Cisco Unified Communications Manager Express 4.3 システム アドミニストレータ ガイド
SRST フォールバック サポートの設定
SRST フォールバック サポートの設定
発行日;2012/01/07 | ドキュメントご利用ガイド | ダウンロード ; この章pdf , ドキュメント全体pdf (PDF - 11MB) | フィードバック

目次

SRST フォールバック サポートの設定

内容

SRST フォールバック サポートに関する前提条件

SRST フォールバック サポートに関する制約事項

SRST フォールバック サポートに関する情報

Cisco Unified CME を使用した SRST フォールバック サポート

Cisco Unified CME の電話機設定の事前作成

SRST フォールバック モードでのディレクトリ番号の自動プロビジョニング

SRST フォールバック サポートの設定方法

SRST モードの有効化

制約事項

SRST モードの確認

Cisco Unified CME の電話機設定の事前作成

フォールバック サポートのためのコール ピックアップの変更

SRST フォールバック サポートの設定例

SRST モードの有効化:例

フォールバック サポートのためのディレクトリ番号のプロビジョニング:例

フォールバック サポートのためのテンプレートの設定:例

フォールバック サポートのためのハント グループの有効化:例

フォールバック サポートのためのコール ピックアップの変更:例

その他の資料

関連マニュアル

テクニカル サポート

SRST フォールバック サポートに関する機能情報

SRST フォールバック サポートの設定

Revised: April 14, 2008

 

この章では、Cisco Unified Communications Manager Express(Cisco Unified CME)を使用した SRST フォールバック サポートについて説明します。

この章で説明する機能について

この章で説明している機能の一部は、ご使用のバージョンの Cisco Unified CME でサポートされていない場合があります。それぞれの機能がサポートされているバージョンの一覧については、「SRST フォールバック サポートに関する機能情報」を参照してください。

SRST フォールバック サポートに関する前提条件

Cisco Unified CME ルータの IP アドレスを、Cisco Unified Communications Manager デバイス プールの SRST リファレンスとして登録しておく必要があります。

SRST モードに設定された Cisco Unified CME ルータに、Cisco Unified CME 4.0 以降のバージョンをインストールしておく必要があります。

次の作業を完了しておく必要があります。

「電話機用の設定ファイルの生成」

「システム レベル パラメータの設定」

「電話機用の設定ファイルの生成」

「コール転送とコール自動転送の設定」

SRST フォールバック サポートに関する制約事項

Cisco Unified SRST の設定に使用される call-manager-fallback コマンドは、Cisco Unified CME 用に設定されたルータには使用できません。

telephony-service setup コマンドと auto assign コマンドは、SRST フォールバック モードに設定された Cisco Unified CME ルータで有効にしないでください。ルータを SRST フォールバック サポート用に設定する前に、 telephony-service setup コマンドを使用した場合は、設定プロセスで作成された不要な ephone ディレクトリ番号を削除する必要があります。

SRST モードの Cisco Unified CME ルータにフォールバックする電話機の数は、ルータでサポートされている電話機の最大数を超えることはできません。特定のルータおよび Cisco Unified CME バージョンに対応する電話機の最大数を調べるには、
http://www.cisco.com/en/US/products/sw/voicesw/ps4625/products_device_support_tables_list.html で、該当する『 Cisco CME Supported Firmware, Platforms, Memory, and Voice Products 』のマニュアルを参照してください。

フォールバックで作成される ephone-dn および ephone に関連付けられた情報の量は、Cisco Unified Communications Manager またはアクティブな Cisco Unified CME システム上の元の設定に表示される情報よりも少ない場合があります。これは、設計上、SRST モードの Cisco Unified CME ルータがフォールバック IP Phone からラーニングする情報の量が制限されているためです。たとえば、ephone-dn の設定に number 4888 no-reg コマンド(指定の内線番号が E.164 アドレスで登録することを防止する)が含まれている場合、フォールバック後は、このコマンドの no-reg 部分が失われます。これは、この情報を IP アドレスからラーニングできないためです。

