Cisco Unified Communications Manager Express 4.3 システム アドミニストレータ ガイド
自動回線選択の設定
自動回線選択の設定
発行日;2012/01/13 | ドキュメントご利用ガイド | ダウンロード ; この章pdf , ドキュメント全体pdf (PDF - 11MB) | フィードバック

目次

自動回線選択の設定

内容

自動回線選択に関する情報

着信コールと発信コールの自動回線選択

自動回線選択の設定方法

SCCP:自動回線選択の有効化

制約事項

自動回線選択の確認

自動回線選択の設定例

自動回線選択:例

その他の資料

関連マニュアル

テクニカル サポート

自動回線選択に関する機能情報

自動回線選択の設定

Revised: January 2, 2008

 

この章では、Cisco Unified Communications Manager Express(Cisco Unified CME)の自動回線選択機能について説明します。

この章で説明する機能について

この章で説明している機能の一部は、ご使用のバージョンの Cisco Unified CME でサポートされていない場合があります。それぞれの機能がサポートされているバージョンの一覧については、「自動回線選択に関する機能情報」を参照してください。

自動回線選択に関する情報

自動回線選択を有効にするには、次の概念を理解しておく必要があります。

「着信コールと発信コールの自動回線選択」

着信コールと発信コールの自動回線選択

多重回線の IP Phone では、受話器を取り上げると、電話機の最初の着信回線が自動的に選択されます。または、どの回線でも呼出音が鳴っていない場合は、使用可能な最初のアイドル回線が発信コール用に選択されます。多重回線の IP Phone すべてについて、この動作がデフォルトになります。

しかし、状況によっては、発信回線の選択や着信コールへの応答の際に明示的に回線ボタンを押すことが必要になる場合もあります。そのため、Cisco CME 3.0 以降は、各 IP Phone で使用される回線選択のタイプを柔軟に割り当てることができるようになっています。

自動回線選択機能を使用すると、電話機の受話器を取り上げたときに選択される回線を電話機ごとに指定できます。

個々の電話機に対して次の動作を割り当てることができます。

自動回線選択:受話器を取り上げたときに、最初の着信回線に応答し、また、呼出音が鳴っていない場合には最初のアイドル回線を選択します。キーワードまたは引数を指定せずに auto-line コマンドを使用します。これはデフォルトです。

手動回線選択(自動回線選択なし):[応答]ソフトキーを押して最初の着信回線に応答し、回線ボタンを押して発信コールの回線を選択します。受話器を取り上げただけでは、コールには応答できず、ダイヤル トーンも聞こえません。 no auto-line コマンドを使用します。

着信コールのみ自動回線選択:受話器を取り上げたときに、最初の着信回線に応答しますが、呼出音が鳴っていない場合には発信コールのアイドル回線は選択されません。発信コールの回線を選択するには、回線ボタンを押します。 auto-line incoming コマンドを使用します。

発信コールのみ自動回線選択:コールを発信するために受話器を取り上げたときに、 button-number 引数に関連付けられている回線が選択されます。ボタン番号が指定されている場合、そのボタンに関連付けられた回線が使用できないとき(別の電話機で使用中の共有回線であるため)は、受話器を取り上げてもダイヤル トーンは聞こえません。そのため、使用可能な回線ボタンを押してコールを発信する必要があります。着信コールに応答するには、[応答]ソフトキーまたは着信回線ボタンを押す必要があります。 button-number 引数を指定して auto-line コマンドを使用します。

着信および発信コールの自動回線選択:[応答]ソフトキーを押すか受話器を取り上げたときに、指定のボタンに関連付けられている回線で着信コールに応答します。コールを発信するために受話器を取り上げたときに、指定のボタンに関連付けられている回線が選択されます。 button-number 引数と answer-incoming キーワードを指定して auto-line コマンドを使用します。

自動回線選択の設定方法

この項では、次の作業について取り上げます。

「SCCP:自動回線選択の有効化」(必須)

「自動回線選択の確認」(オプション)

SCCP:自動回線選択の有効化

着信コールに応答したり、コールを発信したりするために自動回線選択を有効にするには、次の手順を実行します。

制約事項

自動回線選択がトランクの電話番号に対して設定されている場合、[パーク]または転送ソフトキーを押して回線を確保すると、自動回線選択はバイパスされます。使用可能な最初の電話番号が確保されます。

要約手順

1. enable

2. configure terminal

3. ephone phone-tag

4. auto-line [ button-number [ answer-incoming ] | incoming ]

5. end

詳細手順

コマンドまたはアクション
目的

ステップ 1

enable

 

Router> enable

特権 EXEC モードを有効にします。

プロンプトが表示されたら、パスワードを入力します。

ステップ 2

configure terminal

 

