Cisco CallManager Express 3.2 システム アドミニストレータ ガイド
セカンダリ コール カバレッジの設定
セカンダリ コール カバレッジの設定
発行日;2012/01/08 | ドキュメントご利用ガイド | ダウンロード ; この章pdf | フィードバック

目次

セカンダリ コール カバレッジの設定

目次

関連機能

コール カバレッジの設定について

ephone-dn オーバーレイ

制約事項

ephone-dn ダイヤルピア プリファレンス

ハントストップ

ephone ハント グループ

シーケンシャル ephone ハント グループの設定

ピア ephone ハント グループの設定

最長アイドル ephone ハント グループの設定

コール ピックアップ グループ

セカンダリ コール カバレッジの設定

この章では、IP Phone ユーザにコールをルーティングする方法を選択して制御するための各機能について説明します。この機能により、Cisco CallManager Express(Cisco CME)システムにプライマリ アテンダントがない場合に、またはプライマリ アテンダントがあってもそれに追加する場合に着信コール カバレッジを確保できます。


) 「Cisco IOS Voice Configuration Library」全体(ライブラリの前書きと用語集、他の機能に関する資料、トラブルシューティングに関する資料を含む)には、
http://www.cisco.com/univercd/cc/td/doc/product/software/ios123/123cgcr/vcl.htm からアクセスできます。


関連機能

プライマリ コール カバレッジ用のアテンダントの設定 」の章を参照してください。

コール カバレッジの設定について

コール カバレッジとは、元のダイヤル先の番号が通話中の場合や無応答の場合でも、すべての着信コールに誰かが応答することを保証する機能です。コール カバレッジは、着信コールに対して適切な ephone-dn(仮想音声ポート)の番号を確保し、使用可能な ephone-dn を検索して着信コールが応答されるようにします。この章では、コール カバレッジの設定に使用できる Cisco CME オプションのいくつかについて説明します。

たとえば、ephone-dn オーバーレイは、回線ボタンより多くの回線(ephone-dn)を電話機に割り当てる手段です。1 つのボタンにオーバーレイされた複数の ephone-dn をその他の電話機で共有することにより、コールに応答できる可能性を高めることができます。さまざまなコール カバレッジに使用できる ephone-dn のタイプについては、「 Cisco CallManager Express の概要 」の章にある
「ephone-dn」の項を参照してください。

ephone ダイヤルピア プリファレンスという機能を使用すると、ephone-dn をハントする順序を指定できます。また、 huntstop コマンドを使用すると、ダイヤルされた番号が通話中または無応答の場合にコールがハントを続行するかどうかを制御できます。さらに、指定した ephone-dn のセットだけを指定した順序でハントするために、特定の ephone ハント グループを作成することもできます。

コール ピックアップ グループを使用すると、別の電話機で呼び出されているコールに容易に応答できます。これらの機能を共有回線やセカンダリ番号と自由に組み合せて使用することで、それぞれのニーズに最適なコール カバレッジを設定できます。

ephone-dn オーバーレイ

ephone-dn オーバーレイを使用すると、1 台の IP Phone 上の同一の物理回線ボタンを複数の
ephone-dn で共有できます。オーバーレイされた ephone-dn は、着信コールの受信と発信コールの送信に使用できます。

ephone-dn オーバーレイでは、同じ番号を持つ ephone-dn と複数の異なる番号を持つ ephone-dn のどちらも使用できます。着信コールで ephone-dn が使用される順序は、ephone-dn での優先順位の設定によって決まります。たとえば、ephone-dn 1 から ephone-dn 4 が、同じ番号 1001 を持っていて、3 台の電話機が button 1o1,2,3,4 コマンドで設定されているとします。1001 に着信コールがあると、優先順位が最も高い ephone-dn で呼び出し音が鳴り、オンフック状態のすべての電話機に発信者 ID が表示されます。最初のコールがアクティブなうちに 1001 に別の着信コールがかかってきた場合(さらに、優先順位が最も高い最初の ephone-dn が no huntstop コマンドで設定されている場合)、新しい着信コールは、優先順位が次に高い ephone-dn へと順に転送されます。1 つの ephone-dn オーバーレイ内の ephone-dn が複数の異なる番号を使用している場合、着信コールは、これらの番号の
ephone-dn のうち、最も高い優先順位を持つ ephone-dn に転送されます。優先順位が設定されていない場合は、 dial-peer hunt コマンドの設定を使用して、着信コールの受信に使用する ephone-dn を決定します。 dial-peer hunt コマンドのデフォルト設定では、着信番号に一致する ephone-dn をランダムに選択します。


) ephone-dn の検索を続行するには no huntstop コマンドを、中止するには huntstop コマンドを、個々の ephone-dn においてそれぞれ使用する必要があります。このハントストップ設定は、
telephony-service モードにおいて ephone-dn コマンドによって影響を受けるダイヤル ピアにだけ適用されます。global 設定モードで設定されたダイヤル ピアは、global 設定でのハントストップ設定に従います。


