Cisco Unified Communications Manager Express 4.3 システム アドミニストレータ ガイド
インターコム回線の設定
インターコム回線の設定
発行日;2012/01/13 | ドキュメントご利用ガイド | ダウンロード ; この章pdf , ドキュメント全体pdf (PDF - 11MB) | フィードバック

目次

インターコム回線の設定

内容

インターコム回線に関する情報

インターコムの自動応答回線

インターコム回線の設定方法

SCCP:インターコムの自動応答回線の設定

制約事項

SIP:インターコム自動応答回線の設定

前提条件

制約事項

インターコム回線の設定例

インターコム回線:例

関連情報

その他の資料

関連マニュアル

テクニカル サポート

インターコム回線の機能情報

インターコム回線の設定

Revised: September 10, 2007

 

この章では、Cisco Unified Communications Manager Express(Cisco Unified CME)のインターコム機能について説明します。

この章で説明する機能について

この章で説明している機能の一部は、ご使用のバージョンの Cisco Unified CME でサポートされていない場合があります。それぞれの機能がサポートされているバージョンの一覧については、「インターコム回線の機能情報」を参照してください。

インターコム回線に関する情報

インターコム回線を有効にするには、次の概念を理解しておく必要があります。

「インターコムの自動応答回線」

インターコムの自動応答回線

インターコム回線は、2 台の電話機間に設定された専用の双方向の音声パスです。Cisco Unified CME はインターコム機能をサポートしています。インターコム機能を使用すると、互いに短縮ダイヤルが設定された 2 台の電話機のインターコムのディレクトリ番号の専用ペアを使用して、単方向の音声接続およびボタンを押して応答する音声接続が可能になります。

インターコムの短縮ダイヤル ボタンを押すと、コールは専用ペアの相手側のディレクトリ番号に短縮ダイヤルでかかります。着信側の電話機は、ミュートが有効になった状態のスピーカフォン モードで自動的にコールに応答し、発信側から着信側への単方向の音声パスが確立します。コールが自動応答になっている場合、受信者に着信コールを知らせるビープ音が鳴ります。インターコムのコールに応答して双方向音声パスを開くには、受信者がミュート ボタンを押してミュート機能を無効にするか、Cisco Unified IP Phone 7910 などの電話機で受話器を取り上げます。

Cisco CME 3.2.1 以降のバージョンでは、インターコム コールでスピーカのミュート機能を無効にできます。たとえば、電話機ユーザ 1 が電話機ユーザ 2 にインターコム コールを発信する場合、no-mute が設定されているときは、接続が確立すると、両方のユーザに相手の音声が聞こえるようになります。この機能の利点は、インターコム コールの受信側がミュート機能を無効にしなくても、受信側の音声が聞こえるということです。欠点は、インターコム コールの受信側がコールに応答する準備ができているかどうかに関係なく、インターコム コールを受信した瞬間に、受信側の周りの背景音や会話が聞こえてしまうということです。

インターコム回線は、共有回線の設定では使用できません。ディレクトリ番号をインターコム用に設定するには、そのディレクトリ番号を 1 台の IP Phone だけに関連付ける必要があります。インターコムの特性により、IP 電話回線は、発信コールに対しては自動ダイヤル回線として機能し、着信コールに対してはミュートでの自動応答回線として機能します。図51 に、受付とマネージャ間のインターコムを示します。

権限のない電話機でインターコム回線にダイヤルできないようにする(および電話機でインターコム以外のコールに自動的に応答できるようにする)には、英字を含むディレクトリ番号をインターコムに割り当てます。通常の電話機からは英字をダイヤルすることはできませんが、インターコムの相手側の電話機では、Cisco Unified CME ルータを介して英字を含む番号をダイヤルするように設定できます。たとえば、図51 に示すインターコム ephone-dn には英字を含む番号が割り当てられているので、受付以外の人はインターコム回線でマネージャにコールできません。また、マネージャ以外の人はインターコム回線で受付にコールできません。


) 1 つのインターコムには 2 つの ephone-dn を設定し、各電話機に ephone-dn を 1 つずつ割り当てる必要があります。


図51 インターコム回線

 

インターコム回線の設定方法

この項では、次の作業について取り上げます。

「SCCP:インターコムの自動応答回線の設定」(必須)

「SIP:インターコム自動応答回線の設定」(必須)

