Cisco Unified Communications Manager Express 4.3 システム アドミニストレータ ガイド
呼出音の設定
呼出音の設定
発行日;2012/01/13 | ドキュメントご利用ガイド | ダウンロード ; この章pdf , ドキュメント全体pdf (PDF - 11MB) | フィードバック

目次

呼出音の設定

内容

呼出音に関する情報

固有呼出音

カスタマイズされた呼出音

保留インジケータ

呼出音の設定方法

SCCP:固有呼出音の有効化

前提条件

SCCP:カスタマイズされた呼出音の有効化

前提条件

SCCP:保留インジケータの有効化

SIP:固有呼出音の有効化

前提条件

制約事項

呼出音の設定例

内部コールに対する固有呼出音:例

保留インジケータ:例

その他の資料

関連マニュアル

テクニカル サポート

呼出音の機能情報

呼出音の設定

Revised: March 26, 2007

 

この章では、Cisco Unified Communications Manager Express(Cisco Unified CME)の呼出音機能について説明します。

この章で説明する機能について

この章で説明している機能の一部は、ご使用のバージョンの Cisco Unified CME でサポートされていない場合があります。それぞれの機能がサポートされているバージョンの一覧については、「呼出音の機能情報」を参照してください。

呼出音に関する情報

固有呼出音の選択またはカスタマイズされた呼出音をサポートするには、次の概念を理解しておく必要があります。

「固有呼出音」

「カスタマイズされた呼出音」

「保留インジケータ」

固有呼出音

固有呼出音は、内部着信コールおよび外部着信コールの識別に使用されます。内部コールは、Cisco Unified CME に登録されたすべての Cisco Unified IP Phone から発信されたコール、またはローカル FXS ポートを通じてルーティングされたコールと定義されます。

Cisco CME 3.4 以前では、ローカル SCCP エンドポイントへのすべてのコールに対して標準の呼出音パターンが生成されます。Cisco Unified CME 4.0 では、SCCP エンドポイント用に、次の固有呼出音選択機能がサポートされています。

電話番号が表示されるすべての電話機で、特定の電話番号に対する すべて のタイプの着信コールに使用される呼出音パターンを指定します。電話機が使用中の場合、着信コールはコール ウェイティング コールとして表示され、固有のコール ウェイティング ビープ音が使用されます。

着信番号が、ephone-dn に対して定義されたプライマリまたはセカンダリ番号と一致する場合にのみ、固有呼出音を使用するかどうかを指定します。ephone-dn のセカンダリ番号が定義されていない場合、セカンダリの呼出音オプションは無効になります。

フィーチャ呼出音パターンを電話機の特定のボタンに関連付け、同じ電話番号を共有する別々の電話機が、それぞれ異なる呼出音スタイルを使用できるようにします。

ローカル SIP エンドポイントについては、要求された呼出音のタイプが、alert-info 信号を使用して電話機に伝達されます。固有呼出音の選択が有効な場合には、Cisco Unified CME が、Cisco Unified CME に登録されていない任意の電話機からローカル エンドポイントへの着信コールに対して、alert-info を作成します。着信レッグからの alert-info は発信レッグにリレーできますが、内部的に生成された alert-info が優先されます。

Cisco Unified IP Phone は、標準の Telcordia Technologies の固有呼出音タイプを使用します。

カスタマイズされた呼出音

Cisco Unified IP Phone には、Chirp1 および Chirp2 という 2 つのデフォルトの呼出音タイプが用意されています。また、Cisco Unified CME では、Pulse Code Modulation(PCM; パルス符号変調)ファイルを使用した、カスタマイズされた呼出音がサポートされています。

RingList.xml という XML ファイルは、Cisco Unified CME に登録されている IP Phone でデフォルトの呼出音に使用できる呼出音オプションを指定します。DistinctiveRingList.xml という XML ファイルは、Cisco Unified CME に登録されている IP Phone で個々の回線表示に使用できる呼出音オプションを指定します。

保留インジケータ

保留インジケータは、コールを保留にしたアイドル状態の IP Phone でバースト呼出音を生成するオプション機能です。コールを保留にした使用中の電話機でコール ウェイティング ビープ音を生成するオプションが使用可能です。この機能は、デフォルトで無効になっています。設定については、「SCCP:保留インジケータの有効化」を参照してください。

