Cisco Unified Communications Manager Express 4.3 システム アドミニストレータ ガイド
エクステンション モビリティの設定
エクステンション モビリティの設定
発行日;2012/01/13 | ドキュメントご利用ガイド | ダウンロード ; この章pdf , ドキュメント全体pdf (PDF - 11MB) | フィードバック

目次

エクステンション モビリティの設定

内容

エクステンション モビリティを設定するための前提条件

制約事項

エクステンション モビリティの設定に関する情報

エクステンション モビリティ

エクステンション モビリティの電話機の個人用短縮ダイヤル

Cisco Unified CME エクステンション モビリティの拡張機能

エクステンション モビリティの電話機のプライバシー

エクステンション モビリティを有効にする方法

エクステンション モビリティに対する Cisco Unified CME の設定

前提条件

IP Phone のログアウト プロファイルの設定

前提条件

制約事項

エクステンション モビリティに対する IP Phone の有効化

前提条件

制約事項

ユーザ プロファイルの設定

前提条件

制約事項

エクステンション モビリティの設定例

ログアウトプロファイル:例

エクステンション モビリティに対する IP Phone の有効化:例

ユーザ プロファイル:例

関連情報

その他の資料

関連マニュアル

テクニカル サポート

エクステンション モビリティの機能情報

エクステンション モビリティの設定

Revised: April 16, 2008

 

この章では、エンド ユーザに対する電話機の移動をサポートする、Cisco Unified Communications Manager Express(Cisco Unified CME)の機能について説明します。

この章で説明する機能について

この章で説明している機能の一部は、ご使用のバージョンの Cisco Unified CME でサポートされていない場合があります。それぞれの機能がサポートされているバージョンの一覧については、「エクステンション モビリティの機能情報」を参照してください。

エクステンション モビリティを設定するための前提条件

Cisco Unified CME 4.2 以降のバージョン。

Cisco Unified CME GUI(Web ベース)を使用して、エクステンション モビリティの電話機に個人用短縮ダイヤルを設定するには、Cisco Unified CME 4.2(1) 以降のバージョンをインストールする必要があります。

電話機のユーザ インターフェイスを使用して、エクステンション モビリティの電話機に個人用短縮ダイヤルを直接設定するには、Cisco Unified CME 4.3 以降のバージョンをインストールする必要があります。

制約事項

リモートの Cisco Unified CME ルータでのエクステンション モビリティはサポートされません。電話機ユーザがログインできるのは、ローカルな Cisco Unified IP Phone のみです。

エクステンション モビリティの設定に関する情報

相互運用性を設定するには、次の概念を理解しておく必要があります。

「エクステンション モビリティ」

「エクステンション モビリティの電話機の個人用短縮ダイヤル」

「Cisco Unified CME エクステンション モビリティの拡張機能」

「エクステンション モビリティの電話機のプライバシー」

エクステンション モビリティ

Cisco Unified CME 4.2 以降のバージョンのエクステンション モビリティでは、エンド ユーザが電話機モビリティを活用できます。

ユーザ ログイン サービスを使用すると、電話機ユーザは、自分の電話機以外の物理的な電話機に一時的にアクセスし、個人設定(電話番号、短縮ダイヤル リスト、サービスなど)を自分の卓上電話機のように使用することができます。電話機ユーザは、このような電話機で自分の卓上電話機と同じ電話番号を使用して、コールを発信および受信することができます。

エクステンション モビリティが有効になった Cisco Unified IP Phone はそれぞれ、ログアウト プロファイルで設定されます。このプロファイルによって、電話機にログインしている電話機ユーザがいない場合に、エクステンション モビリティが有効になった電話機のデフォルトの外観が定義されます。最低でも、ログアウト プロファイルにより、911 などの緊急サービスへのコールが可能になります。1 つのログアウト プロファイルを複数の電話機に適用することができます。

エクステンション モビリティが有効になった Cisco Unified IP Phone を起動すると、電話機のサービス機能ボタンに、Cisco Unified CME でホストされているログイン サービス URL(エクステンション モビリティの [Login] ページを指している)が設定されます。Extension Assigner をサービス機能ボタンに追加するために、機能ボタン特有の設定は必要ありません。エクステンション モビリティのオプションは、電話機ユーザがサービス機能ボタンを押したときに表示されるリストの最後に示されます。