ephone-dn に着信したコールが応答されると、オーバーレイ モードでその ephone-dn を共有する別の電話機ではその ephone-dn にアクセスできなくなります。たとえば、内線番号 1001 が電話機 1 で応答されると、内線 1001 の発信者 ID は電話機 1 で保持され、電話機 2 から電話機 5 のディスプレイからは削除されます。内線 1001(ephone-dn 1)へのコールに関するアクションはすべて、電話機 1 のディスプレイでだけ見ることができます。電話機 1 で内線 1001 を保留にする場合、他の電話機で、単純な共有回線ピックアップを使用して保留中のコールを直接ピックアップすることはできません。さらに、他の 4 台の電話機では、使用中の ephone-dn からコールを発信することができません。これら 4 台の電話機でボタン 1 を押すと、button コマンドで一覧表示されている使用可能な次の ephone-dn に接続されます。たとえば、電話機 1 と電話機 2 が ephone-dn 1 および ephone-dn 2 をそれぞれ使用している場合、電話機 3 は発信コールについて ephone-dn 3 を使用するように指定されます。

ephone-dn オーバーレイ セットに関連付けられている ephone-dn よりも電話機の数の方が多い場合は、オーバーレイ セット内の ephone-dn がすべて他の電話機によって使用されているために、一部の電話機で ephone-dn が使用できない状態になることがあります。たとえば、5 台の電話機が、 button 1o1, 2, 3 コマンドによって設定された回線ボタンを 1 つ持っている場合、オーバーレイ セット内の ephone-dn が 3 つとも使用中になることがあります。その場合、残りの 2 台の電話機は、このオーバーレイ セット内の ephone-dn を使用できません。オーバーレイ セット内のすべての ephone-dn が使用中である場合、このオーバーレイ セットが設定された電話機では、対応する回線ボタンについて remote-line-in-use アイコン(電話機に X が点滅しているアイコン)が表示されます。オーバーレイ セット内で少なくとも 1 つの ephone-dn が使用可能になると(つまり、その ephone-dn がアイドル状態または呼び出し中になると)、電話機のディスプレイに使用可能な ephone-dn の状態(アイドル状態または呼び出し中)が再び表示されます。

二重回線 ephone-dn はオーバーレイを使用できます。設定パラメータは単一回線 ephone-dn のものと同じです。ただし、コールが ephone-dn の 2 番目のチャネルをハントするのを防ぐため、 huntstop channel コマンドを使用する必要があります。

制約事項

ephone-dn オーバーレイを使用すると、コール ウェイティングが無効になります。電話機がオーバーレイされた ephone-dn をアクティブ コールで使用している場合、そのオーバーレイ セット内のすべての ephone-dn へのすべての着信コールに対して、コール ウェイティングが無効になります。

要約手順

1. ephone-dn phone-tag [ dual-line ]

2. number number

3. preference preference-value

4. no huntstop

5. huntstop channel

6. exit

7. ephone phone-tag

8. mac-address mac-address

9. button button-number { o } dn-tag, dn-tag ...[[ button-number { o } dn-tag, dn-tag ...]...]

10. exit

詳細手順

 

コマンドまたはアクション
目的

ステップ 1

ephone-dn phone-tag [ dual-line ]

 

Router(config)# ephone-dn 10 dual-line

ephone-dn 設定モードを開始して、Cisco IP Phone 回線用の内線(ephone-dn)を作成します。

phone-tag :この ephone-dn を設定作業時に識別する固有のシーケンス番号。値の範囲は、1 から、ルータ プラットフォームにおける ephone-dn の許容最大数までです。この引数の最大値については、CLI のヘルプを参照してください。

dual-line :(オプション)ephone-dn の二重回線モードを有効にします。

ステップ 2

number number

 

Router(config-ephone-dn)# number 1001

ephone-dn に電話機または内線番号を関連付けます。

number :最大 16 桁の数字列で、E.164 の電話番号を表します。

ステップ 3

preference preference-order

 

Router(config-ephone-dn)# preference 1

ephone-dn のダイヤルピア優先順位を設定します。

preference-order :内線(ephone-dn)に関連付けられているプライマリ番号のプリファレンス値。最も高い優先順位が 0 である場合の数値オプションの範囲については、CLI のヘルプを参照してください。デフォルトは 0 です。

ステップ 4

no huntstop

 

Router(config-ephone-dn)# no huntstop

ephone-dn に対してコール ハント動作を続行します。

ステップ 5

huntstop channel

 

Router(config-ephone-dn)# huntstop channel

(二重回線 ephone-dn に対して推奨)最初のチャネルが通話中または無応答の場合に、着信コールが 2 番目のチャネルをハントするのを防ぎます。

ステップ 6

exit

 

Router(config-ephone-dn)# exit

ephone-dn 設定モードを終了します。

ステップ 7

ephone phone-tag

 

Router(config)# ephone 4

ephone(Ethernet Phone)設定モードを開始します。

phone-tag :オーバーレイ セットの追加対象となる電話機を識別する固有のシーケンス番号。

ステップ 8

mac-address mac-address

 

Router(config-ephone)# mac-address 1234.5678.abcd

登録する電話機の MAC アドレスを指定します。

ステップ 9

button button-number { o } dn-tag, dn-tag ... [[ button-number { o } dn-tag, dn-tag ...]...]