保留の視覚表示とも呼ばれる、保留状態用の LED カラー ディスプレイは、Cisco Unified CME 4.0(2) 以降のバージョンでサポートされています。保留の視覚表示機能は、Cisco Unified IP Phone 7931G などのサポート対象の電話機の共有回線で、ローカル保留とリモート保留を区別する可視的なインジケータを提供します。この機能では、追加設定が必要ありません。

呼出音の設定方法

この項では、次の作業について取り上げます。

「SCCP:固有呼出音の有効化」

「SCCP:カスタマイズされた呼出音の有効化」

「SCCP:保留インジケータの有効化」

「SIP:固有呼出音の有効化」

SCCP:固有呼出音の有効化

電話番号のすべての着信コールに対する呼出音パターンを設定するには、次の手順を実行します。

前提条件

Cisco Unified CME 4.0 以降のバージョン。

要約手順

1. enable

2. configure terminal

3. ephone-dn dn-tag [ dual-line ]

4. number number [ secondary number ] [ no-reg [ both | primary ]]

5. ring { external | internal | feature } [ primary | secondary ]

6. end

詳細手順

コマンドまたはアクション
目的

ステップ 1

enable

 

Router> enable

特権 EXEC モードを有効にします。

プロンプトが表示されたら、パスワードを入力します。

ステップ 2

configure terminal

 

Router# configure terminal

global 設定モードを開始します。

ステップ 3

ephone-dn dn-tag [ dual-line ]

 

Router(config)# ephone-dn 29

ephone-dn 設定モードを開始し、ephone-dn を作成します。オプションで、ephone-dn に二重回線ステータスを割り当てます。

ステップ 4

number number [ secondary number ] [ no-reg [ both | primary ]]

 

Router(config-ephone-dn)# number 2333

この ephone-dn の有効な内線番号を設定します。

ステップ 5

ring { external | internal | feature } [ primary | secondary ]

 

Router(config-ephone-dn)# ring internal

この電話番号が表示されるすべての電話機で、その電話番号に対するすべてのタイプの着信コールに使用される呼出音パターンを指定します。

ステップ 6

end

 

Router(config-ephone-dn)# end

特権 EXEC モードに戻ります。

SCCP:カスタマイズされた呼出音の有効化

カスタマイズされた呼出音を作成するには、次の手順を実行します。

前提条件

Cisco Unified CME 4.0 以降のバージョン。

要約手順

1. PCM ファイルを作成します。

2. RingList.xml と DistinctiveRingList.xml を編集します。

3. PCM ファイルと XML ファイルをシステム フラッシュにコピーします。

4. tftp-server

5. 電話機をリブートします。

詳細手順


ステップ 1 カスタマイズされた呼出音ごとに PCM ファイルを作成します(呼出音はファイルごとに 1 つ)。PCM ファイルは、次の形式ガイドラインに従う必要があります。

Raw PCM 形式(ヘッダーなし)

8,000 サンプル/秒

8 ビット/サンプル

μLaw 圧縮

最大呼出音サイズ:16080 サンプル

最小呼出音サイズ:240 サンプル

呼出音のサンプル数は、240 で割り切れること

呼出音は、ゼロ クロッシングで開始および終了すること

上記のファイル形式に対する要件をサポートする任意のオーディオ編集パッケージを使用して、カスタマイズされた電話呼出音用の PCM ファイルを作成します。

呼出音ファイルのサンプルは、 http://www.cisco.com/cgi-bin/tablebuild.pl/ip-iostsp にある ringtone.tar ファイルに含まれています。

ステップ 2 テキスト エディタを使用して RingList.xml ファイルと DistinctiveRingList.xml ファイルを編集します。

RingList.xml ファイルと DistinctiveRingList.xml ファイルには、電話機の呼出音タイプのリストが含まれています。各ファイルには、呼出音タイプごとに使用される PCM ファイルと、Cisco Unified IP Phone の[呼出音タイプ]メニューで呼出音ごとに表示されるテキストが表示されます。

