Cisco H.323 Signaling Interface ユーザ ガイド Guide Cisco HSI Release 4.3.2
Cisco HSI の管理
Cisco HSI の管理
発行日;2012/01/07 | ドキュメントご利用ガイド | ダウンロード ; この章pdf , ドキュメント全体pdf (PDF - 2MB) | フィードバック

目次

Cisco HSI の管理

概要

Cisco HSI アプリケーションの再起動

コール処理の停止

コール処理の開始

コール処理アプリケーションの停止

コール処理アプリケーションの起動

Cisco HSI のステータスの報告

測定値

システム関連の測定値

コール関連の測定値

測定値のリセット

カウンタの取得

過負荷

過負荷レベル 1

過負荷レベル 2

過負荷レベル 3

過負荷データの設定

過負荷データの取得

ロギング

ログ ファイルの回転

ログ ファイルの命名規則

ログ ファイルの場所

ログ メッセージ

ロギングのカテゴリ

ログレベルの設定

拡張 H.323 ロギング

ロギングのショートカット

HSI ログ ファイルの解釈

サンプルのデバッグ セッション

ギャッピング

ギャッピングの設定

コール ギャッピング データの取得

Cisco HSI の管理

Revised: June, 2007, OL-11616-01B-J

概要

この章では、Cisco H.323 Signaling Interface(HSI)アプリケーションの操作と管理作業について説明します。この章には、次の項があります。

「Cisco HSI アプリケーションの再起動」

「コール処理の停止」

「コール処理の開始」

「コール処理アプリケーションの停止」

「コール処理アプリケーションの起動」

「Cisco HSI のステータスの報告」

「測定値」

「過負荷」

「ロギング」

「ギャッピング」

Cisco HSI アプリケーションの再起動

Cisco HSI を MML コマンド プロンプトから再起動するには、 restart-softw MML コマンドを使用します。このコマンドの詳細については、 付録 A「MML ユーザ インターフェイスおよびコマンド リファレンス」 を参照してください。

Cisco HSI アプリケーションを起動するには、「Cisco HSI のインストール」を参照してください。

コール処理の停止

コール処理を停止するには、stp-callproc MML コマンドを使用します。このコマンドを実行すると、新しいコール要求の処理がただちに停止します。また、タイムアウト期間が指定されていない場合、既存のすべてのコールはただちに解放されます。タイムアウト期間が指定されている場合、指定の期間が経過すると、既存のコールは解放されます。stp-callproc コマンドの詳細については、 付録 A「MML ユーザ インターフェイスおよびコマンド リファレンス」 を参照してください。

コール処理の開始

コール処理を開始するには、sta-callproc MML コマンドを使用します。このコマンドの詳細については、 付録 A「MML ユーザ インターフェイスおよびコマンド リファレンス」 を参照してください。

コール処理アプリケーションの停止

コール処理アプリケーションを停止するには、stp-softw MML コマンドを使用します。このコマンドの詳細については、 付録 A「MML ユーザ インターフェイスおよびコマンド リファレンス」 を参照してください。

コール処理アプリケーションの起動

コール処理アプリケーションを起動するには、sta-softw MML コマンドを使用します。このコマンドの詳細については、 付録 A「MML ユーザ インターフェイスおよびコマンド リファレンス」 を参照してください。

Cisco HSI のステータスの報告

Cisco HSI のステータスを表示するには、rtrv-softw MML コマンドを使用します。このコマンドの詳細については、 付録 A「MML ユーザ インターフェイスおよびコマンド リファレンス」 を参照してください。

測定値

次の各項では、次に示す 2 つの測定カテゴリについて説明します。

システム関連の測定値

コール関連の測定値

システム関連の測定値

CIagent は Simple Network Management Protocol(SNMP)サブエージェントです。CIagent は、次のシステム パフォーマンス測定値の収集およびストレージを処理します。

CPU 使用率

RAM 使用率

ディスク使用率

TCP 使用状況

CIagent が使用率を取得するために CPU をポーリングする期間を定義するには、
CIAGENTSCANPERIOD パラメータを使用します( 第 3 章「Cisco HSI のプロビジョニング」 を参照)。

