゲートウェイをサポートしています。次のセクションでは、サポートされるゲートウェイの概要を説明します。

「スタンドアロン音声ゲートウェイ」

「Cisco Catalyst 4000、および Catalyst 6000 音声ゲートウェイ モジュール」

「ICS77XX ゲートウェイ」

「H.323 ゲートウェイ」

スタンドアロン音声ゲートウェイ

ここでは、Cisco CallManager と連携させて使用する目的でサポートされている、アプリケーション固有のスタンドアロン型ゲートウェイ モデルについて簡単に説明します。

Cisco 音声ゲートウェイ 200 Gateway

Cisco IP Telephony VG200 は、データ ネットワークとの接続用に 10/100BaseT イーサネット ポートを備えています。使用可能なテレフォニー接続は、次のとおりです。

セントラル オフィス、または PBX との接続用の 1~4 つの FXO ポート

POTS テレフォニー デバイスとの接続用の 1~4 つの FXS ポート

PSTN との接続用の 1 個または 2 個の T1-PRI ポート、または T1-CAS ポート

PSTN との接続用に、1 個または 2 個の E1-PRI ポート

Cisco CallManager との MGCP または H.323 インターフェイス

MGCP モードは、T1/E1-PRI(ユーザ側のみ)、T1-CAS、FXS、および FXO をサポートする。

H.323 モードは、E1/T1-PRI(ユーザ側のみ)、E1/T1-CAS、FXS、FXO、E&M、fax relay、G.711 モデムをサポートする。

MGCP VG200 と従来のボイスメール システムとの統合により、Cisco CallManager は、ポートをボイスメールボックス、および接続に関連付けることができます。

Cisco Access Digital Trunk Gateways DT-24+/DT30+

Cisco Access Digital Trunk Gateway DT-24+/DE-30+ は、次の機能を備えています。

T1/E1-PRI(ネットワーク側またはユーザ側)

ウィンクまたは遅延のダイヤル監視を備えた E&M シグナリング、およびループ スタート FXO とグラウンド スタート回線エミュレーションをサポートする T1-CAS 接続(DT-24+)

Cisco CallManager との MGCP インターフェイス

Cisco Analog Access Station Gateway

ステーション ゲートウェイを使用すると、Cisco CallManager を、POTS アナログ電話機、IVR システム、FAX マシン、およびボイスメール システムに接続できます。ステーション ゲートウェイは、FXS ポートを備えています。AS-2、AS-4、および AS-8 モデルは、それぞれ 2 つ、4 つ、および 8 つの VoIP ゲートウェイ チャネルを装備しています。

Cisco AS ゲートウェイは、SGCP を使用して Cisco CallManager と通信します。

Cisco Access Analog Trunk Gateway

アナログ トランク ゲートウェイを使用すると、標準 PSTN セントラル オフィス(CO)、または PBX トランクに Cisco CallManager を接続できます。トランク ゲートウェイは、FXO ポートを備えています。 AT-2、AT-4、および AT-8 モデルは、2 つ、4 つ、および 8 つの VoIP ゲートウェイ チャネルを装備しています。シグナリング タイプは、ループ スタートです。

Cisco AT ゲートウェイは、SGCP を使用して Cisco CallManager と通信します。

Cisco VG248 Analog Phone Gateway

Cisco VG248 Analog Phone Gateway は、19 インチ ラックに設置されるスタンドアロン型 48-FXS ポート製品です。このゲートウェイを使用すると、多数の構内アナログ電話機や FAX マシン、モデム、ボイスメール システム、およびスピーカフォンなどを、1 つの Cisco CallManager クラスタに登録することができます。

Cisco VG248 Analog Phone 接続性

Cisco VG248 Analog Phone Gateway は、Skinny Client Control Protocol を使用して Cisco CallManager と通信し、次の機能をサポートできます。

コール転送

Conference

コール ウェイティング(発信側番号表示機能付き)