SCCP:インターコムの自動応答回線の設定

2 台の電話機間の双方向音声パスを有効にするには、双方向音声パスの両端の SCCP 電話機ごとに次の手順を実行します。

制約事項

インターコム回線を二重回線にすることはできません。

ディレクトリ番号をインターコム用に設定する場合は、そのディレクトリ番号を 1 台の Cisco Unified IP Phone にしか関連付けることができません。

双方向音声パスの両端にある電話機には、別個の設定が必要です。

要約手順

1. enable

2. configure terminal

3. ephone-dn dn-tag

4. number number

5. name name

6. intercom extension-number [ [ barge-in [no-mute] | no-auto-answer | no-mute] [label label ]] | label label ]

7. exit

8. ephone phone-tag

9. button button-number : dn-tag [[ button-number : dn-tag ] ...]

10. end

詳細手順

コマンドまたはアクション
目的

ステップ 1

enable

 

Router> enable

特権 EXEC モードを有効にします。

プロンプトが表示されたら、パスワードを入力します。

ステップ 2

configure terminal

 

Router# configure terminal

global 設定モードを開始します。

ステップ 3

ephone-dn dn-tag

 

Router(config)# ephone-dn 11

ephone-dn 設定モードを開始します。

dual-line キーワードは、このコマンドでは使用しないでください。インターコム ephone-dn を二重回線にすることはできません。

ステップ 4

number number

 

Router(config-ephone-dn)# number A2345

有効なインターコム番号を割り当てます。

インターコム番号に 1 文字以上の英字を使用した場合、その番号をダイヤルするようにプログラムされた相手側のインターコム番号以外からはその番号にダイヤルできなくなります。番号に英字が含まれている場合、通常の電話機からはその番号をダイヤルできません。

ステップ 5

name name

 

Router(config-ephone-dn)# name intercom

ephone-dn に関連付ける名前を設定します。

この名前は、発信者 ID の表示に使用されます。また、ephone-dn に関連付けられているローカル ディレクトリにも表示されます。

ステップ 6

intercom extension-number [[ barge-in [ no-mute ] | no-auto-answer | no-mute ] [ label label ]] | label label ]

 

Router(config-ephone-dn)# intercom A2346 label Security

この回線が使用される場合に、インターコム機能に対して短縮ダイヤルされるディレクトリ番号を定義します。

ステップ 7

exit

 

Router(config-ephone-dn)# exit

ephone-dn 設定モードを終了します。

ステップ 8

ephone phone-tag

 

Router(config)# ephone 24

ephone 設定モードを開始します。

ステップ 9

button button-number : dn-tag [[ button-number : dn-tag ] ...]

 

Router(config-ephone)# button 1:1 2:4 3:14

設定対象のインターコム ephone-dn にボタン番号を割り当てます。

ボタン番号とインターコム ephone-dn タグの間にセパレータとしてコロン( : )を使用すると、インターコム回線に通常の呼出音を指定できます。

ステップ 10

end

 

Router(config)# exit

設定モードを終了し、特権 EXEC モードを開始します。

SIP:インターコム自動応答回線の設定

SIP 電話機に対してインターコムの自動音声機能を有効にするには、双方向音声パスの両端の SIP 電話機ごとに次の手順を実行します。

前提条件

Cisco CME 3.4 以降のバージョン。

制約事項

ディレクトリ番号をインターコム用に設定する場合は、そのディレクトリ番号を 1 台の Cisco Unified IP Phone にしか関連付けることができません。

双方向音声パスの両端にある電話機には、それぞれ別個の設定が必要です。

要約手順

1. enable

2. configure terminal

3. voice register dn dn-tag

4. number number

5. auto-answer

6. exit

7. voice register pool pool-tag

8. id mac address

9. type phone-type

10. number tag dn dn-tag

11. end

詳細手順

コマンドまたはアクション
目的

ステップ 1

enable

 

Router> enable

特権 EXEC モードを有効にします。

プロンプトが表示されたら、パスワードを入力します。

ステップ 2

configure terminal

 

Router# configure terminal

global 設定モードを開始します。

ステップ 3

voice register dn dn-tag

 

Router(config-register-global)# voice register dn 1

voice register dn 設定モードを開始して、SIP 電話機、インターコム回線、音声ポート、または MWI のディレクトリ番号を定義します。

ステップ 4

number number

 