コール関連の測定値

Cisco HSI アプリケーションは、すべてのコール関連の測定値を処理します。SNMP MIB は、コール関連の測定データの収集を処理します。

コール関連の測定値は、カウンタ グループに分類されています。次の MML カウンタ グループは必須になっています。

RAS( 表4-1 を参照)

Q.931( 表4-2 を参照)

H.245( 表4-3 を参照)

これらのグループの測定値は、30 分ごとにディスク上のファイルに書き込まれます。ファイル名には、測定値がディスクに書き込まれた日付と時刻が含まれます。

 

表4-1 RAS カウンタ グループ

カウンタ名
測定値
タイプ
コメント

GK_DISC_ATT_TOT

ゲートキーパー検出の試行

整数

ユニキャスト Gatekeeper Request(GRQ; ゲートキーパー要求)が送信されるたびに、またはマルチキャスト動作が発生するたびに増加します。

GK_REG_ATT_TOT

登録要求の試行

整数

Registration Request(RRQ; 登録要求)が送信されるたびに増加します。

GK_REG_SUCC_TOT

登録要求の成功

整数

Registration Confirmation(RCF; 登録確認)が受信されるたびに増加します。

GK_RCV_UNR_ATT_TOT

GK で開始される登録解除の試行

整数

Unregistration Request(URQ; 登録解除要求)が Gatekeeper(GK; ゲートキーパー)から受信されるたびに増加します。

GK_XMIT_UNR_SUCC_TOT

GK で開始される登録解除の成功

整数

Unregistration Confirmation(UCF; 登録解除確認)が GK に送信されるたびに増加します。

GK_XMIT_UNR_ATT_TOT

T で開始される登録解除の試行

整数

URQ が GK に送信されるたびに増加します。

GK_RCV_UNR_SUCC_TOT

T で開始される登録解除の成功

整数

UCF が GK から受信されるたびに増加します。

GK_RLS_ATT_TOT

解除の試行

整数

Disengage Request(DRQ; 解除要求)が GK に送信されるたびに増加します。

GK_RLS_SUCC_TOT

解除の成功

整数

Disengage Confirmation(DCF; 解除確認)が GK から返されるたびに増加します。

GK_INFO_REPORT_TOT

情報レポート

整数

Information Request(IRQ; 情報要求)が GK に送信されるたびに増加します。

 

