Cisco Unified Communications Manager Express 4.3 システム アドミニストレータ ガイド
ネットワーク パラメータの定義
ネットワーク パラメータの定義
発行日;2012/01/09 | ドキュメントご利用ガイド | ダウンロード ; この章pdf , ドキュメント全体pdf (PDF - 11MB) | フィードバック

目次

ネットワーク パラメータの定義

内容

ネットワーク パラメータの定義に関する前提条件

ネットワーク パラメータの定義に関する制約事項

ネットワーク パラメータの定義に関する情報

DHCP サービス

Cisco Unified CME ルータのネットワーク タイム プロトコル

DTMF リレー

SIP 登録のサポート

Out-of-Dialog REFER

ネットワーク パラメータの定義方法

VoIP ネットワークでのコールの有効化

制約事項

DHCP の定義

単一の DHCP IP アドレス プールの定義

DHCP クライアント別の DHCP IP アドレス プールの定義

DHCP リレーの定義

Cisco Unified CME ルータ上でのネットワーク タイム プロトコルの有効化

マルチサイト インストールでの、H.323 ネットワークに対する DTMF リレーの設定

次の作業

SIP トランク サポートの設定

SIP トランク サポート設定の確認

DHCP サーバ上での TFTP アドレスの変更

前提条件

制約事項

OOD-R の有効化

前提条件

制約事項

OOD-R 設定の検証

OOD-R のトラブルシューティング

ネットワーク パラメータの設定例

NTP サーバ:例

H.323 ネットワークに対する DTMF リレー:例

OOD-R:例

関連情報

その他の資料

関連マニュアル

テクニカル サポート

ネットワーク パラメータの機能情報

ネットワーク パラメータの定義

Revised: November 26, 2007

 

この章では、Cisco Unified Communications Manager Express(Cisco Unified CME)がネットワークで動作できるようにするパラメータの定義について説明します。


) Cisco Unified Communications Express - QCT を使用して基本的なテレフォニー設定を生成する場合は、設定を変更して IP Phone から別のルータ上の DHCP サーバに DHCP 要求をリレーする場合を除いて、この章を省略してもかまいません。


この章で説明する機能について

この章で説明している機能の一部は、ご使用のバージョンの Cisco Unified CME でサポートされていない場合があります。それぞれの機能がサポートされているバージョンの一覧については、「ネットワーク パラメータの機能情報」を参照してください。

ネットワーク パラメータの定義に関する前提条件

IP ルーティングを有効にする必要があります。

VoIP ネットワーキングを運用可能にする必要があります。品質とセキュリティを保証するため、データと音声の Virtual LAN(VLAN; バーチャル LAN)を分離することを推奨します。各 VLAN に割り当てる IP ネットワークは、その VLAN 上のノードすべてのアドレスを十分にサポートできる規模にする必要があります。Cisco Unified CME 電話機は、自分の IP アドレスを音声ネットワークから受信しますが、PC、サーバ、プリンタなど、その他すべてのノードは、自分の IP アドレスをデータ ネットワークから受信します。設定については、「Cisco スイッチでの VLAN の設定方法」を参照してください。

該当する場合は、PSTN 回線が設定され、機能している必要があります。

該当する場合は、WAN リンクが設定され、機能している必要があります。

IP Phone で電話機ファームウェア ファイルをダウンロードできるようにするには、ルータで Trivial File Transfer Protocol(TFTP; トリビアル ファイル転送プロトコル)を有効にする必要があります。

SIP を実行している IP Phone で Cisco Unified CME ルータへの直接接続をサポートするには、ルータに Cisco Unified CME 3.4 以降がインストールされている必要があります。インストールについては、 Cisco Unified CME ソフトウェアのインストールとアップグレードを参照してください。

Cisco Unified CME ルータに接続されている電話機に対するボイスメールをサポートするには、ネットワークにボイスメールをインストールし、設定する必要があります。

ネットワーク パラメータの定義に関する制約事項

Cisco Unified CME 4.0 以降のバージョンでは、レイヤ 3 対レイヤ 2 の VLAN サービス クラス(CoS)優先順位マーキングが自動的に処理されません。Cisco Unified CME 4.0 以降のバージョンでは、レイヤ 3 のマーキングは継続されますが、レイヤ 2 マーキングは Cisco IOS ソフトウェアでのみ処理されます。レイヤ 2 マーキングが必要な Quality of Service(QoS)設計を明示的に設定する必要がある場合は、この機能をサポートする Catalyst スイッチか、またはイーサネット インターフェイスで設定された Cisco Unified CME ルータに設定する必要があります。設定の詳細については、『 Enterprise QoS Solution Reference Network Design Guide 』を参照してください。

ネットワーク パラメータの定義に関する情報

ネットワーク パラメータを設定するには、次の概念を理解しておく必要があります。

「DHCP サービス」

「Cisco Unified CME ルータのネットワーク タイム プロトコル」

「DTMF リレー」

「SIP 登録のサポート」

「Out-of-Dialog REFER」

DHCP サービス

Cisco Unified IP Phone が Cisco Unified CME システムに接続されている場合、その電話機は Dynamic Host Configuration Protocol(DHCP; ダイナミック ホスト コンフィギュレーション プロトコル)サーバを自動的に照会します。DHCP サーバは応答すると、IP アドレスを Cisco Unified IP Phone に割り当て、DHCP オプション 150 を通じて TFTP サーバの IP アドレスを提供します。次に、電話機は Cisco Unified CME サーバに登録され、TFTP サーバから設定ファイルおよび電話機ファームウェア ファイルを取得しようとします。

設定情報については、次の手順のうちいずれか 1 つだけを実行して、IP Phone の DHCP サービスを設定してください。

Cisco Unified CME ルータが DHCP サーバであり、すべての DHCP クライアントに対して 1 つの共有アドレス プールを使用することがある場合は、 「単一の DHCP IP アドレス プールの定義」 を参照してください。

Cisco Unified CME ルータが DHCP サーバであり、IP Phone 以外の DHCP クライアントに対して別のプールが必要な場合は、「DHCP クライアント別の DHCP IP アドレス プールの定義」を参照してください。

Cisco Unified CME ルータが DHCP サーバではない場合で、IP Phone からの DHCP 要求を別のルータの DHCP サーバにリレーするときには、「DHCP リレーの定義」を参照してください。

