Cisco CallManager Express 3.2 システム アドミニストレータ ガイド
Cisco CME システムの設定
Cisco CME システムの設定
発行日;2012/01/08 | ドキュメントご利用ガイド | ダウンロード ; この章pdf | フィードバック

目次

Cisco CME システムの設定

内容

Cisco CME システムの設定について

前提条件

Cisco CME のネットワーク パラメータの設定

Cisco CME の DHCP サービスの設定

単一の DHCP IP アドレス プールの定義

Cisco IP Phone ごとに異なる DHCP IP アドレスの定義

DHCP リレー サーバの定義

ネットワーク タイム プロトコルの設定

Cisco IOS ソフトウェア イメージの旧バージョンへのダウングレード

設定の確認

次の作業

Cisco CME システムの設定

この章では、ルータで Cisco CallManager Express(Cisco CME)システムを設定する方法について説明します。


) 「Cisco IOS Voice Configuration Library」全体(ライブラリの前書きと用語集、他の機能に関する資料、トラブルシューティングに関する資料を含む)には、
http://www.cisco.com/univercd/cc/td/doc/product/software/ios123/123cgcr/vcl.htm からアクセスできます。


Cisco CME システムの設定について

この章の作業では、Cisco CME システムが VoIP ネットワークと通信できるようにし、Cisco CME システムが IP Phone を登録するための準備をします。

前提条件

Cisco CME システムの設定を始める前に、次の機能を準備しておく必要があります。

ネットワーク:VoIP ネットワークが稼働している必要があります。

Cisco IOS ソフトウェア:このバージョンの Cisco CME に対応したバージョンの Cisco IOS ソフトウェアをダウンロードし、インストールしておく必要があります。

Cisco CME ソフトウェア:Cisco CME ファイルをダウンロードし、Cisco CME ルータのフラッシュ メモリにコピーしておく必要があります。詳細については、「 Cisco CallManager Express の概要 」の章の「ソフトウェアに関する前提条件」の項を参照してください。

ハードウェア:インストールする Cisco CME システム用に十分なメモリを搭載したルータと、エンド ユーザ用の適切な IP Phone を用意しておく必要があります。

詳細については、「 Cisco CallManager Express の概要 」の章の「前提条件」の項を参照してください。

Cisco CME のネットワーク パラメータの設定

次の項で、Cisco CME システムがユーザのネットワークと通信できるようにする作業について説明します。

Cisco CME の DHCP サービスの設定 (Cisco CME セットアップ ツールを使用する場合は不要)Cisco CME の DHCP サービスの設定

ネットワーク タイム プロトコルの設定 (必須) ネットワーク タイム プロトコルの設定

Cisco CME の DHCP サービスの設定


) Cisco CME セットアップ ツールを使用する計画がある場合、必要となる DHCP IP アドレス プールが 1 つだけのときは、Cisco CME セットアップ ツールを使用すればアドレス プールが作成されます。したがって、この項の手順を実行する必要はありません。「ネットワーク タイム プロトコルの設定」に進んでください。


Cisco CME システムに接続された Cisco IP Phone がある場合、その電話機は Dynamic Host
Configuration Protocol(DHCP; ダイナミック ホスト コンフィギュレーション プロトコル)サーバに自動的に問い合せます。DHCP サーバは応答すると、IP アドレスを Cisco IP Phone に割り当て、DHCP オプション 150 を通じて TFTP サーバの IP アドレスを提供します。次に、電話機は Cisco_CME サーバに登録され、TFTP サーバからの設定ファイルおよび電話機ファームウェア ファイルの取得を試みます。

IP Phone の DHCP サービスを設定するには、次のいずれかの作業を選択します。

「単一の DHCP IP アドレス プールの定義」 :Cisco CME ルータが DHCP サーバの場合、すべての DHCP クライアントに対して単一の共有アドレス プールを使用できるときは、この方法を使用します。

「Cisco IP Phone ごとに異なる DHCP IP アドレスの定義」:Cisco CME ルータが DHCP サーバの場合、IP Phone 以外の電話機の DHCP クライアントに対して別のプールが必要なときは、この方法を使用します。

「DHCP リレー サーバの定義」:Cisco CME ルータが DHCP サーバではない場合、IP Phone からの DHCP 要求を別のルータの DHCP サーバにリレーするときは、この方法を使用します。