表4-2 Q.931 カウンタ グループ

カウンタ名
測定値
タイプ
コメント

FC_INC_CALL_ATT_TOT

着信 H.225 Fast Connect コールの試行

整数

fastStart 要素を含む設定が受信された場合に増加します。

FC_INC_CALL_SUCC_TOT

着信 H.225 Fast Connect コールの成功

整数

Fast Connect 手順を使用して着信 H.323 コールが確立された場合に増加します。

FC_OTG _CALL_ATT_TOT

発信 H.225 Fast Connect コールの試行

整数

fastStart 要素を含む設定が H.323 エンドポイントに送信された場合に増加します。

Version 1 シグナリングに戻した場合は減少します(別の測定値が増加します)。

FC_OTG_CALL_SUCC_TOT

発信 H.225 Fast Connect コールの成功

整数

Fast Connect 手順を使用して発信 H.323 コールが確立された場合に増加します。

V1_INC_CALL_ATT_TOT

着信 H.225 Version 1 コールの試行

整数

着信 H.323 Version 1 Setup が受信された(つまり、fastStart 要素も H.245 トンネリングも含まれていない)場合に増加します。

V1_INC_CALL_SUCC_TOT

着信 H.225 Version 1 コールの成功

整数

着信 H.323 Version 1 コールが確立された場合に増加します。

V1_OTG_CALL_ATT_TOT

発信 H.225 Version 1 コールの試行

整数

発信 H.323 コールが Version 1 シグナリングに戻された場合に増加します。

V1_OTG_CALL_SUCC_TOT

発信 H.225 Version 1 コールの成功

整数

Version 1 を使用する発信 H.323 コールが確立された場合に増加します。

INC_NORM_REL_TOT

着信 H.225 コールの通常の解放

整数

ユーザのオンフックにより、確立された着信 H.323 コールが解放された場合に増加します。

INC_ABNORM_REL_TOT

着信 H.225 コールの異常な解放

整数

ユーザのオンフック以外の原因で、確立された着信 H.323 コールが解放された場合に増加します。

OTG_NORM_REL_TOT

発信 H.225 コールの通常の解放

整数

ユーザのオンフックにより、確立された発信 H.323 コールが解放された場合に増加します。

OTG_ABNORM_REL_TOT

発信 H.225 コールの異常な解放

整数

ユーザのオンフック以外の原因で、確立された発信 H.323 コールが解放された場合に増加します。

PGW_T38_FAX_ATT_TOT

Q931

整数

T.38 Fax Call 要求が PGW から受信されるたびに増加します。収集間隔はプロビジョニング可能です(デフォルトは 12 時間)。

PGW_T38_FAX_SUCC_TOT

Q931

整数

PGW からの T.38 Fax Call 要求が T.38 用に正常に再設定されるたびに増加します。収集間隔はプロビジョニング可能です(デフォルトは 12 時間)。

H323_INTERWORK_SUCC_

Q931

整数

H.323 対 H.323 インターワーキングが正常に動作するたびに増加します。収集間隔はプロビジョニング可能です(デフォルトは 12 時間)。

INC_ANNEX_M1_REJ_TOT

Q931

整数

Annex M.1 を使用する着信 H.323 コールが、無効になっていることが原因で HSI によって拒否されるたびに増加します。

OTG_ANNEX_M1_REJ_TOT

Q931

整数

Annex M.1 を使用する発信 H.323 コールが宛先によって拒否されるたびに増加します。

INC_ANNEX_M1_TOT

Q931

整数

Annex M.1 を使用する着信 H.323 コールが、無効になっていることが原因で HSI によって拒否されるたびに増加します。

OTG_ANNEX_M1_TOT

Q931

整数

Annex M.1 を使用する着信 H.323 コールが、無効になっていることが原因で HSI によって拒否されるたびに増加します。

 

表4-3 H.245 カウンタ グループ

カウンタ名
測定値
タイプ
コメント

MASTER_SLAVE_ATT_TOT

H.245 マスター スレーブ判別の試行

整数

コールの一方の側が(H.245 トンネリングまたは別個の H.245 シグナリング パスを使用して)マスター スレーブ判別の手順を開始するたびに増加します。

MASTER_SLAVE_SUCC_TOT

H.245 マスター スレーブ判別の成功

整数

マスター スレーブ判別の手順が完了するたびに増加します。

TERM_CAP_XCHG_ATT_TOT

H.245 端末機能交換の試行

整数

コールの一方の側が(H.245 トンネリングまたは別個の H.245 シグナリング パスを使用して)機能交換の手順を開始するたびに増加します。

TERM_CAP_XCHG_SUCC_TOT

H.245 端末機能交換の成功

整数

機能交換の手順が完了するたびに増加します。

OPEN_CH_ATT_TOT

H.245 オープン論理チャネルの試行

整数

コールの一方の側が(H.245 トンネリングまたは別個の H.245 シグナリング パスを使用して)オープン論理チャネルの手順を開始するたびに増加します。

OPEN_CH_SUCC_TOT

H.245 オープン論理チャネルの成功

整数

オープン論理チャネルの手順が完了するたびに増加します。

CLOSE_CH_ATT_TOT

H.245 クローズ論理チャネルの試行

整数

コールの一方の側が(H.245 トンネリングまたは別個の H.245 シグナリング パスを使用して)クローズ論理チャネルの手順を開始するたびに増加します。

CLOSE_CH_SUCC_TOT

H.245 クローズ論理チャネルの成功

整数

クローズ論理チャネルの手順が完了するたびに増加します。

AVG_ROUND_TRIP_DELAY

H.245 ラウンドトリップ遅延の判別

平均(ms)