Router(config-register-dn)# number A5001

設定対象のディレクトリ番号用の有効な番号を定義します。

インターコム以外の発信者がインターコムの宛先に手動でダイヤルしないようにするには、番号の文字列に英数字を含めると、この番号が Cisco Unified CME ルータでのみダイヤルされ、電話機のキーパッドからはダイヤルされないようにできます。

ステップ 5

auto-answer

 

Router(config-register-dn)# auto-answer

設定対象のディレクトリ番号で、インターコム自動応答機能を有効にします。

ステップ 6

exit

 

Router(config-register-dn)# exit

設定モードを終了し、設定モード階層の中で次に高いモードを開始します。

ステップ 7

voice register pool pool-tag

 

Router(config)# voice register pool 3

voice register pool 設定モードを開始し、Cisco Unified CME 内の SIP 電話機に対して、電話機固有パラメータを設定します。

ステップ 8

id { network address mask mask | ip address mask mask | mac address }

 

Router(config-register-pool)# id mac 0009.A3D4.1234

ある程度の認証をサポートするため、ローカルで使用可能な個々の SIP 電話機を明示的に識別します。

ステップ 9

type phone-type

 

Router(config-register-pool)# type 7960-7940

設定対象の SIP 電話機に対して電話機タイプを定義します。

ステップ 10

number tag dn dn-tag

 

Router(config-register-pool)# number 1 dn 17

設定対象の SIP 電話機にディレクトリ番号を関連付けます。

ステップ 11

end

 

Router(config-register-pool)# end

設定モードを終了し、特権 EXEC モードを開始します。

インターコム回線の設定例

この項では、次の例について説明します。

「インターコム回線:例」

インターコム回線:例

2 台の Cisco Unified IP Phone 間のインターコムの例を次に示します。この例では、ephone-dn 2 と ephone-dn 4 は通常の内線番号であり、ephone-dn 18 と ephone-dn 19 はインターコム ペアとして設定されています。ephone-dn 18 は Cisco Unified IP Phone 4 のボタン 2 に関連付けられています。ephone-dn 19 は Cisco Unified IP Phone 5 のボタン 2 に関連付けられています。この 2 つの ephone-dn により、2 台の Cisco Unified IP Phone 間の双方向インターコムが可能になります。

ephone-dn 2
number 5333
 
ephone-dn 4
number 5222
 
ephone-dn 18
number 5001
name “intercom”
intercom 5002 barge-in
 
ephone-dn 19
name “intercom”
number 5002
intercom 5001 barge-in
 
ephone 4
button 1:2 2:18
 
ephone 5
button 1:4 2:19

関連情報

Cisco Unified CME 内の電話機のパラメータを変更した場合は、新しい設定ファイルを生成してから電話機を再起動します。 電話機用の設定ファイルの生成を参照してください。

ページング

ページング機能は、一度に複数の電話機に情報を配信するための単方向の音声パスを設定します。詳細については、 ページングの設定を参照してください。

その他の資料

次の項では、Cisco Unified CME の機能に関連する参照資料を示します。

関連マニュアル

テクニカル サポート

説明
リンク

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http://www.cisco.com/techsupport

インターコム回線の機能情報

表55 は、この章で説明した機能、およびバージョンごとの機能拡張を示しています。

特定の Cisco Unified CME バージョンをサポートする正確な Cisco IOS リリースについては、「 Cisco Unified CME and Cisco IOS Software Version Compatibility Matrix 」( http://www.cisco.com/en/US/docs/voice_ip_comm/cucme/requirements/guide/33matrix.htm )を参照してください。

プラットフォームおよびソフトウェア イメージのサポートに関する情報を参照するには、Cisco Feature Navigator を使用します。Cisco Feature Navigator では、特定のソフトウェア リリース、機能セット、またはプラットフォームをサポートしている Cisco IOS ソフトウェアを確認できます。Cisco Feature Navigator にアクセスするには、 http://www.cisco.com/go/cfn に移動してください。Cisco.com のアカウントは必要ありません。


表55 は、所定の機能に対するサポートが導入された Cisco Unified CME のバージョンを示しています。特に断りのない限り、その機能は以降のバージョンの Cisco Unified CME ソフトウェアでもサポートされます。


 

表55 インターコム回線の機能情報

機能名
Cisco Unified CME のバージョン
機能情報

インターコム回線

3.4

Cisco Unified CME ルータに接続され、SIP を実行しているサポート済み Cisco Unified IP Phone で、インターコムの no-mute 機能が追加されました。

3.2.1

no-mute 機能が導入されました。

2.0

インターコム機能が導入されました。