DHCP の詳細については、『 Cisco IOS DHCP Server 』を参照してください。

単一の DHCP IP アドレス プールの定義

この作業では、IP アドレスの大規模な共有プールを作成します。このプールでは、すべての DHCP クライアントが、オプション 150 の TFTP サーバ IP アドレスを含む同一の情報を受信します。この方法で DHCP を設定すると、設定する DHCP プールが 1 つだけで済むという利点があります。ただし、一部の(IP Phone 以外の電話機の)クライアントが別の TFTP サーバ アドレスを使用する必要がある場合にこの方法を使用すると、問題が発生する可能性があります。

要約手順

1. ip dhcp pool pool-name

2. network ip-address [ mask | / prefix-length ]

3. option 150 ip ip-address

4. default-router ip-address

5. exit

詳細手順

 

コマンドまたはアクション
目的

ステップ 1

ip dhcp pool pool-name

 

Router(config)# ip dhcp pool mypool

DHCP サーバ アドレス プールの名前を作成して、DHCP プール設定モードを開始します。

ステップ 2

network ip-address [ mask | / prefix-length ]

 
Router(config-dhcp)# network 10.0.0.0 255.255.0.0

DHCP アドレス プールの IP アドレス、およびオプションのマスクまたはアドレス プレフィックスのビット数(前にスラッシュを付ける)を指定します。

ステップ 3

option 150 ip ip-address

 
Router(config-dhcp)# option 150 ip 10.0.0.1

Cisco IP Phone がイメージ設定ファイルをダウンロードする際のダウンロード元となる TFTP サーバ アドレスを指定します。これは、ユーザの Cisco CME ルータ アドレスです。

ステップ 4

default-router ip-address

 
Router(config-dhcp)# default-router 10.0.0.1

IP Phone を接続するルータを指定します。このルータは、Cisco CME ルータ、または Cisco CME ルータに接続された任意の Cisco ルータです。


) Cisco IP Phone は、Cisco CME ルータに接続されている限り、必要なネットワークの詳細情報を取得できます。


 

ステップ 5

exit

 

Router(config-dhcp)# exit

DHCP プール設定モードを終了します。

Cisco IP Phone ごとに異なる DHCP IP アドレスの定義

この作業では、DHCP サーバ アドレス プールの名前を作成し、IP アドレスと MAC アドレスを指定します。この方法では、IP Phone ごとにエントリを作成する必要があります。

要約手順

1. ip dhcp pool pool-name

2. host ip-address subnet-mask

3. client-identifier mac-address

4. option 150 ip ip-address

5. default-router ip-address

6. exit

詳細手順

 

コマンドまたはアクション
目的

ステップ 1

ip dhcp pool pool-name

 

Router(config)# ip dhcp pool pool2

DHCP サーバ アドレス プールの名前を作成して、DHCP プール設定モードを開始します。

ステップ 2

host ip-address subnet-mask

 

Router(config-dhcp)# host 10.0.0.0 255.255.0.0

電話機で取得する IP アドレスを指定します。

ステップ 3

client-identifier mac-address

 

Router(config-dhcp)# client-identifier 01238.380.3056

電話機の MAC アドレスを指定します。MAC アドレスは各 Cisco IP Phone のステッカーに印刷されています。


) MAC アドレスの前に 01 というプレフィックス番号を使用する必要があります。


 

ステップ 4

option 150 ip ip-address

 

Router(config-dhcp)# option 150 ip 10.0.0.1

Cisco IP Phone が XmlDefault.cnf.xml というイメージ設定ファイルをダウンロードする際のダウンロード元となる TFTP サーバ IP アドレスを指定します。これは、ユーザの Cisco CME ルータ アドレスです。

ステップ 5

default-router ip-address

 
Router(config-dhcp)# default-router 10.0.0.1

IP Phone を接続するルータを指定します。このルータは、Cisco CME ルータ、または Cisco CME ルータに接続された任意の Cisco ルータです。


) Cisco IP Phone は、Cisco CME ルータに接続されている限り、必要なネットワーク情報を取得できます。


 

ステップ 6

exit

 

Router(config-dhcp)# exit

DHCP プール設定モードを終了します。

DHCP リレー サーバの定義

デフォルトでは、ルータで Cisco IOS DHCP リレー サーバ機能は有効になっています。ユーザの Cisco CME ルータで DHCP サーバが有効になっていない場合は、この作業の手順に従って有効にします。

