Cisco Unified CallManager 新規および変更情報ガイド Release 5.1(1)
Cisco Unified CallManager の音声 ゲートウェイについて
Cisco Unified CallManager の音声ゲートウェイについて
発行日;2012/01/16 | ドキュメントご利用ガイド | ダウンロード ; この章pdf , ドキュメント全体pdf (PDF - 5MB) | フィードバック

目次

Cisco Unified CallManager の音声ゲートウェイについて

シスコの音声ゲートウェイ

スタンドアロン音声ゲートウェイ

Cisco Voice Gateway 200

Cisco Access Digital Trunk Gateway DT-24+/DE-30+

Cisco VG248 Analog Phone Gateway

Cisco VG224 Analog Phone Gateway

Cisco IAD2400 シリーズ統合型アクセス装置

MGCP BRI コール接続

Cisco Catalyst 4000 および 6000 音声ゲートウェイ モジュール

Cisco Catalyst 6000 8 Port Voice T1/E1 and Services Module

Cisco Catalyst 6000 24 Port FXS Analog Interface Module

Cisco Communication Media Module

Cisco Catalyst 4000 Access Gateway Module

Cisco Catalyst 4224 Voice Gateway Switch

H.323 ゲートウェイ

Cisco IOS H.323 ゲートウェイ

T.38 FAX リレー

アウトバウンド FastStart コール接続

音声ゲートウェイのモデルの要約

ゲートウェイ、ダイヤル プラン、およびルート グループ

ゲートウェイと、そのルート グループおよび電話番号との依存関係レコード

ゲートウェイのフェールオーバーとフォールバック

MGCP ゲートウェイ

IOS H.323 ゲートウェイ

Cisco VG248 Analog Phone Gateway

ゲートウェイ間でのコールの転送

ゲートウェイの設定を使用した転送機能の設定

Call Classification サービス パラメータを使用した転送機能の設定

サービス パラメータを使用した転送機能のブロック

ゲートウェイの設定チェックリスト

MGCP BRI ゲートウェイの設定チェックリスト

参考情報

Cisco Unified CallManager の音声ゲートウェイについて

Cisco Unified CallManager は、シスコ ユニファイド コミュニケーション ゲートウェイにより、非 IP 通信デバイスとの情報交換が可能になります。Cisco Unified CallManager は、いくつかのタイプの音声ゲートウェイをサポートしています。

ここでは、次の内容について説明します。

「シスコの音声ゲートウェイ」

「ゲートウェイ、ダイヤル プラン、およびルート グループ」

「ゲートウェイのフェールオーバーとフォールバック」

「ゲートウェイの設定チェックリスト」

「参考情報」

シスコの音声ゲートウェイ

Cisco Unified CallManager は、いくつかのタイプのシスコ ユニファイド コミュニケーション ゲートウェイをサポートしています。ゲートウェイは、コール制御プロトコルを使用して PSTN またはその他の非 IP 通信デバイス(構内交換機(PBX)など)と情報を交換します。

ゲートウェイが時分割多重(TDM)シグナリングを使用して PSTN またはその他の外部デバイスとどのように情報を交換するかは、トランク インターフェイスが指定します。Cisco Unified CallManager およびシスコ製ゲートウェイでは、さまざまな TDM インターフェイスが使用されますが、サポートされる TDM インターフェイスはゲートウェイのモデルによって異なります。ゲートウェイの選択および設定の詳細については、『 Cisco Unified Communication ソリューション リファレンス ネットワーク デザイン (SRND) 』マニュアルを参照してください。次に、Cisco Unified CallManager がサポートしている使用可能なインターフェイスの一覧を示します。

Foreign Exchange Office(FXO)

Foreign Exchange Station(FXS)

T1 個別線信号方式(CAS)

基本速度インターフェイス(BRI)

T1 PRI:北米 ISDN 一次群速度インターフェイス(PRI)

E1 PRI:欧州 ISDN 一次群速度インターフェイス(PRI)

QSIG:ISDN 標準準拠の Q シグナリング プロトコル

Session Initiation Protocol(SIP)

Cisco Unified CallManager では、E1 CAS をサポートしている H.323 ゲートウェイを使用できます。ただし、ゲートウェイ上に管理者が E1 CAS インターフェイスを設定する必要があります。

IP テレフォニー プロトコルについては、『 Cisco Unified CallManager システム ガイド Release 5.0(4) 』の「IP テレフォニー プロトコルの概要」を参照してください。

以降の各項では、Cisco Unified CallManager がサポートしているゲートウェイの概要を示します。

「スタンドアロン音声ゲートウェイ」

「Cisco Catalyst 4000 および 6000 音声ゲートウェイ モジュール」

「H.323 ゲートウェイ」

スタンドアロン音声ゲートウェイ

この項では、Cisco Unified CallManager がサポートしているスタンドアロンの用途別ゲートウェイ モデルについて説明します。

Cisco Voice Gateway 200

Cisco Unified Communications Voice Gateway(VG200)は、データ ネットワークに接続するための 10/100BaseT イーサネット ポートを備えています。次に、使用可能なテレフォニー接続の一覧を示します。

セントラル オフィスまたは PBX に接続するための FXO ポート(1 ~ 4 ポート)

POTS テレフォニー デバイスに接続するための FXS ポート(1 ~ 4 ポート)

PSTN に接続するための Digital Access T1 ポート(1 ~ 2 ポート)

PSTN に接続するための Digital Access PRI ポート(1 ~ 2 ポート)

Cisco Unified CallManager との MGCP インターフェイスまたは H.323 インターフェイス

MGCP モードでは、T1/E1 PRI、T1 CAS、FXS、および FXO をサポートします(ユーザ側のみ BRI をサポートします)。

H.323 モードでは、T1/E1 PRI、E1/T1 CAS、FXS、および FXO をサポートします。H.323 モードでは、E&M、FAX リレー、および G.711 モデムをサポートします。

MGCP VG200 を従来のボイス メッセージ システムと統合すると、Cisco Unified CallManager でポートをボイスメール ボックスおよびボイスメール接続に割り当てることができます。

Cisco Access Digital Trunk Gateway DT-24+/DE-30+

Cisco Access Digital Trunk Gateway DT-24+/DE-30+ は、次の機能を提供します。

Digital Access PRI(ネットワーク側またはユーザ側)

ウィンクまたは遅延のダイヤル監視を備えた E&M シグナリングをサポートする T1 CAS 接続(DT-24+)

ループスタートまたはグラウンドスタート回線エミュレーションを備えた FXO

Cisco Unified CallManager との MGCP インターフェイス

Cisco VG248 Analog Phone Gateway

Cisco VG248 Analog Phone Gateway は、スタンドアロンの 19 インチ ラックマウント シャーシに 48 の FXS ポートを搭載しています。この製品を使用すると、構内アナログ電話機、FAX マシン、モデム、ボイス メッセージ システム、およびスピーカフォンを単一の Cisco Unified CallManager クラスタに登録できます。