 

Router(config-ephone)# button 1o14,15,16

単一のボタンにオーバーレイする ephone-dn のセットを作成します。

o :オーバーレイ ボタン。複数の ephone-dn でこのボタンを共有します。単一のボタンに対して最大 10 個の ephone-dn を指定できます。各 ephone-dn はコンマで区切って指定します。

dn-tag :このオーバーレイ セットに追加する
ephone-dn の固有の ID。 ephone-dn コマンドですでに定義しています。

その他のキーワードについては、「 Cisco CME システムでの電話機の設定」の章にある「初期の内線番号と電話機の設定」の項を参照してください。

ステップ 10

exit

 

Router(config-ephone)# exit

ephone 設定モードを終了します。

次の例では、3 台の IP Phone で共有される 3 つの回線(ephone-dn)を作成し、同じ電話番号への 3 つのコールを同時に処理できるようにします。内線番号 1001 の共有回線の 3 つのインスタンスは、3 台の電話機のそれぞれで単一のボタンにオーバーレイされます。一般的なコール フローは次のとおりです。最初のコールは ephone 1(最も高い優先順位)に着信し、3 台の電話機すべてのボタン 1 で呼び出されます(ハントストップはオフになっています)。このコールは ephone 1 で応答されます。内線番号 1001 への 2 番目のコールは ephone-dn 2 をハントし、残りの 2 つの ephone 11 および ephone 12 で呼び出されます。2 番目のコールは ephone 12 で応答されます。そして同時に発信された内線番号 1001 への 3 番目のコールは ephone-dn 3 をハントし、ephone 11 で呼び出され、そこで応答されます。 no huntstop コマンドは、最初の 2 つの ephone-dn のハントを許可するために使用し、 huntstop コマンドは、最後の ephone-dn でコール ハント動作を終了するために使用します。 preference コマンドは、それぞれの ephone-dn に対して異なるプリファレンス値を作成するために使用します。

ephone-dn 1
number 1001
no huntstop
preference 0
 
ephone-dn 2
number 1001
no huntstop
preference 1
 
ephone-dn 3
number 1001
huntstop
preference 2
 
ephone 10
button 1o1,2,3
 
ephone 11
button 1o1,2,3
 
ephone 12
button 1o1,2,3
 

次の例は、二重回線 ephone-dn をオーバーレイする方法を示しています。 huntstop コマンドと
preference
コマンド以外に、 huntstop channel コマンドを使用して、コールが ephone-dn の 2 番目のチャネルをハントするのを防ぐ必要があります。この例では、5 台の ephone それぞれのボタン 1 で 5 つの ephone-dn をオーバーレイしています。このように設定することにより、同じ番号に 5 つのコールが別々に発信された場合、それらのコールが同時に接続されるだけでなく、各電話機で使用するボタンが 1 つだけで済みます。

ephone-dn 10 dual-line
number 1001
no huntstop
huntstop channel
preference 0
 
ephone-dn 11 dual-line
number 1001
no huntstop
huntstop channel
preference 1
 
ephone-dn 12 dual-line
number 1001
no huntstop
huntstop channel
preference 2
 
ephone-dn 13 dual-line
number 1001
preference 3
no huntstop
huntstop channel
 
ephone-dn 14 dual-line
number 1001
preference 4
huntstop
huntstop channel
 
ephone 33
mac 00e4.5377.2a33
button 1o10,11,12,13,14
 
ephone 34
mac 9c33.0033.4d34
button 1o10,11,12,13,14
 
ephone 35
mac 1100.8c11.3865
button 1o10,11,12,13,14
 
ephone 36
mac 0111.9c87.3586
button 1o10,11,12,13,14
 
ephone 37
mac 01a4.8222.3911
button 1o10,11,12,13,14
 

トラブルシューティングのヒント

show dialplan number コマンドを使用すると、特定の電話番号の番号解決がすべて表示されるので、コールが想定外の宛先に送信されているかどうかを検出できます。このコマンドは、番号にダイヤルしても所定の電話機で呼び出し音が鳴らないという問題をトラブルシューティングする場合に便利です。

ephone-dn ダイヤルピア プリファレンス

Cisco CME ルータのダイヤルピアは、コールをルーティングするために特定のコール マッチング基準を使用します。着信コールのコール マッチング基準の 1 つとして宛先パターンがあります。これは、ダイヤル先の番号を ephone-dn に関連付けるというものです。複数の ephone-dn が宛先パターンに一致する場合は(ワイルドカードも使用できます)、一致する ephone-dn のそれぞれに ephone-dn ダイヤルピア プリファレンスを設定して、一致する各 ephone-dn に着信コールをルーティングする順序を指定できます。 preference (ephone-dn) コマンドを使用して、一致する各 ephone-dn にプリファレンス値 0 ~ 10 を割り当てます。最も高い優先順位は 0 です。プリファレンス値を割り当てない場合、デフォルトは 0 になります。

たとえば、同じ内線番号 2680 を持つ ephone-dn が 2 つあるとします。これら 2 つの ephone-dn は、同じ内線番号を持つため、いずれも同じ宛先パターンに一致します。一方の ephone-dn は電話機のボタン 1 に、もう一方はボタン 2 に割り当てられています。ボタン 1 の ephone-dn にはプリファレンス値 0(最高値であり、このコマンドを使用しない場合の場合のデフォルトでもある)が、ボタン 2 の ephone-dn にはプリファレンス値 1 が割り当てられています。すると、ボタン 1 の ephone-dn のプリファレンス値の方が高いので、内線番号 2680 への最初のコールはボタン 1 にルーティングされます。ボタン 1 が空いている限り、着信コールは常にボタン 1 にルーティングされます。内線番号 2680 への 2 番目のコールが Cisco CME システムによって受信されたときにボタン 1 の
ephone-dn が使用中である場合には、この 2 番目のコールはボタン 2 にルーティングされます。

要約手順

1. ephone-dn dn-tag

2. preference preference-order [ secondary secondary-order ]