SRST フォールバック ephone-dn および ephone の順序は、アクティブな Cisco Unified Communications Manager または Cisco Unified CME の ephone-dn および ephone の順序とは異なります。たとえば、アクティブな Cisco Unified Communications Manager の ephone 1 は、SRST モードの Cisco Unified CME ルータで ephone 5 の番号が付けられる場合があります。これは、ラーニングされる ephone-dn および ephone の順序が、ephone フォールバックの発生シーケンス(ランダム)で決まるためです。

SRST フォールバック サポートに関する情報

SRST フォールバック サポートの設定では、次の概念を理解しておく必要があります。

「Cisco Unified CME を使用した SRST フォールバック サポート」

「Cisco Unified CME の電話機設定の事前作成」

「SRST フォールバック モードでのディレクトリ番号の自動プロビジョニング」

Cisco Unified CME を使用した SRST フォールバック サポート

この機能を使用すると、Cisco Unified IP Phone がリモートのプライマリ、セカンダリ、または 3 次 Cisco Unified Communications Manager インストレーションへの接続を失った場合や WAN 接続がダウンした場合に、ルータが IP Phone のコール処理をサポートできるようになります。Cisco Unified CME が Cisco Unified SRST 機能を提供すると、電話機のプロビジョニングが自動的に行われ、フォールバック時に電話機からほとんどの Cisco Unified CME 機能を使用できるようになります。この機能には、ハント グループやコール パークのほか、SCCP プロトコルを使用した Cisco Unity ボイス メッセージ サービスへのアクセスなどがあります。この機能の利点は、Cisco Unified Communications Manager ユーザが、追加のライセンス コストを負担することなく、フォールバック時により多くの機能にアクセスできることです。

この機能がフォールバック モード時に提供する電話機能の数は限られています。次の機能は Cisco Unified CME を使用する SRST フォールバック サポートではサポートされないため、これらの機能が必要なお客様は、Cisco Unified SRST を使用し続ける必要があります。

フォールバック サービス時の 240 台を超える電話機のサポート

Cisco VG 248 Analog Phone Gateway のサポート

SRST フォールバック サービス時のセキュアな音声フォールバック

SRST フォールバック サービスに関する 1 回のみの簡易設定

Cisco Unified Communications Manager は、WAN を介して Cisco Integrated Services Router(ISR; サービス統合型ルータ)に接続されたリモート サイトの Cisco Unified IP Phone をサポートします。この新しい機能では、Cisco Unified CME で使用可能な数多くの機能と、Cisco Unified SRST で使用可能な IP Phone 設定の自動検出機能を組み合せることで、Cisco Unified Communications Manager との通信が中断された場合でもシームレスにコール処理を行うことができます。

システムで障害が自動的に検出されると、Cisco Unified SRST は Simple Network Auto Provisioning(SNAP; シンプル ネットワーク オート プロビジョニング)テクノロジーを使用して、ルータに登録されている Cisco Unified IP Phone のコール処理を行うように事業所のルータを自動設定します。プライマリ Cisco Unified Communications Manager への WAN リンクまたは接続が復元されると、コール処理はプライマリ Cisco Unified Communications Manager に戻ります。

コール処理が SRST モードの Cisco Unified CME ルータにフォールバックすると、限られた数の電話機能が自動的に検出されます。Cisco Unified CME を使用した SRST フォールバック サポートの利点は、一部またはすべての内線番号に対して、内線番号(ephone-dn)とその内線番号に割り当てる追加機能を含む Cisco Unified CME 設定を事前に作成できることです。設定には ephone-dn 設定が含まれます。ただし、設定では電話機(MAC アドレス)と ephone-dn(内線番号)との関連付けは特定されません。

事前に作成された設定を複数の場所の Cisco Unified CME ルータにコピー アンド ペーストすれば、同じレイアウトのサイトに同じ全体的な設定を使用できます。たとえば、小売店が多数あり、それぞれが 5 ~ 10 台のレジを備えている場合は、各店で同じ全体的な設定を使用できます。1101 ~ 1110 の範囲の内線番号を使用するとします。レジの数が 10 台未満の店では、単純に、設定で指定した ephone-dn エントリの一部が使用されません。事前に作成した内線番号よりも多くの内線番号を使用する店では、自動プロビジョニング機能を使用して追加の電話機を実装します。店によって設定が異なるのは、個々の電話機に割り当てられた MAC アドレスのみです。MAC アドレスは、フォールバック時に設定に追加されます。