保留(保留通話者間の切り替えを含む)

保留音楽

自動転送(Call forward all)

ボイスメールに全コール送信

Group call pickup

ボイスメールのメッセージ受信のインディケータ

短縮ダイヤル(最大 9 個の短縮ダイヤル番号)

リダイヤル

Cisco fax relay

Cisco CallManager から利用できるダイナミック ポートおよびデバイス ステータス

Cisco VGC Phone Device Types

Cisco VG248 のすべてのポートとユニットは、Cisco CallManager では、デバイス タイプ「Cisco VGC Phone」の独自のデバイスとみなされます。Cisco CallManager は、各ポートを電話機として認識し、設定します。

Fax and Modem Connectivity

Cisco VG248 は、従来のファクス マシンとモデムをサポートします。ファックス マシンを使用する場合、Cisco VG248 は Cisco fax-relay テクノロジーにより、音声コールが使用する帯域幅より狭い帯域幅で、高い信頼性を維持しながら、ファックスをネットワークに転送します。

Cisco VG248 には、任意のモデムを接続できます。

ボイスメールの接続性

Cisco VG248 は、48 本のアナログ回線に接続されているすべてのコールに対して、SMDI 形式によるコール情報を生成します。また、他の Cisco VG248 から、または従来の PBX から、ボイスメール システムに SMDI をパスします。メッセージ受信のインディケータに対するどのコマンドも、Cisco CallManager や任意の付加 SMDI ホストに送られます。

このメカニズムにより、SMDI ベースのボイスメール システムが使用される場合、次のような多数の新規の設定が可能になります。

Cisco CallManager と従来の PBX 間で単一のボイスメール システムを共有することが可能。

ボイスメールと Cisco VG248 が集中型コール処理モデル内でリモートで機能することが可能。

クラスタごとに 1 つの Cisco VG248 を使用することにより、複数のクラスタが単一のボイスメール システムを使用することが可能。

Cisco CallManager ではなく Cisco VG248 が SMDI を生成するので、単一のクラスタごとに複数のボイスメール システムを設定。

Cisco VG248 Time Device

Cisco VG248 は、パワーサイクルや再起動に関連するリアルタイムのクロックを内蔵しています。このクロックは、Cisco CallManagerから受信する DefineDateTime skinny メッセージに含まれている日付と時刻により設定されます。クロックは、パワーサイクルや再起動の後に DefineDateTime メッセージで設定されますが、その後は、1 時間に 1 回設定されます。

リアルタイム クロックは、工場からは未設定で出荷されています。クロックは、デバイスが最初に Cisco CallManager に設定されたときに設定されます。

Cisco VG248 設定ファイルの更新

Cisco VG248 は、TFTP サーバに照会してデバイスの設定ファイルに対してアクセスします。設定ファイルは、Cisco VG248 の設定が Cisco CallManager 経由で変更されると、更新されます。

詳細については、『 Cisco CallManager アドミニストレーション ガイド 』の 「ゲートウェイの設定」 の項と 「Cisco IP Phone の設定」 の項、および『 Cisco VG248 Analog Phone Gateway Software Configuration Guide 』を参照してください

Cisco Catalyst 4000、および Catalyst 6000 音声ゲートウェイ モジュール

Cisco Catalyst 4000、および Catalyst 6000 ファミリー スイッチに使用可能ないくつかのテレフォニー モジュールは、テレフォニー ゲートウェイの役目をします。これらのモジュールを使用すると、既存の Cisco Catalyst 4000、または Catalyst 6000 ファミリー デバイスを使用して、ネットワーク内で IP テレフォニーをインプリメントできるようになります。

ラインカードである Catalyst 6000 音声ゲートウェイは、任意の Cisco Catalyst 6000、または Catalyst 6500 シリーズ スイッチに取り付けることができます。Catalyst 4000 Access Gateway Module は、任意の Catalyst 4000 または Catalyst 4500 シリーズ スイッチに取り付けることができます。

