Cisco CallManager システム ガイド Release 3.3(3)
Conference Bridge
Conference Bridge
発行日;2012/02/17 | 英語版ドキュメント(2009/02/14 版) | ドキュメントご利用ガイド | ダウンロード ; この章pdf | フィードバック

目次

Conference Bridge

コンファレンス デバイスの概要

ハードウェア コンファレンス デバイス

MTPWS-X6608 DSP サービス カード

NM-HDV ネットワーク モジュール

ソフトウェア コンファレンス デバイス

タイプの異なる会議の使用:Meet-Me と Ad Hoc

Ad Hoc Conference Bridge の開始

Meet-Me Conference Bridge の開始

Conference Bridge のガイドラインとヒント

Dependency Records

Conference Bridge の設定チェックリスト

Conference Bridge の設定を更新

参考情報

Conference Bridge

Cisco CallManager を使用する Conference Bridge は、ソフトウェアおよびハードウェアを必要とするアプリケーションで、Ad Hoc および Meet-Me の両方式の音声会議を可能にするように設計されています。どの方式の Conference Bridge も、複数の参加者による複数の会議を同時にサポートしています。

Conference Bridge には、次の機能があります。

既存の電話会議に新しい参加者を追加する。

電話会議を終了する。

電話会議をキャンセルする。

電話会議を保留にする。

電話会議を転送する。


) Conference Bridge 用のハードウェア モデルには、固有のメディア アクセス制御(MAC)アドレスとデバイス プールの情報が組み込まれています。


この章の構成は、次のとおりです。

「コンファレンス デバイスの概要」

「タイプの異なる会議の使用:Meet-Me と Ad Hoc」

「Conference Bridge のガイドラインとヒント」

「Dependency Records」

「Conference Bridge の設定チェックリスト」

「Conference Bridge の設定を更新」

「参考情報」

コンファレンス デバイスの概要

Cisco CallManager は、コンファレンス デバイス間でオーディオを混合する際の負荷を分散するため、複数のコンファレンス デバイスをサポートしています。Media Resource Manager(MRM; メディア リソース マネージャ)と呼ばれる Cisco CallManager のコンポーネントが、クラスタ全体のリソースを検索して割り当てます。MRM はすべての Cisco CallManager に常駐していて、他の Cisco CallManager 上の MRM と通信します。

ハードウェア会議とソフトウェア会議の両方の Conference Bridge を同時にアクティブにすることができます。ソフトウェアとハードウェアのコンファレンス デバイスでは、サポートするストリーム数とコーデックのタイプが異なります。ソフトウェア コンファレンス デバイスの場合はストリーム数を調整できますが、ハードウェア コンファレンス デバイスの場合はサポートするストリーム数は固定されています。

電話会議を行う場合は、ある一時点で同時に参加するユーザ(またはオーディオ ストリーム)の合計数を決定する必要があります。その後、算出したストリーム数をサポートするソフトウェア コンファレンス デバイスを作成し、その設定をします。この設定済みのオーディオ ストリームは、大会議用に 1 本使用することも、小会議用に数本使用することもできます。


注意 ソフトウェア コンファレンス デバイスは、Cisco CallManager と同一の PC 上で動作しますが、別の PC 上で動作させることを強くお勧めします。Cisco CallManager と同じ PC 上でコンファレンス デバイス サービスを実行すると、Cisco CallManager のパフォーマンスに悪影響を与えることがあります。


) ソフトウェア用に設定されているコンファレンス デバイスでは、デフォルトで G.711 コーデックがサポートされています。ハードウェア用に設定のコンファレンス デバイスでは、G.711、G.729、G.723、G711 GSM Full Rate(FR)、および G711 GSM Enhanced Full Rate(EFR)の各コーデックに対してトランスコーディングを提供します。


ハードウェア コンファレンス デバイス

ハードウェア コンファレンス デバイスは、ハードウェア内で音声会議をサポートします。Digital Signaling Processor(DSP; デジタル シグナリング プロセッサ)は、複数の Voice over IP メディア ストリームを TDM ストリームに変換し、1 本の電話会議ストリームに混合します。DSP では、Cisco CallManager を使用する Meet-Me 会議と Ad Hoc 会議の両方をサポートします。

MTP WS-X6608 DSP サービス カード

メディア終端ポイント(MTP) WS-X6608 DSP サービス カードは、会議アプリケーションとトランスコーディング アプリケーションの両方に DSP リソースを提供します。ハードウェア コンファレンス デバイスは MTP WS-X6608 ごとに 32 の全二重ストリームに固定されています。したがって、ハードウェア コンファレンス デバイスがサポートする会議数は 32 を 3 で割った数 (32/3)、つまり 10 です。ユーザは、この値を変更することはできません。