Cisco Unified CME ルータのネットワーク タイム プロトコル

Network Time Protocol(NTP; ネットワーク タイム プロトコル)を使用すると、Cisco Unified CME ルータをネットワーク上の単一のクロックと同期させることができます。このクロックは、クロック マスターと呼ばれます。NTP は、デフォルトではすべてのインターフェイスで無効になっていますが、Cisco Unified CME では不可欠なので、有効にしておく必要があります。Cisco Unified CME ルータの NTP の設定については、「Cisco Unified CME ルータ上でのネットワーク タイム プロトコルの有効化」を参照してください。

DTMF リレー

Cisco Unified CME システムに接続された IP Phone は、アウトバンド デュアルトーン複数周波数(DTMF)リレーを使用して、VoIP 接続経由で DTMF(キーパッド)番号を転送する必要があります。これは、インバンド転送に使用されるコーデックによって DTMF トーンが歪んで認識不能になる場合があるためです。DTMF リレーでは、DTMF トーンの歪みの問題を解決するため、符号化された音声ストリームのアウトバンド(帯域外)で DTMF トーンを転送します。

H.323 ネットワークにある IP Phone の場合、DTMF リレーには H.245 Alphanumeric 方式が使用されます。この方式は ITU H.245 標準で定義されています。この方式では、DTMF ディジットを音声ストリームと分離し、RTP チャネルではなく H.245 シグナリング チャネル経由で、H.245 User Input Indication メッセージ内の ASCII 文字として送信します。マルチサイト インストールで DTMF リレーを設定する方法については、「マルチサイト インストールでの、H.323 ネットワークに対する DTMF リレーの設定」を参照してください。

SIP ネットワーク上のボイスメール アプリケーションまたは IVR アプリケーションを Cisco Unified CME 電話機からリモートで使用するには、Cisco Unified CME 電話機で使用されている DTMF ディジットを、SIP 電話機で使用されている RFC 2833 インバンド DTMF リレー メカニズムに変換する必要があります。SIP DTMF リレー方式は、次の場合に必要です。

リモートの SIP ベースの IVR アプリケーションまたはボイスメール アプリケーションと Cisco Unified CME システムとの接続に SIP が使用されている場合

リモートの SIP-PSTN 音声ゲートウェイ(PSTN を経由してボイスメール アプリケーションまたは IVR アプリケーションまで)と Cisco Unified CME システムとの接続に SIP が使用されている場合

アウトバンド DTMF リレーの変換を行う必要があるのは、SCCP 電話機だけです。SIP 電話機は、RFC 2833 で指定されているアウトバンド DTMF リレーを初めからサポートしています。

Cisco Unity Express システム(非標準の SIP Notify 形式を使用)に接続する SIP ネットワークでボイスメールを使用するには、Cisco Unified CME 電話機で使用される DTMF ディジットを Notify 形式に変換する必要があります。Cisco CME 3.0 および 3.1 との下位互換性のために、追加の設定が必要になる場合があります。SIP ネットワークに対して DTMF リレーを有効にするための設定については、「SIP トランク サポートの設定」を参照してください。

SIP 登録のサポート

SIP 登録のサポートを使用すると、SIP ゲートウェイが SIP プロキシまたは SIP レジストラに E.164 番号を登録できるようになります。この方法は、H.323 ゲートウェイがゲートキーパーに E.164 番号を登録できるようにする方法と類似しています。SIP ゲートウェイを使用すると、ローカル SCCP 電話機用のアナログ電話機の音声ポート(FXS)および IP Phone の仮想音声ポート(EFXS)に代わって、SIP プロキシまたはレジストラに E.164 番号を登録できます。

ダイヤルピアの E.164 番号を外部レジストラに登録するときは、冗長性を確保するため、セカンダリ SIP プロキシまたはレジストラにも登録できます。セカンダリ登録を使用できるのは、プライマリ レジストラが失敗した場合です。設定については、『 Cisco IOS SIP Configuration Guide 』の 「Basic SIP Configuration」 の章を参照してください。


) H.323 プロトコルと SIP プロトコル間の登録を可能にするコマンドはありません。


デフォルトでは、SIP ゲートウェイは SIP 登録メッセージを生成しません。したがって、外部 SIP レジストラにゲートウェイの E.164 電話番号を登録するようにゲートウェイを設定する必要があります。Cisco Unified CME に電話番号を登録するように SIP ゲートウェイを設定する方法については、「SIP トランク サポートの設定」を参照してください。

Out-of-Dialog REFER

Out-of-dialog REFER(OOD-R)では、リモート アプリケーションが、初期 INVITE なしで REFER メッセージを Cisco Unified CME に送信することによりコールを確立できます。REFER が送信されると、その後のコール確立はアプリケーションとは無関係に行われるため、メディア ストリームはアプリケーションを通過しません。OOD-R を使用するアプリケーションは、Request-URI に Referee アドレスを指定し、Refer-To ヘッダーに Refer-Target を指定したコール確立要求をトリガーします。Cisco Unified CME との通信に使用される SIP メッセージングは、SIP、SCCP、H.323、POTS などのエンドユーザ デバイス プロトコルとは無関係です。クリックツーダイヤルは、OOD-R を使用して作成できるアプリケーションの例です。

クリックツーダイヤル アプリケーションでは、複数の手順を結合して 1 回のクリックでコールを確立できます。たとえば、PC から Web ベースの電話番号アプリケーションをクリックすることで、電話番号の検索、デスクトップの電話機のオフフック、呼び出し番号のダイヤルを行うことができます。アプリケーションがコールの確立を開始するので、ユーザが自分の電話機からダイヤルする必要はありません。電話番号アプリケーションが Cisco Unified CME に REFER メッセージを送信し、この REFER に基づいて両者間のコールが設定されます。

図6 は、クリックツーダイヤル アプリケーションで使用されている OOD-R の例を示しています。このシナリオでは、次のイベントが発生します(図中のイベント番号を参照)。

1. リモート ユーザがクリックによってダイヤルを行います。

2. アプリケーションが Cisco Unified CME 1 に Out-of-Dialog REFER を送信します。

3. Cisco Unified CME 1 が SIP 電話機 1(Referee)に接続します。

4. Cisco Unified CME 1 が、Cisco Unified CME 2 に INVITE を送信します。

5. Cisco Unified CME 2 が、SIP 電話機 2(Refer-Target)に INVITE を送信して、コールが受け入れられます。

6. 2 つの SIP 電話機の間で、音声パスが設定されます。

図6 Out-of-Dialog REFER を使用するクリックツーダイヤル アプリケーション

 