電話機が Cisco Unified CME ルータの SRST サービスに登録する場合、ルータは、電話機に特定の内線番号が設定されていることを検出すると、事前に作成された ephone-dn が存在するかどうかをその内線番号で検索し、検出された ephone-dn 番号を電話機に割り当てます。事前に作成された ephone-dn がその内線番号で検出されない場合、Cisco Unified CME システムは ephone-dn を自動的に作成します。このように、事前に作成された設定が存在しない内線番号には、内線番号および機能が自動的に実装されます。これが行われるのは、WAN リンクに障害が発生した後で電話機がルータに登録するときに、SRST モードの Cisco Unified CME ルータによって内線番号および機能が「ラーニング」された場合です。

Cisco Unified CME を使用した SRST フォールバック サポート機能では、電話機に問い合せて、その MAC アドレスと、各電話機に関連付けられた内線番号と ephone との関係をラーニングすることができます。この情報に基づいて、Cisco Unified CME の button コマンドが電話機ごとに動的に作成および実行され、割り当てる内線番号と機能が各電話機に自動的にプロビジョニングされます。

次のシーケンスは、Cisco Unified Communications Manager 電話機が Cisco Unified Communications Manager との接続を失い、SRST モードの Cisco Unified CME ルータにフォールバックするときに、Cisco Unified CME がその電話機に SRST サービスを提供する仕組みを説明しています。

フォールバック前

1. 電話機を Cisco Unified Communications Manager で通常通りに設定します。

2. Cisco Unified CME ルータの IP アドレスを、Cisco Unified Communications Manager デバイス プールの SRST リファレンスとして登録します。

3. Cisco Unified CME ルータに対して SRST モードを有効にします。

4. (オプション)ephone-dn および機能を Cisco Unified CME ルータ上に事前に作成します。

フォールバック時

5. フォールバックが有効になっている電話機が、SRST モードが有効になっているデフォルトの Cisco Unified CME ルータに登録します。個々のディスプレイ対応 IP Phone に、telephony-service 設定モードで system message コマンドを使用して定義されたメッセージが表示されます。デフォルトでは、このメッセージは「Cisco Unified CME」です。

6. フォールバック電話機が登録している間、SRST モードのルータが電話機への問い合せを開始して、電話機と内線番号の設定をラーニングします。ルータが取得または「ラーニング」する情報は次のとおりです。

MAC アドレス

回線またはボタンの数

ephone-dn とボタンとの関係

短縮ダイヤル番号

7. ラーニングされた電話機と内線番号の情報を、Cisco Unified CME がその実行設定に追加するかどうかは、 srst mode auto-provision コマンドで定義されたオプションで決まります。情報が追加された場合、その情報を出力に表示するには show running-config コマンドを使用し、NVRAM に保存するには write コマンドを使用します。

Cisco Unified CME ルータから Cisco Unified Communications Manager に SRST フォールバック サービスを提供できるようにするには、 srst mode auto-provision none コマンドを使用します。

srst mode auto-provision dn コマンドまたは srst mode auto-provision all コマンドを使用すると、Cisco Unified CME ルータが、Cisco Unified Communications Manager からラーニングした電話機の設定を実行設定に格納します。ここで、設定を保存すると、フォールバック電話機が、Cisco Unified CME-SRST ルータ上でローカルに設定された電話機として処理されます。その結果、その電話機のフォールバック動作に悪影響を及ぼす可能性があります。

8. フォールバック モードの間、Cisco Unified IP Phone は定期的(デフォルトでは 120 秒ごと)に Cisco Unified Communications Manager との接続の再確立を試行します。Cisco Unified Communications Manager との接続を手動で再確立するには、Cisco Unified IP Phone をリブートします。