Cisco VG248 Analog Phone Gateway の接続性

Cisco VG248 Analog Phone Gateway は、Skinny Client Control Protocol を使用して Cisco Unified CallManager と情報を交換することで、アナログ電話機用の次の補足サービス機能をサポートします。

コール転送

会議

コール ウェイティング(発信側 ID 表示あり)

保留(保留対象の切り替えを含む)

Music on Hold(保留音)

不在転送

すべてのコールのボイス メッセージ システムへの送信

グループ コール ピックアップ

ボイス メッセージ システムのメッセージ受信のインジケータ

短縮ダイヤル(最大で 9 個の短縮ダイヤル)

前回かけた番号のリダイヤル

Cisco FAX リレー

Cisco Unified CallManager から取得可能なポートおよびデバイスの動的ステータス

Cisco VGC Phone のデバイス タイプ

Cisco VG248 のポートおよびユニットは、Cisco Unified CallManager ではすべてデバイス タイプ「Cisco VGC Phone」の単独デバイスとして表示されます。Cisco Unified CallManager は、各ポートをそれぞれ 1 台の電話機として認識し、設定します。

FAX およびモデムの接続性

Cisco VG248 は、従来の FAX マシンおよびモデムをサポートしています。FAX マシンを使用している場合、Cisco VG248 は Cisco FAX リレーまたはパススルー/アップ スピード テクノロジーのいずれかを使用して、ネットワークを通じて FAX を高い信頼性で伝送します。

パススルー モードを使用すると、任意のモデムを Cisco VG248 に接続できます。

ボイスメールの接続性

Cisco VG248 は、自身に接続された 48 のアナログ回線のいずれかにコールが着信すると、すべてのコールについて、Simplified Message Desk Interface(SMDI)形式を使用してコール情報を生成します。また、他の Cisco VG248 や従来の PBX からの SMDI コール情報をボイス メッセージ システムに渡します。メッセージ受信のインジケータに関するコマンドは、Cisco Unified CallManager およびその他のすべての接続済み SMDI ホストに送信されます。

SMDI ベースのボイス メッセージ システムが使用されている場合は、このメカニズムを通じて、次のような数多くの新しい構成を実現できます。

単一のボイス メッセージ システムを Cisco Unified CallManager と従来の PBX で共有できます。

ボイス メッセージ システムと Cisco VG248 を、中央集中型のコール処理モデルによってリモートで運用できます。

Cisco VG248 をクラスタごとに 1 台ずつ配置すると、単一のボイス メッセージ システムを複数のクラスタで使用できます。

Cisco Unified CallManager ではなく Cisco VG248 が SMDI コール情報を生成するため、単一のクラスタ内に複数のボイス メッセージ システムを設定できます。

Cisco VG248 の時刻デバイス

Cisco VG248 は、電源の再投入や再起動の影響を受けないリアルタイム クロックを内蔵しています。リアルタイム クロックは、このデバイスを Cisco Unified CallManager に初めて登録したときに設定されます。クロックは、Cisco Unified CallManager の送信する DefineDateTime Skinny メッセージを使用して設定されます。電源の再投入または再起動が行われると、Cisco VG248 が Cisco Unified CallManager から DefineDateTime メッセージを受信したときにクロックがリセットされ、以後は 1 時間に 1 回程度リセットされます。

Cisco VG248 の設定ファイルの更新

Cisco VG248 は、TFTP サーバをクエリーして自身の設定ファイルにアクセスします。この設定ファイルは、Cisco VG248 の設定を Cisco Unified CallManager で変更するたびに更新されます。

詳細については、『 Cisco Unified CallManager アドミニストレーション ガイド Release 5.0(4) 』の「ゲートウェイの設定」および「Cisco Unified IP Phone の設定」の項、および『 Cisco VG248 Analog Phone Gateway Software Configuration Guide 』を参照してください。

Cisco VG224 Analog Phone Gateway

Cisco VG224 Analog Phone Gateway は、スタンドアロンの 17 インチ ラックマウント シャーシに 24 の FXS ポートを搭載しています。この製品を使用すると、構内アナログ電話機、FAX マシン、モデム、およびスピーカフォンを Cisco Unified CallManager に登録できます。

このゲートウェイは、SCCP プロトコルと SIP プロトコルをサポートしています。

Cisco IAD2400 シリーズ統合型アクセス装置

Cisco IAD2420 統合型アクセス装置は、インターネット プロトコル(IP)ネットワークおよび非同期転送モード(ATM)ネットワークを通じて、音声、データ、およびビデオのサービスを提供します。Cisco IAD 2420 を使用すると、サービス プロバイダーは、回線交換ネットワークまたはパケット交換ネットワークを通じて、トール品質の音声サービスおよびデータ サービスを配信できます。Cisco IAD2420 は、Cisco Unified CallManager との MGCP インターフェイスを提供し、次の機能をサポートします。

アナログ:POTS テレフォニー デバイス用の FXS ポート、PSTN 接続用の FXO ポート

デジタル:Digital Access PRI サービスおよび Digital Access T1 サービス

MGCP BRI コール接続

ゲートウェイは、BRI ISDN 接続のための公衆電話交換網(PSTN)へのインターフェイスを提供する場合、以前は Cisco Unified CallManager への H.323 シグナリングを使用していました。H.323 プロトコルの使用には、次のような難点があります。

数多くのゲートウェイをプライベート ネットワークに配置し、管理する作業は、すべての H.323 ゲートウェイおよびそのダイヤル プランをゲートウェイ上でプロビジョニングする必要があるため、膨大な時間を必要とします。

IP Phone へのコールで H.323 ゲートウェイが使用されると、メディアのカットスルー時間が非常に長くなるために、音声のクリッピングが発生します。

コール中に、制御を担当している Cisco Unified CallManager に障害が発生すると、コールが接続解除されます。

現在では、Cisco Unified CallManager で Media Gateway Control Protocol(MGCP)ゲートウェイを使用して、PSTN への BRI ISDN 接続を処理し、中央管理型のゲートウェイ インターフェイスを提供できるようになりました。Cisco Unified CallManager は、論理接続を使用して MGCP メッセージおよび ISDN Q.931 メッセージをゲートウェイと交換します。この接続では、MGCP メッセージの交換には User Datagram Protocol(UDP)論理接続を使用し、バックホール ISDN Q.931 メッセージには Transmission Control Protocol(TCP)接続を使用します。

図10-1 は、PSTN に接続するリモート サイト BRI トランク ゲートウェイについて、コール処理を中央集中型にする場合の典型的なシナリオを示しています。PSTN とのコールを BRI トランク経由で発着信する場合、Cisco Unified CallManager と(IOS ルータ ベースの)ゲートウェイは、WAN を通じて ISDN Q.931 メッセージを交換します。