ラウンドトリップ遅延の判別手順が正常に完了して測定されたラウンドトリップ遅延のミリ秒(ms)単位の平均時間。

EMPTY_CAP_SET_TOT

H245

整数

エンプティ キャップ セット要求がリモート ピアから受信されるたびに増加します。収集間隔はプロビジョニング可能です(デフォルトは 12 時間)。

H323_T38_FAX_ATT_TOT

H245

整数

T.38 Fax Call 要求がリモート ピアから受信されるたびに増加します。収集間隔はプロビジョニング可能です(デフォルトは 12 時間)。

H323_T38_FAX_SUCC_TOT

H245

整数

リモート ピアからの T.38 Fax Call 要求が T.38 FAX 動作用に正常に再設定されるたびに増加します。収集間隔はプロビジョニング可能です(デフォルトは 12 時間)。

ASYMMETRIC_TOT

H245

整数

非対称の状況が発生するたびに増加します。収集間隔はプロビジョニング可能です(デフォルトは 12 時間)。

DTMF_ RELAY_ TOT

H245

整数

コールにおいて DTMF 遅延が使用されるたびに増加します。収集間隔はプロビジョニング可能です(デフォルトは 12 時間)。

測定値のリセット

clr-meas MML コマンドは、測定カウンタをリセットします。このコマンドは、カウンタ グループ内の個別またはすべてのカウンタをリセットします。有効なカウンタ グループは次のとおりです。

RAS

Q.931

H.245

clr-meas コマンドの詳細については、 付録 A「MML ユーザ インターフェイスおよびコマンド リファレンス」 を参照してください。

カウンタの取得

測定カウンタを取得するには、 rtrv-ctr MML コマンドを使用します。このコマンドは、カウンタ グループの測定値を表示します。有効なカウンタ グループは、RAS、Q.931、および H.245 です。rtrv-ctr コマンドの詳細については、 付録 A「MML ユーザ インターフェイスおよびコマンド リファレンス」 を参照してください。

過負荷

システムは、コールの総数と CPU 使用率を継続的にチェックします。これらの各値は、事前に設定された制限と比較されます。コールの総数には 3 つの制限を適用できます。各制限には、ヒステリシス値とアラームが関連付けられます。コールの総数が制限に達すると、アラームが生成されます。コールの総数が、制限からヒステリシス値を引いた値を下回ると、適切な回復アクションが実行された後、アラームがクリアされます。

Cisco HSI は、次の 3 つの過負荷レベルをサポートしています。

過負荷レベル 1

過負荷レベル 2

過負荷レベル 3

次の要因は、いずれかの過負荷レベルをトリガーできます。

CPU 使用率(OVLDSAMPLERATE パラメータは、CPU サンプリングおよびしきい値チェックの頻度を定義します)

コールの許容最大数

ディスク使用率は、LOW_DISK_SPACE アラームをトリガーできます。このアラームの詳細については、 第 5 章「Cisco HSI アラームに関するトラブルシューティング」 を参照してください。