3. exit

詳細手順

 

コマンドまたはアクション
目的

ステップ 1

ephone-dn dn-tag

 

Router(config)# ephone-dn 33

ephone-dn 設定モードを開始します。

dn-tag :ダイヤルピア プリファレンスの設定対象となる ephone-dn を識別する固有のシーケンス番号。

ステップ 2

preference preference-order [ secondary secondary-order ]

 

Router(config-ephone-dn)# preference 2

ダイヤルピアが関連付けられている ephone-dn に対してプリファレンス値を設定します。

preference-order :ephone-dn のプライマリ番号のプリファレンス値。最も高い優先順位が 0 である場合の数値オプションの範囲については、CLI のヘルプを参照してください。デフォルトは 0 です。

secondary secondary-order :(オプション)ephone-dn のセカンダリ番号のプリファレンス値。最も高い優先順位が 0 である場合の数値オプションの範囲については、CLI のヘルプを参照してください。デフォルトは 0 です。

ステップ 3

exit

 

Router(config-ephone-dn)# exit

ephone-dn 設定モードを終了します。

次の例では、dn-tag が 3 の ephone-dn のプライマリ番号に ephone-dn プリファレンス値 2 を設定します。

ephone-dn 3
preference 2

ハントストップ

ハントストップは、着信コールのあった ephone-dn が通話中または無応答の場合に、その着信コールが別の ephone-dn に転送されるのを防ぐ機能です。このハントストップの機能を使用することで、通話中のハントによって電話機への着信コールが、一般的なデフォルトの宛先が設定されたダイヤルピアにリダイレクトされるのを防ぐことができます。

ephone-dn 設定モードでは、ハントストップがデフォルトで設定されています。 no huntstop コマンドを使用すると、ハントストップが無効になり、空いている ephone-dn へのハントが可能になります。

チャネル ハントストップは、二重回線 ephone-dn の 2 つのチャネルに対して同様の方法で機能するものです。チャネル ハントストップを有効にすると、最初のチャネルが通話中または無応答の場合に、着信コールが 2 番目のチャネルをハントするのを防ぎます。着信コールにハントされるのを防ぐことにより、2 番目のチャネルをコール転送、コール ウェイティング、または 3 者間会議のために空けておくことができます。また、チャネル ハントストップを使用することで、コールが最初の回線チャネルで 30 秒間呼び出し音を鳴らし、そこで応答がないと次は 2 番目のチャネルでまた 30 秒間呼び出し音を鳴らし、さらに別の回線へ転送されるといった状況の発生を防ぐこともできます。

ハントストップを使用しないコール リダイレクションは、Cisco IOS 音声ゲートウェイ ルーティングの標準メカニズムに基づいています。

要約手順

1. ephone-dn dn-tag

2. no huntstop

3. huntstop channel

4. exit

詳細手順

 

コマンドまたはアクション
目的

ステップ 1

ephone-dn dn-tag

 

Router(config)# ephone-dn 4

ephone-dn 設定モードを開始します。

dn-tag :ハントストップ ステータスの変更対象となる ephone-dn を識別する固有のシーケンス番号。

ステップ 2

no huntstop

 

Router(config-ephone-dn)# no huntstop

(オプション)ハントストップを無効にし、この
ephone-dn が通話中または無応答の場合に、コールが次の ephone-dn をハントするように設定します。デフォルトでは、ハントストップは有効になっています。ハントストップを有効に戻すには、 huntstop コマンドを使用します。

ステップ 3

huntstop channel

 

Router(config-ephone-dn)# huntstop channel

(オプション)二重回線の ephone-dn でチャネル ハントストップを有効にします。チャネル ハントストップを有効にすると、最初のチャネルが通話中または無応答であっても、コールは ephone-dn の次のチャネルをハントしません。デフォルトは、 no huntstop channel です。

ステップ 4

exit

 

Router(config-ephone-dn)# exit

ephone-dn 設定モードを終了します。

次の例では、ハントストップが望ましくないため、明示的に無効にするインスタンスを示します。この例では、ephone 4 に 2 つの回線が設定され、いずれの回線にも同じ内線番号 5001 が割り当てられています。これは、最初の回線が使用中のときに 2 番目の回線が内線番号 5001 へのコール ウェイティング通知を提供できるようにするためです。最初の回線(ephone-dn 1)で no huntstop を設定すると、ephone-dn 1 回線が通話中の場合に、着信コールは同じ電話機の 2 番目の回線(ephone-dn 2)をハントします。

ephone-dn 2 では内線番号 6000 へのコール転送が設定されています。内線番号 6000 は、Foreign Exchange Station(FXS)音声ポートに接続されたローカルの留守番電話に対応しています。内線番号 6000 の Plain Old Telephone Service(POTS; 一般電話サービス)ダイヤルピアでも、ハントを防ぐためにダイヤルピア ハントストップのアトリビュートが明示的に設定されています。

ephone-dn 1
number 5001
no huntstop
preference 1
call-forward noan 6000
 
ephone-dn 2
number 5001
preference 2
call-forward busy 6000
call-forward noan 6000
 
ephone 4
button 1:1 2:2
mac-address 0030.94c3.8724
 
dial-peer voice 6000 pots
destination-pattern 6000
huntstop port 1/0/0
description answering-machine
 