図10-1 MGCP BRI インターフェイスを使用するシナリオのトポロジ

 

Cisco Unified CallManager での MGCP BRI の詳細については、Cisco.com Web サイトにあるドキュメント『MGCP-Controlled Backhaul of BRI Signaling in Conjunction with Cisco Unified CallManager』を参照してください。


) BRI ゲートウェイが MGCP BRI バックホールをサポートするのは、BRI トランクに対してだけです。BRI 電話機および BRI ステーションはサポートされません。IOS ゲートウェイは、Skinny Client Control Protocol を使用する BRI 電話機をサポートしています。


Cisco Catalyst 4000 および 6000 音声ゲートウェイ モジュール

Cisco Catalyst 4000 および 6000 ファミリ スイッチ用のテレフォニー モジュールスイッチのいくつかは、テレフォニー ゲートウェイとして動作します。次の音声ゲートウェイ モジュールを使用すると、既存の Cisco Catalyst 4000 または 6000 ファミリ デバイスを使用してネットワークに IP テレフォニーを実装できます。

ラインカードである Catalyst 6000 音声ゲートウェイ モジュールを、Cisco Catalyst 6000 または 6500 シリーズ スイッチに装着する。

Catalyst 4000 Access Gateway Module を Catalyst 4000 または 4500 シリーズ スイッチに装着する。

Cisco Catalyst 6000 8 Port Voice T1/E1 and Services Module

Cisco Catalyst 6000 8 Port Voice T1/E1 and Services Module は、次の機能を提供します。

次の目的で使用可能な 8 つのポート

PSTN へのデジタル T1/E1 接続(DT-24+/DE-30+ と同じ機能の T1/E1 PRI または T1 CAS)

変換および会議のためのデジタル シグナル プロセッサ(DSP)リソース

Cisco Unified CallManager との MGCP インターフェイス

ボイス メッセージ システムへの接続(T1 CAS を使用)

T1 モジュール上のポートは、T1 接続に使用することも、音声サービス用のネットワーク リソースとして使用することもできる柔軟性を備えています。同様に、E1 モジュールも E1 接続に、またはネットワーク リソースとして使用できるポートを提供します。これらのポートは、T1/E1 インターフェイスとして使用できます。または、変換および会議をサポートするために使用します。


) どちらのモジュールも、すべてのポートで DSP 機能をサポートしますが、T1 モジュールを E1 ポート用に設定することや、E1 モジュールを T1 ポート用に設定することはできません。


FXS ポートを備えた MGCP 制御のシスコ ゲートウェイと同様に、Cisco 6608 T1 CAS ゲートウェイもフックフラッシュ転送をサポートしています。フックフラッシュ転送とは、ボイス メッセージ システムなどのデバイスが別の宛先への転送を実行するための、シグナリング手順です。デバイスが T1 CAS ゲートウェイ経由で Cisco Unified CallManager に接続されている場合、デバイスはフックフラッシュ手順を実行してコールを別の宛先に転送します。Cisco Unified CallManager は、フックフラッシュに応答し、ブラインド転送を使用してコールを移送します。コールの転送が完了すると、最初のコールをデバイスに接続していた音声チャネルは解放されます。


) フックフラッシュ転送をサポートしているのは、E&M T1 ポートだけです。


Cisco Catalyst 6000 24 Port FXS Analog Interface Module

Cisco Catalyst 6000 24 Port FXS Analog Interface Module は、次の機能を提供します。

24 ポート RJ-21 FXS モジュール

V.34/V.90 モデム、ボイス メッセージ システム、IVR、POTS

Cisco FAX リレー

Cisco Unified CallManager との MGCP インターフェイス

Catalyst 6000 24 Port FXS Analog Interface Module は、アナログ電話機、会議室のスピーカフォン、および FAX マシンに接続するための 24 の FXS ポートを備えています。SMDI を使用し、ポートをボイス メッセージ内線に割り当てて、従来のボイス メッセージ システムに接続することもできます。

この FXS モジュールを使用すると、従来のアナログ デバイスを IP ネットワークに接続できます。アナログ デバイスで IP ネットワークのインフラストラクチャを使用すると、通話バイパス アプリケーションを利用したり、SCCP IP Phone や H.323 エンド ステーションなどのデバイスと通信したりできます。この FXS モジュールは FAX リレーもサポートしており、IP WAN 上で FAX の圧縮転送を使用可能にすることや、貴重な WAN 帯域幅を他のデータ アプリケーション用に確保することができます。

Cisco Communication Media Module

Catalyst 6500 のラインカードである Cisco Communication Media Module(CMM)は、組織の既存 TDM ネットワークを IP 通信ネットワークに接続するための T1 および E1 ゲートウェイを提供します。また、PSTN への接続も提供します。Cisco CMM は Cisco Unified CallManager との MGCP インターフェイスを提供するので、管理者は次のインターフェイス モジュールおよびサービス モジュールを設定できます。

PSTN または PBX に接続するための 6 ポート T1 インターフェイス モジュール

PSTN または PBX に接続するための 6 ポート E1 インターフェイス モジュール

POTS テレフォニー デバイスに接続するための 24 ポート FXS インターフェイス モジュール

Cisco Catalyst 4000 Access Gateway Module

Cisco Catalyst 4000 Access Gateway Module は、Cisco Unified CallManager との MGCP ゲートウェイ インターフェイスまたは H.323 ゲートウェイ インターフェイスを提供します。このモジュールでは、次のインターフェイス モジュールおよびサービス モジュールを設定できます。

6 つの FXS および FXO ポート

Digital Access PRI および Digital Access T1 のための 2 つの T1/E1 ポート

Cisco Catalyst 4224 Voice Gateway Switch

Cisco Catalyst 4224 Voice Gateway Switch は、規模の小さい支社を対象とした包括的な単体ソリューションを提供します。オンボードのデジタル シグナル プロセッサ(DSP)を使用して、スイッチング、IP ルーティング、および PSTN 音声ゲートウェイの各サービスを提供します。Catalyst 4224 は 4 つのスロットを備えており、このスロットには、最大で 24 ポートを提供するマルチフレックスの音声および WAN インターフェイス カードを設定できます。これらのポートでは、次の音声機能をサポートできます。

POTS テレフォニー デバイスのための FXS ポート

PSTN 接続のための FXO ポート

Digital Access PRI サービスおよび Digital Access T1 サービスのための T1/E1 ポート

Cisco Catalyst 4224 Access Gateway Switch は、Cisco Unified CallManager との MGCP インターフェイスまたは H.323 インターフェイスを提供します。

H.323 ゲートウェイ

H.323 デバイスは H.323 通信標準に準拠しており、LAN やその他のパケット交換ネットワークを通じたビデオ会議を実現します。管理者は、サードパーティ製の H.323 デバイスや、H.323 をサポートするその他のシスコ製デバイス(Cisco 2600 シリーズ、3600 シリーズ、5300 シリーズのゲートウェイなど)を追加できます。