過負荷レベル 1

過負荷レベル 1 には、次の設定パラメータを使用します( 第 3 章「Cisco HSI のプロビジョニング」 を参照)。

OVLDLEVEL1PERCENT

OVLDLEVEL1FILTER

OVLDLEVEL1THRESHLOWERCALLS

OVLDLEVEL1THRESHUPPERCALLS

OVLDLEVEL1THRESHLOWERCPU

OVLDLEVEL1THRESHUPPERCPU

過負荷レベル 2

過負荷レベル 2 には、次の設定パラメータを使用します( 第 3 章「Cisco HSI のプロビジョニング」 を参照)。

OVLDLEVEL2PERCENT

OVLDLEVEL2FILTER

OVLDLEVEL2THRESHLOWERCALLS

OVLDLEVEL2THRESHUPPERCALLS

OVLDLEVEL2THRESHLOWERCPU

OVLDLEVEL2THRESHUPPERCPU

過負荷レベル 3

過負荷レベル 3 には、次の設定パラメータを使用します( 第 3 章「Cisco HSI のプロビジョニング」 を参照)。

OVLDLEVEL3PERCENT

OVLDLEVEL3FILTER

OVLDLEVEL3THRESHLOWERCALLS

OVLDLEVEL3THRESHUPPERCALLS

OVLDLEVEL3THRESHLOWERCPU

OVLDLEVEL3THRESHUPPERCPU

過負荷データの設定

次の MML コマンドは、過負荷データを設定します。

set-overload:level1|level2|level3:cpu, lower= number , upper= number

set-overload:level1|level2|level3:calls, lower= number , upper= number

set-overload:level1|level2|level3:gap, filter=normal|all, percent= number

upper パラメータは過負荷を検出するためのしきい値を指定し、lower パラメータは過負荷状況が解消されるヒステリシス点を指定します。

lower の値は、次に低いセキュリティ レベルの upper の値より大きくする必要があります。

次の例を参考にしてください。

set-overload:level1:cpu, lower=45, upper=50

set-overload:level1:gap, filter=normal, percent=50

set-overload:level2:cpu, lower=63, upper=70

set-overload:level2:gap, filter=normal, percent=75

set-overload:level3:cpu, lower=81, upper=90

set-overload:level3:gap, filter=normal, percent=95

これらの値の意味は次のとおりです。

CPU 使用率が 50% 未満の場合、コールはギャップされません。

CPU 使用率が 50 ~ 70% の場合、50% のコールがギャップされます。

CPU 使用率が 70 ~ 90% の場合、75% のコールがギャップされます。

CPU 使用率が 90% を超えた場合、95% のコールがギャップされます。

過負荷レベルがレベル 3 からレベル 2 に戻るには、CPU 使用率が 81% 未満まで低下する必要があります。


) コールをギャッピングする場合、HSI は PGW に解放メッセージを送信します。理由種別は、
CCPackage,A_CC_GAPPEDCALLCAUSE プロパティから取得されます。このプロパティは、デフォルト設定では 60(Congestion)に設定されています。この解放原因が受信された場合にはコールを再ルーティングするように Cisco PGW2200 ダイヤル プランを設定することをお勧めします。

詳細については、『Cisco Media Gateway Controller Software Release 9 Provisioning Guide』を参照してください。


過負荷データの取得

過負荷状況および関連する過負荷データを表示するには、rtrv-overload MML コマンドを使用します。このコマンドについては、 付録 A「MML ユーザ インターフェイスおよびコマンド リファレンス」 を参照してください。

ロギング

1 つ以上のサービス パッケージのログレベルを設定するには、 set-log MML コマンドを使用します。このコマンドの詳細については、 付録 A「MML ユーザ インターフェイスおよびコマンド リファレンス」 を参照してください。

ログ ファイルの回転

ログ ファイルは、システムの起動時、または次のどちらかの状況が発生した場合に回転します。

対応するファイルのサイズ制限に達した場合。対応するログ ファイルのサイズは、LOGFILEROTATESIZE 設定パラメータで指定された値より大きいか等しい値になります。このパラメータのデフォルト値は 10 MB です( 第 3 章「Cisco HSI のプロビジョニング」 を参照)。

対応するファイルの有効期限に達した場合。対応するログ ファイルの有効期間は、LOGFILEROTATEINTERVAL パラメータで指定された期間より大きいか等しい値になります。このパラメータのデフォルト値は 1,440 分(24 時間)です。このパラメータの詳細については、 第 3 章「Cisco HSI のプロビジョニング」 を参照してください。

ログ ファイルの命名規則

ログの回転が発生する場合、システムは現在のログ ファイルへの書き込みを中止し、新しいログ ファイルへの書き込みを開始します。LOGFILENAMEPREFIX パラメータは、アクティブなログ ファイルの名前を定義します( 第 3 章「Cisco HSI のプロビジョニング」 を参照)。デフォルトは、platform.log です。

ログの回転がトリガーされた場合、既存のファイル(たとえば、platform.log)の名前は
platform_yyyymmddhhmmss.log という形式に変更されます(表4-4を参照)。たとえば、1999 年 9 月 30 platform_19990930123624 に変更されます。

 

表4-4 ログ ファイル名の形式

形式
定義

LOGFILENAMEPREFIX

プロビジョニングされたファイル名(デフォルトは platform.log)

yyyy

mm

dd

hh

mm

ss


) タイムスタンプは、回転時にマシンから取得される Coordinated Universal Time(UTC; 世界標準時)になります。


ログ ファイルの場所

LOGDIRECTORY パラメータは、アクティブなログ ファイルおよび回転したログ ファイルのディレクトリを定義します( 第 3 章「Cisco HSI のプロビジョニング」 を参照)。デフォルトは $GWHOME/var/log/ です。

