Cisco Unified Communications Manager Express システム アドミニストレータ ガイド
自動回線選択の設定
自動回線選択の設定
発行日;2013/04/10 | ドキュメントご利用ガイド | ダウンロード ; この章pdf , ドキュメント全体pdf (PDF - 18MB) | フィードバック

目次

自動回線選択の設定

内容

自動回線選択について

着信コールと発信コールの自動回線選択

自動回線選択の設定方法

SCCP:自動回線選択のイネーブル化

制約事項

自動回線選択の確認

自動回線選択の設定例

自動回線選択:例

その他の参考資料

関連資料

シスコのテクニカル サポート

自動回線選択の機能情報

自動回線選択の設定

この章では、Cisco Unified Communications Manager Express(Cisco Unified CME)の自動回線選択機能について説明します。

このモジュールで紹介する機能情報の入手方法

お使いの Cisco Unified CME のバージョンが、このモジュールで説明されている機能の一部をサポートしていないことがあります。 各機能がサポートされているバージョンのリストについては、「自動回線選択の機能情報」を参照してください。

自動回線選択について

自動回線選択をイネーブルにするには、次の概念を理解しておく必要があります。

「着信コールと発信コールの自動回線選択」

着信コールと発信コールの自動回線選択

マルチライン IP Phone では、受話器を上げると、電話機で呼び出し中の最初の回線が自動的に選択されます。どの回線も呼び出し中でない場合は、アイドル状態で使用可能な最初の回線が発信コール用に選択されます。すべてのマルチライン IP Phone では、これがデフォルトの動作です。

ただし状況によっては、発信回線の選択や着信コールへの応答のために、回線ボタンを明示的に押すことが必要になることがあります。そのため Cisco CME 3.0 以降では、各 IP Phone で使用される回線のタイプを柔軟に割り当てられるようになっています。

自動回線選択機能では、電話機の受話器を上げたときに選択される回線を、電話機ごとに指定することができます。

個々の電話機に対して、次の動作を割り当てることが可能です。

自動回線選択:受話器を上げると、呼び出し中の最初の回線に応答します。どの回線も呼び出し中でない場合は、アイドル状態の最初の回線が選択されます。キーワードまたは引数なしで auto-line コマンドを使用します。これがデフォルトです。

手動回線選択(自動回線選択なし):[応答(Answer)] ソフトキーを押すと、呼び出し中の最初の回線に応答し、回線ボタンを押すと発信コール用の回線が選択されます。受話器を取り上げても、コールへの応答やダイヤル トーンの提供は行いません。 no auto-line コマンドを使用します。

着信コールのみ自動回線選択:受話器を上げると、呼び出し中の最初の回線に応答します。呼び出し中でない場合、発信コール用にアイドル状態の回線は選択されません。回線ボタンを押して、発信コールの回線を選択します。 auto-line incoming コマンドを使用します。

発信コールのみ自動回線選択:発信コールに対して受話器を上げると、 button-number 引数に関連付けられている回線が選択されます。ボタン番号が指定されていても、(別の電話機で使用中の共有回線になっているために)そのボタンに関連付けられている回線が使用できない場合は、受話器を上げたときにダイヤル トーンは聞こえません。発信コールを行うには、使用可能な回線ボタンを押す必要があります。着信コールに応答するには、[応答(Answer)] ソフトキーを押すか、または呼び出し中の回線のボタンを押します。 button-number 引数を指定して auto-line コマンドを使用します。

着信および発信コールの自動回線選択:[応答(Answer)] ソフトキーを押すか、または受話器を上げて、指定のボタンに関連付けられている回線の着信コールに応答します。発信コールに対して受話器を上げると、指定されたボタンに関連付けられている回線が選択されます。 button-number 引数と answer-incoming キーワードを指定して、 auto-line コマンドを使用します。

自動回線選択の設定方法

ここでは、次の作業について説明します。

「SCCP:自動回線選択のイネーブル化」(必須)

「自動回線選択の確認」(任意)

SCCP:自動回線選択のイネーブル化

着信コールの応答、または発信コールの発信用に自動回線選択をイネーブルにするには、次の手順を実行します。

制約事項

自動回線選択がトランク ディレクトリ番号用に設定され、[パーク(Park)] または [転送(Callfwd)] ソフトキーを押して回線を捕捉した場合、自動回線選択はバイパスされます。使用可能な最初のディレクトリ番号が捕捉されます。

手順の概要

1. enable

2. configure terminal

3. ephone phone-tag

4. auto-line [ button-number [ answer-incoming ] | incoming ]

5. end

手順の詳細

コマンドまたはアクション
目的

ステップ 1

enable

 

Router> enable

特権 EXEC モードをイネーブルにします。

プロンプトが表示されたら、パスワードを入力します。

ステップ 2

configure terminal

 

Router# configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 3

ephone phone-tag

 

Router(config)# ephone 24

ephone コンフィギュレーション モードを開始します。

phone-tag :自動回線選択を設定する電話機の一意のシーケンス番号。

ステップ 4

auto-line [ button-number [ answer-incoming ] | incoming ]

 