Cisco IOS H.323 ゲートウェイ

Cisco 2600、3600、1751、1760、3810 V3、7200、7500、AS5300、VG200 などの Cisco IOS H.323 ゲートウェイは、数多くのルーティング機能を備えています。サポートされる音声ゲートウェイ機能および設定については、これらの各ゲートウェイのマニュアルを参照してください。

T.38 FAX リレー

インターネット プロトコル(IP)を使用して Group 3(G3)FAX ドキュメントをリアルタイムで伝送するには、国際電気通信連合電気通信標準化部門(ITU-T)勧告の T.38 FAX リレーを使用します。T.38 標準では、インターネット対応の T.38 ファックス機器および T.38 IP FAX ゲートウェイで使用する IP ネットワーク プロトコルが規定されています。VoIP H.323 のための T.38 FAX リレー機能を使用すると、シスコおよび他社製のゲートウェイに対して、標準準拠の FAX リレー プロトコル サポートが提供されます。

T.38 FAX リレー機能は、複数のシスコ製ゲートウェイで使用できる標準準拠の FAX リレー プロトコルを提供します。T.38 FAX リレー プロトコルは標準に準拠しているため、リアルタイムでの FAX リレー機能を必要とするベンダー混成ネットワークにおいて、シスコ製のゲートウェイおよびゲートキーパーをサードパーティ製の T.38 対応ゲートウェイおよびゲートキーパーと相互運用できます。

Cisco Unified CallManager は、T.38 FAX コールを音声接続を使用して処理します。発信側のゲートウェイは、FAX を送信するときに初期音声コールを確立します。終端のゲートウェイは、応答側の FAX マシンが生成する FAX トーンを検出します。次に、VoIP H.323 コール スタックが H.245 手順を使用して T.38 モード要求を開始します。コールの反対側が T.38 モード要求を認識すると、初期オーディオ チャネルが閉じて T.38 FAX リレー チャネルが開きます。FAX の伝送が完了すると、コールは接続解除されます。

コーデックが一致しない場合や、高速接続手順が利用されている場合に備えて、T.38 FAX リレーで使用するためのトランスコーダをプロビジョニングする必要があります。


) Cisco IP Voice Media Streaming Application Service は、T.38 データ転送をサポートしていません。Cisco IP Voice Media Streaming Application Service が T.38 FAX リレー コールに干渉しないようにするには、Cisco IP Voice Media Streaming Application Service をメディア リソース グループに割り当てて、T.38 コールに関係するどのゲートウェイおよびトランク内でも、そのメディア リソース グループが使用されないようにする必要があります。


アウトバウンド FastStart コール接続

大規模な WAN トポロジ経由で IP Phone から発信されるコールでは、着信側が受話器をオフフックにしてコールに応答すると、音声のクリッピングが発生する可能性があります。コールの確立中は多くの H.245 メッセージが交換されるため、H.323 トランクまたはゲートウェイが Cisco Unified CallManager サーバから分離されている場合、著しい遅延が発生する可能性があります。

FastStart 機能を使用すると、2 つのパーティ間でメディア接続を確立するために必要な情報が、コール確立処理の H.225 の段階で交換され、H.245 メッセージが不要になります。この接続では、コールの確立中にラウンドトリップ WAN 遅延が 1 回発生します。着信側がコールに応答したときに、発信側で音声のクリッピングが発生することはありません。

Cisco Unified CallManager は、H.323 アウトバウンド FastStart コールの確立にメディア ターミネーション ポイント(MTP)を使用します。Cisco Unified CallManager は、MTP を確保して受信チャネルを開き、アウトバウンド FastStart コールを開始します。次に、H.323 高速接続手順によって、FastStart 要素を含んだ SETUP メッセージが着信側エンドポイントに送信されます。この FastStart 要素には、MTP の受信チャネルに関する情報が含まれています。

着信側エンドポイントは、FastStart 要素を含んだ CALL PROCEEDING、PROGRESS、ALERT、または CONNECT の各メッセージを送信して、H.323 高速接続手順を受け入れます。Cisco Unified CallManager は、FastStart 要素を受信するとすぐにメディアを接続して、通常の H.245 メッセージ交換による遅延が発生しないようにします。

着信側エンドポイントは、CONNECT メッセージおよびそれ以前の任意のメッセージで FastStart 要素を返すことによって、H.323 高速接続手順を拒否できます。この場合、Cisco Unified CallManager はコールを通常のコールとして処理し、以降のメディア カットスルーに MTP を使用します。

アウトバウンド FastStart 機能には MTP が必要です。コールの確立中に MTP が使用不能になった場合、コール処理は、FastStart を使用せず、補足サービスなしとして続行されます。すべてのコールで FastStart 方式だけを使用するには、Cisco Unified CallManager サービスのサービス パラメータの[Cluster Wide Parameters (Device-H323)]セクションにある Fail Call If MTP Allocation Fails というサービス パラメータを設定します。このパラメータを True に設定すると、MTP が使用不能の場合はコールが拒否されます。

関連項目

Cisco Unified CallManager アドミニストレーション ガイド Release 5.0(4) 』の「H.323 ゲートウェイの設定値」

音声ゲートウェイのモデルの要約

Cisco Unified CallManager がサポートしているシスコ製の音声ゲートウェイについて、サポートされるシグナリング プロトコル、トランク インターフェイス、およびポート タイプを含めて 表10-1 に要約を示します。

 

表10-1 サポートされる音声ゲートウェイ、プロトコル、トランク インターフェイス、およびポート タイプの概要

ゲートウェイのモデル
サポートされるシグナリング
プロトコル
トランク インターフェイス
ポート タイプ
Cisco IOS 統合型ルータ

Cisco 1751 および Cisco 1760

H.323 および SIP

FXS

ループスタートまたはグラウンドスタート

基本的なコールのみ

FXO

ループスタートまたはグラウンドスタート

E&M

アナログ DID

CAMA

BRI

BRI QSIG

基本的なコールのみ

T1 CAS(E&M、FXS、FXO)

E1 R2

T1/E1 QSIG

基本的なコールのみ

T1/E1 PRI

MGCP

FXS

ループスタートのみ

基本的なコールのみ

FXO

ループスタートまたはグラウンドスタート

発信者 ID なし

BRI

ユーザ側のみ。QSIG サポートなし

T1 CAS(E&M)

T1/E1 QSIG

補足サービス

T1/E1 PRI

Cisco 2600、2600XM シリーズ、2691、3700 シリーズ

H.323 および SIP

FXS

ループスタートまたはグラウンドスタート

FXO

ループスタートまたはグラウンドスタート

基本的なコールのみ

E&M

アナログ DID

CAMA

BRI

BRI QSIG

基本的なコールのみ

T1 CAS(E&M、FXS、FXO)