最初の OOD-R 要求は、RFC 2617 ベースのダイジェスト認証を使用して、認証と許可を行えます。認証をサポートするため、Cisco Unified CME は、フラッシュに保存されているテキスト ファイルからクレデンシャル情報を取得します。このメカニズムは、電話機ベースのクレデンシャルのほかに、Cisco Unified CME でも使用されます。同じクレデンシャル ファイルは、プレゼンス サービスなど、要求ベースの認証と許可が必要な他のサービスでも共有できます。クレデンシャル ファイルは、最大 5 個まで設定してシステムにロードできます。これらの 5 つのファイルの内容は互いに排他的であるため、5 つの全ファイルでユーザ名とパスワードのペアを一意にする必要があります。また、ユーザ名とパスワードのペアは、Cisco Unified CME システム内の SCCP 電話機や SIP 電話機用に設定したペアとは異なったものにする必要があります。

設定については、「OOD-R の有効化」を参照してください。

ネットワーク パラメータの定義方法

この項では、次の作業について取り上げます。この手順の一部は実行する必要がない場合があります。

「VoIP ネットワークでのコールの有効化」(必須)

「DHCP の定義」(必須)

「Cisco Unified CME ルータ上でのネットワーク タイム プロトコルの有効化」(必須)

「マルチサイト インストールでの、H.323 ネットワークに対する DTMF リレーの設定」(オプション)

「SIP トランク サポートの設定」(オプション)

「SIP トランク サポート設定の確認」(オプション)

「DHCP サーバ上での TFTP アドレスの変更」(オプション)

「OOD-R の有効化」(オプション)

「OOD-R 設定の検証」(オプション)

「OOD-R のトラブルシューティング」(オプション)

VoIP ネットワークでのコールの有効化

Cisco Unified CME 内のエンドポイント間でコールを有効にするには、次の手順を実行します。

制約事項

SIP エンドポイントは、H.323 トランクでサポートされていません。SIP エンドポイントは、SIP トランクのみでサポートされます。

Cisco Unified CME 3.4 以降のバージョンでは、メディア フロースルー モードだけをサポートしています。SIP 対 SIP コールを正常に発信するには、事前に SIP 対 SIP コールを有効にする必要があります。

要約手順

1. enable

2. configure terminal

3. voice service voip

4. allow-connections from - type to to - type

5. sip

6. registrar server [ expires [ max sec ] [ min sec ]

7. end

詳細手順

コマンドまたはアクション
目的

ステップ 1

enable

 

Router> enable

特権 EXEC モードを有効にします。

プロンプトが表示されたら、パスワードを入力します。

ステップ 2

configure terminal

 

Router# configure terminal

global 設定モードを開始します。

ステップ 3

voice service voip

 

Router(config)# voice service voip

voice service 設定モードを開始し、Voice over IP(VoIP)カプセル化を指定します。

ステップ 4

allow-connections from - type to to - type

 

Router(config-voi-srv)# allow-connections h323 to h323

Router(config-voi-srv)# allow-connections h323 to SIP

Router(config-voi-srv)# allow-connections SIP to SIP

VoIP ネットワーク内の特定タイプのエンドポイント間のコールを有効にします。

サポートする各タイプのエンドポイントごとに allow-connections コマンドが必要です。

ステップ 5

sip

 

Router(config-voi-srv)# sip

(オプション)SIP 設定モードを開始します。

Cisco CME 3.4 以降で、SIP が動作する IP Phone を直接接続する場合に必要です。

ステップ 6

registrar server [ expires [ max sec ][ min sec ]]

 

Router(config-voi-sip)# registrar server expires max 600 min 60

(オプション)Cisco Unified CME で SIP レジストラ機能を有効にします。

Cisco CME 3.4 以降で、SIP が動作する IP Phone を直接接続する場合に必要です。

Cisco Unified CME では、リロードを行うと、登録エントリの永続的なデータベースが維持されません。WAN がダウンし、Cisco Unified CME ルータをリブートした場合、ルータがリロードを行うと、SIP 電話機登録のデータベースがなくなります。SIP 電話機は、もう一度登録する必要があります。SIP 電話機はキープアライブ機能を使用しないため、この処理には数分かかることがあります。有効期限を変更することをお勧めします。

max sec :(オプション)値の範囲は 600 ~ 86400 です。デフォルトは 3600 です。推奨値は 600 です。

min sec :(オプション)値の範囲は 60 ~ 3600 です。デフォルトは 60 です。

ステップ 7

exit

 

Router(config-voi-sip)# exit

dial-peer 設定モードを終了します。

ステップ 8

sip-ua

 

Router(config)# sip-ua

SIP user-agent 設定モードを開始します。

ステップ 9

notify telephone-event max-duration time

 

Router(config-sip-ua)# notify telephone-event max-duration 2000

単一の DTMF イベントに関する NOTIFY メッセージを 2 つ連続して送信するときの時間間隔を設定します。

max-duration time :値の範囲は 500 ~ 3000 です。デフォルトは 2000 です。

ステップ 10

registrar { dns: host-name | ipv4: ip-address } expires seconds [ tcp ] [ secondary ]

 

Router(config-sip-ua)# registrar ipv4:10.8.17.40 expires 3600 secondary

アナログ電話機の音声ポート(FXS)および IP Phone の仮想音声ポート(EFXS)に代わって、外部 SIP プロキシまたは SIP レジストラ サーバに E.164 番号を登録します。

ステップ 11

retry register number

 

Router(config-sip-ua)# retry register 10

ゲートウェイが送信する SIP 登録メッセージの合計数を設定します。

number :登録メッセージのリトライ回数。値の範囲は 1 ~ 10 です。デフォルトは 10 です。

ステップ 12

timers register time

 

Router(config-sip-ua)# timers register 500

登録要求を送信するまで SIP User Agent(UA)が待機する時間を設定します。

time :待機時間(ミリ秒)。値の範囲は 100 ~ 1000 です。デフォルトは 500 です。

ステップ 13

end

 

Router(config-voi-sip)# end

設定モードを終了し、特権 EXEC モードを開始します。

DHCP の定義

DHCP クライアント向けに DHCP サービスを設定するには、次の手順のうちいずれか 1 つだけを実行します。

Cisco Unified CME ルータが DHCP サーバであり、すべての DHCP クライアントに対して 1 つの共有アドレス プールを使用することがある場合は、 「単一の DHCP IP アドレス プールの定義」 を参照してください。

Cisco Unified CME ルータが DHCP サーバであり、各 IP Phone および IP Phone 以外の DHCP クライアントに対して別のプールが必要な場合は、「DHCP クライアント別の DHCP IP アドレス プールの定義」を参照してください。

Cisco Unified CME ルータが DHCP サーバではない場合で、IP Phone からの DHCP 要求を別のルータの DHCP サーバにリレーするときには、「DHCP リレーの定義」を参照してください。