9. Cisco Unified Communications Manager との接続が再確立されると、Cisco Unified IP Phone は、SRST モードの Cisco Unified CME ルータへの登録を自動的にキャンセルします。ただし、WAN リンクが不安定な場合、Cisco Unified IP Phone は、Cisco Unified Communications Manager と SRST モードの Cisco Unified CME ルータの間で接続を切り替えることがあります。

WAN を介して Cisco Unified CME-SRST ルータに接続されている IP Phone は、WAN リンクを介して Cisco Unified Communications Manager への接続を確立できる状態になるとすぐに、Cisco Unified Communications Manager に再接続します。ただし、WAN リンクが不安定な場合、IP Phone は、Cisco Unified CME-SRST と Cisco Unified Communications Manager の間で接続を切り替えます。その結果、電話サービスが一時的に失われます(ダイヤル トーンが聞こえなくなります)。このような再接続の試行は、WAN リンク フラッピング問題と呼ばれ、IP Phone が Cisco Unified Communications Manager に正常に再接続するまで続きます。

WAN リンクの中断は、2 つの種類に分類できます。1 つは、あまり発生しないランダムな停止で、その点を除けば安定している WAN 上で発生します。もう 1 つは、よく発生する散発的な中断で、数分間続きます。

Cisco Unified Communications Manager と SRST の間の WAN リンク フラッピング問題を解決するために、Cisco Unified Communications Manager には、Connection Monitor Duration というエンタープライズ パラメータと、[デバイスプール設定(Device Pool Configuration)]ウィンドウ内の[接続モニタ間隔]という設定が用意されています。管理者は、システム要件に応じて、どちらのパラメータを使用するかを決めます。パラメータの値は、XML コンフィギュレーション ファイルで IP Phone に配信されます。

Cisco Unified Communications Manager クラスタ内のすべての IP Phone の接続間隔モニタ値を変更するには、エンタープライズ パラメータを使用します。エンタープライズ パラメータのデフォルトは、120 秒です。

特定のデバイス プールにあるすべての IP Phone の接続間隔モニタ値を変更するには、[デバイスプール設定(Device Pool Configuration)]ウィンドウを使用します。

Cisco Unified IP Phone は、アクティブ コールを処理している場合は、セントラル オフィスにあるプライマリ Cisco Unified Communications Manager との接続を再確立しません。

最初のフォールバック後

ephone ハント グループなどの追加機能を設定できます。ephone ハント グループには、ラーニングされた内線番号や事前に作成された内線番号を含めることができます。Cisco Unified CME 電話機の中核となる機能のすべてが、IP Phone および内線番号から使用できるようになります(ラーニングされたものか設定されたものかは関係ありません)。

図55 は、SRST モードの Cisco Unified CME に複数の Cisco Unified IP Phone を接続した事業所を示しています。ルータは、WAN リンクと PSTN の両方に接続されています。Cisco Unified IP Phone は、この WAN リンクを介してセントラル オフィスのプライマリ Cisco Unified Communications Manager に接続されています。WAN リンクを介した接続が中断されると、Cisco Unified CME が電話機に SRST サービスを提供します。

図55 Cisco Unified CME を使用した SRST フォールバック サポート

 

Cisco Unified CME の電話機設定の事前作成

Cisco Unified CME の ephone-dn を事前作成しておくと、いくつかの機能を備え内線番号を持つディレクトリ番号のセットを作成できます。これにより、通常動作時に提供されるサービスと同様のサービスが、フォールバック時に提供されるようになります。通常の内線番号をすべて、または限られた数の内線番号を事前に作成する、あるいは、一切の内線番号を事前に作成しないことを選択できます。事前に作成されていないディレクトリ番号には内線番号および機能が実装されます。これが行われるのは、フォールバック時に SRST モードの Cisco Unified CME ルータによって内線番号および機能が「ラーニング」された場合です。