次に、 huntstop channel コマンドの使用例を示します。この dual-line ephone-dn 設定では、コールは ephone-dn の 2 番目のチャネルをハントしませんが、各 ephone-dn のチャネル 1 では、ephone-dn 10、ephone-dn 11、ephone-dn 12 の順にハントします。

ephone-dn 10 dual-line
number 1001
no huntstop
huntstop channel
 
ephone-dn 11 dual-line
number 1001
no huntstop
huntstop channel
preference 1
 
ephone-dn 12 dual-line
number 1001
no huntstop
huntstop channel
preference 2

ephone ハント グループ

ephone ハント グループを使用すると、特定の番号(ephone ハント グループ パイロット番号)への着信コールを ephone-dn の定義済みグループへ転送できます。Cisco CME 3.2 以降のバージョンでサポートしている IP Phone では、元の発信者の ID が自動的に表示されます。着信コールは、最初の番号が通話中または無応答の場合、応答されるか最終番号として定義された番号に達するまで、リスト内の ephone-dn から ephone-dn へリダイレクトされます。リダイレクトの最大数は、 max-redirect コマンドを使用して指定できます。値の範囲は 5 ~ 20 です。デフォルトは 5 です。リダイレクト(つまりホップ)の最大数に達すると、コールは廃棄されます。

max-redirect コマンドを使用すると、ホップの最大数をグローバルに設定できます。一部の
ephone-hunt 設定では、 hops コマンドを使用して、特定のピア ハント グループ内のホップの数を制限できます。

max-redirect コマンドおよび hops コマンドのどちらにおいても、リダイレクト(ホップ)は、コールが次の ephone-dn に送信される回数を指します。最初のホップは、ephone-hunt 設定モードにおいて list コマンドで設定した最初の ephone-dn から 2 番目の ephone-dn へのコールの移動と見なすことができます。最後のホップは、ephone-hunt 設定モードにおいて final コマンドで設定した番号で常に終了します。通話中および無応答のコールは、ホップとしてカウントされます。次に示す ephone ハント グループでは、最初のホップは 8001 から 8002 になります。ホップの最大数が 3 の場合、コールは 8001 から 8002 へ(ホップ 1)、8002 から 8003 へ(ホップ 2)、そして 8003 から 9000 へ(ホップ 3)というように移動します。

ephone-hunt 1 peer
pilot 8000
list 8001, 8002, 8003, 8004
final 9000
 

ハント グループ リスト内の最後の要素を別のハント グループのパイロット番号にすることもできます(ただし、無限ループが発生しないように十分な注意が必要です)。最終番号を 2 番目のハント グループのパイロット番号として割り当てる場合、最初のハント グループのパイロット番号を他のハント グループ内の最終番号として設定することはできません。3 番目のハント グループが存在する場合、2 番目のハント グループを最終番号として設定することはできません。以降も同様です。

ハント グループのチェーンは任意の長さに設定できますが、チェーン内で到達可能なホップの実際の数は、 max-redirect コマンド設定によって決まります。次の例では、発信者が最終番号 5000 に到達するまでのリダイレクトの最大数を 15 以上に設定する必要があります。それより小さい数値が設定された場合、コールは切断されます。

ephone-hunt 1 sequential
pilot 8000
list 8001, 8002, 8003, 8004
final 9000
ephone-hunt 2 sequential
pilot 9000
list 9001, 9002, 9003, 9004
final 7000
ephone-hunt 3 sequential
pilot 7000
list 7001, 7002, 7003, 7004
final 5000
 

次のタイプの ephone ハント グループを定義できます。

シーケンシャル ephone ハント グループ:ハント グループを定義する際に指定したリストの左から右への順序で ephone-dn が呼び出されます。ホップは設定されていません。

ピア ephone ハント グループ:最初に呼び出される ephone-dn は、前回パイロット番号に着信コールがあったときに最後に呼び出された ephone-dn の右側にある番号です。呼び出しは、ephone ハント グループを定義したときに指定したホップの数だけ、左から右へ循環して行われます。

最長アイドル ephone ハント グループ:コールは、ephone ハント グループを定義したときに指定したホップの数だけ、最も長くアイドルになっている ephone-dn に移動します。最長アイドルは、電話機が登録された、再登録された、またはオンフック状態になった最後の時刻からの時間で決まります。

図 34 にシーケンシャル ephone ハント グループを、図 35 にピア ephone ハント グループを、図 36 に最長アイドル ハント グループを示します。

show ephone-hunt コマンドは、ハント グループのハント リスト メンバーがアイドルになっている期間など、ephone ハント動作に関する情報を表示するために使用します。

ephone ハント グループを作成するには、次の項で説明する作業を実行します。

「シーケンシャル ephone ハント グループの設定」

「ピア ephone ハント グループの設定」

「最長アイドル ephone ハント グループの設定」

図 34 シーケンシャル ephone ハント グループ

 

図 35 ピア ephone ハント グループ

 

図 36 最長アイドル ephone ハント グループ

 

シーケンシャル ephone ハント グループの設定

シーケンシャル ephone ハント グループでは、ハント グループを定義する際に指定したリストの左から右への順序で ephone-dn が呼び出されます。最初に呼び出される番号は常に、リストの左端にある番号です。

要約手順

1. ephone-hunt hunt-tag sequential

2. pilot number [ secondary number ]

3. list dn-number , dn-number [ , dn-number ...]

