Cisco Unified Communications Manager Express 4.3 システム アドミニストレータ ガイド
割り込みとプライバシーの設定
割り込みとプライバシーの設定
発行日;2012/01/13 | ドキュメントご利用ガイド | ダウンロード ; この章pdf , ドキュメント全体pdf (PDF - 11MB) | フィードバック

目次

割り込みとプライバシーの設定

内容

割り込みとプライバシーに関する情報

割り込み(会議割込み)

プライバシーと Privacy on Hold

割り込みとプライバシーの設定方法

割り込みソフトキーの設定

前提条件

制約事項

プライバシーと Privacy on Hold の有効化

制約事項

その他の資料

関連マニュアル

テクニカル サポート

割り込みとプライバシーに関する機能情報

割り込みとプライバシーの設定

Revised: April 14, 2008

 

この章では、Cisco Unified Communications Manager Express(Cisco Unified CME)の割り込みとプライバシーの機能について説明します。

割り込みとプライバシーに関する情報

割り込み機能またはプライバシーの機能を設定するには、次の概念を理解しておく必要があります。

「割り込み(会議割込み)」

「プライバシーと Privacy on Hold」

割り込み(会議割込み)

割り込み機能を使用すると、電話機ユーザは[C割込み]ソフトキーを押し、コールをアドホック会議に変換することで、共有オクトライン ディレクトリ番号での通話に参加できます。この機能では、Cisco Unified CME で設定されたハードウェア会議ブリッジが使用されます。発信側がコールに割り込むと、割り込みの発信側、着信側、およびそのコールで接続されたその他の通話者間でアドホック会議が作成されます。各通話者の電話機のディスプレイにコール情報が表示されます。また、会議参加トーンが設定されている場合は、トーンが聞こえます。通話者すべてのコール情報が割り込みに変更されるため、参加者は、会議に通話者を追加したり、任意の通話者を削除したりできます。

割り込みの発信側に、その回線で作成された接続中の新規コールが表示されます。割り込みを行っても、発信側の remote-in-use 状態の元のコールは状態が変化しません。割り込みの着信側に、その回線で作成された remote-in-use 状態の新規コールが表示されます。割り込みを行っても、着信側の元の接続済みコールは状態が変化しません。

任意の通話者がコールから解放されても、参加者が 3 人以上回線上に残っている場合は、このコールは電話会議のまま変化しません。会議に残っている通話相手が 2 人のみの場合は、この 2 人の通話相手は、ポイントツーポイント コールとして再接続されるため、会議ブリッジ リソースは解放されます。相手側がコールをパークするか、コールを別のコールと結合しても、割り込み元およびその他の通話者は接続されたままになります。

設定については、「割り込みソフトキーの設定」を参照してください。

プライバシーと Privacy on Hold

プライバシー機能を使用すると、他のユーザがコール情報を見たり、共有オクトライン ディレクトリ番号でコールに割り込むことを、電話機ユーザがブロックできます。電話機が、共有オクトラインで着信コールを受信したとき、ユーザは、プライバシー機能ボタンを押すと、そのコールを専用コールにできます。このボタンは押すたびにオンとオフが切り替わるため、ユーザはその電話機のプライバシー設定を変更できます。プライバシー状態は、新規コールおよび電話機のユーザが所有している現在の各コールに適用されます。

プライバシーが無効になっている場合は、同じオクトライン ディレクトリ番号を共有する各電話機を使用しているユーザにコール ステータスが表示されるため、これらのユーザは、この共有回線で任意のコールに割り込むことができます。プライバシーが有効になっている場合は、他の各ユーザにコール ステータスが表示されないため、これらの各ユーザは、この共有オクトラインでコールに割り込むことができません。これらのユーザが共有オクトライン内で新規コールを呼び出すことができるのは、アイドル チャネルを使用できる場合に限ります。