ほとんどの場合、ephone-dn は、通常の電話回線の IP に相当します。また、コールを接続できることを表し、仮想音声ポートと仮想ダイヤルピアに関連付けられます。ephone-dn には、コール接続を確立するための内線番号または電話番号が 1 つ以上関連付けられます。ephone-dn は、単一回線または二重回線に指定できます。単一回線では、一度に 1 つのコール接続が、二重回線では同時に 2 つのコール接続が可能です。二重回線 ephone-dn は、コール転送やコール ウェイティングなどの機能に便利です。コール ウェイティングでは、1 つのコールを保留にして別の通話相手に接続できます。単一回線 ephone-dn は、インターコム、ページング、メッセージ受信のインジケータ(MWI)など、特定の機能で必要になります。詳細については、 Cisco Unified CME の概要を参照してください。

SRST フォールバック モードでのディレクトリ番号の自動プロビジョニング

Cisco Unified CME 4.3 以降のバージョンは、SRST フォールバック モードでオクトライン ディレクトリ番号をサポートしています。電話機のタイプに応じて、Cisco Unified CME が SRST フォールバック モードでオクトラインと二重回線のどちらのディレクトリ番号を作成するのかを指定できます。Cisco Unified IP Phone 7902 または 7920、あるいは Cisco VG224 または Cisco ATA に接続されたアナログ電話機の場合、システムは二重回線ディレクトリ番号を作成します。その他の電話機タイプの場合、オクトライン ディレクトリ番号を作成します。これは、ephone 設定情報から自動的に「ラーニング」した ephone-dn のみに適用され、Cisco Unified CME で手動設定された ephone-dn には適用されません。

SRST フォールバック サポートの設定方法

この項では、次の作業について取り上げます。

「SRST モードの有効化」(必須)

「SRST モードの確認」(オプション)

「Cisco Unified CME の電話機設定の事前作成」(オプション)

「フォールバック サポートのためのコール ピックアップの変更」(オプション)

SRST モードの有効化

Cisco Unified CME ルータ上で SRST モードを有効にするには、次の手順を実行します。

制約事項

telephony-service setup コマンドと auto assign コマンドは、SRST フォールバック モードに設定する Cisco Unified CME ルータで有効にしないでください。以前にルータで telephony-service setup コマンドを使用した場合、設定プロセスで作成された不要な ephone ディレクトリ番号を削除する必要があります。

要約手順

1. enable

2. configure terminal

3. telephony-service

4. srst mode auto-provision { all | dn | none }

5. srst dn line-mode { dual | dual-octo | octo | single }

6. srst dn template template-tag

7. srst ephone template template-tag

8. srst ephone description string

9. end

詳細手順

コマンドまたはアクション
目的

ステップ 1

enable

 

Router> enable

特権 EXEC モードを有効にします。

プロンプトが表示されたら、パスワードを入力します。

ステップ 2

configure terminal

 

Router# configure terminal

global 設定モードを開始します。

ステップ 3

telephony-service

 

Router(config)# telephony-service

telephony-service 設定モードを開始します。

ステップ 4

srst mode auto-provision { all | dn | none }

 

Router(config-telephony)# srst mode auto-provision none

Cisco Unified CME ルータに対して SRST モードを有効にします。

all :ラーニングされた ephone および ephone-dn の情報を実行設定に含めます。

dn :ラーニングされた ephone-dn の情報を実行設定に含めます。

none :ラーニングされた ephone および ephone-dn の情報を実行設定に含めません。このキーワードは、Cisco Unified CME から Cisco Unified Communications Manager に SRST フォールバック サービスを提供する場合に使用します。

ステップ 5

srst dn line-mode { dual | dual-octo | octo | single }

 

Router(config-telephony)# srst dn line-mode dual-octo

(オプション)Cisco Unified CME ルータにおいて SRST モードでの ephone-dn の回線モードを指定します。

dual :SRST フォールバック ephone-dn は二重回線 ephone-dn になります。

dual-octo :SRST フォールバック ephone-dn は、電話機のタイプに応じて二重回線またはオクトラインになります。このキーワードは、Cisco Unified CME 4.3 以降のバージョンでサポートされています。

octo :SRST フォールバック ephone-dn はオクトラインになります。このキーワードは、Cisco Unified CME 4.3 以降のバージョンでサポートされています。

single :SRST フォールバック ephone-dn は単一回線 ephone-dn になります。デフォルト値です。


) このコマンドは、フォールバック時に ephone-dn をラーニングする場合にのみ使用されます。ephone-dn 設定を事前に作成した場合、このコマンドは無視されます。