Cisco Catalyst 6000 8 Port Voice T1/E1 and Services モジュール

Cisco Catalyst 6000 8-Port Voice T1/E1 and Services モジュールは、次の機能を備えています。

8 個のポートは、次の機能を提供

PSTN とのデジタル T1/E1 接続(DT-24+/DE-30+ と同じ機能を持つ T1/E1-PRI または T1-CAS)

トランスコーディングと電話会議用の DSP リソース

Cisco CallManager との MGCP インターフェイス

どちらのポート タイプが設定されるかに応じて、ポートは、T1/E1 インターフェイスの役目をするか、トランスコーディングまたは電話会議をサポートします。


) どちらのブレードも、任意のポート上で DSP 機能をサポートします。しかし、T1 ブレードは、E1 ポート用に設定できません。また、E1 ブレードは、T1 ポート用に設定できません。


ユーザは、各ポートを T1/E1 接続に使用するか、音声サービス用のネットワーク リソースとして使用するかを自由に選択できます。

Cisco Catalyst 6000 24 Port FXS Analog Interface Module

Cisco Catalyst 6000 24 Port FXS Analog Interface Module は、次の機能を備えています。

24 ポート RJ-21 FXS モジュール

V.34/V.90 モデム、ボイスメール、IVR、POTS

Cisco fax relay (T.38 Phase 2)

Cisco CallManager との MGCP インターフェイス

Catalyst 6000 24 Port FXS Analog Interface Module は、アナログ電話機、会議室のスピーカフォン、および FAX マシンとの接続用に、24 個の FXS ポートを備えています。また、従来のボイスメール システムにも接続できます。SMDI を使用すると、これらのポートをボイスメール内線番号に関連付けることができます。

FXS モジュールは、従来のアナログ デバイスを IP ネットワークに接続できるようにします。FXS モジュールにより、アナログ デバイスは、トール バイパス アプリケーション用の IP ネットワーク インフラストラクチャを利用し、IP Phone や H.323 エンド ステーションなどのデバイスと通信できます。またこのモジュールは、IP WAN 上で圧縮 FAX 伝送をできるようにする fax relay もサポートし、他のデータ アプリケーション用に貴重な WAN 帯域幅を保持します。

Communication Media Module

Communication Media Module には、次のインターフェイスおよびサービス モジュールを設定できます。

PSTN または PBX 接続用には、6 ポートT1 インターフェイス モジュール

PSTN または PBX 接続用には、6 ポートE1 インターフェイス モジュール

POTS テレフォニー デバイスの接続用には、24 の FXS インターフェイス モジュール

Cisco Catalyst 4000 Access Gateway Module

Cisco Catalyst 4000 Access Gateway Module は、次のテレフォニー機能を備えています。

FXS、FXO、または E&M 用の 6 個のポート

T1-PRI、T1-CAS、または E1-PRI 用の 2 個の T1/E1 ポート

Cisco CallManager との MGCP インターフェイス

Cisco Catalyst 4224 Access Gateway Module

Cisco Catalyst 4224 Access Gateway Module は、次の機能を備えています。

FXS 用の 8 個のポート

サポートされているプロトコルとインターフェイス タイプ。次のタイプを含みます。

T1-PRI、E1-PRI、T1-CAS、E1-CAS R2、ISDN BRI、および FXO

Cisco CallManager との MGCP インターフェイス

ICS77XX ゲートウェイ

Cisco Integrated Communications System (ICS) 7750 は、統合通信プラットフォームであり、重要なデータ、および統合された音声/データ アプリケーションやサービス(IP テレフォニー、コンテント デリバリ ネットワーキング、マルチサービス ルーティングなどを含む)を簡単かつ迅速に配置し、管理できるようにします。