デフォルトでは、プライバシーは、システム内のすべての電話機で有効になっています。プライバシーをグローバルに無効にしてから、個々にまたは ephone テンプレートを使用して、特定の電話機だけでプライバシーを有効にすることができます。プライバシーが有効になっている電話機が Cisco Unified CME に登録されると、電話機のプライバシー機能ボタンに「プライバシー」と表示され、ステータス アイコンが表示されます。さらに、このボタンにモニタ ランプが装備されている場合には、このランプが点灯します。エクステンション モビリティの電話機の場合、ユーザ プロファイルとログアウト プロファイルでこのプライバシー ボタンを有効にできます。

Privacy on Hold 機能を使用すると、他の電話機ユーザがコール情報を表示したり、オクトライン ディレクトリ番号を共有する別の電話機で保留されているコールを取得したりできないようにします。

Privacy on Hold が有効になっている場合、専用コール中にユーザが[保留]ソフトキーを押すと、Privacy on Hold がアクティブになります。そのコールに戻るには、[復帰]ソフトキーを押します。コールが保留になっている電話機には、保留されたコールに対応するステータス インジケータが表示されます。オクトライン ディレクトリ番号を共有する他の電話機には、専用コールに対応するステータス インジケータが表示されるため、保留中のコールに関するコール情報を表示することができません。

デフォルトでは、Privacy on Hold は、システム内のすべての電話機で無効になっています。Privacy on Hold は、システム内のすべての電話機でグローバルに有効にできます。または、個々の電話機に Privacy on Hold を有効にするには、他の電話機すべてに対して、このプライバシー機能を無効にする必要があります。

設定については、「プライバシーと Privacy on Hold の有効化」を参照してください。

割り込みとプライバシーの設定方法

この項では、次の作業について取り上げます。

「割り込みソフトキーの設定」

「プライバシーと Privacy on Hold の有効化」

割り込みソフトキーの設定

電話機ユーザが[C割込]ソフトキーを押して、オクトライン ディレクトリ番号でコールに参加できるようにするには、次の手順を実行します。[C割込]ソフトキーは、デフォルトで有効になっています。この作業が必要になるのは、コール状態が remote-in-use のときにソフトキーの表示順序を変更する場合のみです。

前提条件

オクトライン ディレクトリ番号を設定しておく必要があります。「SCCP:ディレクトリ番号の作成」を参照してください。

電話機で、プライバシーが無効になっている必要があります。「プライバシーと Privacy on Hold の有効化」を参照してください。

アドホック ハードウェア会議リソースが設定され、使用できる状態になっている必要があります。本書の 「会議の設定」 の章を参照してください。

ハードウェア会議に対応した参加と脱退の各トーンは、割り込みの開始と終了の各トーンとして設定できます。本書の 「SCCP:参加と終了のトーンの設定」の項を参照してください。

制約事項

サポートされるのは、オクトライン ディレクトリ番号の場合だけです。

ミートミー会議ではサポートされません。

電話機のユーザがオクトラインで同じアドホック会議とすでに接続されている場合は、サポートされません。

要約手順

1. enable

2. configure terminal

3. ephone-template template-tag

4. softkeys remote-in-use {[ CBarge ] [ Newcall ]}

5. exit

6. ephone phone-tag

7. ephone-template template-tag

8. end

詳細手順

コマンドまたはアクション
目的

ステップ 1

enable

 

Router> enable

特権 EXEC モードを有効にします。

プロンプトが表示されたら、パスワードを入力します。

ステップ 2

configure terminal

 

Router# configure terminal

global 設定モードを開始します。

ステップ 3

ephone-template template-tag

 

Router(config)# ephone-template 5

ephone-template 設定モードを開始して、ephone テンプレートを作成します。

template-tag :作成する ephone テンプレートの固有の ID。値の範囲は 1 ~ 20 です。

ステップ 4

softkeys remote-in-use {[ CBarge ] [ Newcall ]}

 

Router(config-ephone-template)# softkeys remote-in-use CBarge Newcall

コールが remote-in-use 状態のときに IP Phone に表示される、ソフトキーの順序とタイプを変更します。

ステップ 5

exit

 

