Cisco Unified CDR Analysis and Reporting アドミニストレーション ガイド
CDR の概要
CDR の概要
発行日;2012/02/02 | 英語版ドキュメント(2010/02/22 版) | ドキュメントご利用ガイド | ダウンロード ; この章pdf , ドキュメント全体pdf (PDF - 4MB) | フィードバック

目次

CDR の概要

CDR データの定義

CAR データベースのアップグレード

関連資料

その他のシスコ製品マニュアル

CDR データの定義

コール詳細レコード(CDR)は、着信番号、発信番号、コールが開始された日付と時刻、コールが接続された時刻、およびコールが終了した時刻の詳細情報を示します。コール管理レコード(CMR)は、診断レコードとも呼ばれ、ジッタ、損失パケット、コール中に送受信されたデータの量、および遅延の詳細情報を示します。CDR データは、CDR と CMR を集めてまとめたものです。単一のコールで、複数の CDR および CMR が生成される場合があります。Cisco Unified Communications Manager は、CDR および CMR 内の各コールに関する情報を記録します。CDR と CMR は、総称として CDR データとして知られており、CAR の基本的な情報ソースとして機能します。

Cisco CDR Agent サービスは、Cisco Unified Communications Manager が生成した CDR ファイルと CMR ファイルをローカル ホストから CDR リポジトリ ノードに転送します。CDR リポジトリ ノードでは、CDR Repository Manager サービスが SFTP 接続を介して実行されています。SFTP 接続が切断されると、Cisco CDR Agent サービスは、接続が確立されるまで CDR リポジトリ ノードとの接続を試み続けます。Cisco CDR Agent サービスは、CDR リポジトリ ノードとの接続が再開されると、溜まっていたすべての CDR ファイルを送信します。CDR Repository Manager サービスは、CDR ファイルと CMR ファイルを保守し、CMR と CDR に使用するディスク空間を確保し、最大 3 つの設定済みの宛先にファイルを送信し、各宛先への配信結果を追跡します。CAR は、CDR Repository Manager サービスが作成したディレクトリ構造内の CDR/CMR ファイルにアクセスします。

ユーザが設定したコール量の上限と下限の設定は、CDR リポジトリに割り当てられる、総ディスク空間に対する割合(%)を指定します。CDR リポジトリ フォルダの下で保持されているフォルダは、コール量の上限と下限の割合(%)に寄与しますが、コール量の上限に達しても、Log Partition Monitoring がそのフォルダを削除することはありません。コール量の上限に達すると、CDR Repository Manager は、コール量の下限に達するまで処理済みの CDR ファイルを削除するか、または下限に達しない場合は処理済みの CDR ファイルをすべて削除します。処理済みの CDR をすべて削除してもコール量の下限に達しない場合、削除はそこで停止します。システムが最大ディスク割り当てに達するまで、CDRHighWaterMarkExceeded アラームが発生します。最大ディスク割り当てに達すると、システムは、ディスク使用量がコール量の上限を下回るまで、未配信のファイルを削除し、さらに保持期間内のファイルを古いファイルから順に削除していきます。このシナリオの CDRMaximumDiskSpaceExceeded アラームが繰り返し発生する場合は、ディスク割り当てを増やすか、または保持日数を短くしてください。

これらのアラームに関する情報は、CDR Repository Alarm Catalog(CDRRepAlarmCatalog)にあります。このカタログに含まれているアラーム/アラートを 表 24-1 に示します。

これらのアラームを設定するには、[Cisco Unified Serviceability] > [Alarm] > [Configuration] > [CDR Services] に移動します。

 

表 24-1 CDR Repository Alarm Catalog

名前
重大度
説明

CDRFileDeliveryFailed

ERROR_ALARM

SFTP による CDR ファイルの外部課金サーバへの配信が失敗しました。

CDRAgentSendFileFailed

ERROR_ALARM

CDR Agent が、Cisco Unified Communications Manager クラスタ内で CDR ファイルを Cisco Unified CM ノードから CDR リポジトリ ノードに送信することができません。

CDRHWMExceeded

WARNING_ALARM

CDR ファイルのコール量の上限(HWM)に達して、正常に配信された CDR ファイルの一部が削除されました。

CDRMaximumDiskSpaceExceeded

CRITICAL_ALARM

CDR ファイルのディスク使用量が最大ディスク割り当てを超過しました。ディスク使用量を減らすために、未配信のファイルが一部削除された可能性があります。

CDRFileDeliveryFailureContinues

ERROR_ALARM

SFTP による CDR ファイルの配信が、再試行で失敗しました。

CDRAgentSendFileFailureContinues

ERROR_ALARM

CDR Agent が、再試行で CDR ファイルを Cisco Unified CM ノードから CDR リポジトリ ノードに送信することができません。

これらのアラームと推奨される措置の詳細については、[Cisco Unified Serviceability] > [Alarm] > [Definitions] > [CDRRepAlarmCatalog] にあるアラーム定義を参照してください。