ログ メッセージ

ログ メッセージの形式は次のとおりです。

Date and timestamp, Package Name, <log level>, LogID:<text of the message>

次にログ メッセージの例を示します。

Thu Dec 7 03:55:32:837 2000, Infrastructure, <DEBUG>, 205: GWModule Registration - shutdownList() - NbOfItems 10 - Item 8
Thu Dec 7 03:55:32:837 2000, Infrastructure, <DEBUG>, 206 : GWModuleRegistration - shutdownList() - NbOfItems 10 - Item 9
Thu Dec 7 03:55:32:838 2000, Infrastructure, <DEBUG>, 207 : GWReactor::thdId() returns 6.
Thu Dec 7 03:55:32:838 2000, Infrastructure, <DEBUG>, 208 : GWReactorModule::shutdown() - Thread has joined.

ロギングのカテゴリ

Cisco HSI では、さまざまなカテゴリに対してロギングを有効にできます。下記のリストに、カテゴリの名前を示します。いずれのカテゴリでも、0xffff が最高のログレベルで、0x0000 が最低のログレベルになります(ログレベルは 16 ビットの 16 進値であり、値そのものがビットマップされることで、カテゴリごとに 16 個の独立したサブカテゴリが提供されます)。最上位ビットの位置が高いほど、デバッグ レベルは高くなります(つまり、処理負荷は大きくなります)。ロギングを設定するには、MML set-log コマンドを使用します。研究室のネットワークでテストする場合は、ログレベルを変更してもかまいません。ライブ ネットワークの場合は、Cisco TAC から特に指示がない限り、必ずすべてのログレベルをデフォルトの 0x0000 に設定してください。

メッセージをロギングできるサービス パッケージは次のとおりです。

Application

CallControl

Connection

DataManager

Eisup

FaultManager

Gapping

H323

Infrastructure

Overload

ProcessManager

Provisioning

Signal

Snmp

SnmpSubagent

Statistics

Trace

UserInterface


) ライブ ネットワークでは、すべてのパッケージをログレベル 0x0000 に設定することを強くお勧めします。それより高いレベルに設定するのは、オフライン ネットワークでデバッグを行う場合に限定してください。


ログレベルの設定

set-log MML コマンドは、システムの動作中に、ログレベル設定を動的に変更します。set-log コマンドの詳細については、 付録 A「MML ユーザ インターフェイスおよびコマンド リファレンス」 を参照してください。


) ロギングを有効にすると、HSI のパフォーマンスに多大な影響を及ぼします。ロギングを有効にする場合は、HSI の動作中に 1 秒あたりのコール数が 2 未満となるようにすることをお勧めします。HSI が過負荷レベル 3 になった場合、ロギングは自動的に無効になります。HSI が過負荷でなくなった場合は、ロギングを再度有効にすることができます。


次の例は、EISUP およびプロビジョニング ロギングを有効にするための MML コマンドと、すべてのロギングを無効にする方法を示しています。

例 1:EISUP およびプロビジョニング ロギングの有効化

mml>
set-log:eisup:level=0xffff
set-log:provisioning:level=0xffff

例 2:すべてのロギングの無効化

mml>
Set-log:all:level=0x0000

拡張 H.323 ロギング

Cisco HSI アプリケーションには、テスト ネットワーク環境で拡張 H.323 ロギングのコールフロー デバッグを開始する機能(MML を使用)があります。拡張 H.323 ロギングが有効の場合、Cisco HSI は、前述の標準カテゴリのロギングに加え、H.323 メッセージの内容をログ ファイルに記録します。H.323 メッセージはサイズが大きいため、この拡張ロギングの実行中はリソースが消費されます。

拡張 H.323 ロギングを有効にするには、MML コマンドの radlog::start を発行します。拡張ロギングを動作させるには、H.323 カテゴリのログレベルを 0xffff に設定する必要があります。