Router(config-ephone-template)# exit

ephone-template 設定モードを終了します。

ステップ 6

ephone phone-tag

 

Router(config)# ephone 12

ephone 設定モードを開始します。

phone-tag :設定作業時にこの ephone を識別する固有の番号。

ステップ 7

ephone-template template-tag

 

Router(config-ephone)# ephone-template 5

ephone テンプレートを電話機に適用します。

template-tagステップ 3 で作成した ephone テンプレートの固有の ID。

ステップ 8

end

 

Router(config-ephone)# end

特権 EXEC モードに切り替えます。

次の例では、ephone テンプレート 5 により、remote-in-use のコール状態に対して表示されるソフトキーが変更され、このテンプレートが ephone 12 に適用されています。

ephone-template 5

softkeys remote-in-use CBarge Newcall

softkeys hold TrnsfVM Resume Newcall Join

softkeys connected TrnsfVM Park Acct ConfList Confrn Endcall Trnsfer Hold

max-calls-per-button 3

busy-trigger-per-button 2

!

!

ephone 12

no phone-ui speeddial-fastdial

ephone-template 5

mac-address 000F.9054.31BD

type 7960

button 1:10 2:7

プライバシーと Privacy on Hold の有効化

SCCP 電話機でプライバシーと Privacy on Hold を有効にするには、次の手順を実行します。

すべての電話機でプライバシーへのアクセスが必要な場合、システム レベルの privacy (telephony-service)コマンドを有効(デフォルト値)のままにし、電話機レベルの privacy (ephone)コマンドをデフォルトのままにします(システム値を使用します)。

特定の電話機だけでプライバシーへのアクセスが必要になる場合は、telephony-service 設定モードで no privacy コマンドを使用して、システム レベルでプライバシーを無効にします。次に、ephone または ephone-template 設定モードで privacy on コマンドを使用して、電話機レベルでプライバシーを有効にします。

システム レベルで Privacy on Hold を有効にします。電話機ごとに Privacy on Hold を無効にするには、その電話機でプライバシーを無効にする必要があります。

制約事項

プライバシーと Privacy on Hold がサポートされているのは、共有オクトライン ディレクトリ番号のコールのみです。

Cisco Unified IP Phone 7935、7936、7937、または 7985、Nokia E61、Cisco VG224 または Cisco ATA に接続されたアナログ電話機、またはディスプレイが装備されていない電話機では、プライバシーと Privacy on Hold はサポートされていません。

要約手順

1. enable

2. configure terminal

3. telephony-service

4. privacy

5. privacy-on-hold

6. exit

7. ephone phone-tag

8. privacy [ off | on ]

9. privacy-button

10. end

詳細手順

コマンドまたはアクション
目的

ステップ 1

enable

 

Router> enable

特権 EXEC モードを有効にします。

プロンプトが表示されたら、パスワードを入力します。

ステップ 2

configure terminal

 

Router# configure terminal

global 設定モードを開始します。

ステップ 3

telephony-service

 

Router(config)# telephony-service

telephony-service 設定モードを開始します。

ステップ 4

privacy

 

Router(config-telephony)# privacy

(オプション)すべての電話機に対して、システム レベルでプライバシーを有効にします。

このコマンドは、デフォルトで有効になっています。

個々の電話機だけでプライバシーを有効にするには、 no privacy コマンドを使用してシステム レベルでプライバシーを無効にしてから、ステップ 8 に示すように、個々の電話機でプライバシーを有効にします。

ステップ 5

privacy-on-hold

 

Router(config-telephony)# privacy-on-hold

(オプション)すべての電話機に対して、システム レベルで Privacy on Hold を有効にします。

共有回線の電話機ユーザが、コール情報を表示したり、保留中のコールを取得したりしないようにします。デフォルトでは無効になっています。

ステップ 6

exit

 