電話機ユーザは、サービス ボタンを押して、エクステンション モビリティが有効になった Cisco Unified IP Phone にログインします。また、Unified CCX エージェントは、Unified CCX Cisco Agent Desktop を使用してログインすることができます。ユーザの認証および許可は、Cisco Unified CME で行われます。ログインに成功すると、Cisco Unified CME は、ユーザ名とパスワードの一致に基づいて該当するユーザ プロファイルを取得し、電話機のログアウト プロファイルをユーザ プロファイルに置き換えます。

電話機ユーザがログインすると、Cisco Unified CME でホストされているログアウト URL を指すサービス URL によって、電話機にログアウト プロンプトが提供されます。別のデバイスにログインすると、最初のセッションが自動的に閉じられ、新しいデバイスで新しいセッションが開始されます。電話機ユーザがどの電話機にもログインしていない場合、電話機ユーザの電話番号へのコールは、そのユーザのボイスメールボックスに送信されます。

エクステンション モビリティはボタンの外観に電話番号を関連付けてから、ログアウト プロファイルまたはユーザ プロファイルの短縮ダイヤルを、電話機のボタンに順に関連付けます。プロファイルに、プロファイルがダウンロードされる物理的な電話機のボタンよりも多くの番号が含まれている場合、プロファイルの残りの番号が無効になります。

設定については、「エクステンション モビリティを有効にする方法」を参照してください。

エクステンション モビリティの電話機の個人用短縮ダイヤル

Cisco Unified CME 4.2(1) 以降のバージョンでは、電話機ユーザは Web ベースの GUI を使用して、エクステンション モビリティの電話機に個人用短縮ダイヤルを設定できます。以前は、電話機に短縮ダイヤルを設定する場合、Cisco Unified CME で Cisco IOS コマンドを使用する必要がありました。

エクステンション モビリティの電話機へのログオン用と同じクレデンシャルを使用して、Cisco Unified CME GUI にログインできます。GUI で電話機ユーザのオプションを使用して行われたすべての変更は、エクステンション モビリティの電話機ユーザのユーザ プロファイルに適用されます。Cisco Unified CME GUI 4.2.1 以降のバージョンの短縮ダイヤル オプションは、システム管理者またはカスタマー管理者のログイン画面からアクセスできません。

Cisco Unified CME GUI の詳細については、『 Cisco Unified CME GUI User Guide 』を参照してください。

すべての認証クレデンシャルのユーザ名パラメータは一意にする必要があります。また、他のクレデンシャルのユーザ名と同じものは使用できません。Cisco United CME GUI アカウントのユーザ名と、エクステンション モビリティ用のログアウトまたはユーザ プロファイルのユーザ名など、Cisco Unified CME で 2 つ以上の認証クレデンシャルを設定するときは、ユーザ名に同じ値を使用しないでください。設定については、 GUI の有効化を参照してください。

Cisco Unified CME 4.3 以降のバージョンでは、エクステンション モビリティ ユーザは、自分の短縮ダイヤル設定を電話機で直接設定できます。サービス機能ボタンに用意されたメニューを使用すると、電話機上で短縮ダイヤルの設定を追加したり変更できます。電話機ユーザ インターフェイスで行われた短縮ダイヤルの設定変更は、すべてエクステンション モビリティのユーザ プロファイルに適用されます。Cisco Unified IP Phone の電話機ユーザ インターフェイスの使用については、 Cisco Unified IP Phone 7900 シリーズのエンド ユーザ ガイド を参照してください。

電話機ユーザ インターフェイスは、ディスプレイを持つすべての電話機で、デフォルトで使用できます。電話機ユーザがインターフェイスにアクセスしないように、個々の電話機でこの機能を無効にすることができます。設定については、「SCCP:短縮ダイヤルおよび高速ダイヤルのユーザ インターフェイスの有効化」を参照してください。

Cisco Unified CME エクステンション モビリティの拡張機能

Cisco Unified CME 4.3 のエクステンション モビリティには、次の拡張機能が含まれています。

設定可能な自動ログアウト

コール履歴の自動クリア

自動ログアウト

Cisco Unified CME 4.3 以降のバージョンには、エクステンション モビリティの自動タイムアウト機能が含まれています。自動ログアウトが実行されると、Cisco Unified CME はログアウト プロファイルを電話機に送信し、電話機を再起動します。自動ログアウト後、エクステンション モビリティ ユーザはもう一度ログインできます。