CDR サービスとアラームの詳細については、『 Cisco Unified Serviceability Administration Guide を参照してください。

CAR データベースのアップグレード

Cisco Unified Communications Manager 4.x からアップグレードした場合は、Cisco Unified Communications Manager によって Cisco Unified Communications Manager 4.x CAR データベースの内容が CSV ファイルに保存されます。Cisco Unified Communications Manager 4.x CAR データベースは、CDR 情報の一部を保持しています。Cisco Unified Communications Manager 4.x CDR データには、CDR に関する完全な情報が格納されています。このデータベースは、移行されません。データ移行ツールは、CAR データベースを移行させるのに、CAR データベースの CSV ファイルを使用します。CSV ファイルは、/common/download/windows/car ディレクトリに保存されます。事前生成レポートは、/common/download/windows/pregenerated データベースに格納されます。Cisco Unified Communications Manager 5.x 以降のリリースには対応する CDR データベースが存在しないため、完全な CDR データが Cisco Unified Communications Manager 5.x、6.x、7.x のシステムに移行されることはありません。Cisco Unified Communications Manager 5.x、6.x、および 7.x の CAR データベース スキーマは、完全な CDR 情報が格納されるように拡張されていますが、それは Cisco Unified Communications Manager 5.x、6.x、または 7.x のシステムで生成された新しい CDR についてだけです。


) Cisco Unified Communications Manager 5.x、6.x、および 7.x で実行されるバージョンの CAR には、Cisco Unified Communications Manager 4.x ART データベース内で設定されている ART データベース寿命が経過した CDR は保持されません。ART データベース寿命は、ART の [Configure Automatic Database Purge] ウィンドウで設定されます。デフォルトの ART データベース寿命は、180 日間です。ART データベース寿命が 180 日間より長い場合でも、Cisco Unified Communications Manager 5.x、6.x、および 7.x での CAR データベースは、データを 180 日間しか保持しません。一方、ART データベース寿命が 180 日間より短い場合は、移行後、指定された寿命の制限内のデータだけが Cisco Unified Communications Manager 5.x、6.x、または 7.x CAR データベース内に保持されます。180 日以上古いレコードを移行した場合、それらのレコードはアップグレード後にただちに削除されます。


Cisco Unified Communications Manager インストール プログラムは、Data Migration Assistant(DMA)TAR ファイル内の CSV ファイルからアップグレードされたシステム上の CAR データベースへの CAR レコードの移行の期間を制限します。移行期間は、60 分間です。割り当てられた期間内で最も多くの CSV ファイルを移行できるようにするために、CAR のレコード移行には次のステップが使用されます。

データ移行は、tbl_billing_data CSV ファイルから CAR データベースの tbl_billing_data テーブルへの課金レコードの移行で開始します。データ移行は、CSV ファイル内の最も新しいレコードで開始し、最も古いレコードに向かって処理されていきます。課金データの移行は、移行する課金レコードがなくなるか、または移行期間が 60 分に達したところで停止します。

課金データが移行された後に時間が残っていた場合は、データ移行は、tbl_billing_error CSV ファイルから CAR データベースの tbl_billing_error テーブルへのエラー レコードの移行に進みます。データ移行は、CSV ファイル内の最も新しいレコードで開始し、最も古いレコードに向かって処理されていきます。移行される各エラー レコードに対して、CAR は、tbl_error_id_map CSV ファイルにある error_record_id に対応するデータを CAR データベースの tbl_error_id_map テーブルに移行します。このアクションにより、エラー レコード データの移行の tbl_error_id_map 内のデータとの一貫性が保たれます。エラー レコード データの移行は、移行するエラー レコードがなくなるか、または移行期間が 60 分に達したところで停止します。

移行プロセス中の任意の時点で 60 分間の移行時間制限に達すると、CAR データ移行は終了し、CAR データベースの tbl_system_preferences が、アップグレードされたシステム データベース内にあるデータを反映するように更新されます。


) Microsoft Windows バージョンの Cisco Unified Communications Manager システムから Cisco Unified Communications Manager Business Edition システム(Linux を実行)にアップグレードすることはできません。ただし、Windows バージョンの Cisco Unified Communications Manager をスタンドアロン Cisco Unity Connection システムと統合させることは可能です。この特定の状況にある場合、CAR インストール プログラムはこのオプションを検出します。CAR は、Cisco Unity Connection システムではサポートされておらず、インストールされません。CAR がインストールされないと、Cisco Unified Communications Manager Administration は、Cisco Unified Serviceability からの CAR Web Service と CAR Scheduler のアクティブ化、非アクティブ化、開始、停止、再開始を行うことができません。


その他のシスコ製品マニュアル

『Cisco Unified Communications Operating System Administration Guide』

『Cisco Unified Serviceability Administration Guide

Cisco Unified Communications Manager Call Detail Records Administration Guide