4. final final-number

5. preference preference-order [ secondary secondary-order ]

6. timeout seconds

7. exit

8. telephony-service

9. max-redirect number

10. exit

詳細手順

 

コマンドまたはアクション
目的

ステップ 1

ephone-hunt hunt-tag sequential

 

Router(config)# ephone-hunt 5 sequential

ephone-hunt 設定モードを開始し、シーケンシャル ephone ハント グループを定義します。

hunt-tag :このハント グループをすべての設定作業時に識別する固有のシーケンス番号。値の範囲は 1 ~ 10 です。

ステップ 2

pilot number [ secondary number ]

 

Router(config-ephone-hunt)# pilot 5601

パイロット番号を定義します。このパイロット番号をダイヤルすると、発信者はハント グループに転送されます。

number :E.164 番号。最大長は 27 文字です。ダイヤル プラン パターンをパイロット番号に適用できます。

secondary :(オプション)ephone ハント グループ用の追加のパイロット番号として続く番号を定義します。

ステップ 3

list dn-number , dn-number [ , dn-number ...]

 

Router(config-ephone-hunt)# list 5001, 5002, 5017, 5028

パイロット番号への着信コールを ephone ハント グループがリダイレクトする宛先の番号リストを定義します。リストには 2 ~ 10 個の番号を含める必要があります。

dn-number :ephone-dn のプライマリ番号またはセカンダリ番号。

ステップ 4

final final-number

 

Router(config-ephone-hunt)# final 6000

ephone ハント グループ内の最終番号を定義します。この番号に達すると、コールはそれ以上リダイレクトされません。この番号には、ephone-dn のプライマリ番号またはセカンダリ番号、ボイスメール パイロット番号、別のハント グループのパイロット番号、または FXS 番号を指定できます。


) 最終番号を別のハント グループのパイロット番号として定義したら、最初のハント グループのパイロット番号を他のハント グループ内の最終番号として設定することはできません。


 

ステップ 5

preference preference-order [ secondary secondary-order ]

 

Router(config-ephone-hunt)# preference 1

ハント グループのパイロット番号に関連付けられている ephone-dn の優先順位を設定します。

preference-order :最も高い優先順位が 0 である場合の数値オプションについては、CLI のヘルプを参照してください。デフォルトは 0 です。

secondary secondary-order :(オプション)セカンダリ パイロット番号のプリファレンス値。最も高い優先順位が 0 である場合の数値オプションの範囲については、CLI のヘルプを参照してください。デフォルトは 9 です。

ステップ 6

timeout seconds

 

Router(config-ephone-hunt)# timeout 30

コールに対して応答がない場合、何秒後にハント グループ リスト内の次の番号へコールがリダイレクトされるかを設定します。

seconds :秒数。値の範囲は 3 ~ 60000 です。デフォルトは 180 です。

ステップ 7

exit

 

Router(config-ephone-hunt)# exit

ephone-hunt 設定モードを終了します。

ステップ 8

telephony-service

 

Router(config)# telephony-service

telephony-service 設定モードを開始します。

ステップ 9

max-redirect number

 

Router(config-telephony-service)# max-redirect 8

Cisco CME システム内でコールをリダイレクトできる回数を設定します。

number :値の範囲は 5 ~ 20 です。デフォルトは 5 です。

ステップ 10

exit

 

Router(config-telephony-service)# exit

telephony-service 設定モードを終了します。

次の例では、パイロット番号に 5601、最終番号に 6000 を指定し、パイロット番号に応答する電話機のリストに 4 つの番号を指定して、シーケンシャル ephone ハント グループを定義します。

ephone-hunt 1 sequential
pilot 5601
list 5001, 5002, 5017, 5028
final 6000
preference 1
timeout 30

ピア ephone ハント グループの設定

ピア ephone ハント グループでは、最初に呼び出される ephone-dn は、前回パイロット番号に着信コールがあったときに最後に呼び出された ephone-dn の右側にある番号です。呼び出しは、ephone ハント グループを定義したときに指定したホップの数だけ、左から右へ循環して行われます。

要約手順

1. ephone-hunt hunt-tag peer

2. pilot number [ secondary number ]

3. list dn-number , dn-number [ , dn-number ...]

4. final final-number

5. preference preference-order [ secondary secondary-order ]

6. hops number

7. timeout seconds

8. no-reg [ both | pilot ]

9. exit

10. telephony-service

11. max-redirect number

12. exit

詳細手順

 

コマンドまたはアクション
目的

ステップ 1

ephone-hunt hunt-tag peer

 

Router(config)# ephone-hunt 5 peer

ephone-hunt 設定モードを開始し、ピア ephone ハント グループを定義します。

hunt-tag :このハント グループをすべての設定作業時に識別する固有のシーケンス番号。値の範囲は 1 ~ 10 です。

ステップ 2

pilot number [ secondary number ]

 

Router(config-ephone-hunt)# pilot 5601 secondary 2223

パイロット番号を定義します。このパイロット番号をダイヤルすると、発信者はハント グループに転送されます。

number :E.164 番号。最大長は 27 文字です。ダイヤル プラン パターンをパイロット番号に適用できます。

secondary :(オプション)ephone ハント グループ用の追加のパイロット番号として続く番号を定義します。

ステップ 3

list dn-number , dn-number [ , dn-number ...]