Router# configure terminal

global 設定モードを開始します。

ステップ 3

ephone phone-tag

 

Router(config)# ephone 24

ephone 設定モードを開始します。

phone-tag :自動回線選択を設定する電話機の固有のシーケンス番号。

ステップ 4

auto-line [ button-number [ answer-incoming ] | incoming ]

 

Router(config-ephone)# auto-line 5 answer-incoming

回線選択動作の種類をこの電話機に割り当てます。

auto-line :受話器を取り上げたときに、最初の着信回線に応答し、また、呼出音が鳴っていない場合には最初のアイドル回線を選択します。これはデフォルトです。

auto-line button-number :コールを発信するために受話器を取り上げたときに、指定のボタンに関連付けられている回線が選択されます。この引数を使用しない場合のデフォルトは、一番上にある使用可能な回線です。

auto-line button-number answer-incoming :受話器を取り上げたときに、指定のボタンに関連付けられている回線で着信コールに応答します。

auto-line incoming :受話器を取り上げたときに、最初の着信回線に応答しますが、呼出音が鳴っていない場合には発信コールのアイドル回線を選択できません。発信コールの回線を選択するには、回線ボタンを押します。

no auto-line :自動回線選択を無効にします。[応答]ソフトキーを押して最初の着信回線に応答し、回線ボタンを押して発信コールの回線を選択します。受話器を取り上げただけでは、コールには応答できず、ダイヤル トーンも聞こえません。

ステップ 5

end

 

Router(config-ephone)# end

特権 EXEC モードに戻ります。

自動回線選択の確認


ステップ 1 設定を確認するには、 show running-config コマンドを使用します。自動回線選択の設定が、出力の ephone-dn 部分に表示されます。

Router# show running-config

ephone 2

headset auto-answer line 1

headset auto-answer line 4

ephone-template 1

mac-address 011F.9010.1790

paging-dn 48

type 7960

no dnd feature-ring

no auto-line

ステップ 2 ephone 設定の情報だけを表示するには、 show telephony-service ephone コマンドを使用します。

Router# show telephony-service ephone

ephone 4

device-security-mode none

username "Accounting"

mac-address FF0E.4857.5E91

button 1c34,35

no auto-line


 

自動回線選択の設定例

この項では、次の例について説明します。

「自動回線選択:例」

自動回線選択:例

次の例では、電話機 1 および 2 に「自動回線選択なし」を割り当て、電話機 3 に「着信コールのみ自動回線選択」を割り当てます。

ephone 1

mac-address 00e0.8646.9242

button 1:1 2:4 3:16

no auto-line

!

ephone 2

mac-address 01c0.4612.7142

button 1:5 2:4 3:16

no auto-line

!

ephone 3

mac-address 10b8.8945.3251

button 1:6 2:4 3:16

auto-line incoming

次の例では、着信コールに応答するため、またはコールを発信するために受話器を取り上げたときに、ボタン 1 に関連付けられている回線が自動選択されるようにします。

ephone 1

mac-address 0001.0002.0003

type 7960

auto-line 1 answer-incoming

button 1:1 2:2 3:3

その他の資料

次の項では、Cisco Unified CME の機能に関連する参照資料を示します。

関連マニュアル

テクニカル サポート

説明
リンク

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http://www.cisco.com/techsupport

自動回線選択に関する機能情報

表28 は、この章で説明した機能、およびバージョンごとの機能拡張を示しています。

特定の Cisco Unified CME バージョンをサポートする正確な Cisco IOS リリースについては、「 Cisco Unified CME and Cisco IOS Software Version Compatibility Matrix 」( http://www.cisco.com/en/US/products/sw/voicesw/ps4625/products_documentation_roadmap09186a0080189132.html )を参照してください。

プラットフォームおよびソフトウェア イメージのサポートに関する情報を参照するには、Cisco Feature Navigator を使用します。Cisco Feature Navigator では、特定のソフトウェア リリース、機能セット、またはプラットフォームをサポートしている Cisco IOS ソフトウェアを確認できます。Cisco Feature Navigator にアクセスするには、 http://www.cisco.com/go/cfn に移動してください。Cisco.com のアカウントは必要ありません。


表28 は、所定の機能に対するサポートが導入された Cisco Unified CME のバージョンを示しています。特に断りのない限り、その機能は以降のバージョンの Cisco Unified CME ソフトウェアでもサポートされます。


.

表28 自動回線選択に関する機能情報

機能名
Cisco Unified CME のバージョン
機能情報

自動回線選択

4.0

auto-line コマンドに answer-incoming キーワードが追加されました。

3.1

auto-line コマンドに button-number 引数が追加されました。

3.0

自動回線選択が導入されました。