ステップ 6

srst dn template template-tag

 

Router(config-telephony)# srst dn template 3

(オプション)Cisco Unified CME ルータにおいて SRST モードで使用する ephone-dn テンプレートを指定します。テンプレートには、テンプレートの作成時に指定された機能が含まれています。フォールバック サポートのためのテンプレートの設定:例を参照してください。

template-tag :既存の ephone-dn テンプレートを識別する番号。値の範囲は 1 ~ 15 です。

ステップ 7

srst ephone template template-tag

 

Router(config-telephony)# srst ephone template 5

(オプション)Cisco Unified CME ルータにおいて SRST モードで使用する ephone テンプレートを指定します。

template-tag :既存の ephone テンプレートを識別する番号。値の範囲は 1 ~ 20 です。

ステップ 8

srst ephone description string

 

Router(config-telephony)# srst ephone description Cisco Unified CME SRST Fallback

(オプション)Cisco Unified CME ルータにおいて SRST モードでラーニングされた ephone に関連付ける説明を指定します。

string :ephone に関連付ける説明。文字列の最大長は 100 文字です。

ステップ 9

end

 

Router(config-telephony)# end

特権 EXEC モードに戻ります。

SRST モードの確認


ステップ 1 show telephony-service all コマンドまたは show running-config コマンドを使用して、このルータに SRST モードが設定されていることを確認します。

telephony-service
srst mode auto-provision all
srst ephone template 5
srst ephone description srst fallback auto-provision phone : Jul 07 2005 17:45:08
srst dn template 8
srst dn line-mode dual
load 7960-7940 P00305000600
max-ephones 30
max-dn 60
ip source-address 10.1.68.78 port 2000
max-redirect 20
system message "SRST Mode: Cisco Unified CME’
keepalive 10
max-conferences 8 gain -6
moh welcome.au
create cnf-files version-stamp Jan 01 2002 00:00:00

ステップ 2 フォールバック時に show telephony-service ephone-dn コマンドを使用して、ephone-dn 設定を確認します。ラーニングされた ephone-dn には、SRST フォールバック時にラーニングされたことを示す行が付加されます。


srst mode auto-provision コマンドに none キーワードを使用した場合、ラーニングされた ephone-dn は show running-config コマンドの出力に表示されません。


ephone-dn 1 dual-line
number 4008
name 4008
description 4008
preference 0 secondary 9
huntstop
no huntstop channel
call-waiting beep
ephone-dn-template 8
This DN is learned from srst fallback ephones

ステップ 3 フォールバック時に show telephony-service ephone コマンドを使用して、ephone 設定を確認します。ラーニングされた ephone には、SRST フォールバック時にラーニングされたことを示す行が付加されます。


srst mode auto-provision コマンドに none キーワードを使用した場合、ラーニングされた ephone は show running-config コマンドの出力に表示されません。


ephone 1
mac-address 0112.80B3.9C16
button 1:1
multicast-moh
ephone-template 5
Always send media packets to this router: No
Preferred codec: g711ulaw
user-locale JP
network-locale US
Description: "YOUR Description" : Oct 11 2005 09:58:27
This is a srst fallback phone


 

Cisco Unified CME の電話機設定の事前作成

オプションとして、内線番号と機能が事前に設定された ephone-dn のセットを作成できます。これにより、通常動作時に提供されるサービスと同様のサービスがフォールバック時に提供されるようになります。事前に作成されていない内線番号には内線番号および機能が実装されます。これが行われるのは、フォールバック時に SRST モードの Cisco Unified CME ルータによって内線番号および機能が「ラーニング」された場合です。