XML ファイルのサンプルは、 http://www.cisco.com/cgi-bin/tablebuild.pl/ip-iostsp にある ringtone.tar ファイルに含まれています。

RingList.xml ファイルと DistinctiveRingList.xml ファイルは、次の形式を使用してカスタマイズされた呼出音を指定します。

<CiscoIPPhoneRingList>
<Ring>
<DisplayName/>
<FileName/>
</Ring>
</CiscoIPPhoneRingList>
 

XML 呼出音ファイルは、次のタグ定義を使用します。

呼出音ファイルには、DisplayName および FileName という 2 つのフィールドがあります。これらのフィールドは、電話呼出音タイプごとに必要になります。最大 50 個の呼出音を指定できます。

DisplayName は、関連付けられた PCM ファイルのカスタマイズされた呼出音の名前を定義します。この名前は、Cisco Unified IP Phone の[呼出音タイプ]メニューに表示されます。

FileName は、DisplayName に関連付けるカスタマイズされた呼出音の PCM ファイルの名前を指定します。

DisplayName フィールドと FileName フィールドの文字数は、25 文字以下にする必要があります。

次の RingList.xml ファイルのサンプルは、2 つの電話呼出音タイプを定義しています。

<CiscoIPPhoneRingList>
<Ring>
<DisplayName>Piano1</DisplayName>
<FileName>Piano1.raw</FileName>
</Ring>
<Ring>
<DisplayName>Chime</DisplayName>
<FileName>Chime.raw</FileName>
</Ring>
</CiscoIPPhoneRingList>
 

ステップ 3 PCM ファイルと XML ファイルを Cisco Unified CME ルータ上のシステム フラッシュにコピーします。次の例を参考にしてください。

copy tftp://192.168.1.1/RingList.xml flash:
copy tftp://192.168.1.1/DistinctiveRingList.xml flash:
copy tftp://192.168.1.1/Piano1.raw flash:
copy tftp://192.168.1.1/Chime.raw flash:
 

ステップ 4 tftp-server コマンドを使用して、ファイルへのアクセスを有効にします。次の例を参考にしてください。

tftp-server flash:RingList.xml
tftp-server flash:DistinctiveRingList.xml
tftp-server flash:Piano1.raw
tftp-server flash:Chime.raw
 

ステップ 5 IP Phone をリブートします。リブート後、IP Phone が XML ファイルと呼出音ファイルをダウンロードします。カスタマイズされた呼出音を選択するには、電話機の設定ボタンを押して、[呼出音タイプ]メニュー オプションを表示します。


 

SCCP:保留インジケータの有効化

コール保留機能は、デフォルトで有効になっています。コールが保留中であることを通知する可聴インジケータを定義するには、次の手順を実行します。

要約手順

1. enable

2. configure terminal

3. ephone-dn dn-tag [ dual-line ]

4. hold-alert timeout { idle | originator | shared }

5. end

詳細手順

コマンドまたはアクション
目的

ステップ 1

enable

 

Router> enable

特権 EXEC モードを有効にします。

プロンプトが表示されたら、パスワードを入力します。

ステップ 2

configure terminal

 

Router# configure terminal

global 設定モードを開始します。

ステップ 3

ephone-dn dn-tag [ dual-line ]

 

Router(config)# ephone-dn 20

ephone-dn 設定モードを開始し、ephone-dn を作成します。オプションで、ephone-dn に二重回線ステータスを割り当てます。

ステップ 4

hold-alert timeout { idle | originator | shared }

 

Router(config-ephone-dn)# hold-alert 15 idle

保留コールについてユーザに通知するために Cisco Unified IP Phone で可聴アラート通知を設定します。


) 保留中のコールの発信者から見ると、originator キーワードと shared キーワードの機能に違いはありません。


ステップ 5

end

 

Router(config-ephone-dn)# end

特権 EXEC モードに戻ります。

SIP:固有呼出音の有効化

外部着信コールと内部着信コールを区別する呼出音パターンを設定するには、次の手順を実行します。

前提条件

Cisco Unified CME 3.4 以降のバージョン。

制約事項

bellcore-dr1 から bellcore-dr5 は、SIP 電話機用にサポートされた Telcordia 専用オプションです。

要約手順

1. enable

2. configure terminal

3. voice register global

4. external-ring { bellcore-dr1 | bellcore-dr2 | bellcore-dr3 | bellcore-dr4 | bellcore-dr5 }