このシステムは、統合メッセージング、統合 Web コール センター、データと音声のコラボレーション、およびネットワーク化されたビデオなどの強力なアプリケーションを迅速に配置するための、経済性に優れたプラットフォームを企業に提供します。

Cisco ICS 7750 では、データ、音声、およびビデオを送達するのに必要なすべての要素が、1 つのシャーシ内に備えられています。たとえば、Cisco IOS ソフトウェアに基づくマルチサービス ルータ/音声ゲートウェイ カード、主要な音声アプリケーションを実行するアプリケーション サーバ カード、コール処理ソフトウェア、統合 Web ベース システム管理ソフトウェア、Catalyst 3524-PWR XL スイッチなどのデータ スイッチとの接続用のデータ スイッチング インターフェイス カード、およびシステムの状態をモニタするカードです。

Cisco ICS7750 は、マルチサービス ルート プロセッサ(MRP)カードを使用して、マルチサービス ルータと H.323 対応音声ゲートウェイの機能を提供します。リリース 2.0.0 では、Analog Station Interface(ASI)カードに、高密度アナログ FXS ポートに対するサポートが追加されます(8 ポートおよび 16 ポートのバージョンが入手可能です)。

H.323 ゲートウェイ

H.323 デバイスは、H.323 通信標準に準拠し、LAN およびその他のパケット交換網を介したビデオ会議を可能にします。 H.323 をサポートするサード パーティ製 H.323 デバイス、またはその他の Cisco デバイス(たとえば、Cisco 2600 シリーズ、3600 シリーズ、または 5300 シリーズのゲートウェイ)をビデオ会議に追加できます。

Cisco IOS H.323 ゲートウェイ

Cisco IOS H.323 ゲートウェイ(たとえば、Cisco 2600、3600、1750、3810 V3、7200、7500、AS5300、および VG200)は、すべてのルーティング機能を備えています。サポートされている音声ゲートウェイの機能と設定については、ゲートウェイ タイプごとの資料を参照してください。

音声ゲートウェイ モデルの要約

表 34-1 では、 Cisco CallManager がサポートしている Cisco 音声ゲートウェイを要約しています。また、ゲートウェイ コントロール プロトコル、トランク インターフェイス、およびポート タイプについての情報も記載しています。

 

表 34-1 サポートされている音声ゲートウェイ、プロトコル、トランク インターフェイス、およびポートの要約

ゲートウェイ モデル
ゲートウェイ コントロール プロトコル
トランク インターフェイス
ポート タイプ
Cisco IOS 統合ルータ

Cisco 1750

H.323 (H.225)

FXS

FXO

POTS

ループ スタートまたはグラウンド スタート

Cisco 3810 V3

H.323 (H.225)

T1-CAS

E1-CAS

T1-CAS

E1-CAS

Cisco 2600

MGCP または H.323

FXS

FXO

T1-PRI

T1-CAS

E1-PRI

POTS

ループ スタートまたはグラウンド スタート

T1-PRI

E&M

E1-PRI

Cisco 3600

MGCP または H.323

FXS

FXO

T1-PRI

T1-CAS

E1-PRI

POTS

ループ スタートまたはグラウンド スタート

T1-PRI

E&M

E1-PRI

Cisco 7200

H.323 (H.225)

T1/E1-CAS

T1/E1-PRI

T1/E1-CAS

T1/E1-PRI

Cisco 7500

H.323 (H.225)

T1/E1-CAS

T1/E1-PRI

T1/E1-CAS

T1/E1-PRI

Cisco AS5300

H.323 (H.225)

T1/E1-CAS

T1/E1-PRI

T1/E1-CAS

T1/E1-PRI

Cisco スタンドアロン音声ゲートウェイ

Cisco Voice Gateway 200 (VG200)