Router(config-telephony)# exit

telephony-service 設定モードを終了します。

ステップ 7

ephone phone-tag

 

Router(config)# ephone 10

ephone 設定モードを開始します。

phone-tag :設定作業時にこの ephone を識別する固有の番号。

ステップ 8

privacy [ off | on ]

 

Router(config-ephone)# privacy on

(オプション)特定の電話機のプライバシー サポートを変更します。

off :電話機のプライバシーを無効にします。

on :電話機のプライバシーを有効にします。

デフォルトでは、システム レベルのプライバシー設定になっています。このコマンドを使用するのは、特定の電話機に、ステップ 4 でシステム レベルの設定を変更する場合に限ります。

システム レベルの値をリセットするには、このコマンドの no 形式を使用します。

このコマンドは ephone-template 設定モードでも設定することが可能で、1 台以上の電話機に適用できます。ephone の設定は、ephone-template の設定よりも優先されます。

ステップ 9

privacy-button

 

Router(config-ephone)# privacy-button

IP Phone のプライバシー機能ボタンを有効にします。

このコマンドを有効にするのは、オクトライン ディレクトリ番号を共有する電話機のみです。

このコマンドは ephone-template 設定モードでも設定することが可能で、1 台以上の電話機に適用できます。ephone の設定は、ephone-template の設定よりも優先されます。

ステップ 10

end

 

Router(config-ephone)# end

特権 EXEC モードに切り替えます。

次の例では、プライバシーをシステム レベルで無効にしてから、個々の電話機で有効にしています。また、Privacy on Hold をシステム レベルで有効にしています。

telephony-service

no privacy

privacy-on-hold

max-ephones 100

max-dn 240

timeouts transfer-recall 60

voicemail 8900

max-conferences 8 gain -6

transfer-system full-consult

fac standard

!

!

ephone 10

privacy on

privacy-button

max-calls-per-button 3

busy-trigger-per-button 2

mac-address 00E1.CB13.0395

type 7960

button 1:7 2:10

その他の資料

次の項では、Cisco Unified CME の機能に関連する参照資料を示します。

関連マニュアル

テクニカル サポート

説明
リンク

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http://www.cisco.com/techsupport

割り込みとプライバシーに関する機能情報

表29 は、この章で説明した機能、およびバージョンごとの機能拡張を示しています。

特定の Cisco Unified CME バージョンをサポートする正確な Cisco IOS リリースについては、「 Cisco Unified CME and Cisco IOS Software Version Compatibility Matrix 」( http://www.cisco.com/en/US/docs/voice_ip_comm/cucme/requirements/guide/33matrix.htm )を参照してください。

プラットフォームおよびソフトウェア イメージのサポートに関する情報を参照するには、Cisco Feature Navigator を使用します。Cisco Feature Navigator では、特定のソフトウェア リリース、機能セット、またはプラットフォームをサポートしている Cisco IOS ソフトウェアを確認できます。Cisco Feature Navigator にアクセスするには、 http://www.cisco.com/go/cfn に移動してください。Cisco.com のアカウントは必要ありません。


表29 は、所定の機能に対するサポートが導入された Cisco Unified CME のバージョンを示しています。特に断りのない限り、その機能は以降のバージョンの Cisco Unified CME ソフトウェアでもサポートされます。


 

表29 割り込みとプライバシーに関する機能情報

機能名
Cisco Unified CME のバージョン
変更内容

割り込み

4.3

電話機ユーザが[C割込]ソフトキーを押し、コールをアドホック会議に変換すると、共有オクトライン ディレクトリ番号での通話に参加できます。

プライバシー

4.3

電話機ユーザは、他のユーザがコール情報を表示したり、共有オクトライン ディレクトリ番号でコールに割り込んだりしないようにできます。

Privacy on Hold

4.3

他の電話機ユーザがコール情報を表示したり、オクトライン ディレクトリ番号を共有する別の電話機で保留されているコールを取得したりしないようにできます。