エクステンション モビリティ ユーザの自動ログアウト用として、24 時間制で最大 3 つの時刻を設定できます。システムのクロックは、指定された時刻になるとアラームをトリガーし、Cisco Unified CME の EM Manager は、システムにログインしているエクステンション モビリティ ユーザをすべてログアウトします。自動ログアウトの発生時にエクステンション モビリティ ユーザが電話機を使用している場合は、アクティブなコールが終了した後、そのユーザはログアウトされます。

設定については、「エクステンション モビリティに対する Cisco Unified CME の設定」を参照してください。

ユーザはサービス ボタンを押して [Logout] を選択し、エクステンション モビリティからログアウトします。電話機を離れる前にユーザが手動でログアウトしなかった場合、電話機はアイドル状態になり、個々のユーザ プロファイルが電話機にロードされたままになります。エクステンション モビリティの電話機から個々のユーザを自動的にログアウトするには、エクステンション モビリティに対してアイドル時間タイマーを設定します。このタイマーは電話機を監視し、指定された最大アイドル時間が経過すると、EM Manager によってユーザがログアウトされます。電話機がオフフック状態になるたびに、アイドル時間タイマーがリセットされます。

設定については、「ユーザ プロファイルの設定」を参照してください。

コール履歴の自動クリア

Cisco Unified CME 4.3 以降のバージョンでは、ユーザがエクステンション モビリティからログアウトするたびに、Cisco Unified CME の EM Manager が電話機にコマンドを発行して、コール履歴をクリアします。エクステンション モビリティの電話機と、Cisco Unified CME 内の認証サーバ間で、HTTP GET/POST が送信されます。認証サーバは要求を許可し、その結果に基づいてコール履歴がクリアされます。

コール履歴の自動クリアを無効にするように Cisco Unified CME を設定することができます。設定については、「エクステンション モビリティに対する Cisco Unified CME の設定」を参照してください。

エクステンション モビリティの電話機のプライバシー

Cisco Unified CME 4.3 以降のバージョンでは、プライバシー機能を使用すると、電話機ユーザは、他のユーザがコール情報を見たり、共有オクトライン ディレクトリ番号でコールに割り込まないようにすることができます。電話機が、共有オクトラインで着信コールを受信したとき、ユーザは、プライバシー機能ボタンを押すと、そのコールを専用コールにできます。このボタンは押すたびにオンとオフが切り替わるため、ユーザはその電話機のプライバシー設定を変更できます。プライバシー状態は、すべての新規コール、および電話機のユーザが所有している現在のコールに適用されます。

エクステンション モビリティの電話機の場合、ユーザ プロファイルとログアウト プロファイルでこのプライバシー ボタンを有効にできます。プライバシー ボタンを有効にするには、「IP Phone のログアウト プロファイルの設定」および 「ユーザ プロファイルの設定」を参照してください。

プライバシーの詳細については、 割り込みとプライバシーの設定を参照してください。

エクステンション モビリティを有効にする方法

Cisco Unified CME でエクステンション モビリティを有効にするには、次の作業を実行します。

「エクステンション モビリティに対する Cisco Unified CME の設定」(必須)

「IP Phone のログアウト プロファイルの設定」(必須)

「エクステンション モビリティに対する IP Phone の有効化」(必須)

「ユーザ プロファイルの設定」(必須)

エクステンション モビリティに対する Cisco Unified CME の設定

Cisco Unified CME でエクステンション モビリティを設定するには、次の手順を実行します。

前提条件

Cisco Unified CME の認証サーバの場合は、Cisco Unified CME 4.3 以降のバージョン。

自動ログアウトの場合は、Cisco Unified CME 4.3 以降のバージョン。

要約手順

1. enable

2. configure terminal

3. ip http server

4. telephony-service

5. url authentication url-address application-name password

6. em keep-history

7. em logout time1 [ time2 ] [ time3 ]

8. end

詳細手順

コマンドまたはアクション
目的

ステップ 1

enable

 

Router> enable

特権 EXEC モードを有効にします。

プロンプトが表示されたら、パスワードを入力します。

ステップ 2

configure terminal

 

Router# configure terminal

global 設定モードを開始します。

ステップ 3

ip http server

 

Router(config)# ip http server

エクステンション モビリティの [Login] および [Logout] ページに対するサービス URL をホストしている Cisco Unified CME ルータで HTTP サーバを有効にします。