MGCP または H.323

FXO

FXS

T1-PRI

T1-CAS

E1-PRI

ループ スタートまたはグラウンド スタート

POTS

T1-PRI

E&M

E1-PRI

Cisco Access Digital Trunk Gateway DE-30+

MGCP

E1-PRI

E1-PRI

Cisco Access Digital Trunk Gateway DT-24+

MGCP

T1-PRI

T1-CAS

T1-PRI

E&M、ループ スタート、グラウンド スタート

Cisco Access Analog Trunk Gateway (AT-2、AT-4、AT-8)

SGCP

FXO

ループ スタート

Cisco Access Analog Station Gateway (AS-2、AS-4、AS-8)

SGCP

FXS

POTS

Cisco VG248 Analog Phone Gateway

Skinny Client Control Protocol

FXS

POTS

Cisco Catalyst 音声ゲートウェイ モジュール

Catalyst 4000 Access Gateway Module (WS-X4604-GWY)

MGCP または H.323

FXS

FXO

T1-CAS

POTS

ループ スタートまたはグラウンド スタート

E&M

Cisco Catalyst 6000 8-Port Voice T1 and Services モジュール (WS-X6608-T1)

MGCP

T1-PRI

T1-CAS

T1-PRI

E&M、ループ スタート、グラウンド スタート

Cisco Catalyst 6000 8-Port Voice E1 and Services モジュール (WS-X6608-E1)

MGCP

E1-PRI

E1-PRI

Cisco Catalyst 6000 24-Port FXS Analog Interface モジュール

MGCP

Foreign Exchange Station (FXS)

POTS

Communication Media Module

MGCP

FXS

T1-PRI

T1-CAS

E1-PRI

POT

T1-PRI

E&M

E1-PRI

Cisco ICS ゲートウェイ

Cisco ICS77XX-MRP2xx

MGCP または H.323

FXS

FXO

T1-PRI

T1-CAS

E1-PRI

POTS

ループ スタートまたはグラウンド スタート

T1-PRI

E&M

E1-PRI

Cisco ICS77XX-ASI81

MGCP または H.323

FXS

FXO

T1-PRI

T1-CAS

E1-PRI

POTS

ループ スタートまたはグラウンド スタート

T1-PRI

E&M

E1-PRI

Cisco ICS77XX-ASI160

MGCP

FXS

FXO

POTS

ループ スタートまたはグラウンド スタート

ゲートウェイ、ダイヤル プラン、およびルート グループ

PSTN、ルート グループ、およびグループ特有のゲートウェイにアクセスまたはコールするには、ダイヤル プランを使用します。Cisco IP Telephony Solution 内で使用されるゲートウェイが異なると、ダイヤル プランが設定される場所が異なります。

Skinny ゲートウェイと MGCP ゲートウェイの両方のダイヤル プラン情報は、Cisco CallManager 内に設定します。

一般に、H.323 ベースの Cisco IOS ソフトウェア ゲートウェイのダイヤル プラン設定は、Cisco CallManager 内に設定して、そのゲートウェイにアクセスします。ダイヤル ピアの場合は、ゲートウェイ内に設定して、コールをゲートウェイ外にパスします。

ルート グループは、1 つ以上のゲートウェイを指し、preference に基づいてコール ルーティング用のゲートウェイを選択できます。ルート グループは、すべてのコールをプライマリ デバイスに伝送し、プライマリが使用できないときは、セカンダリ デバイスを使用できます。ルート グループは、事実上トランク グループの働きをします。1 つ以上のルート リストが、同じルート グループを指すことができます。所定のルート グループ内のすべてのデバイスは、パスや数字の処理などの同じ特性を共有します。ルート グループが実行する数字処理は、ルート パターンで実行された数字処理を上書きすることができます。

ゲートウェイに関連した設定情報により、実際のコール発信方法が指定されます。

H.323 ゲートウェイ ではなく H.323 トランクを、ゲートキーパによって制御されるように設定できます。詳細は、「Cisco CallManager 内でのゲートキーパとトランクの設定」を参照してください。つまり、H.323 デバイスにコールが発信される前に、そのデバイスを、ゲートキーパに正常に照会しておく必要があります。