T1 FGD

E1 CAS

E1 R2

T1/E1 QSIG

基本的なコールのみ

T1/E1 PRI

T1 PRI NFAS

T1 PRI(Megacom/SDN)

T1 ポートごとのみ。コールごと不可

MGCP

FXS

ループスタートのみ

基本的なコールのみ

FXO

ループスタートまたはグラウンドスタート

発信者 ID なし

BRI

2600XM/2691 のみ MGCP BRI をサポート。ユーザ側のみ。QSIG サポートなし

T1 CAS(E&M)

T1/E1 QSIG

補足サービス

T1/E1 PRI

T1 PRI(Megacom/SDN)

コールごと

SCCP

BRI

DoD STE BRI 電話機のみ。シングル B チャネル

Cisco 3600 シリーズ

H.323 および SIP

FXS

ループスタートまたはグラウンドスタート

基本的なコールのみ

FXO

ループスタートまたはグラウンドスタート

E&M

アナログ DID

CAMA

BRI

BRI QSIG

基本的なコールのみ

T1 CAS(E&M、FXS、FXO)

T1 FGD

E1 CAS

E1 R2

T1/E1 QSIG

基本的なコールのみ

T1/E1 PRI

T1 PRI NFAS

T1 PRI(Megacom/SDN)

T1 ポートごとのみ。コールごと不可

MGCP

FXS

ループスタートのみ

基本的なコールのみ

FXO

ループスタートまたはグラウンドスタート

発信者 ID なし

BRI

3640/3660 および一部のインターフェイス カードのみ MGCP BRI をサポート。ユーザ側のみ。QSIG サポートなし

T1 CAS(E&M)

T1/E1 QSIG

補足サービス

T1/E1 PRI

T1 PRI(Megacom/SDN)

コールごと

Cisco 2800 および 3800 シリーズ

H.323 および SIP

FXS

ループスタートまたはグラウンドスタート

基本的なコールのみ

FXO

ループスタートまたはグラウンドスタート

E&M

アナログ DID

CAMA

BRI

BRI QSIG

基本的なコールのみ

T1 CAS(E&M、FXS、FXO)

T1 FGD

E1 CAS

E1 R2

T1/E1 QSIG

基本的なコールのみ

T1/E1 PRI

T1 PRI NFAS

T1 PRI(Megacom/SDN)

T1 ポートごとのみ。コールごと不可

MGCP

FXS

ループスタートのみ

基本的なコールのみ

FXO

ループスタートまたはグラウンドスタート

発信者 ID なし

BRI

ユーザ側のみ。QSIG サポートなし

T1 CAS(E&M)

T1/E1 QSIG

補足サービス

T1/E1 PRI

T1 PRI(Megacom/SDN)

コールごと

SCCP

FXS

Cisco 7200 シリーズ

H.323

T1 CAS(E&M、FXS、FXO)

T1 FGD

E1 R2

T1/E1 QSIG

基本的なコールのみ

T1/E1 PRI

Cisco 5000 シリーズ

H.323 および SIP

T1 CAS(E&M、FXS、FXO)

T1 FGB

T1 FGD

E1 R2

T1/E1 QSIG

基本的なコールのみ

T1/E1 PRI

Cisco スタンドアロン音声ゲートウェイ

Cisco VG224 Analog Gateway

H.323、MGCP、および SIP

FXS

基本的なコールのみ

SCCP

FXS

補足サービス

Cisco VG248 Analog Gateway

SCCP

FXS

補足サービス

Cisco VG200 Gateway

H.323 および SIP

FXS

ループスタートまたはグラウンドスタート

基本的なコールのみ

FXO

ループスタートまたはグラウンドスタート

E&M

アナログ DID

CAMA

BRI

BRI QSIG

T1 CAS(E&M、FXS、FXO)

T1 FGD

E1 CAS

E1 R2

T1/E1 QSIG

基本的なコールのみ

T1/E1 PRI

T1 PRI NFAS

T1 PRI(Megacom/SDN)

T1 ポートごとのみ。コールごと不可

MGCP

FXS

ループスタートのみ

基本的なコールのみ

FXO

ループスタートまたはグラウンドスタート

発信者 ID なし

BRI

2600XM/2691 のみ MGCP BRI をサポート。ユーザ側のみ。QSIG サポートなし

T1 CAS(E&M)

T1/E1 QSIG

補足サービス

T1/E1 PRI

T1 PRI(Megacom/SDN)

コールごと

Cisco Access Digital Trunk Gateway DE-30+

MGCP

E1 PRI

E1 QSIG

補足サービス

Cisco Access Digital Trunk Gateway DT-24+

MGCP

T1 CAS(E&M)

T1 PRI

T1 QSIG

補足サービス

Cisco Access Analog Trunk Gateway(AT-2、AT-4、AT-8)

SCCP

FXO

ループスタート

Cisco Access Analog Station Gateway(AS-2、AS-4、AS-8)

SCCP

FXS

補足サービス

Cisco Catalyst 音声ゲートウェイ モジュール

Cisco Communication Media Module(WS-X6600-24FXS)

MGCP または H.323

FXS

基本的なコールのみ

Cisco Communication Media Module(WS-X6600-6T1)

H.323

T1 CAS(E&M)

T1 PRI

T1 QSIG

基本的なコールのみ

T1 PRI NFAS

MGCP

T1 CAS(E&M)

T1 QSIG

補足サービス

T1 PRI

Cisco Communication Media Module(WS-X6600-6E1)

H.323

E1 PRI

E1 QSIG

基本的なコールのみ

E1 R2

MGCP

E1 PRI

E1 QSIG

補足サービス

Cisco Catalyst 4000 Access Gateway Module(WS-X4604-GWY)

H.323

FXS

ループスタートまたはグラウンドスタート

基本的なコールのみ

FXO

ループスタートまたはグラウンドスタート

T1 CAS

T1/E1 QSIG

基本的なコールのみ

T1/E1 PRI

MGCP

FXS

基本的なコールのみ

FXO

T1 CAS(E&M)

T1/E1 QSIG

補足サービス

T1/E1 PRI

Cisco Catalyst 4224 Voice Gateway Switch

H.323

FXS

基本的なコールのみ

FXO

BRI

T1 CAS

E1 R2

T1/E1 QSIG

T1/E1 PRI

Cisco Catalyst 6000 8 Port Voice T1/E1 and Services Module(WS-X6608-T1)

MGCP

T1 CAS(E&M)

T1 PRI

T1 QSIG

補足サービス

Cisco Catalyst 6000 8-Port Voice T1/E1 and Services Module (WS-X6608-E1)

MGCP

E1 PRI

E1 QSIG

補足サービス

Cisco Catalyst 6000 24 Port FXS Analog Interface Module(WS-X6624-FXS)