ステップ 4

telephony-service

 

Router(config)# telephony-service

telephony-service 設定モードを開始します。

ステップ 5

url authentication url application-name password

 

Router(config-telephony)# url authentication http://192.0.2.0/CCMCIP/authenticate.asp extmob psswrd

エクステンション モビリティの電話機に、HTTP 要求を Cisco Unified CME 認証サーバに送信するよう指示し、要求で使用するクレデンシャルを指定します。

このコマンドは、Cisco Unified CME 4.3 以降のバージョンでサポートされています。コール履歴の自動クリアをサポートするために必要です。

内部の認証サーバの URL は、 http:// CME IP Address /CCMCIP/authenticate.asp です。

application-name :1 ~ 15 文字の文字列。

password :1 ~ 15 文字の文字列。

ステップ 6

em keep-history

 

Router(config-telephony)# em keep-history

(オプション)ユーザがエクステンション モビリティの電話機からログアウトしたときに、エクステンション モビリティでコール履歴を保持し、自動クリアしないように指定します。

このコマンドは、Cisco Unified CME 4.3 以降のバージョンでサポートされています。

デフォルトでは、コール履歴の自動クリアが有効になっています。

ステップ 7

em logout time1 [ time2 ] [ time3 ]

 

Router(config-telephony)# em logout 19:00 24:00

(オプション)すべてのエクステンション モビリティ ユーザの自動ログアウト用として、最大 3 つの時刻タイマーを定義します。

このコマンドは、Cisco Unified CME 4.3 以降のバージョンでサポートされています。

time :この時間を経過すると、ログインしているユーザが、エクステンション モビリティから自動的にログアウトされます。値の範囲は、24 時間制で 00:00 ~ 24:00 です。

個々のユーザを自動的にログアウトするためのアイドル時間タイマーを設定するには、「ユーザ プロファイルの設定」を参照してください。

ステップ 8

end

 

Router(config-telephony)# end

設定モードを終了し、特権 EXEC モードに戻ります。

IP Phone のログアウト プロファイルの設定

ログアウト プロファイルを作成して、エクステンション モビリティに対応した Cisco Unified IP Phone のデフォルトの外観を定義するには、次の手順を実行します。

前提条件

ログアウト プロファイルまたはユーザ プロファイルに含まれるすべての電話番号は、すでに Cisco Unified CME に設定されている必要があります。設定については、 基本的なコールを発信するための電話機の設定を参照してください。

エクステンション モビリティの電話機のプライバシーに対しては、Cisco Unified 4.3 以降のバージョン。

制約事項

エクステンション モビリティはボタンの外観に電話番号を関連付けてから、ログアウト プロファイルまたはユーザ プロファイルの短縮ダイヤル定義を、数字、短縮ダイヤルの順で電話機のボタンに関連付けます。プロファイルに、プロファイルがダウンロードされる物理的な電話機のボタンよりも多くの電話番号と短縮ダイヤル番号が含まれている場合、一部の番号がボタンにダウンロードされません。

回線表示用に設定される最初の番号は、監視対象の電話番号になりません。

認証クレデンシャルのユーザ名パラメータは一意にする必要があります。Cisco United CME GUI アカウントのユーザ名と、エクステンション モビリティ用のログアウトまたはユーザ プロファイルのユーザ名など、Cisco Unified CME で 2 つ以上の認証クレデンシャルを設定するときは、ユーザ名に同じ値を使用しないでください。

要約手順

1. enable

2. configure terminal

3. voice logout-profile tag

4. user name password password

5. number number type type

6. speed-dial speed-tag number [ label label ] [ blf ]

7. pin number

8. privacy-button

9. end

詳細手順

コマンドまたはアクション
目的

ステップ 1

enable

 

Router> enable

特権 EXEC モードを有効にします。

プロンプトが表示されたら、パスワードを入力します。

ステップ 2

configure terminal

 

Router# configure terminal

global 設定モードを開始します。

ステップ 3

voice logout-profile profile-tag

 

Router(config)# voice logout-profile 1

ログアウト プロファイルを作成するための voice logout-profile 設定モードを開始して、エクステンション モビリティに対応した Cisco Unified IP Phone のデフォルトの外観を定義します。

profile-tag :設定作業時にこのプロファイルを識別する固有の番号。値の範囲は 1 から、Cisco Unified CME ルータでサポートされる電話機の最大数までです。最大数を表示するには、 ? を入力します。