Router(config-ephone)# auto-line 5 answer-incoming

この電話機に、回線選択動作のタイプを割り当てます。

auto-line :受話器を上げると、呼び出し中の最初の回線に応答します。どの回線も呼び出し中でない場合は、アイドル状態の最初の回線が選択されます。これがデフォルトです。

auto-line button-number :発信コールに対して受話器を上げると、指定されたボタンに関連付けられている回線が選択されます。この引数を使用しなかった場合は、使用可能な回線の中で一番上にあるものがデフォルトで使用されます。

auto-line button-number answer-incoming :受話器を上げると、指定されたボタンに関連付けられた回線で、着信コールに応答します。

auto-line incoming :受話器を上げると、呼び出し中の最初の回線に応答します。呼び出し中でない場合、発信コール用にアイドル状態の回線は選択されません。回線ボタンを押して、発信コールの回線を選択します。

no auto-line :自動回線選択をディセーブルにします。[応答(Answer)] ソフトキーを押すと、呼び出し中の最初の回線に応答し、回線ボタンを押すと、発信コール用の回線を選択します。受話器を取り上げても、コールへの応答やダイヤル トーンの提供は行いません。

ステップ 5

end

 

Router(config-ephone)# end

特権 EXEC モードに戻ります。

自動回線選択の確認


ステップ 1 show running-config コマンドを使用して、設定を確認します。自動回線選択が、出力の ephone 部分にリストされます。

Router# show running-config

ephone 2

headset auto-answer line 1

headset auto-answer line 4

ephone-template 1

mac-address 011F.9010.1790

paging-dn 48

type 7960

no dnd feature-ring

no auto-line

ステップ 2 ephone の設定情報のみを表示するには、 show telephony-service ephone コマンドを使用します。

Router# show telephony-service ephone

ephone 4

device-security-mode none

username "Accounting"

mac-address FF0E.4857.5E91

button 1c34,35

no auto-line


 

自動回線選択の設定例

ここでは、次の例について説明します。

「自動回線選択:例」

自動回線選択:例

次の例では、電話機 1 および 2 に「自動回線選択なし」を割り当て、電話機 3 に「着信コールのみ自動回線選択」を割り当てます。

ephone 1

mac-address 00e0.8646.9242

button 1:1 2:4 3:16

no auto-line

!

ephone 2

mac-address 01c0.4612.7142

button 1:5 2:4 3:16

no auto-line

!

ephone 3

mac-address 10b8.8945.3251

button 1:6 2:4 3:16

auto-line incoming

次の例では、受話器を上げて着信コールに応答するとき、または発信コールを作成するときに、回線ボタン 1 の自動選択をイネーブルにします。

ephone 1

mac-address 0001.0002.0003

type 7960

auto-line 1 answer-incoming

button 1:1 2:2 3:3

その他の参考資料

次の各項では、Cisco Unified CME 機能に関連するその他の資料について説明します。

シスコのテクニカル サポート

説明
リンク

右の URL にアクセスして、シスコのテクニカル サポートを最大限に活用してください。

以下を含むさまざまな作業にこの Web サイトが役立ちます。
・テクニカル サポートを受ける
・ソフトウェアをダウンロードする
・セキュリティの脆弱性を報告する、またはシスコ製品のセキュリティ問題に対する支援を受ける
・ツールおよびリソースへアクセスする
- Product Alert の受信登録
- Field Notice の受信登録
- Bug Toolkit を使用した既知の問題の検索
・Networking Professionals(NetPro)コミュニティで、技術関連のディスカッションに参加する
・トレーニング リソースへアクセスする
・TAC Case Collection ツールを使用して、ハードウェアや設定、パフォーマンスに関する一般的な問題をインタラクティブに特定および解決する

この Web サイト上のツールにアクセスする際は、Cisco.com のログイン ID およびパスワードが必要です。

http://www.cisco.com/en/US/support/index.html

自動回線選択の機能情報

表 54 に、このモジュールで説明した機能、およびバージョンごとの拡張機能を示します。

特定の Cisco Unified CME バージョンをサポートするための適切な Cisco IOS リリースを判断するには、 http://www.cisco.com/en/US/docs/voice_ip_comm/cucme/requirements/guide/33matrix.htm にある『 Cisco Unified CME and Cisco IOS Software Version Compatibility Matrix 』を参照してください。

プラットフォームのサポートおよびソフトウェア イメージのサポートに関する情報を検索するには、Cisco Feature Navigator を使用します。Cisco Feature Navigator では、特定のソフトウェア リリース、フィーチャ セット、またはプラットフォームをサポートしている Cisco IOS ソフトウェア イメージを確認できます。Cisco Feature Navigator にアクセスするには、 http://www.cisco.com/go/cfn に移動します。Cisco.com のアカウントは必要ありません。


表 54 には、特定の機能に対するサポートを導入した Cisco Unified CME のバージョンが示されています。特に明記されていない限り、Cisco Unified CME ソフトウェアの後続のバージョンでもこの機能をサポートします。


 

表 54 自動回線選択の機能情報

機能名
Cisco Unified CME
バージョン
機能情報

自動回線選択

4.0

auto-line コマンドに answer-incoming キーワードが追加されました。

3.1

auto-line コマンドに button-number 引数が追加されました。

3.0

自動回線選択が導入されました。