MGCP

FXS

ループスタートのみ

基本的なコールのみ

ゲートウェイ、ダイヤル プラン、およびルート グループ

ゲートウェイは、ダイヤル プランを使用して PSTN、ルート グループ、およびグループ固有のゲートウェイにアクセスまたは発信します。シスコ ユニファイド コミュニケーション ソリューション内部のゲートウェイでは、それぞれ別の場所で設定される次のダイヤル プランが使用されます。

Skinny ゲートウェイと MGCP ゲートウェイの両方に使用されるダイヤル プランの情報は、Cisco Unified CallManager で設定します。

H.323 準拠の Cisco IOS ソフトウェア ゲートウェイにアクセスするためのダイヤル プランは、Cisco Unified CallManager で設定します。ダイヤル ピアは、H.323 準拠ゲートウェイからコールが発信されるようにゲートウェイで設定します。

ルート グループは、1 つまたはそれ以上のゲートウェイをポイントしており、コール ルーティングのためのゲートウェイを優先順位に基づいて選択できます。ルート グループは、すべてのコールをプライマリ デバイスに転送し、プライマリ デバイスが使用不能の場合はセカンダリ デバイスを使用することで、トランク グループとして機能できます。1 つまたはそれ以上のルート リストで、同じルート グループをポイントできます。

所定のルート グループに含まれている各デバイスは、パスや数字操作など、同じ特性を共有します。Cisco Unified CallManager では、同じルート グループに含めることができるゲートウェイ、および同じルート リストに含めることができるルート グループに関して制限があります。ルーティングの詳細については、「ルート プランの概要」を参照してください。

ルート グループでは、数字操作を実行して、ルート パターンで実行された数字操作を上書きできます。ゲートウェイに関連付けられる設定情報でコールの実際の発信方法を定義すると、ルート パターンで設定された情報を上書きできます。

H.323 ゲートウェイではなく H.323 トランクを設定して、ゲートキーパー制御のトランクにすることができます。このように設定した場合、コールが H.323 デバイスに発信される前に、ゲートキーパーに対してクエリーを実行し、クエリーが正常に完了する必要があります。詳細については、『Cisco Unified CallManager システム ガイド Release 5.0(4)』の「Cisco Unified CallManager 内でのゲートキーパーとトランクの設定」の項を参照してください。

複数のクラスタで、着信および発信コールに H.323 トランクを共有できます。ただし、MGCP ゲートウェイおよび Skinny 準拠ゲートウェイは、単一の Cisco Unified CallManager クラスタが占有します。

関連項目

「ゲートウェイと、そのルート グループおよび電話番号との依存関係レコード」

「シスコの音声ゲートウェイ」

ゲートウェイと、そのルート グループおよび電話番号との依存関係レコード

特定のゲートウェイまたはゲートウェイ ポートが使用しているルート グループまたは電話番号を検索するには、Cisco Unified CallManager の管理ページにある[ゲートウェイの設定(Gateway Configuration)]ウィンドウの[依存関係レコード]リンクをクリックします。[依存関係レコード要約(Dependency Records Summary)]ウィンドウに、該当するゲートウェイまたはポートを使用しているルート グループと電話番号の情報が表示されます。ルート グループまたは電話番号の詳細を参照するには、ルート グループまたは電話番号をクリックして、[依存関係レコード詳細(Dependency Records Detail)]ウィンドウを表示します。依存関係レコードがシステムで使用可能になっていない場合、[依存関係レコード要約(Dependency Records Summary)]ウィンドウにメッセージが表示されます。

依存関係レコードの詳細については、『 Cisco Unified CallManager アドミニストレーション ガイド Release 5.0(4) 』の「依存関係レコードへのアクセス」、「ゲートウェイの削除」、および「電話機からの電話番号の削除」の各項を参照してください。

関連項目

「ゲートウェイ、ダイヤル プラン、およびルート グループ」

「シスコの音声ゲートウェイ」

ゲートウェイのフェールオーバーとフォールバック

この項では、Cisco Unified CallManager がフェールオーバーおよびフォールバックする状況を、シスコの次の音声ゲートウェイがどのように処理するかを説明します。次の各トピックを参照してください。

「MGCP ゲートウェイ」

「IOS H.323 ゲートウェイ」

「Cisco VG248 Analog Phone Gateway」

MGCP ゲートウェイ

MGCP ゲートウェイは、Cisco Unified CallManager がフェールオーバーする状況を処理するために、Cisco Unified CallManager グループ内での順序に従って配置され、ゲートウェイに割り当てられるデバイス プール用に定義された Cisco Unified CallManager のリストを受信します。1 つの Cisco Unified CallManager グループには、1 ~ 3 の Cisco Unified CallManager を含めることができ、その並び順がゲートウェイが使用する優先順位になります。リスト内のプライマリ Cisco Unified CallManager に障害が発生すると、セカンダリ Cisco Unified CallManager が使用されます。プライマリとセカンダリの Cisco Unified CallManager に障害が発生すると、ターティアリ(第三次)Cisco Unified CallManager が使用されます。

フォールバックとは、ゲートウェイがセカンダリまたはターティアリの Cisco Unified CallManager にフェールオーバーした場合に、優先順位の高い Cisco Unified CallManager に復帰するプロセスです。Cisco MGCP ゲートウェイは、優先順位の高い Cisco Unified CallManager のステータスを定期的に取得します。優先順位の高い Cisco Unified CallManager は、動作可能な状態になると、使用可能として再びマークされます。ゲートウェイは、すべてのコールがアイドル状態になるか、24 時間が経過したときに、優先順位が最も高い使用可能な Cisco Unified CallManager に復帰します。管理者は、コールを保持している優先順位の低い Cisco Unified CallManager を停止するか、コールを保持しているゲートウェイをリセットするか、Cisco Unified CallManager をリセットすることで、強制的にフォールバックを実行できます。この場合、コールは終了します。


) Skinny Client Control Protocol(SCCP)ゲートウェイは、MGCP ゲートウェイと同様の方法によって、Cisco Unified CallManager の冗長化、フェールオーバー、およびフォールバックを処理します。


IOS H.323 ゲートウェイ

Cisco IOS ゲートウェイは、Cisco Unified CallManager がフェールオーバーする状況も処理できます。Cisco IOS Release 12.1(2)T での dial-peer コマンドと voice class コマンドへのいくつかの機能拡張を利用すると、Cisco IOS ゲートウェイで冗長化 Cisco Unified CallManager をサポートできます。 h225 tcp timeout seconds コマンドで、H.323 コールをセットアップするための H.225 制御接続を確立する場合に Cisco IOS ゲートウェイがかける時間を指定します。Cisco IOS ゲートウェイは、プライマリ Cisco Unified CallManager への H.225 接続を確立できない場合、別の dial-peer 文で定義された 2 番目の Cisco Unified CallManager への接続を試行します。Cisco IOS ゲートウェイは、 preference の設定値が次に高い dial-peer 文にシフトします。