ステップ 4

user name password password

 

Router(config-logout-profile)# user 23C2-8 password 43214

Cisco Unified CME にログインするために、TAPI 電話機デバイスで使用するクレデンシャルを作成します。

name :この認証クレデンシャルでユーザを識別する一意の英数字の文字列。

password :英数字の文字列。

ステップ 5

number number [ , ...number ] type type

 
Router(config-logout-profile)# number 3001 type silent-ring
Router(config-logout-profile)# number 3002 type beep-ring
Router(config-logout-profile)# number 3003 type feature-ring
Router(config-logout-profile)# number 3004 type monitor-ring
Router(config-logout-profile)# number 3005,3006 type overlay
Router(config-logout-profile)# number 3007,3008 type cw-overly

回線定義を作成します。

number :このプロファイルで設定される Cisco Unified IP Phone のボタンに関連付けられ、横に表示される電話番号。

[ , ...number ]:(オプション)オーバーレイ回線の場合のみ、コール ウェイティングの有無を指定します。コマンド リストの左端の電話番号が、優先順位が最も高くなります。最大 25 個の番号を指定できます。個々の番号は、必ずカンマ( , )で区切って指定します。

type type :この回線に関連付けられる特性を表します。オプションのリストを表示するには、 ? を入力します。

ステップ 6

speed-dial speed-tag number [ label label ] [ blf ]

 
Router(config-logout-profile)# speed-dial 1 2001
Router(config-logout-profile)# speed-dial 2 2002 blf

短縮ダイヤルの定義を作成します。

speed-tag :短縮ダイヤル定義を設定作業時に識別する固有のシーケンス番号。値の範囲は 1 ~ 36 です。

number :短縮ダイヤル ボタンが押されたときにダイヤルされる番号。

label label :(オプション)短縮ダイヤル ボタンの横に表示する識別テキストが含まれる文字列。スペースが含まれている場合は、文字列を引用符で囲みます。

blf :(オプション)Busy Lamp Field(BLF; ビジー ランプ フィールド)による短縮ダイヤル番号の監視を有効にします。

ステップ 7

pin number

 

Router(config-logout-profile)# pin 1234

電話機ユーザが、このプロファイルがダウンロードされる Cisco Unified IP Phone でコール ブロッキング設定を無効にするために使用する、Personal Identification Number(PIN; 個人識別番号)を設定します。

number :4 ~ 8 桁の数字の文字列。

ステップ 8

privacy-button

 

Router(config-logout-profile)# privacy-button

(オプション)IP Phone のプライバシー機能ボタンを有効にします。

このコマンドを有効にするのは、オクトライン ディレクトリ番号を共有する電話機のみです。

このコマンドは、Cisco Unified CME 4.3 以降のバージョンでサポートされています。

ステップ 9

end

 

Router(config-logout-profile)# end

特権 EXEC モードに切り替えます。

エクステンション モビリティに対する IP Phone の有効化

Cisco Unified CME で個々の Cisco Unified IP Phone に対してエクステンション モビリティ機能を有効にするには、次の手順を実行します。


) 機能ボタンへの URL のプロビジョニングをサポートする、ディスプレイ付きのすべての SCCP Cisco Unified IP Phone が、エクステンション モビリティでサポートされています。たとえば、Cisco Unified Wireless IP Phone 7920、Cisco Unified Wireless IP Phone 7921、Cisco IP Communicator などがあります。


前提条件

Cisco Unified CME ルータで HTTP サーバを有効にする必要があります。設定については、「エクステンション モビリティに対する Cisco Unified CME の設定」を参照してください。

電話機に設定するログアウト プロファイルは、Cisco Unified CME に設定されている必要があります。

エクステンション モビリティに対応した Cisco IP Communicator は、すでに Cisco Unified CME に登録されている必要があります。

制約事項

エクステンション モビリティは、電話機画面が付いていない Cisco Unified IP Phone ではサポートされていません。

エクステンション モビリティは、SIP 電話機ではサポートされていません。

エクステンション モビリティは、アナログ デバイスではサポートされていません。

要約手順

1. enable

2. configure terminal

3. ephone phone-tag

4. mac-address mac-address

5. type phone-type

6. logout-profile profile-tag

7. end

詳細手順

コマンドまたはアクション
目的

ステップ 1

enable

 