単一の DHCP IP アドレス プールの定義

すべての DHCP クライアントに対する IP アドレスの共有プールを作成するには、次の手順を実行します。


) Cisco Unified CME 電話機にアドレスを提供するために使用できる DHCP サーバが LAN 上にすでに存在する場合は、この作業を行う必要はありません「Cisco Unified CME ルータ上でのネットワーク タイム プロトコルの有効化」を参照してください。


前提条件

Cisco Unified CME ルータが、DHCP サーバであること。

制約事項

PC など、IP Phone 以外のクライアントが別の TFTP サーバ アドレスを使用する必要がある場合には、単一の DHCP IP アドレス プールを使用できません。

要約手順

1. enable

2. configure terminal

3. ip dhcp pool pool-name

4. network ip-address [ mask | / prefix-length ]

5. option 150 ip ip-address

6. default-router ip-address

7. end

詳細手順

コマンドまたはアクション
目的

ステップ 1

enable

 

Router> enable

特権 EXEC モードを有効にします。

プロンプトが表示されたら、パスワードを入力します。

ステップ 2

configure terminal

 

Router# configure terminal

global 設定モードを開始します。

ステップ 3

ip dhcp pool pool-name

 

Router(config)# ip dhcp pool mypool

DHCP サーバ アドレス プールの名前を作成して、DHCP プール設定モードを開始します。

ステップ 4

network ip-address [ mask | / prefix-length ]

 
Router(config-dhcp)# network 10.0.0.0 255.255.0.0

設定対象の DHCP アドレス プールの IP アドレスを指定します。

ステップ 5

option 150 ip ip-address

 
Router(config-dhcp)# option 150 ip 10.0.0.1

Cisco Unified IP Phone がイメージ設定ファイルをダウンロードする際のダウンロード元となる TFTP サーバ アドレスを指定します。

これは、ユーザの Cisco Unified CME ルータのアドレスです。

ステップ 6

default-router ip-address

 
Router(config-dhcp)# default-router 10.0.0.1

(オプション)IP Phone が、そのローカル サブネットの外部の IP トラフィックの送受信に使用するルータを指定します。

Cisco Unified CME ルータがネットワーク上の唯一のルータの場合、このアドレスは Cisco Unified CME IP ソース アドレスでなければなりません。IP Phone が IP トラフィックを送受信する必要があるのは、サブネット上のデバイスとの間のみの場合には、このコマンドは省略できます。

デフォルト ルータに指定する IP アドレスは、フォールバックのために IP Phone で使用されます。Cisco Unified CME IP ソース アドレスが到達不能になると、IP Phone はこのコマンドで指定されたアドレスに登録しようとします。

ステップ 7

end

 

Router(config-dhcp)# end

特権 EXEC モードに戻ります。

次の作業

このルータ上で初めて Cisco Unified CME を設定している場合は、Cisco Unified CME ルータ用に NTP を設定できる状態になりました。「Cisco Unified CME ルータ上でのネットワーク タイム プロトコルの有効化」を参照してください。

すでに設定されている Cisco Unified CME ルータ用のネットワーク パラメータの変更を終了した場合は、 電話機用の設定ファイルの生成を参照してください。

DHCP クライアント別の DHCP IP アドレス プールの定義

PC など IP Phone 以外のクライアントを含めて、DHCP クライアントごとに DHCP IP アドレス プールを作成するには、次の手順を実行します。


) Cisco Unified CME 電話機にアドレスを提供するために使用できる DHCP サーバが LAN 上にすでに存在する場合は、この作業を行う必要はありません「Cisco Unified CME ルータ上でのネットワーク タイム プロトコルの有効化」を参照してください。


前提条件

Cisco Unified CME ルータが、DHCP サーバであること。

制約事項

DHCP クライアントごとに別個の DHCP IP アドレス プールを使用するには、IP Phone ごとにエントリを作成する必要があります。

要約手順

1. enable

2. configure terminal

3. ip dhcp pool pool-name

4. host ip-address subnet-mask

5. client-identifier mac-address

6. option 150 ip ip-address

7. default-router ip-address

8. end

詳細手順

コマンドまたはアクション
目的

ステップ 1

enable

 

Router> enable

特権 EXEC モードを有効にします。

プロンプトが表示されたら、パスワードを入力します。

ステップ 2

configure terminal

 

Router# configure terminal

global 設定モードを開始します。

ステップ 3

ip dhcp pool pool-name

 

Router(config)# ip dhcp pool pool2

DHCP サーバ アドレス プールの名前を作成して、DHCP プール設定モードを開始します。

ステップ 4

host ip-address subnet-mask

 

Router(config-dhcp)# host 10.0.0.0 255.255.0.0

電話機で取得する IP アドレスを指定します。

ステップ 5

client-identifier mac-address

 

Router(config-dhcp)# client-identifier 01238.380.3056

電話機の MAC アドレスを指定します。MAC アドレスは各 Cisco Unified IP Phone のラベルに印刷されています。

DHCP クライアントごとに client-identifier コマンドが必要です。

MAC アドレスの前に、プレフィックス番号「01」を追加します。

ステップ 6

option 150 ip ip-address

 

Router(config-dhcp)# option 150 ip 10.0.0.1

Cisco Unified IP Phone がイメージ設定ファイルをダウンロードする際のダウンロード元となる TFTP サーバ アドレスを指定します。

これは、ユーザの Cisco Unified CME ルータのアドレスです。

ステップ 7

default-router ip-address

 
Router(config-dhcp)# default-router 10.0.0.1

(オプション)IP Phone が、そのローカル サブネットの外部の IP トラフィックの送受信に使用するルータを指定します。

Cisco Unified CME ルータがネットワーク上の唯一のルータの場合、このアドレスは Cisco Unified CME IP ソース アドレスでなければなりません。IP Phone が IP トラフィックを送受信する必要があるのは、サブネット上のデバイスとの間のみの場合には、このコマンドは省略できます。

デフォルト ルータに指定する IP アドレスは、フォールバックのために IP Phone で使用されます。Cisco Unified CME IP ソース アドレスが到達不能になると、IP Phone はこのコマンドで指定されたアドレスに登録しようとします。

ステップ 8

end

 

Router(config-dhcp)# end

特権 EXEC モードに戻ります。

次の作業

このルータ上で初めて Cisco Unified CME を設定している場合は、Cisco Unified CME ルータ用に NTP を設定できる状態になりました。「Cisco Unified CME ルータ上でのネットワーク タイム プロトコルの有効化」を参照してください。