次に、H.323 ゲートウェイのフェールオーバーの設定例を示します。

interface FastEthernet0/0
ip address 10.1.1.10 255.255.255.0
dial-peer voice 101 voip
destination-pattern 1111
session target ipv4:10.1.1.101
preference 0
voice class h323 1
dial-peer voice 102 voip
destination-pattern 1111
session target ipv4:10.1.1.102
preference 1
voice class h323 1
voice class h323 1
h225 timeout tcp establish 3
 

) トラブルシューティングおよびファイアウォール設定を単純化するには、新しく導入された voip-gateway voip bind srcaddr コマンドを使用して、コールの確立時に H.323 で特定の送信元 IP アドレスを強制的に使用することをお勧めします。このコマンドを使用しない場合は、コールの確立時に使用される送信元アドレスが毎回異なり、プロトコル(RAS、H.225、H.245、または RTP)に依存するようになります。


Cisco VG248 Analog Phone Gateway

Cisco VG248 Analog Phone Gateway は、クラスタ化およびフェールオーバーで Skinny Client Control Protocol(SCCP)をサポートしています。

ゲートウェイ間でのコールの転送

Cisco Unified CallManager の管理ページを使用すると、ゲートウェイをオンネット(内部)ゲートウェイまたはオフネット(外部)ゲートウェイとして設定できます。設定するには、[ゲートウェイの設定(Gateway Configuration)]を使用するか、クラスタ全体のサービス パラメータを設定します。クラスタ全体のサービス パラメータの Block OffNet to OffNet Transfer と併用することで、コールをゲートウェイを通じて転送できるかどうかが決まります。

同じゲートウェイを使用してオンネット コールとオフネットコールの両方をルーティングするには、ゲートウェイに 2 つの異なるルート パターンを割り当てます。一方はゲートウェイをオンネットにし、もう一方はオフネットにするもので、どちらも[デバイスの上書きを許可(Allow Device Override)]チェックボックスはオフにします。

ゲートウェイの設定を使用した転送機能の設定

Cisco Unified CallManager の管理ページの[ゲートウェイの設定(Gateway Configuration)]を使用すると、ゲートウェイをオフネットまたはオンネットとして設定できます。これらのゲートウェイを経由してネットワークに到達するコールは、それぞれオフネットまたはオンネットと見なされます。ゲートウェイを[オフネット]または[オンネット]として設定する(または、[システム デフォルトの使用]に設定する)には、[ゲートウェイの設定(Gateway Configuration)]ウィンドウにある[コールの分類(Call Classification)]フィールドを使用します。これらの設定値の説明については、 表10-2 を参照してください。

[ルート パターンの設定(Route Pattern Configuration)]ウィンドウにある[コールの分類(Call Classification)]というドロップダウン リスト ボックスでは、ルート パターンを[オフネット]または[オンネット]として設定できます。[コールの分類(Call Classification)]を[オフネット]に設定し、[デバイスの上書きを許可(Allow Device Override)]チェックボックスをオフにした場合、このルート パターンを使用する発信コールはオフネットであると見なされます。[オンネット]として設定し、チェックボックスをオフにした場合、発信コールはオンネットであると見なされます。

同じゲートウェイを使用して、オンネット コールとオフネット コールの両方をルーティングできます。このように設定するには、ゲートウェイを 2 つの異なるルート パターンに関連付けます。一方は[オンネット]にし、もう一方は[オフネット]にして、どちらも[デバイスの上書きを許可(Allow Device Override)]チェックボックスはオフにします。発信コールについては、[デバイスの上書きを許可(Allow Device Override)]チェックボックスがオンになっているかどうかが確認され、コールは発信側デバイスの設定に基づいてオンネットまたはオフネットのいずれかに分類されます。

ルート パターンの設定で[コールの分類(Call Classification)]を[オンネット]として設定し、[デバイスの上書きを許可(Allow Device Override)]チェックボックスをオンにして、ルート パターンをオフネット ゲートウェイに関連付けた場合、発信コールはオフネットであると見なされます。

 

表10-2 [ゲートウェイの設定(Gateway Configuration)]の[コールの分類(Call Classification)]の設定値

設定名
説明

[オフネット]

この設定値は、ゲートウェイを外部ゲートウェイとして指定します。[オフネット]として設定したゲートウェイからコールが着信した場合は、宛先のデバイスに外部呼び出し音が送信されます。

[オンネット]

この設定値は、ゲートウェイを内部ゲートウェイとして指定します。[オンネット]として設定したゲートウェイからコールが着信した場合は、宛先のデバイスに内部呼び出し音が送信されます。

[システム デフォルトの使用]

この設定値を選択すると、Cisco Unified CallManager のクラスタ全体のサービス パラメータ Call Classification が使用されます。

Call Classification サービス パラメータを使用した転送機能の設定

すべてのゲートウェイをオフネット(外部)またはオンネット(内部)に設定するには、次の 2 つの手順を実行します。

1. Cisco Unified CallManager のクラスタ全体のサービス パラメータ Call Classification を使用します。

2. ゲートウェイごとに、[ゲートウェイの設定(Gateway Configuration)]ウィンドウにある[コールの分類(Call Classification)]フィールドを[システム デフォルトの使用]に設定します。

サービス パラメータを使用した転送機能のブロック

転送ブロックは、外部デバイス間での転送を制限する手段を提供して、不正行為を防止するものです。管理者は、次のデバイスを Cisco Unified CallManager に対してオンネット(内部)またはオフネット(外部)として設定できます。

H.323 ゲートウェイ

MGCP FXO トランク

MGCP T1/E1 トランク

クラスタ間トランク

SIP トランク

オフネット コールが外部デバイス([オフネット]として設定されたデバイス)に転送されないようにするには、Cisco Unified CallManager のクラスタ全体のサービス パラメータ Block OffNet to OffNet Transfer を True に設定します。

ブロックを有効にしたオフネット ゲートウェイにユーザがコールを転送しようとすると、ユーザの電話機にメッセージが表示され、コールを転送できないことが示されます。

関連項目

Cisco Unified CallManager アドミニストレーション ガイド Release 5.0(4) 』の「ルート パターンの設定」

Cisco Unified CallManager アドミニストレーション ガイド Release 5.0(4) 』の「ゲートウェイの設定」

Cisco Unified CallManager アドミニストレーション ガイド Release 5.0(4) 』の「トランクの設定」

ゲートウェイの設定チェックリスト

表10-3 に、Cisco Unified CallManager でゲートウェイを設定するために必要な手順の概要について、関連する手順および項目の参照先とともに示します。

 