Router> enable

特権 EXEC モードを有効にします。

プロンプトが表示されたら、パスワードを入力します。

ステップ 2

configure terminal

 

Router# configure terminal

global 設定モードを開始します。

ステップ 3

ephone phone-tag

 

Router(config)# ephone 1

phone 設定モードを有効にします。

phone-tag:設定作業時にこの電話機を識別する固有の番号。値の範囲は 1 から、サポートされている電話機の最大数までです。最大数はプラットフォームとバージョンによって異なり、 max-ephone コマンドを使用して定義されます。

ステップ 4

mac-address mac-address

 

Router(config-ephone)# mac-address 000D.EDAB.3566

この ephone の設定に物理的な電話機を関連付けます。

ステップ 5

logout-profile profile-tag

 

Router(config-ephone)# logout-profile 1

エクステンション モビリティに対して Cisco Unified IP Phone を有効にして、この電話機にログアウト プロファイルを割り当てます。

tag:この電話機に電話機ユーザがログインしていない場合に使用する、ログアウト プロファイルの固有の ID。このタグ番号は、 voice logout-profile コマンドを使用してこのログアウト プロファイルが設定されたときに、作成されたタグ番号に対応しています。

ステップ 6

type phone-type

 

Router(config-ephone)# type 7960

設定対象の電話機に対して電話機タイプを定義します。

ステップ 7

end

 

Router(config-ephone)# end

特権 EXEC モードに切り替えます。

ユーザ プロファイルの設定

エクステンション モビリティに対応した Cisco Unified IP Phone にログインする電話機ユーザに対してユーザ プロファイルを設定するには、次の手順を実行します。


ephone-template コマンドおよび ephone-dn-template コマンドを使用して作成したテンプレートは、エクステンション モビリティ用のユーザ プロファイルに適用できます。


前提条件

ログアウト プロファイルまたはユーザ プロファイルに含まれるすべての電話番号は、すでに Cisco Unified CME に設定されている必要があります。設定については、 基本的なコールを発信するための電話機の設定を参照してください。

自動ログアウトの場合は、Cisco Unified CME 4.3 以降のバージョン。

エクステンション モビリティの電話機のプライバシーに対しては、Cisco Unified 4.3 以降のバージョン。

制約事項

エクステンション モビリティはボタンの外観に電話番号を関連付けてから、ログアウト プロファイルまたはユーザ プロファイルの短縮ダイヤル定義を、数字、短縮ダイヤルの順で電話機のボタンに関連付けます。プロファイルに、プロファイルがダウンロードされる物理的な電話機のボタンよりも多くの電話番号と短縮ダイヤル番号が含まれている場合、一部の番号がボタンにダウンロードされません。

回線表示用に設定される最初の番号は、監視対象の電話番号になりません。

認証クレデンシャルのユーザ名パラメータは一意にする必要があります。Cisco United CME GUI アカウントのユーザ名と、エクステンション モビリティ用のログアウトまたはユーザ プロファイルのユーザ名など、Cisco Unified CME で 2 つ以上の認証クレデンシャルを設定するときは、ユーザ名に同じ値を使用しないでください。

要約手順

1. enable

2. configure terminal

3. voice user-profile profile-tag

4. user name password password

5. number number type type

6. speed-dial speed-tag number [ label label ] [ blf ]

7. pin number

8. max-idle-time minutes

9. privacy-button

10. end

詳細手順

コマンドまたはアクション
目的

ステップ 1

enable

 

Router> enable

特権 EXEC モードを有効にします。

プロンプトが表示されたら、パスワードを入力します。

ステップ 2

configure terminal

 

Router# configure terminal

global 設定モードを開始します。

ステップ 3

voice user-profile profile-tag

 

Router(config)# voice user-profile 1

voice user-profile 設定モードを開始し、エクステンション モビリティ用のユーザ プロファイルを設定します。

profile-tag :設定作業時にこのプロファイルを識別する固有の番号。値の範囲は 1 から、サポートしている電話機の最大数の 3 倍までで、最大数はプラットフォームによって異なります。値を表示するには、 ? を入力します。

ステップ 4

user name password password

 