フォールバック電話機に関連付ける最も一般的な機能のいくつかを設定する方法を、次の手順に示します。

「SCCP:ディレクトリ番号の作成」

「SCCP:コール パークの有効化」

「SCCP:ephone テンプレートの有効化」

「SCCP:ephone-dn テンプレートの有効化」

「SCCP:ephone ハント グループの設定」

フォールバック サポートのためのコール ピックアップの変更

フォールバック電話機で特に便利な機能は、Cisco Unified CME の[ピック]ソフトキーの動作を変更して、Cisco Unified Communications Manager の[ピック]ソフトキーの動作と同じにすることです。フォールバック サポートのコール ピックアップ機能を変更するには、次の手順を実行します。

要約手順

1. enable

2. configure terminal

3. telephony-service

4. no service directed-pickup

5. create cnf-files

6. reset all

7. exit

詳細手順

コマンドまたはアクション
目的

ステップ 1

enable

 

Router> enable

特権 EXEC モードを有効にします。

プロンプトが表示されたら、パスワードを入力します。

ステップ 2

configure terminal

 

Router# configure terminal

global 設定モードを開始します。

ステップ 3

telephony-service

 

Router(config)# telephony-service

telephony-service 設定モードを開始します。

ステップ 4

no service directed-pickup

 

Router(telephony)# no service directed-pickup

(オプション)ディレクテッド コール ピックアップを無効にし、[ピック]ソフトキーの動作を変更して、ユーザがこのソフトキーを押すと、ディレクテッド コール ピックアップではなくローカル グループ ピックアップが起動するようにします。この動作は、Cisco Unified Communications Manager における[ピック]ソフトキーの動作と一致します。


) service-phone 設定への変更を有効にするには、create cnf-files コマンドで Sep*.conf.xml ファイルを更新し、reset コマンドで電話ユニットをリブートする必要があります。


ステップ 5

create cnf-files

 

Router(telephony)# create cnf-files

Cisco Unified IP Phone 用の XML 設定ファイルを作成します。

ステップ 6

reset all

 

Router(telephony)# reset all

すべての電話機をリセットします。

ステップ 7

exit

 

Router(telephony)# exit

dial-peer 設定モードを終了します。

SRST フォールバック サポートの設定例

この項では、次の例について説明します。

「SRST モードの有効化:例」

「フォールバック サポートのためのディレクトリ番号のプロビジョニング:例」

「フォールバック サポートのためのテンプレートの設定:例」

「フォールバック サポートのためのハント グループの有効化:例」

「フォールバック サポートのためのコール ピックアップの変更:例」

SRST モードの有効化:例

次の例では、Cisco Unified CME ルータに対して SRST モードを有効にします。ラーニングされたフォールバック ephone-dn を二重回線モードで作成し、この ephone-dn がその設定パラメータ用に ephone-dn テンプレート 3 を使用するように指定します。ラーニングされた ephone は ephone テンプレート 5 のパラメータを使用します。また、電話機に説明が関連付けられます。

telephony-service

srst mode auto-provision all

srst dn line-mode dual

srst dn template 3

srst ephone description srst fallback auto-provision phone

srst ephone template 5

.

.

.

次の show running-config コマンドの抜粋は、フォールバック時にラーニングされた ephone 1 の設定を示しています。説明には、 show running-config コマンドが使用された日付と時刻のタイムスタンプが付けられます。比較のために、ラーニングされたものではなく事前に作成された ephone 2 の設定を示します。

ephone 1

description srst fallback auto-provision phone : Jul 07 2005 17:45:08

ephone-template 5

mac-address 100A.7052.2AAE

button 1:1 2:2

ephone 2

mac-address 1002.CD64.A24A

type 7960

button 1:3

次の show running-config コマンドの抜粋は、ephone-dn 1 ~ ephone-dn 3 の設定を示しています。3 つの ephone はすべて、ラーニングされた ephone-dn であり、telephony-service 設定モードのコマンドで指定されたとおり、二重回線モードに設定され、ephone-dn テンプレート 5 を使用します。

ephone-dn 1 dual-line

number 7001

description 7001

name 7001

ephone-dn-template 5

This DN is learned from srst fallback ephones

!

!

ephone-dn 2 dual-line

number 4005

name 4005

ephone-dn-template 5

This DN is learned from srst fallback ephones

!