5. end

詳細手順

 

コマンドまたはアクション
目的

ステップ 1

enable

 

Router> enable

特権 EXEC モードを有効にします。

プロンプトが表示されたら、パスワードを入力します。

ステップ 2

configure terminal

 

Router# configure terminal

global 設定モードを開始します。

ステップ 3

voice register global

 

Router(config)# voice register global

voice register global 設定モードを開始し、Cisco Unified CME 内のサポートされるすべての SIP 電話機のパラメータを設定します。

ステップ 4

external-ring { bellcore-dr1 | bellcore-dr2 | bellcore-dr3 | bellcore-dr4 | bellcore-dr5 }

 

Router(config-register-global)# external-ring bellcore-dr3

外部コールに使用する可聴呼出音のタイプを指定します。

デフォルト:すべての着信コールに内部呼出音が使用されます。

ステップ 5

end

 

Router(config-register-global)# end

設定モードを終了し、特権 EXEC モードを開始します。

呼出音の設定例

この項では、次の例について説明します。

「内部コールに対する固有呼出音:例」

「保留インジケータ:例」

内部コールに対する固有呼出音:例

次の例では、内線 2333 への内部コールに対する固有呼出音の選択を設定します。

ephone-dn 34
number 2333
ring internal

保留インジケータ:例

次の例で、内線 2555 は、Cisco Unified CME システム内部のローカル コールを自動転送しないように設定されています。内線番号 2222 が内線番号 2555 にダイヤルします。2555 が通話中の場合、発信者にはビジー トーンが聞こえます。2555 が応答しない場合、発信者にはリングバックが聞こえます。内部コールは自動転送されません。

ephone-dn 25
number 2555
no forward local-calls
call-forward busy 2244
call-forward noan 2244 timeout 45

その他の資料

次の項では、Cisco Unified CME の機能に関連する参照資料を示します。

関連マニュアル

テクニカル サポート

説明
リンク

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http://www.cisco.com/techsupport

呼出音の機能情報

表60 は、この章で説明した機能、およびバージョンごとの機能拡張を示しています。

特定の Cisco Unified CME バージョンをサポートする正確な Cisco IOS リリースについては、「 Cisco Unified CME and Cisco IOS Software Version Compatibility Matrix 」( http://www.cisco.com/en/US/docs/voice_ip_comm/cucme/requirements/guide/33matrix.htm )を参照してください。

プラットフォームおよびソフトウェア イメージのサポートに関する情報を参照するには、Cisco Feature Navigator を使用します。Cisco Feature Navigator では、特定のソフトウェア リリース、機能セット、またはプラットフォームをサポートしている Cisco IOS ソフトウェアを確認できます。Cisco Feature Navigator にアクセスするには、 http://www.cisco.com/go/cfn に移動してください。Cisco.com のアカウントは必要ありません。


表60 は、所定の機能に対するサポートが導入された Cisco Unified CME のバージョンを示しています。特に断りのない限り、その機能は以降のバージョンの Cisco Unified CME ソフトウェアでもサポートされます。


 

表60 呼出音の機能情報

機能名
Cisco Unified CME のバージョン
機能情報

固有呼出音

4.0

電話番号が表示されるすべての SCCP 電話機で、個々の電話番号へのすべての着信コールに使用される呼出音の選択をサポートします。

3.4

Cisco Unified CME に登録されていない任意の電話機からローカル SIP エンドポイントへの着信コールに対して、alert-info を作成します。

カスタマイズされた呼出音

4.0

カスタマイズされた呼出音機能が導入されました。

保留インジケータ

4.0(2)

Cisco Unified IP Phone 7931G などのサポート対象の電話機の共有回線で、ローカル保留とリモート保留を区別する可視的なインジケータを提供するため、保留状態の LED カラー ディプレイを制御します。

2.0

可聴保留インジケータが導入されました。

1.0

コール保留が導入されました。