すでに設定されている Cisco Unified CME ルータ用のネットワーク パラメータの変更を終了した場合は、 電話機用の設定ファイルの生成を参照してください。

DHCP リレーの定義

Cisco Unified IP Phone が接続される LAN インターフェイスで DHCP リレーを設定し、電話機から DHCP サーバに要求をリレーする DHCP リレーを有効にするには、次の手順を実行します。

前提条件

LAN 上で、この Cisco Unified CME ルータ以外の DHCP サーバが存在し、Cisco Unified CME 電話機にアドレスを提供できること。

制約事項

この Cisco Unified CME ルータを DHCP サーバにすることはできません。

要約手順

1. enable

2. configure terminal

3. service dhcp

4. interface type number

5. ip helper-address ip-address

6. end

詳細手順

コマンドまたはアクション
目的

ステップ 1

enable

 

Router> enable

特権 EXEC モードを有効にします。

プロンプトが表示されたら、パスワードを入力します。

ステップ 2

configure terminal

 

Router# configure terminal

global 設定モードを開始します。

ステップ 3

service dhcp

 

Router(config)# service dhcp

ルータで Cisco IOS DHCP サーバ機能を有効にします。

ステップ 4

interface type number

 

Router(config)# interface vlan 10

指定されたインターフェイスのインターフェイス設定モードを開始します。

ステップ 5

ip helper-address ip-address

 

Router(config-if)# ip helper-address 10.0.0.1

TFTP サーバおよび DNS サーバの要求に対する認識されないブロードキャストのヘルパー アドレスを指定します。

サーバが別のホスト上にある場合は、サーバごとに ip helper-address コマンドが必要です。

また、複数のサーバに ip helper-address コマンドを使用すると、複数の TFTP サーバ ターゲットを設定できます。

ステップ 6

end

 

Router(config-if)# end

特権 EXEC モードに戻ります。

次の作業

このルータ上で初めて Cisco Unified CME を設定している場合は、Cisco Unified CME ルータ用に NTP を設定できる状態になりました。「Cisco Unified CME ルータ上でのネットワーク タイム プロトコルの有効化」を参照してください。

すでに設定されている Cisco Unified CME ルータ用のネットワーク パラメータの変更を終了した場合は、 電話機用の設定ファイルの生成を参照してください。

Cisco Unified CME ルータ上でのネットワーク タイム プロトコルの有効化

Cisco Unified CME ルータ用に NTP を有効にするには、この作業を行います。

要約手順

1. enable

2. configure terminal

3. clock timezone zone hours-offset [ minutes-offset ]

4. clock summer-time zone recurring [ week day month hh : mm week day month hh : mm [ offset ]]

5. ntp server ip-address

6. end

詳細手順

コマンドまたはアクション
目的

ステップ 1

enable

 

Router> enable

特権 EXEC モードを有効にします。

プロンプトが表示されたら、パスワードを入力します。

ステップ 2

configure terminal

 

Router# configure terminal

global 設定モードを開始します。

ステップ 3

clock timezone zone hours-offset [ minutes-offset ]

 

Router(config)# clock timezone pst -8

現地時間帯を設定します。

ステップ 4

clock summer-time zone recurring [ week day month hh : mm week day month hh : mm [ offset ]]

 

Router(config)# clock summer-time pdt recurring

(オプション)夏時間を指定します。

デフォルトでは、夏時間は無効になっています。 clock summer-time zone recurring コマンドにパラメータを指定しない場合、夏時間の規定は、デフォルトでは米国の規定になります。 offset 引数のデフォルトは 60 です。

ステップ 5

ntp server ip-address

 

Router(config)# ntp server 10.1.2.3

ルータのソフトウェア クロックと、指定された NTP サーバを同期します。

ステップ 6

exit

 

Router(config-telephony)# end

特権 EXEC モードに戻ります。

次の作業

このルータ上で初めて Cisco Unified CME を設定し、マルチサイト インストールを行った場合は、DTMF リレーを設定できる状態になりました。「マルチサイト インストールでの、H.323 ネットワークに対する DTMF リレーの設定」を参照してください。

Cisco Unified CME が SIP Gateway と対話する場合は、ゲートウェイのサポートを設定する必要があります。「SIP トランク サポートの設定」を参照してください。

このルータ上で初めて Cisco Unified CME を設定している場合は、システム パラメータを設定できる状態になりました。 システム レベル パラメータの設定を参照してください。

すでに設定されている Cisco Unified CME ルータ用のネットワーク パラメータの変更を終了した場合は、 電話機用の設定ファイルの生成を参照してください。

マルチサイト インストールでの、H.323 ネットワークに対する DTMF リレーの設定

マルチサイト インストールで、H.323 ネットワークに対して DTMF リレーを設定するには、次の手順を実行します。


) SIP ネットワーク上で DTMF リレーを設定するには、SIP トランク サポートの設定を参照してください。


要約手順

1. enable

2. configure terminal

3. dial-peer voice tag voip

4. dtmf-relay h245-alphanumeric

5. end

詳細手順

コマンドまたはアクション
目的

ステップ 1

enable

 

Router> enable

特権 EXEC モードを有効にします。

プロンプトが表示されたら、パスワードを入力します。

ステップ 2

configure terminal

 

Router# configure terminal

global 設定モードを開始します。

ステップ 3

dial-peer voice tag voip

 

Router(config)# dial-peer voice 2 voip

dial-peer 設定モードを開始します。

ステップ 4

dtmf-relay h245-alphanumeric

 

Router(config-dial-peer)# dtmf-relay h245-alphanumeric

テレフォニー インターフェイスと H.323 ネットワーク間での DTMF トーンのリレー用に、H.245 Alphanumeric 方式を指定します。

ステップ 5

end

 

Router(config-dial-peer)# end

特権 EXEC モードに戻ります。

次の作業

SIP トランクのサポートを設定するには、「SIP トランク サポートの設定」を参照してください。

このルータ上で初めて Cisco Unified CME を設定している場合は、システム パラメータを設定できる状態になりました。 システム レベル パラメータの設定を参照してください。

すでに設定されている Cisco Unified CME ルータ用のネットワーク パラメータの変更を終了した場合は、 電話機用の設定ファイルの生成を参照してください。

SIP トランク サポートの設定

SIP ゲートウェイ用にダイヤルピアで DTMF リレーを有効にし、ゲートウェイを設定して Cisco Unified CME に電話番号を登録するには、次の手順を実行します。

要約手順

1. enable

2. configure terminal

3. dial-peer voice tag voip

4. dtmf-relay rtp-nte

5. dtmf-relay sip-notify

6. exit

7. sip-ua

8. notify telephone-event max-duration msec

9. registrar { dns: host-name | ipv4: ip-address } expires seconds [ tcp ] [ secondary ]