着信コールと発信コール用の複数のクラスタは、H.323 トランクを共用できます。しかし、MGCP ベース、および SGCP ベースのゲートウェイは、1 つの Cisco CallManager クラスタに専用のままです。

ゲートウェイのフェールオーバーとフェールバック

ここでは、Cisco 音声ゲートウェイがフェールオーバーとフェールバックをどのように処理するかを説明します。

MGCP ゲートウェイ

MGCP ゲートウェイは、Cisco CallManager グループに従ってまとめられ、そのゲートウェイに割り当てられているデバイス プールに対して定義されている、Cisco CallManager のリストを受け取ります。Cisco CallManager グループには、ゲートウェイが使用する 1 台、2 台、または 3 台の Cisco CallManager が、優先順位順にリストされています。Cisco CallManager #1 に障害が発生すると、Cisco CallManager #2 が使用されます。#1 および #2 に障害が発生すると、#3 が使用されます。

フェールバックは、ゲートウェイが 2 番目または 3 番目の Cisco CallManager にフェールオーバーするときに、優先順位の高い Cisco CallManager を回復するプロセスです。Cisco MGCP ゲートウェイの場合、優先順位の高い Cisco CallManager が定期的にチェックされ、状況が調べられ、作動可能であると判別されると、再び使用可能のマークが付けられます。次にゲートウェイは、すべてのコールがアイドル状態になるときか、24 時間以内のどちらかの早い時点で、優先順位が一番高く使用可能な Cisco CallManager に戻ります。管理者は、フェールバックを強制することができます。これを行うには、優先順位が低い Cisco CallManager を停止する(コールが保持される)か、ゲートウェイを再起動します(コールが終了する)。

IOS H.323 ゲートウェイ

Cisco IOS Release 12.1(2)T では、 dial-peer コマンドと voice class コマンドのいくつかの機能拡張を使用して、Cisco IOS ゲートウェイが、冗長化された Cisco CallManager をサポートできるようになりました。新しい h225 tcp timeout seconds コマンドは、Cisco IOS ゲートウェイが H.323 コールのセットアップ用に H.225 制御接続を確立するのに要する時間を指定します。Cisco IOS ゲートウェイは、プライマリ Cisco CallManager との H.225 接続を確立できない場合、別の dial-peer ステートメントで指定された 2 番目の Cisco CallManager を試行します。Cisco IOS ゲートウェイは、次の最高の preference 設定値を指定する dial-peer ステートメントにシフトします。

次の例は、H.323 ゲートウェイのフェールオーバー設定を示しています。

interface Loopback0
ip address 1.1.1.1 255.255.255.0
voip-gateway voip bind srcaddr 1.1.1.1
dial-peer voice 101 voip
destination-pattern 1111
session target ipv4:10.1.1.101
preference 0
voice class h323 1
dial-peer voice 102 voip
destination-pattern 1111
session target ipv4:10.1.1.102
preference 1
voice class h323 1
voice class h323 1
h225 timeout tcp establish 3
 

) トラブルシューティングとファイアウォールの設定を簡単にするために、コールのセットアップ時に H.323 に常に特定のソース IP アドレスを使用させるように、新しい voip-gateway voip bind srcaddr コマンドを使用するようにお勧めします。このコマンドを使用しない場合、セットアップ時に使用されるソース アドレスが、プロトコル(RAS、H.225、H.245、または RTP)に応じて異なる場合があります。


SGCP ゲートウェイ

SGCP ゲートウェイは、Cisco CallManager の冗長性、フェールオーバー、およびフェールバックに対しては、MGCP ゲートウェイと同様に動作します。

Cisco VG248 Analog Phone Gateway

Cisco VG248 Analog Phone Gateway は、クラスタリングとフェールオーバーに対する Skinny Client Control Protocol をサポートしています。