Router(config-user-profile)# user me password pass123

電話機ユーザが、エクステンション モビリティに対応した Cisco Unified IP Phone にログインできるようにするには、事前に Cisco Unified CME で認証されるクレデンシャルを作成します。

name :この認証クレデンシャルでユーザを識別する一意の英数字の文字列。

password :許可されるユーザのパスワード。

ステップ 5

number number [ , ...number ] type type

 
Router(config-user-profile)# number 2001 type silent-ring
Router(config-user-profile)# number 2002 type beep-ring
Router(config-user-profile)# number 2003 type feature-ring
Router(config-user-profile)# number 2004 type monitor-ring
Router(config-user-profile)# number 2005,2006 type overlay
Router(config-user-profile)# number 2007,2008 type cw-overly

回線定義を作成します。

number :このプロファイルで設定される電話機のボタンに関連付けられ、横に表示される電話番号。

[ , ...number ]:(オプション)オーバーレイ回線の場合のみ、コール ウェイティングの有無を指定します。コマンド リストの左端の電話番号が、優先順位が最も高くなります。最大 25 個の番号を指定できます。個々の番号は、必ずカンマ( , )で区切って指定します。

type type :この回線に関連付けられる特性を表します。オプションのリストを表示するには、? を入力します。

ステップ 6

speed-dial speed-tag number [ label label ] [ blf ]

 
Router(config-user-profile)# speed-dial 1 3001
Router(config-user-profile)# speed-dial 2 3002 blf

短縮ダイヤルの定義を作成します。

speed-tag :短縮ダイヤル定義を設定作業時に識別する固有のシーケンス番号。値の範囲は 1 ~ 36 です。

number :短縮ダイヤル ボタンが押されたときにダイヤルされる番号。

label label :(オプション)短縮ダイヤル ボタンの横に表示する識別テキストが含まれる文字列。スペースが含まれている場合は、文字列を引用符で囲みます。

blf :(オプション)Busy Lamp Field(BLF; ビジー ランプ フィールド)による短縮ダイヤル番号の監視を有効にします。

ステップ 7

pin number

 

Router(config-user-profile)# pin 12341

電話機ユーザが、このプロファイルがダウンロードされる Cisco Unified IP Phone でコール ブロッキング設定を無効にするために使用する、個人識別番号(PIN)を設定します。

number :4 ~ 8 桁の数字の文字列。

ステップ 8

max-idle-time minutes

 

Router(config-user-profile)# max-idle-time 30

(オプション)エクステンション モビリティ ユーザを自動的にログアウトするための、アイドル時間タイマーを作成します。

このコマンドは、Cisco Unified CME 4.3 以降のバージョンでサポートされています。

minutes :この最大時間(分)を経過すると、アイドル状態のエクステンション モビリティの電話機からユーザがログアウトされます。値の範囲は 1 ~ 9999 です。

ステップ 9

privacy-button

 

Router(config-user-profile)# privacy-button

(オプション)IP Phone のプライバシー機能ボタンを有効にします。

このコマンドを有効にするのは、オクトライン ディレクトリ番号を共有する電話機のみです。

このコマンドは、Cisco Unified CME 4.3 以降のバージョンでサポートされています。

ステップ 10

end

 

Router(config-user-profile)# end

特権 EXEC モードに切り替えます。

エクステンション モビリティの設定例

この項では、次の設定例について説明します。

「ログアウトプロファイル:例」

「エクステンション モビリティに対する IP Phone の有効化:例」

「ユーザ プロファイル:例」

ログアウトプロファイル:例

次の例は、エクステンション モビリティに対応した Cisco Unified IP Phone のデフォルトの外観を定義する、ログアウト プロファイルの設定を示しています。電話機で、このプロファイル内のどの回線ボタンおよび短縮ダイヤル ボタンが設定されるかは、電話機のタイプによって異なります。たとえば、Cisco Unified IP Phone 7970 の場合は、logout profile1 に従ってすべてのボタンが設定されます。ただし Cisco Unified IP Phone 7960 の場合は、6 つすべての回線が電話機ボタンにマップされますが、短縮ダイヤルに使用できるボタンがないため、短縮ダイヤルは無効になります。

voice logout-profile 1

pin 9999

user 23C2-8 password 43214

number 3001 type silent-ring

number 3002 type beep-ring

number 3003 type feature-ring

number 3004 type monitor-ring

number 3005,3006 type overlay

number 3007,3008 type cw-overly

speed-dial 1 2000

speed-dial 2 2001 blf

エクステンション モビリティに対する IP Phone の有効化:例

次の例は、3 台の IP Phone に対する ephone の設定を示しています。3 台すべての電話機がエクステンション モビリティに対応し、同じログアウト プロファイル番号 1 を共有しています。このプロファイルは電話機がブートされ、電話機ユーザが電話機にログインしていないときにダウンロードされます。