拡張ロギングをオフにするには、radlog::stop コマンドを発行します。ただし、その場合は H.323 カテゴリのログレベルを 0 に設定する必要もあります。set-log:all:level=0x0000 コマンドだけでは不十分です。radlog::stop コマンドも実行する必要があります。

過負荷レベル 3 になった場合、H.323 カテゴリのログレベルは自動的に 0 に設定されます。ただし、その場合でも radlog::stop コマンドを発行する必要があります。


注意 ライブ ネットワークでは、絶対に radlog::start コマンドを発行しないでください。

次の例は、拡張 H.323 ロギングを開始および停止するために発行する MML コマンドを示しています。

例 1:拡張 H.323 ロギングの有効化

mm>
set-log:h323:level=0xffff
radlog::start

例 2:拡張 H.323 ロギングの無効化

mml>
radlog:stop
set-log:h323:level=0x0000
 

ロギングのショートカット

Cisco HSI が再起動すると、ログレベルはすべて 0x0000 にリセットされ、拡張 H323 ロギングはオフになります。

テスト ネットワークの設定時は、ロギングを迅速に有効にできると便利です。Unix コマンドライン プロンプトからロギングを迅速に有効にするには、calllog コマンドを発行します(ただし、setup.gw.csh スクリプトが実行されていること、またはこのスクリプトがユーザの .cshrc ファイル内に記述されていることを前提とします)。

この Unix エイリアス コマンドは、最も一般的な 3 つのログレベルを 0xffff に自動的に設定し、拡張 H.323 ロギングを自動的に有効にします。

Unix コマンドライン プロンプトからすべてのロギングを無効にするには、nolog コマンドを発行します。

HSI ログ ファイルの解釈

(テスト ネットワークで)個別のコールをデバッグするには、H323、EISUP、および CallControl の 3 つのロギング項目を有効にします。さらに、radlog::start コマンドを発行できます。

次のコマンドは、最も有用な 3 つの主要モジュールの完全なロギングを有効にします。

set-log:eisup:level=0xffff
set-log:callcontrol:level=0xffff
set-log:h323:level=0xffff
radlog::start
 

ロギングが有効になっていることを確認するには、rtrv-log コマンドを入力します。

radlog::start コマンドは、H323 モジュールの追加ロギングを有効にします。H323 モジュールのレベルが 0xffff 以外の場合、radlog は動作しません。このコマンドによって実行される追加ロギングでは、ログ ファイル内に H.225/H.245 デコードが挿入されます。


ヒント ロギングされたデータを取得する場合、上記の MML コマンドを発行する代わりに、ショートカットとして、Unix コマンドの calllog を Unix コマンドライン プロンプトから発行することもできます。


ロギングされた情報は、/opt/GoldWing/currentPM/var/log ディレクトリ内の platform.log というファイルに記録されます。このディレクトリにすばやく移動するには、Unix コマンドの cdlog を発行します。

ロギング タスクを実行する場合は、次のコマンドを使用すると便利です。

cdlog:log ディレクトリにすばやく移動します。

cdbin:bin ディレクトリにすばやく移動します。

log_erase:platform.log ファイルのサイズを 0 に設定します(テスト ネットワークだけでログ ファイルをクリアする場合に役立ちます)。

miniparse platform.log:テスト ネットワークだけで、platform.log ファイルの内容に関する矢線図(PGW simprint と類似している)を作成します。このコマンドは、ライブ ネットワークでは使用しないでください。


) miniparse コマンドが動作するのは、前述のとおり H323 および EISUP ログレベルが有効になっており、radlog::start コマンドをすでに発行している場合のみです。


サンプルのデバッグ セッション

この項では、プロセスの有益な側面に焦点を当てたサンプルのデバッグ セッションを示します。

calllog
cdlog
log_erase
<< make the test call >>
nolog
miniparse platform.log
Parsing file : platform.log
PSTN H323
---- ----
InitialAddress -->
--> admissionRequest
<-- admissionConfirm
--> setup
<-- callProceeding
AddressComplete <--
 