!

ephone-dn 3 dual-line

number 4002

label 4002

name 4002

ephone-dn-template 5

This DN is learned from srst fallback ephones

フォールバック サポートのためのディレクトリ番号のプロビジョニング:例

次の例では、フォールバック電話機で使用される 5 つの ephone-dn と 2 つのコール パーク スロットを設定します。

ephone-dn 1

number 1101

name Register 1

ephone-dn 2

number 1102

name Register 2

ephone-dn 3

number 1103

name Register 3

ephone-dn 4

number 1104

name Register 4

ephone-dn 5

number 1105

name Register 5

ephone-dn 21

number 1121

name Park Slot 1

park-slot timeout 60 limit 3 recall alternate 1100

ephone-dn 22

number 1122

name Park Slot 2

park-slot timeout 60 limit 3 recall alternate 1100

フォールバック サポートのためのテンプレートの設定:例

次の例では、Cisco Unified CME 機能を使用した SRST フォールバック サポートで使用する ephone-dn テンプレート 3 と ephone テンプレート 5 を作成します。ephone-dn テンプレート 3 は、フォールバック電話機をピックアップ グループ 24 に追加し、通話中および無応答の状態でのコール自動転送を内線 1100 に指定します。ephone テンプレート 5 は、フォールバック電話機の[ディレクトリ]>[ローカルサービス]> [Personal Speed Dials] オプションを選択したときにメニュー エントリとして表示される 2 つのファーストダイヤル番号を定義します。また、フォールバック電話機のソフトキー レイアウトも指定します。

ephone-dn-template 3

pickup-group 24

call-forward busy 1100

call-forward noan 1100 timeout 45

ephone-template 5

fastdial 1 1101 name Front Register

fastdial 2 918005550111 Headquarters

softkeys idle Newcall Cfwdall Pickup

softkeys seized Endcall Cfwdall Pickup

softkeys alerting Endcall

softkeys connected Endcall Hold Park Trnsfer

フォールバック サポートのためのハント グループの有効化:例

次の例では、パイロット番号 1111 を持つピア ハント グループを作成します。

ephone-hunt 3 peer

pilot 1111

list 1101, 1102, 1103

hops 3

timeout 25

final 1100

フォールバック サポートのためのコール ピックアップの変更:例

次の例では、[ピック]ソフトキーの動作が、Cisco Unified Communications Manager での動作と一致するように変更します。

telephony-service

no service directed-pickup

create cnf-files

その他の資料

次の項では、Cisco Unified CME の機能に関連する参照資料を示します。

関連マニュアル

テクニカル サポート

説明
リンク

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http://www.cisco.com/techsupport

SRST フォールバック サポートに関する機能情報

表70 は、この章で説明した機能、およびバージョンごとの機能拡張を示しています。

特定の Cisco Unified CME バージョンをサポートする正確な Cisco IOS リリースについては、「 Cisco Unified CME and Cisco IOS Software Version Compatibility Matrix 」( http://www.cisco.com/en/US/docs/voice_ip_comm/cucme/requirements/guide/33matrix.htm )を参照してください。

プラットフォームおよびソフトウェア イメージのサポートに関する情報を参照するには、Cisco Feature Navigator を使用します。Cisco Feature Navigator では、特定のソフトウェア リリース、機能セット、またはプラットフォームをサポートしている Cisco IOS ソフトウェアを確認できます。Cisco Feature Navigator にアクセスするには、 http://www.cisco.com/go/cfn に移動してください。Cisco.com のアカウントは必要ありません。


表70 は、所定の機能に対するサポートが導入された Cisco Unified CME のバージョンを示しています。特に断りのない限り、その機能は以降のバージョンの Cisco Unified CME ソフトウェアでもサポートされます。


 

表70 SRST フォールバック サポートに関する機能情報

機能名
Cisco Unified CME のバージョン
機能情報

オクトライン ディレクトリ番号

4.3

オクトライン ディレクトリ番号のサポートが追加されました。

Cisco Unified CME を使用した SRST フォールバック サポート

4.0

Cisco Unified CME を使用した SRST フォールバック サポートが導入されました。