ゲートウェイの設定チェックリスト

表 34-2 は、Cisco CallManager でゲートウェイを設定するのに必要な手順の概要を、関連した手順とトピックの参照先と一緒に記載しています。

 

表 34-2 ゲートウェイの設定チェックリスト

設定ステップ
手順および関連トピック

ステップ 1

ゲートウェイ、または音声ゲートウェイ モジュールをネットワークにインストールし、設定します。

設定するゲートウェイのモデルのインストレーション ガイドおよびコンフィギュレーション ガイドを参照してください。

ステップ 2

Cisco CallManager と動作するようにゲートウェイを設定するために必要な情報、および PSTN、または IP 非対応の外部テレフォニー デバイスとのトランク インターフェイスを設定するのに必要な情報を収集する。

Cisco CallManager アドミニストレーション ガイド 』の 「ゲートウェイの設定値」

Cisco CallManager アドミニストレーション ガイド 』の 「ポートの設定値」

ステップ 3

ゲートウェイ上で、必要な設定手順を実行します。

設定するゲートウェイ モデルの音声フィーチャ ソフトウェアのコンフィギュレーション ガイド、または Cisco IOS マニュアルを参照してください。

ステップ 4

Cisco CallManager Administration にゲートウェイを追加し、設定します。

Cisco CallManager アドミニストレーション ガイド 』の 「Cisco CallManager へのゲートウェイの追加」

ステップ 5

ゲートウェイ上でポートを追加し、設定します。

Cisco CallManager アドミニストレーション ガイド 』の 「ポートの設定値」

ステップ 6

Cisco VG248 Analog Phone Gateway を追加し、設定する。

Cisco CallManager アドミニストレーション ガイド 』の 「Cisco VG248 Analog Phone Gateway の追加」

Cisco CallManager アドミニストレーション ガイド 』の 「Cisco IP Phone の設定」

ステップ 7

FXS ポートの場合、電話番号を追加します(該当する場合)。

Cisco CallManager アドミニストレーション ガイド 』の 「電話番号の追加」

Cisco CallManager アドミニストレーション ガイド 』の 「電話番号の設定値」

ステップ 8

コールを PSTN またはその他の宛先に転送するために、ゲートウェイ用のダイヤル プランを設定します。

この設定には、Cisco CallManager でのゲートウェイ用のルート グループ、ルート リスト、およびルート パターンのセットアップが含まれる場合があります。また、一部のゲートウェイの場合は、ゲートウェイ自体でのダイヤル プランの設定も含まれます。

『Cisco IP Telephony Network Design Guide』

ステップ 9

ゲートウェイをリセットして、設定値を適用します。

Cisco CallManager アドミニストレーション ガイド 』の 「ゲートウェイのリセットと再起動」


ヒント ゲートウェイ デバイス用のデフォルトの Web ページに到達するには、そのゲートウェイの IP アドレスを使用できます。ハイパーリンクを
url = http://www.x.x.x.x/ にしてください。ここで、x.x.x.x. は、デバイスのドット形式の IP アドレスです。各ゲートウェイの Web ページには、デバイスの情報、およびゲートウェイのリアルタイムの状況が記載されています。


参考情報

関連トピック

Cisco CallManager アドミニストレーション ガイド 』の 「Cisco CallManager へのゲートウェイの追加」

Cisco CallManager アドミニストレーション ガイド 』の 「ゲートウェイの設定値」

Cisco CallManager アドミニストレーション ガイド 』の 「ポートの設定値」

Cisco CallManager アドミニストレーション ガイド 』の 「電話番号の設定値」

参考資料

『Cisco IP Telephony Network Design Guide』

『Configuring Cisco IP Telephony Voice Gateways』

『Implementing Fax Over IP on Cisco Voice Gateways』

『Cisco VG248 Analog Phone Gateway Software Configuration Guide』

『Cisco VG248 Analog Phone Gateway Hardware Installation Guide』