ephone 1

mac-address 000D.EDAB.3566

type 7960

logout-profile 1

ephone 2

mac-address 0012.DA8A.C43D

type 7970

logout-profile 1

ephone 3

mac-address 1200.80FC.9B01

type 7911

logout-profile 1

ユーザ プロファイル:例

次の例はユーザ プロファイルの設定を示しています。これは、エクステンション モビリティに対応した Cisco Unified IP Phone に電話機ユーザがログインしたときにダウンロードされます。ユーザのログイン後に電話機でこのプロファイル内のどの回線ボタンおよび短縮ダイヤル ボタンが設定されるかは、電話機のタイプによって異なります。たとえば、ユーザが Cisco Unified IP Phone 7970 にログインした場合は、voice-user profile1 に従ってすべてのボタンが設定されます。ただし、電話機ユーザが Cisco Unified IP Phone 7960 にログインした場合は、6 つすべての回線が電話機ボタンにマップされますが、短縮ダイヤルで使用できるボタンがないため、短縮ダイヤルは無効になります。

voice user-profile 1

pin 12345

user me password pass123

number 2001 type silent-ring

number 2002 type beep-ring

number 2003 type feature-ring

number 2004 type monitor-ring

number 2005,2006 type overlay

number 2007,2008 type cw-overly

speed-dial 1 3001

speed-dial 2 3002 blf

関連情報

ログアウト プロファイルまたはユーザ プロファイルを新しく作成したり、既存のプロファイルを変更した場合は、電話機を再起動して変更を反映させる必要があります。 電話機のリセットと再起動を参照してください。

エクステンション モビリティ用に 1 台以上の Cisco Unified IP Phone を有効にした場合は、新しい設定ファイルを生成し、電話機を再起動します。 電話機用の設定ファイルの生成を参照してください。

その他の資料

次の項では、Cisco Unified CME の機能に関連する参照資料を示します。

関連マニュアル

テクニカル サポート

説明
リンク

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エクステンション モビリティの機能情報

表49 は、この章で説明した機能、およびバージョンごとの機能拡張を示しています。

特定の Cisco Unified CME バージョンをサポートする正確な Cisco IOS リリースについては、「 Cisco Unified Communications Manager Express and Cisco IOS Software Version Compatibility Matrix 」( http://www.cisco.com/en/US/docs/voice_ip_comm/cucme/requirements/guide/33matrix.htm )を参照してください。

プラットフォームおよびソフトウェア イメージのサポートに関する情報を参照するには、Cisco Feature Navigator を使用します。Cisco Feature Navigator では、特定のソフトウェア リリース、機能セット、またはプラットフォームをサポートしている Cisco IOS ソフトウェアを確認できます。Cisco Feature Navigator にアクセスするには、 http://www.cisco.com/go/cfn に移動してください。Cisco.com のアカウントは必要ありません。


表49 は、所定の機能に対するサポートが導入された Cisco Unified CME のバージョンを示しています。特に断りのない限り、その機能は以降のバージョンの Cisco Unified CME ソフトウェアでもサポートされます。


 

表49 エクステンション モビリティの機能情報

機能名
Cisco Unified CME のバージョン
変更内容

エクステンション モビリティの拡張

4.3

次の機能がサポートされました。

自動ログアウト。次の機能があります。

すべてのエクステンション モビリティ ユーザを自動的にログアウトするための設定可能な時刻タイマー。

アイドル状態のエクステンション モビリティから個別のユーザをログアウトするための設定可能なアイドル時間タイマー。

ユーザがエクステンション モビリティからログアウトしたときのコール履歴の自動クリア。

短縮ダイヤル用の電話機ユーザ インターフェイス

4.3

エクステンション モビリティ ユーザが、自分の短縮ダイヤル設定を電話機で直接行うための、電話機ユーザ インターフェイスが追加されました。

エクステンション モビリティ

4.2

ユーザが、エクステンション モビリティに対応した任意のローカル Cisco Unified IP Phone にログインすることで、エンド ユーザが電話機モビリティを活用できます。