10. retry register number

11. timers register msec

12. end

詳細手順

コマンドまたはアクション
目的

ステップ 1

enable

 

Router> enable

特権 EXEC モードを有効にします。

プロンプトが表示されたら、パスワードを入力します。

ステップ 2

configure terminal

 

Router# configure terminal

global 設定モードを開始します。

ステップ 3

dial-peer voice tag voip

 

Router(config)# dial-peer voice 2 voip

dial-peer 設定モードを開始します。

ステップ 4

dtmf-relay rtp-nte

 

Router(config-dial-peer)# dtmf-relay rtp-nte

Real-Time Transport Protocol(RTP)を使用して、Named Telephone Event(NTE)ペイロード タイプで DTMF トーンを自動転送し、RFC 2833 標準方式を使用して DTMF リレーを有効にします。

ステップ 5

dtmf-relay sip-notify

 

Router(config-dial-peer)# dtmf-relay sip-notify

SIP NOTIFY メッセージを使用して DTMF トーンを自動転送します。

ステップ 6

exit

 

Router(config-dial-peer)# exit

dial-peer 設定モードを終了します。

ステップ 7

sip-ua

 

Router(config)# sip-ua

SIP user-agent 設定モードを開始します。

ステップ 8

notify telephone-event max-duration msec

 

Router(config-sip-ua)# notify telephone-event max-duration 2000

単一の DTMF イベントに関する NOTIFY メッセージを 2 つ連続して送信するときの最大時間(ミリ秒)を設定します。

max-duration time :値の範囲は 500 ~ 3000 です。デフォルトは 2000 です。

ステップ 9

registrar { dns: host-name | ipv4: ip-address } expires seconds [ tcp ] [ secondary ]

 

Router(config-sip-ua)# registrar ipv4:10.8.17.40 expires 3600 secondary

アナログ電話機の音声ポート(FXS)および IP Phone の仮想音声ポート(EFXS)に代わって、外部 SIP プロキシまたは SIP レジストラ サーバに E.164 番号を登録します。

ステップ 10

retry register number

 

Router(config-sip-ua)# retry register 10

ゲートウェイが送信する SIP 登録メッセージの合計数を設定します。

number :登録メッセージのリトライ回数。値の範囲は 1 ~ 10 です。デフォルトは 10 です。

ステップ 11

timers register msec

 

Router(config-sip-ua)# timers register 500

登録要求を送信するまで SIP User Agent(UA)が待機する時間を設定します。

time :待機時間(ミリ秒)。値の範囲は 100 ~ 1000 です。デフォルトは 500 です。

ステップ 12

end

 

Router(config-sip-ua)# end

特権 EXEC モードに戻ります。

SIP トランク サポート設定の確認

SIP トランク設定を確認するには、次の手順を実行します。

要約手順

1. show sip-ua status

2. show sip-ua timers

3. show sip-ua register status

4. show sip-ua statistics

詳細手順


ステップ 1 show sip-ua status

このコマンドを使用して、電話イベントに関する NOTIFY メッセージを連続的に送信するときの時間間隔を表示します。次の例では、時間間隔は 2000 ミリ秒です。

Router# show sip-ua status

SIP User Agent Status

SIP User Agent for UDP :ENABLED

SIP User Agent for TCP :ENABLED

SIP User Agent bind status(signaling):DISABLED

SIP User Agent bind status(media):DISABLED

SIP early-media for 180 responses with SDP:ENABLED

SIP max-forwards :6

SIP DNS SRV version:2 (rfc 2782)

NAT Settings for the SIP-UA

Role in SDP:NONE

Check media source packets:DISABLED

Maximum duration for a telephone-event in NOTIFYs:2000 ms

SIP support for ISDN SUSPEND/RESUME:ENABLED

Redirection (3xx) message handling:ENABLED

SDP application configuration:

Version line (v=) required

Owner line (o=) required

Timespec line (t=) required

Media supported:audio image

Network types supported:IN

Address types supported:IP4

Transport types supported:RTP/AVP udptl

ステップ 2 show sip-ua timers

このコマンドでは、登録要求が送信されるまでの待機時間、つまり、 timers register コマンドで設定された値が表示されます。

ステップ 3 show sip-ua register status

このコマンドでは、ローカルの E.164 登録のステータスが表示されます。

ステップ 4 show sip-ua statistics

このコマンドでは、送信済みの登録メッセージが表示されます。


 

DHCP サーバ上での TFTP アドレスの変更

設定済みの TFTP IP アドレスを変更するには、次の手順を実行します。

前提条件

Cisco Unified CME ルータが、DHCP サーバであること。

制約事項

DHCP サーバが、Cisco Unified CME 以外のルータに存在する場合は、TFTP サーバの新しい IP アドレスで外部 DHCP サーバを再設定します。

要約手順

1. enable

2. configure terminal

3. ip dhcp pool pool-name

4. option 150 ip ip-address

5. end

詳細手順

コマンドまたはアクション
目的

ステップ 1

enable

 

Router> enable

特権 EXEC モードを有効にします。

プロンプトが表示されたら、パスワードを入力します。

ステップ 2

configure terminal

 

Router# configure terminal

global 設定モードを開始します。

ステップ 3

ip dhcp pool pool-name

 

Router(config)# ip dhcp pool pool2

DHCP プロトコル設定モードを開始し、DHCP プールを作成または変更します。

pool-name :設定対象のプールに対して以前設定した一意の識別子です。

ステップ 4

option 150 ip ip-address

 

Router(config-dhcp)# option 150 ip 10.0.0.1

Cisco Unified IP Phone がイメージ設定ファイル XmlDefault.cnf.xml をダウンロードする際のダウンロード元となる TFTP サーバの IP アドレスを指定します。

ステップ 5

end

 

Router(config-dhcp)# end

特権 EXEC モードに戻ります。

OOD-R の有効化

Cisco Unified CME ルータ上で OOD-R のサポートを有効にするには、次の手順を実行します。

前提条件

Cisco Unified CME 4.1 以降のバージョン。

OOD-R を開始するアプリケーション(クリックツーダイヤル アプリケーションなど)と、そのディレクトリ サーバがインストールおよび設定されている必要があります。

ディレクトリ サーバと Cisco Unified CME との間で使用される SIP REFER メソッドと NOTIFY メソッドについては、『 RFC 3515, The Session Initiation Protocol (SIP) Refer Method 』を参照してください。