 

Router(config-ephone-hunt)# list 5001, 5002, 5017, 5028

パイロット番号への着信コールを ephone ハント グループがリダイレクトする宛先の番号リストを定義します。リストには 2 ~ 10 個の番号を含める必要があります。

dn-number :ephone-dn のプライマリ番号またはセカンダリ番号。

ステップ 4

final final-number

 

Router(config-ephone-hunt)# final 6000

ephone ハント グループ内の最終番号を定義します。この番号に達すると、コールはそれ以上リダイレクトされません。この番号には、ephone-dn のプライマリ番号またはセカンダリ番号、ボイスメール パイロット番号、別のハント グループのパイロット番号、または FXS 発信者 ID 番号を指定できます。


) 最終番号を 2 番目のハント グループのパイロット番号として定義したら、最初のハント グループのパイロット番号を他のハント グループ内の最終番号として設定することはできません。


 

ステップ 5

preference preference-order [ secondary secondary-order ]

 

Router(config-ephone-hunt)# preference 1

ハント グループのパイロット番号に関連付けられている
ephone-dn の優先順位を設定します。

preference-order :最も高い優先順位が 0 である場合の数値オプションについては、CLI のヘルプを参照してください。デフォルトは 0 です。

secondary secondary-order :(オプション)セカンダリ パイロット番号のプリファレンス値。最も高い優先順位が 0 である場合の数値オプションの範囲については、CLI のヘルプを参照してください。デフォルトは 9 です。

ステップ 6

hops number

 

Router(config-ephone-hunt)# hops 7

コールが最終番号に達するまでのホップの回数を設定します。

number :ホップの数。値の範囲は 2 から 10 ですが、 list コマンドで指定した内線番号の数以下である必要があります。デフォルトは 2 です。

ステップ 7

timeout seconds

 

Router(config-ephone-hunt)# timeout 30

コールに対して応答がない場合、何秒後にハント グループ リスト内の次の番号へコールがリダイレクトされるかを設定します。

seconds :秒数。値の範囲は 3 ~ 60000 です。デフォルトは 180 です。

ステップ 8

no-reg [ both | pilot ]

 

Router(config-ephone-hunt)# no-reg

ハント グループのパイロット番号を H.323 ゲートキーパーに登録しないように指定します。このコマンドを使用しない場合、デフォルトでは、パイロット番号が H.323 ゲートキーパーに登録されます。Cisco CME 3.1 以降のリリースでは、このコマンドを使用するが both キーワードと pilot キーワードをいずれも使用しない場合、セカンダリ番号だけが登録されません。

both :(オプション)プライマリとセカンダリいずれのパイロット番号も登録されません。

pilot :(オプション)プライマリ パイロット番号だけが登録されません。

ステップ 9

exit

 

Router(config-ephone-hunt)# exit

ephone-hunt 設定モードを終了します。

ステップ 10

telephony-service

 

Router(config)# telephony-service

telephony-service 設定モードを開始します。

ステップ 11

max-redirect number

 

Router(config-telephony-service)# max-redirect 8

Cisco CME システム内でコールをリダイレクトできる回数を設定します。

number :値の範囲は 5 ~ 20 です。デフォルトは 5 です。

ステップ 12

exit

 

Router(config-telephony-service)# exit

telephony-service 設定モードを終了します。

次の例では、パイロット番号に 5601、最終番号に 6000 を指定し、リストに 8 つの番号を指定して、ピア ephone ハント グループ 1 を定義します。コールは、4 回リダイレクトされると(つまり 4 回ホップすると)最終番号に送信されます。

ephone-hunt 1 peer
pilot 5601
list 5001, 5002, 5017, 5028, 5066, 5067, 5077, 5085
final 6000
hops 4
preference 1
timeout 30
no-reg

最長アイドル ephone ハント グループの設定

最長アイドル ハント グループでは、最初に呼び出される ephone-dn は、最も長い期間アイドルになっていた番号です。

要約手順

1. ephone-hunt hunt-tag longest idle

2. pilot pilot-number

3. list dn-number , dn-number [ , dn-number ...]

4. final final-number

5. preference preference-order

6. hops number

7. timeout seconds

8. no-reg

9. exit

10. telephony-service

11. max-redirect number

12. exit

詳細手順

 

コマンドまたはアクション
目的

ステップ 1

ephone-hunt hunt-tag longest-idle

 

Router(config)# ephone-hunt 5 longest-idle

ephone-hunt 設定モードを開始し、最長アイドル ephone ハント グループを定義します。

hunt-tag :このハント グループをすべての設定作業時に識別する固有のシーケンス番号。値の範囲は 1 ~ 10 です。

ステップ 2

pilot pilot-number

 

Router(config-ephone-hunt)# pilot 5601

パイロット番号を定義します。このパイロット番号をダイヤルすると、発信者はハント グループに転送されます。

pilot-number :E.164 番号。最大長は 27 文字です。ダイヤル プラン パターンをパイロット番号に適用できます。

ステップ 3

list dn-number , dn-number [ , dn-number ...]