ログを記録して後で取得できるようにするには、ログを別の名前でコピーします。たとえば、次のように入力します。

cp platform.,log mytest.log
 

ログを表示するには、次のコマンドを発行します。

miniparse mytest.log
 

メッセージの詳細を表示する場合は、platform.log ファイルをテキスト エディタで表示し、特定の情報を検索します。たとえば、EISUP メッセージを表示する場合は、3 つのハイフン(つまり、---)を検索します。

 
---- InitialAddress --------------------------------
incoming InitialAddress.CallId = 00000000000000000000011010000010
incoming InitialAddress.OriginatingVSCAddress = 00001010001101000100001110000111
incoming InitialAddress.NatureOfConnectionInd.EchoControlDeviceInd = 00000001 0x01 1
incoming InitialAddress.NatureOfConnectionInd.VirtualCallInd = 00000000 0x00 0
incoming InitialAddress.NatureOfConnectionInd.SatelliteInd = 00000000 0x00 0
incoming InitialAddress.NatureOfConnectionInd.ContinuityCheckInd = 00000000 0x00 0
incoming InitialAddress.ForwardCallInd.NationalInternationalCallInd = 00000001 0x01
 

すべてのパラメータが表示され、メッセージの末尾に多数のダッシュが表示されます。パラメータ値は EISUP Cisco の値です。この値は、通常、ISUP とは異なります。

H.323 メッセージを表示する場合は、New message(N は大文字)を検索します。

 
: INFO - New message (channel 38) sent --> setup:
: DEBUG - Message:
: DEBUG - 0> <1414> Q931Message . SEQUENCE [PRIVATE 1]
: DEBUG - 1> . <1929> protocolDiscriminator = 8 . INTEGER (0..2
: DEBUG - 1> . <1157> callReferenceValue . CHOICE
: DEBUG - 2> . . <2114> twoBytes = 13446 . INTEGER [EMPTY 2] (0
: DEBUG - 1> . <990> message . CHOICE ...
: DEBUG - 2> . . <1585> setup . SET [EMPTY 5] ...
: DEBUG - 3> . . . <1148> bearerCapability . SEQUENCE [EMPTY 4]
: DEBUG - 4> . . . . <1500> octet3 . SEQUENCE ...
 

検索条件は変更できます。たとえば、着信 H.323 メッセージを検索するには、<-- を検索します。

発信 H.323 メッセージを検索するには、--> を検索します。

ギャッピング

ギャッピング レベルは、0 ~ 100% の範囲で設定できます。0 ~ 99% では、コール タイプ(通常またはプライオリティ)が、ギャッピング レベルのコール ステータス タイプと照合されます。100% ギャッピングでは、コール タイプに関係なく、すべてのコールがギャップされます。

ギャッピングの設定

コール ギャッピングをアクティブにするには、次の手順を実行します。


ステップ1 ギャップするコールの方向を決定します。

H.323 ネットワークから発信されるコールの場合は、着信(inc)

PSTN ゲートウェイ(PGW 2200)から発信されるコールの場合は、発信(otg)

どちらか一方から発信されるコールの場合は、両方(both)

ステップ2 ギャップするコールのタイプを決定します。

通常のコール(非優先コール)

すべてのコール

ステップ3 ギャップするコールの割合を決定します。割合の範囲は 0 ~ 100% です。100% を選択すると、コールのタイプに関係なく、すべてのコールがギャップされます。

ステップ4 set-gapping MML コマンドを入力します。たとえば、両方の方向を対象に、60% のコールをギャップするには、次のように入力します。

set-gapping:both:calltype=all,percent=60


 

コール ギャッピング データの取得

すべてのギャッピング クライアントに関するコール ギャッピングの現在のレベルを取得するには、 rtrv-gapping コマンドを入力します。コマンドにより、次のようなテキストが表示されます。

 

Client Name
Direction
Level
Call Type
Active
Overload
Outgoing
10
Normal
No
Overload
Incoming
10
Normal
No
MML
Outgoing
20
All
Yes
MML
Incoming
30
All
Yes

出力には、過負荷機能および MML コマンドの set-gapping によって設定されたギャッピング レベルが表示されます。最高のギャッピング レベルは、コールをギャップするレベルとして使用されます。このレベルに該当する場合は、対応する Active 列に Yes と表示されます。この例では、発信および着信コールの MML レベルがアクティブになっています。