NM-HDV ネットワーク モジュール

NM-HDV network module(NM; ネットワーク モジュール)は DSP 会議リソースを提供し、最大 15 個の T1-549 DSP を備えています(5 つの SPMM スロットそれぞれに 3 つの T1-549 DSP)。NM-HDV NM は、VG200 プラットフォームを使用します。

NM-HDV-2E1-60 モジュール

NM-HDV-2E1-60 は現在、圧縮率の高いコーデック(G.729 など)の場合は 30 チャネルをサポートし、圧縮率が中程度のコーデック(G.711 など)の場合は 60 チャネルをサポートします。NM-HDV-2E1-60 は、モジュールごとに最大 90 チャネルの会議ポートをサポートします。

NM-HDV-2T1-48 モジュール

NM-HDV-2T1-48 は、圧縮率の高いコーデックの場合は 24 チャネル、圧縮率が中程度のコーデックの場合は 48 チャネルをサポートします。NM-HDV-2T1-48 は、モジュールごとに最大 72 チャネルの会議ポートをサポートします。


) 電話会議が成立するには、最少 3 人の参加者が必要です。


ソフトウェア コンファレンス デバイス

ソフトウェア コンファレンス デバイスは、可変数のオーディオ ストリームをサポートします。ユーザはソフトウェア コンファレンス デバイスを作成してその設定をすると、そのコンファレンス デバイスがサポートする全二重オーディオ ストリーム数を選択できます。デバイスがサポートする会議の合計数を計算するには、オーディオ ストリーム数を 3 で割ります。オーディオ ストリームの最大数は、128 です。

タイプの異なる会議の使用:Meet-Me と Ad Hoc

Cisco CallManager は、Meet-Me 会議および Ad Hoc 会議の両方をサポートします。Meet-Me 会議では、ユーザが会議にダイヤルインして参加することができます。Ad Hoc 会議では、会議の管理者が、特定の参加者だけを会議に参加させることができます。

Meet-Me 会議では、会議専用に一連の電話番号を割り当てる必要があります。Meet-Me 会議がセットアップされると、会議の管理者は、電話番号を選択し、グループのメンバ全員にその番号を通知します。ユーザは、その電話番号に電話して、会議に参加します。会議がアクティブ中は、メンバーのだれでもその電話番号に電話すれば、会議に参加できます(ただし、ユーザが参加できるのは、その会議タイプに指定されている最大参加者数を超えていない場合で、コンファレンス デバイス上のストリームに余裕のある場合に限られます)。

Ad Hoc Conference Bridge の開始

会議の管理者が、Ad Hoc 会議を制御します。Cisco CallManager は、 Ad Hoc 会議を開始したユーザを会議の管理者と見なします。Ad Hoc 会議では、会議の管理者だけが会議に参加者を追加できます。 会議の管理者は、Ad Hoc 会議に指定されている最大参加者数に達するまで、参加者を会議に追加できます。ただし、コンファレンス デバイス上で十分なストリームが使用可能であることが条件です。

会議の管理者が電話会議を開始すると、Cisco CallManager は現在のコールを保留にし、会議ランプを点滅させます。ユーザには、ダイヤル トーンが聞こえます。ダイヤル トーンが聞こえたら、会議の管理者は次の会議参加者にダイヤルします。そのユーザが応答したときに Conference をもう一度押せば、会議は成立します。Cisco CallManager は、会議の管理者、最初の参加者と新しい会議参加者の間を Conference Bridge で接続します。各参加者の Cisco IP Phone のディスプレイには、会議への接続状況が表示されます。

会議の管理者が会議から最後の参加者を退出させるには、Cisco IP Phone モデル 7960 または 7940 上の RmLstC ソフトキーを押します。ある参加者が会議を他のパーティに転送した場合は、その転送相手が会議の最後の参加者になります。会議の参加者が会議をいったんパークし、その後でパーク中の会議を取り上げた時点で、その参加者は会議中の最後のパーティになります。

参加者は、電話を切るだけで会議から抜けることができます。会議の管理者が電話を切っても会議は続行しますが、会議に残っている参加者は、新らたに参加者を追加することはできません。

Meet-Me Conference Bridge の開始

Meet-Me 会議では、会議専用に一連の電話番号を割り当てる必要があります。Meet-Me 会議がセットアップされると、会議の管理者は、電話番号を選択し、グループのメンバ全員にその番号を通知します。ユーザは、その電話番号に電話して、会議に参加します。会議がアクティブ中は、メンバーのだれでもその電話番号に電話すれば、会議に参加できます(ただし、ユーザが参加できるのは、その会議タイプに指定されている最大参加者数を超えていない場合で、コンファレンス デバイス上のストリームに余裕のある場合に限られます)。

ユーザが電話機のミートミーを押して Meet-Me 会議を開始すると、Cisco CallManager はそのユーザを会議の管理者と見なします。会議の管理者は、会議で使用する電話番号をすべての参加者に通知します。通知を受けた参加者は、その電話番号にダイヤルして会議に参加します。Meet-Me 会議に登録されていない他の参加者が、ミートミーを押し、Conference Bridge 専用の電話番号をダイヤルした場合は、Cisco CallManager はそのダイヤリング シグナルを無視します。