 

Router(config-ephone-hunt)# list 5001, 5002, 5017, 5028

パイロット番号への着信コールを ephone ハント グループがリダイレクトする宛先の番号リストを定義します。

2 個から 10 個までの範囲で番号を入力します。

dn-number :ephone-dn のプライマリ番号またはセカンダリ番号。

ステップ 4

final final-number

 

Router(config-ephone-hunt)# final 6000

ephone ハント グループ内の最終番号を定義します。この番号に達すると、コールはそれ以上リダイレクトされません。

この番号には、ephone-dn のプライマリ番号またはセカンダリ番号、ボイスメール パイロット番号、別のハント グループのパイロット番号、または FXS 発信者 ID 番号を指定できます。


) 最終番号を 2 番目のハント グループのパイロット番号として定義したら、最初のハント グループのパイロット番号を他のハント グループ内の最終番号として設定することはできません。


 

ステップ 5

preference preference-order

 

Router(config-ephone-hunt)# preference 1

ハント グループのパイロット番号に関連付けられている ephone-dn の優先順位を設定します。

preference-order :最も高い優先順位が 0 である場合の数値オプションについては、CLI のヘルプを参照してください。

ステップ 6

hops number

 

Router(config-ephone-hunt)# hops 7

コールが最終番号に達するまでのホップの回数を設定します。

値の範囲は 2 ~ 10 です。

ステップ 7

timeout seconds

 

Router(config-ephone-hunt)# timeout 30

コールに対して応答がない場合、何秒後にハント グループ リスト内の次の番号へコールがリダイレクトされるかを設定します。

seconds :秒数。値の範囲は 3 ~ 60000 です。デフォルトは 180 です。

ステップ 8

no-reg

 

Router(config-ephone-hunt)# no-reg

ハント グループのパイロット番号を H.323 ゲートキーパーに登録しないように指定します。

ステップ 9

exit

 

Router(config-ephone-hunt)# exit

ephone-hunt 設定モードを終了します。

ステップ 10

telephony-service

 

Router(config)# telephony-service

telephony-service 設定モードを開始します。

ステップ 11

max-redirect number

 

Router(config-telephony)# max-redirect 8

Cisco CME システム内でコールをリダイレクトできる回数を設定します。

number :値の範囲は 5 ~ 20 です。デフォルトは 5 です。

ステップ 12

exit

 

Router(config-telephony)# exit

telephony-service 設定モードを終了します。

次の例では、パイロット番号に 7501、最終番号に 8000 を指定し、リストに 11 個の番号を指定して、最長アイドル ephone ハント グループ 1 を定義します。コールは、6 回リダイレクトされると(つまり 6 回ホップすると)最終番号 8000 に送信されます。

ephone-hunt 1 longest-idle
pilot 7501
list 7001, 7002, 7023, 7028, 7045, 7062, 7067, 7072, 7079, 7085, 7099
final 8000
preference 1
hops 6
timeout 20
no-reg

コール ピックアップ グループ

Cisco CME では、別の ephone-dn で呼び出されているコールへの応答(ピックアップ)を容易にするために、管理者がピックアップ グループを個々の ephone-dn エントリに関連付けることができます。両方の ephone-dn が同じピックアップ グループ内にあれば、電話機ユーザはより少ないキー操作でコールをピックアップできます。

コール ピックアップには次の種類があります。

内線番号を明示的に指定したコール ピックアップ:電話機ユーザは [ピック] ソフトキーを押してから、コールが着信している電話機の ephone-dn をダイヤルします。この方式は、別の ephone-dn で保留中のコールをピックアップする場合にも使用できます。

グループ番号を明示的に指定したコール ピックアップ:電話機ユーザは [Gピック] ソフトキーを押してから、コールが着信している電話機のグループ番号をダイヤルします。Cisco CME システム全体で定義されているピックアップ グループが 1 つしかない場合は、ユーザは [Gピック] ソフトキーを押すだけで済みます。

ローカル グループ番号を使用したコール ピックアップ:コールが着信している電話機とユーザの電話機が同じピックアップ グループ内にある場合、電話機ユーザは [Gピック] ソフトキーを押してからアスタリスク(*)キーを押し、着信コールをピックアップします。

管理者は、各 ephone-dn をそれぞれ最大 1 つのピックアップ グループに割り当てることができます。ピックアップ グループに属していない ephone-dn でも、コールが着信している ephone-dn をダイヤルするか、その ephone-dn のピックアップ グループ番号をダイヤルすることによって、着信コールをピックアップできます。

ピックアップ グループ番号の長さはそれぞれ異なっていてもかまいませんが、先頭番号は固有である必要があります。たとえば、同じ Cisco CME システムにピックアップ グループ 17 とピックアップ グループ 177 を定義することはできません。これは、ユーザが 177 の最後の 7 を入力する前に、グループ 17 のピックアップが起動してしまうためです。

単一のピックアップ グループに割り当てることができる ephone-dn の数には制限がありません。また、Cisco CME システム内で定義できるピックアップ グループの数にも制限はありません。

図 37 に、4 つのコール ピックアップ シナリオを示します。

図 37 コール ピックアップ

 

要約手順

1. ephone-dn dn-tag

2. pickup-group number

3. exit

詳細手順

 

コマンドまたはアクション
目的

ステップ 1

ephone-dn dn-tag

 

Router(config)# ephone-dn 55

ephone-dn 設定モードを開始します。

dn-tag :ピックアップ グループに追加する
ephone-dn(内線番号)の固有の ID。

ステップ 2

pickup-group number

 

Router(config-ephone-dn)# pickup-group 2345

この ephone-dn をピックアップ グループに割り当てます。

number :最大 32 桁の数字列。Cisco CME システムのグループ番号の長さはそれぞれ異なっていてもかまいませんが、先頭番号は固有である必要があります。たとえば、グループ番号 17 がある場合、グループ番号 177 を指定することはできません。

ステップ 3

exit

 

Router(config-ephone-dn)# exit

ephone-dn 設定モードを終了します。

次の例では、ephone-dn タグが 55 の回線をピックアップ グループ 2345 に割り当てます。

ephone-dn 55
number 2555
pickup-group 2345