Referee と Refer-Target との間のセッション開始時に Cisco Unified CME が使用するメッセージ フローについては、『 RFC 3725, Best Current Practices for Third Party Call Control (3pcc) 』を参照してください。

制約事項

コール ウェイティング、会議、保留、転送の各コール機能は、Refer-Target の呼び出し中にサポートされません。

SIP 対 SIP のシナリオでは、Refer-Target の呼び出し中に、Referee にはリングバックが聞こえません。

要約手順

1. enable

2. configure terminal

3. sip-ua

4. refer-ood enable [ request-limit ]

5. exit

6. voice register global

7. authenticate ood-refer

8. authenticate credential tag location

9. end

詳細手順

コマンドまたはアクション
目的

ステップ 1

enable

 

Router> enable

特権 EXEC モードを有効にします。

プロンプトが表示されたら、パスワードを入力します。

ステップ 2

configure terminal

 

Router# configure terminal

global 設定モードを開始します。

ステップ 3

sip-ua

 

Router(config)# sip-ua

SIP user-agent 設定モードを開始し、ユーザ エージェントを設定します。

ステップ 4

refer-ood enable [ request-limit ]

 

Router(config-sip-ua)# refer-ood enable 300

OOD-R 処理を有効にします。

request-limit :ルータが処理可能な、同時に着信する OOD-R 要求の最大数。値の範囲は 1 ~ 500 です。デフォルトは 500 です。

ステップ 5

exit

 

Router(config-sip-ua)# exit

SIP user-agent 設定モードを終了します。

ステップ 6

voice register global

 

Router(config)# voice register global

voice register global 設定モードを開始し、Cisco Unified CME または Cisco Unified SRST 環境でサポートされているすべての SIP 電話機用のグローバル パラメータを設定します。

ステップ 7

authenticate ood-refer

 

Router(config-register-global)# authenticate ood-refer

(オプション)RFC 2617 ベースのダイジェスト認証を使用して、着信 OOD-R 要求の認証を有効にします。

ステップ 8

authenticate credential tag location

 

Router(config-register-global)# authenticate credential 1 flash:cred1.csv

(オプション)着信する OOD-R 要求の認証に使用するクレデンシャル ファイルを指定します。

tag :OOD-R 認証に使用するクレデンシャル ファイルを識別する番号。値の範囲は 1 ~ 5 です。

location :URL 形式による、クレデンシャル ファイルの名前と場所。有効な保管場所は、TFTP、HTTP、およびフラッシュ メモリです。

ステップ 9

end

 

Router(config-register-global)# end

特権 EXEC モードに切り替えます。

OOD-R 設定の検証


ステップ 1 show running-config

このコマンドでは、設定が検証されます。

Router# show running-config
!
voice register global
mode cme
source-address 10.1.1.2 port 5060
load 7971 SIP70.8-0-1-11S
load 7970 SIP70.8-0-1-11S
load 7961GE SIP41.8-0-1-0DEV
load 7961 SIP41.8-0-1-0DEV
authenticate ood-refer
authenticate credential 1 tftp://172.18.207.15/labtest/cred1.csv
create profile sync 0004550081249644
.
.
.
sip-ua
refer-ood enable
 

ステップ 2 show sip-ua status refer-ood

このコマンドでは、OOD-R の設定内容が表示されます。

Router# show sip-ua status refer-ood
 
Maximum allow incoming out-of-dialog refer 500
Current existing incoming out-of-dialog refer dialogs: 1
outgoing out-of-dialog refer dialogs: 0
 


 

OOD-R のトラブルシューティング


ステップ 1 debug ccsip messages

このコマンドでは、SIP UA クライアントとルータ間で交換される SIP メッセージが表示されます。

Router# debug ccsip messages
 
SIP Call messages tracing is enabled
 
Aug 22 18:15:35.757: //-1/xxxxxxxxxxxx/SIP/Msg/ccsipDisplayMsg:
Received:
REFER sip:1011@10.5.2.141:5060 SIP/2.0
Via: SIP/2.0/UDP 172.18.204.144:59607;branch=z9hG4bK1238
From: <sip:1011@172.18.204.144>;tag=308fa4ba-4509
To: <sip:1001@10.5.2.141>
Call-ID: f93780-308fa4ba-0-767d@172.18.204.144
CSeq: 101 REFER
Max-Forwards: 70
Contact: <sip:1011@172.18.204.144:59607>
User-Agent: CSCO/7
Timestamp: 814720186
Refer-To: sip:1001@10.5.2.141
Referred-By: <sip:root@172.18.204.144>
Content-Length: 0
 
 
Aug 22 18:15:35.773: //-1/xxxxxxxxxxxx/SIP/Msg/ccsipDisplayMsg:
Sent:
SIP/2.0 202 Accepted
Via: SIP/2.0/UDP 172.18.204.144:59607;branch=z9hG4bK1238
From: <sip:1011@172.18.204.144>;tag=308fa4ba-4509
To: <sip:1001@10.5.2.141>;tag=56D02AC-1E8E
Date: Tue, 22 Aug 2006 18:15:35 GMT
Call-ID: f93780-308fa4ba-0-767d@172.18.204.144
Timestamp: 814720186
CSeq: 101 REFER
Content-Length: 0
Contact: <sip:1011@172.18.204.141:5060>
 