会議の管理者は、コンファレンス デバイスに指定済みの範囲から、電話番号を 1 つ選択します。Cisco CallManager 管理者は、ユーザがこの Meet-Me 機能を利用できるように、一連の Meet-Me 会議電話番号をユーザに通知しておく必要があります。

会議管理者が電話を切っても、会議は続行します。

Conference Bridge のガイドラインとヒント

Conference Bridge に適用されるシステム要件と制限は、次のとおりです。

ソフトウェア用に設定されているコンファレンス デバイスでは、デフォルトで G.711 コーデックがサポートされています。

Cisco IP Voice Media Streaming App サービスおよび Cisco CallManager サービスが同一サーバ上で実行されている場合、ソフトウェア会議の最大参加者数は、48 人に限定。

Cisco IP Voice Media Streaming App サービスおよび Cisco CallManager サービスが異なるサーバ上で実行されている場合、ソフトウェア会議の最大参加者数は、128 人に限定。

ハードウェア用に設定のコンファレンス デバイスでは、G.711、G.729、G.723、G711 GSM Full Rate(FR)、および G711 GSM Enhanced Full Rate(EFR)の各コーデックに対してトランスコーディングを提供。

MTP WS-X6608 ポートごとの全二重ストリーム数は、最大 32 に限定。

サービスの有効化については、『 Cisco CallManager Serviceability アドミニストレーション ガイド 』および『 Cisco CallManager Serviceability System Guide 』を参照してください。

Dependency Records

どのメディア リソース グループが Conference Bridge に関連付けられているかを検索するには、Cisco CallManager Administration Conference Bridge Configuration ウィンドウにある Dependency Records リンクをクリックします。Dependency Records Summary ウィンドウに、Conference Bridge を使用しているメディア リソース グループに関する情報が表示されます。メディア リソース グループについて詳細な情報を検索するには、メディア リソース グループをクリックして Dependency Records Details ウィンドウを表示します。

Dependency Records の詳細については、『 Cisco CallManager アドミニストレーション ガイド 』の「 Dependency Records へのアクセス」 を参照してください。

Conference Bridge の設定チェックリスト

表 17-1 では、Conference Bridge を設定する際のチェックリストを示しています。

 

表 17-1 Conference Bridge の設定チェックリスト

設定ステップ
関連した手順と項目

ステップ 1

コンファレンス デバイスが設定済みであること。

Cisco CallManager アドミニストレーション ガイド 』の 「ソフトウェア コンファレンス デバイスの追加」

Cisco CallManager アドミニストレーション ガイド 』の 「ハードウェア コンファレンス デバイスの追加」

ステップ 2

Meet-Me 番号またはパターンを設定する。

Cisco CallManager アドミニストレーション ガイド 』の 「Meet-Me Number/Pattern の設定」

ステップ 3

必要に応じ、電話機テンプレートに Ad Hoc 会議用の Conf ボタンを追加するか、Meet-Me 会議用の MMConf ボタンを追加する。

このステップを行う必要があるのは、旧型の Cisco IP Phone 12 SP、12 SP+、および 30 VIP を使用する場合に限られます。

Cisco CallManager アドミニストレーション ガイド 』の 「電話ボタン テンプレートの変更」

ステップ 4

Conference Bridge 機能が使用可能であることをユーザに通知する。

必要に応じて、Meet-Me 会議の番号範囲をユーザに通知する。

ユーザが Cisco IP Phone の Conference Bridge 機能にアクセスするための手順については、電話機のマニュアルを参照してください。

Conference Bridge の設定を更新

設定を変更した後では、その変更内容を有効にするために、各 Conference Bridge デバイスをリセットする必要があります。リセットするには、 Update をクリックします。変更内容を有効にするには、Conference Bridge デバイスをリセットする必要があることを示すメッセージが表示されます。 OK をクリックすると、ウィンドウがリフレッシュされ、最新のデバイスの情報が表示されます。

参考情報

関連項目

Cisco CallManager アドミニストレーション ガイド 』の 「サーバの設定」

Cisco CallManager アドミニストレーション ガイド 』の 「電話ボタン テンプレートの設定」

Cisco CallManager アドミニストレーション ガイド 』の 「Cisco IP Phone の設定」

Cisco CallManager アドミニストレーション ガイド 』の 「パーティションの設定」

Cisco CallManager アドミニストレーション ガイド 』の 「Conference Bridge の設定」

参考資料

Cisco IP Phone Administration Guide for Cisco CallManager

Cisco IP Phone のユーザ資料とリリース ノート(全モデル)

Cisco CallManager Serviceability System Guide

Cisco CallManager Serviceability アドミニストレーション ガイド