この作業では、Cisco IP Phone が接続された LAN インターフェイスで DHCP リレーを設定し、DHCP クライアント(電話機)からの要求を DHCP サーバにリレーする Cisco IOS DHCP サーバ機能を有効にします。DHCP 設定の詳細については、『 Cisco IOS DHCP Server』を参照してください。

要約手順

1. service dhcp

2. interface type number

3. ip helper-address ip-address

4. exit

詳細手順

 

コマンドまたはアクション
目的

ステップ 1

service dhcp

 

Router(config)# service dhcp

ルータで Cisco IOS DHCP サーバ機能を有効にします。

ステップ 2

interface type number

 

Router(config)# interface vlan 10

指定されたインターフェイスのインターフェイス設定モードを開始します。

ステップ 3

ip helper-address ip-address

 

Router(config-if)# ip helper-address 10.0.0.1

TFTP サーバおよび DNS サーバの要求に対する認識されないブロードキャストのヘルパー アドレスを指定します。サーバが別々のホスト上にある場合、サーバごとに ip helper-address コマンドを使用する必要があります。また、複数のサーバに ip helper-address コマンドを使用すると、複数の TFTP サーバ ターゲットを設定できます。

ステップ 4

exit

 

Router(config-if)# exit

インターフェイス設定モードを終了します。

ネットワーク タイム プロトコルの設定

Network Time Protocol(NTP; ネットワーク タイム プロトコル)を使用すると、Cisco CME ルータをネットワーク上の単一のクロックと同期させることができます。このクロックは、クロック マスターと呼ばれます。NTP は、デフォルトではすべてのインターフェイスで無効になっていますが、Cisco CME では有効にする必要があります。

NTP の設定の詳細については、『 Cisco IOS Configuration Fundamentals and Network Management
Configuration Guide
』の第 3 部「System and Network Management」にある「 Performing Basic System Management 」の章を参照してください。

要約手順

1. clock timezone zone hours-offset [ minutes-offset ]

2. clock summer-time zone recurring [ week day month hh : mm week day month hh : mm [ offset ]]

3. ntp server ip-address

詳細手順

 

コマンドまたはアクション
目的

ステップ 1

clock timezone zone hours-offset [ minutes-offset ]

 

Router(config)# clock timezone pst -8

現地時間帯を設定します。

zone :時間帯の名前(通常は標準の省略形)。

hours-offset :指定した時間帯と Coordinated
Universal Time(UTC; 世界標準時)との差を示す時間数。UTC は Greenwich Mean Time(GMT; グリニッジ標準時)とも呼ばれます。

minutes-offset :(オプション)指定した時間帯と UTC との差を示す分数。

ステップ 2

clock summer-time zone recurring [ week day month hh : mm week day month hh : mm [ offset ]]

 

Router(config)# clock summer-time pdt recurring

(オプション)夏時間を指定します。

zone :時間帯の名前(通常は標準の省略形)。

デフォルトでは、夏時間は無効になっています。
clock summer-time
zone recurring コマンドにパラメータを指定しない場合、夏時間の規定はアメリカの規定になります。 offset 引数のデフォルトは 60 です。

詳細については、『 Cisco IOS Configuration
Fundamentals and Network Management Configuration Guide
』の「 Performing Basic System Management」の項を参照してください。

ステップ 3

ntp server ip-address

 

Router(config)# ntp server 10.1.2.3

このルータのクロックが、指定した NTP サーバと同期するようにします。

ip-address :クロック同期を実現するタイム サーバの IP アドレス。

Cisco IOS ソフトウェア イメージの旧バージョンへのダウングレード

Cisco IOS イメージを旧バージョンにダウングレードすることが必要になった場合、電話機を正常にブートするには、次の手順を実行します。

1. はじめに、Cisco CME 電話機ファームウェア ファイルをダウングレードします。

2. 次に、Cisco CME イメージをダウングレードします。

設定の確認

DHCP が設定されていることを確認するには、 show running-config コマンドを使用します。

Router# show running-config
 
.
.
.
ip dhcp pool mypool
network 10.0.0.0 255.255.0.0
option 150 ip 10.0.0.1
default-router 10.0.0.1
.
.
.
 

次の作業

DHCP サーバの確立と NTP の設定が完了したら、「 Cisco CME システムでの電話機の設定」の章の説明に従って電話機を設定します。