ステップ 2 debug voip application oodrefer

このコマンドでは、OOD-R 機能に関するデバッグ メッセージが表示されます。

Router# debug voip application oodrefer
 
voip application oodrefer debugging is on
 
Aug 22 18:16:21.625: //-1//AFW_:/C_ServiceThirdParty_Event_Handle:
Aug 22 18:16:21.625: //-1//AFW_:/AFW_ThirdPartyCC_New:
Aug 22 18:16:21.625: //-1//AFW_:EE461DC520000:/C_PackageThirdPartyCC_NewReq: ThirdPartyCC module listened by TclModule_45F39E28_0_91076048
Aug 22 18:16:21.625: //-1//AFW_:EE461DC520000:/OCOpen_SetupRequest: Refer Dest1: 1011, Refer Dest2: 1001; ReferBy User: root
Aug 22 18:16:21.693: //-1//AFW_:EE461DC520000:/OCHandle_SignalEvent_1:
Aug 22 18:16:21.693: //-1//AFW_:/Third_Party_CC_Send_Notify: Third_Party_CC_Send_Notify: sending notify respStatus=2, final=FALSE, failureCause=16
Aug 22 18:16:21.693: //-1//AFW_:/Third_Party_CC_Send_Notify: AppNotify successful!
Aug 22 18:16:26.225: //-1//AFW_:EE461DC520000:/OCHandle_SignalEvent_1:
Aug 22 18:16:26.229: //-1//AFW_:EE461DC520000:/OCHandle_SignalEvent_1:
Aug 22 18:16:26.249: //-1//AFW_:EE461DC520000:/OCHandle_SignalEvent_2:
Aug 22 18:16:29.341: //-1//AFW_:EE461DC520000:/OCHandle_SignalEvent_2:
Aug 22 18:16:29.341: //-1//AFW_:/Third_Party_CC_Send_Notify: Third_Party_CC_Send_Notify: sending notify respStatus=4, final=TRUE, failureCause=16
Aug 22 18:16:29.341: //-1//AFW_:/Third_Party_CC_Send_Notify: AppNotify successful!
Aug 22 18:16:29.349: //-1//AFW_:EE461DC520000:/OCHandle_Handoff: BAG contains:
Aug 22 18:16:29.349: LEG[895 ][LEG_INCCONNECTED(5)][Cause(0)]
Aug 22 18:16:29.349: CON[7 ][CONNECTION_CONFED(2)] {LEG[895 ][LEG_INCCONNECTED(5)][Cause(0)],LEG[896 ][LEG_OUTCONNECTED(10)][Cause(0)]}
Aug 22 18:16:29.349: LEG[896 ][LEG_OUTCONNECTED(10)][Cause(0)]
Aug 22 18:16:29.365: //-1//AFW_:EE461DC520000:/OCAnyState_IgnoreEvent: Event Ignored
Aug 22 18:16:29.365: //-1//AFW_:/C_ServiceThirdParty_Event_Handle:
Aug 22 18:16:29.365: //-1//AFW_:EE461DC520000:/C_ServiceThirdParty_Event_Handle: Received event APP_EV_NOTIFY_DONE[174] in Main Loop
Aug 22 18:16:29.365: //-1//AFW_:EE461DC520000:/OCAnyState_IgnoreEvent: Event Ignored
Aug 22 18:16:29.365: //-1//AFW_:/C_ServiceThirdParty_Event_Handle:
Aug 22 18:16:29.365: //-1//AFW_:EE461DC520000:/C_ServiceThirdParty_Event_Handle: Received event APP_EV_NOTIFY_DONE[174] in Main Loop
Aug 22 18:16:29.369: //-1//AFW_:EE461DC520000:/OCHandle_SubscribeCleanup:
Aug 22 18:16:29.369: //-1//AFW_:EE461DC520000:/Third_Party_CC_Cleaner:
Aug 22 18:16:29.453: //-1//AFW_:EE461DC520000:/OCClosing_AnyEvent:
Aug 22 18:16:29.453: //-1//AFW_:EE461DC520000:/Third_Party_CC_Cleaner:
Aug 22 18:16:29.453: //-1//AFW_:EE461DC520000:/OCClosing_AnyEvent:
Aug 22 18:16:29.453: //-1//AFW_:EE461DC520000:/Third_Party_CC_Cleaner:
 


 

ネットワーク パラメータの設定例

「NTP サーバ:例」

「H.323 ネットワークに対する DTMF リレー:例」

「OOD-R:例」

NTP サーバ:例

次の例は、PDT と呼ばれる夏時間を使用した UTC から 8 時間の時差のある PST 時間帯を定義して、クロックを 10.1.2.3 で NTP サーバと同期化します。

clock timezone pst -8

clock summer-time pdt recurring

ntp server 10.1.2.3

H.323 ネットワークに対する DTMF リレー:例

次に示す show running-config コマンド出力の抜粋は、H.245 Alphanumeric DTMF リレーを使用するように設定されたダイヤルピアを示しています。

dial-peer voice 4000 voip

destination-pattern 4000

session target ipv4:10.0.0.25

codec g711ulaw

dtmf-relay h245-alphanumeric

OOD-R:例

voice register global

mode cme

source-address 11.1.1.2 port 5060

load 7971 SIP70.8-0-1-11S

load 7970 SIP70.8-0-1-11S

load 7961GE SIP41.8-0-1-0DEV

load 7961 SIP41.8-0-1-0DEV

authenticate ood-refer

authenticate credential 1 tftp://172.18.207.15/labtest/cred1.csv

create profile sync 0004550081249644

.

.

.

sip-ua

authentication username jack password 021201481F

refer-ood enable

関連情報

このルータ上で初めて Cisco Unified CME を設定している場合は、システム レベル パラメータを設定できる状態になりました。 システム レベル パラメータの設定を参照してください。

すでに設定されている Cisco Unified CME ルータ用のネットワーク パラメータを変更した場合は、設定ファイルを生成して変更内容を保存できる状態になりました。 電話機用の設定ファイルの生成を参照してください。

その他の資料

次の項では、Cisco Unified CME の機能に関連する参照資料を示します。

関連マニュアル

テクニカル サポート

説明
リンク

Cisco Support Web サイトでは、シスコ製品やシスコの技術に関するトラブルシューティングにお役立ていただけるように、マニュアルなどの豊富なオンライン リソースやツールを提供しています。
Cisco Support Web サイトのほとんどのツールにアクセスするには、Cisco.com のユーザ ID とパスワードが必要です。サービス契約が有効で、ユーザ ID またはパスワードを取得していない場合は、Cisco.com で登録手続きを行ってください。

http://www.cisco.com/techsupport

ネットワーク パラメータの機能情報

表9 は、この章で説明した機能、およびバージョンごとの機能拡張を示しています。

特定の Cisco Unified CME バージョンをサポートする正確な Cisco IOS リリースについては、「 Cisco Unified CME and Cisco IOS Software Version Compatibility Matrix 」( http://www.cisco.com/en/US/docs/voice_ip_comm/cucme/requirements/guide/33matrix.htm )を参照してください。

プラットフォームおよびソフトウェア イメージのサポートに関する情報を参照するには、Cisco Feature Navigator を使用します。Cisco Feature Navigator では、特定のソフトウェア リリース、機能セット、またはプラットフォームをサポートしている Cisco IOS ソフトウェアを確認できます。Cisco Feature Navigator にアクセスするには、 http://www.cisco.com/go/cfn に移動してください。Cisco.com のアカウントは必要ありません。


表9 は、所定の機能に対するサポートが導入された Cisco Unified CME のバージョンを示しています。特に断りのない限り、その機能は以降のバージョンの Cisco Unified CME ソフトウェアでもサポートされます。


 

表9 ネットワーク パラメータの機能情報

機能名
Cisco Unified CME のバージョン
変更内容

Out-of-Dialog REFER

4.1

Out-of-Dialog REFER のサポートが追加されました。