表10-3 ゲートウェイの設定チェックリスト

設定手順
関連手順と関連項目

ステップ 1

ゲートウェイまたは音声ゲートウェイ モジュールをネットワークに設置し、設定します。

設定するゲートウェイ モデルの設置マニュアルおよび設定マニュアルを参照してください。

ステップ 2

Cisco Unified CallManager で運用するゲートウェイの設定に必要な情報を収集します。

Cisco Unified CallManager アドミニストレーション ガイド Release 5.0(4) 』の「ゲートウェイの設定値」

Cisco Unified CallManager アドミニストレーション ガイド Release 5.0(4) 』の「ポートの設定値」

ステップ 3

ゲートウェイ上で、必要な設定手順を実行します。

設定するゲートウェイ モデルの音声機能ソフトウェア設定マニュアル、および Cisco IOS マニュアルを参照してください。

ステップ 4

Cisco Unified CallManager の管理ページで、ゲートウェイを追加し、設定します。

Cisco Unified CallManager アドミニストレーション ガイド Release 5.0(4) 』の「Cisco Unified CallManager へのゲートウェイの追加」

ステップ 5

ゲートウェイにポートを追加し、設定します。
または、Cisco VG248 Analog Phone Gateway を追加し、設定します。

Cisco Unified CallManager アドミニストレーション ガイド Release 5.0(4) 』の「ポートの設定値」

Cisco Unified CallManager アドミニストレーション ガイド Release 5.0(4) 』の「Cisco VG248 Analog Phone Gateway の追加」

Cisco Unified CallManager アドミニストレーション ガイド Release 5.0(4) 』の「Cisco Unified IP Phone の設定」

ステップ 6

FXS ポートの電話番号を追加します(このポートを使用する場合)。

Cisco Unified CallManager アドミニストレーション ガイド Release 5.0(4) 』の「電話番号の設定の概要」

Cisco Unified CallManager アドミニストレーション ガイド Release 5.0(4) 』の「電話番号の設定値」

ステップ 7

ゲートウェイのダイヤル プランを設定して、発信コールを PSTN またはその他の宛先にルーティングできるようにします。

この設定作業には、ゲートウェイのルート グループ、ルート リスト、およびルート パターンを Cisco Unified CallManager で設定することが含まれる場合があります。一部のゲートウェイについては、ゲートウェイ上でダイヤル プランを設定する場合もあります。

Cisco Unified Communications ソリューション リファレンス ネットワーク デザイン

Cisco Unified CallManager アドミニストレーション ガイド Release 5.0(4)

ステップ 8

ゲートウェイをリセットして、設定値を適用します。

Cisco Unified CallManager アドミニストレーション ガイド Release 5.0(4) 』の「ゲートウェイのリセットと再起動」


ヒント ゲートウェイ デバイスのデフォルト Web ページを参照する場合、通常はそのゲートウェイの IP アドレスを使用できます。ハイパーリンクの URL を http://x.x.x.x/ のように記述します。x.x.x.x は、デバイスのドット付き IP アドレスです。各ゲートウェイの Web ページには、ゲートウェイのデバイス情報およびリアルタイム ステータスが表示されます。


MGCP BRI ゲートウェイの設定チェックリスト

表10-4 に、Cisco Unified CallManager で BRI ゲートウェイを設定するために必要な手順の概要について、関連する手順および項目の参照先とともに示します。

 

表10-4 MGCP BRI ゲートウェイの設定チェックリスト

設定手順
関連手順と関連項目

ステップ 1

ゲートウェイおよび音声モジュールをネットワークに設置し、設定します。

設定するゲートウェイ モデルの設置マニュアルおよび設定マニュアルを参照してください。

ステップ 2

Cisco Unified CallManager で運用するゲートウェイの設定、および PSTN または外部の非 IP テレフォニー デバイスへのトランク インターフェイスの設定に必要な情報を収集します。

「ゲートウェイの設定チェックリスト」

Cisco Unified CallManager アドミニストレーション ガイド Release 5.0(4) 』の「MGCP ゲートウェイへの BRI ポートの追加」

ステップ 3

ゲートウェイ上で、必要な設定手順を実行します。

設定するゲートウェイ モデルの音声機能ソフトウェア設定マニュアル、および Cisco IOS マニュアルを参照してください。

ステップ 4

Cisco Unified CallManager の管理ページで、ゲートウェイを追加し、設定します。

Cisco Unified CallManager アドミニストレーション ガイド Release 5.0(4) 』の「ゲートウェイの設定」

ステップ 5

ゲートウェイにポートを追加し、設定します。

Cisco Unified CallManager アドミニストレーション ガイド Release 5.0(4) 』の「ゲートウェイの設定」

ステップ 6

ゲートウェイのダイヤル プランを設定して、発信コールを PSTN またはその他の宛先にルーティングできるようにします。

この設定作業には、ゲートウェイのルート グループ、ルート リスト、およびルート パターンを Cisco Unified CallManager で設定することが含まれる場合があります。一部のゲートウェイについては、ゲートウェイ上でダイヤル プランを設定する場合もあります。

Cisco Unified CallManager アドミニストレーション ガイド Release 5.0(4)

Cisco Unified Communications ソリューション リファレンス ネットワーク デザイン(SRND)

ステップ 7

ゲートウェイをリセットして、設定値を適用します。

Cisco Unified CallManager アドミニストレーション ガイド Release 5.0(4)


ヒント ゲートウェイ デバイスのデフォルト Web ページを参照する場合、そのゲートウェイの IP アドレスを使用できます。ハイパーリンクの URL を http://x.x.x.x/ のように記述します。x.x.x.x には、デバイスのドット付き IP アドレスを指定します。各ゲートウェイの Web ページには、ゲートウェイのデバイス情報およびリアルタイム ステータスが表示されます。


参考情報

関連項目

Cisco Unified CallManager システム ガイド Release 5.0(4) 』の「IP テレフォニー プロトコルの概要」

Cisco Unified CallManager システム ガイド Release 5.0(4) 』の「Cisco Unified CallManager トランク タイプの概要」

Cisco Unified CallManager システム ガイド Release 5.0(4) 』の「ルート プランの概要」

Cisco Unified CallManager システム ガイド Release 5.0(4) 』の「ゲートキーパーとトランク」

Cisco Unified CallManager アドミニストレーション ガイド Release 5.0(4) 』の「ゲートウェイの設定」

Cisco Unified CallManager アドミニストレーション ガイド Release 5.0(4) 』の「Cisco Unified CallManager へのゲートウェイの追加」

Cisco Unified CallManager アドミニストレーション ガイド Release 5.0(4) 』の「ゲートウェイの設定値」

Cisco Unified CallManager アドミニストレーション ガイド Release 5.0(4) 』の「ポートの設定値」

Cisco Unified CallManager アドミニストレーション ガイド Release 5.0(4) 』の「電話番号の設定値」

その他のシスコ マニュアル

Cisco Unified Communications ソリューション リファレンス ネットワーク デザイン

Configuring Cisco Unified Communications Voice Gateways

Implementing Fax Over IP on Cisco Voice Gateways

Cisco VG248 Analog Phone Gateway ソフトウェア コンフィギュレーション ガイド

Cisco VG248 Analog Phone